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●「チョコレートドーナツ Any Day Now」
2012 アメリカ PFM Pictures.97min.
監督・(共同製作・脚本):トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、フランシス・フィッシャー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
実話にインスパイアされた、とはいえ時代設定や人物のバックグラウンドに多少あざとい
ところは感じるが、結末も含め感動するストーリーではある。差別を描こうとするとこういう
シチュエイションにならざるを得ないのかな。よく練りこまれた脚本は短い時間の映画で
あるにも関わらず、多弁であり、傑作であると感じた。

1970年代のアメリカ、ゲイとダウン症の少年という組み合わせ。時代はまだまだLGBTに
キツイ差別があった頃であり、片や、ダウン症の子どもたちに対しても今ほど理解が
進んでいなかった時代だ。そんな時代に生きたゲイバーのダンサーと弁護士のカップル、
彼らはダンサーのアパートの隣室に暮らし、母親がドラッグジャンキーで育児放棄された
ダウン症の少年を引取り自分らの子どもとして育てていこうとする話。
実生活でもバイセクシャルであるという、イギリス出身のトニー賞俳優アラン・カミングの
熱演が映画を熱いものにしている。また彼の歌も上手い。主役の二人、顔が「真夜中の
カーボーイ」のコンビ、ダスティン・ホフマンとジョン・ボイトに似ているなあ、と思った。

世間的にも法律的にもゲイの関係は白い目で見られていた時代に、そのカップルが
これも世間的に理解が遅れていたダウン症の少年を養子として育てていこうとするのだから
その容易の無さは想像に難くない。そうした困難を乗り越え世間と戦いを止めない二人なの
だが、結末は悲劇なのだ。根本的に「普遍的な人間の愛とは何か?」ということを問い詰める
お話で、ゲイのダンサー、ルディ・ドナテロ=アラン・カミングがラストに唄う、ボブ・ディランの
名曲「I shall be released」という歌がすべてを物語るのだ。この歌はYouTubeで確認できる。

「基本的人権」「多様性への寛容」といういつの時代にも要請される基本が、人間という
動物はなかなか達成できない。その一面を本作は鋭く指摘している。ラストで、少年の
行末を、主人公の一人、弁護士ポール・フラガー=ギャレット・ディラハントが結果的に
彼らの邪魔をした裁判官や検事らに手紙を書くのだが、彼らの反応を知りたいところだった。
まあ、映画的には余韻を残す、という意味では文句はないところではあるのだが。

邦題のチョコレートドーナツとは、ダウン症のマルコ少年の大好物。まあ原題では何の
ことか分からないので、いい感じのネーミングではなかったか。
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<ストーリー>
1970年代の実話を基に、育児放棄されたダウン症の少年を育てたゲイのカップルの
姿を描くヒューマンドラマ。
出演は、ドラマ『グッドワイフ』のアラン・カミング、「ノーカントリー」のギャレット・ディラハント。
監督は、本作が日本公開初作品となるトラヴィス・ファイン。
第11回トライベッカ映画祭観客賞他受賞多数。

1979年、カリフォルニア。ゲイであることを隠しながら生きる弁護士のポール(ギャレット・
ディラハント)と、シンガーを夢見ながらショーダンサーとして働いているルディ(アラン・
カミング)が出会う。2人はすぐ惹かれ合い、恋に落ちた。

ルディが暮らすアパートの隣に、ダウン症の子ども・マルコ(アイザック・レイヴァ)と
薬物依存症の母親が住んでいた。ある夜、マルコの母親は大音量の音楽をかけたまま
男といなくなってしまう。翌朝、ルディが騒音を注意しに隣に乗り込むと、小さくうずくまって
母親の帰りを待つマルコがいた。ルディは助言を求めてポールが働く検事局に行くが、
ポールは家庭局に連絡してマルコを施設に預けろと言い捨てる。

失望したルディがアパートに戻ると、マルコの母親は薬物所持で逮捕され、マルコは
お気に入りの人形アシュリーを抱いたまま、強制的に施設に連れて行かれる。
翌日、ポールはルディに昨日の言葉を詫びる。2人はお互いが歩んできた人生を
それぞれ打ち明け、さらに深い結びつきを確信する。その帰り道、家に帰ろうと施設を
抜け出したマルコが夜の街を1人で歩いていた。ポールとルディはいとこと関係を偽り、
マルコと一緒に暮らし始める。マルコは初めて学校に通い、ポールはマルコの宿題を
手伝い、ルディは毎朝朝食を作り、眠る前にはハッピーエンドの話を聞かせて眠らせる。
2人はまるで本当の親子のようにマルコを愛し、大切に育てた。

ルディは、ポールから贈られたテープレコーダーでデモテープを作り、そのテープが
クラブオーナーの目にとまってシンガーの夢を掴む。3人で暮らし始めて約1年が経った
ある日、ポールとルディがゲイのカップルであることが周囲にバレてしまう。関係を偽った
ことが原因でマルコは家庭局に連れて行かれ、ポールは仕事を解雇される。今こそ法律で
世界を変えるチャンスだというルディの言葉に、ポールは法を学んでいたときの情熱を
取り戻す。そして、マルコを取り戻すための裁判に挑む……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-10-10 23:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男 The Bag Man」
2014 アメリカ Cinedigm,Tin Res Entertainment.109min.
監督:デヴィッド・クロヴィック 原作:ジェームズ・ルッソ
出演:ジョン・キューザック、レベッカ・ダ・コスタ、ロバート・デ・ニーロ、クリスピン・グローヴァー他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
いやはや、とんでもない映画を観てしまった。ジョン・キューザックもデ・ニーロも出演作を
もう少し考えないと・・・orz。マネージメント会社の問題だろうけど。
原作があるからストーリーを捻じ曲げるわけには参らないのだろうけど、なんか状況は
わからないままだわ、明確にしておいたほうがいい部分は明らかにならないわ、
物理の法則を無視した展開は異常だし、展開に都合のいい女の立場は、白けたなあ。
これが本邦劇場公開映画初登場のダ・コスタのビッチぶりが、ある意味半端無かった。
最初のうちはなかなかおもしろい映画かも、と思わせたが、しばらくしてグダグダになって
来て、ラストの展開あたりは、もう笑っちゃったよ。

出だしは自家用ジェットの中。やばい仕事の依頼主がドラグナ=デ・ニーロ。中身を絶対に
見てはいけないバッグを大金と引き換えに運ぶ役目を受けたのはジャック=キューザック。
指定されたモーテルで客引きをしている女レブカ=ダ・コスタという布陣。
明確にした方がいいと思ったところは、ドラグナの商売。レブカの本当の出自。

ラスト辺りでドラグナがモーテルは自分の所有で取引に使っていたのだ、とジャックに言って、
建物を爆破するシーンがあるが、もう少し、モーテルの女衒の男二人やレブカ、それに
車いすに乗るモーテルの支配人、ら「モーテルに居た全員が全部自分の仕込み」、ということを
匂わせておいたほうが良かったのではないか。そうすると、レブカも当然ドラグナに送り
こまれた女であることが分かり、なんでまたあんなにマーシャルアーツに優れているわけ?
というのが判然とするわけだけどなあ。そこまでちゃんと観ているうちに分かれ、ということ
なんだろうか。(^^ゞ
ドラグナのゲームに付き合って殺された、冒頭の殺し屋(ジャックの手に銃弾を打ち込んで
殺されトランクに押し込まれていた)、モーテルに居た偽FBIの二人、ドラグナの
ボディーガードの黒人の太っちょ、モーテルの支配人にして、最後にはジャックに
スコップで殴り殺される男らこそいい迷惑だったといえるなあ。

結局、ジャックもレブカもお互いに惹かれてしまったことが、ドラグナの描くシナリオを
崩してしまい、ジャックは死なず、レブカはボスを裏切り、二人で大金をせしめてどこかへ
消えた、という結論になるわけだ。しかし、バッグに入っていた生首、時間が立てば恐ろしい
死臭がするだろうに、とか、最後にレブカがバッグに入れる金塊、女の片手であんなに
軽々と掴めるほど金のインゴットは軽くないぞ、とか、プライベートジェット、デカすぎじゃね?
とか、レブカ、3発も食らってよく生きているなあとか、突っ込みどころ満載だ。やれやれ。
バッグの中身こそ、客にわからないままで良かったんじゃないかなあ。

ドラグナも自分がひょっとしてジャックに殺されるかもしれない、とか言っちゃって、自分が
不治の病にかかっているとか言い出すのかと思えばそうでもないし。よく分からん・・・。
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<ストーリー>
殺し屋のジャック(ジョン・キューザック)はボスのドラグナ(ロバート・デ・ニーロ)から新たな
使命を帯びる。“黒い鞄を、ドラグナの指示を待ちながら目的地に運び届けること。ただし、
中身は決して見てはならない。”

ジャックは指定されたオアシスモーテルに向かうが、その途中、ドラグナの手下らしき男に
襲われる。辛うじて相手を射殺したものの、ジャックも左手に重傷を負い、何とか指示された
13号室にチェックイン。だが、手当てのために町に出て戻ると、誰かが部屋に侵入した形跡
が残っていた。ジャックは浴室で、娼婦風の若いモーテルの女性客(レベッカ・ダ・コスタ)が
うずくまっているのを発見。レブカと名乗るその美女は、同じくモーテルに泊まっている小男と
大男の奇妙な2人組に捕らえられているという。懇願されたジャックはやむなく彼女を匿うが、
2人の前に次々と刺客が現れる。鞄の中に入っているものは一体何なのか?彼に課された
使命とは?そして、誰を信じればいいのか? 2人を待ち受けるのは、衝撃のラスト……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-10-04 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「テロ・ライブ  The Terror Live」
2014 韓国 Cine2000,Distributor:Lotte Entertainment.98min.
監督・脚本:キム・ビョンウ
出演:ハ・ジョンウ、イ・ギョンヨン、チョン・ヘジン、キム・ホンファ、キム・ソジン、イ・デヴィッド他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
いかにも韓国らしいエキセントリックさで、かなり突っ込みどころ満載だが、面白かった。
ほぼ全編がラジオの小さいスタジオで展開し、カットも短くアップ目が多い、実験的な
感じも受ける作品だ。
ニュースキャスターというポジションは世界各国で違うのだろうけど、おそらく韓国では
アメリカと同じように国民的ヒーローであると推測する。そのスターとでも言うべき存在の
見せてはいけない本音や弱さ、放送局の幹部の本音などが痛快に描かれている。
切羽詰まった時に見せる人間の本性が、主人公のみならず、犯人、局員、政府と様々な
人間に観られるとう言う切実さもまた良い。
また交渉にやって来たメッタクソ気分が悪い警察庁長官があっけなくテレビの生放送中に
殺されるというのも、「官」に対する反感のカタルシスとして受け取られているのだろう。

CGの出来も良く、漢江にかかる大きな橋の爆破、ビルの倒壊など大掛かりではないけど
細かい部分もちゃんと表現されている。俳優さんたちは知らないので分からないけど、
作品に対するマイナスになっているところは無かった。キャスターの元妻もアナウンサーでは
なく、報道記者の雰囲気があっていいんじゃないか。

テンポも良く、狭い空間と話題から言って100分で収めたのは、くどさが無くて良いと思う。
最大の難点は、イヤーモニター内部やビルが倒れるまた橋が崩壊するほどの爆弾を、
若い男性が一人でどうやってやったか、ということ。アイデアはいいのだが、そこにどうしても
無理を感じてしまう。ラジオ・テレビ兼営局という点も理解していないと、なんでラジオスタジオが
いきなりテレビスタジオになるわけ??と感じてしまうかもしれない。
たった半日くらいで通常の生活が天国になりやがて地獄となる人生、超高層ビルが爆弾
1つで倒れるとは思えないんだけど、このなんつーかジジェットコースター感が気持ちいい
作品。
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<ストーリー>
大統領の謝罪と多額の現金を要求する爆弾テロ犯からの電話がラジオ番組にかかってきた
ことから、通話の模様を生中継しようとするものの状況が二転三転していくサスペンス・スリラー。
監督・脚本はキム・ビョンウ。初めて長編映画作品を手がけた本作で第34回青龍映画賞
および第14回釜山映画評論家協会賞で新人監督賞を獲得した。
不祥事を起こしラジオ番組担当となったが爆弾テロ犯とのやり取りを通し巻き返しを図る
アナウンサーを「ベルリン・ファイル」「チェイサー」のハ・ジョンウが演じる。
ほか、「新しき世界」のイ・ギョンヨン、「キッチン~3人のレシピ~」のチョン・ヘジン、
「ポエトリー アグネスの詩」のイ・デビッドらが出演。

かつて国民的な人気を誇っていたアナウンサーのユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)は、不祥事を
起こしたためにテレビ局からラジオ局に左遷となっていた。彼が受け持つラジオ番組の
生放送中、漢江にかかる橋を爆破するという脅迫電話を受ける。
はじめはいたずらだと思い相手にしていなかったが、電話を切った途端にマポ大橋で爆発が
発生。ヨンファは爆破テロだと確信し、事件の実況と犯人との通話の独占生中継と引き換えに
自分をテレビ局へ復帰させるよう報道局長(イ・ギョンヨン)に持ちかける。
犯人は21億ウォンもの大金と大統領の謝罪を要求。犯人とのやり取りを進めるうちに、
ヨンファは自分が装着しているイヤフォンに小型爆弾が仕掛けられていることを知る……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-09-27 23:10 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ディス/コネクト Disconnect」
2012 アメリカ LD Entertainment,Liddell Entertainment,and more.115min.
監督:ヘンリー=アレックス・レビン
出演:ジェイソン・ベイトマン、ホープ・デイヴィス、フランク・グリロ、アンドレア・ライズボロー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの鑑賞。地味めなスタッフ、キャスト、ストーリーサマリーを読んでもピンと
来なかったので見送っていたところ、奥様が面白かったから観たら、と薦めてくれたので
鑑賞に及んだ次第。

本国での評価も高く、アルトマンばりの群像劇が面白かった。PCとネットに支配された
生活から派生するトラブルを通してリアルな人間関係を見つめなおす、といった塩梅の
ストーリーだ。
弁護士と音楽オタクの息子、その息子をFBを使ってからかい自殺未遂に追い込む
二人の同級生。その片割れのサイバー犯罪担当の元警官だった父親。
幼い子を失い、妊活もままならずお互いの心が冷え込む元海兵隊の夫と、チャットに
救いを求める妻。性犯罪を取材する女性テレビリポーターと、取材対象となる18歳の
男の子。主に3つの物語が同時に進行し、繋がるところが繋がって一つに物語となり
大団円を迎える。

それぞれのストーリーにPCやSNS、匿名のチャット、ハッキング、またスマホ依存、
など現代社会のサイバー依存の闇が描かれていく。偽名をかたったFBで、裸の
写真をばら撒かれ自殺未遂を引き起こす、チャットをしているうちにPCを乗っ取られ
銀行口座が空になる、ポルノサイトのチャットに絡む性犯罪をリポートしようとする
女性テレビ記者と匿名取材の対象となる男の子のやりとり、などなどすべてサイバー
空間から引き起こされる事件が、やがてリアルな対面となり、現実的、人間的な
解決を迫られていくさまが、テンポよく描かれていく。よく出来た脚本だと思う。
自らの生活に照らしあわせて、自分も危ないなあ、と思う人も多いのではないか。

大団円では、人間的絆の中で、現実的な解決により、サイバーなトラブルから抜け出て
いくことになる。必ずしもハッピーエンドではないところが軽さを抑えた感じになっていて
良かったと思う。明るい映画ではないが、実生活に照らしあわせてシンパシーを
感じる作品といえる。
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<ストーリー>
「日常生活におけるネットやスマホへの依存が強まる中、もっとも身近な家族ですら互いに
何も分からなくなってしまった現代社会のコミュニケーション不全が招く悲劇をスリリングに
描き出した群像ドラマ。
出演はジェイソン・ベイトマン、ホープ・デイヴィス、ポーラ・パットンほか。
監督はアカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「マーダーボール」で注目され、
本作が劇映画デビューとなるヘンリー=アレックス・ルビン。

 同級生のイタズラとは知らずに、SNSで知り合った女性相手に自分のはずかしい画像を
送ったばかりに、その画像をネット上にばらまかれてしまった内気な少年ベン。彼はショックの
あまり自殺未遂をして意識不明に。
その父親で仕事中毒の弁護士リッチは、自殺の原因を突き止めるべく調査に乗り出す。

一方、加害少年の父親で元刑事のマイクは、ネット専門の探偵をしていた。彼のもとには
ネットでカード詐欺に遭ったハル夫妻から捜査の依頼が持ち込まれる。妻がチャットにはまり、
知らぬ間に個人情報を盗まれていたのだ。

さらに、リッチが顧問弁護士をするローカルTV局の女性レポーター、ニーナは、違法ポルノ
サイトの取材に成功し、全国ネットでも放送され注目を集めるが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-09-14 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「テレーズの罪 Thérèse Desqueyroux 」
2012 フランスLes Films du 24 and more.110min.
監督:クロード・ミレール  原作: フランソワ・モーリアック 『テレーズ・デスケルウ』(講談社刊)
出演:オドレィ・トトゥ、ジル・ルルーシュ、 アナイス・ドゥムースティエ、カトリーヌ・アルディティ 他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
モーリアックの名著「テレーズ・デスケルウ」の映像化。クロード・ミレールには遺作となった。
フランス文学が原作らしい雰囲気を持つ思索的、重く暗くもある映画だ。日本劇場未公開。
コケットな魅力のオドレイはここでは、夫の毒殺をもくろむシリアスな役どころだ。
新妻としては老けているが、文学性を表すにはナイスキャスティングだったと思う。

原作は未読だが、殺されそうになってもなお、家のことが大事だとはいえ妻をどこかで愛している
夫の気持ちが不思議だ。そして、家と家の結婚と割り切りながらも、義理の妹の自由な恋愛に
当てられ、二人を別れさせ、かつ夫の毒殺を試みる。彼女は自由が欲しかったのか、何のために
夫に毒を盛ったのか、よく理解できなかった。娘を取り上げられても大騒ぎするでもなく、
心の一部が死んでしまったかのようなこの主人公。 また殺されそうになっても、妻を守ろうとする
夫は、単に家のことだけを考えていたとは思えない。でも、娘に会わせない、さらに離縁するという
行動。これもなかなか難しい心理だ。 最後の別れの時、夫はテレーズに自分を殺そうとした動機を
尋ねるが、説明は出来ない、という。本人が分からないというものを、観ている人が分かろうとする
のはなかなか難しいのではないか。
ラストシーンの主人公テレーズの笑顔は、解放された笑顔なのか、幼いころからずっと自分を縛って
来た家のこと、人間関係をリセットしえた女の喜びととらえるのが正解なのであろうか。

時代は1920年代の終わりころ。舞台はフランスのボルドーからスペインよりの海岸地帯。
松林が美しい地方である。モーリアックの生きた時代だろう。その時代の一人の女性の生き方を
提示した。女性の地位がまだ今日ほどではなかった時代、女性の心に潜む思いや覚悟を
モーリアックは表現しようとしたのだろうか。
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<ストーリー>
1920年代のフランス・ランド県で地主の娘テレーズは親同士が決めた政略結婚で同じ
地主のデスケルウ家に嫁ぐ。当初は愛のない結婚に疑問を持つこともなかったテレーズ
だったが、義理の妹で親友でもあるアンヌの身分違いの恋を目にする等するうちに、
古臭い価値観に縛られたデスケルウ家での生活に次第に息苦しさを感じるようになる。

そして夫ベルナールが心臓の薬としてヒ素を少量飲んでいたことから、医師の処方箋を
偽造して購入したヒ素をベルナールに分からないように大量に飲ませてヒ素中毒にして
しまう。
不審に思った医師らによってテレーズがベルナールにヒ素を飲ませていたことが明らかに
なり、テレーズは処方箋偽造の罪で告訴される。家名を重んじるデスケルウ家とテレーズの
実家によって告訴は取り下げられ、ベルナールはテレーズとの夫婦関係が円満であると
対外的に見せかけることにするが、テレーズは娘との面会を禁じられ、粗末な部屋に
幽閉される。

月日が経ち、気力を失ってやつれ果てたテレーズの無惨な姿を見たベルナールは、
良家に嫁ぐことになった妹アンヌの結婚式が終わったら、テレーズを自由にすることを約束する。
こうしてパリに移り住んだテレーズは健康を取り戻す。ベルナールは改めてテレーズに何故
自分にヒ素を盛ったのかを尋ねるが、テレーズはその理由をどんな言葉で説明しても嘘が交じって
しまうとして明言を避ける。そして赦しを請うテレーズをベルナールは赦し、娘と会うことも認める。」
(Wikipedia)

この映画の詳細はlこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-31 23:45 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ダーク・ブラッド Dark Blood」
2012 アメリカ・イギリス・オランダ Fine Line Features,Scala Productions.86min.
監督:ジョルジュ・シュルイツァー
出演:リヴァー・フェニックス、ジョナサン・プライス、ジュディ・デイヴィス、カレン・ブラック他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
夭逝したことから、よくジェームズ・ディーンと比べられるリヴァー・フェニックス。
透き通ったような純粋さ、時折みせる儚さは確かに共通したところもあろう。
本作は、23歳でヤクのオーバードーズで亡くなったそのリヴァー・フェニックスの
遺作。撮影中、クランクアップ寸前での急死だったため、映画はお蔵入りとなった。
しかし、監督のシュルイツァーが自分が病気になり余命幾ばくもないことを知り、
この20年前の映画を完成させることを計画。版権などをクリアし、ナレーションを追加する
などし2012年に完成、公開したのだ。
映画の冒頭に、監督自身がこの映画の成立過程を説明している。

短い作品だが、何か夢を見ているような映画で、リヴァー・フェニックスの妖しくも
儚げなポジションが良く似合っていると感じた。物語の設定が良かった。
原爆実験で誰も住まなくなった先住民居留区近くに、一人暮らす”ボーイ”(リヴァー)。
結婚して12年、子供もいるが最近倦怠期に入っているハリウッドの俳優夫婦。

その夫婦が小旅行とて、ベントレーを駆って砂漠を走るが、途中でエンスト。クルマが
全くと言って通らず、携帯も圏外になるような場所で、夫ハリーの提案で動かないことが
大事、とクルマで夜を明かすことを決めたが、妻のバフィーは、遠くに見えた明かりが
気になり、一人で歩いて行ってみる。そこがボーイの暮らす小屋だったのだ。

翌朝夫も合流するが、ボーイとバフィーは惹かれ合っていく。それが気に入らない
ハリーであった。ボーイの仲間のところでクルマを修理してもらえることになったが、その間
ボーイの家にいなくてはならない。次の作品に向けて一刻も早く戻りたいハリー、
ボーイとのかりそめの恋に浮かれる?バフィー。
3人の間には次第に勘定のズレが生まれてきて、ついには悲劇が起きるのだった。

リヴァー演じるボーイという八分の一先住民の血が混じっている若い男性。妻は恐らく
原爆実験の影響なのだろう、白血病で死んでいる。一人で先住民の土産物?を作って
生計をたてているらしいが、正体はよく分からない。しかし、基本は優しいいい人で、
それ故、少しのことで傷つきやすいのだ。
ボーイは最後には、夫ハリーともめて、斧で頭を殴られ死んでしまうのだが、いまわのきわに
バフィーを呼んで、その胸の中で息を引き取るのだ。その儚さに、見ている方はまるで夢を
見ているような気分になる。

原爆シェルターを持っていたり、現実と夢が交差するような映画は独特の味わいを持っていたと
思う。ただストーリーの骨子そのものはもう一捻り欲しいと感じた。
リヴァーファンに取ってはたまらない、しかも悲しい1本であろう。
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<ストーリー>
「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックスの遺作。彼の死で未完となっていたが、
「マイセン幻影」のジョルジュ・シュルイツァー監督が自らの手で完成させた。
共演は、「マリー・アントワネット」のジュディ・デイヴィス、「エビータ」のジョナサン・プライス。
2013年ベルリン国際映画祭ほかで公式上映。

かつて白人がネイティブ・アメリカンを迫害し、核実験を繰り返していた砂漠が広がる
アメリカ南西部。倦怠期を迎えた俳優夫婦のハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー
(ジュディ・デイヴィス)は、2人の関係を立て直すため2度目のハネムーンのつもりで、
ハリウッドから週末旅行にやってきた。
しかし、運転していたベントレーが故障してしまい、無人の荒野で夜を過ごす羽目に。
朝まで車内で待つと言うハリーに苛立つバフィーは助けを呼びに行く。遠くにかすかに
見えた光を頼りに砂漠を歩き続けた彼女は、今にも倒れそうな掘建て小屋を見つける。

そこに住むホピ・インディアンの血が8分の1流れる青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)は、
ネイティブ・アメリカンの妻を白血病で亡くして以来、社会との関係を絶って、1人で暮らして
いる。世界の終わりが近づいていると信じる彼は、地下にシェルターを作っていた。
そこには、偉大な書物、ビタミン剤、魔法の力を持つといわれるカッチーナ人形など、
世界終焉後にも保存されるべきものが集められていた。憔悴したバフィーを見たボーイは、
彼女を手に入れたいという欲望にかられる。バフィーはそんなボーイの思惑に気づかず、
助けてもらおうとハリーと車の元へボーイを連れていく。ハリーとバフィーは車を近くの町で
修理を出すために、ボーイの小屋で待つことになる。

バフィーは次第にボーイの危うさや純粋さに惹かれていくが、ハリーはボーイが自分とは
相容れない人間であることを察し、ボーイも軽蔑する白人文化を象徴するようなハリーを
忌み嫌う。3人の間に流れる空気は、次第に緊迫していく……。」(Movie Waker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-29 22:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「誰よりも狙われた男 A Most Wanted Man」
2013 アメリカ・イギリス・ドイツ Lionsgate,Film4,Demarest Films.122min.
監督:アントン・コルベイン   原作: ジョン・ル・カレ 『誰よりも狙われた男』(早川書房刊)
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、ロビン・ライト他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった(といわれる)作品。終わり方が悲劇的で
好みではないが、お話としてはよく出来ていたと思う。9,11以降のテロ対策について
見解の違う2つの勢力が、一人のチェチェン人青年を巡り、対立していく様子を
静かに、しかも問題を含みつつ描いていく。そしてラストは何ともやりきれない終わり方だ。

ドイツは、9,11の首謀者アタ容疑者をハンブルグで逮捕できなかったことを悔いており、
テロリストの摘発には力を入れていた。その中心人物がギュンター(ホフマン)であった。
彼は世間的には存在していないドイツ政府の対テロスパイチームのボスであり、アフリカで
一度失敗していることから、ことを慎重に運び、裏の裏にいる巨悪をあぶり出す作戦。

方やドイツ警察や公安当局は、青年を危険なテロリストとして一刻も早く摘発したい。
そこに調子のいい漁夫の利を目論むCIAが一枚噛むことで事態を不幸な方向に押しやって
しまう。このチェチェンの青年を助けようとするのが人権保護団体NPOの弁護士アナベル
(レイチェル)。彼女は、青年を何とかしようと思いつつ、ギュンターらの方針を理解しつつ
ギュンターに協力する。

イッサ・カルポフという名前はアラブ、苗字はロシアというチェチェンの青年は、ハンブルグ港に
密航してきた。彼は父親の手紙を持ち、あるブルー(デフォー)なる銀行家との接触を
図ってきた。イッサが言うには彼のチェチェン人の母は14歳でロシア人の父に犯され、
自分を産んで死亡。汚いことをしてチェチェン人から巻き上げた大金を母国の病院や学校に
寄付したいとのことだった。ギュンターはイッサを泳がせることで彼の背後にいる組織を
炙りだそうとしていた。それは、アブドゥラ博士というイスラム系の男で、彼の慈善の送金の
一部が過激派の武器を運ぶ海運会社に回っている疑惑がある、というのだ。

一方、ドイツ公安やCIAは、イッサをすぐに捕らえろ、と主張する。ギュンターの努力で
アブドゥラ博士と銀行家ブルーの接触が実り、アブドゥラ博士はイッサの父が遺した大金を
希望するリストに送ることに同意した。しかし、サインをしている途中で「この中の1つの
寄付先を変更したい」と言い出す。これだ!と外のワゴンで盗聴していたギュンターたち
チームは小躍りした。無事にテロリスト支援会社への送金を見届け、後は身柄を確保する
だけ。ギュンターがタクシー運転手に化けて寄付の手続きを終えた銀行前に。アブドゥラと
乗り込もうとしたとき、タクシーは待ち構えていたクルマにぶつけられ、ギュンターが気を
失っているうちに、アブドラ博士とイッサは、公安当局(CIAの援護を受けている)に、
拉致されてしまった。

今一歩でアブドゥラ博士の背後にいる組織まで手を伸ばせたのに、公安とCIAはメチャクチャに
したのだ。徒労感にうなだれたギュンターは、街に消えていったのだった。

静かなスパイ映画だが、過去の失敗から学んだギュンターが、アナベルを通じてイッサを懐柔し、
味方に付けて、彼の奥にある組織をあぶりだそうと慎重にことを進め、成功一歩手前で
公安当局とCIAが急襲し、台無しにしてしまう。
ギュンターの悔しさを思うとやりきれない。
ヘビースモーカーで、殆どアル中、腹の突き出たホフマンはおよそ対テロ対策員とは思えない
要望だが、抑えた演技はさすがであり、また裏金取引をやっているが故に弱みのある銀行家
ブルーのデフォーも、人権派弁護士のレイチェルも良かった。ストーリーの骨格が面白いのは
原作によるところが大きいとは思うが、この沈み込むような挫折感、徒労感をこの監督と
キャストは上手く表出できていたとおもう。
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<ストーリー>
14年2月に急逝したオスカー俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン主演のサスペンス・ドラマ。
『裏切りのサーカス』などで知られるスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレの同名作を基に、
現代のスパイによる諜報合戦が描かれる。
ウィレム・デフォー、レイチェル・マクアダムスといった名優たちによる演技合戦にも注目。

ドイツのハンブルグで諜報機関のテロ対策チームを指揮するバッハマン(フィリップ・シーモア・
ホフマン)は、密入国した青年イッサをマークする。イスラム過激派として国際指名手配されて
いるイッサは、人権団体の女性弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス)を通して
イギリス人の銀行家ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。
ブルーの銀行にテロ組織の資金源である秘密口座の存在が疑われるため、バッハマンは
その動向を監視していた。ドイツの諜報機関やCIAがイッサの逮捕に動き出す中、彼を
泳がせることでテロ組織への資金援助に関わる大物を狙うバッハマン。だが、思いがけない
事態が次々と巻き起こる……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-20 23:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「天国は、ほんとうにある Heaven Is for Real」
2014 アメリカ TriStar Pictures(a SONY company).99min.
監督・(共同)脚本:ランドール・ウォレス  
原作: トッド・バーポ
『天国は、ほんとうにある 天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』(青志社刊)
出演:グレッグ・キニア、ケリー・ライリー、コナー・コラム、マーゴ・マーティンデイル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
実際にあった話をまとめたベストセラー本がベースとなっている。ラストに本物の一家が出てくる。

お話は簡単で、ネブラスカ州インペリアルという小さな町が舞台だ。そこで牧師兼消防士兼
修理工兼高校のレスリングコーチであるトッド・バーポ(キニア)は、コルトンという4歳の息子、
その上のナンシー、そして妻のソーニャの4人ぐらし。貧乏であるが、信者たちからあてがわれた
家に住み、つましい幸せな日々を送っていた。

ある日トッド一家の4歳になる長男が盲腸を破裂させ、緊急入院。かなり危ない事態であったが、
家族の祈り、街中の祈りが通じてか、奇跡的に命を取り留めた。
コルトンというこの少年は退院後、自分が天国に行ってきたと語りだす。その内容は、
具体的で、母親が流産していてその子が女の子だったことまで観てきたという。そんなことは
誰も知らないはずなのに。コルトンは、観てきたことを淡々と語るに過ぎない。
嘘を言っているようには見えない。イエスの顔もみた、自分の手術中、お父さんが神様に対し
怒っていること、お母さんが街中のみんなに連絡し、コルトンのために祈って、というところ
などは見えていたという。

牧師たる父は、天国はある、と説教している身。息子の言葉を信じたいが、臨死体験の幻覚で
はないのか、科学的に説明は出来ないのかと大学の心理学者に相談したりもする。
やがてマスコミの知るところとなり、コルトン少年は有名人になってしまう。しかしこのことが
街の人々や子供仲間に微妙なバランスの狂いを生じさせる。その溝は夫婦の間にも。

そして、トッドは、教会の説教で天国の話をするのを止めないと、新しい牧師を呼ぶことになる、と
理事会で言われてしまう。悩むトッド。そして金はどんどん足りなくなり、コルトンの病院代金すら
払えなくなるのだった。
理事会の中の強硬派の婦人ももちろん牧師の知り合いであるが、彼女はイラクだかアフガンの
戦争で息子をなくし、なぜ自分は息子を奪われ、なぜ牧師の息子は助かったのか、それが
嫌だったのだ。

コルトンは、トッドの祖父ポップが天国にいたよという。若いころの祖父の写真を見せるとその人だ
という。天国では皆若いんだとも。ここに及んで科学では説明できないことが起きていることを
トッド夫妻は確信、その時ラジオから生放送でインタビューの申し込みがあった。トッドは
次の日曜、教会に来てくれれば話すと説明する。

そしてテレビカメラや大勢の見物客の前で、トッドはコルトンの体験を説明する。そしてコルトンは
天国に行ってきた、しかし、天国の存在をそれでも否定的な人もいるだろう。しかし、どうだろう
皆さんが愛する人を思う時、天国の存在を感じないだろうか、そう、愛こそが天国なのだ、と
語りかけた・・・。その頃、リトアニアのある少女が、天国を見たといいイエスの絵を書いた。
ネットの画像でそれを見たコルトンは、「そう、この人だよ」と言うのだった。

そんなお話。アメリカでは受けただろうなあ、という感じだが、キリスト教が普段の生活にない
日本人にはキリスト教の布教映画か、と感じてしまう人も多いだろう。ただ現実に起きた話なので
作りものでない説得力がそこにはある。キリスト教はおいておくにしても、超常現象というものは
あるのだなあ、と私なんかは思っちゃいます。深層心理学的には説明できちゃうのかもしれません
けどねえ。ま、宗教臭いですが、見ていて嫌な気分になる映画ではないです。むしろアメリカ人の
キリスト教に対する姿勢が分かって興味深い部分もあります。
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<ストーリー>
「生死の境をさまよい、天国を見てきたと語る少年の実話をつづったベストセラー小説を基にした
ヒューマンドラマ。奇妙な体験を語ることで騒ぎになることを恐れる周囲の人々、普通の生活が
送れなくなることを危惧する母親の姿など、ひとりの少年が巻き起こす騒動の行方がつづられる。
グレッグ・キニアが少年の父親を演じる。

アメリカ・ネブラスカ州インペリアル市で牧師を務める傍ら小さな修理会社を営むトッド
(グレッグ・キニア)には、3人の子供がいた。ある日、3歳の長男コルトン(コナール・コラム)が
高熱に見舞われ嘔吐を繰り返すようになる。
緊急搬送され穿孔虫垂炎であることがわかり、2度に渡り手術が行われた。コルトンは医師に
もなすすべがないと言わるほどの状態で、生死をさまよう。トッドは絶望のあまり、神に私の
息子を奪う気かと叫んでいた。その甲斐あってか、奇跡的にコルトンは一命を取り留める。

やがて回復した彼は天国を旅してきたと言い、天国の様子や彼が知らないはずのことに
ついて話し始める。トッドたちはこの驚くような話について、その意味を考えるようになる――。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-13 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ドム・ヘミングウェイ Dom Hemingway」
2013 イギリス Recorded Picture Company (RPC),BBC Films,and more.94min.
監督・脚本:リチャード・シェパード
出演:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、ケリー・コンドン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ジュード・ロウって、あんなに禿げてたっけ、というのが第一印象。ww 日本劇場未公開
(さもありなん)なのだが、公開されたらR-15+必至な内容。セックス&ドラッグだものね。

金庫破りのプロ、ドム(ジュード・ロウ)は、親分の罪をかぶって12年間という長きに渡り
口を割らず務め上げた。その間、嫁さんは他の男と再婚し、ガンにかかって死亡、産まれた
ばかりの娘の少女時代を見ることもできなかった。娘はセネガル人と結婚し、クラブで歌い、
小さい子供を育てていた。

自ら「怒りをコントロールできない」というほど、激昂型の人間だが、なぜか約束はバカみたいに
守るのだ。裁判で証言さえすれば、妻の最期にも立ち会えただろうし、娘の少女時代を
見守りながら生きることもできたはずだ。あとから大反省するのだが、もう時は戻ってこない。

このドム・ヘミングウェイという男の有り様を描く短めの映画だが、最初、頭が悪くすぐに
切れるバカな男のバカな人生の話、と思っていたのだが、だんだんしんみりするタッチに
変化する。ドムという男、頭は悪いし、切れやすいのだが、根は約束はばかみたいに守る
純情な面を持つ男なのだ。そのあたりの自分の中での折り合いのつけようの心理描写が
面白い。

12年経つと、パブは禁煙になっているし、いろいろと分からない仕組みもあり戸惑うが、
まずは、罪をかぶってやったロシア系ギャングのフォンテーヌの所に分前をいただきに
行く。そこで見つけたパオリーナというフォンテーヌの女に一目惚れ、12年も我慢したのだ、
という気持ちが先立ち、分前とプレゼントとしてパオリーナをよこせ、と酔に任せて
言いたい放題を言う。しかし、やりすぎてしまい、フォンテーヌを怒らせてしまう。仲間の
ディッキーに諌められ、慈悲にすがり、謝れ、と説得され、根が正直なドムは、夕食の席で
先ほどの悪態について謝る。フォンテーヌは赦し、分前25万ポンドと利子として50万ポンドを
与えた。有頂天になり女を侍らせコカインを吸い、フォンテーヌやデッキーらと大はしゃぎをする。
そこでメロディーという女性を知る。

彼らはオープンカーでフォンテーヌの家からドライブに出るのだが、なにせ酒に酔いドラッグを
吸っての運転なので、大事故を起こしてしまう。フォンテーヌはフェンダーが体に刺さり、
おそらく死亡。そこでドムは瀕死のメロディーを蘇生術で生き返らされる。メロディーから
「命の恩人よ。人の命を助けた人は神様から幸運をさずかるわ」みたいなことを言われるのだが
ドムは大金を心配する。いそいでフォンテーヌの家に戻ると、すでにパオリーナがカネを奪って
逃げるところだった。後を追いかけるが、クルマのパオリーナに逃げられてしまう。

カネが無くなり、娘には嫌われ、幸運など訪れるどころか不幸の連続。ドムはかつての敵に
仲間に入れてくれと頼む。かつてドムは敵の猫を殺していて、彼はそのことに大きな恨みを
持っていた。そこで、一定の時間に電子金庫を開けたら仲間にする、しかしだめだったら
お前の「息子」を切るぞ、と条件を付ける。自分を天下一の金庫破りと自称しているドムだったが
ディッキーは12年の間に電子金庫が登場し、簡単には破れないと心配する。
しかし、ドムは、敵の事務所にある電子金庫を変な方法で開てしまう。しかし、敵が開けろと
言っていたのは金庫の中の小さい金庫であり、まんまと罠にはまったドムは「息子」切断の
危機に瀕する。しかし、ビルのセキュリティが入ったため、逃亡に成功したのだった。

ある日、道で、助けたメロディーに出くわす。メロディーに「幸運なんて全然だ。不幸ばっかりだ」と
こぼすが、何が願いなの?と聞かれると「カネ」と。本当にそうなの?と更に聞かれると
「娘に受け入れて欲しい」と本音を語る。

ドムは娘と会い、妻の墓参りに一緒に行ってくれないか、と頼むが、断られる。一人寂しく
亡き妻の墓石の前で、反省の言葉を口にし、泣き崩れるのだった。そこにマゴの姿が。
娘もマゴを連れてきていたのだ。父親の態度を見て、次第に心を開き始めた。

それが嬉しいドムであったが、更にカネを奪って逃げたパオリーナが男とレストランに
入ることころを目撃。すぐに後を追い、さんざっぱら脅しに脅す。おそらくカネは帰すのだろう。
そして、レストランから出てきたドムの手にはパオリーナが付けていた高価な指輪が
握られていた。「幸運がやってきた」。ドムの顔に笑顔が浮かぶのだった。

そんなお話。ジュード・ロウの一人芝居風なのだが、一人の真面目馬鹿な泥棒の切ない
人生が面白かった。冒頭、刑務所で裸のドムが自分の「息子」を自慢しながら、同房のやつに
奉仕させる光景と、妻の墓で泣き崩れ、娘に赦しを乞う光景の対比も面白い。
万人におすすめできる映画ではないし、何を言わんとした映画かよく分からない、という声も
納得できるのだが、「真面目馬鹿な金庫破りの反省人生」という人生の断面を見る作品と
して、まあ全体に面白かったです。
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by jazzyoba0083 | 2015-07-28 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ターミネーター:新起動/ジェニシス Terminator:Genisys」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Productions.125min.
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー
    イ・ビョンホン、J・K・シモンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今回のシネコンはパスしようかな、と思っていた所、奥さんが観たいという「HERO」と
殆ど上映開始時間が同じで、しかもタダで鑑賞できるポイントも溜まっていたので、
涼みがてらに出かけました。小さい小屋だったのですが、結構入っていた。未だに
ターミネーター人気は衰えず、といったところか。

さて、12年振りで「I'll be back」なシュワちゃんが登場。個人的にはどうしてもキャメロンの
T1、T2のインパクトが強かっただけに、どうしてもここがベンチマークになってしまう。
CGの技術など映像テクニックは飛躍的に向上したのだろうけど、物語としてちゃんとしているか
という点が、どうしてもキャメロン作とは比較できない。だが、さりとて面白く無いかというと
そうでもない。
どこらへんが面白いのか、というとストーリーというよりも、ドッカンボッカンの戦闘シーンを
観せて緊張を煽っているという感じ。だからそれなりの音楽も頭からずっと流れっぱなしで
いささかうるさい。
しかも、本作はジョン・コナーが機械軍側に付いてしまうという禁じ手を使い、あらたな物語を
スタートさせている。本作を入れて3部作になるという。
しかも、パラレルワールドが出現(時間軸が2つある世界が進行する)ので、本作をいきなり
観た人は何のことだかわかりづらいだろう。(まあ、本作をいきなり見に行く人はいないとは
思うけど)

ベースのストーリーは最初から変わっていない。ここでおさらいをすると、機械軍との最終
戦争があるのが2029年。1作目では、この戦いのリーダーとなるジョン・コナーという英雄の
出現を許さないため、未来から殺人ロボット=ターミネーターが送り込まれ、ジョンを生む
サラ・コナーを抹殺しに1984年の世界にやって来た。しかし、彼女を救ったのがこれまた
未来からジョン・コナーの命を受けやってきたたカイル・リースであった。カイルとサラは
愛し合い、その結果、ジョンが産まれたという訳だ。

本作では2029年、30億人の人命を奪った大戦の事実を前提に、1作目のストーリーを
なぞり、1984年にカイル・リースを送り込むところから始まる。これを迎えるT-1000型
ターミネータ(イ・ビョンホン)との壮絶な戦いが展開される。これを救ったのがサラと
「オジサン」と呼ばれる初期型ターミネーター(シュワルツネッガー)だった。

そこから時間軸が2つに別れるストーリーが進行されるので、誰が誰の子供で親で、と
いうのがいささかこんがらがる。タイムパラドクスの矛盾を理解してないとリースが子供の
頃の自分と対面して話す、というシーンは違和感を覚えるかもしれない。

サラとカイルは、スカイネットが起動を始める2017年に再びタイムトラベルを試み、そこ
には白髪となったT-800型ターミネーター、「おじさん」であった。オジサンは時代が経過し
機械としては古くなってしまったが、果敢に最新式の機会軍、そして敵に回り、しかも
細胞レベルで姿を換えられるジョン・コナーと、「審判の日」到来を阻止するために戦う
のだった。

シュワちゃんも歳をとったぞ、という点をうまく利用した脚本は買わないわけではないが、
なんだか、時間も弄くり邦題で、何でもありだな、こりゃ、と思わずにはいられなかった。
さて、エンドロールで次作を匂わすのだが、スカイネットは死んでないし、ジョン・コナーも
死んではいなさそうだ。「猿の惑星」の最新作でも舞台になっていたサン・フランシスコが
また舞台になるが、ここは画になるんだな。それにしても、最近のSF映画のほとんどは
人工知能との戦いだね。ネタとしては使われ過ぎで、新鮮さを感じなくなってきた。
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<ストーリー>
「2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうと
していた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が
失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる
抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。

ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍は
ターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止する
ため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。

1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。
その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナー(エミリア・
クラーク)だった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは
私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、
“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワル
ツェネッガー)だった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を
殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。

T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、
自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない
第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?そして、人類の救世主は
一体誰なのか……?」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-26 12:15 | 洋画=た行 | Comments(0)