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●「天国は、ほんとうにある Heaven Is for Real」
2014 アメリカ TriStar Pictures(a SONY company).99min.
監督・(共同)脚本:ランドール・ウォレス  
原作: トッド・バーポ
『天国は、ほんとうにある 天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』(青志社刊)
出演:グレッグ・キニア、ケリー・ライリー、コナー・コラム、マーゴ・マーティンデイル他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
実際にあった話をまとめたベストセラー本がベースとなっている。ラストに本物の一家が出てくる。

お話は簡単で、ネブラスカ州インペリアルという小さな町が舞台だ。そこで牧師兼消防士兼
修理工兼高校のレスリングコーチであるトッド・バーポ(キニア)は、コルトンという4歳の息子、
その上のナンシー、そして妻のソーニャの4人ぐらし。貧乏であるが、信者たちからあてがわれた
家に住み、つましい幸せな日々を送っていた。

ある日トッド一家の4歳になる長男が盲腸を破裂させ、緊急入院。かなり危ない事態であったが、
家族の祈り、街中の祈りが通じてか、奇跡的に命を取り留めた。
コルトンというこの少年は退院後、自分が天国に行ってきたと語りだす。その内容は、
具体的で、母親が流産していてその子が女の子だったことまで観てきたという。そんなことは
誰も知らないはずなのに。コルトンは、観てきたことを淡々と語るに過ぎない。
嘘を言っているようには見えない。イエスの顔もみた、自分の手術中、お父さんが神様に対し
怒っていること、お母さんが街中のみんなに連絡し、コルトンのために祈って、というところ
などは見えていたという。

牧師たる父は、天国はある、と説教している身。息子の言葉を信じたいが、臨死体験の幻覚で
はないのか、科学的に説明は出来ないのかと大学の心理学者に相談したりもする。
やがてマスコミの知るところとなり、コルトン少年は有名人になってしまう。しかしこのことが
街の人々や子供仲間に微妙なバランスの狂いを生じさせる。その溝は夫婦の間にも。

そして、トッドは、教会の説教で天国の話をするのを止めないと、新しい牧師を呼ぶことになる、と
理事会で言われてしまう。悩むトッド。そして金はどんどん足りなくなり、コルトンの病院代金すら
払えなくなるのだった。
理事会の中の強硬派の婦人ももちろん牧師の知り合いであるが、彼女はイラクだかアフガンの
戦争で息子をなくし、なぜ自分は息子を奪われ、なぜ牧師の息子は助かったのか、それが
嫌だったのだ。

コルトンは、トッドの祖父ポップが天国にいたよという。若いころの祖父の写真を見せるとその人だ
という。天国では皆若いんだとも。ここに及んで科学では説明できないことが起きていることを
トッド夫妻は確信、その時ラジオから生放送でインタビューの申し込みがあった。トッドは
次の日曜、教会に来てくれれば話すと説明する。

そしてテレビカメラや大勢の見物客の前で、トッドはコルトンの体験を説明する。そしてコルトンは
天国に行ってきた、しかし、天国の存在をそれでも否定的な人もいるだろう。しかし、どうだろう
皆さんが愛する人を思う時、天国の存在を感じないだろうか、そう、愛こそが天国なのだ、と
語りかけた・・・。その頃、リトアニアのある少女が、天国を見たといいイエスの絵を書いた。
ネットの画像でそれを見たコルトンは、「そう、この人だよ」と言うのだった。

そんなお話。アメリカでは受けただろうなあ、という感じだが、キリスト教が普段の生活にない
日本人にはキリスト教の布教映画か、と感じてしまう人も多いだろう。ただ現実に起きた話なので
作りものでない説得力がそこにはある。キリスト教はおいておくにしても、超常現象というものは
あるのだなあ、と私なんかは思っちゃいます。深層心理学的には説明できちゃうのかもしれません
けどねえ。ま、宗教臭いですが、見ていて嫌な気分になる映画ではないです。むしろアメリカ人の
キリスト教に対する姿勢が分かって興味深い部分もあります。
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<ストーリー>
「生死の境をさまよい、天国を見てきたと語る少年の実話をつづったベストセラー小説を基にした
ヒューマンドラマ。奇妙な体験を語ることで騒ぎになることを恐れる周囲の人々、普通の生活が
送れなくなることを危惧する母親の姿など、ひとりの少年が巻き起こす騒動の行方がつづられる。
グレッグ・キニアが少年の父親を演じる。

アメリカ・ネブラスカ州インペリアル市で牧師を務める傍ら小さな修理会社を営むトッド
(グレッグ・キニア)には、3人の子供がいた。ある日、3歳の長男コルトン(コナール・コラム)が
高熱に見舞われ嘔吐を繰り返すようになる。
緊急搬送され穿孔虫垂炎であることがわかり、2度に渡り手術が行われた。コルトンは医師に
もなすすべがないと言わるほどの状態で、生死をさまよう。トッドは絶望のあまり、神に私の
息子を奪う気かと叫んでいた。その甲斐あってか、奇跡的にコルトンは一命を取り留める。

やがて回復した彼は天国を旅してきたと言い、天国の様子や彼が知らないはずのことに
ついて話し始める。トッドたちはこの驚くような話について、その意味を考えるようになる――。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-13 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ドム・ヘミングウェイ Dom Hemingway」
2013 イギリス Recorded Picture Company (RPC),BBC Films,and more.94min.
監督・脚本:リチャード・シェパード
出演:ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、ケリー・コンドン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ジュード・ロウって、あんなに禿げてたっけ、というのが第一印象。ww 日本劇場未公開
(さもありなん)なのだが、公開されたらR-15+必至な内容。セックス&ドラッグだものね。

金庫破りのプロ、ドム(ジュード・ロウ)は、親分の罪をかぶって12年間という長きに渡り
口を割らず務め上げた。その間、嫁さんは他の男と再婚し、ガンにかかって死亡、産まれた
ばかりの娘の少女時代を見ることもできなかった。娘はセネガル人と結婚し、クラブで歌い、
小さい子供を育てていた。

自ら「怒りをコントロールできない」というほど、激昂型の人間だが、なぜか約束はバカみたいに
守るのだ。裁判で証言さえすれば、妻の最期にも立ち会えただろうし、娘の少女時代を
見守りながら生きることもできたはずだ。あとから大反省するのだが、もう時は戻ってこない。

このドム・ヘミングウェイという男の有り様を描く短めの映画だが、最初、頭が悪くすぐに
切れるバカな男のバカな人生の話、と思っていたのだが、だんだんしんみりするタッチに
変化する。ドムという男、頭は悪いし、切れやすいのだが、根は約束はばかみたいに守る
純情な面を持つ男なのだ。そのあたりの自分の中での折り合いのつけようの心理描写が
面白い。

12年経つと、パブは禁煙になっているし、いろいろと分からない仕組みもあり戸惑うが、
まずは、罪をかぶってやったロシア系ギャングのフォンテーヌの所に分前をいただきに
行く。そこで見つけたパオリーナというフォンテーヌの女に一目惚れ、12年も我慢したのだ、
という気持ちが先立ち、分前とプレゼントとしてパオリーナをよこせ、と酔に任せて
言いたい放題を言う。しかし、やりすぎてしまい、フォンテーヌを怒らせてしまう。仲間の
ディッキーに諌められ、慈悲にすがり、謝れ、と説得され、根が正直なドムは、夕食の席で
先ほどの悪態について謝る。フォンテーヌは赦し、分前25万ポンドと利子として50万ポンドを
与えた。有頂天になり女を侍らせコカインを吸い、フォンテーヌやデッキーらと大はしゃぎをする。
そこでメロディーという女性を知る。

彼らはオープンカーでフォンテーヌの家からドライブに出るのだが、なにせ酒に酔いドラッグを
吸っての運転なので、大事故を起こしてしまう。フォンテーヌはフェンダーが体に刺さり、
おそらく死亡。そこでドムは瀕死のメロディーを蘇生術で生き返らされる。メロディーから
「命の恩人よ。人の命を助けた人は神様から幸運をさずかるわ」みたいなことを言われるのだが
ドムは大金を心配する。いそいでフォンテーヌの家に戻ると、すでにパオリーナがカネを奪って
逃げるところだった。後を追いかけるが、クルマのパオリーナに逃げられてしまう。

カネが無くなり、娘には嫌われ、幸運など訪れるどころか不幸の連続。ドムはかつての敵に
仲間に入れてくれと頼む。かつてドムは敵の猫を殺していて、彼はそのことに大きな恨みを
持っていた。そこで、一定の時間に電子金庫を開けたら仲間にする、しかしだめだったら
お前の「息子」を切るぞ、と条件を付ける。自分を天下一の金庫破りと自称しているドムだったが
ディッキーは12年の間に電子金庫が登場し、簡単には破れないと心配する。
しかし、ドムは、敵の事務所にある電子金庫を変な方法で開てしまう。しかし、敵が開けろと
言っていたのは金庫の中の小さい金庫であり、まんまと罠にはまったドムは「息子」切断の
危機に瀕する。しかし、ビルのセキュリティが入ったため、逃亡に成功したのだった。

ある日、道で、助けたメロディーに出くわす。メロディーに「幸運なんて全然だ。不幸ばっかりだ」と
こぼすが、何が願いなの?と聞かれると「カネ」と。本当にそうなの?と更に聞かれると
「娘に受け入れて欲しい」と本音を語る。

ドムは娘と会い、妻の墓参りに一緒に行ってくれないか、と頼むが、断られる。一人寂しく
亡き妻の墓石の前で、反省の言葉を口にし、泣き崩れるのだった。そこにマゴの姿が。
娘もマゴを連れてきていたのだ。父親の態度を見て、次第に心を開き始めた。

それが嬉しいドムであったが、更にカネを奪って逃げたパオリーナが男とレストランに
入ることころを目撃。すぐに後を追い、さんざっぱら脅しに脅す。おそらくカネは帰すのだろう。
そして、レストランから出てきたドムの手にはパオリーナが付けていた高価な指輪が
握られていた。「幸運がやってきた」。ドムの顔に笑顔が浮かぶのだった。

そんなお話。ジュード・ロウの一人芝居風なのだが、一人の真面目馬鹿な泥棒の切ない
人生が面白かった。冒頭、刑務所で裸のドムが自分の「息子」を自慢しながら、同房のやつに
奉仕させる光景と、妻の墓で泣き崩れ、娘に赦しを乞う光景の対比も面白い。
万人におすすめできる映画ではないし、何を言わんとした映画かよく分からない、という声も
納得できるのだが、「真面目馬鹿な金庫破りの反省人生」という人生の断面を見る作品と
して、まあ全体に面白かったです。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-28 22:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ターミネーター:新起動/ジェニシス Terminator:Genisys」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Productions.125min.
監督:アラン・テイラー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー
    イ・ビョンホン、J・K・シモンズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今回のシネコンはパスしようかな、と思っていた所、奥さんが観たいという「HERO」と
殆ど上映開始時間が同じで、しかもタダで鑑賞できるポイントも溜まっていたので、
涼みがてらに出かけました。小さい小屋だったのですが、結構入っていた。未だに
ターミネーター人気は衰えず、といったところか。

さて、12年振りで「I'll be back」なシュワちゃんが登場。個人的にはどうしてもキャメロンの
T1、T2のインパクトが強かっただけに、どうしてもここがベンチマークになってしまう。
CGの技術など映像テクニックは飛躍的に向上したのだろうけど、物語としてちゃんとしているか
という点が、どうしてもキャメロン作とは比較できない。だが、さりとて面白く無いかというと
そうでもない。
どこらへんが面白いのか、というとストーリーというよりも、ドッカンボッカンの戦闘シーンを
観せて緊張を煽っているという感じ。だからそれなりの音楽も頭からずっと流れっぱなしで
いささかうるさい。
しかも、本作はジョン・コナーが機械軍側に付いてしまうという禁じ手を使い、あらたな物語を
スタートさせている。本作を入れて3部作になるという。
しかも、パラレルワールドが出現(時間軸が2つある世界が進行する)ので、本作をいきなり
観た人は何のことだかわかりづらいだろう。(まあ、本作をいきなり見に行く人はいないとは
思うけど)

ベースのストーリーは最初から変わっていない。ここでおさらいをすると、機械軍との最終
戦争があるのが2029年。1作目では、この戦いのリーダーとなるジョン・コナーという英雄の
出現を許さないため、未来から殺人ロボット=ターミネーターが送り込まれ、ジョンを生む
サラ・コナーを抹殺しに1984年の世界にやって来た。しかし、彼女を救ったのがこれまた
未来からジョン・コナーの命を受けやってきたたカイル・リースであった。カイルとサラは
愛し合い、その結果、ジョンが産まれたという訳だ。

本作では2029年、30億人の人命を奪った大戦の事実を前提に、1作目のストーリーを
なぞり、1984年にカイル・リースを送り込むところから始まる。これを迎えるT-1000型
ターミネータ(イ・ビョンホン)との壮絶な戦いが展開される。これを救ったのがサラと
「オジサン」と呼ばれる初期型ターミネーター(シュワルツネッガー)だった。

そこから時間軸が2つに別れるストーリーが進行されるので、誰が誰の子供で親で、と
いうのがいささかこんがらがる。タイムパラドクスの矛盾を理解してないとリースが子供の
頃の自分と対面して話す、というシーンは違和感を覚えるかもしれない。

サラとカイルは、スカイネットが起動を始める2017年に再びタイムトラベルを試み、そこ
には白髪となったT-800型ターミネーター、「おじさん」であった。オジサンは時代が経過し
機械としては古くなってしまったが、果敢に最新式の機会軍、そして敵に回り、しかも
細胞レベルで姿を換えられるジョン・コナーと、「審判の日」到来を阻止するために戦う
のだった。

シュワちゃんも歳をとったぞ、という点をうまく利用した脚本は買わないわけではないが、
なんだか、時間も弄くり邦題で、何でもありだな、こりゃ、と思わずにはいられなかった。
さて、エンドロールで次作を匂わすのだが、スカイネットは死んでないし、ジョン・コナーも
死んではいなさそうだ。「猿の惑星」の最新作でも舞台になっていたサン・フランシスコが
また舞台になるが、ここは画になるんだな。それにしても、最近のSF映画のほとんどは
人工知能との戦いだね。ネタとしては使われ過ぎで、新鮮さを感じなくなってきた。
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<ストーリー>
「2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうと
していた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が
失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる
抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。

ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍は
ターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止する
ため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。

1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。
その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナー(エミリア・
クラーク)だった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは
私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、
“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワル
ツェネッガー)だった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を
殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。

T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、
自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。
人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない
第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?そして、人類の救世主は
一体誰なのか……?」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-07-26 12:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「トランセンデンス Transcendence」
2014 アメリカ Alcon Entertainment.119min.
監督:ウォーリー・フィスター
出演:ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール、キリアン・マーフィー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
シネコンに行こうかどうか迷った作品。結局WOWOWで良かった感じ。期待ほどでは
なかった。AI対人間とか、人間の意識のデータ化などは最近良くテーマになり、昨日
WOWOWでシーズン1が終わったスピルバーグ総指揮のドラマ「エクスタント」にも
通底するものだ。広範囲に考えれば、「ロボ・コップ」や「ターミネーター」もそうだった。
しかし、最近はクラウド型コンピュータとネットの発達で、人間の意識をデータ化して
クラウドに上げるという想定になって、現実が映画をドライブしている感じがする。

本作も、世界的人工知能学者であるジョニデが、反対するテロリストの凶弾に倒れるの
だが、妻の手により意識がデータ化され、クラウド上に生きることになり、この暴走を
止めるため、アメリカ軍やFBIなどがテロリストと組んで対抗しようとする話だ。

ジョニデが簡単に銃撃され、それが軽傷と分かったものの、実は銃弾に毒薬が塗られて
いて、余命いくばくもなくなるということになる。妻はチンパンジーのアップロードが成功
したのだから、旦那の意識もデータ化してアップロードできる筈だ、とジョニデの頭を
剃って電極を付け、意識のアップロードを図ったわけだ。これが成功、ジョニデはPC内で
復活を遂げる。しかし、進化した科学者の脳は世界中のネットワークと結び、世界の
脅威となりはじめる。これを恐れた軍や科学団体は、テロリストと組んで、ジョニデの
地下施設を破壊しようとする。

アップロードが完成し、これが更にバージョンアップされるのに2年という月日が流れるが
それは字幕で「二年後」としか示されない。この間、ジョニデはナノロボットという一見
粉磁石のようにしか見えない粉体をコントロールし、人間をロボット化する技術や、
再生医療などを完成させていた。ジョニデは、更に自分の脳力を拡張しようと世界をの
PCを自分の意のままに操るようになってきたため、軍などがこれを止めにかかったわけだ。

全体的に評価が低いのは、ストーリーが食い足りないということ。いろいろと作られてきた
人工知能ものを何がしかヴァージョンアップしてくれているのか、と思ったのだが、映像は
なかなか奇抜で美しいし、VFXも見どころはある。が、お話が平板だもので、ときめかない
んだ。更に、ラストになって、実物?のジョニデ再登場に及んでは、なにこれ?と
細かいところでは、止めにかかったのが野砲一門とテロリストというのがどういう意味なのか
よく分からなかった。

冒頭、地球が電気も使えず、PCもタダのドアの支え棒にしかならない時代がやってきましたよ、
と見せておいて、それはどうしてかっていうと・・・、語られる仕掛け。何故ならば、ジョニデや
ナノロボットを殲滅するために仕掛けられたウィルスのせいなのだね。このウィルスでジョニデも
滅ぶけど、世界中に散らばったナノロボットと支配されたPCもダウンしてしまい、原始的な
世界にもどってしまったとさ、ということなのだな。

キャスティングは宜しかったのではないでしょうか。アメリカでも大コケしたそうだが、それは
脚本の失敗(結局は製作者サイドの失敗)ということなのだろう。
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<ストーリー>
 「ダークナイト」や「インセプション」の名カメラマン、ウォーリー・フィスターが記念すべき
監督デビューを飾ったSF大作。
究極的な人工知能を開発研究する天才科学者が反テクノロジー団体の凶弾に倒れ、
その死の間際に感情を含む彼のすべての脳データをコンピュータ・ネットワーク上に
アップロードされたことから巻き起こる予測不能の運命を描く。
主演はジョニー・デップ、共演にモーガン・フリーマン、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー。

 近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の
銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに
協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロード
することに成功する。
やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを
手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの
暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが…。 (allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-27 23:50 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダブル-完全犯罪- Absolute Deception」
2013 アメリカ Limelight International Media Entertainment,Voltage Pictures.92min.
監督:ブライアン・トレンチャード=スミス
出演:キューバ・グッティング・ジュニア、エマニュエル・ヴォージエ、クリス・ベッツ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
日本ではDVDスルーされた作品をWOWOWで鑑賞。突っ込みどころ満載のいわゆる
B級サスペンス・アクション。テレビの2時間サスペンス的な作りだ。上映時間もそんな
感じだし。おお、と思ったのは2度死んだと思っていた旦那が最後まで黒幕だったという
ことくらいかな。なにせ、FBIエージェントであるキューバの相方となる雑誌記者を演じた
エマニュエル(この人おそらく初めてみたと思う)の眉毛が気持ち悪いくらい不自然に
細くて、萎えた。そんなに不美人でおないのだから眉毛で損しているんじゃないか。
そのあたりからB級臭プンプンだ。

冒頭、オーストラリアでのFBIエージェントと、協力者らしき男のシーン。協力者は追手に
殺されてしまう。
その男の妻はNYの暴露雑誌の記者で、夫は2年前に交通事故で死んでいるはず、と
いう。しかし、最近撮影された写真を見れば信じざるをえない。

実はこの夫は公認会計士なのだが、自分のボス・金融王のオスペルベルグと組んで
金融詐欺をしていたわけだ。これがバレてオスペルベルグは逮捕、自宅監禁となり
裏切りをしったボスの追手が迫ったことから司法取引に応じ、FBIと接触しようと
したところだったのだ。夫は金庫からボスの大金をくすねていたのだね。
それがバレて、ボスから追いかけられて自分が殺されたように見せたわけ。これに
協力したのが地元の刑事という、ありがちな構図で。

二度目に死んだ自分の亭主が一体なにをしていたのか知りたい妻は、FBIと
オーストラリアに来るのだが、一緒に捜査しちゃうんだよね。地元警察からはやめてくれと
言われているのに。それと、この妻、鍵を開けるドロボーさんみたいな工具一式は持って
いるわ、PCのパスワード解析USBはもっているわ、格闘は強いはで、エージェント?と
突っ込みを入れたくなるんだな。そんなことしているからオスペルベルグに命を狙われる
ことになるのだ。でっかい4WDで追いかけられるのだけど、運転が馬鹿に上手くて
逃げちゃうんだな。なんだかんだありつつ、最後は旦那が悪事をしていたことを知り
対峙、簡単にピストルで殺しちゃう・・。愛していたのじゃないのかね、昔といえども。
ハードボイルドだねえ。 旦那が内緒でやっていた事務所のPCに動かぬ証拠があり
オスペルベルグはアメリカへ強制送還され裁判に。事件は解決したのだった。

出演者といい、ストーリーと言い、派手ないねえ。IMDbで4点台って、めったに見ない
作品だ。途中でやーめたという程ではないから突っ込みながら見ると逆に面白いかも。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-17 22:35 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

チャッピー Chappie

●「チャッピー Chappie」
2015 アメリカ・メキシコ・南アフリカ Columbia Pictures (presents) and more.120min.
監督・(共同)製作・(共同)脚本:ニール・ブロムカンプ
出演者:シャールト・コプリー、テヴ・パテル、ヒュー・ジャックマン、ニンジャ、ヨ=ランディ・ヴィッサ
     ホセ・パブロ・カンティージョ、シガニー・ウィーバー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ブロムカンプの第三作。なにせデビュー版「第9地区」のインパクトがもの凄かったので
期待してみちゃうというバイアスがかかるのだが、多くの人が否定的だった第二作
「エリジウム」も私は面白く観たので、まあ「第9地区」を凌ぐのは無理としても相当の
期待をしてシネコンにいったわけです。前評判もあまり芳しくないというか、日本でも
あまりプロモーションに力が入ってないように見えますね。すでにシネコンでは1日3回、
悪い時間帯での上映になっちゃってました。日曜の小さい小屋もガラガラ。

映画は例によって治安最悪の南アフリカ、ヨハネスブルグが舞台となる。で、「ロボコップ」
とか、一連のマーヴェル系アメコミでの既視感もありありで、こりゃ、丁寧には作ってある
けど、ストーリー的にはなんだかなあ、という展開か?と思っていたら、ラスト30分くらいで
ブロムカンプ節炸裂で、意外性(そうびっくりもしないのだが)の展開となり、なかなか
満足して席を立つことが出来た。

本来人間と同じ意識を持たないドロイドとして開発した警官ロボットに、開発者のディオンが
人間と同じ「心」の成長を持つプログラミングの開発に成功、廃棄となることになっていた
22号を会社のルールに違反して持ち出し、自分で組み立てようとしたのだ。
ところが、ロボット警察に手を焼いていた、お人好しギャング4人組が、ロボットならリモコンで
スイッチ切れるだろう、というパンピー的な発想をし、ディオンと22号を拉致してしまう。
それは、ロボット警官の無能化を目的としていたはずだった。しかし、人間の意識回路を
インストールすることで、悪の味方をするドロイドとして、何とかならないか、とディオンを
ボコボコにして、ついに、意識レベル赤ちゃんのドロイド「チャッピー」が産まれたのだ。
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チンピラ3人組がボスから上納金を納めなくては自分たちが殺される状況の中で、
真っ白な意識をもつ「チャッピー」は、チンピラの中で育てられていくことになってしまった。
その辺りの描写は面白かった。言葉使いとか、クビから太り金の鎖をジャラジャラ下げたり、
いかつい歩き方など、チャッピーの吸収は早かった。チンピラは、チャッピーの成長を促す
ため、街に一人で放り出す。しかし、不良たちから警官と見られているので、石を投げられ
火炎瓶をぶつけられ、さんざんな目にあって、チンピラのもとに帰ってくる。なんて自分が
こんなひどい目に合わされなくてはならないのかと、幼心に苦悩もしていた。しかし、
チャッピーの創造主であるディオンは、チャッピーに「犯罪」を犯してはいけない、「人間は
傷つけてはいけない」という約束だけはさせる。

一方、警察当局から100台オーダーの受注を受けたディオンの手柄を苦々しく思っていたのが
巨大ドロイドで、人間がヘルメットを被って制御する「ムース」というマシンを作ったヴィンセント
(ヒュー・ジャックマン)。ドロイドの登場で犯罪も減り、巨大なマシンの出番が無くなったことから
研究費もカットされ、なんとか騒動を起こしたいヴィンセントであった。そこで彼は警察ドロイドの
無能化をプログラミングすることにした。システムに入り込んで、警察ロボットを無能化、
街はまた犯罪に溢れ、しかも、チャッピーがチンピラと組んで現金輸送車を襲うシーンがテレビで
放映されるに及び、警察は、ドロイドの契約を破棄、会社は「ムース」に出動命令をだした。
社長(シガーニー・ウィーヴァー)は、ドロイド全てを破壊せよ、と指示する。そしてついに最後の
戦いが始まる。空中を飛んで、チンピラとチャッピーのアジトにやってきた「ムース」はチンピラたちに
容赦無い攻撃を加え、チンピラだけど結構気のいい「ママ」ヨーランディも、チャッピーの理解者でも
あった「アメリカ」も惨殺されてしまう。最後に生き残ったニンジャは、無駄な戦いを挑むが、
ヨーランディーの最後の一撃で「ムース」は破壊された。しかしヨーランディは射殺されてしまう。
されに、ディオンも撃たれ瀕死となる。ディオンを助けようとチャッピーは会社に乗り込み、
「ムース」を操縦していたヴィンセントを捕まえてボコボコにする。

そしてチャッピーは研究棟にはいり、ディオンと自分の「次の場所で」生きる道の作業にかかる。
チャッピーは意識をデータ化することを自らの知能で可能にしていて、「ムース」のヘルメットを
使い、まずはディオンを、たった一台残された実験用ドロイドにディオンの意識を転送する。
ディオンの肉体は死亡するた、ディオンの意識はドロイドに移転された。されに破棄される予定
だったため5日分のバッテリーしか無い上、充電機能も破壊されて「余命」の無いチャッピーが
別の充電可能なドロイド(36号だったかな)に意識を転送。
さらに、チャッピーは、死んでしまったヨーランディの前に収集していた意識を、PCで遠隔組み立て
したドロイドに移植したのだった。これで、チャッピー、創造主(メイカーといっていた)ディオン、
そしてチンピラの中で一番チャッピーを理解しかわいがっていた「ママ」ヨーランディの3人(?)は
ドロイドとして、「次の場所」での生き方をすることになった。(続編ありそう)
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こういうストーリーで、モーションキャプチャーを使った映像も、残酷なシーンは日本では
カットされた部分もあったようだが、(イスラム国がらみ?)、全体として、テンポ、活劇、そして
寓意性もあり、突っ込みどころもあるけど、面白く見ることが出来た。

「A・I」や、先日までWOWOWで放映されていた「エクスタント」など、人間の「意識」を持った
ドロイドと人間の「心」の問題、特に「罪」や「愛」についてのテーマはこれまでもいくつか取り上げ
られてきた。人間型警察ロボットも普通だし、これに対抗しようとするシステムの違う陳腐化した
巨大ドロイドとの同じ組織内、会社内での争いもありがちだし、気の良いギャングの存在も
想定内、ラストの戦いも予想はできるし、チャッピーが人間の優しい心を得て、愛する人を
救おうとする行為も想定できる。しかし最後の最後にこういうやり方でねえ、というのは
ブロムカンプが一矢報いた感じだ。しかし、(不可能と思うが)人間の意識をデータ化して
これを他の高性能演算機を備えたロボットに移植することが出来るなら、人間は永久に
死なないことになる。人間の体をしているかどうかは別として。これはSFの世界では常識なの
かもしれないが、私には結構衝撃的だった。悪人もそのまま残るわけだし、「人間の意識」の
データ化、なんて成功しないほうがいいな。さて、ドロイドになった3人(?)、続編はあるのか?

<ストーリー>
「2016年.犯罪多発都市、南アフリカ・ヨハネスブルグ。ロボット開発者のディオン(デーヴ・
パテル)は、学習機能を備えたAI(人工知能)を搭載した世界でただ一体のロボットを極秘で
製作。“チャッピー”と名付けられたそのロボットを起動させると、まるで子供のように純粋な
状態であった。
だが、チャッピーはディオンとともにストリートギャングにさらわれ、そのAIにはギャングに
よって生きるための術が叩き込まれていく。そんな中、加速度的に成長するAIは彼自身の
バッテリーが残り5日間しかないことを知り、さらに死への恐怖をも感じるようになっていく。
やがて、ただ生きることを目的としたチャッピーは人知を超えた行動を起こし始めるが……。」
(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-07 11:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

トカレフ Tokarev

●「トカレフ Tokarev」
2014 アメリカ Hannibal Classics,Patriot Pictures.98min.
監督:パコ・カベサス
出演:ニコラス・ケイジ、レイチェル・ニコルズ、マックス・ライアン、マイケル・マグレイディ、ダニー・グローバー
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
最近とんといい作品に恵まれないニコラス・ケイジ。本作も嫌な予感がしたのだが、
予感は的中してしまった。娘に何かされた父の復讐劇というのは、たっくさんあるわけ
だが、トカレフというタイトル通り、ロシアンマフィアの匂いをプンプン撒き散らしておいて
更に、今は更生して金持ちのビジネスマンになったポールだが、かつてはロシアンマフィアと
抗争を繰り広げていた過去があった。騙しの伏線はたっぷりだ。
加えて、娘がボーイフレンド二人と家で遊んでいると、3人の賊がやって来て、3人を
嬲り者にした挙句に娘を射殺するという「イメージ映像」が観客をミスリードに誘う。
ちょっと汚いやり方だなと感じた。

で、肝心のオチだけど、これがビックリなんだけど、トホホなビックリなんだよなあ。
娘はかつてオヤジがギャングをやっていたことを知っていて、銃の隠し場所も知っている。
そこで酒なども入って、気が大きくなった男友達二人に銃のケースを持ちだして見せて
やる。ボーイフレンドは銃を持って振り回していたが、その中に、かつてオヤジが
ロシアマフィアとの戦いで奪ったトカレフがあったのだ。で、それを振り回していた
ボーイフレンドの銃が暴発し、娘の頭を射抜いてしまった、というものだわさ。

なんかもうちっと気が利いたオチはなかったのかなあ・・・。復讐に駆られたオヤジが
昔の仲間と殺しまくったロシアマフィアもいい迷惑だし、マフィアに殺されちゃう
親友も可愛そうじゃん。さらにもう一人の友人はあらぬ疑いを掛けられオヤジに刺殺
されちゃうんだもんなあ。

娘を撃った銃がトカレフと割れた時に、自分の銃の箱のなかにトカレフがあったことに
すぐ気がつくだろうにさ。

う~む、ニコラス・ケイジ、もちっといい映画に出てくんないかなあ・・・。「フェイス/オフ」
みたいな・・・。オスカー男優の名前が泣くってもんだわ。最近はラジー賞ノミネートばっか
だものなあ。
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<ストーリー>
「犯罪に手を染めていた過去を清算したポール・マグワイア(ニコラス・ケイジ)は、
妻ヴァネッサ(レイチェル・ニコルズ)、娘ケイトリン(オーブリー・ピープルズ)と共に幸せな
生活を送っていた。だが、ソビエト製の拳銃トカレフ(TT-33)によって娘が何者かに殺害され、
その途方もない哀しみは歯止めのきかない怒りへと変わっていく。

復讐心に燃えるポールは、昔のギャング仲間と共に娘を殺害した犯人を探し始める。
そんな中、ロシアマフィアが娘の殺害に関与している事を聞きつけたポールたちは、壮絶な
復讐劇を開始。トカレフに秘められた謎、張り巡らされた罠、躍動する狂気……
娘の死の背後に潜む驚愕の真実が明らかになった時、闇に葬り去ったはずの“悪”が
ポールの中に甦るのだった……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-05-05 22:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

ドン・ジョン Don Jon

●「ドン・ジョン Don Jon」
2013 アメリカ Voltage Pictures.
監督・脚本:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演:ジョセフ・ゴードン・レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
売り出し中のジョセフ・ゴードン=レヴィットが、初の長編のメガフォンを自らの主演、脚本作品で
取った作品。お話は単純だし、映像の組み立てもなかなか凝ってはいるが、ジャンルとして
私の好みではない。言わんとする所は分かるし、出ている役者もオスカー級が並んでいて
それなりだが、心から「面白かった!」とはならなかった。本国ではだいぶ稼いだ作品のようだ
が、まあ、アメリカ人には受けるタイプの映画かもしれない。オチもだいたい分かっちゃうし。

つまりは理想の女というものは、どういうものなのか、ということをプレイボーイではあるが
真面目で清潔好きの主人公の女性に対する考え方の変化を描くことにより示したもの。
その方法論の描き方がジョセフ・ゴードン=レヴィット流ということ。ではあるが、目新しいか、
というとそうでもない。

ナイスバディのすこぶるつきの美人だが、ジコチューなスカーレット、それに対比されるのが
お年は行っているが、14か月前に交通事故で夫と息子を亡くしていて影のある夜学の
同級生ジュリアン。
主人公ジョンは、モテモテなのだが、人間の女よりネットのポルノ動画のほうが好き、という
ちょっと変わった青年。ある夜いつものクラブでいつものようにナンパしてると、今まで
観たことのないような美人バーバラ(スカーレット)と出会い、一目惚れしてしまう。しかし
彼女はなかなか体を許さない。やっと初めて自分の家に連れてきてベッドインに成功した
ものの、ポルノを観るほうがやっぱりいいと、夜中に起きだしてPCを見ていることろを
見られてしまい、本物の恋人がいるのにどういうこと?と責められるが、友達からジョークの
映像が送られてきたんだよ、とか嘘を言ってその場は事なきを得た。

そんな折、夜学でエスター(ジュリアン)という年増の女性から声を掛けられる。うざったいと
敬遠していたジョン。一方バーバラの希望でジョンの家族にも紹介し、両親も気に入り
うまくいくかのように見えた。しかし、自分の部屋を自分で掃除するジョンを、家政婦に
やらせるバーバラ、私と一緒に暮らし始めたら自分で掃除するなんて言わないでね、と
約束させられてしまう。そのあたりから、ジョンの心に多少の違和感が生まれる。
そして、ポルノ鑑賞が止められないジョンはついに2度めの目撃をされてしまう。PCの
履歴をチェックされ、ポルノサイトが並んでいたのを見つけられたのだ。これが決定的と
なり、引き止めるジョンを尻目にバーバラは彼の元を去っていく。

そんな折に、ジョンはエスターと接近する。最初は失恋の憂さ晴らしのようにしてエスターと
セックスをするのだが、包み込むようなエスターといると心地良いことが感じられるのに
気がつき始めた。そして、家族にもバーバラと別れた、と言うと、妹が、「別れて正解。
あの女は自分のことしか考えていない。好きな男は自分のために何でもして当たり前と
思っているジコチュー女よと」言い放つ。納得してしまうジョンだった。
そして、エスターと付き合いを深めれば深めるほど、目を見て話をしてくれるし、自分の
こともちゃんと考えてくれる女性像の素晴らしさに気がつくのだった。結婚はしないだろう
けど、ジョンの女性の見方が変わっていったのだった。そしていつの間にかポルノも
見なくなっていたのだ・・・・。

ポルノ好きの男、超美人だがジコチューの女、年増だけど、男女の愛情とはどういうものか
ということをわかっている女性。ちょっと設定がステレオタイプだったかなあ。教会の懺悔の
シーンとか、同じシチュエーションを繰り返すとか、映像の構成の仕方は凝っていて
飽きさせないのではあるが、個人的には、今ひとつ、という映画であった。
スカーレット・ヨハンソンがジコチューの嫌らしさが出し切れてないんじゃないか、と思えた。
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<ストーリー>
「『LOOPER ルーパー』の若手演技派、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが自ら主演も務めた
初長編監督作となるコメディ。平凡ではあるものの、何不自由ない毎日を過ごすモテ男が
タイプの異なる2人の女性との出会いを通し、新たな価値観を見出していく姿を描く。
スカーレット・ヨハンソンとジュリアン・ムーアがヒロインを務める。

鍛えられた身体に甘いルックス、車も部屋も洒落込み、趣味はジムでのトレーニング。
家族を大切にして、週末は教会へ。完璧男のジョン・マテーロ(ジョゼフ・ゴードン=
レヴィット)は、毎晩異なる美女を“お持ち帰り”するプレイボーイ。
そんな彼を、遊び仲間のボビー(ロブ・ブラウン)とダニー(ジェレミー・ルーク)は“ドン・ジョン”と
呼んでいた。だが、相手にも完璧を求めるジョンは、自分好みの女性、理想のセックスを
求めて女性との関係を繰り返すものの、どうしても満足できない。彼の理想は、パソコンで
見ているポルノのようなセックスだったのだ。

ポルノ鑑賞は止まらず、毎週末、教会で“婚前交渉”と“自慰”を懺悔する日々。教会の後には
実家で家族と食事。父のジョンSr.(トニー・ダンザ)とはいつも張り合う似た者同士。
父子のケンカを仲裁する理想家の母アンジェラ(グレン・ヘドリー)は、息子に素敵な恋人が
できることを望んでいた。家族に無関心な妹モニカ(ブリー・ラーソン)は、スマホが手放せない。

そんなある日、ジョンはクラブで出会った美女バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)に一目惚れ。
しかし、家庭的で堅実、恋に恋するタイプの彼女は、ジョンとは正反対。“この世で一番美しい
女性”とのセックスのために、尽くし、我慢し、奮闘するジョン。そして訪れた待望のひと時。
しかし、それもポルノには敵わなかった。寝ている間、こっそりポルノサイトにアクセスしていた
ところ、運悪く起きてきた彼女に見つかってしまう。何とか関係は修復できたかに見えたが、
その後もポルノの鑑賞頻度が上がる一方。

ある日、夜学の授業の合間にポルノを見ていた彼に、年上の女性エスター(ジュリアン・ムーア)が
話しかけてくる。気取らない性格の彼女は、ポルノ鑑賞についても遠慮がない。
嫌な部分に踏み込んでくるエスターを煙たがるジョンだったが、この出会いが彼に大きな影響を
及ぼすことに……。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-04-29 22:10 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ダラス・バイヤーズ・クラブ Dallas Buyers Club」(再見)
2013 アメリカ Voltage Pictures,Truth Entertainment (II).117min.
監督:ジャン・マルク=ヴァレ
出演:マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトー、ジェニファー・ガーナー、デニス・オヘヤ、スティーヴ・ザーン他

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<2013年度アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
去年の今頃ミニシアターで観たのだが、また観てみたいと思っていたのでWOWOWで放映
されたのを機会に鑑賞。

劇場鑑賞の折の感想はこちらでご確認いだだければと思うが、再見して★の数をひとつ
増やした。やはり凄い映画だ。実話がベースなので割引はあるとしても、死にかけたHIV患者の
男が国、組織と戦うパワーは、一体どこからくるのだろうか、とつくずく思う。ラストカットでロンが
再びロデオの挑戦するのだが、その力の源はテキサス魂とでもいうのだろうか。

そして激ヤセで人相変わってしまったマコノヒーは本当に凄みがにじみ出ているなあ、とこれも
再認識した。そして、単に彼の孤独な戦いだけではなく、彼に力を貸す、トランスジェンダーのレイヨン、
主治医イヴ、メキシコ人医師らとの交流が物語に厚みを付ける。全編を通しての完成度の
高さを再認識させられて、★を一つ増やしたという次第だ。 それにしても主人公ロンは
本当は頭の良い奴なんだな。入会金を取って薬はタダという仕組みとか弁護士を雇って
法廷闘争をするとか、並の頭じゃ出来ないと思う。残念ながら、彼の生涯は長くはなかったが、
残したもの、与えた影響は大きかったのだ。事実こうして映画になるくらいなのだから。
再見して良さを再認識。いい映画というのはそういうものだろうな。

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by jazzyoba0083 | 2015-04-16 15:42 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

とらわれて夏 Labor Day

●「とらわれて夏 Labor Day」
2013 アメリカ Indian Paintbrush,Mr. Mudd,Right of Way Films.111min.
監督・脚本:ジェイソン・ライトマン
出演:ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン、ガトリン・グリフィス、トビー・マクガイア他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
久々のケイト・ウィンスレット。だんだんいい味をだしてくるようになったなあ。オスカーも
獲ったことだし、ますます演技に磨きを掛けてほしいものだ。
さて、本作はシュアな作品づくりで定評があるジェイソン・ライトマンが脚本も書いて演出した
もの。なんだか、一冊のペイパーバックを読んだような気分でもあり、設定は全然違うが
どこか雰囲気に「マディソン郡の橋」を思い出していた。全体として、スリリングな面もありつつ
エンディングもそれなりにきっちりカタルシスを取ってくれるので、いいのだが、何か
引っかかるものが残った。それは何か。後半、ハッピーエンドに持っていくための時間の
折りたたみ方がいささか強引過ぎるか、と感じたこと、脱走犯と母子家庭が庭で遊んでいても
何にも起きないのはいささか不自然だったなあ(隣人とかが気が付きそうなものだけど) 
主人公のウィンスレット演じるアデルがちょっと情緒不安定とはいえ、短慮に過ぎるんじゃないか、
と思われる節があちらこちらに。大体、金曜に脱走犯が来て、如何にいい人だったとはいえ、
週明けにはカナダに逃避行って、ちょっとスピード有り過ぎるんじゃないかなあ、とか。 
これはアメリカの刑法だからしょうがないのだろうけど、脱走犯の犯罪は故殺じゃなくて、
傷害致死事件じゃないかなあ、あれで懲役18年は重いんじゃないか??とか。でも本作は
そういう点を乗り越えて観客の心に何か暖かいものを与えてくれている。

まあ上記のような違和感は感じつつも全体のストーリーとしては理解し易いので、パンクした
タイヤを交換できたり、野球が上手くなったり、長じてはよく客の入るパイの専門店を
開いたりで、長男にも大きな影響を与えた脱走犯、パイの店の下りはスピルバーグとか
ゼメキスが喜びそうな展開だな。

全編を通じて絶対的な悪人が出てこないのも、本作のほんわか感を生み出している。
ところどころにフラッシュバックで挿入される過去映像が、ウィンスレットのものか、脱走犯の
ものか、よく分からなくなるところがあった。
結局あの脱走犯は根っからの悪人ではなく、たまたま奥さんを押し倒したらスチームパイプに
頭を打ち付けて殺してしまったわけで、善人なんだよな。ただ何で料理が上手く、いろんな
技術に長けているのか、あたりの説明はない。また奥さんを殺してしまった原因もよく分からな
かった。

いろいろと欠点を上げたが、全体として観て損したとは思わない作品レベルには仕上がって
いると思う。ケイト・ウィンスレット、少年時代の長男、(成人してからはトビー・マクガイア)、
実はいい人の脱走犯ジョシュ・ブローリンも顔つきが悪そうなそうでなさそうな感じが出ていて
良かったと思う。個人的にはラストはもっと悲劇的なものを予想したのだが、時間はかかったが
ハッピーエンドで良かった。やはり家庭はお父さんがいて、お母さんがいて、子供がいて、と
いう構図が望ましいなあ。そうしたエアポケットに、脱走犯がたまたまいい人だったのでハマった
という感じ。そんなお話もあるでしょう。長男がいかに脱走犯に影響を受けて育っていくかが
ラストで短く淡々と語られるが、それはそれで、重要な意味を持つものだ。
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<ストーリー>
『マイレージ、マイライフ』の俊英ジェイソン・ライトマン監督が、シングルマザーと逃亡犯の
純愛を、13歳の息子の視線を通して描いたラブストーリー。
母親役をケイト・ウィンスレット、逃亡犯をジョシュ・ブローリンという実力派たちが演じ、彼らの
運命を変える5日間の物語がドラマチックにつづられる。

アメリカ東部の静かな町。9月初めのレイバー・デイの週末を控えたある日。夫が自分のもとを
去ったことが原因で心に傷を負ったシングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)と13歳の
息子ヘンリー(ガトリン・グリフィス)の前に突然、警察に追われる脱獄犯フランク(ジョシュ・
ブローリン)が現れる。

家へ連れて行くよう強要された2人は、そのまま自宅で彼を匿うことになる。危害を加えないと
約束したフランクは、アデル親子と緊張状態を保ったまま過ごすうち、次第に家や車を修理し、
料理をふるまい、ヘンリーに野球を教えるようになってゆく。
いつしかフランクはヘンリーと打ち解け、アデルとはお互いに惹かれ合うように……。
ともに過ごした時間の中で、ついに3人は人生を変える決断を下す。人生の晩夏にさしかかった
シングルマザーと思春期の少年が体験した、運命の5日間の行方は……?」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-04-15 22:40 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)