●「ドラゴン・タトゥーの女 The Girl with the Dragon Tatto」
2011 アメリカ Sony Pictures,Columbia Pictures,MGM Pictures,158min.
監督:デヴッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラー、クリストファー・プラマー、スティーヴン・バーコフ他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
前作「ソーシャル・ネットワーク」で、私には少々期待はずれだったフィンチャーだが、
本作は、素晴らしい。おっかなびっくり、どうしようかなあ、と出かけてみたが、正解
だった。 最近これほど、映像・編集にキレのある作品を知らない。長編だが、
テンポが極めて良いので、2時間半を苦痛には思わない。
映像作りはフィンチャーの勝利だが、脚本がいい。
共同製作者にも名前を連ねるスティーヴン・ザイリアンは「マネーボール」
「アメリカン・ギャングスター」「ギャングオブニューヨーク」「ブラックホークダウン」
「シンドラーのリスト」など名作をたくさんモノしている人で、さすがの脚本だと
言いたい。

ただ、私たちにはなじみに薄いスウェーデンなどの北欧系の似たような名前が
たくさん出てくるので、誰が誰やら、こんがらがり、小さい話の運びは一回観た
だけでは、理解しずらいかもしれない。

しかし、私は思った。細かいことはいいんだ。ドラゴン・タトゥーの女のした事、
感じたこと、主役ダニエル・クレイグがやろうとしたことと、最後に判明したことさえ
分かれば、感動が薄まることはない、のだと。ラストシークェンスにそれが
凝縮している。ちょっと胸キュンなエンディングだ。

フィンチャーは、やっぱり、「セブン」とか「ZODIAC」とかそういう手の作品の方が
私の好みの作品を作ってくれる傾向にある。

それにしても、ドラゴン・タトゥーの女を演じたルーニー・マーラー、凄いなあ。
「ソーシャル・ネットワーク」では女子学生を演じていたのが、全裸で大胆な
セックスシーンもバリバリ。 キレのある演技で、監督の抜擢に見事答えて見せ
この映画を一流作にした功績は大きい。ひょっとすると、あす、オスカーか?
そのくらい、見ごたえのある演技だった。
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オープニングで流れる「移民の歌」をバックに、黒で統一された、凝ったタイトル
バックに、既に期待が膨らむ。

ストーリーを少々・・・

<ストーリー>
「スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラー・ミステリー3部作の1作目
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』を、2009年のスウェーデン版に続き今度は
「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー監督で再映画化した
衝撃のミステリー・サスペンス。

40年前の少女失踪事件の調査を依頼された社会派ジャーナリストの主人公が、
社会のほとんど全てに敵意を向ける孤独な天才ハッカーのパンク少女と奇妙な
協力関係を築き、次第に明らかとなる巨大財閥一族の忌まわしき秘密に迫るさまを、
ハードなバイオレンス描写を織り交ぜスリリングに描き出す。

主演は「007/カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグ、注目のヒロイン、
リスベット・サランデル役には大抜擢となる期待の若手ルーニー・マーラ。

 スウェーデンの社会派雑誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエル
(クレイグ)は、大物実業家の不正告発記事が原因の名誉毀損裁判で敗訴し窮地に
陥っていた。
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そんな時、国内有数の企業グループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルからある依頼が
舞い込む。それは、40年前に彼が我が子のようにかわいがっていた一族の少女
ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入り事件の再調査というもの。
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やがて、調査が暗礁に乗り上げたミカエルは、ヘンリックの弁護士から社会性は
ないものの驚異的な情報収集能力を持つ小柄な女リサーチャー、リスベット(マーラ)を
紹介される。実は、ミカエルがこの一件を任されるにあたり、信用に足る人物か、
その身元調査を担当していたのが彼女だった。
こうして、2人は手分けをしながら事件の真相を追っていくこととなるが…。」
(allcinema)
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リスベットは精神に障害があると見られていて、実際前科が複数あった。
異様な短髪で、顔中にピアス、そして背中にはドラゴンのタトゥーという出で立ち、
自らを「異常」と言って憚らない。
一応保護観察処分のようになっていて、定期的に観察人の元に出頭し、報告に
答えなければならないが、その観察人が悪い奴で、リスベットを平気でレイプする。
だが、黙っていないのが彼女で、その復讐は、度肝を抜く。

ミカエルと共に、ヘンリック一族の忌まわしい過去を暴くリスベット、さらに絶体絶命の
ミカエルを救出したのだった。彼女の中に、ミカエルに対する恋心が芽生えていた
ようだ。その前にミカエルとリスベットは男女の関係になってはいたのだが。
ミカエル自身は、「ミレニアム」共同経営者の女性と不倫関係にあり、リスベットとは
深い関係を求めていないようだった。
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ヘンリックからの依頼を解決した、ミカエルは、彼が映画の冒頭で敗訴に追い込まれた
裁判をひっくり返す資料をもらうが、これは決定的なものではなかった。
そこでリスベットは、あっとびっくりの金髪美女に変身し、ミカエルを追い込んだ男
(もともと不正・詐欺の塊のようなやつ)をケイマン島のマネーロンダリングを
暴くことで追い込み、その男を闇のギャングに殺させることに成功した。
(このあたりのやり取りの詳細はよく解りませんでしたが・・・汗)

全て解決した後リスベットは、ミカエルの体に合わせたオーダーものの革の
ジャンパーをプレゼントしようと、彼の自宅に行くが、出てきた彼の腕に腕を
絡めていたのは「ミレニアム」の女性共同経営者であったのだ。
リスベットは、革ジャンをゴミ箱にポイと捨てて、どこかへバイクで消えていったのだ。

このバイクが、リスベットのエモーションを良く表出していて、バイク疾走シーンが
作品にキレとテンポを与えている重要な小道具となっていることを見逃しては
いけない。いわばバイクは彼女の分身なのだ。
また、彼女の天才的なPCテクニックやハッキングテクニックなど、どこで習得したのか
全く説明してない。またそれが、本作では宜しい。不幸な生い立ちというか凄まじい
生い立ちはミカエルにピロートークで少し話すけど、それがほんとかどうかは
判らない、でもそれでいいと思う。

2時間半の映画では、飲み物を飲んじゃイカンですね。途中でトイレに行きたくなる。
ましてやこの手の映画は1度トイレに行ったら最後、何がなんだかわからなくなる
恐れがある。故に私は、歳も歳なので朝食後、シネコンへ行って座席に座る前に
トイレに行き、鑑賞中は絶飲絶食。それでもあと20分長かったらアウトだったな。
そうした映画は昔はインターミッションがあったものだが・・・。

いや、面白ろい、良いキレの映画を楽しめました!
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-02-26 13:25 | 洋画=た行 | Trackback(40) | Comments(4)

●「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 
     Extremely Loud and Incredibly Clouse」

2011 アメリカ Paramount Pictures,Scott Rudin Productions,Warner Bors.Pictures,129min.
監督:スティーヴン・ダルドリー 
原作:ジョナサン・ダドリー・フォア
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー、ヴィオラ・デイヴィス
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<評価:★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は6,5というところか。普通にいい映画だけど、これがオスカー作品賞のノミニーに
なっているのは、9.11を直接経験しているアメリカだから、という要素が強いいように
観ていて、そう思った。
アメリカ人と日本人では、あるいは9.11を何らかの形で経験した人とそうでない人とで
この映画の作品的評価は大きく分かれるだろう。
しかし、大震災を受けた日本人にも、比較的理解しやすいコンテクストであろうか、とも
感じた次第。

ストーリーにヒネリが効いていて、面白くはないのではないのだけれど、またラストは
それなりに、得心が行くので、見終わった感じが嫌な映画でもないし、あまり出てこない
けど、トム・ハンクス、サンドラ・ブロックという両オスカー俳優を配し、ぬかりはないの
だが私としては、泣ける、とすれば、「三丁目の夕日’64」の方が泣けた。
それ、すなわち、日米の感覚の彼我の差であろう。
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トムとサンドラの息子役で、この映画の主人公、オスカーを演じたトーマス・ホーン君、
トラウマだらけの少年の父親探し、自分探しを通して成長していく姿は、胸を打つ
ものがあるのは確か。何度もいうが、見て損する映画ではない。だが、大感動を
求めるとタタラを踏むことになるだろう。 
アメリカ市民の、9,11を通してのささやかな成長を社会に投影した「秀作」と言って
おこう。ストーリーも、ちょっと、「鍵」の行方で、「ええ??」ということはあるが、
それがこの映画の、まさしく「キー」になっているのだ。
その「ええ??」が「それで良かったんだなあ」と思えたら、この映画を見て正解だった
と言えるのではないだろうか。

タイトルは、ラストプロットで、オスカーが母に?残す冒険記のタイトルだ。
こんなタイトルをつけちゃう10歳そこそこの少年の文学的素養ってどんなんだ??
「ものすごくうるさい」とは自分のことであり、自分に対する他人のありようであり
「ありえないほど近い」とは、自分と他人の、「鍵穴」探しから得た距離感の感想で
あったように私には感じたが。
この子、アーティストになるのではないかな。文学か、美術の世界で成功しそうだ。
頭のいい子であることはよく解る。

誰でもが、この映画が「喪失」と「再生」の物語であることは判ると思う。鍵を首から
吊り下げてNY中のブラックさんを訪ね歩くオスカー少年の、その「鍵」とは、9,11
の後(1年後の設定)バラバラになっていたアメリカ国民の心を「開けて」開放し
再び連帯させる効果をもたらしているのだ。
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よくわからないけど、なんか、どこかに厚みを付けるエピソードがあるとか
まとめ方をもうひと工夫するかすると、すごくいい映画になった感じがするのだが。

<ストーリー>
「僕の大事なコレクション」の原作『エブリシング・イズ・イルミネイテッド』でデビュー
した注目の作家ジョナサン・サフラン・フォアが9.11後の喪失と再生をテーマに
描いた傑作小説を、「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」のスティーヴン・ダルドリー
監督が映画化。
9.11のテロで父親を失った少年が、父の遺品である一本の鍵に合う鍵穴を
探そうとニューヨーク中を旅する中で、様々な出会いを重ねながら少しずつ父の
死を受け止め、悲しみを乗り越えていく姿を感動的に綴る。
主人公の少年役には本作がデビューとなる新人トーマス・ホーン、共演にトム・
ハンクス、サンドラ・ブロック、マックス・フォン・シドー。
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 9.11アメリカ同時多発テロで最愛の父を失った少年、オスカー。いまだ悲しみ
から立ち直れずにいる母と2人暮らしの日々。そんなある日、父の遺品の中から
一本の鍵を見つける。
それが入っていた封筒には“ブラック”の文字。オスカーはこの鍵に父のメッセージが
託されていると確信し、母親に内緒でニューヨークに住むブラック氏をしらみつぶしに
訪ねて謎を解き明かそうと決意する。
やがて、祖母のアパートに間借りしている風変わりな老人がオスカーの鍵穴探しの
旅を手伝うようになるのだが…。」(allcinema)

父の死とまともに向き合えなかったオスカー少年が、様々なブラックさんと出会うこと、
おじいちゃんに出会うことで、かつて公園のブランコの座る板のそこに入れておいた
父からのNYの街の成り立ちに関する手紙を読めるようになり、父の死を受け入れ
少年は新しい一歩を踏み出す、そしてその過程をまとめた冒険記
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を読んだ母も、また、新しい一歩を踏み
出すのだった・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-02-19 12:40 | 洋画=ま行 | Trackback(7) | Comments(0)

愚か者の船 Ship of Fools

●「愚か者の船 Ship of Fools」
1965 アメリカ Columbia Pictures,Stanley Kramer Productions,.149min.
監督・製作:スタンリー・クレイマー
出演:リー・マーヴィン、ヴィヴィアン・リー、ホセ・ファーラー、ハインツ・リューマン
   オスカー・ウェルナー、シモーヌ・シニョレ、マイケル・ダン、ホセ・グレコ他
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<1965年度アカデミー賞撮影賞(白黒)美術監督・衣装(白黒)受賞作>

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
1933年、メキシコのベラクルスからドイツのブレーメルハーフェンに向かった
ドイツ客船「ベラ」号で繰り広げられる乗員や乗客たちの人間模様を綴った
いわゆる「グランドホテル」形式のドラマ。社会派のクレイマーらしい映画
といえるだろう。

故に上映時間が長くなるのは仕方がないとしても、メリハリがもう少し欲しいと
感じた。何組かの男女、男と男らがいくつかのエピソードを形成して進むのは
普通の進行だが、出来事と言ったら、落ちた犬を救おうとして海に飛び込んで
亡くなった、木彫り人形を商売にしている男の話くらいか。
中心となるシモーヌ・シニョレと船医の恋話も、今ひとつな感じだ。
でも、シモーヌ自体は、この映画の中で一番光っていたが・・・。
ヴィヴィアン・リーの最後の映画としても記録に残る作品だが、彼女も光って
いたとは言い辛い。
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小人の男を狂言回しとしたアイデアは買える。ただ冒頭に、「この船には
あなたもきっといることでしょう」みたいなセリフがあるが、余計だと感じた。
ときあたかもドイツではヒトラー率いるナチス党が台頭し、船内のユダヤ人と
そのほかの民族の客の口には出さない距離感は出ていた。

1965年のオスカー作品賞にノミネートされていたが、獲得したのは
「サウンド・オブ・ミュージック」。そのほかにも「ドクトル・ジバゴ」が
ノミネートされていた。まあ、納得だ。
リー・マーヴィンは、「キャット・バルー」という別の映画で主演男優賞を
獲得している。長いモノクロ映画なので、観るには覚悟がいるかも。

<ストーリー>
「62年に発表された長編小説『愚者の船』を「ニュールンベルグ裁判」の
メイン・スタッフが映画化。内容は1933年のある日、メキシコの
ベラクルスからドイツのブレーメルハーフェンに航海したドイツ客船、
ベラ号の船上の人々の物語である。
ある者は肉欲に、ある者は金に醜い姿をさらけ出す。ある男女は
閉じられた未来を激情の中に忘れ、ある娘は開かれた未来の中に歓びを
探し求める……。

欲望と虚飾、愛情と軽蔑、セックスと背徳、狂信と忍耐、饒舌と沈黙、
生と死、善と悪、好奇心と無関心、そして喜劇と悲劇が交錯する。
登場人物が多彩な、いわゆる“グランド・ホテル形式”の映画で、
ヒットラー政権が誕生した33年の物語というためであろうか、
「ニュールンベルグ裁判」同様、白黒撮影である。

しかし、原作に縛られて映画として大胆に昇華できず、船上という世界と
隔離されたニュアンスが生かしきれていない無念さが残る。
タイトルの由来は、小人の船客が船上の面々を自分をも含めて皮肉ったもの。
アカデミー賞では8部門で候補になり、撮影賞と美術監督賞を受賞した他、
O・ウェルナーがNY批評家協会で、L・マーヴィンが本作と
「キャット・バルー」の演技によりナショナル・ボート・オブ・レヴューと
英アカデミー賞で主演男優賞を受賞。なお、V・リーの最後の
出演映画でもある。」(allcinema)
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「ドイツでヒットラーが政権をとった1933年のある日、メキシコのベラクルス
から、ドイツのブレーメルハーフェンに向って1隻の客船ベラ号が出航した。
船客の1人である、こびとのグロッケンは、自らをも含めて、この船を
“愚か者の船"と命名した。彼は、この船が愚か者たちであふれていると
考えたのだ。

-この船の船長ティーレは、長年の航海仲間で船医のシューマン(オスカー・
ウェルナー)が心臓衰弱のため、この航海を最後に下船することがさびしくて
たまらなかった。
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一方、船客には、狂信的なナチの信奉者リーバーフ(ホセ・フェラー)、
外交官の夫と離婚したばかりの、気位が高く、しかも欲求不満に身を
やいているメアリー(ヴィヴィアン・リー)、外角のカーブを打てない
ばっかりに球団をお払いばこになった男テニーや、やや頭の弱い肉感的な
女ジェニー、おだやかな夫と、愛犬のいる世界に安住しているヒュッテン
教授夫人、セックス・オンリーの世界に疑問を持ちはじめた画家同士の
恋人たち、ジプシー舞踏団の踊り子で、夜ごと船客たちを誘惑して金を
まきあげているアムパーロなどがいて、様々な喜怒哀楽をおりまぜて
息づいていた。

そんなある日、船はキューバに寄港し、数百人の砂糖労働者を3等船室に
収容したが、同時に、カナリー群島のテネリーフェに護送される、政治犯の
伯爵夫人(シモーヌ・シニョレ)を1等船客として乗船させた。
伯爵夫人は、5千人の労働者を使う身でありながら、人間的な立場から
労働者に同情し、彼らの闘争のための武器を提供したのだ。
シューマンは、そんな彼女に激しく心を動かされ、伯爵夫人も余命いくばくも
ないシューマンの飾り気のない態度に心惹かれた。

やがて船は、テネリーフェに寄港した。シューマンは、伯爵夫人とともに
下船する、とティーレ船長に申し出た。今まで、静かな家庭に安住していた
シューマンの激情が、伯爵夫人の出現でかきたてられたのだ。
が、ティーレは、シューマンの申し出を許さず、シューマンも説得されて
船に残った。それからも、さまざまな人間が、さまざまな出来ごとを
引き起こした。

-しかし、船は無事最後の港ブレーメルハーフェンに入港した。誰もが、
何ごともなかったかのように巷に消えていった。」(goo映画)

この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2012-02-18 23:40 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ラスト・ターゲット The American」
2011 アメリカ Focus Features,105min.
監督:アントン・コルペイン  
原作:マーティン・ブース『暗闇の蝶』(新潮社刊)/旧題『影なき紳士』(文藝春秋刊)
出演:ジョージ・クルーニー、ヴィオランテ・プラシド、テクラ・ルーテン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
静かな展開の中にも、緊張感が漂い、合格ラインの作品。ラストがハッピーでない
(ハッピーなのかも知れないが)のは私としてはちょっと不満が残る。
まあ、そういう映画なんだけどね、余韻を残す、というか。
スウェーデンの雪原でいきなりガールフレンドを後ろから射殺する、という
テンポとテンションの良い入り方。
最後の仕事と決めて請け負ったライフル銃作りが、実は自分を殺害するもので
あったのだ、ということに私が気が付いたのは相当話が進んでから・・・orz.

イタリアの美しい田舎町に隠れ銃を作るジャック(ジョージ)、やがて永遠の
愛を誓うようになる娼婦クララ(ヴィオランテ)、そしてなにやら怪しげな
神父、そして何を考えているのか判らない連絡係。など、話が進行していく
中で、一体ジャックを狙っているのは誰なのか、という疑心暗鬼に共振してくる。

ラストはハッピーなのか、と思わせておいて、ああ、影の世界の男は決して
幸せは掴めんのだ・・・という余韻を残して終わっていく。
ジョージ・クルーニー、良かった。クララ役の女優さん、母性を感じていいけど
もう少し何とかならなかったかね、キャスティング。

<プロダクションノート>
「陽気なキャラクターが得意なジョージ・クルーニーだが、本作では
“孤独なスナイパー”を演じる。“友人を作らない”のが仕事上の鉄則、
しかも物語の大半は追っ手から逃れて潜伏しているという設定のため、
登場人物はわずか。派手な撃ち合いもほとんどない分、じっくりとこの
スナイパーの心境の変化を見せてくれる。
アクションに頼らず、キャラクターをきちんと描いていた70年代の犯罪映画に
雰囲気が近いかもしれない。監督はフォトグラファーとして有名なアントン・
コービン。ロックスターのポートレイトやジャケット写真、U2や
ニルヴァーナなどのPVを手がけた後、ジョイ・ディヴィジョンのボーカル、
イアン・カーティスの生涯を描いた『コントロール』で監督デビュー、
本作が長編2作目。

<ストーリー>
「英国人作家マーティン・ブースの『暗闇の蝶』を「コントロール」の
アントン・コービンが映画化。裏社会からの引退を決意した孤高の暗殺者の
姿を描く。出演は「マイレージ、マイライフ」のジョージ・クルーニー、
『恋するショコラ』のヴィオランテ・プラシド、「アンナとロッテ」のテクラ・
ルーテン、「スカーレット・ディーバ」のパオロ・ボナチェッリ。

スウェーデン、ダラルナ。暗殺を生業として生きるジャック(ジョージ・
クルーニー)は、連れの女と雪原を歩いているところを狙撃される。
一瞬の間にスナイパーを返り討ちにすると、一緒にいた女も撃ち殺した。
彼女も敵の一味だったかもしれないと疑惑を胸に秘め、ジャックは雪原を後に
する。

イタリア、ローマ。ジャックは“組織”の連絡係、パヴェル(ヨハン・レイセン)と
接触。身を隠して連絡を待てと指示を受ける。ジャックは、城塞都市の名残を
残す町、カステル・デル・モンテでアメリカ人カメラマンとして、小さな部屋に
身を落ちつけた。
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その日から体力維持のための室内トレーニングと双眼鏡での屋外観察が彼の
日課となり、食事に招待してくれたベネデット神父(パオロ・ボナチェッリ)と
知り合う。ある日、パヴェルから潜伏中の仕事として狙撃ライフルの制作を
依頼されたジャックは、マチルダ(テクラ・ルーテン)という若い女に会う。
彼女から減音器付き狙撃ライフルの仕様説明を受け、早速制作を開始。銃身部は
郵送で取り寄せ、足りない部品はベネデット神父の息子が営む怪しげなガレージを
訪ねて譲り受けた。
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だが組み立て作業もほぼ終わったある晩、ふと立ち寄ったカフェの主人から
ジャックは一通の封筒を受け取る。中にはスウェーデンのあの殺しの記事の
切り抜きが一枚入っていた。そんな中、ジャックはなじみの若い娼婦クララ
(ヴィオランテ・プラシド)と昼間のカフェでばったり出くわす。
売春宿の暗い室内では見えなかった明るく美しい表情に魅かれ、その後も逢瀬を
重ねるうちに彼はこれまで歩んできた孤独な人生では感じられなかった悦びを知り、
クララと共に生きることを決意する。そして今回のライフル制作を最後の仕事として
この世界から足を洗うとパヴェルに告げる。

街道沿いの食堂で、ジャックは特製スーツケースに仕込んだ狙撃ライフルと弾丸を
マチルダに引き渡した。無事最後の仕事を済ませ、大金の支払いを受けたジャックは、
一路クララが待つ“聖体行列”見物に向う。しかしそこでは思いもよらぬ運命が
ジャックを待ち受けていた……。」(goo映画)

結局、スウェーデンの殺しがばれるのがまずいのか、ジャックの引退に恐怖を
覚えたのか、組織は、暗殺者マチルダを送り込んだのだ。そして彼女の使う
精巧なライフル銃は、作ったジャックの命を奪うものであったのだ。
直前で、その動きを察知したジャックは、銃に細工、聖体行列の中で抱き合う
ジャックとクララに照準を合わせたマチルダのライフルは暴発し、マチルダは
絶命、最後に連絡係から言われていることを言い残した。村にやってきていた
連絡係は、ジャックの命を更に狙うが、返り討ちに合う。
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行列の中で報酬の大金をクララに渡し、永遠に共に生きるのだ、だから例の
川のところまで逃げていろ、と言い渡して連絡係をおったのだった。
連絡係を射殺、クルマでクララの元に急ぐジャックだったが、彼も腹に
致命的な傷を受けていた・・・。クララが見えた車の中で意識が遠のく
ジャックであった・・。彼が死んだのか、クララが病院に運び一命が助かり
その後幸せになったのかどうかは、観客に委ねられる。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-02-15 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「僕が結婚を決めたワケ The Dilemma」
2010 Universal Pictures,Imagne Entertainment,Spygrass Entertainment,.111min.
監督:ロン・ハワード
出演:ヴィンス・ヴォーン、ケヴィン・ジェームズ、ジェニファー・コネリー、ウィノナ・ライダー
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
これ、日本で公開されたのだよね?入り、悪かっただろうなあ。ビューティフル・マインドの
アポロ13の、ロン・ハワードの名前に釣られて観ると、タタラを踏むかもしれない。
ロン、よほどこういう映画を作りたかったんだろね。プロデュースにも参加しているから。
私としてはダッジ・チャレンジャーが見れたのが嬉しかったけど、ぼこぼこにしちゃう
んだからなあ・・・orz。

そんなに悪い映画ではないけど、金使って映画するような物語かなあ、と感じちゃう。
「親友の間の正直は幸か、不幸か」「夫婦間の秘密は、すべて明らかになっていない
ほうが幸せな場合もある」というようなことを思い浮かべながら観ていたが・・・。

女性軍は良いとしても、男性陣の配役が少々地味で、日本じゃ客を呼べないだろう。
事実全体の興行収入でも、制作費をはるかに下回った失敗作となってしまっている。

クルマ好きのロンらしく、クルマ作りがテーマだし、チャレンジャーとか名車が
出てくるのは嬉しい。(重複)

4人の中で一番良かったのがウィノナ・ライダーかな。

<プロダクション・ノート>
「邦題から軽いラブコメかと思わせる本作だが、「The Dilemma」という
原題からもわかるように、親友の妻の不貞を友人に告げようか悩む男のジレンマを
描いた男の友情物語。
結婚生活の難しさと、正直であることの難しさ、大切さをユーモアを込めて
描いている。主人公のニックを演じるのは、ヴィンス・ヴォーン。
“なかなか結婚に踏み切れない男”という、彼のかつての実生活を彷彿と
させる役柄を、リアリティたっぷりに演じている。
ロニーの恋人・ベスを演じるのは、ジェニファー・コネリー。したたかな浮気妻・
ジェニーヴァを演じるウィノナ・ライダーの涙の演技も見どころだ。
監督は『ダ・ヴィンチ・コード』、『フロスト×ニクソン』の名匠ロン・ハワード。」
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<ストーリー>
「実業家ロニー・ヴァレンタイン(ヴィンス・ヴォーン)は大学時代からの
親友で相棒のエンジニア・ニック(ケヴィン・ジェームズ)と、シカゴで車の
エンジン・デザインの会社を経営している。
ニックはロニーの友人ジェニーヴァ(ウィノナ・ライダー)と結婚し、ロニーは
ジェニーヴァの紹介でオーナー・シェフのベス(ジェニファー・コネリー)と
付き合っている。

ロニーはジェニーヴァの忠告を受け、ベスにプロポーズすることを決意する。
しかしその数日後ロニーは、ジェニーヴァがミュージシャン風の青年と浮気
している現場を目撃してしまう。ニック夫妻を理想のカップルと思っていた
ロニーは、ニックに真実を告げるべきか悩む。

ある夜、ジェニーヴァと二人きりになるチャンスを得たロニーは、彼女に
浮気を目撃したことを告げる。ジェニーヴァは、ニックに構ってもらえない
寂しさから浮気をしたことをあっさり認める。
しかしジェニーヴァは、浮気のことをニックにばらしたら、ジェニーヴァと
ニックが交際する前に、ロニーがジェニーヴァと寝たことをばらすと脅す。

今まで黙っていたことを知ったらニックは怒るに違いない。さらに
クライスラー社のディナから、開発中のエンジンにライバルがいると知らされ、
ニックの気持ちを乱すわけにはいかなかった。
ジェニーヴァを黙らせるため、ジェニーヴァの浮気現場を押さえようと、
ロニーは彼女の不倫相手のアパートのバルコニーに忍び込む。浮気の証拠写真を
撮影することには成功するが、ジェニーヴァの帰った後、不倫相手に見つかり
ボコボコにされ、愛車も壊されてしまう。

ロニーは満身創痍で、ベスの両親の結婚40周年パーティに向かう。ロニーの
異変に気付いたベスが問いただすが、ロニーは答えず、二人の間に溝ができてしまう。
ロニーはベスと結婚できるのか? ニックとの友情の行方は?」
(goo映画)

ベスの両親の結婚40周年パーティーで「正直」愛より「正直」と言いまくり
ベスから「どいういうこと?」と言い寄られるロニーだった。
親友の動きが変だと感じたニックは、ロニーの後を付けると、ニックの妻の
浮気相手の家に行く。そこでロニーはカメラを返してもらい、酷いことをした
と謝るのだが、熱帯魚が入った巨大水槽を壊した弁償として現金1000ドルを
払うところを、ニックは、かつてギャンブル依存症であったロニーがまた
ギャンブルに手を出したと誤解してしまう。

そして、心理学者を招いてのセラピーの場が開かれ、そこにはベスも、ニックも
ジェニーヴァも、ロニーの姉も来ていた。更に、ニックは「ノミ屋」と信じて
いるジェニーヴァの浮気相手さえ連れてきてしまい、何とかロニーの病気の
再発を防ごうとする。

しかし、この際、ロニーは、ジェニーヴァの浮気のこと、自分がジェニーヴァと
学生時代に寝ていたことを告白、ニックも、ジェニーヴァから「いかがわしい
パーラーショップ」に通っていたことをばらされ「寂しかったのよ!」と
説明する。

そしてクライスラー社へのプレゼンの日、エコエンジンは見事にV8エンジンの
音を電気的にアクセルとシンクロして再現してみせたのだった。大型契約は
見事に成功。しかし、ニックとジェニーヴァは結局離婚。
正直に話をしたロニーに対し、ニックは、真実は長い間隠しておくなよ、と
ぶん殴っておいて、手を差し出すのであった。

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by jazzyoba0083 | 2012-02-14 23:00 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

ペントハウス Tower Heist

●「ペントハウス Tower Heist」
2011 アメリカ 東宝東和 Imagine Entertainment.,104min.
監督:ブレット・ラトナー
出演:ベン・スティラー、エディ・マーフィー、ケイシー・アフレック、マシュー・ブロデリック他。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
日経や中日新聞の評価はまずまずだったが、「サタスマ」の「ツキイチゴロー」で
けちょんけちょんだった、本作、私は、エンターテインメントとして楽しめましたよ。
シネコンで一番でかい小屋は「ドラゴン・タトゥーの女」だったけどね。
面白いんだけど、エディ・マーフィーが出てくるまでの時間が長すぎた。
登場人物の説明に時間をかけすぎ、後半ハラハラドキドキが面白いのに、
前半で眠くなってきてしまう。それが欠点。

話の内容としては、シンプルそのもので、高級ペントハウスを含む「The Tower」の
持ち主にして大金持ち対、年金を詐取された、従業員有志が、金を取り返すべく
コソ泥(マーフィー)を雇って、金の奪還に乗り出す、という話。
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見ものは、お金持ちの主人がペントハウスにバラバラにして運び込み組み立て
飾ってある、スティーヴ・マックィーン所有の1962年製Ferrari 250GT Lussoが
実は純金仕立てであって、これで税金をのがれているのだが、この車を高層ビルから外へ
出して、さらに持ち出す、というくだり。しかし、プールにはいつ入れたんだろうねえ。
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ベン・スティラーも、エディ・マーフィーも、いるだけで何か可笑しい。でもマーフィー、
もう少し笑えてもよかったんじゃないかな、、もったいなかったよ。

気軽に、肩の力を抜いて、ポップコーンと、コーヒーでも頂きながら、ガハハと
見るのがよろしい。「ドラゴン・タトゥーの女」と比べる筋合いのものではない。
だって、コソ泥が、警備ばりばりのコンドミニアムから超重いであろう純金の
Ferrariを盗めるはずがないんであってねえ・・・。そこは突っ込むのは無粋。

私としてはFBI捜査官をやったティア・レオーニが気になったな。
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<ストーリー>
「ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンションを舞台に、そこで働く使用人たちが、
大富豪の居住者に自分たちのなけなしの財産を騙し取られたことで復讐に立ち
上がるクライム・コメディ。
主演は「ミート・ザ・ペアレンツ」「ナイト ミュージアム」のベン・スティラー、
共演にエディ・マーフィ、ケイシー・アフレック、マシュー・ブロデリック、マイケル・ペーニャ、
アラン・アルダ。監督は「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。

 マンハッタンの一等地にそびえる65階建てのビル“ザ・タワー”は、一握りの成功者
だけが住むことのできる超高級マンション。そのセレブな居住者たちの日常生活を
サポートするのが管理マネージャーのジョシュ率いる一流スタッフたち。

そんなある日、“ザ・タワー”のペントハウスに暮らす大富豪アーサーが、証券詐欺で
逮捕されてしまう。しかも、ジョシュはじめスタッフ全員の年金運用を請け負っていた
アーサーはその金も横領してしまっていた。そこでジョシュは、アーサーが部屋に
隠し持っているといわれる20億円を奪い取るべく、使用人たちによる素人犯罪チームを
結成することに。そして、泥棒のスライドを助っ人に招き、難攻不落の“ザ・タワー”
攻略作戦を練り上げていくのだが…。」(allcinema)
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クルマを盗んだりビルを壊したりしたので、当然みんな捕まるのだが、Ferrariの工具入れ
から、裏金帳簿が出てきて、それと引き換えに、自分以外の全員を無罪放免としてもらい、
従業員それぞれには純金で出来たFerrariのパーツが送られてきたのだった・・・。
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車好きとしてはあのFerrari 250 GT(1962)が、本物なのかきになったので
IMDbのトリビアコーナーを見てみたら、Volvo1800に手を入れてモディファイ
したのだそうだ。それ以外に、ポリカーボネイトの車体も2つ作って。
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このクルマ、事実スティーブ・マックィーンは所有していたが、彼のクルマの色は
チェスナット・ブラウンだったそうだ。

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by jazzyoba0083 | 2012-02-12 11:34 | 洋画=は行 | Trackback(5) | Comments(0)

ALWAYS 三丁目の夕日’64

●「ALWAYS 三丁目の夕日’64」
2011 日本 東宝 三丁目の夕日’64製作委員会 日テレ 143分
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、
薬師丸ひろ子、須賀健太、森山未來、大森南朋、小清水一揮 ほか。
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
前2作はWOWOWで鑑賞し、3作目にて初めて劇場鑑賞。
私らの世代にはドンピシャで、泣かせてもらいました。公開3週目に入る
のにほぼ満員。客のほとんどは私らくらいのご夫妻。うちの奥さんは
泣くのはいやだ、ということで私一人で、泣いて、爆笑してきました。
ただのノスタルジーでないところがこの映画の良いところ(凄いとは言わない)
で、大震災後、この映画をみて多くを感じる人が増えたと思う。
「人情」「信頼」「人の絆」など、今物理的にも精神的にも、薄くなっている
現代に、みんなが求めたくなる要素が詰まっている。
みんなが上をみて、前を見ていた頃。原発も前だけ見ていたんだろうな。
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堤真一の切れ芸が最高! しかし、怒るところでのスペシャルメイクは
不要ではないか? 1作、2作と、チームワークがいいので安心して観られる。
須賀君でかくなったなあ。
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1964年の時代の気分も細かいところまでよく描かれている。
主たるテーマである、茶川からの淳之介の巣立ち、鈴木モータースからの
六ちゃんの巣立ち、茶川の父が亡くなり、父が本当は心から龍之介を
応援していたことかわかるあたりから泣き所満載。
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劇場は、爆笑と涙で包まれていて、とても雰囲気よかったなあ。
車好きとしても、当時の名車が続々と出てくるのが嬉しい。学校で見て欲しいし
この時代の「突撃モード」が、今の原発の悲劇もうんでいることに思いを
致して欲しいものだ。今回はあえて2Dで見たが、東京タワーの俯瞰は
確かにすごいだろうなあとは思うくらいで、2Dで全然OKじゃないか。

<ストーリー>
「最新のCG技術で高度成長期の東京の街並みを再現しつつ、そこに暮らす
人々の心温まる人情模様を綴る山崎貴監督による大ヒット「ALWAYS」シリーズの
第3弾。今回は前作から5年後、東京オリンピックが開催される昭和39年を舞台に、
三丁目の人々の悲喜こもごもの物語をシリーズ初の3D映像で描く。
出演は引き続き吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、
薬師丸ひろ子。
 昭和39年。東京は念願のオリンピック開催を控え、ビルや高速道路の建設
ラッシュで熱気にあふれていた。そんな中、東京の下町、夕日町三丁目に暮らす
小説家の茶川竜之介は結婚したヒロミと高校生になった淳之介と楽しい毎日を送っていた。
しかもヒロミのお腹には、もうすぐ生まれてくる新しい命も宿っていた。
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しかし連載中の『銀河少年ミノル』が、謎の新人作家・緑沼アキラに人気を奪われ窮地に
陥る。一方、お向かいの鈴木オートでは、いまやすっかり頼もしくなった従業員の六子に、
青年医師・菊池孝太郎との初々しいロマンスが芽生えようとしていたのだが…。」(allcinema)

「昭和39年(1964年)。オリンピック開催を控えた東京は、ビルや高速道路の建築
ラッシュとなり、熱気に満ち溢れていた。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、
5年前と変わらず、個性豊かな住民たちが元気に暮らしていた。
小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)は、ヒロミ(小雪)と結婚し、高校生になった古行淳之介
(須賀健太)と3人で仲良く生活している。
茶川商店の一角は改装され、ヒロミがおかみを務める居酒屋「新山藤」となった。
ヒロミは身重で、もうすぐ家族が一人増える様子。だが茶川は「冒険少年ブック」の
看板作家として連載を続けているが、新人小説家の作品に人気を奪われつつあった。
編集者の富岡(大森南朋)から「もっと新しい雰囲気で」と言われ、茶川はますます
スランプに陥っていく。

一方、鈴木則文(堤真一)とその妻・トモエ(薬師丸ひろ子)、一人息子の一平(小清水一揮)、
住み込みで働く星野六子(堀北真希)が暮らす鈴木オートは、順調に事業を拡大し、
店構えも立派になった。六子にも後輩の従業員ができ、厳しく指導をする姿はすっかり
一人前。彼女無しでは鈴木オートの仕事は回らないほどであった。
そんな六子は、毎朝おめかしをして家を出て行く。それは、通勤途中の医者・菊池孝太郎
(森山未來)とすれ違い、朝の挨拶をかわすためだった。六子のほのかな恋心を温かく
見守るのは、大田キン(もたいまさこ)。そして小児科医・宅間史郎(三浦友和)は、
今日も町の人のために診療を続けている。

そんな折、茶川が隠していた、とある電報をヒロミが見つけてしまう……。」(goo映画)

悪い人が誰も出てこない、人も死なない、笑いと涙の傑作といえよう。
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by jazzyoba0083 | 2012-02-11 12:50 | 洋画=あ行 | Trackback(8) | Comments(0)

反撥 Replusion

●「反撥 Replusion」
1965 イギリス Compton Films,Tekli British Productions,.105min.
監督・脚本:ロマン・ポランスキー
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、イヴォンヌ・フルノー、ジョン・フレイザー他
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<1965年度ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品>

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
このところモノクロ映画づいているな。3本目。いずれもカラーが出来た時代だが
あえてモノクロを効果的に使っている。本作もそうだ。
日本でもアメリカでも評価が高く、ベルリンでも賞を獲っているが、私には
ダメだった。ただ、狂気に転落する若い女性を綴っただけで、ラストの幼いころ
の写真の瞳にはすでに狂気が宿っていた風なエンドなので、単なる○○ガイ映画
じゃんか、とも思ってしまう。

確かに大好きなカトリーヌ・ドヌーブの狂気を孕んだ演技やポランスキーの
映像表現は素晴らしいところがあることは認めざるを得ないし(私としては
チコ・ハミルトンの音楽が一番良かったけど)、世界が認めたんだから
私の見方が不足しているのかもしれない。でも、何を言わんとしているのか、
映像アートなのか、よく判らなかった。(話はシンプルだけど)

壁が割れたり、ウサギが腐っていくところなどの表現は上手いとは思うけどね。
可愛そうなのは、蜀台で頭かち割られて殺されるボーイフレンドだな。w
それと、どなたかも指摘している通り、邦題の「反撥」はあまり良くないと
思った。原語に近い「拒絶反応」とかのほうが、内容を表しているんじゃ
ないだろうか。 ここまでハネル、クブリック、ポランスキーと見てくると
能天気なハリウッド映画が無性に観たくなる・・・(苦笑)
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<ストーリー>
キャロル(カトリーヌ・ドヌーヴ)は姉のヘレン(イヴォンヌ・フルノー)と
アパート暮しをしている。姉にはマイケルという恋人があり、毎日のように
アパートに連れて来て泊め、神経質で潔癖なキャロルに嫌悪感を抱かせた。

キャロルにもコリンという恋人があったが、接吻されただけで身の毛がよだつ。
アパートに帰って口をすすがずにいられない。なぜだろう。
ある日姉たちは旅行に出かけた。一人残されたキャロルは勤め先でも男の話だけ
しか聞けない。一人ではアパートの冷蔵庫の食べ物さえ口にしたくないのだ。

そしてある晩、男に犯される夢を見た。不思議にもそれを肌身に感じたのである。
店も休むようになり、ぼんやり部屋で過すようになった。部屋の壁が大きく裂けたり、
粘土のようにやわらかくなるのも彼女の幻覚なのか事実なのかわからない。

そんな時、コリンが訪ねて来た。なかば狂っているキャロルにとって、男はただ
嫌悪の対象でしかない。彼を殺し浴槽に沈めた。部屋が大きく歪んで見えたりする。
夜になるとまた「男」が忍びこんでくる。家主が家賃をとりに来た。
家主はネグリジェ一枚で放心したようなキャロルに欲望を感じて迫る。
彼女を抱きしめたとき、キャロルはマイケルの残していた剃刀で滅茶苦茶に切りつけ、
彼さえ殺した。完全に狂った。それから幾日か。旅行から帰った姉とマイケルは
二つの死体と、生ける屍になったキャロルを見出したのだった。」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-02-07 23:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

ロリータ  Lolita

●「ロリータ Lolita」
1962 イギリス MGM 153min.
監督:スタンリー・キューブリック 原作・脚本:ウラジミール・ナボコフ
出演:ジェイムズ・メイソン、スー・リオン、シェリー・ウィンターズ、ピーター・セラーズ他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
もっとエロい映画かと思ったけど、裸は一切出てこないし、むしろファッション映画か
と思わせた仕上がりだ。でも、ちょっと長いんじゃないか?2時間で十分な気がする。
ロリコンの語源になった原作でもあるので、どんな美少女かと思わせたが、それは
後年の人たちが勝手に想像を押し付けただけであり、スー・リオンとクブリックに
失礼だ。でも、もう少し綺麗でも良かったけどね(爆)。
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話は、ジェイムズ・メイソン演じる初老の教授がロリータという少女を排他的に偏愛
したことから起きるさまざまな事件を描いていくのだがが、先述のように、いささか
の冗漫さを感じる。ストーリー自体はクブリックには珍しく?小難しいところとか
ぶっ飛んだところもなく、平易に教授の思いとロリータという美少女の少女ゆえの
奔放な節操の無さが上手く描かれていると感じた。やはり、セラーズの怪演とメイソンと
シェリー・ウィンターズの絡みが最高だ。
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冒頭とエンディングの有様も、いい感じたと思ったし、エピローグとして紹介される
内容も、クブリックの映画らしくいいな、と思った。
それにしても、ロリコンの語源になった原作の映画化の美少女を演じた割りに
スー・リオンという女優さんはその後、泣かず飛ばずだったなあ。
ベッドに腹ばいになって、両足をひざから上に曲げたバックショットの足は、
美しかった。
かように、計算されたクブリックの映像は、モノクロながら、美しい。

<プロダクション・ノート>
教養ある中年男の、ローティーンの少女に対する、耽美と溺愛の、異常な
愛欲生活を描いた問題の書「ロリータ」の映画化である。
原作小説は、ケンブリッジ大学で勉学中、祖国を失った亡命ロシア作家
ウラジーミル・ナボコフが、1954年に6年がかりで書きあげたもので、
世界的なベストセラーとなった。
監督は「スパルタカス」のスタンリー・キューブリック。
脚色は原作者のナボコフが自ら担当し、「ナバロンの要塞」のオズワルド・
モリスが撮影、「オーシャンと十一人の仲間」のネルソン・リドルが音楽を
受け持っている。出演者には、14歳の少女スー・リオンが抜擢され、
このヒロインをめぐって、「ザーレンからの脱出」のジェームズ・メイスン、
「明日なき十代」のシェリー・ウィンタース、「マダムと泥棒」のピーター・
セラーズ、「三十九階段」のマリアン・ストーンなど。製作はジェームズ・
ボブ・ハリス

<ストーリー>
霧の深い日だった。作家のクィルティ(ピーター・セーラーズ)が、ハンバート
(ジェームズ・メースン)のピストルの乱射を浴びて死んだ。

--ハンバートは数年前、パリからアメリカに渡り、フランス詩の翻訳で好評を
得ていた。夏を過ごそうと田舎町にやって来た彼は、シャーロット夫人
(シェリー・ウィンタース)の家に下宿した。
ハンバートは一目でこの家の娘、ロリータ(スー・リオン)の未熟な妖しい美しさに
心を奪われ、夫人はハンバートのとりこになった。
ロリータとの絆を確保するためにハンバートは夫人と結婚したが、彼の本心を
知って逆上した夫人は(交通)事故死してしまった。今は誰はばかるところなく、
奇妙な父娘の愛欲生活が始まった。
この関係は近所の噂にものぼり、知り合った(テレビ作家の)クィルティは
ロリータに強い興味を示した。狂おしいほどの独占欲にかられたハンバートは、
彼女を他人との交際から遮断するために、放浪の自動車旅行へと連れ出したのだった。
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モーテルからモーテルへと、2人だけの幾夜を重ねていたが、いつ頃からか、
ハンバートは彼らをつける車に気がついた。だが、ロリータは全く気がつかない
らしく、彼の思いすごしではないかと、けげんな顔をするのだった。

ある日インフルエンザで入院したロリータが伯父と名乗る男に連れ出されてしまった。
掌中の珠を奪われてハンバートは痛恨の日々を送っていた。
と、全く消息を絶っていたロリータから手紙が舞い込んだ。鉱山の町を訪ねた
ハンバートを、ロリータは貧しい家でなつかしそうに迎えた。
彼女はクィルティに連れ出されたあげく棄てられ、1年ほどまえに今のディックと
結婚したという。そして転勤するにつけて金が入用だったのでハンバートに助けを
求めたのだった。ハンバートは総てを忘れて、一緒に暮らそうと懇願したが、
聞き入れられなかった。あきらめたハンバートは、持ち金全部と、シャーロットの
遺産を渡し、真直ぐクィルティの家へ車を走らせた。」(goo映画)

最初からクィルティに一目惚れしたロリータの作り事に、ハンバートは翻弄された
という結末。
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by jazzyoba0083 | 2012-02-06 23:25 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)

J・エドガー J・Edgar

●「J・エドガー J・Edgar」
2011 アメリカ Warner Bors.Pictures,Imagine Entertainment,
Malpaso Production,137min.
監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、
ジュディ・デンチ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
去年も今ごろイーストウッド作品を見ていた。彼のファンとしては★9つ位は取って
貰いたかったが、今回も、ちょっとできとしては残念だった。まあ、彼としては
ハードルが相当上がっちゃっているので、可哀想だとは思うが。
有名なエドガー・フーバーの自伝としては良く出来ているとは思うけど、エピソードが
薄くて、(リンドバーグ幼児誘拐事件くらい ケネディ暗殺とかも出てくるがほんの少し)
映画への感情移入、フーバーへのシンパシーを感じ得なかった。そのあたり「グラントリノ」
とは偉く違う。イーストウッドの作品にしては珍しく、途中で時計をみてしまった。
これはつまり、フーバー物語ではなく、フーバーを借り物にした、こういう男の人生譚と
みたほうが正解なのかもしれない。

期待されてたオスカーには何もノミネートされなかったのも、これじゃ仕方ないか、と
いう出来だ。面白くないか、と言われれば、面白いのだが、日曜の一番上映とはいえ
小屋はガラガラだよ。
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ディカプリオは、若い頃から老年までのフーバーを熱演していたが、どこか空回りの風情。
これは脚本にも恵まれなかったかもしれない。ナオミ・ワッツも同じ。
生涯を通して、同性愛的な愛情で結ばれていた副局長トルソン(アーミー・ハマー)の
老人メイクが気持ち悪かったなあ。

エピソードとしてはリンドバーグ事件とマーチン・ルーサー・キングのノーベル平和賞の
くだりだけ、だったけど、ケネディ暗殺事件は大きすぎたのかなあ。
ルーズベルト大統領夫人の不倫事件は初耳でそれなりに面白かったし、それに対する
エドガーの対応も興味深かったけど、なんか中途半端だったなあ。

共産主義の蔓延に異常な恐怖を覚えたFBIの創設者の孤独で変質な人生、
同性愛者で、マザコン、嘘つきの上昇志向主義的愛国者。
一方で捜査に科学的手法を取り入れた点は評価されよう。
なんとも評価が難しい作品を作っちまいましたね、イーストウッドさん....
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<ストーリー>
「約50年にわたりFBIの長官としてアメリカの権力の中枢に君臨し、名声とともに
悪評も高い男、J・エドガー・フーバー。この一人の孤独な男の生涯を、
名匠クリント・イーストウッド監督が描き出した。
J・エドガーを演じるレオナルド・ディカプリオは、特殊メイクも取り入れながら、
20代から77歳までの彼を見事に演じている。
実際のJ・エドガーの私生活は謎に満ちていたが、現存するすべての資料を
入手したという製作陣は、彼を、母の期待に応えようとして自分を抑え、権力欲を
肥大させていく男として描く。彼の母を演じるジュディ・デンチの迫真の演技も素晴らしい。
J・エドガーを支え続ける部下を演じたアーミー・ハマー、ナオミ・ワッツも特殊メイクで
役作りに挑んでいる。
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FBIのジョン・エドガー・フーバー長官(レオナルド・ディカプリオ)は、人生の終盤に差し
掛かり、部下に命じて回顧録を書き取らせる。
記憶はFBI誕生以前へと遡り、彼の表の経歴が語られるとともに、その裏側の野望、
企み、葛藤、苦悩が次第に明らかにされていく……。

20世紀の半分を占めるおよそ50年もの間、アメリカで大統領さえも及ばない強大な
権力を手にしていた男。そのたった一人の人間が、アメリカのあらゆる秘密を掌握し、
国さえも動かしていたという事実。
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50年間に入れ替わった大統領は8人にのぼり、その誰もが彼を恐れた。
それが、ジョン・エドガー・フーバーFBI初代長官である。20代でFBI前身組織の長となり、
以後、文字通り死ぬまで長官であり続けた。今日では当たり前とされる科学捜査の
基礎を確立し、犯罪者の指紋管理システムを作ったのも彼なら、FBIを子どもたちの
憧れの的にまで押し上げたのも彼だった。

紛れもない英雄であるにもかかわらず、彼には常に黒い疑惑やスキャンダラスな
噂がつきまとった。やがて、国家を守るという絶対的な信念は、そのためになら法を
曲げてかまわないというほど強く狂信的なものとなる。それゆえ彼は正義にもなり、
悪にもなった。国を守るという大義名分のもと、大統領を始めとする要人たちの秘密を
調べ上げ、その極秘ファイルをもとに彼が行った
“正義”とは一体何だったのか?映画やコミックを使ってFBIの素晴らしき喧伝させる
裏側で、彼は何を画策していたのか……?
あきなく高みを目指した男の深い心の奥底が描かれる……。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-02-05 12:25 | 洋画=さ行 | Trackback(7) | Comments(0)