●「ダーク・ナイト The Dark Knight」
2008 アメリカ Warner Bros.Pictures,Legendary Pictures,DC Comics,152min.
監督・製作・原案・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート
ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン他
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<2008年度アカデミー賞助演男優賞、音響賞受賞作品>


劇場での観賞を逃してしまい、WOWOWで放送されるのを心待ちにしていた作品です。
何を観たかったって、やはりヒース・レジャーの快(怪?)演。オスカーを獲りましたねえ。
亡くなって一層、この映画がレジェンドになっちゃったキライがないでは無いですが、
やはり、いいものはいい!惜しい人を亡くしました。改めてそう思います。

前作の「Batman Begins」から、既にアメコミ原作とは思い切り離れてしまった、人間
バットマンを描くシリアスな映画になったが、本作は、前作に増して、バットマンの人間と
しての苦悩が色濃く描かれる。善をおこなうが故に悪にならざるを得ない正体を、ジョーカー
に見透かされ、挑発され、さらに苦悩を深めていく。
ダークナイトとは"Dark Night"=暗い夜、かとラストカットまで理解していなかったので、
余計に、もう一人の主人公、検事ハービー・デント=トゥー・フェイス(エッカート)の
「光の騎士」との対比が鮮やかに浮かび上がった。(アメリカではダークナイトといえば
バットマンというのが常識らしいけど・・・)
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犯罪が減少しないゴッサムシティ。頼みの綱はバットマンであり、市民は彼に頼り切っていた。
そこに正義感あふれる検事ハービーが着任、バットマンと二人三脚で、悪党と対峙し始めた。
そんなおりに、彼らを挑発するように、極悪な犯罪を繰り返すジョーカー(ヒース・レジャー)
が現れた。彼の狙いは、バットマンやハービーを悪の世界に引きずり込むこと。このあたりは
スターウォーズのダースベイダーの乗りと似ているかも。

パレードの際、市長暗殺を企てるジョーカーに、完全な布陣で対峙するゴードン警部とバット
マン。ジョーカーはなんと祝砲を撃つ警官隊の中に紛れていた。しかし、ゴードン警部が
裏をかいて、市長を救い、自分は市長を守って死んだことにした。
家族にも裏をかいて、ジョーカーを追い詰めようとするゴードン警部。そしてハービーは
バットマン=ブルース・ウェインの彼女、レイチェル(ギレンホール)を好きになり、それを
知ったジョーカーは二人とも誘拐し、引火物満載の倉庫に別々に閉じ込め、バットマンに
挑戦状をたたきつける。
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しかし、ジョーカーは逮捕され、投獄され、二人の居場所は教えるが
携帯電話の遠隔操作で、両方とも爆発させ、レイチェルを殺し、ハービー検事は顔の片方が
焼けただれてしまう=トゥー・フェイスの誕生だ。彼は、復讐心の中で悪の世界に引きずり
込まれ、バットマンと敵対するようになってしまう。まんまとジョーカーの術中にハマったのだ
った。逃げたジョーカーは、次にフェリー2隻に爆弾を仕掛け、それぞれにお互いの起爆装置を
持たせ、12時までにどちらかを爆発させたほうが生き残る、という仕掛けをした。
2隻のうち1つは囚人を乗せたフェリーだった。もう一つは一般人。そこにお互いに殺し
会わなければならない葛藤が生まれる。それもまた善を悪に引きずり込もうとするジョーカーの
狙いだったのだ。しかし、12時までにどちらもスイッチをいれようとはしなかった。
計画が外れたジョーカーは自らの手でスイッチを入れようとする。バットマンは、新兵器で
ジョーカーの居所を突き止め、バットモービルで現場に急行する。そして、バットマンと
ジョーカーの最後の対決が始まった・・・・。
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バットマンの影が薄いので、ウェインの会社の開発係であるモーガン・フリーマンや執事の
マイケル・ケインがもったいなかった。贅沢な使い方ではあるが、彼らの良さが出ていない
ように感じたのだが。
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判りやすい「善」「悪」二元論であり、ジョーカーは、もはや哲学的、形而上的な「悪」の
精神的メタファーであり、映画全体も判りやすいが哲学的思想を持ったものになっていた。
これが鼻につく人はいやだろうな。
今回死んじゃうレイチェルはどうだろうか。ウェインの恋人であるものの、ハービーに恋して
しまい、ウェインがバットマンでなくなるときに結婚しようと思っていたが、ウェインが
バットマンを辞めることは絶対ない、と確信してハービーに走るわけだが、こりゃ、ウェインが
可哀そうだわ。マギーも決して美人とは言えず、ウェインもハービーも心を奪われるような
女性ではなさそうなのだけど。英雄にはこういう女性がハマるのかなあ。スパイダーマンの
キルステン・ダンストも決して美人じゃないな。

装甲自動車見たいなバットモービルとそこに仕掛けられたバイクもかっこいいし、エンター
テインメントとしても、まずまずいいテンポで2時間半を観きることが出来た。
幼いころに父親に「笑顔でいろ!」とナイフで口を切られ、醜い顔をカバーするために
終始汚いピエロの化粧をしているヒース・レジャーのジョーカーは、素顔が全く分からないが、
その狂気の様は、ジャック・ニコルソンを超えたかもしれない。
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とにかく、この映画はヒース・レジャーを堪能する映画であることは間違いない。衆目の一致
するところであろう。彼を活かすことが出来た脚本も評価しておく必要があろう。
次回作にヒースが出ないことで、バットマンはどう変化するのだろうか。難しくなるのだろうな。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-08-31 23:55 | 洋画=た行 | Comments(1)

●「ブレイブハート Braveheart」
1995 アメリカ The Icon Entertainment,The Ladd Company,177min.
監督・製作:メル・ギブソン  脚本:ランドール・ウォレス
出演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、パトリック・マクグーハン、
   キャサリン・マコーマック、アンガス・マクファーデン、ブレンダン・グリーソン他
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<1995年度アカデミー賞作品、監督、撮影、メイクアップ、音響効果編集各賞受賞作品>

中世イギリスの暗い映画は、あまり食指が動かないなあ、と思ってはいたが観はじめたら
面白く、3時間あっという間に観てしまった。冒頭はスコットランドとイングランドの歴史が
判らないと無理なのか、と思わせるが、そんなことは全然不要(知っていればなお面白いが)
であった。これまでの中世イギリスの歴史映画の常識を覆した近代的な演出とアプローチが
現代に生きる我々にとってぴったりフィットして迫ってくる。問題を今日的なものに上手く
置き換えて描出することに成功した。メル・ギブソンがこんな演出の才能があるとは、見直した。
更に、映像が良い。戦闘シーンは圧巻だ。血しぶき散るリアルな映像だが、それがそんなに
残酷に見えない。

自由を求める理想の男ウォレスの勇気と戦術、それを取り巻く男たちの友情。イングランド王
皇太子妃(ソフィー)との恋、そして貴族たちとの裏切り、権謀術数、駆け引き、戦闘シーンと
見どころは満載で、映画はスピード感を持って進むから、長くてもだれることはない。
むしろ快い緊張感を持って観終わることが出来る。ラストは決してハッピーエンドではないが、
心晴ればれとする心地よさを持っている。

舞台は13世紀のスコットランドとイングランド。イングランド王ロングシャンクスの圧政に
苦しんでいたスコットランドの平民ウォレス(メル)は、ロングシャンクスとの休戦会議に
出かけた貴族がだまし討ちに会い、殺されたのを目のあたりにする。勇敢な父と兄は、戦闘に
出かけ、戦死して帰って来た。ウォレスは伯父に引きとられ、欧州中の戦闘を経験してった。
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長じて、村に帰ってきたウォレスだったが、希望は幼いころから想っていたモーネイと
暖かい暮らしを希望していた。しかし、村を占領していたイングランド軍の兵士がモーネイに
ちょっかいを出したことから、ウォレスは兵士を殴るなどして逃亡、占領軍司令官はモーネイを
捕えて、自ら喉首を切って死刑にし、ウォレスをおびき寄せた。
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激怒したウォレスは、敢然と兵士の前に現れ、圧政に苦しんでいた村人とともに、司令官と
占領軍を殲滅してしまう。ウォレスは、抑圧されたスコットランドに自由をもたらすべく、
イングランド王ウィリアム1世(ロングシャンクス)に戦いを挑むのだった。
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息子ロバートをスコットランド王にしたてようとするブルース卿、親に操られるロバートと
らい病で老い先短いブルース卿との親子の葛藤、休戦の使者としてウォレスとあってから恋に
落ちたイングランド皇太子妃イザベルとウォレスの関係、彼女は、2度に渡り、義父の裏切りを
ウォレスに教えるのだった。そして、ウォレスと仲間たちの、ゆるぎない男の友情、妥協を
許さないウォレスの生きざま。
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ウォレスは、結局ブルース卿の2度目の罠に落ち、イングランド軍に捕えられ、王に対する
反逆罪で死刑を宣告される。王に対して慈悲を乞えば、楽な死に方を、そうでなければ苦しんで
死ぬことになるぞ、と言われ刑場に引き出されたウォレスだったが、決して屈することなく
「自由万歳!」と行って処刑台の露と消えていった。

しかし、その後、スコットランド王に就いたロバート・ブルースは、ウォレスに対して取って
来た優柔不断な人生を反省し、彼の意志を継いで、イングランドと対決の姿勢を鮮明にするの
だった。

実在の人物の歴史絵巻ではあるが、これに現代的なテーマ性を持たせ、エンターテインメント
として成功している。判りやすいストーリーと、勧善懲悪な心地よさ、戦闘シーンの
スペクタクル、そして幼馴染やフランスから来たイングランド王皇太子妃との恋、などの
複数のコアな物語が絡んでいくが、上手く描かれていてこんがらがることは無い。歴史が好きで
ない女性にも(ちょっとスプラっタなところはあるが)満足できる作品ではないか。
アカデミー賞5部門受賞も肯けるというものだ。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-31 01:00 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「パラドールにかかる月 Moon Over Parador」
1988 アメリカ Paramount Pictures,103min.<日本劇場未公開>
監督・脚本・製作:ポール・マザースキー 音楽:モーリス・ジャール
出演:リチャード・ドレイファス、ラウル・ジュリア、ソニア・ブラガ、ダナ・デラニーほか。
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楽しい映画なのになあ。配役が地味だからだろうか、日本では劇場未公開。しかもまだDVDにも
なっていない。これはダビングして保存しておこうかしら。
小洒落た映画で、年間数本出会えるかどうかの佳作だと思いますね。他の感動の大作などは
多くあるけれど。何といってもマザースキーの脚本がいいんだな。リチャード・ドレイファスも
愉快だけれど、どこか考えさせられる主人公役を好演しています。ラウル・ジュリアもいいね。
作品中のセリフにも思わずにやりとさせられる、ウィットとヒューモアがある。
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主人公ジャック(リチャード・ドレイファス)は売れない二流俳優。映画の撮影のために中米の
小さな国パラドールを訪れるが、パラドールの独裁大統領(リチャード・ドレイファスの二役
)が心臓発作で急死する。
事が公になると政府転覆の危機があると恐れた政府高官ロベルト(ラウル・ジュリア)は、
大統領の物まねを得意としていたジャックに無理やり影武者役を承諾させ、実際には自身が
権力を操縦していく。しかし主人公は、大統領の愛人(ソニア・ブラガ)と出会って国の内情を
教えられたり、貧民地区を遊説中にゲリラの襲撃を受けたりする中で、しだいに自分が何を
すべきか考え始めていく…。
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アメリカに行って本格的な女優を夢見る大統領の愛人マドンナ・メンデスが、重要な役周りを
務める。初めはパーな女と思えていたのだが、大統領が偽物と判ってからもジャックと心を
通わせ、やがて愛しあうようになる。そして、ジャックがパラドールと言う国の実情を知るに
したがい、本物の大統領のような施策を始める。ゲリラと和解したり、国民に喜ばれる政治を
していったのだった。そのおかげで、銅像まで建つことになった。
しかし、いつまでもこのままではいられない。ジャックは、再び入国してきた映画撮影隊の
力を借りて、大統領をたたえる式典で、にせの暗殺事件をでっち上げ、大統領は死んだことに
して、遺体を、食肉倉庫に冷凍保存していた本物とすりかえて、脱出することに成功する。
しかも、銃撃されて死んでいくと見せかけた時、ロベルトを指さして、こいつが悪い、と
言ったものだから、ロベルトは怒った民衆に殴り殺されてしまう、というおまけつきだった。

だが、国に残ることを決心したマドンナとは悲しい別れが待っていたのだ。

そして再びニューヨークに帰って来たジャックは、前と同じように配役探しの日々を始めた。
その時、テレビでは、マドンナが大統領に選ばれた、と報じていた。ジャックはにやりとして
ニューヨークの街にくりだしていったのだった・・・・。

古い映画にはなってしまっているが、古さを感じさせない恒久性を獲得している。映画内で
2回、美声を聴かせるサミー・デイヴィス・ジュニアが、美味しい。
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冒頭の歌を当時モテモテだった、フリオ・イグレシアスが歌っているのも、時代と土地柄を
上手く表しているし、ロケを敢行したブラジルの光景も映画にとてもフィットしていると思い
ました。私的にお勧め度の高い映画です。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-24 22:55 | 洋画=は行 | Comments(0)

「さよなら。いつかわかること Grace Is Gone」
2007 アメリカ The Weinstein Company,Plum Pictures,85min.
監督・脚本:ジェームズ・E・ストラウス
出演:ジョン・キューザック、シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、アレッサンドラ・ニヴェロ他
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原題のGraceというのは、主人公の奥さんで、イラク戦争で命を落とす母親の名前。ジョニーは戦場へ
いった、みたいな感じか。1時間半の掌編だが、静かに戦争の不条理、不幸を訴えかけてきて、ラスト
近くには、涙がこぼれそうになった。12歳の女の子と妹という子供がいて、長女がまた、大人になりかけ
の多感な時期にさしかかり、微妙なこころの動きを上手く表現していて、一層痛々しい。

スタンレーは日用雑貨のスーパーに勤めている。彼は軍隊のブートキャンプ中に知り合ったグレイスと
いう職業軍人の妻がいる。最初はスタンレーが入隊したが、ごまかした視力検査がばれて除隊となり、
グレースがイラクに派遣されたのだ。

しかし、グレースは戦闘中に死亡する。幸せな家庭に突如もたらされる最愛のママの悲劇。
スタンレーは茫然となり、子供たちに知らせることもできず、妹がいつか行きたいといっていたフロリダの
「魔法の庭」というテーマパークに小旅行に出かけることにした。姉のハイディと妹のドーンを連れて、
まず、弟の住む(実の母の住む)家に。肉親でさえ、この悲しみを本当には判らない。
一家はさらにフロリダに向かう。学校には当然姉妹の母親の戦死が報告されていて、二人が休んでいて
も、なんら苦情を言うわけでもない。むしろ心の傷をいやすにはそれなりの時間がかかるだろう、という
ことで宿題を出して、やってきてくれればいい、と姉には説明するが、姉は、学校が母が亡くなったとは
絶対に言わないので、なぜそんなに優しいのかを訝るのだった。

スタンレーは、いつ母親の死について話そうか、悩みに悩み、自宅の留守電の応答の声がグレースで
あったことから、留守電相手に、どうすればいいのか、吹き込んだりしていた。
姉は、その留守番電話をホテルから聞くことになり、うすうす事態を知り始めていたようだった。
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一家はついにフロリダの「魔法の庭」につき、一日中、いろんな乗り物に乗って、遊びに遊んだ。
肝心のことを言えないまま、最終目的を果たしてしまったスタンリーは、帰路についたクルマを海岸に
止め、いよいよ、"I have to tell you something"と口火を切るが、なかなか、ストレートには言え
ない。ママもパパもお前たちを世界で一番愛しているよ、ママが戦場にいったとき、万一のことは
話したよね、ママは戦場で怪我をした。とても重いケガだ。「でも、ケガなんでしょ?」と姉。
しかし、兵士は戦場で死ぬこともある、ママは帰らないんだ、勇気とあふれ出る悲しさを振り切って二人に
告げた。波の寄せる夕暮れの浜辺で抱き合う3人。
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ママは一度も画面に出てこないが(写真でちょっと姿が見える程度)、家族に愛されていた素敵なママで
あったことはよく解る。スタンリーとも深い愛で結ばれていたことも良く解る。

愛する人を奪って行った戦争。本当に姉妹は「いつかわかること」なのだろうか。テレビでこの戦争は
意味がない、と報道しているのを聴いた姉はスタンリーに戦争の大義を尋ねるが、「テレビのいうことを
全部信じちゃいけないよ」と逃げるのが精いっぱいだった。

一つの家庭に襲った戦争の悲劇を、淡々と描いているが故に、逆に悲しさ、むなしさは募る。掌編で
粛々と仕上げているのも良かった。ジョン・キューザックは製作にも名を連ねているので、この手の
作品を作りたかったのだろうな。彼の、次第に無精ひげが伸び放題になっていく様、茫然としたり
突如感情を爆発させたりするする、悲劇の主人公を、上手く演じていたと思う。

音楽をクリント・イーストウッドが担当し、エンディングテーマ"Grace Is Gone"は、キャロル・セイヤー
ベイガーによって歌われるが、どこかイーストウッドの"Grantrino"を思い出させるメロディーラインは
また、切なくさせるのだ。
子役もいい年頃の設定で、好演していた。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-19 22:50 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「マーゴット・ウエディング Margot at the Wedding」
2007 アメリカ Paramount Vantage , Scott Rudin Productions,93min.
監督・脚本:ノア・バームバック
出演:ニコール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ゼイン・パイス、ジャック・ブラックほか。
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判るようで判らない、何が言いたいのか、結局理解できず、映画は終わって行った。これでは
いかなキッドマン主演とはいえ、日本の劇場公開は単館でも難しいのだろうな、とは理解できる。

監督のノア・バームバックは、妹役のジェニファー・ジェイソン・リーの旦那で、これも良く解らなかった
「ライフ・アクアティック」の脚本を手掛けた人だ。

作家の姉と、バツイチの妹。姉マーゴット(キッドマン)も旦那と必ずしも上手くいってない。神経症的な
人物。皿に輪をかけて神経症的なのが、妹のポーリン。彼女が再婚する、というので、絶縁状態であった
ところを息子のクロード(初め女の子かと思った)と式の参列のため今はポーリーンの所有になっている
実家を訪れた。再婚相手と言うのが、今は無職の変人?マルコム(ジャック・ブラック)。そしてこれまた
神経症的な隣の家の人々。
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姉が妹の初めの結婚生活の破局を小説にしたので、これに怒った妹が、姉を拒否していたのだが、
幸せな再婚が出来そうだ、というところで招待状を出したのだ。しかし、姉が実家を訪ね、マルコムや
隣家との確執などを経て、久しぶりの妹を観ていると、どうしてもマルコムと結婚することが幸せとは
考えられなくなってくる。そして、ポーリーンにマルコムとの結婚を辞めるように言うが、ポーリーンは
姉さんは私が幸せになろうとすると壊しにかかる、と食ってかかる。
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加えて、マーゴットには、多感な少年である息子のクロードの存在も悩みの種だった。母親を頼りに
思いつつも、そろそろ離れたく感じていて、一方の母親は、そろそろ手放さなくちゃ、とは判っていても
「子離れ」がなかなかできない。そんな様子も描かれる。

姉妹、それぞれの子供、隣家、そして変な婚約者、旦那の愛人?らしき女といろいろと出てくるが、
皆さんどこか神経症的で、観ていて出演者たちに同化できない苛立ちを覚えてくる。一番判りやすいのが
マルコム(ジャック・ブラック)だったりする。
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そして、あれれ、というエンディング。結局何だったのだろうか?ある妹のある風景を切り取って見せたと
いうことは判るが、そこから何を感じてほしかったのかな、この監督。
観念的な映画はどうも苦手だ。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-19 22:45 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「噂のアゲメンに恋をした! Good Luck Chuck」
2007 アメリカ Lions Gate Films, Karz Entertainment,99min.
監督:マーク・ヘルフリッチ
出演:デイン・クック、ジェシカ・アルバ、ダン・フォグラー、ロニー・ロス、シャーラン・シモンズ他
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ジェシカ目当てで見たわけだが、お下劣さに、いささか引いてしまった。ラストの南極でのキスシーンで
舌どうしが冷気でくっついてしまい、離れられなくなったところは、始めてみた設定だったので
笑っちゃいましたね。

要するに、ある男(歯科医チャック=デイン・クック)と1回セックスすると、次に出会う男性を幸せな
結婚が出来る、という噂で、それをいいことにいろんな女とヤリまくる。隣で形成外科をやっている
親友のステュは、更にお下品、チャックと違って、女の尻を追いかけるが、なかなか上手くいかない。

そんなチャックが、動物園のペンギン飼育員チャム(アルバ)と出会い、彼女こそ理想な結婚相手だ
と確信。なんとか自分が最初の男にならないように、スチュの力を借り、自分がかかるそんな噂は
間違いだ、ということを証明するため、超ブスのデブ女といやいやセックスにおよぶ。そのあとで
スチュが彼女に近づき、結婚しなければ、噂は単なる噂だ、と証明される。

その間にもチャックはあの手この手でチャムにアタックをかける。そのあまりのバカバカしさに、チャックの
ことを憎からず思っていたチャムも引いてしまう。もう、会いに来ないで!と。

そして、スチュが、あの超ブスの彼女とは何も起きなかったぞ、と電話で説明。自分の噂が嘘であると
確信したチャックはチャムに、猛烈アタックをかける。だが、実はスチュは、ブス女に何もしていなかったし、
その女がテレビで幸せな結婚をした様子をみたチャックは大慌て。チャムが次に出会う男と彼女が
結婚してしまう!

悟ったチャックは、どうせなら彼女に幸せな結婚をしてもらいたいと願い、彼女が憧れていたペンギン
研究家を彼女と出会うように仕向ける。そして二人は南極に調査に出かけることに。
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しかし、周囲から、そんなんでホントにいいのかよ!とたしなめられたチャックは、南極行きの飛行機に
駆けつけ真実を告げる。一端はあきらめて飛行機を降りようとするが、やはり、心から愛しているのは
チャムだけだ!と告白する。すると彼女、私来週には帰ってくるのよ、それに、こちら彼の奥さん、といって
研究家の妻を紹介される。あれれ。
もとより、チャックのことを好きだったチャムは、チャックの言葉を聞き、彼に飛びつくのだった・・・

バカバカしいが、結局観てしまった。形成外科の親友、スチュがいい役回りを演じていた。ジェシカは
ファンタスティック4のジェシカとは別人のような、ごく普通の女の子で、セクシーさはほとんど感じない。
ま、気楽に観れるエロ・ラブコメとしてはいいんじゃないかな。エゲツナイ内容の嫌いな人は止めといた
ほうがいいでしょう。
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この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-08-17 22:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「カンバセーション~盗聴 The Conversation」
1973 アメリカ Paramount Pictures,American Zoetrope,The Directors Company 113min.
監督・脚本・製作:フラシス・フォード・コッポラ
出演:ジーン・ハックマン、ジョン・カザール、アレン・ガーフィールド、ハリソン・フォード、テリー・ガーほか。
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<1974年度カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品>


いかにもカンヌ好みの観念的な映画で、音の無いシーンなどは思わず眠ってしまう。コッポラ+ハックマン
という組み合わせに惹かれて、私、大学3年の時の古い映画ではあったが、鑑賞に及びました。
ありていに言えば、「プロの盗聴屋が、知らぬ間に事件に巻き込まれていき、自分も盗聴される身になり、
その恐怖が判っているだけに、なおのこと恐ろしい・・・」ということ。

冒頭の広場を俯瞰するところからコッポラの演出は冴えている。音という目に見えない者が相手だけに
その恐怖感がじわじわと押し寄せてくる。広場の男女、不倫のカップル。それを3人がかりで盗聴する
ハックマンら、プロ集団。依頼人は女性の夫で"専務"と呼ばれる男。
ハックマンらの集団は、全米でも名うてのプロの盗聴屋だ。今思えば陳腐な手段ではあるが、当時と
しては最新の単一指向性のガンマイクや、盗聴器を駆使し、二人の会話を記録する。ハックマンの心情
は「感心のあるのは音だけで、内容にはタッチしない」というもの。しかし、彼らの行動を負えば追うほど
そうは言っていられなくなる。解析に成功した会話に「私たち殺されるかもしれない」という部分があった
からだ。
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更に判明した次の密会の日、ホテルの名前と部屋番号。そこには、大どんでん返しが待っていたのだ。

派手な部分が殆どないので、メリハリという点では眠くなるが、静かに進行するストーリーを楽しむ人には
いい感じのミステリーとなっているのでしょう。若き日のハリソン・フォードがヒトクセある役を演じている。
(同じ年に"American Graffiti」に出演)。ジーン・ハックマンは、まじめで優秀なプロとして活躍すれば
するほど、盗聴というドつぼに嵌っていく苦悩も多い、今でいう"ハイテクエンジニア"を好演。
趣味がジャズのサックスというのも都会ぽくていい。ラストの狂気に満ちた彼の行動が、映画の主題を
表現しているのではないか。冒頭の男女の秘密がストーリーの進行につれ少しずつ判明してくる仕立て
もいいなあ。
私的には、こういう観念的な映画はどちらかというと敬遠したいほうであります。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-08-15 23:20 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「バートン・フィンク Barton Fink」
1991 アメリカ Unversal Pictures,Manufesto Film Sales,Circle Fims,116min.
監督:ジョエル・コーエン 脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:ジョン・タートゥーロ、ジョン・グッドマン、ジュディ・デイヴィス、マイケル・ラーナー、他
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<1991年度カンヌ映画祭パルムドール、監督賞、男優賞 受賞作品>


このところ気になっているコーエン兄弟の作品。WOWOWで放送していたので、録画して観賞。
「ミラーズ・クロッシング」以来かな。劇場公開の「バーン・アフター・リーディング」はパス
したので。
この映画も、いわゆるスカッとする作品ではないのだが、コーエン兄弟の世界が好きな人には
たまらないだろうことは判る。

独特のストーリー。カメラワーク、美術、編集、構図など、1カットづつにコーエン兄弟の志を
感じる。物語は、NYで成功のきっかけを掴んだ劇作家が、所属の社長からハリウッドへ行って
映画の脚本を書いたほうが、名声を得ることが出来る、という指示で、西海岸へ向かう。
彼の名前がバートン・フィンクだ。
宿舎に決めたホテルは、窓も開かないような安ホテル、壁に海辺で砂浜に座りビーチパラソルの
下で手を額にかざして海を観ている水着の女性の後ろ姿の画が飾ってあった。これが、
エンディングへと導くのだが。

紹介された映画会社の社長は、やたら調子のいいやつで、ライターを尊敬しているという。
彼からのアイデアで、レスラー映画の脚本を書くことになる。実はバートンは映画を良く
知らないのだ。
ホテルに缶詰めになってタイプライターの前に座るものの、アイデアは湧いてこない。そんな折、
隣の部屋に投宿しているチャーリーという巨漢の男(ジョン・グッドマン)と最初は隣の音が
うるさいと抗議したのだが、それがきっかけで彼と親しく話が出来るようになる。
彼は保険のセールスマンで、アメリカを渡り歩いているという。気のいいやつで、孤独な
作業のバートンに何くれとなく声をかけてくる。
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映画のプロデューサーに相談をしに行くと、同業者と会話したらどうか、とアドバイスされた。
たまたまその後のトイレで、高名な作家ビル・メイヒューに出会い、彼から自分の家に来る
ように言われる。
訪ねていくと、ビルは酒で荒れていて秘書で恋人のオードリー・テイラー(ジュディ・
デイヴィス)が対応、いずれちゃんとした時に3人で会いましょうと言ってくれる。

後日、3人で会うと、ビルにはアーカンソーに精神を病んだ妻がいて、そんなこともあり、
ビルは物が書けない状況だった。そんなビルからは何のヒントも得ることは出来なかった。

彼の投宿しているホテルは、どこか不気味で、チャーリーが生活している隣室からは相変わらず
変な音が聞こえ、壁紙が自然と剥がれてくる。
或る夜、チャーリーがいつものようにバートンの部屋に酒を持ってきて、今度NYに出張だ、
という。そこでバートンは叔父さんの住所を教え、訪ねるように勧める。

書けない状況が続き、プロデューサーからは明日社長に口頭でストーリーを説明しなく
ちゃならん、と言われ、窮したバートンは、ビルの恋人で秘書のオードリーに深夜にも
関わらず助けを求める。
オードリーは来てくれて、いろいろ話すうちに、最近のビルの作品はオードリーが書いていた
ことが判った。その夜、二人は男女の中に。しかし・・・

翌朝起きてみると、ベッドの横で寝ているのは、血まみれになって死んでいるオードリーだった。
(オードリーの肌にたかっている蚊を叩いてつぶすと、その衝撃で、彼女の体の下から大量の血が
流れ出てくるところは、良くできた戦慄の演出だ)
絶叫するバートンの部屋に隣室からチャーリーが駆けつけるが、何ともない、と追い払う。
バートンにはオードリーをどうにかしたという記憶が全くないのだ。バートンは、やはり
チャーリーに真実を告げ、自分はやってない、と困り果てていると、チャーリーは、自ら遺体の
始末を買って出て、このことは何も無かったし、お前も何もしていないのだ、忘れろ、という。
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社長への説明は何とか切り抜けたが、チャーリーが数日出かけるという。ある箱を彼に預けて。
バートンはこの街で、信じられるのは君だけだ、と泣きつくが、すぐ戻るから、と言い残して
出かけて行った。

次の日、ロス警察の刑事2人が、チャーリーの写真を持って、この男を知らないか、と訪ねてきた。
実は彼は本名カール・ムントといい、殺人鬼だ、というのだ。刑事から何か知っているか、
と聞かれたが、彼は隣室の保険外交員だ、としか答えなかった。刑事たちは名刺を残して去って
行った。
チャーリー(ムント)が預けて行った箱には、殺した女の首でも入って売るのか、と想起させる。
これをきっかけに、チャーリーは俄然筆が進み、あっという間にレスラーものの台本を書き
あげてしまう。

書きあげて浮かれて街へ出てダンスホールにいって帰ってくると部屋には件の刑事がいて、
作家のビルとオードリーの死体が見つかったという。お前も共犯だ。ムントはどこにいるか
正直に言え、と迫る。
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そこにムント(チャーリー)がショットガンを携えて戻ってきた。ホテル内が異常に熱い。
そのうち、壁から火が出てくる。ムントが火を点けたのか?そしてムントは「精神の生命を
見せてやる」と叫びながら刑事二人を射殺する。
ムントは手錠でベッドに繋がれたバートンの部屋に現れ、「おれを変だというならみんな変だ」
「あがらえられない残酷な気持ち、おれは解放してやってったんだ」「NYの叔父さんの家には
行ったよ、みんないい人だった」「預けた荷物は俺のものじゃない」といい、ベッドを壊して
バートンを開放し、ムントは自分の部屋に戻って行った。
ホテルから出たバートンは、NYの叔父さんの家に電話するが誰も出ない。(殺されたのだろう、
ムントに)

出来あがった台本を社長の元に持っていくが、駄作だ、穀つぶし、契約し脚本は書かせるが
製作はしない、と激しくののしる。自分はいい作品を書いたつもりなのに。
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悄然として海岸に来たバートン。手にはムントから預けられた箱が。そこに水着の女が通り
かかり、「いい日ね」と声をかける。その箱はあなたのなの?「判らない」「女優なの」
「バカね」という会話が続き、彼女は砂浜に腰をおろし、海のかなたを手をかざして見つめる。
そう、ホテルの部屋に飾ってあったあの絵のままに・・・ END。
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どこまでが真実で、どこまでが妄想・虚構なのか判然としない。ラストの海岸の女性は何者?
あの
壁の絵との繋がりは?ホテルの火災はイメージなのか本当なのか。
茶色を基調にした画面に、奥行きを意識した構図、カメラワークなど、素晴らしい。判りにくい
ことが不快ではない、コーエン兄弟の真骨頂だろう。人間の実相は非常に不可解である、
ということを映像を通して感じた。それが彼らの言いたいことかどうかは知らないが。
コーエン兄弟の映画ってみんなそんな感じじゃないだろうか。主役のタートゥーロ、殺人鬼を
演じたデブのジョン・グッドマン、ハマってましたね。
NYで「小市民の実生活を描きたい。そこにこそ真実がある」と言っていたバートン。
「精神の生命を見せてやる」とショットガンをぶっ放すムント。そこには通底するものが
ありますね。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-03 22:55 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「ジェイン・オースティンの読書会 The Jane Austen Book Club」
2007 アメリカ Mockingbird Pictures,John Calley Productions,106min.
監督:ロビン・スウィコード 原作:カレン・ジョイ・ファウラー「ジェイン・オースティンの読書会」
出演:キャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エミリー・ブラント、エイミー・ブレネマン、ヒュー・ダンシーほか。
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ジェイン・オースティンは、18世紀のイギリスの小説家で、その原作は恰好の映画の原作となり、
これまでも、「いつか晴れた日に」(分別と多感)、「プライドと偏見」、「エマ」などが高い評価を受けての
映画化となっている。特にアン・リー監督の「いつか晴れた日に<Sense and Sensibility>は
1995年度アカデミー賞脚本賞やベルリン国際映画祭金熊賞などを受賞した傑作だ。いわば恋愛の
バイブルのような受け入れ方を欧米ではされている。私は原作を読んだことはないが、映画は数本
観ていて、いずれも男女の愛情に関する心の動きを色彩豊かに描かれていて、興味を持って観ること
ができた。
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そんなジェイン・オースティンを仲間で読み合う読書会に集まる男女の心の動きが、まさにジェイン・
オースティンの小説さながらに繰り広げられる。
『全米の女性たちの間で一大ブームとなっている“読書会”をモチーフに、参加者それぞれの悲喜
こもごもの人間模様を綴った全米ベストセラーを映画化したコメディ・ドラマ。監督は「若草物語」
「SAYURI」などの脚本で知られるロビン・スウィコード。これが初監督作。
 離婚歴6回を誇る女性バーナデットは、愛犬を亡くして落ち込む友人、ジョスリンを励まそうと、
ジェイン・オースティンの読書会を思いつく。
なぜならば、“オースティンは、人生最高の解毒剤”だから。もう一人の親友シルヴィアも、ちょうど
夫から“他に好きな人ができた”と告げられ窮地に陥っていた。しかし、オースティンの長編小説は
6冊あるため、メンバーも6人必要だった。そんな中見つかった4人目は、趣味の合わない夫より
教え子に心惹かれる高校教師プルーディー。さらにシルヴィアの娘アレグラも引き入れ、最後は
唯一の男性にしてオースティン初体験のSF大好き青年グリッグ。
こうしてメンバーも揃い、いよいよ読書会が幕を開けるのだが…。』(allcinema)
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何組かの男女が、波立つ関係の中で、ジェイン・オースティンの読書会を通して心中を吐露しあい、
良かれ悪しかれ次へのステップへと進む。そんな群像劇が興味深く繰り広げられる。最後は
ハッピーエンドになるのだが、ジェイン・オースティンのことをよりよく知っていれば、男女の群像劇の
背景が深く理解できるはずだ。恋愛を軸とした群像劇としてはまず、まとまっていたと。ただ、ラストの
ハッピーエンド、観ているほうはすっきりはするが、全部が全部こんなに(1年後の光景)上手く行くか
な、もっと現実はドロドロなんじゃないか?とは思うが。
アメリカでこういう読書会が流行っているとは、知らなんだね。ある種のリアル版SNSみたいなものかね。
女優陣が良かったと思います。
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by jazzyoba0083 | 2009-08-01 22:30 | 洋画=さ行 | Comments(0)