カテゴリ:洋画=か行( 252 )

●「恋のじゃま者 Nothing in Common」
1986 アメリカ Delphi Films,Rastar Productions,TriStar Pictures.119min.
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、ジャッキー・グリーソン、エヴァ・マリー・セイント、ヘクター・エリゾンド他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ゲイリー・マーシャルという監督さん、この4年後に「プリティ・ウーマン」を撮るわけだど、
その後の作品を観ても、一発屋ということになってしまうのだろうか。
本作も、邦題がヘンチョコリンだけど、いわば親子関係再生のけっこう良いテーマが
設定されているのだけど、トム・ハンクスの女の子ネタと饒舌なジョークに長い時間を取って
しまい、締りのない、視点がボケた映画になってしまい、勿体無いことをした。

トム・ハンクス自身もこの時代あたりはいい作品に当たらない苦悩の時間帯であったの
だろうな。

有能なのだけれど、生活がルーズで女の子ばかり追いかけている広告マン、デヴィッド。
(トム・ハンクス)観ているこっちが苛つくほどC調なやつ。
で、デヴィッドの父親から36年連れ添った母さんが出てった!という泣きの電話が入り、
そこから両親の騒動に子どもとして巻き込まれ、(自分から巻き込まれていったのだけれど)
疎遠であった父を理解し、母とも愛情を確認する、というお話。そして、デヴィッド自身は
幼なじみの「友達」としてしか見ていなかった女性との間に愛を見つけ・・・。

簡単に端折るとそういうお話。作品の3分の2は、後半3分の1の両親との和解への
冗漫なる前フリ。あと30分短くしたらもう少しピリッと引き締まった映画になったのでは
ないか。物語の前半のデヴィッドと後半のデヴィッドの落差を見せたかったにしても、だ。

厳しかったが女に甘かった父親がひた隠しにしていた糖尿病により、両足に
壊疽が発生し、指を切断せざるを得ない状況、またそれを許してしまっていた母の
無関心・・その無関心とて原因は父親にあり、そうした父親を作った遠因は母の育ちに
あり、その母の育ちを理解しない父も悪いのであり、という割と分かりやすい因果応報の
輪廻なのだが、その前ふりが冗漫で頂けない。
せっかくデヴィッドが物語の中で手掛ける航空会社のCMのコンセプトが家族でるのも
含め、残念だ。
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<ストーリー>
デイヴィット・バスナー(トム・ハンクス)は、シカゴの広告代理店に勤めるエリートだ。
その日は昇進も決まり、意気揚々。会社のボス、チャーリー(ヘクトール・エリゾント)たち
との呼吸も合い、ガールフレンドにも恵まれ、大いに満ち足りている。

が、一つ、悩みのタネがあった。父のマックス(ジャッキー・グリーソン)を残して母の
ロレイン(エヴァ・マリー・セイント)が、家出をしてしまったのだ。34年の結婚生活の
突然の破局で混乱する両親を前にして悩むデイヴィット。そんな彼を慰めるのは、
ハイスクール時代からのガールフレンドで演劇のインストラクターをやっているドナ
(ベス・アームストロング)。一方、会社では大手の航空会社“コロニアル・エアライン”
との取り引きの話しが持ち上がり、クライアントに会いに行ったデイヴィットは、そこで
社長と共に現れた美しい女シェリル(セーラ・ウォード)と知り合い、早速ベッドイン。

ところが彼女は社長の娘で、彼女の取なしもあって取り引きは大成功。仕事は順調
だったが、父マックスが交通事故を起こして会社をクビになり、デイヴィットを頼ること
しきり。ロレインも何かと電話をかけて来る。
しかし、時がたつに従ってデイヴィットにはそんな父の事が、哀れに思えて来た。

更にマックスは、足のリウマチがもとで切断手術を受けなければならなくなる。こんな
父の手術の日を前に“コロニアル・エアライン”の社長にニューヨークへ行くように命じ
られるデイヴィット。仕事を取るか、父を取るかで悩む彼は父親の方を取った。
以前には持った事のないような共感と愛情を持って、病院の父の面倒を見る
デイヴィットの姿があるのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-26 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「クロッシング Brooklyn's Finest 」
2009 アメリカ Millennium Films (Presents) 132min.
監督:アントアーン・フークア
出演:リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス、ウィル・パットン
    エレン・バーキン、ヴィンセント・ドノフリオ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆。
<感想>
時々、映画を見終わった後、アメリカの批評サイト、IMDbではどんな★が付いているかな、と
当てっこするのですが、私が本作に付けたのが6,7。かのサイトの★もなんと6,7でした。
まあ、たいていの人がそのくらいに思う出来なのでしょう。いわば、普通に面白い。

本作の邦題は原作とはかけ離れて、何かが交差することを匂わせているのだが、これで
ネタが半分バレたようなもの。良いタイトルのようでいて微妙だ。
という具合で、NYPDに勤務する3人の警察官それぞれの人生が、ある1つの犯罪において
重なっていき、あるものは死に、あるものは去る、という骨子の仕立てだ。

イーサン・ホークは貧乏人の子沢山で、さらに双子が生まれようとしている。今住んでいる
家は壁や天井にカビが生えていて、妊婦や新生児に良くない。そこで彼は、犯罪を摘発する
たびにばれない程度に金を盗んだり、情報屋を殺して金をせしめたり、かなりの悪行を積んで
いた。が、心根はクリスチャンで、神に助けをすがっていたりする。良心の呵責に攻められつつ
結局は、悪徳警官の姿で身を滅ぼす。

ドン・チードルは、NYのヤクザに長年潜伏している覆面刑事。周りのチンピラからもも信頼が
厚く、特にチードルの命の恩人でもあり、かつその恩人を高裁で無罪にしてやったキャズ
(ウェズリー・スナイプス)の友情を裏切れず、FBIの汚い捜査に腹を立てつつ一級刑事に
昇進はするが、彼も警官にチンピラと間違えられて命を落とす。

リチャード・ギアはあと7日で定年退職を控え、万事事なかれ主義で、銃にも弾を入れておらず
とにかく事件に関わりを持たず、年金生活に入りたがっていた。そんな彼が新人の教育係を
仰せつかり、事件に巻き込まれていくが、変なところで正義ぶったりするのがちぐはぐだった。
彼は売春宿の女に入れあげていたのだが、所詮売春婦、定年と同時に足抜けさせようと
するが、「帰ってよ」とか言われてしまう。その帰りに、たまたま警察署で見かけた失踪人の
チラシとよく似た女がシャブ漬け状態になってバンで運ばれるところを目撃、それを
追いかけるのだ。もう退職しているというのに。自分の銃には弾を一発、実は自殺用に入れて
あったのだ。

さて、チードルの親友キャズは仲間の裏切りに合い撃たれて死ぬ。その復讐に駆けつけるの
だが、そいつらこそ、ギアが追っていきた売春組織にして麻薬の販売組織であったのだ。
また、イーサン・ホークは、カネ欲しさに自分一人でその組織に踏み込む。途中で仲間に
止められるが、仲間のクルマのタイヤを撃ってパンクさせ、現場へと向かった。

まずビルに入ってきたのはチードル。キャズを撃ったやつを次々と撃ち殺し、最大の悪を
外にまで追い詰める。そこで命乞いをするチンピラを容赦なく射殺。その姿を観たのは
イーサンを追いかけてきた仲間。チードルをヤクザと思い込み、射殺してしまう。しかし
彼の腰には今回は警察のバッジが付いていた。警察としての行動だったのだ。
愕然としながら、イーサンを探す仲間。チンピラがたくさん射殺されいている中で、ポケットに
札束を入れて絶命しているイーサンを発見した。

そのころ売春の部屋に近づいたギアはシャブ漬けにされ慰めものになっていた少女ら
3人を解放するが、そこに二人の黒人が。一人を制圧し、一人には撃てるものなら撃って
見ろ状態で迫られ、ギアは一発の弾で心臓を射抜いた。しかしこいつそれでは死なず、
ギアに襲いかかる。ギアは棚にあった結束バンドで彼のクビを締めて殺した。
警官になって初めて撃った銃、そして初めて殺した犯人。しかし彼はもうリタイアしていたの
だった。

特に3人が重なるところでは、同じビルで事件が起きるのだが、最初のチードルの銃声に
イーサンもギアも気がつくだろうに、とか、結束バンドが都合よく棚にあるな、とか、その前に
心臓を撃たれて死なない男って・・・。とかいろいろと突っ込みたくなる部分はある。
NYPDの警察官の給料の安さとか、荒廃した部分は描かれていたが詰めにやや甘さを
感じた。キャスティングはまあまあかな。FBIの憎たらしい女特別捜査官を演じたエレン・
バーキンが、まあ憎たらしくて良かった。ドン・チードルに一発張られればよかったのにと
思わせるくらい憎々しい。

麻薬やセックスシーンがあるのでR-15+だが、普通に見られるハードボイルド警察物語だ。
下に書いてあるように、正義とは何か、という大上段なテーマではなく、警官が味わうであろう
善と悪の境界線を歩くような三様の姿を描くことにより、警察官らの職務に対する悩み、大義に
対する悩みなどが垣間見られる娯楽作として見ればいいだろう。
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<ストーリー>
リチャード・ギア、イーサン・ホークら演技派共演によるクライム・サスペンス。犯罪が多発
するNYのブルックリン地区で働く3人の刑事の姿を通して、正義とは何かを問いかける。
監督は「トレーニング デイ」で警察官たちのドラマを描き、デンゼル・ワシントンにアカデミー
賞主演男優賞をもたらしたアントワン・フークア。

ニューヨーク、ブルックリンの犯罪多発地域で警官による強盗事件が発生。被害者は罪の
ない黒人青年だった。真面目な学生が警官に殺されたことで、ニューヨーク市警は激しい
非難を浴びる。上層部はイメージアップのために犯人の逮捕を急ぐとともに、取締りを強化。

この動きは図らずも、同地区で働く3人の刑事の心の闇を浮かび上がらせることとなる。
退職の日まで1週間となったベテラン警官エディ(リチャード・ギア)。波風を立てず無難に
過ごしてきた彼は、人生に空虚な思いを抱えて妻とも別居。唯一の心の拠り所は娼婦の
チャンテルだけだった。最後の仕事は、取締り強化の一環として行われる犯罪多発地区
での新人教育。だが、新人警官との警邏中に起きたある事件をきっかけに、彼の内面は
大きく変化してゆく。

信仰深く家族思いの麻薬捜査官サル(イーサン・ホーク)は、家族のために新居を購入
したいと考えていた。だが、警官の安月給では日々の生活で手一杯。そんな時、麻薬
捜査中に大金を目にして、彼の正義感が揺らぐ。

潜入捜査官としてギャングに潜入するタンゴ(ドン・チードル)は任務のために長い間、
家族を犠牲にしてきた。そして遂に、妻から離婚を迫られる。昇進もなく、人生を犠牲に
する仕事に限界を感じていたタンゴは、潜入捜査から自分を外すよう上司に訴えるが、
聞き入れられない。
そんな時、上層部は警察の成果をアピールする目的で、タンゴにある任務を与える。
それは、ギャングのボス、キャズ(ウェズリー・スナイプス)の逮捕だった。だが、キャズは
タンゴの命の恩人で、心すら通わせるようになった相手。上司の命令に抵抗するが、
上層部は逮捕と引き換えに昇進を約束する。念願だった昇進と、キャズとの友情の間で
揺れるタンゴ。目の前の現実と正義感の狭間で揺れる3人の運命は、警官による強盗事件が
きっかけとなって、思いがけず交わってゆく。その先に待っていたものは……。

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by jazzyoba0083 | 2016-03-21 22:45 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「グリーンマイル The Green Mile」
1999 アメリカ Castle Rock Entertainment,Darkwoods Productions,Warner Bros. 188min.
監督・脚本:フランク・ダラボン  原作:スティーヴン・キング
出演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース、ボニー・ハント、マイケル・クラーク・ダンカン、サム・ロックウェル他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
10数年ぶりの鑑賞になると思う。観た当時凄く印象に残っていたので、そのシーンは頭に
あったが、全体のストーリーとしてはだいぶ忘れていて、今回で印象を新たにした次第だ。
原作、監督、脚本コンビで作った「ショーシャンクの空に」と何かと比べられるが、確かに
ファンタジーではないリアルなカタルシスが味わえる「ショーシャンク~」に比べると、お話の
「綾」としての面白さはあちらに挙げざるを得ないかなあ。

本作もオスカーに何部門かにノミネートされたが無冠に終わった。この年はサム・メンデスの
「アメリカン・ビューティー」が席巻した年であった。

閑話休題。本作を観ていて、ダラボンという人は脚本の人だなあ、とつくづく思った。もちろん
キングの小説がベースにあるのだろうけど、山の置き方が絶妙だ。3時間を超える映画だが
それがあるからダレずに観終えることが出来たと思う。だが、無実の黒人の大男が収監され
その能力でトム・ハンクスや所長の奥さんの脳腫瘍や、死んだネズミの再生を果たすという
ファンタジーがメインで、黒人ジョン・コフィが最後に言う「愛を利用して悪いことをするやつは
永遠にいる」というようなニュアンスはそう心に響くものではない。彼はそれで無実の罪を
着せられて刑死するわけだが。

で、これは本当にそうなのかどうかは不明だが、あるブログに書かれていた、ジョン・コフィの
頭文字J・Cはジーザス・クライストの謂であるのは自明だと。キリスト教の人ならピンと来る
ものだろうか。そうすると本作はキリスト教的倫理観に裏付けられた物語ということになる。
それはそれでいいのだけれど。その筋で見てみると、トム・ハンクスは、神の使いを殺した
罰として歳は取るけど死なない人間となり、刑務所のペットだったネズミ、ミスター・ジングルス
はコフィの手の中で永遠の命を吹き込まれた、と見てみれば納得は行く。
それは、冒頭の老人(トム・ハンクスの老人となったすがた=別キャスト)の最後のつぶやきで
知ることが出来る。老人が神様に言うように「私にとってのグリーンマイルは少し長すぎるような
気がするのです」

看守仲間のチームワークが気分いいのだが、それを際立たせる役として、エライさんのコネが
ある虎の威を借る狐ともいうべきパーシー看守(ダグ・ハッチンソン)の存在がとても良い。
そのパーシーがやらかす電気椅子の死刑の(わざとした)失敗がエグいけど、まあ、リアルな
側面として、話を引き締める効果はあると思う。ご婦人などは目を背けるかもしれない。

1935年、世界恐慌から第二次世界大戦に入る頃のアメリカの刑務所で起きた一つの奇蹟を、
今の時代の人物が物語る形で綴られる。これって「タイタニック」や「プライベートライアン」なんか
もそうだったような。この映画から何か教訓を汲もうとせずに、ファンタジーを楽しめばいいと
感じた。
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<ストーリー>
1995年。老人ホームの娯楽室で名作「トップ・ハット」を見たポール・エッジコムの脳裏に
60年前の記憶が甦る……。
大恐慌下の1935年。ジョージア州コールド・マウンテン刑務所の看守主任ポール(トム・
ハンクス)は、死刑囚舎房Eブロックの担当者だった。死刑囚が電気椅子まで最後に歩む
緑のリノリウムの廊下はグリーンマイルと呼ばれていた。部下は副主任のブルータル
(デイヴィッド・モース)はじめ頼れる連中ぞろいだが、州知事の甥である新人パーシー
(ダグ・ハッチソン)だけは傍若無人に振る舞う。

そんなある日、ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)なる大男の黒人がやってきた。
幼女姉妹を虐殺した罪で死刑を宣告された彼は、実は手を触れただけで相手を癒すという
奇跡の力を持っていた。彼はポールの尿道炎を治したのを皮切りに、パーシーに踏み
潰された同房のドラクロアが飼っていたネズミのミスター・ジングルズの命を救った。
ドラクロアはその翌日処刑されたが、パーシーは残酷にも細工をして彼を電気椅子で焼き
殺した。

コーフィの奇跡を目の当たりにしたポールらはパーシーを拘禁室に閉じ込めてコーフィを
ひそかに外へ連れ出し、刑務所長ムーアズ(ジェームズ・クロムウェル)の妻で脳腫瘍で
死の床にあったメリンダ(パトリシア・クラークソン)の命を救わせた。
房に帰ったコーフィは、拘禁室から解放されたパーシーをいきなりつかまえるや、メリンダから
吸い取った病毒を吹き込んだ。するとパーシーは厄介者の凶悪犯ウォートン(サム・
ロックウェル)を射殺し、そのまま廃人になった。
ウォートンこそ幼女殺しの真犯人だったのだ。ポールはコーフィに手をつかまれ、彼の手を
通じて脳裏に流れ込んで来た映像で真実を知った。ポールは無実のコーフィを処刑から
救おうとする。だが、彼は「全てを終わらせたい」と自ら死刑を望み、最後の望みとして
映画「トップ・ハット」に見入ってから死に赴いた。それから60年。あのときコーフィが与えた
奇跡の力はポールに宿り、彼にいまだグリーンマイルを歩かせしめないのであった。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-20 23:20 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「ガンズ&ゴールド Son of a Gun」
2014 オーストラリア Altitude Film Entertainment,and more.109min.
監督・脚本:ジュリアス・エイヴァリー
出演:ユアン・マクレガー、ブレントン・スウェイツ、アリシア・ヴィキャンデル、ジャセック・コーマン他
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆>
<感想>
途中から1,5倍の早送りで観た。つまらない映画だった。WOWOWも、大作を購入するに
あたり、オマケでクズみたいな映画もセットで買わされるのであろうが、そういう映画は
海外の評価などを参考にしてなるべく避けるようにしている。時間が勿体無いから。

で、本作はIMDbで6,5、Rotten Tomatoesで、63%と、そう酷い評価でもないので
ユアン・マクレガーも出ていることだし、上映時間は短いし、観てみることにした。
私としてはとてもつまらない映画だった。

いい機会なので、なんでこの映画がつまらなかったか、自分なりに分析をしてみようと思う。
逆にいい映画というのは、脚本(話の設定)、演出、演者の芝居、キャラクター設定、
プロダクションデザイン、音楽などまあ総合芸術がすべていい方向に揃っている、という
ことなんだけど、その点に照らしてみよう。

まず脚本。この映画は監督さんが本も書いているのだが、この映画で何を言いたいのか、
スカッとしたクライムムービーを作りたかったのか。その辺りが見えてこない。ラストは
一応ハッピーエンドっぽいんだけど。
主人公格の青年JRが刑務所に収容されてくるところから始まるのだが、この青年、何者か
語られない。何の罪で収容されたのかも分からない。で、刑務所の中でユアン・マクレガーと
出会うのだが、ま、こいつは外の悪と通じていて、金儲けを企てるボス格であることは
分かる。このブレンダン(ユアン)がチェスの絡みで仲間に入れることにしたのだが、一見
ヘタレ風の青年をなぜ仲間に入れ脱走のパシリとしたのか不明。
かくのごとし、話が整理されていないので、もやもやしたまま映画は進行する。この辺りから
早見にチェンジだ。

で、ヘリを使って脱獄、大ボスに金の精錬所を襲撃し、金塊を奪う作戦に出る。
まあ、精錬所を襲うのはいいけど、溶けた金がそうそう早く固まるとは思えないし、固まって
も冷めるまで時間が掛かるし、だいたい6個の金塊は重いよ!軽々とは持てない。
その辺りの理論的破綻。

ま、大ボスはブレンダンを利用し、分前をやらないままブレンダンら実行犯を始末しようとする
のだが、いち早くブレンダンはボスを射殺、金の運搬を頼まれたJRは、やばいこと察知して
金を隠してしまう。それはそれでいいのだが、最初のうちJRの行動を見張る役でくっついてきた
女ターシャと出来てしまい、JRはターシャと分け前を貰って海外逃亡するつもりでいたのだ。
まあ、金の半分はめでたく二人のもとに転がり込んだのだが、残りの金を手に入れて楽を
するつもりのブレンダンの元には警察の手が伸びていた。JR、ブレンダンを売ったのか、と
思うとさにあらずで、刑務所のブレンダンの所に、お腹の大きくなったターシャの写真を添えて
JRから手紙が来る。鉄格子の窓のほうを見てにやりとするブレンダン。

なんなの、これ? 

つまり脚本が終始一貫していない、というか話の筋が整理出来ていのじゃないか。すっきり感
まるでなし。

次にキャスティング。オーストラリア映画の常連ユアン・マクレガーは悪人は似合わない。それと
後の俳優さんは知っている人がいない。いないことは魅力を削ぐものではないが、その分脚本や
演出がしっかりしていないと駄目だ。JRを演じたブレントン・スウェイツに魅力がない。また
ターシャ役の女優にも魅力がないし、演技に唸るような点もない。

音楽もやたらに不安や恐怖を持ち上げようとする意図が見え見えなものばかりで、映画を止揚
しているという効果はない。

大体原題が「拳銃の息子」とかいう意味なのだが、JRがそうなの?あるいは「Son of a Bit●●」の
掛け言葉なの?かようにして「安くて」「薄っぺらい」映画が出来上がったという次第だ。

いやあ、時にこういう映画を見て、いい映画とは何か、つまらない映画とは何か、を考えるという
ことも必要だなと思った作品だった。
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<ストーリー>
450万ドルの金塊を巡り、悪者たちの争奪戦が繰り広げられるさまを描く、ユアン・マクレガー
主演のクライム・アクション。マフィアのボスも一目を置く伝説の強盗犯ブレンダンにマクレガーが
扮し、犯罪をチェスに例えて語り、相手の心理を巧みに操るミステリアスさも兼ね備えた強烈な
キャラクターを熱演している。

オースラトリアのパースにある刑務所。軽罪でここに送られた若者、JR(ブレントン・スウェイツ)は、
暴力やレイプが蔓延する獄中生活で窮地に追い込まれていた。
そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、牢名主的な存在のブレンダン・リンチ(ユアン・マクレガー)
だった。彼は、JRが自分に劣らぬ犯罪の才能を持っていることを見抜いたのだ。

こうして、犯罪者としての師弟関係を結ぶ2人。やがてブレンダンは、半年の刑期を経て出所
したJRの協力を得て脱獄に成功。犯罪組織のボスからの依頼を受けて、金鉱の精錬所を
襲撃して金塊を強奪するという新たな犯罪計画に着手する。チームの一員となったJRも、
この計画で重要な役割を任されることに。
その一方で、JRは犯罪組織で働く若い娘ターシャ(アリシア・ヴィキャンデル)と恋に落ちる。
分け前を手に入れたら彼女を連れてどこか遠くへと旅立ち、新たな人生を送る未来を思い
描いていた。やがて訪れる実行の時。仲間のミスによる誤算はあったものの、ブレンダンの
綿密な計画により計画は無事に成功する。だが、組織のボスはブレンダン一味を裏切って、
強奪した金塊の独り占めを画策していた。
さらにブレンダンとJRの関係にもヒビが入り、危機感と混沌は深まってゆく。誰もが無傷では
いられないこの状況を支配するのはブレンダンか、JRか、それとも組織か……!?
運命を決める壮絶な攻防が幕を開けようとしていた……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-02-15 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「きっと、星のせいじゃない The Fault in Our Stars」
2014 アメリカ Fox 2000 Pictures,Temple Hill Entertainment.126min.
監督:ジョシュ・ブーン 原作: ジョン・グリーン 『さよならを待つふたりのために』(岩波書店刊)
出演:シェイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ローラ・ダーン、ナット・ウルフ、ウィレム・デフォー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
全女子涙腺崩壊必至な青春悲恋映画。しかし、嫌味なく、泣かせてやろうという魂胆も
なく、ちょっと綺麗にまとまり過ぎたきらいはあるけど、面白く鑑賞できた。★は7,5。
主人公二人が両方不治の難病というのが珍しい。YA小説原作の難病モノの映画ではあるが、
ものごとを明るくポジティブに見つめようとする若い二人に共感を覚え、応援したくなるだろう。
しかし腫瘍で両目を摘出してしまう青年も出てくるが、実際は映画より悲惨なものなんであろうな。
ま、そこは青春映画である。

本作を観た人は一様に思うだろう、この二人、可哀想なのだが、前向きでポジティブ、私も
こういう風に生きられたらと。チキンな私には到底無理で、ガンだと分った瞬間に真っ暗け
になってしまうのだろう。なぜ二人はそうも前向きだったのか、もちろん生来の性格もあった
だろうけど、家族、また最愛の人と過ごす、短くても充実した「無限の時間」は、意味の濃い
もの、であることを悟ったからだ。

二人は大好きな小説を書いた作家に苦労してオランダまで会いに出かけるのだが、いざ
会ってみると、酔っ払ったような偏屈なジジイ。だが寓意的な事をいろいろと吐くのだ。
人と亀の競争、トロッコの理論、など。よく分からないところもあるが、「無限には大小ある」と
いうのは分った。0と1の間には0.1と0,2とか、もっと細かくすると0.001と0.0002とか
無限というのは大きな方向に膨らむだけじゃなく、細かいところにも存在する、ということ。

二人もこの事から、二人の愛情や家族との愛情には長く生きた、長く添えたというとこの
絶対的時間だけではない「無限の愛情」がある、ということを確信し、安寧を得るのだ。
ヘーゼル・グレース・ランカスターという少女とオーガスタスという青年は、不治の病を
抱えながら明るく人生を全うし、心から愛せる人に出会い、良い人生を送れたと言えると
この映画は訴えているようだ。

二人が作家に会いにオランダ・アムステルダムに苦労して行くのだが、いざ会ってみると
作家は酔ったような偏屈ジジイで、ヘイゼルは「パジャマ男」と言い捨てて出てきてしまう。
此の作家、結局いいことを言っているのだが、飛び出した二人を悪く思った作家の秘書が
二人を「アンネの家」に連れて行く。
酸素ボンベが離せないヘイゼルはエレベーターのない高い家は苦手だ。しかし、ヘイゼルは
意を決して登る。苦しくて途中でへたりこんでしまうけど登る。助けるオーガスタス。
そして最後の部屋に行った時、アンネの言葉を読んだヘイゼルは、若くして死んだアンネが
それでも幸せだったということ、あるいは生あるうちに出来ることはしておく、というような何か
を得る。そしてその場でオーガスタにキスをする。
驚くオーガスタスだったが、周囲の客からは拍手が起きた。此のシーン、素敵だった。

主人公の女性ヘイゼルを演じたシェイリーン・ウッドリー、清楚で儚げ、でも勇気を持って
歩こうとする姿が上手く演じられていた。彼女の母親役のローラ・ダーンの顔の演技も
また味わい深いものであった。
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<ストーリー>
不治の病を患った若い男女のせつない恋の行方を描く、ベストセラー小説を映画化した
ラブストーリー。末期がんの少女と骨肉腫の少年というカップルに扮するのは、『ファミリー・
ツリー』でジョージ・クルーニー演じる主人公の娘役で注目を浴びたシャイリーン・ウッドリーと
『キャリー』のアンセル・エルゴート。

ヘイゼル・グレース(シャイリーン・ウッドリー)は末期ガンのため学校にも行けず、友達も
なく、酸素ボンベが手放せないでいた。ある日ヘイゼルは、両親の勧めでガン患者の集会に
嫌々ながらも参加。そこで出会った骨肉腫のため片脚を切断したガス(アンセル・エルゴート)に
好意を寄せられるが、ヘイゼルは傷つけまいと彼と距離を置こうとする。

そんなヘイゼルのためにガスが彼女の好きな作家にメールしたところ、返信をもらう。
二人は互いに特別な思いを持ちつつ友達としての関係のまま、小説の続きを教えてもらう
ため向かったオランダで、作家から予期せぬ言葉をかけられる。
そして迎えた旅の最終日、ガスはあることを打ち明ける……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-02-09 23:15 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「殺し屋チャーリーと6人の悪党 Kill Me Three Times」
2014 アメリカ・オーストラリア Cargo Entertainment,and more.91min.
監督:クリフ・ステンダーズ
出演:サイモン・ペッグ、スティーヴ・ル・マルカンド、アリシー・ブラガ、テリーサ・パーマー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ちょいとタランティーノ風の「あの人がこう繋がっていたのね的ブラック・コメディ」。
映画としての佳作かどうかは、ちょっと「?」だが、短い時間、あれあれ、と言う感じで
私としては「楽しく」観ることができた。コメディなんだけど、乾燥した殺しっぷりが
いい感じ。痛いけど、面白い。

製作側にサイモン・ペッグが入っているかと思ったが、そうじゃなかった。登場人物が
全員いろんな意味で悪党というのがいい。しかも、全員どこか抜けているんだよね!
時制が前後しながら関連性を紐解いて行く手法は何作か観た記憶があるが、
オーストラリア?の綺麗な海岸と青空とポップな画作りが、ブラックユーモアの湿度を奪い、
全体を乾燥した面白さを与えていた。

ネタバレになるけど、一応人物相関を備忘録を兼ねて書き留めておく。
・殺し屋(便利屋)チャーリー(サイモン・ペッグ)は、最後に明かされるけど、裏で歯科医
 ネイサンの妻ルーシーと一回寝て繋がっていた。彼がこの映画のナレーターを 
 努める。俺は3回死ぬんだけれど、なぜここに至ったかというと・・・と始まる。
・最初に登場する女性アリスとジャックは夫婦。ジャックは極めて嫉妬深い。
 二人は海岸でバー付きの小ホテルみたいなものを経営している。ジャックは妻の
 浮気を疑っている。
・歯科医ネイサンと妻ルーシー。ネイサンは競馬の博打サイトに狂っていて多額の
 借金を抱えている。で、アリスをルーシーの身代わりに、自分のクルマに乗せて海へ落として
 殺し、(自分の指輪とかはめさせて。葉の治療に来たアリスにネイサンが麻酔を
 首に駐車して昏睡させる)妻ルーシーが死んだことにして保険金を詐取しようとした。
 計画は上手く行ったようだが、アリスは脱出して死ななかった。
・殺し屋チャーリーはジャックから妻の不貞の探偵を頼まれ、ガソリンスタンド経営
 ディランとの浮気シーンをビデオに収録、それを見せると殺してくれ、と頼まれ、
 10万ドルで引き受ける。歯医者に行くアリスの後を付けて、ネイサンとルーシーによる
 アリス殺しの一部始終を 目撃してしまう。
・実はアリスは嫉妬深いしdvの夫から逃げるため、金庫から大金を奪い、ディランと
 駆け落ちするつもりで居たのだ。チャーリーはさも自分が殺したように振る舞い
 金をせびろうとするが、ジャックの金庫には金が無い。で、ネイサンにアリス殺害の
 証拠写真を見せて金を強請る。
・これに悪徳警官ブルースが一枚噛んでくる。

で、ジャックはアリス殺しを確信したアリスの恋人ディランに撃たれ(銃はジャックの
もので、アリスが歯科医に行くとき盗んだ)死亡。
ジャックを訪ねてきた警官ブルースは、その場に金を取りに来たチャーリーに
撃たれ死亡。
歯科医ネイサンは金を強請られたチャーリーに撃たれた上にクルマから漏れた
ガソリンに火を付けられ死亡。
金を手に入れたチャーリーが浮気相手の歯科医妻ルーシーのところに出向くが
二人は喧嘩となりチャーリーは金を持って出て行く。そこに後をつけてきたディラン
登場。ディランがチャーリーを狙って撃った弾がルーシーの眉間をヒットし、ルーシー即死。
チャーリーはディランを撃つが肩を射抜くにとどまる。そこに崖から這い上がって来た
アリスがハンマーを持って登場。チャーリーをめった打ちにしたうえ、二階から一階へ
突き落とす。チャーリーの腹には鉄骨が刺さった。(此のシーンが冒頭のもの)

アリストディランは傷つきながらも大金(もともとジャックの金庫に入っていたもの)を
持って二人でとこかへ去っていった。

ま、その間の描き方にユーモアが振りまかれたり、面白いやり取りがあるのだが。
観ている途中でこんがらがるところもあるが、観終わって納得出来る。
なかなか良く組まれたプロットだと思った。肩の力を抜いてしばし楽しむにはいい作品。
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<ストーリー>
美しい街を舞台に、1人の殺し屋と6人の悪党が殺し合いを繰り広げるアクション・エンター
テインメント。出演は、「ミッション:インポッシブル」シリーズのサイモン・ペッグ、「300 
スリーハンドレッド 帝国の進撃 」のサリヴァン・ステイプルトン。カリテ・ファンタスティック!
シネマコレクション2015で上映。

美しい海岸沿いの街イーグルズ・ネストでバーを経営するジャック(カラン・マルヴェイ)の
妻アリス(アリシー・ブラガ)は、ガソリンスタンドで働くディラン(ルーク・ヘムズワース)と
駆け落ちを企てていた。
妻の不貞に気づいたジャックは、殺し屋のチャーリー(サイモン・ペッグ)に依頼する。
一方、歯科医のネイサン(サリヴァン・ステイプルトン)と妻ルーシー(テリーサ・パーマー)も、
ギャンブルの借金を帳消しにするために、アリスを殺そうとしていた。その計画を知った
警官ブルース(ブライアン・ブラウン)は、ネイサンを脅迫して金をせしめようとする。平和な
街に潜んでいた6人の悪党たちは、殺し屋の登場で次第にその本性を露わにしていくが……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-02-01 22:25 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「コードネーム:プリンス The Prince」
2014 アメリカ Emmett/Furla Films and more.91min.
監督:ブライアン・A・ミラー
出演:ジェイソン・パトリック、ブルース・ウィリス、ジョン・キューザック、Rain他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
IMDbの評価は4点台と普段ならパスするのだが、ビッグネームが並んでいるし、
時間も短いことだし、見てみるか、とWOWOWの録画で鑑賞。
あかん。J・パトリック、B・ウィリス、J・キューザックという大所の背景や設定が
はっきりぜず、ストーリーも既視感ありありで残念。ブルースも、ジョンも最近時として
こういうダメ映画に出ているなあ。だいたいプリンスと恐れられた暴れん坊=殺し屋の
主人公J・パトリックが全然それっぽくなく、ミスキャスト。もとSEALSとかCIAとかの
正義の味方系かと思いきや、殺し屋で、20年前に、麻薬抗争に明け暮れていた
ブルースの母娘を誤って車ごと爆殺してしまったというトラウマがある。彼はブルースを
殺したかったのだが、意に反して罪のないブルースの妻と幼い女の子をふっ飛ばして
しまったのだ。

その主人公ポール(パトリック)の娘が行方不明に。娘の友人の協力で、捜索に当たる
のだが、娘はドラッグ漬けになっていて、麻薬王オマー(ウィリス)のシマに閉じ込められて
いるらしい。父親は必死になって娘を探し、やがてオマーと対決することになるのだ。

まあ、筋は見えてしまっているのだが、なんといっても展開に意外性もなければ納得性も
ないというダメ台本のおかげで、オマーはポールの娘をポールを誘い出し妻娘殺しの
復讐を遂げたくてヤク漬けにして拉致したのか、そのあたりのはっきりした動機付けが
あいまい。やがてかつてポールと仲間を組んでいたサム(キューザック)が助け舟を出して
くれるのだが、そのあたりもよく描かれていない。だいたいずっとポールと行動を共にする
女の子の心も上手く描けていない。

ポールは殺し屋稼業から足を洗い、クルマのカスタマイズメカニックとして生きていくつもり
が、20年前の復讐劇に巻き込まれたわけだが、なんでまたオマーは20年も待った?
それともポールの娘が飛んで火に入る夏の虫状態で自分のシマに入りこんだのを奇貨と
したのか?オマーの腹心(Rain)がいうように「忘れましょう」なんだけど、このセリフも
妻娘を爆殺された親分にいうセリフとしては説得性に欠けるんだよなあ。忘れられるはずが
ないもの。

というわけでグダグダがな活劇でありました。
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<ストーリー>
裏社会に一大勢力を築く組織のボス、オマール(ブルース・ウィリス)は、10数年前、車に
仕掛けられた爆弾によって妻子を失っていた。その犯人は“PRINCE”と呼ばれる殺し屋。
この事件以来、“PRINCE”は消息を断っていたが、オマールはその行方をずっと追い続けて
きた。

一方、かつて“PRINCE”のコードネームで裏社会にその名を馳せた殺し屋ポール(ジェイソン・
パトリック)は、オマールを狙った爆弾で誤ってその妻子の命を奪ってしまった事件をきっかけ
に引退。今は自動車整備工場を経営しながら、ひっそりと暮らしていた。
かつての殺伐とした世界からはかけ離れた平穏な暮らし。そんなある日、突然ポールの娘が
行方不明になる。何らかの事件に巻き込まれたのか?必死に娘を捜索するポールの脳裏に、
自分が葬ってきた標的たちの姿がよぎる。“これは俺に対する復讐なのか?”愛する娘を救う
ため、ポールが再び銃を手にした時、男たちの運命が再び交錯する……。(Movie Walker)

この映画の詳細はまで。
by jazzyoba0083 | 2016-01-28 22:50 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~ A Millions Way to Die in the West」
2014 アメリカ Bluegrass Films and more.116min.
監督・(共同)製作・脚本:セス・マクファーレン
出演:セス・マクファーレン、シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、ジョヴァンニ・リビシ
    リーアム・ニーソン他
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<感想:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
「テッド」のセス・マクファーレンだから、相当なお下劣ぶりだろうと思っていたら、予想
以上で、びっくり。こういう映画に免疫がないもので。(^^ゞ
バイオレンスも半端ないリアリティだったりするから・・・。「西部で死ぬ百万通りの手段」とか
いうタイトル、スタートの「大西部」をバックにしたクラッシックのロゴはジョン・ウェイン時代の
正統派西部劇を思い起こさせる。ここからもう始まっているのだな、セスの手腕は。

シモネタ満載はいいんだけど、下痢とか凄いんで、もうびっくりだ。最後の決闘シーンでは
テンガロンハットの中に下痢便しちゃうし、それを写すんだから恐れ入る。

この手の映画は日本で受けることは難しいだろうが、本国では制作費を回収しているんだよね。
需要があるんだなあ。また、オスカー級の俳優がまあ、ぞろぞろと「こんな映画」に出るわ、
出るわ。これもびっくり。リーアム・ニーソン、ケツ出しちゃうし。(吹き替えだろうけど)
アマンダ・セイフライドは、シャーリーズ・セロンから「ギョロ目」とか言われ、後でほんとに
CGでギョロ目にされちゃうし。こういう個人攻撃?もアメリカ映画では平気でやるよね。
それにインディアンのところで大量のドラッグを貰って幻を観るシーンではひつじのダンスなど
CGもしっかり使っているから、手は結構込んでいるだよね。

セス・ローゲンはヘタレな羊飼いなのは納得、アマンダに振られ、悪党ニーソンの妻とは
知らずにシャーリーズ・セロンに入れあげ、アマンダの恋人とニーソンと二人と決闘する
ことになっちゃうんだな。この間の恋愛模様がメインだったりする。ヘタレはとことんヘタレに
描くけど、最後はちゃんとケリはつけちゃうという、アメリカ人好みというか気質というか。

最後に、ジェイミー・フォックスが出てきて「祭りでヒトは死ぬ」とかいうんだけど、これも
なんかのパロディなんだろうなあ、分からなかった。確かに西部にある百万の死に方の
中に祭りでヒトが死んでもおかしかないだろうけど。
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<ストーリー>
『テッド』のセス・マクファーレン監督が自ら主人公を演じる、コミカルな西部劇。銃も撃った
ことのないオタク青年が、ミステリアスな美女と知り合ったのをきっかけに、悪党に戦いを
挑んでいく姿がつづられる。
主人公のガールフレンドをアマンダ・サイフリッド、謎の美女をシャーリーズ・セロンが
演じるなど豪華女優陣の共演にも注目。

1882年、西部開拓時代のアリゾナ。そこは、タフさが自慢の男と無法者が何かに
つけて銃をぶっ放し、野生化した動物とモラルの低い民衆が溢れる、まさに“生活するには
最悪な土地”だった。

そんなアリゾナの田舎町で暮らす地味でオタクな羊飼いアルバート(セス・マクファーレン)は、
文化度が低く、危険な西部の町を心底嫌い、同じオタクの友人に愚痴をこぼす冴えない
日々を送っていた。
銃すら撃った経験のない彼は、決闘を挑まれても屁理屈を並べて逃げ出す始末で、
呆れたガールフレンドのルイーズ(アマンダ・セイフライド)にフラれてしまう。

そんなある日、超一流の射撃の腕を持つミステリアスな美女アンナ(シャーリーズ・セロン)が
町に現れ、アルバートはふとしたきっかけから彼女と急接近。やがて2人は恋に落ちる。
時を同じくして町に乗り込んできたのが、西部最悪の大悪党クリンチ(リーアム・ニーソン)。
彼は、アンナに近づいたアルバートをぶっ殺そうとしていた。
果たしてアルバートは、極悪ガンマンを倒し、愛する女性をモノにする事が出来るのか……!?
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-01-10 16:24 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「ギリシャに消えた嘘 The Two Faces of January」
2014 イギリス・フランス・アメリカ Timnick Films,StudioCanal,Working Title Films.96min.
監督・脚本:ホセイン・アミニ   原作:パトリシア・ハイスミス 『殺意の迷宮』(創元推理文庫刊)
出演:ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザック、デイジー・ヴィーバン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7,5。面白かった。原作の持つ雰囲気が良いのだろうけど、それを上手く脚本化し
映像化した。主たる登場人物は4人。舞台はギリシアのみ。分かりやすいストーリー。
凝らないが故にすっと入ってくるオシャレなサスペンスといった感じ。どこか懐かしい。
オーソドックスだけど結構いい音楽。ヴィゴ・モーテンセンを始めとした出演者たちも
雰囲気にあっていた。1962年というまだ戦争を引きずった部分もあり、携帯やネットも
無いクラシカルな時代も物語に味わいを添えていたといえる。

大向うを唸らせるような物語ではなく、大きな対立があるわけでもなく、主役の3人が
ただただ、壊れていく様は、まるで音楽を聞いているような味わいだ。好きだなあ、
こういうの。ギリシャの光景が物語を引き立てている。 みんな胡散臭いんだ。その
胡散臭さの中で、みんな滅んでいく。あるものは命を落とし、あるものは救われ。
どんでん返しといえばいえるかもしれないけど、ラストでヴィゴ演じる詐欺師チェスターが
警察に撃たれ絶命する寸前、ライダル青年の胸に付けられた隠しマイクに、ライダルは
一切関係ない、と語るところ、カッコいいです。最愛の妻を不注意で殺してしまったことを
心から悔いていたに違いない、と理解できる。そして身寄りが無かったためギリシアの
墓地の簡単な墓に入ることになるのだ。そんな人生の一コマが、なんかいい感じで
しかも、短い時間で味わえた。こういうのは理屈じゃないんだろう。自分の感性にフィット
した、ということなんだろう。 録画して取っておきたい、と思わせる映画である。
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<ストーリー>
パトリシア・ハイスミスの小説『殺意の迷宮』を映画化したサスペンス。過って殺人を犯し、
逃避行を繰り広げる夫婦とその知り合いの青年が辿る運命を描く。
出演は「危険なメソッド」のヴィゴ・モーテンセン、「メランコリア」のキルステン・ダンスト。
「ドライヴ」などで脚本家として活躍してきたホセイン・アミニが初監督に挑戦。

1962年。ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル・キーナー
(オスカー・アイザック)は、パルテノン神殿を訪れた際、優雅な装いのアメリカ人夫婦、
チェスター・マクファーランド(ヴィゴ・モーテンセン)と若く美しいその妻コレット(キルステン・
ダンスト)と知り合う。

コレットの依頼でガイドを引き受けたライダルは、夫妻と夕食を共にして、楽しいひと時を
過ごす。その夜、夫妻の元へ1人の探偵が訪ねてくる。実はチェスターは、ニューヨークで
裏社会の連中を相手に投資詐欺を働き、大金を奪って逃亡中だったのだ。揉み合いの
最中、誤って探偵を殺害してしまったチェスターは、偶然ホテルにいたライダルに嘘をつき、
協力を要請。やむなくライダルは偽造パスポートの制作を知人に依頼し、後日、クレタ島で
受け取る段取りを整える。

アテネを脱出し、船とバスを乗り継いでクレタ島に向かう途中で身の上話を語り合う3人。
しかし、親しげにコレットと接するライダルに嫉妬の炎を燃やしたチェスターは、次第に酒を
飲んで粗暴な言動を繰り返すようになってゆく。
一方、ラジオのニュースでチェスターが探偵を殺害した事実を知ったライダルは、正当防衛が
認められるからと自首を勧めるが、相手にされない。逃亡を助けて共犯者となったライダルも、
既に後戻りできない。そんな2人の男の微妙な緊張関係は、チェスターとコレットの夫婦仲にも
深い溝を生じさせてゆく。

遂に夫婦を殺人容疑で指名手配した警察が大規模な捜査を開始。そのプレッシャーに
耐えかねたコレットは、衝動的にバスを降りてしまう。港を目指して、荒涼とした大地を歩き
続ける3人。ところが夜、雨宿りのため立ち寄ったクノッソスの遺跡で、コレットに悲劇が降り
かかる。やがて厳重な警察の包囲網を潜り抜け、トルコのイスタンブールへ辿り着いた彼らを
待ち受けていたのは、思いもよらぬ残酷な運命だった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-12-19 22:50 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「子連れじゃダメかしら? Blended」
2014 アメリカ Warner Bors.,Gulfsteam Pictures,and more.117min.
監督:フランク・コラチ
出演:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ケヴィン・ニーロン、テリー・クルーズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「ウェディング・シンガー」「50回目のファーストキス」に続くサンドラーとバリモアの
ハートウォーミング・ラブコメディ。本国ではラジー賞の候補になってしまったようだが、
私、こういうの好きですねえ。日本で劇場公開をするのはなかなか難しい作品では
あるのは分かります。This is アメリカのコメディって作りですね。ドリューも、冒頭の
オニオンスープ吹き出し(加藤茶風ww)を始めとし、よくやるなあという感じ。適当に
エロくもあったりで。家族愛あり、男女の愛あり、友情あり、爆笑あり、というファミリー
コメディーの王道であります。

ドリューも、今やすっかりお母さんが似合う年齢となり、家族を舞台とするコメディーが
はまってます。自分もまだ恋愛する年齢であることも含めて、似合ったテーマだったと
思う。ほのぼのとなったりジーンと来たりした、と思ったらくだらないギャグやダジャレで
ぶち壊す、の繰り返し。実際に南アフリカでロケをしたという舞台もいい感じです。
個人的にはサンドラー家の三姉妹のうちの一番上のお姉ちゃんがツボでした。
少年ぽい彼女が、ドリューの手によって見違える美女になって登場するシーンなどは
良かったなあ・・。
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本作には2つの家族ともう一つキーになる家族が出てきます。サンドラーはフーターズで
知り合った奥さんがガンで亡くなり、難しい歳頃の女の子ばかり3人を抱え、ホームセンターの
店長をしている。片や、ドリューは浮気をしたダンナと離婚し、片付け女王とかいう
アドバイザーとして、相棒のジェンとお店をやっている。(どういう職業なのかよく分からん
かった) さらにアフリカで同じ食卓になる、いいお年の男性と若い後妻、そして前妻の
子供で、サンドラーの一番上の姉ちゃんが一目惚れをする息子がいる。この3つの家族。

冒頭はお見合いデートのサンドラーとドリュー。場所はフーターズ。お互い馬が合わない。
一方、お互い片親がいないと子育ても大変だ。夏休みもどこか遠くへ行きたいという子供たちの
望みを叶えてあげられない。そんな折、ドリューの相棒ジェンが恋愛相手と行く予定だった
アフリカ旅行がダメになり、その二人分をドリューとサンドラーのそれぞれの家族が
いただくことになった。ジェンの恋愛相手というのはサンドラーが店長をするチェーン店の
オーナーだったからだ。

アフリカのホテルで、お互いの家族がばったり。びっくりする両者。しかも部屋は一つ。
一方ドリュー家の長姉は、レストランの大テーブルで食事を一緒にすることになる一家の
男子に一目惚れ。
サンドラー家の三姉妹はいい子たちなんだけど、いつもジャージーばっかり着せられて
男の子っぽく育てられていて、片やドリュー家の男子二人は、口は達者なんだけど、どうも
優柔不断で手が焼ける。そう、お互いが欠けているところを補うには丁度いいシチュエーションな
わけだ。

アフリカのホテルやでかけたサファリなどを通して、次第に打ち解けるドリューとサンドラー、
そして子どもたち。親同士も次第にいい雰囲気になり、長姉はドリューの手によって
美少女に大変身。一目惚れした男の子も見なおしてしまう。
そうこうしているうちに休暇は終わり、また元の生活に。しかし、ドリューとサンドラーは
お互いが必要であることを意識し、子どもたちも、母、父が欲しかった。

生理用品を買いに行きわけがわからないサンドラーと、長兄のベッドの下でエロ本の
ヌード写真を見つけて破いてしまい、新しい本を買いにきたもののこっちもよく分からない
ドリュー。ドラッグストアで鉢合わせしてしまい、お互いにアドバイスし合い・・というところが
象徴的。

子どもたちに背中を押され、ドリューに告白に来たサンドラー。ドアを開けたのは元夫だった。
「復縁をしようと思っている」と言われ、失望し帰ってしまう。
ドリュー家の弟の野球大会。元夫(父)は例によって来ない。バッターボックスに立った
弟、応援に駆けつけたのはやはりサンドラー一家だった。弟はアフリカでサンドラーから
野球の手ほどきを受けていて、再び現れたサンドラーのアドバイスで、サヨナラランニング
ホームランをかっ飛ばす。

ドリューとサンドラーの誤解も解けて、二人とその家族は愛に包まれて一緒になることに
なったのでした・・。
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狂言回し役というか、笑いの元となる役にドリューの相棒ジェン(ウェンディ・マクレイドン=
コーヴィ)と、アフリカのホテルのマネージャーと何だか分からないエンターテイナーが
良かったと思う。ホテルの最後のディナーショーでコーラス隊が歌う「Love is a many
blended things・・・」がタイトルの意味が良く分かるところだ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-11-09 22:50 | 洋画=か行 | Comments(0)