「ムーラン・ルージュ Moulin Rouge!」
2001 アメリカ 20thcentury Fox、バズマーク・プロダクション 128分
監督・製作・脚本:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモほか。

2001年度アカデミー賞美術・衣装デザイン賞、ゴールデン・グローブ作品賞
女優賞、音楽賞など多数受賞作品

タイトルに「!」が付いているところにこの映画のエッセンスを感じます。
映画冒頭、舞台の幕が徐々に上がると、お馴染みの20世紀フォックスの
サーチライトのシーンが現れ、その前で指揮者が、これまたお馴染みの
タイトル音楽を指揮しているところから始まる。なんとお洒落な映画だ!
と期待は膨らむ。

しかし、最初から物凄い短いカットの積み重ねで、眼がおかしくなりそう。
スタンリー・ドーネンの長回しを見慣れている古いミュージカルファンと
しては、限界ぎりぎり。
最初の40分くらいは何度、観るのを辞めようと思ったほど。
たぶん1カット3秒以上のものは無かったんじゃないかな。
編集はさぞ、大変だっただろうけど、観ている方はたまらないテンポだった。

でも、それを割り引いても、歌の素晴らしさと、ストーリーの出来で
引っ張っていきましたね。

1899年、パリ。モンマルトルの丘のナイトクラブにして売春宿の
「ムーラン・ルージュ」。しかし、経営は思わしくなく、オーナーの
シドラーは高級娼婦兼踊り子のサティーンに、資産家のウースター公爵の
囲われモノになるように仕向ける。サティーン自身も、娼婦から
女優への道を実現させるために、願っても無いチャンスだった。
しかし、サティーンは公爵と、売れない小説家クリスチャンを
間違えてしまい、そのまま愛してしまうようになる。
クリスチャンは自分の書いたミュージカルをムーランルージュで
上演してもらいたかったのだが、なんとか公爵に気に入られる
結末を要求され、断わる。
ある日、舞台でサティーンが倒れる。結核だった。医者はもう先は
長くないと宣告した。
サティーンは、自分の死が近いことを知り、自分は金持ちの公爵の
ものになり、女優になるのよ、売れない作家なんかには用はない、
と心にもないウソをついて、クリスチャンの作品を公爵の都合の
いいような結末で上演することに同意する。

そして、クリスチャンの新しいミュージカルの初日の幕が上がった。
インドのマハラジャにみそめられた踊り子は、売れない小説家との
恋に悩むが、マハラジャをとって幸せになる、というもの。
しかし、本来は、小説家と結ばれるはずだったのだ。
舞台の仲間の応援もあり、オーナーの目論見ははずれ、結末は
公爵の願ったものにはならなかった。そして、舞台に駆け上がった
クリスチャンは、サティーンと愛を確かめる歌を歌い上げるのだった
が、サティーンの病が急変し、彼女は「私たちをモデルにした小説を
必ず書いてね」と言い残して、彼の腕の中で亡くなって行く・・・。

使われる歌が、ニルバーナ、U2、ビートルズ、エルトン・ジョン、
マドンナといったロックの名曲。
先に書いたオープニングの後、「昔、一人の若い男がいた・・」という
出だしのバックにナット・コールの「Nature Boy」が流れてきて、
思わず、「お、いいじゃん」と思わせておいて、後はロックの嵐。
古いタイプのミュージカルを見慣れている私としては面食らう映画
ではありましたが、カットの短さを(これが特徴なんでしょうね)別に
すれば、楽しい映画でした。
古いストーリーに新しいアイデアを重ね、CGも使い、踊りも現代風
で、いいじゃないですか!映画の中でも何度もでくる「ボヘミアン」
というのが、映画のキーワードのような気がします。
ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーは本当に唄っているので
すが、上手いですね。ビックリしました。
エンドロールは最後まで見ないと、この映画のお洒落な部分は
完結しません。

最後に出てくる「この映画をレナード・ラーマンの思い出にささげる」と
出てきますが、監督さんのお父様かなんかでしょうか?
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-06-30 22:42 | 洋画=ま行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ビクター/ビクトリア Victor/Victoria」
1982 アメリカ MGM映画 133分
監督・製作・脚本:ブレイク・エドワーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:ジュリー・アンドリュース、ジェームズ・ガーナー、ロバート・プレストン他。

1982年度アカデミー賞音楽(編曲・歌曲)賞
ゴールデン・グローブ女優賞 受賞作品

「ティファニーで朝食を」や「酒とバラの日々」のB・エドワーズが
本を書き、演出し、プロデュースを手がけて才人振りを発揮した
楽しいミュージカル。ヘンリー・マンシーニの音楽が相変わらず
美しい。

1930年代のパリ。売れない歌手ビクトリア(ジュリー)は、食うや食わずの
貧乏生活。オーディションにもなかなか合格しない。
無銭飲食を覚悟で入ったレストランで、これまた無一文のゲイの歌手
(R・プレストン)と出会う。
ゲイと生活をしていくうちに、この男、ビクトリアをポーランドの伯爵で
ゲイであったことがばれてパリに逃げてきた、という触れ込みで
劇場のプロデューサーに売り込むことに成功する。
舞台では本当は男だが、完璧な女形を演じ、ラストでかつらを取って見せ、
男であるとネタ証しをする仕掛け。もとより歌の上手いビクトリアだ、
たちまち大ヒット、夢のような生活が転がり込む。

そんな評判を聞いてアメリカのギャング一行が、クラブを訪れ、
ビクトリアのショーを観るのだが、そのギャング(J・ガーナー)が
ビクトリアに一目ぼれ。男だ、と判って愕然とするが、どうも、もうひとつ
釈然としない。探偵を雇って、調べさせるのだった。

一方、生きていく上とはいえ、意に沿わぬ男の女形を演じるビクトリアも
現状を打開したいと願う。そして、彼女もギャングに引かれていく。
そして、ラストには「私は女であることを舞台で告白するわ」と
決心。上手い形で(これは映画をみてくださいね)、ギャングとの恋も
成就させたのだった。

こころ優しいゲイを演じるR・プレストンが、実にいい味を出しています。
ラストがまた、プレストンにいい役回りが回ってくるのですが。
ジュリーは、実生活でも夫の監督の手の内で、ひょんなことから
男性を演じなければならくなった、落ちぶれた歌手を上手く演じています。

ヘンリー・マンシーニの劇中曲で、私が知っているものはありません
でしたが、独特のストリングスとアコーディオンを使った音作りは
和みますね。
ジュリーの作品としては「サウンド・オブ・ミュージック」や「メリー・
ポピンズ」ほど有名じゃないですが、大人のミュージカルとして
楽しめるものです。
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by jazzyoba0083 | 2006-06-28 22:25 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ツイステッド Twisted

●「ツイステッド Twisted」
2004 アメリカ パラマウント映画 97分 
監督:フィリップ・カウフマン
出演:アシュレイ・ジャッド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシア他。

舞台は大好きなサンフランシスコ。市警の交通課にいたジェシカは、本部長の
推薦もあって、殺人課の捜査官に昇進する。
しかし、彼女の周りで不可解な殺人事件が相次ぐ。殺されたのはいずれも
彼女と関係のある男ばかり。幼い頃のトラウマと、深酒で、さらにバーで
知り合った男と寝てしまう性癖があり、その男たちが殺されていくのだ。
彼女自身、殺人の発生時のアリバイを覚えていない。当然容疑者では
ないかと疑われる。ジェシカ自身も、自分の行動に自信が持てなくなって
行く。本当に彼女は、男たちを殺しているのだろうか?

まあ、主役が犯人であるわけがないので、そのほかの出演者に犯人が
いるのだろう、と判るのですが、最後のネタばれが少し理由が弱い。
3行くらいのセリフで片付けられちゃう。
前半はまあまあひき付けられていくのですが、最後でちょっとガッカリですね。

アシュレイ・ジャッドは「五線譜のラブレター」でコール・ポーター夫人を演じて
いましたね。監督も「存在の耐えられない軽さ」や「ライトスタッフ」の
フィリップ・カウフマンでしたから期待したのですが、やや外したかな。

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by jazzyoba0083 | 2006-06-27 23:21 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「いつも上天気 It's always fine weather」
1955 アメリカ MGM映画 102分
監督:スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー 製作:アーサー・フリード
出演:ジーン・ケリー、シド・シャーリース、ダン・デイリー、マイケル・キッド他。
音楽:アンドレ・プレヴィン

大好きなMGM映画ですが、今まで劇場でもテレビでもビデオでもお眼に
かかることが無く、先日やっとNHK-BSでやっていたのでDVDに落として
永久保存としました。

第二次大戦が終わり、3人の兵士がNYの行きつけのバーに繰り出します。
この当たりは、「踊る大紐育」に似た出だし。
3人の出身地はバラバラで、10年後の1955年10月11日正午に、ここで
必ず会おうと約束してそれぞれの道を歩むことになる。
ダン・デイリーはシカゴでテレビ局の副局長、マイケル・キッドは結婚して
子沢山、女房と「コルドンブルー」という、ハンバーガー屋をやっている。
そして、ジーン・ケリーは結婚もせず、ボクシングのいんちき半分の興行屋
家業。

そして、その日。3人は約束どおり店に現れた。しかし、それぞれの歩んだ
10年はあまりにも違いすぎ、みんな素直になれない。
そこで、ケリーのガールフレンドでテレビ局のプロデューサーのシドの
アイデアで、生のテレビショーに3人を出して、友情を復活しようとする。
しかし、そんな簡単に気持ちが変わるわけではなく・・・。

その時中継会場にボクシングの八百長を断わって逃げてきたケリーを
追ってきた顔役が、ケリーを捕まえて脅しにかかる。その様子はテレビを
通じて全国中継されてしまった。この会場でケリーのピンチを救おうと
また3人は協力してヤクザ連中をたたきのめしてしまう。
そして、また3人に友情は戻ってきた・・・。というハッピーエンド。

歌はたっぷりとあるが、踊りはもっぱらケリーの役目。シドも踊らない。
有名なのは、ケリーがヤクザに追われて逃げる時に入り込んだローラー
スケート場からスケートを履いたまま逃げ出し、NYの街(セット!)を
唄いながらタップをしながら踊るシーン。「雨に唄えば」のあのダンスシーン
に比較される著名な場面。ドーネンお得意の長廻しでカットの少ない
ダンスシーンは、流れるようでとても美しい。
知った曲が1つも無いプレヴィンの音楽は、シュワルツやガーシュインの
またグレートアメリカンポップスのアーヴィング・バーリンやポーターの
歌とも違う新しい時代を感じさせるもの。ストーリーも、やや社会的に
振っています。
脚本を書いた、ベティ・コムデンとアドルフ・グリーンは確か
名曲「私を野球に連れてって」を作曲したコンビじゃないかな。

時代を代表したジーン・ケリーとフレッド・アステアだったが、
あくまでエンタテインメント路線を外さなかったアステアに比べ、
監督としてコレオグラファーとしても活躍したケリーは、次第に
芸術性を追い求めていくようになるが、私としては、
ノーテンキな「雨に唄えば」や「踊る大紐育」「踊る艦隊」のケリーが
好きですね。
しかし、55年、昭和30年の映画に職業人としてのテレビ局員が
もう映画に出てくるんですから、この頃のアメリカって!
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-06-26 22:35 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「バタフライ・エフェクト The Batterfly Effect」
2004 アメリカ ニューライン・シネマ イメージムーヴァー 114分
監督:エリック・ブレス
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット他
<ディレクターカット版>

映画の冒頭でも説明されるように、「バタフライ・エフェクト」とは
「小さな蝶々のはばたきが、地球の裏では竜巻となる」という、初期の
小さな差異が将来予測不可能な大きな差異を呼ぶ、というカオス理論
の1つ。理論的にはやや難しい内容だが、観終われば面白かった。

エヴァンは、7歳のころから時々記憶が飛ぶいうある種の病気になり
医者の薦めで日記をつけることになる。
ある日、友達のトミーやレニー、ケイリーたちと悪ふざけしてダイナマイトを
赤ちゃんのいる家のポストに火をつけて入れ、母親もろとも爆殺してしまう。
また、遊びに行ったケイリーの家で、ロリコン親父に幼児ポルノをビデオで
撮影され、ケイリーは大きなトラウマを負う。
さらに、ケイリーの兄、トミーは超暴力的で、エヴァンの家の犬を袋に入れ
火をつけようとする。それを止めようとした妹とエヴァンを角材で殴りつけ、
妹のほほに大きな傷をつけてしまう。
そんなことがあった少年時代を経て、州立大学に通うようになったエヴァン
だが、7年間記憶が飛ぶことが無かった。
そこで、昔の日記を読んでみると、飛んだ記憶のところにタイムスリップ
をすることになる。そこでの行動を変えると、次の瞬間、現在の自分が
違うことになっている。
そこで、エヴァンは、エロ親父の所に戻り、説教をすると、次の瞬間
ケイリーとベッドの中にいたり、ダイナマイトを自分の手で取り出し
親子を救うことにした結果、自分が両手を失い、ケイリーはレニーの
彼女になってしまったり、母親がそのことで喫煙し肺ガンになってしまったり
タイムスリップして過去を変えてくる度に、現在が変わっていく。

あるとき、母親と占い師に手相を見てもらうと、「生命線が無い」「産まれて
きてはいけない人間だった」といわれる。

両手を失い、母を肺ガンにしてしまった結末をなんとか変えたいとエヴァンは
もう一度エロ親父のビデオ撮影現場に戻り、そこでダイナマイトに火をつけて
脅すと、ケイリーが手にして爆発しケイリーは命を落とす結末となる。
大好きな彼女を救わなくてはならない、と決心したエヴァンは、自分が
産まれる時を撮影した8ミリ映画を観ることで、母親の胎内にトリップし、
へその緒で、自分の首を絞めて産まれて来る事を阻止してしまう。
こうして、エヴァンが居なかった場合の現在が提示されていく。

愛する女性を救うためとはいえ、自分を抹殺する決断をするエヴァン。
悲しい結末ではありました。自分だったらそんな勇気は出ないだろうなと。
出だしのころは、頭のヒューズが飛んでしまった危ない少年たちのイタい話が
続くので、大丈夫かいな、と心配したのですがスピーディーな展開で
厭きさせることはなかったです。
不思議な感覚の映画でしたが、楽しめました。
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by jazzyoba0083 | 2006-06-24 22:50 | 洋画=は行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「ホワット・ライズ・ビニース What lies beneath」
2000 アメリカ 20thセンチュリーフォックス ドリームワークス 130分
監督・製作:ロバート・ゼメキス
出演:ハリソン・フォード、ミシェル・ファイファーほか。

「下にあるもの」とかいう意味でしょうか。ハリソン・フォードもゼメキスも
好きだから、絶対観ているはず、と思って観始めたのですが、何か
見覚えはあるものの、やっぱり初見だったかもしれません。
ゼメキスは「バックトゥーザフューチャー」「フォレスト・ガンプ」
「キャスト・アウェイ」なんか、大好きで、そのあたりの出来でファンに
なったようなもの。オカルト系はそもそも好きじゃないからあまり
観ないんだけれど、サスペンスかと思って観始めたけど、やはり
最後は、鳥肌もののCGのお化けがでましたね。
ま、インディージョーンズ1でも最後にアークからお化けがでましたから
まあ、私的には許せる範囲かな。

最初はお隣の夫婦のトラブルから殺人事件発生か、と思わせておいて、
実は、スペンサー博士(ハリソン)の、妻クレア(ミシェル)が感じる霊感は
本当のものであることが徐々に判ってくる。
割れた記念写真を取ろうとして、見つけてしまう小さなカギ。(甘い場所
ではありましたが)博士の研究室で部下がやっている睡眠薬の
会話など、伏線はスピルバーグ~ドリームワークス派だなあ。
ハリソンは悪人やらせても悪人にならないところが辛いところ。
ミシェル・ファイファーは、「スカー・フェイス」で妖艶なギャングの女を
演じていたあの、ファイファー?ってなくらい、いい枯れ具合。
スジスジ具合が、サスペンスに合っていたな。
それと、多くの人が言っているように、大きな音で脅かすのは
手法として、幼い感じだ。驚くけど決していい気持ちじゃないなあ。

全体として、そんなにダメな映画じゃあないと思います。エンターテイン
メントとしては合格の線じゃないでしょうか。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-06-24 18:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

天国の日々 Days of Heaven

「天国の日々 Days of Heaven」
1978 アメリカ パラマウント映画 94分
監督・脚本:テレンス・マリック 撮影:ネストール・アルメンドロス
ハスケル・ウェクスラー 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:リチャー・ギア、ブルック・アダムズ、リンダ・マンズほか。

1978年度アカデミー賞撮影賞 79年度カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品

シカゴの製鉄所をケンカでやめたビリー(ギア)と妹、は南に放浪の旅にでる。
映画はこの妹(マンズ)の、語りでたんたんと綴られていく。
旅の中で知り合ったアビーとビリーは恋仲となったが、妹ということにして
テキサスの大農場に1日3ドルで雇われる。小麦の収穫をするのだ。
若き農場主が余命いくばくも無いことを知ったビリーは、策略を巡らし、
アビーと結婚させる。しかし、農場主は、折に触れ、ビリーとアビーの様子が
おかしいと思い、二人の仲を疑い始める。
そして、ある日イナゴの大集団が農場を襲う。火のついたランプでイナゴを
追い払うのだが、農場主はそのランプでビリーを襲う。その火が小麦に
引火し、農場は大火になってしまう。ばれたことを知り、ビリーは逃げ出すが、
農場主は銃を持って追いかけ、対決することになってしまう。そこでビリーは
農場主をナイフで刺し殺してしまう。警察に追われる身となったビリー。
アビーと妹と合流して、追っ手から逃れる野宿の生活をしていたが、ついに
警察に追い詰められ、川を渡ろうとしたところで、射殺されてしまう。
アビーと妹の目の前で。
アビーはビリーの妹を寄宿舎に入れて、働きにでようとするが、妹はかつての
知人の手助けを借りて、寄宿舎を抜け出してしまう。このあたりで
終わったかな。

なんか終わり方が中途半端だったなあ。映像は、アカデミーの撮影賞を獲った
ことだけあり、実に美しく、構図も凝ったもの。物語の悲哀をいっそう
かき立てる全編セピアがかったカラー。テキサスの大自然と物語が良く
融合できていると思いました。ストーリーそのものは単純ですが。
1時間半ですから、映像を楽しむつもりで観ると、結構面白いストーリーが
付いてくるって感じ。リチャード・ギアが若い!(当然だけど)
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by jazzyoba0083 | 2006-06-24 00:30 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ブラウン・シュガー Brown Sugar」
2002 アメリカ 劇場未公開 110分
監督:リック・ファミュイワ
出演:サナ・レイサン、テイ・ディグス、モス・デフほか。

「ブラウン・シュガー」といってもストーンズは出てきません。

ニューヨークを舞台に、小さい頃から共にヒップホップを聴いて育ち、
それぞれレコード会社オーナーと音楽評論家になった幼馴染みの恋の
行方を描いたラブ・ストーリー幼馴染みで親友同士のシドニーとドレイ。
彼らは子供の頃から、当時としてはまだ新しかった音楽ヒップホップに
夢中になり、楽しみを共有していた。そして20年後、シドニーは音楽評論家、
ドレイはレコード会社のオーナーと2人とも音楽関係の道に進み、
より固い友情で結ばれていた。そんなある日、ドレイはガールフレンドの
弁護士リースへプロポーズする。
だが、彼を祝福するも心から祝えない自分に戸惑うシドニー。
彼女にはある感情が芽生えていた…。

そんな気持ちを知りつつ、シドニーは取材で知り合ったプロのアメフト選手
との結婚を進めようとする。しかし、どこかしっくりこない。

ドレイは、自分の会社で量産されていくヒップホップが自分が作ろうとして
いるものとはかけ離れていることに嫌気が差し、会社を辞め、
自分のレーベルを立ち上げる決心をする。その資金を援助したのが
幼馴染のシドニーだった。そんな友情とも愛情とも知れない関係を、ドレイの
新妻は理解できない。
シドニーにぞっこんのアメフトの選手もドレイとの関係を理解できない。

ラストは、やはり幼い頃から本物のヒップホップで結ばれた二人が自然に
一緒になるというストーリー。
ヒップホップとラップの違いを、わたしゃこの映画で学びました。
ヒップホップを知らなくても、単なるラブストーリーとしてもそこそこ楽しい映画
でした。
尚、この映画の詳しい情報は、

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by jazzyoba0083 | 2006-06-19 23:00 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「さよなら、さよならハリウッド Hollywood Ending」
2002 アメリカ ドリーム・ワークス 113分
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウッディ・アレン、ティア・レオーニほか。

熱狂的なファンを持つ偏屈な監督、ウッディ・アレンの、これは判り
易いコメディ。
アカデミー賞を2度獲得した実績を持ちながら、今ではすっかり
落ちぶれてしまった神経症気味の映画監督ヴァル・ワックスマン。
そんな彼のもとにある日、「眠りなき街」というハリウッド映画の
話題作の監督という願ってもないオファーが舞い込む。
しかし映画のプロデューサーはヴァルの元妻エリー。
しかも製作会社の重役ハルは、エリーを寝取った張本人だった。
とはいえ再起の絶好のチャンスを逃すわけにはいかず、
正式契約に漕ぎ着けるヴァル。ところがクランクインの前夜、ヴァルは突然、
心因性の失明状態になってしまうのだった…。

眼が見えない状況でも、なんとか映画を作らせようとするヴァルのエージェント
に乗せられ、自ら指名した中国人カメラマンの通訳に事実を打ち明けて
ガイドしてもらいながら、映画制作は進行していく(このあたり、ほとんど
在り得ないことなんだが)、当然映画は駄作になっていく。
映画も最終段階になりついにエリーに、ヴァルが盲目の状態であることが
ばれた。しかし、自分の推薦で監督になった彼を干させるわけにはいかず、
こんどは彼女が付きっ切りで製作が進む。でも当然映画はトンチンカンに
ならざるを得ず・・・。

ハッピーエンドになるこの映画、理屈ったれのウッディ・アレンらしく、セリフが
多い映画ではありますが、笑えました。盲人が映画をとるなんて、ありえない
のですが、またこの映画が完成してしまうなんて在り得ないんですが、
そのあたりのドタバタはコメディーなんで。
エンディングの持って行きかたも、(アメリカでは不評でもパリで大ヒット)
ちょいと強引な気がします。
だいたい、70の爺さんと、ティア・レオーニ演じる元妻の組み合わせからして
在り得ない感じがプンプンしますが・・・。これがアレン式なのかも。

全体にウッディの好きなジャズが流れ、私は好きですね。彼の映画を全て
見ているわけではないのですが。
邦題は、淀川長治さんのセリフのパクリでしょうが、あまり感心できないなあ。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-06-17 22:00 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

バード Bird

●「バード Bird」
1988 アメリカ ワーナーブラザーズ 161分
監督・製作:クリント・イーストウッド 音楽:レニー・ニーハウス
出演:フォレスト・ウィッテカー、ダイアン・ヴェノーラほか。

1988年度アカデミー賞録音賞、カンヌ国際映画祭男優賞、ゴールデン・
グローブ監督賞、NY批評家協会賞助演女優賞 受賞作品

ジャズ大好きで、息子もジャズ・プレイヤーのイーストウッドが、伝説の
ジャズプレイヤー、チャーリー・パーカーの半生を描いたセミドキュメント。
ジャズ好きの私としてはとっくに観て置くべき映画だったんですが、
なんの因果か今日まで、観る事なしに来てしまいました。

バードのあだ名で知られるパーカーについては、すでに色んなところで
語られているので、断片的には知っているかたも多いと思うのですが、
何が凄いって、それまでのスイングジャズをコード進行に従ってアドリブを
加える、ビ・バップという奏法を確立したことで、彼はそれまでのジャズの
概念を全く変えてしまったのですからね!
一緒に演奏してきた、ディジー・ガレスピーやチャーリー・クリスチャンなどの
果たした役割も大きいのは勿論ですが、現在活躍しているどのサックス
プレイヤーもバードの影響を受けていない人は居ないと断言できるほど
その影響力は強かったのです。

物語は事実なので、そこから先にどうなるのか、エンディングでバードが
どうなるのかは判ってはいるのですが、観てしまいますね。長いんですが。
フォレスト・ウィッティカーは、バードに似てないのですが、演奏の時の
クセや、彼の本当の演奏の運指をコピーする仕方なんかは頑張っています。

なぜ、アカデミーで録音賞を獲ったか、といえば、この映画で流れてくる
バードの演奏はどれも本人の演奏で、どうやったかというと、当時の演奏
から彼のサックスだけ抜き出して、現代のプレイヤーの音と演奏させた
特殊技術が買われたのでしょう。

映画自体は、暗いです。バードの人生を暗示しているかのように画面が
暗い。皮肉(演出?)なことに、死に近づくにつれて、明るいシーンが増えて
来ます。
バードは、一生麻薬と酒を絶つことが出来ず、それが元で命を失うことに
なるのですが、あまりにも短いその34年の生涯は、一瞬の光芒の眩しさ
に比例しているかのようです。
映画は愛妻チャンとの夫婦の愛情を縦軸に進んでいくのですが、チャンが
このジャンキーをよく最後まで面度見たな、と感心します。
最後は、ジャズの擁護者として知られたニカ男爵夫人の部屋で、テレビの
お笑い番組を見ているうちに心臓発作を起こすのですが、
検視に来た医者の「推定65歳」との電話報告に、ニカ夫人がすかさず
「34歳よ」と訂正しますが、それほどボロボロだったのですね。
レコードには、麻薬でヘロヘロになって演奏したものも残っていますが、
バードに限って言えば、確かに名演ではないけど、何か感じてしまいます。
映画の中でガレスピーが、「おれはジャズの改革者だが、お前はジャズの
殉教者だ」いうセリフが印象的でした。確かにバードはジャズに殉教したと
いえるのでしょう。
大きな山のない、淡々とした長い映画なので、ジャズに興味がないかたは
そう面白く感じないかもしれません。ただ、ジャズがお好きなかたは
一度見ておくべきかも知れませんね。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-06-17 18:30 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)