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レスラー The Wrestler

●「レスラー The Wrestler」
2008 アメリカ Wild Bunch,Protozoa Pictures,Saturn Films 109min.
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演: ミッキー・ローク、 マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド
   マーク・マーゴリスほか。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
このところ、大した映画に出会えてなかったが、8月も最後になっていい映画に出会えた。
手の込んだ映画では無いのに、ストーリー性が卓抜。ミッキー・ロークの衰えぶりが
いい。マリサ・トメイもいい感じだ。
主人公ランディ・ロビンソンはかつて一世を風靡した人気プロレスラーだが、いまや
歳を取り、耳には補聴器、眼には老眼鏡という生活ながら、いまだにプロレスから
足を洗えない。彼や他のプロレスラーたちは、試合の血なまぐささとは裏腹にいい奴ら
ばっかりで、試合に「段取り」は欠かせない。仲間もランディの過去の栄光に敬意を
払っている。
しかし、ギャラは安い。
彼には一人娘がいるのだが、試合が続く中、自分でも認めるダメ父親であり、娘からは
嫌われている。
さらにランディの行きつけのストリップバーの踊り子キャシディ(マリサ)とランディは
いい仲なのだが、キャシディも自分がもう歳であり、5歳の子持ちのストリッパーの
生活に限界を感じていた。しかし、近づいてくるランディには客と踊り子の一線は
越えたくないと、一緒になることを断っていた。

ある日の試合で、ランディは心臓発作を起こし、バイパス手術を受ける。医者には
もうプロレスの試合は出来ないと宣告されてしまう。彼は引退を決意、町のスーパーの
総菜売り場で働いて生活費を得ていた。

そのキャシディがランディの娘と彼の仲を取り持ち、二人は合うことになる。父は
娘に、お前だけには嫌われたくない、これまではお前を顧みず悪い父親だったと告白し
涙ながらに謝るのだった。痛々しくも胸を打つ光景だ。
娘と土曜にディナーをする約束をするが、ランディは、キャシディに振られた腹いせに
店にいた娘と寝て、そのまま寝過してしまい、今度という今度は許さないと娘に絶縁
されてしまう。

これを機会に、ランディは、またリングに立とうと思う。キャシディに別れを告げて
20年来の友人とのリターンマッチに臨んだ。キャシディは、ランディが心配になり
踊りの途中で会場に向かい、「俺の居どころはここしかない」「もうだれもいない」
「外の世界の方が辛い」と語るランディに、「私がいるわ」といいうキャシディだった
がその言葉を振り払うようにリングに向かい、そしてリング上で、マイクを取った
ランディは、ファンに感謝の言葉をかけた。人は時に命を失ってもすることがある、
と、この世に別れを告げているかのようなセリフだった。試合が始まり、かつての友達の
ために身体に気を使いながら試合をしてくれるのだが、ランディの具合が明らかに悪く
なっているのが判ると相手のレスラーも、もう終わりにして俺にフォールをかけろ、
という言葉をかけてくれるがランディはこれを無視し、ラム・ジャムという大技を仕掛け
るためにリングポストに上がり、飛んだ・・・
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プロレスしか能の無い不器用な男の、しかし、心優しい男の、人生は、負け犬という風に
見えるだろうが、果たしてそうだったのだろうか。彼の人生は悲惨だったのだろうか。
過去の栄光を引きずってしか生きていけないダメ人間だったのだろうか。
さまざまな思いが映画を観ている途中から終わっても胸に去来する。不器用な男が精いっぱい
生きた、それでいいじゃないか。彼のどこが悪い?誰だ悪いといえるだろうか。

この手の映画はボクシングを題材にすることが多いが、この映画はあえてプロレスを選び
その胡散臭さの中で生きる一人の男の物語を、ドキュメンタリーのように写して見せた。
プロレスのシーン(凶器が多用され、血が多い系のプロレスだが)も良くできていて、
監督も演者たちもキャメラも良く研究したな、という印象を受ける。
ミッキーローク、あの伊達男の姿を知るだけに、ランディと重なり、余計に胸に迫るものが
ある。
この映画の詳細はこちら
by jazzyoba0083 | 2010-08-30 22:45 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(3) | Comments(4)

●「Mr.デスティニー Mr.Destiny」
1990 アメリカ Laurence Mark Productions,Silver Screen Partners IV
Touchstone Pictures,110min.

監督:ジェイムズ・オア
出演:ジェイムズ・ベル―シ、リンダ・ハミルトン、マイケル・ケイン、レネ・ルッソ他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆
<感想とストーリー>
筋としては、割とありがちなストーリーだが、如何にもアメリカ人好みの教訓とカタルシス。
それぞれの配役もつぼにハマっていて、面白く見た。ラストあたりは思わずにやにやして
しまう。誰でも考える、人生のやり直しの功罪を、一夜の夢?として描かれるが、
簡単なお話なので、見る人は感情移入しやすいだろう。観終わって清々しい映画だ。

35歳の誕生日を迎えたラリーの独白で作品はスタート。ラリーの今の人生は、ここから
変わっちゃったのだよ、という少年野球の州大会決勝戦。最後の打者で逆転のチャンスに
バッターボックスに入ったラリーは、三振しゲームセットになる。皆に失望を与え
ガックリとするラリーに、一人エレン(リンダ)が控室で涙をふくラリーを慰めハンカチを
貸してくれた。

そして時は流れ、ラリーはエレンと結婚。同じ会社の製作部門に勤めるエレンとはすれ違い
生活が続き誕生日を忘れられ、会社ではへまをやりクビになってしまう。悄然と我が家に
帰ろうとするとクルマがエンスト。とことんついてないラリーは、レッカーに電話するため
1軒のバーに入った。そこのマスターに、自分の人生が「あの1球さえ上手く打てていれば
大きく変わっていたに違いない」と愚痴るのだった。

するとマスターは、不思議な飲み物をラリーに飲ませる。外へ出るとクルマはもう無く、
しかたがないので歩いて帰ると、自分の家には他人が住んでいる。そこにあのマスターが
タクシーの運転手として登場。ラリーに、君の人生は変わった、家は他にある。と告げて
去る。

マスターに連れてこらえれた家はまるでお城のような大豪邸。召使にドアを開けられて、
ラリーは、またまた、みんなドッキリを仕掛けて・・・と大掛かりな?仕掛けにビックリ
するが、妻が、自分の会社のオーナーの娘(レネ・ルッソ)で、二人の子供もいる。
実は、あの試合で逆転ホームランを打ったら、こうなったという人生に入り込んだのだ。

ラリーは会社の社長になっていて、妻は別の男と結婚し、組合の執行委員をしていた。
ラリーはまわりからは相当厳しいリストラとかをやって嫌われているらしい。
それゆえに、妻だったエレンにも嫌われていた。そして、愛人まで囲っていたのだ。
幼いころから親友だったクリップがコピー機を壊して自殺しようとすると、ラリーは
自ら乗り出して、クビになんていしないよ、親友じゃないか、副社長にするから。と
自殺を思いとどまらせる。
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一方で、エレンを誘い出して、自分の身に起きていることを懸命に話すラリーだったが、
エレンは自分のことを詳細に知っているラリーのことを不思議に思うが今一つ信じきれない。
しかし、言われるほど嫌な社長ではないことは判った。
しかし、社長を追い落とそうとする重役の告げ口でオーナーの娘で今の妻であるシンディ・
ジョーと愛人が、エレンと会って食事をしている光景をみてしまう。

娘から夫の浮気を相談された父親でオーナーの会長は、ラリーをクビにする手紙を書く。
そして社長室に行って置いてこようとした時、社長室では反乱派の重役が、浮気がばれて
クビになるだろうラリーを待ち構えていた。そしてその時に現れた会長を、ラリーと
間違えてゴルフクラブで殴ってしまう。そこに丁度やってきたラリー。

悪重役は先手を打って警官を呼んで置き、ラリーを逮捕させた。しかし途中でラリーは
脱走。パトカーを巻きながら逃亡し、気が付けば、あのバーに来ていた。
しかしマスターはおらず、自分であの時に飲んだカクテルを作ってみて飲んだ。
すると赤色灯を付けて到着したのがパトカーでは無く、レッカー車になっていた。そう
再び元に戻ったのだった。

悪重役たちが、会社を日本の会社に売却する陰謀を止めるため、レッカー車を借りて会社に
急行、役員会でまさに会長がサインをする所に飛び込んで、悪重役を殴りつけて、会社は
救われた。
エレンに会いたい一心で家に帰り、家の明かりを付けると、そこには両親や、エレン、
クリップらがサプライズ!お誕生日おめでとう!と待っていたのだった。
俄然嬉しくなり、エレンとの生活を大事にしようと心に決めるのだった。あの時に運命を
換えても、金持ちにはなっていたが、幸せな生活とは言えなかったことが良く解ったからだ。

会社をエレンに救われた、今の会長婿とシンディ・ジョーが訪ねてきて、お礼を言い、
役員会一致で、ラリーを副社長に昇格させることを決めた、と伝えた。

そしてラスト。あの運命の試合のあと、とぼとぼと引き上げるラリーに実はあのマスターが
「人生はこれから。きっとうまくいくから」と声をかけていたのだった。
その時ラリーは「じいさん、何をいってんだか」と気にもかけていなかったのだ・・・・。
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ミスター・デスィニーのマイケル・ケインが作品を引き締めている。リンダ・ハミルトンは
次の年に「ターミネーター2」で、サラ・コナーに抜擢されるのだ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-29 16:55 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(2)

●「マックス・ペイン Max Payne」
2009 20th Century Fox Film Co.,100min.
監督:ジョン・ムーア
出演:マーク・ウォルバーグ、ミラ・クニス、ボー・ブリッジス、クリス・ブリッジス他。
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「世界中で人気の同名コンピューター・ゲームを映画化したサスペンス・アクション。
愛する妻子を殺された刑事が復讐の鬼と化し、独り犯人を追い続けるうち驚愕の真相が
明らかとなっていくさまを、斬新なビジュアル技術を駆使したダークな世界観で描く。
主演は「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ。監督は「エネミー・ライン」の
ジョン・ムーア。
 
ニューヨーク市警の刑事マックス・ペイン。彼は妻ミシェルと幼い愛娘に囲まれ、幸せ
暮らしていた。だがある日、妻と娘が3人組の暴漢に殺されてしまう。この時マックスは
一味のうち2人を射殺するも、残るひとりを取り逃がす羽目に。一転して悲しみと絶望の
深淵へ突き落とされたマックスは、未解決事件班に籍を置き、たった独りで逃亡犯を追い
続けるのだった。その手掛かりを探る中、ドラッグに溺れていたと思しき美女ナターシャと
出会う。ところが間もなくして、彼女は背中に“羽”の生えた謎の人物に惨殺される。
この事件がミシェル殺しと関係しているとの情報を掴んだと同時に、ナターシャ殺害の
容疑者として警察に追われる身となったマックス。さらには、ナターシャの姉でロシア人
ギャングのモナが復讐に現われ、絶体絶命の窮地に立たされるのだが…。」(allcinema)

マックスの妻は製薬会社のホープと言われていた研究者だったが、彼女が開発していた
のは政府からの依頼で、対テロ戦争で兵士の恐怖心を取り除き、異様なパワーを生み出す
薬だった。しかし、試験的に飲ませた兵士たちが、正気を失わせ習慣性の強いこの薬を巡り、
研究者を追いまわし、殺すという事件が頻発し、研究は失敗に終わった。

ミシェルは、薬を欲しがる兵士たちに殺された、と思われていたが、どうやら秘密を知った
妻を製薬会社が消しにかかったということが判明。
ナターシャ殺しの容疑者としてマックスを追う内部監察班ブラヴーラらも、製薬会社の
秘密をマックスから手に入れて、FBIと組んで、追及に乗り出した。

親友だと思っていた製薬会社の警備責任者BBが、実はミシェル殺しの張本人で、マックス
も殺そうとする。間一髪で氷の海に飛び込み難を逃れたマックスは復讐の鬼となり、製薬
会社に武器を携えて乗り込む。私設軍団を抱える製薬会社の一隊とマックスの一騎打ち。
ミシェルと仕事をしていた男から真実を聞き出し、証拠書類を手に入れた、マックスは
攻撃をかわしつつ、逃亡するBBを追う。BBは製薬会社の社長の手配してくれるヘリを
待って(社長は無視していたが)屋上のヘリポートにいた。ついに追い詰めたマックスは
最後の対決となる。

この戦いの間、妹のナターシャを殺された姉モナがマックスに協力して、妹の仇を討ちつつ
製薬会社に立ち向かっていったのだった。
しかし、製薬会社のドンである女社長は生き残った。これについてはエンドロールあと
もう1つシーンがあるので、それがお楽しみ、といった工夫になっている。

まあ、ゲームが原作だからと割り切ればそれなりだろうが、カルトなのかまじめにやって
いるのか判然としない。人物の置き方もあまり工夫が感じられないから、ストーリーの
展開に意外性がない。この人はこうなるだろうな、こいつが最後には怪しいんだろな、と
判ってしまう。ゲーム感覚で暇つぶしにスカッとみるならいいのじゃないかな。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-28 23:40 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「結婚の条件 She's havig a baby」
1988 アメリカ Hughes Entertainment、Paramount Pictures 106min.
監督:ジョン・ヒューズ
出演:ケヴィン・ベーコン、 エリザベス・マクガヴァン、アレック・ボールドウィン他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
allcinemaでは絶賛だけど、私はそうは思わなかった。むしろ、後半退屈で、なんだ
赤ちゃんが出来て八方上手く収まるなんてカタルシス、当たり前すぎて、ガッカリだよ。
ジョン・ヒューズは数々の青春映画を手がけ、一昨年、59歳の若さで亡くなった。
今年のアカデミー賞でも彼に捧げたステージがそれぞれの映画に出た俳優が想い出を
語って展開されていた。

アメリカでは青春の巨匠として有名なジョン・ヒューズだが、日本ではどうか?
WOWOWで7月に何本か特集していたうちの1本。期待したが、期待外れだった。

どこか一抹のふっきれ無さを抱えたまま家族にもあまり歓迎されず結婚したジェイク
(ケヴィン)とクリスティ(エリザベス)。しかし、妻は学生を続け、ジェイクは
経歴を偽ったことが却って熱心さと認められコピーライターとしてがむしゃらに
働く。しかし、若い二人の結婚生活にはお互いの家族、家を建てること、セックスのこと
仕事のこと、さまざまなシーンで難局に直面する。それをなんとか乗り越えようと
二人疑心暗鬼を乗り越えつつ頑張る(このあたりまではまあ、見られた)。

子どもが欲しいクリスティ。両方の家からもマゴの要求が矢のようだ。子どもが出来ない
のは、自分のせいかとクリスティは病院に行って検査してもらうが異常はない。
原因はジェイクにありそうだ、というのでクリスティはジェイクに検査をするように
頼む。しかし、気が進まないジェイク。だが、恥をしのんで検査にでかける。
妊娠しづらいらしいが、二人は何とか頑張り、ついにクリスティは妊娠。大変な
難産の末に男の子が誕生した。これで親としての責任や自覚も生まれるだろう。
二人は更に難局を乗り越えていくことが出来る絆を深めたことだろう。

日本ではジョン・ヒューズを買いかぶり過ぎてないか?その他のWOWOWの作品も
録画していたが、見た奥さんが、面白くない!と言っていたのでその他の作品は
見るのを止めました。

一番面白かったのは、生まれた子どもの名前の候補をいろんな人が上げていくエンドロール。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-28 16:30 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「アルマズ・プロジェクト Almaz Black Box」
2007 アメリカ Arcane Pictures、E3 Entertainment 89min.
監督:クリス・ジョンソン
出演: イワン・シュヴェドフ、イナ・ゴメス、ギデオン・エメリー、ジェイムズ・バブソン

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<評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「ブレアウィッチ・プロジェクト」の亜流だな。冒頭10分とラスト5分のみ、見応えあり。
他は、何だかわからん映像。宇宙ステーションという狭苦しい空間での限られた動きと
映像、チカチカ、ザーザー、上映前に注意が出るくらい。地上波では放送できんな。

ロシアの宇宙船アルマズ4号が墜落し、ブラックボックスの一部が反政府活動グループの
手に渡り、解析される。船内固定カメラとクルーが持った手持ちカメラで綴られる、
船内に起きる奇妙な出来事が綴られていく、というフェイク・ドキュメンタリー。

ドッキングして乗り込んできたアメリカ隊は、ロシアの軍事情報を手に入れる裏ミッションを
帯びていたり、地球外生命体からと思しき接触があったり、隊員が奇病に襲われ次々と
亡くなって行ったり、不思議なことが次から次へと起こる。
結局、ブラックボックスの謎は解明されないまま、2012年までに解かないとどうにか
なっちゃうことだけは判る。エンドロールに顔にモザイクがかかったロシア側の関係者が
出てきて、さもありなんな、セリフをしゃべる。情報を求めるサイトまで示される。

筋が殆ど無いので、観ていて飽きる。っていうか、何が起きているのか、起きたのか、
結局判らずじまいなので、カタルシスを感じられないもどかしさが残る。
フェイク・ドキュメンタリーが好きな方にはいいかもしれないが、万人受けするとは思えない。
この作品の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-24 22:45 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「セブンティーン・アゲイン 17 againe」
2008 アメリカ Offspring Entertainment、102min.
監督:バー・スティアーズ
出演: ザック・エフロン、レスリー・マン スカーレット、トーマス・レノン
    ミシェル・トラクテンバーグ、スターリング・ナイト、メロラ・ハーディン
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
かつて高校のバスケットチームの花形で、奨学金付き大学進学も確実だった少年が、
同級生を妊娠させてしまう。大学のスカウトが来ていた大事な試合をほっぽり出して、
彼女との人生を選択したマイクだった。

しかし、その結婚生活は上手く行かず、高校生になった子どもたちも思うように育って
いなかった。そして、ついに妻エリザベスから離婚を突きつけられたのだった。

そんなマイクが久しぶりに母校を訪ねると、謎の清掃員と出会う。彼は昔に戻りたいか、
という謎の言葉を残す。ある雨の日、その男があ道路の鉄橋の橋げたに立っているところを
目撃、慌てて駆け寄ると姿は見えず、川に渦が出来ていて、マイクは渦に巻き込まれる。

そして、気が付くと17歳の高校生の身体になっていた。親友にして今やゲーム界で
大金持ちになっているネッドの元に駆け込み、事情を話しすと、ネッドは自分の子どもという
ことにしてやるから、もう一度高校生活をやり直してみろ、と薦め自らも学校へ行き
面接を受ける。ネッドはマイクに高級車を買い与え、皆の注目を集めることに成功した。

高校に通うと、娘は不良バスケ部員と交際し、頭はいいのに地元の短大でいいわ、なんて
いう。バスケをやりたい長男は、姉の彼氏らからいじめをうけていた。

別れた妻の所にいってみると、彼女はガーデニングで成功しはじめていた。マイクは
息子に徹底的にバスケを仕込む。また、娘と不良彼氏を引き離す作戦にでる。
そんな若い頃のマイクにそっくりな若者の出現に心奪われていく妻であった。
そのうち、娘は不良の彼氏に振られる。慰めるマイクに惹かれる娘だったが、それは
許されない。

離婚調停中の裁判に、マイクは、代理と言って入り込み、妻に謝罪と今でもどんなに
愛しているかと告白した文書を読み上げた。妻は審理の一時中止を申し出る。
人生をやり直したいマイクはバスケ部に入り、また大学のコーチの前での試合に臨む
ことになった。応援に来た妻は、彼のあるポーズで彼が本物のマイクであることを確信
した。

客席から駆け降りた、妻はあの時と同じように、彼の前から姿を消そうとするが、
またまたマイクは試合を放棄、息子にボールを渡して妻のあとを追う。すつと渦が現れ
マイクはまた現在のマイクの姿に戻っていた。しかし、妻との愛情を確認し、抱き合うの
だった・・・。

過去に戻って自分の人生をやり直してみたい、という願望を上手く青春映画にアダプト
していて、飽きなく見たが、出来としえは普通・並みだろう。
青春映画を気楽に観ることが好きな人にはお勧め。タイムスリップに科学的な裏付けが
あるわけでなく、おとぎばなしチックで現実味はないが、そういうこを許せる人は
面白いと思う。ザック・エフロンが中々よかった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-23 22:30 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

愛を読むひと The Reader

●「愛を読むひと The Reader」
2009 アメリカ、ドイツ The Weinstein Company,124min.
監督:スティーヴン・ダルドリー 原作:ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロスほか。
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<2009年度アカデミー賞主演女優賞受賞作品>


<感想>
いい映画、面白い映画だった。物語としても良くできている。主人公ハンナ・シュミットの
心の動きがケイトの演技で良く伝わってきた。レイフ・ファインズは「イングリッシュ・
ペイシェント」などの作品でもそうだが、こういう役をやらせると上手いなあ。
時間が1995年と1966年あたりを行ったり来たりして、全体像を浮かび上がらせる手法だ。
その中で突然、ナチスとSSが出てくるので、ストーリーの持って行き方としても、
丁度中だるみのあたりで、驚愕の新事実が出てくるので、引っ張られて観てしまう。

しかし、ドイツの映画を英語でやるのには違和感を覚える。しかも役者はイギリス人だし。
特にナチがからんでいると、全編英語は、画竜点睛を欠くのではないか、と私は感じた。
冒頭から英語で会話が始まったので、何か英語を使う環境にある人たちの話しかと思った
くらいだ。


<ストーリー>
高校生のマイケル・バーグは、猩紅熱にかかり、街中で気持ちが悪くなり、ある女性に
介抱される。女性はハンナ・シュミット。一人暮らしで、電車の車掌をしている。
彼女は、彼を坊やと呼び、マイケルも彼女の優しさにほだされて身体の関係になる。
若いマイケルは同級生との遊びもそっちのけで、ハンナとの情事に溺れる。
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ハンナはマイケルから物語を話してもらって聴くことが好きで、ホメロスやチェーホフなど
難しい文学を呼んで聴かせてもらっていた。
しかし、ある日彼女はマイケルの前から姿を消してしまう。
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再びマイケルが彼女を観ることになったのは、ハイデルベルグ大学法科の学生となり、
ゼミの一環として見学に行った、裁判の被告席に座るハンナだった。

そこではユダヤ人の収容所の看守として働いた6人の女性の裁判が行われていて、ハンナも
ナチスSSに雇われて看守として働いていたのだ。
彼女らは結果としてアウシュビッツに送りこむ10人を毎日選定していたのだが、他の5人は
罪を逃れたいため、ハンナ一人が計画書を書いたと主張する。彼女が責任者だと。
収容所に当てていた教会が焼けて中に閉じ込めた300人を解放せずに焼死させたことも
責められた。
筆跡鑑定をすることになり、被告席で字を書くように言われたハンナは、字を書かずに
自分が責任者で命令書を書いたと認めた。これにより、彼女はほかの5人が懲役4年位で
済んだのに彼女だけは無期懲役となった。

マイケルは、実はハンナが読み書きできない人であることを知っていたが、それを証言すると
彼女に恥をかかせると思い、口をつぐんだ。このことを彼はずっと後悔していた。
そして彼はアウシュビッツにもいってみるのだった。

弁護士となったマイケルは、ハンナにいろんな物語をカセットに音読して刑務所にデッキと
ともに送った。
彼女は喜んで聴き、ついに、チェーホフの本を図書室に借りに行き、読み上げられた分の
なかからtheという単語をきっかけにして、読み書きを勉強するようになった。
そして、簡単な手紙を書けるようになり、マイケルに手紙を書けるようになったのだった。
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刑務所暮らしも20年経ったところで仮釈放が認められ、ハンナが社会に戻ることになったが
連絡が出来る人物がマイケルしかないため、彼の所に電話がかかってくる。
マイケルは、高校生の時以来彼女との面会を果たす。当然双方ともに歳を取っていた。
マイケルは知り合いに頼み、仕事も用意し、住まいも準備したと説明し、迎えに来るから
と言って去った。

釈放当日、花束を持って刑務所に向かうと、ハンナは、首を括って自殺していたのだった。
そして、貯めていた7000マルクを、教会の火事で生き残った娘さんに上げて欲しいと
遺書を残していた。マイケルには何も語っていなかった。
NYに行ったマイケルは、その娘に会い、事情を話すが、お金は受け取らないという。
マイケルは、読み書きできない人たちのための組織に寄付をすると、説明し理解を得る。

読み書きできないハンナは、別にユダヤ人が憎いから看守の仕事をしたわけではなく、単に
仕事があるからと言われてしただけで、選別もアウシュビッツでの出来事をしっていたわけ
ではなかったのだ。だが戦争後全てを知り、原罪として背負って生きてきたのだ。
マイケルの前から姿を消したのも、このまま自分と一緒にいても彼にとっていいことは
ないというハンナの原罪意識のなせるわざだったのだろう。
20年間刑務所で務め上げ、社会に復帰できる日に自殺をしたハンナ。なんのかんばせかあって
自分は社会で暮らせようか、と考えたのだろうか。自分の幸せは、高校生のマイケルとの
ひと夏で終わっていたと考えていたのだろうか。
彼女の人生が私たちに投げかけてくるものは重い。マイケルは、離婚後、娘をハンナの墓に
案内し、自分とハンナとの半生を話して聞かせるのだった・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-21 19:30 | 洋画=あ行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「いずれ絶望と言う名の闇 Diamant 13」
2009 フランス、ベルギー、ルクセンブルグ 98min.
監督:ジル・ベア
出演: ジェラール・ドパルデュー、アーシア・アルジェント、オリヴィエ・マルシャル
    アンヌ・コエサン 、アイサ・マイガ 、カトリーヌ・マルシャル
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<感想とストーリー>
暑いから、ハードボイルドのフィルムノワールでも観ようかな、というわけで、
「「あるいは裏切りという名の犬」みたいな名前の映画なんで、そんな味わいか、
と思って観はじめました。

確かにハードボイルドだし、映像を追っている分には飽きないけど、ストーリー建てが
ステレオタイプ。アウトローの一匹狼刑事、麻薬を取引するギャングと結びついて腐敗する
上層部、それにつるむ政治家。
主人公の周りにいる女性刑事、などなど、デジャヴー感たっぷりだったな。

それに主人公の刑事と同僚女性刑事、出世した前の妻の警部(腐敗側)、ガンにかかりつつ
殺される同僚刑事、主人公の周りをうろつく女性記者などの相関関係が判りづらいので
物語にシンパシーを持ちにくい仕上がりになっている。ピアノを弾く太っちょ中年刑事て?
脚本がダメなんだろうけど監督もね。

最後には真実は新聞に発表されて巨悪が滅ぶことを暗示して、主人公は刑事を止めて遠くへ
去っていくのだけど・・・。飽きることは無いけど、まあ、「あるいは~」以上のものでは
ない。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-21 17:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「ある公爵夫人の生涯 The Duchess」
2008 イギリス・イタリア・フランス、110min.
監督:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング
   ドミニク・クーパー、ヘイリー・アトウェル他
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<感想とストーリー>
実話。中世の男女の悲劇を描く。ストーリーとしては実話ではあるものの、びっくりする
内容ではなく、「さもありなん」というほどの物語だ。中世イギリスの公爵というものは
こんなもんだと思うし、そこに嫁いだ嫁や女性の扱いは描かれているようなんもんだろうな、
と思って観ていた。面白かったのは、時あたかもトーリー党とホイッグ党による政争の
さなかであり、世界史で学んだ光景が展開されたことと、公爵が意外と進歩的な考えを
持っている後援者であり、夫人も政治の世界に踏み込んでいたこと。
愛しつつも結ばれなかったチャールズ・グレイが後に首相になったことが最後に明かされる。

ラストの字幕の説明が一番面白かったかな。結局ジョージアナは、その後も公爵夫人として
社交界で影響力を持ち、彼女が病没後には、不思議な三角関係だったエリザベスがジョージアナ
の遺言で公爵夫人になった。
デヴォーシャー公が、メイドに産ませジョージアナが引きとって育てた娘は、自分の娘に
ジョージアナという名前を付けた。そして、世継ぎを生むためだけの結婚に絶望し、
実は愛していたチャールズ・グレイ卿は、後の首相になったのだった。

「イギリスの元王太子妃ダイアナの生家としても知られるスペンサー家。18世紀後半に
その名門貴族に生まれ、17歳でデヴォンシャー公爵夫人となった実在の女性、
ジョージアナの華やかにしてスキャンダラスな結婚生活を描いた歴史ドラマ。
主演は「つぐない」のキーラ・ナイトレイ、共演に「イングリッシュ・ペイシェント」
「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズ。監督はドキュメンタリー畑出身で長編劇映画
2作目のソウル・ディブ。
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 18世紀後半のイギリス。スペンサー家の令嬢ジョージアナは、世界有数の名門貴族である
デヴォンシャー公爵との結婚が決まる。美しく聡明なジョージアナはたちまちロンドン中の
注目の的に。ところが結婚してすぐに、彼女はデヴォンシャー公爵が男子の後継者をもうける
ことにしか興味がなく、自分をまるで愛していないという現実を突きつけられる。
社交界の華として人々の羨望を集めながらも孤独が募るジョージアナ。そんな時、彼女は
エリザベスと出会い、友情を築くことで大きな心の慰めを得るのだったが…」(allcinema)
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最初の子は女。世継ぎが欲しい公爵、犬じゃないのよ、というこんな結婚は失敗だったと
悔やみ、グレイ卿に心を寄せるジョージアナ。公爵は親友エリザベスにも手をだしてしまう。
エリザベスとの間は冷める。
しかし、ついにジョージアナは男子を出産した。安堵した公爵。その間を縫って、グレイ卿と
逢瀬を重ねるジョージアナだったが、グレイ卿が屋敷に乗り込んで来た時は、子どもを捨てる
訳にはいかない、とぴしゃり。
中世貴族の暮らしとはげに凄まじいものかは・・・。
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キーラ・ナイトレイ、オスカー衣装賞を受賞した華麗な衣装に身を包み公爵夫人を演じて
いたが、まあまあだったかな。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-19 23:40 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「トランスフォーマー/リベンジ Transformer Revenge of The Fallen」
2009 アメリカ Dreamworks Pictures,Paramount Pictures,150min.
監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン
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<感想>
この年のラジー賞作品賞と監督賞を受賞してしまい、評判は良くなかった作品だけど、
私は結構楽しめたな。マンガだから。劇画だから。ストーリがどうのとか役者の
演技がどうのという類を楽しむ映画じゃないでしょう。
ただひたすら、トランスフォームするクルマと金属生命体の戦いのCGを楽しめば
いいのじゃないか。1作目は金属生命体という初体験の出来事があったから、目新しさも
手伝って評価も高かったが、2作目だって、CGには更に磨きがかかり、なかなかの
見応えだったぞ。 ストーリーの大ご都合主義は、笑い飛ばし、突っ込みを入れながら
観るのがこの映画の作法と言うものだ。

<ストーリー>
「スティーヴン・スピルバーグとマイケル・ベイの初タッグで大ヒットを放ったSF
アクションの続編。前作のスタッフ・キャストが再結集、主人公を守る金属生命体の
集団オートボットに敗北した悪の一味ディセプティコンが復讐のため新たな仲間と共に
再び地球へ襲来し、世界規模に展開していく壮絶な戦いを、さらにスケールアップした
驚異のビジュアルで描く。主演は引き続き「イーグル・アイ」のシャイア・ラブーフ。
 
 金属生命体トランスフォーマーの正義の集団オートボットと悪の集団ディセプティコンの
激闘から2年。その渦中に巻き込まれたサムも大学生となり、親元を離れるばかりか恋人
ミカエラともしばし離ればなれでキャンパス・ライフを始めることに。

一方、米政府は金属生命体の極秘研究機関だったセクター7を解体、レノックスをはじめ
ディセプティコンと戦った兵士たちを集め、オートボットと連係しながら世界に散らばる
ディセプティコンを掃討する精鋭部隊“NEST”が組織されていた。
そんなある日、サムは、あらゆる金属物をトランスフォーマー化するパワーを持ち、
トランスフォーマー同士の争いの元となった“キューブ”のかけらを発見する。
この時サムの体にはキューブからある“情報”が刷り込まれ、以来たびたび脳裏に浮かぶ
幻覚の中でトランスフォーマーと人類の浅からぬ因縁を知ってしまい、図らずも再び
トランスフォーマーの戦いに身を投じていくこととなるのだが…。」(allchinema)

人類と金属生命体は太古から結びつきを持っていて、サムの脳に刷り込まれた記号は
かつて正義の金属生命体が悪の金属生命体から地球を守るために隠したマトリックスと
よばれるカギを隠した場所を示していた。
悪のボス、フォーレンらの一斉攻撃を前に、オプティマス・プライムは生命を断たれて
しまっていた。これを復活させることが出来るのはマトリックスしかないのだ。
サムとミカエラはエジプトに飛び、神殿の中に、かつて善の7プライムが隠した
マトリックスを発見するが、サムが手にしたとたんに金属分になってしまったのだ。

フォーレンらの目的は自分たちのために太陽を破壊すること。その装置がピラミッドの
先端にあり、これを動かすことが出来るのもマトリックスだったのだ。
フォーレンらに追われまくるサムとミカエラを米軍のNESTが助け、破壊された
オプティマスをエジプトに運び、迫りくる攻撃をかわし、一旦は死にかけるサムは
元の形に戻ったマトリックスをオプティマスの胸に差し込み、彼を蘇生させた。

さらにパワーアップしたオプティマスは、フォーレンとの最終決戦に臨んだのだった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-08-18 23:20 | 洋画=た行 | Trackback(2) | Comments(0)