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ハメット HAMMETT

●「ハメット HAMMETT」
1982 アメリカ オリオン・ピクチャーズ+ワーナーブラザーズ 97分
監督:ヴィム・ヴェンダーズ 
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
出演:フレデリック・フォレスト、マリル・ヘナー、ピーター・ボナーほか。


しかし、こういう訳のわからん映画も観て、映画鑑賞力が付いていく
のでしょうね。 私にとってこの映画のよさは判りませんので駄作と
言わせていただきましょう。

サミュエル・ダシール・ハメットは1894~1961に実在した著名な
探偵小説などの小説家。代表作に「マルタの鷹」「影なき男」など
があり、レイモンド・チャンドラーと並び称される。

彼の小説と人生を映画の中で交錯させながら進むストーリーだが、
何を言いたいのか、何が面白いのかよく判らない。B級探偵映画
にもなっていないような気がする。

冒頭、ある小説を完成させ、ベッドに寝転ぶハメット。そこからは
本当なのか彼の書いた小説の中身なのかわからないストーリー
が展開する。

謎の中国人女に振り回され、サンフランシスコの実力者6人が
写ったポルノ写真をネタに強請られる彼らそして、ゆする
中国女との対決、そしてその中で親友を失う。
最後にまたタイプライターに向かうハメットが写しだされるのだが、
これが冒頭に戻るのか、新しいストーリーを作っていこうとする
姿を写しているのかが判らない。

禁を犯してDVDを最初から倍速で会話をチェックしてけど、
事件の内容は判るものの、ハメットの行動の時制が判らない。
俺って馬鹿なのかな。時間の無駄だったかも知れないが、
こういう映画を観て鑑賞眼を養っていくのだろう。反面教材。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-11 22:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ホステージ Hostage

●「ホステージ Hostage」
2005 ミラマックス、ストラタス・プロダクション、エクイティ・フィルムズ 113分
監督:フローラン・シリ
出演:ブルース・ウィリス、ケヴィン・ポラック、ジョナサン・タッカーほか。

設定としては、家庭に問題を抱えた公務員が業務との板ばさみになりながら
アクションをこなし、ハッピーエンド、という、ありがちなもの。
全体としてやや説明不足な点があるのは、観る人に考えてね、ということか?
最後まで黒幕が判らないのは、イラつく。なんとなく警察の身内という臭いは
させてはいるが・・。

LAPDの特殊班交渉人だったジェフ・タリー(ブルース)は、父親が妻と少年を
人質にして立てこもる事件の交渉に失敗、少年を助けることが出来なかった
ことに大きなトラウマを持ち、田舎の警察署長となって恩給待ちの生活を
送っていた。しかし、度重なる事件などで?家族とは上手く行ってない。
そんな時、管内の山の上にある豪邸に3人組の少年?がクルマ目当てに
忍び込む事件が発生する。3人のうち一人のマースは、少年時代に父が母を
殺し自殺する、という経験を持ち、あたら若い人生を斜めに歩く狂気を
含んでいて、邸内から発せられた警報で駆けつけた若い女性警官を射殺して
しまう。偶発的に大事件になってしまったが郡警察本部はタリーに指揮権を
与えなかった。
実は賊が侵入した家の主、スミスはマネーロンダリングをしている会計士で、
その秘密のデータが入ったDVDが書斎に隠されていて、テレビで事件を
知った陰の巨悪たちは、タリーの家族を誘拐し、人質にし、タリーにDVDを
とって来い、と迫る。指揮権を外されていたタリーだが、スミスの息子(小学
1年生ぐらいか?)が、縛られたテープを外し、屋根裏伝いに姉の部屋に行き
携帯電話をゲット、991番経由でテレビに映っていたタリーに救助を依頼して
来た。また、犯人もタリーを交渉人に指定、現場の指揮はまたタリーの手に
戻った。
一方、3人の犯人たちも、たまたま金庫で見つけた400万ドルを巡って仲間
割れを起こし、狂気のマースは初めから怖じ気づいてやる気の無い、
兄弟の弟を二階から突き落として殺してしまう。そして、ついには兄まで・・・。
スミスも兄に殴られ、瀕死の重傷を負うが、タリーと犯人との取引で、
救助することに成功する。兄とマースは逃走用のヘリを要求するが、
タリーは中の姉と弟を何とか救出するため、犯人たちと交渉と続ける。
一方、タリーはスミスの息子に携帯で、書斎に行き、「天国は待っている」
という映画を取ってきてくれ、と依頼する。少年は屋根裏を伝って、
書斎に降り、DVDを手にすることに成功するが、賊の少年に発見されて
しまう。狂気の度が進んだマースは家に火をつけようと、クルマからガソリンを
抜き火炎瓶を作り始める。
強行班や狙撃班は、じわじわと犯人を追い立てる。タリーもいよいよ
強硬突入を決め、邸内にクルマで突っ込んでいくのだった。

最後、覆面の巨悪と対決するタリーだったが、そこでのスミスの行動がカッコ
よかった。ただ、最初にも言った様に、巨悪の具体像がイマイチ判らず、
残りが全体的に具体的に進むのに比べ、イライラする。復讐は最後まで
しっかり。
タリーが主犯?に何発も銃を撃ちこむシーンに彼の苦痛が現れていただけに。
結局、陰のボスのその後がどうなったかは描かれていない。
それに完全防犯システムに囲まれたスミスの豪邸にチンピラ3人がやすやすと
進入できたのも、イージーだ。加えて、タリーと家族の間の相克も説明不足。
それじゃ、駄作か?と聞かれれば、メイド・イン・ハリウッドのアクション映画
としてはまあまあ、楽しく観れたと思う。スミスの息子が小さい割りにしっかりと
いろんなミッションをこなしていくのは、まあ映画ですから、と許せる範囲だ。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-01 22:30 | 洋画=は行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「ビクター/ビクトリア Victor/Victoria」
1982 アメリカ MGM映画 133分
監督・製作・脚本:ブレイク・エドワーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:ジュリー・アンドリュース、ジェームズ・ガーナー、ロバート・プレストン他。

1982年度アカデミー賞音楽(編曲・歌曲)賞
ゴールデン・グローブ女優賞 受賞作品

「ティファニーで朝食を」や「酒とバラの日々」のB・エドワーズが
本を書き、演出し、プロデュースを手がけて才人振りを発揮した
楽しいミュージカル。ヘンリー・マンシーニの音楽が相変わらず
美しい。

1930年代のパリ。売れない歌手ビクトリア(ジュリー)は、食うや食わずの
貧乏生活。オーディションにもなかなか合格しない。
無銭飲食を覚悟で入ったレストランで、これまた無一文のゲイの歌手
(R・プレストン)と出会う。
ゲイと生活をしていくうちに、この男、ビクトリアをポーランドの伯爵で
ゲイであったことがばれてパリに逃げてきた、という触れ込みで
劇場のプロデューサーに売り込むことに成功する。
舞台では本当は男だが、完璧な女形を演じ、ラストでかつらを取って見せ、
男であるとネタ証しをする仕掛け。もとより歌の上手いビクトリアだ、
たちまち大ヒット、夢のような生活が転がり込む。

そんな評判を聞いてアメリカのギャング一行が、クラブを訪れ、
ビクトリアのショーを観るのだが、そのギャング(J・ガーナー)が
ビクトリアに一目ぼれ。男だ、と判って愕然とするが、どうも、もうひとつ
釈然としない。探偵を雇って、調べさせるのだった。

一方、生きていく上とはいえ、意に沿わぬ男の女形を演じるビクトリアも
現状を打開したいと願う。そして、彼女もギャングに引かれていく。
そして、ラストには「私は女であることを舞台で告白するわ」と
決心。上手い形で(これは映画をみてくださいね)、ギャングとの恋も
成就させたのだった。

こころ優しいゲイを演じるR・プレストンが、実にいい味を出しています。
ラストがまた、プレストンにいい役回りが回ってくるのですが。
ジュリーは、実生活でも夫の監督の手の内で、ひょんなことから
男性を演じなければならくなった、落ちぶれた歌手を上手く演じています。

ヘンリー・マンシーニの劇中曲で、私が知っているものはありません
でしたが、独特のストリングスとアコーディオンを使った音作りは
和みますね。
ジュリーの作品としては「サウンド・オブ・ミュージック」や「メリー・
ポピンズ」ほど有名じゃないですが、大人のミュージカルとして
楽しめるものです。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-28 22:25 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「バタフライ・エフェクト The Batterfly Effect」
2004 アメリカ ニューライン・シネマ イメージムーヴァー 114分
監督:エリック・ブレス
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット他
<ディレクターカット版>

映画の冒頭でも説明されるように、「バタフライ・エフェクト」とは
「小さな蝶々のはばたきが、地球の裏では竜巻となる」という、初期の
小さな差異が将来予測不可能な大きな差異を呼ぶ、というカオス理論
の1つ。理論的にはやや難しい内容だが、観終われば面白かった。

エヴァンは、7歳のころから時々記憶が飛ぶいうある種の病気になり
医者の薦めで日記をつけることになる。
ある日、友達のトミーやレニー、ケイリーたちと悪ふざけしてダイナマイトを
赤ちゃんのいる家のポストに火をつけて入れ、母親もろとも爆殺してしまう。
また、遊びに行ったケイリーの家で、ロリコン親父に幼児ポルノをビデオで
撮影され、ケイリーは大きなトラウマを負う。
さらに、ケイリーの兄、トミーは超暴力的で、エヴァンの家の犬を袋に入れ
火をつけようとする。それを止めようとした妹とエヴァンを角材で殴りつけ、
妹のほほに大きな傷をつけてしまう。
そんなことがあった少年時代を経て、州立大学に通うようになったエヴァン
だが、7年間記憶が飛ぶことが無かった。
そこで、昔の日記を読んでみると、飛んだ記憶のところにタイムスリップ
をすることになる。そこでの行動を変えると、次の瞬間、現在の自分が
違うことになっている。
そこで、エヴァンは、エロ親父の所に戻り、説教をすると、次の瞬間
ケイリーとベッドの中にいたり、ダイナマイトを自分の手で取り出し
親子を救うことにした結果、自分が両手を失い、ケイリーはレニーの
彼女になってしまったり、母親がそのことで喫煙し肺ガンになってしまったり
タイムスリップして過去を変えてくる度に、現在が変わっていく。

あるとき、母親と占い師に手相を見てもらうと、「生命線が無い」「産まれて
きてはいけない人間だった」といわれる。

両手を失い、母を肺ガンにしてしまった結末をなんとか変えたいとエヴァンは
もう一度エロ親父のビデオ撮影現場に戻り、そこでダイナマイトに火をつけて
脅すと、ケイリーが手にして爆発しケイリーは命を落とす結末となる。
大好きな彼女を救わなくてはならない、と決心したエヴァンは、自分が
産まれる時を撮影した8ミリ映画を観ることで、母親の胎内にトリップし、
へその緒で、自分の首を絞めて産まれて来る事を阻止してしまう。
こうして、エヴァンが居なかった場合の現在が提示されていく。

愛する女性を救うためとはいえ、自分を抹殺する決断をするエヴァン。
悲しい結末ではありました。自分だったらそんな勇気は出ないだろうなと。
出だしのころは、頭のヒューズが飛んでしまった危ない少年たちのイタい話が
続くので、大丈夫かいな、と心配したのですがスピーディーな展開で
厭きさせることはなかったです。
不思議な感覚の映画でしたが、楽しめました。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-24 22:50 | 洋画=は行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「ホワット・ライズ・ビニース What lies beneath」
2000 アメリカ 20thセンチュリーフォックス ドリームワークス 130分
監督・製作:ロバート・ゼメキス
出演:ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファーほか。

「下にあるもの」とかいう意味でしょうか。ハリソン・フォードもゼメキスも
好きだから、絶対観ているはず、と思って観始めたのですが、何か
見覚えはあるものの、やっぱり初見だったかもしれません。
ゼメキスは「バックトゥーザフューチャー」「フォレスト・ガンプ」
「キャスト・アウェイ」なんか、大好きで、そのあたりの出来でファンに
なったようなもの。オカルト系はそもそも好きじゃないからあまり
観ないんだけれど、サスペンスかと思って観始めたけど、やはり
最後は、鳥肌もののCGのお化けがでましたね。
ま、インディージョーンズ1でも最後にアークからお化けがでましたから
まあ、私的には許せる範囲かな。

最初はお隣の夫婦のトラブルから殺人事件発生か、と思わせておいて、
実は、スペンサー博士(ハリソン)の、妻クレア(ミシェル)が感じる霊感は
本当のものであることが徐々に判ってくる。
割れた記念写真を取ろうとして、見つけてしまう小さなカギ。(甘い場所
ではありましたが)博士の研究室で部下がやっている睡眠薬の
会話など、伏線はスピルバーグ~ドリームワークス派だなあ。
ハリソンは悪人やらせても悪人にならないところが辛いところ。
ミシェル・ファイファーは、「スカー・フェイス」で妖艶なギャングの女を
演じていたあの、ファイファー?ってなくらい、いい枯れ具合。
スジスジ具合が、サスペンスに合っていたな。
それと、多くの人が言っているように、大きな音で脅かすのは
手法として、幼い感じだ。驚くけど決していい気持ちじゃないなあ。

全体として、そんなにダメな映画じゃあないと思います。エンターテイン
メントとしては合格の線じゃないでしょうか。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-06-24 18:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ブラウン・シュガー Brown Sugar」
2002 アメリカ 劇場未公開 110分
監督:リック・ファミュイワ
出演:サナ・レイサン、テイ・ディグス、モス・デフほか。

「ブラウン・シュガー」といってもストーンズは出てきません。

ニューヨークを舞台に、小さい頃から共にヒップホップを聴いて育ち、
それぞれレコード会社オーナーと音楽評論家になった幼馴染みの恋の
行方を描いたラブ・ストーリー幼馴染みで親友同士のシドニーとドレイ。
彼らは子供の頃から、当時としてはまだ新しかった音楽ヒップホップに
夢中になり、楽しみを共有していた。そして20年後、シドニーは音楽評論家、
ドレイはレコード会社のオーナーと2人とも音楽関係の道に進み、
より固い友情で結ばれていた。そんなある日、ドレイはガールフレンドの
弁護士リースへプロポーズする。
だが、彼を祝福するも心から祝えない自分に戸惑うシドニー。
彼女にはある感情が芽生えていた…。

そんな気持ちを知りつつ、シドニーは取材で知り合ったプロのアメフト選手
との結婚を進めようとする。しかし、どこかしっくりこない。

ドレイは、自分の会社で量産されていくヒップホップが自分が作ろうとして
いるものとはかけ離れていることに嫌気が差し、会社を辞め、
自分のレーベルを立ち上げる決心をする。その資金を援助したのが
幼馴染のシドニーだった。そんな友情とも愛情とも知れない関係を、ドレイの
新妻は理解できない。
シドニーにぞっこんのアメフトの選手もドレイとの関係を理解できない。

ラストは、やはり幼い頃から本物のヒップホップで結ばれた二人が自然に
一緒になるというストーリー。
ヒップホップとラップの違いを、わたしゃこの映画で学びました。
ヒップホップを知らなくても、単なるラブストーリーとしてもそこそこ楽しい映画
でした。
尚、この映画の詳しい情報は、

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-06-19 23:00 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

バード Bird

●「バード Bird」
1988 アメリカ ワーナーブラザーズ 161分
監督・製作:クリント・イーストウッド 音楽:レニー・ニーハウス
出演:フォレスト・ウィッテカー、ダイアン・ヴェノーラほか。

1988年度アカデミー賞録音賞、カンヌ国際映画祭男優賞、ゴールデン・
グローブ監督賞、NY批評家協会賞助演女優賞 受賞作品

ジャズ大好きで、息子もジャズ・プレイヤーのイーストウッドが、伝説の
ジャズプレイヤー、チャーリー・パーカーの半生を描いたセミドキュメント。
ジャズ好きの私としてはとっくに観て置くべき映画だったんですが、
なんの因果か今日まで、観る事なしに来てしまいました。

バードのあだ名で知られるパーカーについては、すでに色んなところで
語られているので、断片的には知っているかたも多いと思うのですが、
何が凄いって、それまでのスイングジャズをコード進行に従ってアドリブを
加える、ビ・バップという奏法を確立したことで、彼はそれまでのジャズの
概念を全く変えてしまったのですからね!
一緒に演奏してきた、ディジー・ガレスピーやチャーリー・クリスチャンなどの
果たした役割も大きいのは勿論ですが、現在活躍しているどのサックス
プレイヤーもバードの影響を受けていない人は居ないと断言できるほど
その影響力は強かったのです。

物語は事実なので、そこから先にどうなるのか、エンディングでバードが
どうなるのかは判ってはいるのですが、観てしまいますね。長いんですが。
フォレスト・ウィッティカーは、バードに似てないのですが、演奏の時の
クセや、彼の本当の演奏の運指をコピーする仕方なんかは頑張っています。

なぜ、アカデミーで録音賞を獲ったか、といえば、この映画で流れてくる
バードの演奏はどれも本人の演奏で、どうやったかというと、当時の演奏
から彼のサックスだけ抜き出して、現代のプレイヤーの音と演奏させた
特殊技術が買われたのでしょう。

映画自体は、暗いです。バードの人生を暗示しているかのように画面が
暗い。皮肉(演出?)なことに、死に近づくにつれて、明るいシーンが増えて
来ます。
バードは、一生麻薬と酒を絶つことが出来ず、それが元で命を失うことに
なるのですが、あまりにも短いその34年の生涯は、一瞬の光芒の眩しさ
に比例しているかのようです。
映画は愛妻チャンとの夫婦の愛情を縦軸に進んでいくのですが、チャンが
このジャンキーをよく最後まで面度見たな、と感心します。
最後は、ジャズの擁護者として知られたニカ男爵夫人の部屋で、テレビの
お笑い番組を見ているうちに心臓発作を起こすのですが、
検視に来た医者の「推定65歳」との電話報告に、ニカ夫人がすかさず
「34歳よ」と訂正しますが、それほどボロボロだったのですね。
レコードには、麻薬でヘロヘロになって演奏したものも残っていますが、
バードに限って言えば、確かに名演ではないけど、何か感じてしまいます。
映画の中でガレスピーが、「おれはジャズの改革者だが、お前はジャズの
殉教者だ」いうセリフが印象的でした。確かにバードはジャズに殉教したと
いえるのでしょう。
大きな山のない、淡々とした長い映画なので、ジャズに興味がないかたは
そう面白く感じないかもしれません。ただ、ジャズがお好きなかたは
一度見ておくべきかも知れませんね。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-17 18:30 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ブラザーフッド Brotherfood」
2004 韓国 KangJeGyu Films SHOWBOX presents 148分
監督・脚本 カン・ジェギュ 
出演:チャン・ドンゴン、ウォン・ビン、イ・ウンジュ、コン・ヒョンジン他。

この映画を観た多くの人が感じられたと思いますが、兄弟の愛を感じる
以前に、朝鮮半島の悲劇を、どうしても思ってしまいます。
例えば、日本が福島新潟あたりに国境があり、共産化した中国・ロシア系の
国と、アメリカ側についた南側の日本に別れていたとしたら、(実際そんな
恐れもあったわけで)どんなことになっていただろう。戦争があったかも
知れないわけで。たまたま朝鮮半島が犠牲になっただけだと思うと
背筋が寒くなります。

シルミドの時もそうでしたが、これはやはり韓国人じゃなければ、真の思いは
判らんだろうなあ、と感じました。

兄ジンテ(ドンゴン)と弟の高校生ジンソク(ウォン・ビン)は、中の良い兄弟。
兄は病弱な母を支え、靴磨きをしながら、弟を高校に通わせている。そして
家業のそばやを支えてくれる婚約者も出来た。お金は無いけど幸せだった。
夢は自分の靴屋を開き、母に贅沢をさせてやることだった。

しかし、この一家に不幸が降りかかる。1950年の朝鮮戦争の勃発だ。
弟が徴兵されたことに抗議した兄は、彼も兵役に付かされることに。
兄弟のうち1人でいいのに。2人とも戦死したら家がつぶれてしまうからだ。

しかし、二人は前線に送られる。兄は病弱な弟を何とか除隊させようと、
敢えて危険な任務に着き、功労を認められ、勲章を貰い、昇格して
弟を除隊させるという口を上官に利けるポジションまでに付くまで頑張った。
しかし、そんな日々の戦闘の中で兄の性格が乱暴残虐に変わっていく。

弟はそんな兄が許せない。自分のためとはいえ、そんなことはして欲しくない。
弟はキッパリ、「もう辞めてくれ。俺は俺の考えで行動する」と主張する。
韓国軍は一度は平城にまで攻め入ったが、中国義勇軍の参戦で、撤退を
よぎなくされ、ソウルも火の海となる。そんな中で、兄の婚約者は赤化分子
と疑われ、かばった弟もアカのレッテルをは貼られてしまう。
そして、北鮮軍の攻撃が迫ると、狂気化した韓国国防自治団に婚約者は
射殺され、弟の収容された倉庫も火を放たれ、「政治犯」は焼死させられて
しまった。

母国に裏切られたことに激怒した兄は、北に転じ、韓国の敵となって現れた。
弟は自分が放火で死んだと思って北に行ったに違いないと、前線に行き、
激戦の中、兄を探す。そしてついに兄を探し当てたのだ。
しかし、兄弟は二人揃って母国に換えることはできなかった・・・。

戦闘シーンは、物凄く激しいしリアルに描かれる。戦争の残虐さを、
目を開いてしっかり見ろと言わんばかり。
北朝鮮軍との戦いでは、「ああ、この人たちは本来同じ国の人同士なのに」
と思わずには居られない。

冒頭やエンディングのシーンは「プライベートライアン」を想起させます。
私としては、一家をメチャクチャにし、兄弟を狂気に落としいれ、同胞同志を
殺させた戦争が憎くてたまりません。早く南北が平和裡に統一され、
民族分断の悲劇が一刻も早く終わるよう、強く祈ったのでした。

テレビミニシリーズ「プロポーズ」で、優男の詩人でデビューしたウォン・ビンが
成長した姿が眩しかった。チャン・ドンゴンとウォン・ビンのキャスティングは
正解だったと思います。
「亡国のイージス」と比べると、やはり今でも戦時中の国と、60年間平和ボケ
してきた国の作る映画の差を感じざるを得ません。
尚、この映画の詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-04 01:10 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ファイティング・テンプテーションズ Fighting Temtations」
2003 アメリカ パラマウント+MTV映画 123分
監督:ジョナサン・リン 原案:エリザベス・ハンター
出演:キューバ・グッディング・Jr、ビヨンセ・ノウルズ、マイク・エップスほか。

教会でゴスペルを歌う聖歌隊のお話ですが、「ダ・ヴィンチ・コード」を観た
直後の鑑賞となったので、キリスト教に根ざしたアメリカ人などが観るのとは
大分感想が違うだろうなあ、と思います。

主演は「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を獲得し、「ぼくはラジオ」
「恋愛小説家」などにも出演している、キューバ・グッディング・Jr。
聖歌隊の救いの女神となるのが、デスティニーチャイルドのビヨンセ。
あとの人たちは、私にはお馴染みではありませんでした。

お話は、ジョージアにある潰れそうな教会の聖歌隊が全国大会で優勝する
までに成長していく、いわゆる「いいお話」です。

 ニューヨークの広告代理店に勤めるダリンは、アイデアマンで優秀では
あったが、借金ですっかり首が回らない状態に。さらに、せっかく新しい
クライアントの契約を結べそうになったのに、学歴詐称がばれて、クビに
なってしまった。そんな時、叔母の遺産15万ドルが相続できるとの
知らせが入り、ダリンは喜び勇んで故郷ジョージアの小さな町へと向かった。

ところが叔母は遺言の中で、地元の教会の聖歌隊でゴスペル大会に参加し
優勝することを相続の条件にしていたのだった。
でもいざフタを開けてみれば、まともに聖歌隊で活躍できそうなメンバーは
一人もいない。諦めかけたダリンだったが、クラブ・シンガー、リリー(ビヨンセ)
の歌声を耳にしたことで、にわかにやる気を出し始めるのだった…。
足りないメンバーを集めるために、刑務所で歌の上手い受刑者を
連れてきたり、苦心惨憺して、立派なゴスペル聖歌隊に仕上げいく。
そして、いよいよ大会の日が迫った。
そこに、ニューヨークの代理店から、学歴詐称は許すから、戻ってくれ、という
連絡が入る。迷うダリン。大会の指揮はどうするのか・・・・。

制作にMTVが入っていることもあり、ビヨンセを中心とするゴスペルソングを
堪能できます。ストーリーの割りに上映時間が長いのは歌が一杯あるから。
ゴスペル好きにはたまらない映画でしょう。
私は、といえば、面白い映画ではありましたが、平均の出来でしょうね。
教会と聖歌隊という存在がもう少し身近にあれば、また別の感想を
もったでしょうが・・・。
あ、そうだ、タイトルの「ファイティング・テンプテーションズ」とは彼らの聖歌隊
の名前です。「戦う誘惑者たち」とでもいうのかな、ストーリー的に意味深長では
あります。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-05-30 23:35 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

フランティック・FRANTIC

●「フランティック・FRANTIC」
1988 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 120分
監督・脚本:ロマン・ポランスキー 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:ハリソン・フォード、エマニュエル・セイナー、ベティ・バックリー他。

NHK-BS2で、ハリソン・フォード特集をやっていて、かつて見たことが
あった記憶がありながら、もう一度観ました。殆ど忘れていました。
シャロン・テートのマンソン事件以降、すっかりスキャンダルまみれに
なってしまったロマン・ポランスキーのオーソドックスサスペンス。

ハリソン・フォードは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の前の年の作品。
しかし、今のハリソンからすれば、物凄く若い。むしろ、「スター・ウォーズ」の
ハン・ソロに近い風貌です。
共演の、エマニュエル・セイナーは、この作品の翌年、ポランスキーと
結婚することになります。

話は単純。アメリカ人の外科医リチャード・ウォーカーは、学会のために
妻のサンドラとパリを訪れます。
しかし、自分たちのトランクが他人のものと間違えられて届けられた上
妻がホテルに着いて間もなく姿を消してしまう。

結局、ウォーカーが間違えて持ってきてしまったトランクには、核弾頭の
信管にもなる超小型の起爆装置が、密かに入っていて、それを狙うアラブ人に
誘拐されてしまったのだ。初め事情が飲み込めないウォーカーだったが、
間違えたトランクの、そもそもの運び屋だったミシェル(セイナー)を
突き止めたウォーカーは、何とか自分のトランクを航空会社のバゲージ
クレイムで、見つけ、早くこれをアラブ人に渡し、妻を救おうとする。

信管を取り返そうとするパリ市警、信管と妻を無事に交換したいウォーカー、
運び屋としての報酬が欲しくてならないジャンキーのミシェル。
三者の思惑が交錯して、結末を迎える。

エマニュエル・セイナーの、賢いのかアホなのか判らない不思議で妖艶な
パリジャン・ミシェルが、良い味を出していましたね。

ポランスキーは、少女に対するレイプ事件を起こして海外逃亡し、その罪は
まだ償われていない。02年に「戦場のピアニスト」で、待望のアカデミー賞
監督賞を獲得したが、表彰会場には現れなかった。

アメリカタッチとフランス映画のアンニュイさが上手く交差して、味のある映画に
仕上がっていると思います。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-05-24 23:09 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)