●「フロスト×ニクソン Frost/Nixon」
2008 アメリカ Unversal Pictures,Imagine Entertainment,Working Title Films,122min.
監督:ロン・ハワード
出演:フランク・アンジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、レベッカ・ホールほか
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<感想>
去年、いつも行くシネコンにかからず、結局本日のWOWOWまで待ってしまった。
いい映画だった。もともとが舞台劇だけあって、会話で成り立っている作品だが、字幕を
追うこともそう苦痛にならない2時間強であった。
特に、インタビューに当てられた4日間のうちのラスト2日間は、醍醐味があった。責める
フロストと立ち向かうニクソン双方の心の動き、葛藤が良く描けていたのではなかったか。
1つ個人的に判らないのが、ニクソンがフロストに夜中、電話を掛けてきてから、それまで
攻めが甘かったフロストの姿勢に俄然変化が産まれたのだが、ニクソンのルール無しの
打ちあいだ、といわれて覚醒したのだと思うんだけど、今一つすっきりと心に落ちてこなかった。
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主役の二人は舞台からそのままのキャスティングとあって、実に味のある演技だった。
白眉である最終日に、ついにニクソンが言葉に詰まって見せる、疲れ、自己嫌悪にまみれた
表情は、まさに言葉の要らない素晴らしい1ショットだったと言える。(もっとも、ノン
フィクションであることが観客の心理をバックアップしているのも確かだが)
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ロン・ハワードは、ドキュメンタリーだけに、創りものである映画とノンフィクションとの
折り合いを、映画に出てくる主役以外の関係者のインタビューで構成し、テンポも良く、
切れのある演出だった。まさにアップの勝利を映像で示して見せた。
昨年はゴールデングローブやアカデミーに多くの部門でノミネートされながら結局無冠に終わ
ったが、見ごたえのある言い映画であることは確かだ。ただ、ニクソンが大統領時代にアメリカ
で何が起きていたかを理解していないと、面白さは3文の2位に減じるかもしれない。
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<ストーリー>
「ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、その後罪を認めることなく沈黙を守り通した
ニクソン元米国大統領。しかし辞任から3年後の77年、一人の英国人司会者デビッド・
フロストが彼の単独TVインタビューを敢行する。

本作は全米中が注視したこの伝説のTVインタビューをテーマに、その舞台裏で繰り広げら
れた両者のブレーンを巻き込んでの熾烈な駆け引きと緊迫のトーク・バトルの模様を、名匠
ロン・ハワード監督がスリリングに描き出した実録ドラマ。

原作は、本作の脚本も手掛けたピーター・モーガンの舞台劇で、同舞台でそれぞれニクソンと
フロストを演じた「ナインスゲート」「スーパーマン リターンズ」のフランク・ランジェラと
「クィーン」「アンダーワールド」のマイケル・シーンが映画版でもそのまま同じ役に起用
された。
 
 1974年。アメリカの歴史上、初めて任期途中で自ら職を辞した大統領という不名誉な称号を
背負うことになったリチャード・ニクソン。その後は沈黙を守り、国民は彼の口から謝罪の
言葉を聞けずにいた。
その頃、英国の人気テレビ司会者デビッド・フロストは、より高いステータスを手に入れる
べく全米進出の野望を抱いていた。そこで目を付けたのがニクソンの単独インタビュー番組と
いうものだった。
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さっそく出演交渉を開始するフロストだったが、海千山千のニクソンは法外なギャラを要求
しつつ交渉を有利に進めていく。さらに、3大ネットワークへの売り込みも、コメディアン
上がりのフロストなんかに大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で不調に終わる。
フロストはやむを得ず、番組を自主製作することを決意、そのために莫大な借金を抱え込む
ことに。
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こうしてようやくニクソンの単独インタビューには漕ぎ着けたものの、番組が放送局に売れる
かどうかは、ニクソンから謝罪の言葉を引き出せるかどうか、その1点にかかっていたの
だが…。」(allcinema)

こういう事実があったことも知らなかったし、フロストという司会者がいたということも
知らなかった。ニクソンは94年に脳溢血で亡くなったが、フロストは現在も活躍中だとか。
アメリカのキャスターたちじゃなくて、イギリスの当初は山っ気たっぷりのタレントだった
フロストが、ニクソンと対峙していく中で、自らが成長していく様子もまた見ものであった。

ベトナム戦争、カンボジア侵攻、米中国交回復、ブレジネフとの会話、そしてウォーター
ゲート事件と70年代の重苦しいアメリカを象徴するようなニクソン。ケネディとの大統領
選挙においてテレビ討論で映像的に敗北したトラウマを持つニクソンが、映像を味方にしな
がら政権にしがみつきつつ、結局は映像の前に敗北していく、皮肉さが出ていた。
また、ネットの無い時代のテレビの力の強大さをもまた、再認識させられる作品でもあった。
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"Sir David Frost&Michael Sheen"

この映画の詳細はこちらまで。


“Real interview D.Frost vs. R.Nixon

by jazzyoba0083 | 2010-02-27 23:51 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「プロフェシー The Mothman Prophecies」
2002 アメリカ Lakeshore Entertainment,119min.
監督:マーク・ペリントン
出演:リチャード・ギア、ローラ・リニー、ウィル・パットン、ルシンダ・ジェニー他
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<感想>
「数多くのUFO現象や怪奇現象で有名な地域ウェスト・バージニア州ポイントプレザントで
実際に起きた数々の怪奇現象を題材にしたミステリアス・サスペンス。」(allcinema)

いわゆる都市伝説の一種、「蛾男の予言」を映像に凝ったタッチで綴るが、結果ウッチャリ型
サスペンスの典型だ。蛾男が起こしていると思しき奇怪な事象が次々と発生、それに
巻き込まれたワシントン・ポストの有能記者(リチャード・ギア)の苦闘、苦悩を描く。
オカルティックだが、事実を元にした話であるという。

オカルティックなサスペンスなので、基本は何でもアリ。どんな不思議な現象が起きようが、
そういう映画なので。リチャード・ギアと口元が美しいローラ・リニーの演技に支えられ、
何とか観きった、という感じ。不思議な現象の謎は結局解けず、都市伝説は続くのであった・・
という風に終わっていくので、隔靴掻痒の感は否めない。で、どーなったのよ!という感じ。
モスマン(蛾男)の謎が深く描かれないので、映画に不安定を与えている原因が判らないから
落ちつかない終わりになるのだね。

<ストーリー>
ワシントン・ポストの有能な記者ジョン・クライン(ギア)は、新しく大きな家を郊外に
買うことに決め、その帰り道、運転していた妻メアリーが、突然何かにぶつかったような
そぶりの中で急ハンドルを切り、事故を起こす。
意識不明になったメアリーだったが、検査の結果、60万人に一人という極めて珍しい脳腫瘍に
罹っていたことが判明、意識は回復するが、メアリーは間もなく帰らぬ人に。
妻は亡くなる前に「事故の時、あれは見た?」と話していた。
メアリーのベッドサイドには、黒い人物の絵がたくさん残されていた。

2年後。仕事でDCからリッチモンドに向かっていたジョンは、1時間600キロ移動した、
ウエスト・ヴァージニアのポイント・プレザントという街にいた。無意識のうちにクルマが
時速600キロで移動したことになる。
そこでクルマが故障し、近くの家を訪ねると、いきなり、ストーカーの犯人に仕立てられ、
そこの主人に銃を突きつけられ、警察を呼ばれてしまう。彼曰く、このところ3日間毎夜、
2時半ごろ、家のドアを叩く奴がいるんだ、ということで、それがジョンだというのだ。

そこの主人エドも不思議な体験を重ねていた。また警官のコニー自身も不思議な体験をした
という。この街ではそういう体験を警察に報告してくる人が最近実に多いという。

ジョンは、都市伝説を研究している男を探し出してその謎を追求しようとする。彼の口から
説明されたのが蛾男の伝説だ。蛾男は未来を予告するという。
エドは飛行機が墜落することを、またエクアドルで地震があり多くが亡くなることも、
蛾男のささやきで、事前にそれらしき悲劇が起きることを知っていた。

さらにジョンはホテルの電話で、街に流れる川で悲劇が起きる、というメッセージを受け取る。
音声をテープに取って専門家に解析してもらうが、その声とは人間のものではなく、電気だ、
というのである。ジョンは、知事が川に面している工場を視察に来る、という情報を聞き、
知事の身に何かが起きると思い、来訪した知事一行に工場に行くな、と身を挺して忠告するが、
結局何も起きなかった。

そしてクリスマスイブ。前の日にDCのジョンの自宅に亡くなったはずの妻から電話がかかる、
というメモが来たジョンは、DCに行ってみる。指定された時刻に電話は鳴るが、コニーからの
忠告もあり、電話には出ず、ポイントプレザントに戻ってきた。
そして、クルマで街に入ろうとすると、信号の故障とかで、川に架かる大きな鉄橋大渋滞を
起こしていた。と、その時、橋がクルマの重みに耐えかねて?鉄橋の支えが次々と外れ、
橋が崩壊を始めた。たまたま、パトカーに乗っていて橋の上にいたコニーも、事故に巻き込まれ
てしまう。川に落下し、水中に没したパトカー。ジョンは、高い橋から川に飛び降り、川底の
パトカーの中からコニーを引っ張り上げて救った。

救助に当たっていた消防チーフに何人犠牲になったかと尋ねると36人だいう。そこでコニーと
ジョンは顔を合わせた。コニーが前に観た幻想というのが、「目を覚ませ!37番」という
ものであったのだ・・・

橋の崩落の原因は結局判らずじまい。その後ポイントプレザントから蛾男の噂は消えたという。
しかし、今でもアメリカのどこかで蛾男の噂を聞くことが出来るという。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-27 19:31 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「恋するベーカリー It's Complicated」
2009 アメリカ Universal Pictures,120min.
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ  音楽:ハンス・ジマー、ヘイター・ペレイラ
出演:メリル・ストリープ、スティーヴ・マーティン、アレック・ボールドウィンほか
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<感想>
邦題は誠にイタダケないが、大人の笑いも入った恋愛映画(ラブコメとは違うだろうな)を
撮らせては当代一、二の(と、私は思っているのだが)ナンシー・マイヤーズが名優メリル・
ストリープの、力みのない自然体の演技を得て、素敵な作品を仕上げた。
不満もある。設定がお金持ちなんだな。お金の悩みがついて回らない、そういう生活の中で
起きる物語なので、映画館を出てくると、なんか急に現実に引き戻される。

上記を割り引いても、泣き笑いの大人の恋愛映画だ。眠くならずに楽しめた。どこにでもあり
そうなストーリーだが、先にも書いたように名優たちのしっかりした演技、ジョン・クラシン
スキーのスパイスの効いた役周りなどに支えられ、楽しい映画になったと思う。
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それと、ハンス・ジマーとヘイター・ペレイラの音楽が、実にいい。映画を1つ上のものに
している。ジャジーな雰囲気やポップな雰囲気を、上手く使い分け、大人の雰囲気を更に
高めていたといえよう。おみごと。
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そして、メリルの独演ショーのような演技は、もう何も言うことは無い。今回は結構きわどい
シーンもあったりだが、歳に負けず、いやそれなりの経験と感情の積み重ねを経てきた女性の
強みや弱みを、自然な中に上手く演じていたと思う。ゴールデングローブにノミネートされた
のもムべなるかな。ということから判るように、この映画は40歳以上のご夫婦に見てもらい
たい。若い人も面白とは思うが、人生経験を積んできた方々ならではのしみじみとした感じ
方があると思う。アメリカでは離婚は日本より身近な存在なんで、共感度は日本より上だろう。
ヒットの仕方も違うんだろうな。アレック・ボールドウィン、恰幅が出た、というかちょっと
メタボすぎじゃないかな。それにしてはよく裸になるなあ。スティーヴ・マーティンはいつもの
コミックな役柄とは違い渋い建築家という役どころだが、最初、違和感を覚えたが、次第に
抑えた役どころが合ってきたと思う。R15+なので子どもさんたちは見られないが(見なくても
イイと思う)、セリフがかなりきわどいし、マリファナすっているしなあ。仕方ないか。

それにしても、客席のおばちゃんたち、外人さん並みにギャハギャハ、大声で笑っていたな。
そんな映画も日本では珍しい。

<ストーリー>
「10年前に敏腕弁護士の夫ジェイク(アレック)と別れ、3人の子どもを一人で育てる傍ら、
長年の夢だったベーカリーの経営に尽力してきたジェーン。(メリル)いまでは3人の子ども
たちも立派に自立し、ベーカリーのほうもNYタイムズ紙でNo.1の評価を得るまでに。
不満のない人生のはずが、どこか物足りなさも。
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そんな時、息子の卒業式のためにニューヨークにやって来たジェーンは、ホテルのバーで
ジェイクと鉢合わせ。はるかに年下の小娘と再婚したジェイクだったが、なぜか熱烈に言い
寄ってきて、酒の力も手伝ってジェーンもすっかりその気に。一方で、自宅の増築の打ち
合わせで知り合ったバツイチの建築家アダム(マーティン)ともすっかりいい雰囲気の
ジェーンだったが…。」(allcinema)
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結局、一旦離婚して、若い妻と再婚したものの、元妻を心の底ではずっと愛していた男が
再び離婚して、元妻のもとへと戻ってくるが、妻は自分の生活を得て成功し、惹かれる男性も
いて、戸惑いながらも、元夫の気持ちも判るのだ。最初は、やけぼっくいに火が付いたことを
結構楽しんでいた元妻だったが、やはり、自分に正直に自分の道を進もうと決めたのだった。
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すでに婚約者がいる長女、次女、大学を卒業した長男と3人の子供たちにとっても、一度別れ
10年間の別々な生活をしていた父と母が、なんでまた再婚しようとしているのか理解できな
かったし、当時両親の離婚で多感な時期に傷ついた気持ちに整理が付かないでいたのだ。
そんな気持ちも元妻は酌んだのだった。
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by jazzyoba0083 | 2010-02-21 15:20 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「バレンタインデー Valentine's Day」
2010 アメリカ New Line Cinema,Karz Entertainment,Rice Films,124min.
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:ジェシカ・アルバ、キャシー・ベイツ、ジェシカ・ビール、ブラッドリー・クーパー
   エリック・デイン、パトリック・デンプシー、アン・ハサウェイ、
   アシュトン・カッチャー、ヘクター・エリゾンド、ジェイミー・フォックス、
   ジェニファー・ガーナー、ジュリア・ロバーツ、シャーリー・マクレーン、
   クィーン・ラティファ、エマ・ロバーツ他
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<感想・オチがばれてます!>
まあ、出てくるわ、出てくるわ、ハリウッド・スターのオンパレードで描く、あるバレンタイン
デーの1日。何組かの老若男女がそれぞれのバレンタインデーを過ごしながら、愛の確認作業を
していくのだが、洋画に詳しい人でないと、誰と誰がどうくっついて離れたのか、良く解らなく
なるんじゃないかな。バレンタインデーの性格が日本とは全く違うアメリカの風習を理解して
からみるべし。
 記憶に残るのが花屋のアシュトン・カッチャー&ジェシカ・アルバ組、アン・ハサウェイ&
トファー・グレイス組、不倫を隠して付き合っていてバレテしまったパトリック・デンプシー&
ジェニファー・ガーナー組、飛行機で隣り合わせになったブラッドレー・クーパー&ジュリア・
ロバーツ組、(ブラッドレーはフットボール選手のエリック・デインのゲイ仲間であることは
この映画のオチの一つ)、シャーリー・マクレーン&ヘクター・エリゾンド組のマゴが一番
好きな女の子に花をあげるんだと頑張るのだが、その相手が、学校の先生で不倫に破れた教師
ジェニファー・ガーナー。
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その孫の母親がジュリア・ローバーツであることもオチの一つである。つまりマクレーンの娘が
ジュリアだったというわけだね。で大オチは、花屋アシュトンは、幼馴染であった教師
ジェニファー・ガーナーと結ばれる、ということになる訳。アルバは、アシュトンのような純な男の
相手になるような女性では無かった、と。またフットボール選手のエージェントである
ジェシカ・ビールは、スポーツキャスター、ジェイミー・フォックスと出会い、惹かれていく。
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15人のそれぞれのバレンタインデーを描きながら「愛するということは、その人の欠点や
醜い点も含め愛するということ」という結論にたっするのだ。
ロバート・アルトマンも斯くや、とばかりの群像恋愛劇だが、似たような話があったりで話が
とっちらかってしまった点は否めないし、だいたい、アルトマンばりに長い!長すぎ。
それぞれの配役たちのそれぞれのシチュエーションにおける演技はみなさすがだし、共感を
得られるものがあるだろう。ジュリアなんてエンドロールの手前のNG集みたいなところで
舞台となって出てくるビバリーヒルズ・ウィルシャーホテルをおちょくる以外はもったいない
使い方(贅沢な?)だなと思う。いずれにせよ、アルトマンほどの深い思想性はなく、デート
ムービーとして楽しめばいいのじゃないかな。それにしても客が入って無かったなあ。
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<ストーリー>
「一緒に暮らす恋人(アルバ)に、朝一番でプロポーズをした花屋を営む男。(アシュトン)
笑顔で婚約指輪を受け取った彼女は、彼が出かけた後に、なぜか部屋の荷物をまとめ始める…。
飛行機でたまたま隣り合わせた男女。(ジュリア&ブラッドレー)男は洗練された物腰が魅力
的な30代。女は11ヶ月ぶりに一晩だけ、LAでの滞在許可が出た軍人。
会話を交わすうちに惹かれ合う二人だが、共に目的地には意外な人が待っている…。

理想の男性と出会い、幸せいっぱいの小学校教師。(ジェニファー・ガーナー)仕事で出張に
行く彼(デンプシー)をこっそり追いかけると、彼は飛行場ではなく、秘密の場所へと向かっ
ていた…。
結婚50年を過ぎても変わらぬ愛を誓い合う夫婦。(マクレーン&ヘクター)だが、よりに
よってこの日に、妻は夫に重大な告白を始める…。有名アメフト選手のマネージャーをする
女(ビール)は、今年も開催予定の“バレンタインデーなんか大嫌いだ!パーティ”の参加者
がまだゼロと知り焦る。そんな彼女に近づくスポーツキャスター(フォックス)は、彼女が
バレンタインデーを嫌う本当の理由を知った時から、彼女の存在が気になり始め…。
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バレンタインデーのロサンゼルスを舞台に、恋愛と完璧なバレンタインを求める老若男女15人の愛の行方を描くラブストーリー。監督は、今も恋愛映画の最高傑作の一つとして絶大な人気を誇る『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル。(作品資料より)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-21 12:20 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「恋愛上手になるために The Good Night」
2007 アメリカ・イギリス・ドイツ 90min.
監督:ジェイク・パルトロー
出演:ペネロペ・クルス、グウィネス・パルトロー、マーティン・フリーマンほか。
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<感想>
グウィネスの実弟、ジェイクの初監督作品だそうだ。邦題がラブコメみたいだけど、コメディ
ではない。男女の恋愛を不思議な感じで描いたユニークな作品で、まずまずの出来だが、
退屈でもあった。ラストシーンも良く考えないと判らなかった。90分の作品で、まとまりは
まあまあだったが、山というか盛り上がりに欠けたままエンディングまでなだれ込んでいく。
ラストの交通事故までは、退屈だ。
ぺネロぺとグウィネスが出演しているから、観てみたけれど、公開当時も評判にならなかった
ところを見ると、業界からもそう客の入る映画ではないな、と見られたのだろうね。
お二人はそれぞれの役を肩の力を抜いて演じてはいるが、なんか監督の肩に力が入っちゃった
感じだ。
夢と現実を使い分けて、謎の女(ぺネロぺ)の存在がどんどん気になってくるのは良かったの
だが、いわゆる「夢オチ」でジ・エンド。


<ストーリー>
「長い間同棲生活を続けているゲリー(マーティン・フリーマン)とドーラ(グウィネス・
パルトロウ)との間に最近吹いているすきま風の中、ゲリーが毎夜見る夢の中で、
パーフェクトな美女と出会うストーリーが軸。
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 ゲリーは昔ポール(サイモン・ペグ)と共に人気バンドのメンバーとしてヒット曲を
飛ばしたが、今は細々とCMの作曲をして食いつないでいる状態。それに対してポールは
某社の共同経営者に出世し、別荘まで買い込んでいるらしいから、ゲリーとドーラは
大ショック。ドーラがハッパをかけるつもりで言った「今の仕事を続けてモノになるの?」
と言う言葉も、今のゲリーにはとげのある言葉としか受け止められなかったようだ。
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アメリカの夫婦が毎晩寝る前に「I love you」「Me,too」とささやき合う
のはいい習慣だが、恋人同士として毎晩くり返されているゲリーとドーラのそれは形式的で
形骸化していることは明らか。そんなある夜、ゲリーの夢の中に現れた美女は一体ダレ・・・?
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映画前半は、「I love you」「Me, too」の会話の後に夢におちたゲリーの前に、白づくめの
ファッションに身を包んだ美しい女性の姿が再三登場する。ペネロペ・クルス扮するこの
美女の名前はアンナ。そんな美女が、ドーラと違ってなぜかやさしくゲリーに尽くして
くれるのだから、ゲリーが彼女に夢中になったのは当然。
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 ゲリーは男同士の気安さもあり、ポールに対してだけはそんなアンナの存在を熱く語って
聞かせたが、困ったのは夢の中でしか彼女に会えないこと。そこで彼が通い始めたのが、
“明晰夢”の研究家メル(ダニー・デビート)。アラン・ワイゲルト著の『明晰夢』は
ベストセラー本らしいから、“明晰夢”についてゲリーにさまざまなアドバイスをするメルは
インチキ教祖ではないはず。
 「信ずる者は救われる」とはよく言ったもの。ゲリーが通い始めた“明晰夢”をすぐに信じた
かどうかは別として、ゲリーがある日目にした大きな広告写真には何とアンナの姿が。
これはつまり、夢の中に現れる女性アンナは夢の中だけの存在ではなく、現実に生きている
女性だということ・・・?そうとわかったゲリーが、早速現実の女性“メロディア”を捜し
求める事になったのは当然だが・・・。」
以上は、こちらの映画批評ブログからの抜粋・引用。

結局、ゲーリーとドーラは別れてもお互いが忘れられず、ゲーリーは夢の女を諦めて、
再びドーラとやり直そう、と決心をし、街で開催中のドーラの写真展に出かけて行って
彼女を探し、新しい彼氏のクルマで現れたドーラに声をかける。そして道を渡ってドーラの
元へ行こうとした時、クルマにはねられる。
次のシーンでは、松葉杖のゲーリーがドーラと新しい生活を初めて一件落着の様子。
しかし、ラストカットでは、病院で意識不明のゲーリーのベッドサイドで途方に暮れるドーラの
姿が・・・。

夢とウツツが行ったり来たりしながら、愛情のゆくえを追っていく映画はこれまでにもあったと
思うが、結局なんだったのか、ということをうっちゃって終わる映画が多かったような気がする。
本作もそれだ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-16 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「ミッション・トゥ・マーズ Mission to Mars」
2000 Touchstone Pictures,Spyglass Entertainment,114min.
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ゲイリー・シーニーズ、ティム・ロビンス、ドン・チードル、コニー・ニールセンほか。
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<感想>
基本的にオカルトとかサスペンスのB級、時々ヒット、というデ・パルマ。私は嫌いじゃない。
というか、好んで観ている感じで、彼の作品の3分の2は観ている勘定になる。
素敵なB級「殺しのドレス」「ボディ・ダブル」、結構いい線の「ミッション:インポッシブル」
「ブラック・ダリア」「スカーフェイス」「カリートへの道」などね。
彼の場合、アル・パチーノを使ってようが、トム・クルーズが出てこようが、どこかB級の匂いが
してしまうんだな。でもその大衆性を私は愛するのだ。「ラジー賞」の常連であるわけだ。
で、本作品も、NASAの全面協力の元に作られたのだそうだが、どこか締りがなく、いわゆる
B級の域を出ない。役者は結構渋めのところを集め、ストーリーもなるほどね、と思わせるのだが、どこか安っぽさを感じる。でも面白くないか、と言われれば、そこそこのエンター
テインメントになってはいるのだね。ま、火星に顔があったという点で、あ、これは・・・
と思ってしまうが。
ドン・チードルが結構トホホだったり、ティム・ロビンスは、早めに宇宙の藻屑となってし
まったり。突っ込み所もいろいろある訳だが、デ・パルマ作品の観賞の仕方、というのは
そういうことを気にしないで、円谷作品をみる感じて楽しめば、結構いけたりする。
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<ストーリー>
「2020年、NASAはマーズ1号で火星への有人飛行を成功させた。だが、火星上での探査
活動中、乗組員は巨大な氷山のようなものを発見し、そこから発生した砂嵐に巻き込まれ
遭難するという怪現象が発生。

マーズ1号の当初の乗組員ながら妻マギーをを病気で亡くしたためミッションを断念したジム
(ゲーリー・シニーズ)は、マーズ2号のメンバーとして宇宙ステーションでこの事態を知り、
救出ミッションに乗り出す。こうしてジムはパートナーである親友夫婦ウッディ(ティム・
ロビンス)とテリー(コニー・ニールセン)、そしてフィル(ジェリー・オコーネル)と火星へ出発。
火星上から送られてきた映像には墓場が3つ映し出されており、それは最後の交信を送ってきた
仲間のルーク(ドン・チードル)の生存の証明ではないかという期待を抱かせた。<4人で行った
から>

ロケットのトラブルでウッディは妻テリーの目の前であえなく命を落としたが、残った3人は
火星に着陸。奇跡的に生きていたルークと再会した彼らは、彼から巨大な氷山と見えたのが
実は巨大な人面岩で、そこからあるメッセージが放射されているという。
フィルだけをロケットに残して人面岩に向かった3人は、そこで未知の英知の存在を知る。
亡き妻が宇宙の未知の英知の存在を示唆していたことを思い出したジムは、この人面岩こそ
人類の新たな出発点だと気づき、ティムとルークに別れを告げ、ひとりそこから旅立つの
だった。」(goo映画)

つまり、かつて火星は人類の祖先が暮らす豊かな星だったが、巨大隕石の衝突で、死の星と
化した。しかし、火星の生命体は、自分らのDNAをまだ混沌だった地球に向けて放出したの
だった。そして、一部の生命体は顔面の中に閉じこもり、DNAの存在のサインを音で出し
続け、同類の生命体の到来を待っていたのだった。
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最初の1号は、その音が何か判らず、攻撃にあったが、2号はその謎を解いて、顔面岩に
接近、中に入ることが出来たのだった。そしてそこには自分たちの祖先が火星にいた、という
事実を宇宙人から教えてもらったのだ。そして、ジム(シーニーズ)のみが、残ることを
決め、火星人の宇宙船に乗って、はるか宇宙のかなたへと旅立っていったのだった。

まあ、なんで、火星人が地球人の到来を待ってから出発したのかは判らないけど。(爆)
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-15 22:50 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「ペリカン文書 The Pelican Brief」
1993 アメリカ Warner Bros.Pictures,141min.
監督・製作・脚本:アラン・J・パクラ
出演:ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、サム・シェパード、ジョン・ハードほか。
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<感想>
封切られた数年後、レンタルビデオで観た記憶があるが、どうしてももう一度観たくて
WOWOWで放映されたのをきっかけに2度目の観賞。ほとんど覚えていなかったから、
新作を観るような新鮮な感覚で観ることができた。
なるほど、パクラらしいストーリーと映像。謎ときと見えざる権力の攻撃がこの映画を
サスペンスたらしめているのだが、お話としては面白いし、映画も面白く観ることはできたが、
どうも平板だったな。山があるようでないんじゃなかな、と感じた。
ジュリア・ロバーツ、若い。「プリティ・ウーマン」から3年。こうした映画にもフィーチャー
されるようになった始めの頃の映画で、一生懸命やっているんじゃないかな。
デンゼル・ワシントンは不正に迫る若き新聞記者を演じるが、もう少し影があってもいいかな、
と感じた。単なる正義感で終わってしまい、惜しかったと思う。
2時間20分を超える映画だが、テンポよく進むので、時間の長さが苦痛になることはない。
全体としては10点満点の6,5ってところかな。IMDbは6,4、allcinemaは6,73だから、
まあ、そんなもんでしょう。観て損はないよ、てな塩梅。

<ストーリー>
「ワシントンで、最高裁判事2人が相次いで暗殺された。彼らの共通項は環境保護派であること。
一方、ニューオリンズの法学部の女子大生ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は事件に
興味を覚え、ある仮説を打ち立ててレポートに書き上げた。
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彼女は恋人の大学教授キャラハン(サム・シェパード)にレポートを渡すが、それを読んだ彼は
驚き、友人のFBI特別法律顧問ヴァーヒーク(ジョン・ハード)に渡す。それは24時間もたたぬ
うちにFBI長官、CIA長官から大統領補佐官、そして大統領の手に渡った。
論文は”ペリカン文書”と呼ばれて厳重に保管された。そうとは知らぬダービーの眼前で、
キャラハンの自動車が爆発炎上して彼は死亡した。車を降りていて危うく難を逃れたダービー
は、何者かに命を狙われていることを確信する。論文は偶然にも事件の真実を突いていたのだ。

ヴァーヒーク、そして暗殺事件の実行犯の男(スタンリー・トゥッチ)が彼女のそばで殺されるに
及んで、ダービーは敏腕新聞記者グレイ(デンゼル・ワシントン)に、何もかも話す。
事件の裏には、ペリカンなどの野鳥が生息する湿地帯の開発を巡る訴訟問題があり、環境
保護派の2人の判事は、開発推進派の(=大統領の最大の大口資金提供者)支持者の手によって
殺されたのだ。だが黒い影は、執拗に彼女とグレイの後を追う。
2人は政府の高官と取り引きし、彼女の命を保証してもらう。グレイのスクープがTVをにぎ
わしている頃、彼女は南の島でその模様を見ていた。」(goo映画)

以上の概要じゃ、何が何だか判らんのだね。つまり、ダービー・ショー(ジュリア)が仮説と
して書いたリポートが実は、核心を突いていたことから、国家規模の騒動に巻き込まれる、と
言うもの。自分の周りで殺人が次々と起き、身の危険を感じたダービーは、ワシントン・
ヘラルドで、判事殺人事件を追っていた、グレイに接触するのだった。
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結局、ペリカンなどの自然の宝庫に油田を発見した大統領の支援者が、油田の開発に反対する
地元の保護派市民が起こした裁判で、不利な判決が出るのを怖れ、最高裁判事の自然保護派を
中東の暗殺者を雇って殺したのだ。この事実をグレイとダービーがコンビを組んで白日の元に
晒していく。当然これを嫌う油田開発派は、あの手この手でダービーを亡きものにしようと
迫るのだった・・・

やがて、事件は決着し、正義は勝つのだが、ダービーは身の危険を感じ、国を離れたのだった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-13 19:59 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「あぁ、結婚生活 Married Life」
2007 アメリカ Sidney Kimmel Entertainment、Anonymous Content、90min.
監督:アイラ・サックス
出演:クリス・クーパー、ピアース・ブロスナン、パトリシア・クラークソン、
   レイチェル・マッカダムスほか。
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<感想>
90分で綴る大人の恋愛模様。取り立てて映画にしなくてもどこにでも転がっている日常の
ような感じだが、4人の芸達者を得て、小洒落た大人の恋愛映画に仕上がった。
淡々と進み、劇的な展開とか、どんでん返しがあるわけではないが、愛すべき掌編として
楽しめるのではないか。
それとWOWOWの前説でも言っていたように、この監督の舞台となった1949年の美術に
賭けるこだわりはなかなかのもので、衣装や化粧はもちろん、家の中、クルマ、オープンセット
など、徹底的に拘っていて、クルマ好きの私としては、その辺も大いに楽しめた。

4人の主人公の演技は安心して観ていられる。それぞれの心の動きを演技の中で楽しめる構図と
なっている。レイチェルが美しい!
日本では劇場でヒットする類のものではないだろう。でも、なかなか楽しめる(楽しい映画という
意味では無く)映画であると思う。90分にいろんなエピソードを上手く嵌めこんで飽きずに
観させている。

<ストーリー>
某会社の重役ハリー・アレン(クーパー)とパット(クラークソン)夫妻は、50歳も越えて
すっかり安定している夫婦生活と表面上は見えるが、結婚とは所詮セックス、と割り切る妻に
対する愛情はすでに冷えてしまっていた。ハリーには17歳年下の戦争寡婦ケイ(マッカダムス)
という愛人がいる。いずれは離婚して、結婚したいと願っている。
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しかし、長年連れ添った妻と別れたら彼女が可哀そうだ、と思っていて、なかなか踏ん切りが
つかないでいた。
一方、ハリーの親友リチャードは今は独り身(映画は彼の語りで進む)。ハリーにケイを紹介
され、ハリーの別荘にケイが一人でいるときに遊びにいったりして二人きりになる機会が
あったりして、次第にハリーとケイは接近していく。

ハリーは、離婚で妻に辛い思いをさせるくらいならいっそ殺してしまおうと決心する。そして
彼女が常用している薬に毒物を混入させる計画を立てた。

ケイに恋心をいだいてしまったリチャードは、ハリーとケイが結婚する前に、なんとかハリー
からケイを奪わなくては、と決心し、ケイに「他人の不幸の上に築いた幸せなどない」
などと吹き込んで、ハリーから心が離れるように仕向ける。
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一方で、ある日、リチャードはハリーとケイに会いに別荘に行くと、なんとそこにはパットと
ハリー夫妻の友人である売れない小説家ジョン・オブライエンと不倫の真っ最中であった。

なんだ、ハリーが一生懸命気を使って離婚を言い出せないでいた妻の方も若い男と宜しくやって
いたわけだ。でも離婚はしないという。なぜなら自分がいないとハリーはダメになってしまうと
判っているから、という。リチャードはケイをしっかり自分のものにするため、パットに対し
ハリーと別れてはダメだ、と吹き込む。彼には君しかいないんだからと。

リチャードとデートを重ねるうちにケイの心はリチャードに移る。ハリーと愛人関係のままでは
嫌だし「他人の不幸の上に築いた幸せ」は嫌だ、と思うようになっていった。
ある日、ケイはハリーを呼び出し、この関係を終わらせようと言い出す。落ち着き払って対応
するハリーだが心は激しく動揺していることが解る。
一旦ケイの家を出て、言い忘れたことを言いに戻ったところ、なんとケイと親友リチャードが
抱き合っていた。そういうことか!

実はその頃、ハリーは妻が常用する薬に毒薬を混ぜて、いよいよ殺人計画を仕掛けてきたところ
だったのだ。ハリーは一夜にして全てを失った。愛人も、妻も、たぶん重役という仕事さえ。
ただ、今から急いで家に戻れば妻が薬を飲む前に間に合うかもしれない。いそいでクルマを
飛ばすハリー。家に戻る途中でパトカーに誰何されたりしてドキドキさせるが、家に入って、
妻の寝室に入ると、パッとは下着姿で倒れていた。もはやこれまでと窓を開けて上がっていた
呼吸を整えようとすると、庭を男が逃げていく姿が・・・。
そして、妻の「早かったのね」という声。よかった!妻はまだ薬を飲んでいなかったのだ。
いそいで、薬を元のものへとすり替えた。
そして、間男の存在はもう赦し、糟糠の妻と再びやり直そうと決心したのだった。パットも
また。

やがてリチャードはケイを伴ってハリー夫妻の家に行き、結婚することを報告した。
つまり、ハリーとパットは元の鞘に戻り、リチャードとケイは結婚することになった。
ナレーションは言う「ベッドの横に寝ている伴侶の本心が解る人がいたら手を挙げて欲しい」と。
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そしてまた世界中の夫婦の、男と女の虚々実々の物語がどこかで綴られているのだ・・・。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-09 22:50 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「グラス・ハウス The Glass House」
2001 Columbia Pictures,Original Film,106min
監督:ダニエル・サックハイム
出演:リーリー・ソビエスキー、ダイアン・レイン、ステラン・スカルスガルドほか。
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<感想>
allcinemaなどでは、高評価だが、私はそんなに面白いとは思わなかった。ミステリーには
あってはならないワザとらしさが目につくし、リーリーの面構えがどうも同情を呼びづらい。
ダイアン・レインの名前に釣られて観賞に及んだのだが、ダイアン、なんでこんな映画に
でちゃったんだよ、って感じ。ジャンキーの女医で、最後にはオーバードーズで死んじゃうんだ
もんね。
ワザとらしい、というのは、追手が迫ってくるときに、慌てて乗ったクルマのエンジンが
なかなかかからないたぐいのもの。この作品で言うと、ポケットからクルマのキーを抜きとろうと
すると、落として寝ている犯人に気付かれるとかね。
それと、ご都合主義も甚だしいところがある。高校生で、クルマの運転を習っている女の子が
いきなりジャガーを運転したり、パトカーで逃げようとするが、キーがない。サンバイザーを
おろすとキーがポロリと、とかね。最初に犯人を判らせておいて、彼が主人公らを追い詰める
恐怖を描くタイプのサスペンスなのだが、全体にいまいち締りが無い。

<ストーリー>
蓮っ葉な16歳の女子高生ルビーと弟のレット。何不自由ない、両親との4人暮らしだったが、
ある日、両親が交通事故で死亡する。二人には400万ドルもの遺産が残された。
そして彼らを引きとったのが、マリブのガラスの家に住む、グラス夫妻だった。しかし、
グラス氏には、多額の負債があり、借金取りに追われていた。妻のほうは、ジャンキーで、
自分の勤め病院からヤクを盗んできては家でラリっている始末。
400万ドルを管理している管財人も、じつはグラス氏とグルだったりする。
やがて、ルビーはグラスの経営する工場に両親が乗っていたサーブがあるのを発見する。そこで
事故当時の新聞をネットで調べると、両親が乗っていたのはBMWであったと記されていた。
ここで、ルビーは借金の返済に困ったグラス氏が、自分のBMWを両親に貸して、クルマに細工
がされていたから事故を起こしたと確信する。管財人に助けを頼むが、メールが遮断されてい
たりで外への連絡がとれない。そこで、ルビーはレットを連れてジャガーを運転して逃げようと
するが、途中の土砂崩れ現場で足止めにあい(これもご都合主義だなあ)あとを追ってきた
グラス氏に捕まってしまう。
しかし、ここで借金取りが登場、グラス氏をブレーキに細工をした(ルビーたちが逃げるときに
使って二人を亡きものにして、遺産を全部頂こうということ)ジャガーに乗せて、グラス氏の
持ち物であったテスタロッサの2台で拉致した。しかし、ジャガーのブレーキが壊れていて
テスタロッサに追突、押し出されたテスタロッサはトレーラーと正面衝突して大破炎上、
さらにジャガーも(エンジン切って、山に車体をこすらせれば止められるのに)コンクリ製の
ガードレールを突き破りがけ下に転落した。
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後から、閉じ込められていた地下室から抜けてきた二人は、歩いて現場に差し掛かったが、
フェラーリが大破しているところを見た。そこでパトカーに保護されたが、その先でジャガーが
転落した現場にさしかかり、警官が下に降りて事故車を見ていると、グラス氏がまだ生きていて
二人に迫る。彼は下で警官を殴り倒して、這い上がってきたのだ(ご都合主義だなあ)。
あせったルビーはパトカーに乗り、銃を構えているグラス氏を正面から跳ね飛ばしたのだった。
(よくやるのよ)
二人はフロリダに住む母の弟に引きとられることになったのだった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-09 22:40 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「インヴィクタス~負けざる者たち  Invictus」
2009 アメリカ Warner Bros.Pictures,Spyglass Entertainment,Malpaso,134min.
監督:クリント・イーストウッド 原作:ジョン・カーリン
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン他
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<感想・ほとんどネタばれしていますので、ご注意>
待望のイーストウッド作品。やっぱりレベルは高いなあ。「グラン・トリノ」ほどでは無かった
のですが、やはり涙がでちゃった。さりげない中に感動を埋め込む上手さはイーストウッドなら
では。話がややベタなので、ストーリー的には驚くことも無く、ハッピーエンドへと導かれて
いくわけですが、シンプルな構成の中にじわじわと感動を高めていく手法はいつ見ても「やられ
て」しまう。話は、南アフリカの大統領になったネルソン・マンデラが、自分の国の弱い
ラグビーチームを、国民融和の象徴としようと計画し、主将のマット・デイモンに1年間で
強くするように依頼。チームは見事に大統領の願い、国民の願いに答えて、ワールドカップで
優勝する、というもの。実話に基づいている。本物のチームやマンデラはエンドロールに登場。
ラストはラグビーのシーンが長いが、ルールを知らない私でも十分に楽しめた。

前半は、マンデラのセリフが膨大なので、画面が退屈になるウラミはあるが、ワールドカップに
向かって動き始めると、がぜん面白みも増す。縦軸がラグビーで、そこにアパルトヘイトの
残滓を、大統領のSPを努める黒人と白人、デイモンの実家で働く黒人のメイドさんとデイモンの
お母さん、そしてデイモンと奥さん、小さいトピックを横軸に上手く埋め込み、決勝戦が
始まってからは、競技場の外で警備する警官と、入場出来ず、警官の聴いているラジオを
なんとか聴こうとする少年と警官のエピソードなども、上手く取り込まれている。スタジアムの
すぐ上空を飛びさるジャンボの羽には下から見えるように、南アチームを応援する文字が
あったりして、小道具も効いている。

トップカットで、白人ラグビーチームが芝生の立派なグラウンドで練習しているのをクレーンで
パンして、道を隔てると、貧しい黒人少年たちがはだしでベアグラウンドでサッカーをしている、
そのワンシーンをもって基本的な状況を語ってしまう。出だしから唸ってしまった。
オスカーの主演男優賞にノミネートされているモーガン・フリーマンは、この映画の主役に
ふさわしい演技で圧倒する。アフリカなまりの英語であれだけ膨大なセリフをこなすことは
並み大抵のことではなかったはずだ。いつもながら抑えた演技が渋くていい。ラグビーチームの
主将を演じるマット・デイモンも、感情を内に秘めながら、マンデラの心境を理解しつつ
強いラグビーチームに仕上げていく、これまた抑え気味の演技が、オスカーの助演男優賞候補に
なるのもなるほど、と思う。どこかマンデラのメタファーのような感じもある。
イーストウッドはネタがベタだけに、シンプルなストーリーを抑制の効いた演出で、感動作に
仕立て上げた。手法はさすがだと思った。ただ、マンデラの人格がかなり神格化されているので
実際のところはどうなのか、本当にあのような聖人君子であったのか、美化しすぎのキライが
ないではない。
そんなところもあり、作品賞、監督賞、脚本賞などにはノミネートされなかったのだな。
いわば、モーガン・フリーマンの映画である、と言い切ってしまっても過言ではないと思うが。
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<ストーリー>
30年もの長きに渡り監獄生活をした南アフリカの黒人指導者ネルソン・マンデラ(フリーマン)は、大統領選挙も制し、新しい国を黒人大統領として率いることになった。しかし、アパルト
ヘイトの残滓は至るところあり、人種を乗り越えた国に変えたいマンデラの頭を悩ませていた。
そんなマンデラの目に留まったのはラグビーのワールドカップを自国で開催する南アの代表で
あるラグビーチームであった。長い間国際社会から締め出されていたこのチームは対外試合も
出来ず、極めて弱いチームであった。しかし、マンデラはこのチームの勝利こそ国民融和の強い
武器になる、と確信し、キャプテンのフランソワ(デイモン)を官邸に招き、1年でチームを
強くしてくれ、と頼む。マンデラの「赦しの思想」に感動したフランソワはこれを承知し
チームを鍛え上げていく。

南アでは、ラグビーの試合があると、黒人は相手国を応援するような状況だった。そして
1995。開催されたワールドカップで、南アチームは快進撃を続ける。そして奇跡的に?決勝に
進む。決勝の相手は、世界一の実力を持つといわれるニュージーランドのオールブラックスだ
った。ほとんど勝ち目はないか、と思われていたのだが・・・・。
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伏線、回収、カタルシス=ハッピーエンドと、映画の王道を行くような映画で、銃声も死人も
出てこない。
或る意味地味な映画だが、そこにこそ演出と演者の力が光ることになる。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-06 12:15 | 洋画=あ行 | Comments(0)