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メッセージ Arrival

●「メッセージ Arrival」
2016 アメリカ Paramount Pictures,21 Laps Entertainment.116min.
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 原作:テッド・チャン「あなたの人生の物語」
出演:エイミー・アダムズ、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

「未知との遭遇」「コンタクト」など、意思を表示しない宇宙からの生命体と地球人との
やりとりを描いた映画はこれまでも何本か作られてきている。本作も、突然地球の12箇所に
現れ、空中に浮かぶ繭型の飛翔体と、そこから出てきた7本足のタコの大きなやつみたいな
異星人たちとの「コミュニケートの苦闘」を描くと当時に、彼ら異星人が持っている(操る?)
時制の不思議を、宇宙モノでは極めて地味に、哲学的、内省的に、形而上的ともいえる描き方で
綴っていく。
本作で多く使われ、しかも重要な表現となる「フラッシュバック(フォワード)」、しっかり
観ていないと時制が混乱するかもしれない。 私はラストでなんとなく腑に落ちた程度で
しっかり理解出来たか、というと「すっきりと判った」レベルではなく後から考えればそういう
ことなのだろうなあ、という状況であった。

冒頭にルイーズと娘、その娘が病を得て、やがて死別というシーンが示され、娘との
交流からインスパイアされ(霊的に導かれたようにも見える)異星人たちとの会話を
成立させていく。彼らとの接触から時制を解き放された主人公ルイーズは、共同研究者で
あるイアンとの未来を獲得していくのだった(んで良いんだっけ?)。
ルイーズの娘の名前はHannah。どちらから読んでもハンナだ。これは、映画全体の
メタファーとして認識してよいのではないだろうか。はずれのないヴィルヌーブ監督、
自作の「ブレードランナー2049」に期待が膨らむ。

異星人たちは攻撃をしてくるわけではなく、墨絵みたいな黒い煙で大気中に文字を書く。
この解読に呼ばれたのは、国際的言語学者のルイーズ(エイミー)だった。彼女は最愛の
娘を白血病のような病で失っていて、そのダメージを引きずっていたのだった。
相棒を組むのは物理学者のイアン(ジェレミー)。二人を中心とし、軍により結成された
異星人の言語解析チームは、「何のために地球に来たのか」と問うために、まったくゼロの
状態から、解析を始める。まるで言葉を覚えたての赤子に言葉を教えるように、また古代
文字を解析するように。

彼らの使う文字は「象形」「表意」「表音」ではなく、「表義」文字という種類らしい。
「未知との遭遇」のような音で表すのもまた面白いが、原題の私達の文字という概念では
推し量れない模様のようなものを、ルイーズとイアンは(相手が悪なのかどうなのかも
分からない中)果敢に解読に挑む。

意思が通じえない同志が、苦労して意思を通わせることが出来る状況は、穿ちすぎかも
しれないが、現在の地球人同士にも通じる重いテーゼではないか。「言語こそ武器」と
本作の異星人たちは教えているのだ。果たして、地球人はこのことを上手く使えて
いるのだろうか。
時間切れで、宇宙船への攻撃が始まる直前、異星人たちは地球を救いに来た、3000年後に
自分たちが助けてもらう状況が来るから、ということが分かり、(つまり意志の疎通が
出来た、ということ)一旦異星人たちは地球を離れていく。
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<ストーリー>
言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は湖畔の家に独りで住み、
今はいない娘ハンナとの何気ない日常を時おり思い出す。ある日、地球各地に大きな
宇宙船のような物体が出現する。
ルイーズは、宇宙船から発せられる音や波動から彼らの言語を解明し、何らかの手段で
こちらのメッセージを彼らに伝えるよう、国家から協力を要請される。
タッフのなかには、物理学の見地から取り組むよう招集されたイアン(ジェレミー・
レナー)もいた。

ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)に急かされながら、スタッフは少しずつ
相手との距離を縮めていく。ルイーズは忙しくなるほど、ハンナの思い出が色濃く蘇る。
しびれを切らした中国は核攻撃をしようとしていた。ルイーズは自分を指して「人類」と
いうところからコミュニケートの端緒を掴む。

彼らにはタコの足に似たものがあったため、彼らをヘプタポッドと呼ぶようにした。
彼らはその先端から図形を吐き出す。刻々と変化する図形の規則性を見出すと、それらを
コンピュータに打ち込んで会話ができるようになる。ルイーズとイアンはそれらの2体を
アボットとコステロと名付ける。
政府や軍はヘプタポッドが地球を攻めようとしているのではと相変わらず疑っていたが、
そんなとき、ヘプタポッドの時間の概念は自分たちと大きく違っていることに気付く。
彼らはアインシュタインの相対性理論の進化形の如く、驚くべき真実をルイーズたちに
伝える。それは、3000年後の地球も現在と同じ座標軸にあるというものだった。

ルイーズは彼らの言語を研究し理解するにつれ、自分の人生における経年も今までの
時間軸の概念を超越したものになることを知る。ルイーズは彼らからの影響に混乱するが、
過去が未来にやってくることが分かっても、愛することをやめないと確信する。
ついに最終決断を下した中国の行動を止めるため、ルイーズはイアンを使って思い切った
賭けに出る。彼女の行動は、地球を、そして彼女自身を救うことができるのか?
(Movie Walker)

<IMDb=★8.0>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer: 93%  Audience Score:82%>




by jazzyoba0083 | 2017-06-10 18:00 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マンチェスター・バイ・ザ・シー Manchester by the Sea」
2016 アメリカ Amazon Studios 137min.
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジス他
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            <2016年度アカデミー賞脚本賞・主演男優賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
タイトルのマンチェスター・バイ・ザ・シーというのはアメリカ・マサチューセッツ州に実際に
ある街の名前で、ボストンの北に位置し、人口5000人程度の小さい港町である。
この小さな港町を舞台にした、主人公リー・チャンドラー(ケイシー)とその周辺の人々の
ドラマである。大向うを唸らせるような事件が起こるのでもなし、殺人があるわけでもない。
小さな街のどうってことない一人の男の人生の一コマを切り出してドラマとしている。

なぜこの作品がオスカーの脚本賞を獲ったか、考えてみるとわかるのだが、全く何気ない
いわゆる「everyday people」に起きる小さな(個人にとっては大きな)出来事を体験しつつ
どう人生を送ったか、言い方は悪いかもしれないが、そこらにある「何の変哲もない」、ある
人生をドラマツルギーにまで高めた構成力、作劇力が評価されたのであろう。

ドラマツルギーと言えば、シェイクスピアの「お気に召すまま」に以下の台詞がある。

『全世界は劇場だ。すべての男女は演技者である。人々は出番と退場のときを持っている』

本作でも、リーという男の人生の一コマも切り出しで、観客に人生の有りようとは、こんな
ものもありますが、あなたはどう考えますか?と問うているように感じたのだった。

この作品でオスカーを獲ったケイシー、これまでも割りと覇気のないヘタレな役を演じる
ことが多かったと思うのだが、ここでも、精力に満ちた男ではない。善人なのだが、周りの
人に振り回され、自分というものを確立し得ない。しかし、そこにはかつて自分の過失から
起こした火事で二人の娘を死なせてしまったという大きなトラウマというかグリーフが
大きく影を落としていたのだった。そこへ持ってきての兄の急死。でもこの男、不思議と
悩みを柳に風とばかりに右から左へと受け流していく。強い意志をもっているわけはない
のだが。急死した兄の子高校生のパトリックの後見人をしぶしぶ引き受け、自分の人生を
なんとかしなくてはならないのに、いつも周囲のことに振り回されるというか、気遣って
しまう。(しかし最後まで見れば、彼なりに必死に考えていたことが理解できる)

こうした作品中のリーに対し、観客は知らず知らずに同化していくように思う。ああすれば
いいのに、こうすればいいのに、と思うだろう。これすなわち、主人公の人生を追体験して
いることにほかならない。そして、リーに対し、応援しているのではないか。私はそうだった。
二人の娘の死、兄の急逝、そしてその息子の後見人の役割と、その中で、なんとか自分の
暮らしを立て直さなくてはならないリーに対し、私たちは静かに応援をしたくなるのだ。
最後に、兄の息子に対し、自分なりに決断したこれからのことを説明するリーは、これまでの
リーとは違うな、と思わせたとき、私達はそこにカタルシスを感じることができるのであろう。

どこにでもいる人々のどこにでもある出来事が、観客を巻き込みつつどういう顛末になるかという
物語に仕立てた、そのドラマツルギーの見事さに尽きる。そしてケイシーの目線の動きを始めとした、
内面をしっかりと演技したその演技力を堪能するに尽きる。もちろん、イングランド地方の風景の
美しさ、切り取られる画の構成、音楽の選曲、登場人物たちのキャラクター設定など、
トータルでよくできた映画といえる。そこらにある話をここまでの映画に高める力、ケネス・
ローガン監督、次作が楽しみである。
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<ストーリー>
アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)。
ある日、一本の電話で、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる兄のジョー(カイル・
チャンドラー)が倒れたことを知る。リーは車を飛ばして病院に到着するが、ジョーは1時間前に息を
引き取っていた。冷たくなった兄の遺体を抱き締めお別れをしたリーは、医師や友人ジョージと共に
今後の相談をする。ジョーの16歳の息子で、リーの甥にあたるパトリック(ルーカス・ヘッジズ)にも
父親の死を知らせるため、ホッケーの練習をしている彼を迎えに行く。見知った街並みを横目に車を
走らせながら、リーの脳裏に仲間や家族と笑い合って過ごした日々や、美しい思い出の数々が浮かび
上がる。
リーは兄の遺言を聞くため、パトリックを連れて弁護士の元を訪れる。ジョーがパトリックの後見人に
リーを指名していたことを知ったリーは絶句する。弁護士は遺言の内容をリーが知らなかったことに
驚きつつ、この町に移り住んでほしいと告げる。弁護士の言葉でこの町で過ごした記憶が鮮明によみがえり、
リーは過去の悲劇と向き合わなくてはならなくなる。なぜリーはこの町を出ていったのか? なぜ誰にも
心を開かずに孤独に生きるのか? リーはこの町で、パトリックと共に新たな一歩を踏み出すことができ
るのだろうか?(Movie Walker)

<IMDb=★7.9>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:96% Audience Score:78%>






by jazzyoba0083 | 2017-06-10 15:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

モアナと伝説の海 Moana

●「モアナと伝説の海 Moana」
2016 アメリカ Walt Disney Pictures.107min.
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ 
出演(声):アウリィ・クラヴァーリョ(モアナ)、ドゥエイン・ジョンソン(マウイ)
      レイチェル・ハウス(タラおばあちゃん)、ジェイマン・クレメント(タマトア)他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

回りの大人たちに結構評判が良かったのと、ハワイ好きなら観ておくべし、ということで
まさしく、先日のホノルルからの帰国便で観てみました。故に2D版。★は7.5。

ハワイの話ではなく、古代のポリネシア全体の話として描かれるので、昔、昔、と
始まるお話ですよ、というのが分かりやすい。モアナはハワイ語で「太平洋」を
意味している。「リトルマーメイド」「アラジン」を作ったコンビなので、破綻の
ないストーリー仕立て、そして冒険におけるハラハラ感やカタルシスの演出、そして
音楽と、どれを取り上げても一流であることは間違いない。喋る言葉や仕草が今日的
だが、それは今日のアニメなので、キャラクターの魅力を今日的に際立たせるためには
(味付けとして)必要だと理解できる。特に「マウイ」のキャラは非常に魅力的で
仕草やセリフも、おちゃめで力持ち。子どもにとっては観ていて気持ちのよいヒーロー
だろう。特に最後の登場の仕方は。

今回日本語字幕で観たのだが、吹き替えではどういうニュアンスであったのか、訳が
ちょっと気になる。基本的には子どもが観て分かるような仕立なので、単純で、勇気を
持って冒険に繰り出す、人間として「愛と優しさと勇気」という不朽の3大テーマを
ディズニーらしい作り方で提示するという筋立てである。

言わんとすることろが普遍的なので、大人が観ても十分に鑑賞に耐えうる、というか
より深い意味合いを汲み取れるという点では、大人が観たほうが良いんじゃないか
(ギャグの味わいも含め)と思えてしまう作品である。大人びたことをいうモアナと
なかなか会話のセンスが良いマウイとのやりとりは、大人の方が味わい深いんじゃ
なかろうか。
子供向けアニメなので、突っ込んでしまえば突っ込めるところもあるが、それを
言っちゃあディズニー・アニメにならんでしょ、ということで、気にしないのが礼儀。

キャラクターたちの動きもモーションキャプチャをアニメ化したのではないか、と思う
ほどリアルで自然だし、波の感じなどもCGというより写真を観ているようなリアルさを
感じる。重要な狂言回しとなる「頭のネジの切れた鶏」ヘイヘイがいい味を出す。
唯一、マウイのタトゥーがやたらにかっこいいので、これを真似たいという人が出てくると
ヤバイかもね。(ポリネシアやハワイには伝統的タトゥーをした男性を多く見るが)

時間も適当でエンドの想像も容易だが、モアナとマウイの冒険、なかなか楽しく
感動的だ。
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<ストーリー>
 「リトル・マーメイド」「アラジン」のジョン・マスカー&ロン・クレメンツ
監督が、海に選ばれた少女モアナを主人公に描く冒険ファンタジー・ミュージカル・
アニメーション。
海と運命的な絆で結ばれたヒロインが、世界を救うために伝説の英雄とともに
大海原を舞台に繰り広げる大冒険を描く。
声の出演はヒロインのモアナ役にオーディションで選ばれたハワイ出身の新星、
アウリイ・クラヴァーリョ、伝説の英雄マウイ役にドウェイン・ジョンソン。

 神秘的な伝説が息づく南海の楽園、モツゥヌイ島。16歳の少女モアナは、
幼い頃のある体験がきっかけで海と特別な絆で結ばれていた。島では外洋に出る
ことが固く禁じられていたが、好奇心旺盛なモアナは、いつか外の海を見て
みたいとの思いを募らせていた。
そんな中、島で不穏な出来事が起こり始める。それは、かつて半神半人の
マウイが命の女神テ・フィティの“心”を盗んだために生まれたという暗黒の闇が、
島にも迫っていることを示していた。
モアナは祖母タラに背中を押され、伝説の英雄マウイを見つけ出し、テ・フィティに
“心”を返すために大海原へと飛び出していくのだったが…。(allcinema)

<IMDb=★7.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer: 96% Audience Score:89%>




by jazzyoba0083 | 2017-05-25 15:00 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

ムーンライト Moonlight

●「ムーンライト Moonlight」
2016 アメリカ A24,Pastel,Plan B Entertainment.111min.
監督・脚本:バリー・ジェンキンス 製作総指揮(共同):ブラッド・ピット
出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレ・ホランド、ジャネール・モネイ、マハーシャラ・アリ他
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       <2016年度アカデミー賞作品、脚本、助演男優各賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

「ゲイの少年が、貧しいフロリダやアメリカ南部で苦労して成長してく話」ではない。
ゲイはこの映画の重要なファクターだが、決定的なものではない。
 この映画、とても雰囲気を持っていて、観ていて美しいし、クラッシック音楽を、
この灼熱の南部の貧民街に持ってきたのも良い、映像もおそらく大判のデジタル
カメラを使用したと思われ、貧民のエリアが描かれる割には美しい。そういう雰囲気の
良さをもっているので観ていて辛くなるようなものではないし、ゲイの場面はほとんど出て
こない。暴力的に苛烈であるわけでもない。ゆえに、どうだろう、この映画を観た人の
多くは「この映画、何を言いたいのだろう」と思うのではないだろうか。

ジャンキー漬けの母親に育てられ(育児は放棄状態ではあったが)た、いじめられっ子の
ゲイの少年が、なにがどうなったのか、大人になり一番自分が唾棄していた大人、ヤクの
売人になっていた。この一人の男、シャローンの半生を淡々と南部の光の中で綴る。
そうした暮らしや人々との交流の中から、観ている人は、エピソード毎に人生の実相に
ついて考えさせられるだろう。

全体はシャローンの少年時代(ここで彼をサポートするヤクの売人の親分が、オスカー
で助演男優賞を獲ったマハーシャラ・アリ。彼の存在感はデカイ。ヤクの売人を
しながら、自分のしている仕事を肯定しているフシがない。彼のインパクトは成長する
シャローンに大きく影響したのだった)
しかし、シャローンの母は売春でカネを稼ぎ、リトルと呼ばれるシャローンとまとも
に向き合わず、荒れた生活をしているのだが、彼女にヤクを売っているのもフアン
(アリ)だったりする。

やがて高校生になると、更にイジメは苛烈になり、ついに同級生の悪を椅子で殴って
刑務所送りとなる。青春時代に同級生で自分をブラックと呼ぶケヴィンとゲイの間と
なる。でもほんの一瞬。すでにフアンは亡くなっていた。

刑務所から出てきたシャローンは、子供の頃の面影は何処へやら。口中金歯の
入れ歯を付けて、どこからみても立派なヤクの売人になっていた。シャローンは
同じく刑務所に入っていた高校生時代の友人で、今は保護観察身分ながらコックを
しているケヴィンに会いに行く。彼には離婚はしたが、小さい子供がいる。
彼が店長をするダイナーに出かけ、再会。ケヴィンの、自分の暮らしとは違う
人生に、思うところは有った。シャローンはその晩ケヴィンのところに泊めてもらう。

その後、シャローンは施設に入っている母親に会いに行く。母親は幼い頃のことを
謝るのだがシャローンには今さらそれをどうこう言うつもりもない。

ラストは海辺で遊ぶ黒人の子供ら。そして小さい頃のシャローンがムーンライトに
照らされるところで終わる。

バリー・ジェンキンス監督はマイアミの危ない当たりに住んでいたことがあり、この
話、抒情詩のような一編は監督の実体験に基いているらしい。

貧困をベースにした、ゲイの(ハードではない)成分の入った男の子が、夢も
希望もないような世界で、何を思って行きてきたのか。自分の居所はここにしかない
男たち。結婚して家庭を持っている友人。死にそうに働くけど稼ぎは少ない、けどもう
あの世界には戻りたくないという。すさんだ暮らしはしているが、ゲイという心情は
どこかシャローンに人間らしさを取り戻す(実際にゲイと付き合っているわけではない
のだが)心根であったにちがいない。

貧困、育児放棄、イジメ、ゲイ、麻薬取引、暴力、刑務所、人生に対するあらゆる
マイナーなファクターの中で育って来たシャローンはどこへいくのだろうか、いや
どこへも行けないのかもしれない。

本作を観て何をどう考えるのかは、観客に任されている。

最後に技術的なカット割りについて。全体的にアングルが低めだと思った。幼少期を
描く時も、上からのショットより、目線と平行して画角を設定し、安定を引き出すと
共に、観ている人に共感を生みやすくしている感覚がした。またラストに近く、
シャーローンがケヴィンとレストランで会う時の呼び鈴のカットアウトの音の使い方も
とても印象的だった。カメラが基本的に終始優しいという印象も得られた。(青年に
なってヤクの売人になったシャローンの目つきも、優しい)だからこそ観ている人に
いろいろなんことを考えさせてくれるのだろう。シャローンは幸せを掴めるのだろうか、と。

名古屋ではシネコンでは上映されなかった作品だ。オスカーで作品賞を獲っていると
いうのに。「地味」「分かりづらい」という点が敬遠されたのだろう。
好悪は別れると思うけど、私には、みずみずしく心が優しくなるような作品であった。
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<ストーリー>
シャロン(アレックス・ヒバート)は、学校で“リトル”というあだ名で苛められて
いる内気な少年。ある日、いつものようにいじめっ子たちに追われていたところを、
麻薬ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリ)に助けられる。
何も話さないシャロンを、恋人のテレサ(ジャネール・モネイ)の元に連れ帰る
フアン。その後も何かとシャロンを気にかけるようになり、やがてシャロンも心を
開いていく。

ある日、海で“自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな”と生き方を教えて
くれたフアンを、父親のように感じ始める。家に帰っても行き場のないシャロンに
とって、フアンと男友達のケヴィンだけが心を許せる唯一の“友達”だった。

やがて高校に進学したシャロン(ジャハール・ジェローム)だったが、相変わらず
学校で苛められていた。母親のポーラ(ナオミ・ハリス)は麻薬に溺れ、酩酊状態の
日が続く。
自宅に居場所を失くしたシャロンは、フアンとテレサの家へ向かう。“うちのルールは
愛と自信を持つこと”と、変わらずにシャロンを迎えるテレサ。ある日、同級生に
罵られ、大きなショックを受けたシャロンが夜の浜辺に向かったところ、ケヴィンが
現れる。シャロンは、密かにケヴィンに惹かれていた。月明かりが輝く夜、2人は
初めてお互いの心に触れることに……。

しかし翌日、学校である事件が起きてしまう。その事件をきっかけに、シャロン
(トレヴァンテ・ローズ)は大きく変わっていた。高校の時と違って体を鍛え上げた
彼は、弱い自分から脱却して心身に鎧を纏っていた。
ある夜、突然ケヴィン(アンドレ・ホーランド)から連絡が入る。料理人として
ダイナーで働いていたケヴィンは、シャロンに似た客がかけたある曲を耳にして
シャロンを思い出し、連絡してきたという。あの頃のすべてを忘れようとしていた
シャロンは、突然の電話に動揺を隠せない。翌日、シャロンは複雑な想いを胸に、
ケヴィンと再会するが……。(Movie Walker)

<IMDb=★7.5>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:98% AudienceScore:80%>



by jazzyoba0083 | 2017-05-23 14:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マジカル・ガール Magical Girl」
2014 スペイン Aqui y Alli Films and more. 127min.
監督・脚本:カルロス・ベルムト
出演:バルバラ・レニー、ルイス・ベルメホ、ホセ・サクリスタン、ルシア・ポリャン他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想:観た人でないと理解できない内容かと思いますので、ぜひ鑑賞後にお読みください>
驚いた。面白い。funnyという意味じゃなく、もっと衝撃的な意味で。かつて、コーエン兄弟の
「ノーカントリー」を見た時の衝撃に似ているかもしれない。ストーリーは全然違うのだが、
「理屈がない」という点において、恐怖を覚えるような感覚。「理屈」はあるにはあるのだが、
「容赦のなさ」「有無のない」バイオレンスの、予見できない恐怖、といえるのだろうか。

本作、欧州を中心に多くの賞を獲ったのだが、当時、日本で話題になりましたっけ?日本の
アニメが主題に大きく絡んでいたり、長山洋子の歌が使われていたりで、日本との関係も
大きかったのに。少なくとも私は寡聞にして知らなかった。スペインの映画はWOWOWでも
ないと、なかなか見られないし。(←言い訳ですw)

白血病の娘を持つ、失業中の元教師、精神科医の夫人として精神的に不安定な生活をしている
バルバラという若い女性。そして、かつてバルバラを小学校のときに担任だったことがある
刑務所帰りのこちらも元教師。大きくいうと、その3つのバラバラだった運命がやがて交差し、
予測不能な衝撃のラストを迎える。先を読めそうで読めない面白さ、それが現実となったときの
衝撃、これが本作の面白味だろう。「え??!」と思うエンディング。そこには正義とか理性とかは
存在しない。「どうです?びっくりでしょ?」という監督の声が聞こえてきそうだ。

「びっくり」要素を加味するものとして、物語のコアとなるくらいの大事なプロットを省略し
説明していないので、観ているほうは想像するしかないわけ。で、その想像の世界に恐怖が
潜んでいるという・・・。
説明なし、の一番大きいヤツは、冒頭小学校の教室で出てくる教師ダミアンとバルバラの
その後の関係。途中、脅迫されたバルバラは、ジグソーパズルなどやらかしているダミアンに
金を貸してくれ、と頼むシーンがあるが、成長してからのダミアンとバルバラの間には何か
あったのだろう。それが刑務所に行く結果に繋がっているのかもしれない、という点。
また、バルバラが瀕死の重傷を負う「とかげの部屋」とは何か。中で何が行われていたのか、
これも(まあ、セックスがらみのサドの世界なんだろうけど)説明はない。(というか伏線は
ある)

それにしても、最後の最後、白血病の娘アリシア(ダミアンにちゃんと理解されぬまま殺される
ルイスの一人娘。ルイスは彼女が日本のアニメの大ファンであるんで、高いお金を出して、
アニメのヒロインのドレスを買いたいと思うのだが、その日暮らしのルイスは、金策に尽きて
悪いことを考えたのだ。それがバルバラとの浮気をバラすぞ、と彼女を脅迫し現金をせびるというもの。
なぜルイスがバルバラと知り合い一夜を共にしたかというと、金が欲しいルイスが宝石店の
ショーウィンドウを割ろうと石を構えた時、そこのビルからゲロが落ちてきた、から。なぜ
ゲロが落ちてきたかというと、精神的に病んでいた(これダミアンに関係あるかも)バルバラが
自殺?しようと大量の睡眠薬だか安定剤を飲んだものの、気持ち悪くなり、窓からゲロを
吐いた、から。ゲロをかけてしまったルイスを家に入れ、洗濯し・・・といううちに。
ルイスは携帯で房事を録音していたんだな。ゲスの極み!=長くなりました)、そのアリシアまで
ダミアンは殺しちゃうんだぞ。ルイスを酒場で射殺して、観ていた客と店長も殺したうえでだ。
何がそうまでして、ダミアンをダークサイドに引きずり込んだのか。ダミアンとバルバラとの間に
何があったというのか。バルバラのせいで刑務所にいったのなら、瀕死で自分の家の前で倒れていた
バルバラの心は?そして彼女のために徹底的な復讐を完結したダミアンは、バルバラを過去のこと
から恨みこそすれ、復讐に手を貸すことはないと思うのだが。いや、そこまでバルバラは
ダミアンの心に食い込んでいたのか。ならなぜ最初に金を貸さなかったのか。最後のワンピースで
完成しえなかったダミアンの大きなジグソーパズルは何を語るのか。

一切の不思議と謎を内包したままエンドロールへとなだれ込む。パパが揃えてくれたドレスとバトンを
持ち、帰ってきたパパを驚かそうとしていた不治の病の少女を射殺するなんざ、許しちゃおけないのだが、
なぜか、観ている私は暴力肯定では全くないものの、なぜか、カタルシスさえ覚えてしまったのだった。
不思議な映画だった。
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<ストーリー>
失業中の父親が、病気で余命わずかな娘の望みを叶えてやろうとしたことから、出会うはずの

なかった人々が思わぬ運命に巻き込まれてゆく。ブラックユーモアに包まれた独創的なストーリーを、

アニメや歌謡曲などの日本テイストが彩る。

監督は、人気漫画『ドラゴンボール』を再解釈したコミックを出版するなど、日本のサブカルに

精通したカルロス・ベルムト。初監督となる本作で、サン・セバスチャン国際映画祭グランプリと

監督賞を受賞した。出演は「赤いブーツの女」のホセ・サクリスタン、「私が、生きる肌」の

バルバラ・レニー、「世界で一番醜い女」のルイス・ベルメホ、本作でスクリーンデビューを

飾ったルシア・ポジャン。


 12歳の少女アリシア(ルシア・ポジャン)は、白血病で余命わずか。そんな彼女の願いは、

大好きな日本のアニメ『魔法少女ユキコ』のコスチュームを着て踊ること。文学の教師だった父

ルイス(ルイス・ベルメホ)は失業中にもかかわらず、娘の最後の願いをかなえてやろうと、その

コスチュームを手に入れようとする。

ところが調べてみると、それは7千ユーロもする高額商品だった。金策に奔走したものの、

失業中の身ではいかんともしがたく、やむなく高級宝飾店への強盗を決意。大きな石で店の窓を

叩き割ろうとした、まさにその瞬間。空からおう吐物が肩に降ってきた。

それは、精神科医の夫と暮らしながらも心に闇を抱えた女性バルバラ(バルバラ・レニー)が、

大量の薬を酒で流し込んだ結果、気分が悪くなって窓から吐き出したものだった。逃げようとする

ルイスを呼び止め、自宅に招き入れるバルバラ。汚れた服を洗濯すると、バルバラはルイスに抱いて

くれるよう求め、2人は関係を持つ。


翌日、ルイスはそのことをネタに、7千ユーロを要求してバルバラを脅迫。やむなくバルバラは、

裏の仕事をしているかつての仲間、アダ(エリザベト・ヘラベルト)の元を訪れると、豪邸で暮らす

車椅子の男の暴行に耐え、7千ユーロを手に入れる。

その金を受け取り、アリシアにコスチュームを買ってやるルイス。ところが、魔法のステッキが足り

ないことに気付き、再びバルバラを脅迫。やむなく、豪邸を再訪するバルバラ。心身ともに傷を負った

バルバラは、自分と過去に因縁を持つ刑務所から出たばかりの元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)に

救いを求める。バルバラに会うことを恐れていたダミアンだったが、自分を“守護天使”と呼ぶ彼女の

変わり果てた姿に心を決め、ルイスの尾行を開始。出会うはずのなかったアリシア、ルイス、バルバラ、

ダミアン。やがて彼らの運命が交錯し、予想もしなかった悲劇へ向かってゆく……。


<IMDb=★7.3>

<Rotten Tomatoes=Tomatometer:100% Audience Score:81%>




by jazzyoba0083 | 2017-05-04 23:10 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「ミッシング・サン Meadowland」
2015 アメリカ Bron Studios,Itaca Films.94min.
監督・撮影:リード・モラーノ
出演:オリヴィア・ワイルド、ルーク・ウィルソン、ジョバンニ・リビシ、エリザベス・モス、タイ・シンプキンス他
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆☆>
<感想>

IMDbの評価は低かったが、「突然消えた子供に、夫婦は・・」というサマリーに釣られ
観てみた。いや、辛かった。「辛い人生」って意味じゃなく、観ているのがシンドいと
いう意味で。何を言いたいのか分からなかった。子供を失った夫婦の悲しみを表現しようと
しているのか?それだったらもう少し細部にコダワリがほしい所だ。

ドライブの途中で寄ったガソリンスタンドのトイレからこつ然と消えた一人息子ジェシー。
何処へ言ったのか、誰かが誘拐したのか、事故か、事件か。全く手がかりが無いまま、ラスト
では、警察から当時着ていたジェシーの服が証拠として示される。まあ、だれかに拉致され
殺されたんだろうな。ま、そういう平仄を合わせるに際し、ちらりと決定的なものを見せる、と
いう手法も分からない訳ではない。

では、子供を失った教師サラはどうか。精神安定剤を服用しながらも酒を飲む、学校にいるアスペルガー
の子どもアダムにジェシーの面影を重ね、彼の父親と会い、セックスに至る。何、この母の心情。
つまり壊れた、ってこと?まだ証拠のシャツの事を聞く前だよ。壊れたらそれでいいじゃない?
そして、アスペルガーのアダムへの対応の始末は?像の涙で終わりかい!って感じ。あのあたりは
情緒に流され過ぎではないか。警察官のオヤジの立場も今ひとつはっきりしない。
この手の神隠し映画はこれまでもいろいろあったけど、話が抽象?過ぎて分かりづらかった。
Rottentomatoesのtomatometerの100%は、壊れているんじゃないか?
日本劇場未公開作品。
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<ストーリー>
TVドラマ「The O.C.」で注目されたワイルドが、消えた息子を案じるあまり精神を崩壊させて
いく母親役を熱演したサスペンス。共演は「キューティ・ブロンド」シリーズのL・ウィルソン、
「テッド」のG・リビッシ。加えて「ジュラシック・ワールド」の子役T・シンプキンスが孤独な
少年役で印象深い好演を見せた。
サスペンスより、むしろ最愛の息子を突然奪われた両親の苦悩を描く人間ドラマに重点が置かれた
演出が光る。「最高の人生のはじめ方」などの撮影を手掛けたR・モラーノが監督デビューを飾った。
(WOWOW)

<IMDb=★5.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:100%  Audience Score:57%>


この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357398#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-04-07 22:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マネーモンスター Money Monster」
2016 アメリカ TriStar Pictures.(a sony company) 95min.
監督:ジョディ・フォスター
出演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネル、ドミニク・ウェスト他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

面白かったけど、どうも底の浅さが気になる。いや、そういう映画じゃなく、活劇だから、と
いう向きには、上映時間も短いし、楽しいだろう。が、ウォールストリートのアメリカっぽい
お金のやり取りを描くものとしては、主張が弱いなと感じた。それとジュリア・ロバーツ、
テレビ局のディレクターなのだが、映画全体への取り込み方も含め、使い方が勿体無いと
思った。

現在の株の取引は、大型高速コンピュータを使いアルゴリズムを利用し、1秒以下の
差異で利益を得るという、素人筋ではなかなか対応出来ないシステムになっていることは
有名な話だし、それが暴走すると、企業の成績や地政学を反映せず、本来株式相場が持つ、
資本主義の有意な側面を崩してしまうということも発生し、証券取引等委員会が制限に
乗り出した、というニュースも記憶に新しい。
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そういう背景があり、FNNというテレビ局(おそらくfinancialNewsNetworkかなんかの
頭文字だろう)の株価や為替をネタにした人気バラエティ番組「マネーモンスター」の司会が
リー・ゲイツ(クルーニー)。その番組の辣腕ディレクター、パティにジュリア・ロバーツと
いう配置。
ある日の番組に宅配を装った若い男がスタジオに闖入、生放送中のリーに銃を突きつけ、しかも爆弾
ベストを着せて、デッドマンスイッチという押し続けたスイッチが切れると爆発するというボタンを
手にしている。彼は、この番組で上昇間違いない、銀行より安全有利と言われたアイビス社の株を
母の遺産6万ドル全額をぶち込んだ。これが暴落。アイビス社全体で8億ドルの損失を出しだのだった。
当日はアイビス社の広報責任者ダイアンに、「バグ」だと主張するトラブルの真相を聞き出そうと
中継を結んでいたところだったのだ。

乱入者カイルは、単純に頭に来たんだろうな。富めるものは常に富み、搾取されるのは常に貧乏人だと。
8億ドルを損失者全員に補償しろ、と要求する。生放送中の異常な事件に世間も警察も沸騰。
カイルは生きて出る気はないとは言うのだが。やがて妊娠した恋人も連れてこられて説得に当たる
のだが、恋人はカイルを馬鹿呼ばわりする一方で役に立たない。警察はスタジオ天井に侵入し、
犯人が爆弾のスイッチを入れても爆発しないよう、リーが着せられているベストに付いた受信
装置を狙い撃ちにする計画に出た。当然リーも怪我をする。それでも多くが救われるというわけだ。

そうこうする裏側では、アイビス社のCEOキャンビーの不正が次第にあぶり出されてくる。
アルゴリズムの設計者の言葉では、一社に集中して買うことは機械はしない、とかアルゴリズムは
嘘がつけないなど。「人の指紋があるのさ」。キャンビーの不正が確定的になる。
そこで、リーとアイビス社の広報ダイアンのアイデアで局の近くの連邦会議堂でキャンビーが会見を
開くことになる。その場まで銃と爆弾ベストで移動するリーとカイル。沿道には見物客が多数だ。
やがて、会議堂でキャンビーと相対したリーとカイル、爆弾ベストをリーからキャンビーに着せ替え
させ、キャンビーに真相を迫る。局に刻々と入るキャンビーの不正情報は追いかけてきた中継車の中から
送出されていく。彼の不正映像の数々を背景に、キャンビーを追い詰め、カイルはついにキャンビーの
口から「悪かった」という謝罪の言葉を引き出すことに成功した。しかし、回りはスナイパーだらけ。

実はカイルは全財産を失い頭に来ただけで、爆弾ベストも粘土製であった。途中からキャンビーを
責める役目はリーへと変わっていく。キャンビーが謝罪を口にし、カイルは武器を捨てようとした
瞬間、スナイパーに撃たれ絶命してしまう。恐らくテレビでカイルを応援していた大衆はがっかり
したことだろう。
そして、リーとパティは「次は何をネタにしようか」と語り合っている。
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---------------------------------------------
最期のシーン、テレビ局関係者の軽いノリを表現したものだろうが、カイル射殺のシーンのリーの
心情とは一致しないような違和感を覚えた。ああいう終わり方で良かったのか?と。
スピード感もあり、次にどうなるのか、ハラハラもいい感じなのだが、高速取引を隠れ蓑にした
CEOの詐欺的投資行為に原因を求めた根本とその回りが弱い感じだった。ジュリア・ロバーツの
考え方が伝わってこない、そしてアイビス社広報ダイアンが最初からいい人で登場するのが勿体無い。
映像の構成、流れは良い。
全体としてそこそこ面白い映画ではあります。

<IMDb=★6.5>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:57% Audience Score:51%>


この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv60044/こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-04-05 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マン・オン・ワイヤー Man on Wire」
2008 イギリス Discovery Films,BBC Storyville,UK Film Council.95min.
監督:ジェームズ・マーシュ
出演:フィリップ・プティ他
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         <2008年度アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
1974年8月7日朝、一人の男が完成間近の今は無きワールドトレードセンターの2つのビルの間に
渡したロープを渡る光景が見られた。25歳の誕生日を数日後に控えた若きフランス人、フィリップ・プティ
である。この男、45分間に渡りロープ上で踊り、ジャグリングをし、膝をつき、横たわって見せた。

本作はプティの「偉業」を捉えたドキュメンタリーである。このイベントに付いては後年、ロバート・
ゼメキスの手で3D映画化された。WOWOWでは映画化版を放映するに際して、本ドキュメンタリーも
放映しれた。こういうのがWOWOWのいいところだ。これを観ると「ザ・ウォーク」がいかに
事実に忠実に作られていたかを確認出来て、その点でも良かった。一つだけ、再現映像とドキュメント
フィルムの両方の出来が良かったので、再現ドラマなのか記録映像なのか分かり辛かった。

本作に長所は、世紀の大イベントに対し、当事者を含め「共犯者」たちの証言を加え、さらに
再現ドラマも加えるという多角さの演出にあると思う。さらに全部で10人にもなろうという仲間がいなくては
なし得なかった「狂気」の驚くべき裏側がリアルに描かれる点もあろう。
加えて、400メートル上空での命綱なしの綱渡りという、ありえない事態が映画の緊張感を加速させている
という「ゲタ」はあると感じたが。
いずれにせよ、プティという、我々が及びもつかない「特殊能力」を授かった男の、文字通り
「綱渡り」な人生を綴っていく。と言っても、24歳になるまでに彼はパリのノートルダム寺院、
シドニーのハーバーブリッジでも信じられないような綱渡りを決行しているのだった。彼はパリの歯科医の
待合室にあった新聞で、6年後に完成するWTCの存在を知り、もう渡るしかない!と確信する。そこから周到な
準備が始まったのだ。まだ十代であったことを思う時、プティの狂気のモノ凄さが分かるような気がする。
WTCの場面は写真しかないが、ノートルダムや彼の綱渡りの光景はちゃんと動画で残っていて、その
リアリティにも圧倒される。

プティの思い込んだら命がけの行動力は、常人には想像が難しい。ただただ、凄い!と言って見守るのみだ。
何かに憑かれたようにとことん取り組んでみる、そういう事が人生であっただろうか、そんなことに思いを
致してしまう。彼自身「人生は綱渡り(タイトロープ)だ。」と発言しているが、分かるように、このセリフは
ダブルミーニングになっている。

今はもうないWTCへのトラウマが軽くなる2008年頃まで、原作となる本の出版をプティは待っていたので
あろうか。そして逮捕されたプティを待っていた裁判所の粋な対応とビルの大人な対応を思う時、今はもう
コンプライアンスだのガバナンスだのと称してこういう「誰も傷つかない美しい犯罪」に対する懐の深い対応は
望むべくもないのだろうか。
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<ストーリー>
1974年8月7日、24歳のフランス人フィリップ・プティは、ワールド・トレード・センターのツインタワーの
間に張られた地上411mの綱で綱渡りを披露する。6年前、ツインタワー建設計画の雑誌記事を目にした彼は、
1971年6月、ジャン=ルイ・ブロンデューとジャン=フランソワ・ヘッケルに支えられ、パリのノートルダム
大聖堂の2つの尖塔の間の綱渡りを行う。また1973年、オーストラリアの友人マーク・ルイの助けで、シドニーの
ハーバー・ブリッジ北側の鉄塔で、2度目の違法綱渡りを敢行する。

1974年1月、ニューヨークにやってきたフィリップは、ジム・ムーアの協力を得て、何度もツインタワーを訪れる。
ジャン=ルイ、マーク、恋人アニーが彼の仲間だった。計画の日、ワールド・トレード・センターの屋上は工事中
だった。フィリップとジャン=フランソワは南タワーに、ジャン=ルイとアルバートは北タワーに、工事作業員と
ビジネスマンに変装して入る。南タワーの82階にある保険会社で働くバリー・グリーンハウスが装置の運搬を許可し、
さらに、エレベーター作業員のミスで104階まで上がることができた。
フィリップたちは道具を隠し、自分たちも身を潜めた。闇夜の中、作業が始まる。ジャン=ルイはフィリップの
合図で綱をつけた矢を放つ。しかし重い鉄のワイヤーが、固定される前に落ちてしまう。

ジャン=ルイとアルバートは素手でケーブルを引っ張るが、アルバートが途中で諦めて去る。ジャン=ルイの尽力で
何とか綱を固定することはできたが、理想的ではなかった。それでもフィリップは綱の上に足を踏み出す。
そして45分間8往復の綱渡りの後、フィリップは不法侵入と治安紊乱行為の罪で逮捕される。
しかしその後の裁判で、セントラルパークで子供たちにジャグリングを見せるという条件で容疑は撤回される。
港湾管理委員会はフィリップに、永遠に有効と記されたワールド・トレード・センター展望デッキへのVIP
許可証を贈呈する。(Movie Walker)

<IMDB=★7.8>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:100% Audience Score:87%>

この映画の詳細はhttp://movie.walkerplus.com/mv38139/こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-03-04 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「真夜中のピアニスト De battre mon coeur s'est arrêté」
2005 フランス Why Not Productions and more.108min.
監督・(共同)脚本:ジャック・オーディアール
出演:ロマン・デュリス、ニエル・アレストリュプ、オーレ・アッティカ、エマニュエル・ドォヴォス、リン・ダン・ファン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

この年の「セザール賞」作品、監督など主要8部門で賞を獲得した作品。主演男優賞は外れてしまい、ロマン君、
せっかくピアノを一生懸命弾いていたのに残念だった。もともとはアメリカ映画でハーヴェイ・カイテル主演の
「マッドフィンガー」をリメイクした形となっている。監督・脚本はフランスでは既に定評のある人のようだが
私は良くは知らない。手持ちの荒々しいカメラと、後半ピアノ演奏会などで使われる脚を使った安定した画が
対象的だ。
個人的に難点だったのは、前半しばらく、主人公が何の商売をしているのか分からなかった点。予備知識無しで
観たので、不動産ブローカーであることが分かったのは30分位経過してからであろうか。それは置くとしても
主人公がピアノを弾き始めてから、ストーリーが動く出す。それまでがもどかしかった。

ピアニストであった今は亡き母親の影響でかつてピアノを弾いていたトム(ロマン)。彼は父の手伝いもあり、
仲間と結構危ない不動産ブローカーをしていた。そんな日々を送る中、荒廃する心を開放しようとしたのだろう、
昔習ったピアノに10年振りで手を付けて見た。
ある日かつての母のコンサートマネージャーからピアノのオーディションを受けることを勧められ、ピアニストを
目指し本格的にピアノを習う決意をする。いくつかの学校に断わられ、友人の紹介で中国人ピアニストの
ミャオリンの個人レッスンを受けることになる。ミャオリンはフランス語を話さない・・・。

片や荒んだ生活が続き、辛い心の逃げ口として、また別の自分になりたいという希望をもち真夜中にピアノに
向かうトム。だが、短気な彼は言葉の分からないミャオリンに当たったり、なかなか上手くならない自分に
自暴自棄になったり。
暴力的な商売とピアノレッスンという非常に対照的な事象を合わせ、主人公トムの揺れる心が手持ちのカメラで
表現されていく。
いよいよオーディションの日がやってきた。しかし当日も仲間から商売に連れて行かれ、心が乱れてしまう。

<ここからネタばれです>

ラストに向かうオーディションから二年後の生活もある意味衝撃的だった。結局ピアニストにはなれなかった
トムはミャオリンのステージマネージャーになっていた。殺された父の復讐を経て、血のついた服でミャオリンの
コンサート会場に座ったトム、演奏を聴いて笑顔になるのだった。結局、トムは別の形で自分を見つけた、という
ことなのだろうか。

ハーヴェイ・カイテルのオリジナルは未見であるが、本作は脚本がとても良かったし、映像が荒々しいトムの心や
商売を活写していた。全体としてみれば異質なフィルム・ノワールではあるが、独特の味わいを持っている。
セザール賞は逃したが、トムを演じたロマン・デュリス、悪くなかったと思う。
ジャック・オーディアールは、本作から10年後の2015年、「ディーパンの闘い」で、カンヌ国際映画祭パルム・
ドールを獲得することになる。
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<ストーリー・結末まで書いてあります>
28歳のトム(ロマン・デュリス)は、友人ファブリス(ジョナサン・ザッカイ)、サミ(ジル・コーエン)と
組んで、不法住民を暴力で追い出し物件を転がす不動産ブローカー。
同業の父ロベール(ニール・アルストラップ)からは再婚する予定の若い恋人クリス(エマニュエル・ドゥヴォス)を
紹介されるが、トムは素直に認められない。

そんなある晩、亡き母のコンサート・マネージャーに再会したトムは、オーディションの機会を与えられ、
ピアニストへの道を薦められる。10年ぶりでピアノに向かったトムは、忘れていた音楽への愛と情熱を再認識した。
そしていくつかの音楽学校を断られたあと、中国人ピアニストのミャオリン(リン・ダン・ファン)の元にレッスンに
通うことになる。

ファブリスからは浮気のアリバイ工作を頼まれ、父からは取り立てを催促され、現実に嫌気が差すトムは、どんどん
ピアノのレッスンにのめり込む。さらにはファブリスの妻(オーレ・アッティカ)と関係を持ってしまうトム。
そして父から金を騙し取ったというロシア人のマフィア、ミンスコフ(アントン・ヤコフレフ)の若い愛人(メラニー・
ロラン)とも関係を持つ。
オーディション当日には物件の裏取引に連れ出され、当日は心が乱れてうまくピアノが弾けない。思わず会場を飛び
出したトムは、無残に頭を撃ち抜かれた父の姿を見つけるのだった。

2年後、ミャオリンのコンサートに付き添うトムの姿。彼は父を殺したミンスコフを発見し、追いかけて暴力を加える
ものの、最後のとどめは刺さなかった。そしてコンサート会場の席に着き、ミャオリンのピアノ演奏を堪能するのだった。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:85% Audience Score:84%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323086#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-02-18 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

マリアンヌ Allied

●「マリアンヌ Allied」
2016 アメリカ GK Films,Paramount Pictures and more.124min.
監督・(共同)製作:ロバート・ゼメキス
出演:ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、ジャレッド・ハリス、サイモン・マクバーニー、リジー・キャプラン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

ゼメキスファンとして、正直な感想を言えば、「ゼメキスらしく、もうひとヒネリ、ふたヒネリ欲しかった!」。
大きなスケールの悲恋モノで、結末もハッピーエンドではない。それはいいとしても、筋書きがちょっと
単調で、ラストも想像できてしまう。あの「フォレスト・ガンプ/一期一会」「キャスト・アウェイ」
もっと言えば「バックトゥーザフューチャー」のゼメキスだから、期待も大きかったのだ。良い配役も得て
いるのになあ。特にマリオンの演技は、そりゃあ確かなものだ。ああいうシチュエーションで揺れる感情を
表現するのは難しいと思うのだ。彼女は演技派だなあと確認した。そこは良かった。ブラピは普通だ。

あと良い点を上げると、オスカーの衣装デザイン賞のノミニーにもなっている美術全般の仕上がりの良さ。
衣装・化粧から小道具、ロケーション美術、飛行機などの大道具と関連したCG、どれも一級品で
素晴らしかった。そのあたりはゼメキスの作品はこれまでも抜かりが無かった。結局、脚本が弱いんだろう。
映画は「カサブランカ」編と「ロンドン」編と大きく2つに別れる。激しいドンパチはカサブランカ編のみで
(空襲を除く)あとの銃声は、ラストに悲劇的に響くもののみだ。故にロンドン編は行き詰まる心理劇となる。

上官から「お前の妻はドイツのスパイだ。証拠も有る」と言われちゃ、普通じゃいられません。ダメだと
言われても、いろいろと検証してみたくなる気持ちも分かるというもの。そして、本当の姿を知った時の
夫(ブラピ)の行動も、そういうふうになるわなあ、というもの。そして悲劇のラスト。
日本のドラマや映画もそうだけど、急いで逃げたい時に限り、クルマや飛行機のエンジンはかからないものだ。
 
       <ここから先は結末まで触れていますので、ご注意ください>

ブラピ演じるマックス・バタンはカナダ軍から派遣されたイギリス軍特殊作戦執行部の中佐。(結構エラい)
彼はパラシュートでモロッコに入り、カサブランカで「スズメバチの柄のドレスの女がお前の妻となる」
との指示で、マリオン演じるフランス人レジスタンス、マリアンヌ・ボーセジュールという女性と合流、
夫婦を装い、現地での信頼を獲得したのち、在モロッコドイツ大使と大使館付武官を一気に射殺するという
作戦に臨む。
作戦は成功し、2人は同じミッションを成し遂げたこともあり、急速に接近。ホントに結婚することに
なる。そして内勤となったマックスはロンドンに帰り、穏やかな日々を送ることになる。しかし、
ある日、上官から「お前の妻はドイツのスパイだ。マリアンヌ・ボーセジュールは既に死んでいる。
他人になりすましているのだ。正体が明らかになれば、お前が殺せ」と言われる。
明日、ニセの暗号をお前に電話するから、メモをしておけ、それがドイツに筒抜けになるのか
分かるようになっているから、そうなれば殺せ、お前も一枚噛んでいれば、「大逆罪」で死刑だぞ、と
宣告される。こえー!
その頃、夫妻には空襲下で生まれた女児がいた。

「え、マリアンヌがスパイ!?そんなことはありえない」とバタンは妻の写真を持って、彼女を
知っていると言われる兵士やレジスタンスに会いに出かける。そこで知った事実でバタン本人が
まだ知らなかったのは、マリアンヌが上手くピアノを弾いた、ということだ、しかも「ラ・マルセイエーズ」を。
揺れ動く心を押さえてバタンは彼女をパブに連れていき、ピアノの前に座らせ、「ラ・マルセイエーズ」を
弾いてくれ、と迫るのだった・・・。彼女の口から出た答えは・・・・。

他人の名前とはいえ、ボーセジュールとは。フランス語で書くとBeau ces jours と聞こえる。
(ホントは違う綴だけど)和訳すると、美しいこれらの日々、というほどの意味だが、マリアンヌの
魂の声のように思えた。彼女がロンドンで過ごした夫と娘を愛した日々に偽りは無かった、という
ことだ。(スパイはしちゃったけど)

冒頭でも書いたように、「ケレンの神様」のようなゼメキスにしてみると、非常にストレートな作劇で
いい映画なんだけど、あれえ、という感が無きにしもあらずなのだ。妻の疑惑がもう一段濃く提示される
ようなシークエンスが入らなかっただろうか。ちなみに原作の「Allied」(アライド)は、連合した、
同様の、などの意味をもつ割りと味も素っ気もないもの。

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:61% Audience Score:67%>
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<ストーリー>
「フライト」「ザ・ウォーク」のロバート・ゼメキス監督がブラッド・ピットとマリオン・コティヤールを
主演に迎えて贈る歴史サスペンス・ラブストーリー。
第二次大戦下のカサブランカとロンドンを舞台に、ナチス・ドイツとの戦いで極秘任務を負い偽装夫婦の
相手として出会った一組の男女が、時代に翻弄されながら繰り広げる切なくもミステリアスな愛の行方を
サスペンスフルかつエレガントに綴る。
 
1942年。モロッコのカサブランカに降り立ったカナダの諜報員マックス。イギリスの特殊作戦執行部に
所属する彼は、極秘任務を与えられ、ナイトクラブで偽装妻と落ち合う。彼女はフランス軍の伝説的女性
レジスタンス、マリアンヌ。2人は夫婦を装い、ドイツ大使の暗殺という過酷な任務に挑む。
その中で図らずも互いに心惹かれていくマックスとマリアンヌ。その後2人はロンドンで結婚し、可愛い娘
にも恵まれ、幸せな結婚生活を送るのだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358099#1こちらまで。





by jazzyoba0083 | 2017-02-12 12:25 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)