カテゴリ:洋画=ら~わ行( 175 )

●「理想の結婚 An Ideal Husband」
1999 イギリス Canal+,Fragile Films ,Icon Entertainment International.100min.
監督・脚本:オリバー・パーカー  原作:オスカー・ワイルド
出演:ケイト・ブランシェット、ミニー・ドライヴァー、ルパート・エヴェレット、ジュリアン・ムーア他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白かったです。いかにもイギリスの戯曲をアダプトしたという内容で、オスカー・ワイルドの
原作を、オリバー・パーカーが脚本にして監督しています。

映画というのは様々な楽しみ方があるわけですが、本作は、軽妙洒脱なイギリス的会話の
応酬。日本人には絶対に出来ないユーモアとウィットの応酬。こいつが楽しい。
これをオスカー女優ブランシェットとムーアの対立したキャラクターを中心に描いていく
わけですが、舞台がダイナミックに変化する映画ではなく、あくまでも男女の愛憎の駆け引きと
「愛する人に理想のみを追いかけることは結局不毛であり、相手の欠点も含めて愛すること、
奪うことより与えることが愛だ」というこを、二組の男女を中心に描いていく。

舞台が19世紀末のロンドンのハイソサエティ。まあ、スノッブな恋愛談義などは、庶民レベル
では無理なので、舞台が貴族の世界を背景にするのはここでは仕方がない。

国会議員(ジェレミー・ノーザム)とその妻(ケイト・ブランシェット)、国会議員の妹(ミニー)と
独身貴族(ルパート・エヴェレット)、ウィーンからロンドンに現れた、かつてのブランシェットの
学友で仲が悪いチーヴリー夫人(ジュリアン)がメインキャスト。

彼らが過去の秘密とか、それぞれのやりとりの中で、真実と嘘を上手く使い分けつつ
危機になったり・・・。男女の中とは真実だけでは成り立たないということをオスカー・
ワイルド流の手法で物語るのだが、その間のやりとりが非常に面白い。
真実は誤解により曲解され、策謀が飛び交うがそれは上手く行かず、結局、清濁併せのむ
男女の中こそ、長続きの秘訣なのだ、ということが分かってくる。

会話劇から見出される、理想の結婚のありようとは。タイトルは理想の夫だから、夫の
方に力点が置かれているが、理想の夫のありようは理想の妻の投影であるわけで、
それは映画を見ているとよく分かってくる。
イギリス流の洒脱な会話と、戯曲の面白さが堪能出来る佳作であると思う。
ブランシェットやジュリアンらのキャストも安心して見ていられる。脇を固める俳優もいい。
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<ストーリー>
「1895年、ロンドンの社交界。独身貴族アーサー(ルパート・エヴェレット)は親友で政治家の
ロバート(ジェレミー・ノーザム)の妹メイベル(ミニー・ドライヴァー)との結婚に踏み切れない
まま、優柔不断に日々をすごしていた。
ロバートと聡明な妻ガートルード(ケイト・ブランシェット)は人も羨む理想的な夫婦。ところが、
ウィーンの社交界の華となったチーヴリー夫人(ジュリアン・ムーア)が帰国して事態は急変。
彼女はアーサーと婚約していたことがあるばかりか、今度はロバートに接近して過去の秘密を
ネタに彼を脅迫、自分が投資する運河建設計画に協力を求める。返事を渋るロバートに業を
煮やしたチーヴリー夫人はガートルードにロバートの旧悪を暴露。ショックを受けた
ガートルードはロバートを追い出した。
いっぽう、アーサーもチーヴリー夫人によって身の振り方の決断を迫られる。かくして二組の
男女は様々な思いを胸に、“理想の結婚”をめぐり揺れ動くのだった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-02-12 23:15 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「スパイ・レジェンド The November Man」
2014 アメリカ Relativity Media. 108min.
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ピアース・ブロスナン、ルーク・ブレイシー、オルガ・キュリレンコ、イライザ・テイラー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
《ストーリーのキモに触れた記載ありなのでご注意ください》
ホノルルからの帰国便で見た2本の中の1本。先に見た「エクスペンダブルズ3」とはまた
趣を変えた男の活劇である。還暦を迎えた007、ピアース・ブロスナンがなかなかの活躍だ。
彼の部下で親友でもあったルーク・ブレイシーがなかなかいいところを持っていく。
キャラクターの設定とか物語とかは分かりやすいし、カーアクションなどはなかなか魅せるの
だが、なにせ、全体の設定の古さは拭えない。

引退したスパイ、かつての仲間との葛藤、裏切っていた身内のボスの存在、CIAの悪行、
そして話に花を添える悲劇の女性、スパイと娘の親子の愛情と、スパイ映画のあるべき姿(だった)
要素で固められているので、安心して見ていられるといえるものの、刺激度が低い作品と
なった。オルガは可愛かったけど。オルガの正体は割と早いうちに「これは・・」と分かっちゃう
んじゃないかな。
さはさりながら、先にも書いたように、ブロスナンはよぼよぼしていないし、ルークもガンバって
いる。カーアクションもなかなか良い画が撮れている。ロシアの女殺し屋の姿格好が
「ドラゴン・タトゥーの女」を連想させたり、上映時間も短いし、肩肘はらずに楽しむにはいい
かもしれない。映画館で観るかどうかは、個人的な拘り(関心)によると思う。私なら行ってまで
見ようとは思わないかな。来年のWOWOW放映を待ってもいいと思ったかも。

邦題ははやりのレジェンドを使いたかったのだろうが、原題のままのほうが味があるのでは
ないかな。本作、パート3くらいまで作られるかもしれない。
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<ストーリー>
ピアース・ブロスナンが『007 ダイ・アナザー・デイ』以来13年ぶりにスパイ役に挑んだ
サスペンス・アクション。元CIAのスゴ腕エージェントが、次々に起きるスパイ殺害事件と
その裏に潜むロシア大統領選を巡る陰謀に立ち向かう姿を描く。
監督は『13デイズ』などアクション作に定評のあるロジャー・ドナルドソン。

かつて“ザ・ノヴェンバー・マン”というコードネームで活躍していた伝説のCIAエージェント、
ピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)は、今はスイスで静かな引退生活を送っている。
そんな中、昔の同僚たちが次々と殺されていることを知ったデヴェローは、彼らの救助に
向かうが、同僚であり愛していた妻がデヴェローの目の前で殺害されてしまう。しかもその
犯人は、かつて自分が所属していたCIAで自ら育て上げた仲間であった。

その現役最強のスパイと緊迫の攻防を繰り広げながら事件の全貌を解明しようとする
デヴェローは、事件の裏にロシア大統領選を巡る国際的陰謀が隠されていることを知る……。」

その陰謀の鍵を握っているのがチェチェンの犠牲者で当時戦闘現場の指揮官であり、今や
ロシアの大統領候補の男に、家族を殺され自らも2年間も陵辱され続けてきたキュリレンコで
あり、彼女は変名を使って身を潜めていたのだが、大統領候補の秘密を握っている女として
追われる立場となる。そこから彼女の復讐劇も始まるのだ。それに手を貸すブロスナン、
そして大統領候補者とCIA大幹部との密約が明らかにされて来るのだ・・・。

最後にキュリレンコがブロスナンに買っておくように言われる電車の切符3枚がなんで3枚
なのかが、ラストになると分かって思わずニヤリ。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2015-01-21 12:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

ロボコップ(2014) Robocop

●「ロボコップ(2014) Robocop」
2014 アメリカ MGM,Columbia Pictures.117min.
監督:ジョゼ・バジーリャ
出演:ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、アビー・コーニッシュ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
1987年、本作を見た時は、衝撃的だった。故に今回のリブートでは、初回のロボコップの
登場の時の衝撃は無いが、30年近くの映画技術の進化は、このコンセプトに新たな
面白さを与えている。特にVFXでは、隔世の感があるが、思えば、原作もよく出来ていたな、
という想いをも強くした次第。本作は本作で、結構面白く観ることが出来た。

ストーリーは本作をほぼなぞっているが、より人間味が加わっていて今日的な仕上がりと
なっている。巨悪を追う刑事が瀕死の重傷を負う。しかし、世の中にはロボット刑事を望む
声がある一方、こころのない機会に人間をどうこうされることは許されないという法律も出来て
いた。治安維持用のロボットを製作するオムニ社にとって、アメリカでロボット刑事を導入する
ことは、自らの企業成長のためにも欠かせないことであった。

ここで冒頭のシーンが生きてくる。アフガンや中東で、治安維持用のロボットは既に実用化
されていて、米軍兵士の犠牲0の中で、治安が維持できるという成果をあげていたのだった。
オムニ社は、なんとかしてアメリカにもこのロボット刑事を導入したいが、国に反ロボット法が
ある以上どうすることもできなかった。

このタイミングで、犯罪捜査中のアレックス刑事は、デトロイト市警の内部にまで巣食う
ロボットがらみの犯罪を捜査中に、自宅の車に仕掛けられた爆弾で、頭と胸から上以外が
吹き飛ばされた。オムニ社の開発担当技術者ノートン博士の手によって、ほとんどが人工の
ロボコップとして再生した。これを千載一遇のチャンスととらえたロボット刑事導入派の市警
幹部と、オムニ社上層部は、アレックスを大々的に売り出すことを計画した。妻と子供も
こころが前のままなら、という理由でロボット化に賛成したのだった。

しかし、過去の犯罪歴を能にインプットする時、あまりにも膨大なデータを送り込んだため、
アレックスの人間的な感情が阻害され、感情を持たないロボット刑事と化してしまった。
お披露目の会場で既に殺人犯を特定し逮捕するという活躍に市民は大熱狂。
ほくそ笑む市警とオムニ社だった。しかし、妻と息子は、夫の目に感情が無いことを察知して
いたのだった。

アレックスは自分を半殺しにした敵をやっつけ、更にそれに繋がる警察組織の汚職にまで
その手を伸ばしたのだった。オムニ社も市警も、あまり苛烈な捜査は嬉しくない。そこで
両者は、アレックスをホントに殺してしまおうとする。しかし、ノートン博士の助けで、蘇生に
成功し、妻子に迫る危機を救うとともに、オムニ社と市警の幹部の腐敗も摘発したのだった。

サミュエル・L・ジャクソンが、テレビの司会者として狂言回しのような役割なのだが、最後の
切れっぷりが、この映画を単なるハッピーエンドに終わらせていなかった。
全般的にヒューマニズムが生きていて、ロボコップと家族、そして同僚刑事とのやりとり、
機械が主人公とはいえ、終始「人間性」が表面に出ていたことが本作を一つ上の出来に
していたのではないか。
主役のキナマンは初めて観たが、殆ど顔しか出てこないし、その顔も終始仮面に覆われて
いるので、キナマンである必要が構成上もないのじゃないか、と感じた次第。
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<ストーリー>
「2028年。デトロイトに本拠を置く巨大企業『オムニコープ社』は軍事用ロボットを海外で採用
させ莫大な利益を得ていたが、アメリカ本国でだけは販路拡大を阻まれ、苦戦を強いられていた。
ロボット配備を規制する『ドレイファス法』と、それを支持する多くの議員。何より、心を持たず
命の尊さを解さないロボットに人間の生殺を任せることに、世論の根強い反発があるためで
あった。
国内にも販路を拡げたいオムニコープは、パット・ノヴァック司会のTV番組等を利用して世論
誘導に努めるが、なかなか上手くいかない。この状況を打破すべく、CEOのレイモンド・
セラーズはサイボーグ技術の権威であるデネット・ノートン博士に協力を求め、『ロボコップ』
計画を立ち上げる。機械のボディに人間の頭脳を融合させた『ロボコップ』を造り出し、警官と
して活躍させることで、心無きゆえに嫌われてきたロボットを「人々に愛される」製品に変えようと
いうのであった。

被験者として選ばれたのはアレックス・マーフィ刑事。彼は相棒のジャック・ルイス刑事と共に
武器の密輸組織の内偵を進めていたが、汚職刑事のタレ込みから組織の仕掛けた爆弾に
よって極度の重傷を負っていた。彼の妻クララの同意を得たノートン博士は、アレックスの
身体のほとんどを機械に改造し、ロボコップとして蘇らせる。

当初は変わり果てた自分の姿に絶望し死を望むアレックスだったが、妻と息子のために
生きろというノートン博士の説得を受け、ロボコップとしての活動に同意するのだった。
しかし、性能テストを開始して早々にロボコップは問題を露呈。情報経路が複雑な上に感情
ゆえの迷いを持つロボコップは、通常のロボットより遥かに判断が遅く、社の求める性能を
満たせない。ノートン博士ら技術陣は火器管制プログラムを強化しドーパミンの分泌を制御
するなどして性能アップに努めるが、その結果アレックスは感情を抑制され、妻や子供、
ルイスを見ても機械的な対応しか出来ない文字通りのロボットと化してしまう。

完成したロボコップは期待通りの性能を発揮。お披露目の場で指名手配犯を逮捕したのを
皮切りに次々と凶悪犯を捕らえ、市民から熱烈な支持を得ていく。世論は徐々にドレイファス法の
撤廃へと傾き、事態はセラーズの思惑通りに推移するように見えたが、捜査の最中にロボコップ
=アレックスがクララと再会した事から変化が起こり始める。
アレックスの脳内でドーパミンが復活し、抑えられていた感情が蘇る。自らの意思でプログラムを
書き換えたアレックスは独自の捜査を推し進め、かつて自分を殺そうとした武器密輸組織を
駆逐、遂には警察内部の汚職をも暴き出すに至った。

ロボコップが人々の喝采を浴びる状況とは裏腹に、頭を抱えるオムニコープ重役たち。そもそも
ロボコップは反ドレイファス法の広告塔に過ぎず、ロボットの販売が自由化された後に持て余す
ことになることは自明。ましてプログラムの制御を離れ、社に都合の悪い汚職まで暴きかねなく
なった今、彼はもはや邪魔者でしかない。セラーズはロボコップを停止させ、彼の家族ともども
闇に葬る策を講じ始める。間一髪、ノートン博士の助けでラボを脱出したアレックスは、家族を
守るためオムニコープに決死の反攻を開始。それぞれの思惑を巻き込み、事態はオムニ本社
ビルの死闘へとなだれ込んでいく。」(wikipedia)
by jazzyoba0083 | 2014-12-30 23:20 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ランナウェイ/逃亡者 The Company you keep」
2012 アメリカ Voltage Pictures,Wildwood Enterprises,and others.122min.
監督:ロバート・レッドフォード  原作:ニール・ゴードン
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、サム・エリオット、クリス・クーパー
   リチャード・ジェンキンス、アナ・ケンドリック、スタンリー・トゥッチ、ニック・ノルティ、スーザン・サランドン
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
豪華キャストで繰り広げられる凡庸な作品、という印象だった。レッドフォード、ちょっと
老けすぎじゃないかな。監督業に専念すれば良かったのに。それにして綺羅・星の如くに出てくる
文字通りのスターたち。もったいないなあ。原作がどういう風なのかは未読で知らないが、
逃亡する動機と、ラストに至る展開がいまひとつピリッとしなくて・・・。

出足は当時のニュースアーカイブも使って、実在したウェザーマンというベトナム反戦過激集団の
様子が描かれていく。そして普通の主婦だったスーザン・サランドンが突然ガソリンスタンドで逮捕
されるのだが、実はそれが自首だったらしい。本作のもう一人の主役、地方紙の記者ラブーフの
インタビューに信念を持って答えているサランドンがなんで30年ぶりに自首してきたんだっけ?
これにより、当時銀行強盗をやらかし、守衛を殺した仲間たちが炙りだされてきてしまう。

偽名を使い弁護士になっていたレッドフォードも実は強盗に参加はしたが、殺害には加わって
おらず、その無罪を証明するために、2番目の妻との間に出来た12歳の娘を弟(クリス・クーパー)
に預け、追うFBIから逃れる。彼の目的は、自分が殺人に関わっていないと証言できる同士、
ミミー(ジュリー・クリスティ)を探すことだ。ミミーは今でも闘士である。カリフォルニアのビッグサーと
いう風光明媚な所に住んでいるのだが、レッドフォードは、追手を次々と巻いて、ついにミミーと
対面する。

一方、事件を追う地元紙の記者ラブーフは、レッドフォードが自分の潔白を証明するために
逃げている、と確信、その目的はクリスティに会って出頭、証言を促すため、というところまで
行き着いた。彼も、レッドフォードクリスティが落ち合うであろう場所を特定し、駆けつける。

実は当時の事件を捜査指揮した保安官とミミーの父は親しい釣り仲間であり、一方で30年前、
レッドフォードとクリスティは恋愛関係にあり、娘が一人生まれていたのだった。その娘は
養女として保安官夫妻に預けられていたのだ。

ラブーフは事件を追ううちにその娘と知り合い、彼女が保安官の娘であることを知る。しかし
両親に似ていないね、などと、伏線破りみたいなセリフを言ってしまうのだ。そのあたりで
「ははー、レッドフォードとクリスティの娘は、父親同士が仲良かった保安官が育てることに
なったのね」と気がつくはずだ。 保安官と妻は、娘を呼び出し、真実を告げる。

クリスティはレッドフォードと会って話はするが、自首はしない、と去っていく。そこにFBIの捜査の
手が。レッドフォードもついに逮捕されてしまう。
しかし、クリスティの心境に変化が生まれ、彼女は出頭することになるのだ。なんで変化したのだ
ろう。レッドフォードの幼い娘を思ったか、自分とレッドフォードの娘のことを思ったか、それだったら
守衛殺しの殺人犯の娘であることが世間に知られて、彼女は肩身の狭い思いをするだろうに。

ラブーフは、結局保安官が当時書類を偽造し、レッドフォードとクリスティの娘を自分の養女とした
という記事を書いたものの編集部に送るのは止めた。これであの娘が殺人犯の娘だということは
少しは世間にわかりづらくなるだろう。(でも結局分かってしまうと思うのだが)

映画のメインストーリーは、レッドフォードがクリスティの所在を求めてかつての仲間に会いに
行く所。それぞれ立派な生活・社会的身分を確立していて、一旦は「今頃何しに現れたのだ」と
いうものの、最後には協力し、情報を与える。その結果逮捕されてしまう仲間もいた。
それはそれで分かりやすい展開なのだが、なにせ、クリスティが急に自首する気になったところが
もやもやしていて釈然としなかった。すぐに釈放されるレッドフォードなのだが、それまでの身分を
偽って弁護士資格を取り、弁護士としてやってきたことは咎められないのかな。

ベトナム反戦運動から30年という設定。大学生(院生)として60歳代。レッドフォード77歳。
その他の仲間も含め、ちょっと歳を取り過ぎた印象だ。
Movie Walkerには「社会の矛盾を描く」とし、allcinemaは「現在も変わらぬ絆を描き出す」
としてあるが、どちらかといえば後者だろうな。原題からしても。
キャストがキャストだけに観てしまうし、凡庸ではあるが駄作ではないのでそこそこ楽しめるのでは
ないか。
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<ストーリー>
「 「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」のロバート・レッドフォードが監督・主演を務め、
シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、スーザン・サランドンはじめ豪華キャストのアンサンブルで
贈る社会派サスペンス・ドラマ。
30年間にわたって身分を偽り、家族との平穏な生活を送ってきた元過激派指名手配犯を主人公に、
そのスリリングな逃亡劇を通じて、かつて同じ志を有したメンバーたちそれぞれの現在と変わらぬ
絆を描き出す。

 1969年。ベトナム戦争反対を訴える過激派グループ“ウェザーマン”は、政府機関への襲撃など
その活動を先鋭化させ、FBIの最重要指名手配犯となるが、ほどなく彼らは忽然と姿を消す。

それから30年、ある日突然、元メンバーの一人が逮捕される。そのニュースに接した弁護士の
ジム・グラントは最愛の娘を弟に託し、逃亡を図る。彼の正体は、ウェザーマンのメンバー、
ニック・スローンだった。一方、地元紙の野心的な若手記者ベン・シェパードは、そんなジムの
足取りを追い、30年前の事件の真相に迫っていくが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-12-01 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

リボルバー Revolver

●「リボルバー Revolver」
2005 イギリス・フランス Europa Corp. 111min.
監督:ガイ・リッチー 脚本:ガイ・リッチー、リュック・ベッソン
出演:ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタ、ヴィンセント・パストーレ、アンドレ・ベンジャミン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これは好悪の別れる映画だろうなあ。私としては苦手な範疇。最初は、単なる復讐譚かと
思っていたが、さすがはガイ・リッチーとリュック・ベッソン、ただでは終わらない。
観念的世界を監督(脚本家)らが楽しんで作っているので、そのノリに乗れないと
辛い。アニメとか細かいインサートカットとか心象的は映像がふんだんに使われるので
話が分かったような分からないような、ヤクザの説教映画かよ、と突っ込む人もいる
だろう。ビキニブリーフが痛いほど似合うレイ・リオッタはこういう役がハマるんだよなあ。

物語も分かるような分からないような・・・。
裏が表で表が裏で、敵は味方で味方は敵で・・・禅問答のような物語だ。エンディングロールの
ところが3分ほど黒味なんだけど、今まで観てきたことを反芻し観客なりに感想をまとめてね、と
いう時間なのかな。テレビだと殆ど放送事故だけどww。

ガイ・リッチーとリュック・ベッソンの観念的世界が面白くて好きだ、という人にはお勧めなん
だろう。
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<ストーリー>
「罠にはめられ投獄された凄腕のギャンブラー、ジェイク(ジェイスン・ステイサム)。獄中で
両隣の独房にいる謎の人物「詐欺の達人」と「チェスの天才」からペテンの方式を学び、
ギャンブルに勝つ究極のテクニックを身につける。
出所後、ジェイクは彼をはめたカジノ王・マカ(レイ・リオッタ)に勝負を挑み見事大金を巻き
上げ恥をかかせる。さらなる復讐を恐れたマカは百発百中の殺し屋ソーター(マーク・
ストロング)にジェイク抹殺の命令を下す。

ジェイクはソーターの襲撃に合うが、突如現れた謎の二人組ザック(ヴィンセント・パストーレ)と
アヴィ(アンドレ・ベンジャミン)によって救われる。二人は、ジェイクの全財産を引き渡すことと
絶対服従を条件に彼を匿うことを提案。さらに二人は、ジェイクが病にかかっており余命3日で
あることを告げる。医師の診断結果も同様で、言い知れぬ敗北感を味わったジェイクは二人の
申し出を受け入れる。

高利貸しを営む彼らはジェイクから受け取った金を貸し付け、その取り立てをジェイクにやらせた。
二人の真意がわからず不信感を募らせるジェイク。
ある日、ザックとアヴィがある建物から巨大な金庫を強奪する。金庫の持ち主はマカで、
中には大量のドラッグが入っていた。そのドラッグは、誰もその姿を見たことがない絶大な
権力者サム・ゴールドに取引を依頼されたものだった。
その場をしのごうとマカは不本意ながらも商売敵の中国人ドラッグ・ディーラー、ジョン卿
(トム・ウー)から新たにドラッグを仕入れるが、またもザックとアヴィが裏で取引を操り、
マカとジョン卿の間で抗争が勃発、混乱が起こる。まるで誰かがすべてを操り、新たな罠に
ジェイクを引きずりこんだかのようだ。
ジェイクは、図らずも自分がその混乱=“ゲーム”の中心にいることに気づく。そしてジェイクは、
あるはずのないビルの13階に隠れていた最大の敵と対峙する……。」(Movie Walker)

この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2014-11-27 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ローン・レンジャー The Lone Ranger」
2013 アメリカ Walt Disney Pictures,Jerry Bruckheimer Films.149min.
監督・製作:ゴア・ヴァービンスキー 製作:ジェリー・ブラッカイマー 
出演:ジョニー・デップ、アーミー・ハマー、トム・ウィルキンソン、ウィリアム・フィクトナー、バリー・ペッパー
    ヘレナ・ボナム=カーター、ジェームズ・バッジ・デール、ルース・ウィルソン他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
シネコンに観に行こうかな、と思ったが、上映時間の長さにおそれをなして止めてしまった
作品。イマイチ積極的に観に行こう、というモチベーションが湧かなかったのも確か。
本国での評価はよろしくないし、ラジー賞にもノミネートされているのだけれど、
私としては、とても楽しく観たよ。どこかまずいのかな。たしかに白塗りしたジョニデの顔は
誰だかわからんし、ローン・レンジャーを演ったアーミー・ハマーもちょいと魅力に欠ける
キャスティングではあったけど、あとはテレビドラマ(リアルタイムでは観ていないけど)の
世界のまんまというかテレビの狭い世界では体験できないであろう大きな画面で繰り広げられる
「活劇」は伏線とカタルシスの塊で、男の子映画として、時間も長く感じなかったし、
ディズニー映画なので、安心して観ていられるし、楽しい時間を過ごせたんだけど・・・。

年老いたトントが、サーカス小屋の中の大西部展みたいなブースで、見に来たローン・レンジャー
姿の少年と会話してすすめる物語も、嫌いじゃなかった。
ラストの銀を積んだ列車での活劇は、インディー・ジョーンズの世界だな。トントの「ボケ」と
愛馬「シルバー」の「ボケ」も面白かったし、娼館の女主人ヘレナ・ボナム=カーターの義足ライフル、
など、銀の銃弾などのギミックも効いていたと思う。
この手の作品に欠かせない、「意外性」も、いろんなところで発揮できていたのではないか。

ネットを見ると、ジョニデは監督やプロデューサーとの組み合わせから「パイレーツ・オブ・カビリアン」
と比べられているようだが、幸い?なことに、私はその海賊ものはひとつも観ていないし、
見る気も起きないので、本作が素直に楽しめたのかもしれない。
所詮は、主に子供向けのラジオドラマ~テレビドラマの映画化なので、目くじら立てることもないし、
映画化も4本目だ。逆に言えば今日的におとなも楽しめるエンタテインメントに仕上がっていたかどうか、
が評価軸だと思うのだが、その点個人的にはOKだと思った。
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<ストーリー>
「日本でも人気を博した往年のTVシリーズを、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、
「ランゴ」のゴア・ヴァービンスキー監督&ジョニー・デップ主演コンビで映画化した西部劇
アクション大作。復讐に燃える悪霊ハンター“トント”と彼によって瀕死の状態から甦った
正義のヒーロー“ローン・レンジャー”の凸凹コンビが、巨悪への鉄槌を下すべく珍道中を
繰り広げるさまをユーモアと迫力のアクションを織り交ぜ描き出す。
共演は「J・エドガー」のアーミー・ハマーと「英国王のスピーチ」のヘレナ・ボナム=カーター。
 
西部開拓時代のアメリカ。正義感あふれる郡検事のジョン・リードは、勇敢なテキサス・
レンジャーの兄ダンを無法者一味に殺され、自らも凶弾に倒れて生死をさまよう。そんな彼の
前に現われたのは、ネイティブ・アメリカンの男、トント。少年時代の忌まわしい事件のために
復讐に燃える悪霊ハンターだった。トントは、その聖なる力でジョンを甦らせると、それぞれが
求める復讐と正義のため手を組むことに。そしてジョンは敵を欺くべく兄の形見をマスクにして、
素顔を隠したヒーロー“ローン・レンジャー”となる。こうして共通の敵=極悪非道な無法者ブッチ・
キャヴェンディッシュを追って旅に出た2人だったが…。」(allninema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-10-23 23:15 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「私が愛した大統領 Hyde Park on Hudson」
2012 イギリス Daybreak Pictures,Film Four,Free Range Films.94min.
監督:ロジャー・ミッシェル
出演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー、サミュエル・ウェスト、オリヴィア・コールマン、エリザヴェス・マーヴェル
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これまでも映画の素材として多く使われてきたフランクリン・ルーズベルト大統領の裏面史とでも
いう作品。未だにアメリカ国民の人気が高く、ポリオを患って重度の身体障害者でありながら
史上ただ一人の4選された大統領で、大恐慌を受けた「ニューディール政策」や「第二次世界
世界大戦への参戦」や「リメンバー・パールハーバー」や、「ヤルタ会談」などなどで歴史に名を
残した名?大統領も、人の子、女性関係の方も、お盛んでございましたよ、というテーマを
ローラ・リニー演じるデイジーといういとことの関係を通して描き、更に、「英国王のスピーチ」で
有名になった英国王ジョージ6世が、欧州の戦争にアメリカの支持を取り付ける件という
大きな2つのテーマがある。というわけで、邦題のような恋愛もの一辺倒ではないので
歴史の一コマとして見るのは面白いが、映画としての焦点はボケているように感じた。
まあ、イギリス映画だからしょうがないのか。

こうした物語が表になることは少ないと思うのだが、90歳を超えてなくなったディジーのベッドの
下から見つかった日記と手紙から明らかに成った。
大統領はいとこという関係を乗り越えて、自分を愛してくれている、と思っていたデイジーだが
実は、現在の秘書、どこかの夫人、などとも関係を持っていたという。妻のエレノアは夫の
そうした性癖に辟易してレズの世界に走った、と。しかしデイジーは誰がいようが、大統領は
私のもの、と強く思っていたのだった。

個人的には、デイジーとの関係よりも、吃音の英国王とその妻が、アメリカに支持を取り付けに
来て、アメリカ人の処遇に不満を言いながらも、それを抑えつつ、ルーズベルトから、なんとか
協力の言質を取り付けようと悪戦苦闘し、ホッドドックピクニックも我慢して参加するようすが
アメリカとイギリスの立場を表していて面白かった。
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<ストーリー>
「 「ロスト・イン・トランスレーション」「ムーンライズ・キングダム」のビル・マーレイが、
歴代アメリカ大統領の中でも屈指の人気を誇るフランクリン・デラノ・ルーズベルトを演じた
伝記ドラマ。
重度の障害者でありながら激動の時代に超大国アメリカを率いたカリスマ的大統領の
知られざる素顔を、英国王との歴史的会談秘話と彼を影で支えた従妹デイジーとの
秘められた大人の恋模様を軸に綴る。
共演は「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」のローラ・リニー。監督は「ノッティングヒルの恋人」
「恋とニュースのつくり方」のロジャー・ミッシェル。

 1930年代のアメリカ。大恐慌の悪夢からアメリカ経済を救い出し、ヨーロッパを覆う不穏な
情勢に立ち向かう第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルト。
そんな大統領の世話役として従妹のデイジーが迎えられる。小児麻痺の後遺症に苦しみ
ながらも大統領としての激務をこなす彼にとって、デイジーと過ごす束の間のひとときは
心から安らぎを覚える貴重な時間となっていく。
そんなある日、ニューヨーク州ハイドパークにある大統領の私邸を英国王ジョージ6世夫妻が
訪問する。もはやナチス・ドイツとの戦争が避けられないイギリスにとって、アメリカの支援は
必要不可欠。そんな自国の命運を左右する重責を担い、緊張の面持ちのジョージ6世を、
アメリカ流のもてなしで迎える大統領だったが…。」(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2014-10-22 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

連合艦隊

●「連合艦隊」
1981 東宝 143分
監督:松林宗恵
出演:小林桂樹、永島敏行、金田賢一、古手川祐子、中井貴一、丹波義隆、財津一郎、三橋達也
    高橋幸治、中谷一郎、小沢栄太郎、金子信雄、奈良岡朋子、丹波哲郎、鶴田浩二、森繁久彌ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
同じ戦闘を描いた3本を連続してみた。本作ともなると、戦闘シーンの凝りっぷりもさることながら
ヒューマンストーリーに主眼が置かれ、戦争の悲惨さをより濃く訴える雰囲気に重点が置かれる。
これは今年の「永遠のゼロ」に通じるものだ。(ゼロは、反戦映画かどうかは意見が別れるが)

永島敏行と金田賢一兄弟と古手川祐子を巡る愛情や戦争に振り回される若い女性のお話、
方や戦艦大和の下士官の父と、予科練を恩賜で卒業し、海軍士官候補生として入隊し、
やがて、特攻隊として死んでいく親子の物語が横軸を支える。縦筋には、もちろん真珠湾~
珊瑚海~ミッドウェイに至る、山本五十六大将の、物量勝る米軍に対し、一撃を加えて早い講和に
持ち込むという戦略を台無しにする当時の海軍のバカっぷりが描かれていく。

この中で注目したのは艦隊司令部と海軍軍令部が仲が悪く、情報のやりとりがまるでなって
無かったこと。インドシナ半島に進駐を主張する軍令部と、太平洋を航空機により制圧する
ミッドウェイを中心とする作戦を展開し、アメリカ機動部隊を叩くことを主張。
その辺りの対立が描かれていく。また「謎の南雲艦隊の転進」も、情報というものを重要視し
なかった日本軍の致命的な欠陥も示されていく。
海軍の上層部がこれでは、戦闘機や、軍艦で現場に直面する兵卒はたまったものではない。
陸軍に比べ、進歩的だったと言われる海軍にしてこれだから、あの戦争は負けるべくして負けた
と言わざるを得ない。
また、真珠湾の後の東南アジアからインド洋までの長い意味のない遠征。山本は、真珠湾に
空母が居なかったことを非常に警戒していた。早く空母を探すべきなのに、インド洋まで出かけて
いては、どうしようもない。

山本の苦悩、小沢と南雲、また南雲と同じ司令部にいて意見が終始合わなかった宇垣纏の
対立も、語りや地図を交えてわかりやすく描かれる。
なかでも、山本だったかな、「やむを得ないで始まり、やむを得ないで終わるのか」という感慨は
日本が始めた戦争の愚かしさを示していた。

ラストは谷村新司の歌で締めくくられるのは当時、さだまさしらが映画のエンディングテーマを
歌っていた流行りを取り入れたのだろうな。あまり終わり方としては感心しない。
出演者は東宝オールスター。藤田進は、「ハワイ・マレー沖海戦」からずっと出ていたな。

特撮はもう円谷の時代では無くなっていたが、「太平洋の嵐」で使われたシーンが多数使われ
また真珠湾もアメリカ軍側の映像も実写を混じえながら描かれていて、迫力という点からすれば
20年の進化を感じさせるものであった。空母飛龍は1分の1の模型を作ったし、戦艦大和の
モデルも精密なものを作り上げた。当時の防衛庁も協力をしている。スタッフの力の入れようが
分かるというもので、実際映像もなかなかの迫力を持つ。
この後はCGやVFX全盛時代に入っていくわけだ。

この手の映画は、もう作られないだろうな。
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<ストーリー>
昭和十五年。考古学者本郷直樹は次男の真二が自分と同じく学問の道を志すことを喜んでいた。
兄の英一は父の意に反して海軍少尉になっていた。
一方、船大工の小田切武市は一人息子の正人が海軍兵学校に合格したので有頂点になっていた。
十八年間海軍に勤めても下士官止りの武市は正人の将来は約束されたと信じて疑わなかった。

一年が過ぎた。世界情勢は日毎に緊迫の色を強め、戦争の予感は現実のものになろうとしていた。
昭和十六年十二月八日、早期和平を強調する山本五十六のもとで、連合艦隊は、ハワイ真珠湾に
奇襲をかけた。次々と炎上する米海軍の戦艦群を、英一は興奮の面持ちで見つめていた。

その頃、五年の歳月と建艦技術の粋を集めた空前総後の巨艦、大和が完成した。山本はアメリカに
時間を与えず、早期和平に持ち込もうと、ミッドウェイ作戦に賭けた。
しかし、作戦は失敗に終り、戦局は消耗戦へと展開していった。数々の戦闘を体験している英一は、
死を覚悟し、婚約者の陽子と式を挙げたが、指一本触れずに戦場へもどった。
やがて大学生の真二も召集され兵学校を卒業した正人も武市の意に反して零戦に乗る決意を
していた。日本軍は劣勢に回り、起死回生のレイテ作戦に出た。英一は戦場で真二と出会った。
陽子への仕打ちをなじる真二に「陽子を頼む」と遺書を残して英一は大空に散った。
英一の残したライフ・ジャケットのために沈む船から脱出した真二は、生きる喜びをあらためて知り、
陽子と生きようと陸上勤務を志願するが、大和への転属を命ぜられる。
死を目前にして真二は陽子を抱けなかった兄の気持を初めて理解した。陽子は逆だった。
愛する人に抱かれたい。陽子は真二に激しく体をぶつけるのだった。

同じ頃、正人は特攻を志願していた。武市は息子の出世に固執し兵学校へ行かせた己の
浅薄さを呪い戦争の恐しさを痛感した。戦況は挽回の余地もない所まで来ていた。そして
ついに、最後の切札、大和の沖縄への水上特攻が計画されるに至った。大和は出撃した。
真二も正人もその中にいた。そして、陽子、武市、多くの肉親を残して、大和艦上の戦士たちは
その命を沈めていった。」(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-10-12 00:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠 Le dernier diamant」
2014 フランス  Vertigo Productions,and others.109min.
監督・脚本:エリック・バルビエ
出演:イヴァン・アタル、ベレニス・ベジョ、ジャン=フランソワ・ステヴナン、アントワーヌ・バズラー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本劇場未公開作品を放送するWOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。
この後にみることになる「トランス」もそうだけど、二転三転、どんでん返しが続くと
何が何だか分からなくなる悩みがつきまとう。
その点、この映画は観終わってから整理する必要のないくらいの二転三転具合なので
なかなか面白く観た。幻のダイヤをめぐり、強奪する側と取り戻そうとする側の駆け引きが
スリリングに展開する。本物と思ったダイヤが実はニセモノで、ニセモノと思わせたダイヤが
実は本物だったり。真実の持ち主が偽鑑定家に化けて、鑑定機の中でニセモノと本物を
入れ替えるというあたりはハラハラしたね。

出だし、裸の男がホテルの廊下をうろつく。カギをロックしちゃったんだよ、とメイドに説明し
金目もものがある部屋に入り、仲間を引き入れ金庫を破って金や宝石を盗む、そんな
こじゃれたスタートだ。裸の男こそ、仮釈放中の泥棒、シモンだ。このシーンはエンディング
でも繰り返され、ニヤリとさせられる。

その後だましだまされた続く。盗む側のシモンが、警備担当に化けて若き持ち主に近づき
恋に落ちてしまうというのはまあ、お約束だな。

ブルーレイになるので、お時間があるときに見るにはいいんじゃないかな。洒落てて。
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この映画のデータはこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-09-13 22:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

Lucy/ルーシー

●「Lucy/ルーシー」
2014 フランス Canal+,Ciné+,EuropaCorp,TF1 Films Production.89min.
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
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<面白い映画ですが、ネタバレしていますので、お気をつけ下さい>

 シネコンの日曜日、小屋は小ぶりだったがほぼ満席。久しぶりで奥さん帯同での
鑑賞です。リュック・ベッソン風のひねりが効いていて、エンターテインメントとして
素直に面白かった。しかし、後半、人知の想像の遥か外に行く世界では、付いていけない
部分もあった。ルーシーが進化していく世界と、韓国人マフィアが銃を持って追いかけて
くる新旧の対比が面白かったと思う。

人間は脳の数%しか使っていないのだが、それを100%使うとどうなるのか、という
SFそのものの世界なので、想像するしかなく、突っ込みたくても突っ込めないんだな。
その突飛さ加減を面白いと思うか、荒唐無稽と白けるか、見る人の感性によって
評価が別れるだろう。前に見た「クロニクル」という映画もそんな感じだった。

ルーシーが体内に埋め込まれ、それが漏れだしたことで超人化するわけだが、なんとやら
というその物質、妊娠6ヶ月目の妊婦が胎児の全身骨格を形成させるために出す
ホルモンのようなことを言っていた。これが人工的に作られ、それを大量に摂取すると
これまで機能していなかった人間のポテンシャルが飛躍的に向上する、というわけだ。
何%でどうなるのか、それぞれ面白かった。ラスト、100%覚醒でルーシーは消えて
しまうのだが、光になったのか、時間になったのか。人間の脳の最大活性化は理屈では
分かっていてもだれもそれを人工的に実践したことが無いから、こういう映画は面白い
のだろう。観終えて思ったのは、いわゆるサイキッカーとか透視家とかは脳が通常人より
何%か活性化しているのかもしれないな、などと思った。天才と呼ばれる人もまた。

スカーレット・ヨハンソンはもともと贔屓の女優さんなので、今回も安心して観ていた。
カッコいいですよ。モーガン・フリーマンも嵌っていた。
ヨハンソン演じるルーシーが、脳の覚醒の各段階でどう変貌していくのか、を見ていく
ことがこの映画の最大の面白さだ。
ベッソンは分かりやすい理屈を得意のアクションと多少のスプラッタを加味し、
画面構成の工夫とスピード感で、90分ほどの作品にまとめあげた。こういう映画は
だらだら長く理屈を述べるよりもこの程度で終わったほうがいいということをベッソンは
分かっているんだね。

パリの市内のカーチェイス、あれはVFXだろうなあ。あんなハチャメチャはやらせない
だろう。それにしても、日本人としていささかの感慨があるのは、舞台のスタートが
台湾。マフィアは韓国語しか喋らない韓国人。使われるコンピュータはサムスン、
テレビはLGと、かつて、日本製品だらけだった洋画が懐かしくなる。
クルマはPeugeotが全面協力しています。私は面白く観終えました。
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<ストーリー>
「レオン」「ニキータ」のリュック・ベッソン監督がスカーレット・ヨハンソンを主演に迎えて贈る
ヒロイン・アクション。新種ドラッグの影響で脳機能が驚異的に覚醒し、超人的な能力を発揮し
始めたヒロインの暴走の行方を描く。共演はモーガン・フリーマン、チェ・ミンシク。
 
 訪れた台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまったごく平凡な女性ルーシー。
体内に新種の麻薬が入った袋を埋め込まれ、運び屋として利用されてしまう。ところが、
袋が破れて謎の物質が体内にあふれ出し、彼女の脳に異変が生じてしまう。通常の人間は
脳の潜在能力の10%しか活用できないが、ルーシーの脳はそれを遥かに越えて覚醒を
始めたのだ。
マフィアの追手を易々とかわし、脳科学の権威ノーマン博士とコンタクトを取るべくパリへと
向かう。その間にも、脳の覚醒は留まるところを知らず、いつしか自分でも制御できなくなって
いくルーシーだったが…。((allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-09-07 11:15 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)