カテゴリ:洋画=た行( 226 )

●「ディス/コネクト Disconnect」
2012 アメリカ LD Entertainment,Liddell Entertainment,and more.115min.
監督:ヘンリー=アレックス・レビン
出演:ジェイソン・ベイトマン、ホープ・デイヴィス、フランク・グリロ、アンドレア・ライズボロー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの鑑賞。地味めなスタッフ、キャスト、ストーリーサマリーを読んでもピンと
来なかったので見送っていたところ、奥様が面白かったから観たら、と薦めてくれたので
鑑賞に及んだ次第。

本国での評価も高く、アルトマンばりの群像劇が面白かった。PCとネットに支配された
生活から派生するトラブルを通してリアルな人間関係を見つめなおす、といった塩梅の
ストーリーだ。
弁護士と音楽オタクの息子、その息子をFBを使ってからかい自殺未遂に追い込む
二人の同級生。その片割れのサイバー犯罪担当の元警官だった父親。
幼い子を失い、妊活もままならずお互いの心が冷え込む元海兵隊の夫と、チャットに
救いを求める妻。性犯罪を取材する女性テレビリポーターと、取材対象となる18歳の
男の子。主に3つの物語が同時に進行し、繋がるところが繋がって一つに物語となり
大団円を迎える。

それぞれのストーリーにPCやSNS、匿名のチャット、ハッキング、またスマホ依存、
など現代社会のサイバー依存の闇が描かれていく。偽名をかたったFBで、裸の
写真をばら撒かれ自殺未遂を引き起こす、チャットをしているうちにPCを乗っ取られ
銀行口座が空になる、ポルノサイトのチャットに絡む性犯罪をリポートしようとする
女性テレビ記者と匿名取材の対象となる男の子のやりとり、などなどすべてサイバー
空間から引き起こされる事件が、やがてリアルな対面となり、現実的、人間的な
解決を迫られていくさまが、テンポよく描かれていく。よく出来た脚本だと思う。
自らの生活に照らしあわせて、自分も危ないなあ、と思う人も多いのではないか。

大団円では、人間的絆の中で、現実的な解決により、サイバーなトラブルから抜け出て
いくことになる。必ずしもハッピーエンドではないところが軽さを抑えた感じになっていて
良かったと思う。明るい映画ではないが、実生活に照らしあわせてシンパシーを
感じる作品といえる。
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<ストーリー>
「日常生活におけるネットやスマホへの依存が強まる中、もっとも身近な家族ですら互いに
何も分からなくなってしまった現代社会のコミュニケーション不全が招く悲劇をスリリングに
描き出した群像ドラマ。
出演はジェイソン・ベイトマン、ホープ・デイヴィス、ポーラ・パットンほか。
監督はアカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「マーダーボール」で注目され、
本作が劇映画デビューとなるヘンリー=アレックス・ルビン。

 同級生のイタズラとは知らずに、SNSで知り合った女性相手に自分のはずかしい画像を
送ったばかりに、その画像をネット上にばらまかれてしまった内気な少年ベン。彼はショックの
あまり自殺未遂をして意識不明に。
その父親で仕事中毒の弁護士リッチは、自殺の原因を突き止めるべく調査に乗り出す。

一方、加害少年の父親で元刑事のマイクは、ネット専門の探偵をしていた。彼のもとには
ネットでカード詐欺に遭ったハル夫妻から捜査の依頼が持ち込まれる。妻がチャットにはまり、
知らぬ間に個人情報を盗まれていたのだ。

さらに、リッチが顧問弁護士をするローカルTV局の女性レポーター、ニーナは、違法ポルノ
サイトの取材に成功し、全国ネットでも放送され注目を集めるが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-09-14 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「テレーズの罪 Thérèse Desqueyroux 」
2012 フランスLes Films du 24 and more.110min.
監督:クロード・ミレール  原作: フランソワ・モーリアック 『テレーズ・デスケルウ』(講談社刊)
出演:オドレィ・トトゥ、ジル・ルルーシュ、 アナイス・ドゥムースティエ、カトリーヌ・アルディティ 他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
モーリアックの名著「テレーズ・デスケルウ」の映像化。クロード・ミレールには遺作となった。
フランス文学が原作らしい雰囲気を持つ思索的、重く暗くもある映画だ。日本劇場未公開。
コケットな魅力のオドレイはここでは、夫の毒殺をもくろむシリアスな役どころだ。
新妻としては老けているが、文学性を表すにはナイスキャスティングだったと思う。

原作は未読だが、殺されそうになってもなお、家のことが大事だとはいえ妻をどこかで愛している
夫の気持ちが不思議だ。そして、家と家の結婚と割り切りながらも、義理の妹の自由な恋愛に
当てられ、二人を別れさせ、かつ夫の毒殺を試みる。彼女は自由が欲しかったのか、何のために
夫に毒を盛ったのか、よく理解できなかった。娘を取り上げられても大騒ぎするでもなく、
心の一部が死んでしまったかのようなこの主人公。 また殺されそうになっても、妻を守ろうとする
夫は、単に家のことだけを考えていたとは思えない。でも、娘に会わせない、さらに離縁するという
行動。これもなかなか難しい心理だ。 最後の別れの時、夫はテレーズに自分を殺そうとした動機を
尋ねるが、説明は出来ない、という。本人が分からないというものを、観ている人が分かろうとする
のはなかなか難しいのではないか。
ラストシーンの主人公テレーズの笑顔は、解放された笑顔なのか、幼いころからずっと自分を縛って
来た家のこと、人間関係をリセットしえた女の喜びととらえるのが正解なのであろうか。

時代は1920年代の終わりころ。舞台はフランスのボルドーからスペインよりの海岸地帯。
松林が美しい地方である。モーリアックの生きた時代だろう。その時代の一人の女性の生き方を
提示した。女性の地位がまだ今日ほどではなかった時代、女性の心に潜む思いや覚悟を
モーリアックは表現しようとしたのだろうか。
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<ストーリー>
1920年代のフランス・ランド県で地主の娘テレーズは親同士が決めた政略結婚で同じ
地主のデスケルウ家に嫁ぐ。当初は愛のない結婚に疑問を持つこともなかったテレーズ
だったが、義理の妹で親友でもあるアンヌの身分違いの恋を目にする等するうちに、
古臭い価値観に縛られたデスケルウ家での生活に次第に息苦しさを感じるようになる。

そして夫ベルナールが心臓の薬としてヒ素を少量飲んでいたことから、医師の処方箋を
偽造して購入したヒ素をベルナールに分からないように大量に飲ませてヒ素中毒にして
しまう。
不審に思った医師らによってテレーズがベルナールにヒ素を飲ませていたことが明らかに
なり、テレーズは処方箋偽造の罪で告訴される。家名を重んじるデスケルウ家とテレーズの
実家によって告訴は取り下げられ、ベルナールはテレーズとの夫婦関係が円満であると
対外的に見せかけることにするが、テレーズは娘との面会を禁じられ、粗末な部屋に
幽閉される。

月日が経ち、気力を失ってやつれ果てたテレーズの無惨な姿を見たベルナールは、
良家に嫁ぐことになった妹アンヌの結婚式が終わったら、テレーズを自由にすることを約束する。
こうしてパリに移り住んだテレーズは健康を取り戻す。ベルナールは改めてテレーズに何故
自分にヒ素を盛ったのかを尋ねるが、テレーズはその理由をどんな言葉で説明しても嘘が交じって
しまうとして明言を避ける。そして赦しを請うテレーズをベルナールは赦し、娘と会うことも認める。」
(Wikipedia)

この映画の詳細はlこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-31 23:45 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ダーク・ブラッド Dark Blood」
2012 アメリカ・イギリス・オランダ Fine Line Features,Scala Productions.86min.
監督:ジョルジュ・シュルイツァー
出演:リヴァー・フェニックス、ジョナサン・プライス、ジュディ・デイヴィス、カレン・ブラック他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
夭逝したことから、よくジェームズ・ディーンと比べられるリヴァー・フェニックス。
透き通ったような純粋さ、時折みせる儚さは確かに共通したところもあろう。
本作は、23歳でヤクのオーバードーズで亡くなったそのリヴァー・フェニックスの
遺作。撮影中、クランクアップ寸前での急死だったため、映画はお蔵入りとなった。
しかし、監督のシュルイツァーが自分が病気になり余命幾ばくもないことを知り、
この20年前の映画を完成させることを計画。版権などをクリアし、ナレーションを追加する
などし2012年に完成、公開したのだ。
映画の冒頭に、監督自身がこの映画の成立過程を説明している。

短い作品だが、何か夢を見ているような映画で、リヴァー・フェニックスの妖しくも
儚げなポジションが良く似合っていると感じた。物語の設定が良かった。
原爆実験で誰も住まなくなった先住民居留区近くに、一人暮らす”ボーイ”(リヴァー)。
結婚して12年、子供もいるが最近倦怠期に入っているハリウッドの俳優夫婦。

その夫婦が小旅行とて、ベントレーを駆って砂漠を走るが、途中でエンスト。クルマが
全くと言って通らず、携帯も圏外になるような場所で、夫ハリーの提案で動かないことが
大事、とクルマで夜を明かすことを決めたが、妻のバフィーは、遠くに見えた明かりが
気になり、一人で歩いて行ってみる。そこがボーイの暮らす小屋だったのだ。

翌朝夫も合流するが、ボーイとバフィーは惹かれ合っていく。それが気に入らない
ハリーであった。ボーイの仲間のところでクルマを修理してもらえることになったが、その間
ボーイの家にいなくてはならない。次の作品に向けて一刻も早く戻りたいハリー、
ボーイとのかりそめの恋に浮かれる?バフィー。
3人の間には次第に勘定のズレが生まれてきて、ついには悲劇が起きるのだった。

リヴァー演じるボーイという八分の一先住民の血が混じっている若い男性。妻は恐らく
原爆実験の影響なのだろう、白血病で死んでいる。一人で先住民の土産物?を作って
生計をたてているらしいが、正体はよく分からない。しかし、基本は優しいいい人で、
それ故、少しのことで傷つきやすいのだ。
ボーイは最後には、夫ハリーともめて、斧で頭を殴られ死んでしまうのだが、いまわのきわに
バフィーを呼んで、その胸の中で息を引き取るのだ。その儚さに、見ている方はまるで夢を
見ているような気分になる。

原爆シェルターを持っていたり、現実と夢が交差するような映画は独特の味わいを持っていたと
思う。ただストーリーの骨子そのものはもう一捻り欲しいと感じた。
リヴァーファンに取ってはたまらない、しかも悲しい1本であろう。
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<ストーリー>
「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックスの遺作。彼の死で未完となっていたが、
「マイセン幻影」のジョルジュ・シュルイツァー監督が自らの手で完成させた。
共演は、「マリー・アントワネット」のジュディ・デイヴィス、「エビータ」のジョナサン・プライス。
2013年ベルリン国際映画祭ほかで公式上映。

かつて白人がネイティブ・アメリカンを迫害し、核実験を繰り返していた砂漠が広がる
アメリカ南西部。倦怠期を迎えた俳優夫婦のハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー
(ジュディ・デイヴィス)は、2人の関係を立て直すため2度目のハネムーンのつもりで、
ハリウッドから週末旅行にやってきた。
しかし、運転していたベントレーが故障してしまい、無人の荒野で夜を過ごす羽目に。
朝まで車内で待つと言うハリーに苛立つバフィーは助けを呼びに行く。遠くにかすかに
見えた光を頼りに砂漠を歩き続けた彼女は、今にも倒れそうな掘建て小屋を見つける。

そこに住むホピ・インディアンの血が8分の1流れる青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)は、
ネイティブ・アメリカンの妻を白血病で亡くして以来、社会との関係を絶って、1人で暮らして
いる。世界の終わりが近づいていると信じる彼は、地下にシェルターを作っていた。
そこには、偉大な書物、ビタミン剤、魔法の力を持つといわれるカッチーナ人形など、
世界終焉後にも保存されるべきものが集められていた。憔悴したバフィーを見たボーイは、
彼女を手に入れたいという欲望にかられる。バフィーはそんなボーイの思惑に気づかず、
助けてもらおうとハリーと車の元へボーイを連れていく。ハリーとバフィーは車を近くの町で
修理を出すために、ボーイの小屋で待つことになる。

バフィーは次第にボーイの危うさや純粋さに惹かれていくが、ハリーはボーイが自分とは
相容れない人間であることを察し、ボーイも軽蔑する白人文化を象徴するようなハリーを
忌み嫌う。3人の間に流れる空気は、次第に緊迫していく……。」(Movie Waker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-08-29 22:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「誰よりも狙われた男 A Most Wanted Man」
2013 アメリカ・イギリス・ドイツ Lionsgate,Film4,Demarest Films.122min.
監督:アントン・コルベイン   原作: ジョン・ル・カレ 『誰よりも狙われた男』(早川書房刊)
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、ロビン・ライト他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった(といわれる)作品。終わり方が悲劇的で
好みではないが、お話としてはよく出来ていたと思う。9,11以降のテロ対策について
見解の違う2つの勢力が、一人のチェチェン人青年を巡り、対立していく様子を
静かに、しかも問題を含みつつ描いていく。そしてラストは何ともやりきれない終わり方だ。

ドイツは、9,11の首謀者アタ容疑者をハンブルグで逮捕できなかったことを悔いており、
テロリストの摘発には力を入れていた。その中心人物がギュンター(ホフマン)であった。
彼は世間的には存在していないドイツ政府の対テロスパイチームのボスであり、アフリカで
一度失敗していることから、ことを慎重に運び、裏の裏にいる巨悪をあぶり出す作戦。

方やドイツ警察や公安当局は、青年を危険なテロリストとして一刻も早く摘発したい。
そこに調子のいい漁夫の利を目論むCIAが一枚噛むことで事態を不幸な方向に押しやって
しまう。このチェチェンの青年を助けようとするのが人権保護団体NPOの弁護士アナベル
(レイチェル)。彼女は、青年を何とかしようと思いつつ、ギュンターらの方針を理解しつつ
ギュンターに協力する。

イッサ・カルポフという名前はアラブ、苗字はロシアというチェチェンの青年は、ハンブルグ港に
密航してきた。彼は父親の手紙を持ち、あるブルー(デフォー)なる銀行家との接触を
図ってきた。イッサが言うには彼のチェチェン人の母は14歳でロシア人の父に犯され、
自分を産んで死亡。汚いことをしてチェチェン人から巻き上げた大金を母国の病院や学校に
寄付したいとのことだった。ギュンターはイッサを泳がせることで彼の背後にいる組織を
炙りだそうとしていた。それは、アブドゥラ博士というイスラム系の男で、彼の慈善の送金の
一部が過激派の武器を運ぶ海運会社に回っている疑惑がある、というのだ。

一方、ドイツ公安やCIAは、イッサをすぐに捕らえろ、と主張する。ギュンターの努力で
アブドゥラ博士と銀行家ブルーの接触が実り、アブドゥラ博士はイッサの父が遺した大金を
希望するリストに送ることに同意した。しかし、サインをしている途中で「この中の1つの
寄付先を変更したい」と言い出す。これだ!と外のワゴンで盗聴していたギュンターたち
チームは小躍りした。無事にテロリスト支援会社への送金を見届け、後は身柄を確保する
だけ。ギュンターがタクシー運転手に化けて寄付の手続きを終えた銀行前に。アブドゥラと
乗り込もうとしたとき、タクシーは待ち構えていたクルマにぶつけられ、ギュンターが気を
失っているうちに、アブドラ博士とイッサは、公安当局(CIAの援護を受けている)に、
拉致されてしまった。

今一歩でアブドゥラ博士の背後にいる組織まで手を伸ばせたのに、公安とCIAはメチャクチャに
したのだ。徒労感にうなだれたギュンターは、街に消えていったのだった。

静かなスパイ映画だが、過去の失敗から学んだギュンターが、アナベルを通じてイッサを懐柔し、
味方に付けて、彼の奥にある組織をあぶりだそうと慎重にことを進め、成功一歩手前で
公安当局とCIAが急襲し、台無しにしてしまう。
ギュンターの悔しさを思うとやりきれない。
ヘビースモーカーで、殆どアル中、腹の突き出たホフマンはおよそ対テロ対策員とは思えない
要望だが、抑えた演技はさすがであり、また裏金取引をやっているが故に弱みのある銀行家
ブルーのデフォーも、人権派弁護士のレイチェルも良かった。ストーリーの骨格が面白いのは
原作によるところが大きいとは思うが、この沈み込むような挫折感、徒労感をこの監督と
キャストは上手く表出できていたとおもう。
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<ストーリー>
14年2月に急逝したオスカー俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン主演のサスペンス・ドラマ。
『裏切りのサーカス』などで知られるスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレの同名作を基に、
現代のスパイによる諜報合戦が描かれる。
ウィレム・デフォー、レイチェル・マクアダムスといった名優たちによる演技合戦にも注目。

ドイツのハンブルグで諜報機関のテロ対策チームを指揮するバッハマン(フィリップ・シーモア・
ホフマン)は、密入国した青年イッサをマークする。イスラム過激派として国際指名手配されて
いるイッサは、人権団体の女性弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス)を通して
イギリス人の銀行家ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。
ブルーの銀行にテロ組織の資金源である秘密口座の存在が疑われるため、バッハマンは
その動向を監視していた。ドイツの諜報機関やCIAがイッサの逮捕に動き出す中、彼を
泳がせることでテロ組織への資金援助に関わる大物を狙うバッハマン。だが、思いがけない
事態が次々と巻き起こる……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-20 23:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「天国は、ほんとうにある Heaven Is for Real」
2014 アメリカ TriStar Pictures(a SONY company).99min.
監督・(共同)脚本:ランドール・ウォレス  
原作: トッド・バーポ
『天国は、ほんとうにある 天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』(青志社刊)
出演:グレッグ・キニア、ケリー・ライリー、コナー・コラム、マーゴ・マーティンデイル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
実際にあった話をまとめたベストセラー本がベースとなっている。ラストに本物の一家が出てくる。

お話は簡単で、ネブラスカ州インペリアルという小さな町が舞台だ。そこで牧師兼消防士兼
修理工兼高校のレスリングコーチであるトッド・バーポ(キニア)は、コルトンという4歳の息子、
その上のナンシー、そして妻のソーニャの4人ぐらし。貧乏であるが、信者たちからあてがわれた
家に住み、つましい幸せな日々を送っていた。

ある日トッド一家の4歳になる長男が盲腸を破裂させ、緊急入院。かなり危ない事態であったが、
家族の祈り、街中の祈りが通じてか、奇跡的に命を取り留めた。
コルトンというこの少年は退院後、自分が天国に行ってきたと語りだす。その内容は、
具体的で、母親が流産していてその子が女の子だったことまで観てきたという。そんなことは
誰も知らないはずなのに。コルトンは、観てきたことを淡々と語るに過ぎない。
嘘を言っているようには見えない。イエスの顔もみた、自分の手術中、お父さんが神様に対し
怒っていること、お母さんが街中のみんなに連絡し、コルトンのために祈って、というところ
などは見えていたという。

牧師たる父は、天国はある、と説教している身。息子の言葉を信じたいが、臨死体験の幻覚で
はないのか、科学的に説明は出来ないのかと大学の心理学者に相談したりもする。
やがてマスコミの知るところとなり、コルトン少年は有名人になってしまう。しかしこのことが
街の人々や子供仲間に微妙なバランスの狂いを生じさせる。その溝は夫婦の間にも。

そして、トッドは、教会の説教で天国の話をするのを止めないと、新しい牧師を呼ぶことになる、と
理事会で言われてしまう。悩むトッド。そして金はどんどん足りなくなり、コルトンの病院代金すら
払えなくなるのだった。
理事会の中の強硬派の婦人ももちろん牧師の知り合いであるが、彼女はイラクだかアフガンの
戦争で息子をなくし、なぜ自分は息子を奪われ、なぜ牧師の息子は助かったのか、それが
嫌だったのだ。

コルトンは、トッドの祖父ポップが天国にいたよという。若いころの祖父の写真を見せるとその人だ
という。天国では皆若いんだとも。ここに及んで科学では説明できないことが起きていることを
トッド夫妻は確信、その時ラジオから生放送でインタビューの申し込みがあった。トッドは
次の日曜、教会に来てくれれば話すと説明する。

そしてテレビカメラや大勢の見物客の前で、トッドはコルトンの体験を説明する。そしてコルトンは
天国に行ってきた、しかし、天国の存在をそれでも否定的な人もいるだろう。しかし、どうだろう
皆さんが愛する人を思う時、天国の存在を感じないだろうか、そう、愛こそが天国なのだ、と
語りかけた・・・。その頃、リトアニアのある少女が、天国を見たといいイエスの絵を書いた。
ネットの画像でそれを見たコルトンは、「そう、この人だよ」と言うのだった。

そんなお話。アメリカでは受けただろうなあ、という感じだが、キリスト教が普段の生活にない
日本人にはキリスト教の布教映画か、と感じてしまう人も多いだろう。ただ現実に起きた話なので
作りものでない説得力がそこにはある。キリスト教はおいておくにしても、超常現象というものは
あるのだなあ、と私なんかは思っちゃいます。深層心理学的には説明できちゃうのかもしれません
けどねえ。ま、宗教臭いですが、見ていて嫌な気分になる映画ではないです。むしろアメリカ人の
キリスト教に対する姿勢が分かって興味深い部分もあります。
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<ストーリー>
「生死の境をさまよい、天国を見てきたと語る少年の実話をつづったベストセラー小説を基にした
ヒューマンドラマ。奇妙な体験を語ることで騒ぎになることを恐れる周囲の人々、普通の生活が
送れなくなることを危惧する母親の姿など、ひとりの少年が巻き起こす騒動の行方がつづられる。
グレッグ・キニアが少年の父親を演じる。

アメリカ・ネブラスカ州インペリアル市で牧師を務める傍ら小さな修理会社を営むトッド
(グレッグ・キニア)には、3人の子供がいた。ある日、3歳の長男コルトン(コナール・コラム)が
高熱に見舞われ嘔吐を繰り返すようになる。
緊急搬送され穿孔虫垂炎であることがわかり、2度に渡り手術が行われた。コルトンは医師に
もなすすべがないと言わるほどの状態で、生死をさまよう。トッドは絶望のあまり、神に私の
息子を奪う気かと叫んでいた。その甲斐あってか、奇跡的にコルトンは一命を取り留める。

やがて回復した彼は天国を旅してきたと言い、天国の様子や彼が知らないはずのことに
ついて話し始める。トッドたちはこの驚くような話について、その意味を考えるようになる――。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-13 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ドム・ヘミングウェイ Dom Hemingway」
2013 イギリス Recorded Picture Company (RPC),BBC Films,and more.94min.
監督・脚本:リチャード・シェパード
出演:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、ケリー・コンドン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ジュード・ロウって、あんなに禿げてたっけ、というのが第一印象。ww 日本劇場未公開
(さもありなん)なのだが、公開されたらR-15+必至な内容。セックス&ドラッグだものね。

金庫破りのプロ、ドム(ジュード・ロウ)は、親分の罪をかぶって12年間という長きに渡り
口を割らず務め上げた。その間、嫁さんは他の男と再婚し、ガンにかかって死亡、産まれた
ばかりの娘の少女時代を見ることもできなかった。娘はセネガル人と結婚し、クラブで歌い、
小さい子供を育てていた。

自ら「怒りをコントロールできない」というほど、激昂型の人間だが、なぜか約束はバカみたいに
守るのだ。裁判で証言さえすれば、妻の最期にも立ち会えただろうし、娘の少女時代を
見守りながら生きることもできたはずだ。あとから大反省するのだが、もう時は戻ってこない。

このドム・ヘミングウェイという男の有り様を描く短めの映画だが、最初、頭が悪くすぐに
切れるバカな男のバカな人生の話、と思っていたのだが、だんだんしんみりするタッチに
変化する。ドムという男、頭は悪いし、切れやすいのだが、根は約束はばかみたいに守る
純情な面を持つ男なのだ。そのあたりの自分の中での折り合いのつけようの心理描写が
面白い。

12年経つと、パブは禁煙になっているし、いろいろと分からない仕組みもあり戸惑うが、
まずは、罪をかぶってやったロシア系ギャングのフォンテーヌの所に分前をいただきに
行く。そこで見つけたパオリーナというフォンテーヌの女に一目惚れ、12年も我慢したのだ、
という気持ちが先立ち、分前とプレゼントとしてパオリーナをよこせ、と酔に任せて
言いたい放題を言う。しかし、やりすぎてしまい、フォンテーヌを怒らせてしまう。仲間の
ディッキーに諌められ、慈悲にすがり、謝れ、と説得され、根が正直なドムは、夕食の席で
先ほどの悪態について謝る。フォンテーヌは赦し、分前25万ポンドと利子として50万ポンドを
与えた。有頂天になり女を侍らせコカインを吸い、フォンテーヌやデッキーらと大はしゃぎをする。
そこでメロディーという女性を知る。

彼らはオープンカーでフォンテーヌの家からドライブに出るのだが、なにせ酒に酔いドラッグを
吸っての運転なので、大事故を起こしてしまう。フォンテーヌはフェンダーが体に刺さり、
おそらく死亡。そこでドムは瀕死のメロディーを蘇生術で生き返らされる。メロディーから
「命の恩人よ。人の命を助けた人は神様から幸運をさずかるわ」みたいなことを言われるのだが
ドムは大金を心配する。いそいでフォンテーヌの家に戻ると、すでにパオリーナがカネを奪って
逃げるところだった。後を追いかけるが、クルマのパオリーナに逃げられてしまう。

カネが無くなり、娘には嫌われ、幸運など訪れるどころか不幸の連続。ドムはかつての敵に
仲間に入れてくれと頼む。かつてドムは敵の猫を殺していて、彼はそのことに大きな恨みを
持っていた。そこで、一定の時間に電子金庫を開けたら仲間にする、しかしだめだったら
お前の「息子」を切るぞ、と条件を付ける。自分を天下一の金庫破りと自称しているドムだったが
ディッキーは12年の間に電子金庫が登場し、簡単には破れないと心配する。
しかし、ドムは、敵の事務所にある電子金庫を変な方法で開てしまう。しかし、敵が開けろと
言っていたのは金庫の中の小さい金庫であり、まんまと罠にはまったドムは「息子」切断の
危機に瀕する。しかし、ビルのセキュリティが入ったため、逃亡に成功したのだった。

ある日、道で、助けたメロディーに出くわす。メロディーに「幸運なんて全然だ。不幸ばっかりだ」と
こぼすが、何が願いなの?と聞かれると「カネ」と。本当にそうなの?と更に聞かれると
「娘に受け入れて欲しい」と本音を語る。

ドムは娘と会い、妻の墓参りに一緒に行ってくれないか、と頼むが、断られる。一人寂しく
亡き妻の墓石の前で、反省の言葉を口にし、泣き崩れるのだった。そこにマゴの姿が。
娘もマゴを連れてきていたのだ。父親の態度を見て、次第に心を開き始めた。

それが嬉しいドムであったが、更にカネを奪って逃げたパオリーナが男とレストランに
入ることころを目撃。すぐに後を追い、さんざっぱら脅しに脅す。おそらくカネは帰すのだろう。
そして、レストランから出てきたドムの手にはパオリーナが付けていた高価な指輪が
握られていた。「幸運がやってきた」。ドムの顔に笑顔が浮かぶのだった。

そんなお話。ジュード・ロウの一人芝居風なのだが、一人の真面目馬鹿な泥棒の切ない
人生が面白かった。冒頭、刑務所で裸のドムが自分の「息子」を自慢しながら、同房のやつに
奉仕させる光景と、妻の墓で泣き崩れ、娘に赦しを乞う光景の対比も面白い。
万人におすすめできる映画ではないし、何を言わんとした映画かよく分からない、という声も
納得できるのだが、「真面目馬鹿な金庫破りの反省人生」という人生の断面を見る作品と
して、まあ全体に面白かったです。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-28 22:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ターミネーター:新起動/ジェニシス Terminator:Genisys」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Productions.125min.
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー
    イ・ビョンホン、J・K・シモンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今回のシネコンはパスしようかな、と思っていた所、奥さんが観たいという「HERO」と
殆ど上映開始時間が同じで、しかもタダで鑑賞できるポイントも溜まっていたので、
涼みがてらに出かけました。小さい小屋だったのですが、結構入っていた。未だに
ターミネーター人気は衰えず、といったところか。

さて、12年振りで「I'll be back」なシュワちゃんが登場。個人的にはどうしてもキャメロンの
T1、T2のインパクトが強かっただけに、どうしてもここがベンチマークになってしまう。
CGの技術など映像テクニックは飛躍的に向上したのだろうけど、物語としてちゃんとしているか
という点が、どうしてもキャメロン作とは比較できない。だが、さりとて面白く無いかというと
そうでもない。
どこらへんが面白いのか、というとストーリーというよりも、ドッカンボッカンの戦闘シーンを
観せて緊張を煽っているという感じ。だからそれなりの音楽も頭からずっと流れっぱなしで
いささかうるさい。
しかも、本作はジョン・コナーが機械軍側に付いてしまうという禁じ手を使い、あらたな物語を
スタートさせている。本作を入れて3部作になるという。
しかも、パラレルワールドが出現(時間軸が2つある世界が進行する)ので、本作をいきなり
観た人は何のことだかわかりづらいだろう。(まあ、本作をいきなり見に行く人はいないとは
思うけど)

ベースのストーリーは最初から変わっていない。ここでおさらいをすると、機械軍との最終
戦争があるのが2029年。1作目では、この戦いのリーダーとなるジョン・コナーという英雄の
出現を許さないため、未来から殺人ロボット=ターミネーターが送り込まれ、ジョンを生む
サラ・コナーを抹殺しに1984年の世界にやって来た。しかし、彼女を救ったのがこれまた
未来からジョン・コナーの命を受けやってきたたカイル・リースであった。カイルとサラは
愛し合い、その結果、ジョンが産まれたという訳だ。

本作では2029年、30億人の人命を奪った大戦の事実を前提に、1作目のストーリーを
なぞり、1984年にカイル・リースを送り込むところから始まる。これを迎えるT-1000型
ターミネータ(イ・ビョンホン)との壮絶な戦いが展開される。これを救ったのがサラと
「オジサン」と呼ばれる初期型ターミネーター(シュワルツネッガー)だった。

そこから時間軸が2つに別れるストーリーが進行されるので、誰が誰の子供で親で、と
いうのがいささかこんがらがる。タイムパラドクスの矛盾を理解してないとリースが子供の
頃の自分と対面して話す、というシーンは違和感を覚えるかもしれない。

サラとカイルは、スカイネットが起動を始める2017年に再びタイムトラベルを試み、そこ
には白髪となったT-800型ターミネーター、「おじさん」であった。オジサンは時代が経過し
機械としては古くなってしまったが、果敢に最新式の機会軍、そして敵に回り、しかも
細胞レベルで姿を換えられるジョン・コナーと、「審判の日」到来を阻止するために戦う
のだった。

シュワちゃんも歳をとったぞ、という点をうまく利用した脚本は買わないわけではないが、
なんだか、時間も弄くり邦題で、何でもありだな、こりゃ、と思わずにはいられなかった。
さて、エンドロールで次作を匂わすのだが、スカイネットは死んでないし、ジョン・コナーも
死んではいなさそうだ。「猿の惑星」の最新作でも舞台になっていたサン・フランシスコが
また舞台になるが、ここは画になるんだな。それにしても、最近のSF映画のほとんどは
人工知能との戦いだね。ネタとしては使われ過ぎで、新鮮さを感じなくなってきた。
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<ストーリー>
「2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうと
していた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が
失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる
抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。

ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍は
ターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止する
ため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。

1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。
その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナー(エミリア・
クラーク)だった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは
私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、
“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワル
ツェネッガー)だった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を
殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。

T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、
自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない
第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?そして、人類の救世主は
一体誰なのか……?」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-26 12:15 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「トランセンデンス Transcendence」
2014 アメリカ Alcon Entertainment.119min.
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール、キリアン・マーフィー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
シネコンに行こうかどうか迷った作品。結局WOWOWで良かった感じ。期待ほどでは
なかった。AI対人間とか、人間の意識のデータ化などは最近良くテーマになり、昨日
WOWOWでシーズン1が終わったスピルバーグ総指揮のドラマ「エクスタント」にも
通底するものだ。広範囲に考えれば、「ロボ・コップ」や「ターミネーター」もそうだった。
しかし、最近はクラウド型コンピュータとネットの発達で、人間の意識をデータ化して
クラウドに上げるという想定になって、現実が映画をドライブしている感じがする。

本作も、世界的人工知能学者であるジョニデが、反対するテロリストの凶弾に倒れるの
だが、妻の手により意識がデータ化され、クラウド上に生きることになり、この暴走を
止めるため、アメリカ軍やFBIなどがテロリストと組んで対抗しようとする話だ。

ジョニデが簡単に銃撃され、それが軽傷と分かったものの、実は銃弾に毒薬が塗られて
いて、余命いくばくもなくなるということになる。妻はチンパンジーのアップロードが成功
したのだから、旦那の意識もデータ化してアップロードできる筈だ、とジョニデの頭を
剃って電極を付け、意識のアップロードを図ったわけだ。これが成功、ジョニデはPC内で
復活を遂げる。しかし、進化した科学者の脳は世界中のネットワークと結び、世界の
脅威となりはじめる。これを恐れた軍や科学団体は、テロリストと組んで、ジョニデの
地下施設を破壊しようとする。

アップロードが完成し、これが更にバージョンアップされるのに2年という月日が流れるが
それは字幕で「二年後」としか示されない。この間、ジョニデはナノロボットという一見
粉磁石のようにしか見えない粉体をコントロールし、人間をロボット化する技術や、
再生医療などを完成させていた。ジョニデは、更に自分の脳力を拡張しようと世界をの
PCを自分の意のままに操るようになってきたため、軍などがこれを止めにかかったわけだ。

全体的に評価が低いのは、ストーリーが食い足りないということ。いろいろと作られてきた
人工知能ものを何がしかヴァージョンアップしてくれているのか、と思ったのだが、映像は
なかなか奇抜で美しいし、VFXも見どころはある。が、お話が平板だもので、ときめかない
んだ。更に、ラストになって、実物?のジョニデ再登場に及んでは、なにこれ?と
細かいところでは、止めにかかったのが野砲一門とテロリストというのがどういう意味なのか
よく分からなかった。

冒頭、地球が電気も使えず、PCもタダのドアの支え棒にしかならない時代がやってきましたよ、
と見せておいて、それはどうしてかっていうと・・・、語られる仕掛け。何故ならば、ジョニデや
ナノロボットを殲滅するために仕掛けられたウィルスのせいなのだね。このウィルスでジョニデも
滅ぶけど、世界中に散らばったナノロボットと支配されたPCもダウンしてしまい、原始的な
世界にもどってしまったとさ、ということなのだな。

キャスティングは宜しかったのではないでしょうか。アメリカでも大コケしたそうだが、それは
脚本の失敗(結局は製作者サイドの失敗)ということなのだろう。
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<ストーリー>
 「ダークナイト」や「インセプション」の名カメラマン、ウォーリー・フィスターが記念すべき
監督デビューを飾ったSF大作。
究極的な人工知能を開発研究する天才科学者が反テクノロジー団体の凶弾に倒れ、
その死の間際に感情を含む彼のすべての脳データをコンピュータ・ネットワーク上に
アップロードされたことから巻き起こる予測不能の運命を描く。
主演はジョニー・デップ、共演にモーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー。

 近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の
銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに
協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロード
することに成功する。
やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを
手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの
暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。 (allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-27 23:50 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ダブル-完全犯罪- Absolute Deception」
2013 アメリカ Limelight International Media Entertainment,Voltage Pictures.92min.
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
出演:キューバ・グッティング・ジュニア、エマニュエル・ヴォージエ、クリス・ベッツ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
日本ではDVDスルーされた作品をWOWOWで鑑賞。突っ込みどころ満載のいわゆる
B級サスペンス・アクション。テレビの2時間サスペンス的な作りだ。上映時間もそんな
感じだし。おお、と思ったのは2度死んだと思っていた旦那が最後まで黒幕だったという
ことくらいかな。なにせ、FBIエージェントであるキューバの相方となる雑誌記者を演じた
エマニュエル(この人おそらく初めてみたと思う)の眉毛が気持ち悪いくらい不自然に
細くて、萎えた。そんなに不美人でおないのだから眉毛で損しているんじゃないか。
そのあたりからB級臭プンプンだ。

冒頭、オーストラリアでのFBIエージェントと、協力者らしき男のシーン。協力者は追手に
殺されてしまう。
その男の妻はNYの暴露雑誌の記者で、夫は2年前に交通事故で死んでいるはず、と
いう。しかし、最近撮影された写真を見れば信じざるをえない。

実はこの夫は公認会計士なのだが、自分のボス・金融王のオスペルベルグと組んで
金融詐欺をしていたわけだ。これがバレてオスペルベルグは逮捕、自宅監禁となり
裏切りをしったボスの追手が迫ったことから司法取引に応じ、FBIと接触しようと
したところだったのだ。夫は金庫からボスの大金をくすねていたのだね。
それがバレて、ボスから追いかけられて自分が殺されたように見せたわけ。これに
協力したのが地元の刑事という、ありがちな構図で。

二度目に死んだ自分の亭主が一体なにをしていたのか知りたい妻は、FBIと
オーストラリアに来るのだが、一緒に捜査しちゃうんだよね。地元警察からはやめてくれと
言われているのに。それと、この妻、鍵を開けるドロボーさんみたいな工具一式は持って
いるわ、PCのパスワード解析USBはもっているわ、格闘は強いはで、エージェント?と
突っ込みを入れたくなるんだな。そんなことしているからオスペルベルグに命を狙われる
ことになるのだ。でっかい4WDで追いかけられるのだけど、運転が馬鹿に上手くて
逃げちゃうんだな。なんだかんだありつつ、最後は旦那が悪事をしていたことを知り
対峙、簡単にピストルで殺しちゃう・・。愛していたのじゃないのかね、昔といえども。
ハードボイルドだねえ。 旦那が内緒でやっていた事務所のPCに動かぬ証拠があり
オスペルベルグはアメリカへ強制送還され裁判に。事件は解決したのだった。

出演者といい、ストーリーと言い、派手ないねえ。IMDbで4点台って、めったに見ない
作品だ。途中でやーめたという程ではないから突っ込みながら見ると逆に面白いかも。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-17 22:35 | 洋画=た行 | Comments(0)

チャッピー Chappie

●「チャッピー Chappie」
2015 アメリカ・メキシコ・南アフリカ Columbia Pictures (presents) and more.120min.
監督・(共同)製作・(共同)脚本:ニール・ブロムカンプ
出演者:シャールト・コプリー、テヴ・パテル、ヒュー・ジャックマン、ニンジャ、ヨ=ランディ・ヴィッサ
     ホセ・パブロ・カンティージョ、シガニー・ウィーバー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ブロムカンプの第三作。なにせデビュー版「第9地区」のインパクトがもの凄かったので
期待してみちゃうというバイアスがかかるのだが、多くの人が否定的だった第二作
「エリジウム」も私は面白く観たので、まあ「第9地区」を凌ぐのは無理としても相当の
期待をしてシネコンにいったわけです。前評判もあまり芳しくないというか、日本でも
あまりプロモーションに力が入ってないように見えますね。すでにシネコンでは1日3回、
悪い時間帯での上映になっちゃってました。日曜の小さい小屋もガラガラ。

映画は例によって治安最悪の南アフリカ、ヨハネスブルグが舞台となる。で、「ロボコップ」
とか、一連のマーヴェル系アメコミでの既視感もありありで、こりゃ、丁寧には作ってある
けど、ストーリー的にはなんだかなあ、という展開か?と思っていたら、ラスト30分くらいで
ブロムカンプ節炸裂で、意外性(そうびっくりもしないのだが)の展開となり、なかなか
満足して席を立つことが出来た。

本来人間と同じ意識を持たないドロイドとして開発した警官ロボットに、開発者のディオンが
人間と同じ「心」の成長を持つプログラミングの開発に成功、廃棄となることになっていた
22号を会社のルールに違反して持ち出し、自分で組み立てようとしたのだ。
ところが、ロボット警察に手を焼いていた、お人好しギャング4人組が、ロボットならリモコンで
スイッチ切れるだろう、というパンピー的な発想をし、ディオンと22号を拉致してしまう。
それは、ロボット警官の無能化を目的としていたはずだった。しかし、人間の意識回路を
インストールすることで、悪の味方をするドロイドとして、何とかならないか、とディオンを
ボコボコにして、ついに、意識レベル赤ちゃんのドロイド「チャッピー」が産まれたのだ。
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チンピラ3人組がボスから上納金を納めなくては自分たちが殺される状況の中で、
真っ白な意識をもつ「チャッピー」は、チンピラの中で育てられていくことになってしまった。
その辺りの描写は面白かった。言葉使いとか、クビから太り金の鎖をジャラジャラ下げたり、
いかつい歩き方など、チャッピーの吸収は早かった。チンピラは、チャッピーの成長を促す
ため、街に一人で放り出す。しかし、不良たちから警官と見られているので、石を投げられ
火炎瓶をぶつけられ、さんざんな目にあって、チンピラのもとに帰ってくる。なんて自分が
こんなひどい目に合わされなくてはならないのかと、幼心に苦悩もしていた。しかし、
チャッピーの創造主であるディオンは、チャッピーに「犯罪」を犯してはいけない、「人間は
傷つけてはいけない」という約束だけはさせる。

一方、警察当局から100台オーダーの受注を受けたディオンの手柄を苦々しく思っていたのが
巨大ドロイドで、人間がヘルメットを被って制御する「ムース」というマシンを作ったヴィンセント
(ヒュー・ジャックマン)。ドロイドの登場で犯罪も減り、巨大なマシンの出番が無くなったことから
研究費もカットされ、なんとか騒動を起こしたいヴィンセントであった。そこで彼は警察ドロイドの
無能化をプログラミングすることにした。システムに入り込んで、警察ロボットを無能化、
街はまた犯罪に溢れ、しかも、チャッピーがチンピラと組んで現金輸送車を襲うシーンがテレビで
放映されるに及び、警察は、ドロイドの契約を破棄、会社は「ムース」に出動命令をだした。
社長(シガーニー・ウィーヴァー)は、ドロイド全てを破壊せよ、と指示する。そしてついに最後の
戦いが始まる。空中を飛んで、チンピラとチャッピーのアジトにやってきた「ムース」はチンピラたちに
容赦無い攻撃を加え、チンピラだけど結構気のいい「ママ」ヨーランディも、チャッピーの理解者でも
あった「アメリカ」も惨殺されてしまう。最後に生き残ったニンジャは、無駄な戦いを挑むが、
ヨーランディーの最後の一撃で「ムース」は破壊された。しかしヨーランディは射殺されてしまう。
されに、ディオンも撃たれ瀕死となる。ディオンを助けようとチャッピーは会社に乗り込み、
「ムース」を操縦していたヴィンセントを捕まえてボコボコにする。

そしてチャッピーは研究棟にはいり、ディオンと自分の「次の場所で」生きる道の作業にかかる。
チャッピーは意識をデータ化することを自らの知能で可能にしていて、「ムース」のヘルメットを
使い、まずはディオンを、たった一台残された実験用ドロイドにディオンの意識を転送する。
ディオンの肉体は死亡するた、ディオンの意識はドロイドに移転された。されに破棄される予定
だったため5日分のバッテリーしか無い上、充電機能も破壊されて「余命」の無いチャッピーが
別の充電可能なドロイド(36号だったかな)に意識を転送。
さらに、チャッピーは、死んでしまったヨーランディの前に収集していた意識を、PCで遠隔組み立て
したドロイドに移植したのだった。これで、チャッピー、創造主(メイカーといっていた)ディオン、
そしてチンピラの中で一番チャッピーを理解しかわいがっていた「ママ」ヨーランディの3人(?)は
ドロイドとして、「次の場所」での生き方をすることになった。(続編ありそう)
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こういうストーリーで、モーションキャプチャーを使った映像も、残酷なシーンは日本では
カットされた部分もあったようだが、(イスラム国がらみ?)、全体として、テンポ、活劇、そして
寓意性もあり、突っ込みどころもあるけど、面白く見ることが出来た。

「A・I」や、先日までWOWOWで放映されていた「エクスタント」など、人間の「意識」を持った
ドロイドと人間の「心」の問題、特に「罪」や「愛」についてのテーマはこれまでもいくつか取り上げ
られてきた。人間型警察ロボットも普通だし、これに対抗しようとするシステムの違う陳腐化した
巨大ドロイドとの同じ組織内、会社内での争いもありがちだし、気の良いギャングの存在も
想定内、ラストの戦いも予想はできるし、チャッピーが人間の優しい心を得て、愛する人を
救おうとする行為も想定できる。しかし最後の最後にこういうやり方でねえ、というのは
ブロムカンプが一矢報いた感じだ。しかし、(不可能と思うが)人間の意識をデータ化して
これを他の高性能演算機を備えたロボットに移植することが出来るなら、人間は永久に
死なないことになる。人間の体をしているかどうかは別として。これはSFの世界では常識なの
かもしれないが、私には結構衝撃的だった。悪人もそのまま残るわけだし、「人間の意識」の
データ化、なんて成功しないほうがいいな。さて、ドロイドになった3人(?)、続編はあるのか?

<ストーリー>
「2016年.犯罪多発都市、南アフリカ・ヨハネスブルグ。ロボット開発者のディオン(デーヴ・
パテル)は、学習機能を備えたAI(人工知能)を搭載した世界でただ一体のロボットを極秘で
製作。“チャッピー”と名付けられたそのロボットを起動させると、まるで子供のように純粋な
状態であった。
だが、チャッピーはディオンとともにストリートギャングにさらわれ、そのAIにはギャングに
よって生きるための術が叩き込まれていく。そんな中、加速度的に成長するAIは彼自身の
バッテリーが残り5日間しかないことを知り、さらに死への恐怖をも感じるようになっていく。
やがて、ただ生きることを目的としたチャッピーは人知を超えた行動を起こし始めるが……。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-07 11:30 | 洋画=た行 | Comments(0)