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ゲッタウェイ Getaway

●「ゲッタウェイ Getaway」
2013 アメリカ Afterdark Films,Dark Castle Entertainment,and more.90min.
監督:コートニー・ソロモン
出演:イーサン・ホーク、セレーナ・ゴメス、ジョン・ヴォイト、レベッカ・パディグ、ブルース・ペイン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
アメリカ野での評価は悪いことを承知で、カーアクションを楽しめるかな、と思って観てみた。
筋は単純で、誘拐された妻を取り戻すため、犯人の言うとおり時間までに何かをする、
そのために指定されたクルマで街中を爆走する。途中で拾った少女を味方に、敵と対峙する、
というもの。
ブルガリアの首都ソフィアが舞台なのだが、古都でクルマを爆走させ、クルマ同士が激突、
道路では横転、とよく行政が協力してくれたな、と感心してしまった。クルマが爆走しつつ
アクションを繰り広げるだけの映画、というB級品なので、目的がそれなら楽しめるかもしれない。
短い映画だし。クルマが吹っ飛んだり転がりまくったりするのは確かにスカッとはする。

カーアクションはそれなりに楽しめるが、女の子が銀行のCEOの娘で電子機器にやたら詳しい
ところとか、ムスタングGT500がアクションの割には壊れないとか、そういう走りは無理でしょ、
という突っ込みどころは満載、さらにエンディングもなんだか釈然としない感じだ。
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<ストーリー>
誘拐された妻を助け出すため、謎の男から指示されるまま盗難車で街中を爆走する男の
姿を描く、イーサン・ホーク主演のサスペンス・アクション。
アクション作品に定評のあるジョエル・シルバーが製作総指揮を担当し、130台の車が
次々と破壊されていく過激なカーアクションがCGなしの臨場感あふれる映像で描かれる

クリスマス。ブルガリアの首都ソフィアに住む元プロレーサーのブレント・マグナ(イーサン・
ホーク)が帰宅すると、家の中が荒らされていた。呆然とするブレントに謎の男(ジョン・ヴォイト)
から電話がかかってくる。それは、ブレントの妻リアン(レベッカ・バディグ)を誘拐したこと、
リアンを返してほしければこれから一晩指示に従うことを告げるものだった。

指示通り地下駐車場に停められていたシェルビー・マスタングGT500スーパースネークを
盗み走りだすブレント。謎の男は交通法規を破り混みあうマーケットやスケートリンクを
爆走させ、街中を混乱させる。指示を受け地下工事現場に車を停めると、そこにはパーカーを
着た少女(セレーナ・ゴメス)がいた。彼女は自分のマスタングが工事現場で見つかったという
警察からの知らせを受けて待ち伏せていた。

謎の男は少女を同乗させるよう命令。次に夜11時30分までに郊外にある発電所まで行くよう
伝えてくる。発電所には謎の男が時限爆弾を仕掛けていた。やがて大爆発を起こし、市内は
停電。命からがら爆発から逃げのびた少女は、自分はブルガリア投資銀行CEOの娘であり、
その銀行では停電発生時に膨大な顧客情報が記録されたドライブを社外に移動させるように
なっていることを話す。犯人の狙いを嗅ぎとった二人は銀行へ向かうが……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-10 15:13 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「96時間/レクイエム Taken 3」
2014 アメリカ EuropaCorp,M6 Films.109min.
監督:オリヴィエ・メガトン   脚本・(共同)製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、打グレイ・スコット他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
頑張る還暦オジサン、リーアム・ニーソンの「96時間」シリーズが最終章を迎えた。スタッフは
2とほぼ同じで、ストーリーも、ずっと続いているが、今回はラストということで時間が3作の
中では最長。リュック・ベッソン好みのアクションが、前作2本をどう上回ってくるか、わくわく
だったが、これまで2作に比べ、コンテナゴロゴロは面白かっけど、そのくらいかなあ。
ストーリーの展開はいつもとあまり変わらず、ニーソンの不死身っぷりも相変わらず。
ラスボスが意外な所にいましたよ、ということで終わっていく。
妻を、娘を愛し守ろうとするリーアムの熱気もいつも通り。しかし、今回は元妻レノーア
(ファムケ)が殺されるという事態になったため、単に娘が誘拐された前作や
前前作とは、過激度もヒートアップしようというものだ。が、カーチェイスやアクションもだからと
いって過激か、というとそれはいつもどおり。安定しているといえば言えるが、シリーズ物が
前作を超えるのはなかなか大変だ。ストーリーの構成もありがちと思うが、仕上げはさすがに
ベッソン、手堅くまとめてある。真犯人は身近にいる、とはサスペンスモノの王道であろう。

娘、キムもばんたび命を狙われて、エラいオヤジを持っちゃったものだけど、今回はママを
殺され、自分の身にも危険がせまる。お腹にはいよいよリーアムがじいちゃんになる新しい
命が宿っているのだ。真犯人はどんでん返しのどんでん返しで、ついにはあいつに・・・。

事件を追うフォレスト・ウィテカー演じる刑事の存在が作品を占めていた。最近のウェテカーの
役どころからすると、ひょっとしてこいつが一枚噛んでいるんじゃないか、と観客を
ミスリードする。しかし、時間が経つにつれ、これが以外や、そうではなく、そう協力もしないけど、
最後あれだけパトカーを壊し警察の捜査を妨害したリーアムを逮捕しない、ということでチャンチャン。
「妻を殺す奴がわざわざ温かいベーグルを買いにいくか?と思ったわけさ」という、リーアムが
妻殺しの真犯人ではないと確信した下りを語るが、そのラストシークエンスに行くまで、伏線は
ちゃんと埋め込まれていたことを観客は納得するであろう。
事件をまとめたファイルの仕舞い方に続編を感じたけど、もうないんだろうな。
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<ストーリー>
ヨーロッパの犯罪組織を壊滅させた元CIA捜査官ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、
娘キム(マギー・グレイス)と元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)との絆も取り戻したかにみえた。
だがレノーアとの未来を思い描いていた矢先、彼女は何者かによって殺害され、ブライアンに
殺人容疑がかかる。CIA、FBI、さらには警察からも追跡されるブライアン。真犯人を突き止め
独自の正義を下すため、そして今や彼にとって唯一の大切な存在となったキムを守るために
彼は“特殊スキル”を駆使しながら黒幕に迫っていく。しかし、そこには衝撃の真実が待ち受け
ていた。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-01 14:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

ゴジラ Godzilla(再見)

●「ゴジラ Godzilla」(再見)
2014 アメリカ Warner Bros.,Legendary Pictures.124min.
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
去年の夏、シネコンに見に行った作品を、WOWOWにて再鑑賞。個人的に
年間の評価がいささか低かったので、もう一度観てみたというわけ。

で、やはり一度目よりは良く物語も、底を流れる「ゴジラ」のあるべき姿みたいな
ものがよりよく分かった。でも★の数を増やすほどではないなあ、という印象だった。
私はオリジナルの「ゴジラシリーズ」は「キングコング対ゴジラ」あたりから映画館で見て
いるわけで、その中で繰り広げられるキープロット(定石の語法)が、本作にもきちんと
歌われていることを再認識した。つまり始めは信用されない科学者対軍、科学者の家族、
ゴジラの敵の存在、ヒールだけど人間の見方をして去っていくゴジラ、もちろん特撮の
ダイナミックさ、などなどは本作でも存分に謳われていた。オリジナルゴジラファンに
とっては安心の作品なんだろうけど、「ゴジラ」というのはこの語法からは抜け出せない
ある種の呪縛がある訳で、もし次作があるならば、その上にどういう新しさを付加するか、が
プロデュースサイドに課せられるのだろう。 エメリッヒ版では不興を買ったわけだが、
J・J エイブラムスあたりに作らせたらどうなるのだろうかな。

画面が終始暗いので、雰囲気はいいけど、見づらいなあ、と感じた次第。

去年のシネコンでの鑑賞時の感想はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-05-03 22:50 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「鑑定士と顔のない依頼人 The Best Offer」
2013 イタリア Paco Cinematografica 131min.
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ジェフリーラッシュ、シルヴィア・フークス、ジム‥スタージェス、ドナルド・サザーランド他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
良く練れた、隠喩、暗喩、伏線に満ちたストーリー、これに加えてジェフリー・ラッシュの
快演(怪演)。面白い映画であることは確かだ。しかし、後半の大どんでん返し(大ちゃぶ台
返しといってもいい)の程度があまりにもあまりなので、割引材料とした。

結論の捉え方も、ネットでいろんな人の意見が拾えるが、どれが正解なのか、また
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、それは観客に投げかけられているのだろう。
でも、私が捉えたような結末なら、カタルシスのない(救いがない)作品じゃないか、と
言わざるを得ない。

実物の女を愛せない、潔癖症の世界的に高名な老鑑定士オールドマンと、彼に
両親が残した家具や絵画などを鑑定して欲しいと依頼してくるクレアという女性。
オールドマンの主宰するオークションはカッコいい。その知識の高さと捌きの上手さ、
ラッシュは経験があるのではないか、と思えるくらいの迫力だ。
その客の中に、ビリー(サザーランド)という画家崩れの男が居た。彼は、オールドマンが
せりに掛けられる品にある言葉を付けるのを合図に、競りに参加し、オールドマンと組んで
不正に競り落としていたのだった。オールドマンは自分のものにしたい、と思った絵画を
ビリーに競り落とさせ、謝礼を払っていたのだ。
ビリーはオールドマンの手によって、画家の道を諦めざるを得ず(才能が無いと言われ)
オールドマンと組んで不正を働いていたのだ。

オールドマンが収集し、秘密の部屋の壁一面に飾ってあったのは、女性の肖像画ばかり。
彼はこれらの画を愛することで、実物の女性を愛する代償行為としていたのだ。

そんなオールドマンの高名な鑑定を聞いた、という女性は色々と理由を付けて正体を
表さず、ヴィラの骨董品の鑑定を依頼する。時として失礼な態度をとってオールドマンを
怒らせたり、後で思えば芸が細かい。オールドマンは結局鑑定を引受け目録を作ることに
なるのだが、どうしても実物を一目見たいと、ある日、帰ったふりをして部屋に隠れて
クレアを目撃した。大した美女で、14年だったか、家の外に出ず、両親にも誰にも
人に会っていないという。最後に外出したのはウィーンの「ナイトアンドデイ」というカフェ
だったという。この辺も芸が細かい。

オールドマンとクレアは次第に壁越しに話をするようになり、オールドマンは遂に人間の
女性に恋してしまうのだった。生身の女を好きになったことのないオールドマンは、機械
修理のロバートに相談するのだった。ロバートはあれこれと指示をしてやる。彼は
クレアの家から出てくるオートマタ(自動人形)の部品を貰い、復元に当っていた。

そうこうするうちに、再び隠れていたところ、電話を落としてしまい、彼女にパニックを
起こさせてしまい、あれは自分だったと白状したのだった。次第に二人の関係は
深まっていく。ある雨の夜、彼女の家に向かう途中、暴漢に襲われ大怪我を負う。
それを窓から観ていたクレアは、外に出たことがないのだが、勇気を振るって外へ出て
彼を救うのだった。

これを機にクレアは外にでるようになり、オールドマンは彼女に服や宝石を買い与え
ロバートやそのガールフレンドと食事を外で取るまでになった。
クレアとオールドマンの中はどんどんと深まっていき、遂に彼は鑑定士を引退し
彼女との生活に全てを打ち込もうと決意、最後のオークションを見事に取り仕切り、
家に帰ってくると、クレアの姿がない。そして秘密の部屋に行ってみると、壁中の絵画は
全部無くなっていて、クレアのヴィラにあった、「母の画よ」とクレアが言っていた
女性の肖像画が置いてあって、その裏には、ビリー(サザランド)のサイン入で、
皮肉な感謝の言葉が書いてあった。呆然自失のオールドマン。ロバートの店に行って
見るとそこはもぬけの殻。

オールドマンはヴィラの前にある喫茶店でいつも窓辺に座っている小人の女性に
クレアのことを聞いてみた。すると、驚いたことに、クレアと名乗る女は270回だか、この
ヴィラに出入りしているという。広場恐怖症の女とはウソだったのだ。荷物の出入りも
複数回あったという。小人の女は私はクレアよ、あのヴィラは私のもの。映画関係者が
かしてくれというので貸した。エレベータを付けた時の作業員はハンサムで優しかったわ。
(ロバートのことだ)ともいうのだ。この件はネタ明かしのパートだな。

老人施設、車いすに乗ってヒゲも伸び放題のオールドマンの元に、かつて鑑定士の頃の
秘書がやって来て溜まっていた手紙を置いていった。彼は夢想するのだった、彼女と
結ばれた日々を。彼はオーストリアの例のカフェに行ってみる。そこは時計や歯車だらけの
店で、座っているとボーイがやってきて、お一人か、と訊く。オールドマンは答える。
「いや、人を待っているんだ」と・・・。

さてさて、これはミステリアスな恋愛映画ということなのか。ビリーが、長い年月を掛けて
機械工作士のロバートやその恋人、ヴィラを本物クレアから借り、ニセクレアを配置し、
使用人を置き、オールドマンのせいで画家になりそこねた復讐を計画したわけだ。
そしてオールドマンの命ともいうべき絵画を全部奪い去っていった。本物のクレアだけが
カフェの窓からずっと観ていたわけだ。

しかし、オールドマンは真剣にクレアを愛した。しかしその愛は裏切られた。骨董品の
真贋を見分ける高名な鑑定士も、人間のウソは見破れなかったということか。いや
「偽物の中にも真実がある」と語ってもいたから、別の解があるのか。

疑問 その1=ビリーが仕込んだ大芝居とはいえ、クレアもオールドマンを愛してしまった
のではないか。であるから実はラストシーンはクレアとのベッドシーンであり、ナイトアンドデイ
での「彼女を待っている」姿ではないのか?(私にはそうは取れなかったが)
その2=雨の夜に3人の暴漢に襲われたのだが、あれは使用人とビリーとロバートか?
外に出てみようとするクレアの迫真の演技は、誰も観ていないのならアレだけのことを
しなくてもいいのではないか。
その3=ビリーはオールドマンの多数の絵画をどうやって盗んだのか。時間も手間もかかる
だろうし、さらにどうやって売るのか。(売るつもりもないかもしれないが)一味への謝礼は?
あの秘密の部屋にどうやって入ったのか。クレアが手引きしたとしても、目隠しして入った
はず。最新式のロックが掛けてあったはずだが。
その4=エンディングは回転する球体の中に入って転がるオールドマンが最新なのか。
つまり施設にいる彼が最新の姿か。いや、カフェでクレアを待つオールドマンが最新の姿か。
私は施設にいる廃人同然のオールドマンが最新の姿であり、あとは回想と妄想であろうと
思うのだが。 
その5=オートマタの部品をあちこちに散らしておいて、ロバートがオールドマンから受け取って
組み立てて復元し、画が無くなった部屋に持ち込んで、セリフを言わせるために仕組んだことか。

以上のような伏線やメタファーの数々は見る人をミスリードし、俄に謎解きをさせない世界に
迷い込ませる監督の一流の手法というべきなのか。さすが「ニュー・シネマ・パラダイス」の
監督だけのことはある、と唸るところなのか?手の込んだ映画ではあるが、何かどこか
スッキリとしない部分が残ってしまったのだ。
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<ストーリー>
「ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、世界中のオークションで活躍する
一流オークショニア。早くに親を亡くし、結婚もせず、友人もいない人間嫌いの彼の
楽しみは、自宅の隠し部屋の壁一面に飾った女性の肖像画鑑賞だった。
自分が仕切るオークションで、パートナーのビリー(ドナルド・サザーランド)が名画を
格安で落札するよう仕向け、自分のコレクションに加えていたのだ。

そんな彼の元に、クレア・イベットソン(シルヴィア・ホークス)と名乗る女性から電話が入る。
1年前に亡くなった両親が遺した家具や絵画を鑑定してほしいという依頼だった。
指示された邸宅に向かったものの、彼女は姿を見せず、後日再び訪問したところ、使用人の
フレッド(フィリップ・ジャクソン)が現れる。
やむなく1人で家の中を見て回ったヴァージルは、地下室の床に転がった何かの部品に
気付き、密かに持ち帰る。だが、鑑定が進んでもクレアは一向に姿を見せない。
フレッドによると、歳は27だが、奇妙な病気を患っており、11年の勤務中に一度も会った
ことがないとの事。やがて、修理屋のロバート(ジム・スタージェス)に調査を依頼していた
謎の部品が、18世紀に作られた機械人形の一部である可能性が出てきた。
数日後、“広場恐怖症”と呼ばれる病気により、“15歳から外へ出ていない”と告白した
クレアに同情したヴァージルは、壁越しのやり取りに同意する。自由な出入りを許され、
彼女が屋敷の隠し部屋で暮らしていることに気付くと、影に隠れて彼女の姿を目撃。
美しいその素顔に、恋に落ちてしまう。再度の覗き見を彼女に見つかった時、ヴァージルは
全てを打ち明け、遂に対面を果たす。互いに心を許してゆく2人。

ところが、外出に強い拒絶反応を示していたクレアが、ある日忽然と姿を消す。果たして、
鑑定依頼の本当の目的は?そして、クレアの過去に隠された秘密とは?謎はまだ、
入り口に過ぎなかった……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-04-03 23:20 | 洋画=か行 | Comments(2)

●「グランドピアノ 狙わた黒鍵 Grand Piano」
2013 スペイン・アメリカ Nostromo Pictures.91min.
監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック、ケリー・ビシェ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
いやはや、大変な映画だった。ピアノは好きな楽器だし、それに纏わるミステリー、
ということで観てみたのだが、まあ、荒唐無稽な展開に、思わず笑ってしまう。
もう、突っ込みどころ満載どころの騒ぎじゃなくて、突っ込みどころしか無い作品と
言える。漫画みたいなものなので、それ狙いで観ると結構楽しめる人も居るかも
しれない。

短い映画なのだが、背景がよく分からない。演奏不可能と言われたピアノ曲の
演奏に失敗し、5年間のブランクを経たピアニスト、トム・セルズニック(イライジャ)は
新進女優のエマと結婚することにより(どうして出会ったのかわからないが)、舞台
復帰を果たすことになった。演奏する楽器は、曰く付きのベーゼンドルファー。

不安を胸に満員の会場で演奏に臨むトムであったが、その譜面には、完璧に
演奏しないと、客席のエマを殺すどころか、お前の眉間に銃を打ち込むぞ、という
脅迫の文章が書き込まれていた。

結局、脅していたの犯人が錠前師のジョン・キューザックであり、彼は、ベーゼン
ドルファーに隠されていて、超難曲「ラ・シンケッテ」を引くことにより、中に隠された
鍵が出てくるという仕組みになっていて、トムに弾かせることにより、キーを手に入れ
スイス銀行にある大金をせしめようとした。(ピアノとガギとスイス銀行の関係は
見落としたか、分からなかった)故に犯人はトムに完全な演奏を求めて脅迫してきた
わけだ。ちなみにこの難曲を引けるのは二人であり、そのうち一人のトムの恩師で
「ラ・シンケッテ」の作曲者であるパトリックは前の年に亡くなっていた。さて、犯人の
目論見は果たせるのか!

そういう流れで映画は演奏シーンを中心に描かれるのだが、楽章の間に楽屋に
帰っちゃったり、耳に差し込んだ送受話器で犯人と話しながら完璧な演奏を
続けるとか、譜面の後ろに携帯を入れて、ピアノを弾きながらメールを打つ(!)とか、
アンコールの後に、妻に歌を歌わせるとか、話を転がすためだけに登場し、舞台の
トムから電話を受ける友人と女友達(二人共殺される)とか、難曲の譜面を捨てて
しまったので、ネットで演奏を聞いて、パンフレットに写譜して演奏するとか、
メチャクチャになったピアノを演奏したら、鍵が落ちてきた、とか、まあ、ありえないことの
オンパレードで大体、ベーゼンドルファーと鍵とスイス銀行の大金と難曲と犯人の関係がよく
分からなかった。

まあ、このところ味わったことのない、「びっくりする」映画だった!
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<ストーリー>
「若き天才ピアニスト、トム・セルズニック(イライジャ・ウッド)は、極度のステージ恐怖症に
陥っていた。音楽界の奇才と呼ばれたパトリック・ゴーダルーが作った演奏不可能の曲
「ラ・シンケッテ」は、世界中で彼自身とトム以外は弾けない難曲といわれたが、5年前、
トムはその演奏に失敗してしまったのだ。
世界的な人気女優である妻エマ(ケリー・ビシェ)に背中を押され、今は亡き恩師パトリックの
追悼コンサートで復帰することを決めたものの、すっかり自信を喪失したトムの頭の中は
ネガティブになっていた。大勢のファンが詰めかけたホールは4000人の観客で埋め尽くされ、
その中にはセルズニック夫妻の友人のカップル、アシュリー(タムシン・エガートン)と
ウェイン(アレン・リーチ)の姿もあった。

楽屋で恐怖にも似たプレッシャーと孤独を噛み締めたトムは、意を決して指揮者ノーマン
(ドン・マクマナス)とオーケストラが待つステージへ。用意されていたグランドピアノは、
恩師が遺した世界最高級ブランド、ベーゼンドルファーの“インペリアル”。演奏の滑り出しは
順調だったが、奇妙な矢印が描かれた楽譜をめくると「一音でも間違えたらお前を殺す」
「助けを呼んだら眉間を撃ち抜く」という赤い文字を発見。ライフルの照準器から発せられる
赤いレーザー光線を目の当たりにしたトムは、激しく動揺しながらも演奏を続けるのだった。

脅迫文の指示に従い、ピアノパートのブレイク中に楽屋へと駆け込んだトムは、カバンの
中に隠されていた無線受信機を耳に装着、すると正体不明のスナイパー(ジョン・キューザック)の
不気味な声が聞こえてきた。客席の最上部のどこかに身を潜めているスナイパーは、
もしもトムがおかしな行動を取れば、2階のVIP席に座っているエマを射殺すると警告する。
だがトムは第2楽章の演奏中、スナイパーの目を盗んでスマートフォンを操作、客席の
ウェインに助けを求める。
ところが、スナイパーの手下(アレックス・ウィンター)に妨害され、一縷の希望は打ち砕かれて
しまう。スナイパーの次なる要求はプログラムを変更し、あの因縁の曲「ラ・シンケッテ」を
演奏しろというものだった。スナイパーと手下の会話を無線で傍受したトムは、彼らの犯行
目的が「ラ・シンケッテ」の最後の4小節と、恩師の遺品であるグランドピアノの黒鍵に関係して
いることを知るが……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-03-25 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel」
2014 アメリカ・イギリス・ドイツ Fox Searchlight Pictures,Indian Paintbrush.100min.
監督・(共同)製作・脚本・(共同)原案:ウェス・アンダーソン
出演:レイフ・ファインズ、F・マーレイ・エイブラハム、エドワード・ノートン、マチュー・アルマリック
    シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドプラム
    ジュード・ロウ、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテル、ビル・マーレイ、トニーレ・ヴォロリ他
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<2014年度アカデミー賞作曲・美術・衣装デザイン・メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
「ライフ・アクアティック」などの独特のファンタジーと画作り、演出で知られるウェス・アンダーソン
監督の最新作で、今年のオスカーを大いに賑わした作品。オスカーが決まることはもう上映が
済んでしまっていて、見逃していた所、早々にWOWOWが放映してくれた。これは嬉しかった。

個人的感想としては、ほぼ「完璧」な作品。本年の上位を争うこと間違いのない作品だった。
この手のファンジーはティム・バートンも好きなのだが、特徴の分かりやすい画作り、演出、
美術は、現代の映画界にあって唯一無二のものと思う。
いわゆる「作り物」としての「映画」としての完成度が非常に高いのだ。特徴が全面に出るので
好まない人にはダメかもしれない。そういう手の作品だ。「ライフ・アクアティック」はダメだったけど
本作は、本当にいい。

架空のホテルが舞台ではあるが、所謂「グランド・ホテル」ものではなく、「昔々ある所に、著名な
ホテルがありました。そこには名物のコンシェルジュと彼に使えるロビーボーイがいました」という
回顧譚の中に、殺人事件やら、それにともなう遺産相続のゴタゴタがエピソードとして折り込まれ
スピード感もあり、ラストに向かっての謎解きの面白さも加わり、充実した出来となった。
ただ、詰め込みすぎ、という見方をする人もいるだろう。100分でこれだけ押しこむのだし、
セリフも多いので、字幕を追うのに苦労するかもしれない。

ストーリーの奇抜性、キャラクターの明確さ、ファンタジー性、時代風刺、でもわかり易さ、
画作りも水平移動のトラック、直角パーン、フレームインフレームアウト、ズーミングなど、
非常に計算されている上、プロダクションデザインがさすがにオスカーを獲るだけあり、とっても
素敵だ。
ホテル内部の文字の配置やレタリングなど細かい所にまで拘りが観られ、舞台と衣装の色彩の
計算などが極めて高度に計算され尽くされてあり、独特の台詞回し、編集のリズムなど、先にも
書いたが、「映画制作の参考書」のような感すらある。ただし、これも「クドい」「やり過ぎ」と感じる
人もいるだろう。でも、それを100分でとどめた感性も秀逸だったと思う。伏線の埋め込みとその
回収にもニヤリとさせられる。エンディングロールのコサックダンスのアニメまで含めて楽しむべき
であろう。

それにくわえて綺羅星の如く次々と出てくる名優たちの存在感。しばし「映画の中に遊ぶ」と
いう「一級のアドヴェンチャー作品」としての側面も大きい「エンターテインメント」として、
是非お勧めしたい映画である。
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<ストーリー>
「ヨーロッパ大陸の東端、旧ズブロフカ共和国の国民的大作家(トム・ウィルキンソン)が
語り始めたのは、ゴージャスでミステリアスな物語だった……。
1968年、若き日の作家(ジュード・ロウ)は、休暇でグランド・ブダペスト・ホテルを訪れる。

かつての栄華を失い、すっかり寂れたこのホテルのオーナー、ゼロ・ムスタファ
(F・マーレイ・エイブラハム)には、いくつもの謎があった。どうやって貧しい移民の身から
大富豪にまで登り詰めたのか?何のためにこのホテルを買ったのか?なぜ一番狭い
使用人部屋に泊まるのか?好奇心に駆られた作家に対して、ゼロはその人生をありの
まま語り始める。

遡ること1932年、ゼロ(トニー・レヴォロリ)がグランド・ブダペスト・ホテルのベルボーイと
して働き始めた頃。ホテルはエレガントな宿泊客で溢れ、伝説のコンシェルジュ
、ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、ゼロの師であり父親代わりだった。
究極のおもてなしを信条とする彼は、マダムたちの夜のお相手も完璧にこなし、多くの客が
彼を目当てにホテルを訪れていた。

しかし、彼の人生は一夜にして変わってしまう。長年、懇意にしていたマダムD(ティルダ・
スウィントン)が殺され、その遺言により貴重な絵画『少年と林檎』を受け取ったグスタヴが
容疑者にされてしまったのだ。ホテルの威信を守るため、謎解きに挑むグスタヴとゼロ。
コンシェルジュの秘密結社クロスト・キーズ協会(=鍵の秘密結社)や、ゼロの婚約者
アガサ(シアーシャ・ローナン)の力を借りて、大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る。
2人に迫る警察と真犯人の魔の手、そして開戦、果たして事件の真相は……?」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-03-19 22:20 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「キリングゲーム Killing Season」
2013 アメリカ Millennium Films.85min.
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョン・トラボルタ、マイロ・ヴィンテミリア、エリザベス・オリン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
このところ、トラボルタとデ・ニーロは、時々大ハズレな作品に出ることがある。本作も
それだ。初顔合わせのビッグネームに釣られてみたが、なんだかなあ、という映画だった。
二人の演技は問題はないし、トラボルタのボスニアなまりの英語はよく勉強したと思う。
けど、ストーリーが全然盛り上がらないというか、不自然というか。凡庸な作品となった。

鹿狩と戦争後遺症を描いた作品には「ディア・ハンター」という名作があるのだが、設定から
どうしてもそれが脳裏に浮かんでしまう。しかも同じデ・ニーロだし。だが、出来は比べるべくもない。

本作ではボスニア紛争に赴任した米軍+NATO軍の大佐(デ・ニーロ)が現地で実行した
私刑に対する恨みを、はるばるトラボルタが復讐にくるというもの。
トラボルタらは、民族浄化という名のもとに異民族を虐殺していたのだが、その犯人として
捉えられたのは仕方ないとして、デ・ニーロらの舞台は捉えた犯人らをその場で処刑したのだ。
しかし、デ・ニーロの撃ったトラボルタは生きながらえて、彼の地で復讐を誓い、アメリカに
やってきた。
デ・ニーロの方は、その事件がトラウマとなり、家族と顔を合わせられなくなるPTSDとなり、
山の中で隠遁生活をしていた。そこに現れたトラボルタ。最初は同じハンターとして意気投合
するが、トラボルタの目的はそうではなく、デ・ニーロに対する復讐だ。

二人で狩りに出かけた時、無線で交信しあうなかで、トラボルタはデ・ニーロに正体を明かし
弓矢で復讐にでる。
それからがお互いに捕まったり捕まえられたり。トラボルタの放った矢はデ・ニーロのふくらはぎを
貫通、捕まえたトラボルタはデ・ニーロに貫通した傷口にロープを通させ(痛そう!!)それで
逆さ釣りにする。(イタタタ!!!)。逆にトラボルタを弓で射たデ・ニーロ、彼の矢はワインを飲んで
いたトラボルタの頬を貫通する。それにレモン汁と塩を混ぜたものを掛けたりして。(滲みて痛そう!)
やったりヤラれたりする間に、お互いの戦争に至る経緯を知るようになると、自分がしていることの
虚しさを理解。二人は戦いをやめるのだった。

そしてデ・ニーロはこれまで接触を避けていたマゴのところに洗礼のお祝いを持ってでかけ、
トラボルタはベオグラードに戻って、自分の生活に戻っていったのだった。

まあ、追いつ追われつのところは面白くないこともないのだが、だいたい、トラボルタのしたことは
言い訳の付かないこと。片やデ・ニーロがトラボルタを現地で処刑しきれなかったのは、処刑に際し
良心の呵責に苛まれ手元が狂ったからだ。そんなトラボルタがわざわざアメリカに復讐にくるなんて
お門違いも甚だしいわけで、ラストの相互理解が出来る頭があるのなら、アメリカになんか来ない
と思うのだが。そもそもジョニー・キャッシュの歌を知っていたり、アメリカの古い歌を歌える
トラボルタって、どういう背景があるっていうの???

殆ど二人劇のような短い映画ではあるが、どうもピリリとしないまま終わってしまった。
トラボルタ、最近作品に恵まれていないんじゃ無いか?ニコラス・ケイジもその傾向があるなあ。
役者は揃ってるので、暇つぶしにどうぞって映画だな。
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<ストーリー>
「ロバート・デ・ニーロとジョン・トラボルタというハリウッドきっての名優が初共演を果たした
サスペンス・アクション。かつて旧ユーゴスラビアのボスニア紛争で地獄の戦場を経験した
元アメリカ軍人とセルビア人の元兵士が過去に決着をつけるべく、一対一の戦いに挑む。
監督は『ゴーストライダー』シリーズのマーク・スティーヴン・ジョンソン。

アメリカ東北部からカナダへと広がるアパラチア山脈。元アメリカ軍人のベンジャミン
(ロバート・デ・ニーロ)は、退役してから家族とも疎遠になり、人里離れた山小屋で独居
生活を静かに営んでいた。
そこにセルビア人の元兵士コヴァチ(ジョン・トラボルタ)が現れ、二人は意気投合、翌日
二人はハンティングに出かける。しかし、旧ユーゴスラビアのボスニア紛争時に
ベンジャミンが行なった作戦の生き残りであるコヴァチは、壮絶な“人間狩り”をベンジャミンに
対して容赦なく仕掛けてくる。戦争の凄惨な記憶を封印してきた男と、いまだ戦争を終わらせ
ていない男。過去に決着をつけるため、世間から隔離された場所で1対1の孤独な戦争が
幕を開けた……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-03-09 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

靴をなくした天使 Hero

●「靴をなくした天使 Hero」
1992 アメリカ Columbia Pictures.118min.
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ダスティン・ホフマン、アンディ・ガルシア、ジーナ・デイヴィス、ジョーン・キューザック他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
本作は2009年に一度見ていて、感想もこのブログに書き記してある。
当時もとても面白かった、と書いてあるが、今回二度目とわかって観てもやはり面白かった。
ただ、自分が6歳、歳をくった分、世間の世知辛さの中で、いろいろ問題を抱えながらも、必死に
生きていく健気さみたいなものも感じ、悪い人も出てくるわけじゃないし、ほんわかしたどこか
癒されるコメディという感じが強かった。何と言ってもダスティンとアンディのキャラクター設定と
彼らの演技がいい。特にダスティン演じるラプラントが、C調なんだが、その実あまり欲のない
男のありようが面白かった。ガルシア演じるバーバーも言うことが名言めいていてまた面白
かった。
10Bの大きさの靴の主を探した所、俺だ俺だと沢山のさもしい市民がテレビ局に詰めかけたり
視聴率を取るためになりふり構わないテレビ局がいたりで、それなりの皮肉もたっぷりだが、
観るべきは主人公二人の人間性だ。好むとか好まないとかも含め、色々と示唆に富んだ人物
たちだから。

<ストーリー>
「コソ泥のバーニー・ラプラント(ダスティン・ホフマン)は、6日間の保釈延長を言い渡されるが、
彼には別れた妻エブリン(ジョーン・キューザック)との間に息子のジョーイがいる。
バーニーがジョーイを映画に連れていく約束の日、バーニーの車はエンスト。彼の目の前に
一機の飛行機が落ちてくる。機内から助けを求める声がして、悪態をつきながらもバーニーは
乗客たちを機の外へ運ぶ。彼は現場へ片方の靴を残したまま立ち去る。

飛行機に乗っていたテレビ・レポータ、ゲイル・ゲイリー(ジーナ・デイヴィス)は、乗客たちを
助けてその場を立ち去った恩人を探すべく賞金100万ドルをつけてテレビ番組の中で探し回る。
名乗り出たのはジョン・バーバー(アンディ・ガルシア)。彼は事件の鍵となったバーニーの靴を
事件の直後にバーニーから貰い受けたホームレスなのだが、彼は一躍マスコミからヒーローと
して祭り上げられる。

その頃、本当のヒーロー、バーニーはゲイルの財布から盗んだカードを売ろうとして警察に
捕まってしまう。ジョンはテレビでホームレスの救済を訴え、彼の講堂は多くの人々に感銘を
与え、彼とゲイルの間には愛情が芽生え始める。だが、段々とジョンの罪悪感は募り、
ついには飛び降り自殺をはかる。その時、保釈されたバーニーが飛び出した。
バーニーはジョンにある取引を提案する。真実を公表しないが、代りに息子ジョーイの学費を
負担せよ、と。(テレビ局から貰った賞金100万ドルの中から)ジョンは承知し、自殺を思い
とどまる。その後バーニーはジョーイにだけは本当のことを話してやるのだった。」
(Movie Walker)
by jazzyoba0083 | 2015-01-30 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「グリフィン家のウエディング・ノート The Big Wedding」
2013 アメリカ Two Ton Films,illennium Films.88min.
監督・脚本:ジャスティン・ガッサム
出演:ロバート・デ・ニーロ、キャサリン・ハイグル、ダイアン・キートン、アマンダ・セイフライド、
    スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
つい先週見た作品なのに、出ていた俳優さん以外ほとんど内容を覚えていない、
かように、中身の薄い映画だったということは憶えている。あっちこっちで
くっついたの離れたの、というコメディタッチの結婚映画、とでもいうのか、出ている
俳優が凄いのでそれを観るという楽しみ以外になんの取り柄もない、と断じよう。
ビッグネームの存在感はいいとして、長男ジャレドと次男アレハンドロが血がつながって
居ないにもかかわらず、最初のうちはどっちがどっちだかこんがらがったりして・・・。

エンディングは八方丸く収まるわけだが、これだけのキャスティングがどうしてこのような
映画に集まれたのか不思議だ。ギャラだけで相当なものになるだろうに、リクープは
出来たのだろうかと、別なところが気になってしまった。
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<ストーリー>
自由人な彫刻家のドン(ロバート・デ・ニーロ)を筆頭に、ドンと10年前に離婚した徹底した
リベラル派のエリー(ダイアン・キートン)、ドンとエリーの離婚後一家の母親役を担って
きたドンの恋人ビービー(スーザン・サランドン)、童貞を貫き通している長男ジャレド
(トファー・グレイス)、なかなか子宝に恵まれず夫とうまくいっていない長女ライラ
(キャサリン・ハイグル)、幼い頃に養子に迎えられた次男アレハンドロ(ベン・バーンズ)ら
曲者揃いのグリフィン一家。
オープンすぎるほどあけっぴろげな一家だが、関係性は複雑だった。アレハンドロと
婚約者メリッサ(アマンダ・セイフライド)との結婚式が近づき、一家は10年ぶりに顔を合わ
せる。個性の強い家族がようやくまとまりを見せた矢先に、コロンビアからアレハンドロの
実の母親が来ることになる。厳格な彼女に離婚を告げられないと考え、当面の間ドンと
エリーは夫婦のふりをすることにする。そして迎えた結婚式当日、あけっぴろげであるはずの
家族の秘密が次々と明るみになり大騒ぎになる……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-25 22:40 | 洋画=か行 | Comments(0)

ゴーン・ガール Gone Girl

●「ゴーン・ガール Gone Girl」
2014 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,Regency Enterprises.149min.
監督:デヴィッド・フィンチャー  原作:ギリアン・フリン「ゴーン・ガール」
出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キム・ディケンズ他
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<★★★★★★★★☆☆>
前作、「ドラゴン・タトゥーの女」に続く、傑作ミステリーの誕生。まあ、原作があるので
ストーリーの面白さはそちら側にあるのだろうけど、これを映像化して一級のサスペンス
(ホラーという人もいるが、これも頷ける)に仕立てあげたフィンチャー、お見事である。
おそらく、来年のアカデミー賞でいろんな部門でノミネートされるのではないか。特に
主役であるロザムンド・パイクは主演女優賞ノミネート確実じゃないかな。瞳孔が開い
ちゃった「イカレ女」の恐怖を実に上手く演じていた。
これは是非映画館で愉しんでいただきたい!!

冒頭からエンディングまで長い時間を思わせない、ジェットコースターサスペンス!
ただし、冒頭から45分くらいまでは状況説明が続くセリフ劇なので、混乱しそうな人は
吹き替えで見るのも手かもしれない。私もちょっと字幕についていけず意味が混乱する
ところがあった。
《以下結末まで触れています。ご注意!》
それにしても先述のようにロザムンド・パイクの、普通の主婦のような奥様が実はとんでも
なく怖い(頭もいいんだな)有り様は、エンディングあたりでは殆ど鳥肌モノである。
本作は、女って怖いんだなあ、と思うかどうかで、女性と男性では感想が変わるかもしれない。
ただ、「女って怖い」という単純な帰結ではなく、「愛情は与えるものである」ことを
忘れてはいけないとうことは男女に差はないのだけれど。

主人公夫婦、ニック(アフレック)とエイミー(パイク)。外から見ると幸せそのもののような
カップルだが、その内側は5年目にして憎悪に溢れている。だいたい夫ニックが働かない、
妻の信託財産を頼りにしている、浮気をする、というダメっぷりなので、これに対し妻が
復讐に乗り出しても無理はないとは思う。思うが、その仕方が、常人の考えではないところに
この映画の面白さと恐ろしさがある。そこまでやるか!という徹底ぶりというかさすがにライター
という職業だけあり復讐のストーリーの作り方が半端じゃないのだ。

結婚5周年に、愛妻エイミーが突然疾走する。リビングのガラステーブルがめちゃめちゃに
割られ、台所には血糊を拭きとった後が・・。事件に巻き込まれたのか、旦那に殺されたのか。
ボランティアも加わっての捜索が始まるが、次第に夫ニックの不貞や不実、だらしなさが
明らかになっていく。警察で事情を聞かれるニック、奥さんの血液型も友人も知らないのだ。
その辺りからニックという人間が、エイミーに対して本当に愛を感じているのかどうか、が
分かってくる。

途中で、エイミーによる事件の全貌の解説があるのが分かりやすい。しかし、最後に恐怖の
結末が待ち構えていることは当然明らかにされない。エイミーは不実が夫に復習するため
自ら失踪し、自分で血を抜いて床にぶちまけて、タオルで拭き、リビングのテーブルを破壊し
隣人の妊婦からトイレを細工して尿を採取し妊娠を装い、偽の日記をつけ、DVを訴え、
その日記を半分焼けたようにしてわざとみつかりやすいように暖炉に押し込み・・・その他にも
様々な細工を仕掛けて、夫がエイミーを殺してどこかへ遺棄した、という筋書きを書いたのだ。
国中のテレビを中心とするゴシップ報道は過激になり、下世話な話題に熱狂していくのだった。
イエロージャーナリズムの無責任な態度、金になればOKな弁護士の態度、それらにも
フィンチャーの鋭い視線は飛ぶ。

ニックの弁護士、双子の妹、エイミーの両親(作家でもあり、大金持ちでもある)、地元警察の
刑事らも巻き込みつつ、エイミーの復讐劇は続く。しかし、計画も設計どおりにはいかないのだ。
髪を切り、染め、体重を増やして逃亡中に、キャンプ地で知り合う男女にまとまった金を持っている
ところを目撃され、強盗されてしまう。これが次のシナリオを狂わす。本来は、エイミーは
失踪を装い、さらにニックに殺された、という筋書きを作り、死刑があるミズリー州で逮捕させ、
法的に夫を抹殺するという計画だったのだ。しかし、金を奪われて以降、計画に狂いが生じ、
高校の同級生でかつて振った元カレ(金持ち)の元に転がり込む。彼の元でどうするつもりだったか
は分からないが、こんどはニック側の反撃により、テレビのニュースショーでニックが「自分が
如何にバカで、思慮浅く、エイミーの愛情を裏切っていたか」を告白、それを猛省し、今でも
エイミーを深く愛しているから、戻ってきてくれ」と呼びかける。これもころりとヤラれてしまうのが
女心か。ここからが更にエイミーの怖いところで、すっかり心を許し、自分の女になったと思い
こんだ同級生のデジーは、エイミーにベッドに引っ張り込まれ、セックス?と思っていた所
エイミーが事前に枕の下に隠してあった刃物でクビを掻っ切られて殺される。

ここからがエイミーの更に更に怖さは加速する。血だらけになったエイミーはその姿のままクルマを
運転し、マスコミがしこたま待ち構えているニックの元に帰ってきたのだ!何と、エイミーは、一連の
事件はストーカー癖が治らないデジーの仕業で、軟禁されていた彼の別荘から逃げてきた、という
ことにしたのだ。テレビのインタビューを観た彼女はニックの元に帰ろうとしたのだった。

しかし、ニックは、自分を陥れようとする「イカレ女」と別れ(もともと別れようとしていた)、別の
暮らしをしたいと考えいていた。エイミーは、ニックから「お前とは別れるんだよ!」と頭を
壁に打ち付けられて言われるが、彼の本心を悟った彼女は、精子バンクを使ってかつての
ニックの精子で妊娠し、彼に「子供が出来た」と迫るのだった。事件から何ヶ月後かのテレビの
インタビューに「親になります」というニックの表情はひきつっているように見えた。
もう逃げられないニック。彼に待っているのは、恐怖に支配されたエイミーとの暮らしであった・・・。

簡単に書くと面白さが伝わらないが、以上のほかにもいろいろとエイミーの怖さを示す
プロットが用意されている。しかし、恐怖に支配された子供のいる生活は、子供にとっても
不幸だと思うのだが、すでにネジが一本外れてしまったエイミーには関係のないことなの
かもしれない。エイミーはデジーを殺しているわけだし。「結婚というものはこういうものよ」と
つぶやくエイミーの言葉がそれをもの物語っている。加えて、冒頭でニックがエイミーの頭を
撫でながら「君は何を考えているのか頭を割ってその脳の中を観てみたい」というのだが、
ニックの、エイミーに対する理解不能な面が提示されいた。つまり一緒になるべきでなかった
二人が結婚してしまった不幸の恐怖がフィンチャー流に表現されていた、ということなのだろうか。
再び復讐に燃えているエイミーの姿で映画は終わるのだが、カタルシスがあるわけではないので
見終わって、さっぱりとするものではない。引っ掛かりが残ってしまう人も多かろう。
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<ストーリー>
「ギリアン・フリンの同名ベストセラー・ミステリーを「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの
女」のデヴィッド・フィンチャー監督、「アルゴ」のベン・アフレック主演で映画化。
妻の突然の失踪をきっかけに、妻殺害の嫌疑で渦中の人となってしまう主人公の秘密と衝撃の
顛末を描く。共演にロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス。

 ミズーリ州の田舎町。結婚して5年目になるニックとエイミーは、誰もが羨む理想のカップル
だった。ところが結婚記念日に、エイミーは突然姿を消してしまう。部屋には争った形跡があり、
大量の血液が拭き取られていることも判明する。警察は他殺と失踪の両面から捜査を開始する。

美しい人妻の謎めいた失踪事件は茶の間の注目を集め、小さな町に全米中からマスコミが殺到
する。すると、次第にニックの不可解な言動が明るみとなり、いつしか疑惑と批判の矢面に立た
されていくニックだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-14 12:30 | 洋画=か行 | Comments(0)