カテゴリ:洋画=た行( 236 )

●「タイム・トゥ・ラン Heist」
2015 アメリカ Emmett/Furla Films and more.93min.
監督:スコット・マン
出演:ジェフリー・ディーン・モーガン、ロバート・デ・ニーロ、ケイト・ボスワース、デイヴ・バウティスタ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

WOWOWにて鑑賞。見終わって嫌な気分になる映画ではないし、アクションもきちんと観られる
のでいいのだが、ご都合主義が過ぎるというか、ラスト、みんないい人になり過ぎな感じは
免れない。主人公、デ・ニーロ、女性警官、主人公の妹、バスの乗客たち、デ・ニーロの娘。
あれだけ警察官を怪我させているんだから、自分はやっていないとは云え司直の手を免れてしまうと
いうのはねえ。デ・ニーロの後継者たる非情の男が、逃げようとした軽飛行機のパイロットを殺し、
主人公にショットガンをぶっぱなしても主人公は生きているんだからよく分からない。

原題Heistは「盗む」というほどの意味らしいが、冒頭のタイトルでは「Bus 657」とかじゃなかったっけ?
そのように、大きな山は強盗団による市バス?ジャックの一幕で、低予算である割にはパトカーとの
チェイスや空撮などはちゃんとしていたし見応えはあった。冒頭の妊婦は実は・・・という点、また
バスの運転手が撃たれた、と思ったら実は・・・という点など、なるほどという所もちゃんとあるのだ。

但し、先にも書いたように、自分が後継者と見込んだ男からの借金を断ったくせに最後は助けるという
デ・ニーロのキャラクター、実際は善人なのはいいんだけど、結果的にあれだけ警察に対して暴れた
男を女性警官や警察が見逃すとは・・・とか、前線の指揮を取っていた若い刑事のキャラクターが
定まらず、あっけなく殺されちゃうとか、変装した妹の乗るバスを乗っ取るところの整合性とか、
突っ込みどころというかご都合主義的なつじつま合わせが多数で、ラストのカタルシスをなんとか
したいという所が甘々になってしまった。

主人公のジェフリー・ディーン・モーガンという俳優さん、いろんな作品は観ているようだが、記憶に
無かった。デ・ニーロはさすがで、彼の存在感がなければかなりのヘタレ映画になっていた可能性が
ある。
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<ストーリー>
愛する一人娘にも絶縁され、富と名声だけを生きがいにする元マフィアの大物で巨大カジノのオーナー、
ポープ(ロバート・デ・ニーロ)。そんな彼のカジノに勤務する元軍人の凄腕ディーラー、ヴォーン
(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、重い病を患う娘の命を救うためポープに借金を申し出るが
手ひどく断られてしまう。
自暴自棄になったヴォーンは同僚の用心棒コックス(デイヴ・バウティスタ)の誘いに乗り、カジノの
現金強奪計画に加わることに。計画は簡単に進むと思われたが、仲間の裏切りによって一転ポープから
追われる身となってしまう。追い詰められた彼らは通りかかった路線バスを占拠、運転手に逃走を
命じる。だがすぐさまバスジャック事件は警察の知るところとなり、マフィアと武装強盗団、そして
SWATによる三つ巴の壮絶な逃走劇が幕を開ける……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv59633/こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-09-01 23:00 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「デモリションマン Demolition Man」
1993 アメリカ Warner Bros. 115min.
監督:マルコ・ブランビア
出演:シルベスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

「痛快爆笑SFアクション映画」というタグラインを付けてくれれば、そこそこ面白く観られたのに。
シリアスな「破壊屋」の映画か、と思ったら、どこか完成度の低い雰囲気の映画になっちゃったな。
未来のシーンになって、「おっ」と思ったのは、iPad風のタブレットでFacetimeかSkypeみたいな
テレビ電話をしているシーンとか、音声対応システムとか、完全自動運転自動車とか、あの時代に
今のデヴァイスを予見しているところが多々出てきたところ。描かれる時代が2023年だから、やや
時代に付いて行っていないけど。服装がアラブエリアのイスラム教の人たちみたいにはならないと
思うけど、未来感を演出しようと思えば、ああなるんだなあ。
それより現代での刑に有期冷凍刑があるとは進歩し過ぎなような。いくら更生プログラム処理をする
とはいえ、犯罪者を未来に送る、というのは無責任すぎやしないかなあ、などと、突っ込みどころは
満載ではある。自分が犯罪者なら喜んじゃうかも。
ウェズリー・スナイプスの、ヘラヘラした極悪人ぶりが、コメディ色を上手く出しながらもマーシャル
アーツは上手く、いい感じ。サンドラは終始ヘラヘラしっぱなしでなんか添え物くさく、ラストの
キスシーンも未来のセックスが描かれる時点で容易に想像出来てしまう。
スタローンの破壊屋っぷりももう少し激しくても良かったのじゃないか。ま、見る前にその程度、と
割りきって観れば、そこそこ楽しめるだろう。
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<ストーリー>
1996年、ロサンゼルス。デモリションマンの異名をとる刑事のジョン・スパルタン(シルヴェスター・
スタローン)は、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)を
逮捕したが、その際、30人の人質を死なせてしまう。スパルタンは責任を問われ、フェニックスと同様に、
70年もの冷凍刑に処せられた。

2023年。社会はすべてコンピューターで管理され、市民は快適な生活を送っている。コクトー市長
(ナイジェル・ホーソーン)の政策によって犯罪や暴力は姿を消していた。仮釈放を審議するための
聴問会に出席命令が出て、36年ぶりに解凍されたフェニックスは、看守たちを殺して逃走する。
だが、凶悪犯罪に対処する術を持たない警察は、フェニックスに手も足も出ない。伝説の刑事が冷凍された
ままなのを知っていた女性警官レニーナ(サンドラ・ブロック)の提案で、スパルタンも解凍され、
彼はかつての宿敵の追跡を始める。フェニックスは、地下の抵抗組織の制圧をもくろむコクトーの手に
より冷凍中に脳のプログラミングを施され、さらに凶暴性を増していた。スパルタンは冷凍刑務所で
フェニックスと対決し、葬り去った。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv10672/こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-08-29 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダメ男に復讐する方法 The Other Woman」
2014  アメリカ 20th Century Fox Film Co.. 110min.
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、レスリー・マン、ケイト・アプトン、ニコライ・コスター=ワイルド、ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

本作と"Sex Tape"でこの年のラジー賞主演女優賞を獲ってしまったキャメロン。個人的にはジュリア・ロバーツと並んで
あまり好みではないのだが、両者ともなぜか作品は結構観ている。昨日どっぷり暗い英国製ミステリーを観たので
コメディっぽいものを観たいなと思い本作をチョイス。どちらかと言うとアパトー夫人であるレスリー・マンが主役じゃ
ないかというほどのストーリーで、どこかにアパトーが入っているっぽい作りでもあるので、どうかと思ったのだが
旦那(アパトー)はタッチしていない。キャメロンとレスリーのコメディエンヌっぷりに助けられている映画で、
前半戦はどこかタルいなあ、と思うのだけれど、全体としては「きみに読む物語」のニック・カサヴェテスの采配だけ
あって、見終わってみれば全体としてはまあ、合格点かなと。時間つぶしにコメディを観たい時にはいい感じだ。
キャメロンのアップも少ないので、彼女をあまり意識しないで観ることが出来た。あのアクの強いお顔はカサヴェテスも
あまりお気に入りではないのかも。ww
日本では劇場未公開。だが、4000万ドルの製作費に対して全世界で2億ドル近く稼いだのでヒットした、と言うべきだろう。

先にも書いたが、浮気をされるアホ主婦を演じるレスリーは、セリフのシチュエイションも結構凸凹するので
演技力が要求されると思うのだが、その端正な顔つきもあるのか、いいコメディエンヌっぷりで私としては気に入った。
アホっぷりがなんともいい。人がイライラするようなアホなセリフを吐くのだが、どこか憎めない役を好演だ。
最後のCEOになるのは無理があると思うけどね・・。
調べれば彼女の作品は結構観ているのだが、本作ほど意識はしていなかったな。

この手のコメディに見られる浮世離れしているストーリーは、アメコミ映画と同じで受け入れて観ていないと、腹から
笑えない。私が一番笑ったのは、スパイ大作戦のテーマと共にキャメロンとレスリーが、浮気男であるレスリーの旦那の
さらなる浮気相手の家を探りに追跡して、その家の巨大な門の前まで来るのだが、出てくる配管工みたいな業者の
トラックから身を隠すため植え込みに二人揃ってハマってしまい、上半身のレスリー、下半身のキャメロンで、二人羽織
みたいな一幕をやるところ。

ストーリーは歳も歳なのでそろそろ身を固めたい弁護士のキャメロンの付き合っている男が実は妻帯者で、浮気相手は
キャメロンだけではなく、ケイト・アプトンほかたくさんいるダメ男というかチャラ男。仕事もレスリーの名前を使って
横領を重ねるような悪でもあるが、とにかくイケメンなのでモテる。そのダメ男を本妻と浮気相手二人がチームを組んで
やっつける、という単純なお話。キャメロンを始めとする女性陣の着るファッションも見ものだ。
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<ストーリー>
弁護士のカーリーは仕事では成功を収めているが未だに独身であり、現在付き合っているマークといずれは結婚したいと
考えていた。ある夜、カーリーは内緒でマークの自宅を訪れるが、そこで彼女を出迎えたのは彼の妻であるケイトだった。
思いもよらない出来事にその場を逃げ出したカーリーだったが、後日なんとケイトが彼女のオフィスにやってくる。
話をしていくうちに次第に打ち解けていくカーリーとケイトだったが、その話の中でマークには他にも愛人がいるので
はないかという疑いが浮上する。

こうしてマークの追跡を開始した二人だったが、そこで彼はアンバーという若い女性とも交際しており、二人で休暇を
過ごしていることを知る。ふとした成り行きからアンバーにも真実を話したカーリーとケイトは、三人で憎きマークへの
復讐を開始することを決意する。(wikipedia)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354752#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-24 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「チャイルド 44 森に消えた子供たち Child 44」
2014 アメリカ Worldview Entertainment,Scott Free,and more.
監督:ダニエル・エスピノーサ 原作:トム・ロブ・スミス『チャイルド44』
出演:トム・ハーディー、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン、ヴァンサン・カッセル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
WOWOW「W座」で鑑賞。案内人の小山薫堂、長友啓典もサジを投げていたほど、
何が言いたいのかよくわからない作品。レーニン時代のソ連が舞台だが、個人的には
役者が喋るのが英語、という点で、まずダメ。字幕主義の私だが、これなら吹き替え版を
見たほうがましだ。

原作は未読。もっといろんなニュアンスが記されていて、面白いのだろう。日本でもかなり
評判になったと聞く。で、映画のほう。第二次世界大戦末期、ウクライナがソ連に兵糧攻めに
されたおりの(ホロドモール)生き残りでレオと名付けられた少年。彼はその後MGB
(ソ連国家保安省)の捜査官となり、やり手のエリートとなっていた。彼が主人公だ。

映画の冒頭で、「楽園には殺人はない」というソ連の思想が字幕で示されるが、スターリン
時代の恐怖政治、裏切りと密告と理由のない逮捕とラーゲリ送り、というある種の狂気の
時代をレオとその妻によって描こうとしたのか、44人の子供を殺し続けたマレーヴィチと
いうシリアルキラーのサスペンスなのか、その狂気の殺人事件を包含した狂気の時代を
描こうとしたのか、よくわからなかったなあ。

主人公レオは孤児院出身で出世した人物、正義感は旺盛だが、大勢には逆らわず、
自分の都合の良い時は、受け入れがたいものも受け入れるという融通を持つキャラクターだ。
狂気の国の狂気の時代を生き抜く上で孤児時代から自然と身についた習性、個性かも
しれないが、MGBが怖くて好きでないのに結婚してきた妻とともに我が道を見つけていく
生き方は見えるのだが、ともかく全体像が掴みづらい。

カタルシスとしてはレオを貶めようとしていた、かつての部下を殺し、かつての上司は
左遷され、レオはMGBに復帰、妻とも、かつて部下が両親を殺してしまって孤児になった
二人の女の子を引き取って暮らすことになった、というラストには感じることは
出来るのだが、なにせ、閉まらない長い映画になってしまったウラミは残るのだ。

ストーリーについてはこちらのブログが上手くまとめられています。
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<ストーリー>
09年版「このミステリーがすごい!」海外編で第1位に輝いたトム・ロブ・スミス原作の
ミステリー小説を映画化。1950年代、犯罪なき理想国家を掲げるスターリン体制下の
ソ連で起きた、子供ばかりを狙った連続殺人事件と、その行方を追う捜査官の姿が
描かれる。危険を顧みず、事件の真相に迫っていく捜査官をトム・ハーディが演じる。

1953年、スターリン独裁政権下にあったソビエト連邦で、9歳から14歳の子供たちの
変死体が次々に見つかった。死体は一様に全裸で胃が摘出されており、さらに山間部で
あるのに溺死していると不審な点が多かったものの、理想国家を掲げる体制のもと
犯罪は存在しないとされていたため、事故として扱われた。
親友の息子が死に、秘密警察MGBの捜査官レオ(トム・ハーディ)は真相を追いはじめるが、
国家の妨害に遭い妻(ノオミ・ラパス)には不当にスパイの嫌疑がかけられる……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-25 23:20 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~ Duplicity」
2009 アメリカ Universal Pictures,Relativity Media and more.125.
監督・脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時制の切り替えにマルチ画面をつかったり、またスパイ同士の疑心暗鬼を時制を
遡ることで、二人のスパイの成り行きを描いていったり、構成は非常に手の込んだ
もので、ラストで「結局こうだったのね」という大オチは納得できるのだが、それまでは
一体なにがどうなっているのか手続きが凝り過ぎで分かりづらかった、というかスッキリ
しきれないで映画が終わった感じ。過ぎたるは及ばざるが如しなのか、私がアホなのか。

スパイ合戦なんてどっちもどっちなのだが、新製品の化学式を盗んで自前の新製品にして
売りだしてしまおうとするジアマッティの会社が悪いのはよく分かるので、主演の二人が
大仕掛を仕込むウィルキンソンの会社が最後に笑うのも分かる。

それと冒頭、二人がまだCIAとMI6だったころの遺恨が、産業スパイとなってからも
繰り返されるのだが、時制が細かく別れて遡り、エピソードが少しずつ違うのでその辺りの
複雑さ、凝った構成が全体をすっきりさせない理由になっているのだな、私には。
ここが映画の肝だから、ここが気持ちよく理解デキる人には面白い映画、よく出来た映画
と思うのではないかな。それはそれでいいと思う。

ジュリア・ロバーツは好きなジャンルの女優さんではないし、スパイ役としてどうか、という
疑問は残った。コメディタッチ作品だとしても。クライヴ・オーウェンは、まあまあ。ただ
彼もスパイというニュアンスには欠けるんじゃないかなあ、と感じた。

ポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンの二人、特に悪役のジアマッティは流石に
存在感がある。
もう一度観て理解を深めようと思うか?いやそうは思わなかった。めんどくさい。ww
ちなみに原題のDuplicityとは「二枚舌」のこと。なるほど。
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<ストーリー>
トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社のカリスマCEOディック・ガーシク(ポール・
ジアマッティ)と、業界トップシェアを誇る老舗メーカー、B&R社のCEOハワード・タリー
(トム・ウィルキンソン)は、同業経営者同士、常に互いの動向を注視していた。

そんな中、重要な株主総会を9日後に控えるディックは、宿敵ハワードが自信満々の
新製品を発売しようとしているという衝撃的な情報をキャッチし、激しい動揺を隠せないで
いた。
ディックは、B&R社の動向を監視させている産業スパイチームに、新たにイギリス諜報機
関MI6の元諜報員レイ・コヴァル(クライヴ・オーウェン)を加入させる。レイはニューヨークの
街なかで、浅からぬ因縁のある元CIA諜報員クレア・ステインウィック(ジュリア・ロバーツ)と
再会。クレアは表向きにはハワードに雇われ、B&R社の最高機密を守る部門で働いているが、
実はディックがB&R社に潜入させたスパイだった。

B&R社の画期的な新製品の情報を探るため、エクイクロム社のスパイたちは、盗聴やハッキング
などの非合法手段を駆使してB&R社に関するあらゆるデータを分析。やがて彼らは、
ジョージア州の子会社に目をつけ、今はバハマの高級ホテルに滞在中の若き天才博士
パーティズが、業界の常識を覆す新製品を開発したらしいとの確信を深めていく。世界市場の
制覇に向け、着々と準備を進めるB&R社のハワードと、そうはさせまいと新製品の横取りを
もくろむエクイクロム社のディック。二人のCEOの仁義なき抗争が激化する中、ある壮大な思惑を
秘めたレイとクレアは大企業をも欺く完全犯罪のトリックを仕掛けるのだった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-23 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾 Montana」
2013 イギリス Moli Films 108min.
監督:モー・アリ
出演:ラース・ミケルセン、マッケル・デヴィッド、ミシェル・フェアリー、ズラッコ・ブリッチ、アダム・ディーコン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開、DVDスルーの作品。WOWOWでの上映で鑑賞。
ボスニアの内戦で軍隊とは名ばかりののマフィアもどきのギャングに妻子を殺されたプロの
暗殺者ディミトリー。今はロンドンで、家族殺しの犯人を探し復讐を誓っている。片足が不自由だ。
片や、ロンドンのマフィアの下っ端の使いっ走りをやらされている少年モンタナ14歳。根は善人
なのだが父親を殺され、不遇な生活。ギャングの使いっ走りをしなければ行きていけない。
このボスがラザルス。

ネタバレを言えば、このラザルスが流れ流れてロンドンでヤクの元締めとしてボスとなっていて
モンタナの大ボスだ。またこいつはディミトリーが追う際し殺しのラトコでもあったのだな。

で、二人の共通の敵を力を合わせて成敗する、というのが骨子だ。
ディミトリとモンタナの出会いはモンタナがヤクを売った金10万ポンドを運ぶ途中で賊に
襲われ奪われてしまい、始末を付けるためにラザルスの手下に命を狙われたのだが、
そこを助けたのがディミトリであったのだ。彼はモンタナを治療し、話をするうちにお互いの
敵が共通であることが分かり、ディミトリは少年に対し、マーシャルアーツや銃撃を徹底的に
叩き込む。そして時期を狙っていた。

しかし、ラザルス一味にはロンドン警視庁内に金で釣られた悪徳警官が仲間としていて、
ディミトリらは双方から狙われることになる。モンタナの腕も上がったことから、いよいよ
ラザルスのアジトに踏み込む時がやってきたのだ。その後は銃撃戦バリバリ!!!!

まあ、共通の敵を少年と力を合わせてやっつけるという大枠としては面白いのだけれど、
展開が当たり前過ぎてしまい、迫力に欠けるウラミがある。それと、ジェスというモンタナが
惚れる少女の話、など話題がてんこ盛り。多くの話題を辻褄を合わせて終わらせるために
段取り話になってしまい、緊張感が半減してしまったようだ。底が浅くなってしまった、というか。
なんか、もう少し締めて作れば面白くなったと思うのだけど。モンタナを訓練するシーンも
出てくるのだが、字幕で「半年後」とかやれば、相当強くなったんだろうなあ、と分ったり
すると思うのだけど、どのシーンもどこか冗漫な感じ。シーンの説得性を出すバックになる
話も端折りすぎな感じだ。もう少しタイトに編集しいらないセリフも切って、逆に付け加える
ものを足したら結構面白い映画になったのじゃないかなあ。アクションの見せ方にももう一工夫
欲しかった!残念だわ!知っている俳優さんが誰もいなかったけど、モンタナ役の少年はこれが
デビュー。
ディミトリ役の俳優さんは幽霊のようで、ある意味存在感はあったと思うけど、微妙だった。
ラスト、ディミトリがモンタナを「良い息子だったよ」を言う所がいいだけに、返す返すもったいない!

<ストーリー>
犯罪組織のボスに妻子を殺された元特殊部隊の男と、組織から命を狙われるはめになった
運び屋の少年。同じ目的を持つ2人が出会い、復讐に挑む姿を描いたハードアクション。

元特殊部隊の男と、彼に戦いの術をたたき込まれた少年が、たった2人で巨大犯罪組織に
復讐を挑む姿を描いたリベンジハードアクション。
「レオン」や「キック・アス」を思わせるような設定で繰り広げられる、親子にも似た男と少年の絆、
そして命を懸けた戦いが見どころだ。TVドラマ「ハンニバル」で主人公レクターを演じる
マッツ・ミケルセンの実兄ラースが、復讐を胸に抱く元特殊部隊の男役を熱演。
かつて妻とともに息子を殺された男が、殺しの技術を教えながらも少年に息子の面影を
重ねる親子愛の描写が切ない。(wowow)

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by jazzyoba0083 | 2016-05-19 23:20 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トレヴィの泉で二度目の恋を Elsa&Fred」
2014 アメリカ  Cuatro Plus Films,Defiant Pictures and more.97min.
監督・(共同)脚本:マイケル・ラドフォード
出演:シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウェンデル・ピアース他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
お年を召した名優によるこの手の映画は時々出てくるが、だいたいどちらかが偏屈もので
次第に二人が打ち解けて理解しあうという、ほろ苦い、ほの悲しい、そしてちょっぴり可笑しい
物語。本作の場合、偏屈ジジイ、フレッドを演じるのは、妻を亡くし、娘の指示で必要ない使用人を
付けられ高脂血症の為毎日たくさんのクスリを飲む、というクリストファー・プラマー。
片や、フレッドの向かいの部屋に住んでいるエルサは、一人暮らしの元気なおばあちゃんだが
3度の結婚に失敗した長男と、抽象画を描く画家の二人の息子が別にいる。彼女は
シャーリー・マクレーンが演じる。

物語の筋としては、まあ驚くこともないありがちな話であるが、名優(老優)二人の年季の
入った演技を観ているだけで得したような気分になる。映画の出来としてはごくごく普通。

しかし、私のように、人生晩年に入ったものは身につまされるし、「自分のしたいことをしてこその
人生じゃないか」というメッセージは、この手の映画では常に提示される。
偏屈ジジイ、フレッドも頑固一徹の男だが、隣に住むエルサにあれこれ付きまとわれていく
うちに次第に自分のしたいことは何か、本当に残りの人生に何をすべきか、が分かってくる。

エルサには良く言えば妄想癖、悪く言えば虚言癖のようなものがあり、フレッドと付き合うに
ついては、自分は未亡人だ、マゴが5人いる、などなどの嘘ばかり。フレッドも辟易とする
場面もあるが、エルサのフレッドを想う気持ちに偽りはないようだ。
部屋に閉じこもってばかりのフレッドを公園の散歩に連れ出し、レストランに食事に行き、
ダンス教室に連れて行き、とフレッドを連れ回す。フレッドもあまりの強引さに怒る所もあったが
彼女がホントに自分の事を想っていることを理解し、おしゃれし、料理を作り、部屋を綺麗にし、
と変わってきた。

マゴの誕生会に付いて行くと、なんとエルサの別れた旦那が来た。未亡人だと言っていた
のに!頭にきたフレッドは帰ってしまうが、別れた旦那がフレッドの元を訪れ、警告に来た、
彼女は危険な女だ、夢のなかで生きている、、などというが、しかし、彼女はニューオリンズ
イチのいい金髪女だよ、彼女を手放したことは一生の不覚だった、などというものだから
フレッドの気持ちも吹っ切れてしまった。

エルサは実は透析を続けていて、この歳だとあまり先は長くないという。彼女の夢は
毎日のように観ているフェリーニの「甘い生活」のワンシーン。トレビの泉の中に入った
女優がマルチェロ・マストロヤンニ扮する恋人とのやりとりと同じことをすること。

フレッドは娘の旦那がはじめようとしていた事業に投資をしてくれと頼まれていたがそれを
断り、その金でローマ行きのチケットを買い、エルサを誘ってトレビの泉のシーンの再現を
しに出かけた。「自分に投資することにした」と。
そして映画と同じというわけでもないが、夜のトレビの泉で映画とほぼ同じようなシーンを
再現、エルサの長年の思いは叶ったのだった。

しかし、ラスト、帰国したエルサの自宅。エルサの姿は見えない。長男が母があなたに
渡すようにと言ったという、紙包みを手渡した。そこには、どうせ嘘だろう、と思っていた
ピカソが描いた、と言っていた彼女の肖像画があったのだ。(ホントにピカソ作かどうか
は判らないが)

アメリカにおける老夫婦の有り様というのは日本とは随分違うので、我々が映画と同じ
ようなことをしようと思うと難しいし、日本人がマネをすればいいというものでもないが、
年老いたからと言って、あとは子供や医師のいうことに丸投げしてしまい、自分の人生を
生きることを止めてしまうのはつまらないだろう、という呼びかけは万国共通なものだろう。
そういうメッセージを受け取れたことは個人的には良かった。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-04-21 22:40 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「次は、心臓を狙う。 La prochaine fois je viserai le coeur」
2014 フランス Sunrise Films, and more.112min.[
監督・脚本:セドリック・アンジェ
出演:ギョーム・カネ、アナ・ジラルド、ジャ=イヴ・ベルトルート、パトリック・アザン、アルノー・アンリエ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
なんとも物騒なタイトルだが、原題のまま。殺人犯の心境の一端を示すセリフを
そのままタイトルにした。狂気の一コマが現れたもので、生々しいが味がある。
日本では劇場未公開で、WOWOWのジャパン・プレミアにて鑑賞した。

フランスで実際に起きた事件をベースに脚色したもので、実録ものにありがちでは
あるが全体に抑揚に欠けるものの、ある意味全編ピークのまま突っ走る、という
感じがしなくもない。画面は暗く、常に湿り気がある。雨であったり、濡れた車道で
あったり、雨上がり風の森林であったり、水たまり、池、シャワー、氷風呂、などなど、
水っ気が全体のトーンとして貫かれる。もちろん殺される人間の血しぶきも重要な
ファクターとなる。
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ラッタッタ風の原付きバイクに乗って夜遊びに出た二人の若い女性が、犯人の乗る
クルマに次々と跳ねられるシーンから作品が始まる。タダ事ならぬ雰囲気は宜しい
出足である。

此の犯人は、国家憲兵隊所属の憲兵フランク(ギョーム・カネ)。それは最初から
分かっていて話は進む。此の男、いわゆるサイコパスのシリアル・キラーである。
任務上所持する拳銃を使用して、大学や高校の下校途中ヒッチハイクで帰宅しようと
する女性を助手席に乗せ、しばらくすると銃撃して殺し、側道に落とし、盗んだ
クルマは指紋を拭いて逃走する、という事件を繰り返す。

もちろん世間は大騒ぎで、司法警察だけではなく、憲兵隊も捜査に乗り出す。
持ちまわる似顔絵は自分なのが笑える。彼は事件を起こすと自分の心境を書いた
手紙を警察に出したりする。彼は時々目の前がミミズの大群だったりもする。
いわゆる「◯チガイ」なのだな。こうなると殺人の病理とか、何が彼をして殺しに
走らせるか、という意味は無い。ただただ殺人を繰り返すサイコパス。
彼は一応殺して後、後悔らしき衝動は起きるのだが、殺したい、という情動を
抑えることが出来ない。

司法警察は、手紙の中で使われる語句から憲兵隊が怪しいと睨み、隊員の
勤務状況を提出してほしいというが、隊長が断る。沽券に関わるのだ。

彼には付き合っているソフィーという女性がいる。彼女は結婚しているのだが、
ダンナはこれまた精神的に逝かれてしまったヤツで、離婚を考えつつ犯人と
付き合っている。勿論自分の彼氏がシリアル・キラーであることは知らないし、
観ている側には、彼女もいつか殺されるのでは?と思わせるシーンも有る。が、
彼女とは絶望的な別れ方はするが、殺しはしなかった。

警察もバカではないし、フランクの殺しも次第に粗くなり、ついに綺麗な指紋が
車から出た。結局フランクは憲兵隊の自分が属していた隊により逮捕拘束される。
自室の家宅捜索でたくさんの猟銃やナンバープレートを付け替えた時の証拠とか
出てくるが否定するフランク。こいつホントに逝っちゃっているんだな、と思わせる。
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最後に字幕でフランクは責任能力無し、として精神病院に送られた、と出るが、
殺された若い女性は納得しまい。

フランクを理解することは不能であったが、映画全体として「こんな事件があったんだ」と
いう感慨はある。それ以上でもそれ以下でもない。全編叙情的なタッチで、これはある種の
味わいを出してはいるが・・・。

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by jazzyoba0083 | 2016-02-03 22:45 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トランスポーター・イグニッション The Transporter Refueled」
2015 フランス EuropaCorp and more.96min.
監督:カミーユ・ドゥラマーレ (共同)製作、脚本:リュック・ベッソン
出演:エド・スクレイン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、ガブルエラ・ライト他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
ホノルルからの帰りの機内での鑑賞。できれば「オデッセイ」とか観たい作品もあった
のだけれど、何故か吹き替えの上に字幕。画面は小さいし、これはシネコンに行かないと
バチが当たると思い、気楽に見飛ばせるものとして選んだ本作。途中で寝落ちすること
3回。こんなに短い作品なのに。

トランスポーターという映画、ジェイソン・ステイサムの出世作らしいが、これまで観る機会が
無かった。というか積極的に観たいとも思わなかった。今回、事情があっての鑑賞だったが
評価にもある通り、ベッソンが共同で本を書いたとはいえ、つまらない映画であった。
Audiファンである私としてはS8が活躍する光景は面白い部分もあったけど、こういう
アクションもストーリーの面白さがあればこそ、である。 ジェイソン・ステイサム版を観ずして
トランスポーターを語るなかれ、というファンも多いかもしれない。一度は観ておくべきかも
しれない。

つまらなさの第一は主人公が危機を乗り越えるところがあまりにもご都合主義であること。
もう、すっかり安心して観ていられるという・・・。Audiも門扉を破っても傷ついてないし。
ラスト、盗んだお金を、仲間の口座に振り込むというシーンは既視感ありあり・・・。
主人公、クールな雰囲気を出し過ぎじゃないか。オヤジさんのほうが人間味があって
いい。女性陣もとりたてていうほどの演技でもないし。まあ暇つぶしの1時間半であった。
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<ストーリー>
プロの運び屋フランク・マーティン(エド・スクレイン)のもとに、妖艶な美女アンナから依頼が
入る。時間通りにフランクが到着すると、3人の美女が彼の愛車アウディS8に乗り込んだ。
そして銃を突き付けられ、人質に取られ猛毒がまわり命の期限が 12 時間に迫った父親の
映像を目にする。
ルールを侵され怒るフランクだが、アンナたちはフランクの特殊部隊時代のライバルだった
カラソフ率いる巨大売春カルテルに命を狙われていた。
流儀や使命、命が脅かされている父の間で揺らぎながら、愛車を駆るフランク。そんな彼に、
裏切りが待ち受ける……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-01-19 14:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ドクトル・ジバゴ Doctor Zhivago」
1965 アメリカ・イタリア Metro - Goldwyn - Mayer,Carlo Ponti Production.197min.
監督:デヴィッド・リーン
出演:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、トム・コートネイ、アレック・ギネス、ジュラルディン・チャプリン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
歴史的文芸ドラマがあまり得意でなく、「そうは言ってもこの映画くらいは」と、この
超有名な映画を2016年の鑑賞一作目に選んでみた。今では作れない(作らないだろう)
長い大作だ。
個人的にはイージーリスニングにハマっていた高校生の頃、ポール・モーリアや
101ストリングスなどが演奏する「ラーラのテーマ」がとても印象に残っている。
モーリス・ジャールの作品で、この年のオスカー作曲賞に輝いている。この人、今で
いえばハンス・ジマーやジョン・ウィリアムズばりの多作で、しかもレベルが高く、「アラビアの
ロレンス」などで3回もオスカーを獲っているだな。

そういうわけでテーマ音楽から入ったものの映画そのものは今回まで観ずに来てしまった。
原作が革命ソビエトから睨まれたのも分かるような、革命の人間性を否定したかのような描き
っぷりは、雄大な自然も美しいロケ地にソ連が許可をだすはずもなくスペイン、フィンランド、
カナダで撮影されたものだそうだ。監督デヴィッド・リーンは言わずと知れた文芸大作監督で、
「アラビアのロレンス」「戦場にかける橋」などでオスカーの常連となっている。受賞作品の
音楽は3作ともモーリス・ジャールである。オマー・シャリフとも縁が深い。

原作は未読であるが、ジバゴの生涯というよりロシア革命という「人間性が弄ばれる時代」を
背景にしてラーラの生涯を描いていると言える作りだ。
このラーラを演じたジュリー・クリスティは今も現役の女優さん。デビュー間もない本作で
主役級を任されたのだからよほどリーン監督に見込まれたのだろう。ハリウッド女優とは
違うどこか陰のある美人で、本作でも17歳から初老までを演じる。(あまり若くも老けても見えない
けど) オマー・シャリフはどうしても「アラビアのローレンス」の族長のイメージが強く、中東の
感じを受けてしまうのだが、それも映画が進むにつれて忘れていく。

さて、本作は帝政ロシアからロシア革命を過ぎるまでのロシアにあって、医者で詩人のジバゴと
ラーラという女性の数奇な運命、歴史の中で揉まれていく二人の愛情を描く一大叙事詩とも
いえる作品で、雪景色を中心として描かれるロシア(ではないけど)の風景も美しい。これが
テーマ曲と相まって作品の叙情性も持ち上げていく。 詩人としてかなり有名であるように
描かれるが、どんな詩を書いたのかは明らかにされない。ただし、反革命的な、人間味が濃い
作品であろうことは分かるが。
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映画は後日談から始まる。ジバゴの義兄エフグラフ(ソ連軍の将軍)が、ラーラとジバゴの
娘をダムの労働者の中から探すという光景。一人の若い女性を前に、ラーラとジバゴの話を
始める。

ジバゴとラーラの出会いは、ラーラの母(ジバゴの亡父の共同経営者で財産を殆ど持って
行ってしまったブルジョワジー、コマロフスキーの愛人であり、母は最近彼の気持ちが娘の
ラーラに行ってしまったのではないか、と悩み自殺に及んだ)の自殺未遂の現場に医者の
助手と訪れた時であり、次は、このコマロフスキーを射殺しようとしに来たクリスマスパーティー
の会場であり、(この時は後に結婚する若き革命家パーシャが彼女を救い出したが)、
後、第一次世界大戦の野戦病院で、志願看護師として働くラーラと医師のジバゴがまたまた
出会い、恋に落ちる。ジバゴは結婚して子供もいる。ラーラもパーシャと結婚しているという
ダブル不倫だったわけだ。そこで別れる。戦争は終わったが革命が置き、赤衛軍に追われ
生まれ育った故郷に移動、しかし、幸せは続かず、ジバゴはパルチザンに捕まり、その間に
一家は追放されてしまう。家に戻ったジバゴはその事実を知るが、ラーラとはまたまた出会う
運命に。ラーラの子供と3人で、雪原の小屋に移動、そこに三度コマロフスキーが登場し、
自分を頼ってくれれば極東経由で逃げられると言われるが断る。が、ラーラと子供は
コマロフスキーと去っていった。ラーラの体にはジバゴの子供が宿っていた。

そして数年後、モスクワで街を歩くラーラの姿を市内電車の中から見つけるジバゴ。慌てて
下車し、後を追うが、持病の心臓病発作で急死してしまう。著名だったジバゴの葬儀にラーラも
やって来た。ジバゴの義兄エフグラフ(ソ連軍将軍)と会って庇護を受けるようになり義兄もラーラを
愛するようになるが、やがてラーラは強制収容所に送られ(自殺した夫の罪に連座させられた)
その後は行方不明になってしまったのだ。

そしてラストシーン。また冒頭のシーンに戻り、その娘はラーラとジバゴの娘らしいと分った。
彼女の背中にはバラライカが。これはジバゴが子供の頃、母の形見として貰ったがその後
自分は弾くことはなかったものの大切にしていた楽器だった。そのものではないが、義兄は
ラーラがバラライカの名人だったと知っていて、血は争えないと、彼女がラーラの娘である事を
確信するのであった。
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分かりやすい人物配置と長い割には分かりやすいストーリー。歴史の荒波に翻弄される
ジバゴとラーラの人生が大自然をバックに迫ってくる。どなたかも指摘されているように
自由な詩人ジバゴ、愛に生きるラーラ、革命を通じて冷血人間と化すラーラの夫パーシャ、
ブルジョワジー、コマロフスキー、それぞれが、革命時ロシアの自由、革命、恋愛、世俗の
メタファーであるということなのだろう。二度目の鑑賞があるか、といえばおそらくは無いだろうが、
一度は見ておくべき映画史の佳作であることは確かであろう。
なかんづく、プロダクションデザインが見事である。

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by jazzyoba0083 | 2016-01-04 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)