●「英国王のスピーチ The King's Speech」
2010 イギリス・オーストラリア Bedlam Productions,118min
監督:トム・フーパー
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターガイ・ピアース他
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<第83回アカデミー賞 作品、監督、脚本、主演男優賞授賞作品>

<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
素晴らしい!
アカデミーに13部門ノミネートされ、注目度も高かった作品。シネコンも多くの人が入っていた。
私は、本来実話物は、その感動が映画に下駄をはかせている、と思うので、評価を若干下げる
のだが、今回は、それを加味しても、素晴らしい出来だった。というかコリン・ファースと
ジェフリー・ラッシュの演技が素晴らしい。このところ観た映画では最高評価を与えたいと
思う。オスカーの主演男優賞、助演男優賞、作品賞は本作に上げたい。最低でも。
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ヨーク公時代に吃音の治療に来たジョージ6世と治療家ライオネル・ローグ。大公を
王室の人間とではなく、一般の人間として接することにより、お互いの目線を同じにし
王室の人間にはどうか、と思われるような治療法を施す、ジョージ6世もこれに悩み
挫折しながら、くらいついてくる。二人の間の友情に胸が熱くなる。
ローグはラスト、いよいよスピーチのシーンでは、王の前で身ぶり手ぶりで、励ますの
だが、スピーチの後半は、ローグの指導が無くても王はしゃべりきったのだった。
放送室から出てきたジョージ6世は顔つきさえ自信に満ちていた。
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ご存じの通り、エドワード8世は即位したが、米国人で2度の離婚歴があるシンプソン夫人
との恋に生きるため、退位、弟のヨーク公がジョージ6世となり即位したのだった。
彼には男子がいなかった。姉がエリザベス(現・女王)、妹がマーガレットだ。
兄と弟の兄弟の間に流れる王室の人間としての存在と、あくまでも愛に生きようとする
感情も上手く描かれていた。

無駄を省き、ジョージ6世の苦悩を淡々と描ききった監督賞も該当か。最期のスピーチに
向けて(しかも大事な第一回の戦時スピーチ)緊張感を盛り上げていく形式は、当たり前で
あっても上手く構成されている。
それと英国王室の寛大さには驚かされる。現在の国家元首であるエリザベス2世女王陛下の
実の父親の話をこんなに赤裸々に描き出していいのか、と思う。日本の皇室ではまずあり得ない
であろう。
話の単純さ、実話であること、しかも現在存命している人がいる物語で感情移入しやすい、
何より、役者の演技の素晴らしさ、実話物ではあるが、私はスピーチが終わってから
エンドロールの当たりまで、感動でほとんど泣きそうだった。
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<ストーリー>
「ブリジット・ジョーンズの日記」「シングルマン」のコリン・ファースが、エリザベス女王の父にして
国民から慕われたイギリス国王ジョージ6世を演じて絶賛された感動の伝記ドラマ。
吃音症に悩みながらも妻エリザベスの愛とスピーチ・セラピストのサポートで歴史的演説を
成し遂げ、国民のリーダーとして戦争という難局に立ち向かう姿を描き出す。
共演はジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター。
監督は「くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-」のトム・フーパー。

 英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、
人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける
人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの
一向に改善の兆しは見られない。

そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家という
オーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と
風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、
王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。
王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、
恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…。」(allcinema)

この映画は、長さもちょうどいい感じで、是非皆さんに観ていただきたい作品だ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-27 12:35 | 洋画=あ行 | Comments(4)

●「脳内ニューヨーク Synecdoche,New York」Likely Story
2008 アメリカ Projective Testing Service,Sidney Kimmel Entertainment,124min.
監督・脚本:チャーリー・カウフマン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、サマンサ・モートン、ミシェル・ウィリアムズ他
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<評価:★★★★☆☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
まったくダメ。この手の映画は、判らない。コーエン兄弟のように、判りにくいなりに不条理を
訴えてくる作品は受け入れられるのだが、これはダメだ。2時間強、一生懸命観たが、
何が何だかさっぱり。ストーリーもさることながら、誰がどうなっているのかグジャグジャで
まあ、最後の神父の説教の文句と、エンドロールの歌詞に意味を求めようとしていた次第。
こういう映画が判らんようじゃ、映画観とはいえんな、と言われるなら、甘受しましょう。
私はこういうタイプの映画はダメです。面倒なだけ。カウフマンの映画はもう見ないだろうな。

「マルコヴィッチの穴」や「アダプテーション」などエキセントリックな作風で賞賛を集める
脚本家チャーリー・カウフマンが初監督を務めたコメディ・ドラマ。
現実のニューヨークの中に、自分の頭の中のニューヨークを実体化させるという突飛な
着想の舞台上演を実現させようと奔走する劇作家が、その過程で人生にとって
大切なものは何かを模索していく姿を奇想天外な世界観で綴る。
主演は「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
 
 画家の妻アデルと娘オリーヴに囲まれニューヨークに暮らす劇作家ケイデン・コタード。
彼が手掛けた作品は一定の評価を受け順風満帆に思われたが、アデルは個性のない
舞台演出を続ける覇気のない彼に失望し、ついにオリーヴを連れてベルリンへと去ってしまう。

劇場の受付嬢ヘイゼルを相手に孤独を紛らわすも、アデルへの未練から関係を進展
できずじまいのケイデン。だが、そんな冴えない彼にある日、転機が訪れる。
マッカーサー・フェロー賞(別名“天才賞”)を受賞したとの報せが舞い込んできたのだ。
すると、ケイデンは、その賞金全てを注ぎ込んだ突拍子な企画を思いつく。
それは、巨大な倉庫の中に、自分の頭の中にある“もうひとつのニューヨーク”を作り上げる、
という壮大なプロジェクトだった。やがて、集まった俳優たちに“舞台のニューヨークの中に
自分の人生を構築し、再現せよ”と指示し、準備を進めていくケイデンだったが…。」(allcinema)

賞金をつぎ込み、17年かかって上演されない、という彼の「劇」が現実のか妄想なのかすら
判らなかったですばい。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-26 23:00 | 洋画=な行 | Comments(0)

●「バッド・ル―テナント The Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans」
2009 アメリカ Millennium Films, Edward R. Pressman Film, Saturn Films,122min.
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
監督:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ヴァル・キルマー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
これも、何かの拍子に決定的な長所を失い、B級映画になってしまった作品だと感じた。
ニコラス・ケイジはホントに悪い警官なのか、悪いけど、芯は警官なのか、そのあたりが
はっきりしなかったので隔靴掻痒の感があった。敢えてそうした、といわれれば、私向きの
映画ではないな。
冒頭、ハリケーン・カトリーナ直後の警察署で、水位が上がって来た牢屋から囚人を
救うのだが、何が原因でそうなったかは最後まで明かされないが、ともかく囚人を
助けるために腰に一生治らない怪我を追ってしまったテレンス・マクノドー刑事(ケイジ)。
この手柄で彼は警部補(ル―テナント)に昇格した。

彼は、その痛みから逃れるため?かコカインに手をだし、押収したコカインを自分のものと
してしまい、高級娼婦のフランキー(エヴァ)を愛人とヤクにおぼれる日々。
アメフトのギャンブルで多額の借金を抱え、これを解決するためにまたヤクの売買に
突っ込んでいく。それが、彼の捜査の助けになるのだが、それが計算づくなのかどうかが
判らない。
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そんな中で起きたセネガル系ヤクの売人5人の惨殺事件。主犯を追い、自らもヤクを
やることを利用し、主犯グループの仲間になると見せかけて、逮捕へと持ち込む。
その武勇で今度は警部に昇格。

しかし、彼はヤクを止めないし、ギャンブルにハマったままだ。ラスト近くに、ギャンブルの
懸けをやっている男が1万ドル儲かったぜ、といって現ナマを警察にもってくるし、
かつて自分の女の客を痛めつけたことがあったがその男のオヤジが町の実力者で、
彼が放ったヤクザに脅されたりしたのがが、悪人の同志討ちをさせて解決するのだが、
それにビビった男が、もうやらないよ、といいに来たり、セネガル人殺害主犯の決定的証拠が
手に入った、と上司が喜んで来たり(これも彼がわざと主犯にコカインのパイプを吸わせて、
それを事件現場に置いたのだが)、それがが真実なのか幻想なのかが判らない。
時々、テレンンスが観ている光景にイグアナとか他の人には見えないものが見えている
幻影が出現するのだ。だから余計に、それらが真実かどうかが判らない。
警察署で堂々と行われているところを見ると幻影、とするのが妥当なのだろうが。

何かが欠けていて面白くなるところをコケた映画、って感じ。ニコラス・ケイジ、最近まともな
映画に出てないんじゃないか?勿体ないなあ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-25 23:10 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「正義のゆくえ  I.C.E特別捜査官 Crossing Over」
2009 アメリカ Weinstein Company, Kennedy/Marshall Company, 113min.
監督・脚本:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
最近のハリソン・フォード作品は、少々、力不足の感が否めなかったので、
これも、まあせいぜい「デビル」くらいのものかな、と見始めた。
これ、意外といい。骨太の作品だ。アメリカのIMDbの評価が割と低いのは
彼らにとってあまりにも日常すぎるから、なのではないだろうか。

アメリカ人になる為に、この国の人々は200年以上も前から苦労してきたはずだ。
そもそも移民の国の「合衆国」であるわけだから。
しかし、9・11以降、それも厳しくなり、グリーンカードを求める人の数に比べ取得は
難しくなっているという。
この作品は、メキシコから、イラクから、イランから、韓国から、オーストラリアから
それぞれの事情で不法入国してきた個人や家族を群像的に描くことにより、
アメリカ市民になることの難しさ、排他性、不正などをそれぞれのパートの
エピソードで描いていく。ハリソン・フォードは移民局の捜査官なのだが、彼は
物語の狂言回しに過ぎない。それが逆に主題を浮き上がらせることに成功していた
といえよう。
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冒頭、アパレル工場で働く不法労働のメキシコ人女性を描く。これが縦軸。
彼女は、自分の子どもを預けている住所をマックス(ハリソン)に託す。
彼は結局、子どもを見つけ出し、自分のクルマでメキシコの祖父母の元に
届ける。 片や、捜査の相棒であるハミードは、イランからの移民で、
まもなく父親の市民権が認められようとしている。そんな一家で、お祝いの
パーティーが開かれる。そこに登場した妹。彼女はアメリカ生まれで
アメリカ市民なのだが、荒れた生活をし、不倫をしている。

オーストラリアから観光ビザで入ったアリスは、なんとか女優として成功したい
という夢を持っていたが、移民局の作業では難しそう。そこでたまたまクルマを
ぶつけてしまったグリーンカードの審査官に、俺がなんとか発行してやる、
と親切に持ちかける。だが彼の狙いは彼女の身体だった。
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その審査官の妻は弁護士で、教室で9・11のテロを理解できるといったことを
作文にしたばかりに、FBIに踏み込まれた女子高校生の不法滞在の両親とともに
強制帰国か、家族別れ別れの滞在かを迫られるイラク人一家の弁護を
引き受けることになる。彼女の妹と弟はアメリカ生まれなので市民権は
あるが、両親のどちらかが彼女を連れてイラクに自主退去すれば、
弟と妹とどちらかの両親はアメリカに残るようにする、つまり片親の滞米は
目をつぶるというのである。彼らが選択したのは、母が彼女を連れて
イラクに帰り、父が妹弟をアメリカで育てるという選択だった。

韓国人クリーニング屋の息子ヨン・キムもまもなく市民権が得られる状況だった。
しかし悪の仲間に誘われ、雑貨店に拳銃をもって強盗に行くことを誘われ
断れなくなる。

イラン人の一家。相棒の妹と不倫相手が射殺体で発見された。マックスが
操作していくと、彼女は不倫の最中、弟に踏み込まれ射殺されたのだった。
一族の名誉のため、不肖の娘は消すべきだ、という父の暗黙を得ていた。
その事実を知ったハミードは、酒で紛らそうとしバーからリカーショップに
立ち寄ると、そこにヨン・キムらの一団が来襲。金庫を開けろといい、主人を
射殺。ハミードは落ち着いて、4人を射殺、オーナーの妻に銃を突きつける
ヨンが、まもなく市民権を得る、と聞き、説教をして、見逃す。防犯カメラの
画像も抜き去った。オーナーの妻は犯人は5人で刑事が1人逃がし、防犯
カメラの映像も捨てた、と証言するのだが、そこで一部始終を聞いていた
アジア系の女性が「犯人は4人だったわ。彼は私たちの命の恩人よ」と
証言し、ハミードは難を逃れた。

一方、オーストラリアの俳優タマゴ、クレアは、判定官が警察の捜査を
受け、自宅から偽造のクレアのグリーンカードが見つかったことから
受け取ってはいないが、判定官と不適切な関係を結び、申請にウソの
ことを並べたことを指摘され、強制退去となった。

そして新たに米国市民となった人たちを集めた宣誓式の日、妹を射殺した
弟が逮捕された。ハミードに見逃してもらったヨンは涙を浮かべて
参加していた。
さらに空港。オーストラリアに帰るクレアの横を、家族別れ別れになって
イラクに帰る母と娘、それを悲しい表情で見送る父の姿があった。
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そしてサンディエゴのメキシコ国境。マックスが子どもをメキシコに
届けたあの最初に出てきた女性が他殺体で発見された。子どもを置いても
アメリカに出稼ぎに行かなくてはならなかった母が、悪徳越境業者の
餌食になったのだ。マックスは彼女を遺品を携えて、メキシコの実家に
向かったのだった・・・・。
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なかなか上手く複数のストーリーを交差させながら話が展開していくので
若干のイージーさはあるし、カットしたところがいいと思うシーンもあったが
全体的に面白く観た。移民の国、アメリカの1つの病理を
提示していたと思う。拾いものといったら失礼だが、いい映画だと思った。
日本ではあまり評判にならなかったな。アメリカでは日常茶飯事なのだ
ろう。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-24 23:10 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「50歳の恋愛白書 The Private Lives of Peppa Lee」
2009 アメリカ Grand Army Entertainment, IM Global, Lumina Films,98min.
監督・原作・脚本:レベッカ・ミラー
出演:ロビン・ライト・ペン、アラン・アーキン、マリア・ベロ、モニカ・ベルッチ、
    ジュリアン・ムーア、キアヌ・リーヴス、ウィノナ・ライダー、マイク・バインダー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
アーサー・ミラーの娘であるレベッカ・ミラーの実力がいかがなほどかは知らないが、
このずらりと並んだ名優達が繰り広げる作品は面白いに違いない、と思い鑑賞。
結果。何だかなあ。私には映画の良さが判らなかった。

結局、ペッパ・リーという女性の愛情の歴史を、それこそ原題どおりプライベートな
側面から描いて、「愛」とは?というものに一定の応えを導こうとした作品なのだ、
と私は感じた。
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うわべは30歳も違う人気作家の妻として、また二人の成長した子どもの母として
素敵な女性と見えるピッパ・リー(ロビン・ライト・ペン)。しかし彼女には幼い頃
幼い頃クスリを止めない母との確執の影があり、また最近、夫とも上手く行ってない上、
娘も母を嫌っている。
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きつかったのは夫が親友(ライダー)と浮気をしていた、という時代に夫の吐いた言葉
「お前は私を老人として埋葬しようとしている。喪に服しているんだよ。そんなことは
たまらん。私はまだ老人ではない」と言われたこと。
考えてみると、自分が夫や子どもにしている行為はヤク中の母となんら変わりがない。
母は若くして心臓発作でなくなったのだが。
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そんなピッパに、街の雑貨屋の青年クリスが登場する。牧師を目指していたという彼の
純真な愛に、ピッパの心が揺れ動く。彼もピッパを意識し始める。

そしてついに吹っ切るピッパ。離婚を決意し、子ども達と和解し、クリスと長い旅に
でることになった。やっと自立することが出来た。自分を縛っていた、自己愛や
他人愛を一旦清算し、スターティングオーバーといったところだ。
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当たり前の愛情再生の物語にしていないところはオリジナリティに溢れていたが、
何か、男と女が引っ付いて別れた、という類の範疇を抜けてない物語性の希薄さ
が残念だった。せっかくこれだけの名優を揃えておきながら、たくさんすぎて
話が散漫になった。これが100分以内に収まっちゃっているのだから。

せっかくのストーリーと配役が何かの手違いで、佳作になり損ねた作品、といえよう。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-23 23:10 | 洋画=か行 | Comments(0)

ヒア・アフター Hereafter

●「ヒアアフター Hereafter」
2010 アメリカ Warner Bros.Pictures,Malpaso Pro.,Amblin,129min.
監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、
   ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
待ちに待ったイーストウッド監督作品。今回はちょっと嗜好が代わってる。
イーストウッドもお歳を召して、死後の世界を扱う精神世界に入り込んだ
観念映画を取るようになったのかな、と思ったのだが、エグゼクティヴ
プロデューサーにスピルバーグを迎えていることを考えると、彼のファンタジー
志向がイーストウッドの世界と融合した結果の映画だったのだな、と
思うことが出来た。下馬評では、もっと泣ける映画か、と思ったのだが、
そうでもなく、エンドロールが出るころに、ジワ~っと心に沁みるものが湧き出て
来た。これは何だろうとロールを見ながら考えた。人間の優しさか?
命あるものも、死せるものも、共に幸せな世界に生きることは出来るということか?
とにかく、胸にこみ上げるものがあったことは確かだ。人間ていいなあ、とういう
ことでもいいのだが、そんなに簡単なことでわき上がった感動では無いような気が
するのだ。

冒頭の津波シーンで度肝を抜かれるが、後は「舞台劇」に仕立ててもいいくらいの
会話劇になり、凹凸の無さに一瞬眠くなるかもしれない。
イーストウッドの良さがスピルバーグによって倍加されてない、私としては
イーストウッドの死後の世界観が観たかったな。
今年のアカデミーがノミネートを見送ったのも理解できる。これではちょっとな、と
言う感じだ。ただし、音楽は良かったぞ。ピアノが効いていた。

マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー&ジョージ・マクラレンの
3組が主役だが、それぞれ、とてもいいキャスティングだと思った。
話は単純だが、奥は深い。観ているものにいろんなことを投げかけてくる、一定の
水準を上回る佳作ではある。

<ストーリー>
「パリのジャーナリスト、マリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人と東南アジア
でのバカンスを楽しんでいた。だがそのさなか、津波に襲われ、九死に一生を得る。
それ以来、死の淵を彷徨っていた時に見た不思議な光景(ビジョン)が忘れられない
マリーは、そのビジョンが何たるかを追究しようと独自に調査を始めるのだった。
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<みやげを買いに出て大津波に襲われ店の子を連れて逃げるマリー>

サンフランシスコ。かつて霊能者として活躍したジョージ。(マット・デイモン)今では
自らその能力と距離を置き、工場で働いていた。しかし、好意を寄せていた女性との間に
図らずも霊能力が介在してしまい、2人は離ればなれに。
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<恋人はいやがるジョージに霊能力を発揮させてしまい、結果、離別に>

ロンドンに暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。ある日、突然の交通事故で
兄ジェイソンがこの世を去ってしまう。もう一度兄と話したいと願うマーカスは霊能者を
訪ね歩き、やがてジョージの古いウェブサイトに行き着く。
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<ロンドンの一卵性双生児ジェイソンとマーカス。母はヤク中だ>

そんな中、それぞれの事情でロンドンにやって来るジョージとマリー。こうして、
3人の人生は引き寄せ合うように交錯していくこととなるが…。」(allcinema)

サンフランシスコの霊能力者ジョージは、兄の金もうけ手段に使われて、「他人の
人生のために自分の人生を犠牲にするのはもういやだ」と、大好きなディケンズの
生まれ故郷であるロンドンを訪ねる。そこで開催されていたブックフェスティバル
で、自分の著書を朗読していた、マリーと運命の遭遇をする。
また、兄を亡くしたマーカスも、霊能者が著者として集まるだろうこのフェアに
足を向け、そこでジョージと運命の出会いをする。
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<ブックフェアで自著を買ってくれるジョージはマリーに不思議な感覚を>

マーカスはウエブサイトでジョージが霊能者であることを知っているため、彼を
見つけ、執拗に追いかける。根負けしたジョージは、マーカスと亡くなった兄との
交信をする。一卵性であることで、マーカスはジェイソンで、ジェイソンはマーカス
なんだよ!と理解することが出来た。亡くなったジェイソンはマーカスの中で
しっかり生きているんだ、と。
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<マーカスはブックフェアでジョージの姿を見つけ、追いまわすのだが>

(二人の母親はヤク中で、それを治療しようと決心、ジェイソンが薬屋に
母親の治療薬を買いに行くが、その帰りに不良に絡まれ、逃げようとしてトラックに
はねられたのだ)

マーカスは、お礼にとマリーの宿泊しているホテルをジョージに教える。
ジョージは彼女にメッセージを残し、会うことにする。霊的な世界を追求して以来
周りの目が冷たくなったし、ボーイフレンドも去って行った。しかし、ある
出版社が彼女の著作に目を付けて出版することになったのだ。そんな彼女に
ジョージは、運命的な何か、を感じる。
そして彼には二人が結ばれる光景が現実のものとして見えるのだった。

死後の世界を描いていた暗くない。明るくもないけど。先がある展開は救われるだろう。
イーストウッドファンとしては評価が別れるかもしれない。
私としては、具象的な表現が嬉しいのだが・・・。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-20 12:35 | 洋画=は行 | Comments(2)

マーティ Marty

●「マーティ Marty」
1955 アメリカ Hecht-Lancaster Productions, Steven Productions,91min.
監督:デルバート・マン (モノクロ)
出演:アーネスト・ボーグナイン、ベッツィ・ブレア、ジョー・マンデル、エスター・ミンチオッティ
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<1955年度アカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚色賞、監督賞受賞作品>


<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想とストーリー>
この年のオスカーの主要部門を総なめにし、しかも、カンヌでパルムドールにも輝いている。
アメリカのカソリック的宗教観が前に出た恋愛間の中で、1人の女性を一途に愛する
不細工な男をボーグナインが好演する。
さすがに今見ると古臭ささは否めない地味な作品だが、アメリカの恋愛がまだ純潔主義だった
頃の正道を行く表現は今でも通じる普遍性を獲得しているといえよう。この時代にこうした
恋愛感にアンチの姿勢で制作された恋愛映画も多くあるのだが、アカデミー会員好みだったんだ
ろうな。

「不作の年であった'55年度のアカデミー賞を独占した形(その上、カンヌで
グランプリまで取っている)の、P・チャイエフスキー原作(TVドラマ)・脚本の、
NYの小市民の淡いロマンスを綴る暖かな作品で、醜男の悪役専門ボーグナインを
一躍スターにした。

ブロンクスで肉屋を営むイタリア系のマーティは過保護の母親と二人暮らし。
善良で友人も多いが、自分の容貌がコンプレックスとなり、女性といい仲になれない。
ある日参加したダンス・パーティで知りあった、地味な女教師のクララ(B・ブレア)も
同じような悩みを抱えていた。この心優しい二人が結びつくまでを描き、見栄を張る
男の悲しいサガを同情的に見つめながら、ホロリとさせる。ブレアは決して不美人
ではないが、演技力でささやかなキャラクターを見事に表現している。」(allcinema)
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映画として言いたいことを短い時間に上手い舞台設定とキャスティングで
見事に描ききった力は監督の手柄であろう。いい映画ではあるが、
佳作、という段階に留まった感が私にはある。
ボーグナインの彼女役を演じたベッツィ・ブレア(当時のジーン・ケリー夫人)が
儚げかつ一途な女性を好演していたと感じた。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-19 22:41 | 洋画=ま行 | Comments(0)

●「幸せはシャンソニア劇場から Faubourg 36」
2008 フランス・ドイツ・チェコ Pathe Films,and otheres,120min.
監督・脚本:クリストフ・バラティエ  音楽:ラインハルト・ワーグナー 作詞:フランク・トマ
出演:ジェラール・ジュニョ、クロヴィス・コルニアック、カド・メラッド、ノラ・アルゼデール他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
フランス映画の素敵なところが全部出たような作品だった。ストーリーは良くある劇場
再生物語だが、そこにフランスならではのユーモアやエスプリが効いていて、ほろりと
したり微笑したり、感情移入しやすくできている。甘い映画だなあ、という人もいるだろう
けど、私は好きで、結局2回見てしまった。
WOWOWの説明では、そもそも本作は、歌が先にあり、これにクリストフ・バラティエが
そのイメージで脚本を仕上げ、映画にしたのだそうだ。
プロデューサーのジャック・ぺランは「ニュー・シネマ・パラダイス」で大人になって
映画監督になったサルヴァトーレを演じた人なので、全体を包む雰囲気が何となく似ている。

出ている役者は1人も知らないが、皆愛すべきパリの庶民を味ある形で演じいた。
中でもやはり、準主役と思しき若い女性歌手ドゥースを演じたノラは、どこかオドレイ・トトを
思わせる雰囲気で、可愛らしいパリジェンヌを演じていた。
他にも幕引きかかりから支配人になる主役ピゴワルのジェラール・ジュニョ、モノマネ王子の
カド・ラメッド、ラジオ男のピエール・リシャールなどが、いい感じでそれぞれの
エピソードを抱えつついい味を出していた。
時代設定、大戦前夜、貧しさの中の幸せ、アコーディオンが効いた素敵なシャンソンに
乗せて、こころ温まる2時間だった。

<ストーリー>
『「コーラス」のクリストフ・バラティエ監督が第二次大戦前夜の激動のパリを舞台に、
不況で閉館に追い込まれたミュージック・ホールの再建に尽力する人々の心温まる
物語を、劇中で披露される華麗なショウの数々とともにハートフルかつノスタルジックに
綴る音楽人情ストーリー。
主演は「バティニョールおじさん」のジェラール・ジュニョ。また、新人歌姫ドゥースを
演じたノラ・アルネゼデールは本作で一躍フランス期待の若手スターとなった。
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 1936年、パリ。長年パリっ子たちに愛されてきた下町のミュージック・ホール
“シャンソニア劇場”も不況のあおりでついに閉館に。裏方としてこの劇場に人生を
捧げてきたピゴワルは悲嘆の中で酒に溺れる日々。
そんな父に代わって健気な息子ジョジョが得意のアコーディオンで日銭を稼ぐが、
ほどなく警察に見つかってしまう。失業中のピゴワルは保護者失格と言われ、
ジョジョは別れた元妻が引き取ることに。
最愛の息子を取り戻すため、ピゴワルは劇場の再建を決意、新オーナーを
説得して一ヵ月間の猶予を手に入れると、かつての仲間たちとシャンソニア劇場
復活に立ち上がるが…。」(allcinema)

冒頭、ピゴワールが警察署で何か事情を聞かれるシーンから始まる。
そして、シャンソニア劇場がギャラピアという不動産屋に買収され、全員解雇と
なる。しかし、ピゴワールと仲間達は1ヶ月という猶予を手に入れシャンソニア
劇場を再生しようと動き始める。
そしてそのオーディションにやってきたのがドゥースという娘だった。彼女は
歌手希望だったが、採用のポイントは足が綺麗だったから。
しかし、いよいよ再オープンしたときは司会として使われていたドゥースが
客からのリクエストで歌を歌うとこれがとても上手く、たちまち劇場の人気者に。
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パリの有名劇場からドゥースは引き抜かれてしまい、またまたシャンソニア劇場
から客足が遠のいた。
そんな時、ラジオ男といわれる引きこもりの初老の男性が、ドゥースの歌声を
ラジオで聞き、彼女こそかつてシャンソニア劇場で人気者だったローズの
娘に違いない、と確信する。ラジオ男はそのローズと恋仲であったのだが、
ローズは仕事上の駆け引きで身体を売らざるを得ず、ドゥースを懐妊すると
ローズはどこかに去っていってしまった。それ以来20年間、ラジオ男は
引きこもりになってしまったのだ。
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20年ぶりに外に出てドゥースの劇場に行き、対面、母の写真を見せて、
シャンソニア劇場を救ってくれ、と懇願する。歌はたくさんあると。
彼は作詞作曲も手がけていたのだった。
ドゥースは、恋仲になっていたミルーとのこともあったのでシャンソニアに
戻るが、彼女も、オーナーであるギャラピアに身体を要求され拒否するという
母と同じような目に会う。しかし、ドゥースは、頑張ってカネを稼ぎ劇場を
買い戻すと心に決める。
一方、ドゥースが帰り、モノマネ王子も実は歌がものすごく上手いことが
判り、ミルーも歌うことになったのだが、息子ジョジョが元妻のところから
戻らないことでやけを起こしていて、現実的に定職を得てジョジョを
育てられることを証明しなければならないのに心を奪われていた。

しかし、ジョジョが元妻のもとを脱走、仲間の元へ戻り、父の住むアパート
の窓の下でアコーディオンを弾いてみせる。
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父と一緒にいたい、というジョジョの健気なキモチに動かされピゴワールは
支配人としてまた役者として劇場に復帰した。

全員が揃い再びオープンしたシャンソニア劇場にはおおくの人が連日
押しかけ、時の首相すら見学にやって来た。かれらはツアーにも出て
お金がたくさん入るようにもなった。
そんな時期のパリ祭。お祭りに繰り出す一行に対し、いつも金庫を
泊り込みで守っていたミルーに代わり、ジャックが泊り込むことに。
そこにギャラピアが放った強盗団が押し入り、寝ていたジャックを
ミルーと間違えて撲殺してしまう。
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事態を知ったミルーは銃を持ってギャラピアの元へ。銃を突きつけるが
反撃にあう。そこに続けてやってきたピゴワールがギャラピアを
撃つ。
ミルーは自分がやったと自首するが、目撃者がありピゴワールは
逮捕され10年の刑務所生活に。
その間戦争も終わり、出所してきたピゴワール。シャンソニア劇場は
今でも元気。成長したジョジョもステージの人気者になっていた。
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ミルーの革命的な姿勢、それを嫌うファシストよりのギャラピア、
世の中の動きを料理に取り入れ、窓に書き出す劇場前のレストラン
そしてジョジョのストーリーなど、サイドストーリーもしっかりしていて
それぞれが上手く交差して、映画を面白くしていた。
愛すべきフランス映画であった。
この映画の詳細は,こちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-15 23:10 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「噂のモーガン夫妻 Did you hear about the Morgans?」
2009 アメリカ Columbia Pictures, Relativity Media, Castle Rock,103min.
監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、サラ・ジェシカ・パーカー、サム・エリオット
   メアリー・スティーンバージェン、エリザベス・モス、マイケル・ケリー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
固い警察映画が続いたので、この辺でお気楽ラブストーリーでも、とチョイスした。
シネコンに見に行こうか、と思っていたのだが、行かなくて正解。
天下の色男、ヒュー・グラントも今回はダメ男なので冴えない。サラ・ジェシカは
SATC以外ではあまり魅力の感じない馬面?美女。そんな二人が離れてまたくっつく
までのお話。設定が、殺人事件を目撃してしまったが故に、FBIの証人保護プログラム
に適用され、強制的に二人で仕事を離れ、田舎で暮らすことになった、で、これが
なかなか良かった。最後にはまたくっつくのだろうということはやる前から判っていたが
どのようにくっつくか、最後まで興味を持って見ることが出来た。
こういうのはアメリカ人が映画館でデカイ声で笑いながら観る映画なんだろうな。

有能弁護士のポール(ヒュー)と、セレブ向けの不動産屋にしてマスコミの寵児でもある
メリルは、離婚前提の別居中。原因はポールの浮気。ポールは3カ月経過し、もう寂しくて
しょうがなく、メリルに復縁を迫る。ようやくデートにこぎつけ食事を終えて彼女の
マンションに送ってく時に、殺人事件を目撃してしまう。殺されたのは名うての兵器商人。
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FBIは、証人を守るために保護プログラムに従うように指示する。仕事人間のメリルは
大反対するが、命の方を大切に、といわれしぶしぶ従う。名前も変えて、行き先も
教えられず、二人はNYを後にした。二人で行く、という事態に、離婚協議中だと説明するも
聞き入れられない。
着いたのは西部劇に出て来そうな大平原が広がるワイオミングのレイという片田舎。
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そこで彼らを保護するのがクレイとエマというウィーラー夫妻。何もない西部の田舎で
「静かすぎて眠れない」とか言っていた二人だが、強制的に二人になるとおのずと会話も
出来て、固かったメリルの心も次第にほぐれていき、ついには元へと戻るか、と思われた。
しかし、村のダンス大会の日、メリルは別居中に一度だけ浮気した、と告白。こんどは
ポールが切れた。そんなところに、殺し屋の手が伸びてきた。一度だけ、村の医院から
養子縁組の斡旋業者に電話したところ、その番号を殺し屋にしられたのだ。
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いよいよFBIが、二人が希望していたので別々にするという日が訪れた。でも二人は
そっぽを向いたまま。そんなところに殺し屋がやってきた。勇敢にも銃で応戦する
メリル。馬に乗ってロデオ会場へ逃げるが、殺し屋も追ってきた。
牛の着ぐるみに隠れた二人だったが、見つかってしまい、銃を突きつけられると、
周りにいた村の人たちが、たちまち殺し屋を取り囲み、クレイの投げた蹄鉄で気絶させ
られてしまう。危機迫る中でお互いを救おうとした二人は、お互いが必要だと再認識。
無事にNYに戻ることが出来た。そして6カ月後、中国系の養子を抱いて幸せな
メリルのおなかも大きくなっていましたとさ・・・。
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気楽に楽しめるラブコメとして、どうぞ!
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-14 22:12 | 洋画=あ行 | Comments(0)

ザ・タウン The Town

●「ザ・タウン The Town」
2010 アメリカ Warner Bros. Pictures, Legendary Pictures, GK Films,125min.
監督:ベン・アフレック  原作: チャック・ホーガン『強盗こそ、われらが宿命』
出演:ベン・アフレック、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ブレイク・ライブリー、
   ジェレミー・レナー、ピート・ポスルスウェイト他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
★は7,5というところ。良く出来た映画だった。「グッドウィル・ハンティング」の頃
からベン・アフレックという人の才能には注目していたのだが、今回の作品の完成度も
高い。物語が若干現実離れした進行を見せるところもあるので、そのあたりが引っかかる
が、それを置いても、佳作であった。それにしても3連休だというのに客が入って
無かったなあ。地味だからかなあ。いい映画なのに。
ボストンの犯罪多発地帯チャールズ・タウンを舞台にした若き強盗団の心の動きを
原作「強盗こそ、我らが宿命」をベースに、緊張感たっぷりに描き出した。

主役ダグ(ベン)はちょっとかっこよすぎで、どうも強盗に見えないのだが、
本来、人を殺めることを嫌うたちの性格で、人質を愛してしまい、彼の犯罪行動が
クィーンズタウンから出ていきたい、犯罪組織から抜けた生活がしたいと常々思って
いたが故の犯罪だったということが判ってくる。ダグには、ヤク中の彼女がいて、
自分を連れて逃げて、というが叩きだすところにも、ダグが今の生活から何とか
抜けでたいという気持ちが現れている。「ハート・ロッカー」で
男を上げたジェレミー・レナーが、6歳からの親友を演じているのだが、こちららは
破滅型の性格。これに二人の性格の違う友人が加わり4人で強盗団を形成する。
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人質から恋人になっていくレベッカ・ホール、FBI捜査官フローリーを演じたジョン・
ハム、ボスの花屋ピート・ポスルスウェイト(先日惜しくも亡くなった)、など
渋いわき役たちがいい演技で作品を締めている。

ドンパチも激しくていいが、やはりダグとクレアの、禁断の恋の心の動きが注目する
ところだろう。しかし、街中でマシンガンがあんなにぶっ放される町には住みたくない
ものである。
ストーリーの流れも良く、緊張感と興味を持ったまま見きれた125分であった。
どなたも思うことだろうが、暗すぎずハッピー過ぎず、かつ骨太に描かれた見応えの
あるクライムムービーである。
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人を傷つけず銀行や現金輸送車を襲い大金を奪う行為を繰り返していたが、ある銀行へ
強盗に入った時に、仲間が女性支店長クレア(レベッカ・ホール)を人質に取る。
逃げた先で解放したのだが、奪った免許から、彼女が彼らの近くに住んでいることが判る。
そして、ダグとクレアはコインランドリーで出会うことになる。
二人は恋に落ちるが、クレアはダグの素性を知らない。ダグは大切な人が出来たことで
犯罪から足を洗おうとするが、ボスは許さない。一方で、FBI捜査官のフローリーらは
次第に強盗団がダグらの仕業であることを絞り込んでいく。
クレアもやがて、ダグらの仕事が強盗であることを知り、FBIから逮捕に協力するよう
要請される。

彼らとて所詮ボスがいて、そこからの誘いで仕事をし、分け前を貰うのだが、
実はダグの父親も強盗で、同じボスに使われていた。後から判るのだが、ダグの両親は
このボスに殺されていた。

ダグが一旦は拒否した仕事とは、レッド・ソックスのホームであるフェンウェイ球場の
売上350万ドルを強奪することだった。彼らは警官やら救命隊員やらの変装を持ち、
防弾チョッキを着込んで、売り上げを管理するセクションに侵入した。
しかし、事前に彼らの動きを察知していたフローリーらのFBIや市警に囲まれて
しまった。4人の仲間はマシンガンなどで武装していて、FBIと壮絶な撃ち合いとなる。
1人は立ちあがったところを頭を狙撃され死亡、もう一人は、救急車を運転して
球場からの突破を試み、ダグとジェムのおとりとなるが、苛烈な銃撃を浴びて、
捜査車両に激突して絶命。ジェムは、警官に変装しカネの入ったカバンを持ち堂々と
引きあげようとするが、フローリーに見つかり、撃ち合いとなり、射殺されてしまう。
ダグは、警官に変装、パトカーを盗み、まずボスが経営する花屋に行き、ボスとその
子分を射殺(親の仇打ち)、盗んだ金をクレアが手掛けている家庭菜園の畑に埋め、
自宅に帰り、市バスの運転手に変装。
バス~電車にのって、(おそらく)マイアミに逃げたのだった。ようやく犯罪の巣から
離れることが出来た、犯罪の仲間との縁を切ることが出来たのだった。

家庭菜園の手入れをしている時に、クレアは畑から大金の入ったバッグを見つける。
そこにはダグからの手紙が。いつかきっと逢えると書かれてあり、そこの金は、
君ならきっと使い方が判っているだろう、と。
クレアはその金を町の少年少女のアイスホッケーが出来るスケートリンクを整備する
資金に寄付をしたのだった。ダグは少年のころアイスホッケーの選手になるのが
夢だったのだ・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-11 12:20 | 洋画=さ行 | Comments(2)