"My Best Movie of 2011"

"My Best Movie of 2011"



●口上
2011、劇場で16本、WOWOWやNHK-BSなどで146本の合計162本の映画を観ました。
今年は世界的にいろんなことが起き、映画どころではない時期もいっときありました。
平和に映画を観られる世の中はつくづくいいなあと思う今年でした。

邦画は基本的に観ない、洋画党ですが、今年封切られた作品は年初のオスカー作品が
どうしても強い感じです。ゴールデンウィークに行きたい映画が少なかったように思い
ます。私個人としては去年より観た本数は減りましたが、映画館にはまあ、行ったほうかな。

シネコンなので、単館上映でいい映画っぽいなあ、と思っていてもあえてパスしてしまう
こともままありますし、基本、男の子映画が好きなので、どうしてもそちらに甘くなることを
お断りしておきます。


では、まず劇場で観た作品から・・・
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①「英国王のスピーチ」
②「ブラック・スワン」
③「リアル・スティール」

④「マネー・ボール」
⑤「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」
⑥「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」
⑦「カウボーイ&エイリアン」
⑧「ヒア・アフター」
⑨「ザ・タウン」
⑩「RED」

以下普通・・・
「世界侵略 ロサンゼルス決戦」
「ソーシャル・ネットワーク」
「スーパー8」
「タンタンの冒険~
「コンティジョン」
「ツーリスト」

<劇場版選評>
個人の好みが激しくてすみませんw。
上位2作品はまあ納得していただけるのではないでしょうか。それからは「男の子系」の
映画、アメコミ系が並びます。本来は大好きなクリント・イーストウッド作品が上位に
来るのですが、スピリチュアルな世界のイーストウッドにどうしてもついていけません
でした。作品としては佳作なんですけどね。
評判だった「スーパー8」や「ソーシャル・ネットワーク」は個人的には期待したほどでは
無く、個人的な好みのべクトルが違うということでしょうか。

中でも掘り出し物は「リアル・スティール」。もうこれこそ「男の子系」の映画で、
単純なんですが、きゅんと来ちゃいました。「タンタンの冒険」は映像は素晴らしかった
けど、物語としてはどうかな、という出来。「MI4」「トランスフォーマー」も、映像が
良かった。活劇としての映画が大好きな私にはとても満足でした。
来年は早々にイーストウッド、そしてスピルバーグ作品が控えているので期待したい。

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<劇場以外で観た作品で印象深かったもの。凄く古いもの、すでに評価の定まったものもあり>

・「ドライビング Miss ディジー」
・「シッピング・ニュース」
・「96時間」
・「縞模様のパジャマの少年」
◎「アイ・アム・サム」
◎「プライド&グローリー」
◎「幸せはシャンソニア劇場から」
・「第17捕虜収容所」
◎「ファーゴ」
◎「三人の妻への手紙」
・「愛と哀しみの果て」
・「アウト・オブ・サイト」
・「パリより愛をこめて」
・「エニグマ」
◎「月に囚われた男」
・「カティンの森」
・「マイレージ・マイライフ」
◎「オーケストラ!」
・「アイアンマン2」
・「ダウト~偽りの代償」(劇場未公開)
・「JFK」
・「フローズン・リバー」
・「告白」(邦画)
◎「クレイジー・ハート」
・「ウディ・アレンの夢と犯罪」
・「人生万歳!」
◎「フォーン・ブース」
・「キンキー・ブーツ」
・「マイ・ブラザー」
・「デート・アンド・ナイト」
・「十三人の刺客」(邦画)
・「理由なき反抗」
◎「ミュージック・オブ・ハート」

以上。特に面白かった、感動した作品には◎。
by jazzyoba0083 | 2011-12-31 23:02 | Best of 2011 | Trackback(53) | Comments(2)

●「幸せがおカネで買えるワケ The Joneses」
2009 アメリカ Echo Lake Productions,96min.<日本未公開>
監督:デリック・ボルテ
出演:デヴィッド・ドゥカヴニー、デミ・ムーア、アンバー・ハート、ベン・ホーリングスワースほか。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なんでこれが未公開なのかな。とても面白かった。テンポも良く、まあどこかビックコミックに
出てきそうなお話だけど。
「ニセ家族でQVC」見たいな感じで、会社に雇われた4人が家族を作り、小金持ちがいそうな
住宅街に引っ越してきて、人があこがれるライフスタイルを、見せびらかすことにより、関連
商品を売る、という話。 実際にこういう売り方ありそうで、リアルな感覚でも楽しめる。

人はどうしても他人と自分を比べて価値を見出すところがあるのでそこを上手くついた商売
なのだ。これまで映画でありそうでなかったテーマ。目の付けどころが良かった。
上映時間も短くて良い。このころまでのデミ・ムーアもちゃんと見れたのにねえ。
クルマはアウディが全面的に協力している。
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<ストーリー>
ジョーンズという一家が新興住宅街にやってきた。一家は隣人や学校の仲間たち、美容院の
客らを通じて友達を増やしていく。そして父親はゴルフ場で、新しいクラブやサングラス、
ウェアなどをさりげなく、「これいいんだよ」とか言って、仲間に欲しがらせる。
妻は、美容院に化粧品を売り込んだり、家で開くパーティーで冷凍食品を、娘は学校で
化粧品を、息子も学校でゲーム機やスポーツ用品を、さりげなく見せびらかして
買わせていく。ときどき会社の偉い人がやってきて、それぞれの売り上げがどのくらい伸びて
いるかを示していく。

父親のスティーブは、元はアリゾナのプロゴルファーになりそこねた自動車販売員だった。
しかし、他の三人に比べるとどうも売り上げが伸びない。そこで妻がいろいろと知恵をつけたり
シチュエイションを整えたりする。すると彼の売り上げも急上昇し、ボーナスに高級車を
あてがわれる。 ニセ家族をしていても、個人としてはそれぞれ生身の人間。
娘は、妻の友人の夫と不倫関係になる。スティーブも仕事で嘘とはいえないものの、
ダマシに似た手法で商品をうる手法に疑問を感じていたが、妻役のケイトを本当に愛して
しまった。やがて、息子役の青年がゲイであることが分かったり、不倫していた娘が相手に
こっぴどく振られたり、次第に本当の家族のような関係が生まれてくる。
成績が上がったことで、会社からステイィーブは、「アイコン」とよばれるトップファミリーの
父親役にスカウトされるが、問題はあるけど、僕には良いチームがいる、といて断って
しまう。
やがて、スティーブとケイトは結ばれ、愛するようになる。
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しかし、隣人のラリーは、スティーブにあこがれ、借金をしてスポーツカーを買ったり、見栄の生
活に嵌ってしまった。彼の妻は化粧品のセールスなのだが、やがてカネがなくなり、スティーブを
罵倒した揚句、自宅のプールで自殺してしまう。

集まった住人に、自分たちの本性を暴露してしまう。ラリーの妻に横面を張られるスティーブ。
他の3人は、そそくさとクルマでどこかに行ってしまう。
その3人は、他の街で新しい父親役を得て、また同じやり口の商売を始めていた。

そこへ、スティーブが現れる。彼はケイトに愛を告げ、リアルな世界に戻って僕と暮らそう、と
誘うが、彼女はニセ家族のもとに戻る。娘役に「思われてしまったのね」と言われるとたまらなく
なり、彼女は彼の後を追う。
悄然とケイトらの家から歩いて去るスティーブの後を、ケイトはクルマで追い付き、彼を乗せ、
スティーブの実の父親が暮らすテキサスに、一緒に行こう、と告げるのであった。

現代は、「ジョーンズ一家」という意味だが、邦題が軽い。軽いコメディみたいに見えちゃう。
結構考えさせられるシリアスなドラマだ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-29 23:00 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(1)

質屋 The Pawnbroker

●「質屋 The Pawnbroker」
1964 アメリカ Landaw Company,116min.
監督:シドニー・ルメット
出演:ロッド・スタイガー、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ブロック・ピータースほか
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<★★★★★★★★☆☆>
<感想>
「Living Dead」 生ける屍・・・見終わって最初に思い浮かんだ言葉。もちろん劇中にも
出てくるが。クリスマスイヴに見る映画として、妥当かどうかは悩ましいが(苦笑)、
重く、かつ台詞に含蓄のある言葉がたくさん出てくる。

解説によれば、ユダヤ人をこういう角度で取り上げたのはアメリカ映画史上初めてだそうだ。
人種を描いた作品ではあるが、宗教との兼ね合い、人生の価値観という重要なテーマが
グイグイと迫ってくる。

つまりは、ホロコーストを一家の中で一人生き抜き、NYでギャングの下で質屋を経営している
ユダヤ人が、収容所や、一家が惨殺されたことが、トラウマとなりフラッシュバックしてくる
人生。 自らの殻に閉じこもり、友人を作らず、再婚もせず、「生きる屍」となり「金」を
万能と語ることを隠れ蓑として生きている、そんな男の話だ。

彼の質屋に採用されるラテン系の青年Jesus(イエスだが、映画では違う発音をしていたと
思う)は、まじめな青年で社長に金儲け術を教えてもらおうとするが、悪い仲間と売上金を
奪う強盗を計画、仲間が銃で脅すところを「撃つな」と飛び込み、自らが撃たれて絶命する。

主人を慕ってくれた青年を見殺しにしてしまったこと、青年はイエスのメタファーであり、
主人が後悔の念にかられ、メモ差しのピンを自らの手のひらにつきとおすのは、
十字架刑の再現である。 自らの神を見殺しにしてしまった彼は、町中に悄然とさまよい
でるのであった。

「ユダヤ人」とは何か。「ホロコースト」とは何か。「人生と金」とは何か。「人は人と交わらずに
生きられるのか」など、考えざるを得ないのだ。
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ロッド・スタイガーはこの作品でオスカーにノミネートされ、ベルリン国際映画祭で主演男優賞を
獲っている。ことほどの名演技だ。特に、質屋にやってくる、それぞれの事情を抱えた客との
会話、それに対して、希望金額の数分の1しかに査定しない「ケチ」ぶりが興味深い。

1964年の映画のスタイルが超短いフラッシュバックの挿入といい、ドキュメンタリータッチの
映像といい、クインシー・ジョーンズの音楽といい、すべて出ている、と言えるかもしれない。
あえてモノクロをチョイスしたのは、色を出すことでの映像の意味を殺しておきたかったからだと
感じた。

<ストーリー>
「若くして死んだアメリカの小説家エドワード・ルイス・ウォーラントの、2作目の小説を、
デイヴィッド・フリードキンとモートン・ファインが脚色、「グループ」のシドニー・ルメットが監督に
あたった。
撮影は「グループ」のボリス・コーフマン、音楽は「冷血」のクインシー・ジョーンズが担当した。
出演は「夜の大捜査線」のロッド・スタイガー、「ラインの監視」のジェラルディン・フィッツジェラルド、
「野良犬の罠」のブロック・ピータース、プエルトルコ生まれの舞台俳優ハイメイ・サンチェスほか
ニューヨークの舞台人たち。製作はロジャー・ルイスとフィリップ・レインジャー。

ソル・ナザーマン(ロッド・スタイガー)はニューヨークの貧民街で質屋を営んでいる。
かつてポーランドで大学教授だったが一家は大戦中ナチの強制収容所に入れられ、言語に
絶する苦しみの中で妻子は殺された。

今は、妻の妹や、その家族と一緒に何不自由なく暮らしていたが、心はいつも孤独だった。
死んだような彼の店に毎朝、生気を吹きこむのは助手のジーザス(ハイメイ・サンチェス)だ。
プエルト・リコ生まれの元気な若者で、ゆくゆくは質屋経営をしたいと考えている。

ところでソルのスポンサーは自称紳士のロドリゲス。実は彼はスラム街のボスで質屋の店は
彼の隠れみのだった。ある日ソルの店に毛色の変わった訪問者があった。マリリンという女性の
社会福祉事業家だ。ソルにも仕事に一役買ってもらおうと説得に来たのだが彼は拒絶した。
だが彼女には心ひかれた。しかし彼女とかかわり合いになることは世の煩わしさに巻き込まれ
ることだ。彼は恐れた。

一方助手のジーザスは街で知り合った3人のチンピラにそそのかされ、自分の勤める店に
強盗に入るはめになった。というのは彼自身も金が欲しかったし、尊敬するソルの「世の中、
金がすべてだ」という言葉に深い驚きと絶望を感じたからだ。
その日は、ロドリゲスから金の届く日だ。一方ジーザスの恋人メイベルは、この計画を知り、
ジーザスの身を救うため1人でソルを訪れた。愛する男のために体で金を作ろうとしたのだ。
だが目の前に投げ出された彼女の体から、ソルが感じとったのは、かつて妻が、彼の目の前で
ナチの犯されたいまわしい記憶だった。
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1949 Buick Super, from the movie.

そして、その夜強盗が行われた。だが、その夜に限ってソルは金庫を開けなかった。
しびれをきらした3人組はジーザスの合図を待たずに店に押し入り、ソルを脅迫。彼が拒むと、
3人組はピストルを発射した。とっさにジーザスはソルをかばい、彼の身代わりになって死んだ。
この事件は、ソルのかたくなな心を溶かした。彼は収容所以来、初めて人間を信頼する気持ちに
なった。」(goo映画)

ストーリー解説の最終段、こんな簡単な説明では言い切れない。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-24 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)

マチェーテ  Machete

●「マチェーテ Machete」
2010 アメリカ Overnight Films,Troublemaker Studios,105min.
監督:イーサン・マニキス、ロバート・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、スティーヴン・セガール、リンジー・ローハン
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
「Mission Impossible:Ghost Protocol」に次いで観たのがこいつとは!!これは
コメディか?アクションか?スプラッタか?評価が難しい映画だなあ。出ている人は物凄いん
だけど、自分の心に正直に従えば、超B級。本来★は5つ以下だと思うけど、観きってしまった
ことにプラス1つ。 こいつは真剣に観てはいけない類の映画ですな。
始めの頃、止めようかと思ったけど、何となく引き込まれていた。バカバカしいにも程がある
映画なんだけど、アメリカの場末の映画館で、ヒューヒューいいながらアメリカ人は観ているんだ
ろうな、こういう映画、と、勉強のために観て見ました。
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allcinmaでもIMDbでも結構評価高いんだけど、こういうタイプの映画が好きな人が観る訳だから
高いのは当たり前か。デニーロも、アルバも、セガールも良く出たなと思ったよ。脚本みたら
尻ごみするんじゃないかな、このクラスの俳優は。ギャラが良かったのかな。
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マチェーテとはメキシコの山賊が持つナタのこと。首が飛び、血しぶきが飛び、人が血を吹いて
吹っ飛び、裸の姉ちゃんは出てくるわ、話の根本がメキシコルートの麻薬の話だし。
笑えるのは、敵の腸をロープがわりにして窓から脱出するところとか、イタ車で、国境私設護衛団に
殴りこむとか、死んだと思ったM・ロドリゲスが独眼竜になってほとんど裸なスタイルで登場するかと
思えば、デニーロの参謀の娘はシスターの格好してマシンガンぶっ放すはで・・・。
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シャレから生まれた映画とはいえ、ここまでの俳優を使い、この出来あがりっぷり。
「お前ら、真剣に観賞しようと思うなよ!」と監督がにやにやしながら作っているのが判るなあ。

<ストーリー>
 「ロバート・ロドリゲス監督が盟友クエンティン・タランティーノと組み、B級映画へのオマージュと
して撮り上げた二本立て映画「グラインドハウス」。
本作は、その中で上映するためだけに製作された架空の映画の予告編「マチェーテ」を、
ロドリゲス監督自ら豪華キャストを贅沢に起用し実際に長編映画として完成させたバイオレンス・
アクション。
主演は「デスペラード」「スパイキッズ」シリーズはじめロドリゲス作品には欠かせないコワモテ俳優、
ダニー・トレホ。共演はスティーヴン・セガール、ミシェル・ロドリゲス、ジェシカ・アルバ、ロバート・
デ・ニーロ。また、多くのロドリゲス作品で編集を手掛けてきたイーサン・マニキスが共同監督として
監督デビューを飾った。
 
麻薬王トーレス(セガール)によって愛する家族を殺されたメキシコの元連邦捜査官マチェーテ。
(トレホ)今はアメリカのテキサスで不法移民に身をやつし、復讐の時を待っていた。
ある日、彼は謎のビジネスマンからその腕っ節を見込まれ、高額の報酬と引き換えに不法移民の
弾圧を目論む悪徳議員マクラフリン(デニーロ)の暗殺を依頼される。
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しかしそれは、不法移民排斥を有利に進めるために仕組まれた巧妙な罠だった。なんとか窮地を
脱したマチェーテは、タコスを販売しながら不法移民を裏で支援する女トラック運転手ルース(M・
ロドリゲス)と銃の扱いはお手の物の聖職者パードレ(=マチェーテの兄)の助けを借り、
復讐へと乗り出す。
一方、アメリカ移民局の美人捜査官サルタナ(アルバ)は、マチェーテに疑いの目を向け近づいて
いくのだが…。」(allcinema)

寝っ転がってお気楽に観るべき映画ではある。「お笑いバイオレンス・エロ・スプラッタ・アクション」と
でも申し上げておきましょうか。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-19 22:45 | 洋画=ま行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル Mission Impossible-Ghost Protocol」
2010 アメリカ Paramount Pictures,Skydance Productions,Bad Robot,.133min.
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン、ミカエル・ニクヴィスト他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
星は7,5かな。面白かったけど、私にとっての最大の欠点は物語の大きな構造は判っても
中くらいの筋が追えなかったこと。女性エージェントや、分析官の周囲にまつわるサイド・
ストーリーはきちんと判って、伏線も生きていたのに、肝心の核爆弾で世界を支配するという
ところが今一つきちんと整理できなかった。一所懸命字幕を追っていたのだけれど。

たしかに133分、冒頭ブダペストのあるエージェントの殺害から、ラストのサンフランシスコでの
チームでの乾杯シーンまで、まあ、これでもかこれでもかのアクションと駆け引きのシーンの
ラッシュで、息つく暇もなく、一気に観切ることはできて面白かったが。どちらかというとちょっと
サービス過剰だったなかな。

要するに、核で世界を支配する悪と対決しつつ、自らのクレムリン爆破の濡れ衣を、3人の仲間
たちと、ITとアクションを駆使して解決する、ということで良いのかな。

それにしても、これまで全作観ているが、「これでもか」精神は4作目が最高であることは確か。
全編のテンションの張り方と、大・中・小とあるプロットの流れも、私は不覚にも追い切れなかったが
おそらく、シリーズ最高といえるのではないか。

ブダペストの女性エージェントの恋人が女性暗殺者に殺されるところ(ここにも伏線)、
ロシアの刑務所からの脱走、将軍に変装してのクレムリン潜入と大爆発、ハントにかかる
疑惑、IMFの解体、しかし長官(殺されちゃう)の指示で、核テロリストの暴走を止めつつ
自分の濡れ衣を晴らそうと、女性エージェント、分析官、IT技術者と4人のチームで
挑む。舞台はドバイの超高層ビルであり、ムンバイである。もちろんカーチェイスもある。
とにかくアクション(場所の設定も含め)のお楽しみ要素は何でもありというてんこ盛り状態を
堪能できるだろう。
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さまざまなガジェットの登場もスパイスになっている。BMWのコンセプトカー、i8まで出て来て
しまうのだから。
だけど、最大の?は、ロシアの原潜が偽の指令で発射した核ミサイルがサンフランシスコに
飛んで行くのだがNORADは何をしていたのかな? 日本、欧州のの偵察衛星は何をしていた
のかな???

ラストのカタルシスの取られ方も、観終わって席を立つ時の清々しさに繋がっているサービスが。
ミシェル・モナハンが出てくるのだが、判る人には判るだろう。そこにはジェレミー・レナーの
伏線が生きているのだが。
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まとめ・・・面白い。ただ話が複雑な部分があり、ストーリーが見えづらいところがある。登場人物の
名前を追っかけるのにも一苦労だった。それ以外は、ハリウッドのサービス精神満載の
娯楽アクション大作とえいるだろう。133分は長くない。 お勧めです。

<ストーリー>
「 往年の人気TVシリーズをトム・クルーズ主演で映画化した大ヒット・アクション
「ミッション:インポッシブル」シリーズの第4弾。
爆弾テロ犯の濡れ衣を着せられたイーサン・ハントとそのチームが、組織の後ろ盾を失いながらも
事件の黒幕を突き止めるべく世界を股に過酷なミッションに挑む姿を圧倒的なスケールで描き出す。
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共演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー、「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグ、
「プレシャス」のポーラ・パットン。監督はこれまで「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしい
レストラン」などアニメ作品を手がけ、これが実写初挑戦となるブラッド・バード。

 ロシアの中枢クレムリンで爆破事件が発生し、何者かの陰謀によって、その容疑がIMF
(米国極秘諜報機関)のイーサン・ハントとそのチームにかけられる。
米国大統領は政府の関与を否定するべく“ゴースト・プロトコル”を発令、イーサンのチームは
IMFから登録を抹消されてしまう。
政府に見捨てられたイーサンたちは、孤立無援の中で事件の黒幕を追い、さらなる核による
テロを未然に防ぐという過酷なミッションの遂行を余儀なくされる。そんな中、世界一の高さを誇り、
最新のセキュリティシステムで守られたドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”で黒幕たちの
取引が行われることをかぎつけたイーサンだったが…。」(allcinema)
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ブルジュ・ハリファでの超高層アクションが予告編にもなっている見どころの一つだが、これも
あくまでも1つ。他にも、トムのカッコいい、(都合のいい?=爆)アクションはあちらこちらに!
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-18 12:10 | 洋画=ま行 | Trackback(22) | Comments(0)

●「ホワイトハンター・ブラックハート White Hunter Black Heart」
1990 アメリカ Warner Bors.Pictures,Malpaso Productions,.112min.
監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ジェフ・フェイヒー、ジョージ・ズンザ、アルン・アームストロング他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
イーストウッドファンとしては、中の上位の作品な感じ。プロデュースもした、ということは、
イーストウッドという人、頑固一徹の信念の男が好きなんだな。こういう人物を描く作品、
多い。自らが演じて描かれる、オスカー映画「アフリカの女王」を監督したジョン・ヒューストンの
映画や人生に関する一本通った哲学。脚本家ピートとの会話が、結構、味わい深いというか
教訓に富んでいて、なるほど、と思う。
映画は簡潔に、なんて下りは、原作にあるのだろうけど、イーストウッドの映画論と合致して
いるのだろう。 自分が希望してアフリカまで来て映画を作ろうとするわけだが、象を撃つことに
執心して、プロデューサーや脚本家をハラハラ、イライラさせる。
どうしても、クランクインの前に象を撃ちたい、とこだわったのは、象が何かのメタファーだった
のだろうことは判るのだが、結局、眼前の象を、彼は撃つことは出来なかった。
ここは何をいいたかったのかな。
直情径行にして破滅型と思われていたジョンが、実は何かから決別したかったその覚悟を
象を撃つことに求めていたのだろうか。 何か、とは何か。
ピートがこの世の気高い生き物、象を撃つのは犯罪だ、と迫るのに対し、「いや犯罪どころか
罪だ。だから象を撃つのだ。何故か判るか、判るまい、私にも判らんのだ」と意味不明に
なってしまう。

そう、ジョンにとって象を撃つことは何を象徴していたのだろうか。
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アフリカの女王は観たけど、その裏にこんなドラマがあったのか、と思い、興味深かった。
カメラワーク、編集も宜しいのではないか。

<ストーリー>
「映画「アフリカの女王」とその監督ジョン・ヒューストンをモデルに、“象狩り”に憑かれた
映画監督を描いたイーストウッドの力作。
1950年代、黄金期のハリウッド。多くの負債を抱えながらも、自分の気に入った作品しか
撮らない映画監督ジョン・ウィルソン。新作の撮影のために、若き脚本家ピート・ヴェリルと
共にアフリカへと旅立つが、ウィルソンの本当の目的は野生の象を狩ることにあった。

現地人ガイドを案内に早々と象撃ちを始めるウィルソンに、脚本を進めることが出来ない
ヴェリルは苛立ちを隠せない。やがて脚本が完成しないまま、現地にはプロデューサーの
ランダースをはじめ多くのスタッフや俳優たちがやって来るが、ウィルソンは撮影を
放棄してしまう…。
 
 映画は、天才肌の監督のわがままさや気骨のある行状を、美しく捉えたアフリカの自然を
背景にエピソードで追うだけで、そこに明確なテーマも派手な見せ場も持ち込まないが、
それでいて忘れ難い魅力を放ち続けている。
多分にそれは役者としてのイーストウッドの魅力が大きいのだろうが、それは、淡々として
力強い演出で作品を支えた監督イーストウッドがあればこそである。
ラストの数分間はそのイーストウッドの二つの顔が最大限に効果を発揮した名シーンとなった。
「アフリカの女王」の脚本家ピーター・ヴィアテルの原作をヴィアテルとジェームズ・ブリッジス
(「チャイナ・シンドローム」の監督)とバート・ケネディ(「夕陽に立つ保安官」などの娯楽西部劇
監督)が共同で脚色したのも興味深い」(allcinema)
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「ハリウッド黄金時代の1950年代。カリスマ的な映画監督、ジョン・ウィルソン(クリント・
イーストウッド)。彼の撮るべき映画はプロデューサーとも観客とも関わりなく彼の胸の内に
しか存在しない。
プロデューサー、ランダース(ジョージ・ズンザ)と衝突を繰り返しながらも巨額の負債を抱える
ウィルソンだが、現在頭にあるのはアフリカで牙象を撃つことだけだった。
脚本家ピート・ヴェリル(ジョフ・フェイ)と共にストーリーを考え、ついに念願のアフリカ・ロケに
旅立つ。しかしウィルソンにとって映画はあくまで手段、脚本も殆んど進まぬまま現地人の
ガイド、ライサー(エドワード・チューダー・ポール)を案内に象撃ちに行ってしまい、夜ホテルでは
人種差別主義の支配人を相手に喧嘩を演じてみせる。

そんなウィルソンを友人として心配するヴェリルは、ウィルソンの行動を逐一報告するユニット・
マネージャー、ロックハート(アラン・アームストロング)にスパイは止めろと警告するのだった。
しかしついに脚本も完成しないままキャスト、そしてランダースが到着。
その頃既にかなり強迫神経的になっていたウィルソンは予算をかけたロケ・セットを放棄、
奥地で皆を待ち構えていた。

業を煮やしたランダースの命令によってどうしても撮影を開始しなければならないという日に
突然の大雨。ウィルソンはすぐさまトラックに飛び乗り象狩りにゆき、ヴェリルも後を追う。
そしてそこで彼らは本物の牙象を目の当たりにする。が、子を守ろうと猛り狂う母象の牙に
刺され現地ガイドのキヴが死ぬ。突然の出来事にショックを受けたウィルソンはふらつくように
現場に戻り、撮影開始を告げる。スター女優のケイ・ギブソン(マリサ・ベレンソン)が立ち、
カメラが廻り始める。ウィルソンはうめくように声を発する。「アクション」と。」(goo映画)

現代は「白人のハンター、悪魔の心」と、現地のアフリカ人が白人たちを指して言う言葉。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-17 23:00 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ふたたび~Swing me again~

●「ふたたび~Swing me again~」
2010 日本 GAGA、松竹 111分
監督:塩谷俊
出演:鈴木亮平、MINJI、青柳翔、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男、渡辺貞夫、古手川祐子
   陣内孝則、財津一郎

<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
今なぜハンセン氏病だった老トランペッターの話なんだろう。
話としては悪い話ではないのでけちをつけるつもりもないけど、映画と
してどうか、といわれると、ご覧の★の数となる。
なんなんだろう、物語性が希薄なのかなあ。

主人公は学生時代に花形トランペッターとしてレコードも出した貴島健三郎(財津)と
そのジャズ仲間。しかし貴島は、ハンセン氏病を病み、恋人とも判れ隔離病棟へと
収容された。それから数十年が流れた。

貴島の孫、大翔も、トランペットを吹く。やがて彼と祖父健三郎がかつてのメンバーを
訪ねて歩くロードムービーとなっていく。

ラストは、神戸の有名なライブ会場で全員が揃っての演奏。これを仕上げなくては
死ねない、とでいうような最後の炎であった。

<ストーリー>
「50年の時を経て仲間との約束を果たそうとする元ジャズ・トランペッターと
その孫がたどる旅を、往年のジャズナンバーと共に描く心温まるロードムービー。
旅を通じて仲間との友情や家族との絆が描かれ、人生に今一度向き合う主人公の姿が
胸に迫る感動作だ。突然現れた祖父に巻き込まれるように旅をする孫を演じるのは、
テレビドラマ等で人気急上昇中の鈴木亮平、ハンセン病に冒されて50年以上もの
隔離生活を強いられた祖父を名優・財津一郎が演じている。
そのほか、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男など、ジャズと縁の深いキャストたちが
名演奏を聴かせてくれるのが嬉しい。さらに、渡辺貞夫の圧倒的なサックス・
パフォーマンスも見どころだ。

神戸。大学のジャズサークルでトランペットを吹いている貴島大翔(鈴木亮平)は、
密かに“COOL JAZZ QUINTETTE”というジャズバンドに憧れていた。
それは、たった1枚のLP盤を残して忽然と姿を消してしまった幻のバンドであった。

大翔は家に保管されていたコレクションの中に偶然そのLPを見つけ、熱烈なファンに
なったのだ。ある日、大翔は父・良雄(陣内孝則)から、亡くなったと伝えられていた
祖父がまだ生きており、ハンセン病療養所から50年ぶりに戻ってくると聞かされる。
だが、大翔は生まれて初めて会う祖父・健三郎(財津一郎)との接し方が分からず、
会話もままならない。ところが何の気なしに聴かせた1枚のレコードに、健三郎の
表情が一転。
健三郎は“COOL JAZZ QUINTETTE”のトランペッターだったのだ……。そんな中、
健三郎は50年前のバンド仲間を探したいと、家を出て行ってしまう。
ところが、巻き込まれるようにして大翔はこの旅に同行することとなり、健三郎の
かつてのバンドメンバーを訪ねる形で、神戸から京都、和歌山へと向かうのだった。

50年ぶりの再会に戸惑いながら健三郎の訪問に喜び、泣き、笑い、興奮する友人たち。
そんな中、野田百合子(MINJI)という一人の女性の存在が明らかになる。
彼女は“COOL JAZZ QUINTETTE”のピアニストで、ハンセン病の健三郎の子供を
産んだことで家族からも子供からも引き離され一人寂しく死んでいったのだという。
実は、健三郎がいちばん会いたかったのはこの女性、即ち大翔の祖母だった。

大翔は、この旅を通して祖父から父を経て自分へと繋がる家族の絆を知るのであった。
二人の旅が終わりを迎える頃、思いがけないサプライズが待っていた。
神戸のジャズクラブ“SONE”で、50年間果たせなかった“COOL JAZZ QUINTETTE”の
ライブを実現できることになったのだ。そして今、バンドのラストステージが
幕を開けた……。」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2011-12-15 22:55 | 邦画・新作 | Trackback(1) | Comments(0)

●「エクスペリメント The Experiment」
2010 アメリカ Inferno,Magnet,Stage 6 Films,97min.
監督:ポール・T・シュアリング
出演:エイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウィティカー、カム・ジガンディ他

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
本当にあった話に基づいているが、リアリティがあまり感じられなかった。
結局、人間性悪説に基づき、役割が人格を形成する、という心理実験の
恐ろしさを描こうとしたのだろうけど、詰めの甘さがいろいろあって、
全体が散漫になってしまった感じがした。一つ一つのエピソードが
物語めいてしまっているからかな。最後のバスの中はの光景は面白かった
けど。囚人と看守をある時点で入れ替えてみれば面白かったんじゃ
ないかな、などと思ったりもした。

<ストーリー>
「1971年にアメリカのスタンフォード大学で行なわれた“スタンフォード大学
監獄実験”をモチーフにして製作された本作。普段抑圧された生活を送っている
人間が、看守という囚人を抑圧する側に回ったことで“規律を守るため”という
名目のもと、冷酷な行ないを平気でするようになっていく姿は衝撃的だ。
この看守役として凄まじい演技を見せるのは、オスカー俳優のフォレスト・ウィテカー。
物語前半、中盤、最後の表情のコントラストに注目して欲しい。
そして、もう一人のオスカー俳優、エイドリアン・ブロディが囚人役のリーダーを演じ
迫真の演技を見せている。監督はドラマ「プリズン・ブレイク」の企画・製作総指揮を
務めたポール・シェアリング。

ドイツ映画「es[エス]」の元ネタにもなった“スタンフォード大学監獄実験”を、
テレビドラマ『プリズン・ブレイク』製作総指揮・脚本のポール・シェアリングが
映画化した心理スリラー。出演は、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー。

失業したばかりのトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)は、参加した反戦デモで
出会ったベイ(マギー・グレイス)に恋をする。トラヴィスに惹かれたベイは
インド旅行に誘うが、トラヴィスは旅費に困る。そんな折トラヴィスは、14日間の
実験に参加して日給1000ドルという高報酬の求人広告を見つける。

説明会では、『安全だが、人権を侵害する可能性がある』という。トラヴィスは
選考を受け、24人の男ばかりの被験者の1人に選ばれる。他の合格者は、
人当たりの良いバリス(フォレスト・ウィテカー)、気弱で冴えないグラフィック・
ノベルライターのベンジー、女好きのチェイス、元受刑者という過去を隠している
ニックスなど。

24人の被験者は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡で終日それぞれの役割で
振る舞う。監視カメラが彼らの行動を観察し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。
ランプが点灯すると実験は中止され、報酬は支払われないという。
トラヴィスは囚人役、バリスは看守役に選ばれる。実験初日、囚人たちのバスケット
ボールが看守に当たったことから、両グループに緊張が走る。
2日目、規則にのっとり食事を残さないよう強要されたトラヴィスが、囚人たちを
扇動して騒ぎを起こす。それが看守側の逆鱗に触れ、バリスのリーダーシップのもと、
体罰が暴力すれすれのレベルに引き上げられる。バリスは人が変わったように、
トラヴィスの頭を剃るなど屈辱的な罰を考え、行っていく。トラヴィスは看守側の
攻撃に屈せず、理性を保とうとこらえる。対立はエスカレートしていくが、赤ランプは
点灯しない。やがて、誰も予想しなかった悲惨な事件が起こる。」
(goo映画)

最後に金を貰って彼女の待つサンフランシスコへ旅立つトラヴィスだったのだが、
この実験はこれで成功した、ということなんだろうな。失敗なら金は払われない訳だから。
役割が人を変えていくという設定は面白いけど、今ひとつ重みを感じられなかったのが
残念だ。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-14 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「シリアスマン A Serious Man」
2009 アメリカ Focus Features,Studio Canal,Rerativity Media,106min.
監督・製作:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:マイケル・スタールバーグ、リチャード・カインド、フレッド・メラメッドほか。

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
コーエン兄弟のテーマである「不条理」な「不幸」が「ユダヤ社会」で
繰り広げられる。冒頭の昔話(ロシア語)でびっくりするが、それが
何の「メタファー」であったのかは、未だに判らない。
主人公の日常は、小さい不幸を内在して進んでいて、それが2週間に吹き出てくる。
そして、ラストの絶望的な医師からの一言・・・。
例によって、「観客打ちゃり型」のコーエン兄弟らしい終わり方だ。何が言いたいのか
ユダヤ教に根ざした何かがあるのかは、判らない。でも面白かった。それが
コーエン兄弟の作品なんだな。
「真面目すぎるほど真面目な主人公」にこんな不幸の嵐と結末があっていいのか、神は
どこにいるのか?といいたくなるだろう。
冒頭から現代への変換シーンでヘブライ語の教室でラジオを聞いている主人公の長男。
流れいるのはジェファーソン・エアプレイン「あなただけを」なのだが、これが
キーになっている。

<ストーリ>
『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞に輝いたコーエン兄弟の新作は、
次から次へと災難に見舞われる平凡な男の姿をシニカルに描いたブラック・コメディ。
アメリカ中西部のユダヤ人コミュニティーの中で、大学教授の男の身のまわりに起こる
不条理な小事件の数々が、コーエン流のシュールなユーモアで語られるのが最大の魅力だ。

“部外者”には時に滑稽に思えるユダヤ人たちの習慣も興味深い。主演のマイケル・
スタールバーグを始めとする出演陣は、みな馴染みのない顔ばかり。
しかしながら、ミネソタ州出身のコーエン兄弟の自伝的要素が込められていることが
想像できる本作こそ、彼らの渾身の一作と言えるかもしれない。

1967年。アメリカ中西部郊外の住宅地にマイホームを構えるラリー(マイケル・
スタールバーグ)は、地元の大学で物理学を教える平凡で真面目な中年のユダヤ人。
だが彼の家族はそれぞれ秘密や問題を抱えていた。ラリーの兄アーサーは無職で無気力、
居候中のラリーの家から出て行く気配が全くない。
ラリーの娘サラは、鼻の美容整形を密かに目論んでおり、息子ダニーは、乱暴者の
同級生にマリファナ代金を支払えず、ぼこぼこに殴られるのではないかと脅えている。

そんな中、ラリーが落第点をつけたアジア系学生が不満を表明、現金入りの封筒を
ワイロとして研究室に置いていく。帰宅すると、妻ジュディス(サリ・レニック)が
別れ話を切り出し、離縁状を書いてほしいと告げてくる。
既に彼女は再婚を考えており、しかも相手はラリーの友人サイだという。

さらに大学にはラリーを誹謗中傷する匿名の投書が届いていることも発覚。
ジュディス、サイとの初めての三者会談では、家を出て行ってくれと言われて唖然とし、
アーサーと共にモーテル暮らしをするはめになる。ワイロ学生の父親からは、
名誉毀損で訴えてやると抗議を受け、ラリーは地元コミュニティーの指導者である
ラビに助言を請うことにした。しかし応対した若い下位ラビは、珍妙な“神の存在の
感じ方”を力説するばかりでさっぱりピンと来ない。

ダニーからの電話を受けて自宅に戻ると、ジュディスが号泣しており、何とサイが
交通事故で死亡したのだという。住宅ローン、モーテルの宿泊代金、弁護士への相談料、
故障した車の修理代に加え、サイの葬式費用まで負担することになったラリー。
苦悩深まるラリーの唯一の慰めは、不気味なまでにセクシーでミステリアスな隣人、
サムスキー夫人から勧められたマリファナによるトリップ体験だった。だがそんな
ラリーにさらなる巨大な不運が襲いかかる……。」

雪だるま式に膨らんでいく他人の不幸を笑ってはいけないが、身につまされるブラックな
笑いが浮かび上がってくるのだ。
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by jazzyoba0083 | 2011-12-13 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ダンテス・ピーク Dante's Peak」
1997 アメリカ Universal Pictures,Pacific Western,109min.
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン、ジェイミー・レネー・スミス、ジェレミー・フォレイ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ちょいとテレビドラマのような感覚。007のブロスナンとターミネイターのリンダが出てるから
ということで見始めた、ディザスター物であるが、話が単純なので、そこそこ見られたけど、
傑作というほどではなく、肩の凝らない(凝るか=苦笑)娯楽ものとして見て戴ければOKか。

噴火する山や火砕流に襲われる町、決壊するダムなど、当時のVFXというかCGレベルでは
良くできているのではないかな。不自然な感じはなかった。
まあ、ブロスナンと、リンダはやがて結ばれるだろうしそれがカタルシスの1つだろうなというのは
見始めてすぐわかる。しかし、火砕流の中をタイヤが焼けてしまい、スチールのホイルだけで
走るクルマだけど、ガソリンに引火しないのかな?

<ストーリー>
父ちゃんが出奔してしまい、女でひとつでカフェを営業しつつ市長をしているリンダ。その町の
後ろには旧火山ダンテの山が控えている。この町では最近大型リゾート開発が進んでいた。
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そんななか、火山の活動の兆候を得た火山学者(かつて恋人を火山研究で亡くしている)
ブロスナン演じる火山学者とその一行が、町にくる。
パニックを起こしては行けないので隠密に調査するが、すぐにどうこうすることはなさそうだ。
チームのリーダーも安心している。

しかし、ブロスナンは、この火山がやがて大爆発を起こすだろう兆候を見つけ、調査隊に
警告するが、なかなか信じてもらえない。そのうち、あちらこちらで、否定できない兆候が
出始め、チームは市長に市民に対する説明会を開催するように要求する。
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町の高校での説明会最中に大地震が襲い、人々はパニックに。ここから、火山と町の人の
戦いが始まる。とにかく非難出来る人は逃げてもらい、軍隊が入ってきてこれを援助、
しかし、大噴火が起き、火砕流に巻き込まれる恐れが出てきた。
そんなおり、山の中で一人で暮らす市長の義母が、私ゃ逃げないよ、と勝手なことをいうので
マゴが心配してクルマで駆けつけるが、すでに溶岩は義母の家に迫っていた。
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後を追う、ブロスナンと市長は、孫たちをクルマに乗せて逃げる、しかし、強酸化した湖を
渡るとき、義母は自分のせいでこうなったことを責め、自ら湖に入り金属ボートを押した。
これで助かったのだが、義母は強酸でやられてしまい、絶命する。

一家を襲う火砕流。しかし、弟の秘密基地(廃坑跡)にクルマを突っ込み、何とか火砕流は
やり過ごせた。しかし、地震で落盤、ブロスナンがクルマに積んでいたNASAの位置発信器で
救助隊の知るところとなり、全員が発見された、ひしと抱き合うブロスナンとリンダであった。

「USGS(全米地質学調査団)の火山地質学者ハリー・ドルトン(ピアース・ブロスナン)は、
地震が起こる可能性が極めて高いとされる米北西部、太平洋岸に位置する休火山
“ダンテズ・ピーク"の調査のため、その麓の町を訪れた。
調査を進めて行くうちに、ハリーは火山の噴火が近いことを確信する。ハリーは、このままでは
町全体が溶岩に飲み込まれる可能性があると訴えるが、彼の要請で現地入りした上司の
ドレイファス博士(チャールズ・ハラハン)率いる調査チームや村人たちは、その危険性に
全く注意を払おうとしない。
事態を重く見たハリーは町長のレイチェル・ワンド(リンダ・ハミルトン)に直談判し、何とか
協力を取り付けることができた。だが、住民を招集した会合の最中、噴火が起こった。
町はパニック状態に陥り、ハリーはレイチェルの子供グラハムとローレン、義母のルースを
避難させるため、彼らのいる山の中腹に向かった。

一方、地震と火山活動で、町は阿鼻叫喚の地獄図に。途中でルースが倒れ、ハリーは残った
3人を連れて必死に脱出を図る。ついに全てを飲み尽くす火砕流か始まり、彼らは間一髪で
逃れるが、ガレキの山の中に閉じ込められてしまう。しかし、ハリーの活躍で、NASAが開発した
発信機で位置を知らせ、彼らは無事に救出された。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-12-12 22:40 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)