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●「マリーゴールドホテルで合いましょう The Best Exotic Marigold Hotel」
2011 アメリカ・イギリス・アラブ首長国連邦 124min.
監督:ジョン・マッデン  原作:デボラ・モガー『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(早川書房刊)
出演:ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、ペネロープ・ウィルトン、デヴ・パテル、セリア・イムリー、マギー・スミス他
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<評価:★★★★★★★☆☆>
<感想>
面白かった。いわゆるグランドホテル系の群像ドラマであるが、イギリスの老人たちがかつての
植民地であるインドで繰り広げる人間ドラマが人生の再生(あの年齢でも)をユーモアとウィットに
富んで描かれ、名優たちの好演も加わり、上等な作品に仕上がった。
原作は未読だが、かなり原作のイメージに近いのではないか、と個人的には感じた次第。

邦題も悪くはないが、原題のままでも良かったんじゃないか、とも思う。

映画の冒頭で、登場人物の紹介がなされる。それぞれの事情が短く紹介され、彼ら、彼女らが
なぜインド・ジャイプールの「マリーゴールドホテル」という崩れそうなホテルに行くことになったのか
が説明される。 お年を召した夫婦だったり独身男性だったり、女性だったり未亡人だったりの
ストーリーに、このホテルの一応オーナーである青年と女性の恋物語が横軸にからんできて
物語を上手いこと重層化出来ている。
私としては、股関節手術に来た「人種偏見主義者」とも見られるミュリエルを演じたマギー・スミスが
良かったと感じた。しかし、まあ身の替わり方は早すぎかな、とも感じたのだが。彼女の考えを
変えたのはホテルで彼女の世話役をした最下層の若い女性とのふれあいであったことは間違い
ない。ラストで車いすも不要になった彼女がホテルのフロントで生き生きとしている表情はとても
素敵だった。
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またジュディ・デンチは流石の演技である。ちょとした目線や体の動きで心情を見事に演じている。
ただ、ラストで語られる映画の意味のサマライズしたセリフはやや、映画の余韻をスポイルした
感がある。言っていることはその通りなんだけど、それは見た人に感じさせておけばいいんじゃ
ない?という感じ。たとえば

「失敗するのは怖いけど、1番怖いのは昨日と同じ様な未来が続くこと。
リスクを嫌って何もしないものは何も得る事は無い。

変わるにはもう歳だと思う時もある。
でも、本当の失敗とは“やらないでおくこと”
最後は万事めでたし。何か不満があるとしたら、
それは途上にあるということ。」

とはいえ、老境に至ってからも決して人生を諦めず、前を向いて活き活きと生きようとする
登場人物たちの行動は、同世代の私などには、胸を締め付けられる思いがするのだ。
味わい深い映画に出会った。
そうそう、映画冒頭に流れる音楽がインストの「ストレンジャーインザナイト」。言わずと知れた
フランク・シナトラの名曲。これがなぜが非常に幕開けにマッチしていたと感じた。

<プロダクションノート&ストーリー>
「優雅なひとときを夢見て、それぞれの事情を抱え、インドの豪華リゾートホテルを訪れた
7人の男女の身に起きる出来事を描く、ユーモア満載のヒューマンドラマ。アカデミー賞
作品賞に輝いた『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデンがメガホンを握り、
同作で助演女優賞を受賞したジュデイ・デンチが主演を務める。

40 年間連れ添った夫を亡くしたイヴリン(ジュディ・デンチ)は、多額の負債を返済する
ために家を売却。そして、同居を勧める息子の誘いを断り、インドの高級リゾート
“マリーゴールド・ホテル”での一人暮らしを決意する。
彼女の他、このホテルに申し込んでいたのは6 人の男女。イギリスに家を買うはずだったが、
退職金を貸した娘が事業に失敗してインドにやってきたダグラス(ビル・ナイ)とジーン
(ペネロープ・ウィルトン)の夫婦。股関節の手術を受けようとしたミュリエル(マギー・スミス)は
、イギリスの病院では半年待ちと言われ、渋々インドへ。
独身者ノーマン(ロナルド・ピックアップ)の悲願は、異国の地での最後のロマンス。
結婚と離婚を繰り返すマッジ(セリア・イムリー)の目的は、“お金持ちの夫探し”。
以前この地に住んでいた元判事のグレアム(トム・ウィルキンソン)は、数10年ぶりに知人に
会いに来たのだが、ある事情があり、迷っていた。

彼らが想像していた優雅な生活は、実際のホテルを目にして砕け散る。改装中というその
ホテルを亡き父から譲り受けた若い支配人ソニー(デヴ・パテル)は、やる気だけは人一倍
ながら経験不足。電話は使えず、ドアのない部屋もある。だが、既に前金を支払った7 人に
選択の余地はなかった。ジャイプールの街に溢れる音と色彩、喧騒と人の数、そして暑さに
圧倒されながらも、それぞれの生活を踏み出す。

様々な悩みを抱えながらも、この地で過ごす時間が長くなり、互いの交流が深まるにつれて、
少しずつ前に進んでゆく7人。その一方で、ホテルを復活させるために、ソニーは地元の
投資家に援助を依頼。しかし、ホテルを一緒に相続した2人の兄と母親は売却するつもりで
いた。こうして、インドに来て45 日が過ぎた頃、母親の説得に負けたソニーがホテルを閉鎖
すると言い出す。再び人生の岐路に立ったイヴリンが巡り逢った、意外な運命とは……?」
(Movie Walker)

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まで。
by jazzyoba0083 | 2014-06-01 23:55 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

モネ・ゲーム Gambit

●「モネ・ゲーム Gambit」
2012 アメリカ Crime Scene Pictures.90min.
監督:マイケル・ホフマン 脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、スタンリー・トゥッチ、トム・コートネイ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
IMDbの票かは低かったけど、私は面白く観ましたよ。まあ90分の掌編なので
それなりではありますが、全体が醸し出す雰囲気やイギリス対アメリカという
文化や笑いの違いがキャスティングからもうかがい知れて、楽しかった。
キャメロン・ディアスという女優さんは、ジュリア・ロバーツなどと並んであまり好みでは
ないのですが、(口がデカいし)本作には嵌っていたと感じた。
おキャンなアメリカ西部のカウガールが似合っていたと。それに対する如何にも英国紳士然と
したコリン・ファースが対照的だったのと、曲者アラン・リックマン(ダイハード1でビルから落下
する悪役が印象的だった)とスタンリー・トゥッチがスパイスを加え、映画が締まった。

一筋縄ではいかない日本人グループもわざとステレオタイプに描いておいて、実はシリアスで
あった、というオチだ。エンディングも二重底になっていて、爽快なカタルシスを味わうことが
出来た。バカを装った賢明と賢明を装ったバカの騙し合いは、ドタバタ過ぎず、シリアス過ぎず、
米英の笑いがミックスされていた。ただ、ホテルの部屋でおばさんがでかい屁を放ったあたりは
モンティ・パイソン風ではあったが笑えなかったなあ。
キャメロンが本物のライオンをお得意技のロープテクニックで縛り上げてしまうのはまあ、ご愛嬌だ。

でもよく考えると、贋作と本物を入れ替えて盗み出すのが映画のように「だからやめられない」と
いうわけにはいかないんじゃないか?
オリジナルの「泥棒貴族」は未見であります。
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<ストーリー>
「シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインの共演による60年代傑作コメディ「泥棒貴族」を、
「ノーカントリー」のコーエン兄弟が脚本を手がけて新たな物語に仕上げ、「英国王のスピーチ」の
コリン・ファースと「チャーリーズ・エンジェル」のキャメロン・ディアス主演で映画化したクライム・
コメディ。
印象派の巨匠モネの贋作詐欺を計画した英国の美術鑑定士が、相棒に起用したテキサス娘に
振り回され、次々とハプニングに見舞われるドタバタ詐欺計画の行方をコミカルに描く。
共演はアラン・リックマン、スタンリー・トゥッチ。監督は「ソープディッシュ」「終着駅 トルストイ
最後の旅」のマイケル・ホフマン。

 印象派の巨匠モネの代表作《積みわら》の連作には、消えた1枚が存在した――。英国の
美術鑑定士ハリーは、自分を無能呼ばわりする雇い主の億万長者シャバンダーに仕返し
すべく、《積みわら》の贋作を使った完璧な詐欺計画を練り上げる。
そして話に真実味を持たせるため、名画の持ち主役としてテキサスの天然系カウガール、
PJを相棒にスカウトする。

ところが、自由奔放で怖い者知らずのPJはハリーの指示を完全無視、完璧だったはずの
計画は早々に綻びを見せてしまうのだが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-05-13 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

マーニー Marnie

●「マーニー Marnie」
1964 アメリカ Universal Pictures.129min.
監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ショーン・コネリー、ティッピー・ヘドレン、マーティン・ガベル、ダイアン・ベイカー、ブルース・ダーン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
久し振りのヒッチコック作品。ショーン・コネリーは本作製作と同じ年にボンドシリーズ
第三作「ゴールドフィンガー」に登場、片や、ヒッチコックに見いだされたカトリーヌ・
ドヌーブ似(個人の意見)の美人、ティッピー・ヘドレンは前年に名作「鳥」でデビューした
ばかりの新人。ちなみに、ティッピーの娘がメラニー・グリフィス(今の旦那はアントニオ・
バンデラス)であったりする。お母さんの面影あるなあ。

閑話休題。本作の怖さはヒッチコックお得意のサイコスリラーであり、幼いころのトラウマ
から男性を愛せなくなり、盗癖がついてしまった悲劇の女性と、彼女を暖かく見守る
男を描いている。カメラワークなどいささかの古臭さはある一方で俯瞰を使った構成などは
上手い処理だなあとも思ったり。 ショーン・コネリーはどうもボンドにイメージが強くて。
逆にティッピーは美人なんだが、まだ2作目の映画で危なっかしさがまた映画の主人公の
危なさと重なって良かったと思う。なぜマーニーは赤に反応してしまうのだろうか、とか
盗癖はどう解決されていくのか、補償弁償は?警察送り?などなど最後はどうなるのだろう、
と気をもませつつ引っ張るのはヒッチコックの上手いところ。ただ、ショーン・コネリーが簡単に
マニーに恋に落ち過ぎかなあ、(まあ一目惚れなんだろうけど)という気がした。ただ彼の
作品中のマーニーに対する献身振りは良かったんじゃないかな。それとふてぶてしさとか
弱さを同時に演じなくてはならなかったティッピーだが、よく応えていた。ラストあたりの少女期
への退行現象などは観ていてちょっと痛々しかったけどね。最初ヒッチコックはマーニーの役を
グレイス・ケリーに頼んだのだそうだが断られたとか・・。
それとちょっと時間が長かった。風景といいイギリスの匂いがする映画でしたね。

本業の仕事をほとんどせずマーニーとの間に結構なお金(盗んだ金の弁償も含め)を使った
ショーン・コネリー、よほど会社経営にゆとりがあるのだろなあ。何を作っているのか分からな
かったけれど。
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<ストーリー>
R社にマーニー(ティッピー・ヘドレン)と名のる女が求職に応募した。面接したマーク
(ショーン・コネリー)は彼女が金庫泥棒であることを見破っていたが、彼女にひかれる
まま、雇うことにした。
やがて機会が訪れると、彼女は金庫から紙幣を盗み出し、いつものように遠い田舎の
農場に逃げた。だが、事情を見抜いていたマークが駆けつけていた。彼は彼女の盗癖を
彼女も意識しない隠れた原因だと考えていた。
彼は衝動的に彼女と結婚しようと決意した。2人は新婚旅行に出かけたが、彼が花嫁を
抱擁しようとすると、異常なおびえをみせて彼を避け、彼のどのような愛情の表現に対し
ても、身体を縮めてしりごみした。

旅行から帰った2人は外見上は夫婦らしく暮らしたが、実際は別々の寝室で過ごしていた。
そのうち、マーニーは彼女の過去のことを少しずつ喋りはじめた。過去5回ほど金庫破りを
していて、5万ドルを盗んでいた。その後も色々いやな事が起こり、彼女はマークと別れ
ようと決心した。彼女は先ず彼の事務所へ行った。金庫を開けたとき、彼がそばに来ていた。

いよいよ、彼女は彼を母親のバーニス(ルイス・レタム)に会わせねばならないことを悟った。
バーニスとの会見で、マーニーの常軌を逸した行動の謎が解けてきた。バーニスは昔娼婦だった。
マーニーが5歳の時、母親にいたずらした水夫を夢中で殺してしまった。以後、母親はその件を
秘密にし、マーニーには男を遠ざけて育てた。
マーニーは母親に対して何事かわけのわからない特別の恩を感じていたらしく、そのために
盗みを働き、母親に貢いでいたというわけだった。マーニーは初めて自分の行動を支配して
いた無意識の動機をさとり、自己破壊の精神衝撃から解放され、マークとの再出発の自信を
とり戻した。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-03-26 23:25 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マリー・もうひとつの人生 La vie d'une autre」
2012 フランス・ルクセンブルグ・ベルギー Dialogues Films,and others.98min.
監督:シルヴィー・テステュー
出演:ジュリエット・ビノシュ、マチュー・カソヴィッツ、オーレ・アッティカ、フランソワ・ベルレアン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本未公開。WOWOWの「ジャパンプレミア」で鑑賞。よくあるタイムスリップものだが、
脚本がなかなかうまく出来ていて面白く観た。オチをどうつけるつもりだろう、夢オチだったら
許せない、などと経過を見守っていたが、最後はまあ夢でもいいか、と思わせるような
いかにもフレンチっぽいホンワカした余韻を多いに残した終わり方だった。

一目ぼれした青年の一夜を共にし、目覚めてみたら15年もの未来で目が覚めたマリー。
その記憶のない期間自分がどうなってきたのか全く分からない中を手探りで失われた
15年を探り出す。
投資会社の女帝と呼ばれ成功者となっているらしいが、どうやら嫌な女になっているらしい。
あれだけ愛し合って結婚したのだろう、漫画家ポールとは自分から離婚を言い出している
らしい。会社の役員に自分の愛人がいるらしい、ポールにも出版社の愛人がいるらしい、
15年前に介護状態になった父はすでに亡くなり今や別の男と暮らしている母と裁判沙汰に
なっているらしい、5歳のこまっしゃくれた男の子がいて、家のことは家政婦と、シッターに
任せっぱなしにしているらしい。親友の結婚式をすっぽかし以来絶交状態になっている
らしい・・・。etc。

仕事に目覚め、その世界で名を挙げ、功をなし、大金も得ていたが、どうやら自分は幸せとは
言いにくい状態であることが分かってくる。本来の自分はこんなんじゃなかったはずだ。
いましも別れてしまいそうな、最愛のポールに今の自分は本当の自分じゃない、昔の
自分を愛して欲しい、と必死で訴えるのだが、最初「変になったんじゃないか」と思っていた
ポールも次第にマリーの心の変化を感じるようになる。

15年前にはユーロもなく、クルマはリモコンでドアが開かず、携帯も無く、オバマって
誰?という状態。しかしマリーは結構強い心でタイムスリップした世界に挑んでいく。
そのあたりに多少の無理を感じるが、ある種のファンタジーなので苦にならず却って
微笑ましく映る。15年後の今を必死になって生きようとするビノシュの演技が大いにそれを
助けているといえる。
ただ、41歳になったビノシュが自分の姿を鏡でみて愕然とするのはいいのだが、その前の
15年前26歳の彼女の姿は、ちょいと無理があるなあ。。。

遂にポールはマリーが出会ったころの純真な女性に戻ったことを確信し、二人はまた
元の愛情に包まれるのだった。ベッドの中のシーンで終わっていくのだが、まあ、これで
目が覚めたら15年前に戻っていて、今のは全部夢だった、と言われてもそれはそれで
観る人に任せればいい、と感じた。私は戻らずにポールの愛情を勝ち得て、女帝のまま
やりきるんじゃないか、と見ましたが・・・。
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by jazzyoba0083 | 2014-03-15 22:50 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「マイティー・ソー/ダーク・ワールドThor:The Dark World」
2013 アメリカ Marvel Entertainment (presents) ,Marvel Studios.112min.
監督:アラン・テイラー
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
アヴェンジャーズを観て、Thorの存在が気になっていたので、第一作は観てないが、
マーヴェル映画大好き、アメコミ映画大好きとしては、早速シネコンに駆けつけた。
主役のヘムズワースは二日前に「Rush」で観たばかり(笑)。

3D吹き替え版。休日の午後一番だったが人の入りは今ひとつ。しかしアメリカでは
ヒットして、評判もいいようだ。基本、神様の話なので、「そんなのありか?」度は、他の
アメコミより濃いと思う。個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」などの中世の画作りを
ベースにした神話系の映画はあまり好きではないのだが、この映画もマーヴェル作品の
中では、やはり一歩引く。現代とのかかわり合いがもう少し多いか、現代をベースにした
話のほうが自分に合っていると思った。

話の根本は、映画の冒頭に説明してくれるので理解出来る。今回はずいぶんと
コミカルな仕立てのようだ。ソーの恋人ナタリー・ポートマンが大活躍である。2年ぶりに
地球に会いに来た神様にビンタを2発食らわすんだもの。場内から思わず笑いが起き
ましたよ。また義弟で敵役だったロキ役のヒドルストンが、なかなか美味しいところを
持って行く。ストーリーには今ひとつ思い入れ出来なかったものの、3DのVFXは見応えが
あったし、出演者がアンソニー・ホプキンスや浅野忠信、レネ・ルッソ、ステラン・スカルスガルド
など芸達者が脇を支えるので安定感はある。

ソーと、恋人ジェーンの恋愛物語、ロキとの兄弟の仲、両親とのこと、そしてジェーンの
愉快な仲間。映画はカラフルであり、本作のキーポイントである「どこでもドア」状態も
楽しい。でかいポップコーンを抱え込んで、食べながら観たが、そういう雰囲気の
楽しい映画だ。分かっているとは思うけど、これは漫画の世界なんで、特に神様の
世界の話なので、眉根にシワを寄せて見るもんじゃあありません。

映画の冒頭で「エンドロールの後でも映画が続いている」旨の字幕が出るが、今回は
それが2度ある。「アヴェンジャーズ2」に向けての、それぞれのヒーローの活躍の公開が
続く。4月には「キャプテン・アメリカ」の続編が待っている。それも楽しみだ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「神の世界の戦士、ソーの活躍を描き人気を博したアクションの続編。“アベンジャーズ”の
戦いの後、再び地球を襲う未曽有の危機に、ソーとその弟ロキが挑む。前作に引き続き、
ソー役をクリス・ヘムズワースが演じるほか、ナタリー・ポートマン、浅野忠信ら主要キャストが
出演し、『アベンジャーズ2』へとつながる物語が展開する。

ニューヨークに壊滅的な打撃を与えた「アベンジャーズ」の戦いから1年。英国・ロンドンで
原因不明の重力異常が発生した。ソーの恋人であり天文物理学者のジェーン(ナタリー・
ポートマン)は、その原因調査のためロンドンへと向かう。
だがこの怪異は、宇宙が誕生する以前から存在していた闇の力を復活させ、地球侵略を
足掛かりにして全宇宙の滅亡を企むダーク・エルフの仕業だった。

調査を進める中、ジェーンはその謎に迫るが、宇宙滅亡を導く鍵となる“ダーク・エルフの力”を
自らの身体に宿してしまう。その異変に気付いたソー(クリス・ヘムズワース)はジェーンを救う
ため、故郷アスガルドへ彼女を連れて行く。
だが、この行動がアスガルドのみならず全宇宙を危険にさらすことになってしまうのだった。

そんな中、ダーク・エルフを率いるマレキス(クリストファー・エクルストン)が、ジェーンの身体に
宿ったエネルギーを狙い、アスガルドに攻め込んでくる。マレキスは、かつてアスガルドに敗れ、
強い恨みを持つ邪悪にして危険な存在。マレキスの残虐で巧みな攻撃によってアスガルドが
危機的状況に追い込まれたとき、ソーは最後の手段として血の繋がらない弟にして宿敵の
邪神ロキ(トム・ヒドルストン)に協力を求める。ロキもまた唯一愛する存在が窮地にあることを
知り、憎み続けているソーとの共闘を承諾。やがて再びロンドンへと舞台を移したバトルは、
さらに壮絶さを増していく……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-02-11 14:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「みんなで一緒に暮らしたら Et si on vivait tous ensemble? 」
2011 フランス Films de la Butte,Rommel Film,Manny Films,and others.96min.
監督・脚本:ステファン・ロブラン
出演:ジェーン・フォンダ、ジェラルディン・チャップリン、ダニエル・ブリュール、ピエール・リシャール他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
この歳になると、この手の映画は身につまされるので、観ていて痛々しくなってしまう。
よって評価は極めて普段よりさらに個人的なものなので、人によっては更にいい映画
だったと頷けるでしょう。
だれでも避けて通れない(日本人は見て見ぬふりをするのでしょうけど)老人の性に
ついて現実的なストーリーとして切実に描く。こういう話あるのだろうなあとつくづく
思わせるエピソードに満ちている。そうしてみると「性」と「生」の夫婦、元愛人、同志、親友など
いろんな関係の中で共同生活を始めるのだが、性の問題の向こうに人間としての絆が
描かれて終わるのが救いというか好ましいのだ。ラストシーンですでに亡くなった妻を探して
歩くぼけた伴侶を友人が一緒に探すのだが、余韻を残して素敵だった。ピンクのお棺も。

しかし、これはフランス映画だからできたんだろうな。そういう文化的背景がないと、日本では
ちょっと難しいだろう。もう少しシリアスになるんじゃないだろうか。冒頭のクルマの中での
3人の男の会話からして洒落ている。また老人の中にお世話係として若い男性を配したのも
良かった感じた。そうでないといくらユーモアにあふれているといえども画面や持ち味が
灰色になってしまうだろうから。

<ストーリー>
「世界的な高齢化社会という世相を背景に、晩年を迎えた老人たちが共同生活を始める
姿を、ユーモアとともに描く。出演は「帰郷」のジェーン・フォンダ、「ドクトル・ジバゴ」の
ジェラルディン・チャップリン、「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリュール。
ステファン・ロブラン監督が、5年の歳月を費やして完成させた。

アルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・フォンダ)の夫婦、ジャン
(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)の夫婦、一人暮らしのクロード
(クロード・リッシュ)の5人は、パリの郊外に住む40年来の友人同士。

クロードの75歳の誕生日、いつものようにアニー夫婦の一軒家に集まってワインで
乾杯するが、それぞれ家庭の事情を抱えており、パーティーは早めに切り上げなけ
ればならない。“みんなで一緒に住めば問題はなくなる”と切り出すジャンに、耳を
貸す者はいない。だが、記憶を失いつつある夫のアルベールを案じたジャンヌは、
自分の病気の進行を知りつつも、夫には完治したと嘘をついていた。

一方、ジャンは高齢を理由にNPO活動への参加を断られた上に、妻にも相手に
されないことを憤り、孫が遊びに来ないことを嘆く妻のアニーは、庭にプールを作ると
言ってきかない。
独身生活を謳歌するクロードは、若い女性に夢中で、趣味の写真撮影も女性のヌード
ばかり。そんなある日、愛犬オスカルの散歩中に転倒したアルベールが病院に担ぎ
込まれると、娘が保健所に預けてしまう。その時、オスカルを密かに連れ戻したのが
ジャンとクロードだった。

いざという時に頼りになる友だちの有難みを知ったジャンヌは、夫に共同生活を提案。
犬の散歩係として民族学を勉強するドイツ人青年ディルク(ダニエル・ブリュール)を雇う。
しばらくして今度は、クロードが心臓発作で入院。一人暮らしを心配する息子によって、
老人ホームへ入れられた彼を見舞ったジャンたちは、意気消沈したその姿を目にして
“大切な友をこんな所で死なせられない”と、脱出を計画。早速、みんなで共同生活を
するため、老人問題の研究を始めたディルクを世話係に、ジャンとアニーの家に引っ越して
くる。こうして、40年来の友人同士による初めての共同生活が始まるが……。」
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-01-30 22:50 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

三つ数えろ The Big Sleep

●「三つ数えろ The Big Sleep」
1946 アメリカ Warner Bors.Pictures.110min.
監督・製作:ハワード・ホークス
出演:ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール、ジョン・リッジリー、マーサ・ヴィッカーズ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
レイモンド・チャンドラーの小説「大いなる眠り」を基にウィアム・フォークナーらが脚本を書き
名優ボギーと名花(ボギーの奥方でもあった)ローレン・バコールを配し仕上げたWBを代表する
フィリップ・マーロウの「ハードボイルド」映画の古典。

いまさら私がなんのかんのと言う前に評価が定まってしまっているので、お前は★7つとは
どういう頭をしとるんだ、と言われてしまうかもしないけど、私にはどうも今ひとつだった。
何度寝落ちしたことか。しかも110分なのに。

要するに、複雑なプロット、字幕をたくさん読まなくてはいけない状況説明セリフ、が
要因である。筋書きがわからなくても何となくハードボイルと映画としてカッコイイとか
これは女の映画である、とか色々と言われるがどれもそうだと思う。

確かにボギーはカッコイイし、更にバコールの三白眼も妖しいクールな美しさは認めざるを
えない。
また出てくる女性がタクシー運転手を含めすべて美しいのも確かだ。
さらに計算されたハワード監督の画作りも素晴らしいだろう。
チャンドラーの小説は未読だが、おそらくストーリーを理解しようとしその面白さに
浸りたいのなら小説を読めばいいのだろう。本作はボギーとバコールらの美女らの
銀幕の祭典を味わえばいいのだろう。私はそいういう意味から★7つを付けた。

しかし、作りがどうしても時代を感じてしまうし、音楽の付け方、パンチ一つで伸びて
しまうヤクザ、撃たれても血が出ない、などまあ大河内伝次郎や東千代之介時代の
時代劇もかくやな時代なんだな。 
まあ、名作を名作として見切ってない、と指摘されるとすれば、甘んじて受けなくては
なるまい。

この邦題はみなさん指摘されるとおり、邦題の傑作ベストスリーにノミネートされる良い
出来だ。
この映画のストーリーはこちらのviva cinemaさんのブログが詳しく参考になりますのでご紹介しておきます。
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by jazzyoba0083 | 2014-01-16 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

マーガレット Margaret

●「マーガレット Margaret」
2011 アメリカ Fox Searchlight Pictures,Gilbert Films.150min.
監督:ケネス・ロナーガン
出演:アンナ・パキン、J・スミス=キャメロン、ジャン・レノ、マット・デイモン、マーク・ラファロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
圧倒的なセリフ劇。罵り合う場面も多いが、非常に練られた会話で、主人公の少女も
頭がいいと見えて、納得性の高いセリフが並ぶ。それがとても面白い映画だったが、
疲れる。マット・デイモンがえらく若いな、と思ったら実際は2005年に制作された作品
であったが、さまざまなトラブルから公開が遅れ、日本では劇場未公開のままと
なった。その間、製作総指揮のミンゲラは亡くなってしまった。
主にもめたのはその上映時間で、プロデュース・監督サイドは3時間近くを要求したが
スタジオ側が150分を超えないことを主張し、訴訟にまでなってしまったという。

濃密なセリフのやり取りのブロックのあとにインターミッションのように流れるNYの景色
とか監督のこだわりを感じさせるシーンは短縮版でも見られる。カットされた30分が
どんなものだったか知る由もないが、この手の作りだと2時間半くらいが限度じゃないかと
観客的には思うわけだが。

主軸はこうだ。NYの女子高生リサ(アンナ・パキン)は家族でキャンプに行くときに被る
テンガロンハットを探していたのだが、たまたま舗道を歩いているとき道路を走っていた
市バスの運転士が、探しているものに近い帽子を被っていたため、舗道から歩きながら
ジェスチャーを交えて、そこ帽子はどこで手に入れたかを尋ねる。

当然、運転士は少女がバスの横を歩きながら何をわめいているのか分からない。
そっちに気を取られているうちに赤信号を見落とし、横断歩道を歩いてた買い物カートを
押す婦人を轢いてしまう。リサは片足をもがれた婦人に声をかけ必死に励ますが、
最初のうち自分の身に何が起きたか分からず、必死に理解しようとしていたが、たちまち
意識が混濁し、救急車が来る前に絶命してしまった。

警察の調べに、自分にも非があることに心を痛めたリサは運転士の生活のことも
考え、とっさに「信号は青だった」と言ってしまう。
事件はリサの証言などから運転士の過失を認めずに終わるが、両親の呵責に耐えかねた
リサは、運転士の家を訪ね、証言を撤回する、という。

だが、運転士に罪の意識は無く、警察も取り合ってくれない。今更証言をひっくり返しても
事態は変わらないという。

そこでリサは母のつてで弁護士を紹介してもらい、運転士の解雇を目的とする裁判を起こす
ことを決意する。しかし弁護士から、裁判は親族しか起こせない性質のものだと言われる。
そこでアビゲイルという親族を探し出す。彼女は亡くなった婦人モニカとは疎遠で、最初は
関わりたくないとしていたが、多額の賠償金が取れると分かり、がぜんやる気を出す。

裁判の結果、和解が提案される。市の交通局は35万ドルの賠償金の支払いに応じるが
運転士の解雇については組合問題をさけるため応じないという。
リサはそれでは自分の目的がかなわないとアビゲイルに主張するが、原告はアビゲイル。
大金を目の前にアビゲイルは和解に応じることを主張し、その結末となる。

母に誘われて出かけたオペラを見ていて、リサはあふれ出る涙を止めることができなった。
彼女の思いが遂げられなかったのと、その間に起きた様々が出来事に対する感情が
ほとばしり出てしまったのだ。会場に来る前に見かけた市バスにはあの運転士の姿が・・・。
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以上が主軸であるが、これに
・自分のことで精いっぱいの舞台女優の母。
・その母と恋愛関係になるラモン(ジャン・レノ)という男性と、彼の急死。
・離婚して西海岸に住む父親との関係。
・処女を捧げる学友ポールとの関係。
・クラスでのアラブ系女子生徒とのテロを巡る激しい論争

が、横軸に絡んでくる。どれもよく整理されていて、状態が混乱することはない。
翻訳も大変だったと思うが、セリフが良く研がれた切れ味のいいナイフのように
スパッスパッと心に響いてくる。本音が炸裂するやりとりは奥行きの深さを感じさせる。
劇場公開されなかったのが残念だ。それにしても主人公リサを演じたアンナ・パキンと
いう女優さん、一見憎たらしいご面相だが、体当たりで迫力あったなあ。
「ピアノ・レッスン」でオスカー助演女優賞を当時史上最年少で獲得したのはダテでは
無かったわけだ。その後コンスタントに活躍しているようだ。今年もう31歳になった。
母親役のJ・スミス=キャメロンも、儚げ、危なげな味が出ていて良かった。

力強さを感じさせる作品だったと思う。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-09-19 23:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

ミッドウェイ Midway

●「ミッドウェイ Midway」
1976 アメリカ Universal Pictures.131min.
監督:ジャック・スマイト
出演:チャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ、三船敏郎、ジェームズ・コバーン、クリフ・ロバートソン
    ハル・ホルブルック、グレン・フォード、ロバート・ワグナー、ロバート・ミッチャム他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
太平洋戦争において、日本軍の敗色を決定づけたといわれるミッドウェー海戦の
もようを豪華スターを並べ、実写フィルムを多用して描く戦争巨編。
なんだが、まあVFXもまだまだの時代に実写フィルムで迫力を付けたくなる気も
理解できるけど、数々の謎にもつつまれたミッドウェー海戦をきちんと描き切って
いないうらみがある。豪華スターを並べればいいというものではないのだ。

一応史実を追いかけているが、アメリカ軍の活躍をいろいろと描きたいが故に
話の筋が分かりづらくなり、結局作戦としてどうだったのか、日本にとって何が
ダメだったのかが浮かび上がってこない。

そしてやはり、日本人は日本語を話して欲しかった。リアリティが半減するもの。

この映画を観るなら、ヒストリーチャンネルのミッドウェー海戦の回をじっくり見たほうが
宜しかろう。
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<ストーリー>
1942年4月18日。大日本帝国海軍連合艦隊司令長官山本五十六大将(三船敏郎)は、
渡辺安次中佐(クライド・草津)から、帝都東京が米軍の空襲をうけたという報告を受けた。

その頃、太平洋を隔てたホノルルのアメリカ合衆国太平洋艦隊真珠湾基地では、
マット・ガース大佐(チャールトン・ヘストン)が、太平洋艦隊司令長官チェスター・W・ニミッツ
大将(ヘンリー・フォンダ)の司令で、海軍情報局のジョセフ・J・ロシュフォール(ハル・
ホルブルック)を訪ねていた。日本海軍が近々、新たなる作戦を開始する気配を察知した
ニミッツ長官は、日本軍の動静に関する情報を必要としていたのだ。

情報局を出たガース大佐は、そこにホノルルにはいない筈の息子トム・ガース少尉
(エドワード・アルバート)の姿を見つけて驚いた。トムは恋人である日系人の娘、
佐倉春子との結婚の許しを父に求め、同時に最近逮捕された春子の両親が釈放
されるよう、父に尽力を頼む。

帝国海軍連合艦隊の戦時待機錨地、広島湾柱島。戦艦大和の艦上で山本長官を
囲み、作戦会議が進行していた。出席者は、第2艦隊司令長官近藤信竹中将、
第1機動部隊司令長官南雲忠一中将(ジェームズ・繁田)などだった。
艦船数でアメリカ海軍を圧倒する日本海軍が、この機に乗じてアメリカの主力、
太平洋艦隊をミッドウェイ沖にさそい出し、艦隊による決戦にもち込んで叩けば日本は
太平洋を制圧しうる、これが山本長官の決断だった。それに対し、日本軍の基地航空
部隊の援護が無い事などを主な理由に近藤中将ははっきり反対の意見を具申した。

一方、ホノルルでは、ガース大佐とロシュフォール中佐に迎えられたニミッツ長官が
副官のアーネスト・ブレイク少佐(ロバート・ワグナー)を伴い水上飛行艇で真珠湾基地に
到着した。そして日本軍の通信暗号『目標AF』がミッドウェイをさすことをつきとめた。
しかし、ワシントンの海軍本部から派遣されて来たビントン・マドックス大佐(ジェームズ・
コバーン)は、ミッドウェイ作戦が米軍をまどわすための陽動作戦であることを主張する。

山本長官がミッドウェイ作戦を決断、大本営軍司令部が昭和17年5月5日に作戦実行を
命令した頃にミニッツ長官も基地の防備と増強に着手、日本艦隊の迎撃作戦を命令する。
太平洋上の豆粒ほどの島ミッドウェイ目指し日米両艦隊は秘やかに、しかし着々と動き始
めた。

日米の艦隊比率は日本4に対しアメリカは僅か1だった。5月29日、まずエンタープライズと
ホーネットを擁する第16機動部隊が真珠湾を出撃、司令官はレイモンド・A・スプルアンス
海軍少将(グレン・フォード)。本来はウィリアム・F・ハルゼー中将(ロバート・ミッチャム)が
司令官だったが、出撃を前に病に倒れたため、交代したのだ。

6月5日、ミッドウェイ決戦の火ぶたは、友永丈市大尉を総司令官とする第1次攻撃隊と、
これを迎え撃つミッドウェイ基地戦闘機隊40機の間で切られた。
しかし、レーダーを搭載している米艦隊は日本軍の動きの全てを先刻承知していた。
午前7時24分、ようやく第2次攻撃隊の発艦準備が整った連合艦隊空母群、赤城、加賀、
蒼龍から1番機が飛び立った。あと5分あれば満載されている戦闘機の全部が飛び
終わっていたと思われるとき、雲の切れ目を利用して急降下爆撃機が赤城、蒼龍、加賀
、飛龍めがけて突っ込んできた。空母は転回する余裕すらなかった。
日本軍は4隻のうち3隻まで失った。残る1隻飛龍はヨークタウンを撃沈したものの、
ガース大佐の指揮する急降下爆撃隊によって撃沈された。大海戦の勝敗は決した。
勝利に湧く真珠湾に、激戦を終えた太平洋艦隊が凱旋した。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-08-08 23:25 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「メランコリア Melancholia」
2011 デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ 135min.
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレクサンダー・スカルスガルド他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
ラストは身もふたもないんでだけど、(ある意味素晴らしい)こういう映画なんで、
悲しいんだけどそれなりの感動というより味わいがある。鬱病を病んでいた(いる)
トリアー監督が、躁鬱、憂鬱の世界を映像化した、といわれると、何となく
全体が分かりやすくなる。
気分が落ち込む映画を作らせたら天下一品というトリアー監督面目躍如と
いったところだ。
ある人も書かれているが、冒頭で地球と惑星メランコリアは激突し、地球は
滅ぶという姿がやや心象的に描かれる。故に、それ以降の作品の世界は
「無」なのだ。

とにかく不思議なファンタジーともいうべき作品で、最初の内は、主役の
キルステン・ダンストの我儘な花嫁の話か、と思ったら左に非ず、だったのだ。
なぜ、ジャスティン(ダンスト)があいいう自暴自棄というか投げやりというか
明るくないのか、それはこの映画の大前提は何か(惑星衝突で地球が滅ぶ)
という背景が説明してくれることになるのだ。 つまり「躁鬱玉」だな。

映画は妹のジャスティンと姉のクレア(ゲンズブール)の2つのパートから成る。

しかし、惑星メランコリアは人間の奥に潜むその名の通り、憂鬱のメタファーで
あり、俗物は消え、精神病み的な美しさが浮かび上がる。
「人間いつかは必ず死ぬ」という絶対的真理の中で、ジャスティンとクレアと
いう姉妹の人類滅亡という壮大な中に、すべては無批判的にあるいは
超美的に許容されていくのだ。音楽がまた憂鬱をよく表していて作品にマッチ
していたと思った。とにかく感想が書きづらい映画ではある。
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<ストーリー>
<第1部 ジャスティン>新婦ジャスティン(キルスティン・ダンスト)は、新郎
マイケル(アレクサンダー・スカースガード)とともに結婚パーティーの行われる
姉夫婦の家に向かっていた。
ところが、2人の乗るリムジンが立ち往生し、大遅刻。姉のクレア(シャルロット・
ゲンズブール)とその夫ジョン(キーファー・サザーランド)が出迎えて、ようやく
パーティーが開始される。

義兄のジョンが私財を投じて開いてくれた盛大なパーティーだったが、母ギャビー
(シャーロット・ランプリング)の悪意に満ちたスピーチなどを目にして、
ジャスティンは次第に虚しさを覚えてゆく。“バカなマネはしないように”とクレアから
釘を刺されたものの、会場を離れて情緒不安定な行動を繰り返した後、霧が立ち
込める早朝の道を愛馬で駆ける。
橋のたもとで空を見上げたジャスティンは、そこにさそり座の赤い星アンタレスが
存在しないことに気付く。

<第2部 クレア>7週間後。別荘の窓から木々のざわめきを眺めていたクレアは、
アンタレスを遮って地球に異常接近する惑星メランコリアが気になっていた。
ジョンは、“惑星は5日後に通過するので、地球に衝突することはない”と妻を
なだめる一方で、非常時の用意も整えていた。
そんな中、憔悴しきったジャスティンがやって来る。支えられなければ歩くことも
できないジャスティンだったが、夜には外出し、小川の辺で月よりも大きくなった
惑星にうっとりと微笑みかける。
後を追い、その姿を目撃するクレア。惑星の接近を心待ちにする息子レオ
(キャメロン・シュプール)とは反対に、ネットで地球と惑星の軌道が交わる画像を
発見してぼう然とするクレア。
“地球は邪悪よ。消えても嘆く必要はないわ”とクレアに淡々と語るジャスティンは、
惑星の接近につれて心が軽くなってゆく。いよいよ惑星が通過する夜、ジャスティン、
クレア、ジョン、レオの4人はその瞬間をテラスで待ち構える……。」(MovieWalker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2013-07-03 23:40 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)