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●「テルマ&ルイーズ Thelma&Louise」
1991 アメリカ MGM映画 128分
監督・製作:リドリー・スコット 脚本:カーリー・クーリ
出演:スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、マイケル・マドセン
    ブラッド・ピット、クリストファー・マクドナルド、ハーヴェイ・カイテル他
<1991年度アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞脚本賞受賞作品>
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ずっと観たいと思っていた映画です。巨匠リドリー・スコット(この人の映画は
良く観ている)がカーリー・クーリの見事な脚本を得て、見ごたえのある
映画を作りました。
映画の中に引きずり込まれる感じの、いいテイストを持った映画です。
映像もアメリカの南部を中心に荒涼とした風景が中心なのだが、空の青、
ところどころの緑、道路の黒、と地面の茶色が、いい塩梅のアメリカな
雰囲気を醸し出している。映画そのものも、これもいい塩梅に肩からチカラが
抜けていて、演じている人々の心がスッと入ってくる。こういうのをいい映画と
いうんだろうな。
音楽も、ありものを使わせたらピカイチのハンス・ジマー。BBキングや
ジョニー・キャッシュ、マリアンヌ・フェイスフルといったミュージシャンの曲が
適所で使われている。
主役のスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスも適役だし、ちょっと出てくる
ブラピ、マイケル・マドセン、C・マクドナルドなど脇も固い。破綻の無い映画だ。

ウエイトレスのルイーズ(スーザン)と親友の(いつからのどういう関係の
友人かは判らない)テルマ(ジーナ)は、毎日の生活と、ダメダメな旦那から
逃避するため週末に二人だけで山荘にドライブすることに決めた。
釣りをやったり山に登ったりして暫くいやな主婦業から抜けたいと。
ウキウキで出発した二人だが、行く手には抜き差しならぬトラブルが
待っていた。まず、最初に休みに寄ったレストランで、ハーランという
ナンパ師に目を付けられ、テルマがレイプされそうになったところをルイーズ
が銃で脅して何とか事なきを得た、と思ったとき、ハーランが「しゃぶれよ」
と声をかけたことにルイーズが激怒。とっさに銃でハーランを撃って殺して
しまった。自首を勧めるテルマだったが、ルイーズは、誰も証明してくれ
ないしトラブルになるだけだ、と逃げることにする。

もう二人は元へは戻れなくなった。やがて、オクラホマシティに帰るという
若い男(ブラピ)をクルマに乗せるが、テルマがこのJDと呼ばれる男と
寝てしまい、二人でモテルの食堂で朝食を取っているすきに、ルイーズが
旦那に持ってきてもらった(トラブルに巻き込まれたので振り込んで欲しいと
いったら旦那のジミーは自分で持ってきてくれた。欲しかった指輪も添えて。
ルイーズが思うほど旦那はダメじゃなく、ルイーズを愛していてくれたのだ。
でも気がついたときは、もう手遅れだった。)6600ドルをJDに盗まれて
しまったのだ。彼は学生とウソをつき本当は仮釈放中の強盗だったのだ。
まんまとかもられたわけだ。

ルイーズが自分で貯めた「命の綱」が無くなり途方にくれていると、
テルマはがぜん元気付き、ルイーズを急かせてモテルを出発、なんと
途中のスーパーに銃を持って入り、レジの有り金を奪ってきてしまったのだ!
「シット!なってことをしてくれたの!」と、テルマを責めるルイーズだが、
背に腹は代えられなかった。二人は殺人容疑者と強盗犯として指名手配を
受ける身となったのだ。
やがて、この事件の捜査主任であるハルにブラピが捕まる。「お前が彼女の
金を盗まなかったら彼女らは強盗はしなかったんだ、お前が彼女らを追い
詰めたとは思わんのか!」となじる。一方でなんとか二人にこれ以上罪を
重ねさせないよう電話を逆探知しながら説得を重ねるのだが、二人は
ハルの言うことを聞かない。
ブラピが彼女たちがメキシコに向かうといっていたことを警察に言って
しまった為彼女らの包囲網はますます狭くなっていく。

多数のパトカーとヘリコを引き連れて逃げ回る二人のコンパーチブル。
しかし、ラッキーは続かず、絶壁へと追い詰められる。ハルは、
重武装したFBIに銃を下ろせと説得するが聞かず、降伏の説得をする。
もう、戻るところが無い二人は手を握り合って、アクセルを強く踏んだの
だった。

普通の主婦が、ふとした事から犯罪者になってしまい、逃避行をせざるを
得ない状況に巻き込まれていく様を、ロードムービーの形で、上手く仕上げ
ている。さすがは手堅いリドリー・スコットだ。
最初にレイプ犯をカッとなって短慮から射殺してしまうルイーズもおバカだし、
金を取られたからといって、強盗を働くテルマもおバカなのだが、なかでも
ジーナ・デイヴィスが演じたテルマは頭のネジが5,6本抜けちゃった感じの
ノータリン振りが実に良く出ていた。「お前はアホか!」と画面に突っ込みを
入れたくなるくらいだ。ラストは救いの無い形だが、二人にはあのラストこそ
救いだったのだろう。
アメリカの広い国土だからこそ出来る車を使っての逃避行。狭い日本なら
どこにいても、すぐに捕まっちゃうから、この手の映画はアメリカならでは、
だな。それにしてもルイーズの66年式のコンパーチブルはカッコいいなあ。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-10-25 23:00 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(1)

●「ダニー・ザ・ドッグ Unleashed」
2005 アメリカ+フランス ヨーロッパ・コープ配給 103分
監督:ルイ・レテリエ 製作:リュック・ベッソン、ジェット・リー他
脚本:リュック・ベッソン他
出演:ジェット・リー、モーガン・フリーマン、ボブ・ホスキンス他
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リュック・ベッソンのなかなか在り得ないシチュエイションが興味
深かったが、どこか中途半端なところがあり、すっきりしないのも
確か。そうすると、ジェット・リーファンは、納得しないだろうなあ。
モーガン・フリーマンが出てくると、それだけで映画のグレードが
上がっちゃうようでずるいというか、モーガンが上手いというか。

舞台はイギリスのグラスゴー。町の取立屋にしてギャングのバート
(ボブ)に、幼少の頃から闘犬、番犬として人間以下の扱いで
育てられ、取立てに行く時には用心棒として鍛え上げたカンフーで
相手をやっつけるダニー(ジェット)。
彼には幼い頃の記憶がない。そして人間らしい教養も無い。
首輪を付けられていて、バートが「殺せ」といえば、たちまち感情の
無い殺人マシーンになるのだった。

ある日、いつものように借金の取立てに向かったバートと一行は
骨董店に入った。そこで、用心棒として警戒をしていたダニーは
店のピアノの調律にやってきた盲目の老人サムと出会う。彼は
サムが触る鍵盤の音に反応するのだった。

バートは町で行われている殺人ゲームにダニーを出して、莫大な
賞金を手に入れるが、他のギャングに銃撃されてしまう。ダニーも
大怪我を負うがサムに助けられる。

それからダニーは、サムの家で前妻の娘ヴィクトリアと暮す。
次第に人間らしさを取り戻していくダニー。相変わらずピアノに
興味を示し、ピアノを習っているヴィクトリアとピアノを通して
次第に心を開いていき、ついには絶対触らせなかった首輪も
外す時が来たのだった。
銃撃されて死んだと思っていたバートはまだ生きていて、ダニーが
町でヴィクトリアへのプレゼントを買って出てきたところを手下に
見つかり、また、番犬として連れ戻され、殺人ゲームに出される。
だが、ダニーはもう人を殺したくない、と拒否する。

これで大損してたバートが激怒し、ダニーをオリに閉じ込めてしまうが
ダニーは逃げ出し、サムの家に帰ってくる。そしてバート一行も
サムの家に押しかけるのだった。

ダニーはバートに自分の母親は誰だ、と問い詰めるが、売春婦だった
とウソをつかれる。本当は中国人でピアノを習いに来ていた学生だったが
何かのトラブルに巻き込まれ殺されていたのだった。
ヴィクトリアの弾くモーツアルトの曲で記憶が一気によみがえってきた。
バートと袖を分かつことができた(と思われる)ダニーは、きっと
サムとヴィクトリアの故郷ニューヨークに家族の一員として、帰って
行ったことでしょう。

ストーリーの荒さは多少は許せるものですが、ここははっきりして
貰わないと、という点でこの作品はいくつかの疑問が残ります。
リュック・ベッソンなのに。
最大の謎は、ダニーの母親が巻き込まれたトラブルが良く判らない。
中国からの女子留学生が銃殺されるようなトラブルって、一体?
それと、幾ら犬並みに育てられたからといって、スプーンも知らず、
読み書きも知らず、アイスクリームも知らないなど、よく森のなかで
発見される狼に育てられた少女、並の知識って、ありえないと
思うのですが・・・?
町で行われている、相手を殺すまで戦い続けるという古代ローマの
騎士みたいな殺人ゲームが現代のイギリスでは在り得ないので
現実味がない。近未来なら別だけど。
加えて、バートはその後どうなったのでしょうか?バートがサムに
植木鉢で気絶させられた時、階下にはまだ銃をもった手下がいた
はずなのに。あいつらはどうしたのかな?
こうした穴が、この映画を弱くしていると思いました。ストーリーは
初めに書いたように、普段在り得ないことをベースにしてバイオレンス
一辺倒かと思うとさにあらずで、サムとヴィクトリアに人間性を
取り戻して貰うくだりは、なかなか興味深く観ました。
私はもともとカンフーアクションなんてどうでもいいので、なかなか
死なないバートには辟易ですが、まあ全体としては楽しく見ましたが。
因みに原題の「Unleashed」とは、(犬の)鎖を解く、という意味と、転じて
「束縛を解く」というほどの意味があるようです。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-10-17 22:27 | 洋画=た行 | Trackback(2) | Comments(2)

誰かに見られてる

●「誰かに見られてる Someone to watch over me」
1987 アメリカ コロムビア映画 106分
監督・製作:リドリー・スコット
出演:トム・べレンジャー、ミミ・ロジャース、ロレイン・ブラッコ他。
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「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」「G・I ジェーン」
「ブラックホーク・ダウン」「ハンニバル」などなど、輝かしい監督歴を持つ
リドリー・スコットの名前と、アイラ&ジョージ ガーシュインのスタンダード
中のスタンダードのネーミングで、観てみました。

冒頭のニューヨークの夜景の空撮にStingの主題歌が流れると、
しょっぱなから、リドリーワールド。映像は、全編美しい。光の当て方
フォーカスの絞り方、アングル、いいですねえ。

ただ、ストーリーはちょっといただけないのではないでしょうか?
べレンジャーは終始ダメ警官ダメ亭主を演じいるし、ロレイン・ブラッコ
演じる、べレンジャーの妻(元警官)もいい。男の子もいい。
ミミもいい。映像もさすが。でも、肝心のストーリーがやや弱いと
感じました。特にベンザというギャングが、お間抜けで怖くない。
それと、ミミに浮気しちゃったけど、最後には妻に帰る身勝手
べレンジャーとそれを許しちゃう、妻。ちょっと簡単すぎるなあ。

ニューヨーク市警第117分署のキーガンは、上司で親友のTJの引き立ても
あって、21分署の殺人課刑事として転勤出世する。
彼には元警官の妻エリーとトミーという男の子がいる。

あるパーティーで、友人の男性が殺されるところを見てしまった、お金持ちの
夫人クレアは、唯一の目撃者として保護されることになるが、その役を
おおせつかったのが、キーガン刑事だった。

お金もあるし、夫は優しいがどこか満ち足りないクレア。家庭生活の臭いの
しないクレアに引かれていくキーガン。二人は超えてはいけない一線を
超えてしまう。
クレアに目撃されたベンザは、彼女に面通しのときに知らないと言えと
脅かされるが、そのことをキーガンに告げ、勇気を持って証言する。
逮捕されたベンザだったが、キーガンが逮捕する時に容疑者の権利を
読み上げなかった不当逮捕だと言って、保釈されてしまう。
そして、クレアを殺しにかかる。まず、殺し屋を彼女のマンションに
送り込み、殺そうとするが、たまたま一緒に警備していたTJに見つかり、
TJを銃撃、その音で、クレアとベッドにいたキーガンが、気が付き、
殺人者をなんとか射殺した。

自分がクレアとベッドにいたときに親友を傷つけてしまったことに
深い自責の念を覚えるキーガン(なら初めから近づくなよな)。
一方、ベンザはキーガンの自宅を突き止めて進入し、子どもと妻を
人質に取り、クレアを連れて来いと脅迫する。
覚悟を決めて、自宅でベンザと対決するキーガン。

まあ、ベンザは、妻の機転でダイニングテーブルの下に隠してあった
銃を妻が撃って、ひるんだ隙にキーガンが突入して射殺という
あっけなさで解決してしまうんだが。

そして、クレアは去っていき、キーガンは妻エリーのところに戻る。
「愛しているんだ、エリー」・・・・「私も愛しているわ」とヒシと抱き合う
二人・・・・。
ちょっと、ちょっとちょっと!何何、二人とも都合が良すぎるんじゃないの?

というわけでねえ、リドリーの映画にしちゃ、ちょっと。

オープニングをSting,劇中のインストは、ジーン・アモンズ(プレステッジ盤)
そしてエンディングはロバータ・フラックという豪華さ。
Jazz好きの私としてはこれだけでもOKなんですがね。テヘヘ!
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-10-09 22:33 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「チャーリーとチョコレート工場」
   ~Charlei and the chocolate factory~
2005 アメリカ ワーナーブラザーズ配給
     ヴィレッジロードショーピクチャーズ 115分
監督:ティム・バートン 原作:ロアルド・ドール
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリーほか。
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昨年、ジョニデファンの女性を中心に大ヒットした映画だが、お子様向けの
ものだろうと思い込んでいて、今まで観る機会を逸していた。
今回WOWOWで放送したので、観てみました。

「傑作」の一言。ティム・バートンのファンタジー路線は一作毎に素晴らしく
なっていくようだ。良い原作にめぐり合ったということか。
その原作はロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」。1972年に
邦訳されてて、71年にジーン・ワイルダーにより「夢のチョコレート工場」
として映画化されている。
私は原作も最初の映画も観ていないが、このジョニデのものは、おそらく
オリジナルというか1回目の映画を超えているのではないか。そうで
なければ、ワイルダーの映画がもう少し聞えて来ていても良さそうなもん
だろう。
ジョニー・デップ他、ティムの気心の知れた配役で、キャスティングもいい。
「ビッグ・フィッシュ」の時のように、判り難い点も無い。それでいて、
しっかり大人のファンタジーになり得ている。ジョニデは、メイクで、
彼と言われなければ判らないかもしれない。憎たらしい子役も、
おじいちゃんたちも、ウンパ・ルンパも、他に置き換えられないくらい、
ナイスキャスティングだ。
謎に満ちたチョコレート工場を見学してまわるお話なので、TDLの
アトラクションを楽しんでいるよう。しかし今のダメな子どもと親に対する
風刺もしっかり効いている。観終わった後、物凄く良いものを観たなあ、
という感慨が残った。今年観た映画では「サイドウェイ」に並ぶな。

チャーリーは、失業した父とそれを支えるしっかりモノの母、それと両方の
おじいちゃん、おばあちゃんと、貧しくも楽しい生活をしていた。
(雪が降る季節に空が見える子ども部屋とか、あんまり、な所もあるが・・)
一方、町にはおじいちゃんがかつて勤めていたウォンカチョコレート工場が
あるが、ここ十数年、誰も出入りをしているのを見ていないのだが、
世界中に美味しいチョコレートは、トラックで配送され続けている。

工場の持ち主はウィリー・ウォンカ(ジョニデ)。町一番の歯科医の
息子だが、甘いものを禁じた父に反発し、家を出て、チョコレート工場を
建てた。しかし、内部の社員が製造法を盗みだし、偽のチョコレートなどを
作ったため怒ったウォンカは、社員全員を追い出し、工場を閉鎖してしまった。
しかし、やがて工場の煙突から煙が出始め、チョコレートはまた製造され
始めたのだった。

ある日、ウォンカから「チョコレートの中に金の招待状を5つ入れた。
引き当てた子どもとその付き添いを工場に招待します。1人には特別賞を
あげます」というメッセージが出された。世界中で招待状を巡って大騒動に
なる。チャーリーも、そのチョコが欲しいが、お金がない。しかし、
おじいちゃんがへそくりを出してくれて、1枚買うことが出来た。でも、
彼の買ったチョコには招待状は入っていなかった。がっくりして店から
出てきたチャーリーの目の前に、雪に半分埋まったお札があった。
チャーリーはそれで、2枚のチョコを買うことができた。1枚はだめ、しかし、
2枚目に、ついに金の招待状が入っていたのだ。

喜んだチャーリーは、かつてこの工場で働いていたおじいちゃんと工場に
招かれていく。あとの4人は親がチョコを買い占めた強欲な娘、メチャクチャ
食い意地がはったおデブ、計算づくで暴力的なマセがき、などなど、
一癖ある子どもたちだった。

そして不思議工場巡りが始まる。この世界は見事なティム・バートンワールド。
チャーリーを除く4人のダメガキとダメ親が、それぞれのダメなジャンルで
工場の中で、ばちに当たっていく。見事なほどの子どもいじめ。むしろ、痛快。
観ようによっては気持ち悪いウンパ・ルンパ(ウォンカが南の島から契約で
連れてきた小人たち・彼らの働きで工場が再開できたのだ)も、きっと彼らが
いなければ、この映画の出来が変った、と思わせる、凄い存在感を出している。
子どもいじめで最高だったのは、リスに頭を叩かれて、「空っぽだ」と言われて
しまうところ。ウンパ・ルンパが、子どもを一人やっつけるたびに歌う歌が
これまた最高!曲がいいんです。

結局、最後に残ったチャーリーに特別賞として、この工場を譲るとウォンカは
言うのだ。家族のいないウォンカが、自分がいなくなった後の工場を心配して
跡継ぎを探し出したゲームだったのだ。しかし、家族と別れなければならない。
チャーリーは、家族より大事なものなんてない、チョコレートよりもね、と
言って、断わってしまう。ショックを受けるウォンカ。彼には幼い頃の父との
確執からくるトラウマがあり、家族アレルギーがあったのだった。
チャーリーとウォンカは二人でウォンカの父の元を訪れ、二人は和解する。
そして、家族との暮らしはそのままに、ウォンカはチャーリーに工場を
譲る。そして、チャーリーの家族の一員になり、家族の暖かさを堪能する
のだった・・・。
落ちは、子ども向けになっているのは仕方が無いが、それはそれで、
十分楽しめる仕上がりだ。ティムの次作のファンタジーが待ち遠しいし、
これ以上のものが作れるかどうか不安でもある。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。




 
by jazzyoba0083 | 2006-10-08 22:00 | 洋画=た行 | Trackback(8) | Comments(0)

●「ハーフ・ア・チャンス 1 Chance Sur 2」
1998 フランス 109分
監督:パトリス・ルコント、製作:クリスチャン・フェシュネール
出演:アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンド、ヴァネッサ・パラディ他
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ドロンとベルモンドというフランスを代表する大スターが、「ボルサリーノ」
以来28年ぶりで共演。前作とは趣を変え、陽気なアクションとなって
いる。スカッとした出来で、観終った後気分が良い映画でしたね。

アリス(パラディ)は、2日前に出所してきたばかりの自動車泥棒。
娑婆に出てきて手を付けたのが、亡くなった母親の残した遺言テープを
元に、自分の父親を探すこと。母は同時に二人の男を心から愛した、
と語っている。しかし、どちらがアリスの父親かは判らない。

ドロンは豪華なレストランのオーナー。ベルモンドはビンテージカーを扱う
ディーラーの社長。それぞれの前に姿を現したアリス。面食らう二人だが
血液検査で決着をつけようということになる。
しかし、彼ら3人はロシアマフィアと警察の戦いに巻き込まれてしまう。
麻薬の取引に使われた5000万ドルがトランクに隠されたクルマをアリスが
盗んでしまい、このクルマがドロンのレストランの前に止まったことから、
マフィアはドロンの屋敷に爆薬を仕掛け、早くトランクを返せと迫る。
実はその5000万ドルは、マフィアのクルマを追跡してきた刑事に回収
されていたのだ。
全く身に覚えの無いトラブルに巻き込まれ、家やクルマを次々に爆発
させられる2人。血液検査のことはまずさておき、マフィアの戦争に
報復を始める。実はドロンの過去は大泥棒、ベルモンドは外人部隊の大尉。
戦争はお手の物。
ボスの家に爆薬を仕掛けて、次々と爆発。ボスの怒りは募る。そして
遂に、アリスがマフィアの手に。そこで二人はブルドーザーにダイナマイトを
取り付けて、敵のアジトにアリスを救いに向かう。
そして5000万ドルの行方は?

ラストは、本当に痛快なバトル。(ハリウッドには敵わないけど)。
マフィアに「いい歳して良くやるよ」と言わしめる。

最後の血液検査はアメリカでやることになるのだが、アリスの選択は
皆さんご想像の通りになります。

彼らがフランスに残してきた商売はどうするんだろうとか、解決していない
マフィアとの闘いはどうなるのだろう、とか、結局アリスのものになって
しまった5000万ドルはどうするんだろう、とか気になることはありました
が、映画としてはドロンとベルモンドの魅力タップリで、ホントに歳の割りに
よくやります。勧善懲悪のスカッとする映画。フランス映画にしては
リュック・ベッソンみたいな(タッチは全然違うけど)アクションもので
これにドロンとベルモンドか?って感じもないではないですが。
最後までどうなることやら、と引っ張ってくれます。
しかし、前歯が透いているパラディとジョニー・デップが恋人同士だった
なんて信じられないのですが・・・。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-09-23 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

ダークマン Darkman

●「ダークマン  Darkman」
1990 アメリカ ワーナーブラザーズ 96分
監督・原作・脚本:サム・ライミ
出演:リーアム・ニーソン、フラシス・マクドーマンド、ラリー・ドレイクほか。

続編がテレビ映画になったのもうなずける「超B級映画」。今から15年前って
こんな映画を映画館に観にいったのだろうか?まあDVDも無かった時代だか
らなあ。
サム・ライミは、こういう漫画から出てきたような作品を作らすと上手い。
「スパイダーマン」を成功させて、ワーナーの役員になっちまったんだから。
ダークマンは、その「スパイダーマン」の雛形のような作品で、オペラ座の
怪人もカクやという感じです。

ストーリーはB級映画には不可欠のシンプルさ。合成皮膚の研究をしている
主人公が、恋人の女性弁護士のトラブルに巻き込まれ、研究所ごと
吹っ飛ばされて、瀕死のやけどを負う。身元もわからないほどのやけどで
しかも、現場から離れていたところで発見され、病院に収容されたのだった。
彼は死んだ、ということで葬式も行われた。
しかし、病院から抜け出した彼は、研究室をもう一度作り、人工皮膚を
完成させ以前の自分になりすますことの出来るマスクを作成、恋人の前に
現れる。
そして、自分をこんな目に会わせたギャングどもに対し、彼らそれぞれに
瓜二つのマスクをつくり、翻弄し、次々に殺害していく。そして、最後の黒幕、
町の再開発を請け負う会社の若き社長を追い詰めていく。
工事中のビルの屋上で、最後の決闘が行われたのだ。

最終的にはダークマンの勝ちとなるわけだが、彼はマスクなしでは人前に
出ることはできない。助けたい、とすがりつく恋人に別れを告げて去っていく。
街中で他人のマスクを被って振り向くところは、盟友ブルース・キャンベルが
出演している。

主人公のリーアム・ニーソンは、「シンドラーのリスト」で有名な俳優さん。
ちょっと気の弱そうな役どころがはまっていますね。
彼女役のマクドーマンドは、96年の「ファーゴ」でアカデミー主演女優賞を
とっていますね。最近では「恋愛適齢期」や「イーオン・フラックス」なんかに
出ています。コーエン兄弟のジョエルが旦那さんです。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-08-04 21:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「デンジャラス・ビューティー2 Miss Congeniality 2」
2005 アメリカ ワーナーブラザーズ 115分
監督:ジョン・パスキン、製作:サンドラ・ブロック、マーク・ローレンス
出演:サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、ウィリアム・シャトナーほか。

サンドラ・ブロックとラスベガスの光景を見たさに鑑賞。
まあ、安いテレビ映画って感じで、映画館まで行ってみる映画ではないな。
パート1を観てないので今ひとつピンとこないところもあるが、
つまり、FBIの顔として、テレビのショーに出たりしてFBIの好感度を上げる
役目に着いたグレイシー・ハート(ブロック)。しかし、親友のミス・アメリカが
誘拐され、ラスベガスに飛び、初めは反目しあっていた黒人の捜査官
フラーと仲間たちと、ドタバタしながら、解決していく、というネタだな。

製作がサンドラだから、こういう映画を作って見たかったんだろうな。でも
「ビバリー・ヒルズコップ」にも成り得ていない、超B級映画になっちゃったな。
40歳を過ぎたサンドラ、さすがに美しいが、それだけだ。
FBI映画だけど誰も死なないコメディーだが、まあ時間つぶしに、何気に
見る分にはいいか。ラスベガスのとくに「トレジャー・アイランド」という
ホテルを知っている人には楽しいかもしれない。重要な舞台になって
いるので。

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-22 18:00 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「大統領の理髪師~孝子洞理髪師」
2004 韓国 ショウボックス映画 116分
監督・脚本:イム・チャンサン
出演:ソン・ガンホ、ムン・ソリ、リュ・スンス、イ・ジェウンほか。

冒頭、この映画はフィクションである、と断わりが出てくるが、時代を
考えると、さもありなん。こんなストーリーよく作ったわ、と感心もする。
そう名作ではないが、韓国ならではのエキセントリックさもあり、
史実に忠実に作ってあるので、奇跡の話は別として本当にあった
ような気になる。

1961年、大統領府のある町で床屋を営むソン・ハンモは助手の女を
嫁にして、子供も生まれ幸せだった。しかし時代はイ・スンマン(李承晩)
の圧制時代。選挙も不正まみれだ。

そんなソン・ハンモが、イ・スンマンから政権を奪ったパク・チョンヒ
(朴正煕)の官邸付き理髪師に採用される。映画では大統領の姓名
は出てこないが、顔もそっくり。
官邸では情報室長と警護室長の確執が続いていた。また北からの
スパイがソウル近くまで侵入するという事件が起きた。(実際も)
かれらはマルクス病という下痢の菌を持ち込んだという難癖をつけ、
怪しいやつらを片っ端から検挙し拷問にかける。
ハンモの息子ソン・ナガンもある日ひょんなことから下痢になって
しまい、父親は自分は大統領の理髪師であるから、進んで警察に
息子の病気を報告する、言ってナガンを連れて警察を訪れる。

子供だからすぐに帰ってくるだろうと思ったが、公安部は子供にも
電気ショックの拷問を加えていた。このあたりはコミカルに描かれ
ているので別に残酷さはありません。
国家の勝手で、騒動に幕を引いた公安部はナガンを、目隠しし
手を縛って自宅の前に放り出して返した。
ナガンの帰宅を喜んだハンモと母だったが、電気ショックを長く
受けていたナガンは歩くことが出来なくなっていた。
それからのハンモはナガンを背負い全国の鍼や薬を求めて歩き
ある日山奥の達人のところにたどりついた。
彼は「蛇が竜になった。その竜が死んだ時、目を削って葬式の
菊の花と一緒に飲みなさい」と告げる。
まったく信じなかったハンモだったが、1979年10月26日、
情報部と警護室の対立から、宴会中だった朴大統領は射殺され
てしまう。
ハンモはお告げどおり、大統領の葬式に使う大きな肖像画に夜
忍び寄り、髭剃りの刃で目の絵の具をそぎ落とす。
家に帰って菊と一緒にナガンに飲ませたのだった。ナガン自信も
そんな奇跡が起きることはないと思っていた。

そして大統領がチョン・ドファンに変わり、また大統領府に召し
出されたハンモだったが、はげ頭のチョン大統領を前にして
「もうすこし髪が伸びたら参ります」と言ってしまい、ぼこぼこに
されてズタ袋に入れられて家の前に放り出された。

もう、こりごりだったハンモはほっとするのだった。そんな折、
息子のナガンの足に異変が起きていた・・・。


実際に起きた事件に巻き込まれた、ダダの床屋が混乱や
バカバカしさの中で、必死に生きようとする姿を描く。
韓国らしい、風土と人生観、歴史観を感じる映画だった。
良い映画か、と聞かれれば、まあ普通と答えるでしょう。
(皆さんの意見を見てなるほど、思ったこと。「竜の目」とは中国で
「菊の花」は日本を象徴しているのであり、それを煎じて飲むと
息子の足は治り歩けるようになるだろうというのは、韓国が自立
できるようになるだろう。という意味だったのか!
また、ラストシーンはきっと、韓国の更なる発展を印象付けている
のだろう。映画通はそこまで深く読まなければならなのだな!
尚この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-10 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ディヴォース・ショウ Intolerable Cruelty」
2003 アメリカ ユニバーサル・イマジンフィルムズ作品 102分
監督・製作・脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズほか。

イントロにサイモンとガーファンクルの「ボクサー」を口づさむジャガーに
乗ったTVプロデューサーの離婚騒動を配し、タイトルへ。
中世のイラスト風の洒落たタイトルバックに流れるのがエルビスの
「サスピシャス・マインド」。こりゃ、お洒落な映画だね、と期待も高まる。

一癖ある映画を作るので知られるコーエン兄弟の作品だから、油断は
ならない。
ロスで離婚裁判専門に活躍し、冨も名声も獲得した辣腕弁護士
マイルズ・マッシー。これに対するは、金持ちと結婚しては離婚して
財産をせしめ、優雅な生活をしているとびきりの美女、マリリン。
ある裁判で、彼女の財産目当てを見破り、敗訴に追い込んだマイルズ
だった。めげずにマリリンは石油王と結婚、そして離婚に成功、
彼の10倍の富を獲得する。会った日からマリリンに惚れてしまっていた
マイルズは、ラスベガスで開かれた離婚訴訟の弁護士大会会場の
ホテルでマリリンと出会う。たまらず愛を告白するマイルス。夜中の
教会で結婚式を挙げる。が、しかし! マリリンはマイルズさえ、カモに
し、離婚に成功し、彼の財産をせしめてしまう。
何とか彼女に復讐したいマイルズ、殺し屋を今は彼女の手に渡った
自分の家に忍び込ませる。しかし、寸前で、彼女に前の前の夫の死亡で
莫大な財産が渡ることが判ると、自分にも半分財産が来ることに気づき、
慌てて殺し屋を止めに走る。
その頃彼の家では、マリリンが殺し屋を手玉に取り、逆に倍のお礼を
出すから、とマイルズを殺すように依頼する。
そこに現れたマイルズ。殺し屋に銃を向けられるが・・・・。

基本的にはコメディなので深刻に悩むことは無い。結婚と離婚とは何か、
などと眉根に皺を寄せて悩む必要もない。(考えてもいいけど)
コメディ映画なんですから。楽しければ良いじゃないですか。私は楽しめ
ました。ラスベガスの離婚訴訟弁護士全国大会の頭文字がNOMAN
だったり、マイルズの法律事務所のボスのジイさんのセリフとか、思わず
ニヤリとする箇所も楽しかったです。
サントラもサイモンとガーファンクルの名曲が多用されていました。
マリリンが石油王と結婚する時、神父がギターを弾きながら
「四月になれば彼女は」を歌い会場に入ってくるってのはいいですね。

ゼタ=ジョーンズとジョージ・クルーニーのキャスティングも良かったんじゃ
ないですか。タイトルを直訳すると「耐えられない非情」とかになっちゃうんで
邦題には苦心したでしょうね。
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by jazzyoba0083 | 2006-07-09 18:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

ツイステッド Twisted

●「ツイステッド Twisted」
2004 アメリカ パラマウント映画 97分 
監督:フィリップ・カウフマン
出演:アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシア他。

舞台は大好きなサンフランシスコ。市警の交通課にいたジェシカは、本部長の
推薦もあって、殺人課の捜査官に昇進する。
しかし、彼女の周りで不可解な殺人事件が相次ぐ。殺されたのはいずれも
彼女と関係のある男ばかり。幼い頃のトラウマと、深酒で、さらにバーで
知り合った男と寝てしまう性癖があり、その男たちが殺されていくのだ。
彼女自身、殺人の発生時のアリバイを覚えていない。当然容疑者では
ないかと疑われる。ジェシカ自身も、自分の行動に自信が持てなくなって
行く。本当に彼女は、男たちを殺しているのだろうか?

まあ、主役が犯人であるわけがないので、そのほかの出演者に犯人が
いるのだろう、と判るのですが、最後のネタばれが少し理由が弱い。
3行くらいのセリフで片付けられちゃう。
前半はまあまあひき付けられていくのですが、最後でちょっとガッカリですね。

アシュレイ・ジャッドは「五線譜のラブレター」でコール・ポーター夫人を演じて
いましたね。監督も「存在の耐えられない軽さ」や「ライトスタッフ」の
フィリップ・カウフマンでしたから期待したのですが、やや外したかな。

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by jazzyoba0083 | 2006-06-27 23:21 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)