カテゴリ:邦画・新作( 76 )

ふたたび~Swing me again~

●「ふたたび~Swing me again~」
2010 日本 GAGA、松竹 111分
監督:塩谷俊
出演:鈴木亮平、MINJI、青柳翔、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男、渡辺貞夫、古手川祐子
   陣内孝則、財津一郎

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
今なぜハンセン氏病だった老トランペッターの話なんだろう。
話としては悪い話ではないのでけちをつけるつもりもないけど、映画と
してどうか、といわれると、ご覧の★の数となる。
なんなんだろう、物語性が希薄なのかなあ。

主人公は学生時代に花形トランペッターとしてレコードも出した貴島健三郎(財津)と
そのジャズ仲間。しかし貴島は、ハンセン氏病を病み、恋人とも判れ隔離病棟へと
収容された。それから数十年が流れた。

貴島の孫、大翔も、トランペットを吹く。やがて彼と祖父健三郎がかつてのメンバーを
訪ねて歩くロードムービーとなっていく。

ラストは、神戸の有名なライブ会場で全員が揃っての演奏。これを仕上げなくては
死ねない、とでいうような最後の炎であった。

<ストーリー>
「50年の時を経て仲間との約束を果たそうとする元ジャズ・トランペッターと
その孫がたどる旅を、往年のジャズナンバーと共に描く心温まるロードムービー。
旅を通じて仲間との友情や家族との絆が描かれ、人生に今一度向き合う主人公の姿が
胸に迫る感動作だ。突然現れた祖父に巻き込まれるように旅をする孫を演じるのは、
テレビドラマ等で人気急上昇中の鈴木亮平、ハンセン病に冒されて50年以上もの
隔離生活を強いられた祖父を名優・財津一郎が演じている。
そのほか、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男など、ジャズと縁の深いキャストたちが
名演奏を聴かせてくれるのが嬉しい。さらに、渡辺貞夫の圧倒的なサックス・
パフォーマンスも見どころだ。

神戸。大学のジャズサークルでトランペットを吹いている貴島大翔(鈴木亮平)は、
密かに“COOL JAZZ QUINTETTE”というジャズバンドに憧れていた。
それは、たった1枚のLP盤を残して忽然と姿を消してしまった幻のバンドであった。

大翔は家に保管されていたコレクションの中に偶然そのLPを見つけ、熱烈なファンに
なったのだ。ある日、大翔は父・良雄(陣内孝則)から、亡くなったと伝えられていた
祖父がまだ生きており、ハンセン病療養所から50年ぶりに戻ってくると聞かされる。
だが、大翔は生まれて初めて会う祖父・健三郎(財津一郎)との接し方が分からず、
会話もままならない。ところが何の気なしに聴かせた1枚のレコードに、健三郎の
表情が一転。
健三郎は“COOL JAZZ QUINTETTE”のトランペッターだったのだ……。そんな中、
健三郎は50年前のバンド仲間を探したいと、家を出て行ってしまう。
ところが、巻き込まれるようにして大翔はこの旅に同行することとなり、健三郎の
かつてのバンドメンバーを訪ねる形で、神戸から京都、和歌山へと向かうのだった。

50年ぶりの再会に戸惑いながら健三郎の訪問に喜び、泣き、笑い、興奮する友人たち。
そんな中、野田百合子(MINJI)という一人の女性の存在が明らかになる。
彼女は“COOL JAZZ QUINTETTE”のピアニストで、ハンセン病の健三郎の子供を
産んだことで家族からも子供からも引き離され一人寂しく死んでいったのだという。
実は、健三郎がいちばん会いたかったのはこの女性、即ち大翔の祖母だった。

大翔は、この旅を通して祖父から父を経て自分へと繋がる家族の絆を知るのであった。
二人の旅が終わりを迎える頃、思いがけないサプライズが待っていた。
神戸のジャズクラブ“SONE”で、50年間果たせなかった“COOL JAZZ QUINTETTE”の
ライブを実現できることになったのだ。そして今、バンドのラストステージが
幕を開けた……。」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2011-12-15 22:55 | 邦画・新作 | Trackback(1) | Comments(0)

十三人の刺客

●「十三人の刺客」
2010 日本 東宝 TV asahi Films,「十三人の刺客製作委員会(テレビ朝日系)」141min.
監督:三池崇史 原作:池宮彰一郎 「十三人の刺客」脚本(1963)
出演:役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、高岡蒼甫、六角精児、
   石垣佑磨、波岡一喜、窪田正孝、井原剛志、松方弘樹、吹石一恵、谷村美月、
   内野聖陽、光石研、岸辺一徳、平幹治朗、松本幸四郎、稲垣吾郎、市村正親
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
藤沢周平ものの時代劇も好きだが、久しぶりに時代劇の大活劇というかチャンバラの
映画を見た。ストーリーは復讐譚で単純。対立の構図も極めて判りやすい。
1963年のオリジナルは未見だが、映像の作り上げ方などはこちらの方が上、との
もっぱらの評判だ。役者もいいのが揃った。特に、役所と市村は素晴らしい。
稲垣も「民草の痛みをしらぬボンボン殿様」を好演だが、彼のありようは
「太平の世の中が生み出した怪人」であり、20数年後に滅ぶ徳川幕府の武士道の
対極として作り上げられてしまった歪んだ支配者。これに立ち向かう正道の武士道を
打ち抜く13人(12人?)。少々長さも気になったが、面白く見せてもらった。
エログロも含めて。松方弘樹の殺陣は、さすがに様になっていて気持ちよかったな。
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痛快な50分に及ぶチャンバラ、そしてラスト。三池監督は面白さの後に残る、幕末に
迫る歪んだ武士道を抱えた世の中のメタファーとして稲垣~松本幸四郎~役所ら13人を
配置したに違いない。ただ、ラストの伊勢谷の再登場は、ファンタジー?という誤解?
も呼び勝ちだろうし、ラストのラスト、山田孝之が、武士を辞める!といって刀を
捨てようとするが、捨てきれない様は、この時代の身分の抜き差しならぬありようを
語っていた。
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ただ、みなさんも思われたと思うが、村を3500両で全部買収、火薬も大量に仕掛けた
のなら、200人も敵が来るとは思っていなかったとは言え、もっと火薬でドッカン
ドッカンとやって敵勢を削げば良かったのに。そこまでの大量の敵を予想していなかった
というのなら、落合宿で、じっと待ち伏せた役所の深謀遠慮はそこまで、ということに
なる。買い取った村に仕掛けをたくさんしておいて、「小細工はここまでだ。あとは
斬って斬って斬りまくれ!!」と掛け声を掛けた瞬間、役所は相当困難な戦を覚悟した
に違いない。

日本アカデミー賞撮影賞、美術賞を獲得した画面は、当時の夜の部屋の暗さ、街の
たたずまい、女たちのはがれ気味の化粧など、リアリティの獲得に成功していたと
いえよう。

ラスト、私は一対一の対決となった稲垣と役所、稲垣が実は結構な剣の使い手で、
役所が苦戦し、これを市村が助太刀するのかと一瞬思ったりした。(苦笑)

全体として男の子には楽しい活劇としてよく出来た映画だ。底は浅いと言わざるを得ないが
エンタテインメントとしての完成度は高いといえる作品であろう。

<ストーリー>
「1963年に公開された同名映画を、鬼才・三池崇史がリメイクした超大型時代劇
アクション。主演の役所広司を筆頭に、同士となる刺客に山田孝之、伊勢谷友介、
伊原剛志、沢村一樹、松方弘樹ら。
さらに冷血で残酷な暴君に稲垣吾郎、彼の忠実な家臣に市村正親という、まさに
日本映画界を代表する豪華な顔ぶれが集結。これだけの役者が揃って、面白くないわけがない!

“十三人の刺客”それぞれに、キャラクターや背景までうかがえる見せ場を用意して
あるのも、三池監督らしい心憎い演出だ。そしてクライマックスとなるのは、
“ラスト50分の壮絶な死闘”。人を斬ると切れ味が鈍るので、用意しておいた無数の
刀を使い捨てにしていく描写など、恐ろしいほどのリアリティ。宿場町全体を大きな罠に
仕立て上げる、大胆不敵な知略の数々も見どころだ。


 弘化元年3月。明石藩江戸家老・間宮(内野)が、老中・土井家の門前で切腹自害。
間宮の死は、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりを訴えるものであった。

将軍・家慶の弟である斉韶は、明年には老中への就任が決まっている。
事件は時の幕府を動揺させ、このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した
土井(平)は斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門(役所広司)にその命を下す。

大事決行を控え、新左衛門は刺客集めに奔走。剣豪浪人平山(井原)、酒と女と博打に
溺れる新左衛門の甥・新六郎(山田)ら十一人の強者達が新左衛門のもとに集う。
暗殺計画が極秘裡に進められる中、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛(市村正親)はその情報を
掴んでいた。

彼は、かつて新左衛門と剣の同門でありながらも道を違え、御用人千石の身分を自ら
掴んだ傑物であった。そんな中、新左衛門は、斉韶を襲うのは江戸から明石への
参勤交代の道中しかないと判断、襲撃場所を交通の要所の落合宿に決める。

明石藩の参勤交代が尾張を通る時、尾張藩への通行を阻止すれば、勢力を削られた
行列は落合宿に出るはず。斉韶を落合宿に誘い込むため、新左衛門は事の詳細を
尾張藩の木曽上松御陣屋詰・牧野靭負(市川)に打ち明け協力を求める。

斉韶が落合宿にやって来るかは、極めて危険な賭けであったがそれしか手はない。
刺客たちは現地へ急行、明石藩を迎え撃つべく落合宿を要塞へと改造する。
道中、山の民・木賀小弥太(伊勢谷)が加わり、落合宿にて総勢十三人の刺客が揃う。

だが、明石藩は待てども待てども落合宿にやってこない。新左衛門の計略は失敗に
終わったかに思えたその矢先、敵は200騎以上の多勢となってやってきた。
鬼頭は兵を蓄え、この戦いに備えていたのだ。混乱の中、明石藩の退路を断つ
大橋が爆破。13人対300人超の決戦が始まった……。」( goo映画)
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まあ、13人がいくら剣の達人ぞろいとはいえ、200人の軍勢には勝てないんだけど、
最後、民草への御政道を正すため、「武士は主君の為に死ぬべき」軍団と絶望的な
戦いに打って出るのだ。
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by jazzyoba0083 | 2011-11-17 23:30 | 邦画・新作 | Trackback(2) | Comments(0)

キャタピラー 

●「キャタピラー」 R15+
2010 日本 スコーレ、若松プロダクション、84分
監督:若松孝二 
出演:寺嶋しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、増田恵美、河原さぶ、篠原勝之ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
若松監督の作品は、「浅間~」に次いでの鑑賞で、昨年寺嶋がベルリンで銀熊賞を
獲ったということもあり、観てみようかと。
重暗い作品だろう、ということは覚悟していたが、ここまでとは・・・。
皆さん指摘の通り、反戦爺さんの撮った反戦アジ映画、というところか。
話はシンプルで訴える趣旨も判りやすいのだが、さらに言いたいことを重ねる
ために、最後に「首をくくられお国にご奉仕」と、BC級戦犯の絞首刑の
シーンを実写で見せるところあたりから、あれあれ、という感じになり、広島、長崎の
原爆になり、元ちとせの歌が入ってきてトドメを刺すわけだが、いらないんじゃ
ないか、と感じた。久蔵が土間に転がって、自分がシナでしてきた悪行を思い
泣くシーンも微妙に長かった。全体としてつくりが古いなあと思った。

要は、DV夫とはいえ、夫が戦地から「芋虫」(キャタピラー)のようになって、
しかも声・聴覚も失って帰ってきた妻が、「軍神」さんを抱えて何を思いながら
生きたか、を描けば、それだけで、反戦は貫けると思うのだが、まあ若松監督の手法
だから仕方ないけど。夫が戦地でレイプや無用な殺しをしてきたことなど知らないのだが
妻が自分の上に来るとフラッシュバックされ気が狂うように苛まれる、その夫の
背景をもう少し描きこむと、良かったかな、と残念に思う。映像は綺麗だし、
アングルも凝っていて、時間も短く(低予算だからかもしれないが)テンポも
いいのに。

賞を獲った寺嶋の吹っ切れた演技はさすがだし、「芋虫夫」を演じた大西も
セリフもない傷痍軍人を良く演じていたと思う。ヨーロッパの映画賞好みの
作品だ。
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四肢と声を奪われ、顔にも酷いやけどを負った男が、食欲、性欲、排泄欲しか
なくなり人間性が失われた中で、何を生に求めていたのか。自分の活躍を
報じた新聞を時折眺めることしか生きている意義を見つけられない。敗戦し、
自分の軍神としての価値が無いと感じた夫は、シナでしてきた悪行のことも
あり、這い出して池に入水自殺する。その前に浮かんでいる毛虫が印象的だ。
一方、そうした夫を迎えた妻は、村人に夫を軍神さんとして披露することでしか
自分たちのアイデンティティを見出せない。覚悟を決めて必死に生きるが、心の
中は戦争なんて、と思っている。当時の婦人たちと同様自分の人生なんかない
女性の、絶望的な人生が描かれているが、終戦の時に田んぼで見せた妻の
笑顔は、夫自殺後の彼女の人生が暗くないことを示唆しているようだ。

この夫婦を取り巻く村の戦時の暮らしを描くことで若松監督はさらに戦争の
馬鹿馬鹿しさを重ねている。

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by jazzyoba0083 | 2011-10-31 22:55 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

●「Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2010 日本 松竹 Robot Entertainment 130min.
監督:錦織良成
出演:中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子、橋爪功、佐野史郎、
    宮崎美子、遠藤憲一、中本健、甲本雅裕、松福亭松之助、石井正則ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ベタな映画だな。男の夢を実現するということは、こんなこともあるのだよ、という凄く解りやすい
ストーリーを、出雲の一畑電鉄という美しい光景を借りて描く。普通に面白いが、お涙、強制的に
頂戴、的な持って行き方に鼻白む。母親が亡くなってから後が冗長であった。
役者連は、演技派を並べたので文句はないし、新人・三浦貴大も頑張っていた。
映画はさておき、一畑電鉄に非常に興味が湧いた。一度訪ねて乗って見たいと強烈に感じた。
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<ストーリー>
「東京の電気メーカーの企画室長で、多忙な生活を送る筒井肇(中井)。しかし会社は不景気で
工場を畳まねばならない。そこの工場長川平(遠藤)は同期であるが、モノづくりこそ自分の
生きがい、と工場を畳むことには反感を覚えつつ協力はするが、東京本社への異動は断る。
そんな川平は、病弱な子供を早くに亡くしており、更にある日交通事故であっけない最期を遂げる。
そのことが、筒井に強烈なインパクトを与えた。「自分は真剣に自分の夢と向き合ってきただろうか」と。
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一方、妻の由紀子(高島)は、一人娘の(本仮屋)倖が、手が掛からなくなったので、ハーブティーの
店を開業、自分の夢を叶え始めた。そんな中、取締役の目も見えてきた筒井を、川平の死が
突き動かす。故郷の出雲で、行商を営む母親が心臓発作で倒れた、との知らせが入る。

取り急ぎ出雲に向かう筒井であったが、行った先でも電話で会社との連絡が忙しい。
そこに入る川平の死の一報。そして実家で観た、一畑電鉄の切符の山。彼は少年の頃、
実家の眼の前を走る「ばたでん」の運転士になることが夢だったのだ。
「自分の夢と向き合ってきたのか」・・・

筒井は母のこともあり意を決して、会社を辞め、一畑電鉄の運転士募集に応募する。
目を付けてくれていた専務は、理解できず激怒するが・・・。妻は「ダメだと言ってもやるでしょ」と
理解を示す。就職活動中の娘も、最初はあり得ない、と云っていたが、筒井の真剣さに次第に
父の行動を理解していく。
採用試験も無事に終わり、49歳の新人運転士が誕生した。同時に採用されたのは甲子園の
ヒーローでプロとの契約もあった投手の宮田(三浦)。どこかひねた若き同僚を、励ましながら
二人はまず、東京の京王電鉄の訓練センターで操縦や法規の講習を受け、運転士としての
試験を受ける。そして合格。
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晴れて一畑電鉄の運転士となったのである。毎日同じ線路の上であるが、天気も乗客も毎日
違う運転に、彼は心から満足していた。電鉄の仲間も気のいい奴らばかり。
ある日、幼い子供が、空になった運転室に入り、少し電車を動かすという事件が起きる。
その日は母が危ないと連絡が入り、動揺している筒井をみた宮田が、運転を代わっていたのだった。

宮田をかばい、自分の電車だったので責任は自分にある、と辞表を提出した。戸惑う幹部。
そこに、「辞めないで」と駆けつけた、筒井のファンたち。(このあたりクサかったなあ)
結局、経営も含めて処分するということで世間になっとくしてもらい、筒井は運転士を続ける。

母親は実は末期のガンでもあり、周りには内緒にしていたが、友人のぼやきからばれてしまう。
一度家に帰してあげるという医師の配慮で実家に帰った母。そんな母を自分が運転する
電車に載せたり、妻が東京からやってきて、「こんなことでも夫婦だよね」「あたりまえじゃないか」
なんてセリフを交わしたり、娘は、祖父の介護を経験したことから地元に帰りヘルパーになる
という夢を叶えた。そうしたなか母は静かに息を引き取る。
そんな最中も筒井は電車を運転していた。今日も、いろいろな人生を載せて、筒井の運転する
「ばたでん」は走る・・・・。
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by jazzyoba0083 | 2011-08-16 23:20 | 邦画・新作 | Trackback(2) | Comments(0)

告白

●「告白」
2010 日本 東宝 106分
監督:中島哲也  原作:「告白」 湊かなえ
出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、芦田愛菜、藤原薫、橋本愛、山口馬木也ほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
昨年の映画ブロガーの間で大変評価の高かった作品で、WOWOWでの登場を待って観賞。
原作未読だが、こんなスプラッタな感じなのかな。全体的な完成度や、映像のタッチ、カット
子どもらの演技も、なかんずく日本アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた松たか子の鬼気
せまる演技も良かったことは良かった。だが、あそこまでスプラッタにする必要があったのかな
なあ、という気がする。 原作と脚本の勝利だとは思うが、子どもといえども容赦なく復讐を
やり遂げてしまう、松たか子演じる女性教師の徹底ぶりの怖さは良く伝わった。

冒頭のやりたい放題のクラス。いまどきこんなクラスがあるのかいな、という徹底ぶりで
少年たちへの嫌悪を観客に植え付ける。こんなやつらは許しちゃいかんのだ、と。
そして復讐をついにやり遂げるのだが、何か社会的なことが解決したわけではない。極めて
私的は復讐劇であるからカタルシスとしては「晴れ晴れ」とはまいならない。
また、教師の子どもを殺したことを、せいせいと本人の前でしゃべっちゃう中学生たち。
悪意の塊の集団として中学生らだが、今時ここまで悪い集団はおらんだろう。そのあたりちょいと
現実離れ。エンタテインメントとしての小説であり、映画であると云われればそれまでだが、
いささか引く。

<ストーリー>
「2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを「嫌われ松子の一生」「パコと
魔法の絵本」の中島哲也監督が映画化した戦慄のエンタテインメント復讐劇。
担任クラスの生徒に娘を殺された女性教師が繰り広げる復讐の顛末が、事件に関わった
登場人物たちそれぞれの視点から緊張感あふれるタッチで綴られてゆく。
主演は「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」の松たか子、共演に岡田将生、木村佳乃。
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とある中学校の終業日。1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。
数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した
事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人
だったと。そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると
宣言するのだった。その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと
寺田良輝が新担任としてクラスにやってくる。そんな中、以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスで
イジメの標的となり、一方の犯人Bはひきこもりとなってしまうのだが…。」(allcinema)

犯人AとBのミルクに、エイズで亡くなった私の夫の血液を入れておきました・・・で始まる
復讐劇は、森口による徹底的に計算された網の目のような復讐へと連なっていく。
ひきこもりになった少年はウエルテルと少女により、更に追い込まれ(これも森口の計算)、
ついには母親を殺してしまう。一方、学業抜群なれど、小学校時代に発明コンクールで
評価されるべきところ、ルナシー事件という中学生によるネット殺人事件で霞んでしまい
トラウマとなったことから屈折が始まった少年は、その後クラスメイトから酷いいじめを受け
ついには彼を慕っていた少女(こいつが実はルナシー事件の主犯)を殺してしまう。
更に、爆弾事件をしかけるのだが、これも森口にばれていて、ケイタイでコントロールされた
起爆装置で爆発したのは、実の母の研究室であったのだ。自分で憧れの研究者である母を
ころしてしまったのだ。こうして、最愛の我が子を殺された教師森口は、犯人AとBの最愛の
人を自ら殺させるシナリオを描いたのだった。少年法で守られて、決して罰せられない少年は
自らの手で復讐するしかない、と考えた訳だ。
荒唐無稽であるが、徹底した復讐は、後味の良くないカタルシスを残して終わる。
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by jazzyoba0083 | 2011-07-27 23:10 | 邦画・新作 | Trackback(2) | Comments(0)

笑う警官

●「笑う警官」
2010 東映・角川映画・笑う警官制作パートナーズ 122分
監督・脚本・製作:角川春樹
出演:大森南朋、松雪泰子、宮迫博之、忍成修吾、蛍雪次朗、野村祐人、大友康平、
   中川礼二、大和田伸也、松山ケンイチ、矢嶋健一、鹿賀丈史ほか
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆>
<感想>
原作は未読であるが、面白い小説なんだろうなと思う。でも角川さん一人で台無しに
したな。スタイリッシュに仕上げたかったのは理解できるとしても、まあジャズの
BGMも許すとしても、クレジットがなぜに英語?? 
それと細かいところで詰めが甘いので、せっかくのサスペンスが、およよ、となって
しまう。ご都合主義で理屈を合わそうとするから、「ええっ!!そんなあ!!」
「まじかよ!」連発となるのだ。演技付けも良くないから、いろんなところでせっかくの
役者さんが浮いている。
北海道警で実際にあった裏金作りをベースにした小説が原作なので、だれかちゃんとした
監督にリメイクをお願いしたいくらいだ。(だれもやらないだろうけど=爆)

<ストーリー>
「北海道警察の汚職事件をヒントに人気作家・佐々木譲が書き下ろした“道警シリーズ”
第1作の同名小説を映画化したクライム・サスペンス。
角川春樹が1997年の「時をかける少女」以来12年ぶりにメガホンをとり、ある殺人事件で
濡れ衣を着せられた同僚の無実を証明するため真相を追究する刑事たちによって警察の
暗部が浮き彫りになっていくさまを緊迫感溢れるタッチで描き出す。
主演は「ハゲタカ」の大森南朋。共演に「余命」の松雪泰子、雨上がり決死隊の宮迫博之。

北海道警察による組織ぐるみの裏金工作疑惑が浮上、その真偽を問うべく現職警官が
証言台に立つ“百条委員会”が10月23日、午前10時に開かれることとなった。
その2日前。札幌市内のアパートで女性の変死体が発見される。被害者は元ミス道警の
水村巡査。そして22日、上層部が異様に迅速な対応を取るという態勢の中、
元交際相手の道警・津久井巡査が容疑者に挙がり、異例の射殺命令が下されるのだった。

過去にある任務で津久井に協力した第一課の佐伯は、この一連の動きに違和感を覚え、
元道警警察官がマスターを務めるバーへ同僚たちを呼び集める。今回の事件と翌日
行われる百条委員会の関連性を勘繰る佐伯たち。するとバーの奥から、津久井本人が
姿を現わす。また、彼は百条委員会にも呼ばれていた。佐伯たちは無実を主張する
津久井を信じ、秘密裡に捜査を開始するのだが…。」

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by jazzyoba0083 | 2011-06-01 22:30 | 邦画・新作 | Trackback(2) | Comments(0)

●「愛と哀しみの果て Out of Africa」
1985 アメリカ Mirage Enterprises,Universal Pictures,161min.
監督・製作:シドニー・ポラック  原作:アイザック・ディネーセンほか。
出演:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン他
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<1985年度アカデミー賞作品、監督、脚色、撮影、作曲、美術監督・装置、音響賞受賞作品>


<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
85年オスカー7部門獲得の大作。デンマーク生まれの一人の女性がアフリカに渡り様々な苦労を
経験、アフリカを去るまでを描く大河ドラマ。「オーストラリア」がこれに良く似たタイプの映画だろう。
しかし、長い。面白いんだけど、長いよ。タイトルも当時流行っていたネーミングだね。今なら
原題の方がよっぽどインパクトがあると思うよ。

映像は、よほど鈍感な人でない限り気が付く美しさ。画角を計算しつくした1ショット、1ショットが
唸るほど美しく、またそれぞれのカットの色彩の調和も素晴らしい。私が特に印象的だったのが
複葉機がキリマンジェロの彼方に消えていくシーンと、メリルが家の前のデッキで椅子に座って
手紙?を読む画。その画の美しさがなければ160分は辛かったかもしれない。それとジョン・
バリーのオリジナルスコアも画に良く合って美しかった!

メリルはオスカーにノミネートされていたので、文句のない演技。メリルは言うまでもないが、年齢を
重ねてきたレッドフォードの枯れ振りが良いなあ、と感じた。結局は離婚してしまうが、友情で結ばれ
ていた男爵を演じ助演男優賞にノミネートされたクラウス・マリア・ブランダウアーも素晴らしかった。

デンマークの行き遅れ年増カレンは玉の輿に乗りたくてスエ―デンの男爵と結婚し、ケニアへ来た。
しかしサファリで稼ごうとする夫と別居し、第一次世界大戦下でコーヒー農園を切り開き女手一つ
で経営、何くれとなく世話を焼いてくれたデニス(レッドフォード)と恋に落ちる。
だが、コーヒー農園は豊作の収穫を終わった時、失火で全焼してしまう。夫と円満に離婚が出来、
これからというとき、デニスは自ら操縦する複葉機が墜落して、眼の前から消えてしまうのだった。
失意のカレンは家財を売り払い、使用人と別れ、デンマークに帰る。そしてニ度とアフリカの土を
踏むことは無かったという。

確かに波乱万丈の人生であり、勇気もあったと思うが、凄く割り切りのはっきりした女性だなあ、と
感じた。ニ度とケニアに来なかったのはデニスとの思いでがあったからだろうか。
だから邦題も「愛と哀しみの果て」なのかな。

実在の人物のお話ですが、興味深いのは、レッドフォードが演じたデニス・フィンチ・ハットンは
イギリスの冒険家・狩猟家で、「国王のスピーチ」で有名なジョージ6世をアフリカに案内しています。
セレンゲティの保護などを訴えたそうです。

<ストーリー>
「カレン(メリル・ストリープ)がアフリカでの記憶を綴る時、彼女の心に刻み込まれた1人の男の
面影がよぎる。デニス・ハットン(ロバート・レッドフォード)、永遠に忘れることのない男性だった。

デンマークに住むカレンは、莫大な財産を持つ独身女性だったが、いつかこのデンマークを
離れたいと秘かに思っていた。そのきっかけともなる出来事が起こった。
彼女の友人のスウェーデン貴族のプロア・ブリクセン男爵(クラウス・マリア・ブランダウアー)と
結婚することになったのだ。夢と希望を抱きつつ1913年、東アフリカのケニアヘと、カレンは旅発った。
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彼女の所有するンゴングの農園に新居を構えることにしたのだ。ナイロビに向かう列車にいた
カレンは、途中、象牙を列車に積み込んでいた男を見かけた。彼が冒険家のデニス・ハットンだ。
彼は友人であるバークレー・コール(マイケル・キッチン)に象牙を渡してくれるようにカレンに言い
残すと、サファリの荒野へと去っていった。
ナイロビでは、召使いのファラー・アデン(マリク・ボウエンズ)が出迎えており、カレンをブロアの
いる英国人クラブ・ムサイガに案内した。そこは女人禁制であったが、それを無視して足を踏み
入れた彼女を、周囲の人々は茫然とした態度で見つめた。それから1時間後、カレンとブロアの
結婚式が挙げられた。再びクラブに行ったカレンは、そこでコールと出会う。たくさんの蔵書に
囲まれたその部屋はデニスのものであることを、彼女はコールから聞いた。
紳士然としたコールや、彼から伝え聞いたデニスに、カレンは興味を持つのだった。

農園に着いたカレンはハウスボーイのジュマ(マイク・プガラ)らから意外な事を聞いて愕然とする。
当初計画していた酷農はやめ、コーヒー栽培をすることにブロアが勝手に決めていたのだ。
激しく口論する2人。翌日、ブロアは、狩りに出かけ、雨が降るまで戻らないと言い残していた。
その地で雨が降るなど、めったにないことだ。残されたカレンは、収穫が4年先になると聞きながらも、
精力的にコーヒー栽培に挑んだ。ある日、草原に出かけた彼女は、ライオンに狙われそうになり、
たまたま通りかかったデニスに助けられる。再会を喜んだ2人は夕食を共にし心ゆくまで語り合った。

狩りから戻ったブロアとカレンの平穏な生活は、長くは続かなかった。第一次大戦の余波が
アフリカにも及び、農園から320キロ南の独領との境界線に英国人を中心をする偵察隊が
組まれ、その一員としてブロアが加わってしまったのだ。やがて、300人分の缶詰をネトロン湖の
英軍に提供するようにとの申し入れを受けたカレンは、自ら届けるべく旅立った。
幾多の危機を乗り越えてカレンらは、英軍のキャンプに辿り着いた。ブロアはそんな彼女を
やさしく抱いた。それから3カ月後、カレンは梅毒にかかり、デンマークに帰国。手術の結果、
子供の産めない身体になってしまった。

再びアフリカの大地に戻ったカレンは、教育に目ざめ、子供たちのために学校を開放する。
やがて戦争も終わり、自由を謳歌するようにデニスと共にサファリ・キャンプを続けた。
一方のブロアは、相変わらず女遊びに夢中になっていた。ブロアを家から追い出すカレン。

いつしか愛を語り合うようになったカレンとデニス。ある日、コールが、黒死病におかされ死期が
迫っていることをデニスに告白した。コールの傍には、以前から彼の面倒を見ていたンマリ族の
美しい女性がいた。コールのやがてくる死を知ってショックを受けたデニスは、カレンに、一緒に
住みたいと告げ、カレンは頷いた。借金の申し入れに来たブロアが彼女に離婚を迫った。
帰宅したデニスにそのことを告げ彼に結婚を迫るカレン。しかし、デニスは自由を主張し結婚を拒んだ。
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デニスが複葉機でセンブルヘ行つてる間、収穫したコーヒーが火事で灰になるという事件が起きた。
借金で畑まで失ったカレンは、キクユ族の土地だけは確保しようと、着任早々の新総督に直談判する。
そんな頃デニスが戻り、彼女を優しく慰めた。すべての後かたづけを済ませ、デンマークに帰る日を
待つばかりとなったカレンに、デニスが言った。次の金曜日には必ず戻ると…。

デニスの帰りを待つカレンの許にブロアが現れ、デニスが墜落事故死したことを伝えた。
彼女は愛するものをすべて失った。英国人クラブで、皆が別れのグラスをさし出し、それを飲みほすと、
カレンはアフリカの大地を後にした。その後、2度と、カレンはアフリカの地を踏むことはなかった」
(goo映画)
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by jazzyoba0083 | 2011-04-14 23:40 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)

クヒオ大佐

●「クヒオ大佐」
2009 日本 Show Gate,アスミック・エース 112分
監督:吉田大八   原作: 吉田和正 『結婚詐欺師クヒオ大佐』(新風舎文庫刊)
出演:堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、新井浩文、児嶋一哉、安藤サクラ
    内野聖陽、他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
実話ものが好きなのと、堺雅人ならなんとかなるんじゃないか、と思って見始めました。
まあ、見え見えの結婚詐欺なのに、女って引っかかっちゃうのね。
よ~く考えてみれば、米軍戦闘機が日本からイスラエルまで日帰りできるわけが
ないじゃん。この胡散臭さプンプンのニセ米軍大佐を堺雅人がなかなか上手く演じていた。
松雪泰子、第二の犠牲者になりかけるというか半分なっちゃった科学館の女性スタッフ
春を演じた満島ひかりが良かった。
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コメディ仕立てなので、軽く笑って、馬鹿だねえと
観るのが正しい。銀座のナンバーワンホステスを騙そうとして投資話を持ちかけるが
詐欺を見抜かれ逆に騙されそうになったり、松雪の弟に素性を掴まれポラロイドに写真を
撮られて、逆に恐喝され,「お前、英語喋れないだろ」とか、いじられまくり,そのたびに
オドオドする。何ともしまらない詐欺師が、笑いを通り越えて哀愁を醸し出す・・・。

「カメハメハ大王の末裔のアメリカ人パイロット“ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐”と名乗り、
何人もの女性を騙し続けた実在の結婚詐欺師の物語を、「ジェネラル・ルージュの凱旋」
「南極料理人」の堺雅人主演で映画化。共演に「容疑者Xの献身」の松雪泰子、
「愛のむきだし」の満島ひかり、「ストロベリーショートケイクス」の中村優子。
監督は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八。
 
 いつも軍服を着ている自称36歳のアメリカ人、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。
父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、現在は米軍特殊部隊
ジェットパイロットという華麗な経歴の持ち主。
しかし、その正体はデタラメな経歴とベタな変装で女性たちを騙しては金を貢がせる結婚詐欺師
だった。弁当屋の女社長・永野しのぶはそんなクヒオ大佐の虚言を信じて目前に迫った結婚の
準備に勤しむ日々。一方クヒオ大佐は、博物館学芸員の浅岡春を新たなターゲットに定め、
言葉巧みに近づいていく。さらに、銀座のホステス須藤未知子にも目を付け、虎視眈々と
チャンスを窺うが…。」(allcinema)
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小心ものの詐欺師は悲しからずや・・・

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by jazzyoba0083 | 2011-01-17 23:15 | 邦画・新作 | Trackback(2) | Comments(0)

ウォッチメン Watchmen

●「ウォッチメン Watchmen」
2009 Warner Bros.Pictures,Paramount Pictures,163min.
監督:ザック・スナイダー
出演:マリン・アッカーマン、ビリー・クラダップ、マシュー・グード、カーラ・グギード他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
私としては非常に評価の難しい作品でした。観て即、感動!というものではないが、面白く
無いか、と言われれば、複雑だけど面白いし。あれほどスプラッタにする必要はあったのか、
とか、時間が長すぎるなあというマイナス点はある。また実験の結果スーパーマンになって
しまった青く光る男が火星にいったりどうしたり、というのが「あ~コミックなんだなあ」
というそこの浅さに繋がってしまっていたような気がした。
コミックのスーパーヒーローが普通のストーリーに混在するという面白くも考えづらい
側面が、面白い反面、違和感をも醸し出しているのではないか。

原作を知らないので、そもそもの作品の持つブラックな部分がきちんと把握できてないという
こともあるだろうが、原作を読まずに観る人の方が多いのだから、そのあたりはクリアに
しておくべき作品だったろう。それにアメコミヒーローの存在が国民的にどう受け止められて
いるかという点が日本とでは相当違うことも、私たちが観るのとアメリカ人が観るのとでの
違いを産む。
長いが故に話が間延びしてしまい、私は冒頭の1時間をもう一度見直した。

ただ、ストーリーとしては今までになかったタイプであり、時代も1985年代という絶妙な
設定だったこともあり、平均点以上の評価は与えられると思った。それにしても原作に
忠実に作ろうとしたあまり、エピソードをてんこ盛りにし過ぎて、結果160分を超える
作品になってしまった。これなら2つに分けてパートⅡを作った方が判り易かったんじゃ
ないか?

<ストーリー>
「80年代後半に発表されたアメリカの人気グラフィック・ノベルを驚異のビジュアルで
実写映画化したヒーロー・ミステリー。
世界中で起きた歴史的事件の陰で<監視者>として活動し、“ウォッチメン”と呼ばれた
スーパーヒーローたちが存在していたもうひとつのアメリカを舞台に、彼らが次々と
何者かに命を狙われていくという謎の行方を、彼らの活躍の歴史と心の葛藤を織り
交ぜながらスタイリッシュかつダークな世界観で壮大に描き出す。
監督は「300 <スリーハンドレッド>」のザック・スナイダー。
 
 かつて、“ウォッチメン”と呼ばれる者たちがいた。彼らは<監視者>となって世界の
重大事件に関わり、人々を見守り続けてきた。だが1977年、政府の施行したキーン条例に
よりその活動を禁止され、ある者は一線を退き、ある者は密かに活動を続けていくことに。
1985年、未だニクソン大統領が権力を振るい、ソ連との核戦争に陥りかねない緊張状態に
あるアメリカ。
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10月、ニューヨークの高層マンションからエドワード・ブレイクという名の男が突き落とされ、
無惨に殺された。そして、そのそばには血の付いたスマイルバッジが。スマイルバッジは、
かつてブレイクがスーパーヒーロー“コメディアン”として活躍していたときのトレード
マークだった。現場に現われた“顔のない男”ロールシャッハは、事件の背後に陰謀の臭いを
嗅ぎとり、すぐさま“ウォッチメン”と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に調べ始める
のだったが…。」(allcinema)

結局、ウォッチメンの中でも、世界平和に対するアプローチが異なり、ロールシャッハや
シルクとナイトオウル、そして実験の結果青い無敵の巨人となる科学者Dr.Manhattan=
ジョン。更に大金もちで、一番強いスパーヒーロー、オジマンディアス=ヴェイ、それぞれの
考え方の相違からの様々な事件が起きる。

「ヒーロー狩り」が始まったと信じて、その裏側にいる存在を突き止めようとし刑務所に
入れられるロールシャッハ、原子力に変わる新しいエネルギーを南極で作り、原子力を
地球から一掃することで世界平和を実現しようとするオジマンディアス。
一番常識的なシルクとナイトオウル。
シルクはかつてドクター・マンハッタンとなったジョンと良い中であったが、考え方に
付いていけず、ナイトオウルとくっつくことになる。

火星にいるドクター・マンハッタンに争いを止めさせるように行ったシルクだったが、
シルクを愛するが故にこの星を離れないと言っていたが、オジマンディアスの計画を
止めなくてはならないと理解したドクター・マンハッタンは、南極にシルクとともに
現れる。ドクター・マンハッタンとオジマンディアスの対決が始まった・・・


オジマンディアスは、ドクター・マンハッタンの名を使って世界の主要都市を
激しく破壊し、自らのエネルギーを使わざるを得ない環境をあつらえた。
それにしても何千万の人を殺すとは・・オジマンディアスは何十億を救うためだ、と嘯く。
ロールシャッハやナイトオウル、シルクらは
南極にいるオジマンディアスと対決することになるのだった・・・。そこにドクター・
マンハッタンもやって来て、オジマンディアスのやり方を非難する。しかし、背後の
テレビに映ったのは、ドクター・マンハッタンの仕業で世界が壊滅的打撃を受けた、
これには米ソもいがみ合っている場合ではなく、一致協力してドクター・マンハッタンに
対抗していかなければならない、というニクソンのスピーチだった。

オジマンディアスは、ドクター・マンハッタンらに言う。「世界平和が成ったじゃないか」と。
しかし、ナイトオウルやロールシャッハらは偽りの平和だ、真実を明かす、という。
しかし、偽りでも戦争よりは平和の方がいいだろう、というオジマンディアス。
ドクター・マンハッタンも「理解する」と。そしてあくまでも、地球が滅びても真実を
知らせる、というロールシャッハを殺してしまう。

偽りでも世界平和が成ったことでオジマンディアスは、もう闘うことを止め、ドクター・
マンハッタンは自分のやってきたことを考えれば地球にいられない、別の銀河を目指す、
といって去るのであった・・・・。


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by jazzyoba0083 | 2010-09-02 23:40 | 邦画・新作 | Trackback(3) | Comments(0)

60歳のラブレター

●「60歳のラブレター」
2009 日本・松竹・「60歳のラブレター」製作パートナーズ、129分
監督:深川栄洋 
出演:中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵、星野真里他
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<感想とストーリー>
実際に募集されている企画を元に、3組の夫婦の愛情の確認作業を、それぞれ微妙な
接点を持たせつつ描いていく。逆玉で専務まで上り詰めたが、60歳を機に会社を辞め
愛人が経営している会社に共同経営者として再就職した橘孝平(中村)と、お嬢様
育ちで、会社の為に結婚させられたような、ちひろ(原田)夫婦。家庭を顧みず
仕事ばっかりだが、愛人もしっかり作ってしまう家庭を顧みない猛烈夫と主婦しか
知らず旦那に唯々諾々と従ってきた妻。臨月の娘の旦那を、孝平は認めない。
二人は定年を機に離婚を決意する。
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孝平夫婦が良く行く魚屋の正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸)は、口けんかが絶えない
が、それはそれで仲がよい。正彦に糖尿が見つかり、二人は毎夜ジョギングを欠かさない。
正彦は学生時代バンドをやっていて、光江は追っかけだったが、家業を継ぐということで
魚屋に。正彦はジョギングの最中、楽器屋のショーケースの中の27万のマーチンが
欲しくてたまらない。そうこうしているうちに、光江が脳腫瘍であることが判明、大手術を
受ける。
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もう一組は、5年前に妻を無くし、腸内細菌の研究に没頭していたものの、アメリカの
他の学者に先を越され、今は落ちぶれた勤務医、静夫(井上)。彼には高校受験を
控えてた多感な娘がいる。彼は、翻訳家麗子(戸田)の医学監修をアルバイトとして
引き受けていたが、次第に麗子に惹かれていく。
しかし、再婚は否定しない娘も、タバコは吸うわ、料理は出来ない、自堕落な麗子を
父の再婚相手とは認めないのだ。
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孝平は自ら否定した若い社員のプロジェクトが通ってしまったことから、もう身を引く
こととした。ある日新婚旅行にいった松山から、1枚の写真を持って、若者が
訪ねてくる。二人は新婚旅行の時に写真を撮り、そこの主人の趣向で、60歳に
なったときの相手に手紙を書き、それをそのときが来たら配達する、という写真館の
主人に頼まれた孫だった。孝平は書かなかったが、ちひろは書いていて、それを
持ってきたのだ。それを読んで、ちひろともう一度やり直そうとする孝平。
そのころのちひろは、掃除のアルバイトに入っていた翻訳家麗子の勧めもあり、
パーティーに行ったりしてこれまでとは全く違う生活をエンジョイしていた。
そして流行作家からデートに誘われたり、北海道旅行に誘われたりしていた。

結局3組の夫婦は、それぞれの荒波を乗り越えて再び愛情を確認しあうのだ。
医師静夫は、娘が書いた英語の手紙を読むと、それは麗子に対するプロポーズ
になっていて、二人の行方が暗示される。

手術した光江。彼女は夫にだまってへそくりでマーチンを買っておいて、
押入れの戸を直してて置いて、といわれた正彦がギターを発見するように仕掛けて
置いた。それを見つけ、ベッドサイドで想い出の「ミッシェル」を明け方まで
歌う正彦。目覚る光江・・・。

作家に北海道旅行に誘われてやってきたラベンダー畑で、画家を志望していた
孝平はラベンダーの絵を書いた布を掲げてちひろを待っていた。
孝平の真心を理解したちひろは、孝平の元に駆け寄り・・・。

それぞれのハッピーエンドなのだが、最後の孝平とちひろのくだりの終わりかた
がクサくて、がっかりだったな。「ミッシェル」の歌で終わらせる、ということは
できなかったのかな。あと二組は割といい感じで終われたのに。
作品全体は長い割に凡庸。同世代だから見られた、という点に尽きる。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-07-31 18:30 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)