2017年 07月 08日 ( 1 )

●「エスコバル 楽園の掟 Escobar:Paradise Lost」
2014 フランス・スペイン・ベルギー・パナマ 119min.
監督・(共同)脚本:アンドレア・ディ・ステファノ
出演:ベネチオ・デル・トロ、ジョシュ・ハッチャーソン、クラウディア・トライサック他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

コロンビアに楽園を追ってやってきたカナダ人兄弟を通してみた、世紀の麻薬王
メデジン・カルテルのボス、パブロ・エスコバルの非常を浮き彫りにする。
二人がコロンビアの海辺でビーチハウスを作り、弟はサーフィンを教える、という
かなりノーテンキなアイデアでやってきた頃、作品によれば1990年台の初頭なのだが、
そのころ、コロンビアとエスコバルの悪名は世界にとどろき、コカインの流入に頭を
痛めたアメリカ政府が身柄の引き渡しなどでかなりやばい状態になっていた頃だと
思う。そんな時期にコロンビアに渡る、というのは、ちょっといくらなんでも
予備知識なさすぎなんじゃないかな、と驚く。

弟のニック(ジョシュ・ハッチャーソン=ヘタレ顔がいい)は、パブロの姪と
激しい恋仲となるが、エスコバルのカルテルに組み込まれ、やばい仕事を請け負わ
され、やがて、抹殺される運命となっていることに気がつくのだ。時既に遅し。

姪マリアとの恋に嘘はなかったのだが、おじさんが悪すぎた。政府との取引で
一度刑務所に入る(出入り自由な御殿のような自分の寄付で作った刑務所だった
という)ころのエピーソード。エスコバルはやがて別の刑務所への移送時に逃亡、
しかし、彼にウラミを持つ集団に襲われ射殺される。(アメリカのデルタフォースが
出撃したという噂もある)

無垢な純情青年が恋をしたのは良かったが、おじさんがパブロ・エスコバルと
いう悪運。兄も殺され、さらに妻も幼い子供も殺される。自分の身にも危険が
及ぶプロセスは、なかなかスリリングで魅せたと思う。いい人(確かに病院と
家を作って目くらましはしていた)のようなパブロが次第に本性を表し、追い
詰められ、ラストシーンでは殺し屋との銃撃戦となり、自らも深手を負う。
マリアも駆けつけるが・・・。彼の脳裏に浮かぶのは兄と初めて訪れた
夢いっぱいのコロンビアの海岸の風景だった・・。

ニックがマリアと出会い、おじさんにも祝福され婚約し、あたりまでが
ちょっとたるい。後は一気呵成という感じだった。南米の悪役ボスというと
ベニチオ・デル・トロ、ということになろうが、彼1人の存在では映画は
一等上には行かない感じだった。
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<ストーリー>

コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの実話を基にした犯罪アクション。
麻薬王の姪と恋に落ちたカナダ人青年が、組織の闇に巻き込まれる。
「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロが
エスコバルを演じる。
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」出演のアンドレア・ディ・
ステファノによる初監督作品。

サーファーのカナダ人青年ニック(ジョシュ・ハッチャーソン)は、兄の住む
コロンビアを訪れる。青い海と白い砂浜が広がり、まるで理想郷のような場所で、
ニックは美しいコロンビア人女性マリア(クラウディア・トレイザック)と
出会い、激しい恋に落ちる。
マリアの敬愛する叔父パブロ・エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)は
国会議員を務め、民衆からの支持も厚い富豪であるが、コロンビア最大の
麻薬カルテルのボスという裏の顔を持っていた。我が子のようにかわいがる姪が
連れて来た恋人を、暖かくファミリーに迎え入れるエスコバル。

やがて、ニックはその楽園のようなエスコバルの“王国”の恐ろしさに気付いて
いくが、簡単に抜け出すことはできない。脱出不可能な巨大な悪のスパイラルに
巻き込まれていくニックの運命は……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:52% Audience Score:48%>





by jazzyoba0083 | 2017-07-08 23:00 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)