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●「ピッチ・パーフェクト Pitch Perfect」
2012 アメリカ Brownstone Productions (III),Gold Circle Films.112min.
監督:ジェイソン・ムーア  原作:ミッキー・ラプキン
出演:アナ・ケンドリック、スカイラー・アスティン、レベル・ウィルソン、アダム・ディヴァイン、アンナ・キャンプ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
WOWOWでの放映を観た。家内の予約であったが、面白そうなので観てみたら
ホントにたいそう面白かった!★は7,5だ。アナ・ケンドリック目当て、というのもあったけど、
女子アカペラ隊のメンバーがそれぞれ個性豊かで、キャラが立っていて歌も合わせてカラフル。
アメリカにはこういう大学生の運動や音楽を中心にした青春学園バラエティというジャンルが
確立していて、テレビ出身者の登竜門みたいな部分もあり、固定的なファンも多い感じだ。

大会を実況する二人のアカペラ協会の役員にしてDJの年増の男女二人が、狂言回し的な
役割で、ギャグやシモネタも満載で作品のドライブ剤になっていていい感じ。
本作のヒットに気を良くしてプロデュースサイドはパート2を作った。これも当然観てみたい。

アナ・ケンドリック、コケットに振るほうがいいのか、シリアスに振ったほうがいいのか分かりづらい
感じの女優さんだが、特徴ある顔立ちは嫌いじゃない。それに彼女、ブロードウェイ育ちなので
歌は上手い。
先にも書いたが、バーデン大学の女子アカペラチームの部員たちが個性豊かで、当然、今の
アメリカでこういうチームとなると、黒人、デブ、アジア系、LGBT、ユダヤはマストなんだろう、
それぞれキャスティングされていて、またその個性の味付けが面白い。これは脚本の勝利だ
ろう。中でも、自分のことをファット(デブの)と呼ぶエイミーの歌唱力とデブとは思えない
キレキレのダンス、彼女が吐く毒を含んだジョークのあるセリフなどが良かった。
冒頭の全国大会決勝でいきなり猛烈なゲロを客席に向かって放出するリーダー・オーブリーの
シーンからして、本作、只者じゃないと思わせるのだ。いわゆる掴みはOKってやつ。

お話は簡単で全米大学アカペラ選手権を目指す、バーデン大学の伝統あるアカペラチームの
奮闘ぶりを男子アカペラチームとの恋愛模様を絡めて描く、学園ドラマの王道的ストーリー。

リーダーのオーブリーは強権で、古い歌ばかり歌っていたが、新入部員のベッカ(アナ)は
自分なりにアドリブを入れたりしてリーダーと衝突。一旦はバラバラになり、準決勝では
3位になるが、2位だったチームに高校生が居て失格、急遽出決勝出場が決まり、恩讐を
乗り越えてメンバーが集まる。リーダーも考え方を変え、服装も歌も踊りもソロも
今風の活気あるものに変更、見事、優勝を獲得したのだ。その過程の中で、ベッカと
同じ大学の男子グループ、トレブルバスターズ(優勝の常連)のメンバー、ジェシーとの
恋愛模様が横筋として描かれ、縦筋、横筋ともメデタシというハッピーエンディングを
迎えるのはこの手の映画のこれまた常道。構成、演出、演技とも予想を裏切る面白さ。
お勧めしたいです。
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<ストーリー>
2012年に全米で口コミから人気に火がつき予想を超えるスマッシュ・ヒットとなった
アナ・ケンドリック主演の学園音楽コメディ。渋々入った大学で女子アカペラ部にスカウト
されたヒロインが、ひとクセもふたクセあるメンバーたちと衝突を繰り返しながらも絆を
結び成長していく姿を、過激なギャグを織り交ぜつつ迫力あるアカペラ・パフォーマンスの
数々とともに描き出す。
共演はレベル・ウィルソン、ブリタニー・スノウ、ジョン・マイケル・ヒギンズ、エリザベス・バンクス。
監督はブロードウェイ・ミュージカルの演出家として活躍し、本作が映画監督デビューとなる
ジェイソン・ムーア。

 音楽プロデューサーを目指すベッカは、バーデン大教授の父親に説得され、意に反して
同大学に入学する。学園生活に何の期待もないベッカは、サークルの勧誘にもまるで興味なし。
ところが、シャワー中の鼻歌を聞かれたクロエに強引にスカウトされ、彼女のいるアカペラ部
“ベラーズ”に入部することに。
ベッカはそこで、自ら“ファット”と名乗るエイミーやエロさ全開のステイシー、レズビアンの
シンシアら個性あふれる新入部員と巡り会う。そして部長オーブリーの厳しい指導の下、
全国大会出場を目指して練習に励むベッカたちだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-04-01 22:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「パリよ、永遠に Diplomatie」
2014 フランス・ドイツ Gaumont,Film Oblige,Blueprint Film.83min.
監督・(共同)脚本:フォルカー・シュレンドルフ  原作戯曲:シリル・ジェリー(映画共同脚本)
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ、ブルクハルト・クラウスナー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
実話に基づく作品、ということだが、こういう秘話があったことを初めて知った。知れば
まあ、ありそうなことだろうけど、まずはallcinemaの解説を先に読んで頂くのが良かろう。

「第二次世界大戦末期に、敗色濃厚なヒトラーが実際に計画した“パリ壊滅作戦”が
いかにして回避されたのか、その歴史秘話を描いたシリル・ジェリーのヒット舞台を、
「ブリキの太鼓」「シャトーブリアンからの手紙」の名匠フォルカー・シュレンドルフ監督が
映画化した仏独合作映画。

ヒトラーにパリの破壊を命じられたドイツ軍人と、それを思い止まらせるべく決死の直談判を
決行した中立国スウェーデンの外交官が、ホテルの一室で繰り広げる緊迫の駆け引きの
行方をスリリングに綴る。
主演はアラン・レネ作品の常連アンドレ・デュソリエと「預言者」「サラの鍵」のニエル・アレストリュプ。
 
 1944年8月25日未明、ナチス・ドイツ占領下のパリ。連合軍の進軍がパリ市街へと迫る中、
ドイツ駐留軍が陣を構える高級ホテル“ル・ムーリス”では、パリ防衛司令官ディートリヒ・フォン・
コルティッツ将軍を中心にある作戦会議が開かれていた。それは、ヒトラーが命じた
“パリ壊滅作戦”を粛々と進めるためのものだった。
しかし、ドイツの敗北はもはや避けられず、この作戦に戦略的な意味がないことは明白だった。
やがて会議を終え、一人部屋に残ったコルティッツの前にどこからともなく現われたのは、
中立国スウェーデンの総領事ラウル・ノルドリンク。パリ生まれのノルドリンクは、愛する
パリを守るため、作戦の中止をコルティッツに迫るのだったが…。」
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という背景と作品内容だ。当然、パリは破壊されなかったのは現在私たちがエッフェル塔や
オペラ座や凱旋門やルーブルやノートルダム寺院やオルセー美術館やセーヌに掛かる美しい
橋、またパリの美しい町並みを愛でることが出来ることから、明白なわけで、本作は
ある夜が明けるまでの数時間を凝縮した、老人二人の緊張する駆け引きが見どころな訳だ。

結果は分かっているので、興味はナチのパリ占領軍司令官コルテッツ将軍が、自分をどう
納得させていくか、であった。もちろん、フランスを、パリを心から愛する中立国スウェーデンの
総領事ノルドリンクの、巧みな会話も見どころなのではあるが。原作を知らなかったが
しばらく観進むうちに、あ、これは芝居が原作なんだろうな、と分かってくる。実際、舞台となる
のはパリの将軍の部屋が殆どなのだ。1つの部屋中だからこそ、息が詰まる様な駆け引きに
緊張感が出ているのだと思う。ドイツ軍将軍コルテッツは、ノルドリンクとはフランス語で会話し
部下には当然ドイツ語で命令を下している。舞台ではどうしたんだろうか。

殆どリアルタイムの80分強。映画は未明の3時頃から始まり、夜明けしばらくして終わる。
二人のやり取りから、ヒトラーの狂気が浮かび上がるのだが、ベルリンが破壊されたから
その復讐にパリを壊滅させるという。特にランドマークを徹底的に痛めつけるという作戦。
その作戦には軍事上の意味は全く無く、むしろ人類の遺産に対する重大な罪となるのだ。
コルテッツはユダヤ人粛清にも手を染めた将軍だったが、パリ壊滅作戦は言われれば
やらなくてはならないとはしながら、やはり心に引っかかりを覚えていた。そこに登場したのが
ノルドリンクだったのだ。二人は旧知の中。ノルドリンクがどうやってナチのパリ壊滅作戦を
寸前で知ったかは不明だが、あの手この手を使ってコルテッツの良心に訴えかける。
コルテッツは作戦中止をしたら、反逆の軍人は家族も処刑される法律をヒトラーが作った
ため家族を思うと、やらざるを得ないという。そこでノルドリンクは地下の組織を使って
コルテッツの家族をスイスに安全に逃がすから、作戦を中止してくれ、と懇願する。

ノルドリンクが家族を逃がす、といっても保証がない。不安なコルテッツはノルドリンクを
信じるしか無い。最終的にコルテッツは彼を信じ、結婚指輪を彼に託す。そして作戦中止を
命ずる。一部の部下に跳ね返りはいたが、大事に至らず、パリは守られたのだ。
原題にあるように、「外交」とは戦火を交えることだけではない。どこかの総理大臣に
観てもらいたい映画である。

コルテッツはその朝入城してきた連合軍に投降した。彼はその後釈放され、1955年に
ノルドリンクと再会する。ノルドリンクはフランスから授けられた勲章を、コルテッツに
譲った。コルテッツはパリを救ったドイツ将軍として歴史に名を残せたのだった。

作品の中で、パリ破壊をやめるように説得を続けるノルドリンクに対し、コルテッツ将軍が
「きみが私の立場だったらどうする」というシーンが有る。つまり、作戦中止すればドイツにいる
家族はヒトラーに処刑されるという状況を、お前ならどうするのだ、と問うたのだ。
映画を観ている人は、ここで、自分だったら行くも地獄引くも地獄の状況をどう打開するのだ
ろうか、と考えるに違いない、いや考えて欲しい。

この映画を観た人はコツテッツの勇気や諦めなかったノルドリンクの勇気に胸打たれる一方、
ヒトラーの狂気に背筋が凍ることだろう。人類はこういう人物を生む土壌を持っていることを
常に思い描いてないと危ないということ。現在でも、イスラム国やタリバンによる遺産の破壊、
またドナルド・トランプに代表される極端な主張など、世界は一致してその芽を摘まなくては
ならないのだ。

この映画の詳細はまで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-31 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「はじまりのうた Begin Again」
2013 アメリカ Exclusive Media Group,Sycamore Pictures,Apatow Pro.104min.
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルド、アダム・レヴィーン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
2日連続して、心が温まるいい映画を見させてもらった。本作も「佳作」である。
以前、音楽をテーマにした作品「ONCE ダブリンの街角で」でも高評価を獲得した
ジョン・カーニー監督が脚本も書いて作った、本作も音楽がテーマとなる人間ドラマだ。
時制の設定の仕方も上手く出来ていて、物語を飽きさせない。何より、悪い人がだれも
出てこないし、みんないいやつばっかり(まあ音楽をやるやつに悪いヤツはいないのだ
けれど)、で、ほのぼのとした気分で観終えることが出来、観ている最中も自分が知らずの
うちに笑顔になっているのに気づく。

自らがバンドをやっていた監督だけあり、物語の作り方も音楽家ならではのツボが
押さえられていて、いい歌もたくさん歌われる。キーラの相手役デイブを演じるアダム・
レヴィーンは「マルーン5」のメンバーなので歌は上手い。キーラの歌は味があるっちゃ、
あるけど、上手いとはいえない。

マーク・ラファロのも良かったが、なんといってもキーラの、「セリフが決められていないんじゃ 
ないか」、と思わせるような自然体のセリフ回しと演技。ナチュラルなその演技が映画に
リアリティと嘘っぽっくない心の温まりを感じさせるのだった。
個人的に一番のお気に入りは、ダン(ラファロ)とグレタ(キーラ)が、イヤフォンを二股に出来る
コードを使ってお互いのプレイリストを聴き合うながら夜のNYを歩きまわるシーン。
フランク・シナトラやスティーヴィー・ワンダー、サッチモなど、中々渋いところが出てくる。
これがまたNYの夜景に良く似合うのだな。

かつては大ヒットをプロデュースしたダンはこれに悩み、酒に溺れる日々。ついには自分が
立ち上げたレーベルの会社をクビになる。一方イギリスからやって来たグレタは、名前の
知られたアーティストと恋人関係で、曲も作り提供していた。しかし、彼氏に浮気されて
別れ、知り合いの男性のところに転がり込んだ。彼が歌うパブで無理やり引っ張りだされ
自作の歌を歌うはめになる。それを聞いていたのがダンだった。彼は一発で彼女の歌を
気に入り、契約しようとするが。

お金がないので色んな屋外でライブ盤を収録。バンドメンバーはNYの売れないミュージシャン
や音楽研究生たち。警察に追っかけられたり、住人から「うるさい!警察呼ぶぞ」とかいわれ
つつ、アルバムを完成させる。

ダンには中学生の娘がいて、ギターをやるのだが、ビルの屋上での夜間セッションには
彼女も入れる。分かれていた妻もやってくる・・・。かつてプロデュースして今や大スターに
なったヒップホップのミュージシャンも協力してくれた。

良いアルバムが出来たのだが、ダンとグレタは、ネットでたった一ドルで売りに出してしまう!

アルバムが出来て、別れが来た時見つめ合うダンとグレタ。ダンの目にはグレタに対する
愛を感じてしまったな。結局、ダンは妻と和解し、娘とも上手く行き、モトサヤになるのだけど。
ラスト、自転車に乗って夜のNYを行くグレタの横顔に、みんなを幸せにする天使の顔を見た。
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<ストーリー>
音楽がつなぐ予想外の出会いと運命を描いた物語。キーラ・ナイトレイが失意のヒロインに
扮しギターを片手にその歌声を初披露するほか、人気バンド・マルーン5のボーカリスト、
アダム・レヴィーンがヒロインの恋人役として映画デビューを果たす。
監督はアカデミー賞歌曲賞に輝いた『once ダブリンの街角で』のジョン・カーニー。

ニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、同じミュージシャンの
恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、失意のままライブハウスで歌っていた。
そこに偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)はグレタの
才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかける。

ところが、その録音はニューヨークの街角で行うという。セントラルパークやチャイナタウン、
橋の下、路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームなど、グレタのゲリラレコーディングは続いて
いくが、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める。やがてアルバムが完成したその日、
誰も予想できなかった最高のはじまりが待っていた……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-30 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ハッピーエンドが書けるまで Stuck in Love」
2012 アメリカ Informant Media 97min.
監督・脚本:ジョシュ・ブーン
出演:グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、リリー・コリンズ、ローガン・ラーマン、ナット・ウルフ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白かった。★は7,5。短い時間に複数の登場人物の話を上手く折りたたんで、主張すべき
ところもちゃんと主張し、分かりやすく楽しい映画であった。温かい思いで観終えることが
出来る家族再生の話だ。「きっと星のせいじゃない」をモノした監督さんだけに品のあるシュア
な作りだ。細かいエピソードの積み重ね方が上手いんだな。伏線としても活用されているし。

それにしてもジェニファー・コネリーと、娘役のリリー・コリンズ(フィル・コリンズの娘さん)が
まあ、ホントの母娘のように似ているんだな。眉毛が特に。
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閑話休題。自分の浮気が原因で妻エリカ(ジェニファー)と離婚。しかし未だに未練タラタラで
再婚した家に覗きにいったり、感謝祭では必ず妻の席を用意するという賞も何本か獲った
そこそこ有名な小説家。だが妻と別れて以来、新作が書けていない。
大学生の娘サマンサ(リリー)は、大学生。文学を専攻していて、19歳にして、処女作が
出版されることになったという才媛だが、母の浮気を目撃してしまったことから愛について
懐疑的というか絶望的になり、セックスだけの友達と遊んでいた。
長男のラスティも文才があり、詩を書いたりしていて将来はスティーヴン・キングに憧れ
彼みたいな小説を書きたいと願っていた。同じ英語のクラスに気になるケイトという女の子が
いたが、連れがいるためなかなか思いを言い出せなかった。
別れた妻エリカも再婚したものの、娘との確執が気になり、未だに再婚が正しかったのか
悩んでいる。

そう、原作が表しているように家族4人全員が「愛に立ち往生」してしまっているのだ。
映画では、それぞれがその「立ち往生」を、自分の力で、また他人のアドバイスを受けて
脱していく様をユーモアを交えながら描いていく。

長男のラスティは外へ出て自分を変えろ、好きな女の子がいるなら告白しろ、と言われ
俄然やる気をだし、大量のハッパを持ってパーティー会場に行くが、ケイトがドラッグに
手を染めているところを観てしまい、ラスティは彼女の悪いボーイフレンドにパンチを
食らわせてケイトをつれてその場を脱出、自宅に連れて帰る。それを温かく迎える
父。 ラスティとケイトはそれから恋人の仲になっていく。
その父も近くに住む美人の人妻とあけっぴろげなセフレ関係を結んでいたが
彼女からも3年立ったんだから再婚しなさいよ、とかいって出合い系サイトで女性と
あったりもしていた。しかし、どうしても別れた妻が忘れられない。

長女サマンサを好いて追いかけてくる同じクラスのルイスは、とてもいいやつで、
突っ張ってばかりのサマンサも彼と居ると和むのだった。最初は、付き合う気もなかったが
彼の人柄を知るに及び、また脳腫瘍の母に読み聞かせをする姿をみるにつけ
彼に心を開き、恋人になっていく。

サマンサの処女作の出版パーティーにやってきた母エリカは、勇気を振り絞って
サマンサと話してみようとするが、サマンサはどうしても心を開かない。
やがて、父から、お母さんが浮気をする前に、お前が生まれる前、お父さんが浮気を
して家を出たんだ、その時、母さんはずっと待っていてくれた。許してくれたんだ。
だから、母さんが浮気しても、再婚しても、自分は待っているんだよ、きっと帰ってくると
信じてね、という話を聞くに及び、自分が母を誤解して嫌っていたことを知り、母の
元に行き、和解するのだった。そのパーティーで、長男ラスティの恋人ケイトは酒を
飲んだことからドラッグ症状が出てしまい、知らない男と消えてしまった。
みんなで彼女を探し、彼女は施設で更生を目指すことになった。

長男ラスティのもとにスティーヴン・キングから電話が入った。お姉さが送ってくれた
君の小説、最高だよ。雑誌社に送っておいたからね、というもの。ラスティも小説家と
しての道が開けたのだった。

そして今年も巡ってきた感謝祭。父と娘サマンサ、恋人のルイス(最近母親が脳腫瘍
で死んでしまい、サマンサが彼を支えたことで絆は深まった)、作家デビューが決まり
恋人ケイトの更生も進むラスティ、4人の姿があった。自家製の七面鳥を食べていると
ドアをノックする音が。ラスティは「ケイトを呼んであったから彼女かも」と戸口に出て
見るとそこには母の姿が。彼女も「立ち往生」から一歩前に進んだのだった。

そして5人での感謝祭が始まった・・・。
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というもの。それぞれの「立ち往生」の解決していく様が分かりやすく、優しい目線で
描かれていて、ほんのりしながらエンディングを迎える。最後にケイトの姿が無かったのが
個人的には残念だったが。

出演者たちの役どころが貧乏ではないので、その辺り上手く行き過ぎな恨みもあるし
スティーヴン・キング自身(本物)から個人的に電話が入るなんてのもお父さんが有名な
作家であればこそ、であるわけだし。その手の七光系の雰囲気を割り引いても、
ハートウォーミングなコメデイ・ドラマであった。この手の映画、好きだな。
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この映画の詳細はこちら>/a>まで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-29 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

フォーカス Focus

●「フォーカス Focus」
2015 アメリカ Warner Bros.(Ditributor) Kramer & Sigman Films,Zaftig Films.105min.
監督・(共同)脚本:グレン・フィカーラ
出演:ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、ロドリゴ・サントロ、ジェラルド・マクレイニー、B・D・ウォン他
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<感想>
このところウィル・スミスの作品には落胆を禁じ得なかったので、本作もシネコンには
行かずじまいだった。公開から一年、WOWOWで放映されたので観てみた。

恒例のIMDbとの評価当てっこ、私が6,7、IMDbは6,6だったからいい線行っていた。
つまり、そこそこに面白い、ということで観て損はない感じだ。
今回のウィル・スミスの役どころはクールでスタイリッシュな詐欺師。しかもかなりの人数の
軍団を抱えるまるで企業のボスのような役どころだ。で、スミスに絡んでくるのが、軍団の
見習いとして、ひょんなことから知り合うマーゴット・ロビー。

映画は1部、2部のような珍しい構成になっている。前半は、大きなアメフト大会会場を
舞台とした、一大スリ大会。ニッキー(ウィル)が率いるチームはなんと120万ドルを
ゲットした。その金を預かり、後で皆の口座に振り込む、といってゲームの観戦に
出かけたニッキーとジェス(マーゴット)。二人で他愛の無い賭け事をしていると、
謎のアジア人が「俺も入れてよ」とか言って接近してくる。しかし、ニッキーとそのアジア人は
掛けを次第にヒートアップさせ、仲間と稼いだ120万ドルを全て掛けて、負ける。
ニッキーは、それでも止めず、更に倍にして掛ける。アジア人に「グランドにいる誰か一人の
選手を思い浮かべろ。それをジェスが当てる」というもの。

いきなり振られたジェスはイヤダイヤダと固辞する一方、仲間の金まで手に染めたニッキーを
咎める目線をくれていた。 アジア人が選ぶ、そしてジェスの番。するとフィールドには
ニッキーの仲間ファーハドの姿が!彼の背番号は55。彼女はそれを選び、口にする。
驚くアジア人。「なんで分かるのか!」 かくしてニッキーは120万ドルを倍にして、その場を
離れた。(ここの勝負、アジア人が頭に浮かべた選手の番号は紙に書留めた訳でもないの
にどうしてアジア人は負けた、といったのかよく解らなかったが)

観ている方も、あの冷静なニッキーが無謀な賭けに出るさまを観て、おいおい仲間の金だろ、
大丈夫か、いつものクールなニッキーはどこに行った?とハラハラする仕掛け。
が、実はニッキーは、数日前からこのアジア人(ヴェガスでもハイローラーとして知られる
大金持ちのギャンブラー)に目をつけ、この掛けを計画していたのだ。彼に色んな場面で
55という数字を刷り込み、(これがなかなか愉快だけど、そこまで出来るか?という側面も)
双眼鏡でフィールドを覗くと、見えた55という番号を啓示としてチョイスするという心理学に
基づく詐欺行為だったわけだ。ニッキーは用意周到に詐欺を仕掛けていたのだ。
そういうことだったのね!!

ニッキーとジェスは師弟の関係を超えて、愛し合っているように見えたが、大会会場からの
帰り道、ニッキーはジェスに8万ドルの分前を与え、「ご苦労さん、じゃあな」と言って去って
行ってしまった。おいおい、なにこれ、と驚くジェスだった。

さてそこから3年後。舞台はアルゼンチン、ブエノスアイレス。F1の爆音響くサーキットだ。
ここでも、ニッキーは長い間時間を掛けた詐欺を仕組んでいた。
F1マシンの走行性能を上げるシステムについて、あるチームに接近し、その偽物を
一番のライバルチームに売りつける、というもの。しかし、そのチームのオーナ主催の
パーティーに行って狂言を打つ予定が、入ってびっくり、オーナーのガリーガの愛人風の
存在にジェスの姿が!三年ぶりに出会う二人だったが、ジェスは今は幸せよ、とか
知らない人のフリしておいて、とかいう。

さて、そこからニッキー、ジェス、オーナーのガリーガ、がリーガの参謀にしてガードの
オーゥエンスが絡んだ、騙し騙されの陰謀合戦が繰り広げられる。 びっくりなのは
オーゥエンスがニッキーを撃つところ。これにはびっくり。そしてジェスのホントの役目。
みんな騙されていたのだな。観客も含め。オヤジの登場にも唖然!!
この辺りは大どんでん返しの打ち合いみたな感じだ。

観ている人は一緒に騙されて驚くというのがこの映画の正しい見方だ。オヤジの登場の
伏線は前半からぬかりなく散りばめられていた、またニッキーとジェスの恋の行方は
お互いを信じられない、という状況を乗り越えられることが出来るのか、そのあたりの
作りも上手いことやった感じ。

そんなこと出来るの??というツッコミもできようが、ここは素直に騙しに身を委ねて楽しむ
べきだろう。なかなか清々しいエンディングだし。
ウィル・スミスは、このように製作側に入らないほうがいい作品になるんじゃないか。俳優に
徹したほうがいいと感じた。
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<ストーリー>
視点《フォーカス》を操ることで相手を手玉にとる犯罪のプロ、ニッキー(ウィル・スミス)は、
30人もの熟練詐欺師を束ね、カジノや高級ホテル、ストリート、フェスティバルなど様々な
場所であらゆる手段と華麗なる手さばきで大金を稼いでいた。
そんなある日、ニューオーリンズで未熟な女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)と出会った
ニッキーは、彼女に最高の詐欺師になりそうな可能性を見出し、犯罪のプロとして育てる
べくノウハウを伝授する。
しかしジェスがメキメキと上達していく中、二人は恋に落ち、やがて師弟関係を超えた関係と
なってしまう。だが恋愛は枷になり腕を鈍らせると判断したニッキーは大きなヤマに勝った後、
ジェスに大金を渡し突然の別れを告げ、忽然と彼女のもとを去ってしまうのだった……。

数年後、ニッキーはブエノスアイレスのモーターレース会場に一世一代のプロジェクトをしか
けていた。そこに現れたのは、以前とは見違えるほど美しくゴージャスになったジェス。
彼女はニッキーのライバルチームに属し、男を手玉に取る女詐欺師に成長していた。
かつて愛した女の登場で揺れ動くニッキー。大金が蠢く会場で果たして最後に笑うのは
誰なのか……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-03-28 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ブラジルから来た少年 The Boys from Brazil」
1978 アメリカ  Sir Lew Grade,Producers Circle,ITC Entertainment.124min.
監督:フランクリン・J・シャフナー  原作:アイラ・レヴィン
出演:グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエ、ジェームズ・メイスン、リリー・パルマー、ブルーノ・ガンツ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
こういう映画に出くわすのでWOWOWは楽しい。これだけの名優が居並びながら、しかも
サー・ローレンス・オリビエが本作でオスカー主演男優賞ノミニーとなっているにも関わらず
日本では劇場未公開。私はこんな映画があることすら知らなかった。

怪作、である。作りや演技としては時代を感じる大仰なものであるが、描かれたストーリーが
未来を言い当てている事をもってみれば、時代を置いて観てこその「怪作」といえる。
原作があるとはいえ、クローン技術を今から40年そこそこ前にこれだけ具体的に描き、
独裁者の登場に警鐘を鳴らしたのは、見事、というほかなく、またこれを2時間ちょっとで
極めて多弁に描き切ったシャフナーの技量、また名優たちの芝居の面白さもまた格別で
ある。そこから漂う「不気味さ」は、ちょっとやそっとの映画では敵うまい。

物語の土台となる骨子に既に突っ込みどころもないではないが、しかし、狂気のヒトラー
信奉者で、第四帝国の出現を夢見て、ヒトラーのクローン作りに命を掛けるナチス出身の
医師メンゲレを演じたグレゴリー・ペック。それに、ナチスの犯罪を追跡し告発し続ける執念の
ユダヤ人、リーベルマンを演じたサー・ローレンス・オリビエ。この二人の格闘技の様な演技を
見るだけでもこの映画を見た価値はある。 ふたりとも役柄として「執念の人」なので、ラスト近くの
噛みつきもある血みどろの取っ組み合いは、「異様」という雰囲気を出すのに十分である。
今の若い人が観たら、引くかも。 とにかく出てくる人がみんな不気味で・・・凄いわ。
そして、その脇に立つ、クローンで出来上がったヒトラーもどきの少年の不気味さと言ったら。
この少年を演じた子役、その後映画の道から足を洗ってしまったようだが。
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しかし、このクローン技術はその後長足の進歩を遂げ、もしやろうと思えば、犯罪者の
クローンを作ることは既に難しくなくなっていることを思うと、なおさら本作を見る時
背筋が氷るのである。

聞けば、日本でテレビ放映された時、ラストシーンがカットされたとか。本作、ラストシーンが
あるとないとでは、主張が全く異なってくる。時代とはいえ監督の趣旨に反した編集で
あり、今であれば裁判ものだろう。

<ストーリー>
映画化・ドラマ化(WOWOWが放送)された「ローズマリーの赤ちゃん」などで知られる
人気作家I・レヴィンの小説を、「ローマの休日」のG・ペック、名優L・オリヴィエらの豪華
顔合わせで映画化。だが日本で見ることができたのは本国での公開から6年後、
フジテレビ系“ゴールデン洋画劇場”枠でだったという、知る人ぞ知るサスペンス映画の
逸品だ。邪悪な思想を根絶することは難しいというメッセージは時代を超えている。
アカデミー賞ではオリヴィエへの主演男優賞、編集賞、作曲賞という3部門にノミネート。

ナチスハンターのリーバーマンは、元ナチスのメンゲレ博士の不穏な動きに気付く。
メンゲレの計画は西ドイツで65歳前後の公務員を中心に、94人を殺害するというものだった。
それから標的に該当する人物が次々と殺されるが、被害者たちの周囲には黒髪で色白で
青い瞳の少年がいた。
やがてある養子あっせん会社が特定の条件を満たす夫婦にブラジルから来た少年たちを
紹介していたと分かるが、少年たちはヒトラーのクローンだった。(WOWOW HPより)
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by jazzyoba0083 | 2016-03-22 23:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ヘイトフル・エイト The Hateful Eight」
2015 アメリカ  Double Feature Films,FilmColony. Dist.:The Weinstein Co.168min.
監督・脚本:クェンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン、チャニング・テイタム他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
註:以下、決定的な本筋に触れてはいませんが細かいネタバレは含みます。
オスカー発表を日本時間明日朝に控え、それまでに観られる映画は観ておきたい!と
タランティーノの新作に行ってきた。この手の映画は向こう受けするものではないので
早く観ないと終わっちゃうから。作品賞の本命と目される数本は受賞が決まってからの
封切りとなる。残念だ。

閑話休題。本作は色々と話題も多い。美術監督を日本人の種田陽平が務めている、
画面がパナヴィジョンウルトラ70mmで撮られている、日本での公開版はその70mm版
より20分短いデジタル版、などなど。
で、タランティーノ自身が「おそらく自分の最高傑作」と言うほど、さすがの出来であった。
3年前に評判になった「ジャンゴ~繋がれざる者~」も見応え十分だったが、
私としては、同じ西部劇ながら目指す方向がちょいと違う本作の方が好きだった。
何故なら、エンターテインメントに徹しているからだ。
西部劇を借りた現代社会風刺などタランティーノお得意の毒々しさもしっかり
ある。

ストーリーは骨子は単純なのだが、出てくる人物がたくさんいるのでややこんがらがるが
それでも良く整理され分かりにくい、ということはない。三分のニが一つの部屋での
展開なので、会話の練り上げの上手さを初めとして脚本がよく出来ている、ということだ。

まさにこれまでのタランティーノらしさが全部乗せ状態。物語の面白さ(思いがけない展開)、
伏線とその回収、観客へのミスリードの上手さ、容赦無い残虐性、(それがまた乾燥している
のでスプラッタ、とは思えない)時制の構築、画面構成など、映画のエンターテインメント性を
遺憾なく発揮できているのだ。
音楽がこれまたエンリオ・モリコーネと来たもんだ。

そしてタランティーノの演出に応えるサミュエルたち曲者役者の上手さも光る。特に
悪女役を演じたオスカー助演女優賞ノミニーで演技派として知られるジェニファー・
ジェイソン・リー(ヴィク・モローの娘さんだね)の怪演が光った。もう一人の主役と
言える。カート・ラッセルの死んじゃう、サミュエルが撃たれる、最後に残ったゴギンズが
どちらに付くかなどのタイミングが絶妙だ。先述のように長い映画の前半にばらまかれる
ミスリードネタが伏線となって後半に向け回収されていく小気味よさといったら!
そして敵も味方も容赦無い! その割り切りの良さも実に気持ち良い。(残酷さ、非情さがいい、
とかそういうことじゃなくて)

狭い空間を感じさせない種田の美術も見事だ。168分、全然長くない。さてカットされている
20分には何が描かれているのだろう・・・。70mm版を観てみたい。IMAXとはまた違う
迫力なんだろうなあ。そして明日、ジェニファーは助演女優賞を獲るのだろうか??
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<ストーリー>
雪嵐によって山の上のロッジに閉じ込められた、ワケありの男7人と1人の女が繰り広げる
騒動のゆくえを描く、クエンティン・タランティーノ監督・脚本による密室ミステリー。
サミュエル・L・ジャクソンやティム・ロスといったタランティーノ作品ではおなじみのキャスト
たちが、いわくありげなクセ者を演じる。

どこまでも続く白銀の世界。北部の元騎兵隊で今は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン
(サミュエル・L・ジャクソン)が、レッドロックへ運ぶお尋ね者3人の凍った死体を椅子代わりに
座っている。寒さで馬がやられ、誰かが通りかかり拾ってくれるのを待っているのだ。
やがて1台の駅馬車がウォーレンの前で停まる。馬車の客は、同じく賞金稼ぎのジョン・
ルース(カート・ラッセル)。腕にはめた手錠の先には、連行中のデイジー・ドメルグ
(ジェニファー・ジェイソン・リー)が繋がれていた。1万ドルもの賞金をかけられた重罪犯の
その女は、散々殴られた顔で不敵に笑っている。

迫り来る猛吹雪から避難するため、ルースはレッドロックまでの中継地でうまいコーヒーに
シチュー、装飾品から武器まで何でも揃っているミニーの紳士用品店へ向かうという。
途中、クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が乗り込み、新任保安官だと名乗るが、
ルースは彼が黒人殺しで名を馳せる凶悪な南部の略奪団の一員だと知っていた。

ミニーの店へ着くと、見知らぬメキシコ人・ボブ(デミアン・ビチル)が現れ、母親に会いに
行ったミニーの代わりに店番をしていると話す。ルースは早速ストーブの上のコーヒーを
飲むが、ボブが作ったらしいそれは泥水のようにマズく、自分の手で淹れ直す。

店には3人の先客が吹雪で閉じ込められていた。絞首刑執行人のオズワルド・モブレー
(ティム・ロス)は、洗練されているがどこか胡散臭い英国訛りの男。カウボーイのジョー・
ゲージ(マイケル・マドセン)は、何を考えているかわからず、母親とクリスマスを過ごす
ために帰る途中だということ以外は一切語らない。そしてサンディ・スミザーズ(ブルース・
ダーン)は、大勢の黒人を虐殺した南部の元将軍。ルースはこの怪しげな男たちに疑いの
目を向けていた。この中にドメルグの仲間がいて奪還するチャンスを待っているのでは
ないか。あるいは1万ドルのお宝を横取りしようとしているのではないか……。偶然集まった
他人同士のはずが、マニックスは父親がヒーローと崇めていたスミザーズとの出会いに
感激し、そのスミザーズの息子の謎の死につてウォーレンが何かを知っていた。

それぞれの過去の糸が複雑にもつれ出した時、コーヒーを飲んだ者が激しく苦しみ、
間もなく息絶える。夜も更け、外の吹雪はますます激しくなっていく……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-02-28 13:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「パーフェクト・プラン Good People」
2013 アメリカ・イギリス・デンマーク・スウェーデン Millennium Films and more.90min.
監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
出演:ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン、トム・ウィルキンソン、オマール・シー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
主役の二人の名前に惹かれて鑑賞。展開に強引でご都合主義的な部分も見られるが
1時間半のドラマとしてはまあまあ、面白く観ることは出来た。しかし、ラストでのご夫妻の
強いことといったら!(苦笑) 火事場の馬鹿力とった所か。
アメリカからロンドンへ祖母の遺産の古い家もある新天地ということでやってきた夫婦が
やばい金に手をだしたばっかりに、えらくひどい目に遭うものの、訳ありの老刑事を味方に
つけて窮地を脱する、というお話。

イギリでは借りた家の一室を又貸ししてもいいのかな?ということで、若い夫婦(フランコ&
ハドソン)が地下室を貸していた男がある日麻薬の過剰摂取で死んでいた。部屋を
整理していた二人は天井裏から3500万円という大金が入ったバッグを見つけた。
この金は、この男が仲間と麻薬取引の現場に強盗に押し入り、クスリと共に奪ったものの
仲間の一人を射殺し、金とクスリを独り占めにして逃げてきた、その金だった。
麻薬も盗られたため、この辺を取り仕切るフレンチマフィアからも行方を追われていた
男だったのだ。

若い夫婦は夫の祖母の遺産である古い家を修理し、子供を作って住もうとしていたが、
金が無く、改築も止まりそうになっていた。そんなことから二人はこの金をしばらく隠し
ネコババしちゃおうと計画した。金払いが順調になったため警察から目をつけられて
しまった。一方、弟を殺された上、金もクスリも持って行かれた強盗の残り一団は
男の死んだ部屋を見つけ出し、金を探すもクスリは見つかったものの、金は見当たらない。
そこで部屋を貸していた夫婦が怪しいと睨み、夫婦のもとにやってくる。
更にクスリの行方を探す一方、取引現場を強盗されたフレンチマフィアらは面目を
潰された、ということで、残りの強盗を探していて、夫婦と接触してきた。

強盗とマフィア両方から狙われてしまった夫婦。彼らの味方になろうとしていたのは
警察の老刑事。あることから事件を外されていたのだが、強盗団から付け狙われ
始めた夫婦から助けの要請が入り、乗り出すことになった。
部屋を訪ねてきた強盗団にふたりとも捕まりいたぶられたり痛い目にも遭った。
マフィアからもしっかり脅されている。

そこから先は、悪同士をぶつけて共倒れになるように画策してみたりしたが、追い詰め
られていく。夫婦は祖母の古家を基地にして決戦に出る、という展開になる。
普通の素人夫婦が、強盗団とマフィアを相手にいい戦いを繰り広げる。妻も手伝い
老刑事も手を貸して、なんとか難を逃れることが出来た。ラスト、古い祖母の家を
舞台に繰り広げられる決戦では夫妻は強い! ジェームズ・フランコもケイト・ハドソン、
可もなく不可もなし。強盗団のボスがあまり怖そうに見えないのが難点かな。
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<ストーリー>
ロンドン郊外の安アパートに住む請負労働者トムと小学校教師アナの夫妻。シカゴから
再起を誓い移住して来たふたりは祖母から相続した屋敷を改築し子供を持ち幸せに暮らす
という夢を抱いていた。
ある日、トムの元にひとつの通知が届く。“退去勧告”。政府による金融引き締め政策と
外国人労働者への取り締まり強化により、ふたりは経済的に追い込まれていた。
途方に暮れる中、思わぬ事態が訪れる。階下の住人が3500万円の大金を残して突然
死したのを発見したのだ。持ち主不在の3500万円。近づく、退去期限。そして、ふたりは
遂に金に手を出してしまう。慎ましやかな夢を叶えるために。しかし、それは絶対に手を
出してはいけない金=だった。

金を巡りマフィア、麻薬密売組織、そしてある事件の復讐を誓う刑事がふたりに迫る。
つかの間の“安心”を手に入れたふたりが掴んだのは、恐ろしい陰謀が蠢く闇世界への
切符だった……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-02-25 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「プールサイド・デイズ  The Way,Way Back」
2013 アメリカ Sycamore Pictures,and more.104min.
監督・(共同)脚本・(共同)製作総指揮:ナット・ファクソン
出演:スティーヴ・カレル、トニ・コレット、アリソン・ジャネイ、アナソフィア・ロブ、リアム・ジェームズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか良く出来た甘酸っぱい青春ドラマ。日本では劇場未公開ながら、本国では
結構ヒットしたようだ。親子、友情、恋愛というこの手の王道のエピソードを上手い舞台を
使って手堅く面白く、ユーモアもたっぷりで描いた。役者たちもまた達者だった。

自分に自身が持てず、また周りもそれに鞭打つようなことをいう環境の、うじうじ少年が
ひと夏のプールでのバイトと、恋愛で成長していくお話。ちょっとつじつま合わせのご都合
主義が見える所もあるけど、まあ、青春ドラマなんで許せる。主人公のダンカン少年を
応援したくなるっつー思いで気持よく映画を見終えることが出来た。
だだ、離婚だの恋人関係などで人物設定がごちゃごちゃになりそうなので、誰が誰、と
見極めつつ観るのが吉だと感じた。

離婚した母パム(トニ・コレット)の新しい恋人トレント(カレル)は、はっきりしないヘタレ
気味のパムの息子ダンカンに苛々していて、「お前は10点満点で3点だ」とか酷いことを
平気で言う。

そんな危うい家族が夏休暇で、友人の別荘に遊びに行く。大人どもはマリファナ、セックス、
浮気と14歳のダンカンにしてみれば、アホなことばかりやっている。そんな中で、遊びに行った
ゲーセンでパックマンをやっていたウォーターパーク従業員オーウェン(サム・ロックウェル)と
出会う。ダンカンは家族に内緒でウォーターパークでバイトを始めるのだが、結構いい加減に
見えて、人生に対し結構いいことを言うオーウェンの影響を受けダンカンは次第に「大人」に
なっていく。

一方、隣の家のスザンヌ(アナソフィア・ロブ)とはフィーリングが合っていい感じになる。
でも奥手のダンカンはなかなか積極的になれない。そうこうしているうちに母パムと
恋人トレントの仲が悪くなり(トレントが浮気していたことがバレたり)、急遽休みを切り上げ
帰ることになる。スザンヌとの別れが辛いダンカン。スザンヌの方からキスのプレゼント。
また、帰り際、ウォーターパークに寄り、チュウーブライダーで神業と言われる追い抜きを
披露してみせた。オーウェンをはじめとするパークの従業員からは温かい言葉が掛けられる。

そんなこんなでワゴン車の後ろに後ろ向きに座ったダンカンの横に母もやってきた。
母はトレントと別れるつもりらしい。二人して後ろ向きに座っているのが象徴的であった。
かくしてトレントはひと夏の経験を通して、一皮むけた少年になっていったのだった。
大事なのは出会いなんだなあ。

男の子の思春期を描いた佳作としてお勧めしたい映画だ。
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<ストーリー>
両親が離婚し、夏休みを母親とその新しい恋人と過ごすはめになった孤独な少年が、
旅行先で奇妙な男と出会ったことから自分を変えていく。ほろ苦くも爽やかな青春ムービー。

「ファミリー・ツリー」の脚本で第84回アカデミー賞脚色賞に輝いたN・ファクソンと
J・ラッシュのコンビが、今度は脚本に加え監督にも挑んだみずみずしくほろ苦い青春映画
の秀作。
離婚した母親とその新しい恋人との生活になじめず苦悩していた思春期の少年が、ちゃらん
ぽらんな男と知り合ったことから成り行きでプールでアルバイトを始め、ようやく自分の
居場所を見つけていく。
この奇妙な男を「月に囚われた男」のS・ロックウェルが好演するほか、S・カレルや
T・コレット、A・ロブなど共演陣も充実。

14歳の内気な少年ダンカンは、離婚した母の新しい恋人トレントと馬が合わずに悩んで
いた。夏休みをトレントの別荘で過ごすことになった彼は、そこでも孤独な日々を過ごして
いたが、あるとき、ふと足を向けたウォーターパークで、ちゃらんぽらんな従業員の
オーウェンと知り合う。
成り行きからそこでアルバイトすることになったダンカンは、初めての仕事やオーウェンら
奇妙な人々との交流の中で、次第に心を解放していく。 (WOWOW)

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by jazzyoba0083 | 2016-02-19 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「フェイス・オブ・ラブ The Face of Love」
2013 アメリカ Mockingbird Pictures.92min.
監督・(共同)脚本:アリー・ポーシン
出演:アネット・ベニング、エド・ハリス、ロビン・ウィリアムズ、ジェス・ワイクスラー、エイミー・ブレネマン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
大人のメロドラマ。名優が並んだ、という意味で見る価値があるかな。まあストーリーは
分かりやすいが(メロドラマで大事なこと)、ラストの主人公の笑顔には個人的に納得が
いかなかった。せっかくのロビン・ウィリアムズも上手く使えてない勿体なさ。

お金に苦労しない方々のメロドラマなんで浮世離れしてはいるけど、こういうの嫌いではない。
アップと動くカメラを多用し、感情の表出とサスペンス感を醸し出している。何か起きるのでは
ないか・・と。でも意外なことは起こらずに終わる。

結婚30年を迎えた夫妻(アネット&ハリス)がメキシコに記念旅行に出かけ、夫は大波が
危ないというのにマリファナをやったりしてハイになり海に出かけ溺死してしまう。
それから5年。LAの美術館で夫とそっくりな男性を発見する。追いかけてみたり、ネットで
調べてみたりした結果、オクシデンタル大学の美術学部教授のトムという男であることが
判明。

画を習いたい、ということで近づく。自宅で個人レッスンを重ねるうちに、お互いに強く惹かれ
あうようになる。トムも離婚して独り身であった。

アネットには亡夫の友人で向かいに住むロビン・ウィリアムズという友人がいた。彼も、
アネットの事を憎からず思っている。
しかし、夫そっくりなトムの出現に心はすっかりトムのもの。しかし、彼女はトムには絶対
夫の写真を見せないのだった。

やがて、離れて暮らす娘が帰宅、トムと鉢合わせとなり、びっくりする娘は、トムに対し
なぜか激怒する。しかしアネットは娘に出て行け、と言ってしまう。それでも何が何だか
わけがわからないトム。

二人はメキシコに行くことにする。そこでトムはかつてアネットが亡夫と撮った写真を見つけ
アネットを問い詰める。するとアネットは荒れた海に飛び込む。これを助けるトム。
アネットはトムをまるで亡夫のように抱きしめたのだ。

つまり、アネットの愛していたトムは亡くなった夫(ギャレット)の面影に過ぎず、トムという
キャラクターは存在していなかったのだ。それを知ったトムは彼女から離れていく。

そして6ヶ月後、娘と元の生活に戻ったアネットのもとに一枚の追悼展の案内が。それは
トムが亡くなり(彼が長い間重篤な心臓病を患っていたことはかなり前に明らかにされる)
その追悼展が開かれたのだった。会場に赴くアネットの目の前に「The Face of Love」
(愛の肖像)という一枚の絵があった。それは自宅のプールで泳ぐ自分をガラス越しに
見つめるトム自身を描いたものであった。その画を観ているうちにアネットの顔に笑顔が
浮かぶ。
つまり亡夫の面影を追っていただけのアネットではあったがトムは彼女を愛していたのだ。
そして、画の通り、プールで泳ぐ笑顔のアネットであった。

こういうストーリーなんだが、ラストの笑顔が先に書いたように納得いかない。アネットは
あくまでトムは亡夫ギャレットの代替であり、キャラクターの存在しない男。それなのに
彼はアネットを愛してくれた。彼女はトム自身を愛していたのか?あの笑顔はどうなのか?
愛されていたと確信したのはいいけど自分はトム自身を愛していなければ笑っちゃいかんと
思うのだが。まあ、メロドラマに目くじら立ててもしかたがないけど・・・。
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<ストーリー>
結婚30周年を迎えたニッキー(アネット・ベニング)は、建築家の夫ギャレット(エド・ハリス)が
設計した自宅も完成して幸せの絶頂にあった。一人娘のサマー(ジェス・ワイクスラー)は
自立してシアトルで暮らしている。すべてが順調だったある日、結婚記念日を祝うために
訪れたメキシコのビーチ・リゾートでギャレットが事故死してしまう。

それから5年、ニッキーの心は深く沈んだまま。そんな彼女を見守るのは、近所に住む
ロジャー(ロビン・ウィリアムズ)だけ。彼も妻のスーザンを亡くして苦しんでいた。だがある日、
ニッキーは美術館でギャレットに瓜二つの男性を目撃。その男性が大学の美術学部教授
トム・ヤング(エド・ハリス:二役)であることを突き止めた彼女は、彼の授業に押しかける。

容姿だけでなく、柔らかな声も眼差しもギャレットそっくりのトム。トムも、ニッキーの訪問に
何かを感じたようだった。何としてもトムをつなぎ止めたいニッキーは、絵画の個人レッスンを
依頼。半ば強引に自宅に呼び寄せる。
10年前、妻アン(エイミー・ブレネマン)との離婚が原因で絵筆を捨てたトムのアトリエは
荒れ放題だったが、ニッキーとの交流を通じて創作意欲を取り戻し、次々と作品を完成させて
ゆく。次第に距離を縮めた2人はある夜、ベッドを共にする。罪悪感を覚えながらも、トムに
夫の面影を重ねるニッキー。だが、トムにも秘密があった。心臓に持病を抱え、長くは生きら
れないのだ。

互いに秘密を抱えたまま、恋に落ちてゆく2人。やがて、トムはギャレットとは別人である
という当たり前の事実を目の当たりにしたニッキーは、2人を混同するほどの情緒不安定に
陥る。母の異変に気付いてやって来たサマーも、父親そっくりのトムの姿に動揺。しかし、
娘よりトムを選んだニッキーは、2人で逃避行を繰り広げる。
行き先は、ギャレットが亡くなったビーチ・リゾート。やがて2人を更なる悲劇が襲う……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-02-18 22:40 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)