カテゴリ:洋画=か行( 265 )

●「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~ A Millions Way to Die in the West」
2014 アメリカ Bluegrass Films and more.116min.
監督・(共同)製作・脚本:セス・マクファーレン
出演:セス・マクファーレン、シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、ジョヴァンニ・リビシ
    リーアム・ニーソン他
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<感想:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
「テッド」のセス・マクファーレンだから、相当なお下劣ぶりだろうと思っていたら、予想
以上で、びっくり。こういう映画に免疫がないもので。(^^ゞ
バイオレンスも半端ないリアリティだったりするから・・・。「西部で死ぬ百万通りの手段」とか
いうタイトル、スタートの「大西部」をバックにしたクラッシックのロゴはジョン・ウェイン時代の
正統派西部劇を思い起こさせる。ここからもう始まっているのだな、セスの手腕は。

シモネタ満載はいいんだけど、下痢とか凄いんで、もうびっくりだ。最後の決闘シーンでは
テンガロンハットの中に下痢便しちゃうし、それを写すんだから恐れ入る。

この手の映画は日本で受けることは難しいだろうが、本国では制作費を回収しているんだよね。
需要があるんだなあ。また、オスカー級の俳優がまあ、ぞろぞろと「こんな映画」に出るわ、
出るわ。これもびっくり。リーアム・ニーソン、ケツ出しちゃうし。(吹き替えだろうけど)
アマンダ・セイフライドは、シャーリーズ・セロンから「ギョロ目」とか言われ、後でほんとに
CGでギョロ目にされちゃうし。こういう個人攻撃?もアメリカ映画では平気でやるよね。
それにインディアンのところで大量のドラッグを貰って幻を観るシーンではひつじのダンスなど
CGもしっかり使っているから、手は結構込んでいるだよね。

セス・ローゲンはヘタレな羊飼いなのは納得、アマンダに振られ、悪党ニーソンの妻とは
知らずにシャーリーズ・セロンに入れあげ、アマンダの恋人とニーソンと二人と決闘する
ことになっちゃうんだな。この間の恋愛模様がメインだったりする。ヘタレはとことんヘタレに
描くけど、最後はちゃんとケリはつけちゃうという、アメリカ人好みというか気質というか。

最後に、ジェイミー・フォックスが出てきて「祭りでヒトは死ぬ」とかいうんだけど、これも
なんかのパロディなんだろうなあ、分からなかった。確かに西部にある百万の死に方の
中に祭りでヒトが死んでもおかしかないだろうけど。
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<ストーリー>
『テッド』のセス・マクファーレン監督が自ら主人公を演じる、コミカルな西部劇。銃も撃った
ことのないオタク青年が、ミステリアスな美女と知り合ったのをきっかけに、悪党に戦いを
挑んでいく姿がつづられる。
主人公のガールフレンドをアマンダ・サイフリッド、謎の美女をシャーリーズ・セロンが
演じるなど豪華女優陣の共演にも注目。

1882年、西部開拓時代のアリゾナ。そこは、タフさが自慢の男と無法者が何かに
つけて銃をぶっ放し、野生化した動物とモラルの低い民衆が溢れる、まさに“生活するには
最悪な土地”だった。

そんなアリゾナの田舎町で暮らす地味でオタクな羊飼いアルバート(セス・マクファーレン)は、
文化度が低く、危険な西部の町を心底嫌い、同じオタクの友人に愚痴をこぼす冴えない
日々を送っていた。
銃すら撃った経験のない彼は、決闘を挑まれても屁理屈を並べて逃げ出す始末で、
呆れたガールフレンドのルイーズ(アマンダ・セイフライド)にフラれてしまう。

そんなある日、超一流の射撃の腕を持つミステリアスな美女アンナ(シャーリーズ・セロン)が
町に現れ、アルバートはふとしたきっかけから彼女と急接近。やがて2人は恋に落ちる。
時を同じくして町に乗り込んできたのが、西部最悪の大悪党クリンチ(リーアム・ニーソン)。
彼は、アンナに近づいたアルバートをぶっ殺そうとしていた。
果たしてアルバートは、極悪ガンマンを倒し、愛する女性をモノにする事が出来るのか……!?
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-01-10 16:24 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「ギリシャに消えた嘘 The Two Faces of January」
2014 イギリス・フランス・アメリカ Timnick Films,StudioCanal,Working Title Films.96min.
監督・脚本:ホセイン・アミニ   原作:パトリシア・ハイスミス 『殺意の迷宮』(創元推理文庫刊)
出演:ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザック、デイジー・ヴィーバン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7,5。面白かった。原作の持つ雰囲気が良いのだろうけど、それを上手く脚本化し
映像化した。主たる登場人物は4人。舞台はギリシアのみ。分かりやすいストーリー。
凝らないが故にすっと入ってくるオシャレなサスペンスといった感じ。どこか懐かしい。
オーソドックスだけど結構いい音楽。ヴィゴ・モーテンセンを始めとした出演者たちも
雰囲気にあっていた。1962年というまだ戦争を引きずった部分もあり、携帯やネットも
無いクラシカルな時代も物語に味わいを添えていたといえる。

大向うを唸らせるような物語ではなく、大きな対立があるわけでもなく、主役の3人が
ただただ、壊れていく様は、まるで音楽を聞いているような味わいだ。好きだなあ、
こういうの。ギリシャの光景が物語を引き立てている。 みんな胡散臭いんだ。その
胡散臭さの中で、みんな滅んでいく。あるものは命を落とし、あるものは救われ。
どんでん返しといえばいえるかもしれないけど、ラストでヴィゴ演じる詐欺師チェスターが
警察に撃たれ絶命する寸前、ライダル青年の胸に付けられた隠しマイクに、ライダルは
一切関係ない、と語るところ、カッコいいです。最愛の妻を不注意で殺してしまったことを
心から悔いていたに違いない、と理解できる。そして身寄りが無かったためギリシアの
墓地の簡単な墓に入ることになるのだ。そんな人生の一コマが、なんかいい感じで
しかも、短い時間で味わえた。こういうのは理屈じゃないんだろう。自分の感性にフィット
した、ということなんだろう。 録画して取っておきたい、と思わせる映画である。
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<ストーリー>
パトリシア・ハイスミスの小説『殺意の迷宮』を映画化したサスペンス。過って殺人を犯し、
逃避行を繰り広げる夫婦とその知り合いの青年が辿る運命を描く。
出演は「危険なメソッド」のヴィゴ・モーテンセン、「メランコリア」のキルステン・ダンスト。
「ドライヴ」などで脚本家として活躍してきたホセイン・アミニが初監督に挑戦。

1962年。ギリシャのアテネでツアーガイドをしているアメリカ人青年ライダル・キーナー
(オスカー・アイザック)は、パルテノン神殿を訪れた際、優雅な装いのアメリカ人夫婦、
チェスター・マクファーランド(ヴィゴ・モーテンセン)と若く美しいその妻コレット(キルステン・
ダンスト)と知り合う。

コレットの依頼でガイドを引き受けたライダルは、夫妻と夕食を共にして、楽しいひと時を
過ごす。その夜、夫妻の元へ1人の探偵が訪ねてくる。実はチェスターは、ニューヨークで
裏社会の連中を相手に投資詐欺を働き、大金を奪って逃亡中だったのだ。揉み合いの
最中、誤って探偵を殺害してしまったチェスターは、偶然ホテルにいたライダルに嘘をつき、
協力を要請。やむなくライダルは偽造パスポートの制作を知人に依頼し、後日、クレタ島で
受け取る段取りを整える。

アテネを脱出し、船とバスを乗り継いでクレタ島に向かう途中で身の上話を語り合う3人。
しかし、親しげにコレットと接するライダルに嫉妬の炎を燃やしたチェスターは、次第に酒を
飲んで粗暴な言動を繰り返すようになってゆく。
一方、ラジオのニュースでチェスターが探偵を殺害した事実を知ったライダルは、正当防衛が
認められるからと自首を勧めるが、相手にされない。逃亡を助けて共犯者となったライダルも、
既に後戻りできない。そんな2人の男の微妙な緊張関係は、チェスターとコレットの夫婦仲にも
深い溝を生じさせてゆく。

遂に夫婦を殺人容疑で指名手配した警察が大規模な捜査を開始。そのプレッシャーに
耐えかねたコレットは、衝動的にバスを降りてしまう。港を目指して、荒涼とした大地を歩き
続ける3人。ところが夜、雨宿りのため立ち寄ったクノッソスの遺跡で、コレットに悲劇が降り
かかる。やがて厳重な警察の包囲網を潜り抜け、トルコのイスタンブールへ辿り着いた彼らを
待ち受けていたのは、思いもよらぬ残酷な運命だった……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-19 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「子連れじゃダメかしら? Blended」
2014 アメリカ Warner Bors.,Gulfsteam Pictures,and more.117min.
監督:フランク・コラチ
出演:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ケヴィン・ニーロン、テリー・クルーズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「ウェディング・シンガー」「50回目のファーストキス」に続くサンドラーとバリモアの
ハートウォーミング・ラブコメディ。本国ではラジー賞の候補になってしまったようだが、
私、こういうの好きですねえ。日本で劇場公開をするのはなかなか難しい作品では
あるのは分かります。This is アメリカのコメディって作りですね。ドリューも、冒頭の
オニオンスープ吹き出し(加藤茶風ww)を始めとし、よくやるなあという感じ。適当に
エロくもあったりで。家族愛あり、男女の愛あり、友情あり、爆笑あり、というファミリー
コメディーの王道であります。

ドリューも、今やすっかりお母さんが似合う年齢となり、家族を舞台とするコメディーが
はまってます。自分もまだ恋愛する年齢であることも含めて、似合ったテーマだったと
思う。ほのぼのとなったりジーンと来たりした、と思ったらくだらないギャグやダジャレで
ぶち壊す、の繰り返し。実際に南アフリカでロケをしたという舞台もいい感じです。
個人的にはサンドラー家の三姉妹のうちの一番上のお姉ちゃんがツボでした。
少年ぽい彼女が、ドリューの手によって見違える美女になって登場するシーンなどは
良かったなあ・・。
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本作には2つの家族ともう一つキーになる家族が出てきます。サンドラーはフーターズで
知り合った奥さんがガンで亡くなり、難しい歳頃の女の子ばかり3人を抱え、ホームセンターの
店長をしている。片や、ドリューは浮気をしたダンナと離婚し、片付け女王とかいう
アドバイザーとして、相棒のジェンとお店をやっている。(どういう職業なのかよく分からん
かった) さらにアフリカで同じ食卓になる、いいお年の男性と若い後妻、そして前妻の
子供で、サンドラーの一番上の姉ちゃんが一目惚れをする息子がいる。この3つの家族。

冒頭はお見合いデートのサンドラーとドリュー。場所はフーターズ。お互い馬が合わない。
一方、お互い片親がいないと子育ても大変だ。夏休みもどこか遠くへ行きたいという子供たちの
望みを叶えてあげられない。そんな折、ドリューの相棒ジェンが恋愛相手と行く予定だった
アフリカ旅行がダメになり、その二人分をドリューとサンドラーのそれぞれの家族が
いただくことになった。ジェンの恋愛相手というのはサンドラーが店長をするチェーン店の
オーナーだったからだ。

アフリカのホテルで、お互いの家族がばったり。びっくりする両者。しかも部屋は一つ。
一方ドリュー家の長姉は、レストランの大テーブルで食事を一緒にすることになる一家の
男子に一目惚れ。
サンドラー家の三姉妹はいい子たちなんだけど、いつもジャージーばっかり着せられて
男の子っぽく育てられていて、片やドリュー家の男子二人は、口は達者なんだけど、どうも
優柔不断で手が焼ける。そう、お互いが欠けているところを補うには丁度いいシチュエーションな
わけだ。

アフリカのホテルやでかけたサファリなどを通して、次第に打ち解けるドリューとサンドラー、
そして子どもたち。親同士も次第にいい雰囲気になり、長姉はドリューの手によって
美少女に大変身。一目惚れした男の子も見なおしてしまう。
そうこうしているうちに休暇は終わり、また元の生活に。しかし、ドリューとサンドラーは
お互いが必要であることを意識し、子どもたちも、母、父が欲しかった。

生理用品を買いに行きわけがわからないサンドラーと、長兄のベッドの下でエロ本の
ヌード写真を見つけて破いてしまい、新しい本を買いにきたもののこっちもよく分からない
ドリュー。ドラッグストアで鉢合わせしてしまい、お互いにアドバイスし合い・・というところが
象徴的。

子どもたちに背中を押され、ドリューに告白に来たサンドラー。ドアを開けたのは元夫だった。
「復縁をしようと思っている」と言われ、失望し帰ってしまう。
ドリュー家の弟の野球大会。元夫(父)は例によって来ない。バッターボックスに立った
弟、応援に駆けつけたのはやはりサンドラー一家だった。弟はアフリカでサンドラーから
野球の手ほどきを受けていて、再び現れたサンドラーのアドバイスで、サヨナラランニング
ホームランをかっ飛ばす。

ドリューとサンドラーの誤解も解けて、二人とその家族は愛に包まれて一緒になることに
なったのでした・・。
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狂言回し役というか、笑いの元となる役にドリューの相棒ジェン(ウェンディ・マクレイドン=
コーヴィ)と、アフリカのホテルのマネージャーと何だか分からないエンターテイナーが
良かったと思う。ホテルの最後のディナーショーでコーラス隊が歌う「Love is a many
blended things・・・」がタイトルの意味が良く分かるところだ。

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by jazzyoba0083 | 2015-11-09 22:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 Grace of Monaco」
2014 フランス・アメリカ・ベルギー・イタリア Stone Angels,YRF Entertainment.106min.
監督:オリヴィエ・ダーン
出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パーカー・ポージー、パス・ベガ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ニコール・キッドマンがグレース・ケリーに似ているかどうか、という点、私も最初は
似てねえんじゃないのお、と思っていたのだが、芝居が進行するに従い、ニコールは
ニコールで、しっかりグレースを演じてたので、それに引きこまれ、ストーリーの
スリリングな仕立てもあって、あまり気にならなかった。女優が女優を演じるというのは
簡単なようで難しいのだろう。レーニエを演じたティム・ロスはよく似ていた。

モナコ公国の歴史について知らないことが多すぎで、鑑賞後少しネットで調べてみたり
していた。本作では実写フィルムも使い、史実も入れながら、基本フィクションの作りと
なっている。人気絶頂のハルウッドスターが王宮に入る葛藤。女優への未練、
レーニエ公との心のスレ違い、そしてド・ゴール政権下のフランスによる政治的圧力に
苦吟するレーニエと、宮廷のスパイであったことがバレた実姉の追放、ラストシークエンス
での、国際赤十字を舞台とした、世界の首脳夫妻を招いての大舞踏会、そこでの
演説などなど、人間グレース・ケリーの苦悩と覚悟と実績が史実にインスパイアされつつ
綴られていく。

モナコ公国の最近の歴史にこんな事情があったことは不覚にも知らず、それ故、逆に
映画としてはサスペンスの要素もあり面白く鑑賞できた。
グレースの心の支えとなるタッカー神父を演じたフランク・ランジェラがキーになる存在。
また、グレースにハリウッドへの復帰を、新作「マーニー」の台本を携えモナコにやって
来るヒッチコックもグレースの味方として存在している。銀幕への復帰を一時は夢見て
いたグレースだが、家族とこの国の為に生きる決心をし女優業からは完全引退するのだが
その辺りの心の動きもまた新鮮であった。「マーニー」の女優は結局ティッピー・ヘドレンに
変わって完成したことは知られた話である。

ラスト、赤十字の舞踏会で主催者として挨拶するグレースの堂々としたこと。彼女は
これでモナコをフランスから救ったのだ。階段の一番上でのニコールの姿は遠目には本物の
グレース・ケリーに良く似ていた。

グレースは自動車運転中に脳卒中を起こして崖から転落し、帰らぬ人となったのだが
本作ではそれについては一切触れない。しかし、結婚生活が上手く行かず人間関係も
ギクシャクしていたころ、青いポルシェのカブリオレでモナコの山道をぶっ飛ばすシーンは
後のこの事故を暗示している。

本作は昨年のカンヌ映画祭でオープニング上映されたが、レーニエとグレースの長男で今の
大公であるアルベール2世は、父親が不当に描かれているといて、出席を見送ったという
いわくが付いた。本作は冒頭の字幕にも示される通り、「事実に基づいたフィクション」と
見るべきである。それにしてもドラマチックに仕上がったと思う。

<ストーリー>
気品に満ちた風貌はもちろん、『喝采』でアカデミー賞主演女優賞に輝くなど、ハリウッドの
トップスターだった名女優グレース・ケリー。モナコ公妃となり、表舞台から姿を消した彼女が、
国の運命を左右する重大な任務に携わっていたという知られざるエピソードを映画化した、
二コール・キッドマン主演によるヒューマンドラマ。

1956年、オスカー女優のグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、モナコ大公
レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚。1961年12月、二人の子供に恵まれるも王室の中で
孤立していたグレースの前に、脚本を手にしたヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)が
現れる。「マーニー」という新作映画の出演依頼に訪れたのだ。

そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。アルジェリアの独立戦争で戦費が必要になった
フランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、
「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。
もし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。政治で頭がいっぱいの
レーニエに無視され、ますます居場所を見失ったグレースはハリウッド復帰を望むが、国家の
危機的状況に発表は控えられる。

だが宮殿から情報が漏れ大々的に報道、グレースの相談役で後見人のタッカー神父
(フランク・ランジェラ)は、フランスのスパイがいると警戒する。1962年7月。国民の公妃への
不満が高まる中、励ましてくれるのは義姉のアントワネット(ジェラルディン・ソマーヴィル)と、
オナシス(ロバート・リンゼイ)の愛人マリア・カラス(パス・ベガ)だけだった。

やがてレーニエはフランス企業への課税を了承。しかしド・ゴールは、モナコ企業にも課税して
フランスに収めろと脅し同然の要求を突き付ける。レーニエは行き場の無い怒りをグレースに
ぶつけ、映画界からの引退を迫る。結婚式の記録映像を見ながら離婚を考え、涙にくれる
グレースの傍らで優しく見守る神父は「人生最高の役を演じるためにモナコに来たはずだ」と諭す。

数日後、神父はグレースを外交儀礼の専門家であるデリエール伯爵(デレク・ジャコビ)の元へ
連れて行く。モナコの歴史、王室の仕組み、完璧なフランス語、公妃の作法、正しいスピーチ――
グレースの夏は厳しい特訓で過ぎていった。

9月22日、レーニエはヨーロッパ諸国の代表に軍事支援を募るサミットを開くが、ド・ゴール
暗殺未遂の報せが入り失敗。さらに王室内の裏切り者が判明し、レーニエとグレースは
深い衝撃を受け、二人は絶望の中で長らく眠っていた互いの愛を確認し合う。

翌朝、グレースはヒッチコックに電話をかけて出演を断り、国際赤十字の舞踏会開催を発表、
世界中の要人に招待状を発送する。1962年10月9日、侵攻を目前にモナコで開かれた
パーティは大変な盛況を博し、そこにはド・ゴールの姿もあった。マリア・カラスの魂を震わす
歌の後、主催者のグレースが舞台に上がり、この日のために練り上げた一世一代のスピーチが
始まった……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-10-27 23:15 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「きみがくれた未来 Charlie St.Cloud」
2010 アメリカ Universal Pictures.99min.
監督:バー・スティアーズ  原作:ベン・シャーウッド 『きみがくれた未来』(角川書店刊)
出演:ザック・エフロン、アマンダ・クルー、チャーリー・ターハン、レイ・リオッタ、キム・ベイシンガー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
原作は未読。悪い映画じゃないのだが、青春映画臭さが強くなってしまい、今ひとつ
シンパシーを感じることが出来なかった。原題のチャーリー・セント クラウドとは
ザック演じる青年のフルネーム。珍しい名字だが、どこか本作の内容が匂ってくる。
テレビ界が産んだモテ男、ザック・エフロンも30が近くなり、最近はシリアスな役どころも
演じるようになってきた。しかし、本作ではかっこいい好青年を演じている。

邦題に付けられた「きみ」が誰を指すのか、人によるかもしれない。弟サム?チャーリー=
ザックをAEDで助けた救命救急士(レイ・リオッタ)?、最後に結ばれる同級生テス=
アマンダ・クルー?

半ばあたりで、おっ、そう来たか、という展開はあるが、自分のせい(運転していた)で
弟が死んだ、と自分を責めるチャーリーが、いつまでも弟の魂に束縛されて、
「死んだも同然」(自分でも言うが)の暮らしをしているのが、どうもまどろっこしい。
彼女にも言われるのだが「あなたは生きているのよ」ということがなかなか分からない。
弟サムもいい加減にお兄ちゃんを開放してあげればいいのに・・・、とか。
ヨットで大学の奨学金を取れるほどのチャーリーが、いきなり墓守かよ!というほどの
落差もありすぎ(まあ、原作があるからしょうがないのだろうけど)な感じだ。

そんな生活にカツを入れたのが、ガンに罹り自分も先がない救命救急士フロリオ。
「きみは神に生かされたのだ。意味のない奇跡などない」と言われ、もがき始める。
そんな折に、高校の同級生でヨットの名人テスが世界一周に出かけるという。
彼女はキャプテンの忠告を無視し、嵐に突入する訓練を一人でしてしまい遭難する。

チャーリーは霊が見える特異体質だったのだね。弟の霊も、戦死した級友の霊も、
そして海難で瀕死のテスの姿も見えたのだ。彼女は死んでいない、とキャプテンの
船を奪うようにして救助に向かう。そして岩場の洞窟の中で低体温症で瀕死の
テスを発見、自分の体で温めて彼女を救うのだ。(この下り、結構無理があり
臭い) 弟の事故死以来、5年間ヨットに触らなかったチャーリーも、大枚はたいて
外洋クルーザーを買い、(スクラップ寸前というわりには結構綺麗ででっかい!)、
自ら手を入れて、テスと二人で世界一周に出かけるのだった。

ザック・エフロン全面フィーチャーの、ファンにはたまらない映画でしょう。本国ほど
日本では客が入らなかったんじゃないかな。救命救急士レイ・リオッタや兄弟の母に
キム・ベイシンガーを配したが、効果はいかばかりであっただろうか、と疑問符が付く。
くどいようだが、悪い映画じゃないのだが、どうも、後半の臭さが気になるのであった。
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<ストーリー>
「ハイスクール・ミュージカル」の人気スター、ザック・エフロン主演のファンタジー。
固い絆で結ばれた弟を亡くし、苦悩する青年が弟のゴーストと出会い、自らの人生を
見つめ直す姿が描かれる。
兄弟の母親役に扮したキム・ベイシンガーや、レイ・リオッタといった往年の名スターが
脇を固める。

チャーリー・セント・クラウド(ザック・エフロン)は、女手一つで家計を支える母のクレア
(キム・ベイシンガー)、自分を慕う11歳の弟サム(チャーリー・ターハン)とともに暮らす
高校生。
ヨットの才能に恵まれた彼は、スポーツ奨学金を得て大学進学が決まっていた。だが、
卒業式の夜が運命を変えた。大規模な自動車事故に遭遇した彼は、奇跡的に命を取り
留めるが、同乗していたサムは帰らぬ人となる。
弟を守れなかったことに強い罪悪感を覚えるチャーリー。葬儀の最中、いたたまれなく
なった彼は、逃げるように墓地の裏手の森へ駆け込む。かつて2人は、ここで一緒に
野球の練習をすることが日課となっていた。だが今はもう、キャッチボールの相手はいない……。
その時、目の前に赤いジャンパーを着たサムが現れる。驚きながらも弟との再会を喜ぶ
チャーリー。

2人はこれから毎日、夕暮れの時間に何があってもこの場所で練習を続けるという約束を
交わすのだった。そして5年後。進学もヨットも諦めたチャーリーは、約束を守るため、
サムを埋葬した墓地の管理人として暮らしていた。ところが、高校の同級生で、ヨットレースの
ライバルだったテス(アマンダ・クルー)が故郷へ戻ってきたことを知り、彼の心は揺れ動く。
自分が失った夢を追い続けている彼女に、眩しさと羨ましさを覚えるチャーリー。心の中で、
日増しにテスのウェイトが重くなっていく。そんな兄の変化を敏感に感じ取るサム。
テスと一緒にいると、サムが遠くなってしまう。弟を失いたくない気持ちと、テスへの想いの
間で揺れ動く。

やがて訪れる選択の時。嵐の海でテスが遭難。捜索が難航する中、チャーリーは迷うこと
なく救出に向かう。事故以来、出ることのなかった海へ。テスを捜し続けるチャーリー。
サムとの約束の時間が過ぎてゆく。“ごめん、約束を破るよ”チャーリーが森で待ち続ける
サムにそう呼びかけた時、想像もしなかった奇跡が起こる……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-10-11 22:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

「●コールド・バレット 凍てついた七月 Cold in July 」
2014 アメリカ・フランス BSM Studio (funding),Backup Media,Bullet Pictures.110min.
監督:ジム・ミックル  原作:ジョー・R・ランズデール「『凍てついた七月』(角川文庫刊)
出演:マイケル・C・ホール、サム・シェパード、ヴィネッサ・ショウ、ニック・ダミチ・ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。原作は未読。
う~ん、映画的には無理があるなあ、サム・シェパードは相変わらずいいけど、なんか
B級臭プンプン。でも、IMDbが6,8、ロッテントマトが86%と結構良い評価を獲得して
いるのだな。よく分からん。話が都合良すぎるし、サム・シェパードの朝鮮戦争の戦友で
サムを命の恩人と崇める探偵(ドン・ジョンソン)の登場も唐突感満載だし、結局
話のきっかけとなった主人公が射殺してしまった男の正体は分からず仕舞いだったような。

主人公といったけれど、男親が自分の不出来な子供(十分大人なんだけど)を殺さざるを
得なくなるという骨太のストーリーがメインなような気もするのだが、ストーリーが二兎を
追っている体裁になり、感動も薄くなってしまっていると感じたのだ。
前段のホール演じる「額縁屋」は話のマクラで、サム・シェパード演じるダメ息子の親父こそ
主人公と見た方が話はスッキリするだろう。

ハラハラ感はあるのだが、家で男を射殺して間もない時期に、警察が保護を始めたその夜、
さっく自宅にサム・シェパードが現れる、しかも昼間のうちに忍び込んで家のなかに隠れて
いたとか、無理矢理感が半端ない。真相を追いかけて奥さんの嘘を言ってヒューストンまで
来た「額縁屋」が、撃たれて耳を怪我するのだが、奥さんになんて説明したのだろうか。
家に押し入った男を構えた銃の引き金に指が滑って引いてしまい射殺し、警察が正当防衛と
認めてくれたにも関わらず、周囲から色眼鏡で見られるとかビビりまくっていたが、
最後はショットガンをぶっ放し、ギャングどもと対峙するという豹変ぶりも無理だったのじゃないか?

<ネタバレです>
結局、押し入った男は警察がサム・シェパードをおびき出すための「餌」であり、サムは
一旦警察に拉致され、睡眠薬?を注射されて鉄道線路に寝かされるのだが、後をつけてきた
「額縁屋」デインに助けられる。警察の陰謀と悟った二人は共闘し、真実を暴きに、かけつけた
探偵とともに、サムの息子一味と立ち向かうと。
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<ストーリー>
J・R・ランズデールの小説を映画化。自宅への侵入者を射殺したばかりに、侵入者の荒っぽい
父親の復讐を恐れるようになる主人公。
導入部はありがちなサスペンスだが、途中からストーリーは意外な方向に発展。予測できない
流れから目が離せなくなる。「デクスター」のエキセントリックな殺人鬼役で絶賛を浴びたホール
だが、本作では反対に、悪に押しつぶされそうになる主人公役を好演。「ライトスタッフ」の
S・シェパード、TV「マイアミ・バイス」のD・ジョンソンら共演陣も充実。
WOWOWの放送が日本初公開。(wowow)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-09-29 22:55 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「カリフォルニア・ダウン San Andreas」
2015 アメリカ Warner Bros.,Village Roadshow Pictures,New Line Cinema 114min.
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドゥエイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ヨアン・グリフィズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
VFXの出来を確認すべく、シネコンに行きました。連休中で小さい小屋にも関わらず
空いていた。VFXに金を回したので脚本や配役に金が回らなかったのだろうか、B級チックな
キャスティング(学者のポール・ジアマッティは安定していて良かったけど)と、
これもB級な脚本、ストーリーでお話的にはチープな作品だったのですが、
VFXはお見事でした。ロサンゼルスとサンフランシスコを大地震と津波で壊すわ壊すわ。

3D上映もしていたのですが、日に1度、しかも夕方しかやっていないので、2Dで鑑賞。
しかし、これみよがしの3D向け画像に、ちょっと失敗したなか、と感じてしまいました。
割引でも2200円を払うストーリーではなかったので、まあいいかな。

巨大地震と巨大津波が破壊しつくすのは主にサンフランシスコなのですが、当地に住んで
いらっしゃる方は嫌だろうなあ。ものすごくリアルなので。もちろん現存するビルなんかも
ガンガン倒壊するし、津波でひっくり返ったタンカーが波の勢いでゴールデンゲートブリッジを
破断するし、SFジャイアンツの球場、AT&Tボールパークも崩れちゃうし。観ている方は
息つく暇もなく、これでもか、これでもか、と脅かされます。しんどいですなあ。

物語はまああります、というくらいに考えてみた方が頭に来なくて済むのでは?主役の
ドウェイン・ジョンソンはスーパーマンでかっこいいし、家族はみんな助かるし、ご都合主義と
いうそしりはあえて分かっていて、主役の巨大地震や津波が引き立つようにしたのかもね。
だって、主人公のLA消防局の救難救助隊ヘリのレイ・ゲインズ(ジョンソン)たら、家族しか
助けないんだもの。しかも、ヘリでLAからSFまで飛んじゃうし、途中でヘリが墜落しちゃうし、
ベイエリアでは飛んできた固定翼の飛行機をオートパイロットにして元妻とふたりでダイビング
して球場に飛び降りちゃうし、おいおい、人のいなくなった飛行機は何処に墜落するんだよ!と
思わず突っ込みもいれたくなるというものです。

個人的には大好きな街、サンフランシスコの知っている映像がふんだんに出てくるのは
嬉しいのですが、それらが無残になってしまうのは悲しい。東京だって同じことが起きるわけで
備えあれば憂いなしなのだけど。
VFXは細かいところまできっちりと出来ていて、ビルの崩壊とか、津波の描写、ヘリの墜落、
金門橋の破断などなどリアルで驚きました。さすがは制作費1億1000万ドル!
大筋はB級なのですが、脅かすためのシーンは細かいところで凝っていて、駐車場の崩落や
フーバーダムの崩壊に地震研究者が巻き込まれるところ、建築中のビルが津波に襲われる
ところとかは迫力満点で力が入ります。

まあ、肩肘張らずに驚きのVFXを堪能し、地震に対する備えを再認識する機会となれば
よろしいでしょう。原題の”サン・アンドレアス"は、カリフォルニア州を南北に縦断する断層帯の
名称で、これが大地震を引き起こします。過去にも大地震を引き起こしています。
これではなんだか分からないので邦題を付けるについて日本の配給会社は苦労したのでしょうね。
でもどうせ何だか分からないのなら「サンアンドレアス」でも良かったかもね。
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<ストーリー>
 「ワイルド・スピード SKY MISSION」のドウェイン・ジョンソン扮する救難ヘリ・パイロットが、
巨大地震に見舞われたカリフォルニアで人命救助に奔走するディザスター・ムービー。
共演はカーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ポール・ジアマッティ。
監督は「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」のブラッド・ペイトン。

 ロサンジェルスの消防局で救難ヘリのパイロットとして活躍するレイ・ゲインズ。仕事に
追われるあまり家族を顧みず、いまや妻エマとの関係はすっかり冷え切ってしまっていた。
そんなある日、ネバダ州で大地震が発生、レイも救助活動へと向かう。ところが今度は、
カリフォルニア州を縦断する巨大なサンアンドレアス断層が動き、巨大地震が一帯を襲う。

ちょうどLA上空を飛行中だったレイは、高層ビルに取り残されたエマを電話で屋上へと
誘導し、間一髪で助け出す。さらに、最愛の娘ブレイクを救出するため、サンフランシスコへと
急行するレイだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-09-21 11:40 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

グランド・ジョー Joe

●「グランド・ジョー Joe」
2012 アメリカ Worldview Entertainment,Dreambridge Films,and more.118min.
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン  原作:ラリー・ブラウン
出演:ニコラス・ケイジ、タイ・シェリダン、ゲイリー・プールター、ロニー・ジーン・ブレヴィンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
アメリカの作家ラリー・ブラウンの小説を映画化したものだが、南部出身で南部にこだわり
続けた作家の雰囲気は上手く出ていて、湿度、粘度が高く、暗い。
原作は未読だが、原作の雰囲気を上手く映像化できていたのではないか、と感じさせる。
主演のニコラス・ケイジ、久々にまともな映画に出たな、という感じだ。
もう一人の主人公ゲリー少年を演じ、本作でベルリン国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞
(新人俳優賞)を獲得したオデコの三本皺が印象的なタイ・シェリダンの出来も良い。
日本劇場未公開。WOWOWにて鑑賞。

ネットを見ていて驚いたのだが、ゲリーの父親役のゲイリー・プールターは、本物のアル中
ホームレスで、撮影終了後オースチンの路上で死んでいた、という。それにしても演技が
上手い。グリーン監督は主役の二人以外はほとんど素人俳優を使ったというが、そんな
感じは微塵も受けなかった。
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貧しくて、アル中の上に働かない暴力的な父親、母と妹を抱えて、必死に生きようとする
ゲリー少年。片や、その気の短さからこれまで数々のトラブルに巻き込まれ、見に覚えの
ない事件で長いこと刑務所ぐらしもしてきたジョー。、今は森林管理のボスとなり彼なりに
一生懸命生きている。

ある日、ゲリーがジョーの仕事場に仕事を求めてやって来た。日雇いで雇われ森林の
木に薬剤を注入し枯らす仕事をし、日銭を貰うが、父親は暴力を振るい巻き上げる。
ジョーは親父も連れて来い、と薦め、一度は父親も仕事をしてみるが、全然ダメ。
トラブルを引き起こし、一日で辞めていく。

ひたすら自制しつつ毎日を送るジョーだが、彼を挑発するような出来事が次から次へと
襲ってくる。バーで喧嘩した奴に銃で撃たれたり、前科者を挑発して手柄をたてようとする
新人警官につきまとわれたり、売春宿を経営する彼女が飼う犬は、なぜかジョーにだけ
吠えまくる。ジョーの中で我慢の糸が次々と切れていく。

ジョーは自分を慕ってくれるゲリー少年を可愛がり、ライターをやったり、またゲリーが
自分のおんぼろトラックを貯めた金で買いたいといえば、売ってやったりしていた。
しかし、懸命に生きる少年の心を踏みにじる父親は、彼がやっと手に入れたジョーの
トラックを盗んで、母と妹を拉致し、逃亡、更に、妹にトラックの荷台で客を取らせると
いう野蛮な行為に及んだ。

ジョーはつきまとう警官を殴り、売春宿の犬を、自分の飼うフレンチ・ブルドッグに襲わせて
噛み殺させ、ゲリーの父親を探しにゲリーと森のなかに向かう。そしてゲリーに警察に
行かせ、自分は単身でトラックのところへ。そして客と銃撃戦になり、客を射殺、自分も
腹を撃たれる。そんな状態で父親を追いかけるが、追い詰めたところで銃を撃つも当たらず。
父親は、橋から身を投げて自殺する。

警官とゲリーが現場に駆けつけたが、ジョーはゲリーが見守る中、息を引き取るのだった。

森林の木々が枯れた後には松を植えるのだが、その現場にゲリーが居た。ジョーに世話に
なったという監督に指示をされ松を植えるゲリー・・・。
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そんなお話だ。森林を薬剤を使って枯らす、という仕事があるのを初めて知ったが、
山を枯らして松を植える、というジョーの人生とゲリーの再生というメタファーになっている。
通奏低音のように鳴り続ける弦楽器のシングルノートがイライラ感を増幅させる。

そこら辺に良くありそうな物語を丁寧に描きジョーとゲリーの感情の行方が痛々しいほどに
迫ってくる。ラストに希望を感じる仕立てだが、全体としてはどっぷり暗い映画で、この後には
ラブコメでも観て気分を上げたいと感じてしまう。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-09-15 23:10 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「キングスマン kingsman:The Secret Service」
2014 イギリス Twentieth Century Fox,Marv Films,Cloudy Productions.129min.
監督:マシュー・ボーン  原作:マーク・ミラー「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エガートン、サミュエル・L・ジャクソン、ソフィア・デブラ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
率直に面白かった。相当に「え~!そんなことが・・」な作りだが、イギリスっぽくて好きだ。
乾燥しているけど暴力表現は過激なので日本ではR15+に指定されている。
善人側も悪人側もやることが「加減無く、容赦もない」痛快感がある。アクションはキレッキレで
スピードに溢れ気持ちがいい。(悪趣味なシーンもあるけど)
ストーリーは単純、アクションは痛快。勧善懲悪と、古き良きスパイ映画の王道を今日的に
映像化した。しかし、最近の007やM:Iのように過激なカーアクションやVFXばりばりの特撮が
あるわけではなく、どこか終始人間臭いのが逆に感じが良い。異色のスパイ映画として
お勧め出来る作品である。エンドで配役の字幕が出てすぐに席を立つと、肝心のオチを観ない
ことになってしまうのでご注意です。

ダブル主人公と言って良い構造なんだろう。コリン・ファースのスパイ?こりゃミスキャストじゃ
ないか?と思ったけれど、意外やイギリス紳士としての立ち振舞が要求されるエージェントには
ピッタリだった。で、コリンが後半割りと呆気無くストーリーから消え、その代わりに出てくるのが
エージェントとして育てられてきたタロン・エガートン(新人)演じるエグジーだ。彼も、どこか
ボンボン顔でスパイの厳しさがある顔つきじゃないけど、これもまた逆にいい味が出ていた。
彼らをマイケル・ケインやサミュエル・L・ジャクソンらの芸達者が脇を固める。膝から下がバネで
先っぽがナイフになっている武芸達者なサミュエルの女アシスタント(用心棒)の存在も
スパイ映画には欠かせない存在。

理論や構造を説明しないエージェントの武器も楽しい。イギリス紳士必携の傘に仕込まれた
銃や広げると防弾幕になる仕掛け。ダンヒル風のライターの手榴弾、トップハットに隠された
無線マイクなどなど。冗談とシリアスの融合が上手く行っているなと感じた次第だ。
「キック・アス」のマシュー・ボーンらしくテンポも良く、2時間を超える映画だが時間を感じさせない
メリハリもある。 

キングスマンとはロンドンはサビルローにある紳士服店の名前だが、それは表の姿、実は
プライベートな情報機関「キングスマン」の本部基地なのだ。そこを舞台に、人類が増えすぎたのが
今の地球の困難の原因だから、人を減らすのが一番という一見納得の理論を振りかざし
人類同士を争わせる信号を出す携帯のSIMカードを開発、無料で配布したヴァレンタインという
IT長者と、キングスマンの戦いを描く。
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<ストーリー>
「キック・アス」のマシュー・ヴォーン監督と原作者のマーク・ミラーが再びタッグを組み、
「英国王のスピーチ」の名優コリン・ファースを主演に迎えて贈る痛快バイオレンス・スパイ・
アクション。
どこの国にも属さない世界最強の諜報機関の紳士スパイが、労働者階級の不良青年を
スカウトして一流スパイに育て上げていくさまと、彼らが世界を混乱に陥れる巨大な陰謀に
立ち向かっていく姿を、過激なバイオレンス描写を織り交ぜつつ、ユーモラスかつ
スタイリッシュなアクション満載に描き出す。
共演は新人のタロン・エガートンのほか、マイケル・ケイン、サミュエル・L・ジャクソン、
マーク・ストロング。

 高級テーラー“キングスマン”で仕立て職人として働く英国紳士のハリー。その正体は、
どの国家にも縛られることなく秘密裏に正義を遂行する国際的なスパイ組織“キングスマン”の
エース・エージェント。
ある日、エージェントの一人が何者かに殺害され、その欠員を補充するためハリーは、
貧困地区で無軌道な生活を送っていた若者エグジーをスカウトする。彼の父はキングスマンの
エージェントで、17年前、その犠牲的行為でチームを救い、命を落としたハリーの恩人だった
のだ。
こうしてエグジーは、父の後を継ぐべくキングスマンの過酷な新人試験に身を投じていく。
一方ハリーは、天才IT富豪のリッチモンド・ヴァレンタインが水面下で進めていた恐るべき
陰謀の謎を追っていくが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。

※2016年(平成28年)7月4日 再見(@WOWOW録画)
上記の感想は外れていない。全く面白い映画だ。シネコンで観てからまだ1年経過していないが
WOWOWで放映されたので、もう一度観てみた次第。やっぱり面白い映画はいつ観ても
面白い。特に活劇は。先が分かっていても。ジェームズ・ボンドシリーズもそうなんだよね。
3度めもあるかも知れない。
by jazzyoba0083 | 2015-09-13 12:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「ジュラシックワールド Jurassic World」
2015 アメリカ Universal Pictures.Amblin Entertainment,Regendary Pictures.125min.
監督:コリン・トレヴォロウ  製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:クリス‥プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、タイ‥シンプキンス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
<ご注意!ネタバレしています>
前宣伝にも煽られたのだが、このシリーズは全部観ていて、次作が決定した時から
公開を待ちわびていた。もちろんこの際は3Dでの鑑賞。小屋は満員。人気なんだなあ。
だが、結論から言えば、普通に面白かった、という程度に留まった。確かに後半の
大型恐竜同士のバトルは見応えはあったが、これはもうVFXショーでありましょう。
まあ。こういった映画はMARVELと同じで、ある種「祭」なので、それはそれとして楽しむ、
という手もないではない。

ストーリーにひねりもないし、前4作の既視感ありあり。とにかく恐竜の映像を楽しむ他に
楽しみはない、と断言しちゃいましょう。CGにお金が掛かったのでキャスティングが弱いのは
まあ、仕方がないとして、それにしてもストーリーがお粗末だなあ。1作「ジュラシック‥パーク」と
骨格は同じ。1作目のほうが思索的であり映像の使い方も上手かった。本作ではその名残を
お借りしているところもある。オマージュとして、にやりとするところでもあるし、やれやれと思う
ところでもある。スピルバーグが総指揮に回ってマンネリになった感じ。Ⅲもそうだったな。

大体、期待する恐竜が出てくるまでが30分も掛かり、眠くなる。前作たちは出てこないなりに
工夫があったよ。おっ、と思ったのは冒頭のカラスの足くらいか(爆)。

で、最強の恐竜が遺伝子組換えで作られたものだから、実在の恐竜を使った前作群に比して
リアリティがない。やっぱりTレックスやトリケラトプスがちゃんと出てきたほうが嬉しかったな。
話の進化としては、まあ頷けるのではあるけどね。
恐竜の質感は確かに素晴らしいし、映像もカネかけてるなあ、とは思う。思うけど、最近の
VFXはゴジラでも猿の惑星でもこれくらいの質感は出すよ。

全米で記録を作ったほどの大ヒットなのだそうだし、日本でもヒットするでしょう。でも、
マイケル‥クライトンの本質を知る人は物足りないのじゃないかな。
ま、一度観に行ってみてくださいな。面白くないわけではないですから。
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<ストーリー>
「コスタリカ沖の島に建設された“ジュラシック・ワールド”は、本物の恐竜を身近に体験
できるテーマパーク。安全な環境の中で、訪れた家族連れが様々な恐竜たちの動き
回る様子を見て楽しんでいた。その全てを監督するのは、出世に意欲的な野心家の
クレア(ブライス・ダラス・ハワード)。

そこへ、彼女の2人の甥、16歳のザック(ニック・ロビンソン)と11歳のグレイ
(タイ・シンプキンス)がやって来る。相手をする時間のないクレアは、甥たちにフリーパスを
渡して自由に見学させる。恐竜たちを蘇らせたのは、遺伝学者ヘンリー・ウー博士
(B・D・ウォン)。ジュラシック・ワールドの後援者で億万長者のサイモン・マスラニ(
イルファン・カーン)の下で研究を続けていたが、パークをビジネスとして成功させるためには、
リピーターを増やさなければならない。それには、毎年新しい種を創り出す必要があった。

プレッシャーを感じたウー博士は、倫理上の一線を越えて遺伝子操作を行ってしまう。
それは、史上初の遺伝子組み換え恐竜の誕生だった。秘密裏に誕生した大型恐竜
インドミナス・レックスの性質は謎に包まれており、遺伝子構造に関するデータも
機密情報として扱われ、隔離状態で飼育されていた。その生態と安全性を確認するため、
クレアはメイン・パークから離れた研究施設に勤務する恐竜行動学のエキスパートで
元軍人のオーウェン(クリス・プラット)を訪ねる。

そこへ、インドミナス・レックスが逃亡し、ジャングルの奥深くへ姿を消したとの連絡が。
それは、恐竜も人間も、パーク内の生き物すべてが危険に直面したことを意味した。
2人の甥の身を案じるクレア。彼らは周囲360度が見渡せるアトラクション“ジャイロスフィア”に
乗って恐竜の間を回っているのだ。パニック状態の中、救出に向かうオーウェンとクレア。
他の恐竜たちも逃げ出し、安全な場所が失われたパークに残された人々の運命は……」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-08 15:50 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)