カテゴリ:洋画=ら~わ行( 178 )

●「ロシアン・スナイパーBitva za Sevastopol 」
2015 ロシア・ウクライナ 123min.
監督・(共同)脚本:セルゲイ・モクルツキー
出演:ユリア・ペルシルド、ジョーン・ブラッカム、エフゲニー・ツィガノフ、ヴィタリー・リネツキー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ロシア映画を観るという機会はあまりないが、WOWOWで放映していた本作を鑑賞。
「アメリカン・スナイパー」を彷彿とさせるタイトルに釣られたのだが、本題は「セヴェストポリの
戦い」。 凄腕スナイパーとしてドイツ軍に恐れられた実在の女性、リュドミラ・パブリチェンコの
物語である。ハリウッドなどの西欧の映画にはないシーンや画面作りがあって、CGもまあ
鑑賞に耐える範疇なので、主人公の存在の面白さが加わり、面白く鑑賞することが出来た。
ロシアによるクリミア半島の併合事件があったばかりで、ウクライナ出身のパブリチェンコを
描くことで、プロパガンダに役立てようと言う試みが透けて見える感じもある。

パブリシェンコをどういう女性として描きたいのか、今ひとつピント来ず、途中で挿入
される現代ポップス系の歌などもあり、恋愛模様があるのならそれでいいのだけれど、
ハードに徹したほうが味わいが出たのではないか。

時制が1942年に彼女がアメリカを訪れた時を中心にスナイパーとして309人を殺害した
戦場の1937から1941年のセヴェストポリの戦いまで、いったり来たりしながら、
1957のスーズベルト夫人の回顧と、目線が落ち着かない所も難点である。

大学で歴史を学ぶパブリチェンコが、射撃ゲーム場で遊んだ結果が良かったことから
ドイツ軍のソ連侵攻を受けて赤軍のスナイパーとしてスカウトされる。
なぜ、スカウトを受け入れたのか。最初のうちは前線でゲーム感覚で狙撃をしていて
上官からたしなめられるというシーンも有り、一体彼女の心のなかはどうなっているのだろう、
男になり切ったのか、と思いきや、上官に恋してしまい、その上官が戦死すると次の上官にも
恋してしまい、子供が欲しいとか言い出す。その上官も彼女を守って戦死すると、ずっと
彼女を好きだと言い続けてきた大学からの友人の医師を伴侶として迎えることになる。
節操ないの?とか思ったり。

アメリカの欧州戦線への応援を得るためにプロパガンダ要員として繰り出された
パブリチェンコ、彼女を優しい美しい女性としてみるルーズベルト夫人と本国から
ついてきた男の間で、自身アメリカでどう振る舞うべきか迷っている。
「男など振り向かない冷徹な女か、と思えば上官にスグ惚れるという性格も描かれる
のだが、あくまで女性として恋に悩み、英雄という立場に戸惑い、と揺れる心も
あったりで、初めのほうで描いたとおり、散漫になった感じなのだ。

最初の方のドイツ軍との戦闘でロシア兵がほとんどヘルメットを被っていないことに
びっくりした。
309人のファシストを殺した、と自己紹介するのが1942年ワシントンで開かれた世界
学生会議のソ連代表メンバーとして参加した折なのだが、42年後半という年が
先の大戦でどういう年だったのかという所をネットで調べてみた。ソ連にとっては
なかなか大変な年であったようだ。
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<ストーリー>
1941年.ナチスドイツによるソ連侵攻が開始され、まだ大学生だったリュドミラ・
パブリチェンコ(ユリア・ペレシド)は、女性ながらその非凡な射撃の才能を買われ、

ソ連軍兵士として戦場に身を投じていく。
狙撃兵として次々と標的を仕留めるリュドミラは、やがて敵からは“死の女”と恐れられ、
軍上層部には英雄として讃えられながら戦意高揚の道具として利用されていくのであった。

戦場で芽生えた恋、愛する人の死、そして新たな出逢い……。その間も戦況は悪化し、
ソ連軍は黒海北岸のセヴァストポリ要塞に追いつめられる。そして10カ月におよぶ
ドイツ軍とソ連軍の壮絶な攻防戦が始まった……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-05-07 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「レヴェナント:蘇りし者 The Revenant」
2015 アメリカ Regency Enterprises and more.156min.
監督・(共同)脚本:アレハンドロ・G・イリニャトゥ 音楽:坂本龍一
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター他
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<2015年度アカデミー賞監督・撮影・主演男優賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
改めてイリニャトゥの手腕に唸った2時間半だった。舞台はアメリカ北西部と思しき
雪原。持っている銃から推察するに、いわゆる西部劇の時代よりやや早い時期か。
(資料によれば1823年とある)実在したハンター、ヒュー・グラスの話をまとめた
マイケル・パンクの原作を映画化したもの。

西部開拓の一行は狩猟をしながら皮を作り、稼いでいくハンターの一団だ。ガイド役を
務めるのがグラス(ディカプリオ)と息子のホーク。グラスは狩りの腕前も一流の
凄腕のハンターであった。その彼の身に降りかかる災難をダイナミックに描く。
と書くと簡単だけど、ダイナミックなんて言葉では到底足りない。

「壮絶」という言葉が見ている間頭を巡っていた。それはグラスが一流のハンター
だからこそのシーンだといえる。やはりディカプリオの、どれだけ体を張るの、と
思わせるそれこそ体当たりの演技は、圧倒的だ。
また、シーンというか舞台が雪原しかないので、しかもほとんど色彩というものがない
世界において、2時間半の映像を、飽きさせる事無く描くイリニャトゥと撮影監督
エマニュエル・レベツキ(3年連続受賞)の作画は、逆に雪原だからこその力をもって
観る人に迫ってくる。レベツキの映像は「ゼロ・グラビティ」や「バードマン
(あるいは~)」のように長回しのケレンミ、というようなものはないが、シンプルな
構成の中に観客を引き込む魔法のような画作りは、形容のしようがないほどだ。
確かにグリズリーとグラスの戦い、また馬のはらわたを出してその中に入って夜を
過ごすなどの過酷なシーンでびっくりするところはあるのだけれど、それにしても
目線のつけ方でシーンに引き込む手腕は、なるほどなあ、と唸るしかない。

本作ではインディアン(先住民)との事にも多くの時間が割かれ、復讐は自然の手に、
という彼らの言葉はグラスの心に重く伝わる。ラスト、先住民も現れて、グラスの
復讐は完結するのだが、ラストシーン(ラストカット)で、グラスがカメラ目線に
なる(と私は感じた)のだが、息子や隊長の復讐を遂げても、息子は帰ってくるわけ
ではなく、先住民の言うように復讐は自然の手に委ねたのではあるが、それでグラスの
心は満たされたのか、映画を観ているあなたはどう考えるのだ、と問うているような
目線だった。あの厳しい自然と闘い抜いた力は、息子を愛する力、ということになる
のだけれど、その愛情の(執念ともいえる)力の凄さにも括目せざるを得ないわけだ。

またラストシークエンスは原作者やイリニャトゥの先住民に対する
敬意のようなものを感じたのだった。

まあ、またこの作品で、個人的年度ナンバーワンは決まったかなあ。

※ 2016 6月4日(土)ホノルルからセントレアに帰国の機内で、復習のため鑑賞。
   凄さを再確認した。上記に書いた初見の感想は間違っていないなと。
   2度めとなるとカメラワークやアングルなどにも注意を払うことが出来、他重層的な
   完成度の高さを誇る作品であることが分かったのだった。

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<ストーリー>
 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・G・
イニャリトゥ監督がレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、過酷な大自然の中で
繰り広げられるひとりの男の壮絶な復讐劇を壮大なスケールで描いたサバイバル・
アクション・アドベンチャー。
共演はトム・ハーディ。第88回アカデミー賞では監督賞、撮影賞に加え、極寒の
大自然を相手に体当たりの熱演を披露したレオナルド・ディカプリオが、みごと
悲願の主演男優賞を初受賞した。
 
 1823年、アメリカ北西部。狩猟の旅を続けている一団が未開の大地を進んでいく。
ヘンリー隊長をリーダーとするその集団には、ガイド役を務めるベテラン・ハンターの
ヒュー・グラスとその息子ホーク、グラスを慕う若者ジム・ブリジャーや反対に
グラスに敵意を抱く荒くれハンターのジョン・フィッツジェラルドなどが一緒に
旅をしていた。

ある時、一行は先住民の襲撃を受け、多くの犠牲者を出す事態に。混乱の中、
グラスたち生き残った者たちは船を捨て陸路で逃走することに。そんな中、グラスが
ハイイログマに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。ヘンリー隊長は旅の負担になると
グラスを諦め、ブリジャーとフィッツジェラルドに彼の最期を看取り丁重に埋葬する
よう命じるのだったが…。(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2016-05-05 14:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・リベンジ Dying of the Light」
2015 アメリカ TinRes Entertainment,Over Under Media.94min.
監督・脚本:ポール・シュレイダー
出演:ニコラス・ケイジ、アントン・イェルチン、アレクサンダー・カリム、イレーヌ・ジャコブ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
年老いて引退間近のCIAエージェントが、認知症にかかりながら、22年前の復讐に
乗り出す、という設定自体はいいのだが、セリフでの説明ばかりが多く、映画としての幅を
感じることが出来ず、さらに、致命的だったのが、ラストシーンの、それまでの設定を
ぶち壊す「理屈の通らない」展開。 ロケ地はアメリカ、東欧、アフリカと展開するのだが、
その割には広がりを感じなかった。

ネットで調べると、この映画のグダグダ具合は、名手ポール・シュナイダーやニコラス・ケイジの
責任では、どうやらなさそうで、ポスプロの段階で製作側から相当な横槍が入って、
シュナイダーが本来目指していた映画とは違った出来になったようだ。

認知症の中でも重症で、余命幾ばくもないという診断を受けたエヴァン・レイク(ニコラス)が
若手の相棒、ミルトンや、ブダペストで活躍していた頃の恋人にしてジャーナリストの
ミシェルの手を借りて、22年前のエヴァンの最大のトラウマでありやり残したことである
イスラム過激派の、死んだと思われていたバニールへの復讐に乗り出すのだ。

妄想行動や突然の感情の変化など、重症の認知症としての出方がもう少し描かれると
良かった。ラスト近くに、22年ぶりに対面を果たしたエヴァンとバニール。
片や重度の認知症で、片や「地中海高血圧」という重症の病で立てもしない身体。
対決したエヴァンは、バニールを前にして何をしていいか分からず、「帰るわ」と言って
その場をさってしまう。そのあたりは良かったのだが、その後、バニールの手下が
エヴァンたちが滞在したホテルに銃を乱射しながらやってきて、そこでエヴァンも
ミルトンも怪我を負う。

その後だわ、変なのは。記憶障害が出ているエヴァンは一度しか行ってないバニールの
アジトに車で急行。(よく覚えていたな) 車いすのバニールを殺しにかかる。
復讐を遂げたエヴァンは帰り道、呆然としたのか意識消失なのか、トラックと正面衝突し
命を落とす。

冒頭、彼がCIAの新入職員に対し、伝説のエージェントとして訓示するが、今や堕落し
力を失ったCIAを叱咤する演説がラストで繰り返される。
何だか、昨今ヘタレになったCIAを励ますような映画なのか?と思ってしまったのだ。

IMDb4,4の評価も致し方無い出来となってしまった。
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<ストーリー>
30年のキャリアを誇るベテランCIA捜査官エヴァン・レイク(ニコラス・ケイジ)は、CIAに
入る以前はアメリカ海軍でも国に忠義を尽くすなど、輝かしい経歴を持っていた。
しかし、「自分はまだまだ現役として現場で役に立つ人間だ」と主張するレイクに、上司は
華々しい式典の約束と引き換えに引退を勧告する。

そんなとき、レイクを慕う部下・若きCIA捜査官ミルトン・シュルツ(アントン・イェルチン)が、
22年前の合衆国ミッション遂行中にレイクを監禁し拷問した政治過激派のテロリストリーダー、
モハメド・バニール(アレクサンダー・カリム)がケニアに潜伏している可能性がある、
という情報を突き止めた。
その忌まわしい過去の記憶を、レイクは22年間一時たりとも忘れたことはなかった。
死んだと思われていた仇敵がどこかで生きているはずだと信じていたレイクは、シュルツと
共にルーマニアに飛ぶ。

女性密偵ミシェル・ズバレイン(イレーヌ・ジャコブ)の力を借りながら、バニール生存の
証拠を掴むことに成功するが、レイクは末期的な認知障害と医者に診断され、記憶が
混濁するなど不安定な健康状態が続き、残された命は僅かになろうとしていた。しかし
レイクは自分の肉体と精神に消えない傷を刻み込んだ宿敵バニールへの復讐に燃え、
国家の威信と名誉、正義を守るため、自らの命を賭けてケニアへ最後の闘いに乗り込
んでいく。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-04-19 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

ルーム Room

●「ルーム Room」
2015 アメリカ  Element Pictures, No Trace Camping.112min.
監督:レニー・アブラハムソン  原作・脚本:エマ・ドナヒュー 『部屋』(講談社刊)
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョーン・アレン、ショーン・ブリジャーズ
   ウィリアム・H・メイシー他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
物語の主題は、7年間の幽閉後の二人+周囲の人々との心理劇にある。故に、幽閉の
舞台裏は割とあっさり冒頭部分で明かされていく。なぜ幽閉されているのか、という事に
ついては。7年間の幽閉生活、5年間まったく「ルーム」以外に外界を知らない男の子が
存在できるのかどうか、は心理学専攻じゃないのでよくわからないが、もしそうだとして
その男の子が感じるであろう、驚きや恐怖などが、実に細やかに描かれていく。

結構重いテーマを観る人に投げかけている。特に拉致され犯され、子供を生みさらに
5年間幽閉されたジョイ(ラーソン)の、脱出してからの社会復帰へ向けた精神的苦痛は
見ていて辛いものがあった。

ブリー・ラーソンは本作でオスカー主演女優賞を獲得したのだが、個人的にはジャック役の
ジェイコブ君に主演男優賞をあげたかった位、彼の子どもとは思えないナチュラルな演技は
驚異だ。かわいいと言うより美男子だし、髪を切らずに5年いたので女の子みたいだった。
親子の物語であるが、主演はやはりジャック君だ。

ヒット小説がベースで骨子の面白さは担保されているのだが、とても映像向きの小説で
あるのだな、と想像できる。これを映画化(低予算)したプロデュースの勝利だろう。
この手の映画は単館上映になりがちなのだが、ラッキーにもいつも行くシネコンで上映
してくれたので行って来たが、日曜の朝イチではあったが、小さい小屋の観客はまばら。
早々に終わってしまうだろうなあ。

5年間「ルーム」以外に世界を知らず、この部屋が宇宙であり、テレビで見る人間は宇宙人で
あると信じてきたジャック。ママが結構丁寧に教育したおかげで、その割にはきちんと育って
いた。そのジャックが「ルーム」からの脱出に成功、警察に保護され、ママも保護。

ジャックが目にするもの、例えば最初に出くわす犬を連れた男。本物の犬!そして変な制服
を着た警官!どこまでも広い空!みたこともない木々!たくさんの人!初めて合うジィジと
バァバ! 宇宙とは地球とは、世界とはなんと広く未知なものに溢れているのだろう!という
感激を、次第に減りゆく恐怖とともに吸収していく。よく自閉症にならなかったな、友達と
遊べるようになるなあ、と感心した。ジャックの素直な吸収力、感謝を忘れない心は5年間の
ルームでのママの教育の成果、と言わざるを得ない。
最初のうちはママ、ママと母親離れが出来ない子であったが、それも次第に修正され、実は
無垢なゆえに母よりも社会に馴染む速度は早い。そして母から離れていく速度もまた早い。
そうしたジャックの心理を表現する映像、たとえばベッドから素足で降りるリノリウムの床の
感触のカットとか、がとても上手く演出できていたと思う。

一方ママは7年後の社会復帰で、混乱と不安に苛まれる。行方不明の女性が子供と
長い幽閉期間の果てに脱出、(犯人は逮捕されるのがテレビニュースで流れる)、マスコミや
世間の注目は半端ない。ついに彼女は睡眠薬自殺にまで追い込まれる。

ラスト、ママとジャックは「ルーム」を再び訪れ、ジャックは、家具など一つ一つにサヨナラを
いう。そして「ママもサヨナラを言えば?」と言う。ここに二人の温度差が如実に現れて
いる。「ルーム」を去る二人。未来は決して楽ではないだろうが、明るい青空は広がっていると
胸熱くなり映画は終わっていくのだ。

蛇足だが、ジャックを保護した女性警官が、天窓の付いた納屋をたちまち発見し、ママも
あっさり救出されるところ、とか、「ルーム」が住宅街にあったにもかかわらず、ママは7年間
何らかの脱出のサインを出すことは出来なかったか、とか、簀巻になったジャックが男(父)の
トラックから脱出するところ、犬を連れた男と出くわすシーンでは男(父)の行動がドタバタ
過ぎる、とか、ツッコミはあるけれど、全体に、よく出来た作品だ。
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<ストーリー>
ある日、拉致監禁され、一児の母親となった女性が絶望的な状況からの脱出に挑む姿を
描く人間ドラマ。子役時代から数々の作品に出演し、『ショート・ターム』で注目を浴びた
ブリー・ラーソンが、息子と共に生き延びようとする母親を演じる。
監督は被り物をしたバンドマンを描いた『FRANK フランク』のレニー・エイブラハムソン。

ママ(ブリー・ラーソン)と5歳の誕生日を迎えたジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、
天窓しかない狭い部屋で暮らしている。夜、二人がオールド・ニックと呼ぶ男がやってきて、
服や食料を置いていく。
ジャックはママの言いつけで洋服ダンスの中にいる。ママは「息子にもっと栄養を」と
抗議するが、半年前から失業して金がないとオールド・ニックは逆ギレする。

さらに真夜中にジャックがタンスから出てきたことで、ママとオールド・ニックは争う。
翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、生まれてから一歩も外へ出たことがない
ジャックに、ママは真実を語る。
ママの名前はジョイで、この納屋に7年も閉じ込められていた。さらに外には広い世界が
あると聞いたジャックは混乱する。電気が回復した部屋で考えを巡らせたジャックは、
オールド・ニックをやっつけようとママに持ち掛ける。しかし、ドアのカギの暗証番号は
オールド・ニックしか知らない。ママは『モンテ・クリスト伯』からヒントを得て、死んだフリを
して運び出させることを思いつく。

ママはジャックをカーペットにくるんで段取りを練習させるが、恐怖から癇癪を起こす
ジャック。ママは、“ハンモックのある家と、ばあばとじいじがいる世界”をきっと気に入ると
励ます。しかし、「ママは?」と尋ねられると、2度と息子に会えないかもしれないと知り、
言葉に詰まる。そして、オールド・ニックがやってくる。脱出劇は失敗しかけるが、
ジャックの記憶力と出会った人たちの機転で、思わぬ展開を迎える。

翌朝、ママとジャックは病院で目覚める。ママの父親(ウィリアム・H・メイシー)と母親
(ジョアン・アレン)が駆けつけるが、二人が離婚したことを知ってママはショックを受ける。
数日の入院後、二人はばあばと新しいパートナーのレオ(トム・マッカムス)が暮らす家へ行く。
しかし意外な出来事が次々とママに襲い掛かる。一方、新しい世界を楽しみ始めたジャックは、
傷ついたママのためにあることを決意し……。(Movie Walker)

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by jazzyoba0083 | 2016-04-10 10:08 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「6才のボクが、大人になるまで。 Boyhood」
2014 アメリカ IFC Productions (presents),Detour Filmproduction.165min.
監督・脚本・(共同)製作:リチャード・リンクレーター
出演:パトリシア・アークエット、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレーター、イーサン・ホーク他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
劇場に観に行こうと思っているうちにタイムアップになってしまった作品。昨年のオスカーを
賑わせて、助演女優賞にパトリシア・アークエットが選ばれましたね。

この映画の凄いのは、役者が演技しているのだけれど、6才から18才まで同じ人が演じて
いるので、リアリティが滲み出て来て、まるで本当の家族の歴史、子どもたちや家族の成長の
話を観ているような気になること。WOWOWでの鑑賞だったが、「W座」の小山薫堂も言って
いたが、日本には「北の家族」という本作よりもっと長い間かけた作品がある。
しかし、1本の映画にリアルな12年間を閉じ込めたという意味では、迫力の差は自ずと出ると
思う。

主人公はメイソンという男の子ではあるが、その姉サマンサ、そして母オリヴィア、離婚して
しまうけど父メイソン・シニアの家族の物語でもある。あたりまえのことだけど、12年の年月で
子供は成長し、大人は老いる。それは残酷なほど画面にあらわれる。

冒頭、メイソンが6歳のガキの頃は、大した話題もなくどちらかというと夫婦の話に重きを
置く。このままこのようなタルい話を160分以上も見せられるのか?と思っていると、時間の
積み重ねとともに、俄然面白くなっていく。それは何故か。

メイソンとサマンサが自我を持ってくるからだ。自分の考えを持ち自分で何かをしようとする
時、それは周囲に影響を与え、物語を作る。
メイソンという男の子は、どちらかというとゲームが好きなオタク系の大人しい子で、根は
優しいが、ワルに誘われれば、14才でビールも飲むし、ハッパもやるような大胆さもある。
彼は誕生日に買ってもらったカメラが気に入り、その才能が開花、大学も写真方面に進むの
だが、高校時代の学校の暗室での教師との会話が良かった。

メイソンの両親は離婚し、母は再婚するのだがこの相手が最悪な高圧的暴力夫であった。
家族で逃げ出し、母の友人の家に転がり込む。母は大学で教鞭を取る、という夢に
向かって修士号を獲り、大学に就職、更に3度めの結婚をする。そんな母親の成長の
記録でもある。二人の子供を大学に出し、自分の人生を生きたいという気持ちも二人の
子供を前に遠慮なく発言する。舞台となっているのがテキサスというアメリカでも保守的な
あるいは男尊女卑的な風土を持ったところ、という面もこの映画のポイントであろう。
そうした風土の中で母が女として自分の人生を如何に生きるか、という点も見どころである。

さて、われらがメイソン君だが、若者のエネルギーは「リビドー」だなあ、と感じさせる成長を
する。素直な子なので、大したトラブルもなく、また頭もいいので、苦労することもなく
テキサス大学に進む。姉のサマンサもテキサス大学だ。 中学の頃から恋愛感情がふつふつと
湧き上がり、高校から大学では美女をしっかりものにし、でもその美女はラクロス部の
スポーツマンの方にいってしまう。失恋もしっかり経験するのだ。そしてまた成長するのだ。

折節に実父のシニアがいいことを言う。この父親はミュージシャン志望だったのだが、売れず、
保険会社に就職し、再婚。赤ちゃんがいた。
後半、家族全員で父のギターに合わせて唄うところがあるが、こういうことって中々出来ない。
つまりメイソンの一家はいい家族なんだな、いい家族になったのだな、と分かる。
できすぎな感じもあるが、出てくるパーソナリティが、暴力義父以外みんないい人なんだな。
いい人に囲まれ良い家族が出来上がっていく。実際はそんなに上手くは運ばないケースも
多いとは思うが。

つまり、子供も親もその親も、誰一人自分一人では生きてはいけず、お互いが影響し合い
尊敬し合い、愛しあい、「自慢の息子だ」「自慢の母だ(父だ)」と言える家族を努力して作り
上げていく、家族として生きるということはそういうことなんだ、というとても大事なことを、
この映画は教えてくれる。

メイソン君はオーディションで選ばれた男の子。思春期になると顔にニキビが出来たり、その
過程の映像も楽しい。また姉サマンサはリンクレーターの娘だろう。長時間のドラマに拘束
するには都合も良かったし、自分の娘の記録にもなると思ったのかもしれない。
オスカーを獲ったが、母オリヴィアのパトリシア・アークエットは、その体型の変化や顔のシワ
まで含め、いい演技だったと思う。また父シニアのイーサン・ホークも12年の歳月をいい意味で
感じさせ良かった。

ラストはメイソン君の新しい恋の予感を示唆して終わる。

いい映画を観ました。
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<ストーリー>
第64回ベルリン国際映画祭で監督賞にあたる銀熊賞に輝いた、『ビフォア・ミッドナイト』の
リチャード・リンクレイター監督によるヒューマンドラマ。6歳の少年メイソンの成長とその家族の
変遷を、主人公や両親を演じた俳優など、同じキャストとともに12年にわたって撮り続ける
という斬新な手法で描く。

テキサス州に住む6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)は、キャリアアップのために
大学で学ぶという母(パトリシア・アークエット)に従い、姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)と
共にヒューストンに転居、そこで多感な思春期を過ごす。
アラスカから戻って来た父(イーサン・ホーク)との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋……。

周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を
卒業していくのだった。やがて母は大学で教鞭をとるようになり、オースティン近郊に移った
家族には母の新しい恋人が加わっていた。
ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。
12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も、そして失恋の苦い味も
覚えたメイソンはアート写真家という夢に向かって母親から巣立っていく……。(Movie Walker)
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-02-14 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

ロスト・フロア Séptimo

●「ロスト・フロア Séptimo」
2013 スペイン・アルゼンチン CEPA Audiovisual,and more.88min.
監督・(共同)脚本:パチ・アメスクア
出演:リカルド・ダリン、ベレン・エルダ、オズバルド・サントロ、ルイス・シエンブロウスキー他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
欧米以外の映画はあまり見ないのだが、今回はあらすじに惹かれWOWOWにて
鑑賞。スタッフ、キャストともに知っている名前は無い。

犯人は身近にいる、というこの手の映画の常道を地で行くような映画で、さらに
真犯人を特定する過程でのミスリードを仕掛け、観ている人を欺こうとする。
原題は犯行の舞台となる一家が住むマンションの「7階」を意味するスペイン語。
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さて、その7階に住む弁護士セバスチャン、かなり危ない人達の弁護をしている風。
妻デリアとはスペインで出会ったが、彼が妻の親友と浮気、これがバレて離婚の
方向で話が進んでいた。
そんな中、セバスチャンの裁判が佳境を迎えた日、子供二人(小学校2年生くらいか)と
出勤。登校する子どもたちと一階へと向かう。
妻から階段とエレベーターで降りる競争はしないでね、といわれるのに(ここがまず
ミスリード)、セバスチャンはエレベーターで、二人の子供は階段で一階を目指した。
エレベーターは途中でなぜか一回停止、すぐに動くが、セバスチャンが一階に降り立って
みると子供らの姿がない。子供らのいたずらか?(その前にかくれんぼしているシーンが
ある=これもミスリード)と思ったがいろいろ探せど見当たらない。

管理人はずっと玄関を見ていたが通っていないと証言、学校にも登校していないという。
そうしている間にも出廷しなければならない裁判が始まろうとしている。
セバスチャンは妻に知らせ、同じマンションに住む警視に相談し、警察も出動し
捜索が始まる。誘拐されたのか? セバスチャンは浮気相手だった女性の部屋、普段から
おかしな風体の男の部屋、前科のある男の部屋などを探すが見当たらない。
妻はセバスチャンを疑うセリフを吐くが、やがて納得(これもミスリード)。
管理人を疑ったり、警視を疑ったりしたが、身代金要求の電話もかからない。さあ・・・。

やがて、女の声で、10万ドルと引き換えに子供を解放する、と電話が入る。警視は警察と
連携しろ、というがセバスチャンは断り、自分の弁護士事務所の悪徳ボスを脅して
現金10万ドルを入手、犯人が指定した駐車場へと向かう。

警察?の内部にいる友人に警視の過去を探らせると、警視は最近人身事故を起こして
いて、10万ドルほどが必要だったと知らせてくれた。セバスチャンは警視に詰め寄るが
それとこれとは別だ、と逆に殴られる。(ここがまたミスリード)

やがて身代金を置いた場所に自転車に乗った少年が現れ、現金を確認し携帯で
犯人と思しき人物と会話し、金が入っていたことを確認すると去っていった。
すぐに犯人からセバスチャンの携帯に連絡が入り、現金を確認したので子供らは
開放する・・・とまで聞いたところで携帯のバッテリーが切れて子供らがどこで解放されるのか
が聞き取れない。急いで自分の家に帰ると、友人がマンションの前で待っていて、
二人はずっとマンションの4階に居たようだ、無事だという。急いで自室に行くと妻に
しがみつく二人の子供の姿。セバスチャンも近寄り二人を抱きしめる。

実はその前に、妻と警視がつるんでいて此の計画を立て、金に困っている警視には
現金を、子供の親権を獲得してスペインに帰りたい妻は離婚届へのサインを狙い
仕組んだ犯行だったことが明かされる。

犯人は逮捕されていないが、子供らは無事で、妻ともう一度やり直さないか、と語る
セバスチャンだったが、妻は私達より子供を考えましょう、と離婚を迫り、ついにセバスチャンは
サインする。パパと別れるのは嫌だという子供らを説得し、夜中の便でその日のうちに
スペインに行こうとする妻。3人は空港に向かい、チェックインを済ます。

その頃、セバスチャンは子供らが閉じ込められていた部屋に行き、様子を見る。そこには
警視に頼まれて電話連絡を担当した女が、「警視から掃除をしておけ」と頼まれたと
説明している。しかし、ゴミの中に子供が常用するクスリの袋を発見。事件の全貌を理解した
セバスチャンは空港に急行する。飛行機に乗る直前の3人を見つけ、妻に事の次第を
説明する。親権を譲らない姿勢の妻も、子らが刑務所に面会に行くのか?と言われ、
自分だけスペインに行けと言われたことに従う。
子らはセバスチャンにつれられてマンションに戻って行った・・・。エンド。
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ま、一応筋は通っているのだが、突っ込みどころもある。妻は警視に多額の借金がある事を
どうやって知ったのか。妻は自分がやめとけと言った階段競争をその日にやることと
どうして確信でき、またそれを警視に連絡したのか。子供の親権のためにそこまでやるか、
という動機の重さが感じられない。子供は取り戻したが10万ドルと失った社会的地位は?
セバスチャンは一切を伏せてこれから生きるつもりなのか?全体にもう少し引き締まり感が
欲しかったな。子供が消えるという設定は良かったのに骨子と終わり方がトホホな状態だった。
緊迫感も中程度也。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-02-02 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

嗤う分身 The Double

●「嗤う分身 The Double」
2013 イギリス Alcove Entertainment  93min.
監督・(共同)脚本:リチャード・アイオアディ 原作:ドフトエフスキー『二重人格』
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ、ウォーレス・ショーン、ヤスミン・ペイジ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
2015年の映画鑑賞納めが、本作となった。別に意識してこれになった訳ではない。
好悪の別れる映画だろう。allcinemaの感想にカウリスマキの影響を指摘する方がいたが
私もそんな感じを受けた。時代性や地域性を排除した作り、意識した色彩と、なんとも
不思議な日本の音楽を使った当りはカウリスマキ「過去のない男」に似ているような感じも
する。自分の分身の登場に困惑する男の不条理劇なのだが、劇中に使われる「上を向いて
歩こう」やブルーコメッツの「ブルー・シャトウ」他のグループサウンズは、日本以外では
どんな印象で受け取られたのだろうか。というか日本の曲だと気がつくのだろうか。
カウリスマキ「過去のない男」ではクレイジー・ケン・バンドが使われていたっけ。

さて、終始困り顔のジェシー・アイゼンバーグ扮するサイモン・ジェームズ。彼とそっくり
なジェームズ・サイモンというこちらは始終にやけ顔の不思議と自信を漲らせる(ハッタリ
だが)男。本家の困惑をそっちのけにやりたい放題のサイモンは、ジェームズが自分の
態度をはっきりさせないから苛ついている彼女を頂いちゃったり、くっつける役をしたり、
これはだれにでも分かることだけど、叶えられない願望を何の苦労もなくハッタリだけで
上手く切り抜ける、またどちらが自分なのかという不条理に悩む、人間だれでももつ性の
片面のメタファー的存在なのだ。

観始めてよく分からない設定に、観るのを止めようかと思ったのだが、よく分からない
「魅力」みたいなものに引きこまれて見切ってしまった。原作は未読だが、人間の持つ
二面性みたなものを描いたものなのだろう。

構成、カメラワーク、プロダクションデザイン、色彩、音楽、すべて妙ちきりんな映画なのだが
なんか不思議と「味」とか「雰囲気」を持つ作品だと思う。カウリスマキを好む方はきっと
面白いのではないか。
「悲喜劇」とでもいうのか「(苦笑)」という吹き出しがたくさん出るような映画である。
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<ストーリー>
ロシアの文豪ドストエフスキーの『分身(二重人格)』を『サブマリン』のリチャード・
アイオアディ監督が映画化。
気の優しい内気な男が、自分と全く同じ姿をした男の出現によって人生を狂わされていく。
出演は「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「イノセント・ガーデン」の
ミア・ワシコウスカ、「トイ・ストーリー」シリーズのウォーレス・ショーン。
2013年10月17日より開催された「第26回東京国際映画祭」コンペティション部門にて
「ザ・ダブル 分身」のタイトルで上映された。

厳しい束縛と管理体制の中、労働者は単なるコマにしかすぎない世界。“大佐”
(ジェームズ・フォックス)なる者が君臨する不穏な雰囲気の会社で働くサイモン・ジェームズ
(ジェシー・アイゼンバーグ)は、気は優しいが要領の悪い内気な男。
勤続7年になるが、その存在感の薄さから名前もまともに覚えてもらえない。
上司のパパドプロス(ウォーレス・ショーン)からはひどい扱いを受け、同僚にはバカにされ、
入院中の母親からも蔑まれる日々。密かに恋するコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)の
部屋を自室から望遠鏡で覗くのが習慣だった。

そんなある夜、いつものように望遠鏡を覗いていた彼は上層階の窓際に立つ一人の
怪しい男を発見、男はサイモンに向かって手を振るとそのまま静かに飛び降りる。
この日を境にサイモンの人生はさらなる悪状況へと陥っていくのだった……。

会社期待の新人として入社してきたジェームズ・サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)は、
顔、背格好、ファッション、そして爪の形までサイモンと瓜二つの男であった。もう一人の
“自分”の出現に激しく動揺するサイモンだったが、上司や同僚は誰一人としてこの状況に
驚くことも不思議がることもしない。
ジェームズは瞬く間に会社に馴染み、一方のサイモンはますます影の薄い存在になっていく。

彼らの容姿は全く同じであったが、性格だけは真逆だった。サイモンはハナに対しまともに
アプローチもできないが、ジェームズは多くの女性を虜にし一度に複数と付き合うことができた。
サイモンは自己主張をせず仕事を正当に評価してもらえないが、ジェームズはそのアピールの
強さですぐさま上司の信頼を得てしまう。
そしてサイモンは真面目で優しいが、ジェームズはいい加減でずる賢かった。自信家で
カリスマ性を持つジェームズの魅力はハナをも巻き込み、彼女はジェームズに惹かれていく。
ハナのためにジェームズとの仲を取り持つサイモンだが、心の中は不安と悲しみに溢れていた。
やがてジェームズは“替え玉スイッチ”をサイモンに強要し始める。互いの適正を活かし、
時と場合によって二人が入れ替わることでその場をうまくしのいでいこうというのだ。
だが狡猾なジェームズの行動は徐々にエスカレート、サイモンは自分の人生を乗っ取られ
“存在”そのものを奪い去られる恐怖を感じ始めるのだった……。(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-12-30 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「リトル・アクシデント Little Accidents」
2014 アメリカ Archer Gray Productions,Maiden Voyage Pictures,and more.105min.
監督・脚本: サラ・コランジェロ
出演:エリザベス・バンクス、ボイド・ホルブルック、クロエ・セヴィニー、ジェイコブ・ロフランド他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ひとことで言うと、「暗い」。気分が落ち込んでいる人は観るべきでない。しかし、悪い映画では
ない。音楽が五月蝿かったけど。サンダンスあたりで認められるような映画だと感じた。

アメリカのある炭鉱で起きた事故とそれにからむ数人の人生の転変を描く。そこに殺人やら
ミステリーの要素も加えつつ。ちょっとてんこ盛り過ぎたかというウラミが無いではないが、
本作の訴えたい所は、畢竟「嘘」と「真実」のハザマで揺れる人間の心の弱さと強さ、という
分かりやすいところなのだろう。
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主要な役どころは3家族。一つは、炭鉱の炭じん爆発と思われる事故で10人が死亡、
たった一人生き残こり、療養の後、復帰したものの後遺症が残ってしまった若者、エイモス。
彼の父も炭鉱で働いていたが今は体を壊している。(恐らく炭塵による肺疾患と思われる)

2つ目は、事故でジュニアという父を失った高校生オーウェン。ダウン症の弟がいる。

3つ目は、事故の責任者だった男の一家。妻はダイアン(エリザベス・バンクス)、
オーウェンと同級の高校生ジェイティーとの3人家族でかなり裕福である。

さて、この家族が、「リトル・アクシデンツ(原題は複数形であることに注目)」に遭遇し
人生の歯車が変わっていくのだ。

まず、オーウェンは、事故で亡くなった父の補償で大金が入ったと思われ、仲間から
いじめられたり、カツアゲにあったりしてた。ダウン症の弟を連れて森にジェイティーら
悪友らと遊びに行き、弟の悪口を言われたりで喧嘩となり、ジェイティーに石を投げて
転倒させてしまい、ジェイティーはころんだところに岩があり、そこに頭を打ち付けて
死んでしまった。オーウェンは森のなかに死体を隠し、弟に黙っていてな、と言って
家に戻る。しかし、良心の呵責に眠れない日々を送っていた。

一方、エイモスは、組合から労働者側の立場が不利になるような事故調査委員会での
証言をするな、と脅されていた。つまり炭じん爆発について虚偽の証言をしておけ、と
いうことだ。あるスーパーで出会ったダイアンは、エイモスに「許して」とすがりつく。
彼女は夫との間が事故のせいでギクシャクし、しかも息子ジェイティーが行方不明に
なっていることもあり、寂しかった。同じくなかなか元の自分に戻れないエイモスと
二人は不倫関係に落ちる。

時間が経つにつれ、オーウェンの罪の意識は薄れていくようだが、しかし彼の心には
良心の呵責がしっかりと澱のように溜まっていたのだ。彼はジェイティーの家に草刈りに
行く。(学校のイベントでダイアンがその権利を当てたため) 自分の息子を殺した子だと
は知らないダイアンはオーウェンに優しく接する。それもまたいたたまれないのだった。

やがてダイアンはエイモスに自分に正直になって、と言って彼の元を去っていく。
そして、ついにオーウェンはダイアン夫妻に真実を告げるのだった。
エイモスも、ジュニア(オーウェンの父)が、炭塵の濃度がただならないことを
責任者であるダイアンの夫に危険を進言、しかし効率を維持したい夫ビルは
上司への報告を無視、また現場の採掘員は、会社からの報復を恐れて口を閉ざした
のだった。その結果事故は起こり、10人が死亡したのだ。そのことを委員会で
告白した。それぞれ秘密を抱えた人たちが、結局は真実を打ち明けることで自分と
いうものを保つ決心をしたのだった。ダイアンの不倫はどうするんだろうなあ。
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そんなお話だ。小さな町で起きたちょっとした物語を上手く掬ったとは思うけど、
いかんせん暗かったなあ。笑顔というものがほとんど出てこなかったんじゃないかな。
訴えている意味が分かりやすいので、人生の教訓を得たい人には、いいんじゃないか。
ただ精神状態が安定している時に観たほうがいいと思う。
オーウェン役の少年、頑張っていたが、始め中学生くらいの設定かと思ったら高校生。
やっていることが少々幼なかったのじゃないかな。
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日本では未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」にて鑑賞。
「全米大ヒット作「ピッチ・パーフェクト」第1・2作で出演・製作を務めて評価を上げている
美人女優バンクス、「ラン・オールナイト」のB・ホルブルック、「ラヴレース」のC・セヴィニー
など、今後を期待されるハリウッドスターたちが顔を合わせたインディーズ映画。
小品である上、悲劇に悲劇が積み重なっていく重厚な展開ながら、キャストはベテランから
子役までいずれもそれぞれの役を生き生きと演じ、見応えある佳作に仕上がった。
2014年のサンダンス映画祭が世界初上映で、WOWOWの放送が日本初公開。」
(WOWOW)

この映画の詳細はlちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-11-24 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「わが心のボルチモア Avalon」
1990 アメリカ TriStar Pictures,Baltimore Pictures.127min.
監督・脚本・(共同)製作:バリー・レヴィンソン
出演:アラン=ミューラー・スタール、ジョーン・プロライト、エイダン・クイン、イライジャ・ウッド他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「グッドモーニング・ベトナム」「レイン・マン」のレヴィンソン作品である。自らの生い立ちを
色濃く反映した大河ドラマ。メリーランド州ボルチモアといえば、アメリカ国旗、国歌の誕生の地でも
あり、アメリカ国民にとっては格別の意味を持つ土地といえる。
原題の「アヴァロン」とは、キリスト教やアーサー王物語に出自を求められる「楽園の地」の
名称であり、本作の物語が繰り広げられるメリーランド州ボルチモアのアヴァロンも、その意を含むと
解すべきであろう。ちなみにメリーランド州は合衆国ワシントンDCの北東隣に位置する。
アヴァロン通はボルチモアの北東部に実在する通り(Avalon ave.)だが、そこが本作の舞台か
どうかは不明である。

さて、本作はそのアヴァロンに、1914年7月4日の独立記念日に東欧から移民としてやって来た
サム・クリチンスキーとその息子ジュールズ、さらに孫のマイケルという3代に渡る大家族の
栄枯盛衰を描く。監督の祖父の人生がベースになっているらしいが、監督の思いが強すぎて
散文的になったのと、大きな大戦が2つ、また大恐慌もあった時代だが、それらがまったく
反映されておらず、テレビの登場が大きくフィーチャーされて、まるでアメリカの家庭とテレビの
歴史、みたいな風情になってしまってもいる。アメリカが第一次世界大戦から第二次世界大戦
への激動の歴史の中の移民大家族の物語である。

テレビやクルマ、ファッションから年代を推察する他日本人には手段がないのだが、
テレビの登場は1941年のはずなので、クリチンスキー一家は大恐慌を乗り越えて、
テレビをいち早く見ることが出来る一族に栄達したわけだ。その頃、すでにアジアや欧州では
きな臭いことになっているのだが。

さて、サムは先にアメリカに渡っていた3人の男の兄弟と、壁紙を貼ったりする家業で、
郊外に家を建てるほどの資産を作った。その息子と従兄弟は、テレビの登場とデパートの
繁栄を目にして、今で言う家電量販店を作り、大成功、しかし初日に火災を起こし、
またどん底へと転落していく。しかし一族はしぶとく這い上がり・・・。とドラマティックに
展開する。
4人の兄弟とその家族、家族会と感謝祭、クリスマス、郊外へ引っ越すということ
などなどアメリカ人には堪えられないエピソードが次々へと繰り広げられる。
脚本も手がけた監督の確信犯的な構成なのだろうが、2つの大戦の合間、ローリングトウェンティ、
ジャズ・エイジ、大恐慌、真珠湾など合衆国的には大波の押し寄せる時代だったのだが
それらについて言及すること無く、徹底的に移民の一族の出来事に終止させている。
アメリカ人にとってはそれで良いのだろう、そのほうが思い入れが強くなるのかもしれない。
「1914年にボルチモアにやって来た」とサムが何度も言うのだが、そのセリフだけで
アメリカ人なら、「大変な時にアメリカに来たんだなあ」と分かるというものなのだろう。

時制が行ったり来たりするので最初のうち戸惑うかもしれない。
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<ストーリー・最後まで触れています>
欧育ちのサム・クリチンスキー(アーミン・ミューラー)が初めてアメリカの土地を
踏んだのは1914年、折しも独立記念日だった。
それから数十年、先に来ていたゲイブリエルら兄弟と共に壁紙職人としてボルチモアの
アバロン通りに定住の地を見い出した彼は同じ移民の妻のエヴァ(ジョーン・プローライト)
との間に息子ジュールス(アイダン・クイン)をもうけ、今やその息子と妻アン(エリザベス・
パーキンス)との間にサムの孫マイケル(イライジャ・ウッド)が生まれ、サムは彼に昔の
苦労話をするのが習慣になっていた。

ジュールスはいとこのイジー(ケヴィン・ポラック)と共にTVのディスカウント・ショップを開き、
やがてそれが成功して、大型家電デパートK&Kへと発展する。
一方家庭ではアンと姑のエヴァの間に不和が絶えなかったが、アンは2人目の子供を生む。
感謝祭の晩、毎年開かれる一族の家族会でのささいなトラブルからサムは兄たちと袂を
分かち、やがて収容所から奇跡の生還を果たしたエヴァの弟のシムカの家族と一緒に
住むようになる。

そんなある日、K&Kが漏電から全焼し、ジュールスは全てを失なう。更には闘病生活を
続けていたエヴァがついに他界し、サムの、そしてジュールスの育ててきたアメリカン・
ドリームは音を立てて崩れてゆくようだったー。

それからまた10数年が経ち、すっかり老人になってしまったサムのもとを成人した
マイケルとその息子が訪ねてくる。そのひ孫に向かってサムは「1914年、私はアメリカに
渡った。それまでこんな美しい場所は見たことがなかった」といつもの口癖をつぶやくの
だった。(Movie Walker)

余談だが、映画を観ていて、アメリカの、古い車をしっかり残してあることの見事さに改めて
感動した。また、ボルチモアの市電のペイントが、かつて名古屋を走っていた市電と同じだ、
という発見もあった。
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<映画に出てきたボルチモアの市電>


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<名古屋の市電>

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-11-07 23:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

リミットレス Limitless

●「リミットレス Limitless」
2014 アメリカ  Relativity Media,Virgin Produced.105min.
監督:ニール・バーガー  原作:アラン・グリン 『ブレイン・ドラッグ』(文春文庫刊)
出演:ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、アビー・コーニッシュ、アンドリュー・ハワード他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
このところ毎年オスカーにノミネートされ、すっかりハリウッドを代表する俳優と
なったブラッドリー・クーパー。アメリカでのベストセラー小説をベースにした脚本を得て
なかなか面白い作品を仕上げた。監督の映像に対するこだわりも、凝っていて、
編集点の分からない超ロングズームとか、頭のなかの思考が映像で現れたり、それらも
面白く観た。

普段は20%しか使われていない人間の脳を100%活性化させるクスリが
開発され、それを飲んだ売れない作家志望の主人公の、破天荒な人生の転換が描かれる。
誰もこうしたある種スーパーマン的な存在に憧れるので、そういう単純化した構成も
また一種の英雄譚として興味を引くところ、カタルシスとなっている。

冒頭のシーンの謎がラストに明らかにされるのだが、ナレーションを主人公が担当するという
仕掛けだ。ブラッドリーと時に協力し結局対峙する実業界の大物に扮するデ・ニーロもさすがの
重さとなっている。
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一粒飲むと30秒以内に空は飛べないけど頭脳が高速回転を始めて、スーパーマン状態と
なる。当然副作用もあるのだが、最初のうちは分からない。別れた妻の弟と街で偶然出くわし
クスリを貰う。まあいいから飲んでみろよ、一粒800ドルだぜ、といって去っていく義弟は
かつてはヤクの売人をしていたのだが、今はやばいクスリを扱っているらしい。一粒飲んで
一晩で傑作をもので来た主人公エディ=クーパーは、出版社に持ち込むと絶賛される。
そこで更にクスリをもらおうと義弟のマンションに行くと、義弟の部屋は荒らされ、さらに
額に一発撃ち込まれ絶命してた。慌てて911に電話するが、エディはクスリを求めて部屋を
探し、結果オーブンの下に大量のNZTと呼ばれるクスリとそこそこの現金を発見。
警察でいろいろと聞かれ、担当の警部に釈然としない、と言われるものの放免される。

さて、そこからのエディは本を書くだけでなく、義弟の現金を元手に投資をはじめたちまち
何倍にも増やし、市場の注目を浴びる。語学もあっという間に覚え、難しい本もたちまち
読み切り理解し、その知恵を使って市場で財産をどんどんと増やしていったのだ。

売れない小説家志望の時に去って行った彼女も、彼のもとに戻ってきて、さらにヴァン・ルーン
=デ・ニーロという大物の合併劇のアドバイザリースタッフとして活躍し始めた。
しかし、クスリがだんだん底をついてきて、また副作用として記憶が飛ぶという現象も
出始めてた。ある夜記憶をなくしたまま街をさまよったエディは、クラブで知り合った女と
ホテルにしけ込むが、その後のニュースで、どうやらその女を自分が殺したらしいと知り、
愕然とする。またヴァンルーンとの交渉にも副作用が出て、吐き気や頭痛になやまされる。

さらにそのクスリを投資のタネ銭のため金を借りた男に脅されて1錠やったところ彼も覚醒して
しまい、その後クスリを強請られることになる。更に知らない男に突き回されることにもなる。
警備を厳重にしたマンションに転居したもののそこもクスリを狙う賊に襲われる。しかし、エディには
一粒のクスリも残っていないのだ。命が危ない状況の中、彼は隠し持っていた包丁で賊のボスを
刺殺し、彼が注射器で体にクスリを入れたので、ナイフ傷から流れでた血をすすって、覚醒し、
残りの二人の賊を殺したのだった。これは売人同士の殺し合いに見せようと決めた。

そこでエディは知り合いの製薬メーカーのラボの研究員を200万ドルで買収し、よく分からない
NZTを、量産してもらうことにする。

途中で記憶が飛ぶなどトラブルもあったがヴァンルーンの右腕としてクスリを使った膨大な
知識を元に史上最大の合併といわれるものを成功させ、4000万ドルを手にする。
しかし、クスリは確実にエディの体を蝕んでいた。前妻も、今の彼女もクスリを止めるように
アドバイスする。しかし薬なしではエディはタダのボンクラだ。彼はこのまま廃人になって
しまうのか?

しかし数カ月後、エディは合衆国上院議員に当選していた。ヴァンルーンは彼がクスリを使っている
こと、殺人の嫌疑がかけらたことも知っていて半ばおどして自分のスタッフにしておこうと
する。しかもエディが依頼してた製薬会社のラボは閉鎖させたという。が、エディは逆に
ヴァンルーンがこれまでしてきた数々の汚いビジネスを公表するぞ、とに脅した。
彼は薬はやめていたのだ。つまりエディはNZTの服用で活性化した脳がそのままの状態で
とどまる進化を遂げていたのだった。彼は全能の力と予言力、金、恋人すべてを手に入れた
のだった。
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最後にスーパーマンになることに成功したエディの姿に、見る人はカタルシスを感じるか、嫌悪を
感じるか。またそんなクスリを飲みたいものだと思うだろうか。万能となったエディは将来幸せに
なれるのか。彼は大統領になろうとする野心をもっているようだが、こんな奴が大統領になった
暁に、国は大丈夫なのだろうか。そもそもNZTと義弟の関係、このクスリは何を目的に誰が
作り始めたのか、軍か?そんなところは観客の想像に預けられるのである。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-10-29 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)