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クローサー Closer

●「クローサー Closer」
2004 アメリカ コロムビア(ソニー・ピクチャーズ) 103分
監督:マイク・ニコルズ
出演: ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン
     クライヴ・オーエンほか。

これだけの豪華な配役と「卒業」の監督の作品ということで
期待感一杯で観始めた。
冒頭、ロンドンの街の交差点で、信号待ちするダン(ロウ)と、アメリカから
到着したばかりのストリッパー、アリス(ポートマン)。イギリスのクルマが
左側通行ということを忘れて、歩き始めて、タクシーと接触、助けたダンとの
出会いだ。
ダンとアリスは、同棲を始め、ダンは、この間のアリスとの生活を書いた
小説を出版する。その写真を撮りにいったスタジオで、写真家アンナ
(ロバーツ)と出会い、好きになってしまう。
実はダンとアンナは恋人同士だったのだ。ダンはある夜、アンナになりすまし
エロサイトのチャットで、医師のラリーと、エロ話にエキサイトする。そして
水族館で会おうということになる。そして水族館に現れたのは、本物の
アンナだった。

4人の男女が、くっついたり離れたり、嘘を重ねて傷ついて。そんなことを
重ねるうちに、アンナはダンと離れ、NYに帰ることにする。アンナとは
実の名前では無かったのだ。

なんか、だらしない男女がくっついたり離れたりの映画で、まあ、人間
こんなことを恋愛で重ねていくんだな、ってなことくらいは判りますが、
そんな4人を見ていて共感することが無い。みんなこの4人の誰かに
似ているんだよ、なんてことを言いたいんでしょうか。
なんてつまらん映画だ!と思ってしまったわけです。この映画がいろんな
賞を獲ったことがまたまた判らない。

シンプルで、判りやすい映画が好きな人はお勧めしません。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-19 22:43 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「現金に体を張れ The Killing」
1956 アメリカ 20世紀フォックス 85分 モノクロ
監督・脚本:スタンリー・キューブリック
出演:スターリング・ヘイドン、マリー・ウィンザー、コリーン・グレイ、
ヴィンセント・エドワーズ、ジェイ・C・フリッペン、テッド・デ・コルシア
ティモシー・ケリー、エリシャ・クック・Jr

「ワイド・アイズ・シャット」を遺作として、1999年にこの世を去った寡作の
巨匠、スタンリー・キューブリックの28歳の時の、若きクりエィティビティが
ほとばしる、優れたサスペンス小品。
「小気味いい映画」とはこのことだ。あえてモノクロをチョイスし、人物の
背景をカットして、テーマだけに絞込み、1時間20分で完結させてしまう
力量は若くしてすでに只者ではない雰囲気。
そして、写真家として育ってきた彼が、彼らしい映画の原点というべき手法も
たくさん見せている。

刑務所を出てきたばかりのジョニーは、競馬の売り上げを強奪しようと企む。
そして、競馬場の窓口係、バーテンダー、警察官らを仲間に加え、
綿密に計画を練り、いよいよ仕事に取り掛かった。
それぞれの仲間の役割にしたがって、時間が行ったり戻ったりする手法は
当時としてはものすごく斬新だっただろうな。だから同じシーンが何度も
出てくる。
軍隊上がりの銃の名手に第7レースの第4コーナーで大本命の「赤い稲妻」
号を射殺、レースを混乱に陥れる。一方、バーで暴れる役のチンピラは
場内の警官や警備員をひきつける大立ち回りを演じる。
その間に、ジョニーは変装して、集金室に入り、銃で脅して200万ドルを
せしめる。これをパトカーの警官が拾い、隠れ家へと運ぶ。
だが、馬を射殺した男が、警官に目撃され射殺されたのをきっかけに
計画が次々と狂っていくのだった。
唯一生活が描かれるのが、払い戻し窓口係の男で、マリー・ウィンザーが
演じる妻が、浮気をしていた男(ビンセント・エドワーズ=ベン・ケイシー!
懐かしい!)に、旦那の犯行をばらし、その男に金を横取りさせ、二人で
高飛びしようとしていたのだ。しかし、200万ドルを山分けしようと
集まっていた仲間たちのところに妻の男がマシンガンを持って現れ、
銃撃戦となり、窓口係の男以外全員死んでしまう(これが現代の謂れか)。
男は妻のところに行き、口汚く男をなじり、ことの真相を明かす妻を
射殺してしまい、彼も絶命する。
一方、金を運ぶ係りのジョニーは彼女と空港に向かう。200万ドルは
大型のトランクに詰め、機内に持ち込ませろ、と主張するが、当然
断わられる。粘るジョニーだったが、航空会社は頑として聞かず、
仕方なく、手荷物として預けることになる。搭乗する予定の飛行機に
荷物を運ぶ車。突然犬が飛び出てきて荷物が落下し、トランクの口が
開いてしまう。200万ドルの札が飛行場に舞い上がる。
逃げようとするジョニーと彼女。その前に連絡を受けた警察が2名、
銃を構えて待っていた。

ストーリーはシンプルに、判りやすくテンポは速く、作品自体の時間も
短い。キューブリックの青春の息吹を、もろに感じることの出来る、
優れたサスペンス・クライム映画だと思います。面白かった!!
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-18 23:10 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「カリフォルニア Kalifornia」
1993 アメリカ MGM映画 118分
監督:ドミニク・セナ
出演:ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス、デヴィッド・ドゥカヴニー、
ミシェル・フォーブス他

ブラピが「リバーランズ・スルーイット」でブレイクする前年に撮った
バイオレンスもの。
どう評論すればいいのででょうか。結局殺人が出来るのは良心に呵責を
覚えられるかどうか、という点にある、ということをいいたかったんでしょうか。
観終わった後、なんら気持ちが良いわけでも考えさせられたわけでもスカッと
したわけでも、笑ったわけでも、哀しかったわけでもない。ま、「クソ」みたいな
映画だったともいえる。

頭のネジが200本ほど抜けた生まれながらのキチガイ殺人鬼アーリーと、
これまた頭のネジが400本ほど抜けた愛人のアデール。
仮釈放の身のアーリーは、愛人とカリフォルニアに行こうと決意、たまたま、
町の掲示板にカリフォルニアまで同行してくれる人を募集、と紙を出していた
雑誌ライターのブライアンと恋人で写真家のキャリーと旅を共にすることに
なる。ブライアンは、殺人事件を追い、その舞台を訪ね取材し、キャリーの
写真をつけて本にして出版しようとしていたのだった。
見るからにして普通じゃない、アホな二人を簡単に仲間にしてしまうブライアン
たち、不思議。
アーニーはまず、溜まっていた家賃を催促していた大家を殺し、住んでいた
トレーラーハウスに火を放って、カリフォルニアに行こうとしていた。当然金は
持っていない。人を殺すことになんの感情もないアーリーは、二人と旅する
中で次々と殺人を重ね、遂にはブライアントとキャリーの二人も
殺そうとする。
アホのアデールも殺人は悪いこととは理解でき、アーリーを諌めはするの
だが、しまいにゃ、アデールも殺されてしまう。
ブライアンの手で殺されることになるアーリーなのだが、ブライアンは
初めて殺人を経験し、人を殺すということで、自分とアーリーの違いは
なんだろうか、と自問する。それが「良心の呵責」という結論なわけだ
少し強引だなと。だって、アーリーは人格破壊の病人だよ。普通の人じゃない
んだもん。自分のことと比較するには無理がある。
ラストはホラー&バイオレンス風なのだが、イマイチカタルシスを感じない映画だ。

ブラピのアホな役は上手いな。それとジュリエット・ルイスの頭のネジの抜け
具合がいい。
ブラピのファン以外にはあまりお勧めできないかも。原題の綴りは間違いでは
ありません。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-17 22:15 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)

グロリア Gloria

●「グロリア Gloria」 
1980 アメリカ コロムビアピクチャーズ 121分
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムズ、バック・ヘンリーほか。

1980年度 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品

マフィアの重大な秘密を売ろうとした男が一族もろとも殺される。
母親と友達だった、女マフィア、グロリアに幼い息子フィルを預かることに。
子供がもつ、秘密の詰まったノート。これを追いかけるマフィア。
亡くなった母親との約束を守り、フィルを連れて、マフィアから逃げる
グロリア。子供嫌い。また演技なのか、このガキが小生意気で
(見た目にも)いらいらさせるのだが、次第にグロリアの心に母性が
芽生えて行く。
カサヴェテス(故人)の映画は初めて観た。この手の映画のファンは
熱烈なんだろうな。ジーナ・ローランズは実の奥さん。
言っちゃ悪いけど、おせじにも美人とはいえない中年女が、
女マフィアを凄みを利かせて演じています。
さすが金獅子賞。拳銃をぶっ放すときも感情というものを感じさせない。
それが、あとになってフィルに対する母性の厚みを出す伏線に
なっているのでしょうね。
私としてはいまひとつ好きになれない映画ではありましたが、
見ごたえのある映画なんだろうな、ということは判ります。
ピッツバーグに逃げたくても、マフィアの手が回っていて、結局
NYを逃げまわる、という設定も閉塞間を演出できていてよかったのでは
ないでしょうか。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-15 22:19 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「彼女を信じないでください Too beautiful to lie」
2004 韓国 sea-sun film company 115分
監督:ペ・ヒョンジュン
出演:カン・ドンウォン、キム・ハヌル、イ・ヨンウンほか

私は大変面白く観ましたが、「映画道」のみなさんは、この手の映画は
酷評の対象なんでしょうね。
まあ、ストーリーは、これをもっとベタにすれば吉本新喜劇にも
なっちゃいますし、判りやすさが、逆に映画とは何ぞや、というファンには
ダメダメなんでしょうね。同じストーリーで舞台がフランスかイタリア
だったら、感想も変わったりするんですよね。そういう人って。

詐欺の天才、ヨンジュ(キム・ハヌル)は、収監中の刑務所から、
嘘で塗り固めてまじめを装い、見事仮釈放をゲット。
ムショで作った、デコイを姉の結婚記念に届けるため、電車に乗り
プサンに向かう。
そこでたまたま、乗り合わせたヨンガンの薬剤師ヒチョル(カン・ドンウォン)。

彼女にプロポーズをするために母親の形見の指輪を眺めているうちに
向かいのヨンジュの席の下に落としてしまう。眠っていたヨンジュの
またのしたに頭をつっこんで指輪を取ろうとしたとき、目を覚ました
ヨンジュに、痴漢と間違われてボコボコにされてしまいす。

そんな間に、指輪はすられてしまう。仮釈放中であるヨンジュは
自分が盗んだと思われたらかなわないと、途中の駅でスリを
追いかけ、取り戻すが、電車は出て行ってしまう。大切な
姉へのプレゼントを入れたバッグを残して。

手元に指輪が残ったヨンジュ、ヒチョルの手元にあるであろう
デコイの入ったバッグを取り戻すべく、「ヨンガンの薬剤師」を
頼りにヒチョルの故郷に赴きます。
そこで、指輪を見せてヒチョルの嫁だ、と嘘をついたことから、
次々と嘘の上塗りを余儀なくされ、ヒチョルの家族は、健気な
ヨンジュをまったく疑わず、あとから駆けつけたヨンジュをひどい
男だ、とののしる始末。なんとか、ヨンジュの嘘を家族に信じて
もらいたいヒチョルだったが、ヨンジュの嘘のほうがはるかに出来がよく、
なかなか信じてもらえない。
そんなとき、恒例の「ミスター唐辛子」コンテストが開催される時期が
来て、ことしはヨンガンから出る予定だった男が出れなくなり、
なんの因果か、ヒチョルが出ることに。
ヨンジュから作戦をいろいろ授けてもらって大会に臨んだヒチョル
だったが、ヨンジュの作戦で、なんと優勝してしまう。

こんな時間をすごしているうちに、ヨンジュにヒチョルを愛する気持ち
が芽生えてくる。
そうこうしているうちに、本物の彼女が、かつての約束どおり、
ヒチョルの実家を訪ねてきたので、事態は更にややこしくなった。
一方、コップについた指紋を警察の友達に預け、ヨンジュの身元を
洗うよう頼んでいた結果がでて、詐欺で仮釈放中という情報が
ヒチョルの家にもたらされる。

結局ヨンジュは家族の前で、本当のことを白状して誤り、ヨンガンを
去っていきます。

最後はハッピーエンドになるのですが、終わり方もちょっとした
サプライズがあって、楽しかったです。
どこか青木さやか似のハヌルがいい味をだしているし、頼りない青年を
これまたカン・ドンウォンが好演。

判りやすく、ハートウォーミングなラブコメディとして、楽しめます。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-13 23:12 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「五線譜のラブレター DE-LOVELY」
2004 アメリカ ユナイテッド・アーティスト、ワーナー映画 125分
監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:ケヴィン・クライン、アシュレイ・ジャッド、ほか。

私の大好きなアメリカの作曲家、コール・ポーターの半生を描いた
伝記映画というよりも、著名な歌手がたくさん出てきて、ポーターの
曲をたくさん歌うのが楽しい映画ではありました。
もちろん、愛妻リンダとの終生変わらなかった愛情のありようは
感動的ではありましたが。

コール・ポーターは、1891年にアメリカ・インディアナ州の富豪の家に
生まれ、一時パリに暮らしていたこともあったが、ハリウッドの映画に
進出して才能が一気に花開き、アーヴィング・バーリンや、ジョージ・
ガーシュインなどと並び称される、大作曲家。1964年没。73歳だった。

ただ、彼の場合、お金持ちなので、生活は華やかでやや鼻持ちならぬ
ところがあったらしい。しかも男色趣味は、リンダとの結婚生活に
入ってからも続き、波乱万丈というよりも好き勝手に生きましたねえ、
という感じでしょうか。そんな、苦労知らずの才能が、傑作をたくさん
生み出したとも言えるでしょう。

彼のピークは1948「踊る海賊」、1953「キス・ミー・ケイト」(舞台は
1948)この映画にも出てきた1936「エニシング・ゴーズ」、
1956「上流社会」(ビング・クロスビーとグレース・ケリー、”トゥルー
・ラブ"で知られる)1957「魅惑の巴里」、1957「絹の靴下」
(フレッド・アステアとシド・シャーリースのダンスが素敵)、あたりでしょうか。

趣味の乗馬で馬が暴れて転倒し、足が馬の下敷きになり、その後、
車椅子と松葉杖が離せぬ生活となったが、しばらくは、熱心な
作曲活動を続けていた。しかし、リンダを失ってからは一切作曲は
しなっかったそうだ。

彼をテーマにした伝記映画は1946年に「夜も昼も」がケーリー・グラント
の主演で封切られている。

今回は、パリでの生活で、リンダと出会うことから始まる。お金持ちが
故に、自由奔放なポーターの人生をマネジメントしていくリンダ。
彼女の存在がなければ、ポーターの成功した人生は無かったといえる
ほど。だから、歌のほとんどが彼女に楽想を得ている。
もうすっかり老人となったポーターが、親友と過去を振り返りながら
ストーリーが進んで行くという構造。ポーター役のケヴィン・クラインは
「ソフィーの選択」で名が知られた名優。ピアノも本当に弾いてそうだ。
ポーターが作った数々のミュージカルを縦軸に、リンダとポーターの
愛情物語と友人たちとの交流を横軸に描いて行く。

物語としては、ありがちな夫婦の波乱万丈の小ぶりな作品だったと
感じました。それよりもジャズ好きな私としては、作品中に
エルヴィス・コステロ、ダイアナ・クラール、アラニス・モリセット、
シェリル・クロウ、ナタリー・コール、キャロライン・オコナーら
豪華な歌手陣が、次から次へとポーターの名曲を歌っていたのが
楽しかったですね。
ポーターの曲は都会的で洗練されていて、いかにもお金持ちの
苦労なしが作ったという良い意味での、「名曲」が多いです。

皆さんもご存知の「ビギン・ザ・ビギン」、「In the still of the night」
「de-lovely」、「Night&Day」、「True Love」、「Anything goes」
「You are the Top」、「So in love」などなどポーターの傑作には
枚挙に暇がありません。

ポーターの背景やリンダの背景がもう少し詳しく書かれていたら厚み
のある映画になったのになあ、何せ、少々薄っぺらい感じでした。
エンドロールで「You are the Top」を歌っているのはポーター自身
です。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-05-15 00:30 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「グッバイ・ガール The Goodbye girl」
1977  アメリカ ワーナーブラザーズ映画 110分
監督:ハーバート・ロス
出演:リチャード・ドレィファス、マーシャ・メイソン、クィン・カミングスほか。

1977年度アカデミー賞主演男優賞、LA批評家協会賞男優賞、
ゴールデン・グローブ賞作品、男優、女優、監督、脚本賞
英国アカデミー賞主演男優賞、受賞作品

いまから29年前の作品。私ら夫婦が結婚した年の作品です。
二ール・サイモンの脚本のコメディーで、映画だが、どこか
お芝居を観ているような感じがする。

2年前にお芝居の世界を引退したポーラは娘バツイチ。
同居中の男に、「イタリアで映画での仕事が出来たから、
イタリアに行く」との手紙を残して去られてしまう。バツニに。
男は、去る時にポーラと住んでいたアパートを他人に
譲ってしまっていたのだ。
そこにやってきたのが、これまた役者のエリオット。
自分がアパートを出て行くことに納得できないポーラは、
交渉の挙句、エリオットと同居することに。

一方、ポーラは収入の道がなくなったので、またオフ・
ブロードウェイでオーディションを受けて、舞台生活に
戻ろうと努力していた。方や、エリオットは、これまた
オフ・ブロードウェイで、シェイクスピアの演劇を新解釈で
演じたが、新聞・雑誌に酷評されてしまい、自信を喪失して
しまう。上演は打ち切り。そして場末の劇場で
お笑い用の劇に出ていた。

そこでのエリオットを認めたハリウッドのプロデューサーから
映画出演を誘われる。
もちろん、ハリウッドに行く決意をするエリオットだが、
ポーラにしてみれば、また3回目の「グッバイガール」に
なってしまう。エリオットは4週間の撮影が終わったら
必ず帰ってくると約束するのだが・・・。

ポーラはまた、悪夢が戻ってくると悲観するが、エリオットの
愛情は本物だった。

冒頭とエンディングに設定された、雨の電話ボックスシーンが
おしゃれ。

ポーラ役のマーシャ・メイソンは、ニール・サイモンの元妻。
子役のクィンは、上手かったのにその後あまり見かけませんね。
都会的なお洒落な映画。イヤミなく、観終わった後もほのぼのと
します。
リチャード・ドレイファスは、この映画でアカデミーを獲り、その前年
「未知との遭遇」と出会っていて、このあたりがピークだったのかなあ。

尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-05-03 22:00 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「きみに読む物語・THE NOTEBOOK」
2004 アメリカ・ニューラインシネマ 123分
監督:ニック・カサヴェデス
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムズ、ジーナ・ローランズ
ほか。

もっとボロボロ泣けるか、と思って観たのですが、しみじみしちゃいました。
理屈じゃない、こういう映画もあっていいなあ、と思わせる映画。

私も年代的に近い年齢なので、身につまされる作品でしたが、泣かせて
やるぞ、ってな力みもなく、人間の持つ愛情の一側面を切り取って見事
でした。

ある老人療養施設に認知症で入所しているご婦人のところにデュークと
名乗る老人が訪ねてきてはある話を読み聞かせています。

1940年、ノース・カロライナ州シーブルックスという避暑地に、お金持ちの娘、
アリーが遊びにやってきた。そこで町の木工作業員ノアと出合った。最初は
ノアの一目惚れで強引なデートではあったが、17歳のアリーとノアはたちまち
激しい恋に落ちていく。
しかし、アリーはニューヨークの大学に進学が決まり、夏休みも終わり、
二人はケンカ同然で別れてしまう。その後ノアは365日毎日手紙を
書きますが、身分のつりあいを気にする母親が全てアリーに手渡さなかった。
そして、戦争が始まった。ノアが戦場に言っている間、アリーは国内の軍隊
の病院で戦争で傷ついた軍人の面倒を見るボランティアをしていたが、
そこで、富豪ロンと出会い、両親の賛成も得て、婚約を決める。
そんなある日、復員してきたノアは7年前にアリーと約束した、廃屋を立派な
家にすることの実現に向け、建築確認申請を取りにニューオリンズに来た
ところで、アリーを見つけてしまう。しかし、婚約者がいることに気がついた
ノアは、がっくりとして引き上げた。
そして、婚約が近づきウエディングドレスの試着をしていたアリーは、自分の
結婚を報じる地元紙に、廃屋を立派な豪邸に建て直したノアの姿が映った
写真を見て卒倒。
婚約者に、決着を付けてくると微妙な言い回しを残して、ノアの家を訪ねた。
やはり愛し合う二人はたちまちまた恋の炎が燃え上がってしまう。
アリーは、婚約者とノアの間で悩む。そして出した結論は?

その話を聞いていた老婦人が、「彼女はどちらを選んだの? あ、待って!
思い出したわ。それって私のことでしょ、あなた、ノアなのね」と突然記憶が
蘇ったのだった。しかし、数分後また、元へ戻ってしまうのだった。

老ノアが最愛の妻アリーに聞かせていた物語、実は、アリーがノアの為に
綴ったものだった。自分より先に夫が逝ってしまった時にと、書いていたのだ。

途中で、若い時代のノアとアリーが、この老人と老婦人なんだろうな、って
ことは判ります。しかし、判っても、深い愛情で結ばれた二人の辿る道、
辿った道のことを思うと気になりません。

何処にでもありそうな、とても真面目な夫婦の愛情物語を劇的なプロットに
仕立て、気持ちよく見せていきます。そして認知症になったら自分はどうする
だろう、と怖くなる映画でもあります。老アリーを演じた夫人はこの映画の
監督の実の母親だそうです。
若い二人が最初にダンスをするBGMが、ビリー・ホリディだったり、40年代の
映像に流れるのがスイングだったり、ジャズがバックで時代を演出しています。

尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-05-02 23:44 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)

ケーブルガイ・Cable Guy

●「ケーブルガイ・Cable Guy」
1996 アメリカ コロンムビア/ソニーピクチャーズ 95分
監督:ベン・スティラー
出演:ジム・キャリー、マシュー・ブロデリック、レスリー・マンほか。

「マスク」で日本でもすっかりおなじみになったジム・キャリーが「マスク」の
2年後に撮ったもの。ベン・スティラーは俳優としてのほうがキャリアが
長いのだが、監督としては2本目。そして、マシューは、「ミュージックマン」
の主演で見覚えがあった。

ジム・キャリーはその表情が極めて特異なイメージがあるが、この映画でも
面白いのか、怖いのか、判らないのが、むしろ怖い。

不動産会社に勤めるスティーブンは、彼女との間が微妙になり、しばし別々に
暮らすことになり、新しいアパートに越してきた。
ケーブルテレビに加入したのだが、係りの男が4時間たっても来ない。
やっと来たのが、ジム演じるケーブルガイ。
最初から、「こいつ頭おかしいんじゃないか」っていう言動のオンパレード。

スティーブンと彼女の間のヨリを戻すのを手伝ったり、スティーブンの部屋
に勝手に入って、大型テレビや大型スピーカー、カラオケセットを
据え付けて行ったり、とにかくスティーブンの廻りをしつこく付きまとう。
本人は「友達になりたいんだ」というが。どこか、危ない人の匂いが
する。
そのうち、スティーブンは突然警察に捕まる。家に持ち込まれた
オーディオセットが、盗品と判ったのだ。

なんとか保釈され、疑惑も晴れたが、スティーブンはケーブルガイが
許せない。正体を暴こうと、テレビ局の知り合いに頼むと、ケーブル
テレビ会社にそんな男はいない、という。かつてクビになった
男らしい。ケーブルガイはついにスティーブンの彼女を拉致し、
大きなパラボラアンテナの上でスティーブンと対決することになる。

結局、ケーブルガイは幼いころ、両親とも忙しく、テレビが子守で、
友達が出来なかった。そんな子供を作っちゃいけないんだ、
子供をテレビに任せちゃいけないんだ、と至極まともなことを
最後に言うのだが、それがこの映画全て。

批評では、みなさん高い評価をしているようですが、私には
なんだかなあ、って感じでした。たしかにケーブルガイの言って
いることは正しいし、社会的な問題提起にもなっているんですが、
じゃ、途中で出てくる中世の騎士の格好をした決闘ゲームは
なんだろうか?ジムの顔芸の達者なところに思わずクスリという
シーンもあるが、95分の映画にしても、なんだかなあ、です。
映画を通して、テレビのニュースで伝えられる「双子殺人事件」
というのは何かのパロディなんでしょうか。知らない人には
全く判らない。
ラストシーンで、ヘリの中の救急士に名前を聞かれ、
「I LOVE LUCY」の旦那の名前、リッキーと答えたバックに
ルーシーの番組のテーマが流れたのも、知らない人には
全く判らない。アメリカでこそ成り立つ映画かな。

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-04-30 23:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「きっと忘れない・Wiht Honors」
1994 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 101分
監督:アレック・ケシシアン 出演:ジョー・ペシ、ブレンダン・フレイザー
モイラ・ケリー、パトリック・デンプシーほか。主題歌:マドンナ


映画っぽい映画、という表現が適切かどうか判りませんが、私には
そう感じました。大学に住み着くルンペンと4人の学生の心温まる
物語に友情と人生を考えざるを得ない心境になります

ハーバード大学の4年生、モンティやコートニーたちは、卒業を
控え卒論の制作に忙しい。季節は冬。パソコンのハードディスクの
クラッシュで、それまで書き上げた卒論の一部を急ぎ大学でコピーを
しなくてはならなくなったモンティは、雪の中をコートニーと大学へ
出かけますが、つまづいて、卒論の入った封筒を、地下のボイラー室に
落としてしまいます。
警備員をだまくらかして、地下室に入ってみると、なんとそこに、
サイモン(ペシ)というルンペンが住み着いていた。そして、
モンティの卒論を人質に、宿と食事を要求、要求が1つ叶えられる
ごとに1枚づづ返してやる、と契約を結ぶハメになってしまいます。

モンティはサイモンを一軒家をシェアしている3人の友達もところへ
連れて行きますが、住まわせることは出来ず、外のポンコツの
ワゴン車の中で暮させることにします。
初めは単なる、意地悪なルンペンと思っていたサイモンですが、実は
ハーバード大の教授の言い負かすだけの頭脳をもっている、
賢い男。故あって、浪々の身となったのでした。

モンティは、船乗りとして世界を巡っていたのですが、20年前に
ある造船所で働いた時、アスベストを吸い込んで、肺は末期的な
症状になっていて、余命幾ばくもない身だったのです。

モンティたちとサイモンの奇妙な共同生活が始まりますが、
まだまだヒヨコで、頭でっかちのハーバード大の学生たちは
サイモンから、貴重な人生訓を学んでいくのです。

サイモンも自分の最期が近いことを知っていて、「死亡広告」を
事前に考えたりしていたのですが、最期の願いだ、といって
あることをモンティに頼むのです。

ラストは涙なしでは観られません。
サイモンは悲惨な人生しか歩けなかったけど、4人に大学生に
その心はきっちり受け継がれたのでした。

そう突拍子もない映画ではなく、大作でもないのですが、心に
沁みる良い映画だと思います。良心派の作品といったところ。
主題歌を歌っているのが、マドンナで、「I'll remember」は
全米1位に輝きました。

現代は「誇りと共に」という映画の中身を実に表していますが、
邦題は、マドンナの主題歌から取ったのではないででょうか。
この邦題を腐す人も見えるようですが、もっとビックリする
邦題もありますから、まあ良いタイトルじゃないですか?
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-03-21 23:04 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)