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コール・ガール  Klute

●「コール・ガール Klute」
1971 アメリカ ワーナーブラザーズ映画 115分
監督・製作:アラン・J・パクラ
出演:ジェーン・フォンダ、ドナルド・サザーランド、ロイ・シャイダーほか。

1971年度アカデミー賞最優秀女優賞 ほか受賞作品

私が大学に入った年の作品だ。今から35年前。ジェーンも、ドナルドも
若い!(当たり前だ)。
当時、アメリカでは、前年の「イージー・ライダー」に代表される
ニューシネマ全盛の頃。ベトナムもまだ解決されておらず、人種差別も
根強かった。そうした時代の雰囲気をアラン・J・パクラが、
淡々と描いていて、都会の寂しさを観念的に描写していく。

ペンシルヴァニアの研究所の科学者が突如失踪し数ヶ月。
彼を探しにNYに派遣された同僚のクルート(サザーランド)は、彼が
コールガールに宛てた卑猥な手紙だけを頼りに独自の調査を始める。
受取人の友人で売れっ子のコールガール、ブリー(フォンダ)に
協力を請うがつれなくされ、クルートは彼女を監視することに。
彼女は、女優かモデルを目指しているが、非常に割り切った考えを
持った女性で、年間600~700人の客をとっている。
クルーとは、ひたすらみつめるうち、恋の芽生えを意識する彼の心は、
やがて、愛に不寛容な彼女を優しく包みこみ、二人は一致して事件の
解決に努める。都会の夜の光と影、心理の揺れを巧みに捉えるG・ウィリスの
カメラが素晴らしい。
幾つもの精神科医をかけ持ちしているブリーの相談内容にクールな
彼女の胸の内を語らせる構成も功を奏していた。

謎解きは別に奇をてらったものでなく、極めてシンプル。この映画は
ジェーン・フォンダの感情の動きを味わうものだと思う。と同時に
原題の「クルート」は、サザーランドの役名だから、パクラがこれに
こめた意味もあるのだろう。
ジェーンと精神分析医との会話に、セリフの真髄があるようだ。
尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-07-31 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「メイフィールドの怪人たち The 'Burbs」
1989 アメリカ ユニバーサル+イマジン・エンタテインメント 102分
監督:ジョー・ダンテ
出演:トム・ハンクス、キャリー・フィッシャー、ブルース・ダーンほか。

若きトム・ハンクスのホラー・コメディ。このころのトムはこんな役が
多かったような気がする。「パンチライン」に告ぐ若いトムを観た。
「レディ・キラー」もこんな路線だったなあ。

メイフィールドプレイスという閑静な住宅地に引っ越してきた怪しい一家。
そのうち、トムの家の道を隔てた一家の主がカツラを残して失踪したらしい、
と、トムと住民たちが騒ぎ始める。
トムと、仲間たちは、大胆にも、その家に侵入し地下室で不審な焼却炉を
発見、そのまわりの土を掘り始める。しかし、地下に埋設されていた
ガス管に穴を開けてしまい、家は大爆発!当然のことながら警察ざたに
なってしまう。しかも、失踪していたと思われた隣人は急病で入院していて
ひょっこり自宅に帰ってくる。唖然とする一同。
トムは自分たちの勘違いを反省し、もうやめようと仲間を説得するが、
聞かない。どうしても怪しい(この一家がどうみても怪人一家の風体で
見るからにあやしいのだが)。
そのうち、この家の主人が、実は前に住んでいた住人を殺したのだ、と
告白、彼らの狙いは当たっていたのだ。そして、警察官が多数いる前で
彼のクルマのトランクから大量の頭蓋骨が!

テレビの前で、仲間の一人が「郊外人種を甘くみるなよ!人殺しは
必ずつかまえてやるんだからな!」と叫ぶが、これが原題を表している。

今から20年ほど前の映画で、ヤッピーなどが流行していたころのアメリカ
を理解していないと、郊外人種の、隣人との奇妙な結びつきや、知らない
隣人を理由も無く怪しむ心境、またベトナム帰りの兵隊さんの登場などは
理解できないのでしょうね。

テレビ映画を観ているような、軽いホラーコメディだったと感じました。
男たちがエキセントリックになっているのにトムの奥さんをはじめ
女性陣は、落ち着いているのがおかしいですね。

怪しいやつが、怪しくないと思わせておいてやっぱり怪しかった、という
ウラをかいたオチが、カタルシスだったかな。
トムは、今でもそうだけど、急にエキセントリックになる演技はこのころ
から上手いなあと思いました。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-07-30 23:32 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「キスへのプレリュード Prelude to a kiss」
1992 アメリカ 20世紀フォックス 
監督:ノーマン・ルネ 原作戯曲・脚本:グレイグ・ルーカス
出演:アレク・ボールドウィン、メグ・ライアン、ネッド・ビーティー、
   キャシー・ベイツ他

ブロードウェイのロングラン劇を映画化したもの。題名はデューク・
エリントンの名曲。タイトルチューンも、それをデボラ・ハリーが歌っている。
いわゆる入れ替わりがおきてしまう、泣き笑いの映画なのだが、この手の
映画ってこの時代あたりには「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ペギー・
スーの結婚」日本では尾道三部作あたりに結構ありました。タイムスリップや
変身願望が時代の要求だったのでしょうか?

この映画も、花嫁とおじいさんが入れ替わってしまう悲喜劇。
科学雑誌の編集者ピーターとバーテンダーのリタはダンスパーティーで
出会った。お互いに引かれあう二人は、意気投合してやがて結婚する。

その結婚式に、見知らぬ老人が現れ、花嫁にキスをする。そのとき
花嫁と老人の心が入れ替わってしまったのだ。
何かおかしいと思うピーターだったが、遂にリタが別の人格に入れ替わって
いることを見破る。若い異性の体を手に入れて自由奔放になる老人、
一方老人になってしまい、何がなんだかわからないリタ。
老人を、本人の家に連れ帰ったピーターは家族から老人は肺がんで余命
1年と知らされ、愕然とする。老人はそのことは判っていて、今は老人と
なったリタは、あと1年の命でも私は十分幸せだったと告白する。
ある日、リタの母(パティ・デューク)の理解で、実家に帰っていたリタと
老人とをあわせることに成功した。そして二人はそのとき同じように
若さゆえの怖さから老成した男に憧れを瞬間抱き、老人は老いゆえの
若さへの願望を抱き、お互いにこの人に入り込みたいと思ったのだ。
そのことにお互いが気がつくと、窓から一陣の風が起き、暗くなったかと
思うと、二人の心と体は元にもどったのだ。

結婚や、未来のないこの世をはかなく思い、一時は社会党員でもあった
リタは、現在を生きる勇気を勝ち得ていたのだった。

なかなか興味深い映画ではあったが、人格が入れ替わるまでが長いのと
なぜ、老人はメグを選んだかや、元に戻る時の塩梅など、今ひとつの
所も多々あったと思う。
若きメグは奇麗だが、ヘアースタイルが今ひとつだったなあ。ぼさぼさで。
一番注目すべきは、老人を演じたネッド・ビーティーだったと思う。
自然で心が若い女である演技を自然に演じていた。これでこの映画は
救われた感じ。
ピーター役のアレク・ボールドウィンは、ブロードウェイの劇でも同じ役を
演じ、賞を貰っています。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-29 22:40 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「サイモン・バーチ Simon Birch」
1998 アメリカ ハリウッド・ピクチャーズ  113分
監督・脚本:マーク・スティーヴン・ジョンソン
原作:ジョン・アーヴィング
出演:イアン・マイケル・スミス、ジョセフ・マッゼロ、アシュレイ・ジャッド
    オリヴァー・プラット、ジム・キャリーほか
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 感動しました。実話なのかな、と思ったら、「ガープの世界」等で知られる
作家ジョン・アーヴィングの小説だった。
それにしても、サイモン・バーチを演じたイアン・マイケル・スミスは、小説と
同じ状況を持った人で、良くこんな俳優さんがいたなと感心しました。
演技も上手いし。作り話とはいえ、感動的なしかも映像も綺麗で(カナダロケ)
心洗われる作品。加えてアシュレイ・ジャッドが、めちゃくちゃ綺麗でした。

物語は、大人になり子供も出来たジョーの語りで始まる。(これがジム・
キャリーなのだが、一瞬、これってジム・キャリーだよね、と確認したほど地味。
それがいいのだけれど。そして映画の全編で語りも担当している)。目の前の
墓標には「サイモン・バーチ 1952~1964」 と記されていた。
「僕は彼のおかげで神の存在を知ったのだ」と語り始める。

私が産まれた年と同じ1952年、メイン州グレイブズタウンに、一人の奇形な
男の子が生まれた。その日にしかもたない、1週間もたない、と言われたが、
12歳まで成長した。でも身長は96センチしかない。
石工の父とその母は、彼を無視することに決めていた。家で生活しない
サイモンは、自分を分け隔てなく接してくれる親友のジョーとその家族と
生活をしていた。

サイモンもジョーも、地区の少年野球チームに入っていて、サイモンは
小さいのでバットを振ることなく、フォアボール狙いの代打として"活躍"
していた。
サイモンは、「僕は神様この世に送り出した"神様の道具"」だ、と主張、
神様は何か目的があって僕をこの世に送り出したんだ。でもそれが何か
今はわからないけど・・・と、ジョーに語るのだった。

ジョーの母親レベッカは町でも評判の美人(アシュレイが本当に輝くように
美しい)であったが、父親を明かさないでジョーを産んだのだった。
レベッカの母と、メイドとジョーとサイモンとで生活していた。レベッカも
サイモンを心から愛し、わが子のように接していた。
そんなレベッカが、ある日、列車の中で知り合ったというベンという男性を
家に連れてきた。彼は演劇を教える教師であった。
レベッカはベンと結婚するつもりでいた。

そして1964年10月、野球大会に出ていたサイモンはまた代打を指名
される。いつもは突っ立っているだけでバットは振るな、と監督に言われて
いたのだが、その日に限って、ワンサイドで負けていたことから監督から
バットを振れ(三振になって早く試合を終わらせたい)との指示がでた。
そして、運命の3球目。振ったバットにボールが当たり、なんとホームラン。
だが、運が悪いことに、飛んできたボールが、観戦に来ていたレベッカを
直撃し、レベッカはその場であっけなく死んでしまう。

ジョーは、しかし、サイモンを恨むでもなく、あれは事故なんだからと親友を
続ける。そして二人は、レベッカの頭に当たったボールがなくなっていて、
それを持っていった人物こそ、ジョーの父親であると確信し、父親探しに
奔走する。

その年のクリスマス、馬小屋のイエスの劇を演じた子供たちは、サイモンの
いたずらなどで、大失敗。お笑い劇にしてしまう。
怒った司祭は、サイモンが大事にしていた大リーグ選手のトレーディング
カードの入っていた箱を取り上げてしまう。
一方ジョーは、2日の日程で行われる教会の「黙想会」にバスで出かけた。
そのころ、サイモンは体調を壊していた。

司祭のいない間に、サイモンは司祭室に忍び込み、野球カードを取り戻そう
と、戸棚の上に登り、大切な箱を発見する。しかし、箱の向こうには、
野球のボールが! そう、ジョーの父でありレベッカが愛したのは司祭だったのだ。
そのことを教えようと、ベンとクルマで黙想会会場へ向かい、ジョーに
真実を告げようとする。しかし、その前に、司祭はジョーを呼び、レベッカを
愛したのは自分だ、と告白する。そこに到着するサイモンとベン。
司祭が父なんて、と動転するジョーを慰めるサイモン。

そして、黙想会は終わり、町に帰る日になった。子供たちの乗り込んだバスは
岐路、突然バスの前に現れたシカを避けようとして、ハンドル操作を誤り、
崖をすべり落ち、湖に突っ込んでしまう。しかし、サイモンは「みんな落ち着け。
僕が必ず君らを助ける」と子供らを落ち着かせるのだった。そしてジョーと力を
合わせ、次々と、子供たちを岸に運ぶ。後ろを走っていて一緒に事故に
巻き込まれたベンも協力して。そして最後に足を挟まれた子供に対して
サイモンは水にもぐり、挟まれた足を外し、バスの窓を開け、外に出し、ジョーら
の手に渡したのだった。しかしそのとき、浅瀬で引っかかっていたタイヤが
はずれ、バスは深みへと滑り込んでいった。サイモンがまだ中にいると
いうのに。 体が小さかったサイモンは、なんとか窓から脱出することに成功
したが、瀕死だった。ジョーはその場で失神してしまう。

次にジョーが目を覚ましたのは、病院のベッドの中だった。心配してサイモン
のベッドに駆け寄るジョー。しかし、サイモンは臨終の床にいたのだ。
「君は英雄だよ。いつまでも親友だ。神様は、子供たちを助けるために君を
僕らのところに送ったのかもしれない。ありがとう」と涙を流して語りかける。
「もう、行かなければ」、そういってサイモンは静かに息を引き取っていった。

その後、ジョーは祖母も亡くなったため、ベンの養子となった。サイモンの
友情を心に、成長していったのだ。「サイモンはベンという"本当の父親"を
僕に贈ってくれたんだ」と語るのだった。

ちょっと悲しいけど、サイモンから勇気と優しさ、自分が生まれてきた理由
などを考えさせる時間をもらえます。全体としてじめじめしていなく、
乾燥した雰囲気がいいです。
子供たちの演技も自然でいい。教会でのクリスマスのとき、聖歌隊が歌う
ジョイトゥザワールドの替え歌(教会の女性教師を皮肉るもの)を子供たちが
大声で歌うが内容がとても笑えた。そして何より、サイモンがじめじめして
いなくて、明るく自分が長くないことを生まれながらに受け入れている潔さが
子供ながらに見事に演じられている。そのことから私ら大人が学ぶことが
多いと思う。
夏休み、子供たちに是非見てもらいたい映画。
それにしても、レベッカを演じたアシュレイ・ジャッド、あんなに綺麗だったか?
と思うほど綺麗だ。「五線譜のラブレター」で、コール・ポーターの奥様役の
時はそれほどだとは感じなかったし、「ツイステッド」を観たときは、何にも
感じなかったけど、この映画の中のアシュレイはホントに
綺麗。ファンになってしまいました!
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by jazzyoba0083 | 2006-07-23 23:00 | 洋画=さ行 | Comments(3)

●「見知らぬ人でなく Not As A Stranger」
1955 アメリカ ユナイテッド・アーチスト=MGM  135分
監督・製作:スタンリー・クレイマー
出演:ロバート・ミッチャム、オリビア・デ・ハヴィランド
   フランク・シナトラ、チャールズ・ビックフォードほか。

観終わった感想は「重厚な映画だったなあ」ということ。
描く世界が医者であることもあっただろうが、俳優の演技も
重さがあったような気がする。

若き医学生(ミッチャム)は、真面目で、馬鹿が着くほどまっすぐな
性格。オヤジが酒飲みで学費が払えず、友人(シナトラ)や担当
教授がお金を貸してはくれるが、どうしても足りない。
そうした時に看護婦(オリヴィア)が彼に好意を寄せていることを知り
かつ、小金も貯めていることを知り、愛情もそんなにないのに
学生結婚する。
そして、晴れて研修医となるのだったが、間違いを許さない性格が
あちらこちらで、他の医者と衝突し、孤立していく。
なんとか研修も終わり、各地に散っていった学生たちだが、
ミッチャムは、あえて田舎町グリーンヴィルを選ぶ。
そこでは、町医者(ビックフォード)が献身的に働いていた。
それこそ、どんな病気でも診なければならず、往診もあり、やりがいは
感じつつ、疲れる毎日。専業主婦となった妻とも会話がない。
妻は子供が欲しいのだが、ミッチャムはまだ早い、と拒絶する。
ある日、馬丁が怪我をした、とのことで往診したミッチャムは
寡婦で女主人(グロリア・フラハム)と出会う。そして、ついに
ミッチャムは、妻にない魅力を女主人に感じて、間違いを犯して
しまう。
勤務する病院の院長は頼りなく、肺炎にかかった自分の担当患者の
治療を放棄している始末。怒ったミッチャムは、自宅から妻を呼び
看護婦として付け、必死の治療で、蘇生させることに成功する。
改めて妻の看護婦としての力量に観劇したミッチャムは、彼女に
病院で働いてくれ、と頼む。妻の気持ちを全くわかっていないのだ。
ある日、妻は自分が妊娠していることに気がつくが、夫に言う勇気
がない。親友の産婦人科医(シナトラ)が、わざわざ家に来てくれた
のだが、本人は牧場の女主人のところに行って帰ってこない始末。
ついには妻から離婚を迫られ、家から出て行ってとなじられる。

そして、心臓に病気を持つ先輩の老医者(ビックフォード)が心臓病で
倒れた。ミッチャムは責任者として、彼の大動脈瘤破裂の手術を
するのだが、結局余計なことを試みて、老医者を殺してしまう結果を
招く。

まったく自信をなくし、妻にまで捨てられ、町をさまようミッチャム。
ようやく、医者ととしてこれまで他人の言うことに耳を貸さず、自分を
過信していたこと、自分のことを愛してくれていた妻を裏切りどんなに
辛い目に会わせていたのか、目が覚めたのであった。

ミッチャム、オリビア、シナトラ、ビックフォード、そしてリー・マーヴィンや
ロン・チエィニー・jrなど、素晴らしい俳優の素晴らしい演技を堪能できる。
金儲けを非難し、誠実に患者のことを思って治療したいと思うミッチャム
は素晴らしいのだが、そのために友人を非難し、教授も許さないという
潔癖すぎる行動は、医者として心のない厳しいだけの医者になってしま
っていたのだ。大学を卒業する時、担当教授がミッチャムに送った
「君は優秀だ。良い医者になるだろう。だが孤高に生きていてはいつか
はつまづく」というはなむけの言葉が心に残る。
自分の信念を貫こうとするために人の心を理解できないと、生きては
行けない、ということなんだろう。

50年代のアメリカの持つ良質な映画なんだなあ、と感心しました。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-23 22:30 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「デンジャラス・ビューティー2 Miss Congeniality 2」
2005 アメリカ ワーナーブラザーズ 115分
監督:ジョン・パスキン、製作:サンドラ・ブロック、マーク・ローレンス
出演:サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、ウィリアム・シャトナーほか。

サンドラ・ブロックとラスベガスの光景を見たさに鑑賞。
まあ、安いテレビ映画って感じで、映画館まで行ってみる映画ではないな。
パート1を観てないので今ひとつピンとこないところもあるが、
つまり、FBIの顔として、テレビのショーに出たりしてFBIの好感度を上げる
役目に着いたグレイシー・ハート(ブロック)。しかし、親友のミス・アメリカが
誘拐され、ラスベガスに飛び、初めは反目しあっていた黒人の捜査官
フラーと仲間たちと、ドタバタしながら、解決していく、というネタだな。

製作がサンドラだから、こういう映画を作って見たかったんだろうな。でも
「ビバリー・ヒルズコップ」にも成り得ていない、超B級映画になっちゃったな。
40歳を過ぎたサンドラ、さすがに美しいが、それだけだ。
FBI映画だけど誰も死なないコメディーだが、まあ時間つぶしに、何気に
見る分にはいいか。ラスベガスのとくに「トレジャー・アイランド」という
ホテルを知っている人には楽しいかもしれない。重要な舞台になって
いるので。

尚、この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2006-07-22 18:00 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「夢去りぬ The Girl In The Velvet Swing」
1955 アメリカ 21世紀フォックス映画 108分
監督:リチャード・フライシャー
出演:ファーリー・グレンジャー、レイ・ミランド、ジョーン・コリンズ他。

1901年にNYで実際に起きたスキャンダラスな殺人事件を再現した
ドキュメンタリー風なメロドラマサスペンス。知っている役者が出てない
ので、バイアスなしに楽しめた。
タイトルは赤いベルベットのブランコに乗った少女、という意味だが、
映画の中でその光景が出てくる。

クラブの踊り子、イブリンは、マジソン・スクエア・ガーデンなどを設計
した高名な建築家ホワイトと、高慢で鼻持ちならぬ独身の大富豪
ハリー・ソウ双方から同時に惚れられる。
イブリンの心は、まず紳士で心優しいホワイトに傾き、不倫だとは
承知の上、二人は逢瀬を重ねる。良心の呵責に耐えかねたホワイトは
イブリンを、自らの心に反して遠ざけようとする。ホワイトは奥さんも
愛していたのだった。そんなホワイトの心境を察し、イブリンは傷つくが
彼の心も理解する。
そんな隙をついて、高慢なソウは、イブリンに近づき、母親ごと欧州
旅行に誘い出す。そこで強引なポロポーズをし、イブリンは本意では
無いのにソウと結婚した。当然、結婚生活は上手く行くわけが無い。
イブリンの心はホワイトから離れることは出来ず、苦悩するイブリン。
ある日、イブリンとソウがクラブで食事中に、偶然ホワイトが現れた。
イブリンとの間を疑うソウは、結婚祝いに友人からもらった銃を持ち、
ホワイトのテーブルに歩み寄り、銃を乱射、ホワイトを殺害してしまう。

イブリンは自らの罪も感じ、夫であるソウの証人として裁判で必死に
弁護し、ソウは心神耗弱で無罪(2年の治療拘置)を勝ち取った。
しかし、ソウもソウの家族も、すでにイブリンを捨てていたのだった。

傷心のイブリンは、アトランティックシティで再び踊り子として生活する
覚悟を決めたのだった。「夢は去った」のだった。
ラストシーンで、イブリンが赤いベルベットのブランコにのって客席に
せり出すが、これが原題の謂れだ。もともとはホワイトが客の依頼で
作ったが依頼者が破産し自分で引き取ったブランコを自宅に据え、
イブリンとホワイトがまだ仲が良かった頃イブリンが楽しそうに乗った
ブランコだったのだ。

事実なので、その事実を論評すれば、ソウとその家族って何て嫌な
やつらなんだ、そんなソウにだまされたイブりンは悲劇だったなあ、
そう思わせた時点でこの映画は成功だったのだろう。
そんなに凄い映画ではないが、事実が持つ重さがベースになっている
ので、しっかり見ることが出来ました。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2006-07-22 16:00 | 洋画=や行 | Comments(0)

●「間違えられた男 The Wrong Man」
1956 ワーナーブラザーズ映画 105分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ヘンリー・フォンダ、ヴェラ・マイルズ、アンソニー・クェイルほか。

ヒッチコックが冒頭出演し、この映画は事実に基づいている、これまで自分が
作ってきたどんなサスペンスより、怖い、と「事実は小説より奇なり」である
ことを吐露して、始まる。
淡々と誤認逮捕が行われ、淡々と裁判が進み、淡々と解決するのだが、
その中に言い知れぬ恐怖がちりばめられていてさすがはヒッチコック、と
感心する。

ヘンリー・フォンダ演じる、クラブの楽団のベーシスト、マニーは、神経質だが
美しい奥さんと二人の男の子に恵まれ、貧しいながらも幸せな暮らしをして
いた。
ある日、妻の歯が痛むので、治療費を工面しようと妻の生命保険を担保に
生命保険会社にお金を借りに行ったのだが。
しかし、最近このあたりで頻発している強盗犯に、マニーの姿が似ている
ことから、警察に通報され、マニーは連行されてしまう。そして、被害にあった
店などで面通しが行われ、みな、彼が犯人だと証言するのだった。

結局、反証できないマニーは収監されるのだったが、7500ドルの保釈金を
親戚が払ってくれて保釈が認められた。
マニーと妻は、犯行があった日時に自分たちのアリバイを証明しようとするが
証人たちが亡くなっていたりして、無罪を証明できない。そんな中で裁判が
始まる。弁護士は、民事が専門のオコーナー氏。彼も、必死でマニーの
無実を熱弁するのだった。そんな中、マニーの妻が、自分の家計のやりくりが
下手で、お金があると使ってしまうダメな妻だ、と自らを責め、ついには
精神的に病んでしまい、療養所に入る事態になってしまう。

そんな時、真犯人がまた犯行を重ね、警察に捕らえられる。真犯人が逮捕
されたことで、マニーの無罪が証明された。喜んだマニーは療養所の妻の
元に馳せ参じ、無罪を報告するのだが、妻の病状は好転しない。
ラスト、字幕で2年後に妻は完治し、夫妻はフロリダに転居し普通の生活に
戻ったと知らされるのだった。

まあ、無実が証明されて、良かったね、なんだけど、終盤までがテンポも
映像も良かったのに、マニーが無実であったことの後で、刑事がマニーに
「もう大丈夫か?」と声をかけ、マニーが「OK」だ、というシーンや、
結局間違った証言をした、保険会社のOLたち、真犯人を名指したあと
マニーと廊下ですれ違っても謝るわけでもない、このあたり、時代を感じて
しまいますね。今だったらとんでもない人権問題に発展して、マニーは
数億円の賠償金を手にすることが出来たのに。
それと、ラストに字幕で奥さんが2年後に完治したことが告げられたのだが、
ならば、映像で短くてもいいから描いて欲しかったな。
でも、最近の映画には勝てない、何かがあるサスペンスではあった。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-21 21:55 | 洋画=ま行 | Comments(0)

ミッシング The Missing

●「ミッシング The missing」
2003 アメリカ ユニバーサル&コロムビア+エヴォリューションスタジオズ
     イマジンエンタテインメント作品 137分
監督:ロン・ハワード 原作:トーマス・イードソン 脚本:ケン・カウフマン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ケイト・ブランシェット、
エヴァン・レイチェル・ウッド、ジョナ・ボイド、アーロン・エッカートほか。

「ダ・ヴィンチ・コード」で今をときめくロン・ハワードが作った西部劇(?)
19世紀末のアメリカの荒野で生き抜いた女性の物語。私には
「コールドマウンテン」と重なるところがありました。ストーリーは全然
違いますが・・・。
娘と父親の相克、それを乗り越える映画であります。重厚に迫りますが、
オカルトなインデアンが出てきたりで、ちょっと雰囲気が普通じゃないですね。

1885年 ニューメキシコ州。荒野の一軒屋で、治療師をしてるマギー。
前前夫のとの娘リリーと、前夫との娘ドットと、愛人のブレイクと、貧しい
ながらも幸せに暮らしていた。長女は、都会の生活にあこがれていた。
そんなマギーの家にある日、一人の男が現れる。20年前にマギーや
母親、そして6歳の弟をすてて、アパッチに憧れインデアンに身を投じた
父親ジョーンズだった。
いまさら、どの面下げて娘のところに来るんだ、私たちを捨てたことは
絶対許さない、さっさと出て行ってよ!とマギーは毅然としている。

だが、街のお祭りに行きたいというリリーの望みに負けて、二人の娘と
ブレイクが、街に行くが約束の夕刻になっても帰ってこないという事件が
起きる。
探しに出かけるマギーの前に繰り広げられていたのは、ブレイクの
惨殺死体と、リリーがさらわれたと証言し、呆然としていたドットの姿
だった。

ドットが犯人はインデアンらしいと告げたことで、マギーはインデアンに
詳しい父ジョーンズに助けを求め、リリーを探しに向かう。ドットも連れて。
街で犯罪を保安官に告げ、騎兵隊の出動を要請する一方で、自らも
犯人たちを追うマギーと父。

リリーたちは、インデアンの妖術師と、極悪白人たちにさらわれ、
メキシコに高く売り飛ばされようとしていたのだ。
途中で、娘をさらわれたインデアン(ジョーンズの友人)を仲間に入れ、
犯人を追い詰めるマギー一行だったが、敵は呪いを使い、マギーを
呪い殺そうとする。

そして、ついに犯人一行を発見し、大銃撃戦になるのだった。しかし
妖術師一行は、手ごわい。多勢に無勢もあって、なかなか娘を
奪還できない。マギーたちの仲間のインデアンがさらわれた娘7人が
かくまわれている洞窟に忍び込み、まず自分の娘を助け、リリーに
マギーから預かった十字架を見せ、逃げようとさせるが、(コトバが
通じないから)リリーはこのインデアンが自分を殺そうとしているのだ
と勘違いして、悲鳴をあげ、これが敵方に聞こえてばれてしまい、
仲間のインデアンは妖術師たちに惨殺されてしまう。

めげずに何とか娘を助けようとするマギーと父、次第に長年の
わだかまりが解けていくのだった。そして遂にジョーンズと
妖術師の一騎打ちとなるのだったが・・・・。

「コールドマウンテン」も最後は悲劇的だったが、この映画もハッピー
エンドとはいえない。前者はそれでも、納得性とか感動とかあったが、
この映画は、非科学的な内容もあり、妖術師の極悪振りからすれば
ジョーンズに救いが欲しかったなあ。

でも、ケイト・ブランシェットと、末娘を演じたジョナ・ボイトの熱演が
映画を引き締めていましたね。西部を舞台にしたダブルの親子の
物語。見ごたえあり、でした。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-20 11:30 | 洋画=ま行 | Comments(0)

クローサー Closer

●「クローサー Closer」
2004 アメリカ コロムビア(ソニー・ピクチャーズ) 103分
監督:マイク・ニコルズ
出演: ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン
     クライヴ・オーエンほか。

これだけの豪華な配役と「卒業」の監督の作品ということで
期待感一杯で観始めた。
冒頭、ロンドンの街の交差点で、信号待ちするダン(ロウ)と、アメリカから
到着したばかりのストリッパー、アリス(ポートマン)。イギリスのクルマが
左側通行ということを忘れて、歩き始めて、タクシーと接触、助けたダンとの
出会いだ。
ダンとアリスは、同棲を始め、ダンは、この間のアリスとの生活を書いた
小説を出版する。その写真を撮りにいったスタジオで、写真家アンナ
(ロバーツ)と出会い、好きになってしまう。
実はダンとアンナは恋人同士だったのだ。ダンはある夜、アンナになりすまし
エロサイトのチャットで、医師のラリーと、エロ話にエキサイトする。そして
水族館で会おうということになる。そして水族館に現れたのは、本物の
アンナだった。

4人の男女が、くっついたり離れたり、嘘を重ねて傷ついて。そんなことを
重ねるうちに、アンナはダンと離れ、NYに帰ることにする。アンナとは
実の名前では無かったのだ。

なんか、だらしない男女がくっついたり離れたりの映画で、まあ、人間
こんなことを恋愛で重ねていくんだな、ってなことくらいは判りますが、
そんな4人を見ていて共感することが無い。みんなこの4人の誰かに
似ているんだよ、なんてことを言いたいんでしょうか。
なんてつまらん映画だ!と思ってしまったわけです。この映画がいろんな
賞を獲ったことがまたまた判らない。

シンプルで、判りやすい映画が好きな人はお勧めしません。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-07-19 22:43 | 洋画=か行 | Comments(0)