カテゴリ:洋画=ら~わ行( 184 )

●「ローグ・ワン/スター・ウォーズ ストーリー Rogue One」(再見)
2016 アメリカ Lucasfilm,Walt DisneyStudios Motion Pictures and more.
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン、ドニー・イェン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
先日、SW最新作「最後のジェダイ」を観て、新世代の物語のスタートに希望を持ったのだったが、たまたま
WOWOWで表記の作品を放映していて、(奇しくも昨年の同じ日に劇場でIMAX 3D版を鑑賞)観た直後の
感想を当ブログで見返してみた。すると、そうとう辛い感想を書いていて、自らの無知とアホさを晒すのを覚悟で
再評価をしてみなくては、と感じ、ここにアップしてみた次第。

フリークではない普通のSWファンであっても、本作は、1977年に封切られた「EPⅣ」に繋がる、いわば
「3.5」のようなスピンオフであることは理解されていることだろう。「帝国軍が完成させたというデス・
スターの(プラネットキラー)設計図を盗み出す」という4のメインストーリーに対して、本作ではそのデス・
スターを作っている(作らされている)ゲイリン・アーソ(マッツ・ミケルセン)とその娘ジン(フェリシティ・
ジョーンズ)が物語のコア。

初見のとき、いろんな新しいキャラクターが出てきて、ごちゃごちゃ話がとっちらかってしまっている、と
したのは、反乱軍の中の過激派ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)とその部下たちの存在が原因。
彼はジンの育ての親ではあるが、エピソードの1つでしかないので、話に入り込んでくるとややこしく
感じたのだろうし、盲目の剣士チアルートと重機関銃の名手ベイズの参加などでさらに特に彼らの背景が
わかりづらくなった恨みはやはり残った。

だが、冒頭幼かったジンの家に帝国軍が来て科学者である父ゲイリンを拉致、デス・スターを完成させる
ため帝国軍に参加させる。しかし、ゲイリンは「小さいが致命的な弱点」をプラネットキラーのデータに
入れ、その情報をシンパの帝国軍のパイロットに託して反乱軍に届ける。
父の意思を確認したジンは、同盟軍の大勢が、「そんな恐ろしい武器が出来たなら降伏すべき」という
評議会に憤然とし、反乱軍のアンドーとデータのある星に向かう。そこではすでに兵器は完成していて、
ゲイリンは殺されてしまう。そこから決死のデータ回収が始まるわけだ。

さらに、ジンとアンドー、それに率いられた「ローグワン」と称される反乱軍の一隊の行動を確認した
評議会は、ジンとアンドーのもとに援軍を差し向ける。そして反乱軍と帝国軍の激しい戦いが展開。
データは敵側のドロイドながらデータを反乱軍用に書き換えられて味方となった「K」の奮闘もあり
奪取に成功。そこにダースベイダー登場。しかしデータを記録したチップはレイア姫の元へ届けられた。

しかし、怒ったダースベイダーはデス・スターからプラネットキラーを、ジンやアンドーのいる星に向け
発射した。その星で生存できるものはいないのだ。

二度目に観ると、話の整理が簡単で、面白みが前に出てきて所見より十分に楽しむことが出来た。ただし、
最後にチルアートがスイッチを入れるコンソールが、あんな目立ちやすいところにあるか?とか、ジンが
データを送る際に、作業をアンテナから突き出た超高所にあるコンソールで作業するんだけど、あんな
場所に置くか?とかのツッコミは変わらず感じた。

この作品に登場した人物は評議会メンバー以外は4には出てこないわけだから、本作では全員を殺しておく
必要があったのだろうなあ。それにしても、盲目の剣士や自己犠牲を厭わない人間ぽいドロイド「K」のキャラを
初めとして、最後に至るまで、どこか日本の最盛期の黒澤映画の脚本を観ているが如しだった。
初回のときも書いたが、後半の戦闘シーンはよく出来ていると更に確認した。帝国軍の大型軍艦スター・
デストロイヤー同士をぶつけるシーンは白眉であった。

いや、前言撤回も含め、(ジンの存在が曖昧とかいた事は全くの見誤りだった=反省)★を8に訂正させて
頂いた。
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初見の(恥ずかしいけど反省のため晒しておきます)感想はこちらのリンクから。


by jazzyoba0083 | 2017-12-18 23:55 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・ショー The Last Picture Show」
1971 アメリカ Columbia Pictures Corporation,A BBS Production. 118min.
監督・(共同)脚本:ピーター・ボグダノヴィッチ
出演:ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、ベン・ジョンソン、エレン・バーンステイン、
   クロリス・リーチマン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
IMDbでは★8.1,Rotten Tomatoesでは、批評家からの支持100%、オスカーではベン・ジョンソンが助演
男優賞、クロリス・リーチマンが助演女優賞を獲得している。そして我が国では1972年キネ旬外国映画ベスト1と
いう輝かしい高評価の作品。

だが、個人的には、いい映画であるな、とは認めつつも、この暗さ、閉塞感は堪らなく胸ふたぐものであった。
観終えて残る心の「澱」をどうしてくれよう、と爽快感の残らない鑑賞後感。この時期の底辺で苦悩する若者の
決して幸せな未来が約束されているわけではない世界観は、「アメリカン・ニューシネマ」の残照に映る。
「性・セックス」を、ストーリーのコアに据えて、そこから放射線状に広がる、数組の男女の物語を、テキサスの
片田舎、底辺に生きる若者たちの、青春の懊悩を捉えて見事であるが、この雰囲気って、アメリカに実際生活した
ことのない人、この時代をリアルに生きて来た人以外には真には分かりづらいのではないかな、と思う。
この後に観る「フィラデルフィア物語」でもそういう感じを受けたわけだが。

感情をモノトーンの映像の中に更に押し込めて鬱屈した気分を増幅させ、かつ、分かりやすい男女の
組み合わせと、それぞれの間にある問題。処女性であったり、不倫であったり、この時期の若いやつの頭の
中の90%はセックスで占められていることはよく分かるのでそのあたりの描写とそれぞれの役者の演技は
見事。更にオスカーを獲得した俳優らが演じた大人のありようも、かつては自分もそうであったことから
「この街」では抜け出ることの出来ないある種の「諦観」を表現していてこれも分かりやすかった。

そう、全体に話はいいだ。しかし、この暗さはどうだ。頭の弱い仲間がトラックに轢かれ死んでいるのに
自分は悪くないという大人。状況は好転しない。若者たちのたまり場であり社交場であった映画館が閉鎖される。
街が更に廃れていく。ラストは親友同士が和解し、それぞれの道を歩むことになる姿で終わるのだが、彼らの
未来に明るさがあるとは到底思えない。それは映画「卒業」の、あの教会から逃げたベンとエレーンのバスの
中の雰囲気にも通底するものを感じたのだった。

いい話なのに暗くてやりきれない。この手の映画は観ている時間が長く感じてしまう。
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<ストーリー:結末まで書かれています>
テキサスのある小さな町を舞台に、多感な青春の夢とその終わりを主題として、アメリカという国の失われた夢の終わりを
も描き出す。音楽は1951年から52年にかけて流行したハンク・ウィリアムス、エディ・アーノルドなどのヒット曲を
30枚のレコードから選出した。

1951年、テキサスの小さな町アナリーンのたったひとつの映画館では「花嫁の父」を上映していた。高校生のソニー
(ティモシー・ボトムズ)と親友デュアン(ジェフ・ブリッジス)にとって、ロイヤル映画館は唯一のデートの場所
だった。ソニーはガールフレンドのシャーリーンとつきあい始めて1年目を迎えたが、最後のところで逃げてしまう
彼女に不満を持っていた。デュアンとジェイシー(シビル・シェパード)も恋人同士だったが、町一番の美人といわれる
ジェイシーにとってデュアンはどこか物足りない相手だった。

ある日、フットボールのコーチに、彼の妻ルース(クロリス・リーチマン)を、病院まで送り迎えするように頼まれた
ソニーは、ルースの心の優しさに惹かれた。そしてクリスマス・パーティーで初めて口づけを交わしてしまう。
ジェイシーもまたデュアンと共にパーティーにでかけてきたが、友だちが〈素っ裸の水泳パーティー〉を楽しんでいると
聞いて、デュアンを放り出し、その方に行ってしまう。その頃、ソニーもルースとベッドを共にしていた。夫に無視され
続けてきたルースは、少女のように恋に燃えていた。

一方、ソニーは父親以上に尊敬しているサム(ベン・ションソン)と、弟のように可愛がっているビリー(サム・
ボトムズ)と一緒に湖畔で釣りを楽しみながら、サムの昔話に耳を傾けていた。
サムはこの小さな町で映画館とビリヤード場とスナックを経営する中年男だった。失われたアメリカの開拓時代の夢の
名残りを思わせるこの男に、ソニーばかりか、町中の男の子が憧れていた。サムは、少年たちの夢のヒーロー、
カウボーイだったのだから……。
サムはソニーに、昔、彼が経験した悲しい恋の物語と、移り変わっていく自分たちの町の話を聞かせたのだった。
それから数日後、小型トラックでメキシコまででかけたソニーとデュアンが町に帰ってきたとき、サムの死が知らされた。
ソニーとデュアンの友情に亀裂が生じたのは、それからしばらくしてだった。デュアンは、処女を捧げるという
ジェイシーと結ばれたが、彼女はそのことによって徹底的にデュアンを嫌いになってしまい、更にその上、ソニーと
ジェイシーがお互いに好意を持ち始めてしまったのだ。ソニーとデュアンはなぐり合いをして、血だらけになった
ソニーは入院した。傷のいえたソニーはジェイシーから求婚され、かけおちしようとハイウェイをとばしたが、
パトカーに捕まってしまい、ジェイシーの気が変わってしまった。

ソニーは彼女の求婚が気まぐれにすぎなかったことを知った。2人を引き取りにきたジェイシーの母ルイス(エレン・
バースティン)と言葉を交すうちに、ソニーは、彼女と亡きサムの若き日の愛の世界を垣間見るのだった。
デュアンは町を出る決心をした。朝鮮戦争へ出征するという彼とソニーは一緒にロイヤル劇場の閉館上映を見にでかけた。
デュアンをバス停留所で見送ったソニーがビリヤード場に戻ったとき、ビリーが路上でひき殺されていた。悲しみに
くれたソニーが行き着いたのはルースの所だった。彼女は自分を棄てたソニーに向かって怒りを投げつけたが、その怒りの
声はいつしか泣き声に変わり、彼女の手は静かにソニーの手の上に置かれていた。
1952年ロイヤル劇場が閉館の夜に上映したのは「赤い河」だった……。(Movie Walker)

<IMDb=★8.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:100% Audience Score:90%>



by jazzyoba0083 | 2017-12-13 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ロング・トレイル! A Walk in the Woods」
2015 アメリカ Route One Entertainment,Wildwood Enterprises. 104min.
監督:ケン・クワピス  原作:『ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験 北米アパラチア自然歩道を行く』
出演:ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、エマ・トンプソン、メアリー・スティーンバージェン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
本作も実話に基づくが、アメリカにはこういう国土を縦断するような超長距離のトレイルコースが3つあり、
西のパシフィック・クレスト・トレイル(全長4260km)を走破に挑戦した実在の女性を描いた「わたしに会う
までの1600キロ」が有名なところ。
主演はリース・ウィザースプーンとローラ・ダーンでオスカー候補にもなった。この映画を観ると、パシフィック
クレストにはロッキー山脈があり、ニューメキシコからカナダ国境まで、歩くわけで、かかる日数と過酷さと覚悟は
アパラチアよりは大きいと思う。(だからアパラチアがダメというわけではないが)

閑話休題。その東側にあるアパラチアントレイルは全長3498km。14州ジョージア州から出発して途中には
グレートスモーキー山脈、ブルーリッジ、シェナンドーという日本人にも馴染みのある風光明媚なところを
通る。年間2000人あまりが挑戦するが、踏破できるのはわずか10%ほどだという。過酷なのだな。

そんなアパラチアトレイルに、老体を鞭打って出かける成功した紀行作家ビル・ブライソン(レッドフォード)。
国外はいろいろ出かけたが国内を知りたいと。で悪友カッツ(ノルティ)も同行することになる。
まあ、だいたい珍道中になることは予想できるわけで。出発するとすぐに音を上げるカッツ、(デブなんだもの)
川にハマる、グリズリーに出会う、崖から転落する、途中でずるしてレンタカーをかりようとする、などなど、
ブライソンの思いとは相容れない行動ばっかり。しかし彼はカッツを決して足手まといだ!とは言わない。

そう、見れば分かるが、カッツはブライソンの人生の負のメタファーにほかならないわけだ。年寄りには中々
過酷なトレイルだがそれでも何とか歯を食いしばってやれるところまではやってみる。でも途中でブライソンは
妻が恋しくなったり、カッツは気力が萎えてしまったりで、それでも3ヶ月歩いてちょうど中間点あたりまで
来たあたりで、ついに、リタイア。でも二人には後悔の念は無かった。むしろ自分なりにやり遂げ、それなりに
旅をする中で思うところも多かった。二人は意義を得て旅を終えることにしたのだった。肉体的には若い人には
叶わないが、カッツとの語らいの中で、また自分との語らいの中で肉体的なもの以上の心の満足を得た旅となった
のだ。現代通り、トレイルを歩くことが目的ではなく、森を歩いて得たこと、なのだ。

「私にであうまでの1600キロ」でも主人公は最後まで踏破出来ない。でも、その過程に描かれる過酷さは
今回の映画の比ではない。そのあたり、お気軽映画に仕上がっているので、どこかいっちょ上がり的な雰囲気は
拭えないところだ。レッドフォードはお年を召したがクール。ノルティが終始暑苦しく映画をかき回す役だ。

最後にモーテル軒ダイナーの女主人として登場するメアリー・スティーンバージェンとブライソンちょっとした
恋心?あたりが良かったかな。
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<ストーリー>
ユーモアあふれる旅行エッセイで知られる作家ビル・ブライソンの実話を基に映画化。ロバート・レッドフォード
が製作兼主演を務め、見た目も性格も正反対のシニア二人組が3500キロに及ぶ北米の自然歩道“アパラチアン・
トレイル”踏破を目指す旅を綴る。

60歳を超えた英国の紀行作家ビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)は、家族と共に故郷アメリカに戻り、
いまでは穏やかな生活を送っている。
だがそんな毎日に物足りなさを感じていたビルは、ある時ふと目にした一枚の写真がきっかけで全長3500キロと
いう北米有数の自然歩道“アパラチアン・トレイル”踏破を思いつく。
旅の同行者として名乗り出たのは40年ぶりの再会となる旧友カッツ(ニック・ノルティ)だった。

“酒浸りのバツイチ”で絵に描いたような彼の破天荒っぷりに心配を隠せないビルの妻(エマ・トンプソン)を
よそに、二人は意気揚々と出発。しかしシニア世代のビルとカッツの前に、大自然の驚異と体力の衰えという
現実が立ちはだかる。やがて彼らの冒険は、思いがけない心の旅へと進路を変えていく……。(Movie Walker)

<IMIDb=★6.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:46% Audience Score:48%>





by jazzyoba0083 | 2017-11-15 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「われらが背きし者 Our Kind of Traitor」
2016 イギリス・フランス Studio Canal,Film 4. 107min.
監督:スザンヌ・ホワイト  原作:ジョン・ル・カレ「われらが背きし者」
出演:ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ダミアン・ルイス、ナオミ・ハリス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なかなか面白く観た。ジョン・ル・カレの小説が上手く出来ているんだろうなあとは
思うが、長編二作目のイギリスの女性監督、なかなか頑張っているんじゃないか?
もともとテレビ畑のディレクターとして育ってきた人だが、フィルモグラフィーを
見ると結構ハードボイルドな作品を手がけている。得意なんだろう。本作も同様だ。

さてサスペンスには「巻き込まれ型」、というタイプがあるが、これはその典型。
大学の先生が、というのもリーアム・ニーソンのものを含め何本か観たような
気がする。本作ではモロッコを舞台に、たまたま知り合った大学教授(ユアン)が
ロシアマフィアの会計係(スカルスガルド)が、教授の妻(弁護士)と、マフィアの
家族を巻き込みつつ、自分もまともに事件に関わっていってしまうというお話。

ロシアマフィアの会計係が、家族を助け、イギリスに亡命するために、教授が結果
手助けすることになるのだが、自分が握るイギリスの議員連中とマフィアの関わり
を示す銀行口座などのデータを土産にイギリス政府に保護を求めるのだが、
MI6はまともに関わろうとせず、たった二人の担当官が教授の味方となってくれる。

教授夫妻、マフィアの会計係とその家族、マフィアの新しいボスにのし上がった
プリンスという男、そしてロシアマフィアと関わりがあるイギリス政府(の一部)や
議員たち、これらが織りなす様々なシチュエーションがダイナミックに描かれ、
緊張感も最期まで引っ張ってくれるし、ラスト、これでは終わらないよなあ、と
思っていると、やはりキチンとカタルシスは用意されている。
ちょっと描ききれてないのは(本筋に余り関係ないからか)教授と妻の関係と、
妻は弁護士なのにそれなりの活躍が描かれないのは不思議だった。(教授と妻は
二人の関係の修復にモロッコに来ていたのだから)

キャスト的にはロシアンマフィアの会計係を演じたステラン・スカルスガルドが
魅力的だった。原題も邦題も分かりづらい。原作がそうだから仕方ないけど。
なかなか楽しめるサスペンス映画となっていると思う。
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<ストーリー>
モロッコでの休暇中、イギリス人大学教授ペリー(ユアン・マクレガー)とその妻ゲイル
(ナオミ・ハリス)は、偶然知り合ったロシアンマフィアのディマ(ステラン・スカルスガルド)から、
組織のマネーロンダリング情報が入ったUSBをMI6(イギリス秘密情報部)に渡して欲しいと
懇願される。
突然の依頼に戸惑う二人だったが、ディマと家族の命が狙われていると知り、仕方なく
引き受けることに。だが、その日を境に二人は世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれ
てゆくのだった……。(Movie Walker)

<IMDb=★6.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:73% Audience Score:51% >



by jazzyoba0083 | 2017-10-11 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ロビンとマリアン Robin and Marian」
1976 イギリス Columbia Pictures Co.107min.
監督:リチャード・レスター
出演:ショーン・コネリー、オードリー・ヘプバーン、リチャード・ハリス、ロバート・ショウ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ご存知、ロビン・フッドの物語である。監督はリチャード・レスター。みなさんは
彼の名前でどの作品を想起するでしょうか?「ビートルズがやってくる/ヤァ!ヤァ!
ヤァ!」「HELP! 四人はアイドル」あたりでしょうか、「スーパーマンⅡ、Ⅲ」
あたりでしょうか。スーパーマンは置くとしても、この人の映画ってどこか脱力的な
雰囲気がある。ことばが悪ければほんわかしているというか。

この映画も、10世紀のイングランド、リチャード獅子心王など実在の人物も
出てきて、また配役もロビンの相棒リトル・ジョンにニコル・ウィリアムソンを、また
獅子心王にサー・リチャード・ハリス、悪代官にロバート・ショウを配し、
「暗くなるまで待って」以来の大きな役を演じることになった50歳ちょっと手前の
オードリー・ヘプバーンを据え、音楽にジョン・バリー(ここの音楽がいい)と、
凄いスタッフキャストを迎えたのだが、全体の作りは悪くないんだけど、脱力系で
ある。シリアスなんだけどシリアスじゃないみたいな。悪代官との一騎打ちは
そうとうちゃんとした格闘になっていたし。

なんか年取っちゃってあっちが痛いの、息が切れるの、みたなマイナーなことばかり
いうロビン・フッド。恋人マリアンも「私も年を取ったわ」なんて、熟年向けの
映画か?とツッコミを入れたくなるような感じだ。かといってダメ映画なのかと
言われるとそうでもないのだなあ、これが。今では絶対に作れないような幸せな映画。

ヘプバーンを画面でキチンと観られるのはおそらく本作が最後じゃないかな。
「オールウェイズ」では天使さまみたいな役柄で全面フィーチャーじゃなかったし。
またエンディングがかっこいいというかなんというか。なんじゃこれ、という人も
多かろうが、私は結構好きですね。

それにしても、ラストカットの腐ったような3つのリンゴは何を意味しているんだ
ろうか。ロビンとリトル・ジョンとマリアンか?
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<ストーリー:最後まで触れています>
ある事情で十字軍の一員としてヨーロッパに渡ったロビン・フッド(S・コネリー)と
親友リトル・ジョン(N・ウィリアムソン)の二人は、獅子王(R・ハリス)の死によって、
十八年ぶりに故国イギリスに帰ることになった。久しぶりにイギリスに戻った二人を
出迎えたのは、緑したたる森と田園、そしてシャーウッドの森の仲間たちだった。

すべてが十八年前のままで、ロビン・フッドとリトル・ジョンの心をなごませた。
一方、変わっていないといえば、ジョン王(I・ホルム)のもと、イギリス国民はふたたび
悪政に苦しんでいたこと、ロビン・フッドの宿敵ノッチンガム(R・ショウ)が未だ
権力をふるい、良民を苦しめていたことだった。
ただひとつ、ロビン・フッドの美しい恋人マリアン姫(A・ヘップバーン)が、今は
カークリーの近くの修道院長になっていたのが思いがけないことだった。

しかし、長い歳月の隔りも、二人の深い愛を妨げることはできなかった。しばらくして、
マリアンは尼僧たちとともにシャーウッドの森に移り、ロビンとの愛の日々を送るの
だった。森林の木もれ陽の下に、小川の流れのほとりに、黄金色に輝く花畑の中に、
寄りそったふたりのみちたりた姿があった。だが、その間にも民衆の、ロビン・フッドを
待つ声は大きくなる一方だった。
そして、村の、町の有志たちが森へやってきた。少年もいた。老人もいた。ロビン・
フッドは来るべき日のために、彼らを訓練した。マリアンと尼僧たちにとっても忙しい
毎日だった。

国王と教会とが正面からぶつかった日、ついにロビン・フッドはマリアン、シャーウッドに
集まった人々と共に立ち上った。ジョン王とノッチンガムの軍勢に立ち向かうシャーウッドの
男たち。ノッチンガム代官とロビン・フッドの一騎打ちは凄絶だった。両軍の見守る中、
ロビン・フッドはついにノッチンガムを倒した。だがロビン・フッドも深手を負ってしまう。
マリアンはリトル・ジョンの助けを得て、重傷のロビン・フッドを修道院へ連れ帰った。
ロビン・フッドの命が明日をも知れぬことは、マリアンが見ても一目瞭然だった。彼女は
意を決した。毒入りのワインをロビン・フッドにふくませたマリアンは自分も一気にその
ワインを飲みほした。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:76% Audience Score:53% >




by jazzyoba0083 | 2017-09-19 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ワンダーウーマン Wonder Woman」
2017 アメリカ Warner Bros.141min.
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
ワンダーウーマンを演じたガル・ガドット、気に入った! この映画を観た多くのメンズは、彼女に
やられちゃったんじゃないかな。彼女、この役のために生まれてきたのではないか、と思えるほど
ハマっている。このところ、MARVELやDCものの実写映画は、やたら複雑になり過ぎて、「オモシロク
ナ~い」とい感じを受けていたのだが、前日鑑賞した「スパイダーマン ホーム・カミング」なども
そうだが、話を単純にし、そもそもコミックが持っていた、プリミティブなワクワク感、
分かり易い勧善懲悪、喝采を叫びたいスーパーパワー(武器)などに回帰してきた感じがする。

バットマンとスーパーマンを戦わせてどうするの?というところまで行っていたのだ。今回のDCは
満を持して、かつてコミック誌でスーパーマンやバットマンにワクワクしてた少年たちも喜ぶ
分かりやすい出来になっている。敵味方も分かりやすいし、見方の友人たちもわかりやすく良い奴だし。
映画としては長いけど、長さは全く感じなかった。それこそ派手な武器やVFXが繰り広げられるわけでも
ないし、アクションはあくまでワンダーウーマンの体力だ。舞台となる時代が第一次世界大戦というのも
わかりやすさにプラスしていよう。まだまだ戦争武器としては戦車や複葉機の登場となるような時代だから
ワンダーウーマンの活躍が目立つというか光る。 ワンダーウーマンが一義的に防ぐのはマスタードガス
である。非常に現実的。だが、ラスボス、アレスは不思議なガスを吸うと超人化するのだが、それとて
可愛いものだ。ワンダーウーマンの武器といえば、剣と腕をクロスして放出するかめはめ波みたいな波動だけ
もちろん超人的なジャンプなどはお手の物だが、空をとぶわけではない。そんなプリミティブさと女性という
キャラクターが、男の子としては応援したくなるし、ドキドキもするわけだ。女性監督、そのあたりの動きの
計算、仕草の計算はしているなあ、と思う。
ラストシーンにおや??と思う人も多いかもしれないなあ。時代がイキナリ100年飛んで現代になるんだ
から。

さて、主役を演じたガル・ガドットという女優さん、私は寡聞にして知らなかった。主にテレビ畑の人
なんだね。これからが楽しみ。でもワンダーウーマンのイメージが付きすぎても、将来困るだろうな。
DCも、MARVELのような同一世界にヒーローが同居するタイプの映画を作っていくんだそうだが、是非、
「分かりやすく、単純にワクワクドキドキするような」作品をお願いしたいものです。
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<ストーリー>
DCコミックの人気キャラクターで、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で華々しいデビューを
飾ったワンダーウーマン。彼女がひとりの戦士として成長していくさまを描くSFアクション。ミス・イスラエルにも
選ばれた経験を持つガル・ガドットが『バットマン〜』に引き続き主人公を演じ、激しいアクションも披露する。

女性だけが暮らすパラダイス島で、プリンセスとして生まれ育ったダイアナ(ガル・ガドット)は、好奇心旺盛だが
外の世界を一切知らず、男性を見たことすらなかった。
そんなある日、島に漂着したアメリカ人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)を助けたことで、彼女の運命が
大きく動き出す。外の世界で大きな戦争が起きていることを知った彼女は、自身の力で世界を救いたいと強く願い、
二度と戻れないと知りながらスティーブが暮らすロンドンへ行くことを決意。
やがて、ダイアナは、無敵のスーパーヒーロー“ワンダーウーマン”としてのパワーを開花させていく……。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.8>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer:92% Audience Score:90%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-26 11:55 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ロッキーの春風 Springtime in the Rockies」
1942 アメリカ 20th Century Fox Film Co. 80min.
監督:アーヴィング・カミングス
出演:ベティ・グレイブル、ジョン・ペイン、カルメン・ミランダ、シーザー・ロメロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
先月から鑑賞し始めた、市の映画鑑賞会、今年下半期午前の部は「ミュージカルコメディ」。
今月は、未見の本作で、とても楽しみにしていました。音楽監督はロジャーズ&ハマーシュタインⅡと
組んで「王様と私」でオスカーを獲っているミュージカル映画の常連アルフレッド・ニューマン。
彼は戦前から20数回ノミネートされている大家ですね。

さて、本作は日本では昭和17年のこと。もう太平洋戦争が始まっている。その時期に彼の国では
テクニカラーでこんな映画を作っているんだから。いつも思うことだけど、国力のゆとりの差を
感じます。いわゆる総天然色映画。しかもできの良いテクニカラーなので、デジタル処理された
現代でもその色は美しい。当時天然色女優と言われたベティ・グレイブルの本邦初登場作品。
この時代のこの手の映画らしく、ストーリーにまるで毒気がなく、ほんわりした気分で踊りを観て
音楽を楽しんで、ついでにストーリーもハッピーエンドで良かったね、程度のもの。だけど、私は
それが大好きなんですよね。社会を告発する映画や、人生の深淵を伺うような作品ももちろん好き
ですが、that's entertainment な頃のミュージカルは本当にリラックス出来るんですよね。
また音楽が良いんだなあ。本作でも人気絶頂時の色男トランペッター、ハリー・ジェームズと
彼の楽団の演奏もたっぷりと楽しめる。(当時、ハリーと主演のベティは結婚中)

さて、歌って踊れるベティ、不思議な衣装に不思議な言葉使いの女優カルメン・ミランダ、この手の
映画には欠かせないジョン・ペインやシーザー・ロメロも加わり、恋の鞘当てと踊りと歌、そして
ハリーの演奏、加えて当時御年50歳は超えていただろうけど、足を大きく挙げまた開脚と柔軟な肢体を
披露するシャーロット・グリーンウッドと、短い時間ではあるけど、浮世の憂さを忘れるには絶好の
映画です。邦題もなかなか趣味が良い。ロッキー山脈の麓の街が舞台になっているからロッキーなんだけど、
舞台はどこでも良かったんだけれど。だって、ロケではなく、オールスタジオだから。(苦笑)

とにかくこの手のノーテンキ映画がお好きな方には是非オススメしたい作品です。
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<ストーリー>
ブロードウェイ42番街劇場で踊っていたダン(ジョン・ペイン)とヴィキイ(ベティー・グレイブル)は婚約の
間柄だったが、ダンは不身持な素行が修まらず、怒ったヴィキイは昔のパートナー、ヴィクタア(シーザー・
ロメロ)と組んでロッキー山麓のルイズ湖畔に飛んでしまっので、ダンはひとり酒場にとぐろを巻いて日を暮らして
いた。
それを見兼ねた嘗てのダンのショウ・マネジャーは彼にヴィキイとのコンビを復活させたいと、酒場のバーテン、
マクタヴィシュ(エドワード・エヴァレット・ホートン)をつけて彼をロッキーに送り込んだ。ヴィキイは
ヴィクタアとハリイ・ジェイムズ楽団の伴奏で踊っていたが、ダンが秘書と自称するブラジル人ハーフの
ロジタ(カルメン・ミランダ)と遊ぶのをみると、嫉妬しはじめた。

ダンは、ヴィキイと共演したい一心から彼女に言い寄ったが、彼女も表面ヴィクタアに靡くとみせかけて、
次第に彼とよりを戻しかけた。ある夜ヴィクタアが彼女に言い寄るのを盗み聴いたダンは2人の前に姿を現して、
ついに彼女に本心を言わせることに成功した。翌朝、ヴィキイは、ダンの心が共演にあったことを知って失意の
ドン底に叩きこまれるが、ダンは真心を打ち明け、ショウの資金はマクタヴィシュが提供することとなって
すべては円くおさまった。(Movie Walker)

<IMDb=★6.9>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer:--- Audience Score:61%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-10 11:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

ロッキー

●「ロッキー Rocky」
1976 アメリカ Chartoff-Winkler Productions. Dist.United Artists119min.
監督:ジョン・G・アヴィルドセン 脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース、
   バージェス・メレディス、ジョー・スピネル他

 
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           <1976年度アカデミー賞作品賞、脚本賞、編集賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
私が食わず嫌いで見ていないシリーズに「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ロード・オブ・ザ・リング」が
あり、この「ロッキー」の連作もその一つであった。

だた、先日読んだ町山智浩氏の本に、この「ロッキー」が、60年代から70年代初頭にブームとなった
いわゆる「アメリカン・ニューシネマ」の終焉を告げ、新しい時代の到来を告げた、と書いてあったので
それは、そんな大事な映画なら見ておかなくちゃなるまい、とAmazon Prime で鑑賞に及んだ次第。

町山氏の本で、内容はすべて理解してから見たので展開の驚きはなかったが、映画としては総じて
よく出来ている。キャスト、ストーリー、映像、音楽、時としてデジャヴ的なシーンもあったけど
それは意識したオマージュと解釈しておいた。しかし、スタローンが書いた脚本はプロデューサーサイド
とも揉めた部分も多く改変を余儀なくされたり、スタローンが承知をせずに変えてしまったり、
一方で低予算ならではの苦労も並大抵ではなかったようだ。

で、何が「俺たちに明日はない」「卒業」「イージーライダー」などのニューシネマと言われた諸作からの
変換点になったか、というと、アウトローのヒーローたちがこれまでのアメリカ的倫理観に抵抗し、
悲劇的なラストを迎える、という形式からの変換というのである。「暴力」「ドラッグ」「セックス」など
これまでハリウッドが扱わなかったものを積極的に扱い、世の中、ハリウッドが描くような綺麗事では
済まない、という主張が、当時ベトナム戦争や公民権運動で荒れていたアメリカの若者に支持されて
きたわけだ。
 70年台半ばともなると、ベトナム戦争は敗北という形で終わり、ヒッピーはヤッピーになり、ロック
ミュージックはメジャーレーベルの金儲け手段となっていく。そうした時代の中で、「ロッキー」は
「アメリカ、どうしちゃったの?」的なムードの中で、黒人の無敵なチャンピオンに立ち向かう無名の
ボクサーの「勝利」の話。世界タイトルマッチという描かれる舞台は大きいが、ロッキーが目指すものは
「クズ野郎」からの脱出とエイドリアンという恋人への愛情の証拠いう極めて個人的なもの。

イタリア系白人が見世物として設定された試合で黒人の無敗チャンプに一泡吹かせる。すななち努力の汗は
裏切らないと、やさぐれた世間に生きる俺だが、なんとか自らの手で隘路は打開できるのだ、という
ことを示す一方、黒人パワーを粉砕し、ぱっとしないアメリカになってしまった白人たちは快哉を叫び
溜飲を下げたわけだ。同じ年に封切られた「タクシードライバー」も、大統領候補暗殺から急遽、売春婦の
ヒモの元締めを射殺して英雄となる成り行きもまた、どんよりとしてしまったアメリカの白人たちの
溜飲を下げ、個人のレベルでの達成感というものを意識させた作品としては、「ロッキー」と通底する
部分がある感じだ。この潮流は町山氏によれば「JAWS/ジョーズ」「スターウォーズ」などへと引き継がれて
いくという。「アメリカンヒーローの復権」(極めて個人的な理由での)

私見だが80年代以降は、エンタメ系に徹底的に振ってしまったもの、大掛かりな設定の中で個人の心情を
描くもの、そしてまったく小社会、個人的なレベルでの話の中に観客のシンパシーを呼び起こすものに
大別されたような気がする。例えば今年のアカデミー賞ノミネート、受賞映画で言えば、「ラ・ラ・ランド」は
エンタメ系、「ムーンライト」「マンチェスターバイザシー」は個人的な小宇宙での話、「メッセージ」
「ハクソーリッジ」「LION」は大掛かりな設定の中で個人の心情にシンパシーを感じるもの、というふうに
なろうか。

確かにこの「ロッキー」のエンディングはそれまでの、鬱々とさせるニューシネマのエンディングとは
一線を画すものだろう。だが、本作もシリーズ化されるとまたその持っていた意味あいが変わっていく
のだが。ストーリーはもう皆さんご存知と思うので省略させていただく。
この映画をもって嚆矢とするステディカムの効果は特にスタローンのフィラデルフィア市内のランニングと
ボクシング試合のシーンで効果をうまく発揮している。試合のときの客席にステディカムをもったキャメラ
マンが写ってますね。

<IMDb=★8.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:93% Audience Score:69%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-05 13:52 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・クライム 華麗なる復讐 Mes trésors 」
2017 フランス Radar Films,and more.91min.
監督:パスカル・プルデュール
出演:ジャン・レノ、リーム・ケリシ、カミーユ・シャムー、パスカル・デュモロン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

ジャン・レノ、このところいい映画に恵まれていない感じだな。最新作の
これも日本では劇場未公開。WOWOWにて鑑賞。独特の存在感を持った人なので
バイプレイヤーでいいから、もっといい映画に出て欲しいなあ。ニコラス・ケイジ
みたいになっちゃうとなあ・・・。

閑話休題。本作は短い映画で、ギャングもののコメディーなのだが、それなりに
面白く見られた。これでキャスティングがそこそこだったら劇場で公開されても
耐えうるストーリーだったっんじゃないかな。あと30分くらい長くして。
本作は本作で短くしたテンポの良さはありこれはこれでありか、と思いはするけど。

マドリッド?だかのコンサート会場から仲間とストラディバリを盗んだものの
仲間の裏切りにあい、ワゴンごと川に沈めれたジャン・レノ。復讐を誓い、
母違いの二人の娘を仲間に加えて、仲間がどこかの富豪に売ろうとしているところを
なんとか阻止し、ストラディバリを奪い返す作戦を立てた、というもの。

この二人には、1人にはオタ系のITエンジニアが付いてきて、もうひとりは
ユーロポールのイケメン刑事に付け狙われるという組み合わせが加わる。

この二人の母違いの姉妹がむしろ主役。二人共馴染みの薄い女優さんだが、
片やITのエキスパートとして、片や色仕掛けが出来る美人としての役割を
担うのだが、裏切った仲間に惚れられるのがIT専門家のほうだったり、
なかなか上手くいかない。そのあたりのドタバタが、そこそこ面白く仕上がって
いる。派手なカーチェイスが有るわけではないが、これはこれで良いと思う。

長い間ほかって置かれた父に「死んだ」といって嘘をつかれた集められた
二人の姉妹だが、割りとあっさりと父を許してしまうあたり、コメディかなあ。
そして、父は娘二人を愛していて、3人の協力で裏切った仲間はストラディバリを
富豪に売るのだが、その代金を、彼の銀行からハッキングして自分らの口座に
入れてまんまと計画は成功。このハッキングに使うPCの虹彩認識を裏切りった
仲間のものでないと動かないから、これを手に入れるのが姉妹の活躍の見どころと
なっている。
因みに、原題は「私の宝物」という意味で、ラストでジャン・レノが娘達に
向かって言う言葉。
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<ストーリー>
本国で作られた「レオン」などだけでなく、「ミッション:インポッシブル」
「ダ・ヴィンチ・コード」などのハリウッド大作でも活躍するフランスの
国際派スター、レノを主演に迎えた痛快ムービー。
レノ演じる大泥棒は伝説のバイオリン、ストラディヴァリウスを横取りした
かつての仲間に復讐する計画に、異なる女性が生んだ娘2人に協力を仰ぐが
娘たちは正反対の性格で……。逆転また逆転のコンゲームが主軸だが、
困難なミッションにスリルを、奇妙な親子関係に笑いを誘われて楽しめる。
WOWOWの放送が日本初公開。


スリのキャロラインと真面目に働くキャロルは弁護士に呼び出されて初めて会い、
自分たちがパトリックを父親とする異母姉妹だと知る。
亡くなったパトリックから遺産を相続すべく、キャロラインとキャロルは
ジュネーブにある山小屋に行くが、そこで実は生きていたパトリックと会って驚く。
彼はかつての仲間ロマンが自分から横取りしたストラディヴァリウスを売って
手に入れる1500万ユーロを奪う計画を手伝うよう娘たちに頼む。
(WOWOW)

<IMDb=★5.5>
<Rotten Tomatoes=No Data>




by jazzyoba0083 | 2017-07-19 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~The Last of Robin Hood」
2013 アメリカ Big Indie Pictures and more.91min.
監督・(共同)脚本:リチャード・グラツァー
出演:ケヴィン・クライン、ダコタ・ファニング、スーザン・サランドン、マット・ケイン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

郷ひろみのヒット曲「ハリウッド・スキャンダル」が頭を流れた。まあ、典型的な
ハリウッド・スキャンダル。絵に描いたような。エロール・フリンとは原題にあるように
「ロビン・フッド」を当たり役とした俳優さんで、話が1959年だから、映画産業が
隆盛を極めているこの時期には、いささか手垢にまみれた古いタイプの俳優であった。

とにかく彼は女と見れば手を出す風の女性にだらしないというかマメというか、そう
いうタイプであり、スキャンダルが歩いているような感じ、しかし自分の時代が
過ぎ去っていくという恐怖みたいなものはあったのだろう。

一方でハリウッド女優を夢見るビバリー・アードランド(ダコタ)は、オーディションと
称しエロールの自宅で処女を奪われる。女たらしのエロール、これまで3度の結婚を経験
してきているが、ビバリーへの恋は真面目だった。仕事を貰う都合上18歳と自称していたが
実はまだ15歳であった。ビバリーは歌も演技もダンスも、実は大したことはない。
いわゆる大部屋女優であったが、エロールの力で主役の映画を与えられる。

その映画とはハリウッドではことごとく断られた挙句、キューバで革命に身を投じた女性を
描くものをエロール自らの資金と演出で製作されたものであった。(本作では
「ロリータ」の企画を前に、自分とビバリーを売り込むが、キューブリック監督に
にべもなく断られるシーンが出てくる)そこまでにエロールはビバリーに入れあげて
いたのだ。

一方、ビバリーの母フロレンス(サランドン)は、娘をなんとか売り出そうとエロールに
取り入ったり、できの悪いステージママっぷりが炸裂していた。これがきっかけで
離婚までしてしまう。アフリカ行きは反対したのに。

ビバリーも最初は何も知らないうちに処女を奪われたが、エロールの心が真面目で
自分はほんとうに彼から愛されていることが分かり、歳の差を超えての愛情生活が
始まる。そして婚約にまで至るのだった。

大きな仕事もなくなったエロールは資金を捻出するために大型のヨットを手放したり
していたが、彼が50歳の時、バンクーバー滞在中のパーティーで急死してしまう。
映画はそこから始まる。アメリカに戻ると待ち構えていた記者から矢継ぎ早の質問の
嵐。最後にいた女は未成年だったということで大騒ぎとなった。ビバリーと、背後に
いた母フロレンスもバッシングにあった。ビバリーは精神科に入れられる始末。
母は世間の間違った理解を正そうと出版を目論む。ビバリーもエロールも本当に
心から愛し合っていたと言いたいと。でも実はカネに困ってもいたのだった。
母が記者に口述することが映像として構成されいく。ビバリーは母に取材は絶対に
受けないで、というが、母は出版するのだった。

1950年台後半の古き良きハリウッド、オーディションに来た女性を頂いちゃった
スターはたっくさんいるだろう。今は未成年でそれをやったら逮捕されてしまう
けれど当時はおおらかだったのだね。ゴシップネタになるだけですんじゃう。
さして珍しくないお話だと思うのだけれど、スター、少女とその母、という構図で
起きた事件は、事実としてそれなりに面白くはあるけど、所詮ゴシップを覗いた、
という感じにしか収まらない。「へえー、そんな事があったんだ」で終わってしまう。
人間ドラマとして描かれていないというか、テレビの再現ドラマのようだ。

ケヴィン・クラインがエロールによく似ていてびっくり。ダコタはこの時期くらいが
少女役としてのハイライトって感じかなあ。最近は役に恵まれず、天才子役の
行末が案じられる。一番の怪演だったのは母フロレンスを演じたスーザン・サランドン。
こういう母親いるよねえ、と思わせる。一見娘のことを思っているようでいて、どこか
常に打算が働いているという・・。
しかし、昔の人はよくタバコを吸ったねえ。四六時中タバコ吸っている。

日本劇場未公開。WOWOWで鑑賞。
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<ストーリー>
往年のハリウッド俳優エロール・フリンの晩年にスポットを当て、最後の恋人となった
若手女優ビバリー・アードランドとのスキャンダラスな関係を描いた伝記ドラマ。

1959年10月、人気俳優のエロール・フリンが50歳の若さで急逝した。マスコミは
プレイボーイだったフリンの最後の恋人である17歳の女優ビバリーに注目。ビバリーの
母親フロレンスは暴露本の出版を勧められ、2年前のビバリーとフリンの出会いから
死別までを赤裸々に語りはじめる。
フリン役をケビン・クライン、ビバリー役をダコタ・ファニング、フロレンス役を
スーザン・サランドンがそれぞれ演じた。
監督・脚本は「アリスのままで」のリチャード・グラツァー&ウォッシュ・ウエストモアランド。
<映画.com>

<IMDb=★5.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:30% Audience Score:24%>





by jazzyoba0083 | 2017-06-07 23:05 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)