<   2008年 01月 ( 20 )   > この月の画像一覧

●「ワールド・トレード・センター World Trade Center」
2006 アメリカ Paramount Pictures 129min.
監督:オリバー・ストーン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・ベロ他
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遅ればせながら、WOWOWで鑑賞。あのオリバー・ストーンが、ペイトリオッツになっちゃた
のかなあ、あの事件の後ならば、天の啓示を受けた海兵隊員が、イエスに導かれて
グラウンド・ゼロに来るなんて想定は、O・ストーン監督でもやっちゃうのかなあ、と思っちまい
ました。
でも、ストーンのことなので、ただの愛国映画にするわけは無いと思うわけで・・・。

あの事件を通して、希薄になっていた人間の繋がり、極めて原初的な繋がりの素晴らしさを
描いて見せたのではないか。そこにはイスラムも、キリスト教もなく。

誰かが、この映画を作らねばならなかっただろう。「ユナイテッド93」と同様に。パラマウントは
良くオリバーに任せたな、と思う。オリバーも、エキセントリックにならず、救助隊以外の
犠牲者をまったく画面に出さず、救助に向かった警察官が、生き埋めになり、これを助ける
緊急救助隊やパラメディック、天の指図にしたがった海兵隊、そして何より、ニコラス・ケイジ
とマイケル・ペーニャの家族の思いと愛を描くことにより、「無償の愛」とは何か、恩讐の彼方に
ある絶対的な善は、何かを、訴えたかったのでは無いか。
ただ、天の啓示海兵隊や、ペーニャが寝てしまい夢にイエスが出てくるところ、2度目の崩落
が発生したときに、もはやこれまでと真剣に神に祈る二人などはやはりアメリカの映画の
範疇を抜けないものであろう。

実話に基づいているので、ドキュメンタリードラマといえるだろう。だから生き埋めの二人は
助かる、と判ってはいる、いるが、周囲の暖かさ、無償の相互扶助のアメリカン魂には
胸が熱くなる。一番強く描かれたのは夫婦愛だな。ニコラスが遠のいていく意識の中で、
「ドナ、俺は君を十分愛せただろうか」と瓦礫の中で語りかける。「十分にいい夫だっただろうか」
と。このシーンで夫婦で観ていたアメリカ人は絶対にお互いの手をぎゅっと握り合ったことだ
ろうなあ。
日本人が観ても所詮は他人事にしか思えないだろう。アメリカという国に生まれそだっていない
となかなか全てに共感は難しいだろう。全アメリカ人必見の映画、というわけだ。
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               ●今は、もう二度と観ることのできない「World Trade Center」

ニコラスは2時間殆ど暗い瓦礫の中での演技(というかせりふのみ)。これだけ動かなかった
映画も無いと思う。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで
by jazzyoba0083 | 2008-01-29 23:50 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ユージュアル・サスペクツ The Usual Suspects」
1995 アメリカ MGM,Polygram Filmed Entertainment 105min.
監督:ブライアン・シンガー 脚本:クリストファー・マッカリー
出演:ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ケヴィン・スペイシー他
<1995年度アカデミー賞助演男優賞(K.スペイシー)、脚本賞受賞作品>
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気持ちよく、裏切られましたね、ラストの大どんでん返し!
この映画だけは、ネタばれは書きません。話がチョッと複雑というか真犯人を判らなくするため
ストーリーをやや判りづらくしてあるので、、1度観ただけでは、しっかりと把握するのは
難しかったです。それとフラッシュバックという手法が、わかり辛くなったかもしれません。

しかし、そんなことは吹き飛ぶくらいのエンディングの決め方!カタストロフィとしては、100%
解決ではないので、いささかの引っかかりは残りますが、「気持ちよい騙されかた」ですね。
脚本が良くできている、ということでアカデミー賞も納得です。
ケヴィン・スペイシーがいい。(詳しく言うとネタばれになるからいいませんが)。ラスト、捜査官が
壁の色々な張り紙を観ていて、飲んでいたコーヒーカップを落として割ってしまう驚きを
発見するところから、ジャガーが走り去るまでは、この手の映画に名を残す名シーンでは
ないでしょうか?映画としてみるのでなく、話の確認の意味でもう一度見ると、なるほど、と
思わせるところがたくさんあります。最初に船が爆発したショットを遠方からの海面ナメ
アングルで撮るシーンがあるのですが、手前に浮かんでいる死体の来ている服のガラとか、
宝石商を襲うシーンで、最後まで車のなかでブリーフケースを離さなかった商人を
射殺したのは誰だったか、とか、合点のいくことばかりです。

ユージュアル・サスペクツとは”常連の容疑者”で、面通しのときに並べられるような常習犯を
いいます。
カリフォルニア州のサン・ペドロ港で、怪我をしてへたり込んだ一人の男が、顔のわからない
男に殺され、船に火が付けられるところから映画はスタート。これがこの映画の鍵になります。

画面転じて、警察が押収した多量の銃を積んだトラックが強奪される、という事件が起こり
この事件の容疑者として、5人の“ユージュアル・サスペクツ”が、集められる。
しかし、この5人は偶然に集められたわけではないのだった。

捜査官を前にバーバル(スペイシー)が、5人に起きた不思議な事件を話し始めた。
彼らは、集められたことをきっかけに、仲間となり、LAに飛んでレッドフットという男と組み
宝石強奪を決行した。しかし、宝石商やボディガードら3人を殺してしまった。
うろたえる5人の前に、コバヤシと名乗る弁護士が現れた。彼は、5人一人ひとりの悪事を
あばき、それらは、私の主人、カイザー・ソゼ氏のものだったのだよ、と告げる。
ソゼ氏のものを奪ったのだから、借りは返せと。
彼はコカインを扱っていたのだが、最近ハンガリー系のギャングにシマを押されぎみで、
彼らとつるんでいるアルゼンチンマフィアの船が入ってくるから、この取引を壊せ、と。
金はお前らにやる、これは命令だ、と。

数十人の乗り組み員がいる船に近づいたバーバルらは、コカインを探しに、銃をぶっ放しつつ
乱入するが、ブツは見つからない。そうこうしているうちに仲間が一人二人と命を落としていく。
どうも様子がおかしい。リーダー格の元汚職警官キートンが怪しいのだ。しかし・・・。
捜査もそこまでと思われていた時、焼けた船から救出された男が証言した、カイザー・ソゼの
似顔画が病院からファクスで送られてきた。そこに描かれていたものは・・・。
そして、捜査官が偶然警部の部屋の壁を見ていて判った驚愕の事実とは・・・・!
後は観てのお楽しみ!ある意味、「手品」の手法ですね。

尚この映画の詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2008-01-28 22:56 | 洋画=や行 | Trackback(5) | Comments(0)

G.I.ジェーン G.I.Jane

●「G.I.ジェーン G.I.Jane」
1997 アメリカ Caravan Pictures,126min.
監督:リドリー・スコット
出演:デミ・ムーア、ヴィゴ・モーテンセン、アン・バンクロフト、スコット・ウィルソン他
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デミ・ムーア、やっちゃったなあ、って思った人、多いんじゃないかな。この映画、封切った
頃はあの丸坊主が結構評判で、観にいこうかな、と思ったけど今日まで来てしまった。
なんで、デミはラジー賞が多いんだろう。確かに名優では無い気はするが・・・。

この映画でも、結局何が言いたいのか良く判らないんだな。性差別に対する一つの回答を
出そうとしたのか、女でも男と張り合って生きていける、その勇気を描こうとしたのか。
上院議員(アン・バンクロフト=名演技)が基地縮小と自分の票取りのため、デミ扮する
情報分析担当大尉、ジョーダン・オニールに白羽の矢を立て、海兵隊の中でも特に厳しい
訓練で知られる「SEAL」に入れる。彼女は良くやるだろうけど、結局男の厳しい世界で
挫折、議員はそれを、海軍の閉鎖性をPRする材料にしようとしたのだ。

しかし、オニール大尉は、鬼のウィルゲイル曹長=マスター・チーフ(ヴィゴ・モーテンセン)の
シゴキに耐え抜き、自ら男と同条件の訓練を志望し、頭を丸刈りにし、身体を密かにムキムキ
に改造し、班長までになったのだった。世間にも注目されるようになってきた。
男しかいない仲間だったが最初は、足を引っ張る存在でうざったいと思っていたが次第に
彼女の実力を認めるようになる。

計画が失敗した議員は、休みの日に仲間の女性大尉と海岸で遊んでいるところを密かに
写真に撮られ、これを「同性愛」として新聞に売り込まれたのだ。
結局、女であることを乗り越えられなかったオニールは、SEALから脱退するのだった。

しかし、彼氏である海軍情報将校に、あの写真の一件は、議員の仕掛けたことだ、と聞かされ
激怒、国会に乗り込み、私をSEALに戻さないと、みんなばらすわよ、脅す。
そしてまた彼女は仲間の待つ海兵隊に帰ってきたのだ。
彼らは遂に最終試験に臨む。そこではリンチもどきの訓練が行われたが、決して負けない
オニールは、マスターチーフと取っ組み合いの殴り合いをしてしまうのだった。

最後の仕上げに地中海で行われた試験。潜水艦で移動中、リビアに落ちた衛星を回収する
部隊を救出しなければならない事態が発生した。
敵が押し寄せる中で、マスターチーフは撃たれてしまうが、オニールたちは、冷静に判断し、
衛星回収班を救出し、マスターチーフも救助したのだった。
そして、卒業。仲間の男たちは「オニール、お前とならどこへでも行くぜ」と言わしめるように
なったのだった。

厳しいが最初からオニールに偏見無く接していたマスターチーフ、次第に心を解いて行く
男たち。そして実践でのオニールの成長と。でも女は決して男にはなれないんだよね。
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ジェンダーをみずから海兵隊に乗り込んで旧態依然の軍隊の処遇を解決する話しだと
思ったら、そうではなかった。
オニールはムキムキになって、SEALになって、どうするのだろう。後から続ける女性が
どの位いるというのか。あんな鉄人女はそこらにはいまい。それと後半の戦争シーンは
ますます焦点をぼかしてしまったと感じた。デミはよくムキムキに鍛えましたがね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-01-23 23:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

ジャケット The Jacket

●「ジャケット The Jacket」
2005 アメリカ Mandalay Pictures 103min.
監督:ジョン・メイバリー 製作:ジョージ・クルーニー、スティーヴン・ソダーバーグ他
音楽:ブラアン・イーノ
出演:エイドリアン・ブロディ、キーラ・ナイトレイ、クリス・クリストファーソン他
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これは、サイコか?サスペンスか?SFか?最初のほうは話が見えてこず、いささか
たるかったけど、後半、筋が読めてくるにしたがい、目が離せなくなる。
いわゆるタイムパラドックスものであることに気がつくのに時間がかかるのだ。
ややこしい映画を嫌う向きにはいささか退屈かもしれない。
ラストも、この先どうなるの?という気分で、「それは観る方次第でね」ということなのだろう。
一度観ると忘れられないウマヅラの、「戦場のピアニスト」のアカデミー俳優、エイドリアン・
ブロディと、二つの人格を演じていたキーラ・ナイトレイは良かった。特に不良の時の
キーラは、メイクもあってとても怖かった。

1992イラク湾岸戦争で、頭にs重傷を負ったジャック(ブロディ)は、記憶障害という後遺症に
悩んでいた。故郷ヴァーモントへ道を歩いているとクルマのトラブルで立ち往生している母と幼い娘に出合った。母は酔いつぶれているようだった。クルマを直してやったものの、娘に近づくな、と毒づかれて、娘に自分の認識票をプレゼントして、去るジャック。

次にヒッチハイクした若い危なそうなあんちゃんが運転するセダンが、あまりにものろのろだ
というので、パトカーに止められる。しかし、あんちゃんは突然、クルマに近づいてきた警官を
射殺、雪で転倒し気絶したジャックの手元に銃を捨てて、逃亡していった。

警官殺しで逮捕されたジャックだが、身に覚えが無い。裁判で有罪になってしまったが、
精神病院に強制入院させられる。そこでは、ベッカー医師らにより禁じられた治療が、
行われていた。それは、暴れたりすると、拘束着(ジャケット)を着せて、モルグにあるような
蚕だな風の個人用冷蔵庫みたいな箱に閉じ込めておくというものだ。ベッカーらは体内回帰
による治療だ、というがほかの患者は悪化して死んでいるのだ。

しかし、この箱の中に入ると、ジャックの身に変化が起きる。2007年にタイムスリップするのだ。クリスマスイブ、そこで彼は、レストランで働くジャッキーと出会う。すさんだ生活をしている雰囲気のジャッキーだったが、ジャックが行くところがないというと、自分の家に泊まれという。
ジャッキーが風呂に入っている間に、彼は自分の認識票が飾ってあることに気がつく。
そのことを彼女に尋ねても、覚えてないという。「ほら、小さい頃、母さんが道端で気分が
悪くなり、車を治してあげて、認識票をあげたじゃない」。
そういうがそんな記憶はない、という。お母さんはどうした?というと「タバコの火が原因の
火事で亡くなった」という。ジャック・スタークスは1993年1月1日に病院で死んだのよ!と驚愕の事実を突きつけられる。

そして意識はまた1993年に戻る。ジャックは自分が何故死んだのか、その謎を探し始める。
結局ジャックは、過去と現在を行ったりきたりしながら、ジャッキーの未来を救う行動に出る。
それは、過去のジャッキーの母親に会い、手紙を書き、2007年には、あなたはタバコの火事
で死に、娘も惨めな生活をしている、というものだった。それを読んだ母は・・

そして、1992年12月31日、ジャックは氷った道路で転倒、頭を激しく打って気が遠のく。
死ぬといわれていたはこのことか、と思いつつ、当時のジャッキーに「俺を病院の箱の中に
入れてくれ」と頼む。何とかして箱に入れたジャッキーは2007年に戻ってきた。

レストランの前、現れたのはジャッキーだった。後頭部から血を流しているジャックを見つけ
「私は病院に勤めてるの、行きましょう」とクルマに乗せる。そして携帯で母親と話しているの
だった。そう、未来は変わったのだ(と思う)。その後、ジャックは過去に戻らなくなったのかな。

コアな部分は理解できるのだが、細かいところがよく判らなかったりする。ジャックが過去の
思い出がフラッシュバックするところはパカパカして目がチカチカする。
プロデューサーを観れば、野心的な作品だとはわかるが、映画館でヒットする映画じゃあない
だろうな。
尚この映画の詳しいストーリーは
こちらまで。いつものallcimemaじゃありません。
by jazzyoba0083 | 2008-01-22 22:45 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

陪審員 The Juror

●「陪審員 The Juror」
1996 アメリカ Columbia Pictures 118min.
監督:ブライアン・ギブソン 脚本:テッド・タリー「羊たちの沈黙」「判決前夜ビフォー・アフター」
出演:デミ・ムーア、アレック・ボールドウィン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、アン・ヘッシュ他
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デミ・ムーアが出ているだけで、厳しい評価が下るらしい玄人筋には、極めて評判の悪い
作品で、’96年のラジー賞主演女優賞も獲ってしまった。
でも、私は楽しく観させていただきました。突っ込みどころや、苦情をいいたくなる箇所や
無理を感じるポイントは、そりゃいくつかはあるんだけれど、エンタテインメントとしては及第点
ではないかなあ。一番ダメだなと感じたのは、デミがマフィアの暗殺者ボールドウィンのキスを
受けてしまったところ。その後彼のボスに会いに行き「彼を殺して」だと。それ以外にも、
ラストでボスのクルマが爆発するのだが、いつ爆弾をしかけたのよ、という点、また検察に
協力するから盗聴マイクを仕掛けて、といっておいて、ボールドウィンと会うと、マイクがある
ことをバラし、検察を煙に巻くのだが、だったら協力するなんていうなよ、って感じ。検察に
復讐したかったわけ? それにボールドウィンはラスト、デミがチャーター機を使って飛んで
来たことをどうして知ったわけ?デミの後ろに家来のようにしたがっていた銃を持った一隊は
何者?彼女の息子に遺跡に逃げ込むように事前に伝えておき、一隊を率いて待ち伏せを
しなければならないのだが、そんな時間はどこにあったのだろう?とか。

アレック・ボールドウィンの変質狂的恋愛物語でもあるわけだが。
マフィアの麻薬を巡る縄張り争いから、ドンとその孫が殺され、マフィアのボファーノが逮捕
された。この裁判の陪審候補として、子持ちの芸術家アニー(デミ)が選ばれ、彼女は
陪審員を引き受ける。
ボスを無実にしたいマフィアは、陪審員の抱きこみに乗り出し、アニーがターゲットとなった。
彼女を恐怖に落としいれて、マフィアの言うとおりに操る役を担ったのがティーチャー
(ボールドウィン)と呼ばれる男。彼こそ、ドンと孫を射殺した非情のヒットマンだったのだ。

彼は、アニーの家に侵入し盗聴マイクをあちこちに仕掛けて会話を聞き、彼女の動向を監視
していた。ある日彼女の作品を買ったと、アニーの前に現れた。このころから彼はアニーに
一目惚れしていたのだ。彼は自分の正体を明かすと、他の陪審員を無罪の論調に巻き込め
と指図し、上手く行かないとアニーと息子に危険が及ぶ、と脅したのだ。

裁判では、最初の審理では有罪10対無罪2(アニーともう一人買収された陪審員)だったが
アニーが理詰めで論陣を張ると、次々と無罪が増えていく。(事実、ボファーノは殺しの指示
は出していないが、現実の犯人ではない。共謀共同正犯という立場であろう)そしてとうとう
審理は無罪で一致したのだった。喜ぶマフィア。ティーチャーには巨額の報酬が払われた。

一方ティーチャーはアニーの親友の女医ジュリエットを口説き落としたうえ
アニーの息子を守るため、お前が死ね、と大量の睡眠薬を飲ませた。
ニュースで親友の死を知ったアニーはティーチャーの魔の手から息子を守るため、別れた
夫(医師)が住むグアテマラに飛び息子を預けて、再びNYに帰ってきた。ティーチャーとの
決着を付けるために。

アニーが脅迫されていることを嗅ぎ取った検察は彼女に接触。保護するから協力するように
説得する。一度は拒否したアニーだが盗聴器をつけてティーチャーに接触することを自ら
申し出る。しかし、ティーチャーに会ったアニーは自分からマイクの存在をティーチャーに
教えてしまう。そして歩きながら、ボファーノの悪口を言わせ、別のマイクロレコーダで
それを録音していた。そして次の日、母の墓参に訪れたボファーノにアニーは接触し、この
テープを聞かせ、「こいつを殺して。そうすれば検察に協力しないから」と依頼。激怒した
ボファーノは、ティーチャーを呼び出し抹殺しようとするが、ボファーノの乗ったリムジンは
ティーチャーの仕掛けた爆弾で爆発、息子と手下たちも007ばりの立ち回りで射殺し難を
逃れたのだった。ボファーノからアニーが自分を殺すように頼んできた、と聞いたティーチャー
は、変質狂的恋愛感情が暴発、まず、自分を組織に入れてくれた友人のマフィア、エディを
殺し、グアテマラに息子がいることを探しだし、彼の地に飛ぶ。同時に息子の身に危険が
迫ったことを知ったアニーはもグアテマラへ。
祭りの中で楽しく踊る息子に、ティーチャーが接近する。アニーは、息子の元に空港から
飛行機をチャーターして先回り。息子にマヤの遺跡に逃げ込ませ、ティーチャーをおびきいれ
彼が銃を抜いたところで現地人一隊の一斉射撃が始まった。そして最後にトドメを刺したのは
アニーだった。
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先に書いたように粗はたくさんあるが、最後まで筋を読ませない持って行き方に、しっかり
観てしまった。アにーにも隙や矛盾があるので、「おい、お前がナア」と突っ込みたくなること
は確か。一番可哀想だったのは、ティーチャーになぶり殺しにされた親友のジュリエット
だったな。
詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2008-01-20 16:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「フール・フォア・ラブ Fool for Love」
1985 アメリカ Cannon Group 107min.
監督:ロバート・アルトマン 原作・脚本:サム・シェパード
出演:サム・シェパード、キム・ベイシンガー、ハリー・ディーン・スタントン、ランディ・クエイド他
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WOWOWのロバート・アルトマン没後1周年記念企画の一作。舞台っぽいなあと思って
いたら、案の定サム・シェパードの舞台劇を、アルトマンが映画化した。
全体がラスト30分を観ないと判らない筋立てなので、前半が退屈かもしれない。事実、
私も何が言いたいんだろう、と?マークが頭に一杯浮かびながらの鑑賞。
ベイシンガーの彼氏という男(ランディ・クエイド)が現れ、サムが事実を語り始めてようやく
なんだ、そういうことだったのか、と気がつく。タイトルも原作の劇があるのじゃ、邦題は
いじりようが無かったんだな。

最初、3000キロを越えるクルマの旅を終えて、馬3頭とかつての女?メイ(キム)の元に
戻ってきたエディ(サム)。前半1時間は、この二人の絶望的な愛情物語かと思わせる。
メイがエディに「伯爵夫人と浮気していたんでしょ」なんていうから、引っかかってしまうんだな。
徹底的にメイに嫌われるエディだた、しつこいくらいにメイにまとわりつく。脅したりすかしたり
しながら、なんとかメイの元で暮したいと願う。そうか「絶望的な愛のお話し」なのね、と
思っていると、筋書きはとんでもない方向に行く。

メイの新しい彼氏が来て、エディとケンカになるのだが、エディは最初自分はメイのイトコだ
と言っていたのだが、実はメイは妹なのだ、と説明を始める。父親が一緒で母が違う兄妹
だったのだ。

二人の父(メイの経営するモーテルのそばのトレーラーハウスで暮す老人?)は一度に
二人の女を愛した。彼はそれぞれの女と生活を始め、それぞれにエディとメイという子供が
生まれた。父は、二つの家庭を行き来し、暮していた。ま、重婚罪だ。
メイの母は、実情を知っていて、父のもう一つの家庭を探し当てる。そこでエディとメイは
出会い、愛し合うようになってしまうのだ。メイの母はエディの母に実情を告げ、もう娘に
エディを会わせないでくれ、と頼んで帰った。
その直後、エディの母は家にあった父の猟銃で自殺してしまう。困惑して見守る父。
みんな嘘っぱちだぞ、と言いながら。
ラストは炎の中。炎上するトレーラーハウスから出てこずハモニカを吹き続ける父。自分を
追って来て、銃をぶっ放し、火災の元を作ったエディの彼女。走り去る彼女を馬に乗り追う
エディ。荷物をまとめて歩いて何処かへ行こうとするメイ。彼女を追う新しい彼氏。
そんなところでエンディングとなる。本当のところは良く判らない。エディとメイの抜き差しならぬ
恋は、終わることが無かったのではないか。しかし許されるものではない。
最初の二人がかわす会話のように、やはり絶望的な愛情の話しであったのだと思う。

以下はAllcinemaの解説・・・

 ゴーラン=グローバスのキャノン映画が製作した“アート・フィルム”で、S・シェパードの
舞台劇を彼の指名でR・アルトマンが監督、お返しにと主演にサムを引っ張り出した(しかし、
撮影中二人の仲はずっと嫌悪だったようで、“どうにも虫が好かない男”と後にアルトマンは
回想している)。ニューメキシコのモハーベ砂漠にポツリと建つ小さなモーテルを営むメイ
(ベイシンガー好演)を、さすらいの旅から戻ったエディ(シェパード)が訪ねる。かつて深く
愛し合ってた男女。再びメイを求めようとするエディ。しかし、それを激しく拒むメイ……。

やがて、ひっそり古びたトレーラー・ハウスに暮らす、彼女の影のような存在の年老いた男
(スタントン)が自分の過去を語り始める。
彼は二人の父親だったのだ。泥沼のような愛憎から抜け出せない兄妹を破滅的な運命が
迎える……。乾ききった西部の風土に展開される禁断の愛を描いて、アルトマンの濃厚な
演出が冴える。

詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2008-01-19 18:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

大空に乾杯

●「大空に乾杯」
1966 日本 松竹映画 97分
監督:斎藤武市  脚本:白坂依志夫、中野顕彰
出演:吉永小百合、浜田光夫、十朱幸代、川地民夫、広瀬みさ、葉山良二、和泉雅子他
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ハードな内容の洋画を観ていると、こういう古い邦画が、時にとても新鮮で懐かしい。
昭和41年の作品だから、私は中学2年生。ビートルズ来日の年でもありました。世の中
オリンピック不況の真っ只中。映画がそろそろ娯楽の王者の地位をテレビに譲り始めた
頃でしょう。ま、こういう映画を今みる意味といったら当時の風俗を楽しむ、に尽きるでしょう。
次に若い日の女優さんたちの姿。ストーリーはこの当時ではゴールデンコンビだった
吉永と浜田の青春ラブストーリー。大したことはありません。

まず、昭和41年の東京。もう当然首都高は走っているのですが、何処となくのんびり。
園芸大学生の浜田の乗るマツダのオート三輪。吉永の先輩、十朱の所有する赤のダイハツ
コンパーノ・ベルリーナ、若い人たちの乗るトヨタS800、ホンダS600。
浜田は詰襟だ。スチュワーデス(と当時は呼んでいた)の吉永らの搭乗するボーイング727。
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デザインは2世代前だ。機内は全席喫煙OKだ。羽田や伊丹には、YS11がたくさん駐機して
いる。そうそう、吉永のお金持ちの方の彼氏候補は縦目のベンツを手袋をして運転しているの
だが、飲酒運転OK!(法律では当然禁止されていたのだが、映画の中でその状況を許して
しまう緩さ)

ミニスカートにゴーゴーダンス(モンキーダンス)、円筒ボディの電気掃除機。
デートに遅刻してきた浜田のいい訳が「来る電車来る電車満員で30分も待っちゃったよ」と
いうセリフ。そう、当時新宿などの国鉄駅には押し屋という人たちがいましたねえ。

吉永小百合が若い!可愛い!(当然だね)、和泉雅子が高校生を演じている!
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                               吉永小百合21歳!!
スチュワーデスの新人、吉永と教官格の広瀬、自由な生き方が好きな十朱、
広瀬の高校生の妹に和泉。広瀬の許婚で整備士の彼氏に葉山。吉永の家の庭の手入れに
来る園芸大学生(当然苦学生)に浜田。日本では咲いたことの無い新種のベゴニアを何とか
咲かそうと努力する一途な浜田に惚れる吉永。和泉は、姉の許婚の独身寮にあがりこんで
葉山にちょっかいを出したりしていたが、自分の誕生日に、姉の乗る機に病人が出て、
遅くなり、これに不貞腐れた和泉は町に繰り出す。ゴーゴー喫茶で知り合った園芸大学生
に連れて行かれた大学の温室で、浜田と出会い、惚れてしまう。恋敵になる吉永と和泉。
一方、機内の病人(子供)を的確な手際で病院に送り込んだ吉永ら3人は、その子の
祖父からお礼の食事に誘われる。そこには祖父の次男が控えていた。実はお礼と称した
吉永と次男の見合いの席だったのだ。

貧しいけど将来は大きな花畑を経営したいという夢を熱く語る浜田にも惹かれ、毛並みも人柄
もよい次男にも惹かれる吉永。そんなある日、台風がベゴニアを栽培中の大学の温室も
直撃した。徹夜で花を守る浜田、吉永、和泉、十朱。
そして、台風一過、あのベゴニアに遂に花が咲いたのだった。
吉永が選んだ人は・・・。
ラスト、和泉が新人スチュワーデスとなって登場してくる。
何も考えず、ふわふわと観るのにはいい気分の映画。ニュープリントだから色もいいしね。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-01-18 23:55 | 邦画・旧作 | Trackback(1) | Comments(1)

「ラッキー・ナンバー・7 Lucky Number Slevin」
2006 アメリカ Capitol Films,Ascendant Films,FilmEngine,111min.
監督:ポール・マクギガン 脚本:ジェイソン・スマイロヴィック
出演:ブルース・ウィリス、ジョシュ・ハートネット、モーガン・フリーマン、サー・ベン・キングスレイ
    ルーシー・リュー、スタンリー・トゥッチ他
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このメンバーで、公開されたとき全然気がつかなかったのは、配給がメジャーでなかった
からか。R-15指定だったからか。邦題が、ダサかったからか。

原題はラッキーセブンではない。ラッキー・スレヴンだ。競馬の馬の名前。馬番は確かに
7番ではあったが。何かお気楽な映画か、と推測してしまう。ブルースだしね。

ところが、血飛沫飛び散る大復讐劇「カンサスシティ・シャッフル」だった。伏線そのものが四分の三だから、ラスト近く警官が、昔の警官がやってきて話すことには・・・といって語り始める
までは、何のことか良く判らないで話しはすすみ、エンディング近くで大氷解する、という具合。
偶然から恋人になるルーシー・リューとジョシュが、ラストでブルースに見逃して貰うシーン、
実は事前に、ブルースがルーシーを殺しに行くことをそっと教えておいて、警察の監察医であるルーシーは胸に血液入りの防弾チョッキを着ていて助かる、ところなどイイナなんて
思ってしまった。

最初は、町を二分するギャング団(ボス=モーガン、ラビ=ベン)に、ヒットマンとしてむりやり
引っ張り込まれた、普通の青年の厄災話か、と思わせておく。
実は、かつて「ラッキーナンバースレヴン」と名づけられた馬が競馬で興奮剤を打たれて
八百長試合に出場したのだが、これを知ったボスたちが、関わったと勘違いされた、幼い頃の
ジョシュ一家を馬も騎手もろとも全員惨殺したのだった。しかし、このときの暗殺者ブルースは、幼いジョシュだけは殺せず、自分が育ててきた。そして復讐の時がやってきたのだ。

彼らは、まず町のノミ屋を殺し、常連客の名簿の中から負けが込んだ、ニック・フィッシャーを
指名、まずブルースがニックを駅で殺す。死体を運び隠す。ブルースがボスにニックを推薦、
そして、ニックになりすましたスレヴン(ジョシュ)は、まずボスの部下に拉致され、負けた金
9万6000ドルをちゃらにする代わりに、ラビの息子を殺せ、と頼まれる。
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その前にボスの息子も狙撃されて死んでいたのだ。その復讐に出たのだ。しかし、息子を
殺したのはスレヴンであった。今度はラビの部下に拉致され、ボス側に戦争を仕掛けるよう
脅される。スレヴンはまず、ラビの息子を射殺、そこにブルースも現れて、この二人が仲間
であることが明かされる。次にボスと、ラビを捕らえて真実を明かすのだった。
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ギャングの抗争を追いかけていた刑事(トゥッチ)も、実は影でギャングと繋がっていて、
スレヴンの父が八百長の元、と垂れ込んでいたのは、こいつであったため、スレヴンは許さず
彼も処刑してしまう。スレヴンは隣の女(ルーシー)と偶然出会い、愛し合うようになるのだが、
ブルースは、厄介な女だ、写真を撮られたぞ、始末する、と言われ肯かざるを得なかった。
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しかし、女を愛しているスレヴンは、事前にブルースが殺しに来ると説明していて、彼女を
救ったのだ。そして二人で町を去ろうと駅にいるとブルースが現れた。一瞬緊張するが、
「彼女を愛してるんだ」「判った」「何故ここが判った?」「俺は世界一の殺し屋だぜ。何でも
お見通しさ。これを届けに来たのさ」と、スレヴンの父の遺品である腕時計を渡し、去っていく
のだった(カッコイイー!渋~い!)
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「ブラック・ダリア」でボクシングが上手い刑事役を好演した泣き顔ジョシュが、躊躇無く銃を
ぶっ放していくころになると、オヤオヤなんかあるな、と思わせ、ラストで一気にネタ晴らしを
する。溜まっていた疑問が大氷解するという仕掛けだ。もう一度最初から暫く観ていると
なぜ、冒頭のシーンでスレヴンがひげを剃っているかも判るのだ。
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ルーシーがか弱いアジア系の女性役を、いかにも守ってあげたい風に上手く演じていた。
ブルース、モーガン、サー・ベン、ルーシーと5大スターの共演はもっとたくさんの人に観て
貰いたいものだ。邦題が災いしてしまったなあ。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-01-16 22:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「世界最速のインディアン The World's Fastest Indian」
2005 ニュージーランド・アメリカ New Zealand Film Comission.他 127min.
監督・製作・脚本:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード、アーロン・マーフィー他
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また好きな映画が1本増えた。途中で涙が出てきてしまった。監督は、主人公のドキュメンタリーを作った後30年間構想を暖めてきたというから、その思いが、愛が、映画から溢れている。
ストーリーは単純で極めて判り易い。それに悪人が出てこず、主人公と出会う人がみんな
優しさに溢れている。人間の暖かさを素直に受け止めることが出来る。
名画、という映画ではないが、お気に入りの一作となった。アンソニー・ホプキンス、いいねえ。
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実在のニュージーランドのモータリスト、バート・モンロー(1899~1978)をアンソニー・ホプキンスが演じる。彼が1920年から自作バイク“インディアン・スカウト”で挑戦してきた
数々のスピード記録。国内記録もオーストラリア記録も持つかれだが、やはりスピード記録の
聖地であるアメリカはユタ州のボンヌヴィル・ソルト・フラット・に行って、新記録に挑戦する
ことが夢であった。年金をこつこつとためてバイクに改良を加え、遂に62歳にしてバイクと
共に渡米することに成功する。
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彼の周りを取り囲む人々、うるさい音を朝早くから出して文句は言うが、挑戦には成功して
欲しいと願う隣の夫婦、そして、隣のおじちゃんを尊敬しながら暖かく見守る夫婦の子トム。
カンパをしてくれる年金窓口のオバサン。
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最初はケンカを吹っかけてきたものの、港へ向かうバートを護送してくれるカミナリ族の青年たち。
貨物船の船員、税関の職員、モーテルのオカマさん、バイクを載せるトレーラーをバックヤードで作らせてくれる中古車屋のラテン系店主、ユタへ向かう途中、タイヤが外れて往生していたバートを助けてくれ、お守りと前立腺の薬をくれたインディアン、ガラガラヘビから救ってくれて一夜を共にしちゃった老婦人、お茶を飲みに入ったドライブインで、お茶なんか無いよ、と冷たく言われたものの、持病の狭心症の発作が起きると、「大丈夫か、隣町に病院があるよ」と教えてくれる女マスター。
ヒッチハイクで乗せてやったベトナム休暇兵の兵隊さん(4400に出ていたね)、
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そして、やっと着いたボンヌヴィルで出会った、レースの係りの人、無償でモーテルの部屋を
提供する男たち、テストランで速度制限無しの州道を走っていたバートをナンバープレートが
ない、と言って止めたパトカーの警官も、彼の目的を聞いて、見逃してくれる。バートをスポーツマンオブザイヤーに選出して、カンパを渡す若い女性二人と参加者たち、本当は登録しなければチャレンジレースに出れないのだが、みんなの好意で出場し、そして遂に自分の足にヤケドを負い、転倒しながらも、時速312キロ強の世界最速記録を打ち立てたのだった。
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バートは、その後9回もユタに行き、記録を塗り替え続け1000ccクラスの2輪車の記録としては今でも破られていないという。

「夢を持たないヤツは野菜といっしょだ。・・・キャベツだ」と隣のトム少年に言って聞かすバート。
レース場の係り員に「年を取り過ぎ」といわれ「顔は75でも心は18の少年だ」というバート。
男はこういう単純な熱血成功譚が好きなんだよなあ。単純だといわれても。

淡々とした音楽もいいですね。夢に挑戦する、というお話も勿論いいのだが、バートは周囲の
好意に常に感謝し、恩返しをしたいと願っている。そんな気分のない今の世の中だからこそ
猶、心に響くのだろう。また、時間がたったら観てみたい映画だ。清清しい気分になりたい時に。
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-01-15 23:33 | 洋画=さ行 | Trackback(4) | Comments(0)

●「ロシア・ハウス The Russia House」
1990 アメリカ Pathe Entertainment,MGM,123min.
監督:フレッド・スケピシ
出演:ショーン・コネリー、ミシェル・ファイファー、ロイ・シャイダー、ジェームズ・フォックス他
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これだけロシアの光景をしっかり捉えた映画って初めて見たんじゃないかなあ。ロシアの
風景が美しく全編を彩る。まあ、かの国のことだから、西側の撮影隊が動くところ取る画は
すべてその筋のチェックを受けただろうことは容易に想像でき、良いところしか出てこない
のだけれど。それにしても今から18年も前に、グラスノスチとはいえ、西側のスパイ映画を
良く撮らせたもんだ。しかも主役がロシアの敵ジェームズ・ボンドだぜ。

“スパイ小説の巨人”ジョン・ル・カレのベスト・セラー小説の映画化。共産党崩壊直前の
旧ソビエトを舞台に、ダンテと名乗る謎の小説家が書いたという極秘文書を巡り、米・英・ソの
スパイ戦が繰り広げられる。
ゴルバチョフ政権末期の、極度に物資の不足したモスクワの風景などを取り入れ、リアルな
情報戦争を描写、特に英国情報部と米CIAによる、スパイ衛星を駆使した遠隔地からの追跡
作戦がサスペンスを盛り上げた。主軸がS・コネリーとM・ファイファーの恋愛ドラマなので全体に地味な印象だが、その二人の大人らしいしっとりとした演技も見応えがある。多少“観光地
映画”になってしまった点を除けば、本格派のスパイ映画として高く評価できる作品。
(Text from Allcinema)

スペインはマドリッドからスタート。イギリスの出版会社を経営するバーリー(コネリー)は
モスクワで開催されたブックフェアに赴く。そこにカーチャ(ファイファー)と名乗る女性が
数冊のノートを持って現れ、バーリーに渡してくれという。あいにく彼が不在だったため
部下が受け取り、バーリーに渡す。これが、西側にとってはノドから手が出るほど欲しい
旧ソ連時代のミサイルシステムが書かれていた。渡してはならじとするロシア側の駆け引き
が、アメリカCIAを巻き込んで繰り広げられる。

カーチャには愛した男コード名ダンテがいた。実は彼とバーリーはかつてモスクワの
文化村で会っていて、ダンテはバーリーなら信頼できるとふんだのだ。だから彼女にノートを
渡すように依頼したのだ。
ノートの実態を知ったイギリス諜報部のロシア担当、通称「ロシア・ハウス」はリーダーの
ラッセル(シャイダー)を中心に、バーリーに盗聴器を付けさせ、カーチャに接触させて
ダンテとは何物であるかを探ることにした。
政府の言うことを聞いてダンテの正体探しに協力するバーリーだったが、カーチャと接触する
うちに彼女に惹かれていき、彼女もまたバーリーを慕うようになってきた。

ついにカーチャの口からダンテの正体が明かされた。驚愕するロシア・ハウスとCIA。更に
3冊目のノートの所在が明らかになり、同時にダンテの身に危険が迫る。カーチャにも。
バーリーは、ロシア・ハウスの指示を裏切り、カーチャを救う行動に出る。
バーリーは肝疾患で亡くなった。(当局に抹殺された暗示)

任務?が終わりまたマドリッドに帰り、港に入ってくる船を見つめているバーリー。そこに遂に
カーチャと息子、伯父さんを乗せた船の姿が見えたのだった。

終盤のバーリーが母国側を裏切るくだりがちょっと判り辛い。2回観たけど、やっぱり
判らなかった。そのあたりが難点だなあ。ショーン・コネリーとミシェル・ファイファー、それに
ロイ・シャイダーは良かったなあ。
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-01-11 23:21 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)