カテゴリ:洋画=た行( 232 )

●「デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~ Duplicity」
2009 アメリカ Universal Pictures,Relativity Media and more.125.
監督・脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時制の切り替えにマルチ画面をつかったり、またスパイ同士の疑心暗鬼を時制を
遡ることで、二人のスパイの成り行きを描いていったり、構成は非常に手の込んだ
もので、ラストで「結局こうだったのね」という大オチは納得できるのだが、それまでは
一体なにがどうなっているのか手続きが凝り過ぎで分かりづらかった、というかスッキリ
しきれないで映画が終わった感じ。過ぎたるは及ばざるが如しなのか、私がアホなのか。

スパイ合戦なんてどっちもどっちなのだが、新製品の化学式を盗んで自前の新製品にして
売りだしてしまおうとするジアマッティの会社が悪いのはよく分かるので、主演の二人が
大仕掛を仕込むウィルキンソンの会社が最後に笑うのも分かる。

それと冒頭、二人がまだCIAとMI6だったころの遺恨が、産業スパイとなってからも
繰り返されるのだが、時制が細かく別れて遡り、エピソードが少しずつ違うのでその辺りの
複雑さ、凝った構成が全体をすっきりさせない理由になっているのだな、私には。
ここが映画の肝だから、ここが気持ちよく理解デキる人には面白い映画、よく出来た映画
と思うのではないかな。それはそれでいいと思う。

ジュリア・ロバーツは好きなジャンルの女優さんではないし、スパイ役としてどうか、という
疑問は残った。コメディタッチ作品だとしても。クライヴ・オーウェンは、まあまあ。ただ
彼もスパイというニュアンスには欠けるんじゃないかなあ、と感じた。

ポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンの二人、特に悪役のジアマッティは流石に
存在感がある。
もう一度観て理解を深めようと思うか?いやそうは思わなかった。めんどくさい。ww
ちなみに原題のDuplicityとは「二枚舌」のこと。なるほど。
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<ストーリー>
トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社のカリスマCEOディック・ガーシク(ポール・
ジアマッティ)と、業界トップシェアを誇る老舗メーカー、B&R社のCEOハワード・タリー
(トム・ウィルキンソン)は、同業経営者同士、常に互いの動向を注視していた。

そんな中、重要な株主総会を9日後に控えるディックは、宿敵ハワードが自信満々の
新製品を発売しようとしているという衝撃的な情報をキャッチし、激しい動揺を隠せないで
いた。
ディックは、B&R社の動向を監視させている産業スパイチームに、新たにイギリス諜報機
関MI6の元諜報員レイ・コヴァル(クライヴ・オーウェン)を加入させる。レイはニューヨークの
街なかで、浅からぬ因縁のある元CIA諜報員クレア・ステインウィック(ジュリア・ロバーツ)と
再会。クレアは表向きにはハワードに雇われ、B&R社の最高機密を守る部門で働いているが、
実はディックがB&R社に潜入させたスパイだった。

B&R社の画期的な新製品の情報を探るため、エクイクロム社のスパイたちは、盗聴やハッキング
などの非合法手段を駆使してB&R社に関するあらゆるデータを分析。やがて彼らは、
ジョージア州の子会社に目をつけ、今はバハマの高級ホテルに滞在中の若き天才博士
パーティズが、業界の常識を覆す新製品を開発したらしいとの確信を深めていく。世界市場の
制覇に向け、着々と準備を進めるB&R社のハワードと、そうはさせまいと新製品の横取りを
もくろむエクイクロム社のディック。二人のCEOの仁義なき抗争が激化する中、ある壮大な思惑を
秘めたレイとクレアは大企業をも欺く完全犯罪のトリックを仕掛けるのだった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-23 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダブル・リベンジ 裁きの銃弾 Montana」
2013 イギリス Moli Films 108min.
監督:モー・アリ
出演:ラース・ミケルセン、マッケル・デヴィッド、ミシェル・フェアリー、ズラッコ・ブリッチ、アダム・ディーコン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開、DVDスルーの作品。WOWOWでの上映で鑑賞。
ボスニアの内戦で軍隊とは名ばかりののマフィアもどきのギャングに妻子を殺されたプロの
暗殺者ディミトリー。今はロンドンで、家族殺しの犯人を探し復讐を誓っている。片足が不自由だ。
片や、ロンドンのマフィアの下っ端の使いっ走りをやらされている少年モンタナ14歳。根は善人
なのだが父親を殺され、不遇な生活。ギャングの使いっ走りをしなければ行きていけない。
このボスがラザルス。

ネタバレを言えば、このラザルスが流れ流れてロンドンでヤクの元締めとしてボスとなっていて
モンタナの大ボスだ。またこいつはディミトリーが追う際し殺しのラトコでもあったのだな。

で、二人の共通の敵を力を合わせて成敗する、というのが骨子だ。
ディミトリとモンタナの出会いはモンタナがヤクを売った金10万ポンドを運ぶ途中で賊に
襲われ奪われてしまい、始末を付けるためにラザルスの手下に命を狙われたのだが、
そこを助けたのがディミトリであったのだ。彼はモンタナを治療し、話をするうちにお互いの
敵が共通であることが分かり、ディミトリは少年に対し、マーシャルアーツや銃撃を徹底的に
叩き込む。そして時期を狙っていた。

しかし、ラザルス一味にはロンドン警視庁内に金で釣られた悪徳警官が仲間としていて、
ディミトリらは双方から狙われることになる。モンタナの腕も上がったことから、いよいよ
ラザルスのアジトに踏み込む時がやってきたのだ。その後は銃撃戦バリバリ!!!!

まあ、共通の敵を少年と力を合わせてやっつけるという大枠としては面白いのだけれど、
展開が当たり前過ぎてしまい、迫力に欠けるウラミがある。それと、ジェスというモンタナが
惚れる少女の話、など話題がてんこ盛り。多くの話題を辻褄を合わせて終わらせるために
段取り話になってしまい、緊張感が半減してしまったようだ。底が浅くなってしまった、というか。
なんか、もう少し締めて作れば面白くなったと思うのだけど。モンタナを訓練するシーンも
出てくるのだが、字幕で「半年後」とかやれば、相当強くなったんだろうなあ、と分ったり
すると思うのだけど、どのシーンもどこか冗漫な感じ。シーンの説得性を出すバックになる
話も端折りすぎな感じだ。もう少しタイトに編集しいらないセリフも切って、逆に付け加える
ものを足したら結構面白い映画になったのじゃないかなあ。アクションの見せ方にももう一工夫
欲しかった!残念だわ!知っている俳優さんが誰もいなかったけど、モンタナ役の少年はこれが
デビュー。
ディミトリ役の俳優さんは幽霊のようで、ある意味存在感はあったと思うけど、微妙だった。
ラスト、ディミトリがモンタナを「良い息子だったよ」を言う所がいいだけに、返す返すもったいない!

<ストーリー>
犯罪組織のボスに妻子を殺された元特殊部隊の男と、組織から命を狙われるはめになった
運び屋の少年。同じ目的を持つ2人が出会い、復讐に挑む姿を描いたハードアクション。

元特殊部隊の男と、彼に戦いの術をたたき込まれた少年が、たった2人で巨大犯罪組織に
復讐を挑む姿を描いたリベンジハードアクション。
「レオン」や「キック・アス」を思わせるような設定で繰り広げられる、親子にも似た男と少年の絆、
そして命を懸けた戦いが見どころだ。TVドラマ「ハンニバル」で主人公レクターを演じる
マッツ・ミケルセンの実兄ラースが、復讐を胸に抱く元特殊部隊の男役を熱演。
かつて妻とともに息子を殺された男が、殺しの技術を教えながらも少年に息子の面影を
重ねる親子愛の描写が切ない。(wowow)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-05-19 23:20 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トレヴィの泉で二度目の恋を Elsa&Fred」
2014 アメリカ  Cuatro Plus Films,Defiant Pictures and more.97min.
監督・(共同)脚本:マイケル・ラドフォード
出演:シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウェンデル・ピアース他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
お年を召した名優によるこの手の映画は時々出てくるが、だいたいどちらかが偏屈もので
次第に二人が打ち解けて理解しあうという、ほろ苦い、ほの悲しい、そしてちょっぴり可笑しい
物語。本作の場合、偏屈ジジイ、フレッドを演じるのは、妻を亡くし、娘の指示で必要ない使用人を
付けられ高脂血症の為毎日たくさんのクスリを飲む、というクリストファー・プラマー。
片や、フレッドの向かいの部屋に住んでいるエルサは、一人暮らしの元気なおばあちゃんだが
3度の結婚に失敗した長男と、抽象画を描く画家の二人の息子が別にいる。彼女は
シャーリー・マクレーンが演じる。

物語の筋としては、まあ驚くこともないありがちな話であるが、名優(老優)二人の年季の
入った演技を観ているだけで得したような気分になる。映画の出来としてはごくごく普通。

しかし、私のように、人生晩年に入ったものは身につまされるし、「自分のしたいことをしてこその
人生じゃないか」というメッセージは、この手の映画では常に提示される。
偏屈ジジイ、フレッドも頑固一徹の男だが、隣に住むエルサにあれこれ付きまとわれていく
うちに次第に自分のしたいことは何か、本当に残りの人生に何をすべきか、が分かってくる。

エルサには良く言えば妄想癖、悪く言えば虚言癖のようなものがあり、フレッドと付き合うに
ついては、自分は未亡人だ、マゴが5人いる、などなどの嘘ばかり。フレッドも辟易とする
場面もあるが、エルサのフレッドを想う気持ちに偽りはないようだ。
部屋に閉じこもってばかりのフレッドを公園の散歩に連れ出し、レストランに食事に行き、
ダンス教室に連れて行き、とフレッドを連れ回す。フレッドもあまりの強引さに怒る所もあったが
彼女がホントに自分の事を想っていることを理解し、おしゃれし、料理を作り、部屋を綺麗にし、
と変わってきた。

マゴの誕生会に付いて行くと、なんとエルサの別れた旦那が来た。未亡人だと言っていた
のに!頭にきたフレッドは帰ってしまうが、別れた旦那がフレッドの元を訪れ、警告に来た、
彼女は危険な女だ、夢のなかで生きている、、などというが、しかし、彼女はニューオリンズ
イチのいい金髪女だよ、彼女を手放したことは一生の不覚だった、などというものだから
フレッドの気持ちも吹っ切れてしまった。

エルサは実は透析を続けていて、この歳だとあまり先は長くないという。彼女の夢は
毎日のように観ているフェリーニの「甘い生活」のワンシーン。トレビの泉の中に入った
女優がマルチェロ・マストロヤンニ扮する恋人とのやりとりと同じことをすること。

フレッドは娘の旦那がはじめようとしていた事業に投資をしてくれと頼まれていたがそれを
断り、その金でローマ行きのチケットを買い、エルサを誘ってトレビの泉のシーンの再現を
しに出かけた。「自分に投資することにした」と。
そして映画と同じというわけでもないが、夜のトレビの泉で映画とほぼ同じようなシーンを
再現、エルサの長年の思いは叶ったのだった。

しかし、ラスト、帰国したエルサの自宅。エルサの姿は見えない。長男が母があなたに
渡すようにと言ったという、紙包みを手渡した。そこには、どうせ嘘だろう、と思っていた
ピカソが描いた、と言っていた彼女の肖像画があったのだ。(ホントにピカソ作かどうか
は判らないが)

アメリカにおける老夫婦の有り様というのは日本とは随分違うので、我々が映画と同じ
ようなことをしようと思うと難しいし、日本人がマネをすればいいというものでもないが、
年老いたからと言って、あとは子供や医師のいうことに丸投げしてしまい、自分の人生を
生きることを止めてしまうのはつまらないだろう、という呼びかけは万国共通なものだろう。
そういうメッセージを受け取れたことは個人的には良かった。
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by jazzyoba0083 | 2016-04-21 22:40 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「次は、心臓を狙う。 La prochaine fois je viserai le coeur」
2014 フランス Sunrise Films, and more.112min.[
監督・脚本:セドリック・アンジェ
出演:ギョーム・カネ、アナ・ジラルド、ジャ=イヴ・ベルトルート、パトリック・アザン、アルノー・アンリエ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
なんとも物騒なタイトルだが、原題のまま。殺人犯の心境の一端を示すセリフを
そのままタイトルにした。狂気の一コマが現れたもので、生々しいが味がある。
日本では劇場未公開で、WOWOWのジャパン・プレミアにて鑑賞した。

フランスで実際に起きた事件をベースに脚色したもので、実録ものにありがちでは
あるが全体に抑揚に欠けるものの、ある意味全編ピークのまま突っ走る、という
感じがしなくもない。画面は暗く、常に湿り気がある。雨であったり、濡れた車道で
あったり、雨上がり風の森林であったり、水たまり、池、シャワー、氷風呂、などなど、
水っ気が全体のトーンとして貫かれる。もちろん殺される人間の血しぶきも重要な
ファクターとなる。
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ラッタッタ風の原付きバイクに乗って夜遊びに出た二人の若い女性が、犯人の乗る
クルマに次々と跳ねられるシーンから作品が始まる。タダ事ならぬ雰囲気は宜しい
出足である。

此の犯人は、国家憲兵隊所属の憲兵フランク(ギョーム・カネ)。それは最初から
分かっていて話は進む。此の男、いわゆるサイコパスのシリアル・キラーである。
任務上所持する拳銃を使用して、大学や高校の下校途中ヒッチハイクで帰宅しようと
する女性を助手席に乗せ、しばらくすると銃撃して殺し、側道に落とし、盗んだ
クルマは指紋を拭いて逃走する、という事件を繰り返す。

もちろん世間は大騒ぎで、司法警察だけではなく、憲兵隊も捜査に乗り出す。
持ちまわる似顔絵は自分なのが笑える。彼は事件を起こすと自分の心境を書いた
手紙を警察に出したりする。彼は時々目の前がミミズの大群だったりもする。
いわゆる「◯チガイ」なのだな。こうなると殺人の病理とか、何が彼をして殺しに
走らせるか、という意味は無い。ただただ殺人を繰り返すサイコパス。
彼は一応殺して後、後悔らしき衝動は起きるのだが、殺したい、という情動を
抑えることが出来ない。

司法警察は、手紙の中で使われる語句から憲兵隊が怪しいと睨み、隊員の
勤務状況を提出してほしいというが、隊長が断る。沽券に関わるのだ。

彼には付き合っているソフィーという女性がいる。彼女は結婚しているのだが、
ダンナはこれまた精神的に逝かれてしまったヤツで、離婚を考えつつ犯人と
付き合っている。勿論自分の彼氏がシリアル・キラーであることは知らないし、
観ている側には、彼女もいつか殺されるのでは?と思わせるシーンも有る。が、
彼女とは絶望的な別れ方はするが、殺しはしなかった。

警察もバカではないし、フランクの殺しも次第に粗くなり、ついに綺麗な指紋が
車から出た。結局フランクは憲兵隊の自分が属していた隊により逮捕拘束される。
自室の家宅捜索でたくさんの猟銃やナンバープレートを付け替えた時の証拠とか
出てくるが否定するフランク。こいつホントに逝っちゃっているんだな、と思わせる。
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最後に字幕でフランクは責任能力無し、として精神病院に送られた、と出るが、
殺された若い女性は納得しまい。

フランクを理解することは不能であったが、映画全体として「こんな事件があったんだ」と
いう感慨はある。それ以上でもそれ以下でもない。全編叙情的なタッチで、これはある種の
味わいを出してはいるが・・・。

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by jazzyoba0083 | 2016-02-03 22:45 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トランスポーター・イグニッション The Transporter Refueled」
2015 フランス EuropaCorp and more.96min.
監督:カミーユ・ドゥラマーレ (共同)製作、脚本:リュック・ベッソン
出演:エド・スクレイン、レイ・スティーヴンソン、ロアン・シャバノル、ガブルエラ・ライト他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
ホノルルからの帰りの機内での鑑賞。できれば「オデッセイ」とか観たい作品もあった
のだけれど、何故か吹き替えの上に字幕。画面は小さいし、これはシネコンに行かないと
バチが当たると思い、気楽に見飛ばせるものとして選んだ本作。途中で寝落ちすること
3回。こんなに短い作品なのに。

トランスポーターという映画、ジェイソン・ステイサムの出世作らしいが、これまで観る機会が
無かった。というか積極的に観たいとも思わなかった。今回、事情があっての鑑賞だったが
評価にもある通り、ベッソンが共同で本を書いたとはいえ、つまらない映画であった。
Audiファンである私としてはS8が活躍する光景は面白い部分もあったけど、こういう
アクションもストーリーの面白さがあればこそ、である。 ジェイソン・ステイサム版を観ずして
トランスポーターを語るなかれ、というファンも多いかもしれない。一度は観ておくべきかも
しれない。

つまらなさの第一は主人公が危機を乗り越えるところがあまりにもご都合主義であること。
もう、すっかり安心して観ていられるという・・・。Audiも門扉を破っても傷ついてないし。
ラスト、盗んだお金を、仲間の口座に振り込むというシーンは既視感ありあり・・・。
主人公、クールな雰囲気を出し過ぎじゃないか。オヤジさんのほうが人間味があって
いい。女性陣もとりたてていうほどの演技でもないし。まあ暇つぶしの1時間半であった。
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<ストーリー>
プロの運び屋フランク・マーティン(エド・スクレイン)のもとに、妖艶な美女アンナから依頼が
入る。時間通りにフランクが到着すると、3人の美女が彼の愛車アウディS8に乗り込んだ。
そして銃を突き付けられ、人質に取られ猛毒がまわり命の期限が 12 時間に迫った父親の
映像を目にする。
ルールを侵され怒るフランクだが、アンナたちはフランクの特殊部隊時代のライバルだった
カラソフ率いる巨大売春カルテルに命を狙われていた。
流儀や使命、命が脅かされている父の間で揺らぎながら、愛車を駆るフランク。そんな彼に、
裏切りが待ち受ける……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-01-19 14:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ドクトル・ジバゴ Doctor Zhivago」
1965 アメリカ・イタリア Metro - Goldwyn - Mayer,Carlo Ponti Production.197min.
監督:デヴィッド・リーン
出演:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、トム・コートネイ、アレック・ギネス、ジュラルディン・チャプリン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
歴史的文芸ドラマがあまり得意でなく、「そうは言ってもこの映画くらいは」と、この
超有名な映画を2016年の鑑賞一作目に選んでみた。今では作れない(作らないだろう)
長い大作だ。
個人的にはイージーリスニングにハマっていた高校生の頃、ポール・モーリアや
101ストリングスなどが演奏する「ラーラのテーマ」がとても印象に残っている。
モーリス・ジャールの作品で、この年のオスカー作曲賞に輝いている。この人、今で
いえばハンス・ジマーやジョン・ウィリアムズばりの多作で、しかもレベルが高く、「アラビアの
ロレンス」などで3回もオスカーを獲っているだな。

そういうわけでテーマ音楽から入ったものの映画そのものは今回まで観ずに来てしまった。
原作が革命ソビエトから睨まれたのも分かるような、革命の人間性を否定したかのような描き
っぷりは、雄大な自然も美しいロケ地にソ連が許可をだすはずもなくスペイン、フィンランド、
カナダで撮影されたものだそうだ。監督デヴィッド・リーンは言わずと知れた文芸大作監督で、
「アラビアのロレンス」「戦場にかける橋」などでオスカーの常連となっている。受賞作品の
音楽は3作ともモーリス・ジャールである。オマー・シャリフとも縁が深い。

原作は未読であるが、ジバゴの生涯というよりロシア革命という「人間性が弄ばれる時代」を
背景にしてラーラの生涯を描いていると言える作りだ。
このラーラを演じたジュリー・クリスティは今も現役の女優さん。デビュー間もない本作で
主役級を任されたのだからよほどリーン監督に見込まれたのだろう。ハリウッド女優とは
違うどこか陰のある美人で、本作でも17歳から初老までを演じる。(あまり若くも老けても見えない
けど) オマー・シャリフはどうしても「アラビアのローレンス」の族長のイメージが強く、中東の
感じを受けてしまうのだが、それも映画が進むにつれて忘れていく。

さて、本作は帝政ロシアからロシア革命を過ぎるまでのロシアにあって、医者で詩人のジバゴと
ラーラという女性の数奇な運命、歴史の中で揉まれていく二人の愛情を描く一大叙事詩とも
いえる作品で、雪景色を中心として描かれるロシア(ではないけど)の風景も美しい。これが
テーマ曲と相まって作品の叙情性も持ち上げていく。 詩人としてかなり有名であるように
描かれるが、どんな詩を書いたのかは明らかにされない。ただし、反革命的な、人間味が濃い
作品であろうことは分かるが。
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映画は後日談から始まる。ジバゴの義兄エフグラフ(ソ連軍の将軍)が、ラーラとジバゴの
娘をダムの労働者の中から探すという光景。一人の若い女性を前に、ラーラとジバゴの話を
始める。

ジバゴとラーラの出会いは、ラーラの母(ジバゴの亡父の共同経営者で財産を殆ど持って
行ってしまったブルジョワジー、コマロフスキーの愛人であり、母は最近彼の気持ちが娘の
ラーラに行ってしまったのではないか、と悩み自殺に及んだ)の自殺未遂の現場に医者の
助手と訪れた時であり、次は、このコマロフスキーを射殺しようとしに来たクリスマスパーティー
の会場であり、(この時は後に結婚する若き革命家パーシャが彼女を救い出したが)、
後、第一次世界大戦の野戦病院で、志願看護師として働くラーラと医師のジバゴがまたまた
出会い、恋に落ちる。ジバゴは結婚して子供もいる。ラーラもパーシャと結婚しているという
ダブル不倫だったわけだ。そこで別れる。戦争は終わったが革命が置き、赤衛軍に追われ
生まれ育った故郷に移動、しかし、幸せは続かず、ジバゴはパルチザンに捕まり、その間に
一家は追放されてしまう。家に戻ったジバゴはその事実を知るが、ラーラとはまたまた出会う
運命に。ラーラの子供と3人で、雪原の小屋に移動、そこに三度コマロフスキーが登場し、
自分を頼ってくれれば極東経由で逃げられると言われるが断る。が、ラーラと子供は
コマロフスキーと去っていった。ラーラの体にはジバゴの子供が宿っていた。

そして数年後、モスクワで街を歩くラーラの姿を市内電車の中から見つけるジバゴ。慌てて
下車し、後を追うが、持病の心臓病発作で急死してしまう。著名だったジバゴの葬儀にラーラも
やって来た。ジバゴの義兄エフグラフ(ソ連軍将軍)と会って庇護を受けるようになり義兄もラーラを
愛するようになるが、やがてラーラは強制収容所に送られ(自殺した夫の罪に連座させられた)
その後は行方不明になってしまったのだ。

そしてラストシーン。また冒頭のシーンに戻り、その娘はラーラとジバゴの娘らしいと分った。
彼女の背中にはバラライカが。これはジバゴが子供の頃、母の形見として貰ったがその後
自分は弾くことはなかったものの大切にしていた楽器だった。そのものではないが、義兄は
ラーラがバラライカの名人だったと知っていて、血は争えないと、彼女がラーラの娘である事を
確信するのであった。
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分かりやすい人物配置と長い割には分かりやすいストーリー。歴史の荒波に翻弄される
ジバゴとラーラの人生が大自然をバックに迫ってくる。どなたかも指摘されているように
自由な詩人ジバゴ、愛に生きるラーラ、革命を通じて冷血人間と化すラーラの夫パーシャ、
ブルジョワジー、コマロフスキー、それぞれが、革命時ロシアの自由、革命、恋愛、世俗の
メタファーであるということなのだろう。二度目の鑑賞があるか、といえばおそらくは無いだろうが、
一度は見ておくべき映画史の佳作であることは確かであろう。
なかんづく、プロダクションデザインが見事である。

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by jazzyoba0083 | 2016-01-04 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「タイムシャッフル Time Lapse」
2014 アメリカ Royal Pictures,Uncooperative Pictures,Veritas Productions.104.
監督・(共同)脚本:ブラッドリー・キング
出演:ダニエル・パナベイカー、マット・オリアリー、ジョージ・フィン、ジョン・リス=デイヴィス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
時間旅行やタイムパラドクス、パラレルワールドものは好んでみるのだが、それでなくても
ややこしい筋となりがちなので、上手いこと整理して楽しく見られるようにしてもらいたいと
願わずにはいられない。

本作は、まるで舞台劇を見るがごとく、舞台の変化も少なく、登場人物も少ない。
低予算でアイデア勝負の映画なのだろう。「未来が映るカメラ」、これが本作のキーポイント。
ただ、思うほど単純な仕掛けではなく、また3人の主人公の若者たちの思惑も絡み、
私みたいなアホは隔靴掻痒の感想となってしまったのだ。映画ブロガーの中には本作を
絶賛する方も見えるが、そこまで深く解読するまでには私は至らなかった。みなさん
凄いなあ!!rottentomatosの評価も結構高い。でも日本では劇場では公開されて
いないんだな。こは如何に? 
私みたいに表層的にサラリと分かるような仕掛けでないと面白くないタイプの客はダメ
なんだろう。一方、こうした仕掛けを深掘りして読み解くことに面白さを見出すタイプの人は
面白いのだろう。「え?そんなに小難しい映画か?」と凡人を不思議に思う方もいらっしゃるだろう
けれど、凡人はそんなもんなんです。

大体の流れは分かりますよ、アパートの管理人を仕事にしながら共同生活する3人の
若者。画家志望のフィン、彼の恋人キャリー、そしてドッグレースにハマって結構やばい
生活をしているジャスパー。 ある部屋に住んでいるジイさんが最近姿を見せない。
気になったキャリーは家に入ってみる。そこには黒焦げになったジイさんの死体と
壁一面に貼られたポラロイド、そして見慣れぬ大きなカメラのような機械が自分たちが暮らす
部屋にレンズを向けて据えられていた。

ここでのキャリーの行動がこんがらがる要素その1。壁にあった不都合な写真を抜き取った
んだよね。壁にあった写真は未来の3人の姿を写したものと、その結果を写したものが
シンクロしているかどうか並べて貼ってあった(と思う)。そこには後でその話が出てくるが
キャリーがジャスパーと浮気している光景もあったので、キャリーは剥がしたわけ。
キャリーはジイさんの家に入ってそこの機械が自分たちの未来の写真を吐き出す装置で
あることを咄嗟に理解し、咄嗟に不都合な写真を回収してしまったの??

で、3人は未来のことが分かる装置の登場に狂喜。特にドッグレースをやっていたジャスパーは
翌日の20時の自分たちの窓辺が映しだされた写真が出てくる仕掛けになっている
わけで、当り番号をカメラに映させ、それと同じ結果が未来に生じることで大金を稼ぐようになってきた。
(意味がよく分かってない・・・orz)
3人は未来を写した自分たちの光景と同じようにしないと、ジイさんのように黒焦げになって
死んでしまうと信じていたのだ。でも、実際ジイさんの死因はそうではなく、なんかの薬品を
浴びたことだったのだけれど。

金を巡り次第に3人の仲がギクシャクしてくる。ジャスパーの賭けの胴元も登場したり、
博士の同僚と思しき女博士が出来てジャスパーに殺されたり、ジャズパーは胴元も用心棒も
殺してしまい、しまいにゃジャスパーとフィンが争いとなり、キャリーは水晶球でジャスパーを
殴り殺す。更に、恋人なのにキャリーはフィンを背後から銃で殺しちゃうのだな。もう何だか
わかりません!! どうやら写真は朝の8時と夜の8時に出てきて、それをキャリーのみ知って
いてこれを利用していろいろと悪さをしたらしんだけど、恋人を殺してどうしようというわけ??
二度見れば分かるのかなあ・・・。
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<ストーリー>
24時間後を映し出すカメラを手にした3人が、それぞれ理想の未来を手に入れようと
駆け引きを繰り広げる。巧みな脚本と登場人物たちの心理戦が見もののSFスリラー。

リメイク版「13日の金曜日」、TVドラマ「THE FLASH/フラッシュ」などで注目の
女優、D・パナベイカーが主演するシチュエーションSFスリラー。
パナベイカー扮するヒロインとその恋人である画家の青年、そしてドッグレースに目が
ない友人の男。登場人物はほぼこの3人、舞台も彼らの部屋と巨大なタイムカメラのある
部屋の2つと、低予算の制約を逆手にとって、3人の思惑が交錯する心理戦を描いてみせた。
監督・脚本は本作が初の長編という新鋭B・キング。再度見たくなる伏線やトリックに注目だ。
(WOWOW)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-21 23:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「天才スピヴェット The Young and Prodigious T.S. Spivet」
2013 フランス・カナダ Epithète Films,Tapioca Films.105min.
監督・(共同)脚本:ジャン=ピエール・ジュネ 
原作: ライフ・ラーセン 『T・S・スピヴェット君 傑作集』(早川書房刊)
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス、カラム・キース・レニー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「アメリ」のジュネ監督のファンタジーである。子供が主役の冒険ものだが心暖まる一品と
なっている。3D映画として作られたのでそれを意識した映像が沢山出てくるので3Dで
ちゃんと見たらもっと楽しかっただろう。

これがデビューとなる主人公T・Sを演じるキャトレット君が、実に素直な演技で感心した。
笑わせてくれる所もあるし。原作が持っているのだろう、暖かさが映像美とともに映画に
現れていた。少年を取り囲む家族を始めとした大人たちも、スミソニアンのオバサンたち、
長距離貨物列車の下車駅で知り合った「雀と松の木」のお話をしてくれたジイさん、
長距離トラックの運転手、少年を追いかけ回す警察官、そしてテレビ局の司会者などなど
少年に寄り添ったり、時に利用しようと試みたり、大人の不純な考えも、頭が良くて
おしゃまで、純真無垢な少年の前では手も足も出ないのだ。このあたり「ホーム・アローン」
に似たタッチかもしれない。天才なのに才能をヒケラカサない所に大人は心地よいのだろう。

映画を観ていて、自分がどのくらい天才なのか気がついてない少年を応援したくなるのは
誰にも共通する気分だろう。そして最後は家族が絆を確かめて終わっていくという。
舞台はアメリカなのだが、製作はフランスとカナダだ。でもとてもアメリカ受けする作品だと思う。 
共演者がいささか地味だったので日本ではあまり話題にならなかったと記憶しているが、
少年の父母などにもう少しビッグネームが並んでいたら、きっと話題になったに違いない。

10歳の少年の自分再発見の旅であり、また家族再生の話でもある。少年の発明品の
下りが説明不足なのがやや難点か。でもイラストやアニメも使った映像の組み立てはとても
魅力的だった。
少年の故郷モンタナからシカゴを経てワシントンDCまでの旅の景色も美しい。
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<ストーリー>
奇才ジャン=ピエール・ジュネ監督が、双子の弟の死を乗り越えようとする10歳の
天才科学者の少年の姿を描くユニークなロードムービー。
本作が長編映画デビューとなった新鋭カイル・キャトレットが主人公スピヴェットを熱演。
母親役のヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、個性派キャストが脇を固める。

アメリカ北西部のモンタナで牧場を営む父(カラム・キース・レニー)と昆虫博士の母
(ヘレナ・ボナム=カーター)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)に囲まれ暮らす
スピヴェット(カイル・キャトレット)は、10歳にして天才科学者だが、なかなか家族からは
理解されずにいるのが悩みの種だった。

双子の弟が死んで以来家族それぞれの心にぽっかり穴があいてしまっていた。
ある日、アメリカを代表する研究機関であるスミソニアン学術協会から、スピヴェットが
最も優れた発明に贈られるベアード賞を獲得したという連絡が入る。
認められることの嬉しさを噛みしめながら、スピヴェットは東部にあるワシントンDCで
開かれる授賞式に向かうため家出を決意。大陸横断の冒険の中で、スピヴェットは様々な
人と出会いながら本当に大切なものに気付いていく。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-16 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「チャーリー・モルデカイ Mortdecai」
2014 アメリカ OddLot Entertainment and more.107min.
監督:デヴィッド・コープ  
原作: キリル・ボンフィリオリ 『チャーリー・モルデカイ(1) 英国紳士の名画大作戦』(角川書店刊)
出演:ジョニー・デップ、グィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ポール・ベタニー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<「感想>
今年の2月、劇場に観に行こうとチケットまで買っておいたのにインフルに罹ってしまい
いけなかったといういわくつきの作品。結論として、劇場まで観に行く価値があったかどうか
悩ましい作品だ。

ジョニデもパルトロウもユアンも好きな俳優さんだし、作中ポール・ベタニー演じる、用心棒兼
召使のジョックの存在の面白さなど、いささかお下品なところも多々あれど、面白くなる要素は
たくさんあったのだけど個人的には登場人物が沢山過ぎ(プロットを欲張り過ぎた)この手の
コメディーとしては話が複雑になり、せっかくの笑いの要素が削げてしまっていたことだ。
原作があるのでしかたがないことかもしれないが、必死に筋を追いかけている頭脳に笑いを
迫っても腹から笑えないのである。テンポがあってとても良いのだが、その分ストーリーを
追うのが大変、というジレンマがある。

如何にもイギリスのコメディーという要素で固められている。主人公モルデカイ伯爵は、貴族
だけど税金を800万ポンドも滞納している貧乏貴族。その奥様は超美人(何にもしていない
有閑マダムのように見えたが、探偵の要素はあるようだ)のオックスフォード大学の同窓生。
その大学で奥方に横恋慕していた今はMI5のエージェントであるユアン。今でも奥方が
大好きである。そして、執事兼召使兼超強いボディーガードであるジョック。
この構成は書籍として連続して発刊されているというのも分かる。「シャーロック・ホームズ」
などのチーム編成と骨格は同じだ。

で、この一団が、ナチスに奪われたゴヤの名画の行方を追ってアラブのテロリストも登場して
すったもんだの追跡劇を繰り広げるというのが大筋だ。

登場人物のキャラクターがこの映画に大きな意味を持っている。モルデカイ伯は、妻が
嫌がるのに鼻の下にちょび髭を生やし、詐欺師まがいの美術品取引をしている如何にも
胡散臭い貧乏貴族。行動の節々に彼の、胡散臭さやビビリのキャラが見られる。
ジョニデはこれを好演していたと思う。

美人の奥様パルトロウは、ダンナが嫌いなのかというとそうではなく、大学の同窓生の
ユアンからいくら迫られてもやっぱりダンナがいいのだな。ダンナのほうはもう妻に
メロメロなんだけど。オツムのネジがちょっと緩んでいるダンナを補ってなかなかいい
コンビである。

さらに、ジョックである。どじなダンナに3回くらい銃で誤って撃たれたり、旦那様に
代わって辛い立場を一気に引き受ける。黙々と。しかし、時々切れてベランメーに
なったりする。武術や銃撃は殊の他強く、体は屈強でクルマに轢かれたらいではどうって
事ない。アイロンがけからマーシャルアーツまでなかなか彼も良いキャラであった。

そしてユアン。MI5の切れ者捜査官で、パルトロウのことが忘れられないのだが、
口には出すけどちょっかいは出さない紳士である。切れ者なのか抜けているのか
分からないところがあるのが愛すべきキャラだ。

個人的には「つられゲロ」(モルデカイは人が横でゲロすると必ずツラレてゲロってしまう
という体質)が面白かった。ラストシーンまでやっているのだから・・。

ま、主役3人+ジョックは楽しかった。それにしてもナチに盗まれた画を題材に入れた
映画、今年3本目である。
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<ストーリー>
ジョニー・デップが怪しいちょびヒゲの美術商チャーリー・モルデカイに扮し、何者かに
盗まれたゴヤの名画を取り戻そうと奮闘する姿を描く、アクション・アドベンチャー。
ヒゲアレルギーのチャーリーの妻をグウィネス・パルトロウ、MI5の刑事をユアン・マクレガーが
演じる。原作はキリル・ボンフィリオリの同名ミステリー小説。

イギリス・オックスフォード。ゴヤの幻の名画が何者かに盗まれ、英国諜報機関MI5は、
ちょびヒゲがトレードマークの怪しい美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)に
その捜索を依頼する。
彼は不死身の用心棒ジョック(ポール・ベタニー)とともに名画を探すハメになるが、その
名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていた。そんな中、富豪やマフィア、国際
テロリストを巻き込み、イギリス、ロシア、アメリカへと世界中を駆けめぐる争奪戦が勃発。
はたして、幻の名画の行方は……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-12-15 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダウト・ゲーム Reasonable Doubt」
2014 ドイツ・カナダ・アメリカ Grindstone Entertainment Group,Entertainment One.91min.
監督:ピーター・ハウィット
出演:ドミニク・クーパー、サミュエル・L・ジャクソン、グロリア・ルーベン、ライアン・ロビンズ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1時間半という時間に良くまとめた、と思うし、いわゆるVシネマ的な楽しみ方をすれば
それなりに面白いと思う。思うが、なにせ穴だらけなので、突っ込みどころも満載。
結論を引き出すために伏線を埋めましたよというのが見え見えなんだものねえ。
そんなところを突っ込みながら観るのも面白いかも。おいおい、とか言って。
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主人公はシカゴの辣腕若手検事ミッチ(ドミニク・クーパー)。あまり精悍そうには見えない
ボンボン顔だ。彼には産まれたばかりの女の赤ちゃんと最愛の妻がいて幸せの絶頂だ。
いつものように裁判で勝利し、彼が仲間との飲み会で泥酔。
タクシーで帰ればいいものを乗ってきたクルマが若い奴らにいたずらされそうだったので
、酔っ払い運転で帰宅することになったのだ。

まあ、無事には済まない帰宅路(笑)。案の定、後ろにパトカーが付く。やばし!!と思った
ミッチ君、脇道に入る。パトカーは別件で走っていたのだね。やれやれと思ったのもつかの間
間道に男が飛び出てきて跳ねてしまう。「ファッ◯!」

スピードも出てないクルマにハネられただけにしてはえらい大怪我。冷静に考えればオカシイと
思うはずなのだがなにせ動転しちゃってます。泥酔で運転ししかも人を跳ねてしまったなんて
検事の職を失うこと必定。で、ミッチ君、ケイタイでは足がつくので近くのケイタイから救急車を
呼んで、自分はトンヅラこいてしまいます。その時男は生きていたのだ。

しかし、両親の呵責には苛まれ、普通の生活を送れなくなってしまった。当然です。翌朝、
ミッチ君が跳ねた男(アッカーマンという)が死体で発見されたというニュースが流れる。
裁判では、近くの自動車修理工で、彼のクルマからハネた男の傷と一致する工具を持っていた
クリントン・デイヴィス(サミュエル)という黒人が逮捕されます。彼は数年前、見知らぬ男に
強盗に入られ、妻子を殺された上自分も大怪我を負ったという過去を持っていました。
(怪しいですねえ) 死んだアッカーマンは性犯罪で有罪となり仮釈放中の身の上でした。

一方裁判では言語学者が公衆電話からの音声は「白人、30代」と証言。これはクリントン君に
は有利。しかもシカゴ警察の女刑事さんたら、ミッチの声を電話で録音し、分析。どうやら
ミッチ君が怪しいんじゃないかと睨んでいます。自分が検察の担当なので、自分に疑いが
掛からないように裁判を進行させるミッチ君。ハラハラであります。
裁判はあっという展開を見せます。なんと、ミッチが跳ねた男は、赤い車にハネられた、電話は
自分がした、という白人の登場。(え、何、911に電話した男が二人いたっつーこと?)

晴れてクリントン君は釈放されます。さてアッカーマンを跳ねた赤い車とは?(それは追求
されません) ミッチ君、自分がアッカーマンをハネた現場に行ってみます。するってーと、
裁判所前でクリントン君が吸っていたタバコの吸殻が落ちていたのですな。
う~む。クリントン君、なにかあるな!

一方、シカゴ警察は、アッカーマンと同じような傷跡(車の整備道具のようなもので殴られた)
がある死体が発見され、これは同一犯人の連続殺人ではないか、と疑い始めます。
3体目の遺体が見つかったところでミッチ君、殺された男の共通点に「仮釈放者」という
キーワードを発見します。

ミッチ君、いろいろと調べていくと、クリントン君なる人物は、過去の悲劇を逆恨みする
サイコキラーであることが分かってきたです。クリントン君は犯罪の仮釈放者の支援グループ
に潜り込み、支援している風を装って、目ぼしい男を見つけては拉致して拷問して殺して
いたのでした!!アッカーマンはあの日、路地で(おそらくホームレス的に生活していたので
しょう)クリントン君にボコボコにされ、路地に逃げ出したところをたまたま通りかかった
ミッチ君に跳ねられたというわけでした。

ミッチ君には、義理の兄貴がいて、薬物中毒で有罪となり最近仮釈放されてきていたの
です。ミッチ君はエリートですからそんな親族がいることがバレるのを恐れます。
しかし、兄貴は「仮釈放者」、クリントン君に上手く接近させ、証拠を握れないかと相談、
兄貴は了解し、クリントン君をつけます。セメント工場に行ったクリントン君に、兄貴ったら
あっけなく頭を殴られて縛られ拷問を受けてしまいます。

一方、兄貴がクリントン君を引きつけている間、ミッチ君たら令状なしでクリントン君の
家に侵入。彼が仮釈放者のIDを集めている証拠を手に入れます。しかしその時、
セメント工場にいた兄貴との電話中、何か起きた動きが。急いでセメント工場に走って
行きます。(クルマで行けよな。IDを持ちださなくちゃダメでしょ)
そこで瀕死の兄貴を助け、警察に連絡します。しかし、ミッチ君たら、容疑者として逮捕
されちゃいます。担当はあのシカゴ警察の女刑事。

「なんで兄貴を殺さなくてはならないの? なんで自分で警察に電話する?」と言っても
女刑事、例の公衆電話の音声を聞かせ、あなたでしょ?と。ミッチ君あっさりゲロして
しまいます。クリントン君こそ怪しい。また殺人が起きると説明しても信用してもらえません。
「弁護士が来るまではなんも喋らん」と宣言したミッチ君、そこへ警官が、仲間の検事から
電話だと言って、黒電話を持ってくる。果たしで電話口に出たのはクリントン君だった。
「きみが捕らえられているのに同じような事件が起きればきみは犯人ではないという
Reasonable Doubtが発生するわなあ。そのことが身にしみて分かる方法があるんよ」
ミッチ君、当然、母子が殺されているクリントン君が狙うのは自分の妻と子だと気がつく
わけです。そこで警官を電話でぶん殴って鍵を奪い、警察車両を奪って自宅を目指します。
(やるなあ)

そのころミッチ君の自宅には同僚警官を名乗るクリントン君が訪問してきた。ナイフを
用意している。急ぐミッチ君、ああ、親子はシリアルキラーの餌食となるのか!とその時、
ミッチ君が間に合います。警官から奪った銃を構えますが、妻の喉元にはナイフが。
「銃を捨てろ」と。当然捨てなくてはならないミッチ君。クリントン君に「オマエは男として
勇気がないのだ」とかサイコキラーを怒らせるようなことを言っちゃいます。

「おーおー、そうかよ。オマエなら妻子が危険に及んだ時は自ら殺せというのだな、
ならばこうしてやろう」と、クリントン君に至近距離から撃たれてしまいます。そして毒牙は
妻に!銃で撃たれて痛い痛いしているミッチ君を横目に、妻子が殺されることはどういう
ことか思い知るがいい。だが、オマエには銃を与えよう」と足元の銃を倒れているミッチ君に
蹴って渡します。しかし痛い痛いのミッチ君、銃など構えるチカラが残ってません。
危ない!妻娘!! とその時銃声が轟き、クリントン君が吹き飛びます。玄関には、
警察にかかってきた検事からの電話が偽物であったことからミッチ君の自宅に急行した
例の女刑事の放った一発だったのでした。めでたし。

さて数日後。傷も癒えたミッチ君の家にこれも傷が癒えた兄貴が訪問します。悪だった
兄貴もすっかり心を入れ替えて、自分の姪に目を細めるのでした・・・。
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ストーリー全部書いちゃいましたね。「こいつ、バカか」と突っ込みたくなるシーンが
ミッチ君ならずともあるのですが、それはそれとして期待しないで見れば楽しめる映画でしたよ。
90分だし。
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by jazzyoba0083 | 2015-12-10 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)