●「ブラック&ホワイト This Means War」
2012 アメリカ Overbrook Entertainment,Robert Simonds Productions,98min.
監督:マックG
出演:リース・ウィザースプーン、クリス・パイン、トム・ハーディ、ティル・シュヴァイガー他。
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
お気楽ラブ・アクション・コメディとしては良く出来ているんじゃないかな。
手頃な時間に、きちんと面白さを完結させている。ストーリーの展開は
いささか荒っぽいが、そもそもがありえない話なんで、肩の力を抜いて
楽しんじゃいましょう。

リース・ウィザースプーンは、最近すっかりコメディエンヌとしての貫禄が
ついてきましたね。共演するクリス・パインと、トム・ハーディも良かった
ですよ。ハチャメチャなんですが、そのハチャメチャもここまで突き抜ければ
上等でしょう。三角関係、バツイチ、アクション、カーチェイス、そしてラブ
ロマンスと、面白さの要素を詰め込みましたね。

<ストーリー>
CIAの辣腕エージェント、FDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)。
どんな危険な現場でも二人固い絆で事件を解決してきた。
ところがある事件で、沢山の死者を出してしまい、二人とも内勤を命ぜ
られる。
一方、コンシューマーサービス会社に務めるローレンは、なかなか男運が
無く、あせっていた。そんな3人がひょっとしたことから三角関係に。

FDRもタックも内勤になってガールフレンドが欲しい。タックは出会い系
サイトに登録(彼はバツイチで、綺麗な元奥さんと子供がいるにはいたが)
ローレンも同じサイトに登録していて、出会うことに。
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一方、FDRとローレンは、同じレンタルビデオ店で出くわしお互いに
惹かれ合う。しばらくは、男二人が一人の女性を好きになっていることを
知らなかったが、ある日、せーのでパソコンを見せ合うと、そこには
同じ女性が。お互い平静を装うものの、CIAの様々な装置を駆使して
相手のデートを探りにかかる。衛星写真、盗聴、盗撮、隠しカメラなど
やりたい放題。
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ローレンは、友達にそそのかされて、二股を掛ける。どちらが自分に
あっているのか、色々と試してみる。次第に険悪になるFDRとタック。

FDRはクルーザーの船長、タックは旅行エージェントと偽って付き合い
始めていた。
しかし、冒頭のシーンで弟を殺された男が復讐にやってきて、ローレンも
巻き込んでのカーチェイスが繰り広げられる。
最後は、ローレンの消費者相談係の知恵が、二人を救うのだった。
ローレンはFDRと結ばれることになり、タックもこれを認めることに。
更にタックは、離婚した妻に、CIAであることがバレてしまい、これがもとで
ヨリを戻すことになったのだった。
スカッとするアクションと、ハッピーエンディング。いいんじゃないでしょうか。
堅いこと言わずに。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-30 11:20 | 洋画=は行 | Comments(0)

アンノウン Unknown

●「アンノウン Unknown」
2011 アメリカ Warner Bros.Pictures,Dark Castle Entertainment,113min.
監督:ジャウマ=コレット・セラ
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ、エイダン・クイン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
事前に読んだ、どなたかのブログで、「奥さんが・・・」というネタバレを読んじゃったので
(実はハリソン・フォードの「フランティック」と混線していて、見たんじゃないかな、と
確認したため)、内心、面白く無くなちゃうだろうなあ、と不安を抱えて観始めた。

奥さんは最初から怪しくて(爆)、それより話の展開が面白く、最後には、な~るほど
そういう複雑なことがあったのね、という満足感に浸れた。
「伏線回収型」というより「あっと言わせる大どんでん返し」系の映画だろう。
見ている方は、ラストに近づくに連れて、話のありようがとんでもないことになって
行くことに充実感を味わえるだろう。

ダイアン・クルーガーもいいんだけど、怪しい妻を演じたジャニュアリー・ジョーンズが
良かったな。この人、あまり見ないんだけど、美人だし。テレビ畑の人なのね。もっと
映画で活躍して欲しいなあ。リーアム・ニーソン、最初、見ている人を騙す分には
いい感じの「バイオ学者」なんだけど、実際は、辣腕暗殺者という素性が分かると
優男すぎる感じがある。ラストではいい人になっちゃうんだけど。
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途中で、リーアム運転のタクシーと追い回す怪しい男のSUVのカーチェイスがあるの
だけれど、学者にしては、フロアシフトの操り方といい、クルマの操縦がやたらに
上手いので、あれえ、こんなに運転がプロ並みの学者がいるんだなあ、と怪しさに
気づく人もいるかもしれない。(伏線かな)

自分が誰だかわかんなくなっちゃうのも困ったものだが、それはボーンシリーズでも
あったこと。しかし、なんの変哲もない夫婦が事故をきっかけにガラリと状況が変わって
行くさま、ストーリー展開は、ダイアン・クルーガーも一枚かんで、スピード感を
増しながら、サスペンスが進む。ストーリーの変化を味わいタイプの作品だな、と
感じた次第。 面白かったです。

<ストーリー>
 「96時間」のリーアム・ニーソン主演で放つ驚愕のアクション・サスペンス。
交通事故から生還後、妻は自分を忘れ、見知らぬ他人に自分の名を騙られる、という
不可解な状況に陥った男が、身の危険をかいくぐりながらその謎の真相に迫るさまを
スリリングに描き出す。共演に「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガー、
TVシリーズ「MAD MEN マッドメン」のジャニュアリー・ジョーンズ。
監督は「エスター」「蝋人形の館」のジャウマ・コレット=セラ。

 学会に出席するため、妻エリザベスとベルリンに降り立った植物学者のマーティン・
ハリス博士。ホテルへ着いたところで忘れ物に気付いた彼は妻を残し、タクシーで
空港へと引き返すことに。

だがその道中、事故に見舞われ、4日間もの昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ました
病院で本来の目的を思い出し、学会が開かれるホテルへ急ぐマーティン。
しかし、彼を待っていたはずの妻はマーティンを“知らない人”と言い放ち、彼女の傍ら
にはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいた。
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妻との新婚旅行の写真まで持つこの男に対し、所持品が携帯電話と一冊の本だけで
警察にも身分を証明できず混乱と焦燥を募らせるマーティン。しかし、何者かに命を
狙われたことから、この一件にうごめく陰謀の存在を確信する。タクシー運転手ジーナと
元秘密警察の男という2人の協力者を得て謎の解明に奔走するマーティンだが…。」
(allcinema)
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ネタバレ→結局、ハリス博士は、辣腕暗殺者であり、彼は学会が開かれるベルリンに
砂漠地帯でも栽培可能な夢のトウモロコシを開発した博士を亡きものにするために
夫婦でもなんでもない、組織の相棒としての妻役のエリザベスとやってきたのだ。

しかし交通事故で記憶を失い、自分が本当の植物学者であると信じ、なぜ妻は
知らないと言い張るのか判らない。が、しかし、パテントフリーでトウモロコシの
栽培法を公開する博士からノウハウを奪い、これを農業企業に売り渡すことで巨万の
富を得ようとする組織は、万一に備え、ハリスの替え玉を用意していたのだった。

そいつが妻とチームを組むことになったので当然、妻役は、前の夫役が現れては
まずいわけだ。更に、ハリスがアメリカでの知り合いであると信じていて、ベルリンに
来てくれた男こそ、組織のボス。ハリスが雇った元東ドイツ秘密警察の男を自殺に
追い込み、まずは、アラブの王子の暗殺を装ったホテルでの爆弾テロ計画を
進行させる。実はホテルに爆弾を仕掛けたのは、数日前のハリスと妻役の女に
ほかならないのだ。

事故を起こしたタクシーのドライバー、ダイアン・クルーガーの協力を得て、
ホテルで開催される、王子主催で、博士もやって来たパーティーでの爆弾爆発を
阻止しようとする。そのころにはハリスは自分が、何物であるかを理解していた。
記憶が戻ってきたのだ。
ハリスを亡きものにしようとする組織の攻撃から、ダイアンは彼を救い、ホテルへ
急行、爆弾は破裂するが、王子も博士も無事だった。

ラスト、たくさんあるパスポートの1つを手に、不法移民であったダイアンと夫婦を
装い、笑顔で列車に乗り込みベルリンを後にする二人であった。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-26 23:10 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「遊星からの物体X John Carpenter's The Thing」
1982 アメリカ Universal Pictures,Turman-Foster Company,.109min.
監督:ジョン・カーペンター 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:カート・ラッセル,A・ウィルフォード・ブリムリー,リチャード・ダイサート,ドナルド・モファット,T・K・カーター他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
日米共に大変評価の高い作品。カーペンターファンに至っては彼の最高傑作と
云う人もいる。そうかなあ。この作品と同年に「E・T」、2年前に「エイリアン」
が撮影されている訳で、どういう評価軸で観たら、この作品に高いポイントを
与えられるのか判らない。リメイクだし。エイリアンのスペシャルメイクも
「エイリアン」の完成度から比べれば、B級だし。
つまりB級映画として評価しろ、ということなのかなあ。B級にしても、そう
感心した出来でもないように感じたんだけど。

血液に熱を加えて、エイリアンなら変化する、というテストを全員に実施する
ところあたりは面白かったけど、ラストは「このまま終わる気じゃないだろうな」
と思っていたら、その通りに終わってってしまい、結局主人公らがその後
どうなったのか、エイリアンはどうなったのか描かれていない。まあ、そういう
描き方もアリなのだろうけど、それ以前の出来が出来だけに・・。
突っ込みどころ満載、ということはそういう映画としての出来が宜しいという
ことなんだろうなあ。

<ストーリー>
「1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に1匹の犬が逃げこんできた。
その犬を軍用ヘリが執拗に追いライフル銃で狙い撃ちする。ついにヘリは着地し、
射手はなおも犬を狙う。射手はアメリカ基地のゲーリー(ドナルド・モファット)に
より射殺された。ヘリの国籍はノルウェイだった。何の理由で彼らは犬1匹を
殺そうとあれほど必死になったのだろうか。

謎を解くべく、ヘリ・パイロットのマクレディ(カート・ラッセル)はコッパー医師
を乗せて、ノルウェイ基地へ向かった。そこは廃墟と化していた。
そこここに転がる隊員の死体。しかも、その死に方は尋常ではない。
地下室では長方形の氷の魂りが見つかり、中から物体を取り出した形跡があった。
さらに外の雪上には形容しがたい形状をしたモノがあった。
これはコッパーや生物学者のブレアによってチェックされたが、さすがの専門家も
首をかしげるのみ。

その頃、ヘリに追われて来た犬が犬舎で変身を始め、周りの犬を襲い出した。
駆けつけたチャイルズの足に触手が巻きついた。マクレディが火炎放射で
その物体を焼き殺した。
ノルウェイ基地で発見したビデオからノルウェイ隊がUFO落下地点で氷の魂を
切り出したことを知り現地へ飛ぶマクレディら。そこは推定10万年前にUFOが
落下した跡だった。ブレアは研究を進め、ノルウェイ隊を全滅させたのは、
あの犬をとり込んだ何かだったことは間違いないと判断した。

この10万年前に地球に飛来した宇宙生物は、狙いをつけた生物体に侵入し、
それに同化するらしい。およそ2万7千時間で、地球は征服されてしまう計算だ。
犬舎で抹殺したはずの物体が、ベニングスを襲う。変身途中の彼は火炎放射を
浴びた。ヘリは破壊され、無線もきかない基地で、12人いた隊員はこうして
次々に物体にやられてゆき、隊員は互いを不信の目で見る。
やがて、ブレアとマクレディ、そしてチャイルズだけが残った。
ブレアも物体にやられ、マクレディは基地を焼却して物体を退治した。
マクレディとチャイルズは顔を見合わせた。2人が物体におかされてないとは
いえないのだから。」(goo映画)

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by jazzyoba0083 | 2012-04-25 23:15 | 洋画=や行 | Comments(0)

●「ミスター・ノーバディ Mr.Nobody」
2009 フランス/ドイツ/ベルギー/カナダ Pan Europeenne Production,137min.
監督・脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演:ジャレッド・レトー、サラ・ポーリー、ダイアン・クルーガー、リン・ダン・ファン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
「出会いと選択と偶然で変わる人生。幸せなのか不幸なのか、誰にも判らない」
という言葉が鑑賞後、脳裏に浮かびました。
この監督は初めての鑑賞で、その凄さを知らなかったのですが、脚本に7年、撮影に
半年、更に編集に1年掛かったそうで、その圧倒的な時間の掛け方は、ストーリーの
複雑さは置いておいて、引き込まれるものがあります。

なにせ、12通りの人生を、何をきっかけにするとどういう結末になるかを描いて
見せ、尚かつ時間が行ったり来たり、話同士が重複していたり、一部リンクして
いたり、理解するのに非常に難しい作りになっています。
私は途中から、観ているその場で面白ければ、後で忘れちゃってもいいや、という
スタンスで観ていましたので、観ていたときには理解できても、こうやって
書いているこの時間には、内容は12の人生を断片的カットでしか思い出せず、
繋がったストーリーとしては思い出せません。でもそれでも面白い、と思わせる
力を持った作品です。

本来カンヌ受賞系の作品は苦手としますが、これは何か別格な味わいでした。
色彩、映像美、映像の様式美、などが時間を書けた分計算されていて、興味深かった
です。ニモの12通りの人生、それは現実ではあり得ないのですが、人類最後の
「死ぬ」人間となったニモの夢、願望、だったのかもしれません。
私たちは、日々の暮らしの中で、ニモ的なチョイスを好むと好まざるとに拘わらず、
またみずから意識する、しないに拘わらず、体験しつづけているのでしょう。
2度3度見ても、おそらくストーリーはよく理解できないと思いますが、言わんと
しようとすることは、ひしひしと迫ってくることでしょう。

<ストーリー> 
「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」で世界を魅了した奇才ジャコ・ヴァン・ドルマル
監督が、13年の沈黙を破り撮り上げたSFヒューマン・ファンタジー。
医学の発達で不老不死の世界となった近未来を舞台に、もはや唯一にして最後の
“死を迎える人”となった世界最高齢の老人が、自らの過去を振り返り、
彼が選んだ、あるいは選んだかもしれない3人の女性と辿る幾通りもの人生を
美しい映像とともに壮大なスケールで描き出していく。

 西暦2092年。そこは、もはや人が死ぬことのない世界。そんな中、死を迎える
最後の人間となった118歳の老人ニモに世界の注目が集まっていた。
やがて彼は、記者の質問に応えて自らの過去を思い出し、語り始める。
9歳のニモ。彼の前には3人の少女、赤い服のアンナ、青い服のエリース、黄色い
服のジーンがいた。彼女たちそれぞれとの結婚生活に思いを馳せるニモ。
そんなある日、両親の離婚という悲劇が訪れる。そして駅のプラットホームで、
電車に乗り込む母について行くのか、父と一緒に見送るのかという選択を
迫られるニモだったが…。」(allcinema)

エリース、アンナ、ジーンとの恋と結婚を中心に描かれていくのですが、
ニモのチョイスと出会いと偶然によって、ストーリーは少しずつ変化
していくさまがとても面白く出来ています。但し全体を理解するのは
ホントに難作業だと思います。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-23 23:40 | 洋画=ま行 | Comments(0)

バトルシップ Battleship

●「バトルシップ Battleship」
2012 アメリカ Universal Pictures,Battleship Delta Productions,Hasbro,130min.
監督:ピーター・バーグ
出演:テイラー・キッチュ、アレキサンダー・スカルスガルド、リアーナ、浅野忠信、リーアム・ニーソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
男の子映画です。「トランスフォーマー」や「アイアンマン」を面白いと思える人は
面白いと思う。ストーリーはさておいて。エイリアンの乗り物対、アメリカ艦隊の
VFXが楽しい。私はそれを目当てに行ったので、その面では満足。
ストーリーは、目新しいものではないが、最後の定番、危ない時の「第7騎兵隊」的な
カタルシスは、男の子には気持ちがいいものだ。
「インディペンデンス・デイ」の海戦版とでも言えましょうか。
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それにしても、小屋は小さめといえ、ほぼ満員だったのは驚いた。みんなVFXの迫力
目当てではないか、と思えた。「トランスフォーマー」を作ったスタッフが作ったVFXは
完成度が高く、迫力満点で、実写と見まごうばかりの出来の良さ、であった。
バトルシップ(戦艦)のタイトルに恥じず、海戦の様子、また、引退したミズーリ号を
引っ張り出してきて、ベテランの退役老人兵士らと決戦をしかけるあたり、ワクワク
だが、ミズーリってまだ動くのかな?大砲、撃てるのかな?砲弾は置いてあるのかな?
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ネタバレですが、登場するエイリアンは、アイアンマンと宇宙刑事ギャバンを足して
二で割ったような風体、日光に弱く、超合金?スーツの下の素顔はビックリするほど、
地球人に似ている。まあ、そもそもの設定が、第二の地球を見つけてそこに電波を
送ることから始まるので、なるほど、と思ってしまうが。ただ、指は4本で、目は
爬虫類の目だ。日光が致命的なので、金属スーツを着ているわけだね。
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地球から友好の印として発せられた電波を捉えて、やってきた計算上第二の太陽系
の第二の地球の生物は、何故か地球に攻撃を掛けてくる。その辺の事情が
よく分からなかった。
まあ、最後はめでたしとなるわけだが、ラスト、エンドロールは最後まで見ないと
残念なことになる。続編が出来そうな予感。あるいはそこまでがこの映画、ということも
できる。

俳優陣、リーアム・ニーソンと浅野忠信しか知らないけど、まあ頑張っていたのでは
ないかな。両足を失った退役黒人兵が良かった。浅野忠信の英語はイマイチだった
なあ。
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エイリアン登場までが30分以上あるので、ちょっとだれる。もう少し短いほうが
緊張感が続いたのでは。5分でいいから、短いほうが。

全体として、男の子映画としては、私は満足しました。単細胞なエンディングの
カタルシスも、まあいいじゃないの。そういう映画です。

<プロダクションノート&ストーリー>
「太平洋上に出現したエイリアンの侵略部隊と世界連合艦隊の壮絶な戦いを
未曾有のスケールで描く。『スティング』『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と
いった映画史に残るヒット作を送り出してきたユニバーサル映画が100周年を
記念して放つアニバーサリー大作。
『マイティ・ソー』でハリウッドに進出した浅野忠信が主役級の役どころで出演して
いることでも話題を呼ぶ、興奮と感動の超弩急エンターテイメントだ。
(作品資料より)
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ハワイ沖。アメリカをはじめとする世界各国<環太平洋の軍事演習リムパック>の
軍艦が集結して大規模な軍事演習が行われるなか、沖合に正体不明の巨大な
物体が出現する。
それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だった。
しかし、呼びかけを行った科学者たちの意図とは裏腹に、エイリアンは次々と未知の
武器を繰り出し、激しい攻撃を仕掛けてくる。
その戦いの最前線に立たされたのは、演習に参加していた米海軍の新人将校
アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)と、彼がライバル心を燃やす<海上自衛隊>
自衛艦の艦長ナガタ(浅野忠信)だった。

弱点も戦略も読めないエイリアンに対し、知力と体力の限りを尽くして立ち向かう
海の精鋭たち。果たしてエイリアンの攻撃の目的は何なのか。
アレックスとナガタはそれを阻止することができるのか。そして、彼らは地球を壊滅の
危機から救うことができるのだろうか……。 」(goo映画)
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※劇場で観てから1年後、BSイマジカにて再見。一度目よりも感じた温度は低くなる
のは当たり前として、そこそこ引っ張られて観てしまった。VFXはやっぱり凄い。
ドッカンボッカンはいいとして、ストーリーがやや弱いか。
この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-22 15:30 | 洋画=は行 | Comments(0)

●「キラー・インサイド・ミー The Killer Inside Me」
2010 アメリカ Hero Entertainment,Muse Productions,Stone Cayon,109min.R15+
監督:マイケル・ウィンターボトム 原作:ジム・トンプソン「おれの中の殺し屋」
出演:ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバ、ネッド・ビーティー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
ふとしたことで目覚めてしまった心の狂気。留まることをしらない、殺人への衝動。
コーエン兄弟の不条理とはちょっとちがって、形而上的表現だが、ある種の
「不条理」を描く。相当の暴力シーンとsexシーンがあるので、制限は最大級。

ひどい事件の犯人の感想を聞かれると「なぜ、あの人が?」というコメントが
多く聞かれるが、本作の主人公もそうしたタイプであるが、幼少時のトラウマと
兄を街の実力者に殺された、ということ
ある時期に、あることがきっかけで覚醒してしまい、暴走を始める。そこには
ただただ、殺人に突き進む衝動しかないあたりが、見ている人をして恐怖させる。

こいつは、人を殺すことでしか自分のアイデンティティを確認出来なくなっていったのだ。

主演のケイシー・アフレックは、フツーの男がさらりとしたなかに狂気を内包している
人物としては良かったと感じた。ボコボコにされる、娼婦ジェシカ・アルバ、
主人公(保安官補)の恋人の女性教師、ケイト・ハドソン、最終的には残念な結果に
なるのだが、それぞれ存在感を出していた。
二人に「不条理に振るわれる絶望的な暴力」に恐怖を感じた。
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<ストーリー>
「ノワール作家ジム・トンプスンの傑作犯罪小説『おれの中の殺し屋』
(『内なる殺人者』)を「イン・ディス・ワールド」「マイティ・ハート/愛と絆」のマイケル・
ウィンターボトム監督が映画化した戦慄のクライム・ドラマ。
好青年と評判の保安官が、ふとしたきっかけから内なる殺人衝動を目覚めさせ、
恐るべき凶行を繰り返していくさまを描く。主演は「ジェシー・ジェームズの暗殺」
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のケイシー・アフレック。
共演にジェシカ・アルバ、ケイト・ハドソン、ビル・プルマン。

 1950年代の西テキサス。田舎町で保安官助手をするルー・フォードは誰からも好感を
持たれる純朴青年。幼なじみの女性教師エイミー・スタントンと気ままな逢瀬を重ね、
町の治安同様、穏やかな日々を送っていた。
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ある日、住民からの苦情を受け、売春婦ジョイスのもとを訪ねたルー。そんな彼を客と
勘違いしたジョイスは優しくもてなすが、保安官と分かるや態度を一変、口汚くののしり
平手打ちを喰らわす。その瞬間、抑えがたい怒りに駆られたルー。最初はジョイスを
ベッドに押さえつけ激しい殴打を繰り返し、やがて落ち着きを取り戻すと今度は互いに
激しく求め合う。以来、ジョイスとの情事が日課となったルー。
そして、これまで心の奥底に眠っていた闇も解き放たれてしまい…。」(allcinema)

ネタバレですが、ルーは結局、街を追い出せと言われ、その後恋仲になる、実は町の
実力者チェスター・コーンゥエルの息子のお気に入りだった、娼婦ジョイス(ジェシカ)、
その息子を殺し、犯人を知り合いの若者ガソリンスタンドのジョニーになすりつけ、
彼を留置場の中で、首吊り自殺に見せかけ殺す。さらに、いきずりの男にゆすられる
と、婚約者エイミーまで殺し、エイミー殺しをいきずりの男のせいにして、彼も別の警官に
射殺される。ルーの上司の保安官ボブも自殺してしまう。
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こうして犯行を重ねるルーを犯人と確信し追い詰める若き検事補。実は殺されたはずの
ジョイスは顔をボロボロにされながも生きていて、決定的証人として登場してきた。

しかし、彼は追い詰められたことを察し、家にガソリンをまいておき、登場したジョイス
(彼女はこれだけの目にあっていてまだルーを愛していた)を再度ナイフで刺し、
更に家に火を放ち、ガソリンに引火し、家は大爆発を起こしたのだ。
何をしに生まれ、死んでいったのか、巻き込まれた人たちの無念はどうなのだ・・・。
回答を出すことなく映画は終わっていく。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-19 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

●「ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男 The Hoax」
2006 アメリカ Miramax Films,Bob Yari Productions,and others;116min.
監督:ラッセル・ハルストレム 原作:クリフォード・アーヴィング
出演:リチャード・ギア、アルフレッド・モリナ、マーシャ・ゲイ・ハーディン
   スタンリー・トゥッチ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
いかに、ハワード・ヒューズが世の中に現れない引きこもり生活をしていたとはいえ、
本人の自伝をでっち上げてしまう、という作家がいたんだなあ、という事実に
まずはビックリ。妻も積極的にコミットしてくるのが更に凄い。
この作家のリサーチャーとして長年付き合っていた「童話作家」が1つの
ポイントになるであろう。事実に基づいた話なので、壮大なペテンのドキュメントを
見ているような感じ。だが、そこに「妻」や、「愛人」生き方を異にする
リサーチャーの存在などが、また、だまされる立場になる出版社の思惑、そして
実際ハワードは現れないのだが、実録のVTR映像を使ったり、味付けに厚みを増して
いて、私は中々面白く観た。懲りない奴だなあ、という感じ。
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主役の売れない作家クリフォードを演じたリチャード・ギアだが、彼は何をやっても
リチャード・ギアなので、どうか、と思ったが、ペテン作家を好演していたと
感じた。妻のエディスのマーシャ・ゲイ・ハーディン、リサーチャーの
アルフレッド・モリナ、出版社のスタンリー・トゥッチなど脇の個性も中々いい
配役だと思った。

結局、ハワード本人が自伝の存在を否定、クリフォードなんてやつは知らないと
電話証言したことで、妻ともども捕まっちゃうのだが、それでもハワードの自伝を
まだ諦めてないとはびっくりのバイタリティ。しかし、後述するが、本作は
でっち上げ作家の物語だけではなく、その後ろにあるアメリカの政財界の暗部も
浮かび上げるのである。

自宅も抵当に入り、家具は差し押さえ。金に困ったクリフォードは「歴史的な本を
書けることになった」と出版社に張ったりをかましたのはいいが、
実は何も決まっておらず、リビングで靴にくっついてきた週刊誌の表紙にあった
ハワードの特集を見て、一気に彼の自伝を書くことに決めたのだ。
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そこから、クリフォードのある種狂気に満ちたでっち上げのプロセスが始まる。
騒動を知ったハワードの弁護士からも警告を受けながら、
妻とリサーチャーのディックを巻き込み、犯罪すれすれの手段を使いデータを
集め、ハワードを知るというジャーナリストにも、ハワードしか知りえないことが
入っていて、これは傑作だ、という太鼓判までもらう。
もうこうなるとクリフォードは自分がやっていることは正しいことで、自分と
ハワードは本当の知り合いのような幻想の中に生きることになっていく。
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しかしだが、深層には、ハワードが当時航空会社の合併話で多額の損害賠償を
求められる裁判を起こされていて、困っていて、(ニクソンの手回しか)、ニクソンと
手を切るために、ニクソンが困るネタを騒ぎを知って後、ハワードの番頭が
クリフォードにニクソンの致命的な証拠を送りつける。

ニクソンはその事を知り、ウォーターゲイト事件を起こすことになるのだが。

いわば、クリフォードはハワード対ニクソンの抗争に上手いこと乗せられて贋作を
作らされた、といえなくも無い。結局贋作は当然世に出ることは無かったのだが、
ハワードは裁判で勝ち、多額の賠償金の支払いを逃れることができたのだ。

一瞬、大いなる贋作作家のストーリーのように見えて、その深部にはアメリカの
政財界の闇の部分が隠されていることが判ってくるのだ。
それにしても、妻のジュディス、スイスに口座を作りに変装して偽造パスポートまで
持って行ったが、凄い度胸だね。
ハワード・ヒューズという人の人物像をWikiあたりで一度勉強してから見ると一段と
面白いのではないか。

<プロダクションノート&ストーリー>
『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』など数々の名作を世に送り出した
名匠ラッセ・ハルストレム監督が、名優リチャード・ギアほかハリウッドを
代表する豪華キャストと実力派スタッフを迎え、膨大な史実調査を基に、
クリフォード・アーヴィングとハワード・ヒューズという本来は何の関係も
無かったはずの2人の男の存在を通して、政治の混乱や不正がメディアに蔓延
していた70年代アメリカの時代思潮を巧みに映し出す。時代と政治社会に翻弄
された人々を壮大なスケールで綴り、観る者の心を揺さぶる人間ドラマ。
(作品資料より)

1971年ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィング
(リチャード・ギア)は、新作を出版社に売り込んでは却下される日々を送っていた。

ある日、マグロウヒル出版のアンドレア(ホープ・デイヴィス)に、今世紀最大の
作品を持ってくると言ってしまい窮地に立たされるアーヴィングだったが、
変わり者で隠遁生活を送っている有名な大富豪ハワード・ヒューズのニセ自伝を
書くことを思いつく。

実際に彼に会ったことのある人間はほとんどおらず、表舞台にも出てこない。
早速、ヒューズの筆跡をまねた依頼の手紙を手に、アーヴィングは
マグロウヒル社に乗りこみ、筆跡鑑定で本物と出たことで話を進めていく。
並行してアーヴィングの親友でリサーチの腕があるディック・サスキンド
(アルフレッド・モリナ)と共にヒューズの情報収集に走る。

アーヴィングはウソを散りばめた巧みな話術で、マグロウヒル社会長の
シェルトン(スタンリー・トゥッチ)らを説得、ついにヒューズの分と合わせて1
10万ドルの報酬を得ることに成功する。ヒューズ名義の小切手は、
アーヴィングの妻エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が偽名でスイスに口座を
作り換金する。
同じ頃、アーヴィングの家に段ボール箱が届く。中身はニクソンらに対して
ヒューズが渡したワイロなどの記述だった。だが、ヒューズの顧問弁護士から
抗議があったことで、アーヴィングのウソは少しずつほころびを見せていく。

一方、ヒューズの自伝の話はホワイトハウスにも届いていた。資金提供などの
情報が漏れることを恐れたニクソン陣営は、民主党本部が本を手にしているかを
偵察させる。これが後の“ウォーターゲート事件”である。
そんな中、アーヴィングはエディスから家を出ていくと告げられ、別れたはずの
愛人ニーナ・ヴァン・パラント(ジュリー・デルピー)との復縁について聞かれた
彼は、妻を繋ぎとめるためここでもウソをつく。ウソにまみれた彼の精神は異常を
示し始め、アーヴィングは自分がハワード・ヒューズそのものであるかのような
錯覚に陥っていく……。」(goo映画)
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この映画の詳細は
by jazzyoba0083 | 2012-04-18 23:30 | 洋画=さ行 | Comments(0)

●「狂っちゃいないぜ Pushing Tin」
1999 アメリカ Fox 2000 Pictures,Regency Enteprises,and others.124min.
監督:マイク・ニューウェル
出演:ジョン・キューザック、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット
   アンジェリーナ・ジョリー、ジェイク・ウェバー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想+ストーリー>
ジャン・ギャバンでも出てきそうなフランス映画のようなタイトルが
ややこしいが、アメリカの現代劇である。オープニングが中々
しゃれているのだが、9,11以前なのでWTCがしっかり映っている。
それとエンディングあたりでは、今なら絶対にそういう成り行きには
ならない、というシーンがある。

中々なキャスティング、航空管制官という面白げな舞台設定。期待してみたが、
案外な内容だった。2時間以上も時間を掛けて、表現するところが弱い。
舞台はNYの国際、国内の3つの空港の航空機をコントロールする管制室。
そこの人間模様を描く。緊張する職場ではあるが、服装も自由でラフだし、
あんな雑駁な感じで業務に当たっているんだなあ、とちょっとびっくり。

それと、縦軸が自他共にナンバーワン管制官と任じるゾーンことニック
(キューザック)と、流れ者のように空港を転々として、NYコントロール
にやってきた、ラッセル(ソーントン)管制官との確執。
これにそれぞれの女性関係が絡む。ニックの妻がブランシェット、
ラッセルの若い妻がアンジーである。ニックがアンジーと浮気してしまうが
根が真面目なニックは、ラッセルに謝ってしまう。しかしラッセルは
余裕で彼を許す。だが、ラッセルはニックの妻を寝取って見せると嘯く。
ニックの妻にも彼の浮気が知れるところとなり、激怒した妻は家を
出て行ってしまう。

そんな浮気のやり取りの中で、管制ビルに爆弾が仕掛けられたという
電話が入り、ニックとラッセルは爆発期限のギリギリまで飛行機を
コントロールする仕事から離れないのだが、結局最後まで残ったのは
ラッセルであった。ラッセルはこの後アンジーと共に姿を消してしまう。
そしてニックは精神的に参ってしまい、管制の仕事から離れる。

そしてニックの復帰の日やってきた。彼の妻も、彼と別れきれず
再びNYに向かう飛行機に乗っていた。この機を誘導するのが
ニック。彼はどんなに妻を愛しているかを管制無線を使って熱く
語る。語る相手は、操縦席に入ってきた妻であった。(これが
今なら絶対にありえない)ラブソングまで歌うニックを
妻は許すのであった。そして、ニックの管制官としての仕事もまた
元へと戻っていったのだった。
ちょっとストーリーを忘れかけているので違っているところがあったら
ごめんなさい。
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1日7000機もの航空機をさばく管制官たちは、ストレスフルで実際に
ブレイクダウンして休んでいる仲間もいる。自分の担当する空域で
超難解なパズルを解くような難しい仕事を毎日している彼らなれば、
その舞台や仕事をもっと生かしたストーリーが出来たと思う。
勿体ない感じ。仕事の内容よりも、ニックとラッセルの対決が
メインになってしまい、せっかくの舞台設定が残念なことになって
いると感じた。若いアンジーは危険な匂いプンプン、ブランシェットは
この頃からいいですね。
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この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-16 23:30 | 洋画=か行 | Comments(0)

アーティスト The Artist

●「アーティスト The Artist」
2011 フランス La Petite Reine and others,100min
監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウエル他
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<2011年度アカデミー賞作品、監督、作曲、主演男優賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
★8つは甘いかも。7,5が正直なところ。
映画って、思索的であったり、無条件に感動的であったり、恐怖であったり、爆笑であったり、
度肝を抜かれる豪華さであったりスケール感であったり、いろんな味わいが、感じ方があるが
この作品は、映画の基本に返ったような、それこそ「That's Entertainment」の世界だと
感じた。文学的思索性とか、群像心理性とか、人間とは、反戦とは、とかじゃなくて
映画って面白いなあ、と単純に思える作品。底の深さを追求するような作品ではなく
個人的に好きな、フレッド・アステアやジーン・ケリーの一連のMGMミュージカルレビューの
ような気楽さ、楽しさ、娯楽性、(しかもそれらを上質なテイストで仕上げた)と言ったものを感じた。

ここまで純愛をストレートに描かれちゃ、ストーリーに何かを物語れ、という方が無理だ。

圧倒的な映画に対する愛情を、映画の世界を描くことで表現した。それがフランス人監督に
よりフランスで作られたというのがミソだ。ハリウッドでこういう作品を作ろう、という
発想が、まず出てこないのではなかろうか。

サイレント、モノクロという手法は、ややもするとあざとさが鼻に付いてしまうが、この
監督は、寸止めで、堪えた。全編フィルムから音楽だけが出るわけではない。
しかるべきポイントで音はでるのだが、そこがまた上手く構成されている。

内幕モノであり、しかも最近の3DとかVFXにあきあきしていたアカデミー会員に刺さったのだ
ろう。例えば過去の名作と比べて映画の完成度としてどうか、と言われると、アメリカ人と
日本人では評価が分かれるのではないか。
私は、上等なエンタテインメント作品と評価はするが、映画としての完成度という点から
見ると、やや評価を下げたい。サイレント、モノクロ、というある種飛び道具のアイデア
勝利という面も見逃せないからだ。
だからといって、それがこの作品の上質度を毀損しているか、といえば、決してそうでは
ないのだが・・・。 短い上映時間の作品だが、とにかくセリフがなく、心地よい音楽が
流れる中盤あたりは、眠くなるかもしれない。私はそうだった。

全体として、良く出来たエンタメ作品。好きな映画ではある。

<プロダクションノート&ストーリー>
「フランスで人気のスパイ・コメディ「OSS 117」シリーズのミシェル・アザナヴィシウス
監督と主演のジャン・デュジャルダンのコンビが、ハリウッド黄金期を舞台に白黒&
サイレントのスタイルで描き、みごと2012年のアカデミー賞作品賞に輝いた異色の
ロマンティック・ストーリー。
共演はベレニス・ベジョ。また、劇中で主人公のチャーミングな愛犬を演じたタレント犬
アギーの名演も大きな話題となった。
 
 1927年、ハリウッド。サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、
彼に憧れる女優の卵ペピーと出会い、自身の主演作でエキストラの役を手にした彼女に
優しくアドバイスをおくる。
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そんな中、時代はセリフのあるトーキー映画へと大きく変わっていく。
しかしジョージは、自分は芸術家だと主張してサイレント映画に固執、瞬く間にスターの
座から滑り落ちることに。そんなジョージとは対照的に、時代の波に乗ってスターの
階段を駆け上っていくペピーだったが…。」
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ストーリーはめちゃくちゃ単純。サイレントに固執し古い俳優として世間から忘れられ
ていく男優ヴァレンティン。彼の大ファンで、エキストラのオーディションから這い上がり
トーキー時代の潮流に乗り、たちまち「LAの恋人」とまで言われるようになった
ペピー。自棄になってしまう彼を、愛をもってなんとかしようとするペピー。
お金がなくなり秘書兼運転手をクビにすると、ペピーが彼女の運転手に雇い、
自分のコレクションや家具をオークションに掛けると、ダミーを使って競り落とす
ペピー。更に、自分のフィルムに火を放ちすんでところを愛犬に救われ、
ついには拳銃自殺までしようとするヴァンレンティン。そこに自分でクルマを
運転して駆けつけるペピー「BANG!」 という字幕!!

でもそれはペピーの車が街路樹に衝突した音であった。ペピーはヴァレンティンの
元に駆けつける。

そしてペピーは彼を銀幕に引き戻す、アイデアを提案するのだった。それが上手く
行き、ハッピーエンド!!
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ラストの音が出るシーンがとても印象的だった。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-15 12:25 | 洋画=あ行 | Comments(0)

●「ある日どこかで Somewhere in Time」
1980 アメリカ Universal Pictures(distirbutor),Rastar Pictures,103min
監督:ジュノー・シュウォーク  原作・脚本:リチャード・マシスン
出演:クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア、テレサ・ライト
   クリストファー・プラマー他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
内外とも非常に評価の高い(ネット上で)作品だが、個人的には、そこまでの
評価は下せない作品だった。確かに純愛が美しく、これにタイムトラベルが
組み合わさり、物語性も悪くないのだが、どこかピリッとしない。
もちろんタイムパラドクスの突っ込み部分は沢山あるし、これって無限の
ループに入っちゃうんじゃないのか、と思わせる展開でもあるのだ。

作品を振り返ってみると、導入部の若きコリアー(リーヴ)の元に現れる
美しき老女。彼女はコリアーに金時計を握らせて「帰って来て」と言って
去る。コリアーは全く知らない女性であった、そのあたりは引き込まれる。

無理があるなあ、と感じたのは、タイムトラベルの本を書いた大学教授に
自己催眠によって可能になったと教えられ、自分も一生懸命思い込み
自己催眠に掛かるのだが、そのあたり、「安さ」を感じてしまった。

時計を渡されてから8年後。どうしても老女のことが忘れられないコリアーは
やがて、老女はグランド・ホテルで活躍していた女優であることを突き止めた。
コリアーは上記の方法で、1912年の彼女に会いに行くのだ。服装から
持っているコインまで当時の様相にして。しかし、彼が1つだけ1972年製の
1セント玉を持っていたことが、運命を変えてしまうことになる。

タイムトラベルは成功し、1912年に行ったコリアーは、エリース・マッケナ
という若く美しい女優をホテルで見つけ、付きまとう。
彼女の保護者役がクリストファー・プラマー。湖畔を散策するマッケナを
見つけたコリアーは彼女のところに駆けつける。マッケナは「あなたなのね」
と、未来から来ることが判っていたようなセリフを発する。これでまた
こんがらがってしまう。判っているなら短い時間でまた未来に行ってしまう
ことも判っているはず。

女優は演技もそっちのけでコリアーに入れあげてしまい、心配したロビンソン
(プラマー)に、離れ離れにされてしまう。
しかし、難局を乗り越え二人はまた遭うことが出来、結婚を約束するにまで
なった。コリアーも浮かれる。そして何気なくポケットからつまみ出した
1セント玉。そこには1972の刻印が。たちまち現代に引き戻される。

それから、どうあがいてもコリアーは再び1912年に戻ることは出来なくなって
しまった。絶食が続き、廃人同然となって医師の救護を受けるが・・・

天国のような雲の上を連想させるシーン。遠くで待つマッケナに近づくコリアー。
二人手を取り合って、遠くに去っていく。これはコリアーは死んで、
天国でマッケナと結ばれた、ということか。それならあの老女はどうしたんだろう。

物語の美しさとは別に、タイムパラドクスのモヤモヤが釈然としないので、
隔靴掻痒の感が残ってしまうのだ。
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<プロダクションノート&ストーリー>
「1980年に生きる若者が、70年近くの時空間をタイム・トラベルし、
その時代の女優と恋に陥るというSF的なラブ・ストーリー。
製作はスティーブン・ドイッチ、監督は「ジョーズ2」のジャノー・シュワーク、
原作・脚色はリチャード・マシスン、撮影はイシドア・マンコフスキー、
音楽はジョン・バリー、編集はジェフ・ガーソン、美術はシーモア・クレイトが
各々担当。
出演はクリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア、クリストファー・プラマー、
テレサ・ライト、ビル・アーウィンなど。

1972年。劇作家を志すミルフォード大学の学生リチャード(クリストファー・
リーヴ)の処女作が初演され大成功をおさめた後のパーティで、彼は見知らぬ
老婦人から声をかけられた。彼女はリチャードに美しい金時計を渡し
「私のところへ戻って来て」と告げるとその場を去り、大学から近い
グランド・ホテルに帰って行った。

それから8年の歳月が流れ、劇作家として名を成したリチャードはスランプに
陥っており、気ばらしにあてのない旅に出た。いつの間にか懐しいミルフォード
に来ていた彼は、グランド・ホテルに宿をとった。
アーサーという年老いたボーイの案内で部屋に落ちついた彼はホテルの史料
展示室を見物し、そこで1枚の美しい女性のポートレートに目を奪われる。

アーサーからその女性がエリーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)という
当時の人気女優であることを聞き出したリチャードは、町の図書館で彼女に
ついての記録を見つけ、彼女が8年前の老婦人であることを確認する。
エリーズの秘書ローラ(テレサ・ライト)を訪れたリチャードは、ローラから
金時計がエリーズの宝物であったこと、8年前に彼女が亡くなったことなどを聞く。

ローラの保存する遺品の中から「タイム・トラベル」という時間次元を超越する
超心理学の本を見つけたリチャードは、その本の著者を訪ね、タイム・トラベルの
可能性を聞き出した。ホテルの部屋で、いっさいの状況を今世紀初頭に変えた
リチャードは服装も当時のものを着こみ、1912年に入りこもうと自分に暗示を
かけた。
数度の試みの末、やっとタイム・トラベルに成功した彼は、1912年の過去で
目を覚ます。そして、ロビーで幼いアーサーを見かけ、ホテルに滞在している
筈の劇団を訪ね、エリーズを探した。

やがて湖畔でエリーズと出会ったリチャードは、彼女の美しさに目を奪われるが、
彼女の方もリチャードの出現に何故か驚きの表情を見せるのだった。
しかし、2人が接近しようとした時、エリーズのマネージャーのロビンソン
(クリストファー・プラマー)が現われ、無理矢理エリーズを連れ去る。

同じ午後、エリーズを散歩に誘うことに成功したリチャードは、打ちとけて
会話するのだった。そして初めてのキス。出会った瞬間からリチャードが自分に
とって大切な男性であると直感したというエリーズは、後の再会を約束して
舞台へと戻っていった。
2人の接近に不安を感じたロビンソンは、舞台を観にきていたリチャードを
呼びだし、軟禁する。彼が自由の身になったのは公演を終え劇団がホテルを
去った後だったが、うなだれる彼の前に、劇団と別れホテルに残っていた
エリーズが現われる。

2人は固く抱き合い永遠の愛を誓った。しかし、結婚の約束をかわした直後、
彼が背広にあったコインを取り出した時、全てが終りを告げた。コインに
刻まれた1972年という文字を見た瞬間、リチャードは残酷にも現在に引き
戻された。過去に戻ろうと必死になるリチャード。

何日かたち、アーサーが部屋をこじあけると、衰弱しきったリチャードの
姿があった。しかし、瀕死の彼の顔にはかすかな笑みが浮かび、あたかも
再びエリーズと結ばれるかのようだった。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-04-12 23:40 | 洋画=あ行 | Comments(0)