●「フォーン・ブース Phone Booth」
2002 アメリカ Fox 2000 Pictures,81min.
監督:ジョエル・シューマッカー 脚本:ラリー・コーエン
出演:コリン・ファレル、フォレスト・ウィティカー、ラダ・ミッチェル、ケイティ・ホームズ
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
監督の名前に引かれ、81分で何を作ってくれたか、と期待があり、鑑賞。
面白かった!! ワンシチュエーション、しかもほとんどリアルタイムで
進行していく。これは脚本の勝利だ。
いさかか不条理な部分とか、最後の犯人の神様面を好まない人もいるだろうが
ラストはどうなるだろう、という緊張の継続の仕方は拍手もの。
また、弱り顔をさせたら、ハリウッド1(?)のコリン・ファレルの困惑が
拡大していくさまは、面白かった。
ただ、電話の声が、クリアすぎて興味を削いでしまったと感じた。
ピザの配達人と、通りを横切ってきたあんちゃん、この二人はなんか可愛そう
なことをしたな。こういう電話ボックスがあれば入れてやりたい人が、みんな
2、3人はいるんじゃないかなww

<ストーリー>
「全編ほぼ電話ボックスの中だけで展開する異色のサスペンス・スリラー。
たまたま鳴っている公衆電話に出てしまったことから何者かに命を狙われるハメに
なってしまった男の悲惨な運命を、緊迫感溢れるタッチでスリリングに描く。

主演は「デアデビル」のコリン・ファレル。監督は「評決のとき」「9デイズ」の
ジョエル・シューマカー。
 
 マンハッタン、タイムズスクエア。自称一流のパブリシスト、スチュは、今日も
アシスタントを従え、携帯電話からクライアントや業界に口八丁でビジネスをまとめ
上げている。そんな彼はアシスタントと別れた後、1台の電話ボックスに立ち寄り、
結婚指輪を外してクライアントの新進女優パメラに電話を掛けた。
スチュは彼女をモノにしようとしていたが、上手くいかずに受話器を置く。その刹那、
今使っていた公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまうスチュ。
すると電話の主は、“電話を切ったら殺す”と脅迫してきたのだった…。」

犯人は電話ボックスの彼を見れるところから照準器を通して通りを見通し、
正確な射撃をしてくる。そして彼の浮気や尊大なところをそこで大声で
言え、とスチュの本性を次第に裸にしていく。
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犯人は逆探知も出来ない複雑なルートで電話してきていて、警察も捜索を
しあぐねていた。しかし、近くの劇場の上からということを突き止め
現場に突入すると、そこには、電話ボックスにピザを配達してきて
スチュに冷たく付き返された男が首を切って死んでいた。
彼が犯人と思われたが・・・救急車の中のスチュが見た犯人は別にいた・・・。
(ちょっと出てくるキーファー・サザランド)
電話ボックスから出ようとしないスチュを説得する警部にフォレスト・ウィティカー。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-26 22:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「ハイ・クライムズ High Crimes」
2002 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,Regency Enterprises,115min.
監督:カール・フランクリン
出演:アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマン、ジェームズ・カヴィーゼル、アダム・スコット他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
★は6,5。冒頭からネタばれなんで、まずい方は先を読まないでください。

この手の、無罪だと主張している人を弁護して無罪を獲得したものの、実はそいつは真犯人
だった、というシチュエーションの映画は、何本か見た気がする。
本作も、全くそれなのだが、途中まではどういう展開になるのだろう、とドキドキして
眠くはならなかったのだが、結果、やっぱりなあ、という落ちと、真犯人が死んじゃうという
因果応報なオチは、終わった時に、なんか見たなあ、というガックリ感が来てしまう。
面白い映画だったとは思うのだが、贅沢なのかもしれないが、既視感ありにちょっと
がっかり。キャスティングは良いんじゃないか。9年前のアシュレイは綺麗だし、モーガン・
フリーマンはさすがの貫録。アシュレイの夫にして真犯人のジェームズ・カヴィーゼルは
陰ある夫を(こいつは本当に妻を愛していた、とは判る)好演していたと感じだ。
弁護を引き受け、アシュレイの妹とイイ仲になってしまう、童顔の中尉アダム・スコットが
いいポジションで味を出していた。

軍部を相手にするということは、恐ろしい、ということは判る。軍事裁判の閉鎖性や
恣意性というものも判る。このまま軍が悪者か、と思わせておいて、実は半分だけ
悪いの、という持っていき方だ。

<ストーリー>
「海兵隊特殊部隊に属し、エル・サルバドルで一般市民を虐殺したとして逮捕された
夫の無実を晴らそうと奮闘する女性弁護士の活躍を描くサスペンス。
夫の無実を信じながらも、自分の知らなかった夫の暗部に戸惑い、また軍との法廷闘争を
通じて身の危険をも感じていくヒロインを演じるのは「恋する遺伝子」のアシュレイ・ジャッド。
軍事法廷に精通し、彼女をサポートする弁護士役にモーガン・フリーマン。

 美しく優秀な女性弁護士クレアは、建設会社を経営する夫トムとともに幸せな毎日を
送っていた。だが、ある日、二人の家に泥棒が侵入、事態は思わぬ方向へと進む。
強盗事件を調べる過程で、採取した指紋からトムの本名がロナルド・チャップマンで
あることが判明。
その結果、トムは海兵隊の特殊工作員時代の1988年にエル・サルバドルで一般市民
9人を殺害した容疑でFBIに逮捕されてしまう。
クレアは、無実を訴えるトムを信じて軍事法廷に立つことを決意。特殊な軍事裁判を
熟知する弁護士チャーリーの助けも借りて、軍のスキャンダルを暴いていくクレアだったが……。」
(allcinema)
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無罪を主張し真犯人は同じ部隊にいたヘルナンデスだ、という夫を、影の部分もある人、という
気分を拭えず弁護にあたる妻。彼女は優秀な弁護士で、事務所の共同経営者にもなろうか、
という環境にあった。そして妻は子供が欲しかった。

探っていくと、そこには現場を指揮していた准将の存在が。エルサルバドルでアメリカ市民が
何者かによって投げ入れられた爆弾で死亡する、という事件があり、その犯人と思われる
親玉を探しに、ある村に入ったトムらの部隊が、9人の村人を惨殺したというのだ。その
犯人こそトム、だという容疑。
しかし、クレアは夫が主張するように、ヘルナンデスが犯人ではないのか、という疑いを持ち
酔っ払いだが軍事法廷専門の弁護士グライムズ(モーガン)の手も借りて、当時同じ
部隊にいた仲間やそのご不思議な死に方をした仲間の遺族を探した。
そしてついに、当時の仲間から、夫が犯人ではない、という決定的な証言を吹きこんだ
テープを入手する。
しかし、裁判長は証拠に採用しないと言う。更に、クレアは帰宅したところを何者かに
襲われ、乗っていたクルマの前で油をまかれ、クルマが横転、妊娠していた赤ちゃんを
流産するなど、様々な妨害行為も受けていた。
めげないクレアは、テレビを利用し、事件当時の目撃者を捜す。一方で、准将による
隠ぺい工作があると感じ、本人に直接会いにいき、証言の入ったカセットを置いてくる。
そしてついに当時エルサルバドルで事件を目撃していた現地人が彼女の前に
現れる。

准将への直訴が実ったのか・・・。
裁判長から招集があり、開かれた法廷で、軍事機密により、裁判を取り下げ、
閉廷、被告は釈放とするという採決が言い渡された。
無事に釈放された、クレアとトムは、しばらく違う土地で静養するためにコテージに
滞在していた。そこにかつてトムと一緒の部隊にいてその後死亡した遺族の妻に
あったというグライムズから電話が入った。

彼によると、真犯人は、やはりトムであったと言うのだ。
ヘルナンデスらに指示し反政府軍のボスを爆殺し、アメリカ市民を道連れにして
しまったことを隠ぺいするため准将は村の捜索を命じたのだが、そこでトムが気が
狂ったかのように村人9人を射殺したのだった。
つまり軍部もヘルナンデスらが実行した反政府軍ボスの暗殺+アメリカ市民
巻き添え事件を隠ぺいしたいという腹があり、それがばれたらまずいので
トムが真犯人と判っていて、釈放したのだった。それをクレアは自分らの
手でトムを冤罪から救ったと思っていたのだ。

それが違うと、グライムズの電話で知ったクレアは夫に恐怖した。夫は真実を
知った妻を縛り、更に凶行におよぼうかとしたとき、例のエルサルバドル人が
来ていて、トムを銃撃し去って行った。
彼は全てを知っていて復讐に来たのだった。妻に許しを乞うて絶命するトム。

その後、クレアは正式に法律事務所を辞め、グライムズとサンフランシスコで
法律事務所を始める決意をしたのだった・・・。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-22 23:10 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

●「世界侵略:ロサンゼルス決戦 Battle:Los Angeles」
2010 アメリカ Combia Pictures(Sony),116min.
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、ラモン・ロドリゲス、ブリジッド・モイナハン他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
2時間ほぼ、ドンパチ。それに音楽が乗るので、結構ウルサイ。エイリアン対人間と言うより
海兵隊万歳な物語でもある。宇宙人や宇宙船がちゃっちいけど、エイリアンと海兵隊の
2時間に及ぶ銃撃戦は見応えがあったので、こうした宇宙ものが好きな私としては
結構楽しませていただきました。3連休最後月曜はメンズデイで、男は誰でも1000円
ということもあり、中くらいのシネコンの小屋、ほぼいっぱいでした。

圧倒的な物量で迫る攻撃的なエリアンが、機甲部隊としては強いのだが、個個になると
結構弱かったりして、あれれ、という場面が結構あったりする。
最後、司令船をやっつけたことで全世界に広がった襲撃が反撃に出る人間にやっつけられる
という雰囲気を持たせて終わるのだけど、そんな簡単なものなのか、と感じた。
それほど、冒頭からの苛烈な攻撃は半端ない。それだけに終わりがあっけないのだな。
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<ストーリー>
世界中が侵略者のエイリアンに苛烈な攻撃を浴びていた。 その少し前、海兵隊2等軍曹ナンツは
全滅しそうな西海岸を救うため、退役をいったん止めて、ロスへと赴く。
西海岸ではロスしか守れる都市はなくなっていた。ナンツはマルチネス少尉の部隊に入り
数名の隊員たちと、反撃の機会を狙う。しかし圧倒的な物量を誇るエイリアンは、無人の攻撃機
を繰り出し、殺戮の限りを尽くしていた。
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そんななか、次々と隊員たちもやられる。警察署、銀行、と、退避するたびに民間人を保護し、
なんとか臨時基地に戻ろうとしていた。しかし頼みのヘリも、負傷した仲間をのせたところで
撃墜されてしまう。
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万事休すか、と思ったところ、少尉の自己犠牲などもあり、何とか救助のヘリに全員乗ったが
途中で、司令塔らしいところを発見、ナンツは自分だけがロープで降りようとするが、全員部下が
付いてくる。彼らは、押し寄せる敵を何とか排除しながら、地面から出てきた巨大な司令船に
ミサイルを撃ち込むよう、レーザーを当て、味方のミサイルを導いた。
そして、そのミサイルが命中。司令船は大爆発を起こした。これにより無人攻撃機も次々と
落下してきた。何とかエイリアンを食い止める道を見つけたのだった。
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海兵隊のそれぞれの登場人物の物語が挿話として描かれていくが、ドンパチが忙しく、
海兵隊万歳に留まった。
途中、瀕死のエイリアンを捕獲し、解剖し、急所を探し、それが人間の心臓の右あたりと
突き止めるのだが、それがあまり映画に反映してない。また、エイリアンの姿があまりにも
人間に似ちゃってるし。巨大司令船がまたちゃちだしなあ。
これは理屈を指摘するのではなく、ひたすらの銃撃戦と海兵隊の男の(空軍の女性も加わるが)
友情や信頼といったものが全面に出ているので、そういう面から楽しめばいいと思った。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-19 17:30 | 洋画=さ行 | Trackback(7) | Comments(0)

●「知りすぎていた男 The Man Who Know Too Much」
1956 アメリカ Paramount Pictues,120min.
監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュワート、ドリス・デイ、ラルフ・トルーマン、ダニエル・ジェランほか。
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<1956年度アカデミー賞歌曲賞「ケセ・ラ・セラ」受賞作品>

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
今さら評価もどうか、と思うヒチコックのクラッシック・サスペンス。このあたりのヒッチコックは
「間違えられた男」「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」「鳥」と傑作を次々のものしていく
油の乗った時期だ。 サスペンス映画の王道を築きあげた作品の一つで、何度となく見ていて
またいつ見ても面白ろい。ストーリも結末も判っていても観ちゃうんだな。
ストーリー展開はさすがに大時代的であり、鷹揚に進んでいくが、それがまた今の時代の
サスペンスとは違って古典の面白さがある。
物語も単純で判りやす過ぎるくらいだ。主題歌の「ケセ・ラ・セラ」は日本でもペギー葉山が
歌い大ヒットした。

<ストーリー>
モロッコのマラケシュ行きのバスの中で知り合ったフランス人の男。一家はアメリカからパリの
医学会議に出席してアフリカ観光にやってきた。ベン(ジェームズ・スチュワート)とジョー
(ドリス・デイ)の夫婦と5歳位の男の子。そのフランス人にマラケシュで食事をしましょうとさそわれる。

しかし、待ち合わせの部屋でフランス人と部屋を訪ねてきたある男(暗殺者)が顔を合わせたこと
からフランス人は急遽、食事をキャンセル。一家はその後、アラビア料理店に行くが、そこで
ある夫婦と意気投合する。 そのレストランに、そしらぬ顔でフランス人がやってきた。

抗議しようとする気の短い旦那を押しとどめる妻。一家はイギリス人夫婦と明日バザールに遊びに
行く約束をする。そして次の日、バザールで楽しんでいたところに、顔を茶色く塗って現地人に
変装したフランス人が、ナイフを背中に突き立てて、よろよろと一家の方に歩み寄り、
ベンに、イギリスである政治家が暗殺される、と場所を言ってこと切れた。

このことで警察に事情を聞かれるが、総領事に申し出る、と言って解放される。
フランス人が言っていたこととは??
警察にいたジョーにある男から電話がかかってくる。「フランス人から言ったことを警察にいうと
子供の命があぶなくなるぞ」という内容だった。ホテルにイギリス人と戻っていると思っていた
ベンとジョーは、いそいでホテルに帰ってが、なんとイギリス人夫妻は、もうチェックアウトして
しまっていた。

息子はイギリスに戻ったと確信したベンとジョーはロンドンに飛ぶ。そこでフランス人がささやいた
名前らしき人を突き止め、訪問し、詰問するが、人違いだった。フランス人がささやいたのは
教会の名前だったのだ。ジョーとベンは子供を救うために教会に潜入する。

教会にいた神父はあのイギリス人だった。子供を救おうとすると、ベンは殴られて気絶。ジョーは
警察を呼ぶが、なかなか対応をしてくれない。

実は、ある国の内紛にからみ、首相をアルバートホールで暗殺しようという計画が進んでいたのだ。
イギリス人夫婦は、首相を追い落とす一派の手先で、暗殺者と行動を共にしていた。

ロンドンに帰った時に、事情を聴いた警部が、アルバートホールに行ったと聞き、まずジョーが
会場に急ぐ。そこでは、オーケストラのシンバルの一撃を消音効果として、銃を発射し、首相を
暗殺するため、例の暗殺者が、会場の二階に陣取っていた。暗殺者が、二階に居ることに
気がつくジョー。シンバルの一撃が近づく。あまりの緊張にジョーが悲鳴を上げると、暗殺者の
手元が狂い、首相はかすり傷で済んだ。

イギリス人夫妻は、息子を大使館に運び込み軟禁してた。反首相派の首謀者は、失敗に激怒
さらに大使館に子供を連れてきたことも承知できない。
大使館に息子がいると隠しにたボブは、ジョーが首相の命の恩人ということで、その晩に
大使館に行きたいという。首相は歓迎すると。

そして夫妻は大使館に。そこでジョー(プロの歌手)、は大きな声で「ケセ・ラ・セラ」を唄った。
二階の部屋で息子を軟禁しいたイギリス人の妻は、反首相派から、息子を殺して大使館を出せ
と指示をうけてたものの、子どもに情が移り、ママが来ている、と確信した息子を逃がそうとする。
ママの声に合わせ口笛を吹く息子の存在を知り、探しに行くボブ。ついにその部屋に押し込むが
イギリス人の夫に俺も逃げる、と、息子と共に人質にされ、銃を突きつけられ二階から外へと
でようとする。
しかし、ボブはイギリス人を階段から突き落とし、形勢逆転。事件は一気に解決したのだった。

オーケストラの演奏時間が長いのだが、ジョーが駆け付けたボブや警察に犯人の居所や
事情を教えるシーンは、セリフが一切聞こえず、オーケストラの音楽だけが響く。これがまた
追い詰められた心理を上手く表現していた。 一気の終わり方は、この頃の映画のパターンだ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-16 23:16 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)

●「やさしい嘘と贈り物 Loely,Still」
2008 アメリカ North Sea Films,Parts and Labor,Sterling Productions,92min.
監督・脚本:ニコラス・ファクラー
出演:マーティン・ランドー、エレン・バースティン、アダム・スコット、エリザベス・バンクス

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
決して明るい映画ではないが、考えさせられる点も多く、よく出来たストーリーだと
感じた。最後のネタ明かしのところで、ちょっと理解がグジャグジャになりかけるが、
立て直してエンディングへ。

要は、ボケてしまった夫、父親に対し、それを受け入れて質の高い生活を送ってもらおう
という家族の愛情を描く。しかし、何も知らないと、ネタ明かしまで、老いらくの恋の
話か?という感想を抱くだろう。そこを1時間半そこそこの掌編に纏め上げることで
まどろっこさを排除して、感動を高めることが出来た。
登場人物も少なく、超有名な俳優が出ているわけではないのだが、しみじみしてしまう
好ましい作品になった。「スパイ大作戦」で変装の名人で売ったマーテン・ランドー、
夫のボケを受け入れて第二の恋愛の演技をする妻役にエレン・バースティン。
この二人の空気感というか、間合いというか、良かったなあ。

<ストーリー>
「「エド・ウッド」のマーティン・ランドーと「アリスの恋」(主演女優賞)のエレン・
バースティン、2人のオスカー俳優が共演。
「独り暮らしの孤独な老人が、美しい女性と出会って生活に潤いを取り戻すが、彼女は実は…。
大人の恋愛と家族愛をやさしいタッチで描いた物語。
監督は、本作がデビュー作となる24歳の新鋭ニコラス・ファクラー。」

 孤独な生活を送る老人ロバート・マローン(マーティン・ランドー)のもとに、ある日、
夢のような出来事が訪れる。スーパーでの仕事を終えて帰宅すると、そこに一人の
美しい女性がいたのだ。メアリー(エレン・バースティン)という名のその女性は、
通りがかったロバートの家の扉が開いており、住人のことを心配したのだと語る。
立ち去る間際、彼女はロバートを食事に誘う。久しぶりとなる女性とのデートに心躍らせ
ながら、若いスーパーのオーナー、マイク(アダム・スコット)に、その出来事を相談。

当日、慣れない場に苦戦しつつも、小洒落たレストランで楽しいひと時を過ごすロバート。
そして2人は“絶対に物事をあきらめない”という約束を交わす。
こうしてロバートとメアリーの交際が始まる。メアリーの娘アレックス(エリザベス・
バンクス)からは、メアリーがロバートに好意を寄せていると知らされ、まるで10代の
ような恋にときめいてゆくロバート。

そして2人で訪れたクリスマスパーティー。そこでロバートは、メアリーと会話する男を
彼女の別れた夫と勘違いして罵倒してしまう。だが、それはロバートの弟、バック
(ジェームズ・デヴニー)だった。弟の顔をすっかり忘れてしまったロバート。
さらに、彼の中で彼女を失うことに対する恐れから、嫉妬心が膨れ上がってゆく。
そして、彼女の電話番号も彼女の苗字も忘れてしまっていることに気付いたとき、
パニックに陥る。

混乱してメアリーに八つ当たりするが、昔の自分の写真を目にして、すべてを思い
出してゆく。
ロバートは、あらゆることを忘れていた。スーパーのオーナー、マイクは自分の
息子であり、メアリーの娘だと思っていたアレックスは自分の娘でもあり、恋に落ちた
相手は自分の妻だったのだ…。倒れて病院に運ばれるロバート。助からないという医者の
言葉にも、“あきらめない”という約束を胸に、メアリーは最愛のロバートのもとを
訪れる……。」(goo映画)

24歳の初監督作品がこれとは、老成した監督。着想が素晴らしいだけに、今後もこういう
掌編を作って行ってほしい。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-15 22:50 | 洋画=や行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「狼たちの報酬 The Air I Breathe」
2007 アメリカ NALA Films,Paul Schiff Productions.97min.<日本劇場未公開>
監督:ジエホ・リー
出演:ケヴィン・ベーコン、ジュリー・デルピー、アンディ・ガルシア、フォレスト・ウィッテカーほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
出ている人は結構豪華なんだけど、日本では劇場公開は無理だったのも頷けてしまう。
面白くは無いんだけど、アルトマンの世界の既視感ありありの群像劇、輪廻転生劇というか
4つくらいのストーリーが互いに交差しあい、落ちで、冒頭の挿話と結びつき、な~るほど
こういう風ね、という具合。それにしても、邦題の趣味の悪さったらないな。
困ったら、何でも「狼たちの~」と付ければいいってもんじゃないんだけど。orz・・・。

冒頭挿話の主人公がフォレスト・ウィティカーの演じる銀行テラー。立ち聞きで得た八百長
競馬で大負けし、その借金を返済するために銀行強盗。あっけなく追い詰められたビルの上。
警官隊に囲まれて、万事休す。金の入ったバッグを放り投げ、射殺されてしまう。

そのお金の入ったバッグがラストシーンに繋がってくるわけだ。「クラッシュ」とか好きな人は
良いかもしれない。次に出てくるのがちょっと未来が判っちゃうヤクザのパシリなんだけど、
その超常性が、映画をダメにしちゃってる。こんな余計なサイキッカーにせず、普通の男と
して描いた方が良かったと思う。

彼が借金のカタに取られた女性歌手を親分(アンディ・ガルシア)の指示で匿っているうちに
お互いに情が湧き彼は彼女を救おうとして、二人で逃げるところを捕まり、ボコボコにされて
あっさり射殺されてしまう。

彼が運ばれてきた病院の医師がケヴィン・ベーコン。彼は親友に最愛の女性を譲った。今でも
彼女が好きだ。その彼女が研究中に毒蛇にかまれて、絶望的に。血清を作らなくてはならない
のだが彼女の血液型が非常に珍しいものであった。

医師は、研究者が入院した病院の待合室のテレビで女性歌手が、自分の血液型が珍しいと
言っているのを見る。医師は歌手がいるところを突き止め、押しかけるがギャングたちに
当然止められる。幽閉中の歌手は、同情した付き人に誘導され、逃亡するところだった。
その姿を見た医師は、タクシーに乗ろうとしていた歌手と揉み合いになる。
歌手は転倒、頭を打って入院する。しかし、親分の「絶対に逃げられない」というセリフに
愛する人を失ったこともあり、病院の屋上から飛び降り自殺をしようとする。

そこに到着した医師。屋上に歌手を見つけると、駆け上がり、寸でのところで命を救う。
そこで歌手の血液が研究者に渡り、彼女は助かる。
歌手は、妊娠していて、医師のクルマを貰い、遠くに出発する。その道に飛び出て来たのが
最初の挿話で登場したウィティカー。銀行強盗からの逃亡中。そしてビルの上に。放る金の
入ったバッグ。落ちてきた先は、歌手の運転するクルマの上、と。

そして、ラストシーン。歌手は空港でどこかへ旅立つ風情・・・。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-13 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「ニュー・ヨーク 狼たちの野望 Staten Island」日本劇場未公開
2009 アメリカ・フランス、Europa Corp.,Open City Films,Why Not Productions,97min.
監督・脚本:ジェームズ・デモナコ
出演:イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、シーモア・カッセル他。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日本ではDVDスルーされた作品。無理も無いとは思うけど、私はなかなかの拾い物として
楽しんで見ることが出来た。作りは相当粗っぽいけど。ロバート・アルトマンの群像劇と
ウディ・アレンのアイロニーを足して4で割ったような作風の掌編だ。
邦題が劇場用ではないとはいえ、酷い。現代のまま「スタテンアイランド」でいいじゃないか。
渋い配役で、特に口が利けない肉屋の老店員を演じたシーモア・カッセルが良かった。
ドノフリオを差し置いて、一番重要なキャスティングだった。
同じ物語を3人の目線で描くオムニバス。それぞれのパートにサブタイトルが付く。
スタテン島とはご存知の方も多かろうと思うが、マンハッタン島の対岸にある島。
全米一マフィアの住人が多いのだそうだ。

そのスタテン島でのお話。3つの物語がそれぞれ1つの物語を形成していて、伏線になっていたり
する。
1つ目は小さいマフィアのボス、ターツォ(ドノフリオ)。彼が誰か男を倉庫で殴り倒して
いるところから始まる。途中で電話が掛かりその男は殺されずに済むのだが。
ターツォが殴っていた男は、彼の母を撃ったため、復讐されているらしい。
ターツォは、スタテン島をわが手に収めると宣言するが、子分からは、止めといたほうが
いいよ、と諌められる。そんなターツォは街へ帰る車を運転中、並走する車から銃撃を受け
川に転落、クルマごと沈んでしまうが、ターツォは素もぐり世界一を目指して訓練して
いたため、脱出に成功、街に戻ると、子分たちが裏切ったらしいことに気が付く。
ターツォは母を撃ったやつは許せないが、その母からは、島中で一番でかいことを成し遂げろ、
といわれ、島の森林が開発のために無くなると聞いて、木の上に登り、その上で、
島の自然保護を訴える行動に出る・・・。
そんなターツォが通う肉屋の老店員。そこに客としてきた、若い男が示されて、1章は終わる。

2章の主人公は、精肉店で老店員と話していた若い男サリー(イーサン)。
彼は浄化槽掃除の作業員。妊娠を望む妻がなかなか妊娠しないので病院に行くが、
子宮後屈だから、手術は必要ないと診断される。しかしその病院で見た、胎児を肺の段階で
操作し、優れた子供を作る手術に興味を引かれ、妻にその手術を受けさせるための5万ドルを、
かつて作業に訪れた家の金庫から仲間と盗みとる計画を立てた。
その家とはマフィア・ターツォの家だったのだ。仲間と合計3人でターツォのいないときを
狙い、進入。しかし仲間の一人が騒いだ母親の肩を撃ってしまう。うろたえたサリーは
救急車要請の電話をして逃げる。一応10万ドルが転がり込んだ。妻にはクジに当たったと
うそをつき、妊娠した妻に手術を受けさせた。
あるとき肉屋に立ち寄ったサリーの後ろにターツォが。万事休すか、と震えたサリーだったが
ターツォは老店員に用があったのだ。ターツォはサリーのことは誰か判ってない。
しかし、仲間の一人が強盗のことを言いふらしたため、会社にマフィアの子分らがやってきて
仲間の一人を拉致していく。(1章で殴られていた男)
身の危険を察知したサリーは急いで家に戻り、止める妻の言うことも聞かず、家を飛び出て
マンハッタン島に向かう。その頃、精肉店の老店員は、競馬場で自分なりに計算した
馬券を買っていた。しかし、当たれば4万ドル以上になるその馬券は、また外れた・・・。

3章は、老店員ジャスパーの話。彼は耳は聞こえるが口は利けない。気のいい一人暮らしの
老人で40年間続けている3連単の一発買いの競馬が唯一の趣味だった。
そんな彼の元に、ターツォがやってくる。裏口に荷物を置いたと。黒い袋をナイフで裂いて
開けると中には、1章で殴られていた男の死体が。彼はターツォが殺した死体を解体して
捨てる役目を負っていたのだった。
そんなジャスパー、また競馬に出かけると、なんと40年にして初めて当たったのだ。
手にしたのは4万ドル。家に戻り、シャンパンを開け、欲しい物リストを書いてみるが、
彼が書いたのは新しい作業着、だった。欲しい物なんか無い・・・。
とりあえず現金をしまっておいた。
一方追われる身となったサリーは子分たちに捕まってしまった。ターツォは木の上で
自然保護を訴えている。親分を見限った子分らはサリーを捕まえて、金を返せという。
返すから、離してくれ、持ってくるから、と言って向かった先は、うわさで聞いていた
ジャスパーの元。競馬で当てた金を貸してくれ、と申し出る。
事情を察したジャスパーは、サリーに金と銃を渡す。ジャズパーは長年、死体処理を
させられてきたターツォを恨んでいて、銃を手にいれいずれは撃ち殺そうとしていたのだ。
しかし、サリーは、死体袋に入れられて、またジャスパーの元に。悲しむジャスパー。
彼はもはやターツォを殺すしかない、と決意し、銃を持って彼の家の前に待機していた。

一方木の上のターツォ、彼の活動が新聞に取り上げられ賛同する島民が押しかける
ようになり、市長も開発を断念すると発表したのだ。島ででかいことを成し遂げた
ターツォであった。彼はぼろぼろのスーツで家に戻る。
そこに親分を殺そうと子分3人がやってきた。音に気が付いて階下に下りたターツォを
待っていたのはジャスパーの弾丸だった。
恨みを晴らし、出てきたジャスパーに子分らは銃を片手に「なんだジジイ」とののしるが
そのとき、再びジャスパーの銃が火を噴き、子分らは3人とも射殺されてしまう。

数年後。公園に男の子の姿。散歩するジャスパーの足元で転ぶ。母親が近寄る。
なんで声をかけたのに返事をしてくださらないの?と問うのはサリーの妻だ。
そう男の子は優性手術を受けた子供だったのだ。ジャスパーは耳は聞こえますが口が
きけません、と筆談で示すと、子供は瞬間手話を始めた。やはり天才だったのだ。


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by jazzyoba0083 | 2011-09-12 22:45 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

人生万歳! Whatever Works

●「人生万歳! Whatever Works」
2010 アメリカ Sony Pictures Classical,Perdido Films,91min.
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
主人公ボリスを演じるラリー・デヴィッドが、ウディ・アレンそっくりなしゃべり方をする。
相変わらずセリフの多い映画だ。字幕を追っていくだけでも相当疲れる。
ただ、内容は如何にもウディらしく、皮肉とひねりが効いていて、ラストは情緒的ハッピー
エンドとなる。この前観た「夢と犯罪」ほどストレートでなく、都会の男女を描くと
ウディの場合こうなるだろうな、という感じのストーリーだ。邦題は、いささか古さを感じる。
何でも理詰めでなければ人生無意味、といった風情のボリスに対し、頭のあまり良くない
南部の娘メロディ。この対照的な人生観の二人がなぜか惹かれあう。非常に非合理、不条理
である。このままで終わるはずが無い。これにメロディの両親が絡み、お話に厚みを加え、
男女の理屈では割り切れない愛と、「割れ鍋に綴じ蓋」風の落ち着き(旧道徳感?)への
収斂は、皮肉屋ウディの面目躍如。その読むのに疲れるセリフも都会らしいウィットが
ちりばめられ、人生のあり方についてのものにも気の利いたものがある。
時間も短いし、NYの不思議なカップルの一風変わったラブストーリーとして楽しむことが
出来た。

<ストーリー>
「名匠ウディ・アレン監督が「メリンダとメリンダ」以来、久々に故郷ニューヨークを
舞台に手掛けたロマンティック・コメディ。
ひょんなことから出会った偏屈な中年学者と世間知らずな家出娘の、おかしな共同生活と
恋愛模様の行方を軽妙なタッチで描く。
主演はTVシリーズ「ラリーのミッドライフ★クライシス」のラリー・デヴィッドと「
レスラー」のエヴァン・レイチェル・ウッド。

 かつてはノーベル賞候補になるなど天才物理学者と持てはやされ、順風満帆かに
思われたボリス。だがそんな彼も、自ら招いた災いを機に今ではすっかり落ちぶれ、
冴えない独身中年に成り下がっていた。

こうして淡々と日々をやり過ごしていたボリスはある夜、南部の田舎町から
家出してきた若い娘メロディと出会う。彼女に同情したボリスは、数日だけという
約束で自分のアパートに泊めてやることに。
ところが一緒に暮らすうち、メロディはなぜか親子ほども歳が離れ、会話もまるで
噛み合わないボリスを“運命の相手”と思い込んでしまう。
さらには、愛する娘の後を追って彼女の両親も相次いで現われる始末で、
事態はますます複雑になってしまい…。」(allcinema)

ボリス→メロディ=結婚、父親の浮気に怒り家出し娘を探してNYに来たメロディの母登場。
二人の結婚に卒倒。街で出会った役者希望のイケメンにメロディにちょっかいを出させる
作戦に。
メロディは母親の作戦にひっかかり、イケメンとデート、まんまと若い魅力にやられる。

母は、ボリスの仲間と意気投合。もともと写真の才能があり、写真家として独立。
彼女に思いを寄せる男性2名との3人の同棲生活を始めてしまう。一方母の後を追い、
NYに現れた父、浮気相手に「勃たず」でアウト。元妻とよりを戻すべくやってきた。
しかし、母はもはや父の相手になるような前の妻ではなかった。
一人さびしくバーで飲む父親に話しかけてくる男。父はその男がゲイと知り、彼と
話し合っているうちに自分がゲイであることに覚醒する。

さて、メロディと離婚したボリスは、別れた妻とよりがもどり、再び暮らし始めることに。
ラストシーンでは、ボリスと元妻、メロディとイケメン、母と2人の男、そして父と
ゲイの相手の男性と、それぞれの愛の形を見つけた、という形で終わっていく。

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by jazzyoba0083 | 2011-09-07 22:50 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「プリンス・オブ・ペルシャ/時の砂 Prince of Persia /The Sand of Time」
2010 アメリカ Walt Disney Pictures,Jerry Bruchheimer Films,117min.
監督:マイク・ニューウェル 製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ジェイク・ギレンホール、ジェマ・アータートン、ベン・キングスレーほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ブラッカイマーのプロデュースということで観てみた。ディズニーの冒険譚であるから
勧善懲悪がベースで、「勇気と愛情」を描いたもの。それにしては暗殺団の手法などは
結構残酷ではあったけど。ストーリーも単純で判りやすいが、主人公がスーパーマン的な
ところはご愛嬌。最後に時間が元に戻って、死んで欲しくない人とか、全員生きかえっちゃう
というか、死んだりする事件の起こる前に戻ってしまうのだけれど、夢オチと同じで
「それをやったら・・・」という大人な見方もあろう。ま、御伽噺だからね。
ギレンホールは、「ブロークバック・マウンテン」のイメージとは180度違う、マッチョな
ヒーローを演じているが、ほとんど脱がないのがいい。お姫様役のジェマだけど、私には
全然魅力的には映らなかった。この程度がリアリティがあっていいのかな。
全体としては★6,5.ブラッカイマーの面目躍如のスピード感とスペクタクルなところは
面白い。(※2016年12月7日再見・評価・感想変わらず。兄弟愛、親子愛、若い男女の愛、
秘密の洞窟、忍者的な強敵、時間の操作、大活劇と、男の子映画の要素が全て押さえられている。)

<ストーリー>
「史上空前の繁栄を極めていた古代ペルシャ。そのスラムの少年ダスタンは、トラブルに
巻き込まれた友人を助けるため大勢の兵士に立ち向かっていた。
その勇気ある大胆な行動を見ていたペルシャの王は、彼を養子として迎える。
15年後、勇者に成長した第3王子ダスタン(ジェイク・ギレンホール)は、
兄や叔父ニザム(ベン・キングズレー)と共に、聖なる都アラムートの征服に成功する。

アラムートの娘で、神に仕えるタミーナ(ジェマ・アータートン)は自ら命を絶とうと
する。しかし、ダスタンが戦利品として短剣を手に入れたことを知ると降伏し、捕虜の身に
甘んじる。勝利を祝う宴の席で、ダスタンは父王にアラムートの法衣を送る。
王がアラムートの姫タミーナをダスタンの妻とするよう命じると、法衣に塗られた毒に
よって絶命する。ダスタンの2人の兄は、彼を暗殺者として捕らえようとする。
しかし、タミーナがダスタンを王宮から逃がす。タミーナの目的は、ダスタンの短剣に
納められた“時間の砂”だった。時間の砂を使うと、時を戻し、過去を変え、世界を
支配する強大な力を得ることができる。ペルシャ帝国軍と、謎の暗殺者集団
ハッサンシンから追われながら、ダスタンとタミーナは時間の砂を求めて旅立つ。」
(goo映画)

要点を掻い摘むと、聖なる都アラムートには攻め入るな、と王に言われていたにも
関わらず、武器を密輸しているという情報がある、ということで無理に攻め入る。
そこには「柄に砂の時計を仕込んである短剣」を神の命により守るタミーナ姫が
いた。ダスタンの活躍もあり、アラムートは降伏、短剣は事情をしらないダスタンの
手に。兄はタミールを姫に迎えるつもりでペルシャに連れて帰る。

祝勝会会場で、兄からもらった法衣を父にプレゼントするが、法衣には毒が塗られて
いて王は死亡する。ダスタンは王殺しの犯人として、兄らに追われる身に。
そんなダスタンを手引きして一緒に逃げるタミール。
ダスタンは、短剣の秘密を知ることになる。そして汚名を雪ぐべく王の葬式に潜入
叔父のニザムなら判ってくれると思い、自分は真犯人ではなく、兄こそが王位を
狙って、法衣に毒を塗り、殺したのだ、と力説するが、ニザムもダスタンを
追いかける始末。

実は、ニザムは亡き王の弟であり、ひそかに王位を狙っていたのだ。そこで
時の砂のことを密偵を通じて知り、アラムートにそれを欲しさに攻め入ったのだ。
そして短剣を使って時を戻し、自分が王に付こうと企んでいたのだった。

タミールとダスタンは、短刀を聖なる寺院に返そうと寺院にやってくるとすでに
暗殺団ハッサンシンにより、全滅させらていて、さらに兄らのペルシャ軍も
やってきた。次兄と対決するダスタンだが、真実を話すが信じてもらえない、
そしてこの次兄すらハッサンシンの手にかかり絶命してしまう。

そこで今は王となった長兄の元を密かに訪れ、短剣を自分の胸に刺し、兄に
短刀の柄のボタンを押させることにより、時の砂のことが本当だと理解させる
ことに成功。そこにニザムが登場し、長兄もハッサンシンの手に掛かり絶命。

短剣を奪って寺院に向かうニザム、追うダスタン。しかし、ニザムはついに
砂の岩に短剣を突き刺した。これをすると神の怒りに触れて、ペルシャは全滅
することになるのだ。必死で抜き取ろうとするダスタン。
そして抜き取りに成功すると、時はアラムートに攻め入った段階まで逆戻り。

ダスタンは兄らに、この攻撃はやってはいけない、これはニザムの陰謀だ、
と説明する。にわかには納得できない兄ら。しかし、スパイが連れてこられ
ニザムの悪事が露呈、兄らに殺害される。

ダスタンはタミールに短剣を返し、兄はタミールにダスタンの妻になるよう
伝えたのだった。

途中、ダチョウレースを生業としている山賊一味が加わり、面白さに厚みを
加える。
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by jazzyoba0083 | 2011-09-05 23:10 | 洋画=は行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「コップ・アウト Cop Out 刑事(デカ)した奴ら」
2010 アメリカ Warner Bros.Pictures,107min.
監督:ケヴィン・スミス
出演:ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン、アダム・ブロディ、ケヴィン・ポラックほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
ブルース・ウィリスもこれまで沢山撮って来た、警察のバディもの。今回はドタバタコメディだ。
相棒がハリウッドの出川哲郎、トレイシー・モーガン、へらへらした、イラつく悪役を演じる
ショーン・ウィリアム・スコットが、最後の最後までへらへらしていて、面白い。
アメリカンな下ネタ爆裂のこの手は、映画館で客が「がははは!」と声を立てて笑うタイプの
映画であるので、日本人にはやや苦手かも知れない。コメディの割には、シリアスに人は殺すし。

ブルースは、この手の映画はお手の物だが、相棒や共演の怪演にも支えられ?無難な演技。
お顔は、ちょっとしわが増えて老けたなあ、という感じではあるが・・・。
アメリカならではの、離婚、再婚、娘の結婚、人種、クスリというベースを理解しているとさらに
面白いだろう。

NYPDの刑事ジム(ブルース)は、離婚してヤモメ生活。富豪と再婚した妻に娘を預けてあるが
その娘が結婚すると言う。そんなジムは、嫁の浮気が気になって仕方がない相棒ポール(トレイシー)
と、逮捕した売人の自白から得たヤクの取引で、証人を、殺されてしまい、犯人も逃がしてしまう。

そのことで二人とも停職処分に。そんな中、娘の結婚披露宴資金を自分で何とかしたいと、
ジムは大切にしていたヴィンテージものの野球のトレカを売ろうとする。買取店に行くと
そこに強盗が。大切なトレカを奪われてしまう。
ジムらは、強盗がしていたタトゥーから、犯人を見つけ出し、売りさばいた、弁護士を割り出して
その家に二人で強盗を演技して闖入し、トレカを取り戻す。一緒に拝借してきた弁護士のベンツに
メキシコ系の美人が閉じ込められていた。彼女こそ、ヤクの密輸のボスの元愛人だったのだ。

彼女を保護する一方、ボスを追い詰めるジムとポールであった・・・。

派手なドンパチもカーチェイスも無いけど、映画狂いのポールの、全てのアクションが映画への
オマージュとなっている点とか、悪人と交わす会話、また浮気を疑うポールと嫁とのシークエンス
(結局浮気などしていないのだが。出川には美人すぎる妻だけど=爆)などから、「がははは」系
の笑いを引き出すタイプの映画。 こういう映画が好きな方には受けるだろうなあ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-09-02 23:15 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(0)