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●「ファイティング・テンプテーションズ Fighting Temtations」
2003 アメリカ パラマウント+MTV映画 123分
監督:ジョナサン・リン 原案:エリザベス・ハンター
出演:キューバ・グッディング・Jr、ビヨンセ・ノウルズ、マイク・エップスほか。

教会でゴスペルを歌う聖歌隊のお話ですが、「ダ・ヴィンチ・コード」を観た
直後の鑑賞となったので、キリスト教に根ざしたアメリカ人などが観るのとは
大分感想が違うだろうなあ、と思います。

主演は「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を獲得し、「ぼくはラジオ」
「恋愛小説家」などにも出演している、キューバ・グッディング・Jr。
聖歌隊の救いの女神となるのが、デスティニーチャイルドのビヨンセ。
あとの人たちは、私にはお馴染みではありませんでした。

お話は、ジョージアにある潰れそうな教会の聖歌隊が全国大会で優勝する
までに成長していく、いわゆる「いいお話」です。

 ニューヨークの広告代理店に勤めるダリンは、アイデアマンで優秀では
あったが、借金ですっかり首が回らない状態に。さらに、せっかく新しい
クライアントの契約を結べそうになったのに、学歴詐称がばれて、クビに
なってしまった。そんな時、叔母の遺産15万ドルが相続できるとの
知らせが入り、ダリンは喜び勇んで故郷ジョージアの小さな町へと向かった。

ところが叔母は遺言の中で、地元の教会の聖歌隊でゴスペル大会に参加し
優勝することを相続の条件にしていたのだった。
でもいざフタを開けてみれば、まともに聖歌隊で活躍できそうなメンバーは
一人もいない。諦めかけたダリンだったが、クラブ・シンガー、リリー(ビヨンセ)
の歌声を耳にしたことで、にわかにやる気を出し始めるのだった…。
足りないメンバーを集めるために、刑務所で歌の上手い受刑者を
連れてきたり、苦心惨憺して、立派なゴスペル聖歌隊に仕上げいく。
そして、いよいよ大会の日が迫った。
そこに、ニューヨークの代理店から、学歴詐称は許すから、戻ってくれ、という
連絡が入る。迷うダリン。大会の指揮はどうするのか・・・・。

制作にMTVが入っていることもあり、ビヨンセを中心とするゴスペルソングを
堪能できます。ストーリーの割りに上映時間が長いのは歌が一杯あるから。
ゴスペル好きにはたまらない映画でしょう。
私は、といえば、面白い映画ではありましたが、平均の出来でしょうね。
教会と聖歌隊という存在がもう少し身近にあれば、また別の感想を
もったでしょうが・・・。
あ、そうだ、タイトルの「ファイティング・テンプテーションズ」とは彼らの聖歌隊
の名前です。「戦う誘惑者たち」とでもいうのかな、ストーリー的に意味深長では
あります。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-05-30 23:35 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

フランティック・FRANTIC

●「フランティック・FRANTIC」
1988 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 120分
監督・脚本:ロマン・ポランスキー 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:ハリソン・フォード、エマニュエル・セイナー、ベティ・バックリー他。

NHK-BS2で、ハリソン・フォード特集をやっていて、かつて見たことが
あった記憶がありながら、もう一度観ました。殆ど忘れていました。
シャロン・テートのマンソン事件以降、すっかりスキャンダルまみれに
なってしまったロマン・ポランスキーのオーソドックスサスペンス。

ハリソン・フォードは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の前の年の作品。
しかし、今のハリソンからすれば、物凄く若い。むしろ、「スター・ウォーズ」の
ハン・ソロに近い風貌です。
共演の、エマニュエル・セイナーは、この作品の翌年、ポランスキーと
結婚することになります。

話は単純。アメリカ人の外科医リチャード・ウォーカーは、学会のために
妻のサンドラとパリを訪れます。
しかし、自分たちのトランクが他人のものと間違えられて届けられた上
妻がホテルに着いて間もなく姿を消してしまう。

結局、ウォーカーが間違えて持ってきてしまったトランクには、核弾頭の
信管にもなる超小型の起爆装置が、密かに入っていて、それを狙うアラブ人に
誘拐されてしまったのだ。初め事情が飲み込めないウォーカーだったが、
間違えたトランクの、そもそもの運び屋だったミシェル(セイナー)を
突き止めたウォーカーは、何とか自分のトランクを航空会社のバゲージ
クレイムで、見つけ、早くこれをアラブ人に渡し、妻を救おうとする。

信管を取り返そうとするパリ市警、信管と妻を無事に交換したいウォーカー、
運び屋としての報酬が欲しくてならないジャンキーのミシェル。
三者の思惑が交錯して、結末を迎える。

エマニュエル・セイナーの、賢いのかアホなのか判らない不思議で妖艶な
パリジャン・ミシェルが、良い味を出していましたね。

ポランスキーは、少女に対するレイプ事件を起こして海外逃亡し、その罪は
まだ償われていない。02年に「戦場のピアニスト」で、待望のアカデミー賞
監督賞を獲得したが、表彰会場には現れなかった。

アメリカタッチとフランス映画のアンニュイさが上手く交差して、味のある映画に
仕上がっていると思います。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-05-24 23:09 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「プロデューサーズ・THE PRODUCERS」
2005 アメリカ コロムビア・ソニーピクチャーズ 134分
監督:スーザン・ストローマン
製作・脚本・作詞・作曲:メル・ブルックス
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマンほか。

久しぶりで、映画館で観たミュージカルで、こんなに理屈ぬきで笑えて
楽しめた作品は無い。ミュージカルファンは是非、観るべきです。
それこそ、ザッツエンタテインメントの世界。時間は長いですがテンポが良くて
少しも飽きない。いや、良い映画です。このところ、トニー・スコットなんかの
社会派映画や、実話ベースの重めの映画が多かったので。映画館で、
涙を流しながら大笑いしたのって、何年振り?おバカで、そして良い映画。
御大メル・ブルックスもちゃんと映画に出ているんだけど、そんなお茶目も
楽しめます。

そもそも、この映画は1968年、才人メル・ブルックスが脚本を書いて映画化。
いきなり、アカデミー賞脚本賞を獲ってしまった位、ストーリーは抜群。
これが、2001年からブロードウェイミュージカルに仕立てられて、
なんとトニー賞史上最多の12部門をかっさらった。これを舞台版の振り付け
監督をした、スーザン・ストローマン監督が05年に、再び映画化、
今回の公開となった次第。主演の二人は舞台と同じオリジナル・キャスト。

ストーリーは、誠に判り易いもの。1959年のブロードウェイ。かつての
名プロデューサー、ビアリストックは、今や落ち目となり、金持ちの
老婦人から、出資金と称して金を巻き上げて、当たらないミュージカルを
計画する日々。
ある日、そんなビアリストックの元に現れた垢抜けない会計士のレオ。彼は
帳簿を調べていくうちに、200万ドルの資金を集めて、当たらない作品を
作り、すぐに打ち切りにして、資金を持ってリオデジャネイロにドロンするのが
得策だ、と考えた。
その日から二人は当たらない脚本家、当たらない俳優を探し、当たらない
ミュージカルを作り始める。題して「春の日のヒトラー」。観る人に不快感と
嫌悪を催させるため、配役にはゲイを立て、脚本を本物のヒトラー崇拝
主義者に依頼した。資金は勿論、金持ちの老婦人をビアリストックが
だましてかき集めたもの。そんな二人の事務所にスウェーデン人の女優
ウーラが現れ、二人はすっかりウーラの虜になってしまう。
そんなウーラもキャスティングして、いよいよ「春の日のヒットラー」が初日を
迎えた。
ナチス礼賛に見えた舞台に席を立つ客が出始めたとき、事態に変化が
帰ろうとした客も足を止めて、再び見入る。失敗を目論んだミュージカルは
新聞や雑誌に絶賛され、大ヒットとなり、二人の計画は失敗。
レオは、ウーラと、200万ドルを失敬して、リオに逃亡。ビアリストックは
2重帳簿がばれて、逮捕、裁判にかけられる。
自分を裏切ってウーラと逃げたレオを怨み嘆くビアリストックだったが、
レオとウーラは裁判に証人として現れ、自分のしがない人生を変えてくれた
ビアリストックを称える証言をし、ビアリストックはレオを孤独だった生活を
救ってくれた唯一の友人だ、と褒め称える。感動した裁判官ではあったが、
有罪。シンシンの刑務所に送られる。
刑務所でも、囚人を集めてミュージカルを作り、知事から、犯罪者の更正に
貢献したと、恩赦を受けて釈放される。
そして、再びブロードウェイに戻った二人は、刑務所時代のネタで作品を
書き上げ、上演。これが大ヒット。その後、次から次へとヒットミュージカルを
かっとばす名プロデューサーになったのだった。

全編、メル・ブルックスの50年代らしいメロディーラインとアレンジを持った
曲に溢れて、役者たちも達者で、素晴らしい。ここまで、歌を前面に出した
ミュージカルも最近珍しいのではないでしょうか?

ネイサン・レインとマシュー・ブレデリックの歌と演技がいいですねえ。
安心して聞いていられる歌唱。きわどいセリフの数々も、この作品の中に
落とし込まれると、全然いやらしくなくなるんです。
ユマ・サーマンも頭のネジが数本外れている、女優を上手く演じています。
周辺のオカマ連中も良い味だしてます。

むかしのMGM映画だと、ダンスシーンはカットせず長廻しして、その迫力を
訴えていたものですが、この映画は、逆にカットしてつなぐ事で、テンポや
リズムを出しています。そりゃ、フレッド・アステアやジンジャー・ロジャーズ、
ジーン・ケリーじゃないんだから、それでいいのだ、と思います。
刑務所のミュージカルの冒頭「シンシン~、シンシン~」と唄うシーンが
「踊る大紐育」のパロディであることがわかった人は偉い!

ミュージカルファンは必見。そしてラストのエンドロールは最後の最後まで
観なくてはいけません。お楽しみがあるんです!

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by jazzyoba0083 | 2006-05-05 18:20 | 洋画=は行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「ボーイズ・ドント・クライ Boys Don't Cry」
1999 アメリカ サーチライト 20Century 119分
監督・製作:キンバリーピアース
出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガードほか。

1999年度アカデミー賞主演女優賞、全米批評家協会賞助演女優賞、
NY批評家協会賞女優賞、LA批評家協会賞女優賞、助演女優賞、
ゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマ)ほか、受賞作品

「ミリオンダラー・ベイビー」で注目したヒラリー・スワンクを観たくて
鑑賞。みなさん、ラストでこの話が実話だったと知ってより衝撃を
受けたようですが、私も同じでした。しかし、アメリカの女優さんと
いうものは「モンスター」のシャーリーズ・セロンといい、このヒラリーと
いい、物凄い根性していますねえ。ヒラリーはこんな役ばっかだ。

アメリカ映画を観ていて思うのですが、彼の地の国家の成り立ちや
民族の多様性を考えないで、アメリカ映画を観てはいけない、というか
考えた方がより映画を楽しめ、理解できる、ということです。

この映画も、今なら日本でも理解されてきた性同一障害という
理解しがたい「病気」に対する、偏見と排除と理解が描かれて
いるわけです。もちろん日本にも「砂の器」とか優れた映画も
あるのですが、単一民族と多国性民族との違いは、宗教も含め
ヘテロ(異なるもの)に対する、嫌悪と排除、ヘイトクライムの度合いは
わが国と比較ではないです。典型が黒人と奴隷制でしょう。
アメリカという国が意外と保守的である、と感じるでしょうね。というか、
人間は異質なものに意外と寛容でない、ということを感じさせる
映画です。

1993年ネブラスカ州リンカーンで実際にあった話。
20歳になったティーナは、性同一障害に悩み、いとこのオカマ、
ロニーの静止を振り切って、隣町のフォールズ・シティを訪れる。
そこのバーで工員のラナと出会い、恋に落ちる。
ラナの友達たちとも、上手くやっていけそうな感じであった。
ある日、交通違反で裁判所に呼び出されたことから、ティーナが
女であることがばれる。だが、ラナはそれを知ってもディーナを
愛し、二人で町を抜け出そう、と計画する。ティーナのママや
友達だった男たちも、ティーナを化け物扱いにし、やがて、
悪二人に銃を持って追いかけられ、レイプまでされてしまう。
そんな中でも、ラナだけは、ティーナの見方であったのだが、
やがて悲劇が襲う。

「イージーライダー」を思い出した。アメリカの田舎のすごい保守的な
側面。そして、こういう映画にアカデミー賞をあげちゃうという、進歩的な
側面。しかし、ティーナ(ブランドン)を銃を持って追いかける男どもは
ある意味、世の中のマジョリティの代表ではないかな、と。
そして、ティーナの障害を知りつつ、愛し続けるラナの存在は、
そうありたいと思う、人間の反面を表しているのではないかと。

ヒラリー・スワンクの体当たりの演技は、圧倒的。よくこんな役を
引き受けたな、と思う。
私もアメリカの何処にあるか判らないネブラスカ州の田舎の人々の
雰囲気を出演者たちがよく演じている。
ラナ役のクロエも、サースガードのバカ男ぶりも、いいですね。

観ていてスカッとする映画ではないです。嫌悪感を催すかも知れ
ません。そういう映画は苦手だ、という人は観ない方が賢明でしょう。

なお、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-05-01 23:27 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(2)

●「判決前夜 ビフォーアフター・Before And After」
1995  アメリカ ピラミッドピクチャーズ、キャラバンピクチャーズ 107分
監督・製作:バーベット・シュローダー
出演:メリル・ストリープ、リーアム・ニーソン、エドワード・ファーロングほか

メリル・ストリープは、「激流」と「マディソン郡の橋」の間の作品。
リーアム・ニーソンは「シンドラーのリスト」で主演をした翌々年の作品。
その後、「スターウォーズ エピソード1」「 ラブアクチュアリー」など傑作に
出演している。私と同い年。メリルのほうが2つ年上。
息子のエドワード・ファーロングは、「ターミネーター2」で、殺されかける
サラ・コナーの息子、未来の英雄ジョンを演じていた少年(91年)。

そんな配役で繰り広げられるサスペンス&親子の愛情の絆を描いた
映画。
ニューハンプシャー州の田舎町。女医のキャロラインの下に若い女性の
他殺死体が運び込まれる。この女性は、彼女も顔見知り。
家に帰ってみると、息子のジェイコブが、失踪していて、警察が事情を
聴きに来る。殺された女性とジェイコブが最後に一緒にいるところを
目撃されていた。
ジェイコブが乗っていたクルマのトランクを開けてみた父親のは、
血のついたジャッキと手袋を発見するが、とっさに隠滅してしまう。
母は、息子が変質者に襲われ、誘拐されたかもしれないのに、なぜ、
そういうことをする、となじるが、父親は息子を守ることに懸命。
やがて、ジェイコブからボストンにいると絵葉書が来る。しかし、
これはジェイコブの演技で、実は、ガールフレンドである彼女と
言い争いをしているうちに、彼女がころんで、ジャッキに顔を打ち
死亡するという、事故だったのだ。やがて、ジェイコブは友人宅に
隠れているところを警察に見つかり逮捕されてしまう。

事故であっても、父は息子を刑務所に行かせたくないから、弁護士に
相談し、なんとか罪を逃れようと作り話をでっち上げる。
しかしし、妹、母、そして本人も真実を語らないことに疑問を持つ。
そして、ジェイコブはついに自分の罪を警察に告白する。
そして、裁判の結果、執行猶予のつかない有罪で少年刑務所に。
父も証拠隠滅で1年の実刑をくらった。

そして、月日は流れ、4人の家族に元の生活が戻ってきたようだ。

結局私の目には父親の思い込みが全ての歯車を狂わせたと感じた。
自分ならどうするだろう。映画を観ながら、心のなかで父親を
なじっていた。ということからすれば、この映画は少なくとも凡作では
ないようだ。ラストシーンで、4人で漕ぐカヤックの向こうに赤いハネ橋が
徐々に開くシーンが何かを象徴しているようだった

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-04-29 18:35 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ビヨンド・ザ・シー~夢見るように歌えば
     ・BEYOND THE SEA」

2004年 アメリカ、ドイツ、イギリス ギャガ配給  118分
製作・監督・脚本・主演:ケビン・スペイシー
出演:ケビン・スペイシー、ケイト・ボスワース、ジョン・グッドマン、ほか

「アメリカン・ビューティー」「LAコンフィデンシャル」のケビン・スペイシーが
心酔する天才歌手、ボビー・ダーリンの半生を、歌って踊って描いた、秀作。

伝記映画といってもいいし、ミュージカルといってもいい。ジャズ好きな
私としては「マックザナイフ」「ハローヤングラバーズ」などの名曲が、
ビッグバンドのサポートを受けながら、ケビンによって気持ちよく歌われる
クラブのシーンは、最高!
ケビンて歌が上手かったんですねえ。びっくりしましたよ。映画全体が
フォービートに揺れているようで、観ていて気持ちよかったです。

ブロンクスの貧しい家庭に生まれたボビー(本名ではない)は、15歳まで
生きられるかどうか、という思い心臓病(リューマチ)にかかってしまう。
しかし、音楽好きの母親ポリーにピアノをプレゼントされ、彼の才能が花開く。
売れない時期は短く、あっという間にスターダムに昇り、そなかで撮影した
映画「九月になれば」で共演した有名女優を、持ち前の押しで、妻に迎える。
その後も順調に、音楽活動は推移し、エミー賞やアカデミーにノミネート
されたりする。
しかし、病魔はかれを絶え間なく苛み、また家族に係わる重大な
秘密も明らかになる。

そして、時代はお気楽なポップスをもてはやす時代ではなくなり、ベトナム
戦争、人種差別、ドラッグ、大学紛争など、厳しい時代になり、、ボビーの
出番はだんだん少なくなってくる。反戦運動に手を染めたボビーは、
反戦フォークソングを作ってみたりしたが、受けない。
しかし、ある日妻から言われた「人は見かけで聞くのよ」ということばに目が
覚めた。
ボビーは、ベガスのクラブで久々の公演に打って出るのだった。

タイトルの「ビヨンド・ザ・シー」は「ラ・メール」という別名でも有名な曲名。
ボビーの十八番でもあった。なぜ放題のザだけ英語かはわからない。

少年時代のボビーが、時代を超えて画面に出入りし狂言回しのように出て
きて、物語を進めていく。37歳であわただしくこの世を去って行った天才の
ある意味当たり前の不遜傲岸さ、しかし、妻と母親と子供はとても愛していた
優しい人間性。ケビンはボビーになりきり、良く演じていました。
「Ray」と重ならなければ、もう少し賞をあげたかった映画じゃないでしょうか。
サンドラ・ディー役のケイト・ボスワースが、キュートで可愛かったです。
そのサンドラ・ディーご本人は、最近他界されとか。ご冥福をお祈りします。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-04-16 22:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

パンチライン・Punchline

●「パンチライン・Punchline」
1988 アメリカ コロムビア映画 劇場未公開 127分
監督・脚本:デヴィッド・セルツァー
出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ジョン・グッドマンほか。

トム・ハンクスが、まだ若くて、有名になる前の劇場未公開映画。
とういうことは勿論WOWOWでみました。
トム・ハンクスは大好きな俳優さんで、近作は殆ど観ているし、
「ダ・ヴィンチ・コード」も楽しみです。そして、いつまでも老けない
サリー・フィールドが出演ということで、パンチラインの意味も判らず
観始めましたが、パンチラインとはスタンダップ・コメディーの「落ち」の
ことなんですね。初めて知りました。

で、映画は場末のスタンダップコメディー劇場で、スターの座を夢見る
ダメ医学生と、人を笑わせることが大好きな主婦のハートウォーミングな
コメディ。

親のコネで医学部には入ったものの、医学に全然興味がなく、バイトの
スタンダップコメディに熱を上げるトム、そして結婚して子供が2人、
保険セールスマンの夫の暮らしの中で、人を笑わせることが忘れられ
ないサリー。ある日、この劇場にテレビ中継が入ることになり、
劇場に毎晩出て腕を磨き、スターを夢見ている芸人のコンテストが
行われる。トムとサリーは、お互いに惹かれあいながらも、自分の芸に
行き詰ったり、家庭と仕事の間で揺れ動いたり、そんな中で、
コンテストが行われます。元々実力があるトム、トムのコーチで力を
付けたサリーも上出来。

そして優勝の栄冠は、サリーの頭上に輝くのだが、サリーは辞退し、
トムとも別れて、やはり愛する家庭に戻っていく。そして、優勝はトムと
いうことになるのだが。

後の映画「フォレスト・ガンプ」では親子を演ずるトムとサリー。二人とも
アカデミーを2回獲っている演技派だけあって、安心してみていられる。
「プライベート・ライアン」や「アポロ13」のトムも良いし、「ターミナル」や
「キャストアウェイ」のトムも良いが、もともとこの人の天性は
「ヒューモアとウィットそしてお洒落」にあるのじゃないかなあ。この映画
を観て、その思いを一際大きくしました。

仕上がりは「ユーガットメイル~めぐり逢えたら」のような、ほのぼのと
したエンディング。でも、スタンダップコメディーの本当の面白さは
ネイティブでないと判らないでしょうね。下ネタや人種ネタなどは、
アメリカに暮していないと実感が湧かないから、笑えないんですよね。

トムのブレイクスルーは「虚栄のかがり火」の大コケ以降とされていますが
これはそれ以前の作品です。

尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-04-12 23:32 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

僕はラジオ・RADIO

●「僕はラジオ・RADIO」
2003 アメリカ コロムビア/ソニーピクチャーズ 109分 
監督:マイク・トーリン
出演:キューバ・グッディング・Jr、エド・ハリス、アルフレ・ウッダードほか。


「ボルチモアの光」と同じく、実話に基づいたヒューマン・ドキュメンタリー。
1976年、サウスカロライナ州アンダーソンのハナ高校のアメフト部は
コーチ・ジョーンズ(エド)の指導の下、シーズン勝利に向けて、猛特訓に
明け暮れていた。
そんな高校のフェンスの向こうに、いつもショッピングカートを押して
ラジオを聴きながら、練習を見ている、知恵遅れの黒人少年がいた。
ろくに口も利かない彼だが、ジョーンズコーチにグラウンドに入れてもらい
フットボールの手伝いをはじめる。練習のじゃまだ、という一部父兄や
理事会の声をよそに、ラジオ(いつもラジオを手にしているからコーチに
そうあだ名を付けられ、自分も自分のことをラジオといっている)は
学校の人気者になっていきます。
健常者の中にハンディを持ったしかも貧しい黒人を入れ、世話をしていく
ことは生半可なことでは出来ません。しかし、コーチは、何か聖職者の
ように(ま、先生だから当たり前か)彼の面倒を見続け、フットボールの
練習や試合に連れて行き、下働きの仕事をさせます。
コーチ・ジョーンズとラジオの信頼、友情、周囲の温かい理解。
心温まる一遍です。学校で生徒さんと先生両方に観ていただきたい
教育映画ともなっています。最後に、今も元気な本人が登場します。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-03-12 19:28 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ボルチモアの光・Something the Lord made」
2004 アメリカ HBO 111分(テレビ映画) 監督:ジョセフ・サージェント
出演:アラン・リックマン、モス・デフ、ガブリエル・ユニオンほか


実話を元にして、面白いテレビ映画を作ることで知られるHBOが作った、
ヒューマンドキュメンタリー・ドラマ。ジョンズ・ホプキンズ大学を舞台に
ブラロック教授と黒人の助手ビビエン・トーマスの、世界初の心臓手術の
陰に隠れた、人種差別と、医学に情熱を燃やした一人の黒人の相克を
時代を追って描いていく。
医者になることを夢みている若き大工ビビエン。優秀ではあったが、
不況でクビに。ジョンズ・ホプキンズ大学(日本では慶応大医学部
といったあたりか)に掃除夫として雇って貰う。彼の医学に対する知識の
深さにに興味をもったブラロック教授と、外傷性ショック治療の成功する。
これが第二次世界大戦の多くの傷病者を救い、外科部長として招かれ、
ビビエンも同行する。
しかし、当時は黒人が白衣を着て病院内を歩くなんてことは、とんでもなく、
ましてや手術室に入るなんてもっての他だった。
しかし、ブラロック教授は、大学の反対を押し切って、彼を使い、先天性
心臓奇形の手術に世界で初めて成功する。
お祝いのパーティーでのブラロックのスピーチで、感謝したい仲間の中に
自分の名前が入っていないことに失望したビビエンは、教授の元を去る
決心をするが・・。
1940年代の黒人差別は想像を絶するもので、ビビエンの父親が
「黒人は解放されたが、自由になったわけではない。おれたちゃ、道具なんだ
よ」と言うが、ビビエンの人生はまさしく「道具」であった。
しかし、医学部を卒業していないビビエンに対し、ジョンズ・ホプキンズ大は
彼の名前が付いた研究室を作り、彼に名誉博士号を送ったのではあるが・・。
実話のみがもつ、重みを持って、観る人を引きつけていく。
ビビエンの苦悩と栄光を、しっかり受け止めるべき映画です。学校で見せたい
秀作。なるほど、エミー賞を3部門で獲得しただけのことはあります。
by jazzyoba0083 | 2006-03-11 22:20 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「僕の彼女を紹介します Wind Truck」
2004 韓国 ワーナー配給 123分 監督:クァク・ジョエン
出演:チャン・ジヒョン、チャン・ヒョク、チャ・テヒョンほか。


「猟奇的な彼女」の監督と女優が組んだ、ファンタジー・ラブストーリー。
「猟奇的~」の出来を期待して観ると、ちょっと格が落ちると思います。
前半は「猟奇的~」の主人公を見ているんじゃないかと思うほど、
エキセントリックな女性刑事にチャン・ジヒョン。彼女にひったくりと
間違えられて、警察に突き出される優しい女子高校の教師にチャ・
ヒョク。最初のシーンが高層ビルからチャン・ジヒョンが飛び降り自殺を
するところから始まるのですが、これにはあとに落ちがあります。
映画としては「猟奇的~」の方が遥かに出来が良いと思います。
プロットが安易だし、物語性に厚みがないです。ゴースト的な映画で
すから、ファンタジックに出来上がっていて、若い女性なんかは
涙流すには良い映画かもしれませんが。この所、この手のゴーストもの
が日本でも韓国でも多いですね。
この手の映画は、幽霊さえ出せばなんでもあり、になってしまうので、
あまり、歓迎しません。死んだ人にまた会える、というのは感動的では
あるのですが、多用すると、ホントに何でもありになってしまいます。
この映画も主役のチャン・ジヒョンが「猟奇的~」より厚みのある演技を
しているのに、ストーリーが浅いので、残念です。次作に期待!
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-03-11 17:48 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)