2018年 01月 11日 ( 1 )

●「パジャマゲーム The Pajama Game」
1957 アメリカ Warner Bros.101min.
監督:ジョージ・アボット、スタンリー・ドーネン
出演:ドリス・デイ、ジョン・レイト、キャロル・ヘニイ、エディ・フォイ・Jr、ボブ・フォッシー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
この年代になるとMGMや20世紀フォックス、ワーナーなどメジャーが競ってブロードウェイミュージカルを
映画にした時期で、名作も多く作られている。本作は、日本ではあまり人口に膾炙しないが、
その筋には極めて評判の良い作品である。特に、音楽とダンスが多めの作品を好む人には絶好の作品だろう。

本作は映画化に先立つこと3年ほどジョン・アボットの製作でブロードウェイで上演され大好評を博し、ワーナーが
目をつけてミュージカルの名匠スタンリー・ドーネンにメガフォンを取らせた。舞台の主役ジャニス・ペイジを
ドリス・デイに変えて(分かりやすいチェンジだなあ)映画化した。脇役などは舞台のスタッフ、キャストが
使われているので、舞台の再現性が高くなっている。ただし、舞台に比べると上映時間がかなり短く、アボットと
ドーネンが上手く折りたたんで見やすくしている。

当時としては珍しい労働争議と恋を併せて扱ったもので、舞台となるのは「パジャマ製造工場」だ。
賃上げを要求する従業員代表がドリス・デイ。新任の工場長がやがて恋の相手となるジョン・レイトだ。
ボブ・フォッシーの振り付けも素晴らしく、キャメラや色彩の配置などよく考えられている。
「時計と競争」「私は恋をしていない」、またデイとヘイトのデュエットによる「ヘイ・ゼア」、
ハイライトとでも言うべき、女工たちが野原で群舞を繰り広げその踊りもまた素晴らしい「一年に一度の日」、
帽子を使ったいかにもボブ・フォッシーらしい振り付けが冴える「スティームヒート」、光学効果も
見事な「ヘルナンデス・ハイダウェイ」など、その歌と踊りから目が離せなくなるのだ。特にドリス・デイの
活躍は素晴らしい。

結局社長が折れて賃上げは認められるのだが、そこでも喜びの群舞。物語のまとめ方も含め音楽、踊り
全てにおいて一流の出来といえるミュージカルである。残念ながら日本ではDVDでも買えない。
戦後の伸び盛りのアメリカの楽天の世界がここにはある。
(Amazonで輸入盤は買えます)
本日町の映画鑑賞会で、そこで上映されたのだ。稀有な名作を見ることが出来た。
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<ストーリー>
R・ビッセルの『7セント半』をブロードウェイ・ミュージカル化して'54年に大ヒットさせたG・アボットが、
S・ドーネンと組んで作り上げた同材の映画化作品。D・デイを除くと舞台のオリジナル・キャストのままと
いうが、そのデイが素晴らしい。
パジャマ工場のストを煽動する組合の女闘士を、いつもより短髪にした彼女がさっそうと演じて、
時間7セント半のベースアップ要求を主張。新任の工場長(J・レイト)をやりこめる。
そのうち、立場の違いを超えて二人は惹かれ合っていき……。

ボブ・フォッシー振り付けによるダイナミックな群舞、布地の原色と疑似自然光を活かしたH・ストラドリングの
鮮やかな撮影も上々の出来映え。ポピュラー・ナンバーとなった主役二人の二重唱“ヘイ・ゼア”など佳曲も多く、
まず、この年代としては傑作の部類に入ろう。(allcinema)

<IMDb=★6.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:91% Audience Score:65% >



by jazzyoba0083 | 2018-01-11 12:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)