<   2008年 03月 ( 20 )   > この月の画像一覧

●「ハッピー・フィート Happy Feet」
2006 アメリカ Village Roadshow Pictures and othersl,108min.
監督:ジョージ・ミラー
声の出演:イライジャ・ウッド、ブリタニー・マーフィー、ヒュー・ジャックマン、
ニコール・キッドマン、ロビン・ウィリアムズ、ヒューゴ・ウィーヴィングほか。

     <2006年度アカデミー賞長編アニメ賞他受賞作品>
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映画館で観ようと思っていて見逃し、先日WOWOWで放送してくれたのでチェック。
CGアニメのすごさは、ここだけでは無いので、そうびっくりすることはないが、
ペンギンの群れに歌わせ躍らせた目の付け所がよろしい。環境問題が絡むのは
ご時勢なので、まあそうしたもんでしょう。

南極に暮らす皇帝ペンギンたちの世界を歌と踊りで綴るファンタジー・ミュージカル・
アニメーション。誰もが自分だけの“心の歌”を持っているペンギンたちの中にあって、
音痴なうえにペンギンらしくないステップでダンスを踊る青年ペンギンが、周囲のイジメや
無理解を乗り越え自分の生き方を貫き通す姿を、数々のヒット・ナンバーと共に描く。

主人公の声にイライジャ・ウッド。その他、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン、
ロビン・ウィリアムズ、ブリタニー・マーフィら豪華スターが声優を務め、みごとな歌声を披露。
監督は「マッドマックス」「ベイブ/都会へ行く」のジョージ・ミラー。
2006年度のアカデミー賞では、ディズニーの「カーズ」を抑えてみごと長編アニメ賞を受賞。
 
 そこは皇帝ペンギンの国、エンペラー帝国。彼らにとって何より大事なことは、自分だけの
“心の歌”を見つけること。歌でハートを伝えられなければ、大人になった時に最愛の人に
巡り逢うことは出来ないのだった。ところが、ノーマ・ジーンとメンフィスの間に生まれた
マンブルは筋金入りの音痴。しかも、ハートを伝えようとすると、歌の代わりに誰にもマネの
出来ない華麗でハッピーなステップを踏んでしまうのだ。
 ほどなくペンギン失格の烙印を押され、仲間はずれにされてしまったマンブル。そんな
彼は、ひょんなことからアデリー・ペンギンのノリノリ5人組“アミーゴス”と出会い、自慢の
ステップを褒められ自信を取り戻すのだったが…。(allcinema)

マンブルの音痴とか体の毛色が仲間と違うのは、タマゴを暖める役目だった父メンフィスが
うっかり挟んでいた股から落としてしまったことが原因らしい。しかし、マンブルは
人にはない天才的なステップを踏めるという技が与えられていた。
自分たちの餌場からサカナが消え始めたのはエイリアン(人間)の仕業。マンブルと
アミーゴスは、首にプラスチックのアルミ缶ホールダーが絡んでしまったラブレイスとともに
ゾウアザラシの群れを超え、シャチの攻撃を避けながら人間がサカナを乱獲している
現場に出かける。
ランブルは仲間が止めるのも聞かず、漁船に近づき、何とか餌となるサカナを根こそぎ
獲っていくのを止めるように言いたかったが、蟷螂の斧。スクリューに弾き飛ばされ
気がつけば砂浜に打ち上げられ、水族館に保護されたのだった。

とらわれの身となったマンブルは、その天才的なステップで人気者になり、無線機をつけて
南極に戻されてきた。(なぜ返されたのかはわからない)電波をおってヘリコプターが飛来、
皇帝ペンギンの一大生息地が報告され、ペンギン保護に向けた世界的な運動が地球規模
で広がっていったのだった。

ペンギンの歌とダンスが素晴らしい。CGアニメのクオリティが高いので、「アニメ」を
観ているという感じがしない。大人が見て楽しいアニメだ。
この映画の情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2008-03-26 22:50 | 洋画=は行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「日曜には鼠を殺せ Behold a Pale Horse」
1964 アメリカ Colombia Pictures,115min.
監督:フレッド・ジンネマン
出演:グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、オマー・シャリフほか。
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ジンネマンと出演陣に惹かれて観てみた。あえてモノクロにして重厚さを出そうとしたの
かな、ストーリーが割りと地味だったんで、余計に地味に感じてしまう。

優れた脚本家で監督でもあったE・プレスバーガーの同名小説を、「真昼の決闘」で
有名なジンネマンが映画化。
スペイン内乱から20年、かつての英雄マヌエル(G・ペック)は国境を越えてフランスへ
逃れていた。一方、彼の故郷の警察署長(A・クイン)は、今でもマヌエル逮捕に執念を
燃やしていた。
ある時、マヌエルのもとに子供がやって来て、署長の拷問で殺された父親の敵を討って
欲しいと頼む。内乱後も政府機関や銀行を襲ったマヌエルを、故郷では英雄視していた
からだ。
しかし、日ごとに老いていくだけの無為な日々を過ごしていたマヌエルは、動こうとはしな
かった。その頃、故郷の母が危篤となり、署長はこれをマヌエルをおびき出す好機と考える。

母はフランスに帰る神父(O・シャリフ)に、決して帰って来てはならないと遺言を託して
息を引きとった。署長は母の死を隠し、マヌエル逮捕のために罠を張ろうと考えるが……
(allcinema)

マヌエルを頼ってきた男の子が、マヌエルが仲間と信じていた男が密告者であると
告げるが、信用しない。神父は男の子に、マヌエルの母から預かった手紙を
預けるが、この子はこれをマヌエルが読むと、故郷に帰っても罠にはまると考えトイレに
流してしまう。マヌエルは、神父さえ疑うが、結局神父や男の子が言っていることが
正しいと判り、絶望的な帰国を試みる。

ラストは、署長一派との1対多数の銃撃戦の果てにマヌエルは射殺されてしまうのだ。

3人の名優の演技は流石だが、重厚すぎて、面白みに欠ける憾みがある。エンタメ系の
映画ではないが、ある男の貫かれた信念を感じるには重すぎと私には思えた。
なお、原題は黙示録第六章第八節から引用されたもので、邦題は原作名の
“Killing a Mouse on Sunday”に拠っている。関係ないけど、五木寛之の小説に
「青ざめた馬を見よ」という小説があるな。
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-03-25 23:10 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

バベル Babel

●「バベル Babel」
2006 アメリカ Paramount Pictures,143min.
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司
    菊池凛子ほか。

<2006年度アカデミー賞作曲賞、ゴールデングローブ作品賞等授賞作品>
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この年のアカデミーに6部門もノミネートされながら、結局1つしかとれなかったり、画面の
パカパカで気持ち悪くなった人が出たりで、賑やかだった映画を、やっとWOWOWにて
鑑賞。カンヌで監督賞を獲っているところをみても、アカデミー会員好みでなかった映画
であったなあ、って判るような気がする。何を言いたかったのか、良くわからなかった。
監督が旧約聖書の「バベルの塔」にインスパイアされて作った「輪廻?」のお話。
「バタフライ・エフェクト」(一匹の蝶々のはばたきが、大地震を引き起こすとかいう理論)
のようなことなのだろうか。

モロッコ。(と判るまでに相当時間がかかったよ。私。アフガン?南米?とかね)
山羊飼いのアブドゥラは知り合いから一挺のライフルを買い、それを山羊に近づく
ジャッカルを追い払うためとして息子の兄弟アフメッドとユセフに与えた。
すると、兄弟は遠くの標的めがけて遊び半分で射撃の腕を競い合い、ユセフが険しい
山間部を走ってくる一台のバスに引き金を引く。

そのバスには、一組のアメリカ人夫妻リチャード(ブラピ)とスーザン(ケイト)が乗り合わせて
いた。彼らは、生まれて間もない3人目の子供を亡くしたことがきっかけで壊れかけた絆を
取り戻そうと、(そうだとは最後まで理解してませんでした、私)2人だけで旅行にやってきた。
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ところが、どこからか放たれた銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃。リチャードは血まみれの
妻を抱え、医者のいる村へと急ぐ。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちマイクと
デビーの面倒をみるメキシコ人の乳母アメリア。息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、
夫妻が戻らず途方に暮れる。家にリチャードから電話がかかり、結婚式には出てやって、
と云われるが子供を残すことを躊躇する。しか彼女は仕方なく、マイクとデビーも一緒に
連れてメキシコへと向かうのだった。

日本。妻が自殺して以来、父娘関係が冷えきっている東京の会社員ヤスジロー(役所)と
女子高生になる聾唖の娘チエコ(菊池)。またチエコは満たされない日々に孤独と絶望を
募らせていた。そんな中、モロッコの事件で使用されたライフルの所有者として、
ヤスジローの名前が浮かび上がる…。(ほとんどallcinema)
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ヤスジローは、モロッコに行ったとき、狩りに使ったライフルを案内人を務めてくれた
現地人に譲ったのだ。この銃が案内人から羊飼いのアブドゥラに手渡り、ジャッカル避けの
ために幼い兄弟が使うことになったのだ。

モロッコで起きたテロ事件と思われるアメリカ人襲撃は、全世界の注目を集めることとなり
モロッコ警察は面子をかけて犯人探しに血眼になる。落ちていた薬きょうなどから
アブドゥラの名前はすぐに割れ、警察が押しかける。逃げる親子、しかし警察に見つかり
容赦ない射撃を受ける。この中で兄が撃たれて死ぬ。実際にライフルをバスに向けて
撃ったのは弟なのに。弟は、自分がやったと降伏するのだた。

メキシコ。二人の子供を連れたまま披露宴に出たアメリアだが、宴は楽しく終わったが
酒酔いの甥っ子にサン・ディエゴまで送って貰うことになる。しかし国境の検問所で
幼い子ども二人を委任状なしで連れていたこと、アメリアが労働ビザで入国して
いなかったことがばれて、連行されそうになる。そのとき、甥っ子はクルマを急発進して
逃走した。砂漠に入ったところで、甥っ子はパトカーをまいてくるから、下りて待てといって
去っていく。しかし彼は戻らない。夜が明け、子供を残して、助けを求めにでるアメリア。
そこに国境警備隊のパトカー。彼女は逮捕され、こどもは留まれといわれていた場所には
いなかった。

日本。チエコは、家に刑事を呼び、筆談で母親が住んでいる超高層マンションから飛び降り
て自殺した。と告げる。また、全裸になって、寂しさを受け止めてほしい(のだろう)と
刑事に迫るのだった。(良くわからん)。刑事は逃げるようにチエコの部屋から出てきた
ところでヤスジロウと遭遇。ライフルの行方を聞き出すことに成功したが、妻は飛び降りた
のではなく猟銃で自殺した、という。部屋に戻るとまだ全裸のチエコがいた。やさしく抱きしめ
るヤスジロウ。
テレビでは、モロッコで銃撃されたアメリカ人女性が今日無事退院した、と告げていた。

1つの猟銃をめぐって、モロッコ~日本~アメリカ~メキシコと、不幸が連鎖していく様子を
140分を超える長尺な物語の中で描いていく。
猟銃がヤスジロウの持っていたもの、と判るまで時間が長すぎると感じた。またヤスジロウと
チエコの関係が良く判らない。
誰かの投稿にあったが、ヤスジロウとチエコは近親相姦で、それを知った母は、あてつけに
愛用の猟銃で自殺したのではないか。ラストのヤスジロウとチエコが指を絡めあうところに
そういえばそんな匂いが無いでは無い。渡した手紙の内容もそんなことではなかったのか?
ストーリテリングとしては、まず面白かったが、輪廻を強引に結びつけようとしたところに
無理があるように感じた。また、皆さんおっしゃられているように、日本のパートが長すぎで、
(日本人だからそう感じるのかもしれないtが)、冗長な印象だ。
描こうとしたテーマに映画が負けちゃっているのではないか。散漫になっただけにせっかくの
役者が活かしきれていない。ケイト・ブランシェットなんか、全編横になって目をつぶった
まんまだもの。菊池凛子は一人で浮いていたような感じだ。
面白いっちゃ面白いが、何が面白のか実は良くわからん映画だった。
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-03-24 23:20 | 洋画=は行 | Trackback(5) | Comments(0)

●「カッコーの巣の上で One Flew Over the Cockoo's Nest」
1975 アメリカ Fantasy Films,United Artists,129min.
監督:ミロス・フォアマン  原作:ケン・キージー
出演:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、マイケル・ベリーマン他

<1975年度アカデミー賞作品、主演男優、女優、監督、脚色賞等多数受賞作品>
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昔見た覚えはあるのだが、再度観てみて、ほとんど忘れていた。ニコルソンがロボトミー
手術を受けたところだけが強烈に頭にこびりついていたのだった。

衝撃的なラスト15分が、あまりに強烈で、観終わって重く心に残ったものは何だろう、
と反芻した。「束縛と自由」?そんな簡単なもんじゃなさそうだし。
この年のアカデミー賞作品賞のノミニーには、先日見たばかりのアルトマンの
「ナッシュビル」の名前もある。社会の不条理と絶対的な自由への渇望という形而上的な
テーマが流行っていた頃だったような。この年のアカデミー会員たちは、何を由として
この作品に数々の賞を贈ったのだろうか?

ここはやはりニコルソンの怪演に尽きる。婦長を演じたルイーズ・フレッチャーがこれに
厚みを加え、精神病院の仲間たちが幅を作る。
エンタティンメントとは違う何かを観た人の心に落としていく映画だ。
映画好きは、好き嫌いは別として、抑えておかなければならない映画の1本だろう。

労働農場での強制労働を逃れようと、精神に異常を来したかのようなフリをしてオレゴン州の
精神病院にやってきたマカフィー(ニコルソン)は、心に病を得た入院患者たちを
押し込めておくことだけを目的としたやり方に、憤然とする。その急先鋒が、婦長の
ラチェッド(ルイーズ)だった。病院の中では民主主義は通じず、婦長の言葉がルールで
あった。口出しするやつは力とクスリで抑える、という管理に反抗して見せるマカフィー。
彼の態度に、同じ棟の仲間たちに少しずつ変化が見られてくる。

中でも、インディアン(映画の字幕では先住民と表記される)のチーフは、聾唖と思われて
いたのだが、実は彼が自らを守るための演技であったことが、マカフィーとのバスケや
テレビでワールドシリーズを見せろと抗議するあたりで、チーフの心が開かれることに
よって判ってくる。
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病院はマカフィーが正常であることに気がついていたが、「危険な人物」という括りで
退院させようとはしなかった。ある夜、院内の電話で、かつて仲良くしていた女ともだちを
入れて夜間管理者を篭絡し、鍵を奪って逃げようと企てたが、引き入れた女たちが
持ち込んだ酒で、患者たちはやりたい放題になってしまい、マカフィーも寝入ってしまい
脱出は失敗に終わる。
このとき、一人の吃音の青年と女を同衾させたことが婦長にばれてしまい、青年は
ひどく叱責される。婦長の友人でもあるこの青年の母に、このことを告げる、と
いうのだ。マザコンの彼は、そのことをひどく嫌っていて、ビンのかけらで喉を掻き切って
自殺してしまう。

青年を自殺に追い込んだ婦長を許すことが出来ないマカフィーは、彼女の首を絞めて
殺そうとする。すんでのところで捕えられてしまう。彼が首を絞めているときに仲間の
患者が、目でやっちまえ、と言っているシーンは忘れがたい。
この事件の首謀者にして婦長を殺しにかかったマカフィーは拘束着を着せられて
連れ去られた。

そして病棟に婦長の命令が響き渡る日々が戻ってきた。夜、寝静まった病棟に
マカフィーが男の看護士に連れられて帰ってきた。しヵし、その目には輝きが失せ、
廃人になっていたのだ。額の左右には縫い目のある切り傷が。ロボトミー手術を施された
のだった。
チーフは、彼のベッドに近づき「決して一人にはしない。俺と一緒に逃げよう」と語りかけ
枕でマカフィーの息をふさぎ、窒息させる。そして儀式としてマカフィーの魂を自分の
心に入れて、かつてマカフィーが逃げる手段に使おうとして持ち上げられなかった
風呂場のシャワー塔の台座を力任せに持ち上げ、病棟の鉄格子付きの窓に投げて
ぶつけて破り、そこから逃げていった。あのシャワー塔はマカフィーだったのだろう。
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1つの方向しか見ないと決めている頑迷な人々、一方で人間の多面性を表現している
入院患者。その間に立って、不条理や圧迫を跳ね返そうとする本来の人間性を
マカフィーに持たせたのではないか。私にはそう感じた。
ラストのカタルシスも見事であった。
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-03-23 16:20 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)

リベンジ Revenge

●「リベンジ Revenge」
1990 アメリカ New World Pictures,Raster Films,124min.
監督:トニー・スコット
出演:ケヴィン・コスナー、アンソニー・クィン、マデリーン・ストー、サリー・カークランド他
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「トップ・ガン」「クリムゾン・タイド」(これは好きだな)のトニー・スコットが、名優3人を
使って作った、ダメダメ映画。
アンソニー・クィンはさすがだが、この映画を決定的に救うところまでは行かなかった。
なぜなら、脚本がダメだから。観終わって腹が立つ映画も少ないのだが。一番悔しいのが
2時間が無駄になったということ。
しかし、これはあくまでも私見であるので、他の人に当てはまるとは限らない。

いきなり「トップガン」かよ!と思わせるアメリカ空軍のアクロバティックな飛行からスタート。
操縦するは勿論、ケヴィン・コスナー。コクランはこの飛行を最後に軍を退役(まだ若いのに)、
メキシコに住む友人ティビー(アンソニー)の元へ。この二人がどういう関係で友人なのか
良く判らないんだな。ティビーは現地の闇社会を取り仕切るボスで、麻薬でも悪事全般
なんでもござれの悪役だ。
ティビーの妻がミリエラ(マデリーン)。なんで結婚しちゃったのか判らないんだな。
老人の妻にしては若く美しすぎる。客人として扱われていたコクランだが、ミリエラと恋に
落ちてしまう。ミリエラは、女友達のところに遊びに行くといって、コロンビアに仕事に行く
ティビーのいない間に、コクランと山小屋に遊びに行くのだった。

しかし、妻とコクランの間が怪しいとにらんでいたディビーは、山小屋を急襲。コクランを
瀕死の目にあわせ、ミリエラは顔に大きな切り傷をつけて娼館に入れ、しかもヤク漬けに
してしまう。
瀕死のコクランは、農夫に救われ、何とか生き返った。そしてミリエラを探すとともに
ティビーに復讐を誓ったのだ。他人の女房を寝取っておいてボコボコニされたからといって
復讐に出るなんて、都合よすぎないか?
ようやく探し当てたミリエラはヤク中になっていて瀕死。訪れたコクランの腕の中で死んで
いった。怒りはいや増す。
さて、農夫の一族で、かつて身内をティビーに殺された、という男とそのイトコが、コクランの
応援に付く。
毎日、ティビーが馬で通る道に待ち伏せする3人。ボディガードを射殺し、ティビーに銃を
突きつける。ティビーは言う「妻を取ったことを謝って欲しい」と。当たり前だ。
また、これが素直に謝るコクランなんだなあ。結局ティビーを殺せないコクランだった。
それで映画は終わり。なんだかなあ。釈然としない映画だったぞ、トニー。名優を3人も
使っていて、そりゃないぜ。
この映画の詳しい情報は

こちら
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by jazzyoba0083 | 2008-03-22 22:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)

●「カンバセーションズ Conversations with other woman」
2005 アメリカ・イギリス Gordonstreet Pictures,84min.
監督:ハンス・カノーザ
出演:ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・エッカート他
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1組の男と女の一晩の話を二人の会話だけで綴った異色作。全編デュアル・フレームと
いう2分割画面。これが時々効果的に使われる。
主演は、最近作、「スィーニー・トッド」でジョニデと共演したヘレナ・ボナム=カーターと
私が最近見たのは「ブラック・ダリア」「幸せのレシピ」だったアーロン・エッカート。
出演者もほぼこの二人だけ。

男の妹の結婚披露宴に、花嫁の付添い人を急遽頼まれた女。宴もお開きになりつつあるとき
男をシャンペンを持って女に近づく。「私、お酒は飲まないの」「たばこは吸うのに?」
という会話からスタート。
この二人、一体どういう関係なのだろう、と思う。男の職業は弁護士、女はロンドンから来ている
心臓外科医の妻。お互いにバツイチ同士であること、彼の妹の結婚披露宴に来たことなどが
判ってくる。
女は、前夫を愛していたが、逃げるようにロンドンに行き、外科医と結婚したのだ。
2分割の画面の1つが二人の過去を映し出す。彼らは、10年前に出会い、愛し合い結婚
したことが判る。しかし、お互い思いやる気持ちに欠けていて、愛している気持ちを残した
まま、女が男の前から消える。男は10年間、ガールフレンドはいるものの、街に姿の似た
女を見つけると、気になって仕方が無い。面影を追い続けてきたのだ。

そして10年。お互いに40歳近くになっていた。明日朝早くロンドンに帰るという女、
どこか男を求めている。男も、突然自分の前に現れた愛した女を帰したくない。
女の部屋に行く二人。そしてベッドを共にする。「太ったわね」という女。

ロンドンの夫に電話する女。今の幸せも大事にしたいけど、目の前の男を愛していたのだ。
男は真剣に、女にロンドンに帰るな、と説得する。しかし、彼女の生活を守ろうとする
意思は固かった。一睡もしないまま、ロンドンへの帰り支度を始める。男は「愛している」
という言葉を持って帰ってくれ、と未練がましい。ただ彼の声もシャワーでかき消されれて
女の耳には入らない。
そして、二人は同じエレベーターに乗ってチェックアウトし、別々のタクシーに乗る。
ここの2画面は左に男、、右に女。フレームが1台のタクシーの後部座席のように編集される。
当然、別々の方向に向かう二人の背景は違うが、あるときから背景が同じになる。そして
映画が終わる。

最初、2画面が鬱陶しかったが、話しが進むに従って気にならなくなり、時々1画面のように
構成されたり、過去の映像が出てきたり、効果的に観られるようになってきた。
他愛もない、ありがちな過去を引きずった、ありがちなカップルの話なのだが、1時間20分強
という短い時間に、心の動きを上手く表現できたと感じた。私としては好きな映画だった。
ヘレナとアーロンのしっかりした演技と脚本、編集が上手く合致した好結果だったといえる。
身近にあるテーマに対する観客のシンパシーを取り込むことに成功しているのではないか。
尚この映画の詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2008-03-20 15:20 | 洋画=か行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「アメリカン・ドリームズ American Dreamz」
2006 アメリカ NBC Universal Television,107min. 日本劇場未公開
監督:ポール・ワイツ
出演:ヒュー・グラント、デニス・クエイド、マンディ・ムーア、ウィレム・デフォー他
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これはちょっと日本の劇場で未公開だったのが理解できちゃうようなB級映画だ。
イギリスの伊達男、ヒュー・グラント、「デイ・アフター・トゥモロー」のデニス・クエイドも
ちょっと可哀想だったな。二人とも痛い役どころでね。

テレビで観る分には楽しいだろう。時間も短いし。劇場まではねえ・・・。
実際にある超人気テレビオーディション番組「アメリカン・アイドル」を下敷きに、
「アメリカン・ドリームズ」という、超人気のオーディション番組でスターを目指す二人の
人間の成り上がりを描きつつ、今のアメリカの抱える「アホな大統領」とか、テレビ界の
汚さを晒してみせる。

この番組の人気司会者がマーティン・トゥィード(ヒュー)。冷酷で自分さえ良ければ
他人は踏み台、と考えている利己主義者。
そして決勝に残る二人。そのうちの一人サリーは、マジにスターを夢見て、イラクに行って
怪我して帰って来たボーイフレンドも冷たく振るが、この事実に着目したテレビのスタッフに、
云われて決勝戦でプロポーズさせようという作戦に乗る。本当は全然好きでもないのに。

一方、アフガンゲリラのオマールは、アメリカンポップスファンの母の影響でアメリカの
音楽が大好きな心優しい青年なのだが、アメリカに行って、番組にゲストとして
出る大統領がそばに来た時、自爆して暗殺するように指令を受ける。

次へのステージに進むには全国の視聴者の電話投票が決めるのだが、オマールは
アラブの組織票で順調に決勝に。サリーも決勝に進み、そこで控え室で司会のマーティン
と寝てしまう。これを鍵穴からのぞいてしまったボーイフレンド。
決勝戦で、マイウエイを歌うオマールだが、周りのアメリカ人を見ている自爆することが
バカらしくなり、トイレのゴミ箱に爆弾を捨てる。
そのトイレに傷心のサリーのボーイフレンドが入ってきて爆弾を見つけ、体に巻きつけて
ステージ現れた。
自分を愛してないサリーを罵り、ここで自爆する、といって身体に巻き付けた爆弾をテレビに
見せる。ゲストに来ていた大統領を先頭に逃げ出す観客。
これは絶好の数字を稼ぐチャンスと、自らカメラを操作する司会者のマーティン。ボーイ
フレンドは、カメラに体当たりして自爆。司会者も巻き添えになった。

そして番組は復活。なんと新しい司会者に選ばれたのはサリーだった!

この2人の争いとバックにある物語を描くと同時に、再選に成功したものの、すべて操り
人形であることに嫌気がさしたノイローゼ気味の大統領(デニス)のドタバタ劇が進行、
補佐官の手回しで気晴らしにゲスト出演が決まった大好きなアメリカン・ドリームズ決勝戦の
ステージでオマールというテロリストと出会うという危機に瀕する。

耳に入れた極小のレシーバーでスタッフの言うことを鸚鵡返しているだけの大統領が
レシーバーが外れてしまい、トンチンカンなことを口走ったり、ドタバタを繰り広げる。

全体的に大統領やテレビといった権威をおちょくった映画で、気軽に観とばすにはいいかも。
最後に失恋のボーイフレンドの自爆に巻き込まれてあの世行きのヒュー・グラントは
お気の毒。原題のdreamzはsの間違いではなく、テレビ番組のタイトルがそうなのです。
この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-03-19 22:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

守護神 The Guardian

●「守護神 The Guardian」
2006 アメリカ Beacon Pictures,Touchstone Pictures,139min.
監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー、ニール・マクドノー、メリッサ・サージミラー他
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アメリカ沿岸警備隊全面協力による。沿岸警備隊のPR映画ではないか、と思ってしまう
ような映画。時間、長い。ストーリーはありきたり。ただ、CGを使わない荒海での救助シーン
は、良く出来ていて見ものだ。
こういう訓練ものって、軍隊とか警察とかいろいろあるよね。大昔だと「長い灰色の線」とか、
最近観たものでは「GIジェーン」とか。「トップガン」なんかもその手じゃないかな。

だから、この映画でもそれぞれのシーンでの挿入されるエピソードは、普通だ。

冒頭の荒海での救助シーンでまず、つかみはOK!ケヴィン・コスナー扮する沿岸警備隊の
伝説の救難士ベン・ランドール。救出ヘリが大波に接触して、仲間を失った。そんなトラウマ
を抱えて、上司から暫く休め、と言われてきたのが、救難士を養成する「A級学校」。
卒業率50%しかない、過酷な訓練が繰り返される。ベンは自らのやり方で、候補生たちを
鍛え、耐えられないものは容赦なく落としていった。
そんな生徒の中に、ジェイク・フィッシャー(アシュトン)という高校時代には全米級のトップ
スイマーだった青年がいた。彼は優秀なのだが、どこか影があり、ひねている。
訓練学校にある記録ばかりを破りたがったり、飲みに出かけたバーで知り合った女性の
部屋に泊まって遅刻したり、酒場で海軍とケンカしたり、問題児だった。

ベンを尊敬するジェイクではあったが、ベンはその影を理解するにおよび、彼を許し
さらに鍛え、将来を託そうとするのだった。ジェイクは、高校時代に、仲間の全米クラスの
同僚たちとドライブ中、事故を起こし、仲間3人を殺してしまい、町を飛び出てきたのだった。

厳しい訓練に良く耐えたジェイクは、無事に卒業し、ベンの所属する基地に配属された。
そしてベンと組んで、まず転覆したカヌーの二人を救出に向かう。絶壁の洞窟に逃げ込んだ
二人を助けるベンとジェイクだったが、ベンに突然、仲間を失ったときの事故のフラッシュ
バックが起き、身動きが取れなくなる。新人のジェイクだったが、的確な判断で、二人を
救助した。

そんなことがあり、ベンは引退を決めた。上司に辞表を出し、離婚寸前だった妻に、
「この前、夫婦を救助したが、夫は先に助かろうとして妻を踏んだ。あれは私だったんだ。」
つまり、日々の救助のために夫婦の生活を犠牲にしすぎた、と反省し、妻の離婚に応じたの
だった。
そんな時、ジェイクが遭難した漁船を救助に向かったが、船内に残った船長を助けようと
船室に入ったところでドアがしまり、船が沈没を始めた。隊から去ろうとしたとき、その無線
を聞きつけたベンは、ジェイクの救出に向かうことを決めた。
荒れ狂う海の中で、ベンは閉じ込められたジェイクを助け、二人で救助用のハーネスに
吊り上げられるとき、ハーネスが切れ掛かった。ベンはジェイクを救うために、自ら
ジェイクの手を離し、海に落ちて消えていった・・・・。

「パーフェクト・ストーム」ばりの緊張感もあるし、物語のラストは悲しいが、ジェイクの未来
を暗示して終わる。娯楽映画としてはやや長いが、そこそこ楽しめる。ケヴィン・コスナーと
アシュトン・カッチャーの演技もそれなりにいいと思う。けどそれほどの感動が残るわけでも
ない。去年封切られていて私も予告編を観て、観にこようかなと思っているうちに終わって
しまった。評判にもならなかった映画だったような記憶がある。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-03-18 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)

ナッシュビル Nashville

●「ナッシュビル Nashville」
1975 アメリカ Paramount Pictures,ABC,159min.
監督・製作:ロバート・アルトマン
出演:ヘンリー・ギブソン、リリー・トムソン、ロニー・ブレイクリー、カレン・ブラック他

   <1975年度アカデミー賞歌曲賞受賞作品>
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群像劇を得意とするロバート・アルトマンの傑作の1つ、といわれる作品。24人が
カントリー音楽の聖地といわれるナッシュビルに集り、繰り広げる。
アメリカにおけるカントリー音楽が、どの位重要かわかっているとさらに面白いと思う。
曲もタップリ楽しめるが、カントリー音楽にあまり興味が無い人は、ストーリーと関係ない
ので苦痛かも。

アルトマンはナッシュビル~カントリー音楽~群像劇で描きたかったことがラストに現れる。
アメリカという国の悩みと未来。この映画がさらに昇華したのが、遺作となった
「今宵フィッツジェラルド劇場で」なような気がする。
アルトマンの群像劇としては初期に当たるので、まだ表現に荒々しさがあるが、それがまた
力強さも表している。
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カントリー音楽の中心地ナッシュビルで、大統領候補ハル・ウォーカーのキャンペーンの
ためにコンサートが行われる準備が進められてた。そのため、街にはイベント関係者や
仕事を求める者、野次馬、カントリー・ファンなど、多くの人間が集まりつつあった。
この映画は、そのコンサートが行われるまでの5日間に街で起きた24人の主役たちに
よる小さなドラマを積み上げ、ひとつの大きなドラマを生み出して行く。ラストには、
主役たちがコンサート会場に集まり、そこで衝撃的な事件に遭遇、それぞれの新しい未来が
そこから始まることになる。

大統領候補ウォーカーの主張で、保守的なアメリカの現在を暗示させ、これにキャンペーン
に絡む人々の人生を絡めて、アメリカの暗部を抉ってみせる。
日本の劇場ではなかなか理解が難しい映画かもしれない。カントリー音楽ファン以外は。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-03-16 23:20 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

マーヴェリック Maverick

●「マーヴェリック Maverick」
1994 アメリカ Donner/Shuler- Donner Productions,Icon IE,WB,127min.
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン、ジョディ・フォスター、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・コバーン他
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「リーサル・ウェポン」シリーズのリチャード・ドナーが、盟友メル・ギブソンと組んだ西部劇。
ウェスタンといっても活劇ではなく、ポーカー大会を舞台にしたコメディ。人気テレビ映画の
劇場版。
出演者が豪華ではあるが、ストーリーはビックリするものではなく、娯楽映画としてそこそこ
楽しめる。オチがそこそこいいけど、上映時間が長すぎると感じた。

賞金50万ドルの船上ポーカー大会が開かれることになった。ギャンブラーの
マーヴェリック(メル・ギブソン)は、その大会をめざす途上、女ギャンブラーのアナベラ
(ジョディ)と知り合う。彼らは連邦保安官(ガーナー)も交えて、ポーカー大会に乗り込んで
いったが……。往年の人気TVシリーズ「マーベリック」をM・ギブソンとJ・フォスターの
魅力的な顔合わせで映画化したウェスタン大作で、TVの主演だったJ・ガーナーも
保安官役で出演している。
元々シリーズの持ち味だったコメディ・タッチは活かされており、R・ドナー作品としても
肩の力を抜いてさらっと造り上げたという印象が強い。呆けて楽しめる作品には違いない。
D・グローヴァーのゲスト出演(チトやり過ぎか?)をはじめ、遊び心は盛沢山。
(allcinema)
最後の最後、50万ドルを獲得したマーヴェリックだったが、賞金の授与式で、保安官が
突然、この50万ドルを戴く、と宣言し、船から下りて去っていく。
(後から考えるとわざとらしいが)逃げる小船に発砲するマーヴェリックや将軍(コバーン)。
実は将軍と保安官はグルであり、落ち合って金を分ける話しをしているところに
マーヴェリックがやってきて、金を取り戻す。
実は、なんと保安官とマーヴェリックは親子で、今までのことは全部仕組まれたことだった。

大金を手にして風呂に浸かって葉巻きをくゆらせている二人の所にアナベラが現れ、
50万ドルが入った手提げをかっぱらっていく。
しかし、半分の25万ドルは、マーヴェリックが脱いだ靴の中に隠しておいたのだった。
まあ、半分でもいいか、と。

最後の30分はハイライトで、それまでは全般にだらける。この大会の参加費を巡る
ドタバタが続くのみ。メル・ギブソンとジョディ・フォスターファンは見て損は無い映画。
なおこの映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2008-03-15 23:50 | 洋画=ま行 | Trackback(1) | Comments(0)