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ダーク・スター Dark Star

●「ダーク・スター Dark Star」
1974 アメリカ Bryanstone Pictures and more.83min.
監督・製作・音楽・(共同)脚本:ジョン・カーペンター
出演:ブライアン・ナレル、ドレ・ビハッチ、カニ・カニホルム、ダン・オバノン、ジョー・サウンダース
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

味わいと癖のあるカルト向きの映画を作り、ファンも多いジョン・カーペンターの諸作の中でも、名前の
知れた作品である。宇宙モノが好きな私だが、彼の作品は「遊星からの物体X」「スターマン・・」は
観ているが、本作は彼のそうした宇宙モノの原点となるデビュー作。大学時代に製作したもののリメイクだ
そうで、低予算でたしかにチープであるが、AI機能を持った爆弾との会話、などなどシュールな部分と
「8時だヨ!全員集合」真っ青なギャグがないまぜとなった独特の味わい、個人的に好きである。
1968「2001年宇宙の旅」1977「スターウォーズ」(第四部)とは比べるものの種類ではないと思う。

地球軌道に害を及ぼす不安定衛星を高性能の爆弾を持ってパトロールし、発見しては爆破して地球を守る、
という至高な任務を遂行している割には基地からはないがしろにされ、クルーもゆるゆるグズグズである。
ビーチボールで作ったのがまるわかりのエイリアンとの追いかけっこ、エレベーターの底にぶら下がって
のトラブル、タメ口でかつ人を小馬鹿にしたような女声のメインコンピュータ。これらはギャグなんだろう。
地球を遠く離れ郷愁を感じている乗組員たちの精神状態を表しているようだ。
 
一方で、指令を受けて爆発しようとするAI型爆弾を、なんとか説得(機会を相手に論理や哲学論を吹っかける!)
して納得させるところとか、結局その爆弾が哲学に目覚め自爆をするという結末。さらに生き残った飛行士が
破片でサーフィンをして星を目指すという・・・そのバックにはカーペンターオリジナルのなんとも味わい深い
「ベンソン・アリゾナ」が流れる・・・。

まともな宇宙モノファンが観たら激怒というか呆れるような作りだし、宇宙にいるという物理的なお約束事が
かなり無視されているから、突っ込もうとすれば簡単である。B級おバカスペース喜劇とは割り切れない味わいを
感じる。通受けするけど一般受けしないというような映画かなあ。26歳カーペンターの若さが爆発した
「シュールで哲学的」(アプローチの方法にこそ味わい有り)な映画。ただ、エイリアンとの追っかけっこと
エレベーター宙ぶらりん事件はシークエンスが長すぎ。好きな人にはたまらない、そうでない人は途中で挫折する
事間違い無し!(笑)だいたい、宇宙船の名前に「ダーク・スター」なんて縁起の悪い名前を付けるはずもなくww
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<ストーリー>
21世紀半ば。人類は、銀河系を越え、新天地を求めていた。その役目を担った光速航行の探査船ダーク・スター号は、
そのすぐれたコンピューター統括により、邪魔になる不安定惑星を爆破し続けていた。
乗つているのはドゥーリトル(ブライアン・ナレル)、タルビイ(ドレ・パヒッチ)、ピンバック(ダン・オバノン)
それにボイラー(カル・ニホルム)の4人だ。

しかし、小惑星群の嵐に遭遇し、レーザーに異常が起こった。この事態に気がついた者はいない。そして爆破作業の
途中で、事件が起きた。20号爆弾が指令を無視して動き始めたのだ。20号はレーザーの故障で船体から離脱できない
状態なのだ。隊員の1人が探査船の底に外から回り、爆発に備える20号に説得する。1度出された命令を徹回する
ことはできない、とはじめは言うことをきかない20号もやっと思いとどまった。

しかし、これが2度、3度と繰り返され、遂に20号は爆破を決行することにする。タルバイは、以前から信じている、
いずれ蘇るといわれるフェニックス星をめざし、ダーク・スターから離れ、ドゥーリトルは、サーフボードのような
鉄きれをつかんでフワフワと浮遊し、他の2人は爆破と共に塵と化するのだった。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13390#1こちらまで。




by jazzyoba0083 | 2016-12-08 22:40 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「Dearダニー 君へのうた Danny Collins」
2015 アメリカ Big Indie Pictures,ShivHans Pictures.107min.
監督・脚本:ダン・フォーゲルマン
出演:アル・パチーノ、アネット・ベニング、ジェニファー・ガーナー、ボビー・カナヴェイル
   クリストファー・プラマー、メリッサ・ブノワ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

面白かった。優れた脚本家の監督デビュー作だが、さすがは本業、脚本も手掛けたことだけの
ことはあり、ストーリーがよく練れているし、何より日本人にはなかなか出せない会話の
キャッチボールにおけるユーモアとペーソスがいい感じだ。こういう優れた脚本に対し
演技陣も冴えている。アル、アネット、ジェニファー、それにプラマーなど渋いが光る
配役は観ていてまことに充実し、安心も出来る。適度な長さの作品に対し、起承転結が
上手く転がる。実話をベースにしているとは云え、内容は相当換骨奪胎されているので、そこは
脚本家(+演出)の腕とキャストの演技の巧さ、の勝負なのだ。

主人公のアル・パチーノが、大物ロッカーで大金持ちであるが、実は結構いいやつで人情味が
ある男、そしてユーモアがある、という役どころを実に上手く演じている。大金持ちとは
勢い鼻持ちならなくなるなるものだが、本作では、ラストカットの医師からの呼びかけが名前か
苗字か、というところで収める部分のかっこよさも含め、とても良かった!
加えて、ホテルのマネージャー、アネット、そしてアルの息子の嫁、さらにアルの息子役も
締まった演技で映画を緊張あるタイトな仕上がりにしていた。
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 ツアー三昧の暮らしで、家庭を省みなかったロック界のスーパースター、ダニー・コリンズ(アル)。
彼はデビュー当時、世界で一番敬愛するジョン・レノンから励ましの手紙を貰っていたのだが、当時所属して
いたレコード会社が本人に黙って売りに出してしまっていた。
そんなことも知らず音楽界で生きてきたダニー、今や大ヒット曲の数々を抱える大スターとなり、
ツアーではどこも満員札止めであった。だが、自堕落の生活は、彼を麻薬と酒びたりにしてしまい、
孫娘がいる長男一家とは疎遠になっていた。
そんな彼だがすでに30年以上も新曲を書いていなかった。ベストアルバムを出せば売れる、それも
あった。ライブを開くとかつての大ヒット曲を歌わなければ聴衆は満足してくれなったというもの
あった。
 そんな状況の中、親友にしてマネージャーのフランク(プラマー)が、ジョン・レノンの手紙の
存在を突き止め、自ら探し出し購入し、ダニーにプレゼントしたのだった。驚いたダニー。当時
これを読んでいれば、また変わった人生になっていたかもしれない、とその内容に激しく打たれたのだ。
自堕落な生活を止め、若い娘との暮らしやクスリも断って心を入れ替えることを決め、郊外のホテルに
ピアノを持ち込み作曲に打ち込んだのだった。そして、長らく没交渉だった長男一家の元へも出かけたのだ・・・。
 すると孫娘は元気はいいのだが、「多動性障害」ということで、特別なプログラムがある学校への
転校がマストであったのだが、NYにある有名校は「面談を受けるだけで3年」という超難関であった。
しかし、ダニーは有名人のコネをフルに使って、孫娘の入学を決めてしまう。(学校に多額の寄付を
した)次第に長男の心も溶けていくが、長男は白血病だ、と告白するのだった・・・。

ホテルマネージャーのメアリーに一目惚れしたダニーは「夕食の約束を」と迫るが、メアリーは
なかなか応じない。新曲のライブでそれが聴衆に認められれば、約束に応じる、というのだ。
彼女のヘルプも有り曲は完成し、小さなライブハウスで演奏会を開くが、結局有名曲のリクエストに
勝てず、またビビりの性格が顔を出し、せっかく家族やメアリーも聞きに来てくれたのに、新曲は
歌えずじまいとなった。やけになったダニーはまたクスリに手をだす。
 やがて最新治療を受けた長男トムの治療の結果を聞く時期が来た・・・。
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実際はフォークシンガーに起きたジョン・レノンからの手紙であるが、最近曲作りから遠のいた
ロックのスーパースターとその長男一家に置き換えて、そこに起きる物語を、力まず、洗練された会話と、
魅力的な演技で魅せる。ハッピーエンドも含め、こころが暖かくなり、自ずと笑顔で見終わることが出来る
良作である。アル・パチーノの渋い喉がまたいい感じだ。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352850#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-09-19 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「チャップリンからの贈りもの La rançon de la gloire 」
2014 フランス Why Not Productions and more.115min.
監督・(共同)脚本:グザヴィエ・ボーヴォア
出演:ブノワ・ポールヴールド、ロシュディ・ゼム、キアラ・マストロヤンニ、ピーター・コヨーテ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

フランス語の原題と日本語のタイトルを並べると作品のオチが分かる。原題は「名声の値段」。
「贈りもの」が何であるかは映画のラストで語られる。
いかにもフランス映画、という味わい。どこが、と云うと、「間の取り方」「ウィットの加減」
そして全体の「面白うてやがて・・・」という味付け。ハリウッド映画に慣れている身としては
テンポが単調となり、物語が膠着する半ば辺りでは、飽きが来たところもあった。

 実際に有った事件を元にした物語で、チャップリンのお棺を盗み出し、これを人質として身代金を
遺族に要求する、と言うもの。しかし、これを思いついた男が、とにかく場当たりで出たとこ勝負、
無計画この上ない奴で、罪は犯すが憎めないおじさん、彼に巻き込まれる男も、引きずられて大変なのだが、
最後はハッピーエンドとなる。このホノボノ感はフランス映画だなあ、と感じる。こそ泥のような
おじさんがサーカスのピエロになるというのもフランス映画っぽい。

音楽が御大ミシェル・ルグラン。すごい人が音楽なんだなあ、と思っていると、当時のモノクロテレビから
流れてくるのが「ロシュフォールの恋人」の挿入歌だったりする。チャップリンの名作「ライムライト」の
テーマなども上手く取り入れている。一方で分厚いストリングスオーケストラがいささか饒舌すぎやしないか、
と感じた部分もあった。

 チャップリンの遺児(もう立派なオトナだけど)も出演していて、チャップリン家の全面協力の下で
製作されたという。ピーター・コヨーテ以外に出演している俳優さんをあまり知らないが、ヒューモアと
ペーソスという作品の持ち味を上手く引き出していたと思うのでいいキャスティングじゃなかったかと。
チャップリンの棺を盗みだしたはいいが、その後のことを何も考えていなかったため、身代金を盗んだ、
というやつが次から次へと現れたり、舞台となるスイス警察とチャップリン家の秘書の応対が上手いの
で(というか主人公二人がヘタレすぎなんだけど)、身代金が100万ドルから50万ドルになり、しまいには
5万数千ドルまでに引き下げられる。逮捕のきっかけもマヌケなものだし、英語を喋るチャップリン家に
フランス語で電話を入れるとか、その辺りは笑える。結局身代金の値下げ(主人公の片割れオスマンの
奥さんの病気治療費)が、チャップリンの贈りものを呼ぶのであるが。
 フランス映画の持つ、まったり感が好きな方にはお勧めである。
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<ストーリー>
「神々と男たち」のグザヴィエ・ボーヴォワ監督が、喜劇王チャップリンの遺体誘拐事件という当時
世界的ニュースとなった実話をヒントに撮り上げたヒューマン・コメディ。
冴えない2人の男が引き起こした前代未聞の事件の顛末を、チャップリンへのオマージュ満載に、
ユーモラスかつハートウォーミングに綴る。
主演は「ココ・アヴァン・シャネル」のブノワ・ポールヴールドと「この愛のために撃て」の
ロシュディ・ゼム。また、チャップリンの孫娘ドロレス・チャップリンが未亡人役で出演。

 1977年、スイス・レマン湖畔。出所したばかりのお調子者エディは、親友のオスマンとその幼い娘に
温かく迎えられる。しかしオスマンは、入院中の妻の医療費が工面できずに追い詰められていた。
そんな時、テレビでチャップリン死去のニュースが報じられ、2人は遺体が近所の墓地に埋葬されること
を知る。そこでエディは、チャップリンの棺を盗み出し、身代金を頂くことを思いつく。
さっそく、ためらうオスマンを強引に巻き込み、2人で行き当たりばったりの遺体誘拐計画を実行するが…。
(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352889こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-09-14 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「タイム・トゥ・ラン Heist」
2015 アメリカ Emmett/Furla Films and more.93min.
監督:スコット・マン
出演:ジェフリー・ディーン・モーガン、ロバート・デ・ニーロ、ケイト・ボスワース、デイヴ・バウティスタ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

WOWOWにて鑑賞。見終わって嫌な気分になる映画ではないし、アクションもきちんと観られる
のでいいのだが、ご都合主義が過ぎるというか、ラスト、みんないい人になり過ぎな感じは
免れない。主人公、デ・ニーロ、女性警官、主人公の妹、バスの乗客たち、デ・ニーロの娘。
あれだけ警察官を怪我させているんだから、自分はやっていないとは云え司直の手を免れてしまうと
いうのはねえ。デ・ニーロの後継者たる非情の男が、逃げようとした軽飛行機のパイロットを殺し、
主人公にショットガンをぶっぱなしても主人公は生きているんだからよく分からない。

原題Heistは「盗む」というほどの意味らしいが、冒頭のタイトルでは「Bus 657」とかじゃなかったっけ?
そのように、大きな山は強盗団による市バス?ジャックの一幕で、低予算である割にはパトカーとの
チェイスや空撮などはちゃんとしていたし見応えはあった。冒頭の妊婦は実は・・・という点、また
バスの運転手が撃たれた、と思ったら実は・・・という点など、なるほどという所もちゃんとあるのだ。

但し、先にも書いたように、自分が後継者と見込んだ男からの借金を断ったくせに最後は助けるという
デ・ニーロのキャラクター、実際は善人なのはいいんだけど、結果的にあれだけ警察に対して暴れた
男を女性警官や警察が見逃すとは・・・とか、前線の指揮を取っていた若い刑事のキャラクターが
定まらず、あっけなく殺されちゃうとか、変装した妹の乗るバスを乗っ取るところの整合性とか、
突っ込みどころというかご都合主義的なつじつま合わせが多数で、ラストのカタルシスをなんとか
したいという所が甘々になってしまった。

主人公のジェフリー・ディーン・モーガンという俳優さん、いろんな作品は観ているようだが、記憶に
無かった。デ・ニーロはさすがで、彼の存在感がなければかなりのヘタレ映画になっていた可能性が
ある。
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<ストーリー>
愛する一人娘にも絶縁され、富と名声だけを生きがいにする元マフィアの大物で巨大カジノのオーナー、
ポープ(ロバート・デ・ニーロ)。そんな彼のカジノに勤務する元軍人の凄腕ディーラー、ヴォーン
(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、重い病を患う娘の命を救うためポープに借金を申し出るが
手ひどく断られてしまう。
自暴自棄になったヴォーンは同僚の用心棒コックス(デイヴ・バウティスタ)の誘いに乗り、カジノの
現金強奪計画に加わることに。計画は簡単に進むと思われたが、仲間の裏切りによって一転ポープから
追われる身となってしまう。追い詰められた彼らは通りかかった路線バスを占拠、運転手に逃走を
命じる。だがすぐさまバスジャック事件は警察の知るところとなり、マフィアと武装強盗団、そして
SWATによる三つ巴の壮絶な逃走劇が幕を開ける……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv59633/こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-09-01 23:00 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「デモリションマン Demolition Man」
1993 アメリカ Warner Bros. 115min.
監督:マルコ・ブランビア
出演:シルベスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

「痛快爆笑SFアクション映画」というタグラインを付けてくれれば、そこそこ面白く観られたのに。
シリアスな「破壊屋」の映画か、と思ったら、どこか完成度の低い雰囲気の映画になっちゃったな。
未来のシーンになって、「おっ」と思ったのは、iPad風のタブレットでFacetimeかSkypeみたいな
テレビ電話をしているシーンとか、音声対応システムとか、完全自動運転自動車とか、あの時代に
今のデヴァイスを予見しているところが多々出てきたところ。描かれる時代が2023年だから、やや
時代に付いて行っていないけど。服装がアラブエリアのイスラム教の人たちみたいにはならないと
思うけど、未来感を演出しようと思えば、ああなるんだなあ。
それより現代での刑に有期冷凍刑があるとは進歩し過ぎなような。いくら更生プログラム処理をする
とはいえ、犯罪者を未来に送る、というのは無責任すぎやしないかなあ、などと、突っ込みどころは
満載ではある。自分が犯罪者なら喜んじゃうかも。
ウェズリー・スナイプスの、ヘラヘラした極悪人ぶりが、コメディ色を上手く出しながらもマーシャル
アーツは上手く、いい感じ。サンドラは終始ヘラヘラしっぱなしでなんか添え物くさく、ラストの
キスシーンも未来のセックスが描かれる時点で容易に想像出来てしまう。
スタローンの破壊屋っぷりももう少し激しくても良かったのじゃないか。ま、見る前にその程度、と
割りきって観れば、そこそこ楽しめるだろう。
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<ストーリー>
1996年、ロサンゼルス。デモリションマンの異名をとる刑事のジョン・スパルタン(シルヴェスター・
スタローン)は、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)を
逮捕したが、その際、30人の人質を死なせてしまう。スパルタンは責任を問われ、フェニックスと同様に、
70年もの冷凍刑に処せられた。

2023年。社会はすべてコンピューターで管理され、市民は快適な生活を送っている。コクトー市長
(ナイジェル・ホーソーン)の政策によって犯罪や暴力は姿を消していた。仮釈放を審議するための
聴問会に出席命令が出て、36年ぶりに解凍されたフェニックスは、看守たちを殺して逃走する。
だが、凶悪犯罪に対処する術を持たない警察は、フェニックスに手も足も出ない。伝説の刑事が冷凍された
ままなのを知っていた女性警官レニーナ(サンドラ・ブロック)の提案で、スパルタンも解凍され、
彼はかつての宿敵の追跡を始める。フェニックスは、地下の抵抗組織の制圧をもくろむコクトーの手に
より冷凍中に脳のプログラミングを施され、さらに凶暴性を増していた。スパルタンは冷凍刑務所で
フェニックスと対決し、葬り去った。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv10672/こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-08-29 23:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ダメ男に復讐する方法 The Other Woman」
2014  アメリカ 20th Century Fox Film Co.. 110min.
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、レスリー・マン、ケイト・アプトン、ニコライ・コスター=ワイルド、ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

本作と"Sex Tape"でこの年のラジー賞主演女優賞を獲ってしまったキャメロン。個人的にはジュリア・ロバーツと並んで
あまり好みではないのだが、両者ともなぜか作品は結構観ている。昨日どっぷり暗い英国製ミステリーを観たので
コメディっぽいものを観たいなと思い本作をチョイス。どちらかと言うとアパトー夫人であるレスリー・マンが主役じゃ
ないかというほどのストーリーで、どこかにアパトーが入っているっぽい作りでもあるので、どうかと思ったのだが
旦那(アパトー)はタッチしていない。キャメロンとレスリーのコメディエンヌっぷりに助けられている映画で、
前半戦はどこかタルいなあ、と思うのだけれど、全体としては「きみに読む物語」のニック・カサヴェテスの采配だけ
あって、見終わってみれば全体としてはまあ、合格点かなと。時間つぶしにコメディを観たい時にはいい感じだ。
キャメロンのアップも少ないので、彼女をあまり意識しないで観ることが出来た。あのアクの強いお顔はカサヴェテスも
あまりお気に入りではないのかも。ww
日本では劇場未公開。だが、4000万ドルの製作費に対して全世界で2億ドル近く稼いだのでヒットした、と言うべきだろう。

先にも書いたが、浮気をされるアホ主婦を演じるレスリーは、セリフのシチュエイションも結構凸凹するので
演技力が要求されると思うのだが、その端正な顔つきもあるのか、いいコメディエンヌっぷりで私としては気に入った。
アホっぷりがなんともいい。人がイライラするようなアホなセリフを吐くのだが、どこか憎めない役を好演だ。
最後のCEOになるのは無理があると思うけどね・・。
調べれば彼女の作品は結構観ているのだが、本作ほど意識はしていなかったな。

この手のコメディに見られる浮世離れしているストーリーは、アメコミ映画と同じで受け入れて観ていないと、腹から
笑えない。私が一番笑ったのは、スパイ大作戦のテーマと共にキャメロンとレスリーが、浮気男であるレスリーの旦那の
さらなる浮気相手の家を探りに追跡して、その家の巨大な門の前まで来るのだが、出てくる配管工みたいな業者の
トラックから身を隠すため植え込みに二人揃ってハマってしまい、上半身のレスリー、下半身のキャメロンで、二人羽織
みたいな一幕をやるところ。

ストーリーは歳も歳なのでそろそろ身を固めたい弁護士のキャメロンの付き合っている男が実は妻帯者で、浮気相手は
キャメロンだけではなく、ケイト・アプトンほかたくさんいるダメ男というかチャラ男。仕事もレスリーの名前を使って
横領を重ねるような悪でもあるが、とにかくイケメンなのでモテる。そのダメ男を本妻と浮気相手二人がチームを組んで
やっつける、という単純なお話。キャメロンを始めとする女性陣の着るファッションも見ものだ。
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<ストーリー>
弁護士のカーリーは仕事では成功を収めているが未だに独身であり、現在付き合っているマークといずれは結婚したいと
考えていた。ある夜、カーリーは内緒でマークの自宅を訪れるが、そこで彼女を出迎えたのは彼の妻であるケイトだった。
思いもよらない出来事にその場を逃げ出したカーリーだったが、後日なんとケイトが彼女のオフィスにやってくる。
話をしていくうちに次第に打ち解けていくカーリーとケイトだったが、その話の中でマークには他にも愛人がいるので
はないかという疑いが浮上する。

こうしてマークの追跡を開始した二人だったが、そこで彼はアンバーという若い女性とも交際しており、二人で休暇を
過ごしていることを知る。ふとした成り行きからアンバーにも真実を話したカーリーとケイトは、三人で憎きマークへの
復讐を開始することを決意する。(wikipedia)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354752#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-24 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「チャイルド 44 森に消えた子供たち Child 44」
2014 アメリカ Worldview Entertainment,Scott Free,and more.
監督:ダニエル・エスピノーサ 原作:トム・ロブ・スミス『チャイルド44』
出演:トム・ハーディー、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン、ヴァンサン・カッセル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
WOWOW「W座」で鑑賞。案内人の小山薫堂、長友啓典もサジを投げていたほど、
何が言いたいのかよくわからない作品。レーニン時代のソ連が舞台だが、個人的には
役者が喋るのが英語、という点で、まずダメ。字幕主義の私だが、これなら吹き替え版を
見たほうがましだ。

原作は未読。もっといろんなニュアンスが記されていて、面白いのだろう。日本でもかなり
評判になったと聞く。で、映画のほう。第二次世界大戦末期、ウクライナがソ連に兵糧攻めに
されたおりの(ホロドモール)生き残りでレオと名付けられた少年。彼はその後MGB
(ソ連国家保安省)の捜査官となり、やり手のエリートとなっていた。彼が主人公だ。

映画の冒頭で、「楽園には殺人はない」というソ連の思想が字幕で示されるが、スターリン
時代の恐怖政治、裏切りと密告と理由のない逮捕とラーゲリ送り、というある種の狂気の
時代をレオとその妻によって描こうとしたのか、44人の子供を殺し続けたマレーヴィチと
いうシリアルキラーのサスペンスなのか、その狂気の殺人事件を包含した狂気の時代を
描こうとしたのか、よくわからなかったなあ。

主人公レオは孤児院出身で出世した人物、正義感は旺盛だが、大勢には逆らわず、
自分の都合の良い時は、受け入れがたいものも受け入れるという融通を持つキャラクターだ。
狂気の国の狂気の時代を生き抜く上で孤児時代から自然と身についた習性、個性かも
しれないが、MGBが怖くて好きでないのに結婚してきた妻とともに我が道を見つけていく
生き方は見えるのだが、ともかく全体像が掴みづらい。

カタルシスとしてはレオを貶めようとしていた、かつての部下を殺し、かつての上司は
左遷され、レオはMGBに復帰、妻とも、かつて部下が両親を殺してしまって孤児になった
二人の女の子を引き取って暮らすことになった、というラストには感じることは
出来るのだが、なにせ、閉まらない長い映画になってしまったウラミは残るのだ。

ストーリーについてはこちらのブログが上手くまとめられています。
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<ストーリー>
09年版「このミステリーがすごい!」海外編で第1位に輝いたトム・ロブ・スミス原作の
ミステリー小説を映画化。1950年代、犯罪なき理想国家を掲げるスターリン体制下の
ソ連で起きた、子供ばかりを狙った連続殺人事件と、その行方を追う捜査官の姿が
描かれる。危険を顧みず、事件の真相に迫っていく捜査官をトム・ハーディが演じる。

1953年、スターリン独裁政権下にあったソビエト連邦で、9歳から14歳の子供たちの
変死体が次々に見つかった。死体は一様に全裸で胃が摘出されており、さらに山間部で
あるのに溺死していると不審な点が多かったものの、理想国家を掲げる体制のもと
犯罪は存在しないとされていたため、事故として扱われた。
親友の息子が死に、秘密警察MGBの捜査官レオ(トム・ハーディ)は真相を追いはじめるが、
国家の妨害に遭い妻(ノオミ・ラパス)には不当にスパイの嫌疑がかけられる……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-25 23:20 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~ Duplicity」
2009 アメリカ Universal Pictures,Relativity Media and more.125.
監督・脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時制の切り替えにマルチ画面をつかったり、またスパイ同士の疑心暗鬼を時制を
遡ることで、二人のスパイの成り行きを描いていったり、構成は非常に手の込んだ
もので、ラストで「結局こうだったのね」という大オチは納得できるのだが、それまでは
一体なにがどうなっているのか手続きが凝り過ぎで分かりづらかった、というかスッキリ
しきれないで映画が終わった感じ。過ぎたるは及ばざるが如しなのか、私がアホなのか。

スパイ合戦なんてどっちもどっちなのだが、新製品の化学式を盗んで自前の新製品にして
売りだしてしまおうとするジアマッティの会社が悪いのはよく分かるので、主演の二人が
大仕掛を仕込むウィルキンソンの会社が最後に笑うのも分かる。

それと冒頭、二人がまだCIAとMI6だったころの遺恨が、産業スパイとなってからも
繰り返されるのだが、時制が細かく別れて遡り、エピソードが少しずつ違うのでその辺りの
複雑さ、凝った構成が全体をすっきりさせない理由になっているのだな、私には。
ここが映画の肝だから、ここが気持ちよく理解デキる人には面白い映画、よく出来た映画
と思うのではないかな。それはそれでいいと思う。

ジュリア・ロバーツは好きなジャンルの女優さんではないし、スパイ役としてどうか、という
疑問は残った。コメディタッチ作品だとしても。クライヴ・オーウェンは、まあまあ。ただ
彼もスパイというニュアンスには欠けるんじゃないかなあ、と感じた。

ポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンの二人、特に悪役のジアマッティは流石に
存在感がある。
もう一度観て理解を深めようと思うか?いやそうは思わなかった。めんどくさい。ww
ちなみに原題のDuplicityとは「二枚舌」のこと。なるほど。
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<ストーリー>
トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社のカリスマCEOディック・ガーシク(ポール・
ジアマッティ)と、業界トップシェアを誇る老舗メーカー、B&R社のCEOハワード・タリー
(トム・ウィルキンソン)は、同業経営者同士、常に互いの動向を注視していた。

そんな中、重要な株主総会を9日後に控えるディックは、宿敵ハワードが自信満々の
新製品を発売しようとしているという衝撃的な情報をキャッチし、激しい動揺を隠せないで
いた。
ディックは、B&R社の動向を監視させている産業スパイチームに、新たにイギリス諜報機
関MI6の元諜報員レイ・コヴァル(クライヴ・オーウェン)を加入させる。レイはニューヨークの
街なかで、浅からぬ因縁のある元CIA諜報員クレア・ステインウィック(ジュリア・ロバーツ)と
再会。クレアは表向きにはハワードに雇われ、B&R社の最高機密を守る部門で働いているが、
実はディックがB&R社に潜入させたスパイだった。

B&R社の画期的な新製品の情報を探るため、エクイクロム社のスパイたちは、盗聴やハッキング
などの非合法手段を駆使してB&R社に関するあらゆるデータを分析。やがて彼らは、
ジョージア州の子会社に目をつけ、今はバハマの高級ホテルに滞在中の若き天才博士
パーティズが、業界の常識を覆す新製品を開発したらしいとの確信を深めていく。世界市場の
制覇に向け、着々と準備を進めるB&R社のハワードと、そうはさせまいと新製品の横取りを
もくろむエクイクロム社のディック。二人のCEOの仁義なき抗争が激化する中、ある壮大な思惑を
秘めたレイとクレアは大企業をも欺く完全犯罪のトリックを仕掛けるのだった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-23 23:10 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾 Montana」
2013 イギリス Moli Films 108min.
監督:モー・アリ
出演:ラース・ミケルセン、マッケル・デヴィッド、ミシェル・フェアリー、ズラッコ・ブリッチ、アダム・ディーコン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開、DVDスルーの作品。WOWOWでの上映で鑑賞。
ボスニアの内戦で軍隊とは名ばかりののマフィアもどきのギャングに妻子を殺されたプロの
暗殺者ディミトリー。今はロンドンで、家族殺しの犯人を探し復讐を誓っている。片足が不自由だ。
片や、ロンドンのマフィアの下っ端の使いっ走りをやらされている少年モンタナ14歳。根は善人
なのだが父親を殺され、不遇な生活。ギャングの使いっ走りをしなければ行きていけない。
このボスがラザルス。

ネタバレを言えば、このラザルスが流れ流れてロンドンでヤクの元締めとしてボスとなっていて
モンタナの大ボスだ。またこいつはディミトリーが追う際し殺しのラトコでもあったのだな。

で、二人の共通の敵を力を合わせて成敗する、というのが骨子だ。
ディミトリとモンタナの出会いはモンタナがヤクを売った金10万ポンドを運ぶ途中で賊に
襲われ奪われてしまい、始末を付けるためにラザルスの手下に命を狙われたのだが、
そこを助けたのがディミトリであったのだ。彼はモンタナを治療し、話をするうちにお互いの
敵が共通であることが分かり、ディミトリは少年に対し、マーシャルアーツや銃撃を徹底的に
叩き込む。そして時期を狙っていた。

しかし、ラザルス一味にはロンドン警視庁内に金で釣られた悪徳警官が仲間としていて、
ディミトリらは双方から狙われることになる。モンタナの腕も上がったことから、いよいよ
ラザルスのアジトに踏み込む時がやってきたのだ。その後は銃撃戦バリバリ!!!!

まあ、共通の敵を少年と力を合わせてやっつけるという大枠としては面白いのだけれど、
展開が当たり前過ぎてしまい、迫力に欠けるウラミがある。それと、ジェスというモンタナが
惚れる少女の話、など話題がてんこ盛り。多くの話題を辻褄を合わせて終わらせるために
段取り話になってしまい、緊張感が半減してしまったようだ。底が浅くなってしまった、というか。
なんか、もう少し締めて作れば面白くなったと思うのだけど。モンタナを訓練するシーンも
出てくるのだが、字幕で「半年後」とかやれば、相当強くなったんだろうなあ、と分ったり
すると思うのだけど、どのシーンもどこか冗漫な感じ。シーンの説得性を出すバックになる
話も端折りすぎな感じだ。もう少しタイトに編集しいらないセリフも切って、逆に付け加える
ものを足したら結構面白い映画になったのじゃないかなあ。アクションの見せ方にももう一工夫
欲しかった!残念だわ!知っている俳優さんが誰もいなかったけど、モンタナ役の少年はこれが
デビュー。
ディミトリ役の俳優さんは幽霊のようで、ある意味存在感はあったと思うけど、微妙だった。
ラスト、ディミトリがモンタナを「良い息子だったよ」を言う所がいいだけに、返す返すもったいない!

<ストーリー>
犯罪組織のボスに妻子を殺された元特殊部隊の男と、組織から命を狙われるはめになった
運び屋の少年。同じ目的を持つ2人が出会い、復讐に挑む姿を描いたハードアクション。

元特殊部隊の男と、彼に戦いの術をたたき込まれた少年が、たった2人で巨大犯罪組織に
復讐を挑む姿を描いたリベンジハードアクション。
「レオン」や「キック・アス」を思わせるような設定で繰り広げられる、親子にも似た男と少年の絆、
そして命を懸けた戦いが見どころだ。TVドラマ「ハンニバル」で主人公レクターを演じる
マッツ・ミケルセンの実兄ラースが、復讐を胸に抱く元特殊部隊の男役を熱演。
かつて妻とともに息子を殺された男が、殺しの技術を教えながらも少年に息子の面影を
重ねる親子愛の描写が切ない。(wowow)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-05-19 23:20 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「トレヴィの泉で二度目の恋を Elsa&Fred」
2014 アメリカ  Cuatro Plus Films,Defiant Pictures and more.97min.
監督・(共同)脚本:マイケル・ラドフォード
出演:シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウェンデル・ピアース他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
お年を召した名優によるこの手の映画は時々出てくるが、だいたいどちらかが偏屈もので
次第に二人が打ち解けて理解しあうという、ほろ苦い、ほの悲しい、そしてちょっぴり可笑しい
物語。本作の場合、偏屈ジジイ、フレッドを演じるのは、妻を亡くし、娘の指示で必要ない使用人を
付けられ高脂血症の為毎日たくさんのクスリを飲む、というクリストファー・プラマー。
片や、フレッドの向かいの部屋に住んでいるエルサは、一人暮らしの元気なおばあちゃんだが
3度の結婚に失敗した長男と、抽象画を描く画家の二人の息子が別にいる。彼女は
シャーリー・マクレーンが演じる。

物語の筋としては、まあ驚くこともないありがちな話であるが、名優(老優)二人の年季の
入った演技を観ているだけで得したような気分になる。映画の出来としてはごくごく普通。

しかし、私のように、人生晩年に入ったものは身につまされるし、「自分のしたいことをしてこその
人生じゃないか」というメッセージは、この手の映画では常に提示される。
偏屈ジジイ、フレッドも頑固一徹の男だが、隣に住むエルサにあれこれ付きまとわれていく
うちに次第に自分のしたいことは何か、本当に残りの人生に何をすべきか、が分かってくる。

エルサには良く言えば妄想癖、悪く言えば虚言癖のようなものがあり、フレッドと付き合うに
ついては、自分は未亡人だ、マゴが5人いる、などなどの嘘ばかり。フレッドも辟易とする
場面もあるが、エルサのフレッドを想う気持ちに偽りはないようだ。
部屋に閉じこもってばかりのフレッドを公園の散歩に連れ出し、レストランに食事に行き、
ダンス教室に連れて行き、とフレッドを連れ回す。フレッドもあまりの強引さに怒る所もあったが
彼女がホントに自分の事を想っていることを理解し、おしゃれし、料理を作り、部屋を綺麗にし、
と変わってきた。

マゴの誕生会に付いて行くと、なんとエルサの別れた旦那が来た。未亡人だと言っていた
のに!頭にきたフレッドは帰ってしまうが、別れた旦那がフレッドの元を訪れ、警告に来た、
彼女は危険な女だ、夢のなかで生きている、、などというが、しかし、彼女はニューオリンズ
イチのいい金髪女だよ、彼女を手放したことは一生の不覚だった、などというものだから
フレッドの気持ちも吹っ切れてしまった。

エルサは実は透析を続けていて、この歳だとあまり先は長くないという。彼女の夢は
毎日のように観ているフェリーニの「甘い生活」のワンシーン。トレビの泉の中に入った
女優がマルチェロ・マストロヤンニ扮する恋人とのやりとりと同じことをすること。

フレッドは娘の旦那がはじめようとしていた事業に投資をしてくれと頼まれていたがそれを
断り、その金でローマ行きのチケットを買い、エルサを誘ってトレビの泉のシーンの再現を
しに出かけた。「自分に投資することにした」と。
そして映画と同じというわけでもないが、夜のトレビの泉で映画とほぼ同じようなシーンを
再現、エルサの長年の思いは叶ったのだった。

しかし、ラスト、帰国したエルサの自宅。エルサの姿は見えない。長男が母があなたに
渡すようにと言ったという、紙包みを手渡した。そこには、どうせ嘘だろう、と思っていた
ピカソが描いた、と言っていた彼女の肖像画があったのだ。(ホントにピカソ作かどうか
は判らないが)

アメリカにおける老夫婦の有り様というのは日本とは随分違うので、我々が映画と同じ
ようなことをしようと思うと難しいし、日本人がマネをすればいいというものでもないが、
年老いたからと言って、あとは子供や医師のいうことに丸投げしてしまい、自分の人生を
生きることを止めてしまうのはつまらないだろう、という呼びかけは万国共通なものだろう。
そういうメッセージを受け取れたことは個人的には良かった。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-04-21 22:40 | 洋画=た行 | Comments(0)