2017年 08月 10日 ( 1 )

●「ロッキーの春風 Springtime in the Rockies」
1942 アメリカ 20th Century Fox Film Co. 80min.
監督:アーヴィング・カミングス
出演:ベティ・グレイブル、ジョン・ペイン、カルメン・ミランダ、シーザー・ロメロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
先月から鑑賞し始めた、市の映画鑑賞会、今年下半期午前の部は「ミュージカルコメディ」。
今月は、未見の本作で、とても楽しみにしていました。音楽監督はロジャーズ&ハマーシュタインⅡと
組んで「王様と私」でオスカーを獲っているミュージカル映画の常連アルフレッド・ニューマン。
彼は戦前から20数回ノミネートされている大家ですね。

さて、本作は日本では昭和17年のこと。もう太平洋戦争が始まっている。その時期に彼の国では
テクニカラーでこんな映画を作っているんだから。いつも思うことだけど、国力のゆとりの差を
感じます。いわゆる総天然色映画。しかもできの良いテクニカラーなので、デジタル処理された
現代でもその色は美しい。当時天然色女優と言われたベティ・グレイブルの本邦初登場作品。
この時代のこの手の映画らしく、ストーリーにまるで毒気がなく、ほんわりした気分で踊りを観て
音楽を楽しんで、ついでにストーリーもハッピーエンドで良かったね、程度のもの。だけど、私は
それが大好きなんですよね。社会を告発する映画や、人生の深淵を伺うような作品ももちろん好き
ですが、that's entertainment な頃のミュージカルは本当にリラックス出来るんですよね。
また音楽が良いんだなあ。本作でも人気絶頂時の色男トランペッター、ハリー・ジェームズと
彼の楽団の演奏もたっぷりと楽しめる。(当時、ハリーと主演のベティは結婚中)

さて、歌って踊れるベティ、不思議な衣装に不思議な言葉使いの女優カルメン・ミランダ、この手の
映画には欠かせないジョン・ペインやシーザー・ロメロも加わり、恋の鞘当てと踊りと歌、そして
ハリーの演奏、加えて当時御年50歳は超えていただろうけど、足を大きく挙げまた開脚と柔軟な肢体を
披露するシャーロット・グリーンウッドと、短い時間ではあるけど、浮世の憂さを忘れるには絶好の
映画です。邦題もなかなか趣味が良い。ロッキー山脈の麓の街が舞台になっているからロッキーなんだけど、
舞台はどこでも良かったんだけれど。だって、ロケではなく、オールスタジオだから。(苦笑)

とにかくこの手のノーテンキ映画がお好きな方には是非オススメしたい作品です。
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<ストーリー>
ブロードウェイ42番街劇場で踊っていたダン(ジョン・ペイン)とヴィキイ(ベティー・グレイブル)は婚約の
間柄だったが、ダンは不身持な素行が修まらず、怒ったヴィキイは昔のパートナー、ヴィクタア(シーザー・
ロメロ)と組んでロッキー山麓のルイズ湖畔に飛んでしまっので、ダンはひとり酒場にとぐろを巻いて日を暮らして
いた。
それを見兼ねた嘗てのダンのショウ・マネジャーは彼にヴィキイとのコンビを復活させたいと、酒場のバーテン、
マクタヴィシュ(エドワード・エヴァレット・ホートン)をつけて彼をロッキーに送り込んだ。ヴィキイは
ヴィクタアとハリイ・ジェイムズ楽団の伴奏で踊っていたが、ダンが秘書と自称するブラジル人ハーフの
ロジタ(カルメン・ミランダ)と遊ぶのをみると、嫉妬しはじめた。

ダンは、ヴィキイと共演したい一心から彼女に言い寄ったが、彼女も表面ヴィクタアに靡くとみせかけて、
次第に彼とよりを戻しかけた。ある夜ヴィクタアが彼女に言い寄るのを盗み聴いたダンは2人の前に姿を現して、
ついに彼女に本心を言わせることに成功した。翌朝、ヴィキイは、ダンの心が共演にあったことを知って失意の
ドン底に叩きこまれるが、ダンは真心を打ち明け、ショウの資金はマクタヴィシュが提供することとなって
すべては円くおさまった。(Movie Walker)

<IMDb=★6.9>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer:--- Audience Score:61%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-10 11:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)