「ナチュラル・ボーン・キラーズ Natural Born Killers」
1994 アメリカ Warner Bros.Pictures,Regency Enterprises,119min.
監督:オリバー・ストーン 原案:クエンティン・タランティーノ
出演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス、ロバート・ダウニー・Jr、
   トミー・リー・ジョーンズ、トム・サイズモアほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
事実をベースにしているとはいえ、タランティーノの脚色が多いに効いているので、
別物と思ってい見た方がいいかもしれない。オリバー・ストーン作品ではあるが、
こちらもタランティーノ色が濃い。
主要な登場人物がみんな狂気を纏っていて、大音量でグラムロックを聴いたような
感覚になる。特に刑務所所長のトミー・リー・ジョーンズの演技は物凄い迫力。
主役の2人を食ってしまう勢いだ。圧倒される迫力の約2時間。時にアニメーションを
入れたりして、狂気の度合いをドライブしている。
出だしから画面が発する強烈な感覚で、終わりまで押し切られるので、いいとか
悪いとか感じない状況で終わってしまった。なんか台風が来て去っていた感覚と
似ていたかも知れない。
小説家にして悪徳刑事、名誉欲にかられるニュースキャスター、そして刑務所所長と
殺し屋2人の方の純愛の方がまともじゃないか、と思わず思ってしまう、マスコミと
権力の堕落をストーンは強烈に皮肉っている。2人が50数人を殺そうが、周りの
奴らのダメさ加減が逆に浮かび上がって来てしまうのだ。ラスト、テレビキャスターを
殺して、いずこかに消える2人だが、社会の狂気>2人の狂気という図式が頭に浮かんだ。
激しい映画なので、好悪は別れると思うが、私としては、好きなジャンルではないが
嫌いでは無い、そんなユニークな作品だった。

<ストーリー>
「片田舎の名もない町のハイウェイ沿いのレストラン。客もまばらな店に、ミッキー
(ウディ・ハレルソン)とマロリー(ジュリエット・ルイス)の2人が立ち寄る。
ジュークボックスに合わせて踊るマロリーを卑猥な仕種ではやし立てる地元の中年男たち。
突如マロリーは彼らに襲いかかり、強烈なパンチを食わせ、ミッキーの銃が火を吹く。
楽しむようにいあわせた者を惨殺した2人は、レジの金を掴むとただ1人だけ生かして
おいた女に「ミッキーとマロリーがやったと言え」と告げる。

 マロリーは幼い頃から父親(ロドニー・デンジャーフィールド)に性的虐待を受け、
母親(エディ・マクラーグ)は黙って見ているだけだった。ある日、マロリーは肉屋の
配達人だったミッキーと出会う。互いにひと目惚れした2人は父親の車を盗んで旅立つが
あえなく捕まり、ミッキーは刑務所へ。強制労働の最中に竜巻に乗じて脱走したミッキーは
マロリーの家へ向かい、2人で父親の頭を金魚鉢に静め、母親をベッドに縛って火を放つ。

やっと自由を手にした2人はルート666をひた走る。傷つけた手の平を合わせて血を分かち
合い、永遠の愛を誓った。道を教えてくれた警官を射殺したり、町で拾った女の子を
モーテルの部屋に監禁してその前で行為に耽る2人は、いつしかマスコミによって英雄に
崇められる。52人を殺した彼らに憧れる若者は後を絶たなかった。

そんな彼らを、有名犯罪者を捕らえて名声を手に入れ、ベストセラーを書きたいと考える
暴力刑事ジャック・スキャグネッティ(トム・サイズモア)と、2人をスターに仕立てて
独占インタビューを行い、視聴率を上げようと画策するTV番組キャスターの
ウェイン・ゲール(ロバート・ダウニー・ジュニア)が追っていた。

道に迷ったミッキーとマロリーはインディアンの呪術師の老人の小屋に泊めてもらうが、
悪夢にうなされたミッキーは誤って老人を撃ち殺す。初めて後悔した2人は逃げる時に
ガラガラ蛇に噛まれ、町のドラッグストアに駆け込むが、スキャグネッティら警察に
包囲され、ついに逮捕される。
2人が別々の独房に入れられた刑務所は、嗜虐的な所長ドワイト・マクラスキ-
(トミー・リー・ジョーンズ)によって日夜、囚人たちへの虐待が行われていた。
2人の逮捕から1年後、所長と本人の許可によりゲイルによるミッキーのインタビューが
監獄内からの独占生中継で行われることになった。「殺人こそが純粋な行為だ」とうそぶく
ミッキーは、メディアへの痛烈な批判を語る。一方、所内にいあわせたスキャグネッティは
マロリーの独房を訪れ、彼女に性行為を強要する。TV中継は所内の娯楽室でも流れており、
見ていた囚人たちの興奮が高まった末に暴動へと発展。ミッキーは隙を見て警備員の銃を
奪うと、マロリーの元へ急ぎ、スキチャグネッティを殺す。再会した2人は、愛を確かめ
合った。
暴動で所内は大混乱となり、ミッキーとマロリーは殺戮を開始する。人質のはずのゲールも
これに加わった。脱出した2人は惨めに命乞いするゲールを殺し、いずこともなく消えた。」
(goo映画)

<プロダクションノート>
「永遠の愛を誓い、殺人を繰り返すカップルの逃避行を描いたヴァイオレンス映画の問題作。
欧米各国で年齢制限公開や上映禁止となったことも話題を呼んだ。
暴力そのものの描写は極めてあっさりとしており、殺人や暴力を娯楽として消費していく
現代アメリカ社会、及びメディアに対する痛烈な諷刺に主題が置かれている。35mmから
粒子の粗い16mmフィルム、さらにVTR映像へ。カラーからモノクロへ、またはその逆。
スクリーンプロセスやアニメーション合成、実際のニュース映像、映画やテレビ作品の
断片の唐突な挿入など、夥しいイメージショットで目まぐるしく変転する凝った映像と
編集が特徴的。

監督は「ドアーズ」「JFK」「天と地」と、90年代に入りコンスタントに話題作を
提供しているオリヴァー・ストーン。製作はジェーン・ハムシャー、ドン・マーフィー、
クレイトン・タウンゼンドの共同。「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」の
クエンティン・タランティーノがビデオショップで働いていた頃、「トゥルー・ロマンス」に
次いで書き上げた2本目のシナリオの映画化だが、彼とストーンの間で意見が衝突。
結局、タランティーノのシナリオは原案として、リチャード・ルトウスキー、デイヴィッド・
ヴェローズ、ストーンが脚本を執筆した。
撮影はロバート・リチャードソン、美術はヴィクター・ケンプスター。音楽プロデュースは
インダストリアル・ロックの雄、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが担当。

映像の変化に合わせて、オペラ『蝶々夫人』からロック、ポップスへ、75曲のスコアが
コラージュ感覚で全編に散りばめられている。主演は「幸福の条件」「ハードプレイ」の
ウディ・ハレルソンと、「カリフォルニア(1993)」「ギルバート・グレイプ」「蜘蛛女」の
ジュリエット・ルイス。共演は「チャーリー」のロバート・ダウニー・ジュニア、
「ワイアット・アープ」のトム・サイズモア、「逃亡者(1993)」「ブローン・アウェイ
復讐の序曲」と、90年代の性格俳優として開花したトミー・リー・ジョーンズら。」
(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-30 23:30 | 洋画=な行 | Comments(0)

ホワイトアウト Whiteout

●「ホワイトアウト Whiteout」
2009 アメリカ Warner Bors.Pictures,Dark Castle Entertainment,101min.
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト、コロンバス・ショート他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
ストーリーは非常にオーソドックス。まさかの犯人出現とか、あるべきサスペンスの
常道を行く。舞台が南極の基地であること、その自然がむしろこの映画の楽しみどころ。
ケイト・ベッキンセイルは綺麗な女優さんだが、基地詰めのアメリカ警察官という
設定。凍傷で指を2本切断されちゃうなど、きわどい役柄だが、美貌を活かしたシャワー
シーンなんてあっちゃったりして、結構魅せられました。
しかし、ホワイトアウトという猛烈なブリザードの中での完全防寒対策の人の乱闘て
誰が何をしているのか判らなくて・・・。飛ばされないように、構造物の間をロープが
張ってあり、これにロープを繋いで歩くのね。
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しかし、零下60度の世界は恐ろしい。主人公の凍傷だけじゃなく、もう少しこの
南極の自然の過酷さを見たかったな。
それと、犯人の動機が今一つ弱いなあ。主人公は、本国で捜査中に相棒の裏切りに合い、
彼を殺したことがトラウマになっているのだが、そのあたりももう少し丁寧にお願い
したかったな。 出だしの1957年のソ連の飛行機が南極で遭難、これに物凄いものが
積んであったのだが、その背景も描かれていないんだもの。
「カリフォルニア」「ソードフィッシュ」のドミニク・セナなんで期待したけど、ちょっとね。

「ハードボイルド作家グレッグ・ルッカの同名グラフィック・ノベルを「アンダーワールド」の
ケイト・ベッキンセイル主演、「ソードフィッシュ」のドミニク・セナ監督で実写映画化した
サスペンス・アクション。
過酷な冬の季節目前の南極を舞台に、ミステリアスな死体の発見によって図らずも南極で
最初の殺人事件に立ち向かうことになったアメリカのタフな女性捜査官キャリー・ステッコが、
迫り来るタイムリミットと想像を絶する自然環境に苦戦しながら犯人を追いつめていく姿を描く。
共演は「ザ・スピリット」のガブリエル・マクト。
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 アメリカの南極観測所“アムンゼン・スコット基地”。キャリー・ステッコは、この極寒の
地で働く唯一の連邦保安官。事件など起こりようもなく、せいぜいが雑用ばかりの退屈な
日々を送っていた。ところが、冬を控え、あとは数日後に迫った最終便で帰国の途に着く
だけと思っていた矢先、他殺体の発見という驚くべき事件に遭遇する。
それは紛れもなく南極で起きた最初の殺人事件だった。最後の飛行機が出るまで残り3日。
さっそく捜査を開始したキャリーだったが、そんな彼女の前に“ホワイトアウト”という極地
特有の過酷な自然現象をはじめいくつもの危険が立ちはだかる。」(allcinema)

この映画の詳細な情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-26 23:15 | 洋画=は行 | Comments(0)

暁の7人 Operation Daybreak

●「暁の7人 Operation Daybreak」
1975 アメリカ Warner Bros.Pictures.105min.
監督:ルイス・ギルバート
出演: ティモシー・ボトムズ、ニコラ・パジェット、アンソニー・アンドリュース
   マーティン・ショウ、ジョス・アックランド、アントン・ディフリング ほか

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「イングロリアル・バスターズ」の製作に影響を与えた、と言われている実録戦争もの。
ナチ占領下のプラハが舞台で、ラストがアンハッピーエンディングなので、快哉を
さけぶような映画では無いが、実録ものだけがもつ重み、みたいたものが、プラハの
青空のないシーンの中から伝わってくる。だからラストも事実なので(脚色はあろうが)
救いようが無いのではなく、未来が見えるので、ややホッとする。
出演している人たちは、派手なキャスティングじゃないし、物語も地味系。つまり全体が
地味な感じだが、何と言っても素晴らしいのはプラハの街を縦横に使ったロケ。
これは今では出来ないのではないかな。テンポよく緊張感をキープさせて飽きないで
見ることができた。

ドイツに占領されたチェコスロバキアを舞台に、要人暗殺を実行するチェコ解放軍兵士達の
姿を描いた、アラン・バージェスの同名ベストセラー小説の映画化。
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1942年、連合軍は起死回生を狙ってヒトラーに継ぐNo.2、ハイドリッヒ占領軍
最高司令官の暗殺を計画。即刻、解放軍兵士の中から勇気ある3人をプラハに送り込んだ。
3人はなんとかレジスタンスと合流し、ハイドリッヒがベルリンに出掛ける事を知って狙撃を
実行するもののあと一息のところで失敗。次の機会がないことを知り焦った彼らは町中を
移動中のハイドリッヒに捨て身で暗殺を強行するが……。
「ペーパー・チェイス」のT・ボトムズ以下、7人の若き闘士たちの自由を求めつつも
絶望的な終焉を向かえる終盤の展開が胸を打つ佳作。実際にプラハで撮影された薄暗い
町並みがレジスタント達の苦悩と相舞って悲壮感を一層盛り上げている。」(allcinema)

3人のチェコ義勇軍兵士に後から送り込まれた英国兵士の合わせて7人ということ。
ハイドリッヒ暗殺の1回目は彼の列車移動時を狙い、線路わきの小屋から狙撃しようとしたが
交差する列車に阻まれ、実行できず。2回目はクルマでの移動を3人で狙って、一人が
クルマの前に飛び出し、これは成功かと思ったが、マシンガンの故障で弾が出ず、
もう一人が車に手榴弾を投げ込み、これが成功、将軍は重傷を負い、病院に運ばれるものの
絶命する。これにより、ナチの苛烈な犯人探しが始まる。
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暗殺者が出た、と思われた村は、全員射殺され、村は焼き打ちされ徹底的に破壊され
地図から名前を消されたのだ。
主に3人のチェコ人たちの人生を織り込んでストーリーは進む。一人は渡英してから赤ちゃん
が出来た男、英国兵士の一人には恋人が出来、と死に切れない状況が生まれてくる。

やがて、一人の男の保身のための裏切りから、アジトの教会がナチに包囲され、最後は
地下室は水攻め、二階は手榴弾の攻撃に合い全滅。裏切った男はその後自殺したと
最後の字幕で説明される。
この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-22 23:10 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「遥かなる大地へ Far and Away」
1992 アメリカ Unversal Pictures,Imagine Films Entertainment,140min.
監督・製作・原案:ロン・ハワード
出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、トーマス・ギブソン、ロバート・ブロスキー他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
評価は星5,5ほど。長い!ボクシングのシークエンスはもう少し削るべきだと思う。
だから、テンポがなく、途中でだれる。そこが惜しい。ラストはちょっとひねってあっての
ハッピーエンドなのだが、ロン・ハワードの作品としては、成長軌道に乗る前の感じ。
「アポロ13」の3年前の作品だ。
アメリカン・ドリームの原点のような物語。コンパクトにすれば面白くなったのになあ。
ただ、山場に欠ける観は否めず、盛り上がりを欠いたまま結末まで引っ張られる。
トムとニコールは当時夫婦であり、特にニコールのおきゃんな娘の演技は良かった。
トムは普通かな。

<ストーリー>
「クルーズ夫妻が共演したことでも話題を呼んだ作品。19世紀末、西アイルランドの
農家の主が地主へのデモに巻き込まれ死亡する。敵を討つべく単身屋敷に乗り込む無鉄砲な
息子だが、そこで美しい娘と出会い、いつしか二人は自らの土地を手にいれるためすべてを
捨て遠い国へ旅立つ。開拓時代のアメリカを舞台に、移民してきた二人の愛と夢を
R・ハワード監督が美しい映像と共に詩的豊かに描き、忘れられたアメリカン・ドリームを
彷彿させるサクセス・ロマン。
 
 19世紀末、西アイルランドの片田舎で家族とつましい生活を送る青年ジョセフ。(トム)
ある日、農家たちによる地主への激しいデモが起こり、彼の父がその騒動に巻き込まれた末に
命を落としてしまう。ジョセフは地主のもとへ復讐に向かうが、そこで美しい娘シャノン
(ニコール)と出会い、やがて2人は自らの土地を手に入れるためアメリカへ渡るのだった。
行く先々で様々なトラブルに見舞われながらも夢に向かって歩み続けるジョセフとシャノン。
そしてジョセフは、いよいよ土地獲得をめぐるランドレースに挑むのだが…。」(allcinema)

つまり、アイルランドの小作人の三男坊、いつか自分の土地を持ちたいと、借金を負わされて
その返済に汲々とする生活ながらも、頑張っていたが、オヤジがデモ中に流れ弾に当たり
死亡してしまい、また借金を返さない、と家に火を付けられる。

地主に猛烈な抗議に行くと、そこで銃は暴発するわで散々。その地主の娘がシャノンで
彼女も、籠の鳥のような窮屈な生活を抜けだしたいと考えていた。密かにアメリカに渡り
タダで土地をくれるというオクラホマを目指す計画を持っていた。

ジョセフも俺はアイルランド人だからここは離れない、と言っていたが、シャノンに引っ張られ
金を出してもらい、大西洋を渡る船に乗る。ついたボストンで、シャノンはチキンの精肉工場、
ジョセフはその腕力を買われ博打ボクシングで稼いで、いつか西部に向かう日を夢見ていた。

しかし、ジョセフが町の実力者に立て付き、肝いりのボクシングでイタリア人に負けてしまい、
放り出されてしまう。また実力者がシャノンにちょっかいを出そうとしたので、それを
止めさせて、二人で逃亡生活に。雪の降るボストンの町を3日飲まず食わずでさまよい、
ある家に忍び込みクリスマスの準備のしてあった食べ物を失敬していたが、そこに家人が
帰って来て、逃げる二人を銃撃。玉はシャノンの肩に当たった。

一方、シャノンの両親と、彼女を嫁に、と考えている男もアメリカに渡ってきた。
アイルランドの小作人の反乱で家を焼き打ちされ、娘を追って新しい人生の再出発を夢見て
渡米してきたのだ。ボストンで娘を探す両親たち。

ジョセフは、傷ついたシャノンを両親の滞在先に置いて、姿を消した。
彼はその後、鉄道敷設工事で働いたりしていたが、オクラホマに向かう馬車の列を見て、
その列に加わる。そこにはシャノンらの一家もいたのだった。
彼女を追ってきた男は、土地を手に入れ、シャノンと結婚しようと考えていた。

オクラホマでは、区画された土地に向かって、ヨードンで走り、先に旗を立てたものに
無償で土地が提供されていた。競争は激烈だった。騎兵隊が見守る中、何百もの自分の
土地を夢見る人々が大砲の合図で飛び出す。あるものは馬で、馬車で、自転車で。
シャノンの両親は、ずるをして先回りして、隠れていて、皆が近づいてきたら旗を立てる
作戦。シャノンと男、そしてジョセフも馬で、希望の土地に向けて突っ走った。

途中で男とジョセフが、川の中で落馬したシャノンを巡りケンカとなったが、銃を向けた
男をかわして、ジョセフは、希望の土地に旗を立てようとした。
そこに男が馬で突っ込んできて、ジョセフは馬の下敷きになり、岩に頭をぶつけ、
重傷を負う。死んでしまうのか・・・。

ジョセフの父が、亡くなる前に言っていた。「お前が夢の土地を持てたら、天国から
守ってやるよ」と。ジョセフが死んだと思いシャノンは悲嘆にくれていたが、ジョセフは
眼を覚ました。二人はひしと抱き合い、夢の土地を手に入れたことを喜んだのだった・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-18 23:25 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「インフォーマント! The Informant!」
2009 アメリカ Waner Bros.Pictures,Perticipant Media,108min.
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マット・デイモン、スコット・バクラ、ジョエル・マクヘイル、メラニー・リンスキー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ソダーバーグの映画は、音楽が洒落ている。この映画も、人を食った映画なのだが、
ジャジーな音楽が、ブラックコメディの味を更にいいものにしていると感じた。

先述の如く、大変人を食った映画。でも本当にあった話をベースにしているんで、ちょいと
驚く。半分は、化学のやカルテルや法律の話など専門用語が飛び交うので、ストーリーが
見えてくるまで時間が掛かった。つまんない映画かなあ、と思っていると後半俄然面白く
なる。しかし、そううつ病の多重人格社が、化学部門の長をしていたとはねえ。
マット・デイモンは、胡散臭い人物を独演状態で好演。ありえねえ、と思うウソが次々に
明らかになるのだ。

マーク(マット)は世界でも44番目に数えられる大手の化学会社でリジンという食品
添加物を作っている部門の責任者であった。

「90年代半ばにアメリカ中を揺るがした実在の経済事件を基に、大企業の内部告発者と
なった一人の男の衝撃の真実とそれに振り回されたFBIや企業幹部たちの大混乱の内幕を、
「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督、マット・デイモン主演で描く
ブラック・コメディ。ある日突然FBIに自社の不正を告発したエリート社員が、FBIの
内通者(インフォーマント)として捜査に協力する過程で少しずつ混乱と疑問が膨れあがって
いくさまとその驚きの顛末をコミカルかつユニークな語り口で描き出していく。

 農業関係の大企業アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社(ADM)では若くして
管理職を務め、私生活でも妻子と幸せに暮らすマーク・ウィテカー。ところがある日、
工場で発生したウイルスによる損失の責任を問われてしまう。
彼はライバル企業の仕業であることと脅迫の存在を上司に報告する。会社側は恐喝事件
としてFBIに捜査を依頼。これを受けてFBIのシェパード捜査官がウィテカーの
もとを訪れる。
ところがここで、ウィテカーは“ADMが違法な価格協定を行っている”
と世界各国を巻き込んだ自社の巨大な不正を告発してしまうのだった。思わぬ急展開に
色めき立つFBIは、ウィテカーを協力者として迎え、確たる証拠を掴むために潜入捜査を
開始するのだったが…。」(allcinema)

2年半に渡り、盗聴などでFBIに協力するのだが、実は彼は出入りの業者数社から相当の
リベートを貰ってスイスの口座などに隠していたり、6歳の時に両親を事故で失い金持ちに
養子に入り、ラッキーだった、とウソをつき、次第に、FBIを巻き込んで自分が会社を
乗っ取ろうとしているのではないか、と疑われ始める。黙っていろと言われるのに
あちらこちらにしゃべりまくり、ADMに強制捜査が入ってからも、雑誌や新聞の取材に
応じ、挙句にはてには黒幕に拉致された、という話をでっちあげて、それをテレビで
しゃべり倒すということまでやってのける。

裁判では、病気を犯罪に因果関係は無いと断定され、9年の刑務所送りになった。
科学者で博士号を持って現場を取り仕切っていたのだから、バカではないのだろうが、
そううつ病からか、ウソで塗り固められた人生になってしまった。自分のやっていることの
犯罪性とかを判っていたとは思えないのだが。
刑務所での彼はハゲているのだが、これはずっと前から彼はハゲで、かつらをかぶっていた
ことを指し、彼のウソつき人生を象徴させているように感じた。

妻は9年間(たぶん仮釈放でもう少し短くなったのじゃないか)、待ち続け、彼は病気も直り
今は会社のある部門のCOOを務めているという。
全般の詳しいことは良く理解できなかったが、面白い映画だったと感じた。誇張されている
とはいえ、そういう人物がいたことにびっくりだ。
上映時間やテンポも宜しい。冒頭に書いたように音楽の使い方が上手い。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-17 23:10 | 洋画=あ行 | Comments(0)

戦略大作戦 Kelly's Heroes

●「戦略大作戦 Kelly's Heroes」
1970 アメリカ MGM Pictures,144min.
監督:ブライアン・G・ハットン  音楽:ラロ・シフリン
出演:クリント・イーストウッド、テリー・サバラス、ドナルド・サザーランド他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
異色の戦争映画。ある意味ふざけた戦争映画。イーストウッドの西部劇のパロディじゃ
ないか、と思える節がある。流れる音楽も。しかし、主演の3人の快演を得て、面白い
娯楽映画に仕上がった。いまから40年前の作品だが、今ではCG無しにこういう映画は
作らないだろうなあ。CGが無いからこその面白さ、興味深さ、味わいもある。
3人の中でも、戦車隊長のドナルド・サザーランドが最高!この手の味を出すにはピッタリ。
イーストウッドの力まない飄々としたポーカーフェイスもまた、いい。
熱いテリー・サバラスと対照的なのも面白い。まともな作戦を描いた戦争映画ではないが、
戦闘シーンは見るものがある。

<ストーリー>
味方を砲撃してしまったことから降格された元・中尉のケリー(イーストウッド)は
ドイツ占領下のフランスで一人の情報将校を捕虜にした。(しかし、冒頭のドイツ軍ばかりの
隊列の中をジープで突っ切ってくるシーンは信じられない思いだ。あんなことが出来るのか?)

その将校を酔っ払わせて聞き出したのは、近くの銀行に金塊1600万ドル相当が隠されて
いる、ということ。ケリーは、ビッグ・ジョー(サバラス)を誘い、更に不良戦車隊長
(サザーランド)を仲間に入れて、単独で隊を編成し、金塊を強奪するために、ある町を
目指した。途中でドイツ軍の偵察部隊と遭遇したり、味方に爆撃され、乗ってきた車両を
破壊されたりしたが、ついにその街に到達。
部隊は町に広がり、タイガー戦車3台が守る銀行を目指した。まずタイガー戦車2台を破壊、
慌てて飛び出て来たドイツ兵を乱射してせん滅(これ、結構残酷な戦闘シーンだったな)
しかし、1台のタイガー戦車だけは残ってしまった。ケリーら3人は、タイガー戦車に
歩いて近づき(まるで真昼の決闘みたい)、出てきたドイツの戦車隊長にこの銀行に
金塊がある、お前にも分け前をやるから、協力しろ、と言い聞かす。隊長は同意し、
銀行の扉を戦車砲で壊し、ケリーらはついに1600万ドル相当の金塊を手に入れた。
ドイツ戦車隊長らはクルマに金塊の分け前を積んで逃走。ケリーらも残りの金塊をトラックに
積んで、意気揚々と引きあげるのだった。(しかし、重い金塊をどう隠しておくつもりかな)
一つ気になったのがオドボール(ドナルド・サザーランド)が腰に下げていたピストルが確か
ドイツのルガーP08だったように見えたが、分捕り品なのかな。
それと銀行があった町だけど、欧州の本物の町のように見えるけど、破壊さてていく様が
描かれていくが、セットだろうか。そうだとしたら良くできている。

アウトローたちが命令以外の行動で、金塊を強奪するという話を痛快に描くが、そこに
至るまでの戦闘シーンや砲撃シーンに手抜きがないので、充実感がある。それに3人の演技。
普通の戦争ものではないので、MASHを見て面白いと思った方は見るといいかも。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-16 23:10 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「イングロリアス・バスターズ  Inglourious Busters」
2009 アメリカ Universal Pictures,Weinstein Company,154min.
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
これまでにないタイプの映画であり、これまでにないブラピであった。グロい部分も
あるが、“名誉無き討伐隊”の活躍をタランティーノ独特のタッチで描く。当然、
ブラックな部分もあちらこちらに・・・。ストーリーの運び方、結末の付け方も
良くできていて、役者も、言葉の問題を上手くすり抜ける脚本のもと、達者な
演技を繰り広げる。ブラピの前にことごとく立ちふさがり、ラスト嫌な最期を遂げる
ナチの大佐を演じたクリストフ・ヴァルツはオスカーの助演男優賞を獲得している。
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ブラピもフザケてナチを殺しまくっているのか、心底自由を愛し、ナチを憎む男なのか
判らない不思議な存在を上手く演じていると感じた。
映画を幾つかの章に分けて、小見出しをつけ、話を進める。
「映画」というキーワードがあることが判ると思う。タランティーノらしいこだわりだ。
手柄を立てた兵士の映画を作るゲッべルス、彼はある意味ドイツの映画発達に貢献して
しまった。そしてアメリカのスパイになる女優、ハイライトはヒトラーらも見る
その兵士の映画のプレミアで、フィルムを焼いてナチへの復讐を遂げるショシャナの話し。
タランティーノの映画に対する強い思いを見る思いだ。

<ストーリー>
第一章のドイツ占領下のフランスの田園地帯にある一軒家。そこで薪を割る男、
近づく、ナチのユダヤ狩り部隊。もう、このあたりからぐいぐい引き込まれる。
男は英語もしゃべることができ、ナチのランダ大佐(ヴォルツ)も途中から
英語に切り替えてしゃべり出し、床下にユダヤ人を匿っているだろう、と
表情を変えずに問い詰める。うなずく主人。隠れていた床めがけて小銃を乱射する
ドイツ部隊。その中で一人の娘が逃亡、ランダ大佐は、まあいいか、と余裕で逃がす。
しかし、それが回り回って彼の命取りに結びつくとは当然気がつかない。

娘ショシャナ(メラニー・ロラン)はパリに行き、親戚が経営していた映画館を
経営することになった。ショシャナは街のカフェでたまたま居合わせた青年兵士に
一目ぼれされてしまう。かれはイタリア戦線でスナイパーとして活躍し300人だかを
殺したとして英雄と祭り上げられ、ゲッペルス宣伝相は、彼自身を配役して映画を
作り、そのプレミア試写会をショショナの劇場で行うことにした。そこには
ヒトラーもやってくるという。
フランスのスパイとして暗躍している女優ハマーシュマルク(ダイアン・クルーガー)も
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これに一枚かむ。ショシャナの前には再びランダ大佐が現れる。しかし彼女があの
ショシャナであることを最初気がつかない。
ショシャナは、家族を殺したナチに復讐するために、プレミアでドイツの首脳が集まった
映画館で燃えやすいフィルムに火を付けて、皆殺しにする計画を立てた。

一方、アルド大尉率いる“ナチ狩り部隊”は、ナチを見つけると誰彼かまわず殺しまくり
頭の皮をはぐという行為で、ナチから恐れられていた。彼らの部隊も、プレミアの会場に
総統がやってくるという情報をハマーシュマルクから入手。二人の兵士の足に爆弾を
巻きつけて潜入し、大爆発を起こさせナチの幹部をせん滅する作戦を立てた。
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ハマーシュマルクは、新たに潜入してきたスパイらの身元がばれた中での乱射事件で
足に重傷を負い、スパイも死んでしまうのだが、アルド大尉と部下2名は、イタリア人の
撮影隊という触れ込みでタキシードを着込んでまんまと劇場に入る。

一方劇場には主演のショシャナに横恋慕している兵士も礼装でやってきた。彼女と
黒人の助手が、劇場に火を付ける作戦を着々と進めている時に、その兵士は彼女に会いに
映写室に来てしまった。 キツイ言葉で追い払おうとするが、なおも迫る兵士を
彼女は作戦の邪魔と射殺、しかし、瀕死の兵士は彼女に銃を向け彼女も射殺されてしまう。
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しかし、黒人の助手の働きでスクリーン裏で大量のフィルムが炎を上げ、ドアにはかんぬきが
されていたため、逃げられず、そこに黒人の銃撃が始まる。アルド大尉らの部隊も
座席の下に爆弾を仕掛けることに成功。ここでヒトラーもゲッべルスも打たれて死んで
しまう。そして大爆発!

作戦は成功した。ランダ大佐はずるかった。彼はアルド大尉ともう一人を逮捕したが、
逆に、戦争の終結が近いことを察知しており、降伏するかわりに、生命の保全と
土地や金を保証しろ、とか言いたい放題の条件をつけ、交渉したアメリカ軍の将軍が
OKというと、俺を逮捕しろ、そして、無事に連合軍に引き渡せと言って来たもんだ。

しかし、アルド大尉は、ランダ大佐と一緒にいた副官?をあっさり射殺、そして
将軍との約束なんかクソ喰らえ状態で、ランダ大佐も、アルド大尉の手にかかれば、もう
命は無いのであった。

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by jazzyoba0083 | 2010-11-10 23:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

理想の彼氏 The Rebound

●「理想の彼氏 The Rebound」
2009 アメリカ The Film Department,Warner Bros.Pictures,95min.
監督:バート・フレインドリッチ
出演:キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ジャスティン・バーサ、リン・ウィットフィールド他。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
熟年に差し掛かったシングルマザー、放送局、しがない若い男、出会い、恋愛、歳の差故の
お互いの無理解、別れ、再会、結ばれる、というパターンはこれまでも色々あったな。
本作では、キャサリンの頑張った演技と、ジャスティンのトホホな男が成長していく様を
観る映画だ。アート・ガーファンクルなど「おっ」というキャスティングもあるけど。
時間も短いし、ラブコメとして楽しむなら眼くじらを立てず、気楽に行ける作品だと感じた。
キャサリンの芯の強いキャリアウーマンであり、強い、時に気性の激しい母としての存在が
女として恋心の中で揺れる様は、なかなかの見応え。
ただ、ラスト、ジャスティンが、30歳になるまで、世界を旅して、男として成長し
いまやスポーツ専門テレビ局の花形キャスターになったキャサリンの前に登場するのだが、
そのあたりの時間の端折りかたが、ちょいと乱暴だった。
それとキャサリンの子どもたちの下ネタ満載の会話は、狙ったことだろうが、日本では
引かれちゃうなあ。

「40歳シングルマザーの思いがけない出逢いとその恋の行方を、オスカー女優キャサリン・
ゼタ=ジョーンズ主演で描いたロマンティック・コメディ。
理想の条件が揃っていたはずの夫と別れバツイチとなった子連れのヒロインが、“理想の彼氏”
とは程遠い24歳の青年と図らずも惹かれ合い、新たな人生の価値観を見出していく姿を綴る。
共演は「ナショナル・トレジャー」シリーズのジャスティン・バーサ。監督は「家族という
名の他人」「ミッションX」のバート・フレインドリッチ。
 
 理想に見合った夫と2人の子供に恵まれ、申し分のない幸せな暮らしを送っているかに
みえたサンディ。(キャサリン)彼女はある日、夫の浮気が発覚したことから離婚を決意し、
子供たちを連れてニューヨークへ引っ越すことに。
40歳にしてシングルマザーとなったサンディだが、アパートも念願だったスポーツ・
チャンネルへの就職も決まり、新生活をスタート。
一方、そのアパートの1階にあるカフェで働く24歳のフリーター、アラム。(ジャスティン)
大学は卒業したものの本当にやりたいことが見つからないまま両親と同居し、さらには
グリーンカード目当てだったフランス人の妻に結婚後ほどなくして逃げられ、傷心の日々を
送っていた。
そんな中、サンディとアラムはひょんなことから意気投合、彼女の留守中はアラムが
子供たちの面倒を見るなど家族ぐるみで交流を深めていく。そして、いつしか年齢差や
社会的立場を超えて惹かれ合っていくサンディとアラムだが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-09 22:55 | 洋画=や行 | Comments(0)

ロフト. Loft

●「ロフト.Loft」
2008 ベルギー 117min. R15+
監督:エリク・ヴァン・ローイ
出演:ケーン・デ・ボーウ、フィリップ・ペータース、ブルーノ・ヴァンデン・ブルー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
ベルギーで大ヒットした映画、だとか。時制がややこしくてストーリーの理解に混乱が
生じてしまった。オチはな~るほど、そういうことね、という理解はできるのだが、
エンドがファーストシーンと結びつかない。家内と話した結果、最初ロフトに入って
来たルクが、惨殺された全裸の女性を発見し両手に抱えていたワインを思わず落として
しまったのは、ルクの作り出したイメージだったのか?ということになったのだが・・・。

既婚者の5人の仲間が、共有のロフトをそれぞれの家族には内緒で持つ事になった。
そこで彼らは主に愛人との逢瀬を楽しんでいたのだ。

ある日、ルクがロフトに来て見るとドアが開いていて、ベッドには手首を切られて
血まみれになった若い女性の惨殺死体があった。
驚いて仲間を呼び出す。最初のうちは誰も女性を知らないと主張していた。
5人はそれぞれ夫婦の間にトラブルを抱えていて、妻同士が結託して夫どもを
陥れようとしたのか、などという説まで言い出す男もいた。

しかし、数ヶ月前建築家ビンセントがドイツに行ったときに、パーティーで引っ掛けた
サラという女性であると告白した。

この間にも警察の5人に対する取調べが挿入されていく。
実は、この事件の主人公はルクであった。ドイツに一緒に行ったルクはビンセントと
くっついたサラにひそかに恋心を寄せていた。
更に彼はロフトに隠しカメラを仕掛け、仲間の色事を盗撮していた。すると
ロフトを使ってビンセントは、仲間の殆どの奥方と、医師クリスの異母弟フィリップの
妹も寝取っていた。仲間にこれを見せて、女性殺しをビンセントとの心中に見せかけ
ようと計画した。

ルク曰く、部屋に入った時、ベッドに睡眠薬の飲みすぎで死んだと思われる女性が
いたが、これをビンセントの仕業に仕上げようと持ちかける。そしてフィリップが
女性の手首を切り、自殺を装い、ビンセントに睡眠薬を大量に飲ませて手錠で
二人を繋ぎ、警察に連絡したのだった。ビンセントは殺さぬ程度にしておいた。

しかし、真相は違った。町でビンセントに捨てられたサラを見つけ、ロフトに誘い
睡眠薬入りのワインを飲ませ、妻の治療用のインスリンを大量注射して
殺してしまったのだ。愛してくれなければ殺してしまおうと・・・「辛い恋だった」と
告白する。

医師クリスとロフトで対峙するルク。ルクは、サラの遺書は実はルクが書いた
ニセモノであると見破って、その理由を問い詰めるが、ルクはナイフを持って
襲い掛かる。しかし、屋上に出て争っているうち形勢が悪くなると、ビルから
飛び降りて自殺してしまう。

そして、元のさやに戻ったマルニクスと妻を前にクリスが会話してるシーンで
終わっていくのだが。

時制を弄くりすぎじゃないか、と思ってしまった。話はそう難しいものではなく
5人の夫婦の心の動きとか、男の心理に重きを置いたのだろうが、その味を
犯人を最後まで判らないように設定するために、時間軸を動かしすぎで
ただでさえ登場人物が多いのに、観終わって「えっ?最初のシーンは何だったの?」
ということになってしまったのでした、私はね。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-06 23:15 | 洋画=や行 | Comments(0)