カテゴリ:洋画=ら~わ行( 180 )

●「ロビンとマリアン Robin and Marian」
1976 イギリス Columbia Pictures Co.107min.
監督:リチャード・レスター
出演:ショーン・コネリー、オードリー・ヘプバーン、リチャード・ハリス、ロバート・ショウ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ご存知、ロビン・フッドの物語である。監督はリチャード・レスター。みなさんは
彼の名前でどの作品を想起するでしょうか?「ビートルズがやってくる/ヤァ!ヤァ!
ヤァ!」「HELP! 四人はアイドル」あたりでしょうか、「スーパーマンⅡ、Ⅲ」
あたりでしょうか。スーパーマンは置くとしても、この人の映画ってどこか脱力的な
雰囲気がある。ことばが悪ければほんわかしているというか。

この映画も、10世紀のイングランド、リチャード獅子心王など実在の人物も
出てきて、また配役もロビンの相棒リトル・ジョンにニコル・ウィリアムソンを、また
獅子心王にサー・リチャード・ハリス、悪代官にロバート・ショウを配し、
「暗くなるまで待って」以来の大きな役を演じることになった50歳ちょっと手前の
オードリー・ヘプバーンを据え、音楽にジョン・バリー(ここの音楽がいい)と、
凄いスタッフキャストを迎えたのだが、全体の作りは悪くないんだけど、脱力系で
ある。シリアスなんだけどシリアスじゃないみたいな。悪代官との一騎打ちは
そうとうちゃんとした格闘になっていたし。

なんか年取っちゃってあっちが痛いの、息が切れるの、みたなマイナーなことばかり
いうロビン・フッド。恋人マリアンも「私も年を取ったわ」なんて、熟年向けの
映画か?とツッコミを入れたくなるような感じだ。かといってダメ映画なのかと
言われるとそうでもないのだなあ、これが。今では絶対に作れないような幸せな映画。

ヘプバーンを画面でキチンと観られるのはおそらく本作が最後じゃないかな。
「オールウェイズ」では天使さまみたいな役柄で全面フィーチャーじゃなかったし。
またエンディングがかっこいいというかなんというか。なんじゃこれ、という人も
多かろうが、私は結構好きですね。

それにしても、ラストカットの腐ったような3つのリンゴは何を意味しているんだ
ろうか。ロビンとリトル・ジョンとマリアンか?
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<ストーリー:最後まで触れています>
ある事情で十字軍の一員としてヨーロッパに渡ったロビン・フッド(S・コネリー)と
親友リトル・ジョン(N・ウィリアムソン)の二人は、獅子王(R・ハリス)の死によって、
十八年ぶりに故国イギリスに帰ることになった。久しぶりにイギリスに戻った二人を
出迎えたのは、緑したたる森と田園、そしてシャーウッドの森の仲間たちだった。

すべてが十八年前のままで、ロビン・フッドとリトル・ジョンの心をなごませた。
一方、変わっていないといえば、ジョン王(I・ホルム)のもと、イギリス国民はふたたび
悪政に苦しんでいたこと、ロビン・フッドの宿敵ノッチンガム(R・ショウ)が未だ
権力をふるい、良民を苦しめていたことだった。
ただひとつ、ロビン・フッドの美しい恋人マリアン姫(A・ヘップバーン)が、今は
カークリーの近くの修道院長になっていたのが思いがけないことだった。

しかし、長い歳月の隔りも、二人の深い愛を妨げることはできなかった。しばらくして、
マリアンは尼僧たちとともにシャーウッドの森に移り、ロビンとの愛の日々を送るの
だった。森林の木もれ陽の下に、小川の流れのほとりに、黄金色に輝く花畑の中に、
寄りそったふたりのみちたりた姿があった。だが、その間にも民衆の、ロビン・フッドを
待つ声は大きくなる一方だった。
そして、村の、町の有志たちが森へやってきた。少年もいた。老人もいた。ロビン・
フッドは来るべき日のために、彼らを訓練した。マリアンと尼僧たちにとっても忙しい
毎日だった。

国王と教会とが正面からぶつかった日、ついにロビン・フッドはマリアン、シャーウッドに
集まった人々と共に立ち上った。ジョン王とノッチンガムの軍勢に立ち向かうシャーウッドの
男たち。ノッチンガム代官とロビン・フッドの一騎打ちは凄絶だった。両軍の見守る中、
ロビン・フッドはついにノッチンガムを倒した。だがロビン・フッドも深手を負ってしまう。
マリアンはリトル・ジョンの助けを得て、重傷のロビン・フッドを修道院へ連れ帰った。
ロビン・フッドの命が明日をも知れぬことは、マリアンが見ても一目瞭然だった。彼女は
意を決した。毒入りのワインをロビン・フッドにふくませたマリアンは自分も一気にその
ワインを飲みほした。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:76% Audience Score:53% >




by jazzyoba0083 | 2017-09-19 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ワンダーウーマン Wonder Woman」
2017 アメリカ Warner Bros.141min.
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
ワンダーウーマンを演じたガル・ガドット、気に入った! この映画を観た多くのメンズは、彼女に
やられちゃったんじゃないかな。彼女、この役のために生まれてきたのではないか、と思えるほど
ハマっている。このところ、MARVELやDCものの実写映画は、やたら複雑になり過ぎて、「オモシロク
ナ~い」とい感じを受けていたのだが、前日鑑賞した「スパイダーマン ホーム・カミング」なども
そうだが、話を単純にし、そもそもコミックが持っていた、プリミティブなワクワク感、
分かり易い勧善懲悪、喝采を叫びたいスーパーパワー(武器)などに回帰してきた感じがする。

バットマンとスーパーマンを戦わせてどうするの?というところまで行っていたのだ。今回のDCは
満を持して、かつてコミック誌でスーパーマンやバットマンにワクワクしてた少年たちも喜ぶ
分かりやすい出来になっている。敵味方も分かりやすいし、見方の友人たちもわかりやすく良い奴だし。
映画としては長いけど、長さは全く感じなかった。それこそ派手な武器やVFXが繰り広げられるわけでも
ないし、アクションはあくまでワンダーウーマンの体力だ。舞台となる時代が第一次世界大戦というのも
わかりやすさにプラスしていよう。まだまだ戦争武器としては戦車や複葉機の登場となるような時代だから
ワンダーウーマンの活躍が目立つというか光る。 ワンダーウーマンが一義的に防ぐのはマスタードガス
である。非常に現実的。だが、ラスボス、アレスは不思議なガスを吸うと超人化するのだが、それとて
可愛いものだ。ワンダーウーマンの武器といえば、剣と腕をクロスして放出するかめはめ波みたいな波動だけ
もちろん超人的なジャンプなどはお手の物だが、空をとぶわけではない。そんなプリミティブさと女性という
キャラクターが、男の子としては応援したくなるし、ドキドキもするわけだ。女性監督、そのあたりの動きの
計算、仕草の計算はしているなあ、と思う。
ラストシーンにおや??と思う人も多いかもしれないなあ。時代がイキナリ100年飛んで現代になるんだ
から。

さて、主役を演じたガル・ガドットという女優さん、私は寡聞にして知らなかった。主にテレビ畑の人
なんだね。これからが楽しみ。でもワンダーウーマンのイメージが付きすぎても、将来困るだろうな。
DCも、MARVELのような同一世界にヒーローが同居するタイプの映画を作っていくんだそうだが、是非、
「分かりやすく、単純にワクワクドキドキするような」作品をお願いしたいものです。
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<ストーリー>
DCコミックの人気キャラクターで、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で華々しいデビューを
飾ったワンダーウーマン。彼女がひとりの戦士として成長していくさまを描くSFアクション。ミス・イスラエルにも
選ばれた経験を持つガル・ガドットが『バットマン〜』に引き続き主人公を演じ、激しいアクションも披露する。

女性だけが暮らすパラダイス島で、プリンセスとして生まれ育ったダイアナ(ガル・ガドット)は、好奇心旺盛だが
外の世界を一切知らず、男性を見たことすらなかった。
そんなある日、島に漂着したアメリカ人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)を助けたことで、彼女の運命が
大きく動き出す。外の世界で大きな戦争が起きていることを知った彼女は、自身の力で世界を救いたいと強く願い、
二度と戻れないと知りながらスティーブが暮らすロンドンへ行くことを決意。
やがて、ダイアナは、無敵のスーパーヒーロー“ワンダーウーマン”としてのパワーを開花させていく……。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.8>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer:92% Audience Score:90%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-26 11:55 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ロッキーの春風 Springtime in the Rockies」
1942 アメリカ 20th Century Fox Film Co. 80min.
監督:アーヴィング・カミングス
出演:ベティ・グレイブル、ジョン・ペイン、カルメン・ミランダ、シーザー・ロメロ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
先月から鑑賞し始めた、市の映画鑑賞会、今年下半期午前の部は「ミュージカルコメディ」。
今月は、未見の本作で、とても楽しみにしていました。音楽監督はロジャーズ&ハマーシュタインⅡと
組んで「王様と私」でオスカーを獲っているミュージカル映画の常連アルフレッド・ニューマン。
彼は戦前から20数回ノミネートされている大家ですね。

さて、本作は日本では昭和17年のこと。もう太平洋戦争が始まっている。その時期に彼の国では
テクニカラーでこんな映画を作っているんだから。いつも思うことだけど、国力のゆとりの差を
感じます。いわゆる総天然色映画。しかもできの良いテクニカラーなので、デジタル処理された
現代でもその色は美しい。当時天然色女優と言われたベティ・グレイブルの本邦初登場作品。
この時代のこの手の映画らしく、ストーリーにまるで毒気がなく、ほんわりした気分で踊りを観て
音楽を楽しんで、ついでにストーリーもハッピーエンドで良かったね、程度のもの。だけど、私は
それが大好きなんですよね。社会を告発する映画や、人生の深淵を伺うような作品ももちろん好き
ですが、that's entertainment な頃のミュージカルは本当にリラックス出来るんですよね。
また音楽が良いんだなあ。本作でも人気絶頂時の色男トランペッター、ハリー・ジェームズと
彼の楽団の演奏もたっぷりと楽しめる。(当時、ハリーと主演のベティは結婚中)

さて、歌って踊れるベティ、不思議な衣装に不思議な言葉使いの女優カルメン・ミランダ、この手の
映画には欠かせないジョン・ペインやシーザー・ロメロも加わり、恋の鞘当てと踊りと歌、そして
ハリーの演奏、加えて当時御年50歳は超えていただろうけど、足を大きく挙げまた開脚と柔軟な肢体を
披露するシャーロット・グリーンウッドと、短い時間ではあるけど、浮世の憂さを忘れるには絶好の
映画です。邦題もなかなか趣味が良い。ロッキー山脈の麓の街が舞台になっているからロッキーなんだけど、
舞台はどこでも良かったんだけれど。だって、ロケではなく、オールスタジオだから。(苦笑)

とにかくこの手のノーテンキ映画がお好きな方には是非オススメしたい作品です。
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<ストーリー>
ブロードウェイ42番街劇場で踊っていたダン(ジョン・ペイン)とヴィキイ(ベティー・グレイブル)は婚約の
間柄だったが、ダンは不身持な素行が修まらず、怒ったヴィキイは昔のパートナー、ヴィクタア(シーザー・
ロメロ)と組んでロッキー山麓のルイズ湖畔に飛んでしまっので、ダンはひとり酒場にとぐろを巻いて日を暮らして
いた。
それを見兼ねた嘗てのダンのショウ・マネジャーは彼にヴィキイとのコンビを復活させたいと、酒場のバーテン、
マクタヴィシュ(エドワード・エヴァレット・ホートン)をつけて彼をロッキーに送り込んだ。ヴィキイは
ヴィクタアとハリイ・ジェイムズ楽団の伴奏で踊っていたが、ダンが秘書と自称するブラジル人ハーフの
ロジタ(カルメン・ミランダ)と遊ぶのをみると、嫉妬しはじめた。

ダンは、ヴィキイと共演したい一心から彼女に言い寄ったが、彼女も表面ヴィクタアに靡くとみせかけて、
次第に彼とよりを戻しかけた。ある夜ヴィクタアが彼女に言い寄るのを盗み聴いたダンは2人の前に姿を現して、
ついに彼女に本心を言わせることに成功した。翌朝、ヴィキイは、ダンの心が共演にあったことを知って失意の
ドン底に叩きこまれるが、ダンは真心を打ち明け、ショウの資金はマクタヴィシュが提供することとなって
すべては円くおさまった。(Movie Walker)

<IMDb=★6.9>
<Rotten Tomatoes:Tomatometer:--- Audience Score:61%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-10 11:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

ロッキー

●「ロッキー Rocky」
1976 アメリカ Chartoff-Winkler Productions. Dist.United Artists119min.
監督:ジョン・G・アヴィルドセン 脚本:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース、
   バージェス・メレディス、ジョー・スピネル他

 
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           <1976年度アカデミー賞作品賞、脚本賞、編集賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
私が食わず嫌いで見ていないシリーズに「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ロード・オブ・ザ・リング」が
あり、この「ロッキー」の連作もその一つであった。

だた、先日読んだ町山智浩氏の本に、この「ロッキー」が、60年代から70年代初頭にブームとなった
いわゆる「アメリカン・ニューシネマ」の終焉を告げ、新しい時代の到来を告げた、と書いてあったので
それは、そんな大事な映画なら見ておかなくちゃなるまい、とAmazon Prime で鑑賞に及んだ次第。

町山氏の本で、内容はすべて理解してから見たので展開の驚きはなかったが、映画としては総じて
よく出来ている。キャスト、ストーリー、映像、音楽、時としてデジャヴ的なシーンもあったけど
それは意識したオマージュと解釈しておいた。しかし、スタローンが書いた脚本はプロデューサーサイド
とも揉めた部分も多く改変を余儀なくされたり、スタローンが承知をせずに変えてしまったり、
一方で低予算ならではの苦労も並大抵ではなかったようだ。

で、何が「俺たちに明日はない」「卒業」「イージーライダー」などのニューシネマと言われた諸作からの
変換点になったか、というと、アウトローのヒーローたちがこれまでのアメリカ的倫理観に抵抗し、
悲劇的なラストを迎える、という形式からの変換というのである。「暴力」「ドラッグ」「セックス」など
これまでハリウッドが扱わなかったものを積極的に扱い、世の中、ハリウッドが描くような綺麗事では
済まない、という主張が、当時ベトナム戦争や公民権運動で荒れていたアメリカの若者に支持されて
きたわけだ。
 70年台半ばともなると、ベトナム戦争は敗北という形で終わり、ヒッピーはヤッピーになり、ロック
ミュージックはメジャーレーベルの金儲け手段となっていく。そうした時代の中で、「ロッキー」は
「アメリカ、どうしちゃったの?」的なムードの中で、黒人の無敵なチャンピオンに立ち向かう無名の
ボクサーの「勝利」の話。世界タイトルマッチという描かれる舞台は大きいが、ロッキーが目指すものは
「クズ野郎」からの脱出とエイドリアンという恋人への愛情の証拠いう極めて個人的なもの。

イタリア系白人が見世物として設定された試合で黒人の無敗チャンプに一泡吹かせる。すななち努力の汗は
裏切らないと、やさぐれた世間に生きる俺だが、なんとか自らの手で隘路は打開できるのだ、という
ことを示す一方、黒人パワーを粉砕し、ぱっとしないアメリカになってしまった白人たちは快哉を叫び
溜飲を下げたわけだ。同じ年に封切られた「タクシードライバー」も、大統領候補暗殺から急遽、売春婦の
ヒモの元締めを射殺して英雄となる成り行きもまた、どんよりとしてしまったアメリカの白人たちの
溜飲を下げ、個人のレベルでの達成感というものを意識させた作品としては、「ロッキー」と通底する
部分がある感じだ。この潮流は町山氏によれば「JAWS/ジョーズ」「スターウォーズ」などへと引き継がれて
いくという。「アメリカンヒーローの復権」(極めて個人的な理由での)

私見だが80年代以降は、エンタメ系に徹底的に振ってしまったもの、大掛かりな設定の中で個人の心情を
描くもの、そしてまったく小社会、個人的なレベルでの話の中に観客のシンパシーを呼び起こすものに
大別されたような気がする。例えば今年のアカデミー賞ノミネート、受賞映画で言えば、「ラ・ラ・ランド」は
エンタメ系、「ムーンライト」「マンチェスターバイザシー」は個人的な小宇宙での話、「メッセージ」
「ハクソーリッジ」「LION」は大掛かりな設定の中で個人の心情にシンパシーを感じるもの、というふうに
なろうか。

確かにこの「ロッキー」のエンディングはそれまでの、鬱々とさせるニューシネマのエンディングとは
一線を画すものだろう。だが、本作もシリーズ化されるとまたその持っていた意味あいが変わっていく
のだが。ストーリーはもう皆さんご存知と思うので省略させていただく。
この映画をもって嚆矢とするステディカムの効果は特にスタローンのフィラデルフィア市内のランニングと
ボクシング試合のシーンで効果をうまく発揮している。試合のときの客席にステディカムをもったキャメラ
マンが写ってますね。

<IMDb=★8.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:93% Audience Score:69%>



by jazzyoba0083 | 2017-08-05 13:52 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・クライム 華麗なる復讐 Mes trésors 」
2017 フランス Radar Films,and more.91min.
監督:パスカル・プルデュール
出演:ジャン・レノ、リーム・ケリシ、カミーユ・シャムー、パスカル・デュモロン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

ジャン・レノ、このところいい映画に恵まれていない感じだな。最新作の
これも日本では劇場未公開。WOWOWにて鑑賞。独特の存在感を持った人なので
バイプレイヤーでいいから、もっといい映画に出て欲しいなあ。ニコラス・ケイジ
みたいになっちゃうとなあ・・・。

閑話休題。本作は短い映画で、ギャングもののコメディーなのだが、それなりに
面白く見られた。これでキャスティングがそこそこだったら劇場で公開されても
耐えうるストーリーだったっんじゃないかな。あと30分くらい長くして。
本作は本作で短くしたテンポの良さはありこれはこれでありか、と思いはするけど。

マドリッド?だかのコンサート会場から仲間とストラディバリを盗んだものの
仲間の裏切りにあい、ワゴンごと川に沈めれたジャン・レノ。復讐を誓い、
母違いの二人の娘を仲間に加えて、仲間がどこかの富豪に売ろうとしているところを
なんとか阻止し、ストラディバリを奪い返す作戦を立てた、というもの。

この二人には、1人にはオタ系のITエンジニアが付いてきて、もうひとりは
ユーロポールのイケメン刑事に付け狙われるという組み合わせが加わる。

この二人の母違いの姉妹がむしろ主役。二人共馴染みの薄い女優さんだが、
片やITのエキスパートとして、片や色仕掛けが出来る美人としての役割を
担うのだが、裏切った仲間に惚れられるのがIT専門家のほうだったり、
なかなか上手くいかない。そのあたりのドタバタが、そこそこ面白く仕上がって
いる。派手なカーチェイスが有るわけではないが、これはこれで良いと思う。

長い間ほかって置かれた父に「死んだ」といって嘘をつかれた集められた
二人の姉妹だが、割りとあっさりと父を許してしまうあたり、コメディかなあ。
そして、父は娘二人を愛していて、3人の協力で裏切った仲間はストラディバリを
富豪に売るのだが、その代金を、彼の銀行からハッキングして自分らの口座に
入れてまんまと計画は成功。このハッキングに使うPCの虹彩認識を裏切りった
仲間のものでないと動かないから、これを手に入れるのが姉妹の活躍の見どころと
なっている。
因みに、原題は「私の宝物」という意味で、ラストでジャン・レノが娘達に
向かって言う言葉。
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<ストーリー>
本国で作られた「レオン」などだけでなく、「ミッション:インポッシブル」
「ダ・ヴィンチ・コード」などのハリウッド大作でも活躍するフランスの
国際派スター、レノを主演に迎えた痛快ムービー。
レノ演じる大泥棒は伝説のバイオリン、ストラディヴァリウスを横取りした
かつての仲間に復讐する計画に、異なる女性が生んだ娘2人に協力を仰ぐが
娘たちは正反対の性格で……。逆転また逆転のコンゲームが主軸だが、
困難なミッションにスリルを、奇妙な親子関係に笑いを誘われて楽しめる。
WOWOWの放送が日本初公開。


スリのキャロラインと真面目に働くキャロルは弁護士に呼び出されて初めて会い、
自分たちがパトリックを父親とする異母姉妹だと知る。
亡くなったパトリックから遺産を相続すべく、キャロラインとキャロルは
ジュネーブにある山小屋に行くが、そこで実は生きていたパトリックと会って驚く。
彼はかつての仲間ロマンが自分から横取りしたストラディヴァリウスを売って
手に入れる1500万ユーロを奪う計画を手伝うよう娘たちに頼む。
(WOWOW)

<IMDb=★5.5>
<Rotten Tomatoes=No Data>




by jazzyoba0083 | 2017-07-19 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~The Last of Robin Hood」
2013 アメリカ Big Indie Pictures and more.91min.
監督・(共同)脚本:リチャード・グラツァー
出演:ケヴィン・クライン、ダコタ・ファニング、スーザン・サランドン、マット・ケイン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>

郷ひろみのヒット曲「ハリウッド・スキャンダル」が頭を流れた。まあ、典型的な
ハリウッド・スキャンダル。絵に描いたような。エロール・フリンとは原題にあるように
「ロビン・フッド」を当たり役とした俳優さんで、話が1959年だから、映画産業が
隆盛を極めているこの時期には、いささか手垢にまみれた古いタイプの俳優であった。

とにかく彼は女と見れば手を出す風の女性にだらしないというかマメというか、そう
いうタイプであり、スキャンダルが歩いているような感じ、しかし自分の時代が
過ぎ去っていくという恐怖みたいなものはあったのだろう。

一方でハリウッド女優を夢見るビバリー・アードランド(ダコタ)は、オーディションと
称しエロールの自宅で処女を奪われる。女たらしのエロール、これまで3度の結婚を経験
してきているが、ビバリーへの恋は真面目だった。仕事を貰う都合上18歳と自称していたが
実はまだ15歳であった。ビバリーは歌も演技もダンスも、実は大したことはない。
いわゆる大部屋女優であったが、エロールの力で主役の映画を与えられる。

その映画とはハリウッドではことごとく断られた挙句、キューバで革命に身を投じた女性を
描くものをエロール自らの資金と演出で製作されたものであった。(本作では
「ロリータ」の企画を前に、自分とビバリーを売り込むが、キューブリック監督に
にべもなく断られるシーンが出てくる)そこまでにエロールはビバリーに入れあげて
いたのだ。

一方、ビバリーの母フロレンス(サランドン)は、娘をなんとか売り出そうとエロールに
取り入ったり、できの悪いステージママっぷりが炸裂していた。これがきっかけで
離婚までしてしまう。アフリカ行きは反対したのに。

ビバリーも最初は何も知らないうちに処女を奪われたが、エロールの心が真面目で
自分はほんとうに彼から愛されていることが分かり、歳の差を超えての愛情生活が
始まる。そして婚約にまで至るのだった。

大きな仕事もなくなったエロールは資金を捻出するために大型のヨットを手放したり
していたが、彼が50歳の時、バンクーバー滞在中のパーティーで急死してしまう。
映画はそこから始まる。アメリカに戻ると待ち構えていた記者から矢継ぎ早の質問の
嵐。最後にいた女は未成年だったということで大騒ぎとなった。ビバリーと、背後に
いた母フロレンスもバッシングにあった。ビバリーは精神科に入れられる始末。
母は世間の間違った理解を正そうと出版を目論む。ビバリーもエロールも本当に
心から愛し合っていたと言いたいと。でも実はカネに困ってもいたのだった。
母が記者に口述することが映像として構成されいく。ビバリーは母に取材は絶対に
受けないで、というが、母は出版するのだった。

1950年台後半の古き良きハリウッド、オーディションに来た女性を頂いちゃった
スターはたっくさんいるだろう。今は未成年でそれをやったら逮捕されてしまう
けれど当時はおおらかだったのだね。ゴシップネタになるだけですんじゃう。
さして珍しくないお話だと思うのだけれど、スター、少女とその母、という構図で
起きた事件は、事実としてそれなりに面白くはあるけど、所詮ゴシップを覗いた、
という感じにしか収まらない。「へえー、そんな事があったんだ」で終わってしまう。
人間ドラマとして描かれていないというか、テレビの再現ドラマのようだ。

ケヴィン・クラインがエロールによく似ていてびっくり。ダコタはこの時期くらいが
少女役としてのハイライトって感じかなあ。最近は役に恵まれず、天才子役の
行末が案じられる。一番の怪演だったのは母フロレンスを演じたスーザン・サランドン。
こういう母親いるよねえ、と思わせる。一見娘のことを思っているようでいて、どこか
常に打算が働いているという・・。
しかし、昔の人はよくタバコを吸ったねえ。四六時中タバコ吸っている。

日本劇場未公開。WOWOWで鑑賞。
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<ストーリー>
往年のハリウッド俳優エロール・フリンの晩年にスポットを当て、最後の恋人となった
若手女優ビバリー・アードランドとのスキャンダラスな関係を描いた伝記ドラマ。

1959年10月、人気俳優のエロール・フリンが50歳の若さで急逝した。マスコミは
プレイボーイだったフリンの最後の恋人である17歳の女優ビバリーに注目。ビバリーの
母親フロレンスは暴露本の出版を勧められ、2年前のビバリーとフリンの出会いから
死別までを赤裸々に語りはじめる。
フリン役をケビン・クライン、ビバリー役をダコタ・ファニング、フロレンス役を
スーザン・サランドンがそれぞれ演じた。
監督・脚本は「アリスのままで」のリチャード・グラツァー&ウォッシュ・ウエストモアランド。
<映画.com>

<IMDb=★5.7>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:30% Audience Score:24%>





by jazzyoba0083 | 2017-06-07 23:05 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ワイアット・アープ Wyatt Earp」
1994 アメリカ Warner Bros.,and more. 191min.
監督:ローレンス・カスダン
出演:ケヴィン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン、イザベラ・ロッセリーニ、トム・サイズモア他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
名作「OK牧場の決闘」、「ドク・ホリディ」など、さまざまな映画の題材にもなっている
実在の「保安官にしてならず者」ワイアット・アープの生涯を描く作品だ。

確かに劇的な生涯を送った人ではあるが、この映画、長すぎ。幼少期から始まり、
皆が拳銃を持たなくなった老年時代まで描き切る。波乱万丈に描かれるから、それ
なりに面白くも観られるのだが、いかんせん、3時間以上の大河にする必要のある
物語に値する人物なのか。ネタバレ覚悟だが、最初の結婚(純愛を貫いたもの)が
新妻の腸チフスによる急死という悲劇を経て、ワイアットの性格が変化していく様子は
見どころではあるが、私がプロデューサーなら、この最初の結婚の悲劇後から
描いていくので十分に物語は出来るんじゃないか、と思うだろう。

生涯を描くゆえに、登場人物も多く、ドク・ホリディ、ワイアットの兄と弟、バット・
マスターソン、そして2度目の妻となるジョジーなど、それぞれキャラの立った人物も
多く、これを欲張って描こうとするから、中途半端な感じを免れない。
デニス・クエイドのドク・ホリディなんて、主役を食うくらいのいいキャラクター
だったのに。

一方、新妻を腸チフスであっという間に失い、自暴自棄になり、無法にも手を出した
アープが、保安官助手として兄弟と、また野牛の皮を商売にしていたときに知り合った
マスターソン兄弟、加えてアープを親友と信じるドク・ホリディなど魅力的な
仲間たちに囲まれ、ラストあたりではジョジーという女性との愛情の芽生えという
要素もプラスされ、アープというのは、単純な保安官ではない、屈折した人生を
生きてきて、純粋な正義漢でもないし、結構山っ気もあったりで人間ぽかったと
いう面は長い時間をかけて描けていたし、人となりもよくわかった。

いわゆるOK牧場の決闘で、私闘とみなされて訴追を受けるが無罪となり、2番目の
妻となったジョジーとアラスカに金を求めて一旗あげようと船で向かう姿で映画は
終わるのだが、アープという人はほんとに波乱万丈だったんだなあ、という以外に
あまり感動とか、人生に対する教訓というものは感じなかった。長いわりに何が言いたい
のかよくわならないままスルリと流れて行ってしまった引っ掛かりのない作品になっちゃた
なあ。

この引っ掛かりのないつくりに、この年のラジー賞を賑わせる結果となってしまった。
極論を言えば、ワイアット・アープの話は「荒野の決闘」「OK牧場の決斗」それに
「ドク・ホリディ」以上はもう映画にする必要はなかったんじゃないか?
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<ストーリー>
1800年代、アイオワ。ワイアット・アープ少年は厳格な父ニコラス(ジーン・ハックマン)に
家族の絆の強さと正義を教え込まれて育った。成長したワイアット(ケヴィン・コスナー)は、
ミズーリ州で法律を学び、美しい娘ウリラ(アナベス・ギッシュ)と恋に落ち、結婚した。
だが幸せは長く続かず、彼女は彼の子を身ごもったまま若くしてチフスで亡くなる。
思い出の家に火を放ち、街を出たワイアットは酒浸りの日々を送り、ついに馬泥棒で拘置所に
入れられる。保釈金を積んで彼を助けてくれた父によって彼は目を覚まし、以後は酒は一滴も
口にせず真面目に働く。

数年後、兄ジェームズを訪ねてウィチタにやって来たワイアットは、誰も手が付けられぬ
酔っぱらいを持ち前の豪胆さと銃の腕前で取り押さえた。それがきっかけで、彼は保安官の
バッジを与えられる。やがてダッジ・シティの連邦副保安官となったワイアットは、兄ヴァージル
(マイケル・マドセン)、弟モーガン(リンデン・アシュビー)と共に、法の執行者として町に
尽くす。
ある時、彼は肺病病みだが銃の腕は確かな男、ドク・ホリデイ(デニス・クエイド)と知り合い、
2人は親友となる。ワイアットは、誰も自分に銃を向けてこない生活を望み、兄弟たちと
アリゾナ州トゥームストーンに移った。この町で彼は、ジョージー(ジョアンナ・ゴーイング)
という美しい踊り子と結ばれた。
一方、町は凶悪なクラントン一家とマクローリー一家のために無法状態となっていた。アープ兄弟は
力を合わせて戦うが、ついに決闘の日を迎え、ドクを加えた4人はOKコラルへ向かう。至近距離での
銃撃戦が展開した末に勝利するが、最愛の弟モーガンが殺された。復讐を誓うワイアットは
ジョージーの制止を振り切り、ドクと共に死地へ向かう。死闘の末に一味を倒したワイアットは、
ジョージーとの愛を育んだ。(Movie Walker)

<IMDb=★6.6>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer: 42% Audience Score:61%>

この映画の詳細は





by jazzyoba0083 | 2017-04-30 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「LION/ライオン ~25年目のただいま~ LION 」
2016 オーストラリア The Weinstein Company,Sea/Saw Films.119min.
監督:ガース・デイヴィス  原作:『25年目の「ただいま」』サルー・ブライアリー
出演:デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、サニー・パワール、ニコール・キッドマン、デヴッド・ウィンハム他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想:ラストまで書かれています>

タイトルがなぜ「LION」なのかは、映画の最後の最後に明かされるので、ネタバラシは
しておかないで置きます。今年のオスカー6部門にノミネートされた作品がようやくシネコンに
やってきました。「ムーンライト」が単館(名古屋では)上映になっている状況であれば、
本作がシネコンで上映されたのが奇跡のようだ。そのくらい内容は地味目である。
ちなみにうちの直ぐ側のイ○ン系のシネコンでは上映していない。まあ、今は春休み系の戦隊もの
やアニメ、JKものなどが幅を効かせているからなあ。

さて、本作、原作がある実話ものなので、感動のゲタを履いているとはいえ、よく出来た映画では
ある。では何故個人的に★が7つ(7.5)なのか。その理由が、少年時代を描く時間帯が長すぎた
んじゃないか、と感じたからだ。その部分では映画の抑揚が少ないと思った。確かに、成長してからの
主人公が仕事を捨ててまでグーグルアースを使って自分の出身地や実母、実兄と会いたい、との
思いを強めるための仕掛けとは理解出来るのだが、物語が大きく動き出すまでが平板な感じだった。
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インド、コルカタ付近で暮らしていた貧しい一家。兄弟はある日はぐれてしまい、弟サルーは動くな、と
言われていたのに列車に乗って、迷子となる。それ以来25年。彼はオーストラリアのお金持ちの
慈善篤志家の養子となり、何不自由無い成長をしていた。そして、同じインドの施設からは兄貴分と
して、自傷癖のあるマントッシュという男の子も養子として貰われてきたのだった。
成長し、ホテル経営を学ぶためメルボルンの大学で学ぶことになる。そこには多くの仲間がいた。
中に恋人となるルーシー(ルーニー・マーラ)もいた。サルーは育ての母スー(キッドマン)に
大きな感謝と愛情を感じていつつも、実の母は、兄は元気でいるだろうか、気になって仕方が
ない。友人の勧めで、グーグルアースを使って、幼いころの記憶を元に、実家のありかを探し始めた。

熱中する余り、仕事もやめ、恋人ルーシーとの間も思わしくなくなる中、彼は遂にインドの実家を
割り出す。
--------------------------------------------
インドの孤児を養子に迎えるというオーストラリアの夫婦。子供を作ることは出来たが、生まれた
子供が必ず幸せになるだろうか、ならば自分らの子供を持たず、養子を取り、彼らを立派するほうが
この世に意義がある、ということからの行動だが、カルトでもないのに、こうした夫婦がいるんだ
なあ。ブラピとアンジーみたいに自分の子もいて、養子もたくさんいて、慈善に熱心という金持ち
なら多少は理解も進むのではあるるが。

それと、観終えて一番思ったのは、たまたま前日にトランプがイランにミサイル攻撃をした直後
だったからかもしれないが、この映画に描かれているように、殆どが善人だったら世の中どんなに
いいだろう、ということとその反面、年間8万人いると説明されるインドの行方不明の子供の
原因の多くが貧困であり、中東問題も宗教問題も大きいが、貧困の問題も見逃されないものだ、
ということ。
一方で、どんな事情があるにせよ、実の家族を思う人の愛情の強さ、とは何者にも変え難いと
いうこと。さらに一方で、サルーのように恵まれた家庭に引き取られPCを自在に扱え、
実家を探し当てて、その土地まで行く金銭的な余裕があった、という側面も忘れてはならない
とも。サルーの家族への愛、そして努力を否定するものではないし、よくやったとは思うけど、
彼みたいな子供ばかりではないということも私たちは知っておかなくてはならないだろう。

ラストに本物のサルー一家とオーストラリアの育ての母が対面する動画が出て来るが、スチル
写真のほうが効果があったと思うのだが。

出演者陣については全体に良いと思う。特に最近個人的に注目のルーニー・マーラがここでも
大事な役割を担っていて好演。
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<ストーリー>
5歳の時に迷子になり、オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、
大人となりGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、25年の時を経て実の家族との再会を
果たした奇跡の実話を「スラムドッグ$ミリオネア」「奇蹟がくれた数式」のデヴ・パテル主演で
映画化した感動ドラマ。
共演はルーニー・マーラ、デヴィッド・ウェンハム、ニコール・キッドマン。
監督は、これが長編デビューとなるオーストラリアの新鋭、ガース・デイヴィス。

 優しい養父母のもと、オーストラリアで何不自由なく育った青年サルー。友人や恋人にも恵まれ、
幸せな日々を送る彼だったが、ひとつだけ誰にも言えない悲しい過去があった。インドの田舎町に
生まれたサルーは5歳の時、不運が重なり兄とはぐれ、たったひとり回送列車に閉じ込められて、
遥か遠くの街コルカタに運ばれてしまう。
そして言葉も通じない大都会で過酷な放浪の末に、オーストラリア人夫婦に養子として引き取られた
のだった。
ある時、サルーの脳裏にこれまで押しとどめていたそんな少年時代の記憶が強烈によみがえる。
インドの家族への思いが募り、わずかな記憶を頼りに、Google Earthで故郷の家を見つけ出すと
決意するサルーだったが…。(allcinema)

<IMDb=★8.1>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:86% Audience Score:92%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=359060#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-04-09 11:20 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「リチャードの秘密 What Richard Did」
2012 アイルランド Element Pictures.88min.
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ジャック・レイナー、ローシン・マーフィ、サム・キーリー、ロレイン・ピルキントン、ラース・ミケルセン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」にて鑑賞。90分弱だから良かったのだが、
それ以上長いと息が詰まりそうなくらい重い映画。この監督、2015には「ルーム」という映画を作り
見事オスカー作品賞ノミニーとなっている。その映画も見たが、どこか息が詰まりそうな雰囲気は通底
している感じもする。

18歳の高校生ラグビーチームの仲間たち。その取り巻きの女の子。主人公はリチャード。監督の娘ララと
いい仲だ。前半40分は、淡々と高校生たちやリチャードの家庭生活が描かれていく。ちょっと長すぎな
恨みも残る。後半物語が動き出すベースとなるリチャードが事件の結果失うものの大きさを示すとしても、だ。
一人っ子で、スポーツも勉強も出来る、親としては自慢の息子だ。仲間からの信頼も厚い。金持ちのボンだが
それをことさら鼻にかけるでもなく、普通にいる男子高校生。(老けて見えるけどね)

そのリチャードがあるパーティーで喧嘩となり、みんなでボコるんだけど、どうやらリチャードが最後に
頭を蹴ったのが致命傷となり、友人は死んでしまう。ここからが、映画の真骨頂だ。
自分自身と家庭や名誉など失うものの大きさに怯え、みなで口裏を合わせようとする。ガールフレンドも
リチャードを庇って嘘をついてくれた。父親にも打ち明けるが、彼からは有効なアドバイスはなかった。

亡くなった友人の葬儀の日、その母は、喧嘩の場にいたたくさんの友人のうち、ほんの数人しか証言して
くれない、みんなあの場所にいたのでしょ!どうして?と涙ながらに訴える。それを聞いてリチャードは
堪らない気持ちになる。そして、ガールフレンドに「自首するよ」と宣言する。それがいいと思うよ、と。
出所したらスペインだかパリだかに移り住もう、と話し合う。まあまあ、リチャードも良心の呵責には
耐えかねたのか、なかなか勇気があるじゃないか、と、それで映画は終わるのか、と思った。

しかし、本作はラスト2分にあるわけだ。リチャードが学校で授業を受けているシーン。警察には行かな
かったのだ・・・・。

このラストを、どう見るかだろう。誰の心にも住むリチャード。果たして、敢然と自首出来るだろうか。
しかし、どこかの瞬間で嘘がほころびることはあるだろうし、一生、自分は殺人者としての罪を背負って
生きていかなくてなならない。毎日だ。自分だったら、どうするだろうか、と問題を投げかけ映画は終わる。
Rotten Tomatoesの評価が示すように、玄人筋ウケが良く、一般客のウケは今ひとつ、という評価も良く
分かる。
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<ストーリー>
大学進学が近い18歳の少年リチャードは、同じ学校のラグビー部でチームメイトだった友人たちと楽しく
夏休みを過ごす。やがてリチャードは同い年の少女ララと出会って意気投合し、彼女と恋に落ちる。ある晩、
近所の家のパーティーでリチャードはささいなきっかけからララの元恋人コナーとけんかになり、
リチャードは倒れたコナーを放置して帰宅する。
翌日、コナーが遺体となって見つかったためリチャードは強くショックを受ける。
(WOWOW)

<IMDb=★6.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:93% Audience Score:61%>


この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=359514こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-04-03 22:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「64ーロクヨンー」
2016 日本 東宝 「ロクヨン製作委員会(TBS系)」前編:121分 後編:119分
監督・(共同)脚本:瀬々敬久  原作:横山秀夫『64(ロクヨン)』
出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、夏川結衣、窪田正孝、瑛太、滝藤賢一、
仲村トオル、奥田瑛二、坂口健太郎、小澤征悦、筒井康隆、鶴田真由、赤井英和、烏丸せつこ、芳根京子、他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

今年発表された第40回日本アカデミー賞の作品賞は、最優秀を獲った「シン・ゴジラ」ほか、秀作が並び
本作にとっていささか不幸だった。そのくらい力のある映画だった。ピエール瀧を主人公に据えたNHKテレビの
ドラマに触発され、原作も読了、ある意味既視感のある映画では有ったが、そんなことを差し引いても魅力ある
作品に仕上がった。テレビも原作に忠実だったが、映画は前後編に分けて長くした分、更に原作の良さに肉薄
した。原作に忠実なのが映画として良いわけでは必ずしも無いのだが、本作は、原作の良い点を映画作品として
極めて上手く抽出し得ている。秀作といえるだろう。

ただ、惜しむらくは、同期にして今は人事部にいる仲村トオルとの関係がもう少し描けると個人的には嬉しかった
かな。原作には既にOBとなった刑事のところにいく箇所があったんじゃなかったか?そこはカットされていたか。

たった7日間しかなかった昭和64年にD県で発生した幼児誘拐殺人事件。時効まであと1年という舞台。
多層的な物語が、実に巧妙にラストに向けて修練していく。1つ1つのプロットが全て何か他のプロットに
繋がっていて、前後編ともずっと緊張の糸は途切れない。テレビや原作を読んでいてストーリーは分かっている
はずなのだが、演技陣のちからの入った芝居にぐいぐいと引き込まれていく。

主人公三上夫婦には疾走している娘がいる。三上が異動してきた広報室では記者クラブとのトラブルがある、
そして、ロクヨンの裏に隠された「幸田メモ」とそれに関わった若い吏員の悲劇と、県警の隠蔽体質、
さらに言えば、警察と言えども特にキャリアは地方警察など腰掛け程度にしか考えず、何事もなく1~2年を
やり過ごせればいいという事なけれ主義、ロクヨンの被害者の父の執念と怨念、それらがないまぜになりつつ
14年目にしてロクヨンは解決の方向に向かっていく。県警の偉い人は決して解決などして欲しくなく、
時効になってしまったほうがいいと思っているに違いないのだ。

ラスト、三上、被害者父の雨宮、真犯人の目崎、誘拐事件のとき犯人の電話録音を失敗した日吉と幸田の二人、
それぞれが、あの昭和64年に閉じ込められた人生から解き放たれたありさまが迫力を持って迫り、この
物語の本質がここにあったのだ、ということがよく理解できる終わり方となっている。
また三上の主戦場たる県警広報室の様子も、よく取材されていて、実際を知っている身としてもよく描けて
いると思った。これでもか、と出て来るオールスターについては、これでダメなら日本映画はダメしょう。
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<ストーリー>
人気作家・横山秀夫の傑作ミステリー巨編を佐藤浩市をはじめとする実力派キャストの豪華共演で映画化した
ミステリー・ドラマ。本作は前後編2部作の前編。時効まで1年と迫る未解決の少女誘拐殺人事件、
通称“ロクヨン”を抱えるとある県警を舞台に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件の発生で混乱が広がる中、
刑事部から警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官が、記者クラブとの軋轢や警察組織内部に
渦巻くいくつもの対立構造に振り回され、四面楚歌となりながらも、広報官としてギリギリのマスコミ対応に
奔走していくさまをスリリングに描き出す。
監督は「ヘヴンズ ストーリー」「ストレイヤーズ・クロニクル」の瀬々敬久。

 わずか7日間でその幕を閉じた昭和64年。その間に管内で発生した少女誘拐殺人事件。いまも未解決の
その事件を県警内部では“ロクヨン”と呼んでいた。刑事部で長く活躍しロクヨンの捜査にも関わったベテラン
刑事の三上義信。私生活では高校生の娘が家出失踪中という大きな問題に直面していた彼だったが、この春から
警務部の広報室に異動となり、戸惑いつつも広報室の改革に意欲を見せていた。

折しも県警ではロクヨンの時効まで1年と迫る中、警察庁長官の視察が計画される。そこで、長官と被害者の父親・
雨宮芳男との面会を調整するよう命じられた三上だったが、なかなか雨宮の了承を得られず困惑する。
そんな中、ある交通事故での匿名発表が記者クラブの猛烈な反発を招き、長官の視察が実現できるかも不透明な
状況に陥ってしまう。自らもなかなか捜査情報を得られず、県警と記者クラブの板挟みで窮地立たされた上、
刑事部と警務部、あるいは本庁と県警それぞれの思惑が複雑に絡み合った対立の渦にも巻き込まれていく三上は、
それでも懸命に事態の収拾に奔走するのだったが…。(allcinema 前編)

 平成14年12月。時効まであと1年と迫った“ロクヨン”の捜査員激励と被害者家族・雨宮の慰問を目的とした
警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は“ロクヨン”と同じように
身代金2000万円をスーツケースに入れ、父親が一人で運転する車で運ぶよう要求する。
事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、
記者たちは一斉に反発、各社が独自に動き出しかねない危険な状況に。
そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、ロクヨン捜査にも関わった刑事部時代の上司・
松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。(allcinema 後編)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354941#1こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2017-04-02 23:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)