2017年 09月 06日 ( 1 )

エベレスト 3D  Everest

●「エベレスト 3D Everest」
2015 アメリカ Working Tiltle Films and more.121min.
監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、ジョン・ホークス、イーサン・ホーク、
   ロビン・ライト、マイケル・ケリー、サム・ワーシントン、ジェイク・ギレンホール
   キーラ・ナイトレイ、エミリー・ワトソン、森尚子他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
う~む、これはやはり3Dで観ないと、遭難の過酷さ映像のダイナミックさは味わえないのだろうなあ。
そういう意味ではタダの大遭難事件顛末となってしまった。出演者も揃い、事実に忠実に基づき
構成された物語はそれはそれで迫力がある。(ホントの話だから)また日本人として犠牲になった
難波康子の存在も我々にはシンパシーを感じられる点でも有る。

本作は1996年に起きたエベレストでの8人の死者を出した大量遭難事件を忠実にトレースしたもので
出演者は全員実名で出てくる。本事件に関する背景顛末についてはWikipediaが詳しいが、あまり
高山体験の無い登山家でもガイドが付いて8000メートル級の山にも登れる、いわゆる「商業登山」の
甘さが露呈された事件だった。
ここではニュー・ジーランドの会社が約700万円の料金で登山ツアーを組み、ベテランのガイドが
付いて顧客を世界最高峰へと登らせるのだが、そんな団体が季節の良い5月に殺到し、南ア隊、
台湾隊、など渋滞が出来るほど。それに参加者は高い金を払ったのだから、との思い、また
ガイド側は金を貰っているのだからなんとか登頂をというそれぞれの、登山家としての原則に
目をつぶる状況が、自体をどんどん悪化して様子が丁寧に描かれる。映画としては一つのドキュメンタリー
だが、これを3Dで魅せるところに本作の本領があるだろう。

登頂まではあっさり描かれ、下山から遭難までに時間が割かれるので、吹雪の中の遭難シーンは
どれも大差がない。それにいろんな国の部隊が入り乱れるので人物としては捉えづらい部分があったり
する。あとから避難を浴びる南ア隊や台湾隊の自分勝手な行動などもあったようだ。

その後エベレストでは2014年に再び大きな遭難事故があり、入山禁止となり、イッテQのイモトが
登れなくなってしまったのは記憶に新しい。それまでは本遭難事故が過去最大だった。

ガイドが付いて装備も向上し、ちょっとした登山家でもエベレストに登れる時代に対する警鐘で
ある。山を甘くみるなよという。ビッグネームが並んでいたがキャストとしては未消化で終わった
印象。もったいない。もっと事実の重みを前に出してこんなキャスティングでなくても出来たのでは
ないか、と感じた。
本遭難では同じエベレスト登山を映画に納めていたIMAX撮影隊も救助に参加したのだが、彼らは
その事件後、登頂して、映画を完成させ物議を醸したという。
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<ストーリー>
 1996年に起きたエベレスト登山史上でもかつてない悲劇として知られる大規模遭難事故を、
ジェイソン・クラーク、ジェイク・ギレンホール、ジョシュ・ブローリン、サム・ワーシントンはじめ
豪華キャストで映画化した群像山岳ドラマ。

ニュージーランドの旅行会社が公募した登山ツアーに集まったアマチュア登山家たちを中心に、
山頂付近の“デス・ゾーン”で悪天候に見舞われ窮地に陥った人々の悲壮な運命を、3D映像による
圧倒的な迫力と臨場感で描き出す。
監督は「ザ・ディープ」「2ガンズ」のバルタザール・コルマウクル。
 
 1996年、春。ニュージーランドの登山ガイド会社によって世界最高峰エベレストの登頂ツアーが
企画され、医師で登山経験豊富なベックや前年の雪辱を期す郵便配達員のダグ、著名なジャーナリストの
ジョン・クラカワー、そして紅一点の日本人女性登山家・難波康子ら世界各国から8人のアマチュア
登山家が参加した。彼らを率いるのはベテラン・ガイドのロブ・ホール。

一行は標高5000m超のベースキャンプに滞在しながら、1ヵ月かけて身体を高度に順応させていく。
その間、ベースキャンプは多くの商業登山隊でごった返し、様々なトラブルが発生していた。
そんな中、ロブ・ホールは別の隊を率いるスコット・フィッシャーと協調体制を取ることで合意、
互いに協力しながら山頂を目指すのだった。(allcinema)

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:72% Audience Score:68% >



by jazzyoba0083 | 2017-09-06 23:02 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)