カテゴリ:洋画=た行( 242 )

●「20センチュリーウーマン 20th Century Woman」
2016 アメリカ A24,Annapruna Pictures and more.119min.
監督・脚本:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・カーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン
   ビリー・クラダップ他
e0040938_16071560.jpg
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

この前に観た「グランドフィナーレ」ほどではないが、どこか観念的なニュアンスがある作品。
でも、その性質はまるで違うのだけれど。本作はマイク・ミルズが自分の母親をモデルにして
制作した、1979年を懸命に生きる女性への愛と尊敬に溢れたなかなか考えさせられる作品と
なっている。出演者が全員いいのだが、やはり大活躍のアネット・ベニングの円熟の演技が
見どころである。1979年といえば作品中にも出てくるようにジミー・カーター大統領時代で、
イラン大使館人質事件、第二次オイルショック、朴正煕暗殺、など国際的には緊張していた
一方、本作でも語られるように、セックスに対するタブーが外れ、性に関する書籍が次々と
発行され、男女の役割に対する議論も多く行なわれるようになっていた。

ただでさえ性に目覚める15歳の男の子を女手一つで育てるドロシア(ベニング)。
家をいろんな人に貸していて、奇妙な共同生活が繰り広げられている。
離婚を経験し、多感な男の子を育てているドロシア、子宮頸がんを患っている
写真家アビー、夜な夜な息子ジェイミーと一緒に寝に来る、友人以上恋人未満
(体には触らせない)幼馴染のジュリー、ドロシアに惹かれているヒッピー大工の
ウイリアムズとそれれぞれ難しい人生を生きている人たちと関わりながら、自分も
大変、周りも大変なんだけど、捨てておけないドロシアの苦悩が描かれていく。

そもそも多感期に入った息子の教育を若い同居人アビーとジュリーにお願いしたのが
問題の発端。女性二人はいい子なのだが、ドロシアが育った頃とは考え方が全然違い、
あけすけな性の世界に連れて行ってしまう。息子ジェイミーも素直で良い子なのだが
性に関してはやはり男の子で、若い女性二人に感化されていく。見ていてハラハラ
し通しのドロシアだった。

自分の老いも意識しながら、自分だって恋もしたいと思いながら、回りの事に
精一杯頑張ってしまうドロシアだった。「子どもを育てるって大変よね」とか
言われて。作中にカーター大統領のテレビ演説をみんなで見るシーンがあるのだが、
まさにカーターが指摘しているのは社会秩序の崩壊。ドロシアは共感してしまう
のだった。

彼女はタバコの吸い過ぎで、1999年に肺がんで亡くなるのだが、再婚も果たし、
それぞれ関係していた人たち(ひとつ屋根の下にいたひとたち)もそれぞれの
幸せな人生を獲得したと説明される。再婚相手がドロシアの誕生日には必ず
プレゼントしたという複葉機での遊覧飛行のシーン。BGMが「As Time Goes By」
で、眩しく美しい青空の中を満面の笑顔で飛んでいるドロシアに決定的な
カタルシスを感じたのだった。音楽といえば、基本的には1979年当時に流行っていた
ロックやパンクが使われるのだが、ドロシアが聞く時はいつもベニー・グッドマンら
の活躍していた1930~40年代のスウィング・ジャズだったりするのも、さりげない
主人公の心情を表していて素敵だった。

本作、とにかくアネット・ベニングのシワも隠さない薄いメイクとボサボサ頭で母親と
女性を演じている姿が圧倒的である。
e0040938_16074447.jpg
<ストーリー>
「サムサッカー」「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに
描いた半自伝的ドラマ。多感な思春期の少年が、自由奔放なシングルマザーと2人の
個性的な女性たちに囲まれて過ごしたひと夏の成長の物語を、ユーモアを織り交ぜ
瑞々しいタッチで綴る。
主演は母親役にアネット・ベニング、その息子をルーカス・ジェイド・ズマン。
共演にグレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップ。

 1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシアと母ひとり子ひとりの生活を
送る15歳の少年ジェイミー。家には他に、子宮頸がんを患いニューヨークから地元に
戻ってきたパンクな写真家アビーと元ヒッピーの便利屋ウィリアムが間借りしていた。
さらにジェイミーの2つ上の幼なじみジュリーも夜な夜な彼の部屋にやってきては一緒の
ベッドで眠っていく。けれども決して体には触らせてくれない。

そんな中、反抗期を迎えた息子のことがまるで理解できず、お手上げ状態になってしまった
ドロシア。そこで彼女は、アビーとジュリーに息子の教育係になってほしいと相談する。
こうしてジェイミーは、強烈な個性を持つ3人の女性たちと15歳の特別な夏を過ごすことに
なるのだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.4>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:89% Audience Score:74%>



by jazzyoba0083 | 2017-06-06 13:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トリプル9 裏切りのコード Triple 9」
2015 アメリカ Worldview Entertainment and more.115min.
監督:ジョン・コルヒート
出演:ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキー、
   ウディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレット他
e0040938_12234181.jpg
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
オスカー主演男優賞を獲り今や旬のケイシー・アフレック主演で、他にも注目すべき
配役なのと、警察モノは好きなので観てみました。

終始暗い画面で、ストーリーの暗さとシンクロしている。それはいいとして、個人的に
参ったのは、新米刑事クリス役ケイシー・アフレックと、元警官で強盗団の一人
ゲイブ役のアーロン・ポール、現役刑事で強盗団の一人マイケル役のキウェテル・イジョフォーと
同じ刑事のマーカス役のアンソニー・マッキーの主要な配役の二組がよく似ているので
混乱したこと。よく見れば全然違うのだが、画面が暗い上、同じ強盗団で黒人刑事だったり
するし、役名が「マ」で始まるなど、混乱に拍車を掛けた。

故に早送りでもう一度確認しながら観た次第。ケイト・ウィンスレットの使い方も
もったいないし、結果ラスボスとなるフランコ刑事役のクリフトン・コリンズ・Jrの
存在感の希薄さといい、全体的にミスキャストじゃないかなあ。日本人の私だからかも
しれないけど。そういうわけで、ラストの銃撃戦も何がどうなっているのか初見では
分からず、映画の良さが伝わらなかった。

最後の最後、クリスのおじである刑事ジェフリー(ウディ・ハレルソン)とフランコの
刺し違えはまあ、納得だけど。

999とは、警察内の符丁で、警察官が襲撃された現場があることを周辺に知らせるもの。
これがコールされると、周辺にいる警察官は何はともあれその現場に駆けつける。
これを利用して、警察官不在の瞬間を創り出し、悪事を働こうというのが、この映画の
骨子となる。

舞台はジョージア州の州都アトランタ。黒人の多い都市として知られる南部の町だ。
ここの現役刑事や元軍人らで構成される強盗団がいた。一応仕切っているのは
ロシアンマフィアのボスの妻の妹を嫁にしているマイケル刑事(イジョフォー)。
(ボスの妻がケイト・ウィンスレット)
こうした状況で市警にやってくるのが新米刑事クリス(アフレック)。彼の叔父が
市警のベテラン刑事ジェフリーである。このおじさん結構やさぐれている。

マイケル刑事は自分の子どもを人質に取られ、国の機関ビルからセキュリティコードを
盗み出すというヤバイ仕事を請け負わされる。この仕事をやり遂げるためにバディを
組んでいるクリス刑事を騙して、999の状況を創り出し、強盗を成功させようとした。
事態が進むに連れて、クリス刑事は自分が騙されていたことを理解する。

いわば警察内の悪と新米刑事とその叔父の虚々実々の駆け引きと、999が成功するのか
どうかが本作の見どころになるのだろう。が、これまでに書いてきたように、
わかりづらく、せっかく意図するところが表現できていないと感じたのだった。
個人的に一番の見どころは、最初の強盗シーンで、盗んだカネから赤い煙が吹き出して
車の中やら、体やらが真っ赤に染まってしまい、強盗団が泡を食う所かな。
e0040938_12243474.jpg
<ストーリー>
ロサンゼルスやマイアミを凌ぐ凶悪犯罪都市アトランタ。ある時、5人組の武装グループが
銀行を襲撃する。特殊部隊の元兵士と悪徳警官で構成された犯人グループを率いる
リーダーのマイケル(キウェテル・イジョフォー)は、この仕事を最後にロシアン・
マフィアとの関係を絶つつもりだった。ところが、非情な女ボスのイリーナ
(ケイト・ウィンスレット)は、それを許さなかった。最愛の一人息子を人質に
取られたマイケルは、不可能と言われる警戒厳重な国土安全保障省の施設を標的に
した襲撃計画を練り上げる。
それは、警官が撃たれたことを意味する緊急コード“トリプルナイン”を発動させ、
アトランタ市警の機能を10分間完全停止させるというものだった。
しかし、標的となった警官クリスや重大犯罪課の刑事アレンを巻き込んだその
犯罪計画は、マイケルたち犯行グループの内部対立や裏切りも絡み、予想外の事態へ
発展してゆく……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:53% Audience Score:42%>



by jazzyoba0083 | 2017-06-03 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「デス・プルーフ in グラインドハウス Death Proof (from "Grindhouse")」
2007 アメリカ Dimension Films,Troublemaker Studios. 113min.
監督・脚本・撮影・(共同)製作:クェンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・ターミア・ポワチエ
   ゾーイ・ベル、ジョーダン・ラッド、トレイシー・トムズ、ヴァネッサ・フェルリト他
e0040938_11020885.jpg
<評価:★★★★★★★★☆☆ あるいは ★★★☆☆☆☆☆☆☆>
<感想>
この映画を見るにあたってはいくつかの知識が必要。私はタランティーノの映画は
好きだが、詳しいほうではないので、今回の鑑賞に当たり、少し勉強させて貰った。
(タランティーノファンの方はスルーして下さいね)
そもそも、「グラインドハウス」とはタランティーノとロバート・ロドリゲスにより、
2007年に製作・公開された映画で、2本の作品と実在しない4本の映画の予告編から
構成されている。このうち映画部分はロバートの「プラネット・テラー」と
タランティーノによる「デス・プルーフ(耐死仕様)」。

「グラインドハウス」とは、かつてエクスプロイテーション映画やB級映画を2~3本立てで
上映していたアメリカの(場末の)映画館のこと。エクスプロイテーションとは、観客から
金を巻き上げるような詐欺的映画なことらしい。この辺りはちょっと私も勉強不足だ。

で、この映画と同時にタランティーノの「デス・プルーフ」部分に新たにシーンを加えて
単独興業に供したのが本作、というわけだ。タランティーノのB級映画に対するオマージュが
込められていて(愛情は感じることができる)、前半はこうした場末の映画館によくあったように
フィルムに傷をつけてあったり、音が飛んだりする。ああ、タランティーノはこうした場末的映画が
好きなんだなあ、と思わせる工夫である。
加えて、タランティーノの特徴である「意味のないだらだらした会話」が続くので、タランティーノ
好きで、この会話の後に何が来るかがわかっていないと、「なんじゃこの映画」「意味不明」
という意見も出ることは至極当然でそれほど、「アク」の強い映画である。
本作は大きく二つの別の話から成り立っているのだが、どちらも、はじめは意味がないガールズ
トークがだらだらと続く。
普通の人(私も含め)は、それぞれの「だらだらトーク」に嫌になってしまい、離脱したく
なるであろう。見どころは、2つのパートのカーチェイスシーンというか、車を使った
暴力シーンである。前半の部分は、スタントマンと称するカート・ラッセル扮するマイクが
ドライブインに集まった若い女たちを自分の車に乗せて殺したり、車を追いかけまわし、
えぐい殺し方をする。

後半は、14か月後の別の場所。やはりドライブインみたいなところに
集まってくちゃくちゃしゃべっているハリウッドのおそらくB級映画製作スタッフ(メイクや
ヘアみたいな)の女の子たちvs「耐死仕様」で追いかけまわすマイクの話。
ニュージーランドからやってきた女の子が「バニシング・ポイント」のダッジ・チャレンジャーに
憧れ、来ていた町にその車を売り出している男を見つけ、みんなでたらしこんで、試乗
させてもらうのだが、ボンネットに乗っかってスタントまがいなことをやったりして、相当
むちゃくちゃな試乗をしていた。そこにマイクの突っ込んできて、さんざん追廻して、彼女らを
恐怖のどん底に突き落す。(止まればいいとおもうのだけれどね。ww)しかし、ボンネットに
つかまり続けるニュージーランド人女性ゾーイの吹き替えなしのスタントは見ごたえあり。
しかし、いったん止まったところで女の子の一人が銃でマイクを撃つと形勢は逆転。こんどは
女の子がマイクを追いかけ回す。しかも執拗に、徹底的に。そしてついに車を転覆させ、
出てきたマイクをフルボッコにする。最後にはのどにかかと落とし!(殺しちゃったのかな)
ここに「The End」と!

ハイライトは後半のからラストだろう。タランティーノらしい緊迫とアホラシサに満ちていて
ここは気持ちがいい。全体の出来?としてどうか、と言われると、冒頭の評価に記したように
タランティーノの感性が大好きな人は★8つ以上だろうけど、たまたま見た人は、なんのこっちゃと
★3つ、ということになるのではないか。バカバカしさ(これタランティーノ流だからただのバカ
じゃないのが困るんだけど)とやりすぎ風のバイオレスが、やなりタランティーノの魅力だな、と
いうことは分かった。「傑作」か「くそ映画」か。どういわれようとタランティーノは満足なんだよ、
きっと。ww

タランティーノの作る映画はどういう風合いを持つか、かなりわかっている人でないとこの映画の
面白味は味わえないだろう。だらだら続く会話を字幕を追ってしっかりストーリーを追おうと思わ
なくても、全体に大きない影響はないでしょう。ww
私個人的にはタランティーノの魅力が一層理解できた映画ではあったが、好きな映画か、と問われると
そうでもない、と答えざるを得ない。ま。ジョン・カーペンターの諸作を面白いと思える人はいいかも。
e0040938_11023779.jpg
<ストーリー>
B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館“グラインドハウス”を現代に
甦らせるべく、クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督がホラー映画を競作した
2本立てムービー「グラインドハウス」のうちのタランティーノ版で、独立した1本の作品として再編集された
ディレクターズ・カット完全版。

カート・ラッセル扮する元スタントマンが、愛車を凶器にセクシー美女たちを次々に血祭りに上げるさまと、
そんな恐怖の殺人鬼に敢然と立ち向かうスタントウーマンとの壮絶な死闘をCGに頼らない迫真のカー・
アクション満載で描く痛快スラッシャー・ムービー。
なお劇中でスタントウーマンを演じたゾーイ・ベルは実際にハリウッドで活躍するスタントウーマンで、彼女が
ユマ・サーマンのスタントとして「キル・ビル」の撮影に参加したのが縁で、今回ヒロインに大抜擢となった。

 テキサス州オーステインの人気DJ、ジャングル・ジュリアは気の置けない仲間たちとバーへ繰り出し、
女の子だけの会話に花を咲かせていた。そんな彼女たちを、ドクロマークの不気味な車を駆る顔に傷のある謎の
中年男、スタントマン・マイクが秘かにつけ回していた…。

14ヵ月後、テネシー州で映画の撮影に参加していたスタントウーマンのゾーイ。彼女は空き時間を利用して、
仲間たちとある計画を実行する。それは、売りに出されていた憧れの車、映画「バニシング・ポイント」に
登場した70年代型ダッジ・チャレンジャーに試乗しスタントライドを楽しむこと。さっそくボンネットに乗り、
危険なスタントを始めるゾーイ。やがてそんな彼女たちを、あの男スタントマン・マイクが、新たな獲物に
見定め襲いかかるのだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:65% Audience Score:72%>

この映画の詳細は




by jazzyoba0083 | 2017-05-01 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

デッドプール Deadpool

●「デッドプール Deadpool」
2016 アメリカ 20th Century Fox.108min.
監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン、T・J・ミラー他
e0040938_14522877.jpg
<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>

「アメコミファン」して評価に多少のゲタを履かせて頂きました。が、それをおいても
面白い映画だと思う。マーベル初のR指定になるほどの、お下劣、残酷、なのだが、
いわば「大人版マーベル映画」として、とっても楽しい時間を過ごせた。コミック映画って
最初のうちは、無邪気にノーテンキに正義のミカタをやっているのだが、シリーズが
進んでいくと、内省的になり、小難しい点が出てくる。バットマン、スーパーマン、
スパイダーマンなどなどまたアヴェンジャー系も皆そんな歴史を踏んでったような気がする。

ところがこの映画は、冒頭から徹頭徹尾、「とことん復讐」「やるなら容赦なく」という
男の子映画が持っていてほしいと願うカタルシスを十分すぎるほど積み込み、スピード感に
溢れ、楽しいことこの上ない。ただ、下ネタ満載(下ネタの画像も)だし、血がドバドバなので
それ系が嫌いな人にはお勧めできない。

もともと普通の人間だった男がミュータント化されるのはX-MENシリーズでもあったから
珍しい展開ではないのだが、ストーリーの展開が、なにせ、「いまからおバカ映画を始めます」
というクレジットが流れるくらい、人を食った、おバカで、お下品で、というもので、
眉間にシワを寄せて、なんて本来アメコミには要らない(と私は思う)要素はとことん排除し
その「過激っぷり」「バカっぷり」「おふざけぶり」の、半端ない突き抜け方を褒めたいと思う。
脚本と演出が上手く機能した結果だ。

また「デッドプール」こと、ウェイドの乾燥した性格もいい味付けで、醜い顔にさせられちゃう
のだが、めげずに愛する人のために悪と戦うという姿もカッコイイ!セリフもウィットが
効いていて楽しい。これぞアメコミの基本!アクションシーンのガジェットも含め闘いの工夫も良く
考えられていると感じた。加えてアクションの容赦・中途半端さが全く無い(非道無情ではあるが)
というのも、この手の映画を観ているものとしてはスカッとする。

また時制を前後させたり、敢えてデジタルの早送り場面を見せたり、CGの派手な使い方も
含めて、画作りにも興奮させられた。このところ観たマーベルものでは一番といってもいいかも
しれない。クセは強いけど。で、これがアメリカで大ヒットしたので、さっそく現在パート2を
製作中。今度はIMAX 3D版で観ようかな。本作の監督、これが一作目らしいけど、やるじゃん。

しかし、アヴェンジャーもどんどん増えていくけど、X-MENもどんどん新メンバーが増えて
いくなあ。
e0040938_14524182.jpg
<ストーリー:結末まで触れています>

ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活しているウェイド・ウィルソンは、
高級娼婦のヴァネッサと出会い交際し始める。愛し合い結婚の約束をしたウェイドは、
意識を失い病院で末期ガンと診断される。

ウェイドは酒場に来たリクルーターの男の誘いに乗り、がんの治療と引き換えに極秘の
人体実験の被験者となることを決める。それと同時に、ヴァネッサの前から姿を消す。
ウェイドは施設でフランシスというミュータントの男から細胞を変異させる薬品を投与され、
変異を誘発する為に拷問を受ける。
ウェイドの細胞は変異し、不死身の肉体を手に入れるが、引き換えに全身が爛れた醜い
姿に変異した。意図的に火事を起こして施設から脱出したウェイドだったが、ヴァネッサが
醜い自分の姿を受け入れるとは思わず、再会を避けて盲目の老婆アルの家に居候する。

フランシスの言った言葉を頼りに元の姿に戻るため、覆面をつけて死人が出るかどうかの
賭け(Dead Pool)に由来したデッドプールと名乗り、フランシスと組織につながりのある
人物を襲撃する。

リクルーターの男からフランシスの居場所を聞きだしたウェイドは高速道路でフランシスを
襲撃する。
フランシスを追い詰めるが、そこにテレビ放送で騒動を見て駆けつけたミュータントの
ヒーローチーム「X-MEN」のコロッサスとネがソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
が現れ、彼らと問答している間にフランシスに逃亡されてしまう。

デッドプールの正体を知ったフランシスは人質にヴァネッサを誘拐する。これを知った
ウェイドは、コロッサスとネガソニックの協力を得て、フランシスがいる巨大航空母艦が
ある廃棄場に向かい、フランシスの傭兵を相手に戦いを始める。
ウェイドはフランシスを追い詰め元の姿に戻すよう迫るが、フランシスは「元通りにする
方法などない」言いウェイドはフランシスを射殺する。

戦いの後にウェイドとヴァネッサは対面し、ウェイドは素顔を見せるが、ヴァネッサは
ウェイドを受け入れて二人が結ばれて物語は終わる。(wikipedia)

<IMDb=★8.0>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:84% Audience Score:90%>


この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355574こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-04-20 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「天国からの奇跡 Miracles from Heaven」
2016  アメリカ Columbia Pictures,TriStar Pictures(a SONY company) 109min.
監督:パトリシア・リゲン
出演:ジェニファー・ガーナー、カイリー・ロジャース、マーティン・ヘンダーソン、ジョン・キャロル・リンチ、
   クイーン・ラティファ、エウヘニオ・ベルデス他
e0040938_12335891.jpg
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

よく出来た宗教映画、という感じ。アメリカはテキサスで実際に起きた奇跡?を基にした作品。
アメリカという国がキリスト教という宗教でいかにまとまっているかがよく分かる。故にアメリカ国民が
好きそうな映画だなあ、と感じた。この手の映画はどうしてお神様の押しつけが鼻についてしまう恨みが
付きまとうのだが、本作とてそれは免れないが、ベースとなる話が、原題のミラクルが複数であるように
神様の存在=複数の人間の愛として語られるところにカタルシスがあるといえよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
舞台はテキサスの田舎。全財産を叩いて大きな動物病院を開業したビーム一家は、三人の娘のいる
平和な家庭で、日曜には一家で教会の日曜学校に出かける敬虔なキリスト教徒であった。アメリカの
田舎ではどこでも見られる光景。
しかし、ある日、次女のアナベルに難病が発症する。内臓が機能せず、絶えず痛みが襲うという
子供にとっては辛い難病であった。いくつもの病院を回るが原因が分からず、ついにボストンに
直せる医師がいるという情報を得る。母クリスティは、お金を算段し、9ヶ月も先まで予約が埋まって
いるという医師に予約なしで面会にでかける。病院では当然予約なしでは断られる。だが受付の
女性にはクリスティの言葉は胸に響いたようだった。そしてボストンの街のレストランでウエイトレスの
アンジェラ(ラティファ)と出会い、街を案内してもらい、まるで家族のような付き合いとなっていく。

受付の女性の配慮でナルコ医師に診てもらい、手術もしたが、難治性であることは変わりがなかった。
どうやら脳のニューロンが消化器官への動きの指令を出してないのではないか、と。ボストン小児病院で
しか処方できないクスリのお陰で帰宅は出来たが、膨れたお腹と鼻からの栄養、そして絶えず襲う痛みに
アナベルの心も折れ勝ちだった。そして母クリスティは、娘の姿を見るにつけ、神様は何をしているの
だろうか、と信仰も揺るぐのだった。そんな折、教会では信者から「アナの病気が治らないのは
両親やアナ自身に罪があるのではないか」と言われ、教会に対する不信はピークになる。

仲良し3姉妹は何かとアナを気にかけ、ある日お姉ちゃんと大きな老木に登る。ところがもろくなって
いた枝が折れ、アナは老木の大きなウロに落下してしまう。ハシゴ車が出動し、何とか救い出し
ドクターヘリで救急搬送されたのだった。
しかし、担当医師も驚いたのは、アナには何の怪我も無かったのだった。家に帰ってまた姉妹たちと
遊ぶアナ。ふと両親は気がついた。アナが痛がらない。あんなにソファから動かなかったアナが
元気に遊んでいる。そして、お腹の膨れも収まってしまっていた。

急ぎボストンにナルコ医師を尋ね、診察を受けるが、症状が全て消えている、というのだ。アナが
両親に言うには、ウロに落ちた時、幽体離脱を体験、蝶に招かれ天国に行き、神様から両親の元に
帰りなさい、と言われたという。自分は痛みのある世界に戻りたくない、というのだが、その時
すくい上げれられたのだ。それ以来、アナの難病は雲散霧消していた。

この話はマスコミでも取り上げられ、母クリスティは教会でこの話をすることになった。当然
神の存在を肯定的に捉えるのだが、アインシュタインの名言「人生には、二つの道しかない。

一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、

すべてが奇跡であるかのように生きることだ。」

クリスティは奇跡は愛であると主張した。その脳裏には、家族はもとより支えてくれた近隣の友人、
ボストンのアンジェラ、ナルコ医師、受付の女性、父と二人の姉妹が飛行機に乗ろうとした時
クレジットカードが使えない状況を、とっさに救ってくれた航空会社の窓口担当者、などなど
アナを支えてくれた人々の愛こそ、奇跡であると締めくくった。

しかし、教会の聴衆からは、「アナの難病は売名のためのニセの病気じゃないのか」などの
声があがった。しかしそれを押さえたのはボストンでアナと同室だった白血病少女ヘイリーの
父(新聞記者)だった。ヘイリーはアナから神様を信じることを教えてもらい、最期はとても
穏やかに逝った、アナには感謝している、と。

e0040938_12341054.jpg
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり、神様がいる、いないということは大事な
ことかもしれないが、いると信じることで心の平安を得る、ということこそ「信仰」の根幹で
ある、と言いたかったのだと思う。ラストあたりではウルウルと来る仕掛けになっている。
更に、エンドロール前には実際のビーム一家が紹介される。あの大木は既に折れてしまって
いると。そしてアナは今は元気な中学生となり、病気は再発していない、と説明される。

宗教臭い、と先入観を持たずに観ればそれなりにいろんなことを考えさせる、そこそこいい映画だと
思う。

<IMDb=★7.0>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:43% Audience Score:81%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355829こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-04-04 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「10 クローバーフィールド・レーン 10 Cloverfield Lane」
2016 アメリカ Paramount Pictures,Bad Robot.103min.
監督:ダン・トラクテンバーグ  製作:J・J・ウィリアムズ他
出演:ジョン・グッドマン、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・ギャラガーJr.,ダグラス・M・グリフィン他
e0040938_12002006.jpg
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

面白かった。約10年前に同じ製作会社が手がけた「クローバーフィールド」という作品があり、
その手の続編なのかな、とほとんど前知識も持たずに観たのだが、続編という感じはほとんど無く、
あらたなホラー映画として十分に楽しませてもらった。

「クローバーフィールド」は、いきなり宇宙からの攻撃で始まるので、一応ストーリーに対し身構えることが
できるのだが、本作は、本当はどういうことか、という真実に対するジレみたいなものが魅力となる。
コーエン兄弟作品でおなじみの怪人ジョン・グッドマンが、作品の本筋を隠すという意味合いから、とても
いい感じだった。
--------------------------------------------------
恋人と別れ、別の町に行こうとしていたミシェルは、出会い頭の交通事故に会い(これを交通事故と見せない
演出も=つまり宇宙人の仕業かもという=面白い演出)。目が覚めたのは手錠に繋がれたある一室。現れたのは
元海軍だったというハワードという大柄な中年男。こいつがまた胡散臭い風に描かれる。手錠でベッドに
繋がれていた、というのは一見変態か、と思わせるが、冷静に考えれば、外に出られて、外気の毒ガスが中に
入り込むのを防いでいたというべきだろう。

事態が良く飲み込めないミシェルに、ハワードは、中国だかロシアだか、北朝鮮だか宇宙人だか分からないが
攻撃してきた、外は放射能だか化学物質で全滅だ、通信も使えない、と説明する。自分はこの日の来るのを予感し、
万全のシェルターを作っていたのだと説明する。が、ミシェルにはにわかに信じがたい。あの手この手を使って
ハワードを攻撃してみるが相手にならない。ハワードは、交通事故は自分のミスで起こしてしまったのであり
申し訳ないと詫びる。攻撃から救うためにここに連れてきたのだと、しごくまともなことを説明、またもう一人
シェルターの中には救った若い男性がいるとも。

そして3人での奇妙なシェルター生活が始まる。逃げ出そうとして二重扉の前の窓まで来た所、隣人の
女性が顔面が毒ガスで崩れた風情で助けてくれ、入れてくれ、と叫んでいるのを見た。とするとハワードの
言っていることは本当なのか。もう一人の若い男エメットと企んでなんとか外へ出ようと画策する。
カーテンレールを割いて、ペットボトルを使い、何度もハワードにバレそうになりながら、防毒服を
作り、脱出の機を狙ってた。しかし、エメットがミシェルを救おうととっさに、ミシェルを支配下に置こうと
した、と嘘を付くが、これがバレて、エメットはハワードに射殺されてしまう。ハワードはミシェルに
「君を守るためだよ」と説明するのだった。

逃亡用の防護服の存在がバレたため、なんでも溶かす液体をハワードに掛けて換気口のフィルターを外して外に
出ることに成功した。外に出てマスクを外してみれば、息は出来るし、鳥の声は聞こえ、空には鳥の群れさえ
飛んでいる。なんだ、やっぱり変人ハワードに監禁されていたのか!と安堵したミシェルだっが、その瞬間、
上空に巨大な宇宙船がいるではないか!!そして毒ガスを撒いていくる。慌てて手作りの防護服を付け直す。
外に有った車で急いで逃げ出す。ラジオを付けるとどうやらアメリカ軍もかなり優勢な闘いをしているらしい。
ミシェルはラジオから流れていた、手助けを必要としているというヒューストンにクルマを走らせたのであった。
---------------------------------------------------
というお話なのだが、豪華なシェルターを作っていたハワードという男の正体がどうも、胡散臭い。よく分からない
人物として描くことにより、一層の恐怖を生み出す仕掛けだ。娘だと言っていた写真は実の娘では無いようだし、
自分のシェルターを守るためにはエメットも躊躇なく殺す。その他にも怪しい点はいろいろと配され、怪しさを
演出している。
エメットもミシェルも連れて来なければ良かったのに。隣人さえシャットアウトするのに。そのあたりは
謎として残った。ミシェルが逃亡したあと、シェルターは爆発して炎上、恐らくハワードも死んでしまったので
あろう。一体ハワードという男は何者であったのだろうか。真に用心深い男であったのか、何か他に秘密の
ミッションを抱えていたのか。
ただ、シェルターの無線は使えない、と言いながら、AMラジオくらいは用意しておけば、全世界のラジオ放送は
キャッチ出来ただろうに。とか、如何に服飾デザイナーとは言え、簡易に作った防護服から毒ガスが漏れて来ない
ようにするのは至難の業であろう、と思ったり、ツッコミどころもあったが・・。全体としてはとても
面白く見ることが出来た。脚本に「ラ・ラ・ランド」のデミアン・チャゼルが加わっているのも興味深い。
e0040938_12005741.jpg
<ストーリー>
 2008年の大ヒット・パニック映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」をプロデュースしたJ・J・
エイブラムスが、同じ世界観を作品内に取り込むかたちで製作したSFミステリー・サスペンス。事態の全貌を
掴めぬまま地下シェルターに閉じ込められ、男2人との共同生活を強いられるハメになったヒロインが辿る驚愕の
運命をミステリアスかつサスペンスフルに描く。
出演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr。
監督は、これが長編デビューの新鋭、ダン・トラクテンバーグ。
 
車を運転中に事故を起こした若い女性ミシェル。意識を取り戻した彼女は、見知らぬ地下シェルターの中で
ベッドに手錠で縛りつけられていた。シェルターには所有者の巨漢男ハワードの他に、腕をケガした若い男
エメットもいた。彼女を閉じ込めている理由を、外で恐ろしいことが起きているからと力説するハワード。
脚を大ケガしていることもあり、疑いを抱きつつもひとまず彼らと共同生活を送りながら脱出のチャンスを
うかがうミシェルだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:90% Audience Score:79%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355424#1 こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-03-28 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

戦う翼 The War Lover

●「戦う翼 The War Lover」
1962 イギリス Columbia Pictures Co,. 105min.black&white
監督:フィリップ・リーコック
出演:スティーブ・マックィーン、ロバート・ワグナー、シャーリー・アン・フィールド、マイケル・クロフォード他
e0040938_13223547.jpg
<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想:結末に触れています>

第二次世界大戦、イギリスに駐在したアメリカ空軍爆撃隊を舞台にした、マックィーンとワグナーの
男同士の、また恋人を巡る駆け引きをモノクロで描く。マックィーン主演作品で、この時代のものは
なかなか観る機会がなく、WOWOWで放映してくれたので録画して鑑賞した。

マックィーンは本作製作翌年にジョン・スタージェス作品「大脱走」に主演する。そういう時期だ。
優男ワグナーは人気が出るTVシリーズ「スパイのライセンス」まで、まだ6年を必要としていた。
二人は同じ年に生まれ、マックィーンは残念ながら他界しているが、ワグナーは健在である。
御年87歳になられるはずだ。ワグナーの恋人ダフニーを演じたシャーリー・アン・フィールドも
ご健在で、79歳。以上は映画の出来には関係ない余談。

本作は白黒映画であるが、当時はカラーと白黒が結構入り乱れていた時期のようだ。1962年製の映画を
表彰した第35回アカデミー賞(司会はフランク・シナトラ!)の各賞受賞作を見ると、作品賞の
「アラビアのローレンス」はカラーの大作、一方、主演男優賞に輝いたグレゴリーペック「アラバマ物語」は
白黒だ。美術賞も白黒部門とカラー部門に別れていた。それとこの時代はまだ先の大戦を描いた(特に戦闘)
作品も多かった。先に触れたように「大脱走」「史上最大の作戦」「ニュルンベルグ裁判」「ナバロンの要塞」
などなど。
故に本作も、白黒の欧州大戦もの、という当時としては製作されるべくして製作された作品といえる。
カラーでも良かったような気もするのだが、当時の映像を挿入したりすると白黒のほう粗が見えづらいという
ことでろうか。
内容は先に書いたような、空の男の相克と、恋の鞘当てという単純なストーリーで特に見るべきものはない。
ただ、まだ終戦後17年、「空の要塞」といわれた欧州戦線期待の爆撃機、B-17も沢山実機があったようで、
その編隊の迫力や、実物の胴体着陸などは、好きな人にはたまらないだろうし、実際迫力もある。
冒頭で米英空軍に対する謝辞が字幕で出るが、軍隊全面協力だったのだろう。

物語として一番の見どころは、1000機もの爆撃機編隊で実施したドイツ・ライプツィヒの合成燃料工場
爆撃作戦の帰りの事。迎撃機により6人の搭乗員が死亡し、残りは脱出した後、4発あるエンジンも2つ止まり
爆弾庫に不発弾を抱え、操縦席も機銃掃射でズタズタな愛機を操縦し、なんとかイギリスに着陸させようと
するマックィーン機長が奮闘するところだ。
ワグナーは、機長になる経験も位もある中尉なのだが、マックィーンの男気や腕前に惚れ込んで副機長に
甘んじているが、このマックィーンが、ワグナーの恋人を横取りしようとするのだな。失敗するんだけど。

要するにマックィーンの無頼な魅力が映画の魅力になっているわけ。傷だらけボロボロの期待で帰投する
機内で、マックィーンがワグナーに「死ぬのは怖いか?」と訊くと、ワグナーが「バズ(マックィーン)は
生きるのが怖いんだろう!」と返す。ここが一番のセリフだったな。つまりマックィーンには帰国しても
帰る故郷も家族もない。戦うことそのものが好きで、ワグナーの恋人からは「あなたは破壊し殺すのが
好きなだけよ!」というキツイ言葉を投げつけられる、そういう性格、男なのだな。ラストは有り勝ちな
もので、脱出を止め一人機内に残り、自力で機体をイギリスに戻そうとして、ドーバー海峡はなんとか
渡りきるものの、高度が足りず、イギリス側の岸壁に激突して非業の死を遂げるマックィーン機長。
彼は彼なりの落とし前を付けたのだな。そしてワグナーは恋人と二人で愛を確かめあい、歩き去ると
いうもの。しかしワグナーのイギリスでの恋人は、終戦したらアメリカに渡るのかどうかまでは描かれ
ていない。

マックィーンファンには永久保存作品なんだろうけど、そうでもない人には平凡な戦争&恋愛映画だ。

<IMDb=★6.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:--- Audience Score:48%>
e0040938_13230319.jpg
<ストーリー:結末まで全部書かれています>

アメリカ作家ジョン・ハーシーの「戦争を愛する者」を「女になる季節」のハワード・コッホが脚色し
「俺の墓標は立てるな」のフィリップ・リーコックが監督した戦争映画。

第2次世界大戦の2年目、1942年の冬のある朝。ここは英国にあるアメリカ第8空軍基地。早朝たたき起された
隊員たちは、作戦要領の説明に耳を傾けていた。この日の目標は北ドイツのキール軍港だ。
バズ・リクソン大尉(スティーヴ・マックィーン)を機長とする“女体”号にとっては、8回目の出撃だった。
25回目の出撃が終れば帰国できるのだ。リクソンの部下、副操縦士のリンチ中尉は健全な常識を備えた将校だが、
リクソンは歪んだ人生の持主だった。彼は殺戮と破壊の戦争に生き甲斐を感じていた。

エンジンが唸り、一機また一機、大空へ飛び立った。編隊は目標上空にさしかかったが、一面の密雲に覆われていた。
雲の上からの爆撃は正確を欠く。エメット大佐は帰投を命じた。が、リクソンはこれを無視、編隊を雲の下へ
と移動させた。高度8千5百、目標上空、爆弾室開扉、投下!爆風に機が震動した。

その夜、将校クラブでリクソンとボーランドは、ダフネ(シャーリー・アン・フィールド)という女を知った。
その時、一人の兵隊が飛び込んで来た。爆撃は正確、基地は破壊されていた。いよいよ“女体”号最後の出撃の日が
来た。目標はドイツ本土のライプチヒ石油工場。Bー17爆撃機の大編隊は目標へ飛んだ。途中うんかの如き
敵戦闘機が迎撃して来た。指令官エメット機は撃墜され、リクソンが全編隊の指揮をとることになった。
が、リクソン機もまた被弾、大破した。負傷者と戦死者を乗せ、リクソンは必死の操縦を続け、海峡に達した。

機は1分間に50フィートの高度を失いつつあった。しかも未投下の爆弾が一個ひっかかったままだ。着水すれば
機もろ共吹っ飛ぶことは明らかだった。高度は5百フィート、ドーヴァーの白い崖を越すことができるか…。
だが、リクソンはあくまで帰投するという。過去の自信が彼を半狂乱に追い込んでいた。緊急信号を送り、
救助船の出動を求めた。救助艇が眼下に見えて来た。隊員たちは次々に飛び降りていった。リクソンは
自動操縦装置に切り替えると、最後にボーランドを突き落し、再び操縦棹を握った。が、機首は上がらず震動は
ますます激しくなっていった。白い崖が眼前いっぱいに迫った。次の瞬間、機は絶壁に衝突しぐれんの炎と
化して粉々に砕け散ったのだった。(Movie Walker)
e0040938_13233451.jpg

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14018こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-03-02 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「DEMONデーモン Go with Me(Blackway)」
2015 アメリカ Enderby Entertainment,Gotham Group.90min.
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリア・スタイルズ、アレクサンダー・ルドウィグ、レイ・リオッタ他
e0040938_15130170.jpg
<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>

日本未公開映画を紹介するWOWOWで鑑賞した。
「病んだ田舎町不気味さ」という雰囲気。ホプキンスを始めとして役者は揃っているのに、映画としては
非常に中途半端さを拭いきれないものであった。
単純に言ってしまえば、おじいさんと若者と若い女性が町の極悪ボスをやっつけに行くというお話。

ホプキンス(さすがの演技)演じるレスターは不気味な老人であるが、彼の背景は娘がヤクで亡くなり、
奥さんには逃げられたということや、娘の葬儀の帰りに当時警官だったブラックウェイ(リオッタ。これまた
ベタな名前で!)にあれこれとイビれたこともあるということなどが提示される。
レスターの娘はこのエリアの麻薬を一手に引き受けるローカル組織のボスであるブラックウェイにヤク漬けに
されて殺されたのだ。彼に大きなウラミがあることは分かる。
一方、レストランに勤める若い女性リリアンは、猫を殺され、ストーキングをされ、暴力も振るわれていた。
(ブラックウェイを殺しに出かけるにはちょっと動機が弱いか)
レスターに味方する甥のネイトの3人で山の鉱山の小屋にいるといわれるブラックウェイを探しに出かけた。
山深い、今は廃坑となっている所にブラックウェイはいるのか?高まる緊張感!

なんだけど、ラストは意外とあっさり終わっちゃうんだ。ブラックウェイは彼ら三人を付けてここまで
やってきて先手を打つ。ネイトと殴り合いになり、リリアンも危ない。爺さんはカモ撃ち銃を持って
ブラックウェイを狙うが、もつれあう2人に狙いがつけづらい。そこに爺さんの後ろから、ブラックウェイの
手下がライフルをぶっ放し、爺さんは肩を撃たれてしまう。しかし、負けない爺さんは起き上がり、
リリアンに迫ろうとしているブラックウェイを、ズドンと一発! ボス、即死! 手下も死んで、2人を山の中に
埋めてしまいましたとさ。で? 終わり? ラストの爺さんの顔のアップの意味は?

ホプキンスの笑わない演技はたしかに良いが、レイ・リオッタの極悪非道なボスは迫力不足。
だいたい脚本がアカンのだな。短い映画なので、ホプキンスファンの方はご覧になるといいかも。
この出来では配給会社は手が出ないだろうな。

<IMDb=★5.2>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer=-- Audience Score=34%>
<ストーリー>
ハイネケン誘拐の代償」のアンソニー・ホプキンスとダニエル・アルフレッドソン監督が再タッグを組み、
謎の男から執拗に嫌がらせを受ける女性の姿を通してアメリカ地方社会の闇をあぶり出した社会派サスペンス。

母の遺産である一軒家を相続し、故郷の田舎町に戻ってきたリリアン。そこで彼女はブラックウェイと
呼ばれる謎の男から繰り返し嫌がらせを受けるようになるが、保安官や町の人々に相談しても町を去るよう
警告されるばかりだった。そんな中、老男性レスターと彼の親戚である若者ネイトだけがリリアンに味方し、
誰も居場所を知らないというブラックウェイを一緒に探しはじめるが……。

主人公リリアン役を「ジェイソン・ボーン」シリーズのジュリア・スタイルズ、謎の男ブラックウェイ役を
「グッドフェローズ」のレイ・リオッタ、レスター役をホプキンスがそれぞれ演じた。(映画.com)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=359268こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-02-15 23:00 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「沈黙ーサイレンスー Silence」
2016 アメリカ Cappa Defina Productions and more.162min.
監督:(共同)製作・脚本:マーティン・スコセッシ 原作:遠藤周作『沈黙』
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、窪塚洋介、イッセー尾形、浅野忠信、塚本晋也
   加瀬亮、リーアム・ニーソン他
e0040938_12113812.jpg
<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
2時間40分を超える長編であったが、眠くなったり、ダレたりは一切なく、緊張感の中で
濃密な時間を過ごせた。原作は未読であるし、現実のキリスト教徒や西欧の人たちが観たら
別な感想もあるだろう。私は、もっと小難しい宗教論を描こうとしたのか、と身構えたが、
後段に進むに連れ、エンディングに向かうに連れ、心の中の疑問は個人的に氷解していったのだ。

スコセッシは幼い頃から宗教に興味を持ち、司祭になろうとしたこともあったそうだ。成長し
映画人となってからも、宗教に根ざす考えは変わらず、傑作「タクシードライバー」の主人公
トラヴィスの根っこにも宗教性を感じるしスコセッシはそう描いたのだろう。
「人間は善か、悪か、また両方か」という自ら終生持ち続ける監督にしてみれば、本作に
触れた瞬間、映像化が自分の仕事だと思ったに違いない。原作に出会ってから28年、映画人と
して50年の時間を経て、その時がやってきたわけだ。

話は単純。江戸初期、キリシタンがご禁制となった時代に、棄教した、と伝えられた先輩司祭で
恩師である神父を追って長崎にやってきたポルトガルの若き司祭2人。彼らが目にしたのは苛烈な
隠れキリシタン迫害とそれでもひたむきに信仰に生きる日本の農民たちの姿だった。我が村の司祭として
迎え入れられた2人だったが、長崎奉行井上筑後守の手が伸び、囚われ拷問を受ける信徒と、苦しむ
彼らを助けるため棄教せよ、と迫られる。神への忠誠を守るべきか、信徒の命を守るべきか、
神は「沈黙」したままだった・・・。

<ここから先は、結末まで触れていますので、未見の方はお気をつけください>

徳川家がキリスト教を禁じ鎖国に転じたのは、西欧列強からの侵略を防ぐためで、当時の政策と
しては良し悪しは別として理解は出来る。故に、井上筑後守が「キリシタンは日本では育たんのだ。
日本は沼で、苗を植えても腐るだけだ。」とパードレを説得する。さらに通詞(浅野)が言う
「踏み絵は形だけだ。踏み方も自由で良い。そっと触るだけでも良いのだ。それで自由の身だ」と
いうセリフも極めて日本的である。「形だけ」、役人のセリフである。大方の日本人の観客は
その時点で、こう思うだろう。「踏み絵を踏んでも、心の中で信仰を捨てなければ良いのだ。
何も命まで奪われることはなかろう。そもそもイエスは全ての罪深い人のために十字架を
背負ったのではないか」と。
事実、作品の中でも神の声(だと思う)は踏み絵を躊躇する信徒を見つめるパードレの心に
「踏め、踏んで良いのだ」と語るのだ。

結局、若き2人の司祭のうち一人は、信徒を助けようとし殉教し、もう一人の司祭(ガーフィールド)は
信徒を守るべく棄教した。行方不明になっていた恩師とも長崎の寺で会うことになる。
彼はキリスト教は欺瞞であるとの本さえ書いていた。日本ではキリスト教は育たない、彼もそう
悟ったという。
若き司祭は日本名を貰い、江戸で妻子を得て日本人として暮らし死んでいく。葬式も仏教式で。
だが、棺桶の中の手の中にあったのは、最初に上陸した村のモキチから貰った木彫りのクロスで
あったのだ。彼は転んでからその後、一切宗教的なことを口にせずキリスト教徒は縁を切った
生活をしていた。だが、それは外見だけ。だれも覗けない心のなかでは、固いキリスト教信者で
あったのだ。ラストにもこの司祭を許す神の声(だと思う)が流れるが、キリスト教信者はこの段の
受け止め方には賛否有るだろう。

そう、神は沈黙はしていなかったのだ。信徒や司祭の心に必死に語りかけていたのだ。だが、それが
聞こえるか聞こえないかは、信仰の温度や深さによるのだろう。殉教を神の国(パライソ=パラダイス)
への昇華と信じて死を受け入れる信者や司祭もいたのだ。それが神の御心に沿うものかどうかは私には
分からない。
映画の結末としては腑に落ちるのだが、信仰とは何か、人間にとって神の存在とは何か、という点に
ついては、観客それぞれに問われているのだった。正解はない。

本作では、2人の司祭をマカオから長崎に案内し、その後ずっと関わり続けるキチジロー(窪塚洋介)と
いう存在が重要である。彼こそ、一般人、映画の観客の投影であり、神を信じている一方、極めて人間的な
欲求のままに動く。キチジローは江戸まで出てきて棄教したはずの司祭に告解を受けてくれ、と
迫る(このシーン、彼が幕府の回し者となり、棄教が本物が仕掛けて来たのではないかと疑ったが)。
彼の揺れ動く心に私たちは自分を見るのであろう。彼が司祭に向かって言う「わしらのような
弱い者はどこへ行けばいいのか」という慟哭は今の私達の胸を打つ。

本作鑑賞を機に日本のキリスト教の割合を調べてみた。1%である。なぜもっとキリスト教が
根付かないのか。キリスト教の中でもこの分析が行なわれているが、この映画の中で長崎奉行
井上筑後守が縷縷説明しているように「神道、仏教という完成された宗教がある日本に、
西欧的な思想によって完成されたキリスト教という考えが入り込む隙間は小さく、キリスト教と
いう大木を沼に植えても育たない」と。こういう分析は現在の日本のキリスト教内部でも
行なわているようだ。本作から窺い知れる日本のキリスト教布教の過酷さが窺い知れる。
私もカソリック系ミッション・スクールの出身であるが、卒業生が全員キリスト教徒に
なるわけでは全く無いのだ。

時間を掛けた映像は迫力があり、説得力がある。日本側の出演者も良い。しかし、長崎の
役人からキリシタンまで、当時英語があんなに上手かったとは驚きだ。

個人的には極めて満足できる映画と出会った。
e0040938_12120978.jpg
<ストーリー>
遠藤周作が信仰をテーマに、世界の不条理と人間の本質に深く迫った日本文学の金字塔『沈黙』を、
長年映画化を熱望してきた巨匠マーティン・スコセッシ監督が、原作との出会いから28年の時を経て
遂に撮り上げた渾身の歴史ヒューマン・ドラマ。
非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心を極限まで試される若い
ポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致で描き出す。
主演は「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド。共演にアダム・ドライヴァー、
リーアム・ニーソン。また浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形はじめ日本人キャストも
多数出演。
 
17世紀、江戸初期。日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシタン
弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。さっそく弟子のロドリゴとガルペが
真相を確かめるべく日本へと向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の
隠れキリシタンの村に潜入する。
そして村人たちに匿われ、信仰を通じて彼らと心を通わせていく。やがてロドリゴたちの存在は、
狡猾にして冷酷な手段を駆使して隠れキリシタンをあぶり出しては、彼らに“転び(棄教)”を迫る
長崎奉行・井上筑後守の知るところとなり…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358205#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-02-05 12:25 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

虹蛇と眠る女 Strangerland

●「虹蛇と眠る女 Strangerland」
2015 オーストラリア・アイルランド Worldview Entertainment and more.111min.
監督:キム・ファラント
出演:ニコール・キッドマン、ジョセフ・ファインズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、リサ・フラナガン他
e0040938_16155548.jpg
<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
良かったのはオーストラリアの荒涼とした空撮のみ。原住民おそらくアボリジニの伝説に
インスパイアされて作られた物語の映像化なので、全編夢の中のような感じ。言いたいことが
あるわけでもなし。話が動き出すまで40分。行方不明になった姉ちゃんは結局何処へ行ったのやら。
邦題にある「虹蛇」が出てくるわけでもありません。ww

キャサリン(ニコール)とマシュー(ファインズ)の夫婦は一体何なのか?セックス依存症なのか?
全裸で街なかを歩く状態って?恐らく子どもたちが神隠しにあった夫婦の心理劇なんだろうけど、
まあ、伝わらないこと。こういうサイコサスペンスみたいな映画にはニコールはよく合うのだが、
本作は全体にいただけない。脚本と演出がダメだと大スターがいても映画は面白くならないという
典型だ。映画を観ていて早く時間が経たないか、と思う作品は悲劇だな。
途中でやめれば良いものを、私は一旦観始めた映画は途中で止めないのが原則なので。
これ、劇場で公開されたんだよね。恐ろしく不入りだったと思われ・・・。

<ストーリー>
オーストラリア出身のハリウッド・スター、ニコール・キッドマンが25年ぶりにオーストラリア映画に
主演して贈るミステリー・ドラマ。オーストラリアの砂漠の街を舞台に、ある日忽然と2人の子どもが
姿を消してしまった夫婦を待ち受ける運命を、アボリジニの伝説をモチーフにミステリアスに綴る。
共演にヒューゴ・ウィーヴィング、ジョセフ・ファインズ、マディソン・ブラウン。
監督はドキュメンタリー畑出身で、本作が長編劇映画デビューのキム・ファラント。

 オーストラリアの砂漠地帯にある小さな街ナスガリ。2人の子どもと共に都会からこの街に引っ越して
きたばかりの夫婦キャサリンとマシュー。思春期真っ只中の早熟な娘リリーに対し、まだあどけなさの
残る息子トミーは、夜になると夢遊病者のように近所を徘徊してしまう問題を抱えていた。
そんなある日、リリーとトミーがまるで神隠しにでも遭ったかのように忽然と消えてしまう。
もしこの土地で2、3日も屋外を彷徨うことがあれば命の危険に関わる。地元のベテラン警官レイを
中心に懸命の捜索が続くが、なかなか2人の発見には至らない。そんな中、夫婦がひた隠しにする
家族のある秘密が浮かび上がってくる。極度の不安と緊張に加え、周囲からの疑惑の目にも晒され、
次第に神経を蝕まれていくキャサリンだったが…。(allcinema)

この作品の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354675#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-01-24 14:35 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)