●「レイチェルの結婚 Rachel Getting Married」
2008 アメリカ Clinica Estetico,Marc Platt Productions,112min.
監督:ジョナサン・デミ
出演:アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、ビル・アーウィン、トゥンデ・アデビンペ
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<感想>
「プラダを着た悪魔」でカワイコちゃんを演じていた、あの娘がシリアスな役をどう演じるか、
これでオスカー候補になった、ということもあり、観てみました。
ハン・ハサウェイの演技は、迫力あり、体当たりの演技だな、という感じは出ていたと思う。
この映画の特色に、音楽が常に映画の中で本当に鳴っているということがあるが、本人も
告白しているように、現場での音楽がうるさくて相手のセリフが聞こえず、思わず、
「音楽を止めてよ!」とアドリブでさけぶところがあるが、そこも上手く使われている。

殆ど全編手持ちカメラで、ドキュメント風の仕上げ。出演者のセリフ回しも、普段のしゃべりの
ような雰囲気を敢えて出していた。カット割りもめちゃめちゃ早かったり、長回しだったり。
そういう映像的なメリハリもあり、だ。

映画全体としては、秀作、とう点にまでは達していないと感じた。問題児を抱えた家族の相克は
丁寧に描かれてはいたが、何かが足りない。何だろう。
一番違和感を覚えたのは、家から飛び出した妹がY字路をまっすぐ進んで岩に激突して気絶
するのだが、その後姉から手当てを受けて急にしおらしくなってしまい、姉との感情の激突も
和らぐのだが、あまりに突然の変化に、あれれ、と思ってしまった。

<ストーリー>
麻薬依存症のキム(ハサウェイ)は、姉レイチェルの結婚式のため、一時帰宅する。
帰ってみると、キムは介添え人から外されていることにショックを受ける。そして、式の前の
両家や友人とのパーティーのスピーチで、自分が依存症であることなどを、口走り、周囲を
白けさせたり。姉との気持ちのすれ違いは、妹にも姉にも原因があった。

依存症のキムは、運転免許取り立ての頃、幼い弟イーサンを連れて遊びに行き、クルマごと
河に転落、チャイルドシートを外せなかったキムは、イーサンを溺死させてしまったのだ。
キムは自らを許せない、姉は弟を殺した妹を許せないのは勿論、両親の目がどうしても
キムに行ってしまうことに嫉妬していたこともあった。その後キムは施設に送られて更生プロ
グラムをこなし、なんとか外泊が許可されるまでになった。

弟の事故死のため両親は離婚、姉は音楽関係で成功しているシドニーという黒人男性と結婚
するまでになった。そこに現れた問題児の妹。お互いに解決していない感情を激突させ、
またこれに父や、別れた母も加わり、崩壊した家族が、それぞれの立場で、主張し、攻め、
労わる。更に結婚式というセレモニーと新しい家族が増えることにより、次第に変化して行く。
そして、いい争いの挙句にクルマに乗って外に飛び出たキムは、自ら林の中に突っ込んでいき
岩に激突して気絶する。ジョギング中の人が発見し、救助され、家に戻ってきたキムを姉の
レイチェルは優しく接し、一緒に風呂に入って背中を流すとそこにはイーサンという名前の
刺青が・・・。彼女は自分を許せない故に、周りに当たり散らし、自虐的にもなっていたのだ。
姉は、妹を許すことに。そして介添え人に指名し、いよいよ結婚式と披露パーティーが開かれた。

キムは姉を祝福し、失敗することなく披露宴までを終えた。そしてまた施設に帰って行った。
しずかに見送るレイチェルであった。

レイチェルの結婚相手がヒンドゥー教?を信じる黒人一家であることが、ある意味この映画に
変化を与えている。アメリカ東部のコネティカット州で、白人一家と黒人一家が宗教も違う
(結婚する二人はキリスト教か?)中でファミリーとなろうとしていることに対比し、
白人側の家族は崩壊一歩手前状態。こうした状況が映画に厚みを加えていると感じた。

本論ではないが、日本人から見ると、全くの白人一家と全くの黒人一家がお互いに尊敬しあい
愛し合い、同じファミリーになろうとする姿勢は、なかなか理解しがたいかもしれない。
私などはそっちの方に興味が言ってしまったくらいだ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-30 23:30 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「熱いトタン屋根の猫  Cat on a Hot Tin Roof」
1958 アメリカ MGM Pictures,108min.
監督:リチャード・ブルックス 原作:テネシー・ウィリアムズ
出演:エリザベス・テイラー、ポール・ニューマン、バール・アイヴィス、ジャック・カーソン他
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<感想>
演技の上手い下手はともかく、エリザベス・テイラーの綺麗なこと!スタイルがいいこと!
私が彼女を知ったのは映画以外のニュースフィルム(多分リチャード・バートンと2ショットで
オスカーのレッドかーペットに登場したような)だったので、そのころはもうお歳で、恰幅も
よろしくなっていた。その後旧作を見るようになって、若い頃の彼女を見るようになったのだが
この映画のように美しいテイラーを観たのは初めてだろう。
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また若きポール・ニューマンもハンサムで、ぐれた役を好演。ただし、原作が戯曲なため
会話が多く、シーンもそう多くない。ただ、アメリカ南部の保守的な富豪一家のどろどろの
様子は良く描かれていて、時間も丁度良く、台詞もさすがに大作家のものらしく、そこここ
に含蓄あり、味わい深いものが出てくる。
(原作はエリア・カザンの演出で1955年に初演。ピューリッツアー賞を獲得している)

ただ、多くのコメントが指摘しているように原作では、自殺したニューマンの親友と彼は
同性愛関係にあったのだが、当時の映画のコードでこれを描けず、妻マギー(テイラー)
との不倫ということに矮小化してしまったことが、今ひとつ作品にインパクトが出なかった
理由かもしれない。その他は脇を固める俳優も(特にビッグダディのバール・アイヴィス
が、人生はウソで出来ていて、誰一人信用できるものなどない、という老人を好演)
他のキャストもそれぞれの人間性を出していて全体としては興味深く観ることができた。
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<ストーリー>
「大おじいちゃまと家族の者から呼ばれる大農園主、ポリット家の当主(バール・アイヴス)が
邸に帰ってきた。65歳の誕生日を迎える彼を、長男のグーパー(ジャック・カーソン)とその
妻メエ(マドレーヌ・シャーウッド)、蛙の化物のようなふたりの5人の子供たちが、ことさら
ぎょうぎょうしく歓迎した。癌という不治の病を得ている当主の莫大な財産を、何とか有利に
相続しようというのだ。

 米国各地の医師の診断を受けて帰ってきた当主には、もう1人の息子、次男のブリック
(ポール・ニューマン)がいた。フット・ボール選手のブリックと、彼の妻マギー(エリザベス・
テイラー)は、父にとって信頼するに足る夫婦だった。
しかし、現在のブリックは酒に酔い、妻マギーとも「夫婦生活」をしようとしない焦燥の
日々を送っていた。彼にはかつてスキッパーという親友があった。父よりも、妻よりも、
彼はスキッパーを愛した。妻のマギーにとっては当然スキッパーは邪魔な存在だった。2
人の間が親密になるほど、マギーは夫をとりもどそうと苦しんだ。そしてスキッパーの
ホテルを彼女が訪れた夜、スキッパーは自殺した。それから、ブリックは妻を妻として
愛そうとしなくなったのだ。財産争いと夫の焦燥にはさまれたマギーは、熱いトタン屋根に
追いつめられた猫のような存在となった。

 父の誕生日のパーティは異様な雰囲気のうちに、雨のため屋内に移った。
父と喧嘩したブリックは、彼が癌に犯されているという秘密を思わず口走った。父は、
やっとこのパーティの不気味な雰囲気の原因を知った。母は泣いた。居間では、
長兄のグーパーが財産相続手続き書の承認を求めた。しかし、父は拒否した。
父を真ん中に、ブリックとマギーは自分たちのおかれている立場と、心の問題に
正面から対決した。
ブリックを愛するマギーは、妊娠を告白した。父は、彼等2人に財産をゆずることを
告げた。熱いトタン屋根の上の猫のような存在から、今は抜け出ることの出来た
ブリックとマギー。新しい出発をすべく、ふたりは今度こそ本当の夫婦として抱き合った。」
(goo映画)

この映画の詳細は
こちら
まで。


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by jazzyoba0083 | 2010-06-29 22:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ラスト・ボーイスカウト The Last Boy Scout」
1991 アメリカ Geffen Pictures,Silver Pictrurs,Warner Bros.Pictures,105min.
監督:トニー・スコット
出演:ブルース・ウィリス、デイモン・ウィアンズ、ハリー・ベリー、チェルシー・フィールド他
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<感想>
ブルース・ウィリスの探偵・刑事ものというとどうしても、「ダイ・ハード」を思い浮かべて
しまう。これもタイプとしては同じような雰囲気を持つ。ただ活劇としては、トニーの演出も
あり、面白く仕上がっていたと思う。ストーリーはびっくりするようなものではないが。
画の強さで引っ張るタイプの映画でしょう。苦労する善人と、最後は勧善懲悪の世界。だが
私生活のダメさ加減は、ちっとも直らない、というのはアメリカの探偵・刑事ものの王道だ
ろう。時間的にも丁度良く、肩のこらないアクション映画としてお勧めです。

<ストーリー>
 ジョー・ハレンベック(ウィリス)は、身を呈してカーター大統領の命を救った事もある
元シークレット・サービスだったが、今はしがない私立探偵で、妻子から軽蔑されるほど
落ちぶれていた。
 ダンサーのコリー(ベリー)の身辺警護を仕事仲間が持ち込んできたが、女房のサラ
(フィールド)と密通していたそいつは、ジョーの家の前で車ごと爆死する。
一方、コリーの情夫、元プロフットボーラーのジミー・“フラッシュ”・ディックス
(ウェイアンズ)は、妻子を事故で失った傷も癒えぬまま、麻薬と賭博でリーグを追われ、
人生に何の目標も持てぬまま日々を送っていた。

 警護に就いたジョーを何者かが襲う。辛くも相手を倒し、コリーの元に駆けつける
ジョーだったが、一歩遅く、ジョーとジミーの目前でコリーは何者かに殺されてしまう。
いま、二匹の負け犬が共通の敵に向かってがっちりとスクラムを組んだ。」(allcinema)

「ジョーはジミーと手を組み、事件の真相を探り始める。スタリオンのオーナーの
マーコーンは、フットボール賭博の合法化を狙って根回しをしていたが、それを
知ったコリーにゆすられて殺害。さらに法案賛成の見返りに600万ドルを要求して
いたベイナード上院議員の暗殺を計画していた。
スタジアムでフットボールを観戦中のベイナードを狙撃者が照明塔から狙うが、
ジョーが死闘の末に倒し、その結果、妻と娘の愛と信頼を勝ち取り、自信を取り戻す
のだった。」(この項goo)

「史上最高の値の付いたブラックのシナリオを、アクションはお手の物、超大物
プロデューサーのシルヴァーが製作、兄のリドリーとは違った角度での映像職人
スコットがメガホンをとった。
 
 シルヴァーとブラックは「リーサル・ウェポン」(製作/脚本)、「プレデター」
(製作/出演)、「リーサル・ウェポン2/炎の約束」(製作/ストーリー)に続く
手合わせ。音楽はシルヴァーには欠かせないマイケル・ケイメン。ジャジーにして
オーケストラルな好スコア。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-24 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「恋人よ帰れ!我が胸に The Fortune Cookie」
1966 アメリカ The Mirisch Corporation,Phalanx-Jalem,125min.
監督・脚本・製作:ビリー・ワイルダー  脚本:I.A.L.ダイアモンド 音楽:アンドレ・プレヴィン
出演:ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、ロン・リッチ、ジュディ・ウエスト、クリフ・オズモンド他
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<1966年度アカデミー賞助演男優賞受賞作品>

<感想>
この邦題を見て「Lover come back to me」を想起されたかたも多かろうと思う。
今ならフォーチュン・クッキーで行けるのだけど。人情ものをやらせると上手いビリー・
ワイルダーが自ら脚本を書き(共同でI.A.L.ダイアモンドも)、プロデュースもした作品。

なんと言っても見所は胡散臭い弁護士を好演するウオルター・マッソー。名優ジャック・
レモンも霞む。マッソーの表情の作りかたに、どんどん映画に引き込まれていく。
これを何故あえてモノクロに仕立てたのだろうか。全体を15?のエピソードに分けて溶暗させて
物語を展開していくスタイル。これが効果を生んでいるのかどうかは判然としない。

フットボールのスタープレイヤーを演じる、ロン・リッチがいい感じで二人の大俳優の緩衝材
になっていて、いいオチの材料にもなっている。

<ストーリー>
「テレビ・カメラマンのハリー・ヒンクル(ジャック・レモン)はフットボール試合をポータブル
カメラで中継中、巨漢選手ジャクソン(ロン・リッチ)のまともな体当たりをくらい、
すっ飛ばされて脳震盪を起こしてしまう。まっ先に病院に駆けつけたのは、ハリーの
義兄で弁護士のウィリー・ギングリッチ(ウォルター・マッソー)。
ウィリーは、ハリーの背骨が折れたことにして100万ドルの損害賠償を要求しようと、
ハリーに持ちかける。ハリーは嫌だと言うが、ウィリーは彼の弱点をついてきた。
それは、ハリーが金持ちになればお人好しで稼ぎの悪い夫に愛想をつかして、バンドマンと
駆け落ちした妻のサンディ(ジュディ・ウェスト)が戻ってくるに違いない、というのだ。

そしてウィリーは、ジャクソンの所属チームと、市立スタジアム、CBSテレビを相手どって
損害賠償請求の訴訟を起こす。ハリーはただ義兄のいう通り、ベッドに寝ていればよかった
のだが、どっこいそうはいかない。保険会社は高名な医師をそろえて苛酷な診察をし、
ハリーを怪我させたジャクソンは一生懸命見舞って尽くすので、良心がとがめるのだ。

ハリーのただひとつの望みは、妻のサンディが帰ってくることだけ。そしてハリーの金を気に
しはじめたサンディが、電話をかけてきた。実は彼女はウィリーのたくらみを見抜いており、
手を結んでふたりで儲けようともちかけてきたのだ。保険会社は私立探偵パーキー
(クリフ・オズモンド)を雇ってハリーとウィリーの尻尾をつかもうとするが、ウィリーのまったく
巧妙な策の前には如何ともしがたかった。そしてとうとうウィリーとサンディは、20万ドルの
示談金を手に入れる。
ハリーはそこで目がさめた。彼は小切手を破り捨てると、自分が健康体であることを
しつこいパーキーに実証してみせる。この事件でジャクソンはすっかり意気消沈していたが、
ハリーの元気な姿を見て、元気をとり戻す。ハリーとジャクソンは晴れやかな顔で、球場で
ボールを投げ合うのだった。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-17 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「ロックンローラ RocknRolla」
2008 イギリス Warner Bros.Pictures,Dark Castle Entertainment,114min.
監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ジェラルド・バトラー、トム・ウィルキンソン、ダンディ・ニュートン、マーク・ストロング、イドリス・エルバ他
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<感想&ストーリー>
近作「シャーロックホームズ」で、その演出が注目されたガイ・リッチ-が、脚本も書き
演出した作品。
いわゆるスタイリッシュなクライム・ムーヴィーだが、音楽ビデオを手がけていた監督らしく、
映像やストーリーの持っていきかたも、PV風な感じを受ける。個人的には見慣れないイギリスの
俳優さんが出て来るが、なまじ知っている顔よりは、映画そのものに入り込めたと思う。

物語はロンドンを舞台に、新興ロシアマフィアと、彼らから英国の闇社会を守るとうそぶいて、
周囲の味方を次々に密告し、身を守るロンドンマフィアのドンの対決を幹に、ドンの周りで
いいように使われる代貸しやチンピラ。ボス同士の争いに、いっちょかみする悪徳女会計士
らが、さまざまな人生模様をロックな風情で綴っていく。脱力感漂いながらも、オチも
それなりに構えられていて、なかなか面白く観られた。ただ、ちょっと時間が長いと思う。

ロンドンの地元ボスのジャンキーのバカ息子がキーになるのだが、ワンツーやアーチ-の
動きや人生が味わい深い。ときどきクスリというシーンもあったりする。
ロシアマフィアが、ロンドンのボスに取り入るために、幸運の画を貸すのだが、それが紛失
して大騒動になるのだが・・・。
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「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のガイ・リッチー
監督が再びロンドンの裏社会を舞台に撮り上げた痛快クライム・コメディ。
ロシア・マフィアの台頭など、新しい波が押し寄せつつあるロンドン裏社会の実情を背景に、
活況を呈する不動産ビジネスで一儲けをと企む有象無象が入り乱れて繰り広げる混沌の
行方が軽快なテンポで綴られてゆく。
 主演は「300 <スリーハンドレッド>」「P.S. アイラヴユー」のジェラルド・バトラー。
共演に「フィクサー」のトム・ウィルキンソンと「幸せのちから」のタンディ・ニュートン。
  
 ロシアをはじめ東欧の資本が続々と流入し、不動産バブルに沸くロンドン。裏社会にも
その波は押し寄せ、昔気質の顔役レニー・コールもこれまでの流儀が通用しない相手の登場に
危機感を募らせる。
そんな中、街の小悪党ワンツーとその仲間たちも甘い汁を吸おうと不動産投資に手を出して
大ヤケド。レニー・コールに多額の借金を負ってしまうハメに。そんな窮地のワンツーに
セクシーな女会計士が近づいてくるのだが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-16 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「イエスマン "Yes"は人生のパスワード  Yes Man」
2008 アメリカ Warner Bros.Pictures,Village Roadshow Pictures,HeydayFilms,108min.
監督:ベイトン・リード
出演:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパー、リス・ダービー他
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<感想>
なんか既視感があるようなストーリーだな、とは思ったが、実話がベースなのね。展開は
読みやすいが、細かい設定が結構凝っていて、ジム・キャリーお得意の変顔アクションもあり
面白く見ることができた。恋人との展開も横軸にあり、人生の全般が縦軸にあるような構成なの
だが、銀行の融資係である主人公が、イエス、と言い始めて、小口の融資にもガンガンOKを
出しまくるのだが、これが銀行の新たな顧客開発に繋がったとして、うだつの上がらなかった
彼は、一躍重役に列せられる。これってホントっぽいなあと感じた。
ジム・キャリーは相変わらずの芸達者だが、やはりちょっと歳を感じる年齢になってきたなあ。

<ストーリー>
「すべての答えを“ノー”から“イエス”に変えたことで人生が一変するジム・キャリー主演の
ヒューマン・コメディ。

何でもノーで済ませてきなネガティブな人生を転換すべく、あらゆることにイエスと答えて
みると誓いを立てた男が辿る思いも寄らぬ顛末を描く。原作は番組プロデューサーや司会者など
マルチに活躍するイギリス人ダニー・ウォレスが実際に全てに“イエス”と答え続けた6ヵ月間に
渡る実践を綴ったベストセラー体験記。
共演は「ハプニング」のズーイー・デシャネル。監督は「チアーズ!」「恋は邪魔者」の
ペイトン・リード。
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 銀行で貸し付けを担当しているバツイチ男カール・アレン。離婚して以来、私生活では
友人からの誘いをいつも断り、仕事ではローンの申請書に来る日も来る日も却下のスタンプを
押し続けるなど、極めて後ろ向きな人生を送っていた。  
 そんな彼もある日、親友の婚約パーティまでもすっぽかしてしまったことで、ついに友人から
“生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる”と脅され、その改善に、とある
セミナーへ参加することに。そこで主宰者から、意味のある人生を送るための唯一のルールは
如何なることでも全て“イエス”と言うだけ、と説かれるカール。
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 そして、とりあえず“イエス”を連発していくと、次第に物事が好転し始めるのだった。
さらには“イエス”の効能でアリソンという女性と出逢い、良いこと尽くめのカールだが…。」
(allcinema)
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結局セミナーの主催者もやみくもにイエスと言え、と言っているのではなく、それは準備運動の
ようなもので、次第にどれがイエスで、どれがノーかが判ってくる、そうした人生にするため
のイエスなのだ、と解説するのだが、中途半端に聞きかじったばかりに悲喜劇が生まれた訳。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-12 22:50 | 洋画=あ行 | Comments(2)

●「デュエリスト/決闘者  The Duellist」
1977 イギリス Paramount Pictures,101min
監督:リドリー・スコット 製作:デヴィッド・パットナム 原作:ジョセフ・コンラッド
出演:キース・キャラダイン、ハーヴェイ・カイテル、クリスティナ・レインズほか。
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<1977年度カンヌ国際映画祭新人監督賞受賞作品>


<感想>
「エイリアン」に先立つこと2年。リドリー・スコットの本格的劇場映画のデビュー作品と
いうことで、NHKBSで観賞。古い映画だが、時代設定もあり、時代は全く感じない。
むしろ、現代の感性で見ても立派に通用する作品であると感じた。ナポレオン時代のフランスで
むやみに決闘をした男を呼び出す命令を受けた士官が、決闘を申し込まれ、そのご15年間に
および、二人は何回も決闘をくりかえす。男の美学の、騎士道の美学のある種狂気を描く。
味わいのある映画で、主役のキース、ハーヴェイともに力演だが、ヘアスタイルと言い、二人が
瞬間見分けが付きづらかったのが玉にキズだ。(私だけか?)
若きリドリーの映像表現やカメラワークなども興味深かった。実話に基づく小説がベースだが、
因縁を付けられて追いかけまわされるキャラダインと、異常な執年でキャラダインを追いかけ
回すハーヴェイ。不思議なことに二人とも将軍にまで上り詰めるのだが、そこで最後の決闘。
最後の最後で、キャラダインはハーヴェイを殺すこともできる状況になったが、そうしなかった。
死んだも同じ、ということで「2度と私の人生にまとわりつかないと約束しろ」と誓約
させられる。しかし、ラストシーンのハーヴェイのアップは何を物語ったのだろうか。
相手を騎士として認めたのか、騎士として敗北した男の敗残の表情なのか、狂気はまだ続く、
と感じせようとしたのか。
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<ストーリー>
「1800年、フランス。ある日、軽騎兵のデュベール中尉(キャラダイン)は上官の命令を
伝達するため、同じく軽騎兵のフェロー中尉(ハーヴェイ)のもとを訪れた。だがこの時突然、
フェローからこれといった理由もなく決闘を申し込まれるハメに。そしてその挑戦を受けた結果、
デュベールはフェローを打ち負かすのだった。
しかし、それ以来フェローはデュベール打倒に燃え、デュベールの行く先々で決闘を挑んでくる
ようになる。こうして幾度か決闘を繰り返すうち、2人の間には友情のような感情も芽生えて
くるのだが…。
 ジョセフ・コンラッドの短編を基に、「エイリアン」以前のR・スコットが映画化した異色の
ドラマ。19世紀のヨーロッパを舞台に、決闘に取り憑かれた男(H・カイテル)と、彼に決闘を
挑み続けられる男(K・キャラダイン)の奇妙な関係を、美しい時代描写と風景描写を交えながら
描きあげる。主演二人も好演。」(allcinema)
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-09 22:22 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「フェイク・シティ/ある男のルール Street Kings」
2008 アメリカ Fox Seartchlight Pictures,Regency Enterprises,109min.
監督:デヴィッド・エアー  原案:ジェームズ・エルロイ
出演:キアヌ・リーヴス、フォレスト・ウィテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス他
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<感想とストーリー>
「“LA暗黒四部作”などで知られる犯罪小説の巨匠ジェームズ・エルロイが書き下ろした
脚本をキアヌ・リーヴス主演で映画化したクライム・アクション。
元相棒の殺人事件を調べ始めたロサンジェルス市警のベテラン刑事が、次第に事件の背後に
広がる巨大な闇に呑み込まれていくさまをストイックなタッチで描く。
監督は「トレーニングデイ」などの脚本を手掛け、前作「バッドタイム」で監督デビューを
飾ったデヴィッド・エアー。
 
 ロサンジェルス市警のベテラン刑事トム・ラドロー(キアヌ)は、正義のためには手段を
選ばない一匹狼。その強引なやり方が同僚たちからも問題視されていたものの、上司のジャック・
ワンダー(ウィテカー)だけはトムを信じ、庇い続けていた。
ある日、トムはかつての相棒ワシントンが、彼を内部調査部に密告しようとしているとの情報を
掴み警戒していたところ、当のワシントンが強盗事件に巻き込まれ、彼の目の前で殺されてしまう。犯人を取り逃してしまったトムは、自分に疑惑が向きかねない証拠を処分してしまう一方、自ら
犯人を挙げるべく独自で捜査を進めていくが…。」(allcinema)

多くの感想にもあるように、LAPDの汚職ものなど、いまどき珍しくもない。それにストーリー
が微妙に複雑でスキッといかない。キアヌのアクションなどは見られるのだが、フォレスト・
ウィテカーはミスキャストではなかったか、と思う。
悪の後ろにさらに大きい悪がいて、そのまた後ろに巨悪がいて・・というマトリョーシカのような
ストーリー。公開時にはシネコンに観に行こうか迷った映画だったが、WOWOWで十分だった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-08 23:40 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「007 ダイ・アナザー・デイ Die Another Day」
2002 アメリカ・イギリス United Artists,MGM,Eon Productions,133min.
監督:リー・タマホリ
出演:ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー、トビー・スティーブンス、ロザムンド・パイク他
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<感想とストーリー>
 「製作40周年かつシリーズ第20作目という節目を迎えた痛快スパイ・アクション。ピアース・
ブロスナン扮するジェームズ・ボンドが朝鮮半島を皮切りに世界中を飛び回り、世界征服を企む
強敵へ立ち向かっていく。注目のボンドガールには「チョコレート」のハル・ベリーとイギリスの
新星ロザムンド・パイク。監督は「スパイダー/コレクター2」のリー・タマホリ。主題歌は
マドンナが担当し、カメオ出演も果たしている。」(allcinema)

 北朝鮮。ムーン大佐(ウィル・ユン・リー)という危険人物を暗殺する任務を受けた英国秘密
諜報部員ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)は、軍に捕らえられ拷問を受ける。
ムーン大佐の腹心の部下で捕まっていたザオ(リック・ユーン)との捕虜交換で、ボンドは自由の
身となり香港へ。
 しかし彼は諜報部員の資格を剥脱。汚名を挽回すべく、ザオを追ってキューバのハバナに飛ぶ。
そこで美女ジンクス(ハル・ベリー)と知り合うが、彼女は実はNSAのエージェントだった。

ボンドはザオの残した手がかりを得て、ロンドンへ。そして彼は、広報係の美女ミランダ・
フロスト(ロザムンド・パイク)を従えている英国のダイヤモンド王、グスタフ・グレーヴス
(トビー・スティーヴンス)が黒幕だと確信。舞台はアイスランドに飛び、実はグレーヴスが、
整形したムーン大佐であることが判明。やがて墜落していく飛行機の中、ジンクスはフロストを
刺殺し、ボンドはグレーヴスを倒す。
そしてボンドとジンクスは共に脱出、2人は愛の時間を楽しむのだった。(goo映画)
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お金はかかっているけど、昔からの007ファンには極めて評判の悪い作品。allcinemaでも
悪評サクサク。さすがステルスのヴァンキッシュにはいささか閉口したのと、ハル・ベリーは
ミスキャストだと思う。彼女上手い女優さんだが、ボンド・ガールというタイプではないと
思う(昔からのファンは余計にね)長い映画なのにストーリーの盛り上がりに欠けて、
大味のアクションが長いという作品になってしまっていたようだ。
この作品の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-06-07 23:20 | 洋画=た行 | Comments(0)

●「トゥルー・クライム True Crime」
1999 アメリカ Warner Bors.A Zanuck Company/Malpaso Production 127min.
監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、イザイア・ワシントン、ジェームズ・ウッズ他
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<感想>
ラストあたりで、どうも以前見た覚えがあるな、と感じた。が、面白く見た。迫りくる
無実の死刑囚の執行時間と、直前まで無実を証明しようとする映画は、いろいろなタイプが
ある。探偵であったり、刑事であったり。で、ここでは新聞記者であるわけです。
この前に観た「目撃」から2年。ストーリーとしては活劇系ではあるものの、人間臭ささが
色濃くなってきてるあたりは、最近のイーストウッド諸作品に近い仕上がりであろう。
ただ、6年間掛けて裁判をやって死刑になった事件を、24時間で解決してしまうご都合主義と
ラストのクルマぶっ飛ばして、知事の家に行くなら先に電話しろよ、といいたくなってしまう
突っ込みどころもあるな。
ハッピーエンドであるのは良かったが、イーストウッドの記者は、あまりにも不幸でありすぎ
な感じで、所詮まともな社会生活を送れない、はぐれ者を強調し過ぎなような気がした。
昨今の彼の人間の描き方の微妙な陰影からすれば、まだ粗削りだった感じがした。

<ストーリー>
カリフォルニア州オークランド。州立刑務所にはあと24時間後に死刑執行される黒人の男
フランク・ビーチャムが残された時間を家族と過ごしていた。彼は、6年前にコンビニに
押し入って妊娠中の女子大生バイト店員エイミーを射殺した罪で死刑を宣告されていた。
本人は終始無実を主張していたが、2人の目撃者の存在が大きく、死刑が確定したのだ。

一方、地元紙トリビューンの、はぐれもの記者スティーブは、今日もバーで酒浸りの日々。
一緒に飲んでいた若いが有能な女性記者ミシェルが、一緒に酒を飲んでいてクルマで帰った
こともあり、交通自損事故で死亡してしまった。

ミシェルはビーチャム事件を担当していて、彼の最後のインタビューを取ることになっていた。
編集長のアランは、NYで市長を弾劾した記事を書いて自ら会社を辞めたスティーブを拾って
仕事をさせていた。彼は有能であることは判っていたが、仲間や自分の女房にも手を出す女
癖の悪さと酒癖の悪さに辟易としていた。
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しかし、ここはビーチャムの最後のインタビューをステイーブに任せるのだった。スティーブは
事件を調べていくと、どうも冤罪の匂いをかぎつける。ビーチャムの無罪を確信したスティーブ
は、6年前の事件を掘り返していく。すると、3番目の目撃者がいたことがわかり、彼こそ
犯人であると、彼の祖母に会いに行く。しかし彼は3年前に悪い仲間に刺殺されていたのだった。

万策尽きたか、と思われたが、浮気がばれて、それまでの数々の悪行に疲れた妻から離婚を
言いだされ、返された指輪を、バーのカウンターで回していたところ、店のテレビニュースで
殺されたエイミーという女性の写真が出た。彼女はペンダントも盗まれていたのだが、
そのペンダントが、3番目の目撃者の祖母が付けていたことに気が付いたスティーブは、
泥酔状態でクルマを運転、祖母に理由を話すと、確かにペンダントはその夜に彼からプレゼント
されたものであり、裏にはエイミーのイニシャルが彫ってあった。祖母はスティーブとともに
追いかけるパトカーを振り切って知事の家に急いだ。

そうしている間をカットバックで、ビーチャムの家族との別れ、死刑執行への段取りを描き
緊張感を演出する。注射での死刑だが、最初の3つある薬の内、最初の睡眠剤が投与され、
ついで2剤の筋弛緩剤が注入されかかったときに、知事からの中止命令の電話が刑場に
鳴り響き、死刑はただちに中止されたのだった。

最後はクリスマスの夜、別居中の娘にカバの縫いグルミを買うスティーブ、外に出てみると
親子で買い物を終えて出てきたビーチャムと出会う。軽く挨拶する二人。しかしスティーブには
帰る家もなく、ホテルに向かって夜の街に消えていった・・・。

エンドロールバックにダイアナ・クラールの「Why Should I Care」が流れるのもいい感じだ。

ビーチャムが助かるだろうな、というのは、刑務所長がいいやつで、娘が落とした緑のクレヨン
を探して、それで娘が絵を完成させるところ、3番目の目撃者(犯人)の祖母がしていた
ペンダントがアップになるところで、判る。編集長のジェームズ・ウッズも良かったね。
記者スティーブの無頼ぶりやダメオヤジぶりが強調されているが、そんなに強調してどうしようと
いうのさ、助ける死刑囚との対比をしたかったのか。そのあたりは良く解らなかった。
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by jazzyoba0083 | 2010-06-05 23:10 | 洋画=た行 | Comments(0)