エニグマ  Enigma

●「エニグマ Enigma」
2001 ドイツ・イギリス Manhattan Pictures International,Intermedia Films,119min.
監督:マイケル・アプテッド  原作: ロバート・ハリス 『暗号機エニグマへの挑戦』(新潮文庫刊)
出演: ダグレイ・スコット、ケイト・ウィンスレット、サフロン・バロウズ、ジェレミー・ノーサム ほか。
e0040938_20461915.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
第二次世界大戦。イギリス諜報部暗号解析チームがナチスUボートの暗号を解析しようと
する中で、ロシア軍が引き起こした「カチン惨殺事件」が絡む、なかなか面白いテーマと
ストーリーを持った映画だったが、何せ暗号やら、事件が複雑に絡むので、映画自体が暗号の
ようで、完全に理解を仕切れないままに終わった感じだが、でも面白かったなあ、と思える
不思議な映画だ。

知っている俳優さんはケイト・ウィンスレットしかいないが、彼女がまたいい役周りであり、それを
上手く演じていて、映画が面白くなっている。主人公の俳優さんは杉本哲太そっくりだなあ。
e0040938_20465784.jpg

「カチンの森惨殺事件」など、当時の戦争の背景を知らないと、映画に付いて行くのが辛いかも
しれない。「エニグマ」とはドイツ軍が完成させた高度な暗号解析機の名前。この秘密を分析する
イギリス情報解析チームの初期のコンピュータのような装置が糸巻き機の全員集合のような光景で
描かれていたけど、興味深かった。
暗号解析にケンブリッジの研究者ら、相当高度な学者らが集められていた、という史実も私には
目新しかった。

アメリカから大量の物資を欧州に運ぶ船団とUボートを巡る暗号解析合戦と、これに並行して
起きる「カチンの森惨殺事件」が絡み、一人の女性を巡り、謎が謎を呼び、それをほどいて行く
様子が面白い。でも難しい。

<ストーリー>
「第2次大戦下のイギリスを舞台に、ドイツ軍の難解な暗号システムに挑む暗号解読チームの
活躍を描いたロバート・ハリスのベストセラー『暗号機エニグマへの挑戦』を映画化。
主人公の天才数学者が暗号解読と元恋人の失踪という2つの謎に立ち向かう。
監督は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のマイケル・アプテッド。出演は「M:I-2」のダグレー・スコットと
「タイタニック」のケイト・ウィンスレット。
 
1943年、イギリス軍の暗号解読センター。ここに様々な分野のエキスパートが集められナチス
ドイツの暗号化装置“エニグマ”機の解読が進められていた。
その頃、チームの中心的存在で若き天才数学者のジェリコは、同じセンターで働く恋人クレアと
喧嘩別れしたことが原因で神経衰弱に陥り、強制的に休暇を取らされていた。
そんなある日、彼は急遽センターに呼び戻される。ようやく解読に成功したエニグマの暗号コードが
突然変更されたのだ。連合軍は一転して窮地に立たされる。イギリス諜報部のウィグラムは
この一件でチーム内にスパイがいると睨み捜査を開始する…。」(allcinema)

ポーランドで起きたロシア軍によるポーランド兵大量惨殺事件「カチンの森事件」で、弟を殺された
チーム内のポーランド人の男。彼は、連合軍としてはイギリスの同盟国であるロシアが弟を殺した
ことを許せず、ドイツ海軍に有利な情報を流す。(実際の解析チームにはポーランド人はいなかった
そうだが) イギリス軍諜報部にやとわれていた美女クレアは、この事実を掴み、このポーランド人に
殺される。
クレアはチームに参加してきたジェリコと良い仲になるが、これも彼女の作戦の一つ。あまりに
クレアに入れ上げたジェリコは精神的に参り病院送りとなるが、エニグマの暗号が変更されたことで
またチームに呼び戻される。ジェリコはクレアと同じ宿舎に住んでいた女性へスター(ウィンスレット)
の協力を得て、内部調査をして、政府と軍部が敢えてロシアとの関係を壊さないために
「カチンの森惨殺事件」の暗号を傍受して解析していたにも関わらず、秘密にしていたことを付きとめる。
そこに気が付いたジェリコとへスターに警察の手が伸びる。

一方でポーランド人の解析員がドイツに内通してたことも、判明、彼はクレアとも関係していて、
彼を救いに来たUボートで脱出を図っていた。これを追跡したジェリコはUボートが現れたところで
逃走用の小型艇に飛び乗り、争いとなるが、Uボートは事前に出現を察知していたイギリス空軍に
爆撃され沈没してしまう。ポーランド人も巻き込まれる。

戦争が終わり、ジェリコとへスターは大英博物館で待ち合わせをしていた。へスターを待つ
彼の前にクレアが現れた・・・しかし、それは人違いであった・・・。でも彼はクレアがまだどこかで
生きていると信じていた。

「エニグマ」についてはWikiを始めネット上でいろんな情報を得られる。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-29 23:20 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ラブリー・ボーン The Lovely Bones」
2009 アメリカ・イギリス・ニュージーランド DeamWorks SKG,Film4,135min.
監督:ピーター・ジャクソン 原作: アリス・シーボルド 『ラブリー・ボーン』(アーティストハウス刊)
出演: マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ 他。
e0040938_20373227.jpg

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
いやはや、この手の映画は苦手だ。サスペンスなのかファンタジーなのか、コミカルな味は評価
すべきか(スーザン・サランドンのママの演技)。何が言いたいのか判らない。主人公のスージーを
演じたシアーシャ・ローナンは、お姉さんなのだが、どう見ても妹のような幼さを感じてしまう。
恋人シンとの恋の物語も、その幼さ加減が影響して私にはイマイチ、感情移入が出来なかった。
e0040938_2039287.jpg

良かったのは、オスカーの助演候補にもなったスタンリー・トゥッチの得体の知れない不気味な
連続少年少女殺人犯。スージーは向かいに住むこのハーヴィという変質者に金庫の中に入れられ
殺されるのだが、結局金庫は大きな穴に捨てられ、犯人は警察に逮捕されることはない。
しかし、天網恢恢、彼は頭上から落ちてきた氷の塊を払おうとして、崖から転落、命を落とすことに
なる。天罰てきめんというところだろうが、見ている方のカタルシスとしては、不足だな。
e0040938_2039504.jpg

殺されたスージーは天国とこの世の中間に生きて、さまよえる魂になっているのだが、やがて
全てを受け入れて、地上にいる家族の幸せを祈りつつ天国へと招かれる。
父親のマイケル・ウォルバーグや母親のレイチェル・ワイズが、気が狂わんばかりの悲しみと
必死の捜索をしているにも関わらず、結局スージーの遺体は見つからないまま。
妹のリンジーがとても賢い子で、中学の卒業生総代を務めるほどで、彼女が向かいのハーヴィを
怪しいと睨み、家に侵入し、二階の床下から、動かぬ証拠(スケッチブック)を手に入れ、
家族に渡すのだ。
e0040938_20402889.jpg

何の罪もないスージーや、過去にハーヴィの毒牙にかかって殺された何人もの子どもたちの
霊は浮かばれない。家族の幸せと犯人の死亡を見届けて天国へ行くのは良いけど、見ている人たちの
不満は募るのだ。中間あたりで天国とこの世の境の美しい桃源郷のようなところで遊ぶスージーの
シーンあたりは、しんどかったなあ。早送りしたい感じだった。

それとおばあちゃん役の名優、スーザン・サランドンは圧倒的な存在感ではあったが、使い方が
勿体ないなあ、と感じた。
全体として、同じくスピリチュアルな世界を描いたイーストウッドの「ヒア・アフター」の方が、彼の
作品としては評価が低いものの、ずいぶんと良いと感じた次第。まあ、ファンタジーだからな、本作は。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-28 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「パリより愛をこめて From Paris with Love」
2010 フランス Europe Corp.95min.
監督:ピエール・モレル 原案:リュック・ベッソン
出演:ジョン・トラヴォルタ、ジョナサン・リス・マイヤーズ、カシア・スムートニアックほか。
e0040938_2104725.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想とストーリー>
お話に重みはないが、スカっとするいかにもベッソンが書きそうなストーリーとアクション。
これを一手に引き受けているのがジョン・トラヴォルタ。ガンアクションやカンフーもどきの
アクション、カーチェイスなど、お見事ではあるが、あまりにも、あんまりなので、思わず、
吹き出してしまうところも。肩の凝らないエンタテインメントってこんなもんでいい時もある。

ベッソン原案らしく、出てくるクルマも、それぞれの役目を持っていて、アメリカ大使館の
クルマは最近のアメリカ映画の政府系御用達として出てくるキャディラック・エスカレード、
フランス警察のシトロエンやプジョー、最後の大チェイスに使われるのはパキスタンの
テロリストが古いヴォルボのエステートで、追いかけるのがアウディA8(W12)。アウディの
運転手のバカテクが物凄かったけれと、ルーフを開けて、バズーカをぶっ放すのには
呆れて笑えた。街中の追跡ではアウディS8も登場。
e0040938_2122466.jpg

ソダーバーグもタランティーノもコーエン兄弟もそうだが、いきなりの銃撃というのは
慣れてない日本人にはびっくりするものだが、あまり常套的に使われると、予想できて
しまう。本作だと、4人がマイヤーズの彼女のアパートで食事会をしているとき、電話が
かかって来た彼女の友達のパキスタン人らしき女性を「ローズなんて知らないわ」と
いうことばをきっかけにトラヴォルタがいきなり射殺してしまう。なんかそんな感じだなあ、
という予感がある。

とにかく本作はトラヴォルタのハチャメチャアクションを堪能すべきであり、あとはどうでも
いいわ。それだけで十分楽しい。それ以上でも以下でもないと感じた。
マイヤーズは情けない大使館付けの情報担当エージェントを結果、上手く演じていたし、
トラヴォルタの乾いた毒気もまた楽しい。
e0040938_2124837.jpg

「ジェームズ・リース(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はパリのアメリカ大使館に勤めながら、
CIA捜査官見習いという裏の顔を持っていた。それは、上司のベニントン大使
(リチャード・ダーデン)や、フランス人の婚約者キャロリン(カシア・スムトゥニアク)にも秘密だった。

ジェームズは、待望の上級レベルの任務を命じられる。しかし、相棒としてアメリカから送り込まれた
チャーリー・ワックス(ジョン・トラヴォルタ)は、スキンヘッドでバイカーファッションに身を包み、
自ら銃を抜いて犯罪者を倒すことを信条とする規格外の男だった。

ワックスの予測不可能な行動と毒舌に、リースは不安を覚える。到着早々、空港でひと悶着起こした
ワックスは、ドラッグ密売組織のアジトである中華料理店に乗り込み、銃撃戦を繰り広げる。
ワックスの狙いは、ドラッグで稼いだカネで爆弾を入手し、世界崩壊を目論むテロ組織だった。
朝になっても捜査を続けるワックスに連れ回され、リースは疲れ切っていた。しかし、ワックスが
突き止めたテロ組織のアジトで、隠し撮りされたリースの写真を見つける。リースはどんな凶悪な
犯罪者にも銃を向けることができず、自分は捜査官に向いていないと弱音を吐く。
リースの内にある、悪と戦う才能を見抜いていたワックスは、リースを励ます。テロ組織は、パリで
開かれる国際サミットをターゲットとしていた。何者かが大使館員であるリースに接触し、機密情報を
リークしていたのだ。各国の要人が次々とパリに到着するなか、リースは引き金を引き、テロを
阻止することができるのか。」(goo映画)
e0040938_2132654.jpg

ネタばれですが、結局婚約者キャロリンは、大使館の情報を取るためにリースに近づき、部屋中に
隠しカメラ・マイクを仕掛けて情報を集めていたのだ。更にサミットに来るアメリカ外交団に自爆
テロをしかけようと目論んでいたのだ。ワックスの活躍で正体がばれたキャロリンは、本当は
心からリースを愛していた、と告白したのだったが、大使館で最後に対峙した、キャロラインは
リースからも愛の告白を受けるものの爆弾のスイッチに手を伸ばしてしまう。その瞬間、銃を撃つ
ことにあれだけためらいを覚えていたリースの銃が火を噴き、キャロラインの頭を撃ち抜いたのだった。

ラストの出来はイマイチだったな。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-27 22:40 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「ジャッキー・ブラウン Jackie Brown」
1997 アメリカ Miramax Films,A Band Apart,155min.
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ 原作:エルモア・レナード
出演:パム・グリア、サミュエル・J・ジャクソン、ロバート・フォスター、ブリジット・フォンダ
    マイケル・キートン、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ボーウェン、クリス・タッカーほか

e0040938_20482196.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
たまたまだけど、直前に観た「Out of Sight」('98、ソダーバーグ)と原作者が一緒。で、
作られたのはこちらが先だから、ソダーバーグとしてはタランティーノにリスペクトしたんだろうな。
マイケル・キートン演じるレイ・ニコレット刑事は両方に同じキャスティングで出てくる。
両方見るほうとしては。ニヤリでもあり、話がややこしくもあり、だ。さらに両監督ともに
独特の表現手法を持っていて、そのオフ・ビート感、というかブラック感が似ているところもあり
テイストが近い雰囲気を持つ。時制を前後させて見せる方法、やや話が見えづらいという
ストーリー上の難点も一緒だ。

ジャッキー・ブラウンを演じたパム・グリアという女優さん、私は始めて観たが、B級育ちで
主にテレビで活躍しているようだ。最初、失礼ながらオカマか、と思った。
彼女はメキシコとLAを飛ぶど・ローカル航空のCAなのだが、金が必要で麻薬の運び屋も
している。
e0040938_20485142.jpg

その彼女が事件に巻き込まれるのだが、頭がいいらしくいろいろと策を練って、映画的に
面白いシーンを作り上げていく。長い映画だが、面白く観た。タランティーノ作品の中では
評価の低い映画だが、原因があるとすれば、長さからくるダレかもしれない。
それにしてもデ・ニーロをああいう使い方をするとはねえ。びっくりだよ。しまいにゃ、
サミュエル・J・ジャクソン扮する拳銃・麻薬の密売人オデールの女を、簡単に射殺しちゃうし
これに怒ったオデールにあっけなく射殺されてしまう、トホホな刑務所仲間。
面白いポジションであり、やはり映画の質を太くしているなあ、と感じた。
それと、もうひとつの軸となる保釈金融業のマックスを演じるロバート・フォスターの何を考えて
いるのかよくわからない普通のおじさんぽさが良かった。
e0040938_2050051.jpg

作品の構造として、ジャッキー・ブラウンの周りにいるジャクソン、デ・ニーロ、フォスターの3人
が織り成す駆け引きとこれにレイ刑事が絡んで、同心円を形成しているような感じだった。
だからジャッキー・ブラウンは主役のようでそうでない、微妙な位置になる。

それとそれぞれのキャラクターの主要な行動に伴う音楽がすごくセンスよくて、ダンス・ソウル
風の音楽など、趣味がいい。ソダーバーグもそうだったけど、ひとつずつのカットのセンスが
よく判るキャメラワークもまたセンス良いものだった。

<ストーリー>
「ロサンゼルス。ジャッキー・ブラウン(パム・グリアー)はメキシコの航空会社に勤める
スチュワーデス。安月給で苦しい生活のため、裏で武器密売人オデール・ロビー
(サミュエル・L・ジャクソン)の隠し金の運び屋をつとめていた。

オデールは刑務所を出たばかりで少しボケ気味の相棒ルイス・ガーラ(ロバート・デ・ニーロ)を
連れて、保釈金融業者のマックス・チェリー(ロバート・フォースター)の元へ赴く。
逮捕された配下のボーマンの保釈のためだったが、オデールは保釈されたボーマン
(クリス・タッカー)の口を自ら封じ、ルイスに服従を誓わせた。
e0040938_205032100.jpg

その一方でオデールは愛人でトウが立ったサーファーガールのメラニー(ブリジット・フォンダ)を
ルイスにあてがい、篭絡しようとする。さて、ジャッキーは空港で連邦保安官レイ・ニコレット
(マイケル・キートン)とマーク・ダーガスに逮捕される。彼らの狙いはオデールの逮捕。
レイは協力すれば違法金持ち込みは見逃すとジャッキーに取引を持ちかける。

ジャッキーの逮捕を知ったオデールは、再びマックスをたずね、ボーマンのために用意した
1万ドルでジャッキーの保釈を依頼。ジャッキーを迎えに行ったマックスは、
彼女をひと目見るなり年甲斐もなく恋してしまう。

一方、ジャッキーを脅して黙秘を通させるため彼女のアパートをオデールが訪問。
ところがジャッキーは、マックスから勝手に拝借してきた銃をつきつけて逆に取引を迫る。
ジャッキーは思案のあげく、オデールを逮捕させるだけでなく、彼の金を手中に収めようと
決意したのだ。

ジャッキーはオデールに捜査官を出し抜いて隠し金を運ぶ算段を立てさせ、捜査官のレイと
もうまく交渉を運ぶ。翌朝、銃を取り返しに来たマックスをジャッキーは迎え入れ、ふたりは
レコードをかけてくつろいだ時をすごす。

さて、オデールの隠し金全額の55万ドルをうまく持ち込んだジャッキーは、金の引渡し場所に
決めたショッピング・モールの婦人服売り場の試着室へ向かう。オデールは金の受け取りを
メラニーとルイスに命じて彼女を見張らせた。試着室でジャッキーはあらかじめ用意しておいた
5万ドルだけが入った外身だけ同じ袋をメラニーに渡し、50万ドルが入った袋を置いて立ち去る。
彼女が立ち去るのを見計らい、全てを含めておいたマックスが妻の忘れ物を取りに来たと言って、
試着室の袋を持ちだした。張り込んでいたレイはジャッキーからメラニーが50万ドルを奪って
逃げたと報告を受けて仰天。一方、50万ドルを手に入れたいメラニーはルイスに裏切りを
そそのかしていたが、煮え切らない彼に悪態をつき続ける。広い駐車場で車をどこに駐めたか
分からなくなり、(それをオチョくるメラニーに)苛立つルイスは正気を失っていきなり銃で
メラニーを撃った。ルイスと落ち合ったオデールは、金が5万ドルしかないのに怒り狂い、
ルイスを詰問。メラニーを殺すまでの事情を聞かされたオデールはかぶりをふってルイスを
射殺し、身を隠した。

ジャッキーの計画も最終段階。金を返したいとオデールに知らせて、マックスの事務所へ彼を
おびきだす。やってきたオデールは、ジャッキーの「銃をもってるわ!」という叫びを合図に
ひそんでいたレイに撃たれて惨死した。オデールの死で50万ドルは行方知れずと(いうことに)なり、
ジャッキーとマックスは静かに勝利の喜びをわかちあう。だが、ふたりは結局結ばれることなく、
別れを告げるのだった。(ジャッキーはスペインに行く、マックスにも行かないか、と誘うが、
マックスは断る。しかし、ラストシーンのマックスのにやけ顔は、ジャッキーの後を追うんじゃないか
との暗示を映し出している)」(goo映画)

wikiに出てくるトリビアだが、ルイス(デ・ニーロ)とルイス(B・フォンダ)が一緒に観ている
テレビの映画は『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(1974年、主演:ピーター・フォンダ)。
つまりB・フォンダは兄ちゃんの映画を見ているわけだ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-26 23:55 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「アウト・オブ・サイト Out of Sight」
1998 アメリカ Jersey Films,Universal Pictures,123min.
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 脚本:スコット・フランク「ゲット・ショーティ」「冷たい月を抱く女」等。
出演:ジョージ・クルーニー、ジェニファー・ロペス、ヴィング・レイムス、ドン・チードル、デニス・ファリナ
e0040938_20591445.jpg

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
うん、面白い。ソダーバーグの味がよく出ているし、彼の映画の特徴である一見判りづらい
ストーリーも、雰囲気で乗り切れるし、エンディングに「にやり」が用意されているので
カタルシスもバランスいい。ジェニロペの出世作。
主人公は世紀の銀行強盗(といっても3回も逮捕されそのたびに脱獄しているが)ジャック・
フォーリー(クルーニー)であり、また、彼を偶然追う身となり、また惹かれていく、独特の
オフビート感覚を持った連邦保安官カレン・シスコ(ジェニロペ)の二人が主人公。

映画の味付けは、「ずれ」といったものかな。一般人には無い感覚との「ずれ」、また愛し合う
強盗・脱獄犯と捜査官の愛情の微妙な「ずれ」。そんな「ずれ」が心地よく、ソダーバーグ
演出の特徴である「思わずにやり」が随所に配されている。最近では「イングロリアス・
バスターズ」の感覚に似ているかな。
ドジなのかいい人なのか、超越した強盗犯なのかよく判らないフォーリー、ただの男好きなのか
追う犯人をいい男だと好きになっちゃう変質捜査官なのかこれまた判らん性格のカレン。
その二人が織り成すストーリーはまともなわけも無く、突っ込んで言ったら「ありえん」こと
だらけ。だがソダーバーグの映画の面白さってそういうところにあると思うんだけど。

主演の二人は名演というわけではないが、ソダーバーグの演出を理解しうまく立ち回っている。
フォーリーの相棒バディ(ヴィング・レイムス)、刑務所で知り合う元ボクサーのやくざスヌーピー
(ドン・チードル)、カレンの父でどこかとぼけているんだけど、実は全部判っている風情の
マーシャル(デニス・ファリナ)など、脇も実にいい味を出して作品を引き締めている。

脱獄犯と捜査官の愛情のゆくえは、ラストシーンに集約されているといえよう。巧みな脚本と
原作、演出、うまくまとまった映画だった。

備忘録のためにネタばれですが内容を記しておくと、結局、刑務所仲間だった大金持ちの
家に刑務所仲間と強盗に入るが、もともとやる気のないフォーリーとバディはダイヤの
原石を水槽から奪って逃走しようとするが、フォーリーのみカレンに見つかってしまい、
足を撃たれ逮捕。しかし、護送車の中には脱獄王(サミュエル・J・ジャクソン)がいて、
結局フォーリーは脱獄してカレンのもとに戻るだろう、という暗示をしてジ・エンド。
e0040938_20594713.jpg

<ストーリー>
「銃を持たずに銀行を襲うプロの銀行強盗ジャック・フォーリー(ジョージ・クルーニー)は、
逃走用の車の故障で運悪くフロリダの刑務所に収監される。
ジャックは相棒のバディ(ヴィンク・レイムス)と脱獄し、刑務所内で知り合った株屋の
リプリー(アルバート・ブルクッス)が自宅に隠し持つダイヤモンドの原石を盗んで足を洗うと
計画をした。
ところが脱獄しようとしたところを、召喚のため刑務所に立ち寄った連邦保安官のカレン・シスコ
(ジェニファー・ロペス)と鉢合わせ。ショットガンでジャックの脱獄を阻止しようとするカレンだが、
バディに捕まりジャックとともに車のトランクに押し込められ逃走に付き合うはめに。

ジャックとカレンは車のトランクの中で会話するうち互いに好意を抱き始める。
カレンはハイウェイで二番目の逃走車を準備していたグレン(スティーヴ・ゼーン)の車に乗せられ、
ジャックたちはまんまと逃走に成功。デトロイトへと向かった。
ジャックを追ってきたカレンは、ホテルのバーでジャックと再会し、互いの立場の違いに戸惑い
つつも互いに恋に落ちたことを認め、ベッドへ。

元刑務所仲間のスヌーピー・ミラー(ドン・チードル)とともにリプリーの屋敷へ盗みに入るが、
スヌーピーの仲間たちのせいで大騒動になり、そこにカレンが現れた。
迷いながらもジャックの足を撃ち逮捕するカレンだったが、刑務所へ護送するためふたりは
もう一度再会する。護送車にはジャックのほかに脱獄のプロも乗っており「9回脱獄した」と自慢する。
ジャックたちの会話を聞きながらカレンは意味ありげに微笑むのだった。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-25 23:30 | 洋画=あ行 | Comments(0)

ウルフマン The Wolfman

●「ウルフマン The Wolfman」
2010 アメリカ Universal Pictures,Relativity Media,Stuber Pictures,102min.
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィング
e0040938_23231761.jpg

<2010年度アカデミー賞メイクアップ賞受賞作品>


<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
ベニチオが出てきた瞬間、あ、この人ウルフマンになるんだろうなあ、って、キャスティングから
バレバレ。嫌味じゃないけどね。小倉寛久さんみたいだ。ベニチオも父親役のアンソニーも
オスカー俳優、これにメイクアップ賞を受賞した、というので普段あまりこの手の映画は見ない
のだが、鑑賞。メイクもそうびっくりしてもんじゃないけど、結構スプラッタ系が入っているので
気の弱い人は見ないほうがいい。(最初から見ようとしないか)
お話は単純で、主人公の役者ローレンス・タルボット(ベニチオ)、行方不明になってしまった
ローレンスの兄の婚約者グゥエン(エミリー)に、兄を探してほしいと頼まれ、NY公演を断って、
実家に帰る。
父はサー・ジョン・タルボット(アンソニー)。不肖の長男だったが、とりあえず歓迎する。
その後、この一族が狼男一族であった禍々しい事実が判明してくるのだ・・・。母の死の謎の
驚愕の事実も判明してくるのだ。

「トラフィック」のベニチオ・デル・トロと「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスの2大オスカー
俳優共演で贈るホラー・サスペンス。
ユニバーサル・モンスター映画の古典「狼男」をリメイク。
仇敵である殺人鬼ウルフマンに襲われ、皮肉にも自らがその怪物になってしまった男の宿命と
苦悩を描く。共演に「サンシャイン・クリーニング」のエミリー・ブラント、「マトリックス」の
ヒューゴ・ウィーヴィング。
監督は「ジュマンジ」「ジュラシック・パーク III」のジョー・ジョンストン。また、ウルフマンの
特殊メイクは巨匠リック・ベイカーが担当。」(allcinema)
e0040938_23233757.jpg
 
「1891年、英国のブラックムーア。高名な舞台俳優ローレンス・タルボット
(ベニチオ・デル・トロ)は、25年ぶりに生家のタルボット城に帰ってくる。
兄ベンが行方不明になったことを、兄の婚約者グエン(エミリー・ブラント)の手紙で
知らされたのだ。
だが、彼を待ち受けていたのは、母の死をきっかけに疎遠になった父ジョン
(アンソニー・ホプキンス)の冷たい出迎えと、無残に肉を削がれたベンの遺体だった。

悲しみと怒りに震えるローレンスは、兄の遺留品のメダルに手がかりがあると睨み、その品を
兄に売った流浪民に話を聞くためキャンプへと向かう。村には、満月の夜に謎の殺人鬼が
出没するという伝説が残されており、おりしもその晩、伝説が現実となった。

大混乱の中、殺人鬼が森に逃げ込むのを目撃したローレンスは、銃を手に取り追跡を開始。
しかし、殺人鬼に待ち伏せされた彼は、瀕死の重傷を負ってしまう。
流浪民のマレーバ(ジェラルディン・チャップリン)の手当てにより一命を取り留めたローレンス
だったが、殺人鬼がウルフマンであり、ウルフマンに傷つけられた自分もまた満月の夜に
ウルフマンに変貌してしまう宿命を負わされたことに気付く。
次の満月の夜。獰猛なウルフマンに姿を変えたローレンスは、村人たちを次々と襲撃。
そんな彼を挑発し、あえて凶行に走らせるという不可解な行動をとったジョンは、
翌朝、ロンドンから来たアバライン警部(ヒューゴ・ウィーヴィング)にローレンスの身柄を
引き渡す。ローレンスは、少年時代にも入院したことのあるランペス精神病院へ入院。
数々のショック療法を受けながら、最愛の母が死んだ夜の出来事を思い出す。
再び繰り返される満月の夜の蛮行。変貌した姿で病院を飛び出したローレンスは、
翌朝、グエンを訪ねて全てを打ち明ける。そして、忌まわしい宿命を自らの手で断ち切るために、
全ての謎の出発点であるタルボット城へ向かうのだった……。」(goo映画)

ここからはラストのネタバレですが、結局父ジョンも狼男であり、母を殺した張本人であり、
兄も殺していて、次はローレンスを殺そうと目論んでいたのだ。そしてついに二人の狼男の
対決が。父の首を刎ねて、勝利したローレンスだったが、警察に追われ崖っぷちに追い詰め
られる。そこに愛した兄の婚約者グエンに銀の銃弾で自分を殺せ、と懇願する。そして
愛したグエンの腕の中でローレンスは悲しい運命を終わらせたのだった。

スピーディーな展開でまあそこそこ楽しめる映画だが、所詮は狼男なので。この手の
映画が好きな人は面白いと思いますよ。演技者ぞろいだし。時代の雰囲気もよく出ている。
おどろおどろしい映画好き向きの一作。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-19 22:55 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「わが命つきるとも A Man for All Seasons」
1966 イギリス Highland Films.120min.
監督:フレッド・ジンネマン
出演:ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、オーソン・ウェルズ、レオ・マッカーン
e0040938_23314115.jpg

<1966年度アカデミー賞作品、主演男優、監督、脚色、撮影、衣装デザイン賞受賞作品>


<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
この年のオスカーを総なめにした文芸作品。だが、キリスト教や英国史に興味がないとちょっとつらい
かも知れない。このあたりの時代の作品はたくさん作られていて最近だと「ブーリン家の姉妹」などが
そうだ。
ヘンリー8世という国王が話題豊かな人で映画や文学になりやすいし、面白いからだろう。
この映画は離婚~再婚への理由からローマと決別し英国国協会を作ってしまったヘンリー8世と対立し
その再婚を認めず、断頭台の露と消えたトマス・モアの物語だ。
ずいぶん前の映画でクラッシックの雰囲気が横溢している文芸作品。オスカーをこれだけ獲っているの
だから、たいした作品なんだろうけど、私としては退屈で、多くのイギリス文芸映画にありがちな
お芝居を見ているような感覚だった。全体の台詞回しも舞台劇風だしね。史実を追っているので、
このあたりの英国史が好きな人にはたまらんでしょう。

「1528年、英国。当時の王はヘンリー8世(ロバート・ショウ)で、彼は若く精力旺盛であった。
彼は女王カテリーヌと離婚し、アン・ブーリンと結婚しようとしていた。
英国はローマ・カソリックの国であったから、離婚にはローマ法王の許しを得なければならなかった。
王の2度目の結婚を法王に弁護出来る者は、英国中にただ1人しかいなかった。
サー・トマス・モア(ポール・スコフィールド)。彼は王の高等評議会の一員で信仰心あつく、
ヨーロッパ中の人々から愛されている人であった。
e0040938_23321792.jpg

モアはチェルシーの領地で家族と楽しんでいた。妻のアリス(ウェンディ・ヒラー)、
娘のマーガレット(スザンナ・ヨーク)や友人たちである。その時、ウォルジー枢機卿
(オーソン・ウエルズ)からの使いが来て、モアはハンプトン宮殿へ召喚された。
枢機卿はモアに、ヘンリー8世と女王の離婚を法王が承認するよう取りはからってくれと頼んだ。
しかしモアはそれを拒否した。館に帰った彼はその夜、妻のアリスからノーフォーク卿が
モアを大法官に推せんしていると告げた。

1年後、ウォルジー枢機卿は王の離婚実現に失敗し、大寺院で寂しく死んだ。そして
サー・トマス・モアが大法官となった。ある夜ヘンリー8世がモアの館を訪れた。
モアは王に忠誠を誓ったがローマ・カソリックの信者であるため、王の離婚には賛成しなかった。
間もなく評議会がカンタベリー大寺院で招集され、国王はローマ法王に対する忠誠を放棄し、
自ら英国教会の主となる、と発表された。モアはちゅうちょなく大法官の地位をすて、
一市井人として静かな生活に入った。やがて王はカテリーヌと離婚し、アン・ブーリンと結婚した。

ある日モアは大法官の秘書クロムウェル(レオ・マッカーン)に呼ばれた。彼はモアから王と
その離婚についての言質をとって、罪におとしいれようとした。遂にモアは逮捕され、
ロンドン塔に閉じこめられた。反逆の罪で彼はウエストミン・ホールの裁判に引き出された。
死刑の宣告。モアは沈黙を破って言った。「私は王の忠実な召使いとして死にます。だが王より
神のために死ぬのです!」と。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-18 22:55 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)

●「愛と哀しみの果て Out of Africa」
1985 アメリカ Mirage Enterprises,Universal Pictures,161min.
監督・製作:シドニー・ポラック  原作:アイザック・ディネーセンほか。
出演:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン他
e0040938_2218516.jpg

<1985年度アカデミー賞作品、監督、脚色、撮影、作曲、美術監督・装置、音響賞受賞作品>


<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
85年オスカー7部門獲得の大作。デンマーク生まれの一人の女性がアフリカに渡り様々な苦労を
経験、アフリカを去るまでを描く大河ドラマ。「オーストラリア」がこれに良く似たタイプの映画だろう。
しかし、長い。面白いんだけど、長いよ。タイトルも当時流行っていたネーミングだね。今なら
原題の方がよっぽどインパクトがあると思うよ。

映像は、よほど鈍感な人でない限り気が付く美しさ。画角を計算しつくした1ショット、1ショットが
唸るほど美しく、またそれぞれのカットの色彩の調和も素晴らしい。私が特に印象的だったのが
複葉機がキリマンジェロの彼方に消えていくシーンと、メリルが家の前のデッキで椅子に座って
手紙?を読む画。その画の美しさがなければ160分は辛かったかもしれない。それとジョン・
バリーのオリジナルスコアも画に良く合って美しかった!

メリルはオスカーにノミネートされていたので、文句のない演技。メリルは言うまでもないが、年齢を
重ねてきたレッドフォードの枯れ振りが良いなあ、と感じた。結局は離婚してしまうが、友情で結ばれ
ていた男爵を演じ助演男優賞にノミネートされたクラウス・マリア・ブランダウアーも素晴らしかった。

デンマークの行き遅れ年増カレンは玉の輿に乗りたくてスエ―デンの男爵と結婚し、ケニアへ来た。
しかしサファリで稼ごうとする夫と別居し、第一次世界大戦下でコーヒー農園を切り開き女手一つ
で経営、何くれとなく世話を焼いてくれたデニス(レッドフォード)と恋に落ちる。
だが、コーヒー農園は豊作の収穫を終わった時、失火で全焼してしまう。夫と円満に離婚が出来、
これからというとき、デニスは自ら操縦する複葉機が墜落して、眼の前から消えてしまうのだった。
失意のカレンは家財を売り払い、使用人と別れ、デンマークに帰る。そしてニ度とアフリカの土を
踏むことは無かったという。

確かに波乱万丈の人生であり、勇気もあったと思うが、凄く割り切りのはっきりした女性だなあ、と
感じた。ニ度とケニアに来なかったのはデニスとの思いでがあったからだろうか。
だから邦題も「愛と哀しみの果て」なのかな。

実在の人物のお話ですが、興味深いのは、レッドフォードが演じたデニス・フィンチ・ハットンは
イギリスの冒険家・狩猟家で、「国王のスピーチ」で有名なジョージ6世をアフリカに案内しています。
セレンゲティの保護などを訴えたそうです。

<ストーリー>
「カレン(メリル・ストリープ)がアフリカでの記憶を綴る時、彼女の心に刻み込まれた1人の男の
面影がよぎる。デニス・ハットン(ロバート・レッドフォード)、永遠に忘れることのない男性だった。

デンマークに住むカレンは、莫大な財産を持つ独身女性だったが、いつかこのデンマークを
離れたいと秘かに思っていた。そのきっかけともなる出来事が起こった。
彼女の友人のスウェーデン貴族のプロア・ブリクセン男爵(クラウス・マリア・ブランダウアー)と
結婚することになったのだ。夢と希望を抱きつつ1913年、東アフリカのケニアヘと、カレンは旅発った。
e0040938_22195240.jpg

彼女の所有するンゴングの農園に新居を構えることにしたのだ。ナイロビに向かう列車にいた
カレンは、途中、象牙を列車に積み込んでいた男を見かけた。彼が冒険家のデニス・ハットンだ。
彼は友人であるバークレー・コール(マイケル・キッチン)に象牙を渡してくれるようにカレンに言い
残すと、サファリの荒野へと去っていった。
ナイロビでは、召使いのファラー・アデン(マリク・ボウエンズ)が出迎えており、カレンをブロアの
いる英国人クラブ・ムサイガに案内した。そこは女人禁制であったが、それを無視して足を踏み
入れた彼女を、周囲の人々は茫然とした態度で見つめた。それから1時間後、カレンとブロアの
結婚式が挙げられた。再びクラブに行ったカレンは、そこでコールと出会う。たくさんの蔵書に
囲まれたその部屋はデニスのものであることを、彼女はコールから聞いた。
紳士然としたコールや、彼から伝え聞いたデニスに、カレンは興味を持つのだった。

農園に着いたカレンはハウスボーイのジュマ(マイク・プガラ)らから意外な事を聞いて愕然とする。
当初計画していた酷農はやめ、コーヒー栽培をすることにブロアが勝手に決めていたのだ。
激しく口論する2人。翌日、ブロアは、狩りに出かけ、雨が降るまで戻らないと言い残していた。
その地で雨が降るなど、めったにないことだ。残されたカレンは、収穫が4年先になると聞きながらも、
精力的にコーヒー栽培に挑んだ。ある日、草原に出かけた彼女は、ライオンに狙われそうになり、
たまたま通りかかったデニスに助けられる。再会を喜んだ2人は夕食を共にし心ゆくまで語り合った。

狩りから戻ったブロアとカレンの平穏な生活は、長くは続かなかった。第一次大戦の余波が
アフリカにも及び、農園から320キロ南の独領との境界線に英国人を中心をする偵察隊が
組まれ、その一員としてブロアが加わってしまったのだ。やがて、300人分の缶詰をネトロン湖の
英軍に提供するようにとの申し入れを受けたカレンは、自ら届けるべく旅立った。
幾多の危機を乗り越えてカレンらは、英軍のキャンプに辿り着いた。ブロアはそんな彼女を
やさしく抱いた。それから3カ月後、カレンは梅毒にかかり、デンマークに帰国。手術の結果、
子供の産めない身体になってしまった。

再びアフリカの大地に戻ったカレンは、教育に目ざめ、子供たちのために学校を開放する。
やがて戦争も終わり、自由を謳歌するようにデニスと共にサファリ・キャンプを続けた。
一方のブロアは、相変わらず女遊びに夢中になっていた。ブロアを家から追い出すカレン。

いつしか愛を語り合うようになったカレンとデニス。ある日、コールが、黒死病におかされ死期が
迫っていることをデニスに告白した。コールの傍には、以前から彼の面倒を見ていたンマリ族の
美しい女性がいた。コールのやがてくる死を知ってショックを受けたデニスは、カレンに、一緒に
住みたいと告げ、カレンは頷いた。借金の申し入れに来たブロアが彼女に離婚を迫った。
帰宅したデニスにそのことを告げ彼に結婚を迫るカレン。しかし、デニスは自由を主張し結婚を拒んだ。
e0040938_22205039.jpg

デニスが複葉機でセンブルヘ行つてる間、収穫したコーヒーが火事で灰になるという事件が起きた。
借金で畑まで失ったカレンは、キクユ族の土地だけは確保しようと、着任早々の新総督に直談判する。
そんな頃デニスが戻り、彼女を優しく慰めた。すべての後かたづけを済ませ、デンマークに帰る日を
待つばかりとなったカレンに、デニスが言った。次の金曜日には必ず戻ると…。

デニスの帰りを待つカレンの許にブロアが現れ、デニスが墜落事故死したことを伝えた。
彼女は愛するものをすべて失った。英国人クラブで、皆が別れのグラスをさし出し、それを飲みほすと、
カレンはアフリカの大地を後にした。その後、2度と、カレンはアフリカの地を踏むことはなかった」
(goo映画)
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-14 23:40 | 邦画・新作 | Comments(0)

●「グリーン・ゾーン Green Zone」
2010 アメリカ Universal Pictures, Studio Canal,Working Title Film,114min.
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン他。
e0040938_22244058.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「ボーン~」シリーズのコンビ。私にとっては比較的訳が判らなくなる作品のイメージが強い監督さん。
本作もシネコンに行こうと思ったけど、周囲の評判が悪くて辞めてWOWOWを待っていた次第。

目が疲れるじゃないか、と感じる手持ちのキャメラと短いカットの連続。臨場感とリアリティを出す
一定の効果はあるのだろし、グリーングラスの特徴なのだからしょうがないのだけれど、過ぎたるは
及ばざるが如し。戦争映画だから余計にそう感じる。
それと、ストーリーの大味さかげんも、ちょいと興趣を削いだ。ありていにいえば、イラクに大量破壊
兵器なんてなくて、それはアメリカの陰謀だったことに米国陸軍上級准尉/MET隊隊長 ロイ・ミラー
(デイモン)が気付き、それを暴くというものだけど、そんなこと一人で出来ることでもやることでもない
でしょう。ラスト、ミラー准尉はマスコミに大量破壊兵器存在のねつ造を告発する文書を送るのだが、
その後も任務に付いている。(ラストカット)署名付きで出した告発書が軍部で問題にならなかった
のか不思議だ・・・。

「 「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の監督・主演コンビ、ポール・グリーングラス&
マット・デイモンが、イラクの戦場を舞台に描く社会派サスペンス・アクション。
多くの血が流れたイラク戦争において、その大義とされた“大量破壊兵器”を巡る情報そのもの
への疑問を抱いた一人の米軍兵士が、アメリカ政府の激しい内部抗争に巻き込まれながら
繰り広げる真実追求への孤独な戦いの行方を、極限のテンションと臨場感でスリリングに綴ってゆく。

 フセイン政権陥落直後のイラク、バグダッド。米陸軍のロイ・ミラー准尉と彼の部隊は、
大量破壊兵器の発見という極秘任務に就いていた。
しかし、上からの指示に従って捜索を繰り返しても、一向に兵器はおろか、その痕跡すら掴めずにいた。
次第に、情報源への疑いを強めていくミラー。しかも、ようやく手にした重要な手がかりは国防総省の
パウンドストーンによって握りつぶされてしまう。国防総省への不信が募るミラーは、同じ疑念を持つ
CIAのブラウンと手を組み、独自の調査に乗り出すが…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-11 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「カリブの熱い夜 Against All Odds」
1985 アメリカ Columbia Pictures Corporation,New Visions Pictures,121min.
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェフ・ブジッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズ、リチャード・ウィドマーク他
e0040938_20371469.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
今やすっかり渋い味を出すベテラン俳優になったジェフ・ブジッジスの若き時代の姿が拝める
ごく普通の出来の映画だが、ストーリーの山の作り方はまあまあの出来。しかし、ご都合主義の
つっこみどころも満載だ。レイチェル・ウォードという女優さん、私としてはちゃんと観たのは初めて。
今やベテラン女優なんだろうな。それと御大ウィドマーク。彼がいるから映画が締まると言ってもいい
くらいの存在感だ。その彼も2008年に鬼籍に入っている。
舞台がLA。ちょうどLAから成田に帰るJALの機内で自分のPCで、家でBSTBSを録画しDVDに
落として持って行ったものを観賞。故にCMが入っていた。自分が訪問したセンチュリーー・シティも
映っていて面白かった。 物語の割には長過ぎの感じだった。
『「愛と青春の旅立ち」のテイラー・ハックフォード監督にしては駄作。』という人もいる。
映画よりフィル・コリンズが歌いオスカーにノミネートされた『見つめてほしい』 Against All Odds
(Take a Look at Me Now) の方が有名になってしまった作品だ。

「テリー・ブローガン(ジェフ・ブリッジス)は、元プロのフットボール・チームの高給花形選手。
彼は今、カリブ海に臨むユカタン半島のリゾート、コズメルに来ていた。
その目的は、ロスでナイトクラブを経営しているジェイク・ワイズ(ジェームズ・ウッズ)に雇われて、
彼と同棲中のロス社交界の名花ジェシー・ワイラー(レイチェル・ウォード)を捜し出すことだ。
ジェシーは中の悪い母からも逃れていたのだった。

肩の故障でチームを追われ、金のためにやむなく引き受けた仕事だ。ジェイクは口喧嘩の末
ジェシーに太ももを傷つけられても、まだ、死ぬほど彼女を愛しているのだ。捜索は難行し、
半ば諦めかけていた矢先、ブローガンはコズメルのフルーツ・ショップでジェシーを見かけた。
しかし、事情を説明しようとする彼に、耳をかそうともせず、さっさとバイクで立ち去ってしまうジェシー。

執拗に追うブローガン。依頼されたからではなく、ジェシーの翳りある美貌に惹かれてしまったのだ。
何日か行動を共にするうちにジェシーも少しずつ心を開き、2人は恋に陥った。
e0040938_2038865.jpg

ブローガンはいつしか仕事を忘れていた。ある日、業を煮やしたジェイクがブローガンの所属していた
チームのコーチを、島に送り込んだ。
コーチは、2人が恋の逃避行地に選んだチェン・イツァの遺跡の中で2人を見るやいなや拳銃を
つきつけ、ジェシーを強引に連れ戻そうとした。もみ合ううちに、ジェシーはコーチを過って撃ち殺し
てしまう。そしてブローガンの前から姿を消した。

ロスに戻ったブローガンは、事情を説明するためにジェイクのナイトクラブへと足を運んだ。
そこには何と姿を消したはずのジェシーがいた。ブローガンはやりきれない気持ちだった。
ジェシーを忘れることができないでいる自分を感じたからだ。ジェイクは、2人の間に何が起こった
のか感づいていたが平静さを装っていた。
ナイトクラブのオープンの日、ジェイクはブローガンに、コーチ殺しの隠ぺいをタテに、ある仕事を
強制的に依頼した。センチュリー・シティにあるビルの一室に保管されている書類を盗むことだ。
その一室とは、ブローガンがチームを追われた直後、就職口を求めて足を運んだチームの弁護士
スティーヴ(スティーヴ・ルビネック)のオフィスだ。必死になって書類を捜すブローガン。
しかし、それはジェイクが仕組んだ罠だったのだ。書類などなく、ブローガン宛のファイルに
Fuck You Terryと書かれた紙が入っていた。オフィスの浴室にはすでに冷たくなったスティーヴの
死体があった。その現場にビルの警備員が踏み込んできた。必死で逃れたブローガンは、
スティーヴの秘書を捜し出し、彼の小型金庫を取りに行かせる。その金庫の書類は、
プロ・フットボール試合にからんだ八百長賭博のメモだった。この八百長の現場の元締めはコーチ、
ブローガンもジェイクも関わっていたのだ。故にブローガンは自分の書類だけでも抜き取ろうと
したのだ。

彼らの背後に隠れた黒幕はチームの弁護士ベン(リチャード・ウィドマーク)だったのだ。
彼はジェシーの母でチームのオーナーであり、ロス宅地計画を進めているミセス・ワイラー
(ジェーン・グリア)の片腕でもあったのだ。
その事実を知った今、ブローガンは、ロス社交界にはびこる巨大な賭博の組織を相手にする
ことになった。丘の上で1人彼らと闘うブローガン。彼がジェイクに撃たれようとした時、
ジェシーが彼を救った。暗黒組織を完全に倒すことはできないが、ブローガンはいつかそれが
できる日がくると信じた…。(goo映画+一部加筆)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-06 15:00 | 洋画=か行 | Comments(0)