ガタカ&ピアノブルース

「ガタカ・GATTACA」
(監督:アンドリュー・ニコル、1997 アメリカ コロムビア/ソニーピクチャーズ 106分
出演:イーサン・ホークス、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ他)

通の間では、評判の高いSF映画。近未来。人間は優性遺伝子を持つ人間だけが誕生を許される時代。遺伝子操作を受けて生まれてくるのです。そんな中、操作を受けずに生まれてきて、心臓に欠陥があり余命30年と宣言されたヴィンセント。
後に遺伝子操作で優秀な人間として生を受けた弟に何をしてもかないません。そんな逆境をなんとか脱して、宇宙飛行士を夢見るヴィンセントは、ある人物に成りすまして、衛星打ち上げ会社に潜入します。
近未来がこうなったら悲しいなあ、という映画でした。映像も奇麗だし、音楽もいい。CGなんてそんなに使ってないのにしっかりSF映画になっています。SF哲学映画、とでもいいましょうか。ヴィンセントに入れ替わりを受け入れるジュード・ロウが、凄く良いです。影のある屈折した青年をやらせると実に上手いですね、この人。
衛星会社に勤務し、ヴィンセントの理解者になるユマ・サーマンも若くて奇麗。このあとイーサンとユマは本当に結婚しちゃうんですね。映画に出てくる自動車が、レトロな三角窓のあるレトロな格好をしているのですが、音がガソリンエンジンじゃなく、電気っぽいんです。そんなところも○ですね。「2001年宇宙の旅」とかお好きな人にはお勧めです。

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「ピアノ・ブルース・Piano Blues」
(監督:クリント・イーストウッド、2003年 アメリカ 93分
(出演:クリント・イーストウッド、ファッツ・ドミノ、O・ピーターソン、ドクター・ジョン、ジェイ・マクシャン、他)

イーストウッドの方針で劇場公開しなかったブルース誕生100年を記念して作られたドキュメンタリー。
ピアノで奏でられるブルースがどのようにアメリカで発展して来たかを、イーストウッドのインタビューと貴重なアーカイブ映像を使って綴られる。ジャズ好きにはたまらない作品です。
私はDVDに落として、もちろん永久保存としました。なぜって、今は無き、カウント・ベイシーとピーターソンのデュオ、レイ・チャールズのロングインタビュー、ジェイ・マクシャンやプロフェッサー・ロングヘアの演奏。動いているアート・テイタム、ナット・キング・コール、セロニアス・モンクや、まことに貴重なフィニアス・ニューボーンJr.などなど、よだれがでそうなレアな映像のオンパレードです。その間に、レイやドクター・ジョン、マクシャン、デイブ・ブルーベックなどが自分のブルース歴を語ります。こうやってみるとやはりブルースは黒人のものだなあ、って感じがします。そしてジャズはアメリカが産んだ最高の芸術だということが判ります。素敵な90分でした。製作総指揮はマーティン・スコセッシです。
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by jazzyoba0083 | 2006-01-29 18:29 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)

「スイミング・プール・Swimming Pool」
(監督:フランソワ・オゾン フランス/イギリス 2003年 102分
出演:シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ他)

ヨーロッパ映画ですねえ。イギリス人の有名女流サスペンス作家サラは、出版社の社長が持っているフランスの別荘で新作に取り組むことになります。このフランスの風景、風、日の光が、暗く雨っぽいイギリスと違って、いいです。全編雨のシーンが無く、陽光サンサンという画面。
そこに社長の娘ジュリーが現れます。自由奔放で若さがはちきれそうなジュリーは庭のプールで日光浴。男を連れ込んだりとやりたい放題。サラはジュリーに自分が失ってきたもの、無いものを見ているようです。
ある日からサラはジュリーを主人公にした小説を書き始めます。そして、さまざまな事件を通して、ジュリーを理解するようになるのですが・・・。エンディングが不可思議な映画です。どう理解したらいいのか、良く判りません。それ以外は心地よい映画ではありました。
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「モンスター・Monster」
(監督:パティ・ジェンキンス アメリカ/ドイツ 2003年 109分
出演:シャーリーズ・セロン(アイリーン・ウォーノス)、クリスティナ・リッチ(セルビー)他

主演のシャーリーズ・セロンという女優さん、この映画で2003年のアカデミー賞主演女優賞他、あらゆる賞を総なめにした人なのですが、あいにく私は知りませんでした。
モンスターといっても怪獣映画ではなく、アメリカで実際にあった女性連続殺人魔の
悲しく、辛い人生を描いた実話映画です。セロンは、本当は物凄い美人なのですが、この役作りのために13㌔太り、マユ毛を抜き、歯を入れ歯にして、奮戦しました。実に良い演技です。
アイリーンは女優を夢見る少女でしたが、貧しさや家庭内暴力から娼婦に身を落とさずを得ず、13歳から体を売って幼い兄弟を養ってきたのでした。一方、同性愛癖を直すため親戚に預けられていたセルビー、この二人がある夜酒場で出会います。お互いに優しくされたことなどないのに、セルビーはアイリーンを美しいと言ってくれる。一方、アイリーンは客の暴力に耐えかねてある日、一人の男を射殺してしまいます。アイリーンはセルビーと逃げる意思を固め、娼婦から足を洗い、まっとうな職を見つけようとします。しかし、教養もないアイリーンを雇うような会社はあるはずもなく、セルビーと逃げる金を稼ぐためまた体を売るようになります。しかも、必ず客の男を射殺してしまうのです。絶望の中で。
実話だけが持つ、重さ。物語はこの後、悲劇的な結末になるのですが、見終わった後、アイリーンをただのアホな娼婦の殺人魔と思うか、セルビーは同性愛から抜けられない、人に頼るしか生きるすべを知らない幼い女と思うのか、は皆さんの勝手。
ただ、自分がその身に生まれたとしたら、一体どんな方法があるというのか、考えさせられます。重く暗い映画ですが、お見事!
しかし、いかに教養のない娼婦の映画とはいえ、「F○○K」という言葉がこれほど出てくるのは「フルメタルジャケット」以来か?
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「ニュースの天才 Shattered Glass」
(監督:ビリー・レイ アメリカ 1994年 94分
出演:ヘイデン・クリステンセン(スティーブン・グラス)、ピーター・サースガード(チャック)他

これも「モンスター」同様、実話に基づく映画。アメリカ大統領専用機にただ一冊おいてあるという週刊誌「ニュー・リパブリック」この歴史も名誉もある雑誌の最年少記者がグラスだ。彼は、少々お堅いこの雑誌にゴシップ風の記事をものして人気者だった。
ある日、「ハッカー天国」という特ダネを書いたが、同業誌から、クレームが付く。不審に思った新任編集長のチャックは、グラスに事実関係を問いただすが、グラスは必死に言い逃れ、逆に何故俺を守らないんだ!と逆切れする始末。
編集局の記者たちは、チャックが前編集長一派を追い落とそうとたくらんでいると、疑ってしまいます。しかしチャックは負けずに真相を追究していきます。最後の字幕解説で、登場人物のその後が明らかになると、ちょっと複雑な気分になりますが、何重にも張り巡らされたチェックをくぐって嘘の記事は出てしまう怖さを感じさせます。謎解きの描き方もいいですね。短い
映画でしたが、見ごたえは十分です。原題は「粉々に割れたガラス(グラス=人名を引っ掛けてある)」。日本のタイトルが軽い!
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「マグノリア・MAGNOLIA」
(監督:ポール・トーマス・アンダーソン アメリカ 1999年 187分
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・ブラックマン、メリンダ・ディロン他)

これまた、大変な映画でした。3時間20分弱。しかし、であります。群像ドラマなので、ストーリーが様々に進行し、飽きるということはありません。へんちょこりんな映画ではありましたが、
アカデミー賞にノミネートされたのはなるほどです。因みにこの年の作品賞は「アメリカン・ビューティー」。私はどこか村上春樹の小説を読んでいるような気分になりましたね。
男性至上主義者で作家のトム・クルーズ、死にかけのTVプロデューサーと、その若い妻(財産狙い?)、また面倒を見ている看護師、33年も続いている人気テレビクイズ番組の老司会者(実は癌)とその妻、そして口を利いてくれない娘、この娘に惚れる警察官、昔クイズ番組に出て天才少年とはやし立てられ、今はただの電気屋の店員、クイズ番組で8週も勝ち抜いている少年と父親。彼らの1日が、「偶然」というキーワードで描かれていきます。何といっても圧巻はエンディングの大騒動!これぞ村上春樹ワールド!。長い映画ですが、楽しめます。しっかり見ていないと筋が良く判らなくなります。何せ登場人物が多く、彼らがだんだんお互いに関係しているんだなとわかるまでに時間がかかりますから。「過去を捨てても過去は追いかけてくる」
「過去は俺にとって何の意味もない」など、結構宗教っぽいセリフも。「人間そんなに悪いもんじゃない」「朝の来ない夜はない」などが、この映画に当てはまるかな。タイトルのマグノリアはモクレンの花。花言葉は「威厳」ですが、映画のタイトルがなぜマグノリアかは判りません。
by jazzyoba0083 | 2006-01-22 20:19 | 洋画=ま行 | Trackback(5) | Comments(0)

「激流・River Wild」
(監督:カーティス・ハンソン 1994年 アメリカ ユニバーサル映画 112分
出演:メリル・ストリープ、ケヴィン・ベーコン他)

元ラフティングのガイド・ゲイル(メリル・ストリープ)と仕事ばっかりの旦那。そして男の子と犬の一家が、久しぶりにキャンプに出かけます。そこで3人組の若者と出会い、一緒に川くだりをすることになるのですが、実は若者は強盗で・・。
今は禁止されている激流くだりをゲイルにさせて、逃げようと目論んでいます。ヤバイやつらだと感づいた旦那が逃げ出すのですがボス格の(ケヴィン・ベーコン)に撃たれます。CGを使わず、メリルはスタントも殆ど使わず、物凄い激流下りを見せます。ここが最大の見もの。
あとは、なかなかスリルがあって面白かったです。
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「ホワイト・ライズ・Wicker Park」
(ポール・マクギガン監督 2004年 アメリカ MGM映画 116分
出演:ジョシュ・ハートネット、ダイアン・クルーガー他)

ジョシュは、ダイアンを一目惚れ。でもダイアンのルームメイトが、ジョシュに一目惚れ。このルームメイトはジョシュに近づくため、ジョシュの親友に近づき、ダンサーであるダイアンの、
ジョシュへの思いを様々な形で妨害します。
過去と現在が、複雑な三角関係とあいまって、ちゃんと観ていないと、理解するのに苦労する映画です。最後になると謎はすべて腑に落ちて氷解するのですが。面白かったのですが、とちゅうでややこしくなるのが難かな。
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「シンプル・プラン・A Simple Plan」
(サム・ライミ監督 1998年 アメリカ パラマウント映画 122分
出演:ビル・パクストン、ブリジッド・フォンダ、ビリー・ボブ・ソーントン他)

全米で大ヒットした同名の小説の映画化。「スパイダーマン」のサム・ライミがメガフォンを取った。田舎町の飼料店に勤めるハンクと無職で生活が苦しい兄のジェイコブ、それに友人の3人は、スノーモビルで道を進んでいる時、鶏をくわえたキツネを追って森に消えた愛犬を探して、森に入ったところ、軽飛行機が墜落していて、パイロットは死亡。機内には現金で440万ドル
があった。最初、正直に届け出ようと考えていたが、麻薬がらみの金かもしれない、と皆で語らううちに、だまってネコババしてしまうことにする。ハンクが全額を預かり、飛行機事故の様子を見て、ほとぼりが冷めた頃、3人で均等に分けるという計画だったが・・・。疑心暗鬼の中で、悲劇が始まった。大金を掴むと人生が狂う、という図式を絵に描いたような映画。
でも、当たり前にストーリーが進行しないので、リアリティもあり、楽しめました。
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by jazzyoba0083 | 2006-01-15 20:08 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)

「ビッグフィッシュ・Bigfish」
(ティム・バートン監督 2004年 アメリカ パラマウント映画 125分
出演:ユアン・マクレガー、ジェシカ・ラング他)

いかにもティム・バートンらしい(「シザーハンズ」など)ファンタジックな映画でした。基本的には父親と男の子の話なのですが子供の頃、父から聞かされた「ホラ話」のような面白おかしい話の数々がどうも信じられない息子。でもどうやら本当の話のようで。
結末はちょっとホロリとさせられてしまいました。ファンタジーなので、あまりストーリーをどうのこうのという種類の映画ではなく楽しめばいいと思います。見終わった後は、心が安らぎますよ、きっと。
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「ハリウッド的殺人事件・Hollywood homicide」
(ロン・シェルトン監督 2003年 パラマウント映画 115分
出演:ハリソン・フォード、ジョシュ・ハートネット他)

ハリソン・フォードの近作。名前につられて観ましたが、結構面白かったです。ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットはハリウッドの分署の殺人課に勤める刑事コンビ。ある日管轄内のクラブで、人気が出始めたラップグループが白昼銃撃され殺されるという事件が起きます。
その背後には、レコード会社社長と彼とつるんで利権をむさぼる悪徳刑事がいるわけで・・。まあ、良くある設定です。陳腐になり勝ちなこのストーリーに厚みを加えているのが二人の演技であることは勿論なのですが、二人とも副業を持っているという設定。
ハリソンが不動産屋を、ジョシュがヨガの先生。あちらでは副業がOKみたいですね。それとジョシュが本当は俳優を目指しているってところに伏線が張られています。お手軽で、なおかつ後味の良い映画ではあります。
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by jazzyoba0083 | 2006-01-09 18:04 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)