カテゴリ:洋画=さ行

  • サイン Signs
    [ 2012-05-15 23:30 ]
  • 幸せの教室 Larry Crowne
    [ 2012-05-13 12:40 ]
  • スカイライン-征服-  Skyline
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  • シャイン Shine
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サイン Signs

●「サイン Signs」
2002 アメリカ Touchstone Pictures, Buena Vista Picutes(Distribution),.107min.
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
出演:メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、ロリー・カルキン
   アビゲイル・ブレスリン、M・ナイト・シャマラン他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
2005年に一度観ているので再見だが、7年も経つと内容をほぼ忘れている。(泣)
まあ、面白い映画に出会えた、と思えばいいのだけれど。
ナイト・シャマランの映画は「アンブレイカブル」を観ているが、判り辛い映画、
という印象しか残っていない。それに比べれば、基本的には判りやすいストーリー
だが、信仰をどう受け取るか、キリスト教の国では、重い問題も含んで見られるの
だろう。
怖いのか、笑っちゃうのか、よく判らないのだけれど、トウモロコシ畑のざわつき
とか、光の加減で宇宙人を表現するところは、スピルバーグ譲りではあるが、
怖さの演出には成功していたと思う。が、実際に出てきた宇宙人はほぼ人間の
格好だし(陰になっていてよく判らないけど)、アルミの帽子を揃って被って
いるシーンは、お笑いか、と突っ込みを入れたくなる。



主人公は、不慮の交通事故(加害者をシャマランが演じている)で妻を亡くした
元牧師のメル・ギブソンだが、彼は、妻の死を理由に信仰を捨てる。しかし
宇宙人との邂逅で、また信仰の道に戻るのだが、長男が宇宙人に襲われたとき
死なないで済んだことが、神の存在を彼に蘇らせた、というのだろう。
それだけ衝撃的なことだったのだろうけど、そのあたりキリスト教国では
どう受け止められたのだろうか。信仰を捨てた牧師を主人公にしたところは
面白さを増加させる一定の役割を果たすことが出来ていた、と言えるだろう。

メルもホアキンも、カルキンも、この後「ミス・リトル・サンシャイン」で
オスカーノミニーになるアビゲイルも、脇もキャスティングは良いのではないか。
ただ、メルの場合、どうしてもマッド・マックスのイメージが個人的には強く、
格闘のシーンが思い浮かんでしまうのだが、戦う元牧師、という役柄としては
良かったのではないか。宇宙船も出てこないし、全身を現すのは1匹の宇宙人
のみではあるが、光とか、出演者の演技、カメラワーク、ストーリーの仕立てで
映画としての完成度を高めたといえるだろう。ただ、どこか安っぽさも感じて
しまうのも免れないことろで、(宇宙人の弱点が「水」だったことも)
このあたり評価が分かれるだろう。

<プロダクションノート&ストーリー>
「世界各地に実在するミステリーサークルにまつわる超常現象から、監督なりの
解釈で物語りを綴る。シャマラン監督が今回、獲得した脚本料は史上最高の
1000万ドル。さらに主演のメル・ギブソンの出演料も、史上最高の2500万ドル。
しかし、何よりも目を引いたのは2人の子役、モーガンを演じるのはマコーレー・
カルキンの弟ローリー・カルキン。そして幼い娘ボーを演じているのは『キッド』の
子役スペンサー・ブレスリンの妹アビゲイル・ブレスリン。愛くるしさはもちろん、
真に迫った表情など、演技力の深さに恐れ入ってしまう。

ペンシルバニア州バックス郡。グラハム・ヘス(メル・ギブソン)は妻を交通事故で
失ったことにより、神の存在を疑い、牧師をやめて農場を営んでいる。
ある朝、ヘス家のとうもろこし畑に巨大なミステリーサークルができていた。
最初はいたずらかと思ったが、飼い犬が突然凶暴化。また、世界中に同じことが
起きており、町の人々は次々とミステリーサークルから遠い地域に避難していく。

グラハムたちは思い出のつまった我が家から逃げるのを拒んでいたが、
やがて宇宙人がヘス家に侵入してくる。グラハムの弟メリル(ホアキン・
フェニックス)はバットを持って宇宙人と対決し、宇宙人が水に弱いことを発見。
グラハムの幼い長男モーガン(ローリー・カルキン)は宇宙人に毒ガスを注入されたが、
彼はぜんそくで気道が閉じていたため無事だった。その幸運により、グラハムは
再び神の存在を信じるようになるのだった。 」(goo映画)

地球の7割だっけ?を占める水が自分らの最も弱点とするところ、なんて
宇宙人、もっと調べてから着陸しろよな、という突っ込みも可能ww。

この映画の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-05-15 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

幸せの教室 Larry Crowne

●「幸せの教室 Larry Crowne」
2011 アメリカ Universal Pictures,Vendome Pictures,Playtone,.98min.
監督・製作・脚本:トム・ハンクス
出演:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、ブライアン・クランストン他

<評価:★★★★★★★☆☆>
<感想>
名優トム・ハンクスが、自らプロデューサーを努め、脚本(共同)を書き、
主演までやってしまった、掌編。共演に選んだのはジュリア・ロバーツ。
大作出演を続けてきた、トムだが、自分では、こういう何気ない日常を
描いた作品を作りたかった、演じたかったのだろう。これまでのトムは
こういう作品に出るんだな、という既成概念を持っている人には、なんで
こんなこじんまりとした作品を作ったり出たりしたんだろう、と思うだろう。
それはジュリア・ロバーツについても言えることだ。

でも、トム・ハンクスという映画人は、大作だけが自分のやりたい映画
だろうか、と考えていたに違いない。日常の中にある人生や男女のことを
気軽に手軽にセンス良く描いてみたい、という欲求があったのに違いない。
そういう意味で言えば、趣味のいい、トムらしい作品になったといえよう。
トムの欲求がすべて高いレベルで実現しているか、といえば、満点では
ないわけだが。

それとない日常を描いているので、インパクトからすれば弱いし、評価も
辛めではある。しかし日本円で約24億掛けた制作費はすでに倍の回収を
果たしている。アメリカ人にとってこういう趣味の映画は好みなのではないか。
勿論、共演の2大俳優への期待もあろう。

一人の悪人も、警察も、発砲も、死人もない、構えないで楽しむにはいい
映画だと個人的には感じた。勿論食い足らない、と感じる人も多かろう。
そういうタイプの映画であることは理解できる。

<プロダクションノート&ストーリー>
「『フォレスト・ガンプ/一期一会』『ダ・ヴィンチ・コード』の
トム・ハンクスが製作・脚本・監督を務めた本作。
不景気な現代に、仕事を解雇されながらも前向きに挑戦を続け、新たな経験をして
人生を切り拓いていく中年男性の姿を描く。
主人公のラリー・クラウンは、短期大学で新たな友人を得て、セルフ・
プロデュースの術を知り、自分の才能を再発見していく。彼に影響を与える
二人の女性は、ググ・バサ=ロー演じる自由な女子大生・タリアと、
ジュリア・ロバーツ演じるスピーチ講師・メルセデス。この二人に刺激され、
ラリーは新たな幸せを手にしていくのだ。何かと世知辛い現代、ラリーの姿に
刺激され、人生を変えたいと思う男性も多いかも。

大卒ではないという理由で、長年勤めていたスーパーをリストラされてしまった
ラリー・クラウン(トム・ハンクス)。再就職のアテもなく落ち込んでいたが、
心機一転、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する。

そこで出会ったのは、スピーチの授業を担当する教師メルセデス・テイノー
(ジュリア・ロバーツ)。いつも仏頂面で、酒に酔って暴言を吐くメルセデスは、
結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も、日々の喜びさえも
見失っていた。

初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、
かつてない充実した日々を送り始めるラリー。メルセデスは、そんなラリーとの
出会いを通して、再び自分と向き合い始める。果たして2人はこの教室で、
幸せな未来を見つけることが出来るのか……? 」(goo映画)

大手スーパーをリストラされたラリーは、離婚して一人身である身軽さもあり、
クルマをスクーターに代え、家を売り家財を売ってアパート生活に。
一人の学生として出直すところに悲壮感はまるで無い。これ、ちょっと現実味が
無さすぎかもしれない。ものすごいポジティブシンキングな男なんだろう。
それはキャンパスでの若い学生とのふれあいや、もちろんメルセデス先生との
恋愛過程でも発揮される。その分、観ている方は暗い気分にならず、むしろ
そのポジティブさに「元気」を貰うことができるのだろうけど。


映画は、2年目の課程に入るところで終わるのであるが、果たしてラリーは
新しい職業を見つけられるのだろうか? メルセデス先生という恋人は
ゲット出来たけど。あの歳で再就職は相当厳しいと思うよ。短大卒ではね。
ただ、ラスト、ピザを取ったら、配達してきたのが、自分を首にした
スーパーの上司だったのには笑ったけど。つまり大卒でも首は切られると
いうことだ。

この映画の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-05-13 12:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(2)

スカイライン-征服-  Skyline

●「スカイライン-征服- Skyline」
2010 アメリカ Rogue,Hydraulx,Transmission Pictures.Relativity Media,.94min.
監督:コリン&グレッグ・ストラウス
出演: エリック・バルフォー、 スコッティー・トンプソン、ブリタニー・ダニエル他

<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆>
<感想>
エイリアンものは好きだけど、これだけ脚本が壊滅的だと、いくら特撮が
素晴らしくても(そんなでも無いんだけど)、作品として評価できない。
とにかくLAに宇宙人が襲ってきて次々と人間を拉致していく。続編がある
らしいエンディングだが、見ないだろなあ。人間も、エイリアンも特撮も
どれもちゃんと描けてない。私としては映画館で予告編も見ていたし
少しは期待していたのだけれど、残念な映画であった。

<ストーリー>
「ロスに住む親友のペントハウスを訪ねていたカップル、ジャロッド(エリック・
バルフォー)とエレイン(スコッティ・トンプソン)は、その日の早朝、最上階の
部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ます。
そして、その光を見た友人の一人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を
消すのを目撃する。

更に、窓の外に広がる光景に彼らは呆然と立ちつくした。目前に迫るこれまで
見たことのない巨大飛行物体。しかも、それは1機だけでなく、空を埋める
ほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていたのだ。
だが、それは絶望的な3日間の始まりにすぎなかった……。」(goo映画)

個人的にダメダメ映画だった「エイリアン対プレデター」の監督の作品。
本作はそれ以上にダメダメだったねえ。圧倒的に人間がやられまくって
終わり。続編に続く、という感じ。これ、続編作っても観る人いるのかなあ。

この映画の詳細はこちらまで。



by jazzyoba0083 | 2012-05-09 11:46 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

死ぬまでにしたい10のこと My Life Without Me

●「死ぬまでにしたい10のこと My Life Without Me」
2003 カナダ・スペイン El Desso S.A.,Milestones Production Inc.,106min.
監督・脚本:イザベル・コヘット
出演:サラ・ポーリー、スコット・スピードマン、デボラ・ハリー、マーク・ラファロ他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
もっと重い作品で、10のことがもっと大仕掛けかな、と思ったら、割とこじんまり
したものだった。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの「最高の人生の
見つけ方」とは死ぬ前に何をするか、という同じテーマを扱いながら、対照的な
テイストの映画に仕上がっている。

静かで粛々と進むストーリーはクール、とさえいえる。ただ、個人的には23歳の
女の子が、医者から急に余命2,3ヶ月、と言われたあとの、あまりの落ち着き
ぶりに驚嘆。私だったら絶対に取り乱したり、誰かに聞いてもらいたいと、周囲に
迷惑かけまくりで、こんな立派な態度は取れないと思う。
お金に飽かせて、やりたいことをやりまくるほどお金はないし、自分のことを
よく知っていた主人公故に、深夜のコーヒーショップで、ウェイトレスから借りた
ボールペンでさらさらと書き上げた、things to do before i die メモは
あまりにも身近で、それゆえ、胸がつぶれる内容であった。でも10個もよく
スラスラと出てきたな、と感心する。繰り返すが、自分が出来ることを良く知って
いたから、の仕業に違いないのだが。

で、ストーリーはアンという23歳にして2人の女の子の母親が、残りの人生で
10のことをこなして行く。その姿が哀しさを伴わない部分だけむしろ哀しさが増す
効果を生んでいると感じた。最初、北欧の映画か、と思ったら撮影地はカナダで
むしろアメリカンな環境の中でのお話だった。

さらりと死ぬまでの一人の女性の行動を描いているが、観終わって考えることを
沢山残してくれる。23歳の女性ならではの、他の男との関わりとかも含めて。
やはり最初に来るのは残す2人の娘への心配であり、夫への想いであり、母への
想いであり、そして獄中にいる父親への思いである。その中で、「夫以外の
男と付き合う」「タバコと酒は好きなだけ飲む」などがあるのが、気は優しいが
甲斐性があまり無い夫と自分は大学で夜間清掃のアルバイトをしながらトレーラー
ハウスに住む若い母親らしい願望だ。

コインランドリーでの男との出会い、そして男に一緒に暮らそうとまで言わせ、
一方隣家に、自分と同じアンという名前の独身ナースが越してきたことから、
彼女が、夫の次の妻、つまり二人の娘の母になることを示唆しながら、映画は
終わっていく、そのあたり若干帳尻あわせの感が無きにしも非ず、だ。

長さも適当でだれることなく、思いを残して鑑賞を終えることが出来た。

<プロダクションノート&ストーリー>
「生の終わりがわかったら、人はそれまで何をする? 
しかも、それが2ヶ月後だとしたら…? 
不幸じゃないけど、毎日がただ闇雲に過ぎていくだけの生活を送っていた
アンは、突然訪れた転機に、そんな悲しい問いをぶつけられる。
アンの一人称の語りで進んでいくこの物語は、人生で幸せだと思う瞬間や、
かけがえのない宝が、いつも自分の周りにあることを教えてくれる。
自分がいなくなっても、この世界はずっと続く。それは当たり前のことだけど、
終わりを知った人間はとてつもなく孤独だ。」

「清掃の仕事をしている23歳のアン(サラ・ポーリー)は、夫のドン
(スコット・スピードマン)と、二人の娘とトレーラーハウスで暮らす主婦。
しかしある日、突然の腹痛に倒れ、トンプソン医師に癌で余命2~3ヵ月と
宣告される。
アンはドンと母(デボラ・ハリー)には貧血だと説明。そして夜更けのコーヒー
ショップで今までの人生を振り返りつつ、死ぬまでにしたいこと10項目の
リストを作る。

さっそくそれを実行していくアン。そんな時、コインランドリーで、コーヒー
ショップにいた男リー(マーク・ラファロ)が声をかけてくる。
帰宅し洗濯物の袋を開けると本が一冊入っており、電話番号を書いた紙が
挟まれていた。恋人と別れたばかりというリーの家を訪ねたアンは、
彼と恋におちる。優しい夫のドンには、隣の家に越してきた自分と同じ名前の
アンが、新しいパートナーになってくれるよう密かに願う。
そして、10年も刑務所にいる父と面会。したいことを一通り実行したアンは、
母やドンやリーに最後のメッセージをテープに録音して、亡くなるのだった。」
(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-05-08 23:00 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

シェフと素顔と、おいしい時間 Décalage horaire

●「シェフと素顔と、おいしい時間 Décalage horaire
2002 フランス Canal+,Les Films Alain Sarde,82min.
監督:ダニエル・トンプソン
出演:ジャン・レノ、ジュリエット・ビノシュ、セルジ・ロペス他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
キャラクターを持った登場人物がほぼ、主役の二人だけ、といういかにもフランス
映画らしい、舞台劇のような掌編。映画としてのダイナミズムをどうとらえるか、に
よっても捉え方が変わるだろうけど、個人的には、面白く観た。なにせ1時間半に
満たない、空港でのある男女の一夜のお話だから。

アカプルコに着こうという機内で、お化粧を落としていくビノシュのシーンが良かった。
毛のあるジャン・レノってあまり観た記憶がないのだが、ちょっとトホホな元シェフを
演じていた。二人のやりとりがキーになる映画なので、このキャスティングが全てと
言えば全てだ。 濃いキャラクターの二人なので、それぞれに感情移入しやすく、
嫌な女だ、思ったり、しまいには、いいじゃんか、と思ったり。ジャン・レノもまた然り。

肝心のシーンにかかる「真夜中のカーボーイ」の挿入歌が、何故かピタリとハマって
いた。

<ストーリー>
「フランスを代表する映画スター、ジャン・レノとジュリエット・ビノシュが初共演を果たした
ラブ・コメディ。
恋人から逃げる女と恋人を追いかける男が、足止めされた空港で図らずも一夜を共に
するハメとなり、反目しながらも次第に惹かれ合っていく姿をロマンティックに描く。
監督はこれまで「王妃マルゴ」など多くの脚本を手掛けてきた「ブッシュ・ド・ノエル」の
ダニエル・トンプソン。
 
 パリ、シャルル・ド・ゴール空港、25時。突然のストでメキシコ行きの飛行機が
飛ばないことを知り愕然とするローズ。彼女は、暴力的でしつこい恋人セルジオから
一刻も早く逃げようと慌てふためいていた。
一方フェリックスは、別れた恋人に会うためアメリカからミュンヘンへ向かう途中、
悪天候でこの空港に足止めを喰らっていた。ローズはセルジオへの置き手紙を
親友に処分してもらおうと携帯で説得していたところ、あやまって携帯をトイレに
落としてしまう。急ぐ彼女は携帯を持っていたフェリックスを見つけるとそれを
借りようと声を掛けるのだが…。」

携帯の貸し借りを縦軸にしながら、飛ばなくなった飛行機替わりにファーストクラスの
客(フェリックス)が泊まることになったヒルトンホテル。空港の椅子に横になるローズを
見かねて、部屋に誘う。そこから二人のやりとりが始まる。

女はエステシャンで、恋人からのがれアカプルコに職を見つけ、移動のために空港に。
男は元シェフで、今は冷凍食品会社の社長をしている。ミュンヘンへ親族の葬式に
行くために空港にいるのだが、携帯では頻繁に別れた恋人とグダグダの会話が
続いている。 見知らぬ男女がお互いを知るほどに自分も知っていく。
飛行機が動き出し、男は長い間音信を断っていた父のもとに帰り、女は一旦
アカプルコに行くものの、男から帰ってきてくれ、と空港にメッセージが。そして持って行って
しまった男の携帯の暗証番号が書かれたメモが手渡されたのだ・・・。

なんか、ほのぼのしたうちに見終えることが出来た。

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by jazzyoba0083 | 2012-05-05 00:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

静かなる男 The Quiet Man

●「静かなる男 The Quiet Man」
1952 アメリカ Republic Films,129min.
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン、ウォード・ボンド他

<1952年度アカデミー賞監督、撮影(カラー)賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
自分が生まれた年の映画、というだけで、思い入れが変わってくる。
この映画、アメリカが生んだ映画界の偉人、ジョン・フォード&ジョン・ウェインの
代表作で、不朽の名作なんだろうと思う。100回見た日本人がいるくらいだから。

しかし、何故か私はジョン・フォードもジョン・ウェインも自分の守備範囲に入ってこない
人で、このコンビの映画、初めて見たと思う。もちろん「駅馬車」も見ていない。

で、この映画。やはり個人的にはピンとこなかった。構図は美しい。映画の構図って
あまり意識しない人でも、アイルランドの自然を切り取った風景などは一幅の画の
ように思えるだろう。撮影監督もジョン・フォードも、構図の鬼、なんだろうな。

私が生まれた年のアイルランドって、まだ馬車が走っていたのね。自動車の
姿はほとんど見ないし。それと、主人公が帰って来たところが、アイルランドであると
気がつくまでずいぶん時間がかかった。アメリカでポンドが使えるところがあるのか
なあ、なんて。マヌケですみません。

古典文学作品を読んでいるような気分。名作ではあるのでしょう。それはどうこう
言いませんが、私には、パンチに欠ける長い作品でした。面白いところがない
ことはないのですが、ジョン・ウェインてこういう配役にフィットするのかなあ。

静かなる男、ってどう言う意味なんだろうなあ、と考えながら見てくると、なるほど、
アメリカでボクシングで名を上げた主人公が、試合で相手を死亡させてしまい、
それ以来、自分からは絶対に喧嘩をしない、と誓い、温和な男として故郷で
生きようとする姿を指していることが分かってくる。

オスカーの監督賞を取りながら作品賞を取っていないのには、それなりの訳が
ありそうだ。

<ストーリー>
「アメリカのプロ拳闘家だったシーン・ソーントン(ジョン・ウェイン)は平和な生活を
望んで拳闘界から身をひき、故郷アイルランドの小村イニスフリーに帰って来た。

彼は人手にわたった荒れ果てていた自分の生家ホワイト・オモーニン荘を金持ちの
後家ティレーンから買いとり、静かに暮らそうと思ったのだが、この家は村の大地主で
乱暴者レッド・ウィル・ダナハー(ヴィクター・マクラグレン)の地所の隣で、かねてから
ティレーンに思召しのあるレッドが買い取ろうとしていたところなので、ことは面倒に
なって来た。その上、シーンが村に着いた日、見染めた娘と恋仲になったが、これが
レッドの妹メリー・ケイト(モーリン・オハラ)だったので、レッドはいよいよシーンに対して
腹を立てた。

シーンはメリー・ケイトと結婚するといい出したが、レッドは妹が気に入らない男と
結婚するので持参金をわたそうとしなかった。アイルランドの習慣では結婚には
必ず持参金がつきもので、メリー・ケイトは持参金なしでは恥ずかしくて結婚
出来ないと悲しんだが、アメリカ暮らしをしたシーンにとって問題でなく、
牧師ロナガンやお人よしでお節介な老人ミケリーン(バリー・フィッツジェラルド)の
策略でレッドもしぶしぶ承諾を与え、結婚式をあげることが出来た。

村人たちは、シーンがレッドの腕力をおそれて持参金を要求しないだろうと噂を
はじめ、メリー・ケイトも持参金をわたしてもらえるまで、同衾を拒んだ。
彼女はシーンの前身を知らないので兄と戦わない彼を卑怯者だと誤解し、
とうとう村を逃げ出そうとした。シーンは拳闘家時代、あやまって相手を殴り殺し、
それ以来2度と腕力はふるうまいとかたく誓っていたのだが、ここに至って遂に爆発、
汽車からメリー・ケイトをひきずりおろしレッドに持参金を要求した。

大勢の村人のみている手前、レッドはしぶしぶ金を出したが、シーンはそれを釜の中に
叩きこんだのでレッドは烈火のように怒り、2人は大格闘をはじめた。野越え山越え
川越えての闘いは、途中居酒屋でひと休みしたが、結局2人ともくたくたになってめでたく
仲なおり。シーンはメリー・ケイトと晴れてほんとの夫婦になった。」(goo映画)

レッドと後家のティレーンも再婚しちゃうところが面白いんだけどね。全体に
物語が、どうしても古く感じてしまう。古典作品とはそうしたものだろうけど。

この作品の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-05-01 23:45 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男 The Hoax

●「ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男 The Hoax」
2006 アメリカ Miramax Films,Bob Yari Productions,and others;116min.
監督:ラッセル・ハルストレム 原作:クリフォード・アーヴィング
出演:リチャード・ギア、アルフレッド・モリナ、マーシャ・ゲイ・ハーディン
   スタンリー・トゥッチ他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
いかに、ハワード・ヒューズが世の中に現れない引きこもり生活をしていたとはいえ、
本人の自伝をでっち上げてしまう、という作家がいたんだなあ、という事実に
まずはビックリ。妻も積極的にコミットしてくるのが更に凄い。
この作家のリサーチャーとして長年付き合っていた「童話作家」が1つの
ポイントになるであろう。事実に基づいた話なので、壮大なペテンのドキュメントを
見ているような感じ。だが、そこに「妻」や、「愛人」生き方を異にする
リサーチャーの存在などが、また、だまされる立場になる出版社の思惑、そして
実際ハワードは現れないのだが、実録のVTR映像を使ったり、味付けに厚みを増して
いて、私は中々面白く観た。懲りない奴だなあ、という感じ。


主役の売れない作家クリフォードを演じたリチャード・ギアだが、彼は何をやっても
リチャード・ギアなので、どうか、と思ったが、ペテン作家を好演していたと
感じた。妻のエディスのマーシャ・ゲイ・ハーディン、リサーチャーの
アルフレッド・モリナ、出版社のスタンリー・トゥッチなど脇の個性も中々いい
配役だと思った。

結局、ハワード本人が自伝の存在を否定、クリフォードなんてやつは知らないと
電話証言したことで、妻ともども捕まっちゃうのだが、それでもハワードの自伝を
まだ諦めてないとはびっくりのバイタリティ。しかし、後述するが、本作は
でっち上げ作家の物語だけではなく、その後ろにあるアメリカの政財界の暗部も
浮かび上げるのである。

自宅も抵当に入り、家具は差し押さえ。金に困ったクリフォードは「歴史的な本を
書けることになった」と出版社に張ったりをかましたのはいいが、
実は何も決まっておらず、リビングで靴にくっついてきた週刊誌の表紙にあった
ハワードの特集を見て、一気に彼の自伝を書くことに決めたのだ。

そこから、クリフォードのある種狂気に満ちたでっち上げのプロセスが始まる。
騒動を知ったハワードの弁護士からも警告を受けながら、
妻とリサーチャーのディックを巻き込み、犯罪すれすれの手段を使いデータを
集め、ハワードを知るというジャーナリストにも、ハワードしか知りえないことが
入っていて、これは傑作だ、という太鼓判までもらう。
もうこうなるとクリフォードは自分がやっていることは正しいことで、自分と
ハワードは本当の知り合いのような幻想の中に生きることになっていく。

しかしだが、深層には、ハワードが当時航空会社の合併話で多額の損害賠償を
求められる裁判を起こされていて、困っていて、(ニクソンの手回しか)、ニクソンと
手を切るために、ニクソンが困るネタを騒ぎを知って後、ハワードの番頭が
クリフォードにニクソンの致命的な証拠を送りつける。

ニクソンはその事を知り、ウォーターゲイト事件を起こすことになるのだが。

いわば、クリフォードはハワード対ニクソンの抗争に上手いこと乗せられて贋作を
作らされた、といえなくも無い。結局贋作は当然世に出ることは無かったのだが、
ハワードは裁判で勝ち、多額の賠償金の支払いを逃れることができたのだ。

一瞬、大いなる贋作作家のストーリーのように見えて、その深部にはアメリカの
政財界の闇の部分が隠されていることが判ってくるのだ。
それにしても、妻のジュディス、スイスに口座を作りに変装して偽造パスポートまで
持って行ったが、凄い度胸だね。
ハワード・ヒューズという人の人物像をWikiあたりで一度勉強してから見ると一段と
面白いのではないか。

<プロダクションノート&ストーリー>
『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』など数々の名作を世に送り出した
名匠ラッセ・ハルストレム監督が、名優リチャード・ギアほかハリウッドを
代表する豪華キャストと実力派スタッフを迎え、膨大な史実調査を基に、
クリフォード・アーヴィングとハワード・ヒューズという本来は何の関係も
無かったはずの2人の男の存在を通して、政治の混乱や不正がメディアに蔓延
していた70年代アメリカの時代思潮を巧みに映し出す。時代と政治社会に翻弄
された人々を壮大なスケールで綴り、観る者の心を揺さぶる人間ドラマ。
(作品資料より)

1971年ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィング
(リチャード・ギア)は、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。

ある日、マグロウヒル出版のアンドレア(ホープ・デイヴィス)に、今世紀最大の
作品を持ってくると言ってしまい窮地に立たされるアーヴィングだったが、
変わり者で隠遁生活を送っている有名な大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝を
書くことを思いつく。

実際に彼に会ったことのある人間はほとんどおらず、表舞台にも出てこない。
早速、ヒューズの筆跡をまねた依頼の手紙を手に、アーヴィングは
マグロウヒル社に乗りこみ、筆跡鑑定で本物と出たことで話を進めていく。
並行してアーヴィングの親友でリサーチの腕があるディック・サスキンド
(アルフレッド・モリナ)と共にヒューズの情報収集に走る。

アーヴィングはウソを散りばめた巧みな話術で、マグロウヒル社会長の
シェルトン(スタンリー・トゥッチ)らを説得、ついにヒューズの分と合わせて1
10万ドルの報酬を得ることに成功する。ヒューズ名義の小切手は、
アーヴィングの妻エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が偽名でスイスに口座を
作り換金する。
同じ頃、アーヴィングの家に段ボール箱が届く。中身はニクソンらに対して
ヒューズが渡したワイロなどの記述だった。だが、ヒューズの顧問弁護士から
抗議があったことで、アーヴィングのウソは少しずつほころびを見せていく。

一方、ヒューズの自伝の話はホワイトハウスにも届いていた。資金提供などの
情報が漏れることを恐れたニクソン陣営は、民主党本部が本を手にしているかを
偵察させる。これが後の“ウォーターゲート事件”である。
そんな中、アーヴィングはエディスから家を出ていくと告げられ、別れたはずの
愛人ニーナ・ヴァン・パラント(ジュリー・デルピー)との復縁について聞かれた
彼は、妻を繋ぎとめるためここでもウソをつく。ウソにまみれた彼の精神は異常を
示し始め、アーヴィングは自分がハワード・ヒューズそのものであるかのような
錯覚に陥っていく……。」(goo映画)

この映画の詳細は

by jazzyoba0083 | 2012-04-18 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

記憶の棘 Birth

●「記憶の棘 Birth」
2004 アメリカ New Line Cinema,Fine Line Features,100min.
監督:ジョナサン・グレイザー
出演:ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ダニー・ヒューストン、
   ローレン・バコール、アリソン・エリオット、アン・ヘッシュ他

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
結末うっちゃり型の映画で、結局どうであったかは、観客に委ねられる。
そういうタイプの映画としてみれば、余韻は残るが、何かオカルトっぽくて
気持ちが悪かった。
MTV出身の監督さんだそうだが、映像と音楽のマッチングにはセンスが
見られる。特に音楽は印象的。ただ、全体として起伏の少ない映画なので
100分といえども、油断すると寝ちゃいます。

ベリーショートのキッドマン、美しいけど、内面に狂気を孕んでいるようで
皆さんご指摘の通り、劇場での表情の長回しなんかは、いい演技だなあ、と
感じる。全体から冷気が立ち上っているような雰囲気だ。


ジョギング中の心臓発作で夫を亡くしたアナ(キッドマン)の前に、自分は
「君の夫、ショーンだよ」と口走る10歳くらいの少年が現れるのだ。

この少年がまた気持ち悪いというか不気味。そういう点では映画の方向性に
合っていて良かったのかもしれない。個人的には生理的にダメだけど。
アナが前夫の死を乗り越え、彼女を待っていてくれた男性ジョゼフと
婚約するところに現れたので、事態はややこしくなる。
「ジョセフと結婚してはだめだ」と口走る少年。周囲は、少し可笑しな
少年の言うことなど、信じもしないし、アナ自身もそうであったが、
アナしかしらないはずの、夫婦でしか知らないはずの事実を暴露したりして
アナは次第に、ショーン少年が、元夫であると確信する。


しかし、元夫は、実はクララという女性と不倫関係にあり、ショーン少年は
その事実は知らなかった。(本当の夫であれば知らないはずはないのだが)

そこでショーン少年はアナに言う「僕は本当のショーンじゃないんだ。
なぜなら、僕は君を愛しているから」とアナには訳の判らないことを言う。
ショーン少年は、アナの夫が浮気をしていたことを、アナに告げることは
できなかったのだ。(って、読んでいる人も判り辛いだろうなあ)
このあたりで、ショーン少年は本当に、夫の憑依じゃないのか、と思えて来る。

結局、ショーン少年は、アナに「僕はウソをついていた」と語って彼女の元を
去り、ジョセフとアナは結婚式にたどり着く。しかし、アナの心には
ショーン少年が亡くなった夫の生まれ変わり、と信じる心は消えていなかった
ようだ、精神病院に入った少年からの手紙。「生まれ変わったらまた君と結婚したい」
そんなニュアンスの言葉が綴られている。余韻を残して映画は終わっていく

う~ん、サスペンス?ラブストーリー?オカルト? 何がしたかったんだろう。
個人的には少年は亡くなったアナの夫の憑依だ、と思うが、何を感じろ、というの
かなあ。面白いストーリー、構成の映画とは思うし、短いから一気に見られるのは
いいのだが、打っちゃられ感に収拾が付かないのだ。

<プロダクションノート&ストーリー>
「生まれ変わり」は本当にあるのだろうか?目の前に現れた少年がそう告げた
時から、主人公のアナの心は動揺し始める。
むろん周囲の人間は誰も信じていない。「もしや…」と疑いを持っているのは
彼女だけだ。しかしこの作品は、超常現象をあつかったホラーではない。
論理的につじつまが合う余地も残されているのだ。彼女の行動や戸惑いを通して
しか、死んでしまった元夫の「愛」を知ることしかできないというところに、
本作の鍵が隠されているとも言えよう。
主演は、ショートカットでイメチェンしたニコール・キッドマン。子どもらしく
ない子どものショーンを、いまや『ウルトラ・ヴァイオレット』など、出演作が
相次ぐ期待の名子役キャメロン・ブライトが演じている。
監督はミュージック・ビデオで高い評価を得ているジョナサン・グレイザー。

10年前に夫を亡くした女性の前に、夫の生まれかわりだという10歳の少年が
現れるミステリアス・ドラマ。監督は「Sexy Beast」(未)のジョナサン・
グレイザー。出演は、本作でゴールデングローブ最優秀女優賞にノミネートされた
「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、「X-MEN:ファイナル
ディシジョン」のキャメロン・ブライト、「マンダレイ」のローレン・バコール。

 10年前、最愛の夫ショーンを突然失ったアナ(ニコール・キッドマン)は、
心の傷が癒えるまで待ち続けてくれたジョゼフ(ダニー・ヒューストン)の
プロポーズを受け入れることにした。
数日後、アナのアパートに、10歳くらいの見知らぬ少年(キャメロン・ブライト)が
入ってきた。少年は、自分がアナの夫ショーンの生まれかわりだと主張。
驚きと怒りと困惑に駆られたアナは、少年を部屋の外につまみ出す。

少年は今度は、ジョゼフとは結婚しないでほしいという手紙をアナの元に届ける。
ジョゼフは、少年の父親が同じアパートの202号室で家庭教師をしているコンテ氏
であることを知ると、アナをつれて彼に会いに行く。
ジョゼフから事情を聞き、驚いたコンテ氏は、その場で少年に二度とアナに近づか
ないと誓わせようとするが、少年は断固として従わなかった。
別れ際、少年が崩れるように倒れるのを目にしたアナは、その姿に死の寸前の夫の
面影を重ね合わせる。

もしかしたら、彼は本当にショーンの生まれかわりかもしれないとアナの胸中は
複雑に揺れ動く。そして次々と本人でなければ知らないことを言い当てていく
少年に、その思いを少しずつ確信へと変えていく。

少年を泊めさせたり、デートしたりと、彼への思いを強めていくアナ。そんなアナの
態度に苛立ちをつのらせるジョゼフは、ある日アナの家族の前でショーンへの怒りを
爆発させる。その行為をとがめるアナの冷たい視線にさらされ、いたたまれなく
なった彼は出て行く。一方ショーンの親友だったクリフォードは、あの子はショーン
じゃないと主張する。少年はショーンの生まれかわりなのだろうか。」(goo映画)

今年88歳になるローレン・バコール、さすがの存在感でした。

この映画の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-04-10 23:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

白いカラス The Human Stain

●「白いカラス The Human Stain」
2003 アメリカ Miramax Films,Lakeshore Entertainment,108min.
監督:ロバート・ベントン  原作:フィリップ・ロス「ヒューマン・ステイン」
出演:アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン、エド・ハリス、ゲイリー・シーニーズ

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
邦題「白いカラス」、よく出来たタイトルで、映画を見終わる頃に、なるほどね
と判ってくる。一方、ロスの小説「ヒューマン・ステイン」とは映画の中では
「人間の傷」と訳されていたが、ステインとは、汚れ、汚点との意味もあるので
両方の感覚が、表現されていたのだったな、とこれも終わってから判る。
それが悪いことなんじゃなく、しみじみと、映画の内容と絡まって、心に
染みてくる。

深い思索的な映画、散文的な表現(映像も良い)の中で、登場人物が背負った
人間の「業」や「性(さが)」と言った、抜き差しならぬ「負」の感情を
淡々と描いていく。しかし、その淡々とした進行の背後に描かれるものの深さに
「淡々」が故に、不気味であり「深刻」であることが表出されていたようで、
これは監督の勝利であろう。アメリカが抱える様々な今日的な「傷」を
散文的にまとめた映画であるが、淡々と進むが故に眠くなるかもしれない。

ただ、好悪の分かれるタイプの映画ではあると思う。「一体何を言いたいのか」に
象徴されるように。

しかし、私には意外に簡単な構図に思えた。白人にしか見えないが、実は黒人と
いう人種詐称の有名大学古典学教授(ホプキンス)ベトナム帰りの夫のPTSD、
彼からの暴力と、自分だけ助かり子供を殺してしまった自身も幼児虐待の体験を
持つキッドマン。
青年の頃のポプキンスに、結婚を理由に縁を切られる黒人の母、それに激怒して
兄弟の縁を切るという兄。妻となった女性にも自分が本当は黒人ということを
打ち明けてない。妻はそれを知らずに死んでいく。

青年期のホプキンスの最初の恋人が、彼の母親に紹介され、母が黒人だったこと
に衝撃を受け、あんなに愛していたのに彼の元を去っていくシーンは、
アメリカならではの現実であり、日本人には中々理解しずらいだろうけど、
重要なシーンであった。それから彼はユダヤ人と称して学部長まで上り詰めたが
「スプーク」という黒人蔑視の言葉を授業中に使ってしまい、それが元で
学校を追われる。なんという皮肉だろうか。

その後、教授は、キッドマンと出会う。彼は彼女の中に傷を同化して癒しあえる
感情を見出していたのに違いない。だから彼女に自分の出自を教えるのだ。
教授との関係を知ったベトナム帰りの夫はキッドマンを追い掛け回す。
そして、冒頭のシーンとなるわけだが、雪の道で前から来たキッドマンの
夫のクルマ、避けようとして川に転落する、教授とキッドマンのクルマ。
二人は車に閉じ込められて死んでしまう。まるで、「人生の傷」から
逃げるように。冒頭でぶつかる直前に見せた教授(ホプキンス)の表情は
何か、悟ってしまった、そして人生にさようならをいっている顔つきに
思えてならなかった。

こうした話を、教授と親友になった売れない作家(ゲイリー・シーニーズ)が
「The Human Stain」という本にして出すことになるのだが、
大学をクビになり、その話を本にしてくれ、と作家を訪ねるところから
作家の語りで映画は静かに進行していく。

一つ難点を言えば、(原作があるのでどうしょうもないのだが)キッドマンの
不幸が、ちょっとステレオタイプな感じであり、もう少し、ひねりを
加えられなかったかな、と感じた。私が本作の中で、教授が白人の風貌ながら
実は黒人だった、という「業」を背負っていると気が付くには、最初の恋人を
母親に連れて行ったことでは判らず、そのずいぶんあとになってからで、
このセッティングが「おお、そういうことだったか」とかなりの衝撃を受けた
ことからすれば、キッドマンの「業」が、ありきたりな感じに感じたのだ。
「白いカラス」。なるほど、という感じである。

<ストーリー>
「1998年、米マサチューセッツ州。名門アテナ大学の学部長コールマン・シルク
(アンソニー・ホプキンス)は、ユダヤ人として初めて古典教授の地位に昇り
つめた学者。だが勇退を目前に、何気なく発した言葉が黒人差別だと非難され、
辞職に追い込まれてしまう。

半年後。いまだ怒りのおさまらないコールマンは、湖畔で隠遁生活を送る作家の
ネイサン・ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)を訪ね、自分の屈辱の経緯を
本にしてくれと依頼する。それには尻込みしたネイサンだが、孤独な二人の間には
友情が芽生えていった。

1年後。コールマンはネイサンに、恋人がいることを打ち明ける。
彼女の名はフォーニア・ファーリー(ニコール・キッドマン)。義父の虐待、
ベトナム帰還兵の夫レスター(エド・ハリス)の暴力、子供の死という悲惨な
過去を背負った、清掃の仕事をしている34歳の女性だ。


一方、コールマンも自身の出生にまつわる秘密を、長年連れ添った亡き妻にさえ
隠していた。実は彼は白い肌に生まれついた黒人であり、社会でうまく生きて
いくためにユダヤ人だと偽っていたのだった。
互いに深い傷を持つコールマンとフォーニアは、ネイサンの忠告を無視して、
どんどん愛にのめり込んでいく。そしてコールマンがフォーニアに自分が黒人で
あることを告白した後、ふたりは交通事故死してしまうのだった」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。




by jazzyoba0083 | 2012-04-09 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

シャイン Shine

●「シャイン Shine」
1995 オーストラリア Australian Film Finance Corporation,and others,105min.
監督:スコット・ヒックス
出演:ジェフリー・ラッシュ、ノア・テイラー、アレックス・ラファロウィッツ、アーミン・ミュラー=スタール

<1996年度アカデミー主演男優賞受賞作品>


<評価:★★★★★★★★☆☆>
実話をベースに脚色してあるとは言え、凄い人生だ。タイトルの「シャイン」とは何の
謂か、と考えたのだが、主人公デイヴィッドが「輝く」時を得たのは、彼を輝かせる愛を
見つけ出した時だった、ということと解釈した。それは「星占い」の女性との結婚だ。

愛情深いのだが、歪んでしまった父親の、独占欲の強い父性に抑圧され、天才を
潰されかけた少年時代。父は、息子の才能を独占したかったのだろう。しかし
天才は、囲われることで、抑圧され、精神に異常をきたしてしまうのだった。

「僕は子供になっていくよ」と自分で言うとおり、少年のままの精神状態で止まってしまい
更に奇行が加わる。そんなデイヴッドを自分の星占いに従って結婚したギリアンとの
まさしく運命的、かつ障害を乗り越えた愛情は、デイヴィッドに「輝き」を取り戻したのだ。

父親の抑圧的・独占的な父親の愛情と、大きく全てを受け入れるギリアンの愛情が
比較され、そこに一人の天才を天才たらしめるかどうかの鍵を表現したように
感じたのだ。オスカーを獲得したジェフリー・ラッシュの演技は鬼気迫るものであり、
天才と狂気の狭間に揺れる成人してからのデイヴィッドを好演した。

劇的な天才の半生であり、それだけで物語性は下駄を履いた感じなのだが、それを
優れた脚本脚色が、高い完成度の映画に仕立てている。また、撮影、編集も
上々で、物語を一気に見させるパワーを作品に与えている。
映画の中のピアノはゴットヘルフ自身の演奏だそうだが、ラッシュの指もまるで
本当に弾いている様に動く。

<プロダクションノート&ストーリー>
「監督はテレビのドキュメンタリー出身のスコット・ヒックス。製作はジェーン・スコット。
ヘルフゴッド夫妻に取材したヒックスの原案を基に、ジャン・サルディが脚本を執筆。
音楽はデイヴィッド・ヒルシュフェルダーで、ピアノ演奏はヘルフゴット自身によるもの。

出演は成人したデイヴィッド・ヘルフゴット役を23年間舞台での俳優・演出のキャリアを
持つジェフリー・ラッシュ、10代を「ペテルブルグ幻想」のノア・テイラー、幼年期を
アレックス・ラファロヴィッツが演じた。」

ピアノの天才少年と呼ばれ、一度は精神を病みながら、ハンディキャップを越えて
復帰した実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッド(1948-)の半生を基に描く
感動の音楽ドラマ。
監督はテレビのドキュメンタリー出身のスコット・ヒックス。製作はジェーン・スコット。
共演は父親役に「ホーリー・ウェディング」のアーミン・ミューラー=スタール、
「ある貴婦人の肖像」の名優ジョン・ギールグッド、「ジョージー・ガール」の
リン・レッドグレイヴほか。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第3位。

激しい雨の晩、ワイン・バーで働くシルヴィア(ソニア・トッド)はびしょ濡れで店の
ドアを叩いたデイヴィッド・ヘルフゴッド(ジェフリー・ラッシュ)を家まで送ってやった。
デイヴィッドは幼少の頃(アレックス・ラファロヴィッツ)から音楽狂の父ピーター
(アーミン・ミューラー=スタール)にピアノを仕込まれ、天才少年として評判になった。

だがアメリカ、ついで英国の王立音楽院に留学の話が出ると、最初は息子の
才能に鼻高々だった父は、突然彼が家族から離れることを暴力的に拒否する。
デイヴィッド(ノア・テイラー)は著名な作家で、年齢を越えて友情を結んだ
キャサリン・プリチャードの励ましで、ついに家を出る。

ロンドンで彼はセシル・パーカーに師事、パーカーは彼をわが子のように愛し、
鍛える。彼はコンクールでの演奏曲に、幼年時代から父にいつか弾きこなす
よう言われていたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を選ぶ。
猛特訓でこの難曲を完璧に演奏したデイヴィッド、だがその直後、あまりの
ストレスに彼は発狂した。

それから10数年を精神病院で過ごしたデイヴィッドはかつて自分のファンだった
という女性に引き取られるが、その後引取り先を転々とした。
そしてある晩、あのバーのドアを叩いたのだ。シルヴィアはやがてデイヴィッドが
ピアノを弾くことを知り、彼はやがて店の専属ピアニストとして大人気になる。
新聞にも記事が出て、父も訪ねてくるが、彼は父を許せなかった。シルヴィアが
星占い師のギリアン(リン・レッドグレイヴ)を紹介し、二人はやがて愛し合い、
結婚する。デイヴィッドはついにコンサート・ピアニストとして復帰する。だがその席に、
父の姿はなかった。彼は妻とともに父の墓に参る。彼の前には新しい人生が
広がっていた。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。



by jazzyoba0083 | 2012-04-07 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)