カテゴリ:邦画・新作( 77 )

風立ちぬ

●「風立ちぬ」」
2013 東宝 スタジオジブリ作品 126分
監督・原案・脚本:宮崎駿  音楽:久石譲 主題歌:荒井由実「ひこうき雲」
声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫
       竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎。
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
事前に断っておきますが、私はスタジオジブリの作品のフリークではないです。
嫌いではないのですが、しっかりみたのは「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」位かな。

個人的浅い感覚から言うと、お化けが出たり、白が空を飛んだり、ホウキにのった少女が
いたり、異形の人物が出てくる、など独特のジブリワールドがあるんだろう、ケレンで見せる
アニメエンターテインメントの世界があるのだろう。オリジナルに満ちて、そして見た人に
そこはかとなく愛とか勇気とかを訴えている、そんな感じをもっていました。
そうした点からすればこれまでジブリが作ったことのないリアルな純愛物語でしょう。

映画において、見方が間違うということはありえないわけで、見た人れぞれが個人で
心に感じたものを受け取れば良いわけです。そうした視点からいえば、本作
「風立ちぬ」は圧倒的な「純愛」の映画だと言い切りましょう。堀辰雄の「風立ちぬ」は
参考程度で、これに零戦を設計した堀越二郎の飛行機に憧れ熱中する青春を織り込む。

ストーリー自体は難しいこともなく、時として眠くなるようなテンポ。ただ、声を担当した
庵野秀明がとてもよいのだが、淡々と飛行機に打ち込み、であった少女と恋をし、
でも飛行機にも恋をし、二つの愛を得た青年の中から少女との愛だけが大空に消え
てしまい、飛行機は零戦として大空に羽ばたいたのだ。なんか零戦の飛翔が、結核で
早世してしまった、最愛の少女が心に描いていた堀越との夢と一緒に飛んでいるような
気がした。きっと彼女は堀越と一緒に仕事をして、飛行機を完成させたと喜んでいる
ことだろう。

あまりに直球の純愛に、自然と涙が出てきた。清々しい涙だったと思う。
日曜のシネコンの一番大きな小屋はほぼ満員。ラストで目頭をハンカチで押さえる女性が
多く見られました。「あなたは生きて・・」という菜穂子の言葉に胸熱くならない人はいない
だろう。

宮崎駿は、ポニョの次になにを思ってこの「風立ちぬ」を作ったのだろうか。
今、私たちに必要なのは、打算にかかわらない純粋な愛だ、といいたかったのだろうか。
いや、毎作、宮崎駿はそう言っているのだけれど、これだけストレートに描いたことが
なかっただけのことかもしれない。凄い映画だ、とは思わないけど、心の深いところを
ジーンと暖かくしてくれる佳作ではある。私は大好きな映画になりそうです。
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<ストーリー>
「宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」(2008)以来5年ぶりに手がけた長編作。ゼロ戦
設計者として知られる堀越二郎と、同時代に生きた文学者・堀辰雄の人生をモデルに
生み出された主人公の青年技師・二郎が、関東大震災や経済不況に見舞われ、
やがて戦争へと突入していく1920年代という時代にいかに生きたか、その半生を描く。

幼い頃から空にあこがれを抱いて育った学生・堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・
菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を
買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を
広めていく。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会。
やがて2人は結婚する。菜穂子は病弱で療養所暮らしも長引くが、二郎は愛する人の
存在に支えられ、新たな飛行機作りに没頭していく。
宮崎監督が模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」で連載していた漫画が原作。
「新世紀エヴァンゲリオン」の監督として知られる庵野秀明が主人公・二郎の声優を
務めた。松任谷由美が「魔女の宅急便」以来24年ぶりにジブリ作品に主題歌を提供。」
(映画.com)

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by jazzyoba0083 | 2013-07-27 12:20 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

桐島、部活やめるってよ

●「桐島、部活やめるってよ」
2012 日本 ショウゲート、日テレ 103分
監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優ほか
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日本に帰る飛行機の中で「Argo」に続いて観たiTunesでiPadにダウンロードした作品。
昨年「何者」で直木賞を受賞した若手作家朝井リョウのデビュー作の映画化で日本
アカデミー賞監督、作品など5部門を受賞、面白いという評判を受けて、機内で肩の
凝らない作品を、としてチョイスした。

評価が分かれる作りであろうが、個人的にはまあ面白く観られた。ほぼ全編高校での
高校生らの生活が描かれる。非常に自然体を強調したセリフ回しが特徴で、ドキュメン
タリー風な見方も出来る。カッコよくてバレー部のリベロで活躍する桐島君は登場しない。
彼が部活を辞めるという噂が出て、実際彼がしばらく登校しないという状況の中
ある意味予定調和で進んできた高校生たちの世界にさざ波が立つ、というものだ。

こういう高校生、いるよなあ、と思わせるリアリティが面白いし、同じ時間軸の中で
様々な高校生のパーソナリティを見せていく手法もまた興味深かった。
原作を未読なので作品が何を言いたいのかが分からないけど、青春の素晴らしさ、を
真正面から描いたのではなく、斜めから見たためその雰囲気に嵌らないと良さが見えて
こないかもしれない。ラストシーンがこれでいいのか?と思えるか思えないか。
私は思えなかった口。ただ、高校生らの生き生きとした生活というものを堪能する、という
点では誠に面白くよく出来た映画だ、と思う。
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<ストーリー>
人気作家・朝井リョウのデビュー作にして第22回小説すばる新人賞受賞のベストセラー
連作短編集を、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「パーマネント野ばら」の
吉田大八監督で映画化した青春群像ドラマ。
バレー部のエース桐島が突然退部したというニュースに騒然となるとある高校を舞台に、
生徒たちの間に動揺が拡がる中で次第に浮き彫りになっていく学園内の複雑な
人間関係を、“不在の桐島”に振り回される人物それぞれの視点から重層的に
描き出していく。
主演は「遠くの空に消えた」「劇場版 SPEC~天~」の神木隆之介、共演に「告白」の
橋本愛と「女の子ものがたり」の大後寿々花。
 
 金曜日の放課後。バレー部ではキャプテンを務め、成績も優秀な学園の“スター”
桐島が、突然退部したらしいとの噂が校内を駆け巡る。学内ヒエラルキーの頂点に
君臨する桐島を巡って、バレー部の部員はもちろん、同じように“上”に属する生徒たち―
―いつもバスケをしながら親友である桐島の帰りを待つ菊池宏樹たち帰宅部の
イケメン・グループ、桐島の恋人で校内一の美人・梨沙率いる美女グループ―
―にも動揺が拡がる。
さらにその影響は、菊池への秘めたる想いに苦しむ吹奏楽部の沢島亜矢や、
コンクールのための作品製作に奮闘する映画部の前田涼也ら、桐島とは無縁だった
“下”の生徒たちにも及んでいくのだが…。(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2013-04-27 12:30 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

フィッシュストーリー

●「フィッシュストーリー」
2009 日本 ショウゲート、スモーク、ダブ、Amuse Entertainment.112分
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、大森南朋、森山未來、石丸健二郎他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
★は6,5。新潮社の文庫本紹介にも「伊坂流ほら話」と記されているとおり、「ほら話」=
「フィッシュストーリー」である。なので、その手の内容が好きでなかったり、伊坂的
世界観を理解できなかったりする人が見る作品ではない。私は伊坂作品が大好きなので
映画も観るが(映画館には行かないけど)、彼の空気感を映像化するのは大変だと
思う。『アヒルと鴨のコインロッカー』で伊坂に気に入られその後、何作か彼の作品を
手掛けることになるのだ。これはその2作目。出来としては前作の方が好きだ。

作品のテイストが違うので、「彗星が地球にぶつかる5時間前」「決死の宇宙飛行士部隊
が、彗星の破壊に、向う」などという、ぶっ飛んだ設定での映像化は難しかったと思う。
伊坂的世界観の匂いはかなりガンバって良く出せていたんではないか。
今回WOWOWでの放送を見たのだが、そこでの濱田との対談で、中村は「オムニバスと
して鑑賞してもらえば良い」と言っていた。が、それでは済まないのがこの映画である。

伊坂+中村監督+斉藤和義+大森南朋、濱田岳といういつもの座組みに今回は正義の
味方として森山未來、地球を救う数学者に多部未華子を配した。
1976年から、いくつかの時代のエピソードを繋げながら、結局は、一見関係なさそうな
人間関係が、ラストに向かって全て繋がってくるのが痛快である。

彗星激突まであと5時間となったある街のレコード店。パンクバンド「逆鱗」の
「フィッシュストーリー」という曲が流れる。そこに現れる謎の男。

伊藤淳史率いるパンクバンド、伊藤が大森南朋からもらった「フィッシュストーリー」
という本の巻頭に「僕の孤独が魚だったら、巨大さと獰猛さに鯨でさえ逃げ出す」
という文章が物語の1つのコア、その曲の無音部分の由来、パシリとしていいように
使われる濱田青年の恋、シージャックに出くわすフェリーの女子高生と正義の味方、
そしてバンドのメンバーやレコード会社ディレクターのあれこれが一つのお話に
収斂されていく。

原作をほとんど忘れていたので、映画はそれなりに楽しめた。ばかばかしいけど別に
難しくもないので、見た人は楽しめばいいし、ラストはハッピーエンディングだし。

空の燃える?彗星がチャチだったのは残念。もう少し何とかならなかったか。
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<プロダクションノート&ストーリー>
『アヒルと鴨のコインロッカー』に続き、伊坂幸太郎の原作を中村義洋が監督した
ユーモラスでそう快な人間ドラマ。1970年代に活動した売れないパンクバンドの
一曲を中心に、とりどりの登場人物が交錯しやがて地球の滅亡をも救う、時空を
超えた奇想天外なストーリー。
伊藤淳史、高良健吾、渋川清彦の実力派若手俳優に、ロックバンド・Drive Farの
大川内利充が加わり、バンドメンバーを熱演。ロックシンガーの斉藤和義が担当した
音楽にも注目だ。
<シネマトゥデイ>

1975年、鳴かず飛ばずのパンクバンド“逆鱗”のメンバー4人(伊藤敦史、高良健吾、
渋川清彦、大川内利充)は、解散前最後のレコーディングに挑んでいた。
そしてときは超え、地球の滅亡まで数時間に迫った2012年、営業を続ける一軒の
レコード店から“逆鱗”のあの一曲、「FISH STORY」が流れ始め……。
<シネマトゥデイ>

「中古レコード店が登場する2012年のオープニングから「世界の終わり」とか
「彗星の衝突まであと5時間」とか、これはSFか!?と思うような言葉が飛びかう。
それは1982年の気の弱い大学生の自分探し、99年の世界の終わりの予言、
さらに75年に解散したバンド〈逆鱗〉の話になり、09年のシージャックへと展開して
いく。5つの時代のエピソードが交錯し時系列が自由に飛ぶので、着地点が
なかなか見えてこないのがおもしろい。

作品タイトルで〈ホラ話〉と手の内を見せてはいても、伊坂幸太郎原作だから
普通で終わるはずもないのだ。  時代をつなくキーワードは、〈逆鱗〉が最後に
レコーデイングした「FISH STORY」だ。この曲の無音部分をめぐっていろいろな
解釈や想像があり、他の時代のキャラクターが耳にする。〈逆鱗〉は「この時代で
届かなかった想いが、時空をこえてつながっていく」と演奏し、それが作品の
テーマになっている。ジクソーパズルのように最後の最後に各エピソードがピタッと
はまると、その腑に落ちかたが爽快で「見てよかった」と思う。
監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」で伊坂に絶賛された中村義洋。
彼が手がけた「ジェネラル・ルージュの凱旋」がメジャー仕様の娯楽作だとすると、
これはインディペンデント仕様の映画と音楽フリークのための快作になっている。」
(おかむら良)(映画.com)

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by jazzyoba0083 | 2013-03-24 23:00 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

ポテチ

●「ポテチ」
2012 日本 ショウゲート 製作委員会(河北新報、東日本放送他)、スモーク+ダブ。68分
監督:中村義洋    原作:伊坂幸太郎
出演:濱田岳、木村文乃、中村大樹、中村茉優、桜金造、大森南朋、石田えり、中村義洋ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これまでも伊坂作品を作ってきた中村義洋。伊坂=中村=斉藤和義=濱田岳・
大森南朋という流れが出来てきた感じ。中村監督は、独特の雰囲気を持つ伊坂
ワールドの雰囲気を割と壊さず映画化出来る人だ、と思っている。伊坂氏の
書籍は大体読んでいるので、それは
これまでの映画を見てきてもそう思うのだ。ただ、やっぱりどこか違和感は付き
まとうけど。この後見た「フィッシュ・ストーリー」なんかは別作品と見たほうが
いいかもしれない。テイストは出ていた、と思うけど。

さて、本作は68分という掌編である。中村監督が東日本大大震災の後、被災地に
エールを送る意味も含めての製作となった。スマートな泥棒と、プロ野球選手の
赤ちゃん取り違え事件の話。
なんといってもデビュー間もない木村文乃が良かった。存在感があるなあと。
下手にテレビドラマなんかに出て消耗してもらいたくない女優さんだ。
運命の交錯という伊坂ワールド得意の世界の雰囲気は良かったと思うけど、
映画としての出来はどうか、といわれると、う~ん、となってしまうなあ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、仙台を舞台とした
作品を世に送り出してきた原作:伊坂幸太郎&監督:中村義洋のコンビで贈る本作は、
中短編集「フィッシュストーリー」に収められた同名作を映画化した68分の中編だ。
震災後すぐに企画が動き出し、仙台でオールロケが敢行された。
プロ野球のスター選手と、彼に特別な思いを寄せる平凡な青年─実は同じ年、同じ日に
生まれた二人の奇妙な繋がり、彼らを取り巻く人たちの強い絆が、独特の語り口で
綴られていく。伊坂&中村作品の常連、“いい人”を演じさせたら一級品の濱田岳が
本作でも主人公の心優しい青年を演じ、魅力を振りまいている。

今村(濱田岳)と若葉(木村文乃)の出会いはビルの屋上だった。そのきっかけと
なったのは、一本の電話。2人が出会う少し前、ビルの屋上から飛び降り自殺をしようと
していた若葉は、死ぬ前に恋人に電話をかけた。ところが、留守電に吹き込まれた
メッセージを聞いていたのは、彼女の恋人の家に空き巣に入っていた今村とそのボス。

“これから死ぬ”という彼女を放っておくことができず、今村は“キリンに乗っていくから!”と、
わけのわからない言葉を発して、若葉のいるビルへ向かったのだ。これによって自殺を
思い止まった彼女は、今村と同棲を始める。

ある日、今村の空き巣の仕事を見てみたいと同行する若葉。忍び込んだマンションの
一室は、プロ野球選手の尾崎の部屋だったが、今村は野球漫画を読んだり、ソファで
くつろいだり、何かを盗む様子は全くない。若葉が金目のものを見つけて帰ろうと促して
もなかなか動かない。と、そこへ電話のベルが鳴り、家主の尾崎に助けを求める
メッセージが。若葉と出会ったときと似ている、と今回も放っておけなくなった今村は、
メッセージを残した女の元へ向かう。

尾崎の代理で助けに向かった今村と若葉だったが、そこには思わぬ出来事が待っていた
……。意外な事実を知って腹を立てた今村と若葉は、帰り道にポテトチップスを買い、
車の中で食べる。その時の若葉の“コンソメ食べたい気分だったけど、塩味もいいもん
だね。間違ってもらって、かえって良かったかも”という何気ない言葉に、泣きじゃくる今村。

なぜ、彼は泣いたのか?そもそも、なぜ、今村は尾崎に執着するのか?すべての理由は
26年前、2人の赤ん坊が生まれたあの日に遡り……。若葉は、今村が憧れる兄貴分の
黒澤(大森南朋)からある事実を聞かされる。 」(goo映画)

尾崎宅に電話をかけてきた女は美人局であり、背後にいた若い男をボコボコニする。
さらに仙醍キングスの監督を脅し、尾崎を代打に送り込ませる。みんなで応援するなか
驚きの代打尾崎は、起死回生のホームランをかっ飛ばすのだった。

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by jazzyoba0083 | 2013-03-19 22:30 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

●「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」
2011 日本 松竹 製作委員会(テレ東系) 123分
監督:蔵方政俊
出演:三浦友和、余貴美子、小池栄子、中尾明慶、吉行和子、塚本高史、岩松了、西村雅彦他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
頑張れ!日本映画! 前作がとても良かったな、という記憶があるので、本作は
残念だった。鉄道は背景であり、主役ではない。定年間近の運転士と、自分の
人生を見つけたいと願う妻の話である。美しい富山の風景だけが記憶に残った。
個人的にはシンパシーを感じるシーンもあったのだが、物語が総じて薄っぺらだ。
その割には上映時間が長すぎ。電車運転のシーンはどうやって撮ったのかなとは
思ったけれど。

三浦友和、肩に力が入り過ぎだ。長編初監督の演技指導やいかばかりだったか。

「定年」「末期がん」「赤ちゃん誕生」「事件」という想定も今さらなんだかなあだし、
一度離婚した夫婦、また後でくっつくんだろうなあ、とは想像がついてしまう。
仁科亜希子の登場は何だったのだろうか?

このシリーズ、地方の鉄道をネタに続くのだろか。ならばもう少し脚本を何とかしないと
ただの観光映画(あるいは地元振興)になっちゃうよ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「ローカル私鉄を舞台にした人生模様を描く“レイルウェイズ”シリーズ第2弾。
舞台を富山県に移し(今回取り上げられたのは富山地方鉄道)、定年退職間近の
運転士とその妻の“第2の人生”への分岐点を、同僚や部下など周りの人々の人生を
交差させながら描く感動作だ。
そばにいるのが当たり前すぎて、本当の気持ちを言葉に出来ない夫婦を三浦友和と
余貴美子が好演。シリーズ前作のチーフ助監督を務めた蔵方政俊が本作で監督
デビューを飾り、人生の過渡期で自分を見つめなおす夫婦をめぐる人間模様を、
細やかに描き出した。雄大な立山連峰を望みながら、緑豊かな田園風景が展開する
富山地方鉄道の沿線風景もまた見どころのひとつだ。


滝島徹(三浦友和)は鉄道運転士として仕事一筋の日々を過ごし、59歳になった。
55歳になった妻・佐和子(余貴美子)は、専業主婦として徹を支えてきた。
徹が1か月後に定年退職を控え、夫婦で第2の人生をスタートさせようとしていた
ある日、佐和子が結婚するときに辞めた看護師の仕事を再開すると宣言する。
しかし徹は佐和子の申し出を理解せず、2人は口論となる。思わず家を飛び出した
佐和子と徹の溝は深まる一方で、ついに佐和子は離婚届を徹に手渡す。

これからの人生は妻のためにと思っていた徹に対し、自分の人生を生きたいと
願った佐和子。佐和子には、徹の知らないある理由があった。そばにいるのが
当たり前すぎて、本当の気持ちを言葉にできない2人に、ひとり娘とその夫、
徹の同僚や部下、佐和子が担当する患者一家の人生が交錯していく。
こうして徹と佐和子は、思ってもみなかった第2の人生の出発点にたどりつく。 」
(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2013-02-07 23:20 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

一枚のハガキ

●「一枚のハガキ」
2011 日本 近代映画協会 114分
監督・原作・脚本:新藤兼人
出演:大竹しのぶ、豊川悦司、六平直政、大杉漣、柄本明、倍賞美津子、津川雅彦、川上麻衣子他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
新藤監督の作品は初めて観た。100歳でこの筆力と演出、たいしたエネルギーだと思うし
反戦に対する桁違いの思いも凄い、としか言えない。激賞する評価もおそらく「100歳の
新藤監督の作品だから」ということでのことではないかと推察する。
この年のキネ旬邦画ベスト1を獲得したが、個人的には映画としての完成度はどうかなあ、
というのが偽らざる感想だ。 気骨の監督からのラストメッセージ、という価値は認めるが。

悲喜劇、なのだろうか、どうも肩に力が入る。大竹しのぶの演技は高く評価しているのだ
けれど、本作におけるエキセントリックなお芝居は引いてしまう。意図的かもしれないが
本作の演出は概して、お芝居チックであり大仰である。弟と結婚するにはちょっと年を
食いすぎている大竹のセックスシーンも引きまくり。もう少し若い人をキャスティング出来
なかっただろうか。ところどころの大竹は痛々しくさえある。性の衝動に突き動かされる
年代の女性なら若くていい女優さんはいただろうに。(新藤映画に出てくれる若い女優は
いないか・・・)
深刻ぶらず、時にクスッと笑ってしまうような描き方の中に相対的に悲しみを浮かび上が
らせようという監督の狙いなのだろうけど。ラストの麦畑も広すぎないか?

印象的だったのは、戦争で生き残るのが「運」ということ。これが一枚のハガキに託され
映画に一本筋を通している。これには考えさせられた。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人監督自ら、「映画人生最後の作品にする」と
宣言した本作。太平洋戦争末期に徴集された100人の兵士のうち、94人が戦死し
6人だけが生きて帰った。その生死を分けたのは、上官が彼らの赴任先を決める
ために引いた“くじ”だった―という、新藤監督自身の実体験を基に作られた。

人の運命がくじによって決まり、兵士の死は働き手を失った家族のその後の人生を
も破滅に向かわせる。そんな戦争の愚かさと不条理を、時に厳しく、時にユーモアを
交えながら描く。新藤監督が自身を投影させた主人公役の豊川悦司と、愛する人を
次々に亡くし、戦争への憎しみを生きる力にする女性を演じた大竹しのぶの好演に
も注目。


戦争末期に召集された100人の中年兵は、上官がくじを引いて決めた戦地にそれぞれ
赴任することになっていた。クジ引きが行われた夜、松山啓太(豊川悦司)は仲間の
兵士、森川定造(六平直政)から妻・友子(大竹しのぶ)より送られてきたという一枚の
ハガキを手渡される。

「今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので 何の風情もありません。友子」

検閲が厳しくハガキの返事が出せない定造は、フィリピンへの赴任が決まり、生きて
帰って来られないことを覚悟し、宝塚へ赴任する啓太に、もし生き残ったらハガキを
持って定造の家を訪ね、そのハガキを読んだことを伝えてくれと依頼する。

戦争が終わり100人いた兵士のうち6人が生き残った。その中の一人、啓太が故郷に
帰ると、待っている者は誰もおらず、家の中は空っぽだった。啓太が戦死したという噂が
流れ、恋人同士になってしまった妻と啓太の父親は、啓太が生きて帰ってくるとわかり
二人で出奔したのだった。
生きる気力を失い、毎日を無為に過していた啓太はある日、荷物の中に定造から託された
ハガキを見つける。一方、夫を亡くした友子は悲しみに浸る間もなく、舅姑から自分たちは
年老いて働けないのでこのまま一緒に暮らしてほしいと頼まれる。
その上、村の習わしで長男が死んだら次男が後継ぎとなることが決められており、
友子には次男の三平(大地泰仁)と結婚をしてほしいという。
他に身寄りのない友子は、愛する夫との幸せな人生を奪った戦争を恨みながらも、
定造の家族と生きていくことを承諾する。ささやかな儀式で夫婦となった友子と三平だった
が、しばらくすると三平も戦争に招集され戦死。その後、舅と姑が立て続けに死に、
ひとり残された友子は定造の家族が唯一残した古い家屋と共に朽ち果てようとしていた。

そんなある日、ハガキを持った啓太が訪ねてくる。クジ運だけで自分が生き残ったことに
罪悪感を感じる啓太と、家族も、女としての幸せな人生も、何もかも失ってしまった友子。
戦争に翻弄されたすべてを奪われた二人が選んだ再生への道とは……。 」(goo映画)

村に「くじ運」で残った大杉漣は、大竹が好きで、妾になるように迫るが、(いいやつなんだ
けど)現れた豊川にボコボコにされる。豊川は船を売って得た20万円を持っていた。
それを使ってブラジルに行こうとしていたのだ。豊川は大竹に「くじで生き残った」詫び料と
して10万を渡そうとするが。「金の問題ではない」と突き返される。大竹は自分も
ブラジルに連れて行ってくれと懇願する。旅立つ日、遺骨も入っていない骨箱を燃やそうと
して家に延焼し、住んでいた家を全焼してしまう。
ブラジル行をあきらめた豊川は大竹に結婚を申し込み、ここに麦を植えて暮らそう、と
言うのだった。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-12-19 23:15 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(1)

●「はやぶさ 遥かなる帰還」
2012 日本 東映 テレビ朝日、朝日新聞ほか制作委員会 136分
監督:瀧本智行  原作:山根一眞
出演:渡辺謙、江口洋介、夏川結衣、小澤征悦、中村ゆり、吉岡秀隆、石橋蓮司、藤竜也、
山崎務、嶋田久作、ピエール瀧、近藤芳正他。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
満身創痍で小惑星イトカワから人類初の月以遠からのサンプル回収に成功した、
「はやぶさ」。この人工衛星を擬人化し、涙と感動に誘うことは、事実からして容易い。
3作作られた「はやぶさ」関連の映画の内、本作しか見ていないのだが、
「はやぶさ」が次々の直面するトラブルに、諦めずに果敢にトライした技術陣の苦闘を
描き、衛星を映像で擬人化してみせ、感動を呼ぶ。悪い映画ではないと思うのだが
長い割には、またトラブルかい!!(怒)みたいな展開になっていく。
さすがに地球に燃えつきつつも帰ってくる姿は、ウルウルものではあるけど、実際の
ニュース映像を見たときにはもっとウルウル来たと思う。
物語としては山根の原作の方が面白いんじゃないかな。未読だけど。
ジャクサ、メーカー(NEC)、部品を作った町工場のオヤジ、その娘の新聞記者らの
それぞれの思いで綴る。全体が情に流れていく、流されていくような展開にひっかかりを
覚える。せっかく新聞記者という理性の立場の人間を配したのだから、彼女の目線での
客観的な論調を、ナレーション以外でも活用したら良かったのに。
化学技術的なテクニカル・タームがいっぱい出てくるが、分からなくても(説明もないが)
分かる。技術者の苦闘がテーマであるので大きな動きさえわかれば小さい単語は
気にならない。
それとVFXで描く「はやぶさ」」と宇宙は素晴らしいものであった!


渡辺謙、江口洋介、中村ゆり、山崎務、藤竜也、はいい感じ。吉岡秀隆はいつもの一本
調子だなあ。
他の2作品と見比べてみたい。
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<ストーリー>
「小惑星「イトカワ」から岩石サンプルを持ち帰るという世界初のミッションを成功させ、
地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。その偉業を支え完遂させたプロジェクト
チームと家族の、熱い思いと努力を豪華キャストで描いた人間ドラマだ。
リーダーの山口教授と、彼が率いる技術者たちの生きざま、そして彼らがどんな
思いを抱きプロジェクトと向き合っていったかが、観る者の胸を熱くする。
さらに最新VFXでスクリーンに再現された、「はやぶさ」視点で見る神秘的な深宇宙が
興味深い。
主演は、ハリウッドでも活躍する名優・渡辺謙。偉業や成果を伝えるだけの物語で
はなく、困難を乗り越えた技術者たちの話に焦点を当てたからこそ、深遠なドラマに
仕上がった。

2003年5月9日。小惑星探査機“はやぶさ”を搭載したロケットが鹿児島県内之浦
観測所から飛び立つ。その最大の目的は、小惑星“イトカワ”へ行き、太陽系の起源、
地球の起源を探る手がかりとなる石や砂を持ち帰ること。
しかしそれは、世界でも例のない困難なミッションへの挑戦でもあった。

ロケットを見守る“はやぶさ”プロジェクトマネージャーの山口駿一郎教授(渡辺謙)や
新聞記者の井上真理(夏川結衣)たち。2004年5月、“はやぶさ”は地球の重力と
交点速度を借りて方向転換とスピードアップを行なう“地球スウィングバイ”、7月には
“イトカワ”の撮影に続けて成功。
真理はカプセル担当の鎌田悦也(小澤征悦)や広報担当の丸川靖信(藤竜也)など
プロジェクトチームの取材を続ける一方で、疎遠になっていた町工場を営む父、
東出博(山崎努)と会う。妻を亡くして仕事も減った父を心配しながらも、シングルマザーと
して働く真理は、父との距離を埋められずにいた。

その後も様々な困難を乗り越えた“はやぶさ”は、2005年11月に“イトカワ”のサンプル
採取に成功。だが、化学エンジンの燃料が漏れ、姿勢制御も不能になる。
藤中仁志(江口洋介)と森内安夫(吉岡秀隆)は、イオンエンジンの燃料噴射によって
姿勢制御に成功。危機を脱したものの、姿勢制御に時間を要したことで地球への
期間が予定より3年延びてしまう。
さらに通信途絶やイオンエンジンのトラブルなどが重なり、2009年11月に最後の
イオンエンジンが停止。最大の危機に直面した時、山口はリーダーとして決断する。
“はやぶさ”を地球へ帰す。決意を同じくした藤中と森内は、イオンエンジンに最後の
指令を送った。満身創痍になりながらも地球へ帰還しようとする“はやぶさ”のため、
チームの技術と想いがひとつになる。そして真理と父親に間にも、“はやぶさ”の帰りを
願う気持ちが絆を結ぼうとしていた……。 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-12-10 14:49 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

アフロ田中

●「アフロ田中」
2012  日本 Showgate 114min.
監督:松居大悟  原作:のりつけ雅春
出演:松田翔太、佐々木希、堤下敦、田中圭、遠藤要、駒木根隆介、リリー・フランキー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
この手の新作映画は普段は見ないのだが、シネコンでたまたま見た
予告編が面白そうだったので、WOWOWでの放映をきっかけに鑑賞してみた。
原作がコミックなので漫画チックな描きっぷりは当然なんだけれど、
アフロ田中の善人ぶりに引き込まれつつ、結局観てしまった。どうってことない
アフロ田中のちょいとした恋物語なんだけど、異形ながら人が良くそれゆえに
なにごとも大成しない田中君が、恋に奮闘するお話で、結末も冴えないのであるが
それはそれ、本人もたいして気にしてない。
そんなノンシャランな生き方が素晴らしいアフロ田中君なのだ・・・ww

松田翔太の、オヤジさんの「なんじゃこりゃ!」ばりの眉間にしわを寄せた困り顔は
良かったし、マドンナの佐々木希、社長のリリー・フランキーも皆脱力系映画に
フィットしていたと思うよ。
暇なときに肩の力をだら~と抜いて見飛ばす分には悪くない映画だ。ちょっと
長すぎだけど。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「ビッグコミック・スピリッツ(小学館)で連載中の人気コミック「アフロ田中」シリーズを
映画化。アフロヘアがトレードマークの妄想男・田中の、エッチでちょっぴりせつない
青春ムービー。巨大なアフロヘアを「おっぱいの柔らかさ」と信じて疑わない田中。
恋愛したことがないどころか、年齢=彼女いない歴をバリバリ更新中なのに、新しい隣人・
亜矢ちゃんのハートを射止めようと必死に策を練る……。
おバカに見えて実は大真面目な田中のアフロな生き方に、笑いながらもこっそり共感して
しまうかも。主演は、松田翔太、佐々木希、堤下敦(インパルス)、田中圭ら、笑っちゃう
くらい超豪華キャスト。監督は、ドラマ出身でこれが長編映画デビューとなる松居大悟。

のりつけ雅春の同名ギャグ漫画を「ハードロマンチッカー」の松田翔太主演で映画化。
彼女いない歴24年の男が、彼女を作ろうと空回りしながら悪戦苦闘する様を描く。
監督は本作が商業映画デビューとなる松居大悟。
共演は「天使の恋」の佐々木希、「カンフーくん」の堤下敦、「ランウェイ・ビート」の田中圭、
「七つまでは神のうち」の駒木根隆介。


強烈な天然パーマでこの世に産まれ落ちた田中広。幼い頃からその髪質ゆえ理不尽な
イジメを受け、不遇の少年時代を過ごしてきた。
成長し高校生となった田中はノープランのままその場のノリで学校を中退。その後、
さらなる自由を求めて埼玉から上京する。
肉体労働で日々汗を流しながら、田中(松田翔太)は24歳を迎えるが、いまだ、彼女も
出来ない寂しい生活を送っていた。
そんな時、学生時代からつるんできた地元の仲間たちの1人、井上(駒木根隆介)が、
結婚するという知らせが舞い込む。
高校時代の約束を思い出し、真っ青になる田中。その約束とは“仲間5人のうち誰かが
結婚する日には、その時の彼女を連れてくる”というものだった。

焦る田中の前に、隣に引っ越してきた加藤亜矢(佐々木希)が現れる。そのあまりの
美しさに激しく心をときめかす田中だったが、あんなのどうこうできるはずないだろ、と
瞬時に諦めてしまう。そんな中、田中は彼女がいないことを仲間たちに告白しようと
決め、帰郷。だが半年ぶりに再会した仲間たちは、それぞれ適度に生活に疲れながらも、
身の丈にあった彼女をしっかり作っており、結局、田中は彼女がいる振りを続けるしか
なかった。

東京に戻った田中は、精力的に合コンに参加する日々をスタート。だが頭でっかちで、
ことごとくズレている田中を相手にする女子がいるはずもない。合コンで出会ったユミ
(原幹恵)となんとか連絡先を交換し、ホテルまで行くはめになるものの、やはり肝心な
ところでうまくいかない。
もはや悟りの境地まで達した田中は、すべてを諦めようとするが、そんな時、隣室から
悲鳴が。「ゴキブリが出た」とかわいく騒ぐ亜矢を助けたことがきっかけで、2人の仲は
まさかの急接近。

煩悩を捨てようと一人戦う田中だが、亜矢の魅力の前にあふれ出る好意(と性欲)を抑え
られない。そして遂に運命のクリスマスが訪れる。
友達との約束が急遽なくなってしまったと言いながら「もしよろしければ、お食事でも」と
頬を赤らめながら、健気に田中を誘う亜矢。一気に幸せの絶頂まで駆け上る田中をもう
誰も止められない。まるで恋人同士のようにクリスマスデートを楽しむ田中と亜矢だったが、
そこには大きな落とし穴が待ち受けていた……。 」(goo映画)

亜矢ちゃんを自分の部屋に連れてきたところ、実はその部屋には悪友たちがサプライズ
パーティーをしかけるために潜んでいて・・・。そこに二人が帰ってきたが、押入れから
ビデオを持った悪友が転がりでるに及び、「ハメ撮り・・・」を・・!!亜矢ちゃんは去って
行ってしまったのだ。

その後、何とかよりをもどし遊園地デートで上手く行くと思っていたところ、見事に振られ、
友人の結婚式では酔態をさらして大変なことになり・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-12-04 23:15 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

●「ゴールデン・スランバー Golden Slumbers」
2009 日本 東宝、アミューズ 139分
監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、柄本明、濱田岳、大森南朋、慣地谷しほり
   相武紗希、木内みどり、伊東四朗、香川照之 ほか。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
伊坂幸太郎の作品は好きでほとんど読んでいるが、映画はこれまでに
「重力ピエロ」しか観ていない。「重力~」は、本の味わいを良く出していたな、
という感じだったので、今回はどうなんだろう、と多少の不安もあって鑑賞した。
結論から言うと、本作も長編小説をうまく2時間少々に纏めたな、味わいも
かなり良く頑張って出していたな、と感じた。
堺雅人はどうなのかな、とも思っていたが、観はじめたら慣れてしまって
違和感は感じなかった。
冒頭のデパートのエレベータでのシーンがラストに繋がっていくのがちょっと
感動的。原作はああではなかったと思うけど。左様に細かい伏線が小気味よく
回収されていくが、その過程にはいささか、「それはないでしょう」という
シーンもある。最大なのは、「ひとり、それもイイ、ふたりそれもイイ、
さんにんそれもイイ~」と歌うカローラの、ボロボロになったやつがバッテリの
交換だけで動かないでしょう、それにタイヤはどうしたの?とか・・・。
マンホールからあれだけの花火を打ち上げるって・・・とか。

ストーリーとして、謎の殺人鬼(濱田)の正体や背景、真犯人の正体、主人公の
その後など、根本的な部分はオープンエンドとなっている。これは原作に
忠実であり、「黄金のまどろみ」と名付けた小説の、エンターテインメント
読み物としての完成度が、伊坂の小説の多くがそうであるように「奇譚」で
あることを思えば納得できるだろう。
キャスティングもなかなか良かったと思う。
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<ストーリー>
「圧倒的なリーダビリティと鮮やかすぎる伏線回収で、2008年の
“本屋大賞”や“山本周五郎賞”を受賞するなど各方面から絶賛された
伊坂幸太郎の傑作ミステリーを映画化。
仙台を舞台に、ある日突然、見えない巨大な力によって首相暗殺の
濡れ衣を着せられ追いつめられていく一人の男が、かつての仲間たちを
はじめ彼の無実を信じる人々の支えだけを頼りに、懸命の逃亡を
繰り広げる姿をスリリングかつ感動的に描き出す。
主演は「南極料理人」の堺雅人、共演に「チーム・バチスタの栄光」の
竹内結子。監督は、これまでにも「アヒルと鴨のコインロッカー」や
「フィッシュストーリー」など伊坂幸太郎作品の映画化で実績を
残してきた中村義洋。
 
仙台に暮らすごく平凡な30歳の独身男、青柳雅春。(堺)金田首相が
凱旋パレードを行うその日、大学時代の同級生・森田に呼び出された彼は、
“お前、オズワルドにされるぞ。とにかく逃げろ”と謎の警告を受ける。
その直後、背後のパレード会場で爆発音がしたかと思うと、なぜか2人の
前に警官が現われ、躊躇なく拳銃を向ける。

訳もわからぬまま反射的に逃げ出した青柳は、やがて自分が身に覚えの
ない証拠によって首相暗殺の犯人に周到に仕立てられていくことを
大量のマスコミ報道で知る。
青柳の元恋人で大学時代のサークル仲間でもある樋口晴子(竹内)は、
事件の報道に驚き、かつての仲間たちに連絡を取ろうとするのだが…。」
(allcinema)

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by jazzyoba0083 | 2012-10-09 23:10 | 邦画・新作 | Trackback(1) | Comments(0)

ステキな金縛り

●「ステキな金縛り」
2011 日本 東宝・フジテレビ  142分
監督・脚本:三谷幸喜
出演:深津絵里、西田敏行、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、草彅剛、中井貴一、市村正親
   小日向文世、KAN、山本耕史、戸田恵子、生瀬勝久、深田恭子ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
三谷監督のメジャー作品はほぼ観ているが、本作はちょっと期待外れ。展開が
ベタな割には上映時間が長すぎ。緩慢なシーン、ここ要らないんじゃないか?と
いうシーンもあった。昔の武士を現代の法定の証人として連れてくるという設定は
面白いし、その幽霊が3つの条件に合わない人には見れない、という所も
悪くはない。ただ、西田敏行の登場からして、ケレンみで持っていこうとする、
あるいは、笑わしたろか、とするキャラクター設定が強引さを感じる。
三谷作品の笑って、もう少し奥深くひねたところから発生していたのでは
なかったかな。西田敏行=落武者が頭にあっての脚本か、とも勘ぐってしまう。

豪華な配役を活かしきれず、大人数のキャラクターが散漫になってしまい、それを
恐れるが故に長くなってしまい、という悪循環。
そして、やっぱり舞台を観ているような展開。生の俳優さんたちが演じる生の舞台
ならば、このままのストーリーでもいいかもしれないが、映画となると・・・。
そんな中、深津絵里と中井貴一が良かったです。佐藤浩市は、もったいなかった。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「三谷幸喜の監督第5作目は、ダメ弁護士と幽霊が活躍する法廷ミステリー。
深津絵里と西田敏行が、テンポの良いやり取りでそのコメディアンぶりを発揮
している。他にも、中井貴一、阿部寛、浅野忠信ら、個性的で芸達者な俳優たちが
集合し、物語を盛り上げる。
法廷が舞台となるということもあり、三谷お得意の密室の会話劇的な要素も
たっぷり。深津と中井の丁々発止のやりとりと、緩急のある西田のボケには、
思わず笑ってしまう。かつての三谷作品に出演した俳優たちが、小さな役や
以前と同じキャラクターで登場しているのも、ファンには嬉しいところ。
最初から最後まで、三谷作品のエッセンスがたっぷりつまったステキな
コメディ映画といえるだろう。

エミ(深津絵里)は失敗続きで後がない三流弁護士。彼女が新しく担当に
なったのは、とある殺人事件。被告人は無実を主張。完璧なアリバイがある
という。なんと事件当夜、旅館の一室で金縛りにあっていたというのだ。
無実を証明できるのは一晩中彼の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊だけ。

エミはその幽霊、六兵衛(西田敏行)に会い、彼を証人として法廷に召喚する。
しかしこの六兵衛の姿は、すべての人に見えるわけではなかった。
しかもエミの前には、一切の超常現象を信じない敏腕カタブツ検事、小佐野
(中井貴一)が立ちはだかり……。
人生のどん詰まりに立たされたダメダメ弁護士と、421年前に無念の死を
遂げた落ち武者の間に生まれた奇妙な友情。果たして彼らは、真実を導き
出す事ができるのか……? 」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-09-18 23:50 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)