●「グッドナイト&グッドラック Good Night,and Good Luck」
2005 アメリカ Warner Independent Pictures,2929 Productions,
Participant Pictures ,Tohokushinsha 93min.
監督・脚本:ジョージ・クルーニー
出演:デヴィッド・ストラザーン、ジョージ・クルーニー、ロバート・ダウニー Jr.他

<2005ベネチア国際映画祭 男優賞、脚本賞 受賞作品
                             同年アカデミー賞6部門ノミニー>

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1953年、アメリカに吹き荒れた赤狩り、いわゆるマッカーシー旋風の真っ只中、
これに敢然と立ち向かった一人のテレビジャーナリストとプロデューサーの活躍を
描いたジャーナリスティックな映画。歴史的な基礎知識がないと、ちと辛いかも。
全編モノクロ。実写フィルムでマッカーシーらを登場させるためだと見た。また、
古い時代を描くために余計なアラを出さないため、あるいは感情を抑えるため
あえてモノクロにしたのだろう。しかし、きょうびのモノクロはハッキリクッキッリで
ちょいと興醒めな感じもする。

米ソ冷戦時代の1953年、アメリカ上院のマッカーシー率いる委員会は全国の
共産党員を根絶やしにしようとしていた。党員のみならずシンパや集会に出ただけで
FBIが付回す。密告が横行し国民は疑心暗鬼になっていた。
報道機関も、表立って共産主義に反対できず、それだけではなく、マスコミ内部の
共産シンパも追い出されていった。マスコミも大声をだしてマッカーシーを非難しなく
なってしまっていた。報道の自由は死んでしまうのか?

そんな時代、CBSテレビの人気キャスター、エド・マルロー(ストラザーン)と
プロデューサー、フレッド・フレンドリー(クルーニー)は、ある予備兵が証拠も無いのに
共産シンパとして職を追われたことに注目。仲間の記者たちと、裁判もなしに
罪をきせられ、職をおわれることは、このアメリカでは許されない、と敢然と放送する。
放送直前には空軍から佐官が局に来て、放送を中止するように要請したにも
拘わらず。
エドとフレッドは、ついにマッカーシー委員会に喚問された、元国防省の通信課の
黒人のおばさんが共産シンパであるという証拠も無いと、放送でマッカーシー本人を
非難した。放送では、反論の機会はどのような形であれ用意する、と言って。
これを聞いたCBSの会長は、この会社を潰す気か、と二人を非難するが、経営は
編集に口をださない、といって、二人の行動に暗黙の了解を与える。

この放送がきっかけとなり、NYタイムスなども立ち上がり、マッカーシーを糾弾する
動きが活発となり、ついにマッカーシー本人が上院の人権調査委員会に召喚され、
人々もようやく彼の狂気じみた行動の過ちにブレーキをかけたのだった。
エドの命がけの放送、それを許す経営。今では在り得ないだろう。

イラク戦争の勃発の時も、だれが敢然とあの戦争に反対の放送をしただろう。
全米が9.11の呪縛の中にあったころ、全国がヒステリー状況の中で、正義はなかなか
通りづらいのだ。今や、体制派のFOXはもちろんだがあのCNNですら、ブッシュに
モノをいわない時代だ。ダン・ラザーらが去った後、反骨のジャーナリストの時代は
終わってしまったのだ。
そうしてみると、マルローとフレッドの決死の放送と、それを許した経営は物凄いことを
やっていたのだ。

ジョージ・クルーニーは民主党支持を表明する政治的な発言の多いスターとして
有名だから、こんな映画を作ったのは良く理解できる。作品として良く抑えてあり
少ない人間と少ないシーンで、マルローらの勇気を描いて魅せた。
男くさい映画。タバコの煙多すぎ。テレビのCMで、たばこのケントをやっていたし、
マルロー自身、テレビに出演する時、いつもタバコを指に挟んでいた。隔世の感がある。
映画館で見たかったが、あっという間に上映が終わってしまったな。
DVDでみても十分良さは伝わります。マッカーシズムが少しでもわかっている方は必見。
音楽は全編ジャズ。ダイアン・リーブスがところどころに出てきて唄います。
チェンジ・オブ・ペースの役割を演じていてお洒落。
タイトルの「グッドナイト、アンド グッドラック」は、マルローが番組を終えるときの
決まり文句。これもカッコイイ!
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by jazzyoba0083 | 2007-08-29 21:50 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(2)

●「プロデューサーズ The Producers(1968)」
1968 アメリカ Crossbow Production,MGM,Springtime Production 88min.
監督・脚本:メル・ブルックス
出演:ゼロ・モステル、ジーン・ワイルダー、ケネス・マース、ディック・ショーン他
 
        <1968年度アカデミー賞脚本賞受賞作品>
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2005年封切のマシュー・ブロデリックやユマ・サーマンを劇場で観て、大変面白
かったので、いつか観たいと思っていたオリジナルがWOWOWで観る事ができました。
リメイクは物凄く長い上映時間だったのですが、こっちはたかだか1時間20分強。
でも、同じくらい面白かったというか、原作の強みがこちらにはあり、リメイク版より
面白かったかもしれない。でも、こっちはミュージカルじゃないですね。リメイク版の方が
歌はタップリ。

有閑老婦人の御機嫌をとっては興行経費を稼いでるブロードウェイの演劇プロデューサー、
マックス・ビアリストック(モステル)の事務所に会計士レオ・ブルーム(ワイルダー)が
やって来た。

レオがつぶやいた“ミュージカルの資金を集めるだけ集め、不人気の舞台を1回だけ上演し
初期投資のみを使って、残りをいただいてドロン”という言葉にひらめいたマックスは、
再び有閑老婦人を中心に、かなり高いリターンを誓約してファンドを作る一方、
史上最低の脚本家を見つけ、さらにオーディションで最低の役者を揃えてわざと芝居を
打ち切りにする行動にでた。いやがるレオをパートナーに脚本探しを始めるマックス。そ
して遂に『ヒトラーの春』と題されたナチ礼賛のとんでもないシナリオが見つかった!
これこそ失敗間違いなしだ、と確信したマックスとレオ。

ところが、芝居は不評どころか爆笑に次ぐ爆笑で大ウケしてしまうのだが、そんな事は
百も承知の脚本は最後の最後まで実に良く出来ている。さすがにアカデミー脚本賞を
獲るだけのことはある。

愛すべき巨漢のマックス、過度の神経質で興奮すると手がつけられないレオをはじめ、
大真面目に書いたシナリオを笑い者にされ激怒するドイツ軍のヘルメットを終始被っている
ヒトラーかぶれの脚本家、(天才バカボンに出てくる目のつながったお巡りさんみたい)
すぐに脱いで踊り出す美人秘書、おバカな、しかし憎めないキャラクターのオンパレードだ。
特に「ヒトラーの春」と名づけられた劇中芝居の主役に抜擢されたLSD(D・ショーン)の
キレ具合が光る。
主題歌“Springtime for Hitler”(作詞・作曲ブルックス)からスタートするミュージカル
も最高。ここが一番の観どころかな。曲も凄くいい。
難を言えば、冒頭のおばあさんを言いくるめてお金を引き出すシーンがいささか長いと
感じたな。
リメイク版を観て面白い、と感じた方は、すべからく見るべし。アメリカの喜劇がここに
ある。日本での公開が2000年まで無かったというのが信じられない。
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by jazzyoba0083 | 2007-08-26 14:30 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「グエムル-漢江の怪物- The Host」
2006 韓国映画 120分
監督・原案・脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ビョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン他
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allcinemaでは評判がすこぶるいいですね。確かに2時間飽きることはありませんでした。
エイリアン系の映画を韓国が作ると、こうなるのかなあ。怪物のデザインや、
物語の運び方が、いかにも韓国らしい。私的に戸惑ったのは、ところどころで
クスッというシーンがあるところ。「これって喜劇?」と思うところが中途半端だったかなあ。

ストーリーは奇抜だったし、展開も予想できない、これも韓国らしい。
あらゆる意味で、日本でもハリウッドでも出来ないというか、作らない映画でしょう。
カタルシスも十分で、終わりかたもいいのではないでしょうか。
最初、バカにしてみていたら、単なる怪物パニック映画ではない、いい意味で裏切られた
映画でした。

アメリカ軍が大量に漢江に廃棄したホルムアルデヒドにより、川の中で成長した
ウナギ犬のお化けみたいな怪獣が、漢江の河川敷に出現。

その河川敷で売店を営むパク一家は、家長のヒボン、長男カンドゥ、次男ナミル、
長女ナムジュ、そして彼らの愛情を一心に受けるカンドゥの娘ヒョンソの5人家族。
ある日、いつものように人々が河川敷でくつろいでいると、突然、正体不明の
巨大な生き物が出現、驚異的なスピードで動き回り、逃げまどう人々を次々と
食い殺し始めた。
店番をしていたカンドゥも中学生になる一人娘ヒョンソの手を握り逃げ出すが、
混乱の中で手が離れ、ついにヒョンソは怪物に連れ去られてしまうのだった。

その後、政府はグエムルが感染者を死に至らしめるウィルスの宿主であると発表、
カンドゥたちパク一家も強制的に隔離されてしまう。悲しみに暮れるパク一家だったが、
そんな時、カンドゥの携帯に死んだと思われたヒョンソから助けを求める一本の電話が入る。
カンドゥはいくら訴えても取り合おうとしない政府の協力を諦め、残された一家4人でヒョンソの救出に向かうのだった。

一家を守ろうとしたヒボンが怪獣に殺される。俄然怒りに燃える一家。怪物から振りまかれる
と、政府が決め込み、そのウィルスを退治するガスを撒こうとしているころに怪物が現れ
まんまとガスを浴びて弱ってしまう。
ウィルスというのは実はミスで、カンドゥ一家には追われる意味が無くなったのだが、
政府はなかなか公表しようとしない。

アーチェリーの選手の長女と、学生運動ばかりしていて火炎瓶を作らせたら一流の
次男の協力でエンディングはなかなか、魅せる。

ウナギ犬のお化けみたいな怪物の大きさが、妙にリアルで、しかも「プレデター」の
ように人間系の体つきで無いので、上々の出来とまでは言わないが、迫力と真実味を
だしていた。
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by jazzyoba0083 | 2007-08-25 22:30 | 洋画=か行 | Trackback(4) | Comments(0)

●「スーパーマン・リターンズ Superman Returns」
2006 アメリカ Legendary Pictures,Warner Bros.Pictures,DC Comics 154min.
監督:ブライアン・シンガー
出演:ブランドン・ルース、ケイト・ボスワース、ケヴィン・スペイシー他
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エンドクレジットに、クリストファー・リーブ夫妻への献辞がある。やはり、スーパーマンと
いえば、彼を抜きにしては語れない。そこをあえて、新作を作る勇気は並大抵ではなかった
だろうな、と思う。

「スター・ウォーズ」「エイリアン」「未知との遭遇」などの宇宙ものが大活躍していた
1970年代後半から80年代前半にかけて、燦然と輝く映画ではあった。
もちろんシリーズ中には不作もあるが。やはりクリストファー・リーブ=スーパーマンでは
あったわけだ。

この新作では時代を経て、CGをふんだんに使い、宇宙を描く映画としての広がりは
「スター・ウォーズ」同様、得ている。それだけにストーリーが重要になるわけだが。
今回の新作は、アメコミが原作と割り切ってみても、いささか鼻白むシーンもあり、
「いくらアメコミでも、そりゃないだろうに」という突っ込みどころ満載。
でも、まあ所詮はアメコミだもんなあ。でも「スパイダーマン」は良く出来ていたぞ。

スキンヘッドにしたケヴィン・スペイシー(ああ、あの「LAコンフィデンシャル」の俳優刑事!
のケヴィンがぁぁ)が、レックス・ルーサーとして登場、主人公を食っている。
前作で、クリプトン星が破滅したことを確かめに行ったカル=エル(ケント)は、
星が滅亡したことを確認、火の玉になって地球に帰ってきた。北極にはクリプトン星の
破片であり全ての生命の源であるクリスタルが隠されていた。
仮釈放になった(スーパーマンがクリプトン星に行っているうちに裁判があり、証人としての
スーパーマンが出廷しなかったため)レックスは、仲間と北極にあるクリスタルを
見つけ、これを奪い、ミサイルに入れて、大西洋に打ち込んだ。

すべての源であるクリスタルは、クリプトンなんとか、という放射物質と融合させることで
土地を生み出すのだ。やがて大西洋は大陸になり、アメリカ大陸を飲み込むことに
なる。これを金儲けにしようというのだ。

一方、カル=エルはスーパーマンとして、再び市民の前に現れた。そして悪事を退治して
廻り始めた。スーパーマンはクラーク・ケントとして、ディリー・プラネットに復職が認められ
スーパーマンを追う役目をおおせつかる。
かつての恋人ロイス・レーンは、記者仲間と同棲、男の子を儲けていた。しかし、スーパー
マンのことが忘れられず、結婚はしていなかったのだった。
そして、「なぜ世界はスーパーマンが不要か」という記事でピューリッツア賞を獲っていた。

そんなロイスへの思いは胸に秘め、レックスたちと対決することになるが、レックスは
スーパーマンの弱点がクリプトンなんとかという放射物質であることを知っているので、
これをたくみに利用し、スーパーマンをやっつけようと企む。

新たに出来た大陸にレックス退治に出かけたスーパーマンは、レックスのたくらみに
はまり、放射物質で殆ど死んだも同然となり、海へと転落する。
これを助けたのが、ロイスとダンナと息子であった。
自分たちが危ないのに、水上飛行機を引き返し、スーパーマンを助けたのだ。

助けられたスーパーマンは、クリスタルによって現れた大陸を持ち上げ、宇宙に捨てに
行き、そこで力尽きて地上に転落、意識不明となってしまうのだった。
(大陸を持ち上げるのかよ!)病院の前で祈る大勢の市民。
当然ロイスと息子も見舞いにくる。そして息子がスーパーマンにさわり、元気になってね、
というと様子が変る。そう、この息子の本当の父は・・・。

ということで回復したスーパーマン、再び地球を守る人として市民の前に現れたのだった。

一番凄かったところ、タイトル。ジョン・ウィリアムスの例のテーマ。
突っ込みどころ=あまりにも簡単にクリスタルを見つけてしまうレックス。
大陸を持ち上げてしまうスーパーマンって・・・。小さなマンガのような島に逃亡用の
ヘリが不時着してしまい、恋人とケンカするレックス。これはパート2の伏線か。
胸のSやマンとは、エンジじゃなく、真っ赤であって欲しい。。上空数千メートルに
ロイスを連れて行くが、酸素は?気温低下で寒くはないの?
映画全体として、チョイ長すぎ。

これで、スーパーマンも地球に子孫を残せることが判ったし、跡継ぎも決まったし。
アメコミにしてはヒューマンすぎたキライはあるが、観てしまったな。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-08-19 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「愛に迷った時 Something to talk about」
1993 アメリカ Spring Creek Productions,Warner Bros.Pictures 106分
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジュリア・ロバーツ、デニス・クエイド、ロバート・デュバル、キーラ・セイウィッグ他
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アメリカ南部女の、保守的でけっこう無茶苦茶振りをジュリアが好演。脇もしっかりしていて
ストーリーとしては極めて単純なのですが、(テレビ映画みたい)面白く観れました。

南部の高名なキング牧場出身のグレイスは、夫のエディと娘と3人暮らし。父親の
ウィリー(デュバル)の事務所で働いていた。娘を幼稚園に送り届けようとして
娘を家に忘れてくるといった、そそっかしい面もあった。でも娘に乗馬を教え、間近に
開催される飛越大会に優勝を狙っていた。

ある日、娘を幼稚園に送っての帰り、夫エディ(デニス)が、同僚とデートして路上で
キスしているところを目撃してしまう。絶対に許せないグレイスは、娘と家を出て
実家に帰って来てしまう。
つい出来心で浮気をしてしまったエディ、許しを請いに行くが、家にもいれてくれない。
自分にウソをついたことが許せないのだ。

激昂したグレイスは婦人会の集りに出かけ、誰それのダンナは誰それと浮気していると
ばらしまくり、大混乱に。
ついでに、グレイスの怒りに感化された母のジョージア(ジーナ・ローランズ)も、夫が
女に甘いのに激怒し、家から閉め出してしまう。

いくら謝っても許してくれないグレイスに姉のエマ=レイがとりなすのだが取り付く島もない。
やがて、馬の競技大会が開かれる。
娘が出場するので、グレイスもエディも会場に来ていた。もちろんおじいちゃんと
おばあちゃんも。

この日初めて大型馬にのった娘は、見事に乗りこなし、優勝した。大人の部門では
おじいちゃんが負け、雇い人が優勝した。この二人も仲たがいしてて、この優勝を
期に、仲直りする。優勝を祝うパーティーが開かれ、グレイスとエディが無理やり
踊ることに。しかし、昔を思い出して踊っているうちに二人に笑顔が戻ってきた・・・。

馬を狂言廻し?にして、明快なストーリーを簡潔に描くのでそう引っかかりはない映画だが、
素直に見ることはできる。それにしても南部女は怖いねえ!
ジュリア・ロバーツと姉の役のキーラ・セジウィックは本当の姉妹のように似ていましたね。
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by jazzyoba0083 | 2007-08-18 22:27 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「オーシャンズ13 Ocean's 13」
2007 アメリカ Village Roadshow pictures,Warner Bros. Pictures 122分
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、エリオット・グールド
バーニー・マック、アル・パチーノ、ドン・チードル、ケイシー・アフレック、エレン・バーキン
アンディ・ガルシア、ヴァンサン・カッセル他

お盆休みのシネコンは「ハリポタ」の新作も上映中で、もの凄い人出。当作も一番
大きなスクリーンで上映中で、入りも上々。くそ暑い夏に涼しい映画館はいいものです。
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閑話休題。上記のメンバーをご覧いただけるとおり、ハリウッドスターが勢ぞろい。
今回は、アル・パチーノが敵役で登場です。これだけでも、期待ゾクゾクで行きましたよ。
私は1も2も見ているので、楽しみにしていたのです。
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で、結果は。う~ん。楽しい映画ではあったのですが、面白かったか、といいわれると
1や2に比べ、泥棒としての駆け引きや人間性の内面を描いた部分があまりにも
少なくて、単なる「泥棒エンターテインメント映画」になっちゃったかな、って感じました。
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そんなこと考えないで観る映画なのでしょうか?アル・パチーノの使い方も平板で、
もったいない。ラスベガスのホテルはCGで、空撮は良く出来てますね。
あとマッカラン空港、毎回登場する噴水で有名なベラージオが出てくるくらいで
あとはセットで作っちゃったんじゃないかな。キャストの中にはラスベガスに行ってない
人もいると思いました。
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エレン・バーキンも、お綺麗ですけど私とほぼ同年配(1954生まれ)。せめて、
シャーリーズ・セロンとか、スカーレット・ヨハンソンとか出していただけなかったのでしょうか。
他がみんな男だもんでねえ。
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ストーリーは極めて単純なんで、allcinemaのあらすじを見て下さい。
ソダーバーグ、14を作るんだろうか? まあ、マット・デイモンやブラピの演技を見ている
だけでも楽しくはあるのですが・・・。トホホ・・・。
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by jazzyoba0083 | 2007-08-17 12:40 | 洋画=あ行 | Trackback(31) | Comments(3)

●「スコルピオンの恋まじない The Curse of the Jade Scorpion」
2001 アメリカ Dreamworks SKG,Gravier Production 製作
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウッディ・アレン、ヘレン・ハント、シャーリーズ・セロン、ダン・エイクロイド他
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いかにもウッディ・アレンらしい、小洒落た映画。楽しんで観てください。ウッディの
映画は何本か観ていますが、いつも感心するのはそのダイアローグの素晴らしさ。
原語で味わえたら、もっと楽しいだろうになアと思いますよ。

字幕を追いかけるだけでも、とても味わい深い。ヒューモアとウィットに富み、アメリカの
特にニューヨークの洗練された男女の会話の妙の味わいを「味わい尽くす」ことが
できると思うのですが、どうでしょう。そう思いながら私は観ましたよ。

時代は1940年。この時代設定が実はとても大事なんですね。まじない、とか呪いとか
の文脈を映画の中で真実味を出すためには、この微妙な時代が必要なのですね。

敏腕保険調査員であるC・W・ブリッグス(ウッディ)と、新しく会社に雇われたこれも
敏腕役員ベティ=アン・フィッツジェラルド(ヘレン)は、自他共に認める不仲。
顔をみれば、お互いに罵りあう(この会話も味わい深いのですが)。

そんな二人を、上司(エイクロイド)が、同僚の誕生日パーティーを開くといって
マジックショーに連れて行く。このインド人もどきの怪しいマジシャン、ジェイド(ヒスイ)の
さそりの魔力とかいって、舞台に上がってきて実験台になった二人に
「マダガスカル」と「コンスタンチノープル」という呪文をささやくと、なんとあれほどイガミ
合っていた二人が、「長い間探していた男(女)」といって褒めちぎりあうのだった。
しかし、この呪文は、解けていなかったのだ。

また普段の生活に戻った二人。ある夜、ブリッグスの元に電話が掛かり、耳元から
「コンスタンチノープル」という言葉が聞こえた。そのとたんブリッグスの人が変り
電話からの命令を忠実に実行する人物に豹変する。そして怪人の命令どおり
富豪の家に入り、宝石を盗んでしまう。

一夜寝ると元にもどって、自分が盗んだ宝石の保険金調査をする。どうも関係者らしい、
保険会社の中に手引きをしているヤツがいる、など実にマトを得た推理をするのだが
本人は自分が犯人とは思っていない。

しかし、ベティ=アンがブリッグスの家から宝石を見つけてしまい、ブリッグスは逮捕
されてしまう。だがブリッグスは警察の手を逃れ家に帰ると、また電話が。
そして再び犯行を重ねるのだった。こんどこそ、指名手配の身になってしまう。

そして、ベティ=アンが部屋にいる時に電話が掛かり、電話に出た彼女に今度は
「マダガスカル」という呪文が。とたんに人が変り、ブリッグスを最愛の男性のように
言う。そして今度は彼女が宝石泥棒になってしまうのだった。

今度はブリッグスがベティ=アンの部屋から盗まれた宝石の片割れが見つかる。
まさか、と思うブリッグスだったが。

ベティ=アンは、ブリッグスの上司であるマグルーダと結婚することになっていて
一方、ブリッグスは会社を辞めなくてはならないことになってしまった。

しかし、犯行は怪人の仕業と判り、ブリッグスは元に戻ることになり、新婚旅行に
マグルーダと行こうとするベティ=アンを見送ることになる。
そこで同僚に、ブリッグスは言われる「本当はベティ=アンを愛しているんだろ、
今言わないと、チャンスは永遠にないぞ。『マダガスカル』があるじゃないか」と。

そこでハタと気が付いた。本当は彼女のことを愛していたのだ。あの悪口は
期を引こうとするあまりに出ていたのだ。そこで、彼女に「結婚してくれ」と
みんなの前で叫んだのだ。最初のうちは「何言ってんの?バカじゃないの」と
相変わらずの悪態をつくベティ=アンだったが、ブリッグスが耳元で何かを
ささやくと、彼女の態度は一変。ブリッグスにぞっこんの女に変ってしまったのだ。
しかし、彼がささやいた呪文は、利いていたのか、それとも・・・。
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ラドラムの小説に呪文を吹き込むと知らない人間が殺人を犯す、というのがあった
と記憶しているが、催眠術的には在り得ない話しではないようだ。

ソフィステケイトされたジャズエイジの佳作。アカデミー女優、ヘレン・ハント、
味のあるダン・エイクロイドなど脇も光る。中でも最初にブリッグスが盗みに入った
豪邸の娘で、ベッドイン直前にブリッグスが呪文に掛かり、出て行ってしまい、
きょとんとする役のシャーリーズ・セロンが時代を反映した美女を上手く演じて
いた。豪華な配役ではある。

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by jazzyoba0083 | 2007-08-16 23:00 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ダブル・ジョパディ Double Jeopardy」
1999 アメリカ British Colombia Production Tax Credit,製作
Paramount Pictures 配給 105分
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:アシュレイ・ジャッド、トミー・リー・ジョーンズ、ブルース・グリーンウッド他
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2回目。ストーリーは殆ど忘れていた。でも大変面白く観た。アシュレイはいつ見ても
綺麗だが、彼女が刑務所にいた6年間がやや省略しすぎたかな。というか、体力を
つけて復讐を誓うわけだが、やわな女にはちょいと無理な感じを受けたが。

タイトルのダブル・ジョパディとは、法律用語で、同じ罪で2度罰せられないという意味。

シアトルのような感じの都市。郊外の豪邸に住む不動産業のニックと妻のリビー。
そして最愛の息子マティ。冒頭、リビーとマティのヨットにまつわる話しからスタート。
彼女が欲しがっていたヨット(大型クルーザー)を、ニックがプレゼントしてくれる。

大喜びのリビー。さっそく沖に航海に出る。二人きりの空間を楽しみ、ワインをしたたか
に飲んだリビーは眠ってしまった。そして気が付くと着ていたバスローブは血がベットリ。
そして船室からデッキへと血痕が点々と続き、ニックらしき足跡も。それは海に
転落するように消えていた。デッキに転がっていたナイフ。それを手にした瞬間
沿岸警備隊の船が現れ、リビーは拘束される。

裁判になり、いくらリビーが犯行を否定しても、目撃者はいない。しかも、ニックには
巨額の生命保険が掛けられていて、これが殺害動機とみなされ、状況証拠だけで
懲役6年の判決を言い渡された。
最愛の息子マティは、リビーが教師をしていた仲間のアンジェラが養育してくれることに
なった。

最初のうちはマティを連れて面会に来てくれたアンジェラだが、そのうち音信不通になる。
不審に思うリビーは彼女がサンフランシスコに引越したことを突き止め、電話すると
さかんにいい訳をするアンジェラ。電話口に出たマティは、ちょうどそのとき帰ってきた
ニックに「ダディ!」と叫ぶ。その声で、全てを悟ったリビー。
ニックはアンジェラとくっ付くためにリビーを罠に掛けたのだ。そして傾いていた不動産業も
保険金で何とかしたのだ。

俄然復讐心に燃えるリビー。刑務所仲間の元弁護士から「ダブル・ジョパディー」という
仕組みを教えて貰う。同じ罪で2度罰せられないという法律を利用し、今度は本当に
ニックを殺しても罪にはならない、なぜならもうすでに夫殺しで服役しているから。

仮釈放でシャバに出てきたリビーは、トラビス(トミー)という保護司の観察の元、厳しい
規律の生活が始まった。
彼女の目的はただ一つ。マティを取り戻すこと。ネットなどを使って必死に探す。まず
アンジェラの居所を突き止めようと、学校に忍び込みファイルを探るが警察に逮捕され
トラビスに引き渡される。刑務所に逆戻りするフェリーで、クルマを体当たりさせ、ドアを
壊そうとするが、クルマごと海に転落。二人はかろうじて助かり、リビーは一人で逃亡
することに成功する。

ニックがニューオリンズにいることが判り、訪れるとニックはホテルを経営し、結構な
生活をしているいた。「独身男性オークション」でニックを落札し、驚愕の対面を果たす。

トラビスはリビーを追ってこの街に来て地元警察と協力して彼女の身を拘束しようと
するが、リビーは巧みに追っ手をかわす。
マティを探すリビーはアンジェラが住んでいたという家に行くが、違う人物が現れる。
隣のおばあちゃんに聞くと、数年前にガス爆発があり家は全焼、住んでいた女性が
亡くなった、と聞いた。ニックが殺したに違いない、保険金目当てで。
「小さい男の子は?」と尋ねると、「父親と一緒に外出していて助かった」と。
安堵するリビー。そしてニックを追い詰めていく。やがてトラビスもニックが極悪人である
ことを理解し、リビーに味方するようになる。

ニックはマティをえさにしてリビーを墓地に誘いだし、墓に閉じ込めてしまう。しかし
リビーは、フェリーから転落したときにトラビスから奪った銃で、閉じ込められたお棺の
ちょうつがいを破壊し、脱出に成功、その足でニックのもとに向かう。

そしてトラビスと話しているところに姿を現す。驚くニック。そしてトラビスとの会話の中で
彼女を消したと言っていることをテープに録音されたことに逆上し、トラビスを撃つ。
そして、リビーにも銃を向けた・・・・。

冒頭言ったように、刑務所で鍛えるところが時間が短縮されていて納得性に欠けたのと
ニックの役はもっと他の人がやれば良かったのになあ、と思いましたが、
あとはテンポもよし、あっとびっくりもあり、面白く観ました。このころのアシュレイって
唇の薄いアンジェリーナ・ジョリーみたい。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-08-15 23:15 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)