●「キングスマン:ゴールデンサークル Kingsman:The Golden Circle」
2017 イギリス 20th Century Fox,Marv Films. 141min.
監督:マシュー・ボーン
出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー
   ジェフ・ブリッジス、チャニング・テイタム、ペドロ・パスカル、エルトン・ジョン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今年の劇場初めの作品。1作目が意外といったら失礼だが、これまでになかった新しいスパイアクションを
示してくれ、面白かったので、続編に期待してシネコンへ。上映時間は前作も2時間超えだったが、
続編は141分と、一層長くなった。で、長い分面白いか、というとそれがそうでもなく、あれこれ色んな
エピソードをぶち込みすぎて、とっちらかってしまい、スマートな英国製スパイアクションがアメコミ風に
見えてしまい残念だった。マシュー・ボーン監督、張り切りすぎたかなあ。前作の方が全体に引き締まって
いた感じがする。

さはさりながら、冒頭からエンディングまでほとんど行き着く暇のないアクションは見ごたえはあり、
楽しませてもらったことは確か。だがはやり上映時間が長いなあ。あと20分はカットしたい。
前作ではキングスマンとは何か、という出自と、新たなメンバー、エグジー(エガートン)が鍛えられ
エージェントになり敵と対峙するところまでという美味しい部分がたくさんあったが、続編はそれらが
すでに既成事実としてあり、そこから物語を組み立てるわけだから、確かに続編は難しいだろう。

今回はアメリカに舞台を求め、キングスマンに対するステーツマンという存在が鍵になる。これに
もう一つ、麻薬で世界征服を狙うサイコパスな女ボス、ポピー(ジュリアン・ムーア)とその手下たちが
いて登場人物も多くなり、勢いエピソードも増える。
更にエルトン・ジョン本人出演という飛び道具まで使ってくるんだから。さらにさらに、一話でお下劣な
会話をするのでびっくりしたスウェーデンのティルダ王女とエグジーとの恋の行方も加わるという満腹仕様。
出て来る俳優もオスカー受賞者がてんこ盛りで、その面からもtoo much感が漂う。

ステーツマンはキングスマンと同様の独立したエージェント組織のようなのだが、キングスマンの洋服仕立て
店に対し、蒸溜所と酒場を経営、ニックネームにシャンパンとかウィスキーとかテキーラとか酒の名前が
付いていて、テンガロンハットを被っている。
ジス・イズ・アメリカ!というエージェントらと英国紳士たるキングスマンとの比較も狙ったようだが、
効果的に演出出来ているとは思えなかった。大統領を含めて、アメリカダメダメじゃんか、という狙い
だったのかなあ。

アクションに関して言えば、007のような工夫凝らした武器や、スローを使ったアクションシーン、
冒頭のカーアクションや雪山でのアクションな見せ場は満載で、それぞれに工夫は出来ているので
無邪気に楽しむことは出来る。人間ミンチマシーンは別として、えげつない殺しのシーンは前作の方が
たくさんだった。全体に真面目なのかお笑いなのかが分からなくなるような作品。前作ほどのヒューモアが
効いていない感じだ。
ラストに怪しげな男が出てくるので3作目もあるのだろうけど、もう少しシリアスに振ったほうがいいんじゃ
ないか、このシリーズ。
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<ストーリー>
『キック・アス』の気鋭マシュー・ボーン監督による痛快スパイ・アクションの続編。世界的麻薬組織に
アジトを破壊されたスパイ機関、キングスマンのエージェントが、アメリカ人スパイの協力を得て、巨悪に
立ち向かっていく姿を描く。先端からナイフが飛び出る靴やライター型手榴弾など、スパイ映画ならではの
ガジェットも多数登場する。

スパイ機関“キングスマン”の拠点が、謎の敵“ゴールデン・サークル”の攻撃により壊滅。残されたのは、
一流のエージェントに成長した主人公エグジー(タロン・エガートン)と、教官兼メカ担当のマーリン
(マーク・ストロング)の2人だけになってしまう。敵を追い、同盟を結ぶスパイ機関“ステイツマン”の
協力を得るため、アメリカへ向かう2人。
しかし、表ではバーボン・ウイスキーの蒸留所と最高級のバーボンを提供する店を経営しているステイツマンは、
英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは対照的に、コテコテにアメリカンなチームだった。
彼らは文化の違いを乗り越え、ゴールデン・サークルの陰謀を阻止することができるのか……?

<IMDb=★6.9>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:52% Audience Score:67% >

by jazzyoba0083 | 2018-01-07 11:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)