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●「ミケランジェロ・プロジェクト The Monument Men」
2013 アメリカ Fox 2000 Pictures,Columbia Pictures,Smokehouse.118min.
監督・(共同)脚本・(共同)製作:ジョージ・クルーニー 
原作: ロバート・M・エドゼル 『ナチ略奪美術品を救え』(白水社刊)
出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ケイト・ブランシェット、ビル・マーリィ、ジョン・グッドマン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
製作から2年経過しての日本公開については、日本軍も同じような美術品強奪をしていた
という過去があるため、日中韓と色々と上手く行ってない関係上、配慮したとか圧力が
あったとか言われる。そんなこと言ったら、英国やフランスはどうするのよ、ってことじゃない
でしょうか?忖度しすぎだと思う。マスメディアを使った積極的な宣伝もなく、トレラーも
見たことがない作品で、公開直後のシネコンでは小さい小屋で午後から2回上映という
冷たい仕打ちだ。でも客席はたくさん埋まっていたよ。

如何にもジョージ・クルーニーらしいテーマを持ってきた。第二次世界大戦の終盤、
ナチスドイツに強奪され秘匿された欧州の美術品の行方を追い、回収するという
任務を負った実在の特殊部隊の活躍の模様が綴られる。ナチスが美術品を強奪隠蔽し
滅亡が迫ると破棄しようとした、という話は有名なので私も知ってはいるが、背後に
こうした事実があることを知ったこともこの映画に出会えて良かった点である。

ローズベルトやトルーマンに、欧州戦線での美術品をナチや、連合軍の攻撃から守る
必要を説く、ハーバード大学付属美術館長ストークス(クルーニー)。大統領らはその意義を
認めストークス自身に部隊を作るように命令する。そこで集められたのは、
キューレーターや、美術商、修復家、美術史家などなど、経歴もバラバラでしかも実戦
経験などまるでない男たち。一応の階級と新兵訓練をイギリスで受けて、欧州へと
ナチの強奪品を回収しに出かける。

なんか既視感あるし、アヴェンジャー型、インディージョーンズ型とも言えるような体裁だ。
まあ、事実に基づく原作があるのだから仕方がないのだけど、美術に詳しくなくても
楽しめるような娯楽作に仕立てあげたクルーニーの手法は正解だ。映画そのものの出来は
ものすごく良い、というものではないが、かつてそういう男たちが、10兆円とも言われる
人類の至宝を守り、また7人のメンバーのうち2人は命を落としてしまうという歴史の現実に
驚きもし、感激もするのだ。フェルメールの「天文学者」も出てくるのだが、そうかフェルメールも
被害にあっていたのだなあ、としみじみ。

個人的に西洋美術、特に絵画について興味があるので、とても面白くみることが出来た。
俳優もクルーニー、デイモン、ブランシェット、グッドマン、マーレイと素晴らしいメンツが
並んだ。個人的には、パリを占領したナチのゲーリングのフランス人秘書を演じていた
ブランシェットが役どころといい、良かったと思う。
欧州戦線を描くにあたり、リアリティを追求した当時のクルマや軍用機、瓦礫と
なった街並みなどはとても良く忠実に描きだされていた。さすがに戦車は出てこなかった
けど。テンポもよく、ナチの動向、そして終戦を迎えて北から侵攻してくるソ連軍との
駆け引きは緊張感を持って見ることが出来た。
また当たり前のことだけど、ドイツ人はドイツ語を喋り、フランス人はフランス語をちゃんと
喋っているのもリアリティという意味ではキチンとしていた。

彼らは前線に行けば、「兵の命より、教会とか絵画か!」とか言われ、決して協力的で
ない雰囲気の中、少ない人数で命を賭して美術品を守ろうとしたのだ。その結果、誠に
多くの人類の遺産が守られることとなったのだ。しかし、敗走するナチスに燃やされてしまった
作品も多数あり、未だに行方不明のままの絵画だども少なからずあるという。彼らの活動は
戦後も長い間知られることは少なく、つい最近やっとアメリカ連邦議会から顕彰を受けたという。
彼らの実際の苦労は映画に描かれたものの数倍、いや何十倍も過酷なものだったのだろう。

戦争モノだから、とか美術は苦手、というなかれ。エンターティンメントとしてもきっちり
仕上がっているので、観て損はないと断じる。(アメリカ「フォーブス」誌には「重要だけど
平凡」て書かれちゃっていて、確かに映画としていささか軽い面はあるけど)
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<ストーリー>
第2次大戦末期のヨーロッパで、ナチスに強奪された美術品を奪還するという使命を受けた
美術分野の専門家チームの活躍を描く、サスペンス・アクション。
ジョージ・クルーニーが、監督・製作・脚本・主演の4役を担うほか、マット・デイモン、
ケイト・ブランシェットら豪華キャストが集結したエンターテインメント作だ。

第二次世界大戦が激化する中、ヨーロッパ各国に侵攻したドイツ軍が、大量の美術品
略奪を重ねていた。危機感を募らせたハーバード大学付属美術館の館長フランク・
ストークス(ジョージ・クルーニー)は、ルーズベルト大統領を説得。歴史的建造物や
美術品を守る特殊チーム“モニュメンツ・メン”を結成する。

そのメンバーは、リーダーのストークス以下、メトロポリタン美術館で中世美術を管理
するジェームズ・グレンジャー(マット・デイモン)、建築家リチャード・キャンベル(ビル・
マーレイ)、彫刻家ウォルター・ガーフィールド(ジョン・グッドマン)、ユダヤ系フランス人
美術商ジャン・クロード・クレモント(ジャン・デュジャルダン)ら7人。

略奪された美術品の追跡、発掘、保護を使命としてヨーロッパへ旅立った彼らは
1944年7月、フランスのノルマンディー海岸に到着する。
だが、激戦を終えたばかりの連合軍から十分なサポートは期待できない。やむなく2,3人
ずつに分かれてヨーロッパ各地へ移動し、別々に任務を遂行することとなる。様々な困難を
乗り越え、着実に成果を挙げて行くモニュメンツ・メン。

ストークスたちは、パリで美術品略奪に加わったシュタールという男から重要な地図を奪取。
坑道に隠されていた数多くの美術品を発見する。パリを訪れたグレンジャーは、クレール・
シモーヌ(ケイト・ブランシェット)という女性の信頼を得て、ナチが運び出した何千点もの
美術品の台帳とそれらの運び先の情報を入手。
その一方で、2人のメンバーが命を落としていた。やがてドイツに集結したモニュメンツ・メンは、
最大の隠し場所と見られる場所に向けて決死の行動を起こす。果たして、そこには消息不明と
なったミケランジェロの作品も隠されているのか?だがその行く手には、横槍を入れてきた
ソ連軍の影がちらつき、ヒトラーの自殺によって全てを破壊しようとするナチの脅威が
待ち受けていた……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-11-08 12:31 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マイ・ボディガード My Bodyguard
1985 アメリカ 20th Century Fox Film Co, Market Street Pro., Melvin Simon Pro.97min.
監督:トニー・ビル
出演:クリス・メイクピース、アダム・ボールドウィン、マット・ディロン、ジェニファー・ビールス他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ザ・青春ドラマ、というような良質な映画で、内外の評価も高い。Rotten Tomatoesでは
8,6もある。確かに悪い映画ではないけど、そこまで高い評価を与えるかな、という感じを
個人的にはした。

ホテルのマネージャーを父に持つクリフォードは私立中学から公立へと転校してきた。
そこにはボス、ムーディー(マット・ディロン)とその取り巻きの悪い奴らが、のさばっていて
クリフォードはイジメの対象に。クリフォードが行くことになったクラスにはリンダーマン
(アダム・ボールドウィン)という背がでかく、「弟を殺した」などという不穏な噂が付きまとう
男子もいた。
クリフォードら弱い男の子は、殺人鬼リンダーマンから守ってやるから、といってカツアゲに
合い、クリフォードもそう言われるが断り、リンダーマンと仲良くなりボディーガードに
なってもらう。しかし、一度は上手く行ったが、リンダーマンはもういやだぞ、といって離れて
いく。クリフォードは、リンダーマンにつきまとい、仲良くなろうと努力をするのだが・・・。

というようなストーリー。クリフォード少年とリンダーマンの心の交流を描くのだが、リンダーマンは
噂ほどの悪ではなく(タバコとかすっちゃうけど)、かつて事故により父親の銃で弟を殺してしまい
そのトラウマが消えていなかったのだ。リンダーマンはクリフォードのことを金持ちのボンボンと
しか見ていなかったが、クリフォードが無邪気に彼に接近してくるので、次第に重い口が開き
友情が芽生えてくる。

リンダーマンは結構非暴力だったりして本当は心優しい男だったのだ。クリフォードとリンダーマンの
友情は固いものになり、ムーディーが雇った用心棒もやっつけ、クリフォードはムーディーとの
タイマンでも、彼をうちのめし、クラスにも平和がやってきた、というわけだ。

ストーリー的にはどうってことないのだが、描かれ方が爽やかであり、ちょっと子供じみた内容で
また冒頭に出てくるクリフォードらの世話をするばあちゃんが、よく分からない性格でいらっと
来たりする。結局この映画をいつ観たか、という点が本作に対する評価に大きく影響する
のだろうな、と感じた。いい大人になってから観ると、単なる「いい青春ドラマ」にしか見えないが、
多感なころに観ると忘れられない一作になるのだろう。若きマット・ディロンが眩しかった。
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<ストーリー>
クリフォード(クリス・メイクピース)は15歳のナイーブな少年。母親を自動車事故で失っているが、
豪華ホテルの支配人を務める父親ピーチ(マーティン・マル)と変り者のおばあさん(ルース・
ゴードン)と何不自山なく暮らしている。
そしてホテルの従業員たちは皆彼の友だちだ。新学期がはじまりダウンタウンの公立ハイ
スクールに転校したクリフォードは、以前とは異なる学校の様子に驚いた。

転校生のクリフォードは、早速、ムーディー(マット・ディロン)をリーダーとする不良グループに
ニラまれることになり、放課後トイレに引っぱりこまれた。喧嘩は苦手なクリフォードは、何とか
その場からは逃げのびるが翌日から毎日、ムーディたちからイヤガラセを受けるハメになる。
クラスの仲間は誰も助けようとしなかったが、更衣室のロッカーに閉じこめられた時、リンダマン
(アダム・ボールドウィン)に助けられる。彼は2メートル近い無口な大男で、女教師をレイプした
とか、子供を殺害したとかいろいろな噂のある不気味な存在だった。

ある日、ムーディたちに襲われたクリフォードは、再びリンダマンに助けられるが、彼は「もう助
けるのはこれっきりだ」と言ってその場を去った。以後リンダマンの事が気になって仕方がない
クリフォードは、彼を尾行した。途中気づかれはしたが、人なつこいクリフォードの態度に
リンダマンも参り、すべてをうちあけた。
1年前、父親の留守中に銃で遊んでいた弟が誤って発砲し、その弟の死体を発見して以来、
自分の殻に閉じこもってしまったというのだ。クリフォードに心を開き出したリンダマンは、彼に
自分の宝であるオートバイを見せ2人の友情は深まっていった。

そんなある日、ホテルの屋上に住むクリフォードを訪ねたリンダマンが、お金を貸して欲しいと
いって、去って行ったきり、そのまま消息を絶った。再びムーディーたちに狙われたクリフォードは、
いつの間にか戻ってきたリンダマンに助けられるが、今度は、ムーディーと1対1で決闘することに
なった。リンダマンの声援でムーディーの鼻を狙ったクリフォードは見事彼を倒し、晴々とした
表情でクラスの仲間たちの前に立つのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-10-22 22:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マイ・インターン The Intern」
2015 アメリカ Waverly Films.Warner Bros.(Distribution) 121min.
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アンダース・ホルム、ジョジョ・クシュナー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「恋愛適齢期」「ホリディ」「恋するベーカリー」(全部観ている)など、大人のハートフルドラマを
作らせたらハズレがないナンシー・マイヤーズ、今回もいい映画を作った。
オスカーを獲るような映画ではないが、ハサウェイの年代もの女子も、デ・ニーロの年代の
大人もみんな楽しめ、笑え、ハッピーになれる気分の映画に仕上がっている。

悪い人が出てこず、馬鹿も出てこない。貧しさを排除し、銃声もカーチェイスもないハッピーさ、
映像の綺麗なこと、NYをこんなに美しく撮れるのか、と溜息がでる。ウディ・アレン、マイケル・
チミノの撮るNYとはまた別の世界だ。
陽光が木々の葉をきらめかせ、レンガ作りの家々が美しく並ぶ。ズームイン・ズームアウトの
スピードや、画角、色彩など画面作りも計算されていて、見ていて本当に気持ちが良かった。
凄い大作ではないのだがが、最近こんなに気持ちの良い映画は個人的に珍しかった。
もちろん、ワクワク、ドキドキの面白い映画はたくさんあったけれど。

映画を見に来る人には作品「夢を見る」というタイプも多いだろう。ナンシーはそういう観客に
対し、見事に応える作品を作る。若くしてアパレルのネット通販会社社長になったハサウェイ、
片や、妻を亡くしたものの、ブルックリンで素敵な生活を送るデ・ニーロ。お金に困った人も
出てこない。つまりいい意味で浮世離れしているわけだ。観た人の中には、実際はそうは上手く
事は運ばないぜ、とつぶやく人も居るだろう。しかし、ハッピーエンディングも含めて、ほんわか
幸せな気分になれるのなら、多少の浮世離れも目をつぶりたいと思って見に来る人は、
裏切られること無く映画館を後にできるであろう。

女子にはハサウェイのファンションも見逃せまい。またオフィスの中のPCやノートPC、色んな
小物、出てくるクルマもアウディQ7であり、通りに停まっているクルマもBMWやボルボであり
決してトヨタやヒュンデではない。デ・ニーロの着る服もおそらくブルックス・ブラザーズなので
あろう。そういうオシャレな雰囲気が醸し出す映像も観客を夢の世界に誘うのに十分で
ある。映画全体のテンポも非常に良く、二時間の上映時間を感じさせない。もともと脚本家で
ある監督の面目躍如というところだろう。

演技の方もオスカーを獲った二人なので間違いはない。このところちょっと困った映画に出て
いたデ・ニーロも本作では快演である。デ・ニーロの恋人になるレネ・ルッソもいい感じだ。
音楽がまたジャズやボサノバを上手く取り入れてオシャレだ。主役二人の英語がクリアで
ゆっくりなので、ちょっと英語が得意な人は字幕を見ずにご覧になると面白いかも知れない。
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<ストーリー>
ニューヨークのファッション業界を舞台に、オンラインサイトのCEOとして働くキャリアウーマンが、
40歳年上のアシスタントとの出会いを機に成長していく姿を描くヒューマンドラマ。
アン・ハサウェイがスマートで美しいヒロインを熱演し、女性からの共感を呼ぶ。
名優ロバート・デ・ニーロとの初共演にも注目だ。

家庭を持ちながら何百人もの社員を束ね、ファッションサイトを運営する会社のCEOで
あるジュールズ(アン・ハサウェイ)は、女性なら誰しもがあこがれる華やかな世界に身を
置きながら、仕事と家庭を両立させ、まさに女性の理想像を絵にかいたような人生を
送っているかに見えた。
しかし、彼女に人生最大の試練が訪れる。そんな悩める彼女のアシスタントとして、
会社の福祉事業として雇用することになった40歳年上のシニア・インターンのベン
(ロバート・デ・ニーロ)がやってくる。人生経験豊富なベンは彼女に最高の助言を与え、
2人は次第に心を通わせていく。やがて彼の言葉に救われたジュールズは、予期せぬ
人生の変化を迎える……。」(Movie Walker)

この映画の詳細は
by jazzyoba0083 | 2015-10-12 11:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション Mission Impossible Rogue Nation」
2015 アメリカ Paramount Pictures,Bad Robot,Chaina Movie Channel,and more.131min.
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「ジュラシック・ワールド」に続き、続編を待ちわびていたネイサン・ハントのめまぐるしいアクション!
期待を裏切らない面白い作品でした。予告編で見る、飛行機の横っ腹にしがみつく映像は
本筋とは関係なく、冒頭の掴みですね。冒頭からこれだから、掴みはOK。

本作で感じたことは、裏切り者がいない、ということ。いいもんは徹底的にいいもんで、悪もんは
ずっと悪もん、その当りの明快な構造が、結構複雑なストーリーを単純化し、たとえストーリーの
理解に引っかかりがあったとしてもカタルシスは得られる、という出来に仕上がっていて観終わった
あとの気分がいい。

M:Iシリーズは活劇が命なので、走る、バイクが走る、クルマが走る、飛行機が飛ぶ、という
スピード感は高いレベルが要求される。ネイサン・ハントは死なないので(爆)安心して見ていら
れるが、仲間がどうなるのかというハラハラ感はある。
今回はBMWの全面協力を得て、(ベンツはマークを消されてるわ!)カーチェイス、バイクチェイス、
それぞれ「これがなくっちゃねえ」という仕上がりになった。

なんか、MI6が絡むので007と、組織のありようはアヴェンジャーズみたいになったいるけど、
これはもうM:I祭りとして、楽しむのが正解でしょう。けど、「ジュラシック・ワールド」の時に苦言を
呈したストーリーに付いても、スパイミステリなりの複雑な構造を良く仕上げてあり、それはそれなりに
面白く、特に今回のキーウーマンとなっているイルサ(レベッカ・ファーガソン)の存在が大きい。彼女は
ストーリーの流れのキーにもなっているのだね。それと、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグもいい
トリオを形成している。親分のアレック・ボールドウィンも最後にはIMFの継続を政府に申し出るなど、
続編を匂わせている。しかし、気がつけば全部が元身内のゴタゴタだったというのがなんかリアルで
納得してしまった。ただ、突っ込みどころが無いわけではない。ま、気にするほどではないけど。

とにかく、善と悪の有り様がクリアで分かり易く、その辺りがアクションと相まっていい作品に
仕上がったと思う。個人的には最近のM:Iシリーズでは一番興奮したのではないか。
トム・クルーズ、スタンドインなしで(命綱はあり)よく演るわ!スピード感、アクションのスリル、
申し分なし。

それにつけても、今回またしても中国資本が入って、劇中、ウィーンのオペラ座で公演される
プッチーニの「トゥーランドット」の衣装が中華なものだったのは、いささか鼻白んだな。
個人的に現在リアルな「ローグ・ネイション」は中国なもので・・・(^^ゞ

「ジュラシック・ワールド」はダイームラー・ベンツ全面協力、本作はBMW全面協力、そして
年末公開の「007」はAudiの全面協力(ボンドカー以外)なのだそうで、車メーカーのバトルも
楽しいよね。しかし、こういう場には天下のトヨタは出てこないね。映画に登場させる華を持った
クルマがない、ということかな。レクサス・・・ねえ・・・。www

脚本・原案も手がけた、サイモン・ファーガソン、さすがに脚本化育ちだけあり手堅いし、
映像表現も上手いと感じた。(彼が脚本を書いた「ユージュアル・サスペクツ」は面白かった)
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<ストーリー>
トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む
大人気アクション・シリーズの第5弾。
イーサン率いるスパイ・チーム“IMF”が解体の危機に直面しながら繰り広げる、謎の組織
“シンジケート”との究極の諜報バトルの行方を、迫力のアクション満載に描く。
共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン。
監督は「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。
 
イーサン・ハントと彼のチーム“IMF”は、各国の元エリート・スパイたちによって結成され、
国際的な陰謀をめぐらす謎の組織“シンジケート”を追っていた。しかしその矢先、IMFは
CIA長官によって解散を命じられ、メンバーはバラバラに。
その後、単身でシンジケートの実体解明を進めていたイーサンは囚われの身となってしまう。
その窮地を救ったのは、なんと敵側のスパイと思われた謎の美女イルサだった。
やがて秘かにベンジーらチームのメンバーを再集結したイーサンは、敵か味方か分からない
イルサをも、その能力を買ってチームに加えると、シンジケートを壊滅すべく史上最大の
不可能ミッションに挑むのだったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-08-11 15:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「未来は今 The Hudsucker Proxy」
1994 アメリカ Silver Pictures,Warner Bros.,Working Title Films and more.111min.
監督:ジョエル・コーエン 製作:イーサン・コーエン 脚本:コーエン兄弟、サム・ライミ
出演:ティム・ロビンス、ジェニファー・ジェイソン・リー、ポール・ニューマン、チャールズ・ダーニング 他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「不条理」「ブラックユーモア」でも何故か魅力的なコーエン兄弟の諸作。これまで私も
機会があれば観てきました。今回は、作ってきた作品の感性を見れば一緒にやったのも
理解できるサム・ライミが加わり、彼は第二班の監督も努め、予備知識無しで見たら
これが面白かった! 「バートン・フィンク」や「ノーカントリー」などで見せる暗い不条理とは
一線を画して、むしろ、「スクリューボール・コメディ」風なタッチで、(ブラックな点もあるの
だが)、一人の青年の人生の浮き沈みを見事に切り出してみせた。構成もとても良く練られて
いて、ところどころで観ている人の予測を裏切るような仕掛けもあったりで、とにかく
楽しい映画だった。

時代設定が1950年代の後半というのも見逃せない。その時代だからこその会社や社会の
ありようを上手く利用しストーリーを構成し、ブラックファンタジックコメディとでもいうべき好篇となって
いた。画作りも、高層ビルや役員の会議室の机、飛び降りなど垂直方向へのこだわりを感じさせ
つつ、ラストのフリスビーでは水平方向へと流れるシーンが印象的だった。

ティム・ロビンス、久しぶりで観たが、なかなか上手いキャスティングだと思いましたよ。それに
名優ポール・ニューマンの登場。フラフープとかフリスビーとか現実にあるものが出てくるので
リアリティも感じつつ、田舎大学出身のウブな青年が、大会社の中で振り回され振り回し、
ついでに女性にも振り回されるというドタバタ。ハッピーエンドというのも大変宜しい。
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<ストーリー>
ニューヨーク、雪の降りしきる1958年の大晦日の夜。ハッドサッカー産業の44階の外壁に
へばりつき、今にも身を投げ出さんとしている男、ノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)が
いた。

時は遡り、彼が故郷のインディアナ州マンシーからこの街にやって来た日に戻る。大学を
卒業したノーヴィルは就職活動に臨むが、仕事の口はない。彼は、手にした新聞に偶然
ついたコーヒーカップの丸い染みで囲われた、ハッドサッカー産業の郵便室の求人広告を
見つける。一方、重役会議の席上でハッドサッカー社長(チャールズ・ダーニング)はやおら
机に乗り、助走をつけて44階(中2階をいれると45階)の窓から飛び下り自殺をした。

社長は遺書も残さず相続人もおらず、このままでは彼の保有株87%が、年明け1月1日に
市場に開放されることになる。キレ者の重役マスバーガー(ポール・ニューマン)は、デクの
坊を社長の座に据えて会社の評価を落とし、株が底値になったところで重役たちで買い
占める作戦を立てた。

メールボーイの職を得たノーヴィルは、トップ重役間の緊急極秘通信、通称ブルーレターを
運ぶ役目を仰せつかる。重役室を訪れたノーヴィルの天性の間抜けぶりに目をつけた
マスバーガーは、彼を傀儡社長に据える。正体不明の新社長出現に、敏腕女性新聞記者の
エイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は陰謀の臭いを嗅ぎつけ、取材に乗り出す。

彼と接触し同郷人だと偽って秘書になった彼女は、「新社長は無能」と記事を書く。株価は
マスバーガーの思惑通りに下がり始めるが、エイミーは純朴なノーヴィルの人柄に触れるうちに、
良心の呵責を感じるようになる。

ある日、調査の途中で時計台の機械室に迷い込んだ彼女は、時計の運行を管理している
黒人モーゼズ(ウィリアム・コブス)に会う。彼はなぜか全てを見通しており、真相を知った
エイミーはノーヴィルに同情し、株主たちを招いたパーティーの夜、初めて口づけを交わす。
株価の急落に責任を感じていたノーヴィルはエイミーに勇気づけられ、かねてより思案して
いた“輪っか”の商品化を重役会に提案する。“フラフープ”と名付けられたこの商品は始めは
売れなかったが、やがて全世界に波及する大ブームとなった。ノーヴィルは一躍、時代の
寵児に祭り上げられ、エイミーの心配をよそにモデルと浮名を流して遊びほうける。

一方、筋書きを覆されたマスバーガーは、ノーヴィルのアイディアが盗用だというスキャンダルを
流して彼を失墜させる計略を立て、しかも彼にエイミーが新聞記者だということを教えた。
世間から見捨てられた上に彼女にも裏切られたと思い込んだ彼は死を選び、44階の窓の
外に出る。ところが、落下した彼は空中で宙釣りになり、大時計の針は午前零時24秒で
止まったまま。この世の時の進行を司っていたモーゼズが、時間を止めたのだ。
さらにノーヴィルの前に天使の姿をしたハッドサッカーが現れ、ノーヴィルがマスバーガーに
渡しそこねたブルーレターを読めという。そこには、持ち株の全てを時期社長に譲る旨が
書いてあり、未来の社長のために第二のチャンスを与えるとあった。時が再び戻ったが
ノーヴィルは無事で、彼はエイミーの元に急いで彼女を抱きしめた。マスバーガーは失脚し、
ノーヴィルは温情豊かな社長として活躍し、新たなアイディアに挑戦した。」(movie walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-06-24 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「メリー・ポピンズ Mary Poppins」
1964 アメリカ Walt Disney Productions.140min.
監督:ロバート・スティーヴンソン  原作:パメラ・L・トラヴァース
出演:ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デヴィッド・トムリンソン、グリニス・ジョンズ他
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<1964年度アカデミー賞主演女優、作曲、歌曲、特殊視覚効果、編集賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
ジュリー・アンドリュースのミュージカルは何と言っても「サウンド・オブ・ミュージック」に
トドメを刺すと思っている私としては、児童書出自の本作を敬遠してきた。
しかし、先日、この映画の製作の顛末を描いた「ウォルト・ディズニーの約束」を
観て、実際の映画を見てみたくなった次第。しかし、この年のアカデミー作品賞は、
ジュリーがブロードウェイでヒットさせたミュージカル「マイ・フェア・レディ」の映画版だった
のは何かの皮肉か。ま、現実的に作品を見たら、「マイ・フェア~」に軍配は上がるのは
仕方がない。しかし、だからといって、本作が一等落ちるというわけでもないのだ。

シャーマン兄弟の素晴らしい曲の数々、夢のあるストーリー、お子様向けっぽいけど、
実は結構ブラックな構成、エヴァーグリーンのミュージカルであることは確かだ。さらに
原作者のトラヴァースが激怒して嫌がったアニメと実写のコラボも見事だし楽しい。
この辺りはディズニーの面目躍如だろう。トラヴァースはヴァン・ダイクのキャストも気に入ら
なかったようだが、なかなか嵌っていたんじゃないでしょうか?

一番楽しかったのはやっぱり煙突のダンスのところ。提督のぶっ放す花火も美しい。
しかし、時代的にはロンドンの街は物凄いスモッグで、メリー・ポピンズも空を飛ぶのは
大変だったんじゃないか?と心配もしたりした。また、銀行役員の父が、クビを言い渡され
突然、壊れたふうに「スーパーカリフラジリスティック・・・」とやりだすところもいいカタルシス。
若きジュリーは美しく、当然歌も上手く、キャラクターも素敵で見とれるばかりだ。
140分と長い映画なので小さいお子様はちょいとキツイんじゃないかなあ。

事前に「ウォルト~」を観ていたので冒頭から色々と背景が分かって面白かったです。
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<ストーリー>
1910年。ロンドンでも美しい桜通りに住むバンクス氏(デイヴィッド・トムリンソン)は銀行家で
気むづかし屋。奥さん(グリンス・ジョーンズ)も婦人参政権運動に夢中で子供は放りっぱなし。
乳母任せの子供たちは腕白ざかりで一向に乳母が居つかない。
ある日、子供たちは自分の夢にぴったりの、優しくて、美しい、親切で若い乳母の条件を
書いて父親に見せたが父は紙片をストーブに放りこんでしまった。それは煙突から空高く
飛んでいった。

翌朝、パラソルを開いた若い女性がフワフワ空からやってきた。子供の書いた紙片を持って。
メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)である。自分勝手に子供部屋へ行き、指を鳴らすと
魔法のように散らかったものが片づき、不思議な鞄からは何でも出すのだ。
日課の散歩のときなど大道芸人バート(ディック・V・ダイク)の描く絵の中にさえ入って行け、
遊ぶことさえできる。彼女がやって来てからは家中が朗らかになり、歌まで歌いだしたのが
バンクス氏は不思議でたまらない。

子供の躾に厳格なバンクス氏は子供たちに倹約を教えようと預金させようとした。銀行の
老頭取が無理に預金をさせようとしたので、子供は思わず「私のお金を返して!」と大声を
だした。それを聞いた預金者たちは銀行が危ないのではないかと勘違い、あわてて払い
もどしに殺到、大混乱になった。逃げだした子供は途中で煙突掃除夫姿のバートに出会った。
煙突だらけの屋上に上ると、煙突の中からメリー・ポピンズが現れ、あちこちから煙突掃除夫が
飛んできて、皆で踊りつづけた。

その夜、バンクス氏は銀行から呼び出しをうけて重役から叱りとばされたが、メリー・ポピンズの
ことが目に浮び、まったく気にならない。翌朝、陽気になったバンクス氏は一家揃ってタコあげに
でかけた。一家の楽しそうな姿を見てメリー・ポビンズは風に乗って空に舞い上がった。
公園では銀行の重役までがタコ上げにきょうじている。重役たちはバンクス氏を重役にすることを
決めみんなで楽しんでいたのだ。メリー・ポピンズはきっとこれからまたどこかへ幸せをまきに
行くのだろう。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-23 23:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マイ・ブラザー 悲しみの銃弾 Blood Ties」
2013 フランス・アメリカ Les Productions du Trésor,and more.127min.
監督・(共同)脚本:ギヨーム・カネ
出演:クライヴ・オーウェン、ビリー・クラダップ、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス、ゾーイ・サルダナ、
    ジェームズ・カーン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白かったです。設定は良くある、出来の悪い兄貴と、正義の弟という構図に家族が
巻き込まれるクライムものにして家族ドラマでもある作品。
1974年のNYという設定で、衣装、町並み、クルマ(これが素晴らしい)、音楽、
時代考証と実際のプロダクションデザインが、この時代を知る世代を泣かせる。

刑事の弟役のビリー・クラダップという役者さん、多くを知りませんが、年なのか若いのか
よく分からんかったけど、存在感の大きいクライヴ・オーウェンに負けずに頑張っていた。
女優陣が豪華だった。

結論から言えば、みんな「自業自得」、「身から出た錆」で人生を台無しにしているんだ
けど、特にタイトルになっている兄弟愛は、まさしく「血は水より濃し」というカタルシスに
繋がっていく。極悪人の兄貴なんだけど、いろいろあって喧嘩もしてきたが、やっぱり
血の繋がった弟、そして兄であったのだな。この邦題より原題のママの方が良かったんじゃ
ないかな、と思った。

クライヴ・オーウェン演じる50がらみの長男クリスは、幼い頃からの悪で、これまでの
人生のほとんどを少年院や刑務所で過ごしてきた。相当に大きくなった子どもたちと
初対面だったり、妻は、嘘ばかりの旦那に愛想を付かしていた。

弟のフランクはNYPDの刑事で、その能力は幹部に買われていた。しかし、兄の存在が
ネックとなっていた。クリスは出所後、弟の口利きで自動車修理工場で働き始めるが
まじめに働いたことのないクリスにとって耐えられない仕事であった。そこでレジ係の
女性ナタリー(ミラ・クニス)と知り合い、いい仲になる。

一方弟のフランクは、かつてから交際していた黒人女性で、その後結婚した旦那がこれまた
悪いやつで、服役してしまったのだが、その女性ヴァネッサ(ゾーイ・サルダナ)との縁が
切れないでいた。

そんなか、やっぱり悪事から手を洗えない兄は、付き合い始めたナタリーに、カネがない
ばかりに何もしてあげられないことに焦燥、結局強盗の手配師から、飲み屋を襲って
カネを強奪する仕事を請け負う。結構手荒に人を殺しまくる。働いていた少年すら
一瞬躊躇するが射殺してしまう。根っからの冷血なんだな、と思わせる。
当然、手配師は更にでかい仕事をクリスに持ちかける。現金輸送車を襲うのだ。

警察は事前にこの強盗の情報を入手し、弟も含めて貼りこむが、銀行前では何も起きず、
警察は解散してしまう。しかし、走り去った輸送車の後を追いかける兄の姿を目撃し、
追うフランクと相棒。兄を含む強盗団は、ニセのパトカーと警官を使って輸送車を停めて、
爆弾で扉を開て、中から現金を強奪、ここでも容赦の無い殺戮が繰り広げられた。
フランクはショットガンを持ち、応援を待て、という相棒を無視して、強盗団に銃撃を
浴びせる。しかし、強盗団は逃走。目出し帽の兄は走って逃げるが、弟の銃弾を背中に
受ける。走ってきたトラックを停めて逃走しようとするが、弟が追いつく。覆面の男に
銃を構えた弟は、その男が兄と知り、逮捕することが出来なかった。兄はまんまと逃げる。

当然警察署内では、フランクに兄を見逃したのか、という嫌疑がかかる。そこでフランクは
刑事を辞めてしまう。

フランクと付き合い始めていたヴァネッサは獄中にいる夫に離婚話を持ち出す。激怒する
夫だった。一方大金を手に入れたクリスは、元妻に管理買春をさせ、さらにカネを儲け始めた。
さらに、クリスはナタリーにプロポーズし、結婚することになった。弟に式に来てくれと頼む
クリスであったが、フランクは姿を見せなかった。

そうこうするうちにヴァネッサの夫が出獄し、クラブで兄クリスと対面、嫁に手をつけた
弟を許さないと口にすると、激怒したクリスは夫をボコボコの半殺しにして、「弟に手を
出してみろ、俺が必ずお前を殺す!」と言うのだった。
そんな状況で、弟フランクは、ヴァネッサと、しばらく遠くの街に逃れることにした。
一方、フランクは、警察の手が兄に伸び始めていることを仲間から知り、兄に電話、
幼いころ、それをやらなかったばかりに、兄は補導された「人が近づいたら3回ノックしろ」
という行為を電話機でテーブルで叩いて知らせたのだ。すぐにそれが何を意味するか
理解したフランクは、身重になったナタリーを置いて、弟の家に向かった。

しかし、ヴァネッサの夫は、フランクの大家から所在を聞き出し、復讐しようとグランドセントラル駅に
向かった。そのことを知ったクリスは、パトカーに追いかけられながらも駅に急ぎ、
弟を狙う夫を見つけ、銃撃する一歩手前で、彼を射殺、あとから来た警察に潔く降伏
したのだった。

この物語に、兄弟と家族、特に父親とのことが挿話として語られる。初めは良くあるB級映画か
と思っていたら、なんとなんと、結構面白い構成で、緊張しつつ見ることが出来た。

描かれている人物一人ひとりは欠陥を抱えたダメ人間。管理買春していたクリスの元妻も
警察に捕まった。まあ、彼女が免罪符としてクリスの悪事を警察に垂れ込んだのだけれど。
冒頭にも書いたけど、「血は水より濃し」ということで、宜しいのではないでしょうか。
クルマ好きとしては70年代のクルマを良くも沢山集めたな、と感心してしまった。
日本ではアンダーレイテッドな作品じゃないでしょうか。
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by jazzyoba0083 | 2015-06-22 23:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「メラニーは行く! Sweet Home Alabama」
2002 アメリカ Touchstone Pictures(Presents) and more.109min.
監督:アンディ・テナント
出演:リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス、パトリック・デンプシー、キャンディス・バーゲン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
主人公のキャラクターに共感が出来なくて、なんだか不快な気分で見終えたら、
多くの方が同じ感想を持っていて安心した。邦題が30年代の映画いっぽいなあ。
「メラニーは行く!」って、どこへでも行けば!! って感じな映画。
ああ、パトリック・デンプシーが可愛そうだわ・・・。ファンは怒っただろうなあ。

アメリカでは大ヒットしたそうだが、「キューティー・ブロンド」でブレイクしたウィザースプーンが
見たかったからじゃないか、と思うよ。観た人全員がこの主人公に共感出来ていたとすれば
アホじゃわ。それだけ、メラニーという女は自己中でね、土壇場で元々愛していた男に戻る、
という設定は定番だが、主人公の性格が映画を壊した感じだな。だから最後に振られる
パトリック・デンプシーが余計にいいやつに映る。ウィザースプーンはこの映画で損して、
デンプシーは男を上げたというわけだ。

アラバマが田舎のメラニーはNYに出て、ファンションデザイナーとして成功する。そして
彼氏は、ニューヨーク市長の息子にしてメチャクチャイケメン、母親は将来は大統領へと
目論んでいる若手の政治家アンドリューと交際していて、お金持ちでもあるアンドリューは
ティファニーを貸しきって、プロポーズ。「好きな指輪を選びなよ」って金持ちしか言えない
セリフをいっちゃうんだな。付き合って8か月、戸惑いもあるメラニーだったが、彼の
プロポーズを受ける。しかし、彼女には幼い頃から将来を約束し、高校生で結婚、結局は
流産だったが赤ちゃんももうけた夫ジェイクが居た。

アラバマに離婚届けを持ってジェイクを訪ね、サインして!と迫るメラニー。二人はすでに
7年間も離れていたのだった。どこかでジェイクとの運命的な繋がりを感じてはいるメラニー
だったが、アンドリューとの結婚式はとんとんと進み、最初は嫌がっていた母親(キャンディス)も
アラバマにやってくる。NYのホテルで盛大な式を、と思っていたアンドリュー母子だったが
メラニーがアラバマにこだわるので、アラバマで式と披露宴ということになった。

この間映画では、メラニーが自分は豪邸を持つ一族の出で、とかアンドリューに大嘘を
つきまくるが、実は高校生時代には猫に火を付けて走らせたり、ヤンチャの限りの悪童
だったのだ。それがバレるのが怖いメラニーは、田舎の同級生の暖かい?友情で、切り抜け
ていくのだが。1つ嘘をつくと、そのために2つ嘘を付かなくてはならなくなるというはめになり
結局両親は普通の家の人だということはゲロしなくてはならなかった。

さてさて、いよいよアンドリューとの式の当日、メラニーの弁護士が式場にやって来て、
ジェイクはサインしてくれたけど、あんたのサインがないぞ、離婚は成立してないぞ!と
いう。おいおい、そんなマヌケなことがあるのかよ!!メラニー!!
ここに至って、メラニーはセレブの婚約者を振り、元のジェイクとのさやに復帰するのだ。
ジェイクは人がいいから、笑顔で許しちゃうんだな。なんて心の広いやつなんだ。
当然母親は沢山の関係者を集めておいて、宣誓の直前にみんなの前で恥をかかされて
激怒!当然でしょう。私は母親の気持ちこそ普通だと思いましたよ。

まあ、かくして自己中のメラニーはジェイクとよりを戻して、幸せに暮らしましたとさ、と
いうことなんだろうな。やれやれだ。
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<ストーリー>
前作「キューティ・ブロンド」で一躍トップ・スターの仲間入りを果たしたリース・ウィザースプーン
主演のラブ・ストーリー。大都会で成功したヒロインが、“過去”を清算するため訪れた故郷で
本来の自分を見つめ直していく姿を描く。
監督は「アンナと王様」のアンディ・テナント。
共演は「ビューティフル・マインド」のジョシュ・ルーカス。
 
メラニーはニューヨークで活躍する若手ファッション・デザイナー。恋人のアンドリューは富豪に
してニューヨーク市長の息子。仕事もプライベートも誰もが憧れるパーフェクトな毎日を送って
いた。そして新作コレクション発表の当日、ショーを無事終えた彼女は貸し切りのティファニーで
ついにアンドリューからプロポーズを受けるのだった。まさに人生最高の瞬間、のはずが、
彼女には1つだけ気がかりなことがあった。
実は、彼女は高校時代にはずみで結婚してしまい、夫のジェイクが未だに離婚に応じてくれ
ないのだった。そこでメラニーは、離婚届を手に過去に決着を付けるためアンドリューに内緒で
故郷アラバマへと向かうのだったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2015-06-13 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「ミス・ブルターニュの恋 Elle s'en va」
2013 フランス Fidélité Films  113min.
監督:エマニュエル・バルコ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ネモ・シフマン、クロード・ジャンサック、ミレーヌ・ドモンジョ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は6,5といったところか。カトリーヌ・ドヌーヴといえば、個人的には40年ほど前、
大学時代に下宿の部屋の壁に「恋のマノン」の写真が飾ってあるくらい、私は
彼女のファンだった。今思えば、まだ20歳代だったわけで、その整った顔立ちは
所謂、典型的な「美人」であった。金髪がまたよく似合う顔立ちだったな。

そのカトリーヌもこの映画を撮った時は69歳。まだまだ美しいが、おそらく整形で
手直しはされているだろう。ちょいと頂けないのが豊満すぎる体つきだな。でも
それだからこそこの映画が来たのかもしれない。

ベティはその昔、「ミス・ブルターニュ」に選ばれたこともある、かつての美人。
結構流行っているようにみえるレストランオーナーだが、台所は火の車、既に夫は
亡く、不倫関係の男がいる。しかしこの男が若い女を妊娠させ、本妻の激怒を買い、
とばっちりで不倫相手のベティに別れ話が来る。老いらくの恋も、破れ、仕事も上手く行かず、
年代物のベンツのワゴンを一人運転して、あてのないドライブに出る。

本作はこのドライブのロードムービーということになる。ニコチン中毒か、と思えるくらい
タバコが好きで、タバコ目当てで入ったバーで、おそらく熟女専門の若い男に親切にされ
酒の勢いで一夜を過ごす。帰ろうか、と思った時、疎遠になっている娘から、孫息子を
祖父のところへ連れて行って欲しいと頼まれる。それがシャルリだ。ピックアップしに
娘の家に行くと、荒れ放題の家の中にシャルリがいた。こいつがおそらく10歳くらいだと
思うのだけれど、妙に大人びていて、味があり、本作の出来を救っている部分が大きい。

さて、シャルリとのドライブが始まったが、途中でクレジットカードが使えなくなりお金が
無くなったり、シャルリを怒らせて、どこかへ行かれてしまったり、途中で、全仏の
1969年のミス・フランスの地区優勝者を集めるイベントに参加して、めまいを起こして
病院に担ぎ込まれたり、という騒動が続く。その病院でシャルリの祖父に出会うのだった。
つまりベティの娘の夫の父親。

祖父の家にシャルリと行くのだが、本来そこで目的は果たせた訳だが、その頃になると
憎まれ口を叩いていたシャルリはすっかりベティに懐いてしまい、別れたくないと言い出す。
そこに娘がやってきて、自分が如何に母親に無視されて育てられたか、恨みつらみを
ぶちまけられる。そこを救ったのはシャルリの祖父だった。「謝るか、出ていくか、しろ」。

祖父は地方議員かなんかに立候補していたが、選挙の結果、落選してしまう。しかし、
庭でテディの料理を味わいながら結果を待っていた支持者の老人たちは、人生にはいいことも
あるさ、と明るい。そこに母親も登場。祖父はおそらく一目見た時からベティを気に入って
いたらしいが、ベティの方も、娘の一件などもあり、祖父に心を寄せるようになり、
庭においてあるキャンピングカーの中で一夜を過ごすことになった。その朝、窓から
シャルリに覗かれたりして。そしてシャルリは叫んで走っていった、「人生は続く」と。

そんなお話。フランスの町並みや田園風景は美しいし、音楽もいい感じ。しかし、ベティの、
やりてなのか、気が小さいのか、よく分からないキャラクター付けに一工夫必要かと感じた。
それを救っていたのがシャルリの存在だ。トラブルはあるけど老いてなお盛ん、人生は続くよ!
ということなんだろうけど。娘のキャラクターもよく分からなかったな。
ベティにはその昔、婚約者がいて、ミス・ブルターニュに選ばれた帰り道、交通事故で亡くなって
いて、それが人生のトラウマになっている、ということなんだけど、それが彼女のキャラクターに
影を落としているようには描かれていないと思うのだけれど。
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<ストーリー>
「本作を撮影した時期は69歳だったドヌーヴ。役どころはなんと、失恋してドライブに出発する
女性。監督・脚本は「なぜ彼女は愛しすぎたのか」「パリ警視庁:未成年保護部隊」など、
フランスで映画作家や女優として活躍するE・ベルコ。
本作では女性が老いることをテーマにしたが、セックスの問題まで取り上げたのはフランス
映画らしい。それでもシリアスというよりは、多彩な人物が交錯するコミカルなロードムービーと
いう仕上がり。
シャルリ役の子役N・シフマンはベルコ監督の息子。WOWOWの放送が日本初公開。

レストランを経営するベティは19歳の時、ミス・ブルターニュに選ばれた。夫が亡くなって
老いた今はある男性の愛人だが、男性が別の若い女性に夢中だと知って落胆。
気晴らしにひとりでドライブ旅行に出発するが、ちょっとした事件が続く。そこへ仲が
よくない娘ミュリエルから、ベティの孫シャルリをミュリエルの義父の家に連れていくよう
頼まれる。承諾したベティはシャルリを車に乗せるが、シャルリは生意気盛りの男の子で……。 」
(wowow)
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by jazzyoba0083 | 2015-04-01 23:45 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マラヴィータ Malavita(The Family)」
2013 アメリカ・フランス EuropaCorp,Relativity Media,TF1 Films Production.111minm.
監督:リュック・ベッソン 原作:トニーノ・ブナキスタ「隣のマフィア」(文春文庫刊)
出演:ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、ダイアナ・アグロン、
    ジョン・ディレオ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
さすがはベッソンという、ヴァイオレンス+コミカル+スピード。原作があるので、それを
どう映像表現するのか、ということなんだけど、その点ベッソンは安心して見ていられるし
期待もできる。その点ではプロットの持って行き方も含め、面白く観ることが出来た。
エンタテインメントとして面白く、面白い以外に、こういう家族もあるんだなあ、位の感想しか
持てないんだけど。

製作総指揮にマーティン・スコセッシ、主演がロバート・デ・ニーロという黄金コンビ。共演が
ミシェル・ファイファーというだけで、何かありそうだな、という感じが冒頭から沸々と。(笑)
冒頭の一家虐殺シーンが観客に刷り込まれ、あたかもこれから観るデ・ニーロ一家の末路か、
と思わせておいて・・・というのも上手いなあ。

それぞれの人間関係がだんだん分かってくるのも映画に引き込む手段としてはありだな、と
感じた。私はこの一家が何らかの事情で集められた「ニセ一家」なのかな、と思ったし、
トミー・リー・ジョーンズのスタンスも、何だろう、という感じだった。それが、ファミリーを
FBIに売ったNYのかつてのマフィアのボス一家が保護プログラムでノルマンディーの
片田舎に監視つきで、暮らしているという設定で、トミー・リー・ジョーンズはFBIのボスで
あるわけだ。

この一家がやることなすことハチャメチャで、切れたら何をしでかすか分からん一家なんだ。
息子と娘も学校でやりたい放題。しかし娘は学校に来た数学の代理教師に一目惚れ。
息子は、学校で悪行を責められ13歳だが、パリで一人で商売する、と言って出て行った。
そんな折に息子が学校新聞に掲載したNY時代のマフィアのボスのジョークを借りたところ
その学校新聞がなぜかNYの刑務所にいる、売られたマフィアのボスの手に渡り、一家の
潜伏場所がバレてしまい、多数の殺し屋が送り込まれる。

映画の半分はまるでコメディのように進んでいくが、殺し屋の登場あたりで結構シリアスに
なってくる。がドンパチも含め、いかにもベッソンらしいバカバカしさもありで、楽しくと言うと
言葉が悪いかもしれないけど、観てしまう。まあ、送り込まれてきた殺し屋部隊が、一発目の
攻撃に携帯式対戦車ミサイルをぶっ放す、までは良かったのだが、旅立つ駅頭で殺し屋部隊の
到着を見て引き返してきた息子や、恋人に振られて自殺しようかと思っていたのを止めて
家に戻ってきた娘を加え、ドンパチ合戦になるのだが、あっという間に殺し屋はヤラれちゃうんだ
よね。ちょっと弱すぎ。ならば、殺されちゃった監視係のFBIの二人はかわいそうだったなあ。
で、部隊のボスは、娘を追いかけている所を、急を知ってクルマで駆けつけたトミー・リー・ジョーンズ
にハネられて死んじゃうし。

こうして一家はまたここに住めなくなり、別の場所に移動していくのであった。デ・ニーロは
ノルマンディーへ来て、小説家を名乗り、まじで自叙伝を書き始めていたのだが、また一から
書きなおしだ、とボヤく。

デ・ニーロは切れると何をするかわからないのだが、保護プログラム下で妄想することで
我慢をしていたのだが、水道から茶色い水が出るため修理を頼んだ配管工が家中のパイプを
変えさせようとしたため、バットや金槌で全身12箇所を骨折させ半殺しの目に合わせたり、
また茶色い水の元凶である化学工場の社長をクルマで引きずり回したり、そして汚染水の
元のタンクに爆弾をしかけたりするのだ。
更に、作家を名乗っているので、街の映画サークルの講演会に招かれ、アメリカ映画を見て
議論をしようというのだが、予定していた映画が来ず、代わりに来たのがスコセッシの
「グッド・フェローズ」!!! 隣にいたトミー・リー・ジョーンズは頭を抱える。映画が終わり、
話し始めたデ・ニーロは殆ど自伝のようなことなので、マフィアしかしらないようなことを喋り
会場から喝采を浴びていた。そんな頃に殺し屋が家に近づいていたのだ。

まあ、なんというか、狂気の一家?のとんでも生活といったところかな。全体としては面白く
観ることが出来ました。デ・ニーロとファイファーがいいね。娘役のダイアナ・アグロンは
キャメロン・ディアス系のお顔で可愛かったね。
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<ストーリー>
 監督を務めるリュック・ベッソンが、マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロの
黄金コンビをそれぞれ製作総指揮と主演に迎えて贈るクライム・ドラマ。
原作はトニーノ・ブナキスタの『隣りのマフィア』。FBIの証人保護プログラムによって
フランスに移住した元マフィアの男とその家族、というワケあり一家が巻き起こす大騒動を描く。
共演はミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ。

 フランス・ノルマンディ地方の田舎町に引っ越してきたブレイク一家。一見ごく普通の
アメリカ人家族と思いきや、主のフレッドはなんと元マフィアのボス。敵対するファミリーの
ボスを売ってFBIの保護証人プログラムを適用され、家族とともに世界各地を転々とする
日々を送っていた。監視役のFBI捜査官スタンスフィールドから地元コミュニティに溶け
込めと忠告されるも、ついつい悪目立ちしてしまうフレッド。
おまけに妻と2人の子どもたちもかなりのトラブルメイカー。そんな彼らの潜伏場所が
仇敵にバレるのは時間の問題。ほどなく一家のもとには、フレッドの首を狙う完全武装の
殺し屋軍団が送り込まれてくるのだったが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-03-05 23:15 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)