●「ブルース・ブラザース2000 Blues Brothers2000」
1998 アメリカ Universal Pictures.124min.
監督・(共同)製作:ジョン・ランディス  脚本:ダン・エイクロイド、ジョン・ランディス
出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン、J・エヴァン・ボニファント、
   アレサ・フランクリン、B・Bキング、ジェームズ・ブラウン、ウィルソン・ピケット他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
先日感想を書いた、正編に続き、あれから18年後の彼らがどうなったか、ランディスはどう作ったか、が
観たかった。ベルーシもいないし、キャブ・キャロウェイもいないでどうやって作るんだろうと。
ところがどうだ、人を食ったというか、ランディスとエイクロイドの「ノリ」というのか、全作の物語を
ほぼ踏襲。アメリカでの評価はメタクソで、日本でも評価が別れるが、私は好きだよ。正編までの完成度は
ないし、クールなハチャメチャぶりは及ばないけど、正編と同じ(年は食うのは仕方がない)メンバーもいて
また新しいメンバーもいて、楽しい音楽エンターテインメントになっていた。ミュージカル的な要素は本作の
ほうが強く、過激さはやはり正編に及ばない。

ベルーシがヤクのオーヴァードーズで急死したのは正編公開の翌年。エイクロイドの喪失感たるや、想像に
難くない。今回ベルーシのポジションをジョン・グッドマンなのだろうけど、彼もいい俳優なのだが、
(ロバート・アルトマン諸作品の彼は大好きだ)ベルーシの代役にはならない(してないけど)。
残りのメンバーは年はとったけど健在で(アレサは太りすぎだなあ)、その他、例のカントリー&ウェスタン
ショーのバーのオヤジも元気に登場。正編を見た人はニヤニヤしっぱなしだなあ。

全体に、ジェイク(ベルーシ)がいなくて寂しいよ、的な雰囲気が漂い、全体に遅れてきた追悼映画の
ような気配もする。今回は正編でハチャメチャをやり18年の刑期を終えてエルウッド(エイクロイド)が
出所してくるところから始まる。正編と同じ構造だ。しかし、待ってもジェイクは来ない。

さて、本作ではシスター、いや今やマザーとなった修道女の施設に行き、少年を一人預かり、ストリップクラブ
のバーテンダー、マイティ・マック(ジョン・グッドマン)と3人で黒ずくめのスタイルでバンドを組むことに
なる。まずはかつての仲間をかき集めることから。すでにまっとうな職業に付き、成功しているメンバーもいた。
だが、エルウッドの呼びかけに、みんなが集まり、ルイジアナで開かれるブードゥー教のクィーン・ムセットが
主催するバンド合戦に参加することになった。

しかし、少年を黙って連れてきてしまったので、誘拐の容疑がかかり、正編でのキャブ・キャロウェイの息子の
警察署長率いる警官隊とロシアン・マフィア、右翼団体に追い掛け回され、相変わらずたくさんのパトカーを
壊しつつ会場へと向かう。途中で署長のケイブル(ジョン・モートン)が覚醒し、職を投げ打ちバンドに合流。

そこでまっていたのは「ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ」という凄腕のバンドだった。壮絶なバンド合戦が
繰り広げられるが警官隊も押し寄せ、最後はクィーン・ムセットの妖術で脱出、エルウッドはまたどこかへと
去って行ったのだった。

正編で二人が乗り回し、最後に税務署の前でバラバラになったパトカーのセコハン。あのクルマとそっくりな
クルマを買いに行くところ。オーナーはBBキングだ。いたるところに一作目のオマージュが散りばめられ、
もちろん作中の音楽、そしてラストの大バンド合戦の音楽もブルースでありR&Bであり、グルーヴ感は
満点だ。本作はもちろん正編を見ていなくても楽しめるが、正編を観てからにしたほうが1000倍面白い。

またエンドで紹介されるが、「ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ」のメンバーが物凄い。みんなノーギャラで
出演を引き受けたそうだ。曰く、B.B.キング、ボ・ディドリー、ココ・テイラー、アイザック・ヘイズ、
ビリー・プレストン、クラレンス・クレモンズ、ドクター・ジョン、ジミー・ヴォーン、エリック・クラプトン、
スティーヴ・ウィンウッド、ジョシュア・レッドマン、トラヴィス・トリット、グローヴァー・ワシントン・
ジュニア、ジャック・デジョネット、ジョン・ファディス、ルー・ロウルズなどなど。これだけのメンバーを
一同に観ることはもう出来ない。

正編の衝撃はは無いにせよ、ブルーズスピリットに溢れた一遍であることには違いない。
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<ストーリー:結末まで書いてあります>
名コメディアン、故ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド主演による81年のコメディ「ブルース・ブラザース」の
18年ぶりの続編。エイクロイドが、同作の監督のジョン・ランディス(「ジョン・ランディスのステューピッド
 おばかっち地球防衛軍」)と共同で、製作・原案・脚本をつとめて自ら映画化。ジェームズ・ブラウン、
B・B・キング、アレサ・フランクリン、エリック・クラプトンなど豪華なゲスト陣と全編を彩るリズム&
ブルースが楽しい。
製作はエイクロイド、ランディス、ランディスとコンビを組むレスリー・ベルツバーグ。撮影はデイヴィッド・
ヘリントン。音楽は前作に続きポール・シェイファー。

シカゴ。エルウッド(ダン・エイクロイド)は18年ぶりに出所。相棒のジェイクは世を去っていたが、
エルウッドはバンド再結成へ向けて再び大騒動。恩師のマザー・メアリー(キャサリン・フリーマン)から
あずかった孤児で問題児のバスター(J・エヴァン・ボニファント)、歌手志望のバーテン、マイティ・
マック(ジョン・グッドマン)の新たなメンバーに、かつてのバンド仲間もそろって、南部はルイジアナの
ブードゥーの妖女クィーン・ムセット(エリカ・バドゥ)が開催する勝ち抜きバンド合戦に出演するため、
旅に出る。

そんな彼らをエルウッドの育ての親カーティスの私生児で警察の本部長ケイブル(ジョー・モートン)率いる
警官隊、それにロシアンマフィア、右翼の民兵が加わり追ってくる。ところがケイブルは途中、ジェームズ
牧師(ジェームズ・ブラウン)の伝導集会で神の啓示を受けて大変心、バンドに加わってしまった。

当日の会場。ブルース・ブラザース・バンドは、強敵ルイジアナ・ゲーター・ボーイズとステージに立ち、
お互いに譲らない熱い演奏を展開。そこへ追ってきた警官隊とマフィア、右翼が鉢合わせするが、クィーンの
魔法で万事解決。かくしてバンドは熱い演奏を続け、エルウッドはバスターと警官隊に追われて再び旅立つの
だった。(Movie Walker)

<IMDb=★4.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:47% Audience Score:37% >




by jazzyoba0083 | 2017-11-09 23:05 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「世紀の女王 Bathing Beauty 」
1944 アメリカ Metro-Goldwyn-Mayer. 101min.
監督:ジョージ・シドニー
出演:レッド・スケルトン、エスター・ウィリアムズ、ベイジル・ラスボーン、エセル・スミス、
   ザヴィエル・クーガ、ハリー・ジェームス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
毎月第二木曜に開催される市主催の映画鑑賞会、この下期は「ミュージカル映画」。しかも古い懐かしい映画が
かかります。DVDで出ているものも大画面ではなかなか見られない。しかも、音響も良く、テクニカラーの
色彩再現力の素晴らしさに今更ながら感嘆する一方、当時のアメリカの国力の凄さを改めて感じる。

そんな上映会、今回午前の部は、水泳100メートルで当時世界新記録を持っていてオリンピック出場が確実視されて
いたものの、例の東京五輪が太平洋戦争で開催されず、そこでその美貌に目をつけたMGMが、「水中レビュー」
というジャンルを彼女のために製作した「世紀の女王」。大きなプールをスタジをに作り、美しい映像と振り付け、
そして音楽で楽しめる映画が出来た、とい訳だ。エスターの美貌や美しい泳ぐ姿はもとより、デビュー作とは思え
ない堂々とした演技っぷりに目が行く。彼女の泳ぐシーンはラストに少ししかないが、これがヒットし、MGMは
次に「水着の女王」(49)「百萬弗の人魚」(52)と更にダイナミックな水泳シーンがヒューチャーされた
ヒット作に出演することになる。

本作は基本、レッド・スケルトン主演のコメディであり、加えて当時大人気のハリージェームズと彼の楽団、
そしてラテンのザビア・クガート楽団が出演。また共演し、さらにさらにオルガンのエセル・スミスが
華麗なテクニックを披露するといった音楽ファンが随喜の涙を流すようなシーンが展開される。もちろん
テクニカラーの美しさを味わえ!とばかりにカラフルなダンサーや舞台装置。なんと幸せな空間であり、
映画であることか。ストーリーはどちらかといえば脇役でいい。

こんな豪華な水泳と音楽と踊りの映画が、ノルマンディー上陸作戦の終了直後に作られていたとは!
当時、1944年6月といえば我が日本は戦況悪化の一途を辿り、「贅沢は敵だ」の世の中。思っても
仕方のないことだが、改めて彼我の国力と国民のメンタリティに想いを致す。日本での公開は1952年。
これを観た日本人は制作年が昭和19年と聞いて、絶句したことだろう。

「錨を上げて」「アニーよ銃をとれ」「ショー・ボート」「キス・ミー・ケイト」「愛情物語」「夜の豹」と
スタンリー・ドーネンと並びMGMミュージカル映画の屋台骨を支えたジョージ・シドニーの「上質なお気楽
映画」は、クレーンアングルや特に水泳シーンの画角は計算され、映像美としても十分に鑑賞に耐えうるものだ。

肩肘貼らないいい時代のいい映画。一時の幸福を。それに応えてくれる素敵な作品だ。
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<ストーリー>
ブロードウェイの流行作曲家スティーヴ(レッド・スケルトン)は熱愛する大学の水泳講師キャロライン
(エスター・ウィリアムス)と加州で結婚式を挙げている時、彼に作曲を依頼しているショウのプロデューサー、
アダムス(バジル・ラスボーン)は彼の仕事が遅れてはと、3人の子供を連れた女を彼の妻だと名乗らして
結婚式場へ出現させた。怒って大学へ帰ったキャロラインの後を追ってスティーヴは、規則の不備をついて
女子専門のその大学に入学し、何とか彼女の誤解を正そうとした。

キャロラインをはじめ、そこの教授連は女子専門の大学に男子学生がいるのは風紀問題にかかわると、何か
彼の落ち度を見付けて放校処分にしようとするが、要領のいいスティーヴはボロを出さない。
遂にキャロラインが誘惑役になって彼を門限に遅らせるという手段がとられたが、2人が共に食事をしダンスを
するうち、誤解も消え昔日の恋人同志になってしまい、てをたずさえて学校を去った。やがてスティーヴの
作曲により、キャロラインを主役とする水上レヴューが華やかにくりひろげれらた。(Movie Walker)

<IMDb=★6.5>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:---- Audience Score:74% >




by jazzyoba0083 | 2017-11-09 11:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)