タイフーン Typhoon

「タイフーン Tyhoon」
2005 韓国 123分
監督:クァク・キョテク
出演:チャン・ドン・ゴン、イ・ジョンジェ、イ・ミヨン他。
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韓国映画は基本的には「猟奇的な彼女」のような、独特の味を持った
ラブコメが好きなんですが、「シルミド」や「JSA」のような、民族の根源に
迫ったアクションもいいですね。「恨」の映画です。彼の国の人間でなくては
本当の理解が出来ないというか、シンパシーを感じ辛いでしょう。

本作品は、アクションや銃撃戦も魅力ですが、鼻につくコメントとは云え、
「どうして同じ言葉をしゃべる人間が・・・」といいながら殺しあう、シンと
カン大尉。「生まれ変わったら友達になりたい」とも。そういう心の動きは
同じ民族が分断されている現実、常に戦争が頭にある国民でなければ
本当のところは理解できないでしょう。

脱北したて北京のオーストリア大使館に亡命したシンの家族は1984年に
決定された中国と韓国の脱北者受け入れ協定が決まる前の年だったので
韓国が亡命を拒否、北朝鮮に連れ戻されてしまう。
中国から騙されて北朝鮮に引き渡される時、反抗した父は射殺され、
逃亡しようとした母と姉と弟(シン=ドンゴン)は、銃撃に晒され、母は撃たれて
死んでしまう。
かろうじて生き延びた姉と弟は、木の根を噛み生きながらえた。姉は
中国経由でロシアにアヘン漬けにされ売春婦として売られ、弟はアジアの
ならず者たちと仲間になり、海賊となった。

そのシンが、核廃棄物を積んだアメリカの船を盗み出した。シンの抹殺を
秘密裏に指令されるカン大尉。途中で、作戦が日米に渡されて、姉を
探し出して、これをおとりにシンをおびき出そうとしていた作戦が中止される
など、カン大尉も体制に振り回される。
そして、核廃棄物を満載した船が2つの大きな台風に遭遇、もし転覆すると
核物質が台風と共に韓国を襲うことになり、国中に警報が出される。
そして、軍からカン大尉の同期で結成された決死隊が2機のヘリコプターで
台風をついて、貨物船に接近、海賊たちを抹殺にかかる。しかし、その船を
アメリカ軍の潜水艦が魚雷で撃沈すべく狙っていた。
作戦の中止を無視して、シンたち一味と対決するカン大尉とその部隊。
海賊と、特殊部隊の壮絶な戦いの最中に、潜水艦から魚雷が発射された・・。

アクションや、カメラワーク、船が大波に翻弄される映像などは、迫力が
ありました。これに姉にまつわるストーリーが加わるのですが。
ラストは1984年の亡命時の大使館の中に戻り、記念写真のシーンなのですが、
その写真を、助かったカン大尉が手にしているところになると思ったのですが
そうはならなかったでした。
チャン・ドンゴンとどこか涼しいカン大尉のイ・ジョンジェともに良かったです。
しかし、最初の海賊で、洞窟に隠したミサイル追跡の衛星システムはどうなった
のでしょうかね。
尚この映画の詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-30 22:40 | 洋画=た行 | Trackback(2) | Comments(0)

「エリザベスタウン Elizabethtown 」
2005 アメリカ パラマウント提供 Vinyl Films C/W Produciton 123分
監督・製作・脚本:キャメロン・クロウ 音楽:ナンシー・ウィルソン
出演:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドン
    アレック・ボールドゥイン、ブルース・マッギル他
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「リスクを冒すものが勝利する」「大きな失敗は小さな仕事をした人間には
訪れない」という教訓と共に映画は終わるわけだが、この映画が本当に
いいたかったことは、そうではないだろう。
本当に自分を判ってくれる人と心を通じ合える幸せ、愛し合える幸せがこの
映画の本質だろう。

「バニラスカイ」同様、何がいいたいのか良く判らないところもある。物語が
動き始めるのに40分くらいかかったと思う。結局、ラストシーンにクレアが
ドリューに地図を渡し、そこに書かれてあった指示に従い、クレアの選曲した
音楽を流しながら、結局「世界で2番目に大きいファーマーズマーケット」で
二人が再会するところ、それとその前の、お父さんのお葬式パーティーの
シーンとその二つがこの映画の全てだろう。つまり、終わりの30分のための
ネタ振りですな。それまでは。

大きな靴メーカーで、天才的なアイデアからエリートになりかけた、ドリュー
(O・ブルーム)は、社運を賭けたスニーカーが返品の山となれり、会社に
10億ドルの損害を与え、クビになる。恋人も去っていった。
悄然として家にかえり、自殺を企てようとするとケイタイが鳴り、オレゴン州に
済む実家の姉から父親のミッチがケンタッキー州エリザベスタウンで亡くなった、
母(S・サランドン)は動転しているので一旦家に帰り、父に愛用の青いブレザーを
着せて、連れて帰ってくれ、と言われる。

西海岸からケンタッキーに飛ぶがらがらの飛行機のアテンダント、クレア(K・
ダンスト)は、ひまに任せて彼の面倒を何くれと無くみる。おせっかいなほどに。
ルイヴィルから故郷のエリザベスタウンに行く方法を、地図を書いてくれたり、
その紙に自分のケイタイの番号を書いてあったり・・・。

父と母は結婚する時にケンタッキーを離れ、西海岸に引っ越したので、自分の
親の故郷、エリザベスタウン(実在)を訪ねるのは初めてだった。
自分をさて置いて、葬式の段取りを薦める親戚や友人たち。悪気がある訳でなく
みんなミッチが好きで、いい葬式をしてやろうとしていたのだ。ドリューは経験の
ない濃い付き合いに面食らいながらも、人の温かさを味わう。
泊まったホテルでは結婚式の真っ最中。4日間もかけての。それにも巻き込まれ
そして、クレアとその後何回か会ううちに彼女の心の温かさも感じる。
最初は火葬に反対していた故郷の人々も、納得してくれて、骨壷もクレアと一緒に
選んだりした。

そしてホテルで、ミッチの告別パーティーが開催された。たくさんの人からの弔辞、
そして、駆けつけた妻のスピーチやらタップやら。従兄弟のバンドのロック演奏の
最中、天井から滑空した白い鷲が火を噴いて、火事寸前になったり。
人間のふれあいの濃さを心地よく感じているドリューであった。

そして、すべて終わって、オレゴンに帰るドリューに、クレアが地図を渡す。
そこには、クレアの細かい指示が書かれていた。それに従って、彼は過去を旅し、
そして未来に旅するために、最終的にクレアと合いに向ったのだった。

不思議な雰囲気をもった映画だったが、決して見終わって嫌な感じのする映画
ではない。むしろ、落ち込んでいる人や人間嫌いになっている人が見たらいいんでは
ないでしょうか?
キルスティン・ダンストは美人じゃないけど、なんか雰囲気がある人だなあ。
スパイダーマンのMJの時もそうだけど。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-28 22:30 | 洋画=あ行 | Trackback(4) | Comments(0)

●「ファイヤー・ウォール Fire Wall」
2006 アメリカ  ワーナーブラザーズ映画 ヴィレッジロードショー 106分
監督:リチャード・ロンクレイン
出演:ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセン他
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御歳65歳になったハリソン・フォードの最新作。たしか去年シネコンにかかって
たちまち、打ち切られたような記憶がある。
普通に面白いのだが、中クラスの出来で、ハリソンファンとしてはどうしても大作を
期待してしまがコンパクトにまとめ上げられた佳作ではある。
それに、皆さん書いていあるとおり、どうしても老体のハリソンが気になっちゃうなあ。

オヤジはタフでなければならない、カラダは鍛えておけ、家族のために。ということかな。
スーパーマンではなく、コケつマロビつ、一生懸命家族を守ろうとする姿は、
アメリカの父親の理想像なんだろうけど、あんなに都合よく、やっつけられるかなあ、
という感じもする。また、インディアナ・ジョーンズを知っている身としては痛々しい。

銀行のコンピュータシステムエンジニア責任者ジャック(ハリソン)と、建築家の妻
べス(マドセン)は、16歳の女の子と9歳の男の子と幸せな暮らしをしていた。

ジャックの銀行は合併問題が持ち上がってきていて、セキュリティシステムの統合も
課題であった。ある日、ネット犯罪を計画する銀行強盗一味が、ジャックの家に
押しかけ、監視カメラを多数取り付け、セキュリティも業者にうそをいって、自分
たちのコントロール下においてしまう。家族は軟禁状態となる。

一方、銀行を訪ねてきた一味のボス・ビル(ベタニー)は、連邦の銀行を監査する
係りだと偽って(このあたりの人物照会をしっかりしないのはどういうわけだ)
ジャックに近づき、家族を人質にして、この銀行の大型預金者1000名から
一人1万ドルずつ、不正にビルの口座に振り込め、という。
セキュリティのホストコンピュータが合併で移動されていて、残念でしたねえ、と
いうところだったが、ビルは、ジャックを脅し、何とかしろ、と迫る。

ジャックはファックスのスキャナーとiPodを使って、画面の顧客名簿をテストだ
といって出させて、光学スキャンで読み取り、ハードディスクに入れることに
成功する。そして、銀行の出金係のところに行き、隙をねらって、ジャックの
口座に送り込むことに成功する。

銀行の仲間たちも、ジャックの挙動がおかしいことに気がつき、もう一人の
セキュリティ責任者にやっていることがバレて追われることになる。
自分が犯罪者でないことを証明しなければならない。家に逃げ帰ってみると
家族がいなくてもぬけの殻。
ジャックは大金をせしめた上に、家族は人質にして、車で逃げていたのだ。

犯人ビルの命令でクビにしてしまった秘書を訪ね、自分が送金するときに
すかさず、彼女に思いを寄せる男のケイタイで、犯人の口座の画面を
写していたので、そのケイタイを、借りてきてほしいと頼む。

彼女も事態を理解し協力してくれて、犯人の口座を読むことができた。
ジャックは近くの自分の銀行の支店(空港支店)に飛び込み、
犯人の口座にアクセスし、入金した金額を抹消していく。

この事態に怒ったビルは、元に戻さないと家族を殺すぞと脅すが、仲間で
コンピューター技師が味方してくれていて、このことがきっかけで仲間割れが
起きる。
連れ去られた家族は犬も一緒だったのだが、この犬の首輪には迷子防止の
GPSが埋め込まれていて、ジャックは、これを頼りに一味を追い詰める。

そして、湖畔の廃別荘で、一味と対決することになるのだった・・・・。

ストーリーはもう少し伏線もあり、面白く出来ている。でも犯人ビルは
なんでジャックの銀行と家族に目を付けたのかは判らない。そのあたりに
フラストレーションを感じる。

面白い映画であったことはたしかだ。ハリソン・フォードはこういうアクションの
ある映画はもうしんどいのではないかな。どうしてもハン・ソロやインディアナ・
ジョーンズの初期と比べてしまうものなあ。
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by jazzyoba0083 | 2007-04-27 23:00 | 洋画=は行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「エデンより彼方に Far From Heaven」
2002 アメリカ キラー・フィルムズ・エイト・セクション製作 107分
監督・脚本:トッド・へインズ、製作総指揮:ジョージ・クルーニー
                          スティーブン・ソダーバーグ他
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演:ジュリアン・ムーア、デニス・クエイド、デニス・ヘイスバート他
<2002年度アカデミー賞主演女優、脚本、撮影、作曲賞ノミニー、
   ほか、ゴールデン・グローブ4部門ノミニー、ベネチア国際映画祭受賞など>

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ジュリアン・ムーアという女優さん、これまでにも観ているんだろうけど、主演としては
始めてしっかり観ました。普通の主婦をよく演じていたと思います。
でも、ストーリーはアカデミーにノミネートされるほどのものかなあ、って感じですが。
主人公の行動が脇が甘いというか、そんなことやってれば、しょううがないじゃん、って
突っ込みどころ多数。私にとってはごく普通のメロドラマだったです。
でも、コネチカット州ハートフォードの秋は、とても美しく、画面も色彩がコーディネイト
されていて、美しく、エルマー・バーンスタインの音楽も美しい。これはグッド。
クルマ好きとしては、1957年型のアメ車がたくさん出てきて目の保養になる。
デニス・クエイドがモーホーの主人を演じているのが良かったな。

この邦題は、珍しくいいですね。原題は「天国から遠く」って感じでしょうか、
邦題のほうが情緒があっていいです。

さて、ストーリー。アメリカ東海岸、NY州の北にあるコネチカット州ハートフォード。
紅葉が美しい秋。1957年。
広告会社の重役、フランク・ウィテカー(D・クエイド)と妻のキャシー(J・ムーア)は
男女二人の子供にも恵まれ、妻は新聞の社交欄にも乗るような絵に描いたような
幸せな夫婦だった。いわば、これが天国だ。
しかし、ある日、残業の夫にお弁当を持って行ったキャシーはそこで、男同士が
愛し合う夫の異常な姿を目撃してしまう。動転するキャシー。天国からの転落が
始まった。フランクは、仕事にも差し支えるので、これは病気だから治すと、
自ら医者に通い、素直に治療する。
一方、家の黒人庭師レイモンドとの会話に心の安らぎを覚えるキャシー。
二人でいるところを見られて、町で悪い噂が流れ、みんなから白い目で見られる。
夫のフランクも知るところとなり、激怒する。
しかし、家庭を大切にしたいキャシーは、揺れる心を殺して、レイモンドとはもう
会わないことにする。そして、二人の間に平安が訪れたように見えた。
二人はクリスマス前に1ヶ月の休暇を取り、マイアミに遊ぶ。しかし、そこで
夫が、またモーホーの誘惑に負けてしまう。
一時期は、成りを潜めていたフランクの同性愛嗜好が、決定的になり、フランクは
キャシーに「心から愛する人ができた。こんなキモチは初めてだ」と告白する。
二人は別れることになる。
一方、庭師のレイモンドも、この地に居られなくなり、園芸の店を人出に渡し、
ボルチモアの兄を頼って引っ越していくことになる。必ず会いに行くと約束する
キャシーとレイモンドであった。そして、レイモンドの乗る列車を見送るキャシーで
あった・・・。

人種差別が当たり前のように存在し、同性愛なんぞは想像の外、犯罪のたぐい
だった1957年のアメリカで、それぞれの苦難を追ってしまった夫婦。特に
良妻賢母だったキャシーという女性が一人の女として自覚していく様を描き
たかったのだろう。映画としての出来はいまひとつと感じましたが・・・。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-04-25 22:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

ホリデイ The Holiday

●「ホリデイ The Holiday」
2006 アメリカ ユニバーサル+コロムビア 135分
監督:ナンシー・マイヤーズ 音楽:ハンス・ジマー
出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ
    ジャック・ブラック他
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アメリカではもうDVDが出ているんで、去年のクリスマスシーズンの
映画なんだろう。クリスマスシーズンに観るとまた、別の雰囲気があって
良かったと思う。素敵なクリスマスソングもふんだんに出てくることだし。
急がない方は、今年のクリスマスにDVDで見ることをお勧めします。

傑作では決して無いけど、さすがに
「恋愛適齢期」のナンシー・マイヤーズの作品だけあって、とても
心地の良い映画に仕上がった。
お子様やお父さん方はちょいと苦手かもしれないが、
ラブコメが好きな方、純粋なラブストーリーが好きな映画ファンでも面白いと思う。
ストーリーも判りやすく、ところどころに泣かせどころもあって、135分間
映画の世界に没頭できました。

配役も、個人的に好きなこともあるけど、いい感じ。キャメロンも歳を経て
だんだん良くなっているんじゃない?美味しいところを持っていくのは
ジャック・ブラックだったりする。

ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(K・ウィンスレット)は、3年越しに
恋焦がれた同僚のジャスパーに、クリスマスシーズンに振られてしまう。
彼に婚約者が出来たのだ。
一方LAで、映画の予告編製作会社を経営し、かなりリッチな生活をしている
アマンダ(C・ディアス)も、恋人が浮気したことが許せず、大喧嘩の果てに
分かれてしまう。
傷心の二人は、ネットを介して、2週間のホームエクスチェンジをすることに
する。ロンドン郊外とLAの自宅を交換して住み、家財やクルマもお互いの
ものを使うのだ。新しい環境でハネを延ばす二人だが、ロンドンに来た
アマンダの元には、アイリスの兄グラハム(J・ロウ)がやってきて、やがて
二人は惹かれあうようになる。グラハムは独身、と言っているが、実は
妻を2年前に失くし、幼い女の子が2人いるというバツイチだったのだ。
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片やLAにやってきたアイリス。暗く寒いロンドンとは打って変わった気候と
豪華な家に満足していた。そして、近所のかつてのオスカー賞脚本家アーサー
らとの友情も深めていった。そこに登場したのが、映画の関係で
アマンダと友人の映画音楽作曲家マイルズ(J・ブラック)だった。
彼は、新進女優と恋人同士だったが、ある日、この女優が新しい男を作って
しまったことから、アイリスに急接近する。
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次第に2週間の期限が近づく。心から愛し合うようになったアマンダとグラハム。
二人の女の子もアマンダになついていた。しかし、アマンダはあまりにも違う
境遇に、潔く別れようと決心する。
LAのアイリスは、マイルズが、別れたはずの女優とよりを戻しだようなので、
アーサーを顕彰会に送り出して、ロンドンに帰ろうとする。が、その会場に
マイルズがやってきて、彼女とはキッパリ別れてきたよ、大晦日はロンドンに
行っていいか、と訪ねるのだった。

いよいよ別れの日が来たアマンダとグラハム。愛し合っているのに別れることに
どうしても割り切れないものを感じていたアマンダは、クルマをuターンさせ、
グラハムの胸に飛び込むのだった。

そして、年末のロンドン。そこには、アマンダとグラハム、アイリスとマイルズの
2組のカップルの幸せな姿があった・・・・。

というような、ラブストーリー。LAのアーサー老人のくだりなんか、余計な
パーツかもしれなけど、甘々な恋愛ものに、スパイス的な役割を担っていて
いいんじゃないかな。
それにしても、シネコンで、小さい画面で日に2回しか上映していなくなっちゃって
いるんだよ。やっぱり映画としては、DVDを待ってもいいタイプのものかな。
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まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-22 12:40 | 洋画=は行 | Trackback(26) | Comments(1)

●「魚が出てきた日 The Day The Fish Came Out」
1967 イギリス・ギリシャ 110分
監督・製作・脚本:マイケル・カコヤニス
出演:トム・コートネイ、サム・ワナメイカー、キャンディス・バーゲン他 
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そのタイトルと、当時キャンディス・バーゲンのファンだったこともあって
観たいな、と思っていたが田舎な高校生には一人でこうした洋画を観に
行く勇気がなかった。で、40年ぶりでWOWOWに出現、ビデオもDVDも
ないので、いいチャンスとばかりに観たわけです。

「その男ゾルバ」で知られるカコヤニスの創ったSF。時代を反映して
非常にポップに、しかも皮肉溢れて作られている。この時代の映画としては
傑作じゃないかなあ。寓意的でありブラックであり、同じようなテーマを
扱った「博士の異常な愛情」や「未知への飛行」と並ぶいい出来だと
思いますが・・・。

フラメンコで鳴らされるカスタネット。あわせて唄われる、皮肉な歌。
実際に起きたスペイン沖の核兵器を積んだ米軍機行方不明事件。
「こんどはスペインじゃ、おきないのよぉ~」と。

そして舞台はギリシャ。核兵器と核物質を積んだ飛行機が、地中海に
墜落する。軍は墜落したことも、なかったことになり、目撃した青年は
うそつきにされてしまう。
墜落前に、核爆弾と核物質はパラシュートで落とされ、カノス島という
岩だらけで何も無い島に落下。爆弾は海中に没し、核物質を入れた
容器は岩場に落ち、ヤギ飼いに拾われる。

軍は、島に観光客を装った十数人を送り込み、必死に探す。そして
遂には、島の殆どをホテル用地にと買収する。
そのことが、島の観光地化に拍車をかけ、ギリシャ本土からの観光客が
鄙びた自然を求めて大挙して押しかけるようになってしまい、軍の捜索も
やりにくくなる。更には、島の人たちの歓心を買おうと始めた道路整備工事
で、彫像が発見され、考古学者たちも押しかける事態になる。

一方、飛行機から脱出した2人のパイロットはパンツ一丁で、島中を
駆け回り、なんとか基地に電話をしようと悪戦苦闘する。これがシュールな
笑いを誘う。
島にやってきたアメリカの考古学者の女性助手がキャンディス・バーゲン。

何をどうしても、絶対に開かない箱を何とか開けようとするヤギ飼いは、
バーゲンの持ってきた、何でも溶かす薬剤を盗み、やっとのことで
箱を溶かし、中身を取り出すことに成功する。むき出しの核物質を素手で
つかみ出し、何だか判らず、金目のものでないと判断し、中身を元に
戻し、海に捨てる。そのとき、ヤギ飼いの妻が、2つの核物質をエプロンの
ポケットに隠しいれる。

海中に没した爆弾は、何とか見つけた一隊は、やがて、ヤギ飼いの家にも
やってくる。慌てた妻は、街へ水を送る給水塔に核物質を投げ入れてしまう。

観光客で溢れた港の広場。海に魚が浮いてくる。沖に停泊した豪華客船の
周りにも。その客が飲んでいる水は、ヤギ飼いの妻が核物質を投げた
水だった。軍の捜査隊は、異常事態に気づき、基地に連絡、浮かれて
ダンスに興じる観光客に「アテンション・プリーズ」という拡声器の声が
響き渡るのだった・・・。

製作された時点で5年後の近未来を描いているのだが、来ている衣装が
飛びぬけてポップ。キャンディス・バーゲンの服なんて、びっくり。
そして、島に押し寄せた観光客のゴーゴーのようなダンス。やたらに踊り
狂う様。これは何を言わんとしているのか?
当時、あまり目に見えてなくても恐ろしいことだけは判っていた核物質を
軽快に描くことによってむしろ恐怖を加速して見せている。
ある種不思議な映画だ。しかし、最期は、後のことを考えると、この先は
もう笑っていられないのだ、と思わせて恐ろしい。
タイトルは、現代の直訳だったと、初めてわかった次第。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-04-21 16:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「小説家を見つけたら Finding Forrester」
2000 アメリカ コロムビア映画 136分
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーレイ・エイブラハムほか。
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観終わって、解説を見て、「あ、なるほどねえ」と思ったんだが、
監督が「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」と同じ。だから、感動の
もって行きかたが似ているんだな。ラスト近くに、マット・デイモンまで
チョイ役で出てくるもの。
高校生に見せたらいいのに、と思うほど教育的な感動作に仕上げてある。
観終わって、いい気分になる映画ではあるけど、どこか感動の押し売りの
臭いもするな。「グッド・ウィル~」の方がはるかにいい脚本だ。

ブロンクスの16歳の高校生ジャマール(ロブ)は、非凡な文才とバスケの
才能の所謂文武両道。しかし、家は貧しい。兄も進学を諦め駐車場の
誘導係をして、生計を助けている。
そんなジャマールの家の近くに、みんなから窓の部屋といわれる、不気味な
アパートの一室がある。お化けがでるだの、殺人者が住んでいるだのの
噂もある。
ある日、仲間からそそのかされて、この部屋に度胸試しに入ったジャマールは
住人に気づかれて、ナップザックを置いて逃げ帰ってきた。

このナップザックには彼が書き溜めていた文章の手帳が数冊入っていたのだ。
次の日、窓から、ナップザックが投げ捨てられてきた。
家に帰って開けてみると、手帳の文章が、赤ペンで添削されていた。

ジャマールは、日を改めてこの部屋を訪ねる。この部屋の住人は、高名な
作家、ウィリアム・フォレスターで、50年前に1作だけ、歴史的な作品を残したが、
その後は書くものを外に出さず部屋にこもりきりになり隠遁生活をしていたの
だった。フォレスターはジャマールの文才を見抜き、教育する。やがて
フォレスターも驚く成長を遂げていくのだった。閉じこもっていたフォレスターを
ジャマールは連れ出し、色んなところに連れて行った。

一方、NY有数の私立進学校から奨学生としてスカウトされたジャマールは
バスケットでも大活躍。そして、その成績は先生たちをも驚かせていた。

作文コンクールがあり、ジャマールは、フォレスターの指導で書き上げた文を
提出する。しかし、これが剽窃だと疑われる。
実はこの文にはタイトルだけフォレスターが付けたのだ。だがそのタイトルは
かつてニューヨーカー誌に掲載されたことがあり、そのことがばれてしまった
のだ。学校にいられなくなる危機に晒されるジャマール。

そして作文コンクールの日、提出者は自分の作品を次々と朗読していくが、
ジャマールは読むことは出来ない。剽窃を審問会にかけるか、謝罪文を
朗読するか迫られたジャマールは、朗読を拒否したのだった。

そこに、突然フォレスターが現れ、素晴らしい文章を朗読する。
そして、先生から、偉大な先輩が素晴らしい文章を朗読してくれたことに
感謝する言葉がかけられたが、フォレスターは、この文章を書いたのは
ジャマールだ、と口にした。そして、この歳になって私は彼に友情という
素晴らしい贈り物を貰った、と告白したのだ。会場の生徒からは熱い拍手が
おこった。
そして、ジャマールの嫌疑は晴れたのだった。

フォレスターは生まれ故郷のスコットランドを訪ねるといって、ジャマールの
もとを去っていく。
そして数ヶ月後。弁護士(マット・デイモン)が現れ、彼はガンで亡くなったと
告げた。そして、ジャマールに家のカギを残していったのだった。
部屋の中には、フォレスターの2作目の作品「夕陽」が序文ジャマールの
タイプが入って、置かれていた・・・。

いい映画だけど、なんかイマイチだなあ。なぜなんだろう。フォレスターの
背景の描写不足かなあ。見て損はない映画ではあります。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-04-20 22:10 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)

盗聴作戦 The Anderson Tapes

●「盗聴作戦 The Anderson Tapes」
1971 アメリカ コロムビア映画  98分
監督:シドニー・ルメット 音楽:クインシー・ジョーンズ
出演:ショーン・コネリー、ダイアン・キャノン、ラルフ・ミーカー他
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私が大学に入った年の作品だ。もうショーン・コネリーは007時代がカツラで
あったことをカミングアウトしていたんだろうな。あの頭をみると。
ルメットの名前で観てみたが、このころ流行っていたサイケな雰囲気を
感じたな。タイトルの文字もいかにも70年代前半って感じだな。
クインシーの音楽はいいんだけど、ところどころに入る効果音みたいな音は
どうなんだろう?

長い刑期を終えたデューク(ショーン)は、ムショ仲間と、出所後に早速
泥棒家業を再開。いろんな男を仲間に加えて。狙うは、愛人が住む
金持ちばっかりが住むマンション1棟まるまる。しかし、彼らの行動は、
計画の段階からFBIに盗聴されていた。事前に各部屋にどんなお宝があるか
を調べ、引越し屋に成りすまして、泥棒を始めたのだが、すでにマンションの
周囲は警官に包囲されていて、行動は逐一録音されながら盗聴されていた。
それでも、盗みは始まり、あまり手荒なことはせず、絵画や金庫の金などを
盗んでいった。
しかし、警官隊の突入で、一転一味に悲劇が襲い掛かる。
包囲されている彼らに逃げ道はなく、銃撃戦が始まり、デュークも撃たれる・・。

なんかコメディっぽく、なんでこんな危険を冒しておいて、ちんけな盗みだなあ、
と思っていたら、最後が結構悲惨で、特に電気周りのことをさせるために誘った
青年の最期は可哀想だったな。FBIは誰を追っていたのだろうか?
よく判らないストーリーでもあった。クールな、ヒップでサイケな映画だったなあ。
マリファナ吸ってみているような(?)映画かもしれない。
マーチン・バルサムのオカマがいい出来だった。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-04-19 22:30 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「スザンヌの日記 Suzanne's Diary For Nicholas」
2005 アメリカ フォックステレビ映画  91分
監督:リチャード・フリーデンバーグ
出演:クリスティナ・アップルゲイト、キャスリーン・ローズ・パーキンス、
    ジョナサン・シェック他。
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アメリカでベストセラーになったジェームス・パターソンの小説の映画化。
テレビ映画なので20分に一回くらい、黒味になるのは仕方が無い。
東海岸の有名な別荘地、マーサス・ヴィニヤード島が舞台で景色も美しい。
時間差を上手く演出した、心温まる作品だが、落ちが弱い感じがした。

NYの雑誌編集者ケイト(パーキンス)とマット(シェック)は、恋人同士。
しかし、せっかくルームメイトと分かれて、一人暮しをしてマットを迎えようと
いそいそ料理を作っていたケイトの元を訪れたマットは、いきなり別れ話を
持ち出し、姿を消してしまう。

数日後、ケイトの元に、マットからかつての妻スザンヌが息子のニコラスに
書き綴った日記が送られてきた。「全てはそこに書いてある。しかし読むのは
辛いだろう」との手紙と共に。
なかなか読む勇気が出なかったケイトだが、ページをめくると・・・。

ボストンの医者スザンヌは恋人もいたが、持病の心臓病があり、子供を
産むのは危険な身体。そのことを知った恋人(医者)は、彼女の元を去って
行く。傷心のスザンヌは、マーサズ・ヴィニヤード島の古い医院を買い取って、
そこで、町医者として生きていく決心をした。

買い取った医院はかなりガタが来ていて、修理を頼むと、マットという青年が
修理に来てくれた。マットはブラウン大を出て父親の会社を継ぐが、学生時代
から文才を認められていて、なんとか作家としてひとり立ちしたいと、
この島に渡り、便利屋のような仕事をしながら執筆活動を続けていたのだった。
しかし、なかなか彼の文章は売れない。

スザンヌとマットは、次第に愛し合うようになり、やがて、彼女が妊娠している
ことが判る。スザンヌはかつて務めていたボストンの大病院に行き検査をして
もらうが、仲間の医師からは、出産は危険だ、と言われる。しかし、スザンヌは
産む決意を固める。マットも応援する。

出産は危機的なものだったが、スザンヌはニコラスという男の子を授かる。
町の人々もお祝いしてくれた。患者の信頼を得て、医院としてもやっていける
ようになっていて、しばらくしてスザンヌはまた患者を診るようになる。

その間、マットは、ケイトが編集者をしている雑誌に短編を持ち込んでいて、
その出版社がマットの短編集を出そうということになる。
次第にマットはケイトに惹かれていく。そして、お互いに愛し合うようになった。

一方、スザンヌとマットとニコラスの幸せは、長く続かなかった。マットの分が
エイスクァイヤ誌に取り上げれることになり、NYに彼が出かけた日、街の写真館で
スザンヌとニコラスの写真を撮ったのだが、後日ニコラスの誕生4ヶ月祝いの日に
それを取りに行く途中で、スザンヌは心臓発作を起こし、川に転落。
一緒に連れて行ったニコラスと共に亡くなってしまったのだ。

絶望に突き落とされたマットは、ケイトとの連絡も絶ち、島を離れてしまう。
ケイトは、彼を追って、島まで来たが、すでに彼は去った後だった。

スザンヌの日記を読み進むうちに、マットの悲しい過去を知ったケイトは
涙に暮れていた。彼女の身体にも、マットの命が宿っていたのだった。

ある日、ケイトの会社にマットが戻ってきた。絶望のあまり、放浪していたという。
自分は愛する妻と、可愛い子供と、素晴らしい生活を全部なくしてしまった、
と悲しむ。ケイトは「その全部、私が持ってるわ」。
ラストカットは、ケイトとマット、そして二人の赤ちゃん。

原作を読んでいないので正確なところが判らないが、なんかマットが浮気している
うちに心臓病の奥さんが赤ちゃんと一緒に死んじゃって、悲嘆に暮れたものの、
もう一人の愛する人が出来て、子供も出来て幸せになりましたとさ、てな
いい加減な男の話のような気もした。原作をちゃんと読んでみようかな。
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-18 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「フェイス/オフ Face/Off」
1997 アメリカ タッチストーン+パラマウント+ブエナ・ヴィスタ 138分
監督:ジョン・ウー
出演:ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ、ジョーン・アレン他
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ジョン・ウーの傑作として名高いアクション映画。レンタルビデオ屋から
借りてきて8年前くらいに観ているのですが、殆どというか全部忘れ
ちゃっていた。だからとても楽しく観ることができた。

ストーリーは超荒唐無稽で、「なんでぇ~」とか「ありえね~」とか、
突っ込みどころ満載ですが、FBI捜査官(トラボルタ)がテロリスト
(ニコラス)と顔を取り替えてしまい、隠された細菌爆弾の場所を
つきとめるというもの。

6年前、FBI捜査官アーチャーは、遊園地で子供と遊んでいたところを
テロリスト、キャスター・トロイ(ニコラス)に銃撃され、子供が殺されて
しまった。それ以来、アーチャーはトロイを追い続け、捕まえることに
成功する。しかし、トロイはLAのどこかに細菌爆弾を仕掛けたと
言っていて、その場所を知っているのはトロイの弟しかいなかった。
弟も特殊刑務所に入れられていて、彼に接近するために、FBIは
アーチャーに、形成手術を受けて、顔面をトロイと取り替えて、彼に
成りすまして刑務所に入り、弟から爆弾の隠し場所を聞き出そうと
いう作戦を持ちかける。

最初は躊躇したアーチャーだが、息子を殺したやつでもあり、手術に
合意する。トロイに成りすまして刑務所に入り、弟から爆弾の
ありかを聞き出し、脱走にも成功したアーチャーだったが、
こん睡状態にあったトロイが、痛みで気がつき、形成外科チームを
脅かし、保存してあったアーチャーの顔を、自分に付けさせ、チーム全員
を惨殺してしまう。そして、アーチャーになりすまし、FBIをいいように
使うのだった。妻のイヴやFBIの仲間たちも、急に性格が変わった
アーチャーを不思議に思うのだったが・・・。

そして、トロイの姿のアーチャーと、アーチャーの姿のトロイの一騎打ちが
始まる。

最後は、元に戻ってハッピーエンド。ところどころに気の利いた伏線が
埋められていたりして、なかなか楽しい。ジョン・ウーらしく、ドンパチと
爆発は、いつもどおりもの凄い。

ただ、逃げるトロイの乗った自家用機が、追うアーチャーらのハマーに
追いつかれてしまうというのは?
パワーボートのチェイスシーンでは、ありえない事態のオンパレード。
でも、気持ち良いから許しちゃう。痛快アクション映画、というちょいと
古びた言い回しがぴったりする映画だな。
教会で銃をぶっ放しあうなんて、不敬じゃないのかなあ、なんて思ったり
して。

トラボルタとニコラスの配置が良かったと思いますよ。美女が一人も
出てこないのもいいな。男の匂いプンプンの直球勝負のアクションです。
なお、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-04-14 23:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)