<   2008年 10月 ( 23 )   > この月の画像一覧

●「ドリームズ・カム・トゥルー Akeelah and the bee」
2006 アメリカ Lions Gate,2929 Productions,Starbaks Entertainment 112min.
監督・脚本:ダグ・アッチソン
出演:キキ・パーマー、ローレンス・フィッシュバーン、アンジェラ・バセット他
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アメリカにはスペルを正確に言い当てる「Spelling Bee」」という大会があるという話は
「綴り字のシーズン」でも題材になっていたから知ってはいた。全米にテレビで生中継される
んだよね。

映画にはいろいろなジャンルのものがあるが、こうした誰も悪い人が出てこない、心洗われる
感動作もいいな。判っていてもウルウル来てしまう。しかも気持ちよく。見終わったあとの
爽やかさを味わいたかったらぜひご覧いただきたい。さしずめ文部省特選といった感じで、
家族で観てもいいんじゃないのでしょうか。

ストーリーもとても単純。ロサンゼルスのダウンタウンの冴えない中学の女の子、アキーラ
が、町中の応援を得て、スペリング全国大会で優勝するまでのお話。

アキーラは、他の勉強はだめでもスペリングだけはいつも優秀。そんなアキーラに目をつけた
校長が校内大会に出てみなさい、と勧める。しかし、優勝すればみんなからガリベンと
言われるからいやだとしり込みする。
彼女の家は決して裕福ではなく、6歳の時に父は銃殺されてしまい、働く母と、グレた兄が
いた。そんなアキーラだが、フライトアテンダントを夢見る親友に勧められて校内大会に
出て、優勝、地区大会に出ることになる。そんなアキーラを、校長先生は元UCLA英語
学科長ララビー教授を紹介する。ララビーもアキーラの優秀さを見抜き、自分の家に通わせ
スペリングの勉強を教授する。ララビーは実は娘を病気で失っていて、そのトラウマから
学校に出れないでいたのだ。ララビーの期待に応えて、メキメキと実力を付けていくアキーラ。
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しかし、母親は自分に黙って州大会に出たアキーラを試合中に引き上げさせようとする。
母は娘の才能は知ってはいたが、自分も大学で医者を目指していて挫折した苦い思い出
から、挫折する娘を怖がっていたのだ。
その間、地区大会で知り合った白人の男の子が時間稼ぎをして、話し合いの決着がつくまで
時間稼ぎをするところが愛らしくて良かったね。
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地区大会からは仲良しの男の子も出来たが、ライバルも登場した。彼は去年2位になっていて
年齢的に今年が最後の大会になるため、父親から厳しいレッスンを受けていたのだ。州大会も勝ち抜いたアキーラはついにワシントンDCで開催される全国大会に同じ地区から選ばれた3人と出場を果たす。
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そして、町中の人たちがテレビの前で応援、学校でもテレビの前で全校生徒が応援する中、
全国大会でも勝ち進んでいく。仲良しの男の子はかなりいいところまで進んで失敗。
当然のように、アキーラとライバルの男の子が残った。最終問題に近づいたところで
出た問題に、アキーラはわざと間違える。今年でもう大会に出られない彼に優勝を譲ろうと
考えた。それを見破った彼もわざと間違える。そしてアキーラに「譲られた1位なんていらない」
と言われる。そして残された問題も2人は次々と正解していく。もうライバル同士拍手を
送りながら答え続けていく。テレビの前の町の人々も大喜びだ。そして最終問題も2人とも
正解し、2人同時優勝という結果になった。抱き合って喜ぶアキーラとライバル。
町のちょっとしたチンピラ風のアンちゃんも、ちょっとグレていた兄も熱心に応援していた。
そして、夢は叶えられたのだった。

人間の本質はみんなイイやつって信じたくなるような感動を(ちょっと安っぽいかもしれない)
味あわえせてくれる。アキーラを演じていたキキ・パーマーが頑張っていた。
邦題がダメダメですね。日本では未公開とはいえ、安っぽすぎ。「スペリング・アキーラ」とか
の方が感じがでたんじゃないかな。ドリカムじゃ、音楽グループになっちゃうよ。せっかく
いい映画なんだからね。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-30 22:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「パルプ・フィクション Pulp Fiction」
1994 アメリカ Miramax Films,Jersey Films,A Band Apart 154min.
監督・脚本:クェンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル他

<1994年度アカデミー賞脚本賞、カンヌ映画祭パルムドール受賞作品>

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タランティーノという人の映画をちゃんと観たのはこれが始めて。当然「キル・ビル」などの監督であることは知ってはいたが、どうも「ぶっとんでそうな」映画は得意ではないので、敬遠していた。で、「パルプ・フィクション」。何がなんだか判らなかったけど、面白かった。群像劇のようで
いてそうでもなく、アクションでもお笑いでもない、クエンティーノ独特の映像世界なんだろうね。

長い映画だけど、話がテンポ良く進んでいくので、登場人物が多い割には長く感じないし、
「で、結局?」というカタルシスを敢えて得ようとも思わない不思議な映画だ。
サミュエル・L・ジャクソンが劇中で3回言う、聖書の言葉がキーポイントになっているのだろうか。ホントに不思議な映画だ。好きか嫌いか、と問われれば好きだな。

複数のストーリーが綾なすように進んでいき、ラストに向かって収束していく。冒頭は
ファミレスの強盗カップル。この際、このレストランで「タタキをやろうよ」と決意し、テーブルの
上に立ち上がり銃を振りかざす。そこからタイトルクレジット。この二人はエンディング近くまで
出てこない。

そして中核をなすのは、奪われたボスの現金の回収を命じられたヴィンセント(トラボルタ)と
ジュールス(サミュエル)のコンビ。裏切り者を発見して、回収に成功する。ここでも聖書の
言葉を口にしながら、突然銃をぶっ放して人を殺したりする。なんだこの感覚は!!
二人は裏切り者の1人を後部座席に乗せてボスのところに向かうが、ヴィンセントの銃が
暴発、後部座席の黒人の頭をふっ飛ばしてしまう。困った二人は、ヴィンセントの友人の家に。
ここでボスに連絡、掃除屋といわれる男が来て、車の中の掃除を命じたりして解決に乗り出す。
殺してしまった男はトランクにのせて、スクラップ処理場に運び、跡形もなく消してしまった。
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一方、ボス(カイテル)からガールフレンド(ユマ・サーマン)のデートの相手をするよう頼まれ
苦戦していた。ガールフレンドはヤクのオーバードーズで死にそうになり、売人の家に連れ込み
心臓にアドレナリンを直接注射して一命と取り留めたり。

さらに中年ボクサーのブッチは、ボスから八百長試合を仕込まれ、引き受けるが負けるはずが
ノックアウトして殺してしまった。賭けで大損することになったボスはブッチを追いかける。
ブッチはガールフレンドとこの街を逃げるしかないと覚悟、モーテルに移動したが、ガールフレンドが、曽祖父から代々遺産として受け継いでいる腕時計をアパートに忘れたため、カールフレンドのホンダシビックで取りにもどる。時計はカンガルーの置物のところにまだあって、それを取り
戻ろうとしたとき、キッチンにマシンガンが置いてあることに気が付く。手にしていたところに
トイレからヴィンセントが出てきた。当然ボスが放った殺し屋であることは理解できたブッチは
即座にマシンガンをぶっ放し、ヴィンセントは即死。急いでシビックでガールフレンドのいるモーテルに戻ろうとしたとき、とまった信号でクルマの前をなんとボスが横切った。ボスを跳ね飛ばし
逃げようとしたとき、クルマが他のクルマと衝突。転覆してブッチも大怪我。走って逃げた先が
怪しげな雑貨屋(骨董屋?)。追いかけてきたボスともども捕まり、男色の世界の捕虜となって
しまった。店主の仲間の警官?らしき男がきて、まずどちらから始末しようか、と指差し、
最初にボスが指名され別室に連れ込まれた。手のロープを外して、別室をのぞいてみると、
なんとボスが警官に犯されていたのだ。

自分だけ逃げようとしたブッチだったが思いとどまり、店にあった日本刀を掴むや、まず店主を
切り殺し、警官にきり付けて、ボスを助けた。ボスは、ブッチの逃亡に目をつぶるから今日あった
ことは忘れろ、という。これは二人の秘密だと。
警官が乗ってきたプライベートのチョッパーバイクでガールフレンドの待つモーテルに戻った
ブッチは二人乗りで街を出て行った。

クルマの中で誤って人を殺したヴィンセントとジュールスは、血だらけのスーツをTシャツと
単パンという格好にさせられてしまい、冒頭の強盗カップルのいたレストランで、話し込んで
いた。そこに強盗事件発生。客の財布を回収に来た男を逆に捉え銃を突きつけ、1500ドル
やるから去れ、という。ジュールスは、最初の裏切り者を殺した現場で、キッチンに隠れていた
男に狙われ5~6発発射されたが、全部当たらなかったのは神の意志だ、と言って、ギャング
から足を洗う、と決めていたのだ。そんなの偶然だよ、と言っていたヴィンセントとは逆に。
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時制が混乱する部分はある。ヴィンセントがブッチに殺されたとき、スーツを着ていたから
クルマの中で暴発で人を殺してしまう前の話であるはず。映画の終わりにはTシャツを着ていた
ので、ブッチの話はずいぶん前の話ということになるが、そこでヴィンセントは死んでいるんだ
よな。その辺がアホな私は良く判らなんだ。

映画というものは様々な表現方法があるわけだが、タランティーノのポップでオフビート感覚で
描かれる映画は、不条理であったり滑稽であったり、異常であったりする。世界の実相とは
そうであるかのように。パルプ・フィクションとは「三文小説」「くだらない文章」とかの意味。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-29 23:30 | 洋画=は行 | Comments(0)

ディスタービア Disturbia

●「ディスタービア Disturbia」
2007 アメリカ DreamWorks SKG,104min.
監督:D・J カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー他
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面白かったけど、B級だろうなあ。隣のオヤジが殺人鬼、というデジャヴ感たっぷりの作品
だが、わかりやすい青春映画という仕立てにもなっていて、魅せる。ラブーフは現在公開中の
「イーグル・アイ」、その前は「インディー・ジョーンズ・クリスタルスカルの王国」そして
「トランスフォーマー」で人気者になった注目の若手、シャイア・ラブーフ。17歳の多感な
青年をなかなか好演していた。ホーラーも入って、肩に力入れずに見るにはいいかな。

冒頭は平原の川で作家である父とフライフィッシングに興じるケイル(ラブーフ)。釣果も
そこそこに母の待つ家に帰る途中、交通事故で父だけが亡くなってしまう。このことを
自分のせいだと鬱屈した生活をしていたが、ある日学校で自分をからかった教師を殴って
しまったことから、3か月間、足に発信器を付けての謹慎処分となった。この発信器は
30メートルより外に出て10秒以内に戻らないと、警察が飛んでくるという仕組みになって
いた。つまり家から出られないわけ。

暇を持て余したケイルは2階の自室から隣を双眼鏡で覗いて楽しんでいた。1日2回芝を
刈る隣のオヤジ。反対側の隣には若い女性が引っ越してきた。自分と同じくらいの年だ。
彼女を密かにのぞき見るケイルと友人のロニー。やがて郵便物をとるところで彼女と話を
することに成功。自分の部屋にも遊びに来るまでに親しくなった。
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ケイルとアシュリーと名乗った女の子、それとロニーで覗き見は続いた。ケイルはある夜
ニュースで行方不明になった女性を拉致した車がグリーンのマスタングで左フェンダーに
へこみがある、と言っていたその車が隣の芝刈り男の車庫に入るのをみた。
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さらに、ビデオカメラも備えて監視を始めた3人だったが、オヤジはクラブの女の子を自宅に
引っぱりこんだりして怪しい行動を続けていた。ある夜、血まみれのビニール袋を車庫に
運び入れるところを見たケイルたちは、彼が殺人鬼に違いないと、思い、まずロニーに
オヤジの車を開けさせて車庫を開ける装置を解読、アシュリーはオヤジの後をつけて、
雑貨屋でスコップを買う姿を写真におさめていた。しかし、アシュリーは、おやじにつかまり
「後を付けたりするんじゃないよ、お嬢さん」とかやんわり脅される。
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更にほかの日の夜、ロニーはワイヤレスビデオカメラを持たされて、車庫の中に侵入、
そこに血まみれのビニール袋と髪の毛のようなものを発見する。
あえてとなりの家に行き、足の装置の警報を鳴らし、警察を駆けつけさせた。事情を説明し
親友が消えたんだ、調べてくれ、と頼む。警察が車庫を調べたところ、血だらけのビニール袋
にはシカが入っていた。車ではねたのだ、という。
さんざん警察にしぼられ、母親からも叱られてしまったケイルだったが、オヤジが怪しいと
睨んでいた。車庫の中で悲鳴とともに行方が分からなくなっていた友人はケイルの家に
逃げ帰り、隠れていた。

母がオヤジに謝りに行くと、オヤジは母を殴り、部屋に連れ込む。そこを目撃してたケイルは
バットを持ってオヤジの家に突撃する。母を探して家の中を歩いていると、そこには秘密の
部屋があり、手術室のようなもの、大型冷蔵庫、そして踏み外した床のしたには、ミイラ化
した遺体が何体もあったのだった。また違反して家の外にでたケイルはの警報に警察が
駆けつけ、オヤジの家に入ってきたが、オヤジに殴り倒されてしまう。
オヤジに追い詰められたケイル。縛られた母を発見、そこにオヤジが出現、危うしケイル!
しかし、戦うケイル。持っていた植木ばさみでおやじを刺し、遺体プールに落としたのだった。
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やっと自分の主張が認められたケイルは、事件解決の恩恵で1か月で謹慎を解かれ、
この事件でアシュリートの中はさらに深いものになったのでありました。
終わり方があっけないし、隣家のオヤジがこんなにたくさんの人をあやめた殺人鬼だったのに
今までどうして気がつかなかったか、突っ込みたくは、なるな。オヤジがなぜ、大量殺人に
走ったのかも謎のままであった。その辺がB級の由縁だろうな。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-28 23:05 | 洋画=た行 | Comments(0)

殺人捜査線 The Lineup

「殺人捜査線 The Lineup」
1958  アメリカ Columbia Pictures,Pajemer Productions,86min.
監督:ドン・シーゲル 脚本:スターリング・シリファント
出演:イーライ・ウォラック、ロバート・キース、リチャード・ジャッケル、メアリー・ラロシュ他
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日本未公開。WOWOWにて鑑賞。これが58年ぶりの日本初放映(公開)となるとか。
当時アメリカでヒットしていたテレビ映画「捜査線」のスピンオフ作品で、監督は、テレビ
シリーズ1話目の監督をし、後にイーストウッドと組んで「ダーティ・ハリー」を撮ることになる
ドン・シーゲル、脚本にこれまた後に名作「夜の大捜査線」を書くスターリング・シリファント。

ラインアップという原題は映画の中にも出てくる、容疑者の面通しのこと。
時代から言えばカラーでもおかしくないが、低予算だったのだろうな、モノクロ。しかし、逆に
これがいい味だしているから不思議だ。

舞台はサンフランシスコ。冒頭から引っ張られるシーンだ。掴みはOKって具合かな。
サンフランシスコ港に着いた客船から荷物を運び出す1人のポーターが、客の鞄の1つを
奪い、待ち構えていたタクシーに窓から放り入れる。タクシーは急発進し、トラックに激突、
追ってきた警官をひき殺し、挙句に構内の壁にぶつかり運転手も死亡した。
そんな過激なシーンから幕が開く。知っている人は誰も出てないし、ドン・シーゲルの名前
だけで見始めたが、いきなり引き込まれてしまった。ましてや、舞台が大好きな都市
サンフランシスコ。半世紀前のゴールデンゲートブリッジも懐かしく、事件は展開していく。

結局、このときに入港してきた客船から降りた客のうち3人の荷物にヘロインが隠されていて
ギャングの二人はボスに回収を命じられたのだ。客は運び屋として利用された善意の第三者。
この3人に迫るダンサーとジュリアンというギャング。彼らを追う市警のアルとフレッド警部。

最初の回収が冒頭の盗まれたバッグで、この中の仏像に入っていたヘロインだった。彼らから
依頼されたヤク中のドライバーは奪ったタクシーで、ポーターと組んで仕事をしたが、
運転に失敗し死んでしまったのだった。ヘロインの回収に失敗したギャングは次の客に
船員クラブのサウナで接触、彼から馬の焼き物のありかを聞き出し、サイレンサー銃で
サウナの中で射殺。これは上手く回収できた。
最後のドロシー・ブラッドショーという女性は、幼い娘と水族館に出かけたという。言葉巧みに
女性に近づいた二人は、クルマで自宅へ送るといって、家に入り込み、女の子が東京で
勝ってきた日本人形の中を捜す。焦った二人は人形を壊して探すがブツは見つからない。
恐怖におののく女性と女の子。白い粉が入ってなかったか、と詰問すると、女の子はあったけど
おしろいの粉が付いてきたと思って、人形の顔に塗ったわ、と告白する。

回収に殆ど失敗したダンサーとジュリアンは、ボスに言い訳するためにスケートリンクでボスに
会う。しかし、自分の顔を見てしまったからには、お前は死ぬといわれ、ダンサーは車椅子の
ボスと二階から1階のスケートリンクに突き落として殺してしまう。

そこころ、アルとフレッドたちは、ギャングがやっていることを突き止め、乗っている車を割り出し
追跡、スケートリンクでギャングたちを追い詰める。クルマで逃げるダンサーとジュリアン。
人質に、女性と女の子を取っている。しかし、未完成のハイウエイに入ってしまった、ギャングの
クルマ。もやはこれまで、と女の子を抱きかかえて逃げようとする。その前に逃げようとした
ジュリアンをダンサーは射殺、自分は女の子を放し、道路の切れ目を跨ごうとしたところを
警部に撃たれ、転落、死亡してしまう。これにて一件落着。

ストーリーは簡潔にしてなかなかスリリングに仕立ててある。カーチェイスも「ブリット」ばりとは
いかないが、当時のサンフランシスコ市警が全面協力し道路を封鎖し、緊迫感ある映像と
なっている。難点は誰が主役か良くわからないところだね。昔は道路のあちらこちらに警察
専用の電話ボックスがあったんだね。そのかぎをもって刑事たちは行動していたわけだ。
ケイタイなんてない時代だモノね。いつ頃まで街角にそういう装置があったのだろうか。
なかなか見っけモンの警察映画ではあった。(サンフランが舞台でなかったら見なかったかも)
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by jazzyoba0083 | 2008-10-27 22:40 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「映画に愛をこめて アメリカの夜 La Nuit Americaine」
1973 アメリカ Warner Bros.Pictures,117min.
監督・製作・脚本:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・レオ、ジャン=ピエール・オーモン、他
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<1974年度アカデミー賞外国映画作品賞>


自分は根っからの映画ファンでもないので、フランソワ・トリュフォーという人を始めて知った
のは「未知との遭遇」で、博士役をやっていた俳優さんとしてだ。この人が、後でヌーベル・
ヴァーグの旗手と呼ばれた有名な監督でもあることを知ったという次第。で、彼の監督した
映画を観るのは実はこれが始めて。欧州映画よりハリウッド映画をより好む私としては
イギリス以外の欧州映画をみることはまれだ。

という意味で、この作品の感想は、フランス映画らしい(何がフランス映画なのかは上手く
説明できないが)映画だなあ、根っからの映画ファン、「映画道」を極めている熱心なキネマ
ファンには堪らないし、必見なのだろうな、ということ。

トリュフォー自身が演じるフェランという映画監督を通して、また彼が作ろうとしている「パメラ」
という劇中映画の製作過程を通して、いとおしい映画に対するトリュフォー自身の大いなる
愛情を表現したもの、ということだろうと思った。ストーリーいえるようなものはない。
全ては設定である。精神病の病み上がりのハリウッド女優(ビセット)、どこか演技に自信が
なく、スクリプターの女性を好きになってしまい、振られると不貞腐れて撮影に出てこない
ヘナチョコの二枚目主役、かつてはハリウッドの大女優だったが、今はアルコール漬けで
食器入れのドアと出入り口のドアがどうしても判らない老女優、これに小道具、進行、
プロデューサーなどが絡み、撮影の進行につれて発生する様々な問題を提起していく。
撮影所というかフランス・ニースに作られたオープンセットで繰り広げられる映画人たちの
人間模様を描くことにより、映画人たちの何と人間くさいことか、そしてそれぞれが映画を
愛しているか、を描いていた。
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たまたま昨日、マストロヤンニの「スプレンドール」という作品を(途中でギブアップしたが)
観ていたら(「ニュー・シネマ・パラダイス」のようなもの)、スクリーンにこの映画が出てきた。
だから、映画好きには、やはり見逃すわけにはいかない映画なんだろうな。
私としては、いささかしんどい映画ではある。この時期のジャクリーン・ビセットは、「ブリット」
なんかが好きで、キャンディス・バーゲンなどと並んで好きな女優さんの1人であったのが
懐かしかった。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-26 16:10 | 洋画=あ行 | Comments(0)

犯人に告ぐ

●「犯人に告ぐ」
2007 日本 WOWOW,Showgate,117min.
監督:瀧本智行  原作:「犯人に告ぐ」=雫井脩介
出演:豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、笹野高史、片岡礼子、井川遥、松田美由紀、崔洋一他
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WOWOW Films の第1作。ストーリーとしては非常に明快で判りやすかった。ただ、
「Badman」と名乗る男が、単なるヒッキー&オタクの訳判らん青年だったのが、ちょっとな、
という感じ。その他は、多分にテレビ的ではあったが、スピード感もあり、伏線も上手く
張られていて、カタルシスを得ることができた。ラスト、ベッドの上でトヨエツが目をカッと
見開くのはなんだろう?変な後味を残さないでもらいたい。意味わからん。

神奈川県警刑事部の管理官、巻島(豊川)は、6年前に発生した少年誘拐事件を解決できず、
少年は殺されてしまっていた。このため、巻島は足柄署に左遷され、津田(笹野)刑事と
まったりとした刑事生活を送っていた。

しかし、また少年3人が相次いで拉致され殺されるという殺人事件が発生、6年前、事件を
指揮していた刑事部長で今や神奈川県警本部長に昇進してる曾根(石橋)に、本庁に
呼び戻され、この事件の解決を指揮するように命令される。曾根の下には管理官として
前の警視総監の息子、植草(小澤)が配置されていた。

実は、6年前の事件で目をつけていた引きこもりの青年をずっと監視してきて、こいつが
今度の連続殺人にも関わっていたのではないかとマークをした。
彼は、badman事件に便乗して、巻島に嫌がらせの手紙を書いていたのだが、尻尾が
掴めない。

一方、巻島は、犯人に呼びかけるために、テレビに出演、直接犯人に呼びかける。というか
挑発する。まんまと警察に手紙をよこしたbadman。巻島とbadmanのテレビを通した
会話が続く。犯人は「今の世の中は腐っている。教育もなってない。将来のダメ人間の候補
たるこどもを抹殺しているのだ」と殆ど気が狂っているとしかおもえないような議論を
吹きかけてくる。そしてなかなか証拠を見せない。
だが、あるとき、badmanがテレビ局に出そうとした紙が、高速道路の高架橋から風に
煽られて飛んでいってしまった。数週間、badmanからの連絡がないことに焦っていた
巻島たちは、ある日、高速道路の植え込みに彼からの手紙が挟まっていたのを見つけた。
badmanの住居がこの近くにあると確信した巻島は捜査班全員を駆り出して、ローラー
作戦にでた。

そんななか、6年前の容疑者を追っていた一行がついに男の動きの後を付けることに成功、
郵便ポストに投げ込まれた巻島宛の脅迫状を押収、自宅に踏み込むと、すでに男は
察知して自殺していた。せっかく6年間追いかけていたのに、犯行の動機は闇に包まれて
しまうことに。
一方ローラー作戦は順調に進んだ。1枚目の手紙に犯人とおぼしき掌紋がついていたため
これを全員から取ること、犯人はカーキ色と臙脂色を間違えて理解していることなどを
聞き取り、ついにbadmanに行き着くことが出来た。
そんな作戦の最中、巻島の息子が誘拐された、新宿へ来い、横浜へ来いと振り回された
挙句、息子の喉下にナイフを突きつけた姿を現したのは、6年前の事件の被害者の父だった。
おまえに、息子が殺される気持ちが判るか、と。
そして、争っているうちに、巻島は刺されてしまう。そこにbadman逮捕の一報が、津田から
もたらされた。
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メインストーリーはそんなところだが、サイドとして、1枚目の掌紋が実は、badmanへの
挑発として、本部長が書いたときについたもので、badmanはこれにまんまと嵌ったわけだが、
ボンボン管理官植草は、このことをまず、巻島の偽造と他のテレビ局に売りつけ、鑑識の結果、本部長のものと一致した情報を手にし、badman事件解決の記者会見場で、1人ほくそえむ
のだった。
刺された巻島は一命を取り留めたが、津田からこれで6年前の事件も、badman事件も
全て解決したんですよ、ゆっくり休んでください、と言われ、目をカッと開いたところで
エンド。ラストの意味が良くわからない。曾根(石橋)が6年前の事件にもタッチしていた、という
ことに気が付いたのかな。
トヨエツは、役柄に良く嵌っていた。その他の配役も上手かったと思う。飽きずに2時間見させてもらいました。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-25 15:50 | 邦画・新作 | Comments(0)

●「さらばベルリン The Good German」
2006 アメリカ Warner Bros.Pictures,108min.
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 原作:「さらば、ベルリン」=ジョゼフ・キャノン
出演:ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、トビー・マクガイア、ボー・ブリッジス他
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一言でいうと「よく判らん映画だったな」ということ。ストーリーが大変判りづらい。全編モノクロ
で、トップシーンやエンドのキャストの字幕の入れ方なども40年代スタイル。話も
「第三の男」や「カサブランカ」の焼き直しのようなテイストで新しさを感じなかった。やはり
これは小説で味わう作品だろうな。

『1945年、ベルリン。ヨーロッパの戦後処理を話し合うポツダム会談の取材のため、
ベルリンにやって来たアメリカ人ジャーナリスト、ジェイク・ゲイスメール。<クルーニー>
彼には戦前、ベルリン駐在の記者をしていた時代があり、その時、人妻のレーナ
<ブランシェット>と不倫の関係にあった。レーナのことが忘れられないジェイクだったが、
2人は思いがけない再会を果たす。
レーナは、ジェイクの運転手をしている米軍兵士、タリー<マクガイア>の恋人となって
いたのだ。彼女の変貌ぶりに戸惑いを隠せないジェイクだったが、そんな矢先、タリーが
謎の死を遂げる。事件に疑問を抱き真相究明に乗り出すジェイクは、やがて国家を巻き
込んだ巨大な陰謀へと行き着くが…。』(allcinema)
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レーナの旦那はSS(ナチ親衛隊)隊員で、戦犯を追求する占領軍から逃げ、レーナに匿われ
て、地下に潜伏している。旦那はナチが開発した原子爆弾の開発を担当した強制収容所で
収容者の栄養管理をしていて、そのデータを持っていたのだ。それを巡って、ソ連と
アメリカが、原子爆弾の製造チームを根こそぎ自分の国につれて帰りたい一心で、旦那を
追いかける。
現在は売春婦として、またユダヤ人であるレーナは戦時中は同胞を密告することで難を
のがれ生き延びてきたのだ。だから、レーナの心にも自分を許せない気持ちはある。
真実に近づきすぎた愛人タリーを殺したのもレーナであった。そんな中、アメリカとソ連から
足を突っ込みすぎて自分も狙われ始めたジェイクは、レーナだけでもアメリカに逃そうとする。
しかし、連合軍のパレードの雑踏の中を逃げようとしていたレーナと旦那は、ソ連のヒットマン
に狙われ、旦那は群集の中で射殺されてしまう。そして極秘文書はジェイクのもとに。
そして、ついにアメリカに帰国する便にレーナを乗せることができたのだ。(このシーンは
カサブランカのラスト、飛行場のシーンにそっくり。「君のひとみに乾杯」とはもちろん言わない
けれど(笑)」
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で、結局なんだったのかよく判らなかった。サスペンスになりきれず、レーナの深い心情を
描ききれず、非常に中途半端でカタルシスを感じられない映画だったな。
ソダーバーグは何をしたかったんだろうか。原題に何かそれらしきものを感じるが・・・。
ただ一つ、ケイト・ブランシェットのモノクロの中の演技や表情はそれなりに良かったと思う。
それだけだ。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-23 22:55 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「ダーティーマリー・クレイジーラリー Dirty Mary Crazy Larry」
1974 アメリカ 20th Century Fox Films Co.,94min.
監督:ジョン・ハフ 
出演:ピーター・フォンダ、スーザン・ジョージ、アダム・ロアーク、ヴィク・モロー他
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ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」から5年。チョッパーバイクがクルマに置き換わった
ような設定で、明日なき若者の無軌道振りを激しくもさりげなく描くスピード感あふれる映画。
不条理なニューシネマなので、ラストも衝撃的。「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」
に通低するものだろう。当時の閉塞したアメリカという国をよく表していると思う。
今年68歳になるピーター・フォンダが、夢を見たくてもどうしようもない現実に足掻く若者
ラリーを好演。着いて離れない万引き仮釈放中のイカレ女、メリーを演ずるスーザン・
ジョージのあばずれっぷりもいい。全然美人じゃないけど、それがまたリアルなんだな。
そして権力の権化みたいなサンダース軍曹ヴィク・モロー。これもポジション明確でいい。

酒を飲んでカーレースに出たレーサー、ラリーとメカニックのディーク。何とか再起を願って
やったことが小さなス-パーの強盗。そして追跡してくる警察との追いかけっこ。これが
全て。追いかける警官のチーフ、フランクリン(モロー)。
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この映画はパトカーと逃げるラリーの69年型ダッジ・チャージャーの追いかけっこに尽きる。
スリリングな様々なシーン、ヘリと駆け引きなど、行く手に希望を持てない若者たちの
心情そのものに、激しく突っ走り、スピンし、激突する。
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今はあまり用いないだろう、ズームや、衝撃的なラストにいきなりエンドロールがかかり、
エンドテーマが流れるというのは、いかにもニューシネマっぽいな。いい意味でだよ。
短い映画なので、繰り返し見ても飽きないだろう。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-22 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「エヴァン・オールマイティ Evan Almighty」
2007 アメリカ 日本未公開 Universal Pictures,Spyglass Entertainment,96min.
監督:トム・シャドヤック
出演:スティーヴ・カレル、モーガン・フリーマン、ローレン・グレアム、ジョン・グッドマン他
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日本では劇場公開が見送られた作品。まあ、そうかもしれないと見終わって思った。
こういう面白真面目みたいな作品は、日本やヨーロッパでは絶対に作らんだろうなあ。
それと、こういう映画を日本人は劇場まで行って観ないだろうし、アメリカ人の笑いや
宗教的な教え、みたいなものに共感は覚えないだろうと思う。
突っ込みどころは満載で、あまりにもバカバカしくて見てしまった。結構楽しめた。
主役は「40歳の童貞男」や最新作「ゲット・スマート」で売り出し中のスティーヴ・カレル。
彼がパート1のジム・キャリーに替わった訳だが、よくマッチしていたと思った。
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エヴァン・バクスターは、「世界を変える」を公約にしてテレビのニュースキャスターから
下院議員に当選した。自宅をヴァージニア州のセレブが住む高級住宅街に求め、クルマも
ハマーにした。やる気まんまんで、仕事を始めようとすると、家に材木が届いたり、
動物が現れたりの異常現象が発生、そのうち、彼の目の前に神様(モーガン・フリーマン)が
現れ、9月22日までに方舟を作れ、という。ひげをそってもすぐに生えてくるし、近くの
空地に材木が次から次へと運ばれてくる。はじめは馬鹿にしていたエヴァンだったが、あまりの
しつこさに、何かがあるのだろうと、方舟を作り始める。風貌はノアのようになっていく。
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議会にノアのような衣装で現れたり、鳥を大量に連れてきてしまったり、役職停止となって
しまい、家族も一旦は彼の元を離れる。しかし、彼の行動が、本気であることから方舟の
建築現場に戻り、3人の息子と妻とで大きな方舟を作るのだった。世界中から神様が
連れて来たありとあらゆる動物も方舟の建設を手伝った。
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方舟は完成したが、洪水は起きる気配がない。しかし何かが必ず起きると信じるエヴァン。
すると、彼の町の近くに作られた違法ダムが決壊し、大水が発生、建設現場で、見物して
いて野次を飛ばしていた住民や、開発の利権で私腹を肥やすロング議員のさしがねで方舟を
壊しにきた警察も大慌てで方舟に乗り込む。方舟は洪水の流れに乗って、ワシントンの国会
議事堂にぶつかって止まったのだった。人々はエヴァンが言っていたことが真実であったこと
がこれで明確になったことを理解したのだ。
神様が人間が自然を破壊して住宅を建て、川をせき止めてダムを造ったことを怒ったのだ。
そしてエヴァンにノアの方舟をつくらせた、というわけだ。
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方舟が洪水に流されてヴァージニアからワシントンまで流れていく様は、そんなアホな!と
いうシーンだ。そこに行くまでに一つのダムからの水は拡散してしまうだろうに。
一番笑えたのは3人の息子と力を合わせて方舟を作り始めたとき、エヴァンがやってしまう
ドジの数々。ジム・キャリーの「ライアー・ライアー」を撮った監督らしい演出だった。
創世記614とか、ノアの方舟とか、キリスト教をベースに暮らしているアメリカ人向けの
映画なんだろうけど、肩の力を抜いて、突っ込まないで軽く見る分にはいいかも。
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by jazzyoba0083 | 2008-10-21 22:58 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ミッドナイト・イーグル Midnight Eagle」
2007 日本 松竹・Universal Pictrures 朝日新聞、テレビ朝日系列各局、131min.
監督:成島出
出演:大沢たかお、玉木宏、吉田栄作、竹内結子、藤竜也、石黒賢、袴田吉彦ほか。
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テレビ朝日系列も、もったいない金を使っちゃったねえ。去年の封切りで、宣伝に乗せられて
危うく映画館に行きそうになったけど、止めといてよかった。これだけ褒めるところがない
映画も珍しい。「守りたい人がいる」とは「日本沈没」で草彅くんが使っていたセリフだね。
自衛隊が協力すると「自衛隊は軍隊ではない」なんてセリフもサービスしなくちゃいけないのか
ね。「亡国のイージス」とかでも、そんな雰囲気ありありでしたでしょ。
結局、数十年前の「首都消失」」の頃の日本映画の出来を上回れないんだな。このジャンル。
むしろ「首都消失」の方が良かったかもしれない。
原作を読んでないので、ストーリーそのものをどうこう言えないが、この映画の脚本の出来は
ひどいものだ。どこにそんな数がいたか、と思うような北の(とは映画では絶対に言わないが)
工作員。弾に当たらない大沢と玉木。ステルスが1機墜落しているのに全然騒がない世間。
事件に巻き込まれた素人と軍隊と首相をチーフとする危機管理室の風景も、デジャヴ感満点。
何もしない米軍。そして最大の欠点は、日本人のメンタリティなのかラストに悲劇を持ってきて
お涙頂戴になること。これも構造は「日本沈没」と一緒だ。
私ならナパーム弾じゃなくても、今は周囲何キロを真空にしてしまう爆弾がありましょうに。
それを使って、主人公たちにはステルス乗員用の酸素マスクを着けさせておいてハッピー
エンドにしちゃうね。

大沢たかおは、戦場カメラマン。玉木宏は新聞記者。竹内結子は、大沢の奥さん(病没)の
妹で、一人息子を預かって育てている雑誌記者。

大沢が山で星の写真を撮っていると、夜空をジェット機の炎と思しきひかりと、しばらくしての
爆発音。特殊爆弾を積んだ米軍のステルス機が北アルプスに墜落したのだ。爆弾を仕掛け
たのは横田基地に潜入した北の工作員。そして北は、工作員多数を北アルプスに送り込み
この爆弾を何とかして爆発させようとする。核爆弾でもあるこの爆弾が爆発すれば日本全土
に放射能の影響が出ることは間違いない。極秘のうちに自衛隊の特殊部隊を雪山に送り
込む。そして北の工作員と激しい銃撃戦。

特ダネのかけらを手にした記者玉木は、先輩である大沢が決定的写真を撮っていたことを
嗅ぎつけ、二人で北アルプスに向かう。そして工作員と自衛隊の戦闘に巻き込まれる。
一方、北の工作員と脱北者愛人に出会った竹内は彼らをかくまいながら逃げる。そして
工作員はこと切れるときにICチップを竹内に渡す。これが爆弾の爆発タイマーを解除する
暗号が入っていたのだ。公安によって、危機管理室に連れてこられた竹内はチップを
官邸に渡す。そして無事パスワードが判明しタイマーは解除、と思ったら大量の工作員が
必ず爆発!とばかりに押し寄せる。もはやこれまで、と観念した大沢は、ステルスについて
いる連絡用CCDカメラを通して、首相にナパーム弾を落とせ、という。爆弾は高熱に耐える
が、工作員は壊滅できるわけだ。そんなことをしているうちに玉木が銃弾に倒れる。

ナパームは国連で禁止されているので、日本海にいる米海軍の原潜からポラリスを発射、
弾頭を高熱爆弾に置き換えて北アルプスに向けて発射。大沢と自衛隊の吉田栄作は
犠牲となったのだった。

一番いやだったのは、ラストで大沢らが愛する人を守るために、自らを犠牲にするという
愁嘆場。日本人てこういうメンタリティーが好きなんだろうな。私は嫌いですが。
そういえば「ローレライ」も、自己犠牲だったな。これから見ようかな、と思っている人、
よほど出演者の誰かのファンならともかく、私個人としては、見るだけ時間の無駄だと
思いますよ。ま、誰がどう見ようと勝手なんですけどね。余計な御世話か。
あまりに頭に来たもんで。この映画の酷評も含めた情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-10-20 23:10 | 洋画=ま行 | Comments(1)