●「プルーフ・オブ・マイ・ライフ Proof」
2007 アメリカ Miramax Films,100min.
監督:ジョン・マッデン
出演:グィネス・パルトロー、アンソニ・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・ディヴィスほか。
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だめな映画だとは思いませんが、なにか引っかかるもの(悪い意味で)が残る作品でした。それが
何なのか。グィネス演じるキャサリンの神経症的な性格が、映画の中で終始観る人をイラつかせる
(精神を病んだオヤジさんよりキツい)のだが、それが解決しないまま終わるからだろうか。
なんか自分までイライラして観終わるという感じ。

オヤジさんの数学的証明であろうと思われていたものが、実際は娘であるキャサリンが解いたもので
あるところは、はっとさせられたが、どこから話が始まるんだろう、とこれまたイラつく。
キャサリンに心を寄せ、その精神のありようにも心配を寄せる数学研究者でボーイフレンンドのハルに
対する態度も、その精神的不安定さにより、心から受け止められない。これにもイラつく。

事前に、亡くなった偉大な数学者の父親との関係で自分探しをする、というようなストーリーであることは
判っていたので、オヤジさん(アンソニー・ホプキンス)はどうやって死んで行くのだろう、と怖さもありで
興味があったが、冒頭のキャサリンの妄想で、静脈瘤による病気で63歳で亡くなり、明日が葬式で
あることが解る仕掛けは、スマートだった。
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若いころから天才の名前をほしいままにしてきた数学の大家で大学教授の父は精神を病んでしまい、
その世話を、自分も数学を学ぶ学生だった次女のキャサリン(グィネス)。その父も病で亡くなり、
後には103冊のメモが残されていた。
父の教え子のハル(ギレンホール)は、キャサリンに思いを寄せながらも、精神が安定していない
キャサリンにどう接していいかとまどう。彼は103冊のメモを読ませてほしい、どんな偉大な証明が
書かれているかもしれないから、と申し出るが、キャサリンは断る。ひそかに持ち出そうとした1冊の
ノートで警察を呼ぶ騒ぎとなってしまう。

葬式にやってきた今はニューヨークで働く姉のクレア(H・デイヴィス)は、すでに父が住んでいる家を
売却する契約を結んでいた。長い間自分を犠牲にして父の世話をしてきた妹の世話をNYで見たい
というのだ。だが、キャサリンは、ここにいたいのに、と反対する。精神病院に入れようとしたでしょ、とも
詰め寄る。確かに、姉はその可能性も見ていたのだった。

やがて、ハルが手にしたノートに世紀の発見となるべき証明が書かれていることを見つけた。実は
父が亡くなる直前、キャサリンは父の助手のようなことをしていて、一緒に数学の証明について勉強
していたのだが、ある日、閃いてある定理の証明に成功していた。

ハルが見つけたノートの中身は私が書いたの、と姉やハルに説明するが、そんなことがキャサリンに
出来るわけがない。筆跡も父のものだと姉たち。疲れていたキャサリンにとってはもうどうでもいいこと
になっていた。しかしハルは大学の仲間や数学や物理学の教授に、ノートを見せ、その証明が実際
素晴らしい発見であることが解った。
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キャサリンは葬儀を終えて、姉とNYに行くことにした。ハルは、このノートはどうするんだ、君の手で
世界に発表すべきだと、去っていくクルマの窓からノートを投げ入れた。

実は、キャサリンは父と共同で定理を証明する研究していたが或る夜、二人同時に証明に成功したと
お互いに声を掛け合う。キャサリンは父のノートを読んで、驚き、涙が出てきたのだ。
そこに書かれていたのは、数学の証明ではなく、証明の体を借りた、散文詩のような意味のわからない
文章であったのだ。父は本当にイカレてしまっていたのだ。つまり、あのノートはキャサリンが書いたもの
であったのだった。神経に変調をきたしながらの勉強だった(自分も父のような精神破たん者になって
しまうのではないかという不安)ので、自分自身誰が書いたのか良く解らない混乱状態になっていたのだ。

NY行きを待つエアポートから姉を振り切って、大学に戻ったキャサリンは、自らの手でもう一度自分の
書いた証明を、検証しようと決意した。その横にはハルが座っていたのだった・・・。

結局、父親と同じくらいの数学の天才であったキャサリンが7年にも及ぶ精神病の父の看護に疲れる
中、自分も父と同じ病気になるのでは?という恐怖に襲われつつも、愛してくれるハルの力を借りて、
自らを再生していく、というお話だ。

監督は「恋に落ちたシェイクスピア」のジョン・マッデンだし、原作はデヴィッド・オーバーンのピュリッツァー
賞受賞の舞台劇だし、出ている配役も一流どころを並べたが、イラつきからのリリースが満足でないので
カタルシスを感じきれず、どこか引っかかったまま終わってしまったのが残念だった。
グィネスってもう少しきれいだと思っていたが、お年を召された、ということか?
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-29 22:10 | 洋画=は行 | Comments(0)

ビッグ Big

●「ビッグ Big」
1988 アメリカ Gracie Films,20th Century Fox Films,102min.
監督:ペニー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、ロバート・ロジア、ジャレッド・ラシュトン、ジョン・ハード他
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佳作!20年以上も前の作品だが、古さは感じない。シチュエーションもこれといって目新しいものでは
ないのだが、面白く観れてしまう。脚本の上手さだろう。
監督は「レナードの朝」のペニー・マーシャル。女流らしい、優しい目線を感じる。ふと気が付くと笑顔で
画面を見ている自分がいた。そういう映画だ。長さも丁度いい。荒唐無稽なのだが、ばかばかしくない。

13歳のジョッシュは、そろそろ色気づく年頃。きょうもきょうとて親友のビリーとつるんで、学校で
女の子の品定め。ある日、家族で遊園地に行くと、絶叫マシンの行列にあこがれの女の子が。
勇んで家族と離れ、1人で、彼女に声をかける。が、そこにボーイフレンドの登場。「彼、クルマ運転
できるの」と。しかたなく1人でマシンに乗ろうとするジョッシュだったが、残念ながら伸長が足らず、
ハネラれてしまう。
悄然としてジョッシュは、願いをかなえる魔王のゲーム機の前に行き、25セントを入れて、
「もっと大きくなりますように」と願いを掛けた。すると、機会から、カードが出てきて、「願いは叶えられた」
と。

そして次の朝,目覚めたジョッシュは、鏡に映った自分の姿にビックリ。30歳近い大人になっていたのだ。
魔王の願いは叶ったんだ、とは判ったが、家族に合わせる顔がない。勇気を出して母親に接近すると
強盗だと思われ、ナイフを振り回されるし、うちのジョッシュをどこにやったの!といわれる始末。

オヤジの服を着て、学校に行き、親友のビリーに実情を話す。彼も最初は理解できなくて、逃げようと
したが二人しか知らない歌をジョッシュが歌ったことから、何とか彼がジョッシュであることを飲み込み、
二人でニューヨークに行き、あの人形を探し出し、元に戻すお願いをしようということになった。

ニューヨークの役場で、そうしたものの捜索を依頼すると、運が良くて6ヶ月かかるといわれてしまう。
そこでジョッシュは仕事を見つけることに。自分がテレビげームなどおもちゃが大好きだったので
おもちゃ会社の面接を受けることに。要領を得ない面接だったが、なんとかデータの入力係として
雇ってもらうことに成功した。

画面に向かって終日データの入力をしただけで、子供にとっては大金の週175ドルを貰えた。そこはまだ
子供。親友のビリーとたくさんお菓子を買い、おもちゃを買って、ホテルで「豪遊」したりしていた。

ある土曜日、おもちゃ屋さんに行ったジョッシュは、いろんなおもちゃで13歳の子供らしい感覚で
ビリーと遊んでいた。一緒に踏むと音が出る鍵盤で一曲演奏したおじさんこそ、自分の勤めるおもちゃ
メーカーの社長であった。彼の13歳の感性で語るおもちゃの感想は新鮮で、社長はたちまちジョッシュが
気に入り、副社長に抜擢したのだった。
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面白くないのは、上昇志向たっぷりのポール。ガールフレンドのスーザンも、にごりのない子供のような
(子供なのだが)ジョッシュに心を奪われていき、ついにはポールの元を去っていってしまう。

副社長になって高給取りになりニューヨークのど真ん中に広いマンションを借り、おもちゃだらけにして
楽しんでいたジョッシュだったが、家族は誘拐されたままになっていると思っているので、手紙を書いて
無事を知らせたりしていた。(数ヶ月後には元に戻るから、)近いうちに家に帰るからと。

そのうちにジョッシュとスーザンは大人の関係になっってしまう。しかし、別れの時期は確実に近づいて
いる。彼の開発するおもちゃも次第に子供の発想から離れて行き、オフィスに遊びにくる親友ビリーも
忙しい、人に合う約束がある、と追い返し、ビリーを怒らせてしまう。

しかし、ビリーの家に役場から魔王占いのある場所を知らせる封書が届いた。ビリーはこれをジョッシュに
届ける。スーザンは自分と暮らしていても結婚しようといわないジョッシュにイライラしていた。それを
見たジョッシュは、スーザンに「自分は13歳の子供なんだ、魔術で大人になってしまったんだよ」と説明
するが、当然スーザンは頭から信用しない。

オフィスで新しいおもちゃのプレゼンをしていたジョッシュは、そのおもちゃが19ドルすることをポールから
指摘され、子供がそんなにお金をもっているのか?と責められる。その瞬間、ジョッシュはやはり自分は
家に帰りたい、と思い、オフィスを出て魔王のいる遊園地に出かけた。後を追うスーザン。
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ジョッシュは魔王の人形に願いを掛けた。家に帰りたいと。そのとき後を追ってきたスーザン。彼が言って
いることをやっと理解できた彼女だったが、彼と別れることは切なかったものの、やはり家族のもとに
帰らなければならない人だ、と理解し、彼を家まで送っていった。ラスト、クルマを降りて家に向かっていく
ジョッシュは、ふと目をそらして、今一度見ると、すでに13歳の子供に戻っていた。笑顔を浮かべ帰路に
ついたのだった・・・。

「パンチライン」と同じ年の作品でトム・ハンクスは32歳。彼の明るさ軽さがいい意味で映画を暖かい
タッチにしている。それと悪人がだれも出てこない、人が死なない、というディズニーが作りそうな映画
のタッチ。子役のジョッシュとビリーがいい感じだし、最近はテレビでしかその姿を見ないスーザン役の
エリザベス・パーキンスも、当時のソバージュヘアこそ時代を感じさせるが、なかなかいい味を出して
いたと思います。
機会があれば、一度ご覧になるといいとお勧めできる映画です。
この映画の
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-28 22:50 | 洋画=は行 | Comments(0)

「フールズ・ゴールド カリブ海に沈んだ恋の宝石 Fool's Gold」
2008 アメリカ Warner Bros.Pictures,De Line Pictures,113min.
監督:アンディ・テナント
出演:マシュー・マコノヒー、ケイト・ハドソン、ドナルド・サザーランド、ユエン・ブレブナー、アレクシス・ジーナ
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そこそこの配役なのに、いまいちしまりのない出来になっちゃっているのは脚本の詰めの甘さか。
アドベンチャー、サスペンス、ラブコメ、いろんな要素が入っている欲張り映画なのだが、結局は
夫婦再生の結論か。 カリブ海の光景は美しいが、既視感たっぷりの物語。

スペインのフェリペ国王の婚礼に使うために宝石や金貨を満載した帆船団は、先を急ぐあまりにハリケー
ンに突っ込み、沈んだ。1715年のことであった。

トレジャーハンターのベンジャミン(マコノヒー)と相棒のウクライナ人アルフォンゾは、今日もカリブの海に
財宝を探して潜っていた。しかし、彼らの不注意で、借り出していた船を火事で沈めてしまった。
しかし、その時、スペインの沈船が近くにあることを証明する皿のかけらを発見したのだった。
しかし6万ドルもの借金を背負ったベンジャミンは、島を取り仕切るビッグ・バニーに追われる身となった。
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一方、彼の妻テス(ケイト・ハドソン)は、宝石探しバカのベンジャミンにほとほと愛想を尽かし、離婚を
考えていた。本来ならば大学院で歴史を学び、静かな生活を送りたかったが、ベンジャミンと結婚した
ばかりに周囲はいつも騒がしかった。

そんな彼女が職を得たのが、大富豪ナイジェル・ハニーカット(ドナルド・サザーランド)の大型クルーザー
のキャビンアテンダントだった。彼には若気の至りの勢いで愛したカジノの女が生んだジェマというアホな
娘がいた。
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ベンジャミンは、ビッグ・バニーの一味に重しを付けられて海に沈められたが、危ういところで足の鎖を
ほどくことができ、離婚調停日の午前10時に家庭裁判所に出廷することは出来た。しかし定刻を
数分過ぎたことで、離婚はすでに成立、財産はテスのものになったのだ。しかし全財産と思っていた
船も人出にわたりしかも火事で沈んでしまったことを知ったテスは、ベンジャミンの頭を殴りつけて
去って行ったのだった。
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そんなベンジャミンがハニーカットの娘が海で飛ばしてしまった帽子を体を張って取ったことから、
大型クルーザーに乗ることになり、そこでテスとも再会したのだった。ベンジャミンから皿の破片の底に
付いていた家紋や皿の柄から、間違いなく、その皿はスペイン王家のものであり、財宝を積んだ船は
そのあたりにあることを確信した。
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二人は、新婚旅行でスペインに行った時マドリードの図書館に2年間通い詰め、そこで、財宝船の
謎を解くヒントをたくさん得ることに成功した。それによれば財宝は旗艦カピターナからオーレーリア号に
積みかえられていた、オーレリア号は、ビッグ・バニーの所有する島の一部に乗り上げたことが
判る。島の教会の地下室から記録を探し出した二人は、オーレーリア号の船長の日記を墓の中から
探し当てたのだった。
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ハニーカットは二人から財宝の話を聞いて、娘と宝さがしに乗り出すことにしたが、ベンジャミンの
宝探し仲間のモーらが、一足早く、皿の発見場所にいて、宝探しを始めていた。
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最終的にオーレーリア号の場所を探し当てたベンジャミンらだが、ビッグ・バニーと彼の雇った殺し屋ら
が宝の横取りをもくろみ、二人を襲ってくる。
テスを人質にして水上飛行機で逃げようとするビッグ・バニー、その時、ハニーカットの娘ジェマが水上
バイクで現れ、ベンジャミンを救いあげて、飛び立とうとする飛行機に追いついた。彼はこれにすがり
つき、飛行機からビッグ・バニーを突き落として、なんとか飛行機を不時着させた。

財宝は、引き上げられフロリダにモーとベンジャミンの名前を付けた記念館が作られてそこに展示さ
れた。ベンジャミンとテスの間は修復されおなかにはベビーが。ハニーカットと娘ジェマ、ジェマと
アルフォンゾ、ベンジャミンとモーの間もすべて上手くいったのだった・・・。

そこそこ面白いのだが、どこか安っぽいのはなぜか。財宝船団の旗艦船長と息子の話とか、その
息子が財宝を守るために取った行動など、スペイン国王に絡む話は面白いのに活かしきれていない、
ライバルで仲間でもあるトレジャーハンター、モーの存在も活かしきれてない。逆にアホな娘ジェマの
顛末とかどちらかというとどうでもいいようなところに目が行っちゃってます。オチも、いまひとつひねりが
ないしなあ。
これだけあれこれ言われるのも、カリブの宝探しをテーマにした映画ってこれまでたくさん作られてきた
から、それだけ分野としてはハードルが高いのだよね。
ケイト・ハドソンは「あの頃ぺニー・レーンと」以来のファンだけど、この映画ではもう少し存在感が欲しい
ところ。賢いテスが、宝探しバカのベンジャミンと離れられないのはセックスだけ?それと相変わらずの
胸のなさは、水着のシーンとかあるだけにちょっと可哀そうかな。(要らん心配だな)
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ドナルド・サザーランドがいい押さえとなってはいましたね。
この映画の詳しい情報はこちら
まで
by jazzyoba0083 | 2009-07-25 23:20 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「幸せになるための27のドレス 27 Dresses」
2008 アメリカ Fox 2000 Pictures,Spyglass Entertainment,111min.
監督:アン・フレッチャー
出演:キャサリン・ハイグル、ジェームズ・マースデン、マリン・アッカーマン、ジュディ・グリアほか。
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『「グレイズ・アナトミー」のキャサリン・ハイグル主演のロマンティック・コメディ。27回も花嫁付添い人
として友人の幸せを見届けてきたヒロインが、ようやく自分自身の幸せを見つめて一歩を踏み出す
姿を描く。共演は「スーパーマン リターンズ」のジェームズ・マースデン。監督は「ステップ・アップ」の
アン・フレッチャー。
 世話好きのジェーンは人の幸せばかりを気にかけ、いまや結婚式では花嫁付添い人のスペシャリスト。
クローゼットには花嫁付添い人として着たドレスが27着も。ところが、そんな彼女も自分の恋には臆病で、
片想いの上司ジョージにいつまでたっても想いを告げられずにいた。そんなある日、ジョージがジェーン
のわがままな妹テスと出会って一目惚れ、あっという間に結婚まで話が進んでしまうのだった。
ショックを隠して2人の結婚準備に奔走するジェーン。一方、地元の新聞社で結婚式の記事を手掛ける
記者ケビンは、そんなジェーンを取材しようと執拗にアプローチを繰り返すのだったが…。』(allcinema)
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誠に判り易くシンプルな恋物語。設定も既視感の漂うものではあるが、主人公のジェーンにイライラしたり
応援したりで同化しやすい設定もよろしく、最後まで見切ってしまいます。ただ、映画館まで足を運ぶか、
というと、う~んという感じ。なので、昨年シネコンで予告編を見て面白しろそうだな、と思いながら、
WOWOWで上映される日を待っていた、というわけ。

個人的になじみの顔がでるわけでもないし、お人よしの姉ジェーンのあまりにも、のお人よしっぷりに
呆れたり腹が立ったりしましたが、蓮っ葉な妹が登場するにおよび、だいたいストーリーが見えてきます。

人の世話をすることが大好きで万事控え目なジェーンは、会社のボスに思いを寄せてるにもかかわらず、
有能な秘書代わりにいいように使われて、それでも、満足。大好きな友達の結婚式のコーディネートに
奔走し、介添え人を務め、感謝され、満足していた。介添え人をしたのは27人、その時のドレスも大事に
とってあった。
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そんなジェーンにひそかに思いを寄せつつ、地元の結婚事情を書いているライターのケビンは、ジェーンに
もっと自分を主張し、自分を大事にして、といろいろアドバイスをするが、ジェーンの臆病さは治らない。
そんなおり、小さいころから、なんでも姉に身の回りを任せてきてわがまま邦題に育った妹のテスが
ジェーンの家に転がり込んできた。テスはパーティーでジェーンのボス、ジョージに出会い、二人とも
お互いをよく知らないまま惹かれあい、結婚することになる。世話を焼くのは当然姉のジェーンだ。
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大好きなあこがれの人を妹に取られてもなお引っこんでいるジェーンにケビンはイラつくが、そんな
ジェーンのストーリーを新聞記事にし、脚色して掲載したことで、二人の仲は最悪に。
一方、妹の結婚式の準備をするジェーンは、父親がテスの結婚式のために、と亡くなった母親の
ウエディングドレスをプレゼントするが、テスは自分に合わないと勝手に切り刻んでデザインを変えてしまう。

ここに至って、ジェーンは妹に切れて、結婚式の前にお互いのこれまでをスライドショーで見せあう
パーティーで、テスは実は男癖が悪く、バツイチで、ジョージに合わせてベジタリアンだと言っているが、
実は肉大好きな女であることなど、テスの本性を暴くような写真を並べたて映し出すという意地悪を
仕掛けた。ジョージはテスの本性を知り、婚約は破棄。

これまで、自分の中で押さえつけてきたものを爆発させたジェーンだが、やったことの後味の悪さに自己
嫌悪に苛まれていた。
方や、記者のケビンはジェーンへの思いは断ちがたく、最後に分厚いシステムノートを持っていたジェーン
に、ブラックベリーをプレゼントし、彼女の前から消えるが、テスと別れたジョージのオフィスも辞めようと
したとき、初めてジョージに自分の気持ちを打ち明け、ジョージとキスを交わすが、二人とも何とも感じ
ない。あんなに憧れていたジョージだったが、実は恋ではなく単なるあこがれだったということが分かった。
そんなおり、ケビンからブラックベリーに電話が。彼の元に走るジェーンだった。
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そして、ついにケビンの胸に飛び込んだジェーンは、ケビンと結婚することに。テスも自分の我儘な生き方
を反省し、出直す決意をしたのだった。それをやさしく見つめるジョージ。過去自分が着た27着のドレスを
着た介添え人を従えていた・・・。

エンドロールがこの結婚式を報じる新聞の体裁を借りての、なかなかお洒落なコメント付き。

主人公ジェーンを演じたキャサリン・ハイグルはなかなかの美人と見ました。ジェームス・マースデンは
決してび男子では無いが、こういう役周りにはいいのでしょうね。どこか悪人面の雰囲気がある人です
よね。ま、気軽に観飛ばすにはいい映画じゃないでしょうか。目くじらを立てずにね。これラブコメを
観るときの心構え第一。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-21 23:10 | 洋画=さ行 | Comments(0)

「ジャズ・シンガー/ジャッキー・パリスの生涯 'Tis Autumn:The Search for Jackie Paris」
2006 アメリカ Hungover Rounge Inc.100min.<日本未公開・WOWOWにて観賞>
監督・脚本:レイモンド・デ・フェリッタ
出演:ジャッキー・パリス、アン・マリー・モス、ピーター・ボグダノヴィッチ、ジェームズ・ムーディ他
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相当ジャズが好きな私でも、この名前は聞いたような初めてなような、はっきりしない存在で、もちろん
CDは持っていませんでした。この映画を見て、改めて通販サイトの視聴を通して彼の歌声を聴くと、
CDが欲しくなりました。白人の明るい屈託のない歌声は、クルーナー唱法でない、いい意味で軽く
明るい歌声は、シナトラやクロスビーらとは違う魅力がある、と感じました。

しかし、そんな明るい歌声で素敵なジャズを歌うジャッキー・パリスの生涯には、明るくないことの
オンパレード。
 『1926年9月20日ニュージャージー州ナットレイ生まれ。若い頃はギター奏者として活躍し、47年に
MGMからレコード・デビューした。49年、50年はライオネル・ハンプトン楽団で歌い、クラブを活動の
場とした。50年代の後期にはタップ・ダンサーとしてショー・ビジネスの世界でも活躍。』
とネットを引くとTUTAYAのページに簡単な紹介があるのみ。
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ジャッキー・パリスは、40年代から60年代の短い期間、高い評価を受けたジャズシンガー。玄人から
市井のジャズファンまで親しまれたが、その甘い歌声の裏側には、重なる結婚の失敗、当時、
芸能界を牛耳っていた(といわれる)マフィアと手を組まなかったこと、などから一線から消えていく。
そして、一時は死んだ、と思われていた。そんなジャッキーが2003年に復活ライブを開いたのだ。
あの往時を偲ばせる甘い歌声は、声の張りさえ多少衰えたものの健在であった。

ジャズ好きなドキュメンタリー映画監督レイモンドは、ある日ジャッキー・パリスの歌声に触れ、CDを
探すが、行きあたったのは日本製の再発盤であった。彼の人生に興味を持ったレイモンドは
ジャッキーを探し出し、彼の生涯を、貴重な映像と写真、関係者の証言で綴っていく。

本人のインタビューもふんだんに取り入れられているが、彼は自分が不遇であったといわれることを
好まない、という。ジャッキーのような天才肌の不世出の歌手で、周囲の評価も高かったシンガーでも
実力だけでは芸能界の頂上を極めることは難しいということだろう。
一つにはマフィアとの決別もあっただろう。シナトラやサミー・デイヴィス・Jr.、ディーン・マーチンらの
イタリアマフィアとの繋がりは有名であった。ジャッキーもそうであればラスベガスの大ホテルでの
ディナーショーやテレビで自分の名前を付けたショー番組を持つことくらいそう難しいことではなかった
だろう。

インタビューで子供はいない、と語っていたジャッキーだが、最初の妻との間に息子がいた。彼も
オヤジのような歌手になろうとしたが、才能の無さをいち早く知り、またクスリの影響もあり、今は
母親と暮らす、全身刺青の落ちぶれた生活。横で、前妻がジャッキーをののしるが、息子はオヤジを
尊敬しているし、あんなオヤジのいる家庭を持ちたいともいう。ジャッキーの複雑な家庭生活の
一端を垣間見る思いだ。

2003年の復活ライブの翌年、ジャッキー・パリスはその生涯を閉じた。78歳だった。
ジャズファンならずとも、彼の生涯は興味深いだろう。ジャズ好きなら、前のめりで観れる内容だ。
この映画の詳しい情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-20 22:40 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「告発のとき In The Valley of Elah」
2007 アメリカ Blackfriars Bridge Films,Summit Entertainment 121min.
監督:ポール・ハギス
出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン、ジョナサン・タッカー他
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「クラッシュ」で名を挙げたポール・ハギスが、現実に起きた話をベースに原案を作り、脚本を書き、
製作にもタッチした、イラク戦争に参加した若者の悲劇と、それに巻き込まれた家族の悲劇を
ミステリータッチで描く。どこかトミー・リー・ジョーンズがクリント・イーストウッドと重なる。

ベースがミステリーで、軍警察と地元警察の対立なども加わり、スピード感を持って映画が進む。
そして、にじみ出てくるような、戦争の狂気が、事件の全貌が明らかになるに従って明らかとなってくる。
なかなか秀作と見た。渋めの配役(シャーリーズ・セロンも地味目な役どころ)で、戦争の悲劇と言う
ものを、表層的、イベント的になるのを抑制しているように感じた。

2004年1月、元軍警察のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)の元にイラクから帰還した
息子のマイクが無断離隊した、との連絡が入る。父を見習って陸軍に入り、祖国を守ることに情熱を
傾けていていた息子に限って、姿を消すなんていうことがあるはずがない、と思う。
まず、地元警察に行って捜索を訴えるが、それは軍警察の所管、と相手にしてくれない。続いて
軍に行き、同じ隊にいた仲間たちに会い、いろいろ尋ねるが、心当たりがない、という。ハンクはマイクの
机の中から携帯電話を黙って持ち出した。

携帯電話の住所録に何かヒントがあるか、とも考えて業者に中のチェックを頼む。だが出てきたリストから
は、何の手がかりも得られなかった。しかし、カメラでとらえた映像や動画には、熱で相当画が傷んでは
いたが、移動する軍車両の中とか、何かをハネたところとかが写されていた。
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息子の足跡を辿っていくと、やがてイラク戦争で起きた様々なことが明らかになってくる。そのころ
地元警察の女性刑事エミリー(シャーリーズ・セロン)が、ハンクの見方になっていろいろ調べ始めた。
と、直後に焼死体が発見された、との一報が入る。しかも、遺体は切り刻まれて、焼かれていた。

遺体が発見された場所が軍の敷地内なので、軍警察の管轄となり、何やら秘密めいた捜査が行われ
ていくが、マイクの指摘で、殺されたのは地元警察のエリアで、引きずられて軍の敷地に来て焼かれた
のだ、と判明、地元警察も捜査に乗り出す。
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父ハンクは軍警察や地元警察の協力を、元軍警察という立場も利用して引き出し、まずハンクの仲間
たちから、殺された夜の本人や仲間たちの行動を洗っていく。しかし、仲間たちはどうやら口裏を
合わせているようだ。そこで、ハンクは無理やり仲間の一人一人に事情を聴いていく。
すると、嘘を言っていたことが判り、殺したのは仲間の一人で、動機はケンカの果てであったことも
わかった。戦地では当たり前のことで、ケンカしてもすぐに仲直りしていたのだが、大麻をやっていたこと
もあり、仲間の一人はとっさにナイフでマイクを刺したという。(42か所も)
逆の立場だったら俺が刺されていたさ、と平然と言う。
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また写っていた写真から、マイクは運転していた軍用車でイラクの少女をハネてしまい、それを放置
してきたことを気にしていた、ということも判ってきた。
戦地では、車両は止まると標的になるので、何があっても止まるな、と命令を受けていた。マイクは
道に茫然と立っていた少女を避け様とクルマをとめようとするが、仲間から止まるな、と言われる。
結局、マイクは少女をハネてしまった。マイクはクルマを無理やり止め、ケイタイでハネた少女の姿を
撮影したのだ。それは自分に忘れるな、と言い聞かせる良心に突き動かされたかの様な行動であった。
そんなことがあってからマイクは戦地から父に電話し、あることが起きたんだ、父さん、僕をここから連れ
出してくれ、と話してきた。ハンクはそれを単なる泣きごと、と思い、「あること」について聴いてもやらな
かった上、しっかりしろ、おざなりに励ますだけで電話を切った。思えば、マイクはSOSを発信していた
のだ。父はそれに気づいてやれなかったことをいまさらながらに悔いたのだった。

母(スーザン・サランドン)は、すでに長男も戦死していて、次男まで殺され、父に憧れて軍に入った
次男が死んだのはあなたのせいだ、とハンクを責めるのだった。2人しかいない子供を二人とも戦死
させてしまった母の心痛はいかばかりか。こんな光景は先の大戦では普通にみられた光景だったのだ
ろう。しかし、今現在でも、こうした国家の英雄と称揚される陰で、悲痛な思いをしている親はアメリカ
にはたくさんいるのだろう。トム・ハンクスの「プライベート・ライアン」のストーリーを思いだした。
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それにしても、出来た息子、と信じていたマイクが、戦地では狂気の中で平常心を失い、大麻に走り、
(走らなければ戦争なんてやっていられなかったのだろう)、同じ状況の中の良かった仲間に殺された
状況を把握していくに従って、なんとバカな戦争をしているのだろう、ということが解ってきた。

ラスト、戦地のマイクが自分に送った封書を開けたハンクはそこにボロボロになった国旗と隊の仲間との
集合写真があった。写真の入った封筒には「dear dad」と記されていた。
ハンクは、国旗を地元警察の国旗掲揚ポールに天地さかさまにして掲揚した。国旗を天地逆にして
掲げることは、緊急の救助を要請しているときのサインだ。まさに、この国は、「緊急の救助」を必要と
するほどに病んでいるのだ・・・・。(この国旗の下りは、映画の前半にハンクが地元警察署の前を
通りかかると、国旗が逆になっていて、クルマを止めてプエルトリコ人だ、という係官に理由を話して
注意する、という光景があるが、これが伏線になっている)
ただし、日の丸では、出来ないし、三色旗の国は別の国の国旗になる恐れがあるな。

アメリカという国は、戦争が途切れないから、こんな映画は後を絶たないのだろうな。そしてこういう映画
を作れてしまう、という国でもあるわけだ。銃も自由だしなあ、不思議な国だ。

『原題のIn The Valley of ElahのThe Valley of Elahというのは、ダビデが古代イスラエルの
敵だったペリシテ人の巨人兵士ゴリアテを投石器で倒した場所で、映画でも(シャーリーズ・セロンの)
子供に教える形で紹介されている。
ペリシテはパレスチナの名称の由来であり古代イスラエルの敵だったから、ゴリアテとは、現代に言い
換えれば、イラク戦争開戦の大義名分となった、イラクが保有しているとされ、結局持っていなかった
大量破壊兵器のメタファーじゃないか、と思えてくる。とすると、原題自体がイラク戦争のメタファーという
ことになる。なのに邦題の訳分からなさは一体何なんだろう。』(by satolog)

この映画の詳しい情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-17 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

10人のワケあり男女 Park

●「10人のワケあり男女 Park」
2006 アメリカ Mello Pictures LLC、87min.<日本未公開・WOWOWにて観賞>
監督・脚本:カート・ヴォルカー
出演:ダグニー・カー、ウィリアム・ボールドウィン、デヴィッド・フェナー、イザベラ・マイコほか。
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Parkとは公園という意味と駐車という意味がかけられているのだろう。ロスを一望できる丘に、それぞれ
音楽を鳴らしながらクルマで集まってきた10人のワケあり男女の群像劇。ロバート・アルトマンの
作品の50分の1ほどの魅力しかないけどね。着想は面白ろそうなのだが、収斂されるのが全てセックス
であるのが嫌になるな。それがこの監督さんの狙い目であろうことは判るのだが。

まず、おんぼろワーゲンに乗ってきた若い女性。失恋でもしたのか自殺をするが、ドジばっかりで
成就出来ない。続けてやってきたペットクリーニングの二人。女のほうは売春をセカンドビジネスに
している。そこにやってきたでかいSUVに乗った中年男性。売春婦をクルマに入れて、ことに及ぶ。
それを一段高いところから、親友と見ている妻。彼女らは、覆面をして、この車を幅広ガムテープで
ぐるぐる巻きにしてしまう。ペットクリーニングの男は、なにやら工具を借りに来る女性が気になり
付いていくとどうやら自殺を図っているらしい。自分もなんだか人生いやになっていたので、二人で
自殺しようということになる。
更にワゴン車に乗ったビジネスマン2人とOL2人。ランチを公園で、という設定だったらしいが、
OLが男たちに、あんたたちゲイでしょ、というと、いや違う、ヌーディストだ、とカミングアウト。
そして、OLたちに一緒に裸になり自由を獲得するのだ、とか言っている。売春婦と夫をクルマに
閉じ込めた妻は親友とレズの関係に・・・。

という風にかなり強引でハチャメチャな設定で映画は進む。90分に満たない掌編なので、あっという間
に終わっちゃうが、食いたらなさはおびただしい。知っている人も出てないし。監督は何を言いたかった
のだろうか?
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-16 23:25 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「ワイルド・ブロウ Illegal Tender」
2007 アメリカ New Deal Production,107min.
監督・脚本:フランク・レイエス
出演:リック・ゴンザレス、ワンダ・デ・ジーザス、ダニア・ラミレス、ジェシカ・ピメンテル、マニー・ペレス他
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もともと観るつもりがなかったけど、難しい映画は観たくないな、と思いWOWOWの録画を紐解いた。
途中で早送りをしてしまったほど、私には超B級映画だった。
21年前にブロンクスである麻薬の売人ウィルソンが親玉のコルデロに殺される。その時に生まれた
ウィルソン・ジュニアは、いまや頭のいい大学生に育ち、彼女のアナともいい感じ。ダッジ・チャレンジャー
のトランクにJBLのスピーカーを仕込み大音響でラップを鳴らして通学するという、ごたいそうな身分。
(自分がなんで裕福なのか気が付いていないという設定が信じられない!母親は無職なのにプール
付きの家にどうやって住めるのかよ!大学生ならもっと頭使えよ) 年の離れた弟とも上手く行っていて
何不自由なく暮らしていた。

そんなとき母親が急に引っ越そうといいだす。彼女はずっと殺し屋に追われる身だったのだ。母親は
ジュニアに父親の秘密を告白する。自分は残る、といって母と弟だけは一時避難していった。
その家でアナと一緒にいるときに、予告通り殺し屋がやってきた。銃で応戦するジュニア。
殺し屋に応戦しながら、重傷を負わせたものの留めをさせなかったのが甘い。

殺し屋に追われる生活を終わりにしようとジュニアは親玉コルデロがいるプエルト・リコに飛ぶ。そこで
コルデロと対決したジュニアは、コルデロから、彼の母親が200万ドルを奪って逃げていることが
許せないのだ、と言って、ボコボコにして帰した。

帰宅したジュニアは母にコルデロとの会話の一部始終を話す。そして、自分が大学に行ける学費は
どうしているのか、など聞くが、母は株券などを見せてこれがあるからよ!とか説明する。奪った金で
買った株券なのにねえ。が、ジュニアがコルデロは金を奪われたことを恨んでいるのだ、と説明すると
母は急にあわてる。コルデロの狙いは金じゃない、殺し屋はまたやってくると。
すると案の定、2人組の殺し屋がやってきて、ジュニアと銃撃戦となる。殺し屋2人をやっつけたが、
ジュニアは母とともに再びコルデロに会いに行き、この争いを終わらせようとする。しかい、一人で
コルデロに会ったジュニアだったがコルデロの口から出た真実は驚くべきものだった。

21年前からコルデロがしつこく母親の命を狙うのは、実は彼の最愛の妹が手下の売人だったウィルソン
と出来てしまい、しかし、ウィルソンは母を愛していたので、結ばれないと知った妹は薬で自殺する。
最愛の人を奪われたコルデロは、ウィルソンを殺し、さらに母を狙ったのだった。そう真実を告げて
ジュニアに銃を向けた瞬間、母が現れ、コルデロを射殺してしまう。トドメまでさして。
逃げた二人をコルデロの部下が追うが、その部下は島が自分のものになったことで満足し、二人を
解放する。(都合良すぎ)。

そして殺し屋の不安から解放された一家はまた幸せに暮らしましたとさ。200万ドル抱えてね。

まあ、呆れるほどのご都合主義にあふれた映画であろうことか。母親の愛情が強いことは判るが、
ジュニアに「父を恨むなら、世の中の家族のために働く父親みんなを恨むことね。人間はだれでも汚点は
あるわ」だって。犯罪を正当化しちゃあいけませんぜ。だいたい自分の夫が浮気して妊娠させた女が
自殺し、その兄貴に命を狙われても仕方のないこと。それと200万ドルはやっぱり、コルデロから
かっぱらったんじゃないの?(母はあの人はコルデロの金には硬貨1枚手をつけてないわというけど、
どうだかね。親玉の妹を頂いちゃう奴だぜ)
自分のことを全部正当化してしまう思い込みの激しい母は強し!!
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-15 22:48 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

ノウイング  Knowing

「ノウイング Knowing」
2009 アメリカ Summit Entertainment,Escape Artists、121min.
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン
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「未知との遭遇」とか「E・T」、最近のテレビドラマでいうと「The 4400」とか、宇宙の生命体と人間の
関係を描いたものは、「宇宙戦争」や「クローバー・フィールド Hakaisha」みたいに敵対する相手が
描かれていても、大好きです。というわけで、この作品も奥さんといそいそと出かけました。

1959年のアメリカのある小学校。いましも、開校記念として50年後に開封するタイムカプセルに入れる
未来の光景を描いた絵画を生徒たちが描いている。しかし、一人の女の子、ルシンダだけは、紙に
びっしりと数字を描いていた。何かにとりつかれたように。先生は、その子から紙を取り上げて、カプセル
の中にしまった。

そして50年後の2009年。MITで宇宙理論を教えるケストラー教授(N・ケイジ)の息子、ケイレブが通う
学校で、そのタイムカプセルが開けられる儀式が執り行われ、50年前の画が現在の生徒たちの手に
渡されたのだった。ケイレブが掴んだ手紙には、あのルシンダが描いた数字の羅列があった。

ケイレブは何の関心もなく、カバンの中に入れていたが、家に帰って、その紙がカバンからはみ出て
いることに気付いたケストラーは、その数列に何か意味があるのでは、と思い立ち、解析に乗り出した。
まず気がついたのは9.11の悲劇とそこで死亡した人の人数だった。それをヒントにケストラーは、
その数字が過去に起きた大災害の日付と人数を示しているのだ、と信じるようになった。彼は同僚に
説明してみるが、偶然だよ、と信用されない。数字に意味を与えているのは君だよと。
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しかし、未来に起きるであろう3つの事件について、なんとか自分が防げないか、と考えていた。という
のも彼の妻は多くの犠牲者を出したホテル火災で亡くなっていて、その時のことも数字で示されていて、
この紙を手にしたのも、あと3つあるこれからの災害を止めろと言われているような気がしたからだ。
ある雨の日、クルマの渋滞にハマって往生し、クルマをおりて、先頭まで歩いていき、事故を整理して
いた警官に話しかけていると、上空から旅客機が落ちてきた!目の前の惨劇!必死で救助しようと
するが、火災を起こした飛行機から簡単に人を助けられるものではない。81名の犠牲者が出る事故が
起きると仲間にも言っていたので、いよいよ同僚もただごとではない、と信じるようになった。
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更に、クルマのGPSから、描かれていた数字では解読できていなかった数字は、事故の場所の緯度
経度を現していた、ということも判った。すると、最後から2番目に描かれていた数字から、事故の起きる
場所と日にちが特定できた。

ケストラーは、FBIに、その場所を指摘し、爆弾か何かが仕掛けられている恐れがあるから人々を
避難されろ、と電話する。そして、自ら現場に行ってみると、警察は何もしていない。近くにいた警官に
食ってかかると、実はケストラーが犯人ではないか、と疑ぐられていたのだった。しかし、怪しい男を見
つけ追いかけるケストラー。彼を追いかける警官たち。犯人?は地下鉄に逃げ込み、追い詰められるが、
膨れたコートの中から出てきたのは万引きしたCDだった!
とその時、反対方向から来た列車が脱線、多くの客でごった返していた地下鉄のホームに突っ込んで
きたのだった。ケストラーは、とっさに近くの妊婦を抱えてしゃがみこみ、なんとか助かることが出来た。
結局最後までルシンダが書いた数字の予言は当たってしまった。最後の文字を解読しなければならない。

一方、ケストラーは、この数字を描いた女の子を探そうとする。その子は当時の担任の先生などから
からすぐに判り、家に行ってみると、若い母親と娘がいた。後を付けていくと自然博物館に入って行った。
まず子供同士が仲良くなり、ケストラーは、母親のダイアナに接近し、本当の話をする。
するとダイアナは、思い当たる節があるのか、娘を連れて帰ってしまう。

あきらめきれないケストラーは、ダイアナに母親のことを聞き出し、更に彼女はすでに亡くなっている
ことも判り、亡くなって以来近づいていなかった母親が住んでいた家にいってみた。そこをくまなく探すと
ベッドの裏にいくつものEveryone Elseと描かれていた。50年前にルシンダが最後に描いた数字の
3が2つ並んだものは、逆から描いたEが2つだったのだ。それは、大きな悲劇がやがて皆に起きる、
つまり人類滅亡への警告だった。
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その頃、ケストラーと息子ケイレブに近づく影があった。(なんとなく宇宙人だなあと判る)。ダイアナの
案内で母ルシンダが住んでいた家を捜索したケストラーは、ルシンダが拝んでいたいう画を手に入れた。
そこには太陽が書かれた女神たちが描かれていた。ケストラーは、最近どうも暑いな、と感じていたため
ピンと来て、大学の研究室へ行きコンピュータを叩いてみると、太陽のスーパーフレアが迫っていること
が判った。実家の両親には地下に逃げるように言い、ダイアナと娘と一緒に洞窟に逃げる算段をした
ケストラーだが、途中で、ケイレブとダイアナの娘アビーが、男らに誘拐されてしまう。必死に後を追う
ダイアナは、自分が電話している間に連れ去られたことにパニックになり、人のクルマを拝借して
二人が乗っているだろう自分のクルマを追いかけたが、ある交差点で大型トレーラーと衝突してしまい、
命を落としてしまう。後を追ってきたケストラーは、あまりの悲劇に茫然とするが、更に息子たちを追い
かけルシンダの家の近くでタイヤの跡を見つける。
後を追っていくと、数人の男たちがケイレブとアビーとともにいた。二人は、滅亡する地球から生存を
認められた選ばれた人間だったのだ。ルシンダもそうだったが、ケイレブもアビーも、宇宙人の言葉が
幼いころから判ったのだった。ケストラーは息子と連れて行ってくれと頼むが、断られる。
ここに至って、ケストラーは、息子が人類としての将来を託すと悟り、大きな母船に吸い込まれていく
二人の子供らを見送ったのだった。その後、スーパーフレアは地球を襲い、炎の中に吸い込まれて
いった。
一方、宇宙のどこかの地球に似た星で、ケイレブとアビーは手をつないで草原を走り回っていたのだ。


そんな映画です。50年前の古い時期から始めるのは「未知との遭遇」と同じ手法。数字の謎も目新しい
ことではない。(「サイン」とか)ただ、テンポがいいのと、惨事のCGが良くできているので、2時間をぐい
ぐいと引っ張ってくれる。ただ、ラスト20分、宇宙人が出てきて、選ばれた二人を他の星に誘う(選ばれた
のは地球上のあらゆる国に及んでいた)シーンは、ファンタジーではあるが、それまでのリアリティと
あまりにもかけ離れているイメージなので、ちょっと何だかなあ、という気分になった。決して悪い映画だ
とは思わないけど、カタルシスのありかたって、ああいう風にしか描けなかったかなあ、というのが素直な
ところ。
ローズ・バーンは29歳だけどえらく老けて見えたな。ニコラス・ケイジの困り顔は、もはや芸術の
域か(笑)
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-12 17:30 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「ブラック・サイト Untraceable」
2008 アメリカ Cohen/Pearl Productions,Lake Shore Entertainment,100min.
(R-15)
監督:グレゴリー・ホブリット
出演:ダイアン・レイン、ビリー・バーク、コリン・ハンクス、ジョセフ・クロス、メアリー・ベス・ハート他
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えぐいシーンも幾つかあるが、ネット社会の恐怖をリアルに描いていて、結構洒落にならない怖さを
感じた。この映画をまねる奴がでるんじゃないかな、と。ところどころ詰めの甘いところも散見されるが
まずは面白く観終わった次第。

FBIポートランド支部でサイバー犯罪専門の捜査に当たる、ジェニファー特別捜査官(D・レイン)は
ネット上で繰り広げられる様々な犯罪を、PCを駆使して摘発していた。ある日、killwithme.com
というサイトが現れ、まずは猫が死んで行くところをライブでアップするサイトか、と思われたが、
次には、男がさるぐつわで縛られている状態で映し出された。血液を凝固させるのを妨げる薬が、
アクセス数が増えるに従って多量に投与される仕組みになっていた。ネット上の口コミでアクセス数は
ウナギもぼりになり、男は衆人環視の中、殺された。
警察も必死になって操作するが、遮断しても、どこかの国のサーバーを使ってすぐに復活してくる。
ジェニファーと相棒のグリフィンも、専門知識を使って捜査に当たるが、判らない。
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すると、次にはテレビの元リポーターが映し出された。ここで犯人の男が姿を現す。犯人は元リポーター
を模型の機関車を売る、ということで誘い出し、スタンガンで気絶させて、捕えた。
彼の場合はアクセス数によって周りに設置された熱源に次々にスイッチが入り、火傷で死亡するという
もの。彼は口で必死に家の番地を言う。モニターしている警察は、住所を特定して駆けつけるが、
もぬけの殻だった。彼はその番地で襲われたが、そこから移動したものと判明した。
ジェニファーの上司は、記者会見してアクセスすることが共犯になる、と説得するという。ジェニファーら
は火に油を注ぐようなことになるからやめろ、と説得するが、上司は会見を強行、案の定アクセスは
急上昇し、元リポーターの死期を早めてしまったのだった。

その頃に地元警察の刑事、ボックスが捜査に合流する。彼は亡くなったジェニファーの夫の同期で
夫のことを良く知っていた。ジェニファーは8歳になる女の子と母親の女3人で暮らしていたが、
今度は、ジェニファーの家が、映し出された。自宅前に止められたクルマにリモコンのカメラが設置されて
いたのだ。急いでカメラをはたき落とす。モニターしていた警察も駆けつけるが、そのクルマのトランク
から出てきたのは、この前カメラの前で焼け死んだ元リポーターの無残な死体であった。

エスカレートする犯行に、ジェニファーは上司を通して国家安全保安局のスパコンを使わせてくれるよう
依頼する。しかし、国内の目的では使わないと断られる。

そうこうしているうちに、同僚のグリフィンが、コンピュータで合成したガールフレンドの声に誘い出され
犯人に拉致される。彼の場合は、水の中に漬けられ、アクセスが増えると水の中に硫酸が放出される、
という残酷なものだった。アクセスは急激に増え、グリフィンの体は硫酸で溶けはじめた。彼は
目を使ったモールス信号で、our suicideという言葉を送って絶命した。
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自分や家族の身に危険を感じたジェニファーは、娘と母親を田舎に帰し、自分はモーテルに泊まる生活
となった。ボックス刑事が何くれとなく世話を焼いてくれた。

ジェニファーは、モーテルの部屋でグリフィンの送った言葉の意味を考えていた。例のサイトのブログに
最初に書き込みをした男の押収物から、ラッシュアワー自殺というタイトルの映像を発見した。
この映像に秘密があるらしい。ここから殺人鬼の正体が割れていく。

このラッシュアワー自殺という映像は、ノイローゼになった大学教授が、橋の上で銃で自分の頭を撃ち、
橋の下に転落して死亡する、というもので、たまたま上空にいたチャンネル12のテレビが生で中継した
のだった。ネット中継で殺された最初の男は、このヘリのパイロット、次の男は現場からニュースを
伝えたリポーターであった。この線から、大学教授の息子が容疑者として浮上した。
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教授の家に急行するジェニファーとFBI。しかし、すでに息子の姿は無く、半分溶けかかった無残な
グリフィンの遺体が放置されていた。息子オーゥエン・ライリーは、逃亡、次の獲物は当然ジェニファーで
あった。仕事からモーテルに帰って来たジェニファーは、誰かが部屋に入った気配を感じ、即モーテルを
出た。クルマを走らせていると、クルマの電気周りがいきなりすべて止まり、ケイタイも繋がらなくなった。
ライリーにハッキングされたのだった。橋に取り付けられている電話で、警察を呼び出し、ボックス刑事ら
の知るところとなり、警察も急行するが、すでにライリーはジェニファーのクルマの後部座席に忍んで
いて、彼女は捕えらてしまう。

彼女の場合は、逆さづりにされ、アクセス数が上がるに従って、下で回転している刃がむき出しになった
耕運機に落下するという仕掛けだった。ジェニファーが拉致されたことで大騒ぎになったFBIと警察。
そしてついにジェニファーの姿がアップされた。画面を見たボックス刑事は、その場所が一度いったことが
あるジェニファーの家の地下室であることを突き止めた。急行するFBIら。
アクセスは記録破りのスピードで増えていき、ジェニファーの足を縛ったロープが下へ降りるピッチも
上がっていく。だが、勝手知ったる自分の家の地下。ジェニファーはブランコのように体を振り、壁に
体を引っかけ、近くにあった薬品をライリーの顔に投げつけた。顔が火傷のように痛んだライリーは
のたうち回る。ジェニファーは更にモーターのスイッチも切り、上手く地面に落ちた。そして肘でライリーを
殴り続けた。近くにあった自分の銃を取り、ライリーに怒りの銃撃を加えた。その時にボックス刑事らが
地下室に到着。

結局、自分の親の自殺シーンをネットに晒された復讐をネットを使って実行したのだが、皮肉なことに
自分がFBIの捜査官に撃たれて死ぬところの実況も、ライブで伝えてしまったのだった。
ラストシーンは、倒れたライリーのカメラに、ジェニファーがFBIの身文証を示すと、アクセスが止まる
シーンであった。

クルマで待ち伏せしているライリーに対し、電気が戻ったクルマに銃を持って近づいたのはいいが、
後部座席もチェックしなくちゃねえ。とか、モーテルに一人で帰るジェニファーに、おいおい警察は彼女に
警備を付けないのかよ、とか、熱で殺されるところは全市を停電にすればいいのに!とか、国家安全
保障局が人の行き死にに関わることなのにスパコンを貸さないなんてことがあるのか?とか、
まあ、いろいろと突っ込みどころはありますが、ストーリーの珍奇さに、見切ってしまった。これは今ネット
上で起きても少しも不思議でないことだ。ネットの匿名性の怖さ、傍観者になってしまう怖さは伝わって
来た。ダイアン・レインもそこそこのお歳になられ、ラブストーリーよりもこういう風な作品のほうが
似合ってきたのかな。ジョディ・フォスターも「ブレイブ・ワン」でそんな感じでしたね。

この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-07-04 22:30 | 洋画=は行 | Comments(2)