●「地球最後の男 オメガマン The Omega Man」 
1971 アメリカ Warner Bros.Pictures,98min.
監督:ボリス・セイガル  原作:リチャード・マシスン
出演:チャールトン・ヘストン、ロザリンド・キャッシュ、アンソニー・ザーブ、ポール・コスロ他
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2008年の見納めがこれか、といささか映画好きとしては残念な作品だった。しかし、今年
最初に映画館で観た映画が「I am regend」だったので、奇しくも、同じ原作の映画を
スクリーンで観て、前作をWOWOWで観て、1年を締めくくるというのも何かの因縁か。

というわけで、今年の正月映画で、ウィル・スミスが主演した「I am regend」の2度目の
リメイクだ。ストーリーはほとんど一緒だが、なにせ37年前の映画であるがゆえに、SFX
やCGなど無かった頃。まあ仕方ないと言えば仕方ないのだが、何か方法があったろうに、
と思う。美術監督の失敗か?ヘストンの「猿の惑星」は1968年の作品だから、作ろうと
思えば、何も特殊撮影に頼らなくてもSF映画は出来るのだが。事実、冒頭などの誰もいない
街のロングショットなどはよくできているのに、ゾンビが出てくると一気に鼻白んでしまう。

ウィル・スミス版はそのあたりを考慮して、ゾンビを最後まで出さない。しかし出てくると
やはりがっかりするんだけどね。
冷戦時代のこと、細菌戦争の果てに、地球上から2億人という人が消えた。生き残っても
日の光や光線に弱く、夜にしか活動できない。ゾンビ(というには思想的には健全だったり
するのだが)たちはマシアスというリーダーに率いられ、武器を否定し、火や石を使って
攻撃してくる。軍関係の医学の研究をしていたネヴィル(ヘストン)は、自ら実験中の血清を
注射して、生き残り、街中空っぽになったなか、ゾンビたちの毎夜の攻撃をかわしながら、
毎日街をパトロールしてはゾンビを射殺して回っていた。
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ある日、ついにゾンビに捕らえられ処刑される寸前にリサという黒人女性に助けられた。
彼女らは、たまたま菌に侵されず、郊外にサンクチュアリを形成して暮らしていた。
リサの弟が発病しそうだ、というので、自分の血を輸血して(血液型は合っているのかな)、
抗体を作り助けようとした。薬石効あって、弟はピンチを脱した。

ゾンビたちの攻撃の手は弛まず、健康になった弟はゾンビの親分を説得するために彼らの
巣窟に行くが、逆に殺されてしまう。更に、リサも発病し、彼の家はついにリサの手引きで
占拠され、いったん血清を持って脱出したネヴィルだったが、家の前の噴水で槍を投げつけ
られ、それが胸に刺さる。一夜明けて、リサの仲間で生き残った人々がネヴィルのもとに
やってきて、絶命寸前の彼から血清を受け取ると、街を脱出していった。そしてネヴィルは
絶命したのだった。

チャールトン・ヘストンという名優が出ているB級映画の恨みは免れない出来だな。ウィル・
スミス版も、途中までは良かったけど、ゾンビの出し方で失敗したと感じた。難しいんだろうな。
この映画では、髪の毛と皮膚が白くなり、瞳も白くなる、という痛い風体になるのだが、
これがどうにもねえ。
そういえばチャールトン・ヘストンも今年4月に亡くなったんだ。映画の出来とはまた別に
感慨深いものがある映画ではあった。
この映画の情報は

こちら
まで。気味の悪いゾンビと映画の大体のカットは
このTheOmegaManまで。
by jazzyoba0083 | 2008-12-31 15:30 | 洋画=た行 | Comments(0)

「イングリッシュ・ペイシェント The English Patient」
1996 アメリカ Miramax Films,Tigre Moss Productions,162min.
監督・脚本:アンソニー・ミンゲラ 原作:マイケル・オンダーチェ
出演:レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ、クリスティン・スコット・トーマス、
    ウィレム・デフォー、コリン・ファース、ナヴィーン・アンドリュース他
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<1996年度アカデミー賞作品賞ほか9部門受賞作品>


ずっとHDDの中にあったけど、長いんで敬遠していたが、正月休みということもあり、鑑賞。
いや、これは名作だわ。批評は毀誉褒貶相半ばという感じだが、私には壮大な恋愛映画と
写りました。原作が緻密なことは勿論なのでしょうが、惜しくも他界してしまったミンゲラの
脚本の素晴らしさ、俳優陣の押さえた演技、オスカーも獲った音楽、衣装など、映画って
こういうものなのだ、というダイナミズムに溢れている。

「王立砂漠研究会」のメンバーであるアルマシー伯爵(ファインズ)と、同僚のジェフリー・
クリフトン(ファース)とその妻キャサリン(クリスティン)が第1軸の恋愛物語。これに
カラヴァッジョ(デフォー)という軍人が関わる。
さらに、アルマシーが瀕死のケガを負ったことからこれを専属で看病することになった
看護師ハナとアルマシー、それにインド兵キップ中尉の恋愛が第2軸となって絡み合い
ながら話が進む。更に時制がアルマシーの現在と過去を行ったり来たりするし、北アフリカ
の1930年代後半の歴史が加わり、いささか話を難しくしているウラミはある。
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第1軸の物語がメインであろう。冒頭砂漠を飛ぶ複葉機がドイツ軍に撃墜されるが、すでに
複座の前席に乗っている女性がただならぬ感じであることは判る。飛行機は墜落し、
パイロットは瀕死の火傷を負い、地元部族に助けられ、イギリス軍の野戦病院の患者となる。
そこで世話をすることになったのが、カナダからやってきた看護師ハナであった。
患者は記憶がところどころ無くなっていて、自分の名前も判らないという。回想シーンから
類推するに、それは嘘だろうと感じたが・・。

パイロットは王立砂漠研究会のメンバーで仲間と共にエジプトに探検にやってきたアルマシー
伯爵であった。彼は、同僚のクリフトン夫人キャサリンに惚れてしまい、お互いに惹かれあい、
愛し合うようになる。絶望的な恋愛の始まりである。
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伯爵と夫人の愛のシーンが、闘病のベット上の現在の彼の思いでのシーンとして描かれ、
それに世話をする看護師ハナが反応する。彼が収容されている教会にカラヴァッジョという
カナダ軍人がやってくる。彼は、自分をドイツ軍に売ったスパイを探しているのだった。
彼は両手の親指がない。それは、ドイツ軍に捕らえられ、仲間の名前を吐かされる拷問の
末、切断されてしまったのだ。終戦を迎え、彼は自分の親指を切ったドイツ将校らには
復讐をとげたが、自分を売ったスパイだけは見つけておらず、その過程でこの教会に寄った
のだった。看護師のハナとはカナダ出身同志で旧知であった。
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一度は旦那とカイロに引き上げたキャサリンだったが、再びアルマシーのいるキャンプに
複葉機を操縦して戻ってきた。迎えにでたアルマシーに、クリフトンは飛行機ごと突っ込んで
来た。とっさによけたアルマシーだったが、砂漠に激突した機体は大破し、クリフトンは死亡、
キャサリンも体中の骨が折れて重症となった。クリフトンはキャサリンとアルマシーの不倫を
すべて知っていて、飛行機ごと彼に突っ込み3人で無理心中しようとしたのだ。
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アルマシーは、せんだってチームが発見した「泳者の洞窟」に彼女を運び、横たえると
必ず医者を連れて戻るから、と砂漠を歩いてイギリス軍駐屯地を目指した。
3日歩ききったアルマシーはついにイギリス軍陣地に到着、事情を話すが、不倫の身のうえ
故、正体を明かさずいると、ドイツ軍スパイと見られ逮捕されてしまう。洞窟に残した最愛の
キャサリンが気になって仕方がないアルマシーは、護送の列車から逃亡し、ドイツ軍に
イギリス政府が作った地図を渡して取引し、複葉機を借りて、彼女のいる砂漠を目指した。

洞窟に入ると、当然キャサリンはもう冷たくなっていた。残していった本には鉛筆で彼への
愛情が吐露されていた。泣きながら遺体を飛行機に運び、「洞窟では死にたくないわ。
風の洞窟に連れて行ってね」との約束を守ったアルマシーは、前座にキャサリンの亡骸を
乗せると、砂漠に向かって飛び立ったのだった。(これが冒頭に繋がっていく)。

彼は、結果としてドイツ軍に撃ち落とされるが、目的地などなくそのまま死ぬ覚悟だったのだ
ろう。長い映画なので、印象的なシーンはいくつかあるが、瀕死のアルマシーがハナに
語って曰く「心は火の器官」(a heart is an organ of fire)という言葉にハナも賛同の
意思を表明するのだが、まさに、アルマシーとキャサリンの許されぬ絶望的な恋は、二人の
炎となった恋心に突き動かされた、そのものであった。 ラスト、「泳者の洞窟」から、すでに
冷たくなったキャサリンを大泣きしながら運び出し、飛行機に乗せるシーンは、それまでの
悲恋の果てとはいえ、あまりの絶望的な悲しさに思わず涙を禁じえなかった。
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ダイナミックなストーリー、意外な顛末、壮大なスケール、そして泣かせる音楽と、良い映画
に欠かせないものがすべて揃っている傑作だといえよう。
二つの恋愛が絡むのだが、ハナのエピソードがやや話を散漫にしているウラミはある。
イギリスのアルマシー伯爵は実在のドイツのスパイというが、このストーリーは架空のものだ
という。時間をおいてもう一度観たい映画ではある。
映画の中で効果的に使われる「チーク・トゥ・チーク」が、切なさを増幅させる。
それにしても「コールドマウンテン」なども撮り、これからという時に54歳で亡くなってしまった
ミンゲラ監督。惜しすぎる。
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" Laszlo de Almásy,22 August 1895–22 March 1951 "

因みに、実在のラズロ・アルマシー伯爵に興味を持ち、調べてみたところ、彼はハンガリーの
貴族の家系に生まれ、オーストリア、ハンガリー、ドイツと自分のしたいことに有利な条件を
示すところで、飛行家、カーレーサー、地理学者などとして働いたようだ。
冒険家としても活躍し、北アフリカで、映画にも出てくる「泳者の洞窟」なども発見している。
友人でスポンサーであったクレイトンは映画では飛行機で突っ込んでくるが、実際は砂漠の
ハエからくる感染症で死亡している。しかし、彼の妻は1年後に謎の飛行機事故で亡くなって
いる。このことが小説化に際して作家がインスパイアされた点であろうか。

アルマシーはアフリカでロンメルと飛行家として契約を結びスパイを運んだりしていた。
このためロンメルから少佐に任じられ、鉄十字章を贈られたりしたが、ナチのスパイであった
わけではない。しかし、この時期のアルマシーについては不明な点が多い。

大戦後ハンガリーに帰ったアルマシーだが、共産ソ連に占領された祖国で、共産党委員会に
逮捕される。しかし裁判で無罪となった。オーストリアを占領していたイギリスが彼に接近、
彼はそのことでKGBに追われる身となる。そこで彼はファルーク王の招待で、エジプトに
渡り、新設された「砂漠研究機構」のテクニカルアドバイザーに就任した。1951年、
オーストリア訪問中に、赤痢に罹り、ザルツブルグの病院で亡くなっている。映画ほど劇的な
最後では無かったようだ。この点は映画のラストに断り書きがスーパーされている。


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by jazzyoba0083 | 2008-12-29 23:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ブリジッド・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
      Bridget Jones:The Edge Of The Reason」

2004 アメリカ・イギリス Universal pictures,Miramax Films,Working Title,108min.
監督:ビーバン・キドロン 原作:ヘレン・フィールディング
出演:ルネ・ゼルヴィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント、ジェマ・ジョーンズ他
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前作から3年後に製作された続編。物語は先回の終わりから、まんま繋がっていく。こういう
続編も珍しいんじゃないかな。前作で、弁護士マーク・ダーシー(ファース)の愛情を勝ち取った
ブリジッド。相変わらず体重は減らず、タバコも止められない。テレビ局のドジなリポーターと
して、それなりに人気者であった。マークとの間も、大ドジなブリジッドをマークが大きく受け止め
てくれるので、何とか上手く行っていた。

そんな2人の間に、どっかに行っちゃったはずの元彼でプレイボーイのダニエル・クリーヴァー
(グラント)が、テレビの旅行案内人として彼女の前に現れた。相変わらずの女たらしのダニエル、ブリジッドと2人でタイの旅行案内番組を作るハメになってしまった。
バンコクでは、ダニエルの悪い癖が出て、ブリジッドに「やっぱり君じゃなくちゃだめなんだ」とか言っちゃってホテルの部屋で迫る。しかし、そこに呼んであった商売女(実はニューハーフ)が
現れ、ダニエルの悪癖はちっとも直っていないことが判明した。
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一方、愛するマークのアシスタント、レベッカとの間がどうも怪しいと睨む。彼の自宅の
ガラス張りの屋根から中を伺い、滑って落ちてみたり、外国の大臣との接客中に謝りに現れたり、相変わらずメチャクチャぶりを発揮するブリジッド。
しかし、レベッカがレズビアンであることが判明し、マークの濡れ衣も無事に晴れる。

ところでタイに出かけたブリジッドは、記者の女性が現地で親しくなった男からお土産にと
貰った蛇の剥製を、記者の女性が帰国に際し、トランクに入らないから入れといてといわれ、
預かった。しかし、通関の時に麻薬探知犬に、置物の中身が麻薬であることを探知され、
ブリジッドは逮捕、留置場に送られる。
しかし、持ち前の明るさで、女囚たちの人気者になってしまう。ここでも、たまたまタイに寄った
マークが、尽力してくれて保釈され、無事に帰国することが出来たのであった。

レベッカとの疑惑も解消、元の幸せな2人に戻ったのであった。今回は途中でブリジッドが
妊娠したかもしれない、と悩んだり、またまたこの映画を観るであろう同世代の女性の共感を
得られるだろうエピソードがちりばめられている。

監督は替わったけれど、作品としての連続性はなんら変っていない。レニーは、前作以上に
太って役作り。ホントにデブだもの。下っ腹なんかぷよんぷよんしちゃってる。
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今回も過激なセックスを中心としたセリフが乱れ飛ぶからしてお子様は見ないでよろし。
本音でぶつかるブリジッドの生き様に、みな共感するんだろうな。前作が良く出来ていたので
そのテイストは壊していないので、安心して観る事ができる。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-28 22:45 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「地球が静止する日 The Day The Earth Stood Still」
2008 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,3 Arts Entertainment,106min.
監督:スコット・デリクソン 
出演:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス、キャシー・ベイツ他
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「感動のクライマックスは劇場の大画面で!」という売り込みだったな。たいしたこぁないぞ。
51年に制作された映画のリメイクだそうで、そう言われなくても、話が古い。今の時代
このストーリーはいかがなものか。CGの画面だけでは誤魔化されん。起伏に乏しい映画故
眠くなってしまった。キャスティングとしてのキアヌとジェニファーはまあ、よしとしましょう。
物語が古いもんで、「人類こそ地球を滅ぼす元凶、正義の宇宙人としては人類を滅ぼし、
地球を守ろうとする」というコンセプトなのだが、既視感ありあり。もうちょっとマシな映画を
期待していったのだが、なんだかなあ~という感じでシネコンを後にした次第。
これなら駄作の誉も高いトム・クルーズ「宇宙戦争」の方がまだましだ。私は宇宙ものが
大好きなので、ハードルは高いです。
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「The Day The Earth Stood Still」 Original Film
Directed by Robert Wise in 1951.

1938年、カラコルムの雪に覆われた高山で、謎の球体に出くわしたある科学者(キアヌ)。
ピッケルで球体を欠いてみると、彼の体は光に包まれ、球体は消えていた。

そして現在。ヘレン(J・コネリー)は宇宙生物学を教える大学の先生。ある日、地球の彼方
から小惑星と思しき飛行体が地球と激突する軌道でやってきていることが判る。軍がミサイル
を撃ったところで回避は出来ない。地球が滅ぶときか!と固唾を飲んで見守っていると、
謎の球体は地球に接近したところで減速し、まずはセントラルパークに着陸する。

軍隊やら警察がとり囲む中、球体から誰かが降りてきた。早まった軍隊は彼に発砲してしまう。
すると鉄人28号のような特殊合金製?の鉄人28号みたいなやつが登場、軍隊などを
殺しはしないが、電気や動力を無能化してしまう。

急いで病院に運ばれた宇宙人。手術が行われるが、表面こそスライムみたいな殻に覆われて
いるが、メスを入れていくと、組織は人類と同じ構成であることが判った。

一方、宇宙人の襲来に全世界から頭脳が集められた。大学で宇宙生物を研究しているヘレン
(コネリー)も、政府により拉致され緊急の研究組織に組み込まれる。手術で銃弾を取り除かれたクラトゥ(キアヌ)は、見かけは全く人類と判らない。研究者ヘレンと、父のいない息子の
ジェイコブスを連れて逃亡する。そのころ、謎の球体は地球上のあらゆる所に出現し、地球の
人間以外の生物を宇宙船に回収していく。最初は敵とみて攻撃していたペンタゴンだったが、
歯が立たないことが判り、ヘレンに説得を依頼する。

ヘレンがクラトゥに尋ねると、我々は地球を人間から守るために来た。地球は人間だけの
ものではない。このままいけば地球は滅びてしまう。だから我々は、人類を滅ぼし、地球の
他の種を守る決定を下したのだ。もうずいぶん待った。もう待てないのだ。この決定は
すでに動き出している・・・という。う~ん、なかなか痛いセリフだな。確かに地球を人間だけの
ものとして傲慢にふるまっている人類って、このままじゃいいはずはない、というのは確かだ。

ヘレンは、私たちは動き出しているわ、チャンスを頂戴、「We can chage」と、どこか次期
大統領のセリフをパくって懇願するが、決定はすでに下った、といって取り合わないクラトゥ。
しかし、ヘレンと息子ジェイコブスの親子の愛情や、亡くなった父への思慕というものを目の
あたりにすると、少し感情に変化が生まれる。

一方、捕らえられてダイヤモンドドリルで解体されようとしたいた「鉄人28号様の物体」は
収容されていた米軍基地から、粉に分解して逃亡、全世界で、この粉体が、津波のように
都市を襲う。粉体に飲み込まれた車もビルも人間も、粉になってしまうのだ。これが宇宙人の
地球浄化作戦なのだ。

ヘレンたちの行動から考えが少し変わったクラトゥは、母船たるセントラルパークの球体に
接近、吸い込まれていく。すると、世界中から球体に次々と引き揚げ始めた。地球は破滅
から救われたのだった。しかし、大きな命題を与えられた、と言えるだろう・・・。
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ってな感じですかね。テレビで宣伝しているトレーラーやスタジアムが粉々になるシーンは
宇宙人の地球浄化作業の様子を捉えたもの。
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つまり、冒頭の1938年に球体に接したクラトゥ(そもそもどういう人なのかの説明なし)は
宇宙人に拉致され、その後地球を監視しる役目を担っていたが、第二次世界大戦以降の
地球に対する人類の仕方に、ついに我慢が出来なくなり、地球浄化作業に乗り出した、
ということですかね。人類と他の生物が調和して生きている惑星は宇宙でも希少である、と
クラトゥは説明するのだが、説教臭いけど、確かに自分らは地球に対して酷いことをしている
し、絶滅種、とか言っちゃって、本来この星に生きていく権利をもった生物を絶滅に追いやった
りしているものねえ。少しは反省せえよ、人類!と宇宙人に説教を食らった形です。

ストーリーもCGも別に・・・。キャスティングも、別に・・・。ジェニファー・コネリーは頑張って
いたな。、まあ、好きな女優さんの一人だから許そう。地球の自転が止まる話ではありません
のでね、お間違いのないよう。
こちらまで。
by jazzyoba0083 | 2008-12-27 12:10 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「ブリジッド・ジョーンズの日記 Bridged Jones's Diary」
2001 アメリカ・イギリス Universal Pictures,Miramax,Little Brid,Studio Canal,
Working Title Films,97min.
監督:シャロン・マグアイア 原作:ヘレン・フィールディング
出演:レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント、ジェマ・ジョーンズ他
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観たつもりでいたら、観ていなかったラブコメディの傑作であります。皆さん既にご存じの
ことでしょう。このたびWOWOWのクリスマス特集で放送していたのを鑑賞。

ストーリーは大体評判を聞いて知っていたので、安心して見ていられた。短めの上映時間も
この手のラブストーリーには必要条件だ。

レニーの映画はよく観ている方だが、一番若い時期のものは「ベティ・サイズモア」、スクリーン
で最初に観たのは「シカゴ」だったと思う。唇が特徴的な女優さんだな、というのが第一印象
だったような気がする。そのレニーも今年39歳になりますな。女優としては旬の時期を
迎えたといえる。良い作品に巡り合ってほしいものだ。

さてこの作品。世界で500万部以上売れたというヘレン・フィールディングのベストセラーを
女流監督のシャロン・マグアイアが手掛けたヒットラブコメディ。
出版社のOLで32歳になるブリジッド・ジョーンズは、酒とタバコと怠惰な生活を送っている
売れ残りの独身女性。ある日、そんな自分に別れを告げるべく、元旦から日記をつけ、
酒とタバコを減らし、ダイエットに励み、男を引き付ける女になろうと努力を始める。

気になっていた上司のダニエル・クリーヴァー(グラント)の気を引いてみる。シースルーの
ブラウスを着たりして。彼女を憎からず思っていたダニエルは、ブリジッドに惹かれていく。
一方、クリスマスにパーティーを開くおじさんの家で、毎年男を紹介されるのだが、今年は
弁護士のマーク・ダーシー(ファース)。幼い時に裸で水遊びをした仲だという。

マークは奥さんに逃げられて?独身。しかし、どうもいけ好かない。マークもブリジッドの
バカぶりに呆れて相手にならない。
そいうこうしているうちに、本来女好きのダニエルの手に落ちてしまう。しかし、ダニエルは
ララという女性と二股をかけていたのだ。これが判ると、やっぱりね、と悄然とダニエルと
別れる。ララと婚約した、とほざくのだった。怒ったブリジッドは出版社を辞め、テレビ局に
リポーターとして就職するが、やることはドジばかり。ある時、裁判の取材を言いつけられ
取材相手を逃してしまったのだが、これを助けたのが弁護士のマークだった。彼の計らいで
無罪を勝ち取った夫婦のインタビューの脱線インタビューに成功したブリジッドは、局内でも
高い評価を受けた。マークはあるパーティーで、自分はありのままの君が好きだよ、とブリ
ジッドに告白したのだ。しかし、彼女にあまりその気がないまま日は流れていく。

そして、33回目の誕生日、自分で料理を作り友達をもてなそうとしたブリジッド
だが、これも上手くいかない。そんな場面にマークが現れ、料理の続きの手伝いをする。
なんとなくマークとブリジッドがいい雰囲気になってきたとき、ララに振られたといって
ダニエルが現れる。君なしではいられないんだ、ぼくバカだったよ、とか言っちゃって。
そんな様子を見ていたダニエルは、帰る、と言うが、引き返してきて、ダニエルに表に出ろ、
という。そしてマークはダニエルに一発くらわす。そこから二人の大ゲンカが始まってしまう。
ブリジッドはマークに批難の言葉を浴びせる。さびしく引き揚げるマーク。

友達が言うには、マークの奥さんは友人だったダニエルに寝取られてしまったのだ。それ以来
2人の間は決裂状態だったのだ。事情を知ったブリジッド、マークの気持ちを思うのだった。
そしてマークの家のパーティーに招かれたブリジッド、そこでマークと同僚女性弁護士の
結婚とNYへの転勤が参加者に伝えられる。マークの気持ちを受け止めようと会場に来たのに
結婚を知らされたブリジッド。いつも自分は後手後手に回るドジ女なんだ!

また元の生活に戻ってしまったブリジッド。そんな彼女を友人たちがパリ旅行へと誘う。
出発、とその時、彼女の前にマークが現れた。なぜ??一旦はNYに行ったマークだったが
「大事なものを忘れてきたと気がついた」という。それは君だと。
急いで、セクシーパンツに履き替えて・・・とやっている間にマークは、彼の悪口雑言が並んだ
ブリジッドの日記を見てしまう。そうだったのか、と憤然とするマークは、彼女のアパートから
去っていく。
日記を見られたことを知ったブリジッドはパンツ姿のまま雪の街に飛び出して、一目も気に
せずマークを探すのだった。すると本屋から出てきたマーク、実はブリジッドに新しい日記帳を
買っていたのだった。やっとお互いの思いが通った2人は、通りの真ん中でヒシと抱き合う
のだった。

きわどいセリフが飛びまくるのでPG-15であります。ま、お子様は見ないでよろし。大人の
恋愛映画だから。レニーはこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたほどの
体当たりのいい演技。6キロも体重を増やしての役作り。いい男のヒュー・グラントが女たらし
のプレイボーイで、最後に結ばれるのが、フツーのコリン・ファースであるのも、よろし。
ストーリーも単純で、でも現実に生きている女性が共感を得やすい状況が描かれている。
それにしてもこの映画、出演者がやたらとタバコを吸いすぎですな。
3年後に続編が作られるのだが、それはこれから観てみます。
この映画の情報は
こちらまで。
by jazzyoba0083 | 2008-12-26 23:10 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「将軍たちの夜 The Night of The Generals」
1966 アメリカ Columbia Pictures,149min.
監督:アナトール・リトヴァク 原作:ハンス・ヘルムート・カースト
出演:ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、トム・コートネイ、フィリップ・ノワレ他
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名作「アラビアのロレンス」から4年後、オトゥールとシャリフが再び共演、しかし出来はというと
う~ん、今一つだなあ。

物語としては、娼婦の連続殺人と、ヒトラー暗殺を絡めたミステリーなのだが、途中で見る側の
犯人探しを先手先手で明かしてしまうので、ダメな意味で分かりやすい映画になってしまった
感がある。

『ワルシャワ1942年冬。あるアパートで女が殺された。目撃者の話では、ドイツ軍将校の
軍服を着ていたという。軍事警察のグラウ少佐(オマー・シャリフ)は3人の容疑者をあげた。
ワルシャワ軍団のガプラー将軍(チャールズ・グレイ)、司令部主任カーレンベルゲ(ドナルド・
プレザンス)、特別師団長タンツ将軍(ピーター・オトゥール)らである。

その頃、<カーレンベルゲ将軍のお付きの軍曹の従兄で>前線で負傷したハルトマン(トム・
コートネイ)という男が、ワルシャワに来ていた。
彼は音楽家志望で、レセプションの音楽担当などをしているうちに、ガプラー将軍の娘
ウルリーケと急速に親しくなっていった。<ハルトマンはロシア戦線で全滅した中隊のただ
一人の生き残りで、軍は彼を1人で40人の敵を倒した英雄としてでっち上げていた。彼は
このことを嫌っていた。一方、ウルリーケは母と折り合いが合わずハルトマンにのめりこんで
行くのだった>
レセプションには、3人の将軍も姿をみせたが、グラウ少佐にとってあまり収穫はなかった。
翌日は、タンツ将軍のワルシャワ掃蕩があり、軍隊の先頭に立つ彼の市民への攻撃は
すさまじいものだった。その後、グラウ少佐は<3人の将軍の誰かに無理やり推薦されて中佐に昇格の上>パリへとばされた。

1944年7月パリ。連合軍はノルマンディに上陸し、ナチのすべてがパリに集結した。<3人の
将軍たちも>
その頃、軍諜報部勤務になっていたグラウは、パリ警察のモランの所へ来て、ワルシャワでの殺人事件と将軍たちの関係を説明し、捕虜3人を返すという条件で、犯人捜査への協力を
たのんだ。
時を同じくして、将軍たちのヒットラー暗殺計画がもち上がっていた。その計画には、容疑者の
1人、カーレンベルゲも加担していた。<ガプラー将軍も>。グラウは、ナチの将校のくせに
ヒットラー暗殺をたくらむカーレンベルゲと、ワルシャワで容赦なく市民を殺したタンツに疑いの目をむけた。
パリでのタンツは、ハルトマンを伴につれ、夜な夜な豪遊していた。ある夜、ナイトクラブの女
ルシルという娼婦をハルトマンに連れ出させ、ハルトマンを見張りに立たせ、彼女のアパートに消えていった。やがて、タンツに呼ばれて部屋に入ったハルトマンは、死体となったルシルを
見て驚くのも束の間罪をかぶって逃げろと、命令された。

一方、ヒットラー暗殺計画、通称“ワルキューレ"作戦は失敗に終わった。ワルシャワとパリの
殺人事件を追及するグラウは、タンツを逮捕しようとしたが、逆に射殺されてしまった。

そして1965年ハンブルグ。またしても奇怪な殺人事件が起きた。今では、国際警察の警部となっているモランは、ワルシャワ--パリ--ハンブルグの殺人事件の類似性をあげた。
ちょうどその頃、最近釈放されたタンツはニーベルンゲン師団の25周年記念に列席することになっていた。ドイツのかつての英雄タンツ将軍の到着を待つ群衆にまじって、モランがいた。
犯行を否定するタンツの前にハルトマンが現れた。<モランは、ウルリーケの消息を追い、
何とかダンツに罪を着せられたハルトマンの居場所の手がかりはないか、と探して歩いたの
だ>証拠はないが証人は生きているというモランの仕かけた罠であった。<もやは白髪と
なったハルトマンが現れた。彼は名前を変えてウルリーケと結ばれ農場で働いていたのだ>
そして皆の観る前で付き人から、ピストルを受けとったタンツは、人気のない部屋で自殺を図ったのである。』(goo映画)

すなわち、戦争のせいで精神に異常をきたした将軍が起こした連続娼婦殺し。犯人ダンツ
将軍が、パリでゴッホの自画像「炎の人」を観て、目の色が変わるあたりで、その性癖が
明らかとなってくる。ピーター・オトゥールの「逝っちゃった」表情は鬼気迫るものがあり流石。
そして、戦争のことはそっちのけで犯人探しをするピーター・オトゥールも、役柄を際立たせる
演技ができていて良かったが、あまりにもあっさり殺されちゃうな。あっけなさすぎ。

本来ならば、ヒトラー暗殺計画が成功すれば、カーレンベルゲ将軍ら反乱軍により逮捕される
身だったのに、グラウを殺し、戦後懲役20年の戦犯となるが、生きながらえる。しかし
戦争により異常をきたした彼の娼婦殺しの性癖は治らず3たび犯行に及んだというわけだ。
これを、ナチなのにレジスタンスだったモラン警部の見方をしてくれたグラウとの友情の
恩返し、とばかりにグラウに代わり執念で、ダンツを追い詰めたのだった。

時間が長すぎで、少々飽きる。構成が面白いのにもう少しコンパクトにしたほうがよかった
んじゃないかな。冗漫なシーンもそこここに観られた。名優が出ているのにB級の匂いが
してしまう。演出に古臭さを感じてしまうからだろうか
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by jazzyoba0083 | 2008-12-25 22:57 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「アンタッチャブル The Untouchables」
1987 アメリカ Paramount Pictures,a film of 75th Anniversary,120min.
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロ、アンディ・ガルシア他
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お馴染みのテレビシリーズをパラマウントが創立75周年の記念作品として、大金をかけて
制作した、娯楽作。豪華な配役、20年代のシカゴの様子がよく出ていた美術、アルマーニの
衣装、そして、デ・パルマの凝った様式美のようなカメラワーク、フレームワーク。
ストーリーは、エリオット・ネスがアル・カポネを有罪にするまでのことなので単純で、これを
どう今の時代に見せるかが、監督の手腕だったわけだ。

まず、シカゴのセット。そしてT型フォードの頃のクルマの数々、これは見ごたえあり。
そしてアルマーニのスーツ。この映画が公開されたころは日本はバブルの頂点で、まさに
みなアルマーニのスーツにあこがれたものだった。これも観る価値ありだ。
そして、デ・パルマの演出。ネス隊長にコスナー、悪に染まらない老警官にコネリー(彼は
この演技でアカデミー賞助演男優賞を獲得した)、若い熱血漢ストーン刑事にアンディ・
ガルシア、更にカポネ撲滅4人組の異色隊員となる本来経理畑の男ウォーレスにチャールズ
マーティン・スミス、更にカポネにデ・ニーロと、主役級が並ぶ。
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印象的なのはやはりオスカーの演技のコネリー。そしてガルシア。ラスト、作戦が成功し
ネスとストーンが別れる時、ギャングに殺されてしまったマローン刑事の遺品をネスから
手渡されるとき、ストーンのガルシアの目にうっすらと浮かぶ涙は、感動ものだ。
デ・ニーロは何をやってもハマる。特にマフィア系はハマり役でしょう。彼とアル・パチーノは。

そして、デ・パルマの作りだす判りやすい様式美に彩られた映像。冒頭のカポネの床屋の
シーンは真俯瞰。ネスとマローンの出会いである橋の上の計算された画角。さらにお得意の
クレーンショットは、白眉ともいえるシーンである、帳簿係を待つ駅の階段のシーンで
遺憾なく発揮される。ここでは、これもお得意のスローモーションもここで冴える。クレーン
ショットはデ・パルマの必殺技である一筆書きでワンシーンを描く典型のような動きを見せて
いる。これにアルマーニの衣装が相俟って、20年代の建物と調和し、色彩の美しさも含め
一気に見せ切る。この階段で乳母車が落ちていくシーンをスローで観ていると、エイゼンシュ
テインの映像を想起するのは私だけではないだろう。
最後になったがエンニオ・モリコーネのどこか哀愁のある音楽もいい味付けになっている。
デ・パルマであるからしてバイオレンスはしょうがないのであるが、それさえ我慢できれば
ハッピーエンドだし、ストーリーは単純な勧善懲悪だから、気軽に見れる娯楽作品として
味わえばけっこう楽しいと思う。判る人はデ・パルマの映像美も判りやすい映画だと思う。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-23 23:00 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ザ・シューター/極大射程  SHOOTER」
2007 アメリカ Paramount Pictures,126min.
監督:アントワーン・フークア  原作:スティーヴン・ハンター『極大射程』
出演:マーク・ウォールバーグ、マイケル・ペーニャ、ダニー・グローヴァー、ケイト・マーラ他
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面白かった!男の子の映画だろうが、久しぶりにすっきりした映画を観たなって感じ。
ストーリーに複雑な点があるわけじゃないんだけど、人間がだれでも持っている復讐心、
正義感みたいなものの達成感・カタルシスを物凄く感じる作品だ。テンポも良いし、画づくりも
いい。主演のマーク・ウォールバーグは、ジェイソン・ボーンばりの大活躍。
「ワールド・トレード・センター」「バベル」「大いなる陰謀」などで味な役を演じていた、マイケル・
ペーニャもいい。いい意味での裏切られ感が心地よい。

エチオピアの山岳地帯で、アメリカの軍を守る狙撃兵スワガー(ウォールバーグ)と相棒。
1キロ以上向こうの敵の頭に必中の腕を持つ。この位の距離になると着弾までに6~10秒
ほどかかり、風、温度、湿度、更には地球の自転さえ計算しつくしての狙撃となる。
そういうデータを観測するスポッターという相棒を連れての行動となるのだが、今回の
ミッションでは、想定外のヘリの登場で、スワガーは相棒を失ってしまう。更に陰謀がばれる
のを恐れたCIAも彼らを見捨てて撤収してしまう。

そして36ヶ月後、スワガーは人が信じられない人間になってしまい、山に籠り、愛犬と
狩猟をして身を立てていた。そこに、彼のかつての腕を見込んで政府機関から大統領の
暗殺を防ぐために力になってくれ、と頼まれる。固辞するスワガーだったが愛国心という
言葉にやられて、力になることにする。
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しかし、これがCIAの仕掛けたワナで、演説する大統領ではなく、隣にいたエチオピアの
大司教が暗殺されてしまう。演説会場が見渡せるビルの部屋で、狙撃をしてくるならどこから
とか教えていたスワガーは、町の様子をよく知っている、といって入ってきた警察官に
2発撃たれてしまう。彼らはスワガーを暗殺者に仕立て上げて、殺してしまい事件を闇に
葬ろうと計画していたのだ。

ビルの窓を破って辛くも脱出、途中で、警戒にあたっていたFBI捜査官メンフィス(ペーニャ)
とぶつかり、彼のクルマを奪って逃走、その時に彼は自分は無実で、ジョンソン大佐らの
陰謀だ、と言い残していった。
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FBIや警察の追跡をクルマを川に飛び込ませて振り切り、軍隊で習った銃創の応急手当をし、更にクルマを盗んでケンタッキー州までに逃げてきた。そこにはかつてエチオピアでペアを
組んでいた相棒の未亡人が暮らしていたのだ。

スワガーは、彼女に手術用の用具を買ってこさせ、本格的に銃創を縫う手術をしてもらった。
そして、彼は真実を突き止め、復讐する旅にでた。未亡人サラも手伝うことに。

一方、FBIの恥、とか言われてしまったメンフィス捜査官は、スワガーが最後に言った言葉が
気になり、自分なりに捜査してみた。すると、どうしても不思議なことがあることに気がつく。
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スワガーは、このメンフィスを利用し、ジョンソン大佐らに接近、メンフィスはFBIのデータ
ベースを利用したりして、巨悪の謎を解いていく。大佐らは、実際に大司教を撃った射撃の
名手をおとりに使い、スワガーをおびき寄せた。しかし、スワガーはメンフィスと手製爆弾や
ナパーム弾を大量に作り、逆にワナを仕掛けたのだ。
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おとりのスナイパーがいる家に行くと、スナイパーは、すべての真実を話し、自殺する。
彼が言うには、エチオピアで石油のパイプラインを通そうとした企業が、上院議員を使い、
さらに議員がジョンソン大佐らを使い、神のいない場所に移転することを拒否していた村一つ
を皆殺しにしたというのだ。狙撃隊の帰りを狙撃手として守ったのがスワガーらだったのだ。
冒頭のシーンがそれにあたっているわけだ。

一方、行方を追うジョンソン大佐らは、サラの存在を突き止め、彼女を捉えに出かける。
サラの自宅に忍び込んだ一味だったが、一人はショットガンで射殺したものの、もう一人に
サラは拉致されてしまう。
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こうして、ジョンソン大佐はサラを取引材料にしてきた。しかしスワガーは、おとりのスナイパー
が告白した言葉を録音していて、エチオピアでの大虐殺の一部始終のレコーダーと交換
しようという。条件は遠くからスワガーが見えるところ。
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かくして雪山の上で会うことになった、スワガーとジョンソン大佐。まずサラを連れた大佐一行
が到着、次に影の仕掛け人上院議員も到着。すると遠くに人の姿が。しかし、雪の中に
隠れた大佐らのスナイパーに撃たれて倒れる。喜ぶ上院議員と大佐。しかし、雪の中の
狙撃手が、どこかに潜んだスワガーにより、次々と射殺されていく。サラに銃を突きつけ彼女
の命がないぞ、というと、性格な射撃は、サラを抑えていた男の指をふっ飛ばし、次に腕を
吹き飛ばした。そして雪の中から登場、対決の場面迎えた。撃たれたのはメンフィス捜査官
で、彼は鉄の板で防弾チョッキを作り、難を逃れていた。更にメンフィスはことの一部始終を
FBIに連絡、FBIのヘリも現地に急行していた。

サラを奪い返したスワガーだったが、上院議員やジョンソン大佐を殺したところで、自分たちが
追われる身が終わらないことは判っていたため、到着したFBIに降伏したのだった。

そして、囚われの身となったスワガーだったが、司法長官と大佐同席で対面できる状況を
作った。応援したのはメンフィス捜査官だった。長官の前でエチオピアでの大虐殺を写真つき
で見せたのだった。激怒する長官だったが、国内の事件ではないので捜査が出来ない、と
大佐をその場から去らせる。長官はスワガーを保釈、彼には、「私も激怒しているのだ。
時には闇の手段でことを解決することもあるということだ」と暗に大佐に対する復讐を認める
発言をした。

司法長官お墨付きの暗殺者となったスワガーは、上院議員と大佐がくつろぐ別荘に接近、
これまでの悔しさを一気に爆発させ、議員も、大佐も、おつきの男も全員射殺し、山小屋の
ガス栓を開いて、建物自体を大爆発させてしまったのだった。
スワガーは待っていたサラのクルマでその場をさっていったのだ・・・・。

女性の皆さんも、無慈悲な射殺シーンさえOKならば、お勧めの映画であります。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-20 23:15 | 洋画=さ行 | Comments(1)

●「エンゼル・ハート Angel Heart」
1987 アメリカ TriStar Pictures,Carolco International N.V.113min.
監督・脚本:アラン・パーカー
出演:ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ、リサ・ボネ、シャーロット・ランプリング他
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11月下旬に3日間展開されたWOWOWのミステリシリーズ、殆ど観てしまいましたね。
これは、その最後の方に上映された作品。
今から21年前に、50年代を舞台にして描かれたオカルトホラーだ。この頃のミッキー・
ロークは良かったねえ。この映画も前に観た「Perfect Stranger」と似ているが、
悪魔が出てくるので、ちょっと趣を異にする。ラストですべてが明かされるのだが、なかなかの
衝撃。「そうきたか」感は、悪魔を出したらなんでもできるのだが、まあ良く出来ていたのでは
ないかな。南部を舞台にしたバイオレンスな匂いや異端の匂いもプンプンさせ、南部の
湿気が伝わってくる感じは良く演出されていたと思う。

デ・ニーロの悪魔はさすがにハマっちゃっていましたね。監督のアラン・パーカーは「ミッド
ナイト・エキスプレス」や「ミシシッピ・バーニング」をものしている才人ではあるのですが、
ここでも、なかなかの力量を発揮していたと思う。

『55年。しがない私立探偵ハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は、黒人ばかりの教会で、
爪を長くのばしたルイ・サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から仕事を依頼された。
戦前の人気歌手ジョニー・フェイヴァリットを探してほしいというのだ。彼は戦争の後遺症で
精神病院へ収容されているはずだが、病院の記録を見ると彼は退院したことになっている。
しかし、当時はまだなかったはずのボールペンで書かれているので、あやしんだハリーは
主治医ファウラー(マイケル・ヒギンズ)を訪ねた。
彼は、モルフィネ中毒でジョニーが男女2人に連れられて退院したことを話す。一度外出
してもどってくると、ファウラーは惨殺されていた。

ジョニーが占い師とつきあっていたことをつきとめ、彼女の行方を追ってニューオリンズへ。
安ホテルにとまり、占い師のマーガレット(シャーロット・ランプリング)に会い、ジョニーの
ことを聞き出そうとするが失敗する。
ジャズクラブでかつてのジョニーの同僚ツーツ・スイート(ブラウニー・マッギー)に話を
きこうとして叩き出されたり、ジョニーの愛人だった黒人女性宅を訪ね、母は死んだと娘の
エピファニー(リサ・ボネー)に聞かされた。
マーガレットが殺される。ヴードゥ教の巫女であるエピファニーと情を通じ、絶頂時に彼女の
首をしめかけるハリー。マーガレットの父イーサン(ストッカー・フォントリュー)も殺される。
ハリーはジョニーがニューヨークのタイムズ・スクエアである人と会ったことをつきとめた。

ニューオリンズでルイ・サイファーに会い、彼が実はルシファー、つまり悪魔であることが判明。ジョニーは悪魔と契約してハリーになったのだ。エピファニーの死体を前に、ジョニーは
「俺の娘だ」という。これまでの殺人はすべて彼が犯していたのだった。』(goo映画)

これだと良く判らんと思う。つまり、ようやくすると、歌手ジョニーはスターになるために
悪魔サイファーに魂を売った。しかし、戦争に慰問出かけた際、爆弾が近くで破裂し、
顔面が酷く傷つき、記憶を失って帰って来たのだ。悪魔は、ジョニーが契約を履行していない
ことから、彼を捜し出し、「目には目を」というやつをハリーに依頼してきたというわけだ。

マーガレットの父親がすべてを話しだすあたりから、ハリーも自分がジョニーかもしれない
と思い始めた。父親が話すには、有名な歌手であったジョニーは霊力にも優れ、娘の
マーガレットも霊力が強いことから、二人をくっつけて悪魔の力で富も名声も得ようとしたのだ。

しかし、ジョニーは戦争に行き、記憶喪失になって帰国、そのことを知ったマーガレット父娘は
病院からジョニーを拉致し、タイムズ・スクエアに放置したのだった。しかし、悪魔との契約で
ジョニーは戦勝に沸くタイムズスクエアで、見知らぬ若い兵士を拉致し、ホテルの一室で
彼の心臓をくり抜いて食べるという儀式を行ったのだった。ジョニーは悪魔を契約してハリーに
なったのだった。つまり、探偵ハリーは、歌手ジョニーであり、戦争に行って記憶喪失になり
病院から拉致され、悪魔と契約して若い兵士の心臓を食うことでハリーになったのだ。
その間にハリーが捜査していた殺人は全部自分がやったことだった。更に忌まわしいことに
彼はエピファニーという実の娘と情を通じてしまったのだ。彼女の子供の目が怪しく光る。
そして悪魔の目も怪しく光るのだった。このままでは済まないな、という感じを残して映画は
終わる。
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ロークもいいが、やはり怪優デ・ニーロの悪魔っぷりは、見事にはまっていましたね。
レストランでゆで卵を手の平で転がしながら殻を割り、ガブリとかみつく目つきは、悪魔
そのもの。このあたりで、デ・ニーロがただの依頼人ではない、と観る人は感じることでしょう。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-18 23:35 | 洋画=あ行 | Comments(2)

●「エア・アメリカ Air America」
1990 アメリカ TriStar Pictures,Calorco Pictures,Indie-Prod Co.112min.
監督:ロジャー・スポテスウッド
出演:メル・ギブソン、ロバート・ダウニーJr.、ナンシー・トラヴィス、レイン・スミス他
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ベトナム戦争初期、まだ共産化する前のラオスで、物資の輸送を担うエア・アメリカという
輸送隊(アメリカはその存在を認めていない)の物語。私としては「M★A★S★H」みたいな
感じかな、と思っていたら、活劇+人情ものであり、スケールとしては大分こぶりであり、
物語的にもたいして感動もない。

ロスで交通情報のヘリを操縦するビリー(ダウニー)は、不思議な人物にスカウトされ、
ベトナム戦争下のラオスで物資を輸送する航空部隊エア・アメリカの操縦士にならんか、
と勧誘される。
大型機なんて操縦したことも免許もない、と断るが、免許は無効でとればいい、といわれ、
現状から抜け出したかったこともあり、ラオスの基地に行くことに。
そこで出迎えたのは、ジーン(メル)以下の、全米から集められてきた半端もののパイロット
たち。あらくれだけどチームワークはいいし、友人を助けるという友情もある。

ラオスの集落に食料品を落とし、共産化を阻止する働きを米政府の指揮下でやっている
反面、ラオスで栽培されているケシの花から精製されるヘロインの密輸もラオスの腐敗
将軍のもとで、暗黙のうちに処理され、米軍に横流しされている。
これを本国から査察にきた上院議員。なんとか上手くとりなそうとするが、やがて、エア
アメリカが、麻薬の輸送の手助けをしていると確信、犯人を差し出せ、と迫られる。
こまったエア・アメリカの幹部は、ジーンとビリーに麻薬の入った救援用の小麦粉を
運ばせ、降りてきたところを逮捕しようと計画した。

これを積んで飛びたったビリーとジーンは、策略に気がつき、小麦粉の中から麻薬の袋を
発見、これは空中へ放り出し、、下でラオス軍らが待ち受ける場所から遠くの旧日本軍
滑走路に着陸、前に自分が墜落させた大型輸送機の中にわざと突っ込み姿を隠すことに
成功。ラオス民族派の追手に捕まるが、彼ら民族派がだまされて旧式な銃をつかまされて
いることに気が付き、もっといい武器を仕入れてくるから、と信頼させて、基地に帰りついた。

ビリーは、こちらに来てから、武器をちょろまかして貯めておき、いつかアメリカに帰って
商売をやりたいという夢があった。いよいよこれを積んで売りさばき、ラオスからおさらばする
段になって、親しいボランティアの女性友達から、難民を救ってほしいと頼まれる。
せっかく財を貯めて、輸送機に満載したのに、義侠心から、これらを破棄し、爆破させて
しまい、難民を救ったのだった。
そして、密輸のことも露見することとなり、将軍もアメリカに渡ったが事業に失敗、ジーンも
商売に手をつけたものの失敗、ビリーはヘリのパイロットに戻ったとさ。

思想性があるわけでもなし、ベトナム戦争の裏面史としての活劇、と割り切ってみるのが正解
かも。ギブソンもダウニーJr.も一本調子の演技になっちゃうんでどうしても起伏がないんだ
なあ。
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by jazzyoba0083 | 2008-12-17 22:56 | 洋画=あ行 | Comments(0)