●「ウェディング宣言 Monster-In-Law」
2005 アメリカ・ドイツ 日本未公開 New Line Cinema,106min.
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジェニファー・ロペス、ジェーン・フォンダ、マイケル・ヴァルタン、ワンダ・サイクス他
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そこそこ面白いのに、劇場公開されなかった、ジェニ・ロペを名優ジェーン・フォンダの
対決コメディ。
ジェーンは久々の映画で、結構な壊れ役。よく吹っ切れています。まあ、顔のしわは
いたしかたないですね。それなりに綺麗ですよ。
ジェニファーは、ポッチャリかげんで、名優相手によく頑張ってます。

派遣社員チャーリー(ジェニファー)は、犬の散歩という仕事をしているときに海岸で
外科医のケヴィンと出会う。その後も偶然に出会うチャンスがあり、お互いに「いいな」と
意識を始める。ガールフレンドから「彼はゲイよ」なんてウソをつかれたりするが、
やがて同棲を始める。

一方、ケヴィンの母ヴァイオラ(ジェーン)は、上役のコネで地方テレビのお天気担当から
ネット局のインタビュアーに抜擢されたが、もういい加減歳で、交代時期が迫ってきた。
そして、ついに降板を宣告される。その日の放送で、おばかなアイドルに飛び掛って
しまい、精神病院に通うことに。
なんとか落ち着き、家に帰ったが、1日に4回も電話をかける最愛の息子に、あろうことか
派遣社員の恋人が出来、結婚も考えていることを知り、怒りが爆発する。

二人が同棲しているうちに転がり込んで、チャーリーを可愛がる振りをして、あれこれと
意地悪やいびりをして、息子との結婚を諦めさせようとする。最初はめげていた
チャーリーも反撃に転じる。ヴァイオラに結婚式の介添え人になって、ピンクのドレスを
来て欲しい、なんて頼むのだった。

決定的だったのは、チャーリーがピーナツアレルギーとしっていて、披露宴の試食会で
グレービーソースにピーナツを入れ、これを食べたチャーリーの唇がたらこのように
腫れてしまい、明日の挙式に影響がでると、下手をしたら死んじゃうところだったと、
いうところ。さすがのチャーリーも心が折れてしまい、やっぱり結婚は止めようと
思い立つ。
いよいよ挙式の日。ウエディングドレスに身を包んだチャーリーの前に現れた
ヴァイオラは、新婦のドレスもかすんでしまうような真っ白なドレス姿。
そこにヴァイオラの分かれた夫の母親が登場、ヴァイオラをこれまたいやみたっぷりに
たしなめるのだった。息子の幸せを願うのなら、チャーリーとの結婚を認めてやることが
一番だと悟ったヴァイオラは、介添え人をやるわ、と宣言し、やっと二人の結婚を
認めたのであった。お約束どおり、チャーリーが後ろ向きで投げたブーケは、
ヴァイオラの手の中に落花。

急転直下の解決は、ちょっと説明不足気味だが、全体としては、ジェニロペとジェーンの
やり取りが面白かった。シルヴィー・バルタンの甥であるマイケル・バルタンが影が薄い。
ヴァイオラの黒人秘書が、ヴァイオラに皮肉を言い続け、チャーリーの味方をしている
のが美味しい役ではなかったでしょうか?
尚、この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-30 22:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「夢駆ける馬ドリーマー Dreamer:Inspired by a true story」
2005 アメリカ DreamWorks SKG.106min.
監督・脚本:ジョン・ケイティンズ
出演:カート・ラッセル、ダコタ・ファニング、クリス・クリストファーソン、エリザベス・シュー他
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題名にもあるとおり、実際にあったお話にヒントを得て作られた映画。でも実話とは
だいぶかけ離れている。(allcinemaのコメントに詳しい人が投稿している)
これも客寄せの商売か。内容はいかにもドリームワークスが好みそうなもの。

ケンタッキーの落ちぶれた牧場。かつては80ヘクタールもあった土地も切り売りして
しのぐ日々。そのクレーン牧場のオーナー、ベン(カート)、一人娘ケール(ダコタ)、
おじいちゃんポップ(クリス)、そしてお母さんリリー(エリザベス)は、町のダイナーで
パートをしながら牧場を支えていた。

ベンは町の大牧場の調教師としてメキシコ人と怪我が元で助手を務めるもと騎手と
ともに雇われていたが、あるレースで彼が調教をしていたアラブの王子の持ち馬、
ソーニャドールが、出走直前様子がおかしいのに気づき、レースを止めさせようと
したが、オーナーの命令で出走。ゴール寸前で前足を骨折して転倒してしまった。

普通サラブレッドは、足の骨が折れると安楽死させるのだが(骨がついても立てない
歩けない)、ベンは自分の給料の一部としてこの瀕死の雌馬をオーナーから
譲り受ける。娘のケールは、この馬が大好きになり、一生懸命世話をする。
家族の必死の世話で、ソーニャは走れるようになる。そして生産馬としての活躍を
期待したが、ソーニャは不妊であることがわかった。落胆する一家だったが、
競売競馬に出したところ3着になり、売るつもりもなかったのに2万ドルで売れて
しまった。ソーニャは家族だったのに!といってベンをなじるケール。

ベンはケールのためにポップに借りていた2万ドルで、買戻し、ケールをオーナーに
する。それからというものケールのソーニャに対する愛情もひとしおとなり、
早朝からの練習も一生懸命勤めた。

そして、彼女はソーニャを北米最大の競馬、ブリーダーズ・カップに出走させると
宣言する。骨を折った「雌馬」が勝てる確率は低い。それに出走には審査がある。
出走料も12万ドルかかる。審査はケールの度胸で乗り切り、出走料もソーニャの
かつてのオーナーであるアラブの王子の支援を獲得し、出走にこぎつけた。

そして、晴れのブリーダーズカップの日がやってきた。馬主席に座るケール、
そして、この日のためにトラウマを振り切り、7キロのダイエットに成功した
雇い人だった騎手も、G1初挑戦に緊張していた。

そして発走・・・・。

これが悲劇で終わるわけもなく、みんな幸せになるのだ。人気のない馬だったので
単勝で馬券を買っていたベンは2万ドルを手にし、優勝馬として1400万ドルの
賞金もゲットしたのだ。
この手の映画は、ウルウルきちゃうんで弱いなあ。ダコタの演技は相変わらず
ナチュラルで素晴らしい。しかしあの歯並びは矯正しないといかんだろう。
競馬のことがわかると、ソーニャの種牡馬を安い種付け料で貸してくれる
友人の厩舎に行くとき、関口房朗さんの持ち馬でケンタッキーダービーの
覇者「フサイチペガサス」や、この物語の元になった「ジャイアントコーズウェイ」
といった本物の名馬が種牡馬となった姿でゲスト出演しているのがうれしい。
もちろん競馬がわかったほうがより面白いが、判らなくても全然OK。
中学生や高校生が学校で観てもいいんじゃないかな。
事実があったとはいえ、よくアドプトできた脚本だと思う。
なおこの映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-29 16:35 | 洋画=や行 | Comments(0)

●「アバウト・ア・ボーイ About a boy」
2002 アメリカ Universal Pictures,Kalima Productions GmbH&co.KG 101min.
監督:クリス&ポール・ワイツ
出演:ヒュー・グラント、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、トニ・コレット他
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ほのぼのとして見終わって気持ちのいい映画。扱っている題材は結構重いけど。
しっかりものの少年の活躍で、半人前の男が変わっていく、そして少年も大人に
なっていく、というお話だ。

ロンドン。1958年のオヤジの作った1曲のクリスマスソングが大当たりして、その
印税で楽勝な暮らしをする38歳の独身男、ウィル(ヒュー)。
一方で、母子家庭に育った13歳のマーカス。母はうつ病で学校ではいじめにあって
いるが、なぜか飄々としている。

ウィルは妹にデートをセッティングされ、これがシングルマザーで、結構上手くいき、
別れたくなったときには、向こうから別れ話を切り出してくれた。これに味をしめた
ウィルは、シングルマザーが集うクループの会に行き、2歳の子供がいると嘘を
ついてまんまとデートの約束を取り付けてきた。

そのデートのとき、彼女が「同じグループの子を預かってるのよ。連れて行っていい?」
と言って出てきたのがマーカスだった。
彼は母に作ってもらったカチカチに固いパンを池に投げたらカモに当たって、カモが
死んでしまったりして、ウィルと打ち解けていった。その帰りにウィルを家に送っていくと
母のフィオナ(トニ)が自殺未遂をしていた。ウィルのすばやい処置で事なきを得たが、
母の病気はいつ再発するかもしれない。そんな悩みの中で、マーカスはウィルに
近づき、学校帰りに寄っていくようになる。

最初はウザいと思っていたがウィルも、マーカスのことが気になっている。そして
あるパーティーでレイチェルという女性に一目ぼれをしてしまい、また13歳の子供が
いるとうそをついて、彼女にも同年齢の男の子がいたことから話を合わせられたのだ。
彼は職を持ったことがないので、話の幅がすごく狭いのだった。
だから子供の話をすぐにもちだすのだった。レイチェルとのデートに駆り出された
マーカスは、ウィルを応援するが、家に行ってみると、同年輩のレイチェルの息子に
いやなことばかり言われ、飛び出してしまう。しかし、レイチェルにたしなめられた
息子は、マーカスに謝るのだった。

一方マーカスも同じクラスのパンキッシュな女の子に一目ぼれをしていて、彼女に
平然と近づくのだった。この女の子が格好は怖いけど結構いい子だったりする。

ウィルはマーカスに、レイチェルに対し子供がいる、っていつまで嘘をつくの?と
いわれ、ウィルは、レイチェルに真実を告げて彼女の前から消える。
そんな折、マーカスの母がまた具合が悪くなり、マーカスは学校で行われる
ロックコンサートの出場して、母のために歌い、励まそうと決めていた。
しかしその話を聞いたウィルは、大学まで恥を引きずってしまうぞ、と止めに
学校に走る。しかし、ウィルが必死にとめるのも聞かず、マーカスのの「やさしく
歌って」は、無伴奏で始まってしまった。会場からブーイングがあがると、ウィルは
他の出演者のギターを借りて舞台に出てきて、マーカスと一緒に歌ったのだった。

ラスト、ウィルの家にはレイチェル親子とマーカス親子の姿があった。そして
マーカスのパンクのガールフレンドも・・・。

素直なんだけど、言うときは大人顔負けのことをいうマーカスの存在がこの映画の
主役だ。母子家庭で必死に生きている男の子のバイタリティに、印税生活の
男の人生を変える活力があるということを示している。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-28 23:00 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「マンハッタン殺人ミステリー Manhattan Murder Mystery」
1993年 アメリカ TriStar Pictures,107min.
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウッディ・アレン、ダイアン・キートン、アラン・アルダ、アンジェリカ・ヒューストン他
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NY、JAZZ、ウッディ・アレン、殺人、と来ると、本当にミステリーかと思うが、
実はずっこけミステリー。ウッディらしい笑いがあちらこちらに。それにしても
2時間近く、ウッディとダイアンはしゃべり続けている。マシンガンのようだ。
それにウッディは駄洒落を撒き散らしている。これが気が利いていて洒脱なんだな。

劇作家?のラリー(ウッディ)とキャロル(ダイアン)は、少々トウのたった夫婦。
アパートにすんでいるが、向かいの夫婦とたまたまエレベーターの中で知り合い、
お茶に誘われる。早く家に帰ってボブ・ホープの深夜映画を観たいラリーと
お近所付き合いよ、といって長居をしようとするキャロル、そうこの夫婦は長い間
夫婦なのに趣味は一致しないのだ。
そのお向かいの奥さんが次の日に心臓マヒで亡くなる。キャロルは、ダンナが
怪しいとにらみ、妄想膨らます。劇作家仲間やラリーの担当編集者も巻き込んで
素人探偵よろしく、「捜査」をはじめる。ラリーも、止めとけ、警察も心臓マヒって
いってるじゃないか、とたしなめるが、キャロルは止まらない。
最初に会ったとき、お互いに入るお墓も買ってある、と言っていたのに、
コーヒー豆を探してシンクの下を覗くと骨壷があり、中に灰が入っていたことから
怪しいと思い始めたキャロルだったのだ。

勝手にお隣に忍び込み、怪しいものはないか探したり、けっこう危ないことを平気で
やる。でもその結果、カリブの海に行くといっていたのに、パリ行きの航空券を
見つけたり、ますます怪しい証拠をつかむ。
ダンナは若い女がいて、奥さんを殺し、灰にして証拠を隠滅し、二人でパリに高飛びを
決め込もうとしているのではないか、と推理。
ラリーは相変わらず引きずられながらも、妻の暴走を止めようと必死だ。

しかし、町で死んだはずの奥さんの姿をみるにおよび、キャロルは殺人を確信。
奥さんに似た人を殺して、何か得になること計画しようとしていると、仲間と必死で
推理を組み立てる。若い恋人とされる女を付回したり。そしてさらに、奥さんとそっくりな
女性も、殺され焼却炉に投げ込まれるところを目撃してしまう。

考えた仲間たちは、ダンナの犯罪を暴くため、焼却炉に投げ込んだはずの奥さん?を
引き上げて手元にある、20万ドルと引き換えに取りに来いとハッタリの電話をする。

ついに正体を現したダンナは、逆にキャロルを捉えて、取引を要求する。かっこいい
対決シーンは、ダンナの経営する映画館。オーソン・ウエルズの映画が鏡に写っている
ところでのダンナとラリーの対決、そしてダンナの長い間の愛人だった足の悪い
老秘書の登場。彼に若い女に乗り換えられて頭にきていた彼女はダンナに銃を向けた。

結局、お向かいの夫婦の奥さんの姉が未亡人となって莫大な遺産とともにイギリスから
NYの妹夫婦のところをたずねてきて、たまたま本当の心臓発作で亡くなった。
一計を案じた夫婦は、奥さんが姉になりすまして、姉を自分として火葬、遺産をせしめ
ようとしたが、ダンナが遺産の独り占めを企み、奥さんを殺し、若い俳優志望の女と
逃亡しようとしていたのだった。

よくできた都会的な、おしゃれなミステリー?コメディーだったな。先週見た
「ピンクパンサー」(リメイク版)は、おばかな映画だったが、こっちも笑いがあちこちだが
おバカではなく、ヒューモアとウィットに富んでいるさすがウッディの映画だ。
ダイアン・レインが渋くウッディの相手を演じきっている。ウッディの駄洒落、好きだなあ。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-26 22:55 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「恋のじゃま者 Nothing In Common」
1983年 アメリカ TriStar Pictures,Delphi Films 119min.
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、ジャッキー・グリーソン、エヴァ・マリー・セイント他
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若きトム・ハンクスが、このころのキャラクターだった、3枚目のライトラブコメデディ。
ただ、トムの映画はどこかにヒューマンなタッチが入っているんだな。
「スプラッシュ」とかもそうだし。
この映画も、詰まるところオヤジとの和解がラストに来るわけだが、そこまでに
いたるのにちょっと時間がかかりすぎかも。

ディヴィッド(トム)は、シカゴの有能な広告プランナー。高校の同級だったドナとは
何でも話せる女友達。もてるディヴィッドは女には不自由していなかった。
そんな彼の次の仕事は航空会社。社長と会食する予定のホテルでナンパした美女が
社長の娘でしかも航空会社の宣伝部長だった。しかし、ディヴィッドは負けていない。
しっかり彼女を自分のものとして、コンペに勝ったのだ。

そんなディヴィッドのところにオヤジが離婚をしたといって転がり込んできた。
長年子供服のセールスマンとして働いてきたが、奥さんが愛想つかして出て行った
というのだ。一方母親のほうからも、いろいろ相談を持ちかけられる。
分かれた両親の世話と仕事でてんてこ舞いのディヴィッド、悩みを相談できるのは
ドナだった。

母親にしてみれば、私は下宿屋のおばさんじゃない、36年間、メシとベッドとトイレ
だけ。会話もなかった、と言うし、オヤジは、確かに外に女を作ったが、お前は
ベッドでもなにも応えてくれなかった、濡れ雑巾のようにな、と居いつのり接点はない。
ディヴィッドも、幼いころオヤジから厳しく躾けられ、オヤジに対し心を開いたことは
なかった。いまさら転がり込んできて世話をしろだと・・と思うのだった。

コンペに勝ち、ニューヨークの役員会でプレゼンをしなくてはならないディヴィッドだったが
オヤジが重度の糖尿病で、目も不自由だし、足も腐り始めていた。そのNYへ行く日に
オヤジが手術を受けることになったのだ。
ディヴィッドはNY行きを断り、オヤジの手術に付き添うと宣言したのだ。そして航空会社
の社長からクビだ、と言われてしまう。かなり難しい手術だったが、足の指の一部を
切断し、杖があれば歩けるようになるといわれた。まあままだった。この手術を通して
お互いに突っ張りあっていたオヤジと息子の間のわだかまりが解けていくのだった。
ただ、母親はオヤジの元には帰らないという。愛してはいるのだが、もう駄目なのよ、
共通のものがないんだもの、と。

ちゃらんぽらんな演技の中に、親子の確執の溶解というハートウォーミングなエンディング
を用意し、トムの映画らしいほのぼの系の映画に仕上がっている。トムファンならずとも
観て損はない。ただ、とってつけたような設定が鼻につくかもね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-25 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

「旅立ちの時 Running on empty」
1988 アメリカ Double play 116min.
監督:シドニー・ルメット
出演:リヴァー・フェニックス、クリスティーン・ラーチ、マーサ・プリンプトン他
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リヴァーファンには怒られてしまうけど、彼の作品は初見。死に方は無様だったが
(ヤクのオーヴァードーズ)、この演技を観ただけだけど、輝いていた。
このとき、彼18歳。アカデミーの助演男優賞にノミネートされただけのことはある。
ルメットの名前に惹かれて観始めたが、始めのころはタルい映画かなあと思った
けど、判りやすいストーリーと出演者がみな好演技で、ぐいぐいと引き込まれて
いった。気がつけば、リヴァーの表情を追っていた。こんな素敵な演技ができる
俳優が23歳で世を去るなんてもったいないな。(神格化したくなる人もいるだろうが
それは止めといたほうがいい)

ルメットはこういう社会派の映画を撮らせるとさすがだ。今年で84歳になるので
もうメガフォンを取ることはないだろうけど。
脚本も良くできている。ストーリーは単純で、共産主義の両親が戦争に反対する
グループに参加し、ナパーム弾を作っている工場を爆破、居合わせた警備員を
失明させ、FBIから指名手配されて全国を家族連れで逃げ回っている。

長男のダニー(リヴァー)と弟は、家族の強い結びつきの中で逃亡の身では
あったが素直に育ち、3歳から始まった転々とする引越し生活にも耐えてきた。
そんな一家がニュージャージーにやって来た。
高校3年になったダニーは音楽の才能に恵まれ、転校してきた高校で、音楽担任の
フィリップスからジュリアード音楽大学に進むよう薦められる。
しかし、進学するためには過去の学校の成績が必要で、彼らの家族は、過去を
消してきたためそれができない。名前も偽名を使っているし。
母親はこれ以上自分たちのために息子たちの人生を犠牲にしたくないと思うが、
それするためには自首して刑務所生活を覚悟しなければならない。父親は
反対する。ダニーも家族のために進学をあきらめようとする。

そんなダニーはフィリップス先生の娘で同級のロニーと愛し合うようになる。
愛するロニーにうそはつけないと、ダニーは家族の真実を打ち明ける。
そしてひそかにジュリアードの推薦入学のオーディションも受けていた。
フィリップス先生は母と会い、ダニーにジュリアードに進ませたいと話す。
迷う母は、絶交状態の父親と会い、許しを請う。父も、お前は出て行くとき
最後に私のことを「資本帝国主義のブタ」と言ったのだぞ、と言い募るが、
娘から、ダニーを預かってくれ、と頼まれると嫌とは言えなかった。
(ダニーの母の実家は資本家でお金持ちのようだ。母の母は有名なピアニストで
ダニーは祖母の血を受けて、ピアノの才能があるようだ)
そんな一家にまたFBIの影が忍び寄る。また引越しだ、という父にダニーは
残る、というが父の説得に負け、ロニーに別れを告げて、町を離れようとする。
そのとき、父が、お前は残れ、自分の人生を歩け、とダニーに告げ、弟と
母と父の3人はトラックで別の場所を目指していった。

それまでは反戦グループの結束のため、息子の人生を犠牲にするのも止むを得ないと
主張していた父だったが、ロニーとの仲をいち早く認めたり、進歩的なところもあり
エンディングでの主張の反転となった。このラストシーンが感動的。
逃亡生活の中で育った男二人兄弟が、気持ち悪いくらい素直に育っているので
なんとなく違和感があるが、この映画にはそんな突っ込みどころを排除する力がある。

かつてのジェームス・ディーンがそうであったように、リヴァーも23歳以降の姿がない
ため、いつ観ても輝いている。ナイーブな初々しい青年はリヴァーそのもののような
感じ。その弱さがクスリに走らせたのか。
邦題は、そのとおりなのだが、あまりにもひねりがないと感じる。原題に込められた
ニュアンスを取り入れても良かったのではないか。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-22 23:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ピンクパンサー The Pink Panther」
2006 アメリカ MGM 93min.
監督:ショーン・レヴィ
出演:スティーヴ・マーティン、ケヴィン・クライン、ビヨンセ・ノウルズ、ジャン・レノ他
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ヘンリー・マンシーニのテーマソングが鳴り、ピンクの豹のアニメが動き出すと
フランスのエスプリが香り立つイメージが・・・・。

ピーター・セラーズで当たったシリーズのリメイクだが、今回のスティーヴ・マーティンの
クルーゾー警部はどうだろうか?
いかにも笑ってもらいます的なギャグはあまり好まないのですが、冒頭のパトライトが
屋根から滑り落ちておばあさんに当たるなんて、笑えない。
最大の見せ場?であるカメレオンになってのパーティー会場進入は、まるでドリフだね。
ジャン・レノが、律儀な刑事を上手くやっていた。最初、ジャン・レノに凄く似た他の
俳優かと思うくらい、こんなおバカ映画によく出たもんだ。

サッカーのフランス代表監督殺人事件と、ダイヤモンド“ピンクパンサー”盗難事件の
捜査に乗り出したクルーゾー警部が各地で大騒動を巻き起こす。
 サッカーのフランス代表チームが中国代表に勝利した直後、フランス代表を率いる
イヴ・グルアン監督が何者かに殺される事件が発生する。そして混乱の中、彼が身に
つけていた高価なダイヤの指輪“ピンクパンサー”が消えてしまう。
捜査を指揮するドレイフェス警視は、意外にもドジなクルーゾー警部を捜査に抜擢する。
そうして世間の注目を彼に集中させ、自分はのびのびと捜査を進めて手柄を
独り占めにしようという魂胆だったのだが…。
むちゃくちゃなドジでおバカなクルーゾーが最後に、吹き矢で殺されたサッカー監督を
殺せる立場にいた中国人を指摘、ダイヤを取ったのはビヨンセで、これは愛情の
証としてもらったので正当な所有権がある、とか見事なばかりの解決をしていくのは
お約束。まあ93分がギリだろうな。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2007-09-21 22:30 | 洋画=は行 | Comments(0)

ユナイテッド93 United 93

「ユナイテッド93 United 93」
2006 アメリカ Universal Pictures,Working Title Films 111min.
監督:ポール・グリーングラス
出演:ハリド・アブダラ、ポリー・アダムス、オパル・アラディン、ルイス・アルサマリ他
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2001年9月11日はアメリカ人にとって真珠湾と同じくらいの衝撃をもって記憶に残る日だ。
私も、WTCに2機目が突入したシーンを、NHKテレビでライブで目撃し、凄い衝撃を受け
ドキドキが止まらなかったのをよく覚えている。

結局4機がハイジャックされ2機はWTCに突入、1機はペンタゴンに突入、そしてこの
ユナイテッド93便は、キャピタルヒルに向かい国会議事堂かホワイトハウスに突入を
試みたが、果たせず途中で墜落、乗員乗客は犯人もろとも全員が死亡した。

誰かが作らねばならなかった作品だろう。公開されたときは時期早尚だとの声もあったが
丁度いいタイミングではなかったか。これ以上時間が経つと、事実の持つ重みが時と
共に軽くなるのではないか。

スタッフは、ハイジャックされた機内から肉親が電話の記録や、管制官、軍の司令部などの
会話から機内で何があったのかを緻密に拾い出し、ドキュメントとした。

大混乱する管制室、航空局、空軍、居所がわからない大統領(どこかの小学校でこどもと
話していて耳打ちされていたシーンがありましたね)。全米であの瞬間に飛んでいる
航空機は4200機!一体どれだけの攻撃があるのか、その不安。

機内では、犯人たちをやっつけて、機を取り戻そうという機運が高まり、勇気ある男たちの
手で操縦している犯人と格闘となるのだが、結局失速した機体を立て直すことは出来ず、
ラストシーンはゆがんで近づく地面と操縦桿を奪い合う手のアップで暗転。
その後のストーリーは字幕で説明される。

事実のみが持つ重み、よくここまでストーリーを組み立てたものだ。いい加減では遺族が
怒るだろうし。ラストロールで、この映画はユナイテッドから金を貰ってないし、便宜も
供与されていない、と出てくる。機体を外から写すのみを許したのだろう。
アメリカンやデルタは機体も出てこない。

アルカイダも神に激突の成功を祈る、一方で乗客はイエスに祈り、家族に電話で愛して
いると伝える。アラーも決して歓迎しないであろうテロの実行犯と犠牲者が同時に神に
祈るシーンは、とても複雑な気分になった。そして、この手のパニック映画でアメリカ人が
強いのは神に祈れることなのだ、と改めて思った(アメリカ人全員がクリスチャンではないが)
強く信じられるものがあると人間は強いなと。(先の大戦のときの天皇もある意味そういう
存在だったのだろう)約2時間、手持ちの揺れるカメラで捉え続けるシーン。息を飲みっぱなし。

ドラマツルギーとかじゃなく、アメリカに何があったのか、歴史に何が起きたのかを
記録した優れたドキュメンタリーだと思う。目を逸らさず観るべし。
殆ど知らない顔の配役がまた良かったし、管制官などは本人が出ている。リアリティに
徹していた。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-09-20 22:50 | 洋画=や行 | Comments(1)

●「ウェディング・クラッシャーズ Wedding Crashers」
2005 日本未公開 アメリカ New Line Cinema,Tapestry Films 119分
監督:デヴィッド・ドブキン
出演:オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン、クリストファー・ウォーケン
    レイチェル・マッカダム、アイラ・フィッシャー、ジェーン・シーモア他
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アメリカで大ヒットしたのだけれど、なぜか日本では公開されなかった。出演者が
地味だからか、話がとってもアメリカ的だからか?
簡単に言えば、女を引っ掛ける目当てでの結婚式荒らしの話だが、話の芯が見えて
来るまでに相当時間がかかるので、日本人には持たないのかもしれない。

離婚専門の弁護士(と見えた)ジョン(オーウェン)とジェレミー(ヴォーン)は、幼い
頃からの親友で、独身。結婚式シーズンになると、あちらこちらの結婚式や披露宴に
出ては、女を引っ掛けてモノにするのを楽しみにしていた。
映画ではどの結婚披露宴でも怪しまれないんだなあ、不思議と。ま、彼等、それなりの
努力をするわけだけれど。

ところが、とあるパーティーで、財務長官クリアリー(ウォーケン)の一家と知り合い
息投合。長官の別荘のある島に招待される。彼らの職業は今回はIT投資家。
上手くやり抜いていたのだが、ジョンの目標は姉妹のうちの妹クレア(レイチェル)。
しかし、彼女には、腕っ節はいいのだが頭の中まで筋肉のような恋人がいた。
名家の出身でもある彼は、長官にも気に入られていた。

一方、ジェレミーは、姉のグロリア(アイラ)に追っかけまわされる始末。捕まっては
結婚式荒らしも終わりになってしまう。何とか上手いことを言って島を脱出しようと
するジェレミーだが、ジョンはクレアに恋してしまい、クレアも、決して好きではなかった
恋人との間に入り込んできたジョンに惹かれていく。

しかし、ジェレミーが、一緒にいた牧師さんに全てを話したら、全部がばれてしまい、
二人は島を追われることに。ジョンとジェレミーの間も危なくなってしまった。

姉のグロリアから逃げていたジェレミーだが、彼女との本気の愛を見つけ、結婚する
ことになる。その結婚式の日、介添人を務めていたクレアのところに突然教会の
扉をあけてジョンが入ってきた。そして真実を打ち明ける。「すぐにどうの、ということ
はないけど、あいつと結婚するのだけは止めてくれ」と。ジェレミーの真実の愛を
理解したクレアは迷いを吹っ切って、ジェレミーの腕に飛び込むのだった。

姉妹の父である長官も子供の幸せを考えれば結婚を許さざるをえなかった。
そして姉妹とジョンとジェレミーの合同新婚旅行がはじまったのだった・・・。

ま、典型的なハッピーエンドの映画だが、あまりにも能天気すぎて、感動が薄い。
どたばたラブコメディとして割り切ってみるにはいいのかも。あんな結婚式荒らし
がホントにあるのかな。
最後に伝説のナンパ師チャズが出てきて、葬式こそ、ナンパの天国だ、と真髄を
披露するが、チャズを演じているのがウィル・ファレル。最近は「主人公は僕だった」で
主役をやってましたね。彼が美味しいところをもっていっちゃってました。

論理がどうのとか、いう手の作品ではないのでおバカを楽しめばいいのでしょう。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-09-19 21:55 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「He said.She said 彼の言い分、彼女の言い分」
1991 アメリカ Paramount Pictures,115min.
監督:ケン・クワピス、マリサ・シルヴァー
出演:ケヴィン・ベーコン、エリザベス・パーキンス、シャロン・ストーン、ネイサン・レイン他
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人気テレビ番組「He said,She said」のパーソナリティ、ダン(ケヴィン)とロリー
(エリザベス)は、元新聞記者。仲はいいのにお互いに張り合っていて、ある日編集長の
アイデアである問題に対し、優れたコラムを書いたほうを採用し、定期執筆を任せる
と約束した。一生懸命書いた二人だったが、結局二人のコラムが同時に掲載されて
いた。なぜならば、二人の論争を並べたほうが面白かったのだ。
これを系列のローカルテレビで、「He said.She said」という番組にし、二人の
ディベートを楽しんでもらおうという計画も実行された。もともと二人は惹かれあう仲だった
ため、仕事は順調に行っていたのだが・・・・。

ある日の番組で、ロリーがダンのおでこにコーヒーマグカップを投げつける、という事件が
起きた。そこから、なぜそうなったかが、ダン側とロリー側から説明される。
結婚したいロリー、その気にはなれないダン。その二人の温度差が、二人の間に微妙な
影を投げかけたのだ。臆病なダン、結婚結婚といいすぎるロリー。二人の言い分が
それぞれの監督によって描かれていく。
視聴者は明日の放送がどんなになるか、期待しているだろうし、支局長はネット局に
全国放送への格上げを売り込む。
でももう二人とも出演したくないという。何とか言いくるめて出演させたい支局長たち。

ダンとロリーは冷静になって考えると、お互いのことをもう少し考えればすむ事、
自分のことだけを主張していた自分を反省し、お互いを許そうとするのだった。
そして迎えた次の本番の日・・・・。

ラストはハッピーエンドなので、ご安心を。
なかなか味な恋愛映画だったな。ケヴィンの優男ぶりがよかった。エリザベスは
綺麗なのに、このあと泣かず飛ばずです。シャロン・ストーンが、ダンを誘惑する役として
美味しい役で出演。このころのシャロンはよかったのだがなあ。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2007-09-18 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)