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●「ユー・ガット・メール You've Got Mail」
1998 アメリカ Warner Bros.119min.
監督・(共同)製作・脚本:ノーラ・エフロン 戯曲原作:ミクロス・ラズロ
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、グレッグ・キニア、パーカー・ポージー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1990年代初頭ごろから映画のジャンルに「ラブコメ」「ロマコメ」という
ものが出来たような記憶がある。その女王といえば何と言ってもメグ・ライアンだった。
メグは、本作以降は「ニューヨークの恋人」に出演、後の作品は日本では殆ど劇場
未公開となりその姿を見かけることがなくなっている。まだ56歳。若い頃のキュートな
イメージから抜けられず苦労しているのだろうか。まだまだ活躍して欲しい女優さん
ではある。お相手のトム・ハンクスに比べてしまうと余計にそんな感じを受けるのだ。

閑話休題。トムとメグは3回共演していて、本作はその最後となる作品。
「ジョー、満月の島へ行く」(日本劇場未公開 1990)、そしてこの二人と
言えばこれ、という決定版「めぐり逢えたら」(1993)、最後が前作と比べても
その出来は落ちていない本作である。

「めぐり逢えたら」の主役二人と監督は同じ。故に演出のテイストは似ている。
惜しくも2012年に病を得て亡くなってしまったノーラ・エフロンの、安定した
演出、主役二人(も上手いんだけど)の、その演技を上手く引き出す才能が早々に
失われたのは残念である。二つの映画には下敷きが有り、前作は「めぐり逢い」
であり、本作は「街角/桃色の店」(1940)である。

そしてエフロンの特徴として街角の雰囲気を取り込むこと、有名な音楽を使って
いることが上げられよう。本作でも、ロイ・オービソンやハリー・ニルソン、
ビリー・ウィリアムズといった歌手たちのシーンにフィットした歌が使われている。
さらに、背景となる季節としてハロウィンから感謝祭、クリスマスというアメリカ人には
絶対に外せないホリディシーズンをうまく話に取り入れている。このシーズンと
いうのはアメリカ人にとって感情が高揚する特別な時期なんだろう。

恋人との物語というとコミュニケーション手段を描かざるを得ず、映像に
時代の流れを感じざるを得ない。仕方のないことだけど、一方で旧作を見る上での
ファッションと並び当時の風俗を楽しむという手もある。
前作「めぐり逢えたら」でキーになるのはラジオと手紙であった。それから5年経つと
メール、テキストのチャットという時代に入っている。トムとメグはオンラインで
ハンドルネームしか知らない相手とメールを交わすという設定が物語のキモになって
いるわけで、彼らが使うメーラーが当時一世を風靡したAOLだ。AOLはメーラーを
開いてメールが来ていると男の人の声で「You've got mail」と言ってくるのだ。
実は私もこれが欲しくて、AOLに加入し、今でも使っている。今の日本版は
「メールが届いています」って、味気がない男の声になっちゃったけどね。
二人共恐らくIBMのラップトップを使っているのだが、まだ通信が懐かしき
ダイアルアップで「キュー・・・ギョロギョロ、ピー シュー・・・」という音で繋がる
やつ。

で、トムは安売りの大規模書店を経営する一家の御曹司、メグはNYの街角で
母の代から子供向けの絵本などを売る街の書店の二代目経営者。
二人はお互いを知らずにメールやチャットを続け、仕事の愚痴を言ったり
その日に起きたことを綴ったりしていた。ちなみに二人共同棲している。
トムの会社がメグの店の近くに、商売敵となる大型安売り書店を作ることに
なり、事情をしったリアル世界のトムとメグは犬猿の仲となってしまう。
しかし伏線として、書籍関係のパーティー会場でメグを見るトムの目はメグに
強く惹かれていることを示唆している。

オンライン世界の二人はやがて会おうか、ということになるのだが、トムが待ち合せした
店に行くと待っている女性が、あの街角の書店のオーナー、メグであることが判明する。
が、まさかメールの男であるとは知らない。

偶然を装ってメールの相手を待っているメグにあれこれいうが、メグは大型
書店のトムに嫌味を言いまくり、辟易したトムは退散するのだが、メグは悪口を言って
しまったことに自己嫌悪を覚え、そのことをメールに書く。それを読んだトムは
再度、会うことを決心。その頃までに二人共同棲相手とは別れていた。
トムの大型書店がメグに書店の直ぐ側にオープンしたことによりメグの店はやはり客が
減ったこともあり店を畳むことにした。それに対して責任を感じるトム。

そしていよいよ二人が会うことになるのだが。
ラストのオチがちょっとうまく出来過ぎな感じがするのだが、当時のデバイスを
使ったロマコメとしてはよく出来ていると思う。今ならスマホでのやり取りと
いうことになるのかな。この映画では、何故かガジェットとして携帯電話は全く
出てこない。今からたかだか9年前の映画だが、コミュニケーションデバイスの
進歩には驚くばかりだ。あっという間に陳腐化してしまうのだから。

ロマコメはラブコメほど、会話のやり取りのギャグやユーモアとか気の利いた
セリフとかの要求度合いが低いと思うので、トムとメグのやりとりで思わず笑って
しまうということはあまりない。それよりも全体のストーリーで持っていくという形。
ただ、ボートの中でのトムと父親のとの会話は面白かったけど。

監督の映画全体の思いとしてはオンラインより実際に会うこと、パソコンより本
という主張が見えてくるのだが、前者は今でも言えるが、本について言えば
Amazonの登場以降、本作に出てくるような書店も消えていく運命だろう。
あの時代だからこそ出来た平和な映画だったとも言える。9.11以前のNYだし。

それにしても、ショートの金髪のメグ・ライアンが輝いていること!
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<ストーリー>
監督N・エフロン、主演T・ハンクス&M・ライアンという「めぐり逢えたら」の
ゴールデン・トリオが再び顔を会わせ、Eメールといういかにも今風の題材に
挑戦したラブ・ストーリーだが、実は1940年に製作されたエルンスト・ルビッチの
「桃色(ピンク)の店」のリメイクにあたる(旧作では文通が手段となっていた)。

 ニューヨークで小さな本屋を営むキャスリーンは恋人がいるにも関わらず
インターネットで知り合ったメール友達“NY152”とのやりとりを何よりも
楽しみにしている。店の近くに大手の本屋チェーンがオープンするのが少し
気がかりだが、そんな悩みも“NY152”の存在が和らげてくれる。

その大手チェーンを経営するジョーは商才はあるものの、女性に対して今一つ
のめりこめない性格で、彼もまた“ショップガール”というハンドルネームの女性と
Eメールで話をするのが今もっとも楽しい事だった。
やがてジョーはキャスリーンの店で彼女に出会うが、自分のチェーン店が彼女の
店にとって障害になることが判っているだけに複雑な気持ちだ。
互いの立場がはっきり見えたキャスリーンとジョーは犬猿の仲になっていく。
そんな二人にとってはメール友達との会話だけが心の拠り所。そしてキャスリーンは
“NY152”から直接会う事を提案されるのだが、待ち合わせ場所に現れたのは
なんとジョーだった……。(allcinema)

<IMDb=★6.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:69% Audience Score:73%>






by jazzyoba0083 | 2017-09-25 22:30 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「ヤング・アダルト・ニューヨーク While We're Young」
2014  アメリカ Scott Rudin Productions 95min.
監督・脚本・(共同)製作:ノア・バームバック
出演:ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド
   チャールズ・グローディン、アダム・ホロヴィッツ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
自分の今、置かれている立場とか年齢によって、特に年齢によって見方というか感じ方が
変わる作品だと思う。私はちょうどこれからリタイア生活に入るところなので、いろいろと
考えさせられた。「若さ×老い」という縦軸と「ドキュメンタリー映画」という横軸を上手く
絡めて構成された脚本だが、いささかこねくり回し過ぎで、よくわからないところもあった。

ラストのナオミ・ワッツのセリフ「ついに悪魔が放たれたわね」、に対し、ベン・スティーラーの
「そうじゃないよ。彼が若いというだけのことさ」、と返す。そして目の間でスマホを自由自在に
操る1歳位の男の子に刮目する二人のアップ。ここに本作の主旨が現れていたのではないか。

高名なドキュメンタリー映画監督を父に持つコーネリア(ナオミ・ワッツ)、その夫ジョシュ
(スティラー)は、ドキュメンタリー映画監督・作家だが、もう長いこと自分の作品が出来ていない。
そんな折に、知り合ったジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)の
カップル。ジョシュとコーネリアには子供がいない。2度の流産を経て子作りを諦めていた。
しかし、周囲の友人たちはみな子供をもち幸せそうだ。一方ジョシュは最近関節炎だの老眼だの、
体に老いも感じるようになってきた。44歳だ。

自由気ままに生きる若いジェイミーとダービーに、ジョシュは憧れや羨ましさを感じつつ、深く
付き合うようになる。同じドキュメンタリー映画監督を目指すジェイミーは、ジョシュ夫妻の
手助けもあり、なかなか良いドキュメンタリー映画を作れそうな気配だ。一方自分の作品は
編集しても6時間半もある。

しかし、若いジェイミーには成功野心が満々で、偶然出会った良いネタも実は仕組んでいたことが
明らかに。ジョシュは憤慨するが、妻も、妻の父である大監督も、そのことを大事なことと
捉えてくれない。立場がなくなるジョシュ。ヤラセをしたにもかかわらず、成功を収めていく
ジェイミー・・・・。

結局、ジョシュとコーネリアは何を求めていたのだろう。子供に幸せを感じることが出来ず、
若いカップルの自由な才能に憧れ、妻の父の大監督にコンプレックスを感じ、まったく自分自身を
見失っていたのだ。誰になりたい?自分自身にならなくてはならないだろう。人にはなれないし
なる必要もないのだ。さまざまなトラブルの中からやがてジョシュとコーネリアは答えを見つけて
いく。

1年後、二人は養子を迎えることにした。そして雑誌には成功したジェイミーのインタビューが掲載され
ていた。彼らは負けたのか?いやいや、「ジェイミーが若い」というだけのこと。ジョシュと
コーネリアには他人と比較できないオリジナルの幸せがあるのだ。それに気がつくまでに時間が
かかったけど。若いからずるいことが許される、というのではなく、若さの可能性に、年を取った
ものが真似しようとしても、ムリな点は有る、それより自分らが重ねて来た時間から得たもののほうを
大切にしたほうが幸せだよ、そんな感想を得た映画だった。スノッブな感じを受ける人は評価が低そう。

カイロ・レンのアダム・ドライバーが憎めない小狡い若手を上手く演じていた。総じてキャスティングは
成功していたと思う。アマンダ・サイフリッド、ひっぱりだこですね。
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<ストーリー>
ニューヨークのブルックリンに住む40代のドキュメンタリー映画監督ジョシュ(ベン・スティラー)と
映画プロデューサー、コーネリア(ナオミ・ワッツ)の夫婦は、子供は作らないと決めていた。
ジョシュは新作をなかなか完成させられずアートスクールで講師を務め、コーネリアは著名な監督である
父の作品ばかりを手がけており、行き詰まりを感じていた。

ある日、ジョシュはアートスクールの聴講生である監督志望のジェイミー(アダム・ドライバー)と
その妻ダービー(アマンダ・サイフリッド)に声をかけられる。ジェイミーの作品を見てほしいと
招待され彼らの家に赴くと、LPレコードやVHSテープ、レトロな雑貨、手作りの家具に囲まれており、
常識にとらわれずクリエイティブな生活をする二人に刺激を受ける。ユニークなセンスを持つ若いカップルと
交流していくうちに、ジョシュとコーネリアはエネルギーを取り戻していく。
しかし野心を秘めたジェイミーの映画作りに巻き込まれていき、思いがけない人生の選択を迫られる。
(Movie Walker)

<IMDb=★6.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:84% Audience Score:51%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-17 23:00 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

夜に生きる Live by Night

●「夜に生きる Live by Night」
2017 アメリカ Warner Bros.,Appian Way,Pearl Street Film.129min.
監督・脚本:ベン・アフレック 原作:デニス・ルヘイン『夜に生きる』
出演:ベン・アフレック、エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、
   シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ、クリス・クーパー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

こちらにはプロデューサーとしてレオナルド・ディカプリオの名前がある。本作は
5年前ほどに出版されてエドガー賞などを受賞したルヘインの長編小説を映画化した
ものだ。WOWOWで放映されている「ボードウォーク・エンパイア」などと時期も
綴る大河な雰囲気も、似ている。

第一次世界大戦に出征した青年ジョー・コフリン(ベン)が、戦争で味わった
上から受ける不条理な命令に嫌気が差し、父親がボストン市警の幹部だというのに
一匹狼風な「無法者」となり、組織を組むマフィアギャングと対立、ここに恋愛を
絡めて綴るロアリングトゥエンティの恋愛+ノアールドラマということになろう。

ギャングの世界の駆け引きが面白く、ガンアクション、恋愛模様と、欲張っては
いるが、ありがちではあるがアンハッピーエンドも含めてエンターテインメントと
してそこそこ面白く見ることができた。才人ベン・アフレック、手堅く纏めてある。
ただ、人生訓とかを見出す映画ではないので、テレビドラマっぽい薄さは感じるが。
かと言ってエンタメに振り切ってもいないので、そのあたりが原作があるとはいえ
本作の弱みであろう。

全体の骨格は、「戦争から帰って身内のなかまだけで賭場などを襲うギャング時代」
「アイルランド系の親分の情婦を恋人にし、それがバレて情婦は殺され自分はボコボコに
される時代」「アイルランド系親分への復讐心にもえ、一転、イタリア系ギャングに加わり
フロリダ州タンパを任され、一大勢力を築く時代」「一大勢力になったがために
イタリア系親分からも命を狙われ、自分の手下を率いて、両勢力と戦う時期」
「フロリダ時代に知り合った女性を心から愛し、勢力争いに勝利を収め、隠居、
平和な家庭で静かに暮らそうとした矢先、妻が撃たれて死亡」、「死んだはずの
最初の女が実は生きていて、彼女に会いに行く」そして幼い息子を連れて、しかし
彼の人生は続く・・・。

こんな流れとなっている。これにタンパ時代に腐敗した警察のボスの娘が登場、
禁酒時代が終わりこれからはギャンブルだ、と思った矢先に、「神の意志に
反している」と大衆を扇動されて、中止に追い込まれるものの、彼女は自殺。
警官のボスは気が触れて「悔改めよ」と呟き続ける毎日、彼がジョー一家の
自宅前で乱射した銃の流れ弾に当たり妻が死亡したのだ。

この手の映画は、どのくらいドラマティック(劇的)な人生として観ている方を
飽きさせず、埋めた伏線を回収しながら、ストーリーをいかに面白くしていくか、
にかかるわけだが、原作があったとはいえ、脚本にまとめ演出し主演したベンには
はやり非凡さは感じる。全体としてエンタテインメントとしては(軟派だが)面白く
仕上がったと思った。
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<ストーリー>

『ミスティック・リバー』など数々の映画化作で知られるデニス・ルヘインの
小説を、ベン・アフレックが監督&主演を務めて映画化したクライム・サスペンス。
1920年代のボストンを舞台に、犯罪者として裏社会でのし上がっていく男をベン・
アフレックが演じる。
エル・ファニングやシエナ・ミラーなど演技派女優が華を添える。


1920~30年代の禁酒法時代のアメリカ・ボストン。ボストン警察の幹部を父親に
持ち、厳格な家庭に育ったジョー(ベン・アフレック)は、父に反発して仲間と
強盗を繰り返していた。
街ではギャングの2大勢力が対立していたが、誰にも支配されたくないジョーは
組織に入る気などなかった。しかし、一方のボスの愛人エマ(シエナ・ミラー)と
出会い、恋に落ちる。欲しいものをすべて手に入れるには、ギャングとしてのし
上がるしかない。こうしてジョーの人生は激変するのだった……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.4>
<RottenTomatoes=Tomatometer:34% Audience Score:43%>







by jazzyoba0083 | 2017-05-24 14:30 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「誘拐の掟 A Walk Among the Tombstones」
2014 アメリカ 1984 Private Defense Contractors,and more.114min.
監督:スコット・フランク   原作: ローレンス・ブロック 『獣たちの墓』(二見書房刊)
出演:リーアム・ニーソン、ダン・スティーヴンス、デヴィッド・ハーバー、アストロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
リーアム・ニーソンは最近この手の映画が多いな。本作はローレンス・ブロックによる
探偵小説 マット・スカダー シリーズのうち「獣たちの墓」を映画化したもの。
日本での評価がやたらにいいんだな。確かに渋い探偵ものであり、ケレン味で見せず
演技や演出で見せていく作りは、玄人ウケするだろう。また主人公スカダーの、過去に
心の傷を負った「辞め警官」の無登録探偵という立場も、派手さはないがじんわり来る
面白さに繋がったことは理解出来る。個人的には、そこまでかなあ、という感じがした。

おいしくなる要素はたくさんあった。TJという病気を持った貧しいけど賢い少年の登場は
もう少し面白い立ち位置があったのではないか、また本物のDEAとの関係も中途半端な
ままだったような気がした。スカダーが最初に事件を請け負う男はヤクの売人であり、
闇の事件を闇の中で片付けるというのは、正義の置き所が一段低いので、カタルシスに
やや不満が残る。悪いやつは喧嘩させて死にさらせ、って感じになってしまうのだ。

さりながら、まとめ方は上手く、見終わってがっかり、という映画ではないことは確かだ。
細かいエピソードも上手く重ねられていて、上記の不満以外は、そこそこ面白く見ることは
出来た。
リーアム・ニーソン、この手の映画が増えると何がなんだかよく分からなくなってしまう
恨みは生まれてくるなあ。本作も続編が出来るのだろうか??
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<ストーリー>
ローレンス・ブロックの“マット・スカダー”シリーズの一編『獣たちの墓』を「96時間」
「フライト・ゲーム」のリーアム・ニーソン主演で映画化したハードボイルド・サスペンス。
残忍な犯行を重ねる猟奇殺人鬼と落ちぶれた元刑事マット・スカダーの緊迫の攻防を
スリリング描く。
共演は「ザ・ゲスト」のダン・スティーヴンス。監督は「ルックアウト/見張り」のスコット・フランク。

 1999年、ニューヨーク。かつて酒に溺れ、刑事を辞めた冴えない私立探偵マット・スカダー。
ある日、ドラッグ・ディーラーの男から、“妻を誘拐して惨殺した犯人を突き止め、捕まえて
欲しい”との依頼が舞い込む。
やがて犯人は2人組で、警察に通報できない麻薬関係者の身内ばかりを狙い、猟奇的な
凶行を繰り返していることが明らかとなってくる。
そんな中、新たな誘拐事件が発生する。被害者は別のディーラーの14歳になる娘ルシア。
同一犯の仕業と確信し交渉役を引き受けると、残忍で狡猾な犯人を相手にギリギリの
駆け引きを展開し、徐々に追い詰めていくスカダーだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-05-16 23:10 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「余命90分の男 The Angriest Man in Brooklyn」
2014 アメリカ MICA Entertainment and more.84min.
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ロビン・ウィリアムズ、ミラ・クニス、ピーター・ディンクレイジ、メリッサ・レオ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ロビン・ウィリアムズ最後の主演作となった作品。内容が、その人とダブってしまい
別の感情が生まれてしまった。それはそれなりに訴えるものがあったと思うが。
原題の通り、「ブルックリン一の怒れる男」と彼の主治医の二人の人生を交錯させながら
人生とは何か、ということを語りかけてくる、シリアス・コメディ。怒ってばかりなので
ファ○ク、ボーシット、が多発する。
内容がいささか使い古された展開で新鮮味に欠けるが、まあ90分弱で人生を考える
内容だとこういう風になるのかな。
本作を観た人は、どうしても自分の胸に手を置いて考えてしまうのではないか。
ロビン・ウィリアムズもミラ・クニスも不満の無い演技だったが、ロビンの弟役で出てきた
同じ事務所に勤める弁護士に小人症の俳優さんを配したのはあざといのではないか。
人生を考える映画なので、台詞がところどころ教訓的である。墓石に刻まれる自分の
名前を口にして、1951-2014という刻印について、ダッシュのところが大事なんだよな、
としみじみ語るのが印象的だった。ロビン・ウィリアムズ自身がその通りになってしまった
から・・・。
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毎日怒ることでしか自分の存在を確認できない初老の弁護士、ヘンリー・アルトマン
(ロビン)に、脳動脈瘤が見つかった。はっきりしたことを告げようとしない訳あり医師シャロン
(クニス)を怒鳴り倒すと、シャロンは一時の感情から彼に「余命90分」と言ってしまう。
そこから、自分が残された90分で何ができるか必死に考えて、家族と触れ合い、旧友と
会い、ケンカ中の次男にビデオを残し、という行動をとる中で、長男が猟銃事故で亡くなって
以来、大切な人生を怒りの中で生きてきたことを反省する。「人生は一秒、一秒が輝いて
二度と来ないことを知るべきだった」と。

一方、不倫相手の医師に週末の臨時担当を任されたシャロンは、精神的に安定しない
日々を送っていて薬なしではやっていけない。そんな中で怒っているばかりのヘンリーに
診断結果をパニックの中で思いつくまま告げてしまう。仲間の医師に自分がやったことを
指摘され、必死に街中を彼を求めて探し続けるシャロン。やっとのことでヘンリーを見つけるが
彼はもうすべて遅い、ということを聞かず、橋から飛び降りてしまう。

シャロンは必死に川に入ってヘンリーを助け、二人で病院に行くことになる。途中で次男が
働くダンススクールに寄る。法律家になって欲しいと自分の価値観を押し付けてきた。次男は
幼いころに自分が教えたダンスの道で生きていきたいと主張、一家で法律事務所をやることを
夢見ていたヘンリーと喧嘩状態になっていたのだ。次男とは和解することが出来た。

結局、ヘンリーは入院して8日間生きた。その間家族と十分に触れ合い、怒らず、だった。
残された家族やシャロンたちは、川に遺灰をまくのであった。
そんなお話です。
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次男にメッセージを残そうとやってきた中古の電器店。主人は吃音で、パナソニック、フジ、
フジツウ、サムソンなどのメーカー名を必死に言おうとしていいて、フジとフジツウとどっちがいいか
と尋ねられ、「ファ○クユー」と返すところ。ラスト近く、川から飛び降りたヘンリーを助けた
シャロンはタクシーを拾うが、そのタクシーが冒頭でヘンリーの車とぶつかった移民の男で、
車内に缶詰めにさせられそうになると、シャロンがからしスプレーを浴びせ、けたぐってタクシーを
奪う。そのタクシーは警官に止められるのだが、事情を話すと理解され、後に続け、と
パトカーが先導するが、シャロンたちはそれを無視して次男のダンススクールに向かう、などの
コメディシーンが多数あるので、人生を扱っている暗さとかはほとんど感じない。

この映画の詳細はこちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2015-09-23 22:45 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「よりよき人生 Une vie meilleure」
2011 フランス Les Films du Lendemain.111min.
監督・脚本:セドリック・カーン
出演:ギョーム・カネ、レイラ・ベクティ、スリマン・ケタビ、ブリジット・シィ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
邦題の響きが切ない。そういう映画だ。その意味でこの邦題は良くつけたと
思う。どこにでもありそうな普通の生活を描きながら、人生の転生と、どん詰まった
男が、結構あきらめずに「生きよう」とするところが感動を呼ぶ(と思う)。
観る人によっては退屈でラストも「なんだ、これ」という感じだろうし、片や「素晴らしい
人生ドラマ」と称賛するだろう。単館系の評価の難しい映画だ。如何にもフランス
映画らしいので、暗めのフランス人生ドラマが好きな人にはいいだろう。私個人と
しては、面白くもあり、そんなでもなしの中途半端な印象だった。

男の借金に関する考えが甘過ぎ、というのはストーリー上分かっていて織り込まれ
たキャラクターだと思う。それで破綻し、普通ならやけになるところ、なんとカッパライを
敢行し、海外に高飛びするという・・・。こいつ、貧乏なのにあきらめんやっちゃなあ、と
いう側面に明るさを見つけることもできる。 しかも、自分らを捨てて海外に行ったその
女の息子を預かってしまうのだから。彼女になるのがレバノン人というのも今っぽい。

大学の学食でコックをするヤンは独立を夢見てシェフの仕事を探していた。断られた
あるレストランでウェイトレスをしていたナディアと出会いたちまち恋に落ち、二人で
暮らし始める。彼女には9歳になるスリマンという男の子がいた。
家族でラジコンヘリなどで遊びに訪れたパリ郊外の湖畔で、売り物のレストランを見つけ
自分の物にして開業しようと取得に乗り出す。銀行は融資に応じたが条件に融資先は
一本に絞れ、と条件が付いていた。しかし、頭金がたりないので、サラ金6件から高利の
金を借りてしまった。銀行は激怒する。

古い家の改装は進み、すべてが順調に進んでいるように見えたが、完成直前の消防
査察をパスせず、大幅な改築が必要に。さらに金が要るヤン。二人の間もギスギス
し始める。相談所に行くと「全部売却し多少益が出るから、もう少し小ぶりな店で
再スタートを」と至極当たり前のことを進められるが、ヤンはあくまで今の建物にこだわった。
しかし事態は好転せず、一部の営業権を売ることになる。マチ金のやくざみたなやつと
関わるようになり、40万ユーロもする建物を足元を見られて1万ユーロで手放す運命に。

この期に及んで、ナディアとヤンの間は絶望的になり、ナディアは今勤めている店の
店主の勧めもありカナダのホールマネージャーとしてパリを離れる決心をした。
金がないので自分だけ先に行き、金が貯まったら息子を呼ぶからそれまで預かっていて
欲しいと頼まれる。引き受けるヤン。しかしスリマンは靴を万引きしたりして足をひっぱる。
やがて追い詰められたヤンはマチ金をつけて殴りつけ、財布を奪って、スリマンを
学校から連れ出し、オルリー空港から一路モントリオールへと向かったのだ。

しかし、ナディアは刑務所にいた。就労許可証を持たないので働けない。そこで南米の
男の甘言につられ化粧品販売員になったが実態は麻薬の運び屋。たちまち逮捕され
収監されてしまったのだ。二人は刑務所に面会に行くが、ナディアは会いたくないという。
恥ずかしいのだ。しかし最初はヤンと、次いでスリマンとも対面を果たし、謝るのだった。
あれだけ喧嘩していたヤンはナディアを深く愛していたのだった。
モントリオールでコックの働き口を見つけたヤン。これから親子3人で貧乏ながらも
幸せに生きていくのであろう・・・。

というようなお話。だまってフランスを出てきてしまったスリマンの学校はどうするんだろう、
とか現実的なことを考えてしまったが、ラストのスノーバイクで遊ぶ光景は何を言おうと
したのだろうか・・・。逆行でとらえられた光景の中にはナディアはいたのだろうか?
レストラン起業の話が途中から切ない人生ドラマになるんだが、そのあたりのどっち付かずの
テーマが、映画が今一つ、ということになった気がする。
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<ストーリー>
シェフを目指す35歳のヤン(ギョーム・カネ)は、採用面接に行ったレストランでウェイトレスの
ナディア(レイラ・ベクティ)と出会い、初めてのデート後、一夜を共にする。翌朝、彼女は9歳の
息子スリマン(スリマン・ケタビ)と暮らすシングルマザーだとヤンに打ち明ける。ヤンは
スリマンと直ぐに打ち解け、友達のように仲良くなる。ある日三人で出かけた湖畔で、ヤンは
廃屋を見つけ、自分たちの新たな人生のためにこの場所でレストランを開業したいとひらめき、
その場で不動産会社に電話、物件を押さえにかかる。

だが、二人の手持ち資金は僅かだった。ヤンは頭金を捻出するため、数社の消費者金融に
手を出し、瞬く間に多重債務者となってしまう。さらに業者に必要な設備を省かせたために、
消防署から営業認可がおりず、レストランも開業できないでいた。
相談所のカウンセラー(ブリジット・シィ)は、借金地獄に陥る前に即刻土地を手放すよう
ヤンに忠告、しかし彼は開業の夢を諦めきれなかった。

そんな中、ナディアはこの状況を抜け出すために好条件で働ける職場を紹介されるが、
その職場はカナダであった。単身で海外へ行くことを決意したナディアは、1ヶ月で帰国
する約束でスリマンをヤンに託し旅立つ。ヤンとスリマンは、怪しげな融資屋が斡旋した
安宿で貧しい共同生活を送ることになったが、二人の間にはいつしか父と子の絆が芽生え
始めていた。だがつてを頼って奔走しても一向に解決の糸口が見えない借金問題に加え、
スリマンに血縁の保護者がいない事実を小学校の福祉委員に知られてしまう。
二人の関係が引き裂かれかねない状況の中、遂にはナディアと連絡が取れなくなってしまった。

ここまで何とか転売を拒んできたレストランだったが、融資屋のあくどいやり口のために
二束三文で売るしかなくなってしまう。融資返済まで給料差し押さえを宣告され、追い詰め
られたヤンは、融資屋を襲い、金を奪いスリマンを連れてカナダへと旅立つ。
とにかく消息を絶ったナディアを探そう。希望を胸に抱きながら雪に覆われた厳寒の地に
降り立つヤンとスリマンであったが、ナディアの消息は一向に突き止めることが出来なかった」
(Movie walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-08-11 22:55 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

野蛮なやつら Savages

●「野蛮ななつら Savages」
2012 アメリカ Ixtlan,Onda Entertainment,Relativity Media.131min.
監督・脚本:オリバー・ストーン
出演:テイラー・キッチュ、アーロン・ジョンソン、ブレイク・ライヴリー、ジョン・トラボルタ、ベニチオ・デル・トロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆s>
<感想>
社会派と称される巨匠オリバー・ストーンもこういう「スタイリッシュ」なクライムムービーを
作るんだなああ、って感じ。監督の名前だけに釣られて鑑賞したが、社会派は影を潜め
まったくのエンターテインメント作品だ。そいういう面からみればラストシーンの2重構造と
いい、面白く観ることができた。

まず、純度の高い大麻の製造に成功し大金持になった大卒インテリと人殺しを生業とする
傭兵の親友コンビと彼ら二人から愛し、愛される女性の存在という、まずは浮世離れした
設定がエンタメ気分たっぷりだ。

メキシコはティファナで後ろ盾を亡くしたバハ・カルテルという麻薬組織から提携を持ちかけ
られるところから事件は始まる。ナレーションを二人から愛される女性が務める。
カルテルの女ボスにサルマ・ハエック、部下の非情な殺し屋にベニチオ・デル・ロト。
そして、二人組の味方をしていると思っていたのに実はカルテルと結びついていた
胡散臭い刑事にジョン・トラボルタ、とそれぞれキャラクターが嵌っていた。

冒頭の7人の首ちょんぱの映像はえげつないが、カルテルの非情さ残酷さの伏線だ。
組織との提携を呼びかけられた二人組は、もう大麻からは足を洗うつもりで事業を
カルテルに譲り国外逃亡を企てるが、全面的に言うことを聞かなかったため、組織は
二人の間の恋人O(オー)を誘拐する。 すべての要求を求めてきたのだが、彼女が
誘拐されたことに怒った二人組は、反撃に出る。

結局、組織の中の裏切りで組織がボロボロになるのだが、エンディングはドンパチで
悲惨な終わり方か、と思わせておいて、実はトラボルタの登場で組織は逮捕され、
トラボルタの裏の取引を知っている二人組と彼女は、どこかに消えて行った。
インテリの方は太陽エネルギーとかバイオマスとかで儲けるとかこれまた大麻とは
全然違うジャンルでの金儲けを計画しているんだから可笑しい。

エンディングの2重構造は新鮮で面白かった。お調子者のトラボルタが最後の
美味しいところを全部持って行ってしまったのも笑えた。

映像は全体にオシャレに出来上がっていてフレーミングやカットなどもオシャレに
出来上がっていた。長い割にスピード感があり、だれるということも無かった。
一つよく分からなかったのが二人組にも傭兵仲間が付いていて
結構強い軍団になっていること。こいつら誰?彼らが居なければ二人だけでは
出来ない組織との一戦であった。ベニチオ・デル・トロのメキシコ系悪人面はまじで
ピッタリだ。 女ボスエレナも、あんなに非情だったのに、娘が気になる母親なのね、
ってあたりも、ストーリーとしては弱いかなあ。
まあ、エンタメとしてリラックスしてみるにはいいんじゃないでしょうか。
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<プロダクションノート&ストーリー>
3人の男女の無軌道な生き様を描いたベストセラー小説を、オリバー・ストーンが期待の
若手を主演に迎えて映画化したクライム・サスペンス。
麻薬の売買で成功を収めた2人の男が麻薬組織に恋人を拉致されたことから、闘争を
繰り広げる。主演は『バトルシップ』のテイラー・キッチュと『キック・アス』のアーロン・ジョンソン

カリフォルニア州の高級リゾート、ラグーナ・ビーチに暮らす心優しい平和主義の植物学者
ベン(アーロン・テイラー・ジョンソン)と元傭兵のチョン(テイラー・キッチュ)。性格も経歴も
正反対だが10代から親友同士の2人は、チョンが戦地から持ち帰った最高級の大麻を
育てる共同事業で大成功。共通の恋人オフィーリア(ブレイク・ライヴリー)、通称“O(=オー)”
とともに、優雅な生活を送っていた。

だがある時、彼らにメキシコの巨大麻薬組織バハ・カルテルが提携を迫ってくる。身の危険を
感じたベンとチョンは、事業を丸ごとカルテルに渡して国外逃亡を計画。しかし、冷酷な
カルテルの女ボス、エレナ(サルマ・ハエック)は、オフィーリアを誘拐して脅迫してくる。
やむなく指示された仕事を処理したベンとチョンだったが、エレナがさらに3年契約を要求して
きたため、反撃を決意。麻薬取締局の悪徳捜査官デニス・ケイン(ジョン・トラボルタ)と仲間の
金庫番スピン(エミール・ハーシュ)の協力を得て、カルテルから300万ドルの現金を奪うと、
エレナの弁護士アレックス(デミアン・ビチル)の犯行を装う。
エレナの腹心の部下ラド(ベニチオ・デル・トロ)から拷問を受けたアレックスが命乞いのため、
死んだと言われていたエレナの娘マグダ(サンドラ・エチェベリア)の名前を口にするのを聞いた
ベンは、エレナの弱点に気付く。
一方、カルテルを裏切ったラドはメキシコ大統領候補エル・アズール(ホアキン・コシオ)と手を
組み、エレナ抹殺を計画。その計画に巻き込まれてマグダに関する情報を入手したベンと
チョンは彼女を誘拐し、オフィーリアとの交換交渉を成立させる。そして訪れた人質交換の時。
オフィーリア救出のために命懸けで砂漠を訪れたベンとチョン。エレナを陥れる機会を狙うラド。
娘を想う母の顔を隠したエレナ。果たしてベンとチョン、オフィーリアは、無事に生き延びることが
できるか……?」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2014-04-10 23:20 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

善き人 Good

●「善き人 Good」
2008 イギリス・ドイツ Good Films,Miromar Entertainment.98min.
監督:ヴィセンテ・アモリン
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ジェイソン・アイザックス、ジョディ・ウィテカー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ラスト、強制収容所のユダヤ人楽団が奏でる音楽と聞きながら
「俺はこんなことになっていたのか!」と周囲を呆然と眺めるシーンに
この映画のすべてが凝縮していた。オリジナルが舞台劇なので、なるほど
という感想もあった。

シンプルな構成で、地味な進行ではあるが、訴えているものは重い。
自分はナチとは縁が無いと思っていたところが、ひょんなことから総統は
ゲッベルスに気に入られ、自分の意思とは関係ないところで、ナチサイドへ
人生が転がっていってしまう。拒否も出来るだろうが、あの時代にそんなことを
したらどうなるのか、簡単に理解できることだろう。

親友のユダヤ人を結局助けられなかったことを、彼は生き残ったとしても一生
背負って生きていかなくてはならなかったわけだ。彼はドイツの敗戦とともに
どういう運命を歩んだのか、興味がわいた。

日本の先の大戦時もそうだけど、狂気の大勢に一個人はあがらうことは難しい、
また危険を回避していると、いつの間にか狂気の側にいる自分に気づくという
恐ろしさを感じることができる。ましてや大方の人がそうであるように流れに
逆らわずヘラヘラしていると、ゆでガエルのようになっちゃいますよ、ということだ。

念だったのは、英語だったこと。こういうシリアスな映画こそドイツ語で観たかった。
ヴィゴ・モーテンセンは良かったです。へたれな教授がナチに仕立てられていく様。
見ていて恐怖でした。
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<ストーリー>
「1930年代、ドイツはヒトラーの台頭とともにナチ党の色に染められ、それは教育の
現場も例外ではなかったが、ベルリンの大学で教鞭をとる文学教授ジョン・ハルダー
(ヴィゴ・モーテンセン)は、失職覚悟で党に抵抗する余裕はなかった。
介護が必要な母(ジェマ・ジョーンズ)と妻のヘレン(アナスタシア・ヒル)、そして2人の
子供たちの生活を背負っていたからだ。1937年4月、総統官邸から呼び出し状が届き、
ジョンは党の検閲委員長ボウラー(マーク・ストロング)から意外な申し出を受ける。

数年前にジョンが書いた不治の病に侵された妻を夫が安楽死させる内容の小説を
ヒトラーが気に入り、同様の「人道的な死」をテーマにした論文を書いてほしいという。
断るすべもなく仕事を引き受けるジョン。
さらに彼は、親衛隊少佐フレディ(スティーヴン・マッキントッシュ)から、執拗に入党の
誘いを受け、ジョンは入党を決意、混乱した私生活にも区切りをつけようと思い立つ。

母親をブランデンブルクの実家に帰し、ヘレンと別居。数年前から愛人として交際して
いた元教え子のアン(ジョディ・ウィッテカー)と共に暮らし始める。やがてジョンは
学部長に昇進。親友のユダヤ人精神分析医モーリス(ジェイソン・アイザックス)は
喜んでくれたが、ジョンの入党を知ると軽蔑の視線を投げつけて去っていく。

1938年10月、アンと再婚し、新たな人生を歩み始めたジョンは親衛隊大尉の
肩書きを持つまでに出世を遂げていた。そんな中、ジョンの母が孤独な闘病生活に
絶望して自殺未遂、そのまま帰らぬ人となった。ある日、パリ駐在のドイツ人書記官が
ユダヤ人に暗殺される事件が起こり、ベルリンで反ユダヤの暴動が発生。
ユダヤ人の家や商店が襲撃され、ユダヤ人たちは警察に連行される。この騒動に
モーリスが巻き込まれることを案じたジョンは、駅へ出向き、パリ行きの切符を購入。
「今晩自宅へ来てくれ」と、モーリスのアパートに伝言を残す。

その直後、党本部への出頭を命じられたジョンは、留守を預かるアンにモーリスへの
切符を託すが、結局彼は現れず、消息は途絶えてしまう。1942年4月、親衛隊の
幹部としてユダヤ人強制収容所の情報収集を命じられたジョンは、党の誇る最新鋭の
設備を使い、モーリスの消息を追う。そのとき初めて、4年前のあの夜に何が起きたかを
知るジョン。さらに収容所の視察に赴いた彼は、自分が無意識のうちにどれだけ深い罪を
犯していたかに気づき、愕然とする……。」(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2013-10-06 22:55 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「ヤング≒アダルト Young Adult」
2011 アメリカ Paramount Pictures.94min.
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
セロンの勘違い女ぶりが面白かった。キャメラが綺麗で、落ち着いた画作りに成功して
いた。ミネアポリスの都会と田舎の対比、その間を走るセロンの赤いミニ。美しかった。
また全体のトーンがオシャレで、キティちゃんのTシャツ、ミニ、ヌーブラ、メイカーズマーク、
挿入歌、など小道具が良く効いていた。

少年少女向けの恋愛小説のゴーストライターであるメイビス・ゲイリー(セロン)は、
結婚に失敗し愛犬と自堕落な暮らしをしている。だらしないし、食べるものは
「ケンタコハット」(KFC、タコベル、ピザハット)で済ますような生活だ。そんな暮らしの
メイビスのもとに、元カレのバディ・スレイド(パトリック・ウィルソン)から赤ちゃん誕生を
知らせる写真付きのメールが来た。

これが引き金となり、締め切り間近であるにも関わらず、自分の育った田舎町へと
帰り、元カレをモノにしようともくろむ。途中途中で挿入される原稿作成シーンでは
耳に入ってくる気の利いたセリフを並べるだけだ。

田舎では不動産を探しに来たついでに寄ったということにして、田舎をバカにしつつ
常に上から目線でしか行動できない「鼻持ちならない」元ハイスクールクィーンは
周囲の軽蔑から同情に変わる態度にも気が付かない。

身体障碍者の同級生やその妹の人生にも、土足で踏み込みかき回し、元カレの
家に行っても同級生だった奥さんに勘違いのセリフを吐き続け気が付かない。

元カレの奥さんが所属するバンドのコンサートでも、自分の十八番な曲を歌われた
ということに同情する気分を割り引いても、とても「イタイ」のである。

とどめは元カレの赤ちゃんの命名式で、元カレから「帰ってくれ」と言わるにおよび
逆上して、過去を暴き、自分の不幸を呪うのだった。

自分のことを棚に上げて、自分の不幸を他人のせいにし、今の自分の不幸は全部
他人のせいであり、田舎のやつらの理解不足によるものであると、勘違いしている。
人を見下し、またうらやむことでしか自分の存在を認識できないのだ。

自分を愛し、自己を確立できない37歳。バツイチ。シャーリーズ・セロンのいつもの
体当たりのの演技が、彼女しかできないだろうというくらい嵌っている。
彼女を憎々しく思い、同情し、やがて励ます、またわが身に置き換える、という
気分を引き出してくれていた。短い時間でテンポもよく、いい感じだった。

お勧めです。
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by jazzyoba0083 | 2013-02-05 22:55 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)

●「遊星からの物体X John Carpenter's The Thing」
1982 アメリカ Universal Pictures,Turman-Foster Company,.109min.
監督:ジョン・カーペンター 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:カート・ラッセル,A・ウィルフォード・ブリムリー,リチャード・ダイサート,ドナルド・モファット,T・K・カーター他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日米共に大変評価の高い作品。カーペンターファンに至っては彼の最高傑作と
云う人もいる。そうかなあ。この作品と同年に「E・T」、2年前に「エイリアン」
が撮影されている訳で、どういう評価軸で観たら、この作品に高いポイントを
与えられるのか判らない。リメイクだし。エイリアンのスペシャルメイクも
「エイリアン」の完成度から比べれば、B級だし。
つまりB級映画として評価しろ、ということなのかなあ。B級にしても、そう
感心した出来でもないように感じたんだけど。

血液に熱を加えて、エイリアンなら変化する、というテストを全員に実施する
ところあたりは面白かったけど、ラストは「このまま終わる気じゃないだろうな」
と思っていたら、その通りに終わってってしまい、結局主人公らがその後
どうなったのか、エイリアンはどうなったのか描かれていない。まあ、そういう
描き方もアリなのだろうけど、それ以前の出来が出来だけに・・。
突っ込みどころ満載、ということはそういう映画としての出来が宜しいという
ことなんだろうなあ。

<ストーリー>
「1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に1匹の犬が逃げこんできた。
その犬を軍用ヘリが執拗に追いライフル銃で狙い撃ちする。ついにヘリは着地し、
射手はなおも犬を狙う。射手はアメリカ基地のゲーリー(ドナルド・モファット)に
より射殺された。ヘリの国籍はノルウェイだった。何の理由で彼らは犬1匹を
殺そうとあれほど必死になったのだろうか。

謎を解くべく、ヘリ・パイロットのマクレディ(カート・ラッセル)はコッパー医師
を乗せて、ノルウェイ基地へ向かった。そこは廃墟と化していた。
そこここに転がる隊員の死体。しかも、その死に方は尋常ではない。
地下室では長方形の氷の魂りが見つかり、中から物体を取り出した形跡があった。
さらに外の雪上には形容しがたい形状をしたモノがあった。
これはコッパーや生物学者のブレアによってチェックされたが、さすがの専門家も
首をかしげるのみ。

その頃、ヘリに追われて来た犬が犬舎で変身を始め、周りの犬を襲い出した。
駆けつけたチャイルズの足に触手が巻きついた。マクレディが火炎放射で
その物体を焼き殺した。
ノルウェイ基地で発見したビデオからノルウェイ隊がUFO落下地点で氷の魂を
切り出したことを知り現地へ飛ぶマクレディら。そこは推定10万年前にUFOが
落下した跡だった。ブレアは研究を進め、ノルウェイ隊を全滅させたのは、
あの犬をとり込んだ何かだったことは間違いないと判断した。

この10万年前に地球に飛来した宇宙生物は、狙いをつけた生物体に侵入し、
それに同化するらしい。およそ2万7千時間で、地球は征服されてしまう計算だ。
犬舎で抹殺したはずの物体が、ベニングスを襲う。変身途中の彼は火炎放射を
浴びた。ヘリは破壊され、無線もきかない基地で、12人いた隊員はこうして
次々に物体にやられてゆき、隊員は互いを不信の目で見る。
やがて、ブレアとマクレディ、そしてチャイルズだけが残った。
ブレアも物体にやられ、マクレディは基地を焼却して物体を退治した。
マクレディとチャイルズは顔を見合わせた。2人が物体におかされてないとは
いえないのだから。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-25 23:15 | 洋画=や行 | Trackback | Comments(0)