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●「パーフェクト・ゲッタウェイ A Perfect Getaway」
2009 アメリカ Rogue and more.97min.
監督・脚本:ディヴィッド・トゥーヒー
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ティモシー・オリファント、キーリー・サンチェズ、クリス・ヘムズワース他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

家のBlu-rayレコーダーにキーワード録画として「ハワイ」を入れてあるので、解説やタイトルに「ハワイ」が  
付くと自動的に予約される。WOWOWでは「ミッドウエィ」とか「50回目のファーストキス」とかが良く
録れるのだが、本作もそれで録画されていた。まあ、観るか、というノリで観てみたわけだ。

この手のサスペンスの常道として、一番それらしくない人が犯人であり、それらしい人が犯人ではない、という
ものがあるが、この映画もズバリはまっている。舞台となるハワイ・カウアイ島の自然は美しいが、全体の
出来としては、うーむ、という感じだ。見終わって、こころよく騙されたなあ、と思えず、あれ?あれ?
それでいいのか??と感じてしまったのだ。ツッコミどころもたくさんあるのだが、まあそれはいいとしても、
犯人カップルの、というか真犯人そのものが、単なるサイコキラー(っぽく描かれているのではあるが)なのか、
何かそこに至った背景があるのか、よく分からなかった。新婚さんを狙って殺害し、指輪とか現金とかを奪うと
いう悪党なのだが。

冒頭の結婚式の民生用ビデオカメラで撮った動画と、おそらく殺した夫婦からかっぱらったこのカメラで撮影
している現在の映像が巧み?に編集されていて、ミスリードされるのだ。ここでからくりを見破ったらエラい!
というかこの映画の楽しみがほぼ終わってしまうのだが。ミラのカップル、結論から言えば、冒頭のシーンあたりで
映画の中で接する人の前以外でも新婚さんの演技をしている(しかも、ミラは相手の男性を心から愛していない)の
だが、そこまでやる必要を感じないのだが。そのあたり不可思議な構成も見られるのだが・・・。
ミラ・ジョヴォビッチ、善人と悪党の顔つきががらりと変わるのが凄いな。悪役やらせるとほんとに迫力ある人だ。
あ、結末言っちゃってますが・・・。(^_^;)

3組のカップルの中で最初に警察のヘリで連れて行かれる組の男性がその後「マイティー・ソー」でブレイクする
クリス・ヘムズワースである。あまり長くない映画なので、しばし美しい光景の中でのサスペンスを肩の力を抜いて
楽しむにはいいかもしれない。それなりに楽しめます。あまり深く追求するとアラが見えちゃうかも・・。
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<ストーリー>
透き通った青い海と、眩しいほどの緑に包まれたジャングルで世界中の人々から愛される地上の楽園ハワイ。
数多くの新婚旅行カップルが訪れる場所であり、クリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ・
ジョヴォヴィッチ)もその中の1組だった。

カウアイ島のガイドから聞いて、2日間以上かけて歩かないと到達できない、ハワイで最も美しいといわれる
ビーチを目指してトレッキングを開始する。新しい人生の門出を祝う旅の途中、ニック(ティモシー・オリファント)
とジーナ(キエレ・サンチェス)、ケイル(クリス・ヘムズワース)とクレオ(マーリー・シェルトン)という2組の
カップルと知り合いになり、協力しながら目的地を目指す。
だが、同じようにビーチを目指す別のグループと出会ったところで、彼らの前に暗雲が立ち込める。オアフ島で
新婚カップルが殺され、現場から逃走した犯人がこのカウアイ島に潜んでいるという話を聞いたのだ。引き返すべきか
迷う6人だったが、やがて、犯人が1組のカップルであるというニュースが流れてくる。その途端、一行の間に
流れ始める不穏な空気。

市街地から遠く離れて救助さえ及ばない場所。お互いが誰を信用したらいいのかわからない疑心暗鬼に陥った挙句、
生き残りを賭けた壮絶な戦いが始まってしまう。一瞬にして地獄へと化す楽園。その先に待つ衝撃の結末とは……?
(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335357#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-10-02 22:55 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ハンター The Hunter

●「ハンター The Hunter」
1980 アメリカ Raster Pictures.Dist.,Paramount Pictures.98min.
監督:バズ・キューリック  脚本:ピーター・ハイアムズ他 音楽:ミシェル・ルグラン
出演:スティーヴ・マックイーン、イーライ・ウォラック、ベン・ジョンソン、キャスリン・ハロルド他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

久々のマックィーン作品は遺作であった。しかし、クールな彼のイメージとは違う、しまりのない
活劇になってしまい、残念だ。リーバイスにMA-1という衣装は彼らしいクールさを演出しては
いたけど、それが作品に反映されていなかった。所謂バウンティハンター(賞金稼ぎ)のお話なのだが、
捕まえてくるそれぞれのお話が尻切れトンボでイライラする。筋が通ったのは冒頭捕まえた黒人の
アンちゃんが電化製品修理と称して家にいつくくらいか、あとはトウモロコシ畑でのチェイス
(この俯瞰の映像は面白かった)で捕まえた二人組はオープンカーが傾きつつ警察署に入る、という
お笑いになったし、シカゴの有名な駐車ビルでの追跡でも川に落下したクルマのドライバーのその後は
釈然としないし、作品の中では最高に良かった走る列車の屋上でのファイトも、結果は電車を降りてからの
顛末になっちゃうし、どうも締めが甘くてまとまりに欠けた。学校の先生である主人公の妻を誘拐した
男の最期、ガス爆発は良かったのだが、妻を付け狙うまでになった犯人の背景があいまい。
 多くの方が感じるだろうが、運転がド下手なマックィーンが運動神経抜群という整合性が取れない。

お笑いのテイストを加味した刑事モノ、というとビバリーヒルズ・コップや、ダイハードシリーズが
その後作られていくわけだが、アメリカ人独特の、シビアなシーンにあっても欠かせないユーモア、と
いう演出は、そもそもマックィーンには無かったキャラなので、いきなり振られても、痛々しさが
残ってしまうというものだ。名作「ブリット」だってヒューモアの感覚はあったのだが、クールな
中に思わず片頬があがってしまう、というような抑えめなものだったが、本作では正面から笑いを取りに
来ているのが、ちょっとな、という感じだ。無頼だけど腕のいい賞金稼ぎが乗るクルマが古いオープンと
いうもの類型的だなあ。カッコイイけど。また巨匠ミシェル・ルグランのオーケストラの旋律が、
大時代的で本編にフィットしていた、とは言い切れないのだ。
というわけで、マックィーンの遺作にはなってしまったが、残念な一本であった。
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<ストーリー:結末まで触れています>
時代は現代。ラルフ・ソーソン(スティーヴ・マックィーン)は、賞金稼ぎだ。通称パパと呼ばれる彼は、
今、南西部の地方都市で、逃亡者卜ミー・プライス(レヴァー・バートン)を追っている。
警察の手におえないプライスのような犯罪者をも、彼は独力で捕えるのだ。ブライスをロス警察に引き渡す前に、
彼は、別件のおたずね者も捕えようとしていた。パパは地元の保安官ジョン(ベン・ジョンソン)に協力を求めるが、
悪い事にジョンはそのおたずね者の伯父に当り、逆にパパは45口径のコルトで脅され街を出て行くように
言い渡される。
しかし、執念に燃えるパパは、結局独力でこのおたずね者を捕え、1度に2人もロス警察に引き渡した。

パパには、8年前から同棲しているドティー(キャスリン・ハロルド)という恋人がいる。学校の教師を勤める
彼女は、目下妊娠中で、当然産むつもりでいたが、パパは職業柄、自分が親になる自信がなかった。
翌日、例の2人を捕えた件の賞金の支払いを受けとりに、保釈金保証人のリッチー(イーライ・ウォラック)を
訪ねたパパは、計算高いリッチーに、難題をたたきつけられる。その結果、金を受け取る前にもう一仕事する
はめになったパパの元にロッコという男から電話が入った。刑期を終え出所した彼は、かつて自分を捕えた
パパに、復讐するというのだ。その夜から、パパは追われる身になった。約束の仕事を終えてロスの家に戻った
翌日、ドティーが荷物をまとめて家を出て行った。子供の誕生を喜ばないような男とは暮らせないというのだ。
彼は引きとめなかった。

シカゴでの大仕事を終えた彼は、その夜自宅が荒らされているのに驚く。ロッコの仕業だ。何とロッコは
ドティーを誘拐し、学校にたてこもったのである。必死の思いでロッコを倒すと、パパは陣痛のはじまった
ドティーを車に乗せ病院へと向かうのだった。彼の頭の中には、愛するドティーと生まれてくる子供のこと
しかなかった。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv7205/こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-10-01 22:55 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ハドソン川の奇跡 Sully

●「ハドソン川の奇跡 Sully」
2016 アメリカ Warner Bros.Village Roadshow Pictures,Malpaso Pictures and more.96min.
監督・(共同)製作:クリント・イーストウッド 原作:チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、アンナ・ガン、オータム・サリー他

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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
クリント・イーストウッドに外れなしは今回も。ストーリーはベタだけど、感動の一遍にに仕上げて
しまうイーストウッドの力量は今更ながら、素晴らしい。前作に続いて実話物で、このところこの手の
作品が続いている。やはり事実の持つ重みと感動は、作り物には代えがたいと考えたのだろうか。
フィクションにはフィクションの面白さがあるのではあるけれど、事実の持つ感動性は、一定の下駄を
履けるので有利ではある。本作を単なる(イーストウッド作品なので単なる、という風に考える人は
少なかろうが)航空パニックものと思っていたらとんでもないことなので、ぜひご覧いただきたい感動の
一遍である。1時間半少々に収めたのもネタがべたなのでいいんじゃないだろうか。エンディングに向けて
グイグイと引っ張っていく。また映像というか、視点がいい。アップとロングをリズミカルに組み合わせる
こと、また視点を高く置いて、ベタなネタに緊張感とともに心地の良さを提供している。たとえば機内の
映像、また主人公が戦闘機のパイロット時代だった時の映像など。ズームイン、ドリーイン、トラックイン
などの、たゆたう画面もいい感じだ。またエアバスはもちろんだが、主人公の人生の中に登場してくる
航空機がCGを含め、実写を含め、とても出来がいい。(ハドソン川の着水シーンはもう少し頑張って
欲しかったが)よく知られた事故を事実を丁寧に積み上げて映像も工夫しながら、緊張感を保ちつつ
描いていイーストウッド節には括目する。機長の人間としての勇気、苦悩をトム・ハンクスが熱演
している。

2009年1月のこのハドソン川への奇跡の不時着水は、当時大きく報道されたので私の記憶にも残るが、
このような話があったとはこの映画で知った。もし、全容を知らないのならば、ぜひ知らないままご覧に
なったほうがいい。連邦航空局の諮問の結果が分かっているのとそうでないのでは感動が違うから。

本作の主人公サリーを演じるトム・ハンクス以外はあまり目立ってはいけないのであるから、地味目の
キャティングを行い、トムと物語が浮かび上がるように工夫されていると思う。また乗客の人間模様も
最低限にとどめ、それを逆に感動の素材としている。映画では機械(コンピュータ)とタイミングなどの
人間性(ヒューマンファクター)の比較であり、その中で42年間のパイロットとしての「感」や「決断の
タイミング」などのファクターの存在が、155名の乗員乗客の命を救った男の人生を通して浮き彫りにされる。
また、ハドソン川で多数運行されていたフェリーやNYPD航空隊の存在など、全力で救助に当たった人間性をも
浮かび上がらせる。これは「人間性」の勝利である、と。アメリカ的浪花節ではあるけど、観終えて素直な
感動が残るのだ。蛇足だが、エンディングロールで出てくる本物の乗客のうち何人かは映画本編にも本人が
出ているみたいだ。

事故後、クルーが投宿したホテルの女性マネージャーが、サリーに飛びついてハグしてしまうところ、
ラストシーン、公聴会で一言求められた副操縦士(エッカート)が「次は7月にしたいね」と軽口をたたき、
会場を爆笑に巻き込むところ、まさに「人間性」の提示である。前作「アメリカンスナイパー」ではやり場の
ないやるせなさの内に物語を終えたイーストウッド監督、今回は正統派の全きカタルシスの中でエンディングを
迎えることにさせた。監督の中でも本作がカタルシスになったに違いない。

★半分はイーストウッド監督に敬意を表しての加点としても、全体的に非常に出来のいい作品だと思う。
これは今年度のオスカー作品賞のノミニーは確実であろう。(受賞するかどうかは別ではあるが)
年を取って涙もろくなっている私だが、またまたイーストウッド監督にはやられた。エンディングあたりでは
ほほを流れる涙を禁じえなかったのである。
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<ストーリー>
2009年にニューヨークで旅客機がハドソン川に不時着し、世界中で大きなニュースとなった奇跡の
生還劇に秘められた知られざる実話を、「ミリオンダラー・ベイビー」「アメリカン・スナイパー」の
巨匠クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えて映画化した感動ドラマ。
離陸直後に両翼のエンジンが止まってしまう非常事態の中、サリー機長が瞬時の冷静な判断と卓越した
操縦テクニックで、乗客乗員155人全員の命を救うまでの緊迫の一部始終と、その後の“英雄”サリーを
待ち受けた過酷な試練の行方を描く。共演はアーロン・エッカート、ローラ・リニー。

 2009年1月15日。乗員乗客155人を乗せた旅客機が、ニューヨークのラガーディア空港を離陸した
直後に鳥が原因のエンジン故障に見舞われ、全エンジンの機能を失ってしまう。機体が急速に高度を
下げる中、管制塔からは近くの空港に着陸するよう指示を受けるが、空港までもたないと判断した
チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー機長は、ハドソン川への不時着を決断する。そしてみごと機体を
水面に着水させ、全員の命を守ることに成功する。

この偉業は“ハドソン川の奇跡”と讃えられ、サリーは英雄として人々に迎えられた。ところがその後、
サリーの決断は本当に正しかったのか、その判断に疑義が生じ、英雄から一転、事故調査委員会の
厳しい追及に晒されるサリーだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356041こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-09-24 18:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ホテル・ニューハンプシャー The Hotel New Hampshire」
1984 アメリカ Woodfall Film Productions and more.Dist.,Orion Pictures.104min.
監督・脚本:トニー・リチャードソン 原作:ジョン・アーヴィング
出演:ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ポール・マクレーン、ボー・ブリッジス、ナターシャ・キンスキー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

「ガープの世界」で知られるアメリカの現代作家ジョン・アーヴィングの原作に依る。
独特の世界観を持つアーヴィングの、アメリカ現代文学の金字塔とまで云われる原作に対し、
映画の方は同じ著者の「ガープ~」に比べると、今ひとつ評判にならなかったのは、作家の
持つニュアンスが映像では上手く言い切れなかったということか。

 突拍子もないアーヴィングの世界に恐れをなして、原作も未読であるが、社会的にも
マイナーな(少数派)存在である人々が繰り広げる不思議な世界観には、やはりついて
行くのは難しかった。途中で挫折しかけたが、それでも最後まで見切れたのは、登場する
人物たちのキャラクター付けと事件のありようが面白かったから、ということになろうか。
 
 アメリカの映画批評サイト、RottenTomatos でも、評論家の評価は高いものの、
一般のひとのそれはあまり高くない。前知識なしで見た人の戸惑いを示しているのでは
ないだろうか。Amazonに掲載されている書評によれば、原作本は極めて高い評価を
受けている。ということは映像化に際し、やはりどこか原作の持つニュアンスを表現し切れて
いなかったということなんだろうと推察できる。原作のダイジェストを読むと、本映画は
原作をかなり忠実にトレースしている。だが、具体的な映像として全体を見ると、それぞれの
キャラクターが明確になり過ぎで、メタファー(隠喩や暗喩)の固まりのようなアーヴィングの
世界をむしろあからさまに表現しすぎた(結果として表現してしまった)ことに難点の
一つがあるか、とも思うのだ。

 アメリカ現代作家がその著作を通して表現しようと試みたことが本作からどう見えるのかは
映画は良く語っていると思う。すなわちアメリカという社会の、マイナーな人たちに対する過酷な
面。それでも生きていかなくてはならない彼らの人生の苦悩、夢を見続けることに必要なエネルギーの
あまりの大きさ、本作に出てくる一家の面々は、ユーモアを持ちつつ苦闘はするのだが、
所詮「人生はお伽話」「それでも人生は続く」のである。
 繰り返すが、それらがジョディー・フォスターの、ロブ・ロウの、ナターシャ・キンスキーなどの
俳優のキャラクターと重なる時、ニュアンスとしてまた別のものが発生しているような気がする。

 それぞれの家族に起きる「突拍子もない」不幸な事件とそれぞれの対応は、現代アメリカが抱える
社会的な問題のメタファーであり、その嵐に対し、何回も建て替えられるホテルは一家の「防空壕」的な
役割をなすのである。母が死に、父も失明、子供たちも自殺し、事故死し、ユーモアがある割には
決して平穏ではない。家族の構成員たちと彼らに起きる事件事故は、アメリカ社会を捉える時に
必要な方程式である。愛犬ソロー(Sorrow=悲しみ)の死さえも。「悲しみの死(!)」
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<ストーリー:物語の全部が記載されています>
第2次大戦前夜の1939年。ハーバード大学入学をめざすウィン・ベリー(ボー・ブリッジス)は、
メイン州アーバスノットのホテルでアルバイト中に、同郷のメアリー(リサ・べインズ)と出会い恋に
おちた。そこはユダヤ人フロイト(ウォーレス・ショーン)と熊の曲芸を売りものにしているホテルだった。

ウィンは、いつしか熊のいるホテルを経営したいと思うようになっていた。メアリーと結婚したウィンは
5人の子供の父親になった。ウィンは、祖父アイオワ・ボプ(ウィルフォード・ブリムリー)がフットボールの
コーチをしている高校で教師をしていたが、家族全員がいっしょにいられることを理由にいよいよホテル経営に
のり出した。
メアリーの母校である女学校を買いとって改築されたホテルは、「ホテル・ニューハンプシャー」と名付けられる。
子供たちは、このホテルで成長していく。同性愛者の長男フランク(ボール・マクレーン)、美しくてしっかり
者の長女フラニー(ジョディ・フォスター)、姉を熱愛する次男のジョン(ロブ・ロウ)、成長のとまった
文学少女の次女リリー(ジェニー・ダンダス)、そして耳の不自由な三男エッグ(セス・グリーン)。

ハロウィンの夜、フラニーは、彼女に好意を寄せていたフットボール部のダブ(マシュー・モディーン)と
その仲間にレイプされる。こうした様々な出来事や青春の悩みに戸惑いながらも、月日は流れていった。

はじめは順調だったホテル経営も祖父の急死の頃から傾き始めた。そんなある日、消息の絶えていたフロイトから、
熊のいるホテルを手に入れたので、ウィーンに来て経営を手伝って欲しいと連絡が入る。こうして一家は
オーストリアに渡ることになった。しかし、メアリーとエッグが途中飛行機事故に遭い死んでしまう。
ウィーンは予想に反してすさんでいた。フロイトはナチの為に盲目になっており、熊のぬいぐるみを着た
内向的な娘スージー(ナスターシャ・キンスキー)は心に深い傷を持っていた。

なじみのない土地でホテルのたて直しに心血を注ぐ一家。だが、第2の「ホテル・ニューハンプシャー」も
軌道にのった頃、ホテルをアジトとしていたエルンスト(マシュー・モディン2役)を中心とするテロリスト
たちが、一家を巻き込んだオペラ座爆破を企んでいた。一家は、すんでのところで事件を未然に防ぐが、
フロイトは命を落とし、ウィンも視力を失った。オペラ座を救った一家として、また同時に、リリーが書いた
一家の物語『大きくなりたくて』がベスト・セラーになったため、一躍有名となった一家はスージーを連れて
アメリカに戻った。

全てが順調に運び、豊かな生活を送る中、フラニーとジョンは、遂に姉弟の一線を超える。しかし、2作目の
小説が成功しなかったリリーは、“大きくなれなくてごめんなさい”という言葉を残してホテルの窓から飛び
降り自殺をしてしまう。多くの愛する者たちを失ったベリー一家は、遂に思い出の地アーバスノットにたどり
着いた。ウィンが抱き続けてきた夢が、ようやく実現したのだ。
フラニーは、一家を何かと助けてくれていた黒人のジョーンズと結婚し、姉への想いをふっきったジョンは、
新たにスージーと愛を育む。彼の愛に支えられ、スージーはようやくぬいぐるみを脱ぎ捨てた。彼らの新しい
人生が新たな「ホテル・ニューハンプシャー」で始まろうとしていた。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21586#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-09-12 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ヴィジット 消された過去 Estranged」
2015 イギリス Face Films,Room 101,Vicarious Entertainment.93min.
監督:アダム・レヴィンズ 
出演:エイミー・マンソン、ジェームズ・ランス、ノラ=ジョーン・ヌーン、グレイグ・コンウェイ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>

日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。暗い映画で、怖さも中途半端。
ストーリーに既視感あり。こいつら一体何者?な回答も、分かってみたら、あらそうなんだ、程度だ。
もうひとひねり欲しかったなあ。カーラーでまつげ引っこ抜かれるのは痛そうだったけど。
すべてを知っている執事が、殺すぞと脅されているとはいえ、何にもしない、出来ないのは不自然
だったし、兄弟だという男女の動きも今ひとつ釈然としない。脇にイギリスの名優たちを配したとは
いえ、主役のエイミー・マンソンに個人的な魅力があるわけでもなし、どこかに何か突き出た
メリハリがあると良かったかな。全体に平板だし、演出だろうか、演者の感情のありかも平板だった。
これは日本では単館上映も厳しい内容だ。年中曇空のイギリスならば、風土にあっているかもしれ
ない。下記のWOWOWの解説もとりつくし島のない書きっぷりだ。観ている人が「嫌な気持ち」で
観終えるような映画ではイカンと思うのだけれど。どこか吹っ切れていないと。
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<ストーリー>
6年前に家出したが交通事故で記憶を失い、久しぶりに家族のもとに戻ったヒロイン。だが記憶を
取り戻していくうち、衝撃の事実が明らかに……。英国産のビターなスリラー。

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でジオー・モーモント役を演じたJ・コスモ以外、日本では
あまり知られていない英国の実力派俳優陣が共演しているが、だからこそ誰がヒロインにとって味方か
敵かを予想させないのがミステリアスで魅力的。
英国産サスペンスに時々ある、冷たくて乾いたタッチで、観る者を思い切り嫌な気持ちにさせる、
戦慄の一本に仕上がっている。A・レヴィンス監督はカメラマンでもあり、スタイリッシュな映像を駆使
して緊迫感を維持し続けることに成功した。WOWOWの放送が日本初公開。(WOWOW)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357426#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2016-08-23 11:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

プラトーン Platoon

●「プラトーン Platoon」
1986 アメリカ Hamdale,Cinema 86.Dist.Orion Pictures.120min.
監督・脚本:オリヴァー・ストーン
出演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィティカー他
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                 <1986年度アカデミー賞作品、監督、音響賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

年間200本近く映画を観るが、(殆どがWOWOWだが)ここ10年ちょっとのことだけに
クラッシックをちゃんと観ていないウラミがある。
本作などを含むオリヴァー・ストーンの諸作についてはリリースされているものは必ず観るように
しているし、「JFK」のような社会派映画は好きなので監督の名前でなくても鑑賞するのだが、
本作は抜けていた。監督は違うが同じヴェトナム戦争をテーマにした「地獄の黙示録」も、ちゃんと
観ていない。

というわけで、WOWOWが放映してくれた本作、録画して観た。ストーン監督の、まだ監督としての
キャリアが浅い時代の作品であるが、当時40歳と油が乗った時期に製作され、作品は粗っぽさを残すが
勢いと、訴えたいところの直接生が濃いことを感じた。
ストーン監督は実際にヴェトナム戦争に従軍しており、その経験に基づき映画が作られているだけに
実際戦争を経験した者でなければ描けない世界がそこにはある。その力強さは圧倒的である。

プラトゥーンとは軍隊の編成で「小隊」を表すのだそうだが、その小隊に配属された、大学を中退した
白人の青年の目を通したヴェトナム戦争を描く。
この戦争を戦っている兵隊は、お金と職業を得るために軍隊に来ている貧しい黒人やヒスパニックが
主流で、そのことに憤った白人青年が義憤から志願して戦場に来たまでは良かったが、実際の
戦争は頭で考えるよりも非人間的であり、過酷であることを体験、その中から戦争の愚かしさ、
悲惨さを訴える。人間性の崩壊が戦場では当たり前の世界であることが何より恐ろしい。これは
先の大戦で多くの国の軍隊が経験したことと同じ。戦争とは時代を超えて、残虐で愚かなものなのだ。

小隊の中の二人の軍曹、すなわちトム・ヴェレンジャー扮する人間性崩壊の戦争のプロともいうべき
鬼軍曹バーンズと、もう一人、人間性を残すウィレム・デフォー扮するエリアス軍曹。
そして小隊に配属されている様々な人種の兵隊たち、さらにそこに加わる新兵、チャーリー・シーン
扮するテイラー。新兵はチャラチャラしていてジャングルの行軍中に吐いてしまうようなお坊ちゃん。
本作は彼の目を通して戦争が語られるのだが、狂気に吐き気を覚えつつ、自らもマリワナをやり
正義のためと思い味方を殺すという行為に及んでいく。
当時まだ新人レベルである俳優たちがフィリピン・ルソン島のジャングルで、皆いい感じである。
完璧主義のストーン監督らしい、細部にも拘った作りが映画の主張をバックアップする。
監督本人も言っているように、画作りには黒澤映画の影響が見られる。

監督は3年前に広島を訪れるほど、反核反戦の人、というイメージだが、本人も言うように
ヴェトナムへ行くまでは極めて保守的な人間であったようだ。ところが本作の新兵テイラーのように
大学をやめて陸軍に入りヴェトナムへ赴き、空挺部隊という危険な部署に入り、実際の
戦争を体験すると、国のやっていることの愚かさに気づき、その後、反体制というより、国の
行う愚かなことと、真実の追求に声を上げ始める。その力がこの後「7月4日に生まれて」を製作させる。

広島に来た折にインタビューに応えた監督は「戦場に行ったこともないような奴が語る愛国主義には
吐き気がするよ」と語るように、監督のヴェトナム戦争体験は決定的だったようだ。
そしてさらに、「日本人は何故もっと反戦・反核に積極的にならないのか。声を上げる政治家も
いない」と指摘する。

「戦争は勇ましくカッコイイものではない」とする監督の主張は先日観た塚本晋也版「野火」に
対する大林宣彦監督の「戦争映画を観て感動などして欲しくない。カタルシスを得るような
戦争映画は作って欲しくない」と言っているところと通底する。

この手の映画を観るとき、いつも思うのだが、国の負の部分もえぐり出す映画を作りヒットする
国の健全性、そしてそれに賞を与えるアカデミーの凄さ。観てよかった映画である。
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この作品のストーリーなど詳しいことはhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20373#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-08-20 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ピクセル Pixels

●「ピクセル Pixels」
2015 アメリカ Columbia Pictures,and more.105min.
監督:クリス・コロンバス  原案・脚本:ティム・ハーリヒー
出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ピーター・ディンクレイジ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1980年代初頭にアーケードゲームやゲームウオッチ、初期のテレビゲーム(8Bit)に
ハマった人たちには受けるかもしれない。それ以下の若い世代は何が面白いのか良く
わからないだろう。私はこの時期、リアルタイムでパックマンにハマっていたし、インベーダー
ゲームやドンキーコングもリアルタイムなので、結構面白く見ることは出来た。

高品質VFX全盛の時代に8Bit的画像をあえて持ってきたのはアダム・サンドラーの
知恵だろうか。原案と脚本を手がけたのは、長年アダム・サンドラーと組んで本を書いて
きたティム・ハーリヒーという盟友。当然、そのあたりの話し合いはあったのだろう。
アメリカ大統領が、幼い頃からの主人公の親友でその役がケヴィン・ジェームスと
言った時点で、まじめに見るきは失せるわけだが、どこまで楽しませてくれるか、その
一点で観てみた。
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一番の見どころはNYの街をパックマンの舞台に見立てて、サンドラーらのゲーマーと
宇宙からやってきた巨大ゲームキャラクターの追いかけごっこだろう。ここは
なかなか迫力があって画面構成的にも面白かった。
だいたい、設定としてふざけているわけで、まじめに見るものではない。そのふざけ
加減がどの程度上質で観ている人を笑わせてくれるか、ということ。
その辺りを理解して没入できるリアル世代は随所に挿入される音楽や、ゲームの
ガジェットなど、ニヤリとさせられるだろう。とにかく理屈なんか抜きなんだから(ゲーム
だから)ストレス解消に見るにはいいだろうね。

私は、映画の面白さのほかに、御年40歳になりすっかり色っぽくなったミシェル・
モナハンに釘付けだった。萌え・・・ww この人の笑顔は本当にキュートだなあ。
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<ストーリー>
 “パックマン”や“ドンキーコング”といった懐かしゲームキャラに扮して地球侵略を
開始したエイリアンと、それに対抗すべく集められたかつてのビデオゲーム・
チャンピオンたちが繰り広げる攻防を描く3Dアドベンチャー・コメディ。

往年のアーケード・ゲームを模した侵略者の攻撃によって、地球上の物体が次々と
キューブ状のブロックに分解され崩壊していくさまを描き評判を呼んだ2010年の
同名短編を長編化。
主演は「50回目のファースト・キス」のアダム・サンドラー、共演にケヴィン・ジェームズ、
ミシェル・モナハン、ジョシュ・ギャッド、ピーター・ディンクレイジ。
監督は「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。

 1982年。NASAは宇宙に向けて友好のメッセージを送った。その中には、当時
大流行していたゲームの映像も含まれていた。やがてメッセージを受け取った
エイリアンは、それを宣戦布告と誤解し、地球侵略に乗り出した。彼らは“ギャラガ”で
グアムの空軍基地を襲撃し、“アルカノイド”がインドのタージ・マハルを崩壊させる。

そんなゲームキャラ型の謎の兵器に軍隊はまるで歯が立たない。そこで元ゲーム
オタク少年で現・米国大統領ウィル・クーパーは、サムやラドローらかつてのゲーム
仲間を集めて“アーケーダーズ”を結成し、この恐るべき破壊力のゲームキャラたちに
果敢に闘いを挑むのだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-08-04 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ブラック・シー Black Sea

●「ブラック・シー Black Sea」
2014 イギリス・ロシア Focus Features,Film 4.115min.
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジュード・ロウ、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン、デヴィッド・スレルフォール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの鑑賞であったが、短い解説からはもっと軽いお宝探し騒動物語か、と
思ったらさにあらずで、なかなか骨太の面白い映画であった。内容にはステレオタイプな
ところ(潜水艦に乗り合わせる企業側の男の存在とかラストの持って行き方など)も
あったが、全体に緊迫した潜水艦ドラマとして、キャラクターを含めよく台本が構成されて
いて、終わってみれば、ラスト前に明らかになる驚愕の事実やステレオタイプな描写も含め、
面白く見ることが出来た映画だった。★は7.5を進呈したい。
ジュード・ロウの役柄のキャラクターは、最後に浮かび上がってくる避難用スーツの中身が
すべてを物語っているように感じた。 ソナー員の活躍で、一度は金を積んで逃げられるか
と思ったのだが、なかなか甘くなかった。そのあたりの緊迫感は良かった。細かいところも
(水圧などの問題)きちんと描けていてリアリティーと納得性がある。
 ナチスの黄金がそう簡単に転がっているわけもないのだが、また70年前のUボートの駆動
シャフトが今の潜水艦に使えるかどうか、その工具や作業も含め、う~む?という点はあるけど、
まあ、そういうところを吹き飛ばすパワーを持っている作品である。女性は誰も出てこないという
男臭い映画である。
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<ストーリー>
海洋サルベージの専門家ロビンソン(ジュード・ロウ)は、ある日突然、11年間も勤め
続けた会社を解雇される。イギリス海軍に所属した15年も含め、家族を犠牲にして
ずっと仕事一筋だった彼には、陸上での仕事など考えられなかった。
そして、途方に暮れる彼の元から、妻クリシー(ジョディー・ウィットテイカー)と12歳の
息子マーティンも去っていく。

そんな矢先、昔の仕事仲間で、鬱病を患うカーストン(ダニエル・ライアン)から、莫大な
金塊を積んだドイツ軍のUボートが第二次大戦時から黒海のグルジア沖の深海に
沈没したままになっているという情報を得る。ロビンソンは、その引き揚げに成功すれば
新規巻き直しの大チャンスになると考え、仲立ちをするダニエルズ(スクート・マクネイリー)の
プランに飛びつき、ロシア製のオンボロ潜水艦を手に入れると、その艦長を買って出る。

リーダーで事情通のブラッキー(コンスタンティン・ハベンスキー)らロシア人5人と、艦長の
ロビンソンのほか、激しやすい潜水士フレイザー(ベン・メンデルソーン)らイギリス人6人の
荒くれ者たちで急ごしらえのチームを結成し、ただ一人のアメリカ人、ダニエルズが彼らの
動向に目を光らせる。

海上を通るロシア海軍に探知されないよう深く潜り、沈没したUボートが横たわる海域を
目指す。暗く冷たい深海で、男たちは知力と体力を尽くして任務を果たそうと意気込んでいた。
しかし、ロビンソンが謎の投資家に渡す分を除いて金塊を乗組員全員で山分けすると宣言
したのを機に、艦内の空気は一変する。一攫千金に目が眩んだ乗組員たちは次第に
制御不能になり、取り分を巡る醜い争いが勃発。逃げ場のない船内は、やがて死闘の
場と化していく……。(Movie Walker)

潜水艦の男たちは結局壮大なダマシにあっていたのだけど・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-22 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ボヴァリー夫人とパン屋 Gemma Bovery」
2014 フランス Gaumont,Cinéfrance 1888,France 2 Cinéma,Canal+,and more.99min.
監督・(共同)脚本:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン、ジェイソン・フレミング、イザベル・カンディエ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ちょっとダレる時間帯もあったけど、「フランス艶笑小話」的な映画として、まあ楽しめた。
最後のオチが、バカバカしいというか、これってコメディ?というくらいの落差のあるオチで
むしろそれが故に引き締まった感もある。(ネタバレですけど、パンが喉に詰まるというね)

フランスはノルマンディ地方、田園、別荘地帯、豊かな自然と空気感。そんな中で繰り広げ
られる、ボヴァリー夫人と4人の男たちの恋愛模様というかスケベ比べというか。

脱サラしてパリから親父のやっていたパン屋を継いだマルタン・ジュベール。付近では
なかなか評判のいいパン屋だ。奥さんと高校3年生?の長男がいる。
そんなマルタンの家(店ではない)の隣に、イギリスから、ジェマ・ボヴァリーと名乗る婦人と
美術品修理を生業とする旦那の夫婦が引っ越してきた。地元出身のフローベールと、彼の
著した「ボヴァリー夫人」が大好きなマルタンは、その名前ばかりではなく、ジェマの放つ
気だるい色気に人目で惹きつけられてしまう。

ジェマは恋愛に奔放な危ない女性であり、そのことにパン屋マルタンはハラハラする。
案の定、近くに司法試験の勉強に来たエルヴェという若い男性といい仲になってしまう。
更に、元カレの男も現れて、ジェマを取り巻く男模様は複雑な関係になっていく。

誰彼と無く色気を振りまくジェマに愛想を尽かした旦那はロンドンに一時引き上げてしまい、
その間にジェマと学生エルヴェは熱い恋に落ち、一緒にロンドンに行くことにする。
その危ない様子を見ていたマルタンは、「ボヴァリー夫人」の中のセリフをエルヴァと名前を
語ってジェマに宛てて書き、二人を別れさせた。そんな折、エルヴァの母親がやってきて
どうも勉強もしないでグダグダしているエルヴァをパリに戻してしまう。

そこへジェマから愛しているわという手紙を貰った夫がロンドンから帰ってきた。その時、
ジェマはマルタンから差し入れられたパンを食べながらかつての恋人から言い寄られていた。
しかし、ジェマはパンを喉に詰まらせてしまう。慌てて後ろからジェマを抱えて吐き出させようとして
いる元恋人。そこjへ夫が帰ってきた。まるでジェマを後ろから抱きかかえて迫っているように
見えたので夫は元恋人を引き剥がし殴り倒す。その間にジェマは窒息して死んでしまった。

葬式。終わったあとで夫、パン屋、元恋人が歩きながら、それぞれ自分がジェマを殺してしまった、
と自分を責めていた・・・。

最後、ジェマがパンを喉に詰まらせ死んでしまう、という(小説でもボヴァリー夫人は死んじゃうの
だが)それぞれの男の立場が、男というものの人生のメタファーとなっているような感じ。
まじめに向き合う映画ではないが、「あれあれ」「おやおや」と言いながら、ねっ転びながら
フランス映画ならではのフレンチな小粋な雰囲気を味わいつつ見るのがいいんじゃないか。
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<ストーリー>
フランス西部にあるノルマンディー地方。マルタン(ファブリス・ルキーニ)はパリで12年間
出版社に勤めた後、穏やかな生活を求めて田園風景の広がる故郷の村に戻り、家業の
パン屋を継いだ。単調な日々を過ごす中、文学が唯一の彼の心の拠り所だった。

ある日、向かいにイギリス人の夫婦が引っ越してきた。二人の名前は、ジェマ(ジェマ・
アータートン)とチャーリー・ボヴァリー(ジェイソン・フレミング)。愛読しているフローベールの
名作『ボヴァリー夫人』の舞台となった地に登場人物と同じ名前の夫婦が現れたことに
マルタンの胸は騒ぎ、とりわけ小説同様に奔放なジェマから目が離せなくなる。
ジェマもまたマルタンの作るパンの芳醇な香りの虜になり、ボヴァリー夫妻とマルタンは
親交を深めていく。

次第にマルタンの脳裏では小説の世界と現実とが入り混じった妄想が広がっていった。
やがてジェマが夫に隠れ若い青年と密会するようになり、ジェマが『ボヴァリー夫人』同様に
破滅の道をたどらないか案じたマルタンは、ある行動に出る……。(Movie Walker)

この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-06 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ハイネケン誘拐の代償 Kidnapping Mr.Heineken」
2014 ベルギー/オランダ/イギリス Informant Europe,European Film Co.,Umedia 96min.
監督:ダニエル・アルフレッドソン  原作:ピーター・R・デ・フリース
出演:ジム・スタージェス、サム・ワーシントン、ライアン・クアンテン、アンソニー・ホプキンス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1983年にオランダで実際に起きたビール王、ハイネケン誘拐事件の実相に迫った映画。
この映画のポイントは2つ。犯人である幼なじみの5人がどこにでもいる普通の人間であり、
根っからの悪人でないことが、結局は自分たちの破滅を招いていく、という点。
もう一つは、被害者ハイネケンの狡猾さである。アンソニー・ホプキンスが実にハマっていた。

主眼は、普通の男たちである犯人らの、誘拐を犯したばかりにその後の人生がめちゃくちゃに
なっていく様なのだが、実際、だれも悪人ぽくないし、誘拐したハイネケンの健康を心配したり
する奴すらいるわけだ。こうした人間が、悪事を成し遂げることなど出来るわけはないわけで、
結局全員が逃げおおせずに逮捕されてしまう。 それはよく分かるのだが、この事件の謎として、
最初警察でさえ大掛かりな組織の犯罪と見ていた事件が、あっという間に5人に絞られ、逃げている
最中に家族や親族も逮捕されるという急転直下、これには映画でも説明されるが、誰かの
タレコミがあったようだ。誰なのだろう。そして、23億円ともいわれる身代金は未だに行方不明
のまま。実はハイネケンが回収を済ませている、(当然保険金は降りているだろうから、
ハイネケンはボロ儲け)、という噂もある。

最後に犯人たちのその後が字幕で示されるが、意外と短い懲役で出てきているんだな。
一人はその後の別の事件に巻き込まれ死亡したようだが、一人はオランダマフィアのボスと
なった、という。誰だろう・・。結局、仕掛けた誘拐が身の程知らずの人物と身代金だったことが
あの5人のサイズに合わなかったということだろうな。もう少し、小型な犯行にすればこんな
ことにもならなかったかもしれないのに。

昨年の今頃、シネコンで封切られた作品で、ポスターを見た時に、一瞬観に来ようかな、とも
思ったが、やめておいて正解だった。WOWOWで見るのが適当な中程度の出来の映画である。
実話がベースとはいえ、映画としての充実度が今ひとつ、という感じである。
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<ストーリー>
1983年に実際に起きた大富豪ハイネケン誘拐事件の顛末を映画化した実録犯罪サスペンス。
ベストセラー・ノンフィクションを基に、未だ謎多き事件の真相に迫っていく。出演はハイネケン役に
アンソニー・ホプキンス、誘拐犯役で「アクロス・ザ・ユニバース」のジム・スタージェス、
「アバター」のサム・ワーシントンほか。監督は「ミレニアム2」「ミレニアム3」のダニエル・
アルフレッドソン。
 
1983年、オランダ・アムステルダム。コル・ヴァン・ハウトは、幼なじみの仲間3人とともに
経営していた会社が倒産し窮地に陥る。追い詰められた末にコルたちは大胆不敵な計画に
全てを賭ける。
それは、世界的ビール会社“ハイネケン”の経営者フレディ・ハイネケンを誘拐し、莫大な
身代金を手に入れるというもの。綿密な計画を練り上げ、いざ実行に移すコルたち。そして
予定通りハイネケンの誘拐に成功する。全てが順調に進んでいるかに思われたが、次第に
歯車が狂い出す。さらに、老獪なハイネケンの食えない態度にも翻弄され、いつしか
仲間同士で疑心暗鬼に陥っていくコルたちだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-06-29 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)