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●「ヴィジット 消された過去 Estranged」
2015 イギリス Face Films,Room 101,Vicarious Entertainment.93min.
監督:アダム・レヴィンズ 
出演:エイミー・マンソン、ジェームズ・ランス、ノラ=ジョーン・ヌーン、グレイグ・コンウェイ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>

日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。暗い映画で、怖さも中途半端。
ストーリーに既視感あり。こいつら一体何者?な回答も、分かってみたら、あらそうなんだ、程度だ。
もうひとひねり欲しかったなあ。カーラーでまつげ引っこ抜かれるのは痛そうだったけど。
すべてを知っている執事が、殺すぞと脅されているとはいえ、何にもしない、出来ないのは不自然
だったし、兄弟だという男女の動きも今ひとつ釈然としない。脇にイギリスの名優たちを配したとは
いえ、主役のエイミー・マンソンに個人的な魅力があるわけでもなし、どこかに何か突き出た
メリハリがあると良かったかな。全体に平板だし、演出だろうか、演者の感情のありかも平板だった。
これは日本では単館上映も厳しい内容だ。年中曇空のイギリスならば、風土にあっているかもしれ
ない。下記のWOWOWの解説もとりつくし島のない書きっぷりだ。観ている人が「嫌な気持ち」で
観終えるような映画ではイカンと思うのだけれど。どこか吹っ切れていないと。
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<ストーリー>
6年前に家出したが交通事故で記憶を失い、久しぶりに家族のもとに戻ったヒロイン。だが記憶を
取り戻していくうち、衝撃の事実が明らかに……。英国産のビターなスリラー。

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でジオー・モーモント役を演じたJ・コスモ以外、日本では
あまり知られていない英国の実力派俳優陣が共演しているが、だからこそ誰がヒロインにとって味方か
敵かを予想させないのがミステリアスで魅力的。
英国産サスペンスに時々ある、冷たくて乾いたタッチで、観る者を思い切り嫌な気持ちにさせる、
戦慄の一本に仕上がっている。A・レヴィンス監督はカメラマンでもあり、スタイリッシュな映像を駆使
して緊迫感を維持し続けることに成功した。WOWOWの放送が日本初公開。(WOWOW)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357426#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-08-23 11:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

プラトーン Platoon

●「プラトーン Platoon」
1986 アメリカ Hamdale,Cinema 86.Dist.Orion Pictures.120min.
監督・脚本:オリヴァー・ストーン
出演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィティカー他
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                 <1986年度アカデミー賞作品、監督、音響賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

年間200本近く映画を観るが、(殆どがWOWOWだが)ここ10年ちょっとのことだけに
クラッシックをちゃんと観ていないウラミがある。
本作などを含むオリヴァー・ストーンの諸作についてはリリースされているものは必ず観るように
しているし、「JFK」のような社会派映画は好きなので監督の名前でなくても鑑賞するのだが、
本作は抜けていた。監督は違うが同じヴェトナム戦争をテーマにした「地獄の黙示録」も、ちゃんと
観ていない。

というわけで、WOWOWが放映してくれた本作、録画して観た。ストーン監督の、まだ監督としての
キャリアが浅い時代の作品であるが、当時40歳と油が乗った時期に製作され、作品は粗っぽさを残すが
勢いと、訴えたいところの直接生が濃いことを感じた。
ストーン監督は実際にヴェトナム戦争に従軍しており、その経験に基づき映画が作られているだけに
実際戦争を経験した者でなければ描けない世界がそこにはある。その力強さは圧倒的である。

プラトゥーンとは軍隊の編成で「小隊」を表すのだそうだが、その小隊に配属された、大学を中退した
白人の青年の目を通したヴェトナム戦争を描く。
この戦争を戦っている兵隊は、お金と職業を得るために軍隊に来ている貧しい黒人やヒスパニックが
主流で、そのことに憤った白人青年が義憤から志願して戦場に来たまでは良かったが、実際の
戦争は頭で考えるよりも非人間的であり、過酷であることを体験、その中から戦争の愚かしさ、
悲惨さを訴える。人間性の崩壊が戦場では当たり前の世界であることが何より恐ろしい。これは
先の大戦で多くの国の軍隊が経験したことと同じ。戦争とは時代を超えて、残虐で愚かなものなのだ。

小隊の中の二人の軍曹、すなわちトム・ヴェレンジャー扮する人間性崩壊の戦争のプロともいうべき
鬼軍曹バーンズと、もう一人、人間性を残すウィレム・デフォー扮するエリアス軍曹。
そして小隊に配属されている様々な人種の兵隊たち、さらにそこに加わる新兵、チャーリー・シーン
扮するテイラー。新兵はチャラチャラしていてジャングルの行軍中に吐いてしまうようなお坊ちゃん。
本作は彼の目を通して戦争が語られるのだが、狂気に吐き気を覚えつつ、自らもマリワナをやり
正義のためと思い味方を殺すという行為に及んでいく。
当時まだ新人レベルである俳優たちがフィリピン・ルソン島のジャングルで、皆いい感じである。
完璧主義のストーン監督らしい、細部にも拘った作りが映画の主張をバックアップする。
監督本人も言っているように、画作りには黒澤映画の影響が見られる。

監督は3年前に広島を訪れるほど、反核反戦の人、というイメージだが、本人も言うように
ヴェトナムへ行くまでは極めて保守的な人間であったようだ。ところが本作の新兵テイラーのように
大学をやめて陸軍に入りヴェトナムへ赴き、空挺部隊という危険な部署に入り、実際の
戦争を体験すると、国のやっていることの愚かさに気づき、その後、反体制というより、国の
行う愚かなことと、真実の追求に声を上げ始める。その力がこの後「7月4日に生まれて」を製作させる。

広島に来た折にインタビューに応えた監督は「戦場に行ったこともないような奴が語る愛国主義には
吐き気がするよ」と語るように、監督のヴェトナム戦争体験は決定的だったようだ。
そしてさらに、「日本人は何故もっと反戦・反核に積極的にならないのか。声を上げる政治家も
いない」と指摘する。

「戦争は勇ましくカッコイイものではない」とする監督の主張は先日観た塚本晋也版「野火」に
対する大林宣彦監督の「戦争映画を観て感動などして欲しくない。カタルシスを得るような
戦争映画は作って欲しくない」と言っているところと通底する。

この手の映画を観るとき、いつも思うのだが、国の負の部分もえぐり出す映画を作りヒットする
国の健全性、そしてそれに賞を与えるアカデミーの凄さ。観てよかった映画である。
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この作品のストーリーなど詳しいことはhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20373#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-20 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ピクセル Pixels

●「ピクセル Pixels」
2015 アメリカ Columbia Pictures,and more.105min.
監督:クリス・コロンバス  原案・脚本:ティム・ハーリヒー
出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ピーター・ディンクレイジ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1980年代初頭にアーケードゲームやゲームウオッチ、初期のテレビゲーム(8Bit)に
ハマった人たちには受けるかもしれない。それ以下の若い世代は何が面白いのか良く
わからないだろう。私はこの時期、リアルタイムでパックマンにハマっていたし、インベーダー
ゲームやドンキーコングもリアルタイムなので、結構面白く見ることは出来た。

高品質VFX全盛の時代に8Bit的画像をあえて持ってきたのはアダム・サンドラーの
知恵だろうか。原案と脚本を手がけたのは、長年アダム・サンドラーと組んで本を書いて
きたティム・ハーリヒーという盟友。当然、そのあたりの話し合いはあったのだろう。
アメリカ大統領が、幼い頃からの主人公の親友でその役がケヴィン・ジェームスと
言った時点で、まじめに見るきは失せるわけだが、どこまで楽しませてくれるか、その
一点で観てみた。
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一番の見どころはNYの街をパックマンの舞台に見立てて、サンドラーらのゲーマーと
宇宙からやってきた巨大ゲームキャラクターの追いかけごっこだろう。ここは
なかなか迫力があって画面構成的にも面白かった。
だいたい、設定としてふざけているわけで、まじめに見るものではない。そのふざけ
加減がどの程度上質で観ている人を笑わせてくれるか、ということ。
その辺りを理解して没入できるリアル世代は随所に挿入される音楽や、ゲームの
ガジェットなど、ニヤリとさせられるだろう。とにかく理屈なんか抜きなんだから(ゲーム
だから)ストレス解消に見るにはいいだろうね。

私は、映画の面白さのほかに、御年40歳になりすっかり色っぽくなったミシェル・
モナハンに釘付けだった。萌え・・・ww この人の笑顔は本当にキュートだなあ。
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<ストーリー>
 “パックマン”や“ドンキーコング”といった懐かしゲームキャラに扮して地球侵略を
開始したエイリアンと、それに対抗すべく集められたかつてのビデオゲーム・
チャンピオンたちが繰り広げる攻防を描く3Dアドベンチャー・コメディ。

往年のアーケード・ゲームを模した侵略者の攻撃によって、地球上の物体が次々と
キューブ状のブロックに分解され崩壊していくさまを描き評判を呼んだ2010年の
同名短編を長編化。
主演は「50回目のファースト・キス」のアダム・サンドラー、共演にケヴィン・ジェームズ、
ミシェル・モナハン、ジョシュ・ギャッド、ピーター・ディンクレイジ。
監督は「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。

 1982年。NASAは宇宙に向けて友好のメッセージを送った。その中には、当時
大流行していたゲームの映像も含まれていた。やがてメッセージを受け取った
エイリアンは、それを宣戦布告と誤解し、地球侵略に乗り出した。彼らは“ギャラガ”で
グアムの空軍基地を襲撃し、“アルカノイド”がインドのタージ・マハルを崩壊させる。

そんなゲームキャラ型の謎の兵器に軍隊はまるで歯が立たない。そこで元ゲーム
オタク少年で現・米国大統領ウィル・クーパーは、サムやラドローらかつてのゲーム
仲間を集めて“アーケーダーズ”を結成し、この恐るべき破壊力のゲームキャラたちに
果敢に闘いを挑むのだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-08-04 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ブラック・シー Black Sea

●「ブラック・シー Black Sea」
2014 イギリス・ロシア Focus Features,Film 4.115min.
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジュード・ロウ、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン、デヴィッド・スレルフォール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの鑑賞であったが、短い解説からはもっと軽いお宝探し騒動物語か、と
思ったらさにあらずで、なかなか骨太の面白い映画であった。内容にはステレオタイプな
ところ(潜水艦に乗り合わせる企業側の男の存在とかラストの持って行き方など)も
あったが、全体に緊迫した潜水艦ドラマとして、キャラクターを含めよく台本が構成されて
いて、終わってみれば、ラスト前に明らかになる驚愕の事実やステレオタイプな描写も含め、
面白く見ることが出来た映画だった。★は7.5を進呈したい。
ジュード・ロウの役柄のキャラクターは、最後に浮かび上がってくる避難用スーツの中身が
すべてを物語っているように感じた。 ソナー員の活躍で、一度は金を積んで逃げられるか
と思ったのだが、なかなか甘くなかった。そのあたりの緊迫感は良かった。細かいところも
(水圧などの問題)きちんと描けていてリアリティーと納得性がある。
 ナチスの黄金がそう簡単に転がっているわけもないのだが、また70年前のUボートの駆動
シャフトが今の潜水艦に使えるかどうか、その工具や作業も含め、う~む?という点はあるけど、
まあ、そういうところを吹き飛ばすパワーを持っている作品である。女性は誰も出てこないという
男臭い映画である。
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<ストーリー>
海洋サルベージの専門家ロビンソン(ジュード・ロウ)は、ある日突然、11年間も勤め
続けた会社を解雇される。イギリス海軍に所属した15年も含め、家族を犠牲にして
ずっと仕事一筋だった彼には、陸上での仕事など考えられなかった。
そして、途方に暮れる彼の元から、妻クリシー(ジョディー・ウィットテイカー)と12歳の
息子マーティンも去っていく。

そんな矢先、昔の仕事仲間で、鬱病を患うカーストン(ダニエル・ライアン)から、莫大な
金塊を積んだドイツ軍のUボートが第二次大戦時から黒海のグルジア沖の深海に
沈没したままになっているという情報を得る。ロビンソンは、その引き揚げに成功すれば
新規巻き直しの大チャンスになると考え、仲立ちをするダニエルズ(スクート・マクネイリー)の
プランに飛びつき、ロシア製のオンボロ潜水艦を手に入れると、その艦長を買って出る。

リーダーで事情通のブラッキー(コンスタンティン・ハベンスキー)らロシア人5人と、艦長の
ロビンソンのほか、激しやすい潜水士フレイザー(ベン・メンデルソーン)らイギリス人6人の
荒くれ者たちで急ごしらえのチームを結成し、ただ一人のアメリカ人、ダニエルズが彼らの
動向に目を光らせる。

海上を通るロシア海軍に探知されないよう深く潜り、沈没したUボートが横たわる海域を
目指す。暗く冷たい深海で、男たちは知力と体力を尽くして任務を果たそうと意気込んでいた。
しかし、ロビンソンが謎の投資家に渡す分を除いて金塊を乗組員全員で山分けすると宣言
したのを機に、艦内の空気は一変する。一攫千金に目が眩んだ乗組員たちは次第に
制御不能になり、取り分を巡る醜い争いが勃発。逃げ場のない船内は、やがて死闘の
場と化していく……。(Movie Walker)

潜水艦の男たちは結局壮大なダマシにあっていたのだけど・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-22 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ボヴァリー夫人とパン屋 Gemma Bovery」
2014 フランス Gaumont,Cinéfrance 1888,France 2 Cinéma,Canal+,and more.99min.
監督・(共同)脚本:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン、ジェイソン・フレミング、イザベル・カンディエ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ちょっとダレる時間帯もあったけど、「フランス艶笑小話」的な映画として、まあ楽しめた。
最後のオチが、バカバカしいというか、これってコメディ?というくらいの落差のあるオチで
むしろそれが故に引き締まった感もある。(ネタバレですけど、パンが喉に詰まるというね)

フランスはノルマンディ地方、田園、別荘地帯、豊かな自然と空気感。そんな中で繰り広げ
られる、ボヴァリー夫人と4人の男たちの恋愛模様というかスケベ比べというか。

脱サラしてパリから親父のやっていたパン屋を継いだマルタン・ジュベール。付近では
なかなか評判のいいパン屋だ。奥さんと高校3年生?の長男がいる。
そんなマルタンの家(店ではない)の隣に、イギリスから、ジェマ・ボヴァリーと名乗る婦人と
美術品修理を生業とする旦那の夫婦が引っ越してきた。地元出身のフローベールと、彼の
著した「ボヴァリー夫人」が大好きなマルタンは、その名前ばかりではなく、ジェマの放つ
気だるい色気に人目で惹きつけられてしまう。

ジェマは恋愛に奔放な危ない女性であり、そのことにパン屋マルタンはハラハラする。
案の定、近くに司法試験の勉強に来たエルヴェという若い男性といい仲になってしまう。
更に、元カレの男も現れて、ジェマを取り巻く男模様は複雑な関係になっていく。

誰彼と無く色気を振りまくジェマに愛想を尽かした旦那はロンドンに一時引き上げてしまい、
その間にジェマと学生エルヴェは熱い恋に落ち、一緒にロンドンに行くことにする。
その危ない様子を見ていたマルタンは、「ボヴァリー夫人」の中のセリフをエルヴァと名前を
語ってジェマに宛てて書き、二人を別れさせた。そんな折、エルヴァの母親がやってきて
どうも勉強もしないでグダグダしているエルヴァをパリに戻してしまう。

そこへジェマから愛しているわという手紙を貰った夫がロンドンから帰ってきた。その時、
ジェマはマルタンから差し入れられたパンを食べながらかつての恋人から言い寄られていた。
しかし、ジェマはパンを喉に詰まらせてしまう。慌てて後ろからジェマを抱えて吐き出させようとして
いる元恋人。そこjへ夫が帰ってきた。まるでジェマを後ろから抱きかかえて迫っているように
見えたので夫は元恋人を引き剥がし殴り倒す。その間にジェマは窒息して死んでしまった。

葬式。終わったあとで夫、パン屋、元恋人が歩きながら、それぞれ自分がジェマを殺してしまった、
と自分を責めていた・・・。

最後、ジェマがパンを喉に詰まらせ死んでしまう、という(小説でもボヴァリー夫人は死んじゃうの
だが)それぞれの男の立場が、男というものの人生のメタファーとなっているような感じ。
まじめに向き合う映画ではないが、「あれあれ」「おやおや」と言いながら、ねっ転びながら
フランス映画ならではのフレンチな小粋な雰囲気を味わいつつ見るのがいいんじゃないか。
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<ストーリー>
フランス西部にあるノルマンディー地方。マルタン(ファブリス・ルキーニ)はパリで12年間
出版社に勤めた後、穏やかな生活を求めて田園風景の広がる故郷の村に戻り、家業の
パン屋を継いだ。単調な日々を過ごす中、文学が唯一の彼の心の拠り所だった。

ある日、向かいにイギリス人の夫婦が引っ越してきた。二人の名前は、ジェマ(ジェマ・
アータートン)とチャーリー・ボヴァリー(ジェイソン・フレミング)。愛読しているフローベールの
名作『ボヴァリー夫人』の舞台となった地に登場人物と同じ名前の夫婦が現れたことに
マルタンの胸は騒ぎ、とりわけ小説同様に奔放なジェマから目が離せなくなる。
ジェマもまたマルタンの作るパンの芳醇な香りの虜になり、ボヴァリー夫妻とマルタンは
親交を深めていく。

次第にマルタンの脳裏では小説の世界と現実とが入り混じった妄想が広がっていった。
やがてジェマが夫に隠れ若い青年と密会するようになり、ジェマが『ボヴァリー夫人』同様に
破滅の道をたどらないか案じたマルタンは、ある行動に出る……。(Movie Walker)

この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-06 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ハイネケン誘拐の代償 Kidnapping Mr.Heineken」
2014 ベルギー/オランダ/イギリス Informant Europe,European Film Co.,Umedia 96min.
監督:ダニエル・アルフレッドソン  原作:ピーター・R・デ・フリース
出演:ジム・スタージェス、サム・ワーシントン、ライアン・クアンテン、アンソニー・ホプキンス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1983年にオランダで実際に起きたビール王、ハイネケン誘拐事件の実相に迫った映画。
この映画のポイントは2つ。犯人である幼なじみの5人がどこにでもいる普通の人間であり、
根っからの悪人でないことが、結局は自分たちの破滅を招いていく、という点。
もう一つは、被害者ハイネケンの狡猾さである。アンソニー・ホプキンスが実にハマっていた。

主眼は、普通の男たちである犯人らの、誘拐を犯したばかりにその後の人生がめちゃくちゃに
なっていく様なのだが、実際、だれも悪人ぽくないし、誘拐したハイネケンの健康を心配したり
する奴すらいるわけだ。こうした人間が、悪事を成し遂げることなど出来るわけはないわけで、
結局全員が逃げおおせずに逮捕されてしまう。 それはよく分かるのだが、この事件の謎として、
最初警察でさえ大掛かりな組織の犯罪と見ていた事件が、あっという間に5人に絞られ、逃げている
最中に家族や親族も逮捕されるという急転直下、これには映画でも説明されるが、誰かの
タレコミがあったようだ。誰なのだろう。そして、23億円ともいわれる身代金は未だに行方不明
のまま。実はハイネケンが回収を済ませている、(当然保険金は降りているだろうから、
ハイネケンはボロ儲け)、という噂もある。

最後に犯人たちのその後が字幕で示されるが、意外と短い懲役で出てきているんだな。
一人はその後の別の事件に巻き込まれ死亡したようだが、一人はオランダマフィアのボスと
なった、という。誰だろう・・。結局、仕掛けた誘拐が身の程知らずの人物と身代金だったことが
あの5人のサイズに合わなかったということだろうな。もう少し、小型な犯行にすればこんな
ことにもならなかったかもしれないのに。

昨年の今頃、シネコンで封切られた作品で、ポスターを見た時に、一瞬観に来ようかな、とも
思ったが、やめておいて正解だった。WOWOWで見るのが適当な中程度の出来の映画である。
実話がベースとはいえ、映画としての充実度が今ひとつ、という感じである。
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<ストーリー>
1983年に実際に起きた大富豪ハイネケン誘拐事件の顛末を映画化した実録犯罪サスペンス。
ベストセラー・ノンフィクションを基に、未だ謎多き事件の真相に迫っていく。出演はハイネケン役に
アンソニー・ホプキンス、誘拐犯役で「アクロス・ザ・ユニバース」のジム・スタージェス、
「アバター」のサム・ワーシントンほか。監督は「ミレニアム2」「ミレニアム3」のダニエル・
アルフレッドソン。
 
1983年、オランダ・アムステルダム。コル・ヴァン・ハウトは、幼なじみの仲間3人とともに
経営していた会社が倒産し窮地に陥る。追い詰められた末にコルたちは大胆不敵な計画に
全てを賭ける。
それは、世界的ビール会社“ハイネケン”の経営者フレディ・ハイネケンを誘拐し、莫大な
身代金を手に入れるというもの。綿密な計画を練り上げ、いざ実行に移すコルたち。そして
予定通りハイネケンの誘拐に成功する。全てが順調に進んでいるかに思われたが、次第に
歯車が狂い出す。さらに、老獪なハイネケンの食えない態度にも翻弄され、いつしか
仲間同士で疑心暗鬼に陥っていくコルたちだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-06-29 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ビッグゲーム 大統領とハンター少年 Big Game」
2014 フィンランド・イギリス・ドイツ Subzero Film Entertainment and more.91min.
監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー
出演:サミュエル・L ・ジャクソン、オンニ・トンミラ、レイ・スティーヴンソン、ヴィクター・ガーバー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
何か、こう少年漫画雑誌を読んでいるような感覚。森に住む少年の成長譚であるが、そこに
合衆国大統領が絡んでくると俄然ただならぬ様相を呈するわけだ。短い映画だし、そう
目くじらを立てるほどの期待も無かったわけだが、ヘタレ大統領と、なんだか知らないけど
(ご都合主義的に)強い少年の活劇が結構面白かったりして、見てしまった。
そう金がかかってなさそうな映画だが、エアフォースワンの映像とか爆発シーンとかのCGの
出来がそこそこ良かったりするので、そこが加点材料となってもいる。

お話は単純で、テロリストの中国製小型ミサイルによってエアフォースワンが撃墜されるの
だが、大統領は緊急脱出用ポッドに乗り、辛くも脱出。そのポッドがフィンランドの山奥に
着陸し、それを父親を越えようと一人で狩りの冒険に出てきた少年が発見。少年は
大統領を救うことで男になっていくのだ。

エアフォースワンにあんなジェミニ宇宙船の先端のようなポッドがあるのかどうかとか、
少年が小型四駆のトラックみたいなものを運転して山に入っていくとか、世界最強の
アメリカ軍の、しかも最高司令官たる大統領の乗り組むエアフォースワンが6機ほどの
護衛戦闘機もろとも簡単に撃墜されるのか、とかいろいろと突っ込みどころというか
あれあれ、という点はあるし、この手の映画の王道としての敵の存在の設定がちょっと
ひねりがなさ過ぎ、という難点もあるが、まあ、女っけほとんどゼロだし、親子で見る
作品としてはまあいいんじゃないでしょうか。
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<ストーリー>
フィンランドの山岳地帯を舞台に、アメリカ大統領と13歳の少年が年の差や身分の違いを
乗り越え、まるで親子のような絆を育み、テロリストに立ち向かう姿を描くサバイバル・
アクション。サミュエル・L・ジャクソンがアメリカ大統領に扮し、ユーモアあふれる演技や
体を張ったアクションに挑戦している。

アメリカ大統領(サミュエル・L・ジャクソン)を乗せフィンランドの首都ヘルシンキに
向かい航行中のエアフォースワンに、テロリストによる地対空ミサイルが撃ち込まれた。
大統領は墜落前に緊急脱出ポッドで避難し難を逃れ、フィンランド北部の山奥に着陸。
しかしワシントンD.C.の国防総省はポッドの位置を見失い、テロ・グループによる捜索の
手が迫る中、孤立無援の大統領を助けたのはシカ狩りをしていた13歳の少年ハンター
だった。厳しい状況下、大統領と少年の戦いが始まる。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-06-15 22:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ヘイル、シーザー! Hail,Caerar!」
2016 アメリカ Mike Zoss Productions,Working Title Films.106min.
監督・脚本・編集:イーサン&ジョエル・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、オールデン・エアエンライク、レイフ・ファインズ
    ジョナ・ヒル、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィンドン
    チャニング・テイタム。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
コーエン兄弟、今回はこうきたか!という感じ。映画好きには、特に「ザッツ・エンタテインメント」
の頃のハリウッドが好きな映画好きには堪らない一作となった。私もその口である。
タイトルから類推するに、古代ローマを舞台にしたものなのか、コメディなのかどうなのか
分かり辛いが、作中で作られる映画のタイトルがそのままタイトルになっているという具合。
それにしても名が体を現さないから日本でヒットするのは難しいだろう。

加えて、アメリカの社会風土と思い切りシニカルに笑い飛ばしているところがあるので
まあ、それなりには面白いけど、ウディ・アレンの作品と同様、宗教、ユダヤ人、赤狩り、
ハリウッドスターという人たちの社会におけるポジションなど(特に1950年代における)が
理解されていないと面白さも半減、という仕掛けからすると、日本でのヒットは望めない。

またコーエン兄弟らしくないなあ、と感じる人も多いかもしれない。身もふたも無い不条理な
暴力や、観念的な構成などがここでは身を潜めているからだ。筋を追う分には分かりやすいと
思う。けど、コーエン兄弟が言いたかったことの深い部分をしっかりと受け止めようとすると
難しいかもしれない。

ジョシュ・ブローリン演じるスタジオのトラブル処理係エディ・マニックス氏が、オプ風に登場
する。まあ、彼の登場で、この映画は真面目にはすまないな、と感じる。
彼が解決しなくてはならない問題は、所属するキャピトル映画が製作中のローマ時代の
大作「ヘイル、シーザー」でシーザー役を演じる大スター、ベアード・ウィットロック(クルーニー)が
誘拐されてしまい、身代金を要求されるのだが、それを解決し映画を完成させることに
ある。
一方で、エディ自身も当時花形企業となりつつあったロッキード社からヘッドハントを受けて
いて、先方と接触するなどしていた。 この二つのストーリーが縦軸で、
これにハリウッドスターたちのスキャンダルや、トラブル、製作者側と現場との考え方の違い
などなどのエピソードが横軸として織り込まれていく。
その一つ一つがコーエンらしいアイロニーやシニカルな視点が加えられ進むのだ。
「ヘイル、シーザー!」はキリスト復活の下りが出てくるため、宗教的にバランスは取れているか
を、ユダヤ教、正教、カソリック、プロテスタント、などいろんなキリスト教系の聖職者を
呼んで意見を聞いたり。その場でのユダヤ教ラバイとの問答がなかなか味わい深いものだったり。

人気女優ディアナ・モラン(ヨハンソン)は、エスター・ウィリアムズ張りの水着の女王。でも
だれだかわからない男の子供を妊娠したり、かなり蓮っ葉な口の聞き方といい、スカーレット
本人の当てこすりか、はたまたエスターが実際そういう人物だったのか、などと思ってしまう。

更にセリフがまるでダメな西部劇専用のイケメン俳優ボビー・ドイル(エアエンライク)を
製作者側が興行的成功を狙い強引にラブストーリーの主役にキャスティングする。
しばらくは我慢をしていたローレンス・ローレンツ監督(ファインズ)の激怒ぶり。
そしてボビーの能天気ぶり。

そのラッシュを見ていたエディ、女性編集者(マクドーマンド)のスカーフがフィルムリールに
からんであわや窒息死!という珍場面も。

さらにジーン・ケリーと思しきミュージカルスター、バート・ガーニー(テイタム)らによる
タップダンスと50年代MGM風ミュージカル場面、あ、主人公エディが禁煙を破ってしまい
ました、と教会で懺悔するのだが、これが映画で数回、いろんな懺悔をしているのだが、これが
エディという人間の個性を引き立てている。

そして最大の見所は誘拐されたベアード(ジョージ・クルーニー)。誘拐するのが結構金持ち風の
共産主義者たち。彼らはベアードを洗脳して、映画を通して共産革命を成功に導く助けと
したい、と目論むのだが、ベアードはあっけなく感化されるものの、救出後に映画に戻ると
なんのことはない、唯物主義者には敵のはずのキリストの復活に心を打たれるという役柄を
見事に演じてしまうという軽さを発揮してしまう。ご存知の通りクルーニーはハリウッドでも有名な
リベラルなのだが、そうした彼がこのような役柄を演じている(狙いだろうけど)ことに笑えて
くるのだ。
また、ミュージカル俳優だったテイタムがソ連の潜水艦でモスクワに渡り革命に命をささげる
という(身代金の10万ドルは海に消えたけど)あたり、コーエン演出らしく観念的ではある。

なんといってもスカヨハのエスター・ウィリアムズばりの映画のワンシーン、テイタムが水兵の
衣装でジーン・ケリーばりに歌って踊るミュージカルシーンなど50年代映画ファンとしては
堪らないところだ。

全体として、映画への愛情に満ち溢れている反面、ハリウッドの内情をおちょくり、暴露し
小気味いい出来となっている。上映時間もちょうどいい。私はコーエンらしいとは何かと
いうことも含め、本作はコーエン兄弟の中でも好きな作品になるであろう。

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by jazzyoba0083 | 2016-06-05 13:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「フレンチアルプスで起きたこと Force Majeure」
2014 スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー Motlys and more.118min.
監督・脚本:リューベン・オストルンド
出演:ヨハネス・バー・クンケ、リーサ・ローヴェン・コングスリ、クリストファー・ヒヴュ、クララ・ヴィッテルグレン
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
いかにも欧州的、カンヌ的な作品。シニカル・コメディーというのか、観ている方が
身につまされる。この映画を観た人は全員、「もし自分があの立場だったら・・・」と
考えないわけにないかないだろう。

キッカケは簡単だ。仕事人間のお父さんが、フレンチアルプスにあるスキー場に
4泊?の日程で「家族サービス」ということで、一家(妻と小さいこども二人)で
スキーを楽しみに来た。 久々の家族旅行ということで皆気分は高揚していた。

ところが、ヒュッテのレストランでランチを楽しもうとした時、人工で発生させた雪崩が
なんと、レストランの方に流れ込んできた。大騒ぎになるレストラン。
そこで家族にも事件が起きた。父親トマスは、家族をほっぽり出して一目散に逃げ出して
しまったのだ。妻は子供を守ろうとその場に留まった。幸い雪崩はレストランの手前で止まり、
大したことは無かったのだが、この家族には非常にまずい状況を産んでしまったのだ。

家族を守らず逃げた父。妻や子どもたちとの間に気まずい雰囲気が流れる。妻に
「逃げたでしょ」と問われると、トマスは「逃げてないって。スキーブーツじゃ走れない
だろう」と反論。しかし妻は納得しない。ボディタッチなどで何とか状態を打開しようと
する夫だったが、妻の不信は容易に溶けない。さて、どうしたものか。

こういう事態って、雪崩という形ではないが、ありがちなことだ。映画を観ている人も、
自分だったら家族を守るだろうか、また本能的に逃げたとして、そのことを素直に詫びる
事が出来るだろうか、そう考えてしまうだろう。

誰かに話さなくては収まらない妻は友人夫婦に別の話題の腰を折って、雪崩事件の話を
し始める。何もこんなところでしなくても、と夫も観客も思うだろう。更に話掛けられた
友人もどう返事すべきか悩んでしまう。更には、この夫婦の間でも、妻が「あなたは逃げそうね」
とかいうもので、こっちにも気まずさが伝染する・・・。

次第に自己の全人格否定に陥ってしまう夫。「何でもかんでも俺が悪いんだ」と。
作戦かもしれないけど。さすがの妻も泣き出す夫に動揺を隠せない。子供らも
泣き出すパパにすがりつく。
10年近く寄り添いあってきた夫婦の、これも良くある光景だが、何となくグズグズな中に
夫婦の中は修復されていく方向に向かう。そして、最後のスキーの日、霧の中で滑走を
始めた親子だったが、母が一人ハグレてしまう。必至に探す夫。待つ子どもたち。そして
霧の中から妻を担いだ「たくましい」父の姿が現れたのだ・・・。(これは妻が夫の威厳を取り戻す
為に子供の前で仕組んだ演技だな)

些細なこと(でもないけど)夫婦がお互いに何を考えているのか分からなくなる、という心理を
巧みな会話、友人夫婦も巻き込んだ設定で、徹底的に赤裸々にえぐり出していく。
気分爽快な映画ではないけど、会話に耳を側立ててしまうような作品なのだ。
見る人には反省と共感を与えるだろう。妻役の女優さんの小憎らしいような表情、いかにも
いい人タイプの夫を演じた男優さん、結婚した夫婦といえども腹の中では何を考えているのか
判らないという夫婦を上手く演じていたと思う。
最後のバスの下車のシーンはどう解釈すればいいのだろう!? 重い余韻を引きずる映画で
ある。編集、また室内の会話のシーンにいきなりドローンが飛び込んできたりすることろなど
うまい構成で、また気まずくなってからのエピソードがいちいち「あるある」で、笑えるというか、
笑えない。
ただセリフ劇の側面が大きいので時間がもう少し短縮したほうが締まったのではないか。
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<ストーリー>/b>
お披露目となった2014年のカンヌ国際映画祭で評判を呼び、その年の全米賞レースを
席巻するなど世界的に話題を集めた北欧発のシニカル・コメディ。アルプスの高級リゾートに
バカンスにやって来たスウェーデン人一家を主人公に、父親のとっさの行動が引き金と
なって家族の絆に思いがけない亀裂が生じていくさまとその顛末を、辛辣な眼差しで
赤裸々かつユーモラスに描き出す。監督はスウェーデンの俊英、リューベン・オストルンド。

 フレンチアルプスの高級リゾートにスキー・バカンスにやって来たスウェーデンの一家4人。
いつも仕事で忙しい父親のトマスは、ここぞとばかりに家族サービスに精を出す。
ところが2日目、テラスレストランで昼食をとっていた一家を不測の事態が襲う。
スキー場が起こした人工雪崩が、予想を超えた規模に成長しながらテラスへ向かってきたのだ。
幸い大事には至らなかったが、その時トマスは、妻と2人の子どもを置き去りにして、
自分だけで逃げ出してしまったのだ。何事もなかったかのように、その場を取り繕う
トマスだったが、妻のエバはおろか子どもたちの目もごまかすことはできなかった。

以来、家族の中には不穏な空気が漂い、楽しいはずのバカンスが一転して息詰まる
修羅場の様相を見せ始め、次第に追い詰められていくトマスだったが…。(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2016-05-23 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「パッセンジャー 57 Passenger 57」
1992 アメリカ Warner Bors. 85min.
監督:ケヴィン・フックス
出演:ウェズリー・スナイプス、ブルース・ペイン、トム・サイズモア、アレックス・ダッチャー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
WOWOWで「カプリコン1」などと並んで放映していたので、観てみた。IMDbの評価も
低く、心配しながら観始めたのだが、案の定、途中で「なんだかなあ」って感じになって
しまった。ウェズリー・スナイプスのマーシャルアーツが見どころなんだろうけど、今見ると
普通。ただ、本物のDC10を使った空撮などは迫力があったし、スタンドインを使ったのだ
ろうけど、走行中のDC10に飛び乗ったり、飛び降りたり、そのあたりはインパクトがあったが
全体的に、トホホなダイハードというような体裁になってしまった。航空機関士がいる
3人体制のパイロットに時代を感じた。
だいたい突っ込みどころが満載で、おいおい、という調子になってしまうのが痛かった。
冒頭の凶悪犯レーンが整形手術を受けようとする所は、お、何が始まるか、と期待した
部分もあるのだけどね。

どんな突っ込みどころがあったか、というと、
・警備主任がいきなり副社長に抜擢されるという。(まあ、アメリカの副社長は日本の
それとはだいぶ違うとはいえ)
・凶悪テロ犯の護送にビジネスクラスの、しかもど真ん中を使うかネ。
・スナイプスが飛び立つ旅客機の前輪に飛びつき、そこから機内に入るのだが、実際
そんなことが可能か?
・機内でサブマシンガンみたいなものを乱射すれば、機体にアナが開いてエライ事に
なると思うのだが。
・凶悪犯のボスがCAや貨物スタッフや乗客になりすました手下に助けられるという
シチュエーションなのだが、CAやスタッフが正規に採用され、ボスが護送される便に
全員示し合わせて乗り込むことなど出来るのだろうか?なしすましたとしても、知らない
CAがいたら即バレると思うのだが。
・一旦、小型機用に飛行場に着陸するのだが、その時、乗客に混じって逃げた犯人
グループの内、ボスは逮捕されるのだが、貨物スタッフだったやつが、警官の制服と
ライフルをかっぱらって、再びタラップを上がるボスの両脇にいるFBIを遠方から
撃つのだが、あやつ、いつ警官に化けられたんだろう。
・スナイプスの同僚が「ロスに行けばいいことが待っているよ」というのだが、それって
映画の中で明かされていなんじゃないか?

などなど、どうもご都合主義的な展開が多くて、ついていけない風情。

凶悪テロ犯レーンが捕まり、LAに護送されることになった。たまたま警備主任から
警備担当副社長に昇進が決まったカッター警護主任も乗り合わせていた。
しかし、レーンは乗務員や乗客にまぎれた手下たちの乗っ取りで救われ、まずは
小型機専用の飛行場に着陸。その後、カッターやCAたちの活躍で多くの乗客と
乗務員が助かったのだ。カッターはなにかと彼の手助けをしてくれたCAと再婚する
ことを決めていた。というようなお話なんだけど。
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<ストーリー>
レイン(ブルース・ペーン)は、ここ一年間に起こった4回の航空機爆破事件の犯人。
頭が良く、人を引き付ける魅力と行動力を兼ね備えているが、感情や良心というものがなく、
情報当局者たちは彼を恐怖のレインと呼んでいた。
FBIに拘留されたレインは、ロサンゼルスで行われる裁判のために護送されることに
なったが、なんと驚いたことに、護送には飛行機が使われた。その飛行機には
ジョン・タッカー(ウェズリー・スナイプス)が乗り合わせていた。
ジョンはレインと同じく、頭がよく行動力に溢れた男だが、中味は正反対。火の打ち所の
ない経歴の持ち主で、テロ対策の専門家としても世界でトップ・クラスの人物だった。

妻がピストル強盗の犠牲となってからは、第一線を退いて、もっぱらセキュリティーの
ノウハウを教える仕事に従事していたが、大手航空会社の重役になっている旧友の勧めで、
その航空会社のテロ対策専門官の職に就くことになり、ロサンゼルスに向かう途中だった
のである。

ところがレインの方はロサンゼルスに行く気など毛頭ない。離陸後、レインは仲間と一緒に
FBI捜査官たちを殺し、航空機をハイジャックする。レインの残虐な計画を阻止するために、
ジョンは飛行機の燃料を抜いてしまう。着陸するより他なくなったレインたちは近くにあった
小さな飛行場に降り立つ。ジョンに濡れ衣を着せ、逃げるレイン。それを追うジョン。

レインたちは再び燃料を積んだ飛行機に乗って離陸しようとするが、ジョンは滑走中の
飛行機に車で追いつき、飛び移る。機上での格闘の末、ジョンはレインを逮捕するのだった。
(Movie Waker)

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by jazzyoba0083 | 2016-04-30 22:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)