カテゴリ:邦画・新作( 77 )

君の膵臓をたべたい

●「君の膵臓をたべたい」
2017 東宝映画 115分
監督:月川翔  原作:住野よる
出演:浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田通、上地雄輔、北川景子、小栗旬ほか
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
原作は未読。去年の夏のように邦画にパンチが効いたのが少ないなあ、と思い、原作を読む
方を先にしたほうがいいじゃないか、と分かりつつ、アニメや青少年向け作品で比較的若い人が
多かったシネコンに行ってみた。映画を見た人からも「原作を是非」と言われていたが、やはり
そうすべきであったと観終わって思った。

泣きたいんだろうなあ、と思しき女子高生や若い女性が多い客席におじさん一人は大いに場違いな
感じではあった。^^;
さて、本作では小栗旬の案内で映画が進行する。で、現在母校の教師となった彼が、高校生時代を
振り返り、カットバックしながら話が進んでいく。今回映画を見終わって、この手のブログを書く
ものには禁じ手なれど、ネット上でどういう評価があるか覗いてみた。

だって、私にはそこら辺にある高校生悲恋映画と変わんないじゃないか?としか思えなかったし、
泣けなかったから。確かにラスト近く、主人公が相手の母親から日記をもらうところで号泣する
シーンではジーンと来るは来たけど、それだけだ。

本作、原作とは大きく異なって脚色されているのだね。原作には成長したあとの小栗旬や北川景子は
出てこない。あくまで高校生のお話として終えている。ダブル主役の二人がそれほど名前が売れて
いないから、製作サイドでは小栗や北川の名前で客を引きたかったのだろうけど、山内咲良を
演じた浜辺美波と、ボクを演じた北村匠海、恭子役の大友花恋、ガム君の矢本悠馬で突っ切れば
良かったのにと感じた人は原作を読んでいた人の感想として、もっとも(正しいとは言わない)だと
思う。演出にチカラがあれば彼らだけで原作通りの感激を持った作品が出来たと思うのだが。

俄然原作が読みたくなったわけだが、おそらく原作では「共病日記」の存在がもっと大きくて、
主役の二人の性格のやりとりが瑞々しく描かれているのだと思う。浜辺美波、頑張っていて
良かったと思うけど、ちょっとチカラ入り過ぎな感じ。
ストーリー進行も大人になってからの二人に重心がかかりすぎてしまい、高校生の恋愛観というか
主役二人の得意な立ち位置から発生する人格のやりとりのスリリングな点やみずみずしさが
だらけてしまって、どよ~んと感じ締まらないなあ、と感じたのだった。

ラスト、咲良が意外な結末になるあたりから話が締まってくるのだが、時すでに遅し。恭子の
結婚式に駆けつけたボクが恭子の前で「友達になってください」というシーンもいささか間抜けな
感じだった。咲良は不治の膵臓の病気であるが、その病気の詳細は明らかにされないので、どのくらい
重篤なのかが今ひとつ理解出来なかった。まあ、咲良の最期が最期だけに、どうでもいいといえば
いいんだけど、ボクの咲良に対する思いの加減を、病気の重篤加減からも知りたいと感じたのだった。

映画の出来とは全く関係ないけど、このタイトル、私は好きではない。気持ちは分かるのだけれど。
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<ストーリー>
“泣ける小説”として人気を博した住野よるのベストセラー小説を映画化。膵臓の病を患う少女と、彼女の言葉を
胸に後に教師となる少年の物語がつづられる。
浜辺美波と人気バンド、DISH//の北村匠海というフレッシュなキャストに加え、原作にはない12年後の現在を
描くパートでは主人公を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。

高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、教え子の
栗山(森下大地)と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく……。

重い膵臓の病を患う桜良が密かに綴っていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、僕(北村匠海)と
桜良は次第に一緒に過ごすようになった。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々は、やがて終わりを告げる……。
桜良の死から12年。結婚を目前に控えた桜良の親友・恭子(北川景子)もまた、僕と同様に桜良と過ごした日々を
思い出していた。そして、ある事をきっかけに、僕と恭子は桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを
知る……。(Movie Walker)




by jazzyoba0083 | 2017-08-11 13:00 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

この世界の片隅に

●「この世界の片隅に」
2016 日本 Mappa,Genco.126min.
監督・脚本:片渕須直  原作:こうの史代
声の出演:のん(能年玲奈)、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
良かったのだが、何が良かったのか自分として今ひとつ腹に落ちていないので、下記のように
とりとめのない感想になってしまった。恐らく私にとってこの映画は一度観たくらいじゃ
その良さが真に分からないのでしょう。また観ることにする。

「クラウドファンディング」「数少ない上映館」「口コミ」➤大ヒット!というこアニメ映画。
「君の名は。」との相乗効果もあったと思うのだけれど、あちらの超大ヒット、一大ブームに
比べれば地味な内容だったが、特に玄人筋に評判がよく、主要な賞は本作が獲得した。
映画館で観ようか、DVDが出るまでまてばいいか、迷っていたのだが、昨日時間が出来たので
まだ午前中に上映してくれているシネコンに出かけた。

本作は広島市と隣の軍港呉市を舞台にした、北條すず、という一人の女性を通じで、昭和10年代前半から
終戦、そして終戦直後までの時代の空気といったものを描いている。もっと「原爆」がフィーチャーされ、
悲惨な涙流れる映画か、と思ったのだが、さにあらず。原爆については、すずさんの実家がやられるのだが、
本人は呉市にいて、「あ、今なんか光った?」「うん、光ったね、なんだろう」くらいで、やがて大きく
なるきのこ雲が現れるくらいで、イメージとしての悲惨なカットはあるけど、それがメインではない。

「その時代の「ごく普通の庶民の生活」を「普通に」切り取ることによって、逆に「普通でいられることの
ありがたさ」「普通が一変してしまう恐ろしさ」が、映画を観終わってからじわじわと胸に迫る。」
(上記の感想が一回観た段階での私が総括出来る感想だ。まだ足りてないような気がする)
「戦争をしているのはいつも政治や軍人たちであり、庶民はそれに振り回されつつもなんとか暮らしを
楽しもうと工夫している」という見方も出来るかもしれない。

本作を観た多くの人が、いい映画だった、と声を高らかに言っているわけだが、(評論家も素人も)
何がそんなに良いんだろう、という気分もあった。エンディングあたりで鼻をすする音も聞こえたが、
私は胸が一杯になることはあっても涙が流れる、というところまではなかった。
感動が無かった、ということでは全然ない。個人的な受け止め方の問題であろう。

北條すず、は、のほほんとしていておっちょこちょいで慌て者、天然。でも気がよく周囲からは嫌われる
ことのないタイプ。彼女を取り囲む広島の家族。そして嫁ぎ先の呉市の北条家の人々。特に北条家の兄嫁
径子とのやりとりなどを、その時代を覗いているかのようなリアルな庶民の生活を活写することにより
生き生きとした暮らしが目の前に広がる。食事はどんどん粗末になり配給は途絶え勝ち。そんななかでも
庶民は力強く「普通の生活」をしようと工夫し頑張る。
すずの兄が石ころ一つになって帰ってきたり、径子の娘とすずが散歩中、アメリカ軍の落とした時限爆弾で
娘が爆死し、自分も右腕の肘から先が吹き飛ばされるのだが、すずは泣きわめいたり誰かを恨んだりは
はしない。戦争だから、というどこか諦観のようなものは感じる。だが義姉の娘を殺してしまったことに
ついては自分を責めるのだった。それが時代のリアリティなのだろう。

原作を含めた主なスタッフに当時を知る人はいないから、そうとう時代考証し、現地を調査したのだろう。
まるで当時のその世界に自分が立っているような気にさえなる。軍事に関することも詳しい点まで調べてある。
家の中にある小物、衣服、などもキチンと嘘の無いように描かれている。それがないと物語全体が生み出す
リアリティは出ないのだ。片淵監督は、「最近の戦争映画は記号的になってしまい、当時のありのままの
世界を見せてくれる作品が少なくなっている」とし、さらに

「(『この世界の片隅に』の舞台となる)戦時中から終戦直後の混乱期にかけての世界が、あまりにも
自分たちの接している日常的な空間とは異質だからです。異質だからこそ、そこに説得力を持たせる必要が
あって、その日常的な空間を想像力で埋めてはいけないだろうな、と思った
。「私たちはこの時代のことを
こんなふうに想像しました。だから、この異質なものを受け止めてください」というのは、途中で理屈が
ねじ曲がっている。

だとしたら、すずさんを通じて、ここで描かれている世界も自分たちが今いる世界の一部なんだと認識し
直してほしい。71年前の世界を、自分たちのいる世界の一部として描かなければいけないと思ったわけです。
それはもう想像力を廃したところで成立しなければいけなかった。」(以上、引用「KAI-YOU」

まさに「想像力を廃したところ」での力強さがこの映画の身上だといえるだろう。それによって、観た人の
多くの心に「そのひとのすずさん」が生まれたのではないか。
原作のマンガが有ったとは言え、このような力強い作品を創り出した片淵監督の今後にも期待したい。
最後になったが声優、のん の存在はこの映画にとってとても大きなものであった。すずをすずたらしめた
功績の大きな部分は彼女の声にある。家族で観に行って鑑賞後語り合っていただきたい映画である。
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<ストーリー>
 戦時下の広島の軍港都市・呉を舞台に、この街に嫁いできたのんびり屋のヒロインが、物がなく苦労が
絶えない日々の中でも持ち前の明るさとしなやかさで、つましくも心豊かな生活を送っていくさまと、
そんなささやかな幸せが徐々に戦火に呑み込まれていく残酷な現実を、丁寧な日常描写の積み重ねで
描ききった、こうの史代の傑作漫画を「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が長編アニメ映画化
した珠玉の感動作。TV「あまちゃん」で一躍国民的人気女優となった能年玲奈が“のん”名義でアニメ
映画に初挑戦し、ヒロインの声を好演。

 1944年(昭和19年)2月。絵を描くことが好きな18歳のすずは、急に縁談話が持ち上がり、あれよあれよ
という間に広島市から海軍の街・呉に嫁にやってくる。彼女を待っていた夫・北條周作は海軍で働く文官で、
幼い頃に出会ったすずのことが忘れられずにいたという一途で優しい人だった。
こうして北條家に温かく迎えられたすずは、見知らぬ土地での生活に戸惑いつつも、健気に嫁としての仕事を
こなしていく。戦況が悪化し、配給物資が次第に減っていく中でも、すずは様々な工夫を凝らして北條家の
暮らしを懸命に守っていく。
そんなある日、道に迷っていたところを助けられたのがきっかけで、遊女のリンと仲良くなっていく
すずだったが…。(allcinema)

<IMDb=★8.3>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:---- Audience Score:94%>

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348641#1こちらまで。



by jazzyoba0083 | 2017-03-12 13:20 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

殿、利息でござる!

●「殿、利息でござる!」
2016 日本 松竹・東日本放送 129分
監督・脚本:中村義洋   原作:磯田道史「穀田屋十三郎」
出演:阿部サダオ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、キタロウ、千葉雄大、橋本一郎、中本賢、西村雅彦
   堀部圭亮、松田龍平、草笛光子、山崎努、羽生結弦(友情出演) ナレーション:濱田岳 他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
私は邦画の中でも時代劇が好きで、中でも事実に根ざした時代劇が特に好み。一方、先日の
「情熱大陸」で観た本作の原作を書いた磯田道史の凄さも確認したく、WOWOWでの放映を機に
観てみた。メガフォンを取った中村監督作品では一連の伊坂幸太郎ものが好きで、全部観ている。
本作も、脚本構成作家から叩き上げてきただけあり、作劇は確かで、面白く出来上がっていると感じた。
★は7.5。
冒頭の初代浅野屋(山崎努)が壺に銭を入れるシーン、更に夜逃げする一家に声を掛ける
シーンを始めとして、いろんなところに細かく埋められた伏線が、ストーリーの展開につれて
見事に回収されていくが、このあたり観ていて気持ちがいいものだ。オチは、浅野屋の正体。
そして宿場のだんな衆が寄進を競うお寺の住職が記録した本がこの作品の元になってますよ、
さらに主人公の穀田屋酒店は今も仙台にありますよ、というもの。これが歴史好きにはたまらない。

出てくる人が、伊達藩の収入役・松田龍平以外、(彼もそんなに非道な悪人ではない)基本的に
全員いい人で、それも、そこまで行くか!というくらいいい人だらけ。それがまたこの作品の
最大の魅力である「痛快さ」を創り出しているし、「売り」なポイントなんであろう。
現実社会への皮肉、とも取れる。

更に役者が良い。阿部サダオ、瑛太、寺脇、キタロウ、西村、松田龍平、など個性派が揃い、
加えて、山崎、草笛のベテランが押さえる。だから千葉雄大(宮城県出身繋がり)やゲストの
羽生くんら若手が出てきても、それはそれとして観ていられる。(羽生くん、結構上手いけど)

貧乏な村の衆が、一所懸命にお金を集めて殿様に貸そうとする物語、丁寧に表現はしているが
一年一年経過を説明しすぎたんじゃないか、もう少し短くしても良かったんじゃないかな、とは
感じた。
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<ストーリー>
 『武士の家計簿』の磯田道史が江戸時代に貧しい町を救うために奇想天外なアイデアで藩主に立ち
向かった実在の商人の知られざる感動歴史秘話を綴った評伝『穀田屋十三郎』を「予告犯」「残穢【ざんえ】
 -住んではいけない部屋-」の中村義洋監督、「舞妓 Haaaan!!!」「夢売るふたり」の阿部サダヲ主演で
映画化した痛快人情時代劇コメディ。
共演は瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、山崎努。また、フィギュアスケーターの羽生結弦選手が
殿様役で映画初出演を果たしたことも話題に。

 江戸時代中期の仙台藩。百姓や町人には重税が課され、破産や夜逃げが相次いでいた。貧しい宿場町・
吉岡宿も例外ではなく、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、そんな町の行く末を深く案じていた。
ある時彼は、知恵者の篤平治から、町を救うあるアイデアを打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し
付け、その利息で町を再建するという前代未聞の奇策だった。計画に必要な額は、なんと千両(約3億円)。
簡単につくれる額ではないが、宿場の仲間たちを説得し、必死の節約を重ね、家財も投げ打ってひたすら
銭集めに奔走する十三郎たちだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353460#1こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2017-02-22 22:22 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

俺物語!!

●「俺物語!!」
2015 日本 日テレ他「俺物語!!製作委員会」 106分
監督:河合勇人
出演:鈴木亮平、永野芽郁、坂口健太郎、森高愛、鈴木砂羽、寺脇康文他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

この手の邦画は普段あまり観ないのだが(バカにしているわけではなく、趣味・興味の
範囲外というだけの事)、鈴木亮平のメイクに興味があるのと、青春コメディは好きなので
(「アフロ田中」は面白かった!)WOWOWでの放映を機に観てみた。

これがなかなか面白いじゃないの!原作はコミックで、テレビでアニメになったりもしたが
映画になるまでは知らないお話だった。非常に単純かつ明快かつ率直かつ素直な青春映画で、
テレビや映画「鈴木先生」で活躍した河合監督の、コメディタッチの演出、いいじゃないかな。
「逃げ恥」の野木亜希子の本らしい、ムズキュン恋愛物語だ。

マドンナ役の永野芽郁(知らない人だったなあ)がめっぽう可愛い。主人公剛田猛男(鈴木)が
喉を絞った声で「好きだ!」というのも分かる。この剛田猛男←なんて漫画チックな名前!の
ストレートで愚直な青春恋愛物語。最近流行りの「ムズキュン」タッチな仕上がりである。

郷田は15歳の高校一年生なので、永野芽郁は別として鈴木亮平や坂口健太郎はいささか年齢的に
無理があるが、それは忘れられる面白さがある。剛田の両親が寺脇と鈴木砂羽なのだが、
3人が一緒だと親子とは思えないのも、あざといけど笑える。
「男の中の漢(おとこ)」思い込んだら一直線、純情・正義の味方の剛田猛男が、チンピラ
(中尾明慶)にカラマれた少女・大和凛子(永野)を助けたことから彼女にに惚れられ、
自分も強烈な一目惚れをする。しかし、一緒にいた超モテ男の大親友、スナこと砂川(坂口)が
いつものようにモテているに違いないと大きな勘違いをし、実直かつ一所懸命に、永野とスナを
くっつけようとする。凛子はもどかしくてしょうがない(好き、といえば済むんだけどねえ)
それとスナは分かっていて、親友剛田に凛子が好きなのはお前だ、と言ってやらない。
(おせっかいが嫌いなロンリーウルフ的存在なものでww)かくして、大和の思いの伝わらない
もどかしさと、剛田の真剣そのものの勘違いにイライラ、ムズムズしがら映画は進む。

このあたりは原作に有るんだろうけど、映画としての構成はさすがに、本年一番の評判ドラマ
「逃げるは恥だが役に立つ」の作家である野木亜希子の方程式に乗っかっている。
あのテレビドラマを観てからこの映画を観ると、根っこは同じだな、と思うだろう。
かく言う私も「逃げ恥」の大ファンであったから、同趣旨の本映画も好ましく観られた。

ここまでド直球に青春されると宮藤官九郎も真っ青な出来で、悪く言えない。年かさながら
体重を増やして剛田猛男を演じた鈴木亮平の存在無くして、またマドンナ永野芽郁の存在
なくして本作は語れない。スナの坂口健太郎も含め、テレビ「逃げ恥」の新垣結衣、星野源、
大谷亮平のトリオの構造とそっくりだ。「逃げ恥」が好きだった人は本作は面白く感じる事は
間違いないだろう。

心地よい「乾燥した(良い意味で)青春ラブ・コメディ」を味わえる一作だ。
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<ストーリー>
人気少女漫画家の河原和音とアルコがコラボし、少女漫画としては異色のイカツイ顔の
巨漢男子を主人公に王道ラブ・ストーリーを展開させた同名大ヒット・コミックスを実写映画化。

その見た目とは裏腹に純情な主人公とヒロインとのピュアで不器用な恋の行方を、主人公の
コミカルな豪傑エピソードを織り交ぜつつ甘酸っぱいタッチで綴る。
主人公の高校生・剛田猛男役には「HK/変態仮面」、TV「花子とアン」の鈴木亮平、
共演に永野芽郁、坂口健太郎。監督は「映画 鈴木先生」の河合勇人。

 高校1年生の剛田猛男は、その高校生離れしたルックスでほとんどの女子から恐れられていた。
しかし見た目に反して誰よりも純情で、優しく正義感にあふれた男だった。そんな猛男の無二の親友は、
隣家に住む幼なじみのイケメン同級生、砂川誠。昔から猛男が好きになった女子は、例外なく砂川が
好きだった。
そんなある日、街中でチンピラに絡まれていた女子高生・大和凛子を助けた猛男は、一目で恋に
落ちてしまう。しかし後日、大和と再会した猛男は、彼女もまた他の女子と同じように砂川が好きなのだと
悟ってしまう。激しく落ち込みながらも、大親友の砂川のために2人の仲を取り持とうと健気に奮闘する
猛男だったが…。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=353113こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-12-23 22:50 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

君の名は。your name.

●「君の名は。your name.」
2016 日本 東宝 「君の名は。製作委員会」(東宝、コスミック・ウェーブ・フィルム、KADOKAWA、
ジェイアール東日本企画、アミューズ、ローソンHMV)107分
監督・原案・脚本・コンテ・編集・撮影:新海誠
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

今年8月末に公開されるや、たちまち大ヒットとなり、現時点で日本国民の10人に1人が観た勘定、
興行収入も日本映画の歴史に残る記録となりそうな本作、いまだにその勢いは衰える様子がない。

個人的には積極的に観に行きたい、という範疇の映画ではなかったので、これまでパスして来たが、
ここまで国民的な話題となり、今年度を、いや邦画を代表する一作となることは確実なので、
映画好きとしては、劇場鑑賞はしておかなくてはなるまいと、ほとんど評論家のノリで出かけた。

日曜午後のシネコンの一番大きなスクリーン。小学校高学年から中高生、若いカップルと全体的に
これまで映画館なんかあんまりこないだろう、という人たちで埋め尽くされていた。ちょっと驚き。

この映画がここまでヒットする要因は何か?という鑑賞者としてはいささか不純な動機での鑑賞だったが
全体として、よく出来た映画、と言わざるを得ない。個人的には2つのバイアスがかかるので評価が
甘めに流れるのをお許し頂きたい。一つは、主人公のカタワレ、宮水三葉の生活するところが岐阜県の
飛騨市を模してあると思われ、私が今住んでいるエリアにごく近いこと。もう一つが、もう一方のカタワレ、
瀧くんが生活するところが、東京の四ツ谷で、私が卒業した大学があるこころで、この2つのことで
シンパシーが湧いてしまうところがあり、それは仕方のないこととしてご理解頂きたい。後述するが
見たことのある風景がバリバリ出てくるので・・・。(プロデューサーの川村元気が卒業大学の学科の
後輩であることは鑑賞後に判明)

で、ヒットの要因。ヒットが大ヒットに転換する臨界点というか爆発点というのは統計学上の理論に
なっていて、ある程度の量に達すると、一気にブームが起きる、というもの。本作の大ヒットを
見ていると、映画の出来がどうの、というより、みんなが見ているから観てみよう、という、いわば
「無党派層」を動かしている、ということが出来るだろう。「ポケモンGO」などと同じだ。

それはそれとして、映画の出来として、どの当たりに大衆のコロロを捉える力があるのか、ということを
考えながら観ていたのだが、
「アニメだから出来たこと」「アニメなのに出来ていること」が大きな括りとしてあるだろう。
今やCGで映画が出来てしまうので、精細な画像を作ろうと思えばできるのだが、新海監督は従来の
アニメタッチを崩さず、かと言って、PIXAR系のカリカチュアライズもせず、日本のアニメらしい仕立てと
したことによる安心感がまず来た。

監督自身が云うように本作は究極の「ボーイ・ミーツ・ガール」である。これに「パラレルワールド・
タイムパラドックス」、「純愛・謎解き、サスペンス」という映画のヒット法則を加え、さらにその太いラインに
「若い人たちには恋愛・友情に見られる同世代のシンパシーを、年配層にはかつての夢を重ねられる」のであり、
「都会と田舎(郷愁)」、「スマホやSNSという同世代に共振するガジェット」を配合した、いわば
ヒットすべくしてヒットした、とも見方が出来るのである。嫌な言い方をすればマーケティングの勝利、というか。

そして本作の最大の見どころであり、二度三度と鑑賞するコアファンを獲得しているのが、作画の
「リアリティ」であり、「再現性の高さ」であろう。
「神は細部に宿る」という言葉があるが、まさにこの言葉が鑑賞中に脳裏を横切った。これにより
「聖地巡礼」をするファンを獲得し、これがまたブームアップに寄与しているのである。
おそらく小学生とか中学生らの鑑賞法とはズレるとは思うが、在京者、あるいは東京に一度は生活した
ことがある人に取って、本作に出てくるリアルな光景は、メインストーリーを強力に補完する力と
なり得ているのである。また三葉らが暮らす町で喋る言葉は中京圏の人なら一発で愛着を覚えるで
あろう。

観た方にはくどくなるが、リアルな背景として挙げられるのが、東京・四ツ谷、信濃町、代々木、青山一丁目、
などの景色、またそこに含まれる交通標識などの再現性(リアリティ)、一方、岐阜県は飛騨の古川駅、
図書館などもファンの間では有名になっている。また、教室での板書のチョークの質感とそれを持った指の
動き、サントリーの自販機、雨の道路の質感、岐阜に向かう瀧くんら三人の乗る新幹線車内と車窓の景色、岐阜で
旅館に泊まった時の奥平先輩のネマキから少し見える下着、走る三葉のスカートの中の白いパンツまで、
このアングルからは見えるだろうと思うものが再現性高く、きちんと見えているのだ。普通のアニメなら
いい加減にしてしまう、ノートの中身、書籍やパンフレット、ポスターのデザイン、交通標識の細部に至るまで、
線の精密さというより、再現性の高さ、こだわりに唸るのである。「創りもの」と「現実」の間にある遊び、
というものも見えてきたのだった。
また、三葉の家の、JRの電車や新幹線の、ドアをアップかつローアングルでシーンの転換を図る点、
俯瞰や意識的なローアングルの設定など、画作りの工夫も上手いと思った。
全編を通して光のトーンの再現性が極めて高い作画でもある。

個人的なことだが、通った大学があるJR四ツ谷駅、東京メトロ四ツ谷駅の光景では、背後にイグナチオ教会や
大学校舎の一部が、また新宿方向のビル街には「綿半野原」の文字がキッチリ描かれていて感激してしまった。
タイアップスポンサーは実名で、そうでないものは少し変えて表記されている。

映画は後半に向かって、ストーリーが怒涛のように展開していくが、ラストシーンを含め時空の整合性の
付け方が小さい子たちにはちょっと頭をつかう必要があるものの、安堵するハッピーエンディングがタイトルの
意味と、さらにいえば読点の意味さえも理解できる仕立てとなっているのだ。

おじさんは涙は出なかったが、色んな意味で「唸る」映画ではあった。昨年観た「風立ちぬ」より、インパクトの
強いアニメ映画であった。三葉の実家が神社の宮司ということもあり、純和風な光景、また先進的な東京の光景、
若者の間で決定的なガジェットとなるスマホなどの現代風俗も描かれていることから、作画の美しさも含め
海外の賞を獲ることも多くなるのではないか。
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<ストーリー>
 「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」の新海誠監督が、夢の中で入れ替わる少年と少女を主人公に贈る
青春SFファンタジー・アニメーション。入れ替わりが巻き起こす思春期ならではのコミカルで甘酸っぱい
青春模様と、2人を待ち受ける思いも寄らぬ運命の顛末を美しい映像とともに綴る。
声の出演は神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子。

 千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に
憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で自分が東京の男子高校生になっていることに気づき、念願の
都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。
そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつく。

戸惑いつつも、メモを残してやりとりしながら、少しずつ事実を受け止めていく瀧と三葉。ところが、
互いに打ち解けてきた矢先、2人の入れ替わりは突然起こらなくなってしまう。そこで瀧は、夢の記憶を
頼りに三葉に会いに行こうと決心するのだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355058こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-10-16 16:40 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

グラスホッパー

●「グラスホッパー」
2015 日本 KADOKAWA、松竹、「グラスホッパー製作委員会」 119分
監督:瀧本智行 原作:伊坂幸太郎
出演:生田斗真、浅野忠信、山田涼介、麻生久美子、波瑠、菜々緒、吉岡秀隆、宇崎竜童、石橋蓮司他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

伊坂幸太郎の原作モノも早くも11作目だ。彼の著作は村上春樹と並んで大好きなのでほとんど読んで
いるが、映像化は村上作品と同様に作品を選ぶな、という感じを受けていた。これまで観た伊坂幸太郎原作
映画のうち、「アヒルと鴨のコインロッカー」や、「重力ピエロ」「ポテチ」は原作のニュアンスを上手く活かせて
いたと感じたし、「ゴールデンスランバー」もなかなかだった。思えば中村義洋監督作品が多い。また
濱田岳や岡田将生の存在も大きいと感じる。そういった点、本作はどうか。

伊坂作品の持つニュアンスは、殺し屋を描いてもどこか乾いていて、どこか浮世離れしたポップな抽象感が
あるのだが、それが映像を通して表現できるだろうか、ということだろう。事実、本作は映像化不可能と
云われていたそうで、渋谷交差点の再現性というテクニカルな部分だけではなく、大きいのは蝉だの鯨だの
出てくる殺し屋の世界は、スプラッタも含めて見え過ぎではだめで、読者の頭の中で想像させる面白さがあるのだ、
というところが映像化が難しいという点でもあろう。

結論からういうと、先述のような原作が持つニュアンスは活かしきれていなかったな、ということだ。
殺したやつが見えてしまう自殺お手伝い屋、鯨(浅野忠信)、ナイフ使いの殺し屋、蝉(山田涼介)、押し屋の
元締め槿(吉岡秀隆)らの殺し屋たち、またボス(石橋蓮司)や部下の女殺し屋比与子(菜々緒)、謎の主婦
すみれ(麻生久美子)など。
彼ら上に、主人公である鈴木(生田斗真)と婚約者百合子(波瑠)の物語が乗っかっていく。
本作の面白さは、「殺し屋互助会」みたいなものの存在の物語を読者が頭のなかで綴っていくところにあると
思うのだが、それが具象化されてしまうと、抽象化の面白さが殺されてしまうと感じた。
「頭のなかで物語を綴る」という特性は、伊坂作品に共通のものであるが、本作は特にそれが強いということ。
(ちなみに村上春樹作品はほとんどすべてがそうであろう。「1Q84」などは絶対に映像化して欲しくない。
ま、出来ないだろうけど。というか村上春樹が許可を与えないだろうけど)
これは監督やキャストの力量不足というより、原作が持つ特徴がなせる技、というべきであろう。
確かにジャニーズや人気タレント系女優に頼っている部分が無いではないが、標準以上の演技演出は出来ている
と思うのだが。

最後の観覧車の中での鈴木と主婦百合子の会話まで、なんのことだかよく分からない、という向きもあろう。
そういうお話なのだ。
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<ストーリー>
人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラーを「脳男」「予告犯」の生田斗真主演で映画化したクライム・エンタ
テインメント。恋人を殺され復讐に燃えるごく普通の男が、いつしか裏社会で繰り広げられる殺し屋たちの闘いの
渦に飲み込まれていくさまを描く。共演は浅野忠信、山田涼介。監督は「脳男」の瀧本智行。

 ハロウィンの夜。渋谷のスクランブル交差点に一台の暴走車が突っ込み、次々と人をはねとばす。犠牲者の中には
心優しい中学教師・鈴木の婚約者も含まれていた。悲しみに暮れる鈴木は、何者かから“本当の犯人は別にいる”との
メッセージを受け取り、その指示に従ってフロイラインという会社に潜入、裏社会に君臨する会長の寺原と二代目の
寺原Jr.をマークする。そんな矢先、彼の目の前で、寺原Jr.が“押し屋”と呼ばれる殺し屋に殺されてしまう。
復讐の相手を横取りされた上、組織から犯人の“押し屋”を追いかけるよう命じられる鈴木だったが…。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351200こちらまで。

by jazzyoba0083 | 2016-09-29 22:50 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

●「怒り」(あるいは日本映画の限界、『君の名は。』ヒットのワケ)
2016 日本 東宝 142分
監督・脚本:李相日
出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡、広瀬すず、作久本宝
   ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴ほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

最初にお断りしておくが、掲げたタイトルは「怒り」のみである。原作は、吉田修一の同名の
小説。「悪人」も同じ監督で映画になった。しかも妻夫木聡主演であった。
本作、面白いストーリー建てであったし、3つの話を綾織るように映像表現できていたのも
良かったと思う。
但し、本ブログの表題に書いたような感想を持ったのだ。それを説明したい。ご覧頂きたい。
出演者の名前を。オールスターであることはそうなんだが、私としては普段テレビで観ている役者
さんがずらりと並んだという感じである。それでどうなったか。こうした現代社会の生々しくも
現実的なストーリーを展開する上で、テレビで見慣れた役者さんの存在がじゃまして、映画の
物語に没頭できなかったのだ。普段テレビで観ている顔が深刻な場面を演じても、バラエティ番組に
映画の宣伝に出てきて、明るい顔で、「是非映画館へ」などという顔が浮かんでしまうのだ。

例えば、ゲイの妻夫木聡と同じゲイの綾野剛の裸のカラミなどは、痛々しくて観ていられない。
渡辺謙、宮崎あおいなどは民放の連ドラなどにはあまり出ないが、その他のキャストはテレビドラマの
常連だ。
翻ってハリウッド映画を考えてみる。アメリカとは映画やテレビの産業としての成り立ちが違うので
責めどころを間違わないようにしなくてはならないが、ハリウッドのムービースターたちは原則
テレビドラマに出ない(というかギャラが高くてテレビはキャスティングできない)またCMにも
出てこない。それ故、映画館というハレの舞台で観客はその作品に頭から没入できるのである。
モーションピクチャーに重みがある理由が存在すると感じるのだ。

テレビドラマだって同じような役者が1クールごとに演じているじゃない、それだって没入できない
んじゃないか?という声もあろう。確かに理屈としてはそうである。だが、お茶の間のテレビは
映画とは比較にならないある種の「手軽さ」があり、また連ドラは10話なりで完結するものである
が故に2時間そこそこで話を完結させなくてはならない、「わざわざお金を払って見に出かける」
映画とは根本的に映像表現としての構造が異なるのである。

そうした日本独特の「映画とテレビの境界線の曖昧さ」が、幾らいい演出が出来、素晴らしい演技が
出来る役者がいたとしても、作品に没入できる力を削ぐ要因になっていると思ったのだった。
断っておくが、これは役者や監督のせいではない。日本の映画というシステムが負うところだ。
これは誰かが改革しようとして出来るものでもないだろう。背景が警察、探偵もの、時代物、未来ものなど
キャラクター付けが強烈にできるものは除くのであり、あくまでも、シリアスな現代劇、という点に
絞られると思う。どうしても昨日見た綾野剛であり、一昨日見た広瀬すずなのだ。映画はそう毎日観るもの
でもない。だが逆に言えば、地味なストーリーを名前をあまり知らないような役者が演じたとしたら
どうなのか、みんな観てくれるのだろうか、というところは付いて回るだろう。何度も云うが、本作から
私が感じた点は役者・監督が悪いわけではないことをお断りする。(妻夫木くんは軽いなあとは思うけど)
本作でそれぞれの俳優たちプロ意識の下、最大限体当たりの演技をしていたとは思う。それに上記の考えは
テレビを普段観ない人には関係のない話だ。(だが、役者の層の割にはたくさん映画が作られるので
その点に関する演者のイメージのダブリはあるだろう)

それ故に、生身の人間が登場しないアニメ作品『君の名は。』を筆頭に、「いつも見る人」があまり
登場せず、ジャニーズも登場せず、サイドストーリーを徹底して削いだ『シン・ゴジラ』がヒットする
理由の一つに上記の理由があるような気がするのだ。つまりハレの舞台に「日常」が紛れ込んでいないと
いう。

上記を踏まえて本作の感想を述べたい。全体の構成だが、つかみはOKだが、その後、八王子殺人犯の
プロフィールが明らかになるまでが間延びした。つまり、人間に等しく存在する「怒り」そしてその
裏側にある「信頼」ということを、この映画は言いたいのだが、そうした趣旨が後半40分くらいしないと
見えてこないのが残念。個人的には渡辺謙と宮崎あおい+松山ケンイチ+池脇千鶴のパートが一番こころ動いた。
次が広瀬すず+作久本宝+森山未來のパート。そして状況的にも生々しく、しかも一番テレビで見る顔の
組み合わせであった妻夫木聡+綾野剛+高畑充希+原日出子のパート、ここが弱い。これに狂言回し的な警察の
ピエール瀧と三浦貴大が加わる。骨太の原作に従い、誰の心にも普遍的に潜む狂気としての「怒り」と、
「信頼」がキチンと映像として表現されていたのは良かったと思う。3つの一見関係のない物語が、一つの
殺人事件の真犯人は誰か、という点に薄皮を剥ぐように次第に収斂していく具合も良かった。
 ラスト近く、電車の中の宮崎あおいと松山ケンイチ。宮崎がカメラ目線になるのはイリニャトウあたりの
マネか。「あなたはどうなのだ」という問いかけなのだろうか。禁じ手だろう。もう李監督はこの演出は
使えない。
一方で、狂気を表現させて上手い崔洋一監督だったら本作をどう表現しただろうか、とも考えた。
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<ストーリー>
「悪人」の李相日監督が再び吉田修一の小説を原作に、実力派俳優陣の豪華共演で贈るヒューマン・ミステリー・
サスペンス。残忍な殺人事件が発生し、犯人が逃亡して1年後、千葉・東京・沖縄に現われた前歴不詳の若い男
3人が、やがてその土地で新たな愛を育んでいく中、真犯人を巡る謎と犯人ではとの疑念が思わぬ波紋を周囲に
広げることで生じるそれぞれの葛藤のドラマを描き出す。
出演は渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡。

 八王子で残忍な夫婦殺人事件が起こるが、犯人の行方は杳として知れず、整形して日本のどこかで一般の市民に
紛れて逃亡生活を送っていると見られていた。
事件から1年後、千葉・東京・沖縄に素性の知れない3人の青年が現われる。歌舞伎町の風俗店で働いている
ところを発見され、千葉の漁港で働く父・洋平に連れ戻された愛子。漁港にふらりと現われ働き始めた青年・
田代と恋に落ちるが…。

東京の大手通信会社に勤めるゲイの優馬は、クラブで出会った直人を気に入り家に連れ帰るが…。

母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉は、無人島に1人で住みついている謎めいた
バックパッカー田中に心惹かれていくが…。
そんな中、TVでは1年前の事件に関して逃亡中の犯人の情報を求める公開捜査番組が放送されていたのだが…。
(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=356389こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-09-19 12:10 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

駆込み女と駆出し男

●「駆込み女と駆出し男」
2015 日本 松竹 143分
監督・脚本:原田眞人 原作:井上ひさし『東慶寺花だより』
出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、陽月華、キムラ緑子、樹木希林、堤真一、山崎努他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

いい映画だった。井上ひさしさんの原作とは知らず、もっとふざけたコメディっぽいものか、と
思っていたのだが、なんのなんの、井上文学をよくここまで映像化したな、と感服した。
プロデューサーに井上ひさしさんの三女麻矢さんの名がクレジットされているので、原作が持つ
ニュアンスは大切にされたと思う。それにしても15本の連作である原作をよくここまでの脚本に
仕立てあげたな、と原田眞人監督の筆力にも改めて驚いた。しかも原作が持つ味わいを失わず。
俳優陣も井上ワールドを体現するのに十分であった。大泉洋の戯作者ぶりが良かったし、戸田、
満島の二人も好演、また樹木希林、堤真一、陽月華、キムラ緑子、麿赤兒らのキャストも上手く
ハマっていた。それぞれのキャラクターが光っていたと思う。

加えて鎌倉の四季を織り込んだ映像は原田監督のコダワリが見えてカット割りからアングル、動き
まで工夫が凝らされていて美しく、様式美的な構成も綺麗である。ただ、江戸時代の言葉使いや
風俗や文学に関した単語などが物凄い勢いでセリフとなるので、理解するのが難しいという
難点がある。私は字幕付きで観た。響きとして耳に入ってくる単語も活字になるとまた細かい
ニュアンスがすっと入ってくるものだ。冒頭3分くらい観て、何言ってるんだかよく分からない、と
おもった方は迷わず字幕付きで観たほうがいい。それだけ井上ひさしさんの言葉使い、言葉遊び、に
忠実になろうとすると仕方のない事かもしれない。故に原作を読んだ見たくなる人も多かろう。
私もその一人だ。井上さんの著作は好きで結構読んではいるが、晩年の著作については縁遠くなって
しまったので、もう一度アプローチしてみたいなと思ったのだ。

さて映画だが、老中水野忠邦と、その忠実な配下であった南町奉行鳥居耀蔵による奢侈禁止を
謳った「天保の改革」の世。医師見習いにして戯作者希望の中村進次郎(大泉)の目を通して
見た、鎌倉の駆け込み寺「東慶寺」とその御用宿である「柏屋」で起きる縁切りの顛末を女性側からの
視点で綴る。主たる話の主は、練鉄(砂金を集めてフイゴで熱し鉄を作る)屋の女房、じょご(戸田)。
亭主は女遊びにうつつを抜かす。そしてじょごと一緒に東慶寺に飛び込むことになる、唐物問屋の
妾、お吟(満島)。さらに東慶寺の院代、法秀尼(陽月華)。そして進次郎。天保年間の風俗文化や
時代の雰囲気、尼寺の日常なども散りばめて背景もしっかりと描き上げて飽きることのない143分で
あった。日本アカデミー賞でもっと賞を獲っても良かった作品と思う。ただ一般受けするかというと
なかなか難しいかもしれない。一部紹介にあるが「コミカルな時代劇」というくくり方は当たらない。
井上文学の洒脱さ(「徒(あだ)」の定義や、「素敵」という言葉の使い方などが出てくるのを
初めとして)と原田監督の美学を解すべき作品である。
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<ストーリー>
井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を原案に、江戸時代の縁切寺、東慶寺で繰り広げられる離婚を巡る
悲喜こもごもを描いた人情時代劇。主演は大泉洋、共演に戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、堤真一、山崎努。
監督は「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人。

 時は天保十二年(1841年)、質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。
この時代、夫が妻と離縁することは容易だったが、妻のほうから離縁することはほぼ不可能だった。鎌倉の尼寺、
東慶寺は、そんな妻たちの離縁を可能にする幕府公認の縁切寺。寺に駆け込み、2年を過ごせば離婚が成立した。
駆け込み女たちはまず御用宿に預けられ、そこで身元の調査が行われる。戯作者に憧れる見習い医師の信次郎は、
江戸を追われ、そんな御用宿のひとつ、柏屋に居候することに。そして、叔母である柏屋の主人、三代目源兵衛の
離縁調停を手伝い始める。そんなある日、顔に火ぶくれを持つじょごと、足を怪我したお吟が、東慶寺に駆け
込んでくるが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350112こちらまで。


by jazzyoba0083 | 2016-09-05 23:30 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

野火 Fires on the Plain

●「野火」
2015 日本 海獣シアター 87分
監督・脚本・製作・撮影・編集・主演:塚本晋也  原作:大岡昇平
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
原作は大岡昇平の戦争文学の傑作。そして1959年には市川崑監督、和田夏十脚本で
映画化もされ、評価が定まっている作品。これをほとんどインディーズのノリで
構想20年という塚本晋也が製作した。昨年のキネ旬年間ベストの2位にランクされて
いる。

原作は未読、市川版も未見という状態で、しかも塚本晋也という人をまるで知らない
状態での鑑賞となった。故に主役が塚本本人で、リリー・フランキーがどこに出てきた
のかすら分からなかった。★が8つだが、1つは塚本氏が「今」これを製作したという
気概に進呈したい。

本作が訴えるところ、というのは映画をみれば直截的に伝わってくる。戦争という
ものはかくも人間性を崩壊させるのだ、ということ。このコメントを書くにあたり、
どういう評判が本作に対してあるのか、ちょっと見させてもらった。
その中で、印象的だったのが、大林宣彦監督と塚本晋也監督の対談で、
大林監督曰く「戦争映画を見て感動などしてほしくない。この映画を見て辛かった。
そこが良かった。カタルシスを得るような戦争映画は絶対に作って欲しくない」という
コメントだ。本作を観て、痛い、辛い、気持ち悪い、残酷だ、不条理だ、とマイナスな
感情を持てたのなら、正しい観かたとして塚本監督の言いたいところが伝わった、
また大岡原作の言わんとすることころが伝わった、ということだろう。

戦争を極限状態に置かれた一兵卒の目を通して物語り、そこで当たり前の如く
生と死を見つめつつも、戦場ならではの様々な葛藤と諦観に苛まれる様が「個」の
レベルで上手く表現出来ていたと感じた。

塚本監督は本作を作るにあたり「原作の追体験をしたかった。(主役を演じたことも)
作品を観る人にも、戦争というものはこういうふうになる、ということを追体験して
欲しいと思う」と語っている。そして、時代がきな臭くなり始めている「今」だからこそ
作りたかったし、観て欲しいとも語る。その心意気に賛同したい。

ただ、本作には原作にある聖書の世界という宗教性と、カニバリズムを拒否する
ことから、全ての草木にさえ命があると考えてしまった主人公が、何も食べられなく
なる、というところが省かれている(らしい。原作未読故未確認)それらが加えられたら
どういう感じになっていたのか、観てみたいところでもあった。

市川版の予告編を観たのだが、おそらくロケは国内だろう。塚本版はフィリピンに
ロケし、あの熱帯のジャングルと太陽、そして残酷な人間どもに対比される美しい
自然、その部分は塚本版カラー作品の方が圧倒的にモノを語っていた。

落ち込む映画であるが、そこが狙いである。「今」観て欲しい映画の一つである。
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<ストーリー>
大岡昇平の同名戦争文学を「六月の蛇」の塚本晋也が監督兼主演で映画化。
第二次世界大戦末期のフィリピンを舞台に、肺病を病んで部隊を追い出され
一人彷徨う兵士の姿を描く。
共演は「そして父になる」のリリー・フランキー、「蘇りの血」の中村達也、
オーディションで選ばれた新人・森優作、「ギリギリの女たち」の中村優子、
「童貞放浪記」の山本浩司。

第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、
田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを
余儀なくされる。
だが負傷兵だらけで食料も困窮、少ない食料しか持ち合わせていない田村は
早々に追い出され、再び戻った部隊からも入隊を拒否される。行き場を失い、
果てしない原野を一人彷徨う田村。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける
太陽の熱さと戦いながら彼が目撃したものは、想像を絶する地獄絵図であった……。
(Movie Walker)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-08-02 22:30 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

シン・ゴジラ

●「シン・ゴジラ」
2016 日本 東宝 120分
総監督・脚本:庵野秀明  監督・特技監督:樋口真嗣  音楽:鷺巣詩郎
出演:長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊、高良健吾、松尾諭、市川美日子、余貴美子、國村隼
    平泉成、柄本明、大杉漣、ピエール瀧、小出恵介、松尾スズキ、古田新太、光石研、他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
一部ネタバレを含みますのでご注意ください
東宝特撮シリーズはリアルタイムで観、ハリウッド版のゴジラもチェックしてきた私と
してはドキドキのシネコン。大きなスクリーンで夏休みの日曜ということもあったか、
上々の入りだった。年齢層はやや高め。
直近で見たのが2014年のギャレス・エドワーズ版「Godzilla」。渡辺謙さんが出た
やつ。前の爬虫類みたいなゴジラからオーソドック版に戻り、VFXもストーリー性を
重視した物語も、まあ良く出来ていたと思った。さて、庵野版。どうか。

面白かった。ゴジラファンも満足な出来ではないか。100%満足、とは参らない部分も
あるが、全体としてよく出来ている。VFXもそりゃ、大金かけたハリウッド張りとまでは
行かないけど、初のフルCGのゴジラも含めてよく頑張っていた。
1954年製初代ゴジラへのリスペクトは、冒頭の「東宝マーク」から始まり作中、そして
エンドロールに使われる伊福部昭氏のあの有名なゴジラのテーマ、そして「終」の文字
まで、しっかりと表現されていた。
劇場から「面白かったなあ」と思いながら出てきたのだが、何が面白かったのか、
考えてみた。構成が凄くシンプルであったこと、活劇として出来が良かったこと、
俳優陣が良かったこと、が挙げられよう。少年の心で本作に接しられたということは
初代のゴジラが持つ、プリミティブな分かりやすい魅力を持っていた、ということなのだ
ろう。すなわち、これまでコジラ映画なんて一度も観たことがない、という人にも
十二分に面白い。

冒頭から暫く続く会議の様子。政治家は責任を逃れ、役人は縦割りで融通がきかない。
会議ばかりで対応はさっぱり前に進まない。特に大杉漣演じる首相の主体性のなさ、
これらは、いざ対応したことのない災害などに対し、政治家や役人がさもありなん、の
現象であろう。これらに対して皮肉たっぷり。やがて乗り出してくる米国の有り様も
無理ばかり言ってくる様子が、これまたさもありなん、の風情。御用学者の有様も
思わずニヤリだ。役人の会議の手続きとかしっかりリサーチされていてリアリティが
あった。
自衛隊に武器を使わせて「除去」するときも、法解釈的に自衛隊が国内で武器使用を
することがどうなのか、などの侃々諤々も、現代の時事問題にフィットしかつ、
アイロニカルで面白かった。

初代のゴジラは原爆実験が産んだ時代の怪獣だった。そして本作のゴジラは、3.11の
原発事故が生み出した生物体であった。最終場面で、ゴジラは冷凍になるのだが、
まるで今の原発の冷凍土作戦のようだし、冷凍にしたまま死んではいない。そして
尾っぽの先には子どもと思しき姿が・・・。それは、そのまま原発の不気味さと表現している
と見られる。初代の持つメッセージが、60余年を経て、正しく伝えられたといえるのでは
ないだろうか。まず対決モノでないところがまず好ましい。

初代のゴジラは海に消えたわけだが、その末裔が原発の放射能を浴びて変容し、60余年
経過して現代の東京に現れたのだ(と私は解釈した)。なぜ東京に上陸したのか、それは
語られない。ひょっとしたら続編でその謎が解明されるのかもしれない。

一方、防衛省、自衛隊の全面協力を得て、自衛隊の活躍はかっこよく描かれる。かっこ
よすぎじゃねえか?と思うくらい。だが、自衛隊ではゴジラはやっつけることは叶わない
わけだな。ゴジラの動きを止めるのは、はぐれ科学者たちの一団だ。

見たことのないものの出現に慌てふためく政治家や役人。会議ばかり。役にたたない御用学者、
歯がたたない自衛隊、次第に被害は拡大するいっぽう。大きな口から放射線を吹き出す
ゴジラ。こうやって書いていると、その物語にはリアリティがあり、ゴジラと原発事故をそのまま
置き換えても成り立つなと。あれは福島原発のメタファーなのか?

役者陣が凄い。初めてちゃんと見た長谷川博己が良かった。周りの渋目の配役たちも
映画にしまりとリアリティを与えていた。固めの配役がむしろ石原さとみを浮かせてみせた
ほどだ。小出恵介、片桐はいりワンカット、松尾スズキ2カットなど、贅沢な使い方。
そしてエンドロールに出てくる野村萬斎の名前。さてどこに出ていたのか。

テンポが凄く良い。2時間という上映時間も非常に適切だ。カットが工夫されていて
アップを効果的に使い、絵の流れに変化を出していた。そして時々使われる劇画風な
演出。VFX以外の画作りも工夫されていた。ただ、中世音楽のようなコーラスのBGMは
いかにも感が強かった。

全体的にみてとても良く出来たゴジラ映画であり、邦画である。是非映画館の大きな
スクリーンでご覧になることをお勧めしたい。
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<ストーリー>
「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの庵野秀明が脚本と総監督、「のぼうの城」「進撃の巨人」の
樋口真嗣が監督と特技監督を務め、世界的怪獣キャラクター“ゴジラ”を日本版としては
12年ぶりに復活させた特撮アクション大作。

謎の巨大不明生物“ゴジラ”の出現という未曾有の国難に直面した現代の日本を舞台に、
全てが想定外の中でギリギリの決断を迫られる政府関係機関の緊急対応の行方と、
ゴジラに立ち向かう人類の運命を、綿密なリサーチに基づくリアルなストーリー展開と
迫力の戦闘アクションで描き出す。

主演は「地獄でなぜ悪い」「進撃の巨人」の長谷川博己、共演に竹野内豊、石原さとみ。
そのほか大杉漣、柄本明、高良健吾、余貴美子、國村隼、市川実日子はじめ実力派
キャストが多数出演。

 東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが崩落する重大事故が発生する。すぐさま
総理以下、各閣僚が出席する緊急会議が開かれ、地震や火山などの原因が議論される中、
内閣官房副長官・矢口蘭堂は未知の巨大生物の可能性を指摘し、上官にたしなめられて
しまう。しかしその直後、実際に巨大不明生物が海上に姿を現わし、政府関係者を愕然と
させる。
のちに“ゴジラ”と名付けられるその巨大不明生物は鎌倉に上陸し、逃げまどう人々など
お構いなしに街を蹂躙していく。やがて政府は緊急対策本部を設置するが、対応は後手後手に。

一方、米国国務省が女性エージェントのカヨコ・アン・パタースンを派遣するなど、世界各国も
事態の推移と日本政府の対応に強い関心を示していく。そんな中、様々な思惑が交錯する
関係機関をまとめ上げ、ゴジラによるこれ以上の破壊を食い止めようと奔走する矢口だったが…。
(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2016-07-31 11:20 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)